JP2018144147A - ロボットの動作プログラム生成装置 - Google Patents

ロボットの動作プログラム生成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ロボットの動作プログラム生成装置において、教示される動作軌跡がばらつく場合であっても、適切な動作プログラムを生成する。
【解決手段】障害物Bを避けてロボット20を動作させる動作プログラムを生成する動作プログラム生成装置30であって、教示されたロボットの動作軌跡を入力する軌跡入力部と、軌跡入力部により入力された動作軌跡の周囲に、ロボットの動作点が設定されることを許容する許容領域を設定する領域設定部と、領域設定部により設定された許容領域の範囲内においてロボット20の動作点を選択し、動作軌跡の一端から他端まで障害物を避けて元の動作点と次の動作点とを線で結ぶことを繰り返して、動作点の集まりである動作点群を設定する点群設定部と、点群設定部により設定された動作点群に基づいて、動作プログラムを生成するプログラム生成部と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ロボットを動作させる動作プログラムを生成する装置に関する。
従来、この種の装置において、ロボットの動作軌跡をいくつかの直線に分割し、分割した直線で障害物との干渉が発生する場合に、分割した直線をさらに分割して障害物との干渉がない直線動作を生成するものがある(特許文献1参照)。
特開2013−46938号公報
ところで、特許文献1に記載のものでは、予め生成された動作軌跡上からロボットの動作点を選択している。このため、予め生成された動作軌跡が適切でなかった場合は、障害物の直近をロボットが通過するおそれがある。
本発明は、こうした課題を解決するためになされたものであり、ロボットの動作プログラム生成装置において、教示される動作軌跡がばらつく場合であっても、適切な動作プログラムを生成することにある。
上記課題を解決するための第1の手段は、
障害物を避けてロボットを動作させる動作プログラムを生成する動作プログラム生成装置であって、
教示された前記ロボットの動作軌跡を入力する軌跡入力部と、
前記軌跡入力部により入力された前記動作軌跡の周囲に、前記ロボットの動作点が設定されることを許容する許容領域を設定する領域設定部と、
前記領域設定部により設定された前記許容領域の範囲内において前記ロボットの動作点を選択し、前記動作軌跡の一端から他端まで前記障害物を避けて元の動作点と次の動作点とを線で結ぶことを繰り返して、前記動作点の集まりである動作点群を設定する点群設定部と、
前記点群設定部により設定された前記動作点群に基づいて、前記動作プログラムを生成するプログラム生成部と、
を備える。
上記構成によれば、軌跡入力部により、教示されたロボットの動作軌跡が入力される。そして、領域設定部によって、軌跡入力部により入力された動作軌跡の周囲に、ロボットの動作点が設定されることを許容する許容領域が設定される。このため、動作軌跡上に限らず、動作軌跡の周囲までロボットの動作点を設定することが可能となる。
そして、点群設定部によって、領域設定部により設定された許容領域の範囲内において、ロボットの動作点が選択される。ここで、点群設定部は、動作軌跡の一端から他端まで障害物を避けて元の動作点と次の動作点とを線で結ぶことを繰り返して、動作点の集まりである動作点群を設定する。このため、教示される動作軌跡がばらつく場合であっても、教示された動作軌跡上から許容領域まで広げた範囲内で、適切な動作点を選択して動作点群を設定することができる。そして、プログラム生成部によって、点群設定部により設定された動作点群に基づいて、動作プログラムが生成される。その結果、動作プログラム生成装置は、適切な動作プログラムを生成することができる。
第2の手段では、前記点群設定部は、前記軌跡入力部により入力された前記動作軌跡上から前記元の動作点及び前記次の動作点を選択して、前記動作軌跡の一端から他端まで前記障害物を避けて元の動作点と次の動作点とを直線で結ぶことを繰り返して第1動作線を特定し、前記領域設定部により設定された前記許容領域の範囲内において前記第1動作線を特定する前記動作点の位置を変更して、変更後の前記動作点を直線で結んで第2動作線を特定し、前記動作軌跡と前記第1動作線との類似度よりも前記動作軌跡と前記第2動作線との類似度が高い場合に、前記第2動作線を特定する前記動作点の集まりを前記動作点群として設定する。
上記構成によれば、軌跡入力部により入力された動作軌跡上から、元の動作点及び次の動作点が選択される。そして、動作軌跡の一端から他端まで、障害物を避けて元の動作点と次の動作点とを直線で結ぶことが繰り返されて第1動作線が特定される。すなわち、第1動作線は、動作点同士を結ぶ直線が障害物を避けるように、動作軌跡上から複数の点を選択することにより特定される。
領域設定部により設定された許容領域の範囲内において第1動作線を特定する動作点の位置が変更され、変更後の動作点が直線で結ばれて第2動作線が特定される。そして、動作軌跡と第1動作線との類似度よりも動作軌跡と第2動作線との類似度が高い場合に、第2動作線を特定する動作点の集まりが動作点群として設定される。このため、教示された動作軌跡に類似する動作線を特定する動作点の集まりを、動作点群として設定することができる。したがって、許容領域の範囲内で適切な動作点群を設定しつつ、教示された動作軌跡に類似する動作軌跡となるように動作プログラムを生成することができる。
第3の手段では、前記点群設定部は、前記領域設定部により設定された前記許容領域の範囲内において前記第1動作線を特定する前記動作点の位置を変更して、変更後の前記動作点を直線で結んで第2動作線を特定することを所定回数繰り返し、前記動作軌跡と前記第2動作線との類似度が最も高くなった第2動作線を特定する前記動作点の集まりを、前記動作点群として設定する。
上記構成によれば、領域設定部により設定された許容領域の範囲内において第1動作線を特定する動作点の位置を変更して、変更後の動作点を直線で結んで第2動作線を特定することが所定回数繰り返される。そして、動作軌跡と第2動作線との類似度が最も高くなった第2動作線を特定する動作点の集まりが、動作点群として設定される。このため、教示された動作軌跡に一層近い動作軌跡となるように、動作プログラムを生成することができる。
ところで、軌跡入力部により入力された動作軌跡が適切でなかった場合は、障害物の直近を上記第1動作線が通過するおそれがある。
この点、第4の手段では、前記点群設定部は、前記領域設定部により設定された前記許容領域の範囲内において前記第1動作線を特定する前記動作点の位置を変更して、変更後の前記動作点を直線で結んで第2動作線を特定する際に、前記第2動作線と前記障害物との距離が所定距離よりも長くなるように、前記動作点の位置を変更するといった構成を採用している。このため、障害物との距離が所定距離よりも長い第2動作線を特定する動作点の集まりを、動作点群として設定することができる。したがって、障害物と動作軌跡との距離が所定距離よりも長くなるように、動作プログラムを生成することができる。
第5の手段では、前記プログラム生成部は、前記第2動作線を前記ロボットの動作軌跡とするように、前記動作プログラムを生成する。
ユーザがロボットを直接動かして動作軌跡を教示するダイレクトティーチングでは、ユーザの手ぶれなどに起因して、教示された動作軌跡に無駄な曲線が多く含まれている。この動作軌跡に基づいて、多くの曲線を含む動作軌跡を実現する動作プログラムを生成すると、ロボットが微小な加減速を繰り返し、動作効率が低下するおそれがある。
この点、上記構成によれば、変更後の動作点を直線で結んだ第2動作線をロボットの動作軌跡とするように、動作プログラムが生成される。このため、動作軌跡に無駄な曲線が多く含まれることを抑制することができ、動作効率が低下することを抑制することができる。
第6の手段は、
障害物を避けてロボットを動作させる動作プログラムを生成する動作プログラム生成装置であって、
教示された前記ロボットの動作軌跡を入力する軌跡入力部と、
前記軌跡入力部により入力された前記動作軌跡の周囲に、前記ロボットの動作点が設定されることを許容する許容領域を設定する領域設定部と、
前記領域設定部により設定された前記許容領域の範囲内において前記ロボットの動作点を選択し、前記動作軌跡の一端から他端まで前記障害物を避けて元の動作点と次の動作点とを直線で結ぶことを繰り返して、前記動作点の集まりである動作点群を設定する点群設定部と、
前記点群設定部により設定された前記動作点群を、前記軌跡入力部により入力された前記動作軌跡に近似させる目標値である近似目標値を設定する目標値設定部と、
前記点群設定部により設定された前記動作点群に基づいて、前記動作プログラムを生成するプログラム生成部と、
を備え、
前記点群設定部は、
前記軌跡入力部により入力された前記動作軌跡上から最小個数の前記元の動作点及び前記次の動作点を選択して、前記動作軌跡の一端から他端まで前記障害物を避けて元の動作点と次の動作点とを直線で結ぶことを繰り返して第1動作線を特定し、
前記第1動作線を特定する前記動作点の集まりの前記動作軌跡への近似度が、前記目標値設定部により設定された前記近似目標値を超えている場合に、前記第1動作線を特定する前記動作点の集まりを前記動作点群として設定し、
前記第1動作線を特定する前記動作点の集まりの前記動作軌跡への近似度が、前記目標値設定部により設定された前記近似目標値を超えていない場合に、前記領域設定部により設定された前記許容領域の範囲内において前記第1動作線を特定する前記動作点の位置及び個数の少なくとも一方を変更して、変更後の前記動作点を直線で結んで第2動作線を特定し、
前記第2動作線を特定する前記動作点の集まりの前記動作軌跡への近似度が、前記目標値設定部により設定された前記近似目標値を超えている場合に、前記第2動作線を特定する前記動作点の集まりを前記動作点群として設定し、
前記第2動作線を特定する前記動作点の集まりの前記動作軌跡への近似度が、前記目標値設定部により設定された前記近似目標値を超えていない場合に、前記第2動作線を特定する処理を繰り返す。
上記構成によれば、目標値設定部により、点群設定部により設定された動作点群を、軌跡入力部により入力された動作軌跡に近似させる目標値である近似目標値が設定される。点群設定部は、軌跡入力部により入力された動作軌跡上から最小個数の元の動作点及び次の動作点を選択して、動作軌跡の一端から他端まで障害物を避けて元の動作点と次の動作点とを直線で結ぶことを繰り返して第1動作線を特定する。そして、第1動作線を特定する動作点の集まりの動作軌跡への近似度が近似目標値を超えている場合に、第1動作線を特定する動作点の集まりが動作点群として設定される。このため、最小個数の動作点に基づく動作軌跡となるように動作プログラムを生成することができ、ロボットの動作効率を向上させることができる。さらに、最小個数の動作点に基づき動作プログラムが生成されるため、入力された動作軌跡にゆらぎがあったとしても、生成される動作軌跡に無駄な曲線が含まれることを抑制することができ、動作効率が低下することを抑制することができる。
また、第1動作線を特定する動作点の集まりの動作軌跡への近似度が、近似目標値を超えていない場合に、許容領域の範囲内において第1動作線を特定する動作点の位置及び個数の少なくとも一方が変更されて、変更後の動作点が直線で結ばれて第2動作線が特定される。第2動作線を特定する動作点の集まりの動作軌跡への近似度が近似目標値を超えている場合に、第2動作線を特定する動作点の集まりが動作点群として設定される。このため、動作点の位置及び個数の少なくとも一方を変更することで、動作点の集まりの動作軌跡への近似度が近似目標値を超えるようにすることができる。
また、第2動作線を特定する動作点の集まりの動作軌跡への近似度が近似目標値を超えていない場合に、第2動作線を特定する処理が繰り返される。このため、動作点の位置及び個数の少なくとも一方を変更することを繰り返すことにより、動作点の集まりの動作軌跡への近似度が近似目標値を超えるようにすることができる。その場合であっても、できるだけ少ない個数の動作点に基づく動作軌跡となるように動作プログラムを生成することができ、ロボットの動作効率を向上させることができる。さらに、できるだけ少ない個数の動作点に基づき動作プログラムが生成されるため、入力された動作軌跡にゆらぎがあったとしても、生成される動作軌跡に無駄な曲線が含まれることを抑制することができ、動作効率が低下することを抑制することができる。
第7の手段では、前記点群設定部は、前記動作点の個数が増えるほど、前記第2動作線を特定する前記動作点の集まりの前記動作軌跡への近似度が、前記目標値設定部により設定された前記近似目標値を超えていると判定されにくくする。
上記構成によれば、動作点の個数が増えるほど、第2動作線を特定する動作点の集まりの動作軌跡への近似度が、近似目標値を超えていると判定されにくくされる。このため、できるだけ少ない個数の動作点に基づく動作軌跡となるように、動作プログラムを生成することができる。
第8の手段では、前記領域設定部は、前記動作軌跡の両端部の周囲に設定される前記許容領域よりも、前記動作軌跡の中間部の周囲に設定される前記許容領域を広く設定する。
通常、動作軌跡の両端部は、ロボットの動作軌跡の始点及び終点として教示される。このため、動作軌跡の両端部を通るように、ロボットの動作プログラムを生成する必要がある。一方、動作軌跡の中間部は、必ずしも教示された位置を通る必要はなく、障害物を避けるように動作点を設定することができる。
この点、上記構成によれば、動作軌跡の両端部の周囲に設定される許容領域よりも、動作軌跡の中間部の周囲に設定される許容領域が広く設定される。このため、動作軌跡の両端部から離れた位置では、障害物を避けて動作点を設定し易くなり、設定する動作点の数を少なくすることができる。その結果、動作軌跡を簡潔な形状にすることができる。
ロボットシステムの概要を示す斜視図。 経由点により動作軌跡を教示する態様を示す斜視図。 動作線により動作軌跡を教示する態様を示す斜視図。 動作プログラム生成の概要を示す模式図。 動作プログラム生成の手順を示すフローチャート。 第1動作線を特定する態様を示す模式図。 第2動作線を特定する態様を示す模式図。 動作プログラム生成の手順の変更例を示すフローチャート。
以下、一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、機械組立工場等において、機械等の組み立てを行うロボットシステムとして具現化している。
図1は、ロボットシステム10の概要を示す斜視図である。同図に示すように、ロボットシステム10は、ロボット20及びコントローラ30を備えている。
ロボット20は、垂直多関節型のロボットであり、複数のリンク、及び基台22を備えている。複数のリンク(被駆動部)は、基台22側から順に、リンク21A、リンク21B、リンク21C、及びハンド部(リンク)21Dを含んでいる。リンク21Aとリンク21Bとが関節23Aにより連結され、リンク21Bとリンク21Cとが関節23Bにより連結され、リンク21Cとハンド部21Dとが関節23Cにより連結されている。なお、リンク21Cは、相対回転する2つの部分に分かれている。
各関節(23A,23B,23Cのみ符号を付す)には、それぞれサーボモータ25,26(関節23Cのサーボモータは図示略)が設けられており、これらのサーボモータの回転によりリンク21A〜21Dが駆動される。各サーボモータには、その出力軸を制動する電磁ブレーキと、出力軸の回転角度に応じたパルス信号を出力するエンコーダとがそれぞれ設けられている。ロボット20は、リンク21A〜21Dを動作させることにより、ワークに対する部品の組付けやワークの搬送等の作業を行う。
コントローラ30(動作プログラム生成装置に相当)は、CPU、ROM、RAM、駆動回路、位置検出回路、入出力インターフェース等を備えている。ROMは、ロボット20のシステムプログラムや動作プログラム等を記憶している。RAMは、これらのプログラムを実行する際にパラメータの値等を記憶する。位置検出回路には、各エンコーダの検出信号がそれぞれ入力される。位置検出回路は、各エンコーダの検出信号に基づいて、各関節に設けられたサーボモータの回転角度を検出する。CPUは、動作プログラム(プログラム)を実行することにより、位置検出回路から入力される位置情報に基づいて、リンク21A〜21Dの各関節の回転角度を目標回転角度に制御する。コントローラ30は、ユーザにより教示されたロボット20の動作軌跡に基づいて、障害物を避けてロボット20を動作させる動作プログラムを生成する。
図2は、経由点により動作軌跡を教示する態様を示す斜視図である。ここでは、障害物B避けてワークWをパレットPL1からパレットPL2へ運ぶ作業を例に説明する。
同図に示すように、ユーザは、始点S、経由点P1、経由点P2、及び終点Eの4点を教示する。これらの点S,P1,P2,Eを教示する方法としては、例えばロボット20の動作をシミュレーションする画像上において、ユーザがマウス等の操作に基づいて点S,P1,P2,Eを設定する。あるいは、ユーザが操作器によりロボット20を実際に動作させながら、ロボット20の位置を目視で確認して点S,P1,P2,Eを設定する。これらの方法の場合、適切に点S,P1,P2,Eを設定するためには、ユーザの熟練が必要となる。
図3は、動作線により動作軌跡を教示する態様を示す斜視図である。ここでも、障害物B避けてワークWをパレットPL1からパレットPL2へ運ぶ作業を例に説明する。
同図に示すように、ユーザは始点S、動作軌跡T(動作線)、及び終点Eを教示する。始点S、動作軌跡T、及び終点Eを教示する方法としては、例えばダイレクトティーチングにより、始点Sを設定した後、ロボット20を直接動かして動作軌跡Tを設定し、最後に終点Eを設定する。あるいは、ロボット20の動作をシミュレーションする画像上において、ユーザがマウス等の操作に基づいて、ロボット20のハンド部21Dの位置を示すポインタを連続的に動かして、始点S、動作軌跡T、及び終点Eを設定する。これらの方法の場合、ユーザの手ぶれなどに起因して、教示された動作軌跡Tに無駄な曲線が多く含まれている。この動作軌跡Tに基づいて、多くの曲線を含む動作軌跡を実現する動作プログラムを生成すると、ロボット20が微小な加減速を繰り返し、動作効率が低下するおそれがある。
また、教示された動作軌跡が適切でなかった場合は、障害物Bの直近をロボット20が通過するおそれがある。本実施形態では、コントローラ30は、以下のように動作プログラムを生成する。図4は、動作プログラム生成の概要を示す模式図である。
図4(a)は、教示された始点S、動作軌跡T、及び終点Eを示している。動作軌跡Tは、上記のように動作線により教示されており、障害物Bを避けて設定されている。コントローラ30(軌跡入力部に相当)は、教示された動作軌跡Tを入力する。
図4(b)に示すように、コントローラ30(領域設定部に相当)は、動作軌跡Tの周囲に、ロボット20の動作点が設定されることを許容する許容領域Rを設定する。許容領域Rは、動作軌跡Tを含み、動作軌跡Tの周囲に所定の太さ(広さ)で設定されている。
図4(c)に示すように、コントローラ30(点群設定部に相当)は、許容領域Rの範囲内においてロボット20の動作点P(1),P(2)を選択し、動作軌跡Tの始点S(一端)から終点E(他端)まで障害物Bを避けて元の動作点と次の動作点とを直線(線)で結ぶことを繰り返して、動作点(始点S、動作点P(1),P(2)、終点E)の集まりである動作点群を設定する。動作点群を設定する条件は以下の通りである。
(1)動作点同士を結ぶ直線は、できるだけ教示された動作軌跡Tに近いこと。(2)動作点同士を結ぶ直線は障害物Bに干渉しないこと。(3)動作点の数はできるだけ少ないこと。
図4(d)に示すように、コントローラ30(プログラム生成部に相当)は、動作点群に基づいて動作プログラムを生成する。例えば、動作点群に含まれる始点S、動作点P(1),P(2)、終点Eを順に直線で結んだ動作軌跡となるように、動作プログラムを生成する。
図5は、動作プログラム生成の手順を示すフローチャートである。この一連の処理は、コントローラ30により実行される。
まず、教示された動作軌跡Tを入力する(S11)。許容領域Rを設定する(S12)。具体的には、図6(a)に示すように、動作軌跡Tを略中心として、周囲に所定の太さ(広さ)の許容領域Rを設定する。許容領域Rは、障害物Bから少なくとも第1距離だけ離れており、障害物Bから第2距離以上は離れていない。第1距離は、ロボット20が障害物Bを安全に避けることのできる距離である。第2距離は、ロボット20が障害物Bから離れすぎて、ロボット20の動作効率が低下する距離である。さらに、動作軌跡Tの両端部(始点S及び終点E)の周囲に設定される許容領域Rよりも、動作軌跡Tの中間部の周囲に設定される許容領域Rを広く設定する。詳しくは、動作軌跡Tの両端部から中間部へ近付くほど、許容領域Rを広く設定する。
続いて、障害物Bと干渉直前の移動点Ptb(後述)を、暫定の動作点Pp(n)として選択する(S13)。初回は、始点Sを暫定の動作点Pp(0)として選択する。以降は、障害物Bと干渉直前の移動点Ptを、暫定の動作点Pp(n)として選択する。なお、暫定の動作点Pp(n)が元の動作点に相当する。
続いて、暫定の動作点Pp(n)から、動作軌跡Tに沿って移動点Ptを移動させる(S14)。なお、移動点Ptが次の動作点に相当する。暫定の動作点Pp(n)と移動点Ptとを直線で結ぶ(S15)。直線が障害物Bと干渉(接触)したか否か判定する(S16)。例えば、図6(b)に示すように、始点S(暫定の動作点Pp(n))と移動点Ptとを、障害物Bを避けて直線で結ぶことができない状態であるか否か判定する。この判定において、直線が障害物Bと干渉したと判定した場合(S16:YES)、S13の処理を実行する。すなわち、図6(b)に示すように、障害物Bと干渉直前の移動点Ptbを、暫定の動作点Pp(n)として選択する。
一方、S16の判定において、直線が障害物Bと干渉していないと判定した場合(S16:NO)、移動点ptが終点Eに到達したか否か判定する(S17)。この判定において、移動点ptが終点Eに到達していないと判定した場合(S17:NO)、再度S14の処理を実行する。すなわち、図6(c)に示すように、暫定の動作点Pp(1)から、動作軌跡Tに沿って移動点Ptを移動させる。
一方、S17の判定において、移動点ptが終点Eに到達したと判定した場合(S17:YES)、暫定の動作点Pp(n)を順に直線で結んで第1動作線L1を特定する(S18、図6(d))。なお、終点Eは、最後の暫定の動作点Pp(n)である。
続いて、教示された動作軌跡Tと第1動作線L1との類似度を算出する(S19)。具体的には、動作軌跡T上の点の座標と第1動作線L1上の点の座標との相関係数を、類似度として算出する。相関係数は、2つの配列が完全に一致する場合に「1」となる。例えば、図7(a)に示すように、動作軌跡Tと第1動作線L1との類似度が0.5となる。
続いて、許容領域Rの範囲内で暫定の動作点Pp(n)を微小移動させる(S20)。具体的には、第1動作線L1を移動させた第2動作線L2と、動作軌跡Tとの類似度が上昇すると予測される方向へ暫定の動作点Pp(n)を微小移動させる。第2動作線L2は、微小移動させた暫定の動作点Pp(n)を順に直線で結んで特定される動作線である。類似度が上昇すると予測される方向は、周知の最適化アルゴリズムを用いて求めることができる。なお、微小移動前の暫定の動作点Pp(n)が変更前の動作点に相当し、微小移動後の暫定の動作点Pp(n)が変更後の動作点に相当する。そして、暫定の動作点Pp(n)を順に直線で結んで第2動作線L2を特定する(S21、図7(b))。
続いて、教示された動作軌跡Tと第2動作線L2との類似度を算出する(S22)。例えば、図7(b)に示すように、動作軌跡Tと第2動作線L2との類似度が0.6となる。暫定の動作点Pp(n)を移動前の類似度よりも、暫定の動作点Pp(n)を移動後の類似度が高いか否か判定する(S23)。暫定の動作点Pp(n)を移動前の類似度は、初回は動作軌跡Tと第1動作線L1との類似度であり、以降は動作軌跡Tと更新(後述)された第2動作線L2との類似度である。この判定において、移動前の類似度よりも移動後の類似度が高いと判定した場合(S23:YES)、暫定の動作点Pp(n)を今回微小移動後の暫定の動作点Pp(n)に更新する(S24)。一方、この判定において、移動前の類似度よりも移動後の類似度が高くないと判定した場合(S23:NO)、S25の処理へ進む。
続いて、S20〜S24の処理が所定回数繰り返されたか否か判定する(S25)。所定回数は、上記類似度の上昇率が所定値よりも小さくなる回数である。あるいは、S20〜S24の処理の繰り返しに要する処理時間が、所定時間よりも短くなるように所定回数を決めてもよい。この判定において、S20〜S24の処理が所定回数繰り返されていないと判定した場合(S25:NO)、再度S20の処理から実行する。
一方、S25の判定において、S20〜S24の処理が所定回数繰り返されたと判定した場合(S25:YES)、更新された最終の暫定の動作点Pp(n)を、ロボット20の動作点P(n)の集まりである動作点群として設定する(S26)。すなわち、動作軌跡Tと第2動作線L2との類似度が最も高くなった第2動作線L2を特定する暫定の動作点の集まりを、動作点群として設定する。例えば、図7(c)に示すように、S20〜S24の処理が所定回数繰り返した後に上記類似度が0.8になっており、この時の第2動作線L2を特定する暫定の動作点Pp(0)〜Pp(3)を動作点群として設定する。そして、図7(d)に示すように、暫定の動作点Pp(0)〜Pp(3)を、動作点P(0)〜P(3)とする。
続いて、設定された動作点群に基づいて、動作プログラムを生成する(S27)。具体的には、動作点群に含まれる動作点P(0)(始点S)、動作点P(1),P(2)、動作点P(3)(終点E)を順に直線で結んだ動作軌跡となるように、動作プログラムを生成する。すなわち、更新された最終の動作線L2をロボット20の動作軌跡とするように、動作プログラムを生成する。その後、この一連の処理を終了する(END)。
なお、S11の処理が軌跡入力部としての処理に相当し、S12の処理が領域設定部としての処理に相当し、S13〜S26の処理が点群設定部としての処理に相当し、S27の処理がプログラム生成部としての処理に相当する。
以上詳述した本実施形態は、以下の利点を有する。
・教示されたロボット20の動作軌跡Tが入力される。そして、入力された動作軌跡Tの周囲に、ロボット20の動作点P(n)が設定されることを許容する許容領域Rが設定される。このため、動作軌跡T上に限らず、動作軌跡Tの周囲までロボット20の動作点P(n)を設定することが可能となる。
・許容領域Rの範囲内において、ロボット20の暫定の動作点Pp(n)が選択される。ここで、コントローラ30は、動作軌跡Tの一端から他端まで障害物Bを避けて元の暫定の動作点Pp(n−1)と次の暫定の動作点Pp(n)とを線で結ぶことを繰り返して、動作点P(n)の集まりである動作点群を設定する。このため、教示される動作軌跡Tがばらつく場合であっても、教示された動作軌跡T上から許容領域Rまで広げた範囲内で、適切な動作点P(n)を選択して動作点群を設定することができる。そして、設定された動作点群に基づいて、動作プログラムが生成される。その結果、コントローラ30は、適切な動作プログラムを生成することができる。
・許容領域Rの範囲内において第1動作線L1を特定する暫定の動作点Pp(n)の位置が変更され、変更後の暫定の動作点Pp(n)が直線で結ばれて第2動作線L2が特定される。そして、動作軌跡Tと第1動作線L1との類似度よりも動作軌跡Tと第2動作線L2との類似度が高い場合に、第2動作線L2を特定する暫定の動作点Pp(n)の集まりが動作点群として設定される。このため、教示された動作軌跡Tに類似する動作線を特定する暫定の動作点Pp(n)の集まりを、動作点群として設定することができる。したがって、許容領域Rの範囲内で適切な動作点群を設定しつつ、教示された動作軌跡Tに類似する動作軌跡となるように動作プログラムを生成することができる。
・許容領域Rの範囲内において第1動作線L1を特定する暫定の動作点Pp(n)の位置を変更して、変更後の暫定の動作点Pp(n)を直線で結んで第2動作線L2を特定することが所定回数繰り返される。そして、動作軌跡Tと第2動作線L2との類似度が最も高くなった第2動作線L2を特定する暫定の動作点Pp(n)の集まりが、動作点群として設定される。このため、教示された動作軌跡Tに一層近い動作軌跡となるように、動作プログラムを生成することができる。
・動作点P(n)を直線で結んだ第2動作線L2をロボット20の動作軌跡とするように、動作プログラムが生成される。このため、動作軌跡に無駄な曲線が多く含まれることを抑制することができ、動作効率が低下することを抑制することができる。
・動作軌跡Tの両端部の周囲に設定される許容領域Rよりも、動作軌跡Tの中間部の周囲に設定される許容領域Rが広く設定される。このため、動作軌跡Tの両端部から離れた位置では、障害物Bを避けて動作点P(n)を設定し易くなり、設定する動作点Pp(n)の数を少なくすることができる。その結果、動作軌跡を簡潔な形状にすることができる。
なお、上記実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。
・上記実施形態では、動作軌跡Tの両端部から中間部へ近付くほど、許容領域Rを広く設定した。これに対して、動作軌跡Tの両端部の周囲に設定される許容領域Rよりも、動作軌跡Tの中間部の周囲に設定される許容領域Rを広く設定し、動作軌跡Tの中間部の周囲に設定される許容領域Rを一定の広さにしてもよい。
・入力された動作軌跡Tが適切でなかった場合は、障害物Bの直近を第1動作線L1が通過するおそれがある。そこで、コントローラ30(点群設定部)は、設定された許容領域Rの範囲内において第1動作線L1を特定する暫定の動作点Pp(n)の位置を変更して、変更後の暫定の動作点Pp(n)を直線で結んで第2動作線L2を特定する際に、第2動作線L2と障害物Bとの距離が所定距離よりも長くなるように、暫定の動作点Pp(n)の位置を変更してもよい。こうした構成によれば、障害物Bとの距離が所定距離よりも長い第2動作線L2を特定する暫定の動作点Pp(n)の集まりを、動作点群として設定することができる。したがって、コントローラ30は、障害物Bと動作軌跡との距離が所定距離よりも長くなるように、動作プログラムを生成することができる。あるいは、障害物Bとの距離が所定距離よりも長くなるように許容領域Rを設定し、その許容領域Rの範囲内となるように第2動作線L2を特定することもできる。
・図8は、動作プログラム生成の手順の変更例を示すフローチャートである。この変更例では、入力された動作軌跡Tと動作点群との近似度を評価する処理と、暫定の動作点Pp(n)を変更する処理とが、図5のフローチャートと相違している。この一連の処理は、コントローラ30により実行される。なお、図5のフローチャートと同一の処理については、同一のステップ番号を付すことにより説明を省略する。
S11〜S18の処理は図5と同一である。続いて、教示された動作軌跡Tと第1動作線L1との近似度を評価する評価値Vを算出する(S19A)。具体的には、動作軌跡T上の点の座標と第1動作線L1上の点の座標との相関係数Ccを算出する。そして、相関係数Ccから、暫定の動作点Pp(n)の個数nに係数α(0<α<0.1)を掛けた値を引いて、評価値Vを算出する(V=Cc−α×n)。続いて、第1動作線L1の評価値Vが評価値目標値Vtよりも大きいか否か判定する(S19B)。評価値目標値Vtは、例えば0.7に設定されている。この判定において、第1動作線L1の評価値Vが評価値目標値Vtよりも大きいと判定した場合(S19B:YES)、S26の処理へ進む。すなわち、第1動作線L1を特定する暫定の動作点Pp(n)の評価値Vが、評価値目標値Vt(近似目標値)を超えている場合に、第1動作線L1を特定する暫定の動作点Pp(n)の集まりを、ロボット20の動作点P(n)の集まりである動作点群として設定する。一方、この判定において、第1動作線L1の評価値Vが評価値目標値Vtよりも大きくないと判定した場合(S19B:NO)、S20Aの処理へ進む。
続いて、許容領域Rの範囲内で暫定の動作点Pp(n)を微小移動させる又は暫定の動作点Pp(n)の個数を1つ増加させる(S20A)。具体的には、上記実施形態と同様に暫定の動作点Pp(n)を所定範囲で微小移動させ、その後に暫定の動作点Pp(n)の個数を1つ増加させる。S21の処理は、図5と同一である。
続いて、教示された動作軌跡Tと第2動作線L2との近似度を評価する評価値Vを算出する(S22A)。評価値Vの算出方法はS19Aの処理と同一である。暫定の動作点Pp(n)を移動前の評価値Vよりも、暫定の動作点Pp(n)を移動後の評価値Vが高いか否か判定する(S23A)。この判定において、移動前の評価値Vよりも移動後の評価値Vが高いと判定した場合(S23A:YES)、暫定の動作点Pp(n)を今回微小移動後の暫定の動作点Pp(n)に更新する(S24)。一方、この判定において、移動前の評価値Vよりも移動後の評価値Vが高くないと判定した場合(S23A:NO)、S25Aの処理へ進む。
続いて、S20A〜S24の処理が所定回数繰り返されたか否か、又は評価値Vが評価値目標値Vtを超えたか否か判定する(S25A)。この判定において、否定判定した場合(S25A:NO)、再度S20Aの処理から実行する。一方、この判定において肯定判定した場合(S25A:YES)、S26の処理へ進む。なお、S19Bの処理が目標値設定部及び点群設定部としての処理に相当し、S13〜S26の処理が点群設定部としての処理に相当する。
上記構成によれば、最小個数の動作点P(n)に基づく動作軌跡となるように動作プログラムを生成することができ、ロボット20の動作効率を向上させることができる。さらに、最小個数の動作点P(n)に基づき動作プログラムが生成されるため、入力された動作軌跡Tにゆらぎがあったとしても、生成される動作軌跡に無駄な曲線が含まれることを抑制することができ、動作効率が低下することを抑制することができる。また、暫定の動作点Pp(n)の位置及び個数の少なくとも一方を変更することで、暫定の動作点Pp(n)の集まりの評価値Vが評価値目標値Vtを超えるようにすることができる。さらに、暫定の動作点Pp(n)の個数が増えるほど、第2動作線L2を特定する暫定の動作点Pp(n)の評価値Vが、評価値目標値Vtを超えていると判定されにくくなる。このため、できるだけ少ない個数の動作点P(n)に基づく動作軌跡となるように、動作プログラムを生成することができる。
・上記実施形態では、第1動作線L1を特定した後に、第1動作線L1を特定する暫定の動作点Pp(n)を微小移動させて、上記類似度が最も高くなるように動作点群を最適化した。これに対して、第1動作線L1を特定せず、許容領域Rの範囲内において、上記類似度が最も高くなるように、遺伝的アルゴリズム等により動作点群を最適化することもできる。その場合は、動作点P(n)の数が多くなりすぎないように、動作点P(n)の数を制限することが望ましい。
・上記実施形態では、コントローラ30は、動作点P(n)を直線で結んだ第2動作線L2をロボット20の動作軌跡とするように、動作プログラムを生成した。これに対して、コントローラ30は、動作点P(n)を曲線で結んだ動作線をロボット20の動作軌跡とするように、動作プログラムを生成してもよい。その場合であっても、動作点P(n)の集まりである動作点群が適切に設定されているため、適切な動作プログラムを生成することができる。
・障害物Bは、1つに限らず、複数あってもよい。その場合は、図5のS16の処理において、直線が複数の障害物Bとそれぞれ干渉(接触)したか否か判定すればよい。そして、直線が少なくとも1つの障害物Bと干渉した場合に、S13の処理へ進めばよい。
・ロボット20として、水平多関節型のロボット等を採用することもできる。
10…ロボットシステム、20…ロボット、30…コントローラ(動作プログラム生成装置)、B…障害物。

Claims (8)

  1. 障害物を避けてロボットを動作させる動作プログラムを生成する動作プログラム生成装置であって、
    教示された前記ロボットの動作軌跡を入力する軌跡入力部と、
    前記軌跡入力部により入力された前記動作軌跡の周囲に、前記ロボットの動作点が設定されることを許容する許容領域を設定する領域設定部と、
    前記領域設定部により設定された前記許容領域の範囲内において前記ロボットの動作点を選択し、前記動作軌跡の一端から他端まで前記障害物を避けて元の動作点と次の動作点とを線で結ぶことを繰り返して、前記動作点の集まりである動作点群を設定する点群設定部と、
    前記点群設定部により設定された前記動作点群に基づいて、前記動作プログラムを生成するプログラム生成部と、
    を備えるロボットの動作プログラム生成装置。
  2. 前記点群設定部は、前記軌跡入力部により入力された前記動作軌跡上から前記元の動作点及び前記次の動作点を選択して、前記動作軌跡の一端から他端まで前記障害物を避けて元の動作点と次の動作点とを直線で結ぶことを繰り返して第1動作線を特定し、前記領域設定部により設定された前記許容領域の範囲内において前記第1動作線を特定する前記動作点の位置を変更して、変更後の前記動作点を直線で結んで第2動作線を特定し、前記動作軌跡と前記第1動作線との類似度よりも前記動作軌跡と前記第2動作線との類似度が高い場合に、前記第2動作線を特定する前記動作点の集まりを前記動作点群として設定する請求項1に記載のロボットの動作プログラム生成装置。
  3. 前記点群設定部は、前記領域設定部により設定された前記許容領域の範囲内において前記第1動作線を特定する前記動作点の位置を変更して、変更後の前記動作点を直線で結んで第2動作線を特定することを所定回数繰り返し、前記動作軌跡と前記第2動作線との類似度が最も高くなった第2動作線を特定する前記動作点の集まりを、前記動作点群として設定する請求項2に記載のロボットの動作プログラム生成装置。
  4. 前記点群設定部は、前記領域設定部により設定された前記許容領域の範囲内において前記第1動作線を特定する前記動作点の位置を変更して、変更後の前記動作点を直線で結んで第2動作線を特定する際に、前記第2動作線と前記障害物との距離が所定距離よりも長くなるように、前記動作点の位置を変更する請求項2又は3に記載のロボットの動作プログラム生成装置。
  5. 前記プログラム生成部は、前記第2動作線を前記ロボットの動作軌跡とするように、前記動作プログラムを生成する2〜4のいずれか1項に記載のロボットの動作プログラム生成装置。
  6. 障害物を避けてロボットを動作させる動作プログラムを生成する動作プログラム生成装置であって、
    教示された前記ロボットの動作軌跡を入力する軌跡入力部と、
    前記軌跡入力部により入力された前記動作軌跡の周囲に、前記ロボットの動作点が設定されることを許容する許容領域を設定する領域設定部と、
    前記領域設定部により設定された前記許容領域の範囲内において前記ロボットの動作点を選択し、前記動作軌跡の一端から他端まで前記障害物を避けて元の動作点と次の動作点とを直線で結ぶことを繰り返して、前記動作点の集まりである動作点群を設定する点群設定部と、
    前記点群設定部により設定された前記動作点群を、前記軌跡入力部により入力された前記動作軌跡に近似させる目標値である近似目標値を設定する目標値設定部と、
    前記点群設定部により設定された前記動作点群に基づいて、前記動作プログラムを生成するプログラム生成部と、
    を備え、
    前記点群設定部は、
    前記軌跡入力部により入力された前記動作軌跡上から最小個数の前記元の動作点及び前記次の動作点を選択して、前記動作軌跡の一端から他端まで前記障害物を避けて元の動作点と次の動作点とを直線で結ぶことを繰り返して第1動作線を特定し、
    前記第1動作線を特定する前記動作点の集まりの前記動作軌跡への近似度が、前記目標値設定部により設定された前記近似目標値を超えている場合に、前記第1動作線を特定する前記動作点の集まりを前記動作点群として設定し、
    前記第1動作線を特定する前記動作点の集まりの前記動作軌跡への近似度が、前記目標値設定部により設定された前記近似目標値を超えていない場合に、前記領域設定部により設定された前記許容領域の範囲内において前記第1動作線を特定する前記動作点の位置及び個数の少なくとも一方を変更して、変更後の前記動作点を直線で結んで第2動作線を特定し、
    前記第2動作線を特定する前記動作点の集まりの前記動作軌跡への近似度が、前記目標値設定部により設定された前記近似目標値を超えている場合に、前記第2動作線を特定する前記動作点の集まりを前記動作点群として設定し、
    前記第2動作線を特定する前記動作点の集まりの前記動作軌跡への近似度が、前記目標値設定部により設定された前記近似目標値を超えていない場合に、前記第2動作線を特定する処理を繰り返すロボットの動作プログラム生成装置。
  7. 前記点群設定部は、前記動作点の個数が増えるほど、前記第2動作線を特定する前記動作点の集まりの前記動作軌跡への近似度が、前記目標値設定部により設定された前記近似目標値を超えていると判定されにくくする請求項6に記載のロボットの動作プログラム生成装置。
  8. 前記領域設定部は、前記動作軌跡の両端部の周囲に設定される前記許容領域よりも、前記動作軌跡の中間部の周囲に設定される前記許容領域を広く設定する請求項1〜7のいずれか1項に記載のロボットの動作プログラム生成装置。
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