JP2018143604A - 心腔内除細動カテーテル - Google Patents

心腔内除細動カテーテル Download PDF

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Abstract

【課題】ガイドワイヤに沿って心腔内の目的部位に挿入できる除細動カテーテルを提供すること。
【解決手段】ガイドワイヤルーメンを有するチューブ部材10と、ハンドル20と、電極群31G,32Gと、リード線群41G,42Gと、電極コネクタ50と、ガイドワイヤコネクタ60と、操作用ワイヤ71,72とを備え、チューブ部材10の基端部102は、ハンドル20の先端から挿入されてハンドル20の内部に延在し、ハンドル20の基端部202から外部に延出され、チューブ部材10の基端にガイドワイヤコネクタ60が接続されて、ガイドワイヤルーメン10Lとガイドワイヤポート61とが連通しており、ハンドル20の内部におけるチューブ部材10の基端部には、操作用ワイヤの基端部を延出するための第1側孔と、リード線群の各々の基端部を延出するための第2側孔が形成されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、心腔内に挿入されて、心房細動を除去する心腔内除細動カテーテルに関する。
心臓カテーテル術中に心房細動が起った場合には電気的除細動を行う必要がある。そのような除細動を心腔内において行うためのカテーテルとして、本出願人は、マルチルーメン構造を有する絶縁性のチューブ部材と、前記チューブ部材の基端に接続されたハンドルと、前記チューブ部材の先端領域に装着された複数のリング状電極からなる第1DC電極群と、前記第1DC電極群から基端側に離間して前記チューブ部材に装着された複数のリング状電極からなる第2DC電極群と、前記ハンドルの基端部に内蔵され、先端方向に突出する複数のピン端子を先端面に配置してなるコネクタと、前記チューブ部材の第1ルーメンに先端部が連結され、前記ハンドルの内部に延在し、前記コネクタの近傍で基端が開口する第1絶縁性チューブと、前記チューブ部材の第2ルーメンに先端部が連結され、前記ハンドルの内部に延在し、前記コネクタの近傍で基端が開口する第2絶縁性チューブと、前記第1DC電極群を構成する電極の各々に接続された複数のリード線からなり、前記チューブ部材の第1ルーメンおよび前記第1絶縁性チューブ内に延在し、当該第1絶縁性チューブの基端開口から延び出して、前記複数のリード線に分割され、分割されたリード線の各々が前記コネクタの有するピン端子の各々に接続固定される第1リード線群と、前記第2DC電極群を構成する電極の各々に接続された複数のリード線からなり、前記チューブ部材の第2ルーメンおよび前記第2絶縁性チューブ内に延在し、当該第2絶縁性チューブの基端開口から延び出して、前記複数のリード線に分割され、分割されたリード線の各々が前記コネクタの有するピン端子の各々に接続固定される第2リード線群と、複数のピン端子が配置された前記コネクタの先端面を、前記第1リード線群を構成するリード線が接続固定されたピン端子が配置されている第1端子群領域と、前記第2リード線群を構成するリード線が接続固定されたピン端子が配置されている第2端子群領域とに仕切り、前記第1リード線群を構成するリード線と、前記第2リード線群を構成するリード線とを隔離する隔壁板とを備えてなり、除細動を行うときには、前記第1DC電極群と、前記第2DC電極群とに、互いに異なる極性の電圧が印加される心腔内除細動カテーテルを提案している(特許文献1参照)。
このような構成の心腔内除細動カテーテルを、上大静脈から右心房内に挿入し、更に、右心房の後下壁にある冠状静脈洞の開口(冠状静脈洞口)に挿入することにより、第1DC電極群が冠状静脈洞内に位置し、第2DC電極群が右心房内に位置するように配置した後、第1DC電極群と第2DC電極群とに、互いに異なる極性の電圧を印加する。これにより、心房細動を起こしている心臓に対して、除細動に必要かつ十分な電気エネルギーを与えることができる。
図7は、特許文献1に記載された心腔内除細動カテーテルを構成するチューブ部材の先端領域の横断面図であり、このチューブ部材310には4つのルーメン(第1ルーメン311、第2ルーメン312、第3ルーメン313、第4ルーメン314)が形成されている。
同図において、315は、ルーメンを区画形成するフッ素樹脂層、316は、低硬度のナイロンエラストマーからなるインナー部、317は、高硬度のナイロンエラストマーからなるアウター部であり、318は、編組ブレードを形成するステンレス素線である。
図7に示すように、第1のルーメン311には、第1DC電極群を構成する電極の各々に接続されたリード線341からなる第1リード線群341Gが延在し、第2のルーメン312には、第2DC電極群を構成する電極の各々に接続されたリード線342からなる第2リード線群342Gが延在し、第3のルーメン313には、電位測定用の電極の各々に接続されたリード線343からなる第3リード線群343Gが延在し、第4のルーメン314には操作用ワイヤ371が延在している。
このように、第1リード線群341Gと第2リード線群342Gとが、それぞれ、チューブ部材の異なるルーメン(第1のルーメン311,第2のルーメン312)に延在していることにより、心腔内除細動に必要な電圧を印加したときに、第1リード線群341G(第1DC電極群)と、第2リード線群342G(第2DC電極群)との間で短絡が発生すること防止することができる。
図8は、特許文献1に記載された心腔内除細動カテーテルのハンドルの内部を示す斜視図、図9は、ハンドル内部の先端側の部分拡大図、図10は、ハンドル内部の基端側の部分拡大図である。
図8に示すように、チューブ部材310の基端部は、ハンドル320の先端の開口から内部に挿入されており、これにより、チューブ部材310と、ハンドル320とが接続されている。
図8および図10に示すように、ハンドル320の基端部には、先端方向に突出する複数のピン端子(351、352、353)を先端面350Aに配置してなる円筒状のコネクタ350が内蔵されている。
また、図8〜図10に示すように、ハンドル320の内部には、3本のリード線群(第1リード線群341G、第2リード線群342G、第3リード線群343G)の各々が挿通される3本の絶縁性チューブ(第1絶縁性チューブ326、第2絶縁性チューブ327、第3絶縁性チューブ328)が延在している。
図8および図9に示すように、第1絶縁性チューブ326の先端部(先端から10mm程度)は、チューブ部材310の第1ルーメン311に挿入され、これにより、第1絶縁性チューブ326は、第1リード線群341Gが延在する第1ルーメン311に連結されている。
第1ルーメン311に連結された第1絶縁性チューブ326は、ハンドル320の内部に延在する第1の保護チューブ361の内孔を通ってコネクタ350(ピン端子が配置された先端面350A)の近傍まで延びており、第1リード線群341Gの基端部をコネクタ350の近傍に案内する挿通路を形成している。
第1絶縁性チューブ326の基端開口から延び出した第1リード線群341Gは、これを構成する8本のリード線341にばらされ、これらリード線341の各々は、コネクタ350の先端面350Aに配置されたピン端子の各々にハンダにより接続固定されている。これにより、第1DC電極群を構成する電極を、第1リード線群341Gを構成する8本のリード線341およびコネクタ350(ピン端子351)を介して、直流電源装置における一方の極の端子に接続することができる。
第2絶縁性チューブ327の先端部(先端から10mm程度)は、チューブ部材310の第2ルーメン312に挿入され、これにより、第2絶縁性チューブ327は、第2リード線群342Gが延在する第2ルーメン312に連結されている。
第2ルーメン312に連結された第2絶縁性チューブ327は、ハンドル320の内部に延在する第2の保護チューブ362の内孔を通ってコネクタ350(ピン端子が配置された先端面350A)の近傍まで延びており、第2リード線群342Gの基端部をコネクタ350の近傍に案内する挿通路を形成している。
第2絶縁性チューブ327の基端開口から延び出した第2リード線群342Gは、これを構成する8本のリード線342にばらされ、これらリード線342の各々は、コネクタ350の先端面350Aに配置されたピン端子の各々にハンダにより接続固定されている。これにより、第2DC電極群を構成する電極を、第2リード線群342Gを構成する8本のリード線342およびコネクタ350(ピン端子352)を介して、直流電源装置における他方の極の端子に接続することができる。
第3絶縁性チューブ328の先端部(先端から10mm程度)は、チューブ部材310の第3ルーメン313に挿入され、これにより、第3絶縁性チューブ328は、第3リード線群343Gが延在する第3ルーメン313に連結されている。
第3ルーメン313に連結された第3絶縁性チューブ328は、ハンドル320の内部に延在する第2の保護チューブ362の内孔を通ってコネクタ350(ピン端子が配置された先端面350A)の近傍まで延びており、第3リード線群343Gの基端部をコネクタ350の近傍に案内する挿通路を形成している。
第3絶縁性チューブ328の基端開口から延び出した第3リード線群343Gは、これを構成する4本のリード線343にばらされ、これらリード線343の各々は、コネクタ350の先端面350Aに配置されたピン端子の各々にハンダにより接続固定されている。これにより、基端側電位測定電極群を構成する電極を、第3リード線群343Gを構成する4本のリード線343およびコネクタ350(ピン端子353)を介して、心電計に接続することができる。
図8および図10において、380は、絶縁性チューブ(326,327,328)の基端開口からそれぞれ延び出してコネクタ350のピン端子(351,352,353)接続固定されたリード線(341,342,343)の周囲を固定するための樹脂である。
特開2014−97085号公報
最近、心腔内除細動カテーテルを下大静脈から右心房内に挿入して冠状静脈洞口に挿入する手技が行われている。
このような手技(下大静脈からのアプローチ)は、心腔内除細動カテーテルを上大静脈から右心房内に挿入して冠状静脈洞口に挿入する従来の手技(上大静脈からのアプローチ)と比較して侵襲性が低く、また、術後の美容の観点からも好ましい。
然るに、下大静脈からのアプローチにおいては、心腔内除細動カテーテルを冠状静脈洞口に挿入する操作が難しい。
本発明は以上のような事情に基いてなされたものである。
本発明の第1の目的は、下大静脈からのアプローチによって心腔内除細動カテーテルを冠状静脈洞口に挿入する操作を容易に行うことができる除細動カテーテルを提供することにある。
本発明の第2の目的は、ガイドワイヤコネクタのガイドワイヤポートからチューブ部材のガイドワイヤルーメンの先端開口に至るガイドワイヤの挿通路を確実に確保することができ、ガイドワイヤに沿って心腔内の目的部位に挿入することができる除細動カテーテルを提供することにある。
本発明の第3の目的は、先端偏向操作などによってもガイドワイヤの挿通性が損なわれることのない除細動カテーテルを提供することにある。
上記の目的を達成するために本発明者が鋭意検討を重ねた結果、先行して冠状静脈洞口に挿入したガイドワイヤに沿って除細動カテーテルを挿入することができれば、下大静脈からのアプローチによる手技を容易に行うことができること、また、ガイドワイヤを挿通可能なルーメン(ガイドワイヤルーメン)をチューブ部材に形成するとともに、ハンドルの先端からその内部に挿入されるチューブ部材の基端部をハンドルの内部を基端方向に延在させてからハンドルの外部に延出させ、チューブ部材の基端にガイドワイヤコネクタを接続させることにより、ガイドワイヤコネクタのガイドワイヤポートから、チューブ部材のガイドワイヤルーメンの先端開口に至るガイドワイヤの挿通路を確保できること、更に、チューブ部材の基端部に各々のルーメンから外周面に至る側孔を形成することによって、チューブ部材のルーメンに延在している操作用ワイヤやリード線の基端部を、当該側孔を通してチューブ部材の外部(ハンドルの内部)に延出できることを見出し、かかる知見に基いて本発明を完成した。
(1)すなわち、本発明の心腔内除細動カテーテルは、心腔内に挿入されて除細動を行うためのカテーテルであって、
ガイドワイヤルーメンを含むマルチルーメン構造を有する絶縁性のチューブ部材と、
前記チューブ部材の基端部に装着され、先端偏向操作のための操作機構を具備するハンドルと、
前記チューブ部材の先端領域に装着された複数のリング状電極からなる第1電極群(第1DC電極群)と、
前記第1DC電極群から基端側に離間して前記チューブ部材の先端領域に装着された複数のリング状電極からなる第2電極群(第2DC電極群)と、
前記第1電極群を構成する複数の前記電極に、各々の先端が接続された複数のリード線からなる第1リード線群と、
前記第2電極群を構成する複数の前記電極に、各々の先端が接続された複数のリード線からなる第2リード線群と、
前記ハンドルの外部に配置され、ガイドワイヤポートを有するガイドワイヤコネクタと、
前記チューブ部材の先端部にその先端が固定され、前記操作機構の構成要素にその基端が固定されることで引張操作可能な少なくとも1本の操作用ワイヤとを備えてなり、
前記第1リード線群を構成する前記リード線と、前記第2リード線群を構成する前記リード線とは、前記チューブ部材の互いに異なるルーメンに延在し、
前記操作用ワイヤは、前記第1リード線群または前記第2リード線群を構成する前記リード線が延在しているルーメンとは異なるルーメンに延在しており、
除細動を行うときには、前記第1電極群と、前記第2電極群とに、互いに異なる極性の電圧が印加され、
前記チューブ部材の基端部は、前記ハンドルの先端からその内部に挿入されて、前記ハンドルの内部を基端方向に延在し、前記操作機構の前記構成要素における前記操作用ワイヤの基端の固定位置よりも基端側において、前記ハンドルの外部に延出され、
前記チューブ部材の基端に前記ガイドワイヤコネクタが接続されることにより、前記ガイドワイヤルーメンと前記ガイドワイヤポートとが連通しており、
前記チューブ部材の基端部の前記ハンドルの内部に延在している部分には、前記操作機構の前記構成要素における前記操作用ワイヤの基端の固定位置よりも先端側において、前記操作用ワイヤが延在している前記ルーメンから前記チューブ部材の外周面に至る少なくとも1つの第1側孔が形成されているとともに、前記操作機構の前記構成要素における前記操作用ワイヤの基端の固定位置よりも基端側において、前記第1リード線群または前記第2リード線群を構成する前記リード線が延在している前記ルーメンの各々から前記チューブ部材の外周面に至る少なくとも2つの第2側孔が形成され、
前記操作用ワイヤの基端部は、前記第1側孔を通って、前記チューブ部材の外部に延出し、
前記第1リード線群を構成する前記リード線の基端部と、前記第2リード線群を構成する前記リード線の基端部とは、互いに異なる前記第2側孔を通って、前記チューブ部材の外部に延出していることを特徴とする。
(2)また、本発明の心腔内除細動カテーテルは、心腔内に挿入されて除細動を行うためのカテーテルであって、
ガイドワイヤルーメンを含むマルチルーメン構造を有する絶縁性のチューブ部材と、
前記チューブ部材の基端部に装着され、ワイヤ留め具を備えた先端偏向操作のための回転操作部を有するハンドルと、
前記チューブ部材の先端領域に装着された複数のリング状電極からなる第1電極群(第1DC電極群)と、
前記第1DC電極群から基端側に離間して前記チューブ部材の先端領域に装着された複数のリング状電極からなる第2電極群(第2DC電極群)と、
前記第1電極群を構成する複数の前記電極に、各々の先端が接続された複数のリード線からなる第1リード線群と、
前記第2電極群を構成する複数の前記電極に、各々の先端が接続された複数のリード線からなる第2リード線群と、
前記ハンドルの外部に配置または前記ハンドルに内蔵され、前記第1リード線群または前記第2リード線群を構成する前記リード線の各々の基端が固定される端子を複数有する電極コネクタと、
前記ハンドルの基端側に配置され、ガイドワイヤポートを有するガイドワイヤコネクタと、
前記チューブ部材の先端部にその先端が固定され、前記回転操作部の前記ワイヤ留め具にその基端が固定されることで引張操作可能な少なくとも1本の操作用ワイヤとを備えてなり、
前記第1リード線群を構成する前記リード線と、前記第2リード線群を構成する前記リード線とは、前記チューブ部材の互いに異なるルーメンに延在し、
前記操作用ワイヤは、前記第1リード線群または前記第2リード線群を構成する前記リード線が延在しているルーメンとは異なるルーメンに延在しており、
除細動を行うときには、前記第1電極群と、前記第2電極群とに、互いに異なる極性の電圧が印加され、
前記チューブ部材の基端部は、前記ハンドルの先端からその内部に挿入されて、前記ハンドルの内部を基端方向に延在し、前記回転操作部よりも基端側において、前記ハンドルの外部に延出され、
前記チューブ部材の基端に前記ガイドワイヤコネクタが接続されることにより、前記ガイドワイヤルーメンと前記ガイドワイヤポートとが連通しており、
前記チューブ部材の基端部の前記ハンドルの内部に延在している部分には、前記回転操作部の前記ワイヤ留め具よりも先端側において、前記操作用ワイヤが延在している前記ルーメンから前記チューブ部材の外周面に至る少なくとも1つの第1側孔が形成されているとともに、前記回転操作部よりも基端側において、前記第1リード線群または前記第2リード線群を構成する前記リード線が延在している前記ルーメンの各々から前記チューブ部材の外周面に至る少なくとも2つの第2側孔が形成され、
前記操作用ワイヤの基端部は、前記第1側孔を通って、前記チューブ部材の外部に延出し、
前記第1リード線群を構成する前記リード線の基端部と、前記第2リード線群を構成する前記リード線の基端部とは、互いに異なる前記第2側孔を通って、前記チューブ部材の外部に延出し、前記リード線の各々の基端が前記電極コネクタの所定の端子に接続されていることを特徴とする。
このような構成の心腔内除細動カテーテルによれば、ガイドワイヤルーメンが形成されているチューブ部材の基端部が、ハンドルの先端からその内部に挿入され、ハンドルの内部を基端方向に延在し、ハンドルの外部に延出され、ハンドルの外部に位置するチューブ部材の基端にガイドワイヤコネクタが接続されることにより、ガイドワイヤコネクタのガイドワイヤポートからチューブ部材のガイドワイヤルーメンの先端開口に至るガイドワイヤの挿通路を確実に確保することができる。
これにより、先行して冠状静脈洞口に挿入したガイドワイヤに沿って、本発明の心腔内除細動カテーテルを挿入することができ、下大静脈からのアプローチによる手技を容易に行うことができる。
また、マルチルーメン構造のチューブ部材は強度が高いので、ハンドルの内部において回転操作部などの他の構成部品が干渉しても、潰れたりキンクしたりすることはなく、先端偏向操作などによりガイドワイヤの挿通性が損なわれることはない。
また、操作用ワイヤの基端部を、チューブ部材の基端部に形成された第1側孔から当該チューブ部材の外部(ハンドルの内部)に延出させることができるので、操作用ワイヤの基端を、先端偏向操作のための操作機構の構成要素(回転操作部のワイヤ留め具)に固定することができる。
また、第1リード線群を構成するリード線の基端部と、第2リード線群を構成するリード線の基端部とを、チューブ部材の基端部に形成された互いに異なる第2側孔から、当該チューブ部材の外部に延出させることができるので、これらリード線の基端部をハンドルの内部に延出させることができるとともに、チューブ部材から延出する際に、第1リード線群を構成するリード線と第2リード線群を構成するリード線との間の短絡を確実に防止することができる。
また、上記(1)の心腔内除細動カテーテルにあっては、第2側孔が、操作機構の構成要素における操作用ワイヤの基端の固定位置よりも基端側に形成されていることにより、上記(2)の心腔内除細動カテーテルにあっては、第2側孔が、回転操作部よりも基端側に形成されていることにより、第1リード線群および第2リード線群を構成するリード線は、チューブ部材により保護されて、回転操作部や操作用ワイヤからの干渉を受けることはない。
(3)本発明の心腔内除細動カテーテルにおいて、前記チューブ部材には、中央ルーメンと、前記中央ルーメンの周囲に配列された複数のサブルーメンとが形成され、
前記中央ルーメンは、前記ガイドワイヤルーメンであり、
前記サブルーメンの各々に、前記第1リード線群または前記第2リード線群を構成する前記リード線あるいは前記操作用ワイヤが延在し、
前記第1側孔は、前記操作用ワイヤが延在している前記サブルーメンに対応する前記チューブ部材の円周方向位置に形成され、
前記第2側孔の各々は、前記第1リード線群または前記第2リード線群を構成する前記リード線が延在している前記サブルーメンに対応する前記チューブ部材の円周方向位置に形成されていることが好ましい。
(4)本発明の心腔内除細動カテーテルにおいて、前記第1リード線群または前記第2リード線群を構成する前記リード線が延在している前記ルーメンの各々には、前記電極コネクタの近傍でその基端が開口する絶縁性チューブの先端部が、前記第2側孔から挿入されており、
前記ルーメンの各々に延在している前記リード線の基端部は、前記絶縁性チューブの内部を延在しながら、前記チューブ部材の外部に延出していることが好ましい。
このような構成の心腔内除細動カテーテルによれば、第2側孔からチューブ部材の外部(ハンドルの内部)に延出されたリード線群がキンクしたり、チューブ部材の外部に延出した極性の異なるリード線間で短絡したりすることを確実に防止することができる。
(5)上記(3)および(4)の心腔内除細動カテーテルにおいて、前記チューブ部材には少なくとも4つの前記サブルーメンが形成され、前記第1リード線群を構成する前記リード線のすべてが1つのサブルーメンに延在し、このサブルーメンとは円周方向に隣り合わない1つのサブルーメンに、前記第2リード線群を構成する前記リード線のすべてが延在していることが好ましい。
(6)上記(3)および(4)の心腔内除細動カテーテルにおいて、前記第1リード線群を構成する前記リード線が前記チューブ部材の複数のサブルーメンに分かれて延在しているとともに、前記第2リード線群を構成する前記リード線も複数のサブルーメンに分かれて延在し、
前記第1リード線群を構成する前記リード線と、前記第2リード線群を構成する前記リード線とが、円周方向に隣り合うサブルーメンに延在していない構造であってもよい。
本発明の除細動カテーテルによれば、ガイドワイヤコネクタのガイドワイヤポートから、チューブ部材のガイドワイヤルーメンの先端開口に至るガイドワイヤの挿通路を確実に確保することができるので、当該除細動カテーテルをガイドワイヤに沿って心腔内の目的部位に挿入することができる。
また、回転操作部による先端偏向操作などによってガイドワイヤの挿通性が損なわれることはない。
また、チューブ部材の基端部がハンドルの内部を延在してから外部に延出し、チューブ部材の基端がハンドルの外部に位置している構造でありながら、操作用ワイヤの基端部、並びに第1リード線群および第2リード線群を構成するリード線の基端部を、ハンドルの内部に延出させることができる。
また、第1リード線群および第2リード線群を構成するリード線が回転操作部や操作用ワイヤからの干渉を受けることはない。
本発明の一実施形態に係る除細動カテーテルを示す平面図である。 図1に示した除細動カテーテルを構成するチューブ部材の横断面図(図1のII−II断面図)である。 図1に示した除細動カテーテルを構成するハンドルの内部を示す平面図である。 図3に示したハンドルの内部を示す部分拡大図(図3のIV部詳細図)である。 図3に示したハンドルの内部を示す部分拡大図(斜視図)である。 図3に示したハンドルの内部を示す部分拡大図(図3のV部詳細図)である。 図1に示した除細動カテーテルを構成するチューブ部材の横断面図(図5のVI−VI断面図)である。 従来の心腔内除細動カテーテルを構成するチューブ部材の先端領域の横断面図である。 従来の心腔内除細動カテーテルのハンドルの内部を示す斜視図である。 図8に示したハンドルの内部(先端側)の部分拡大図である。 図8に示したハンドルの内部(基端側)の部分拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、本発明において、「基端部」とは、基端を含み、ある程度の長さを有する部分をいい、「先端部」とは、先端を含み、ある程度の長さを有する部分をいう。
図1〜図6に示す本実施形態の除細動カテーテル100は、ガイドワイヤルーメンとなる中央ルーメン10Lと、この中央ルーメン10Lの周囲に等角度間隔に配列された8個のサブルーメン11L〜18Lとが形成されたマルチルーメン構造の絶縁性のチューブ部材10と、このチューブ部材10の基端部102に装着され、ハンドル本体21とワイヤ留め具231,232を備えた回転操作部23とを有するハンドル20と、チューブ部材10の先端領域に装着された8個のリング状電極31からなる第1DC電極群31Gと、この第1DC電極群31Gから基端側に離間してチューブ部材10の先端領域に装着された8個のリング状電極32からなる第2DC電極群32Gと、第1DC電極群31Gと第2DC電極群32Gとの間におけるチューブ部材10の先端領域に装着された電位測定用の4個のリング状電極33と、チューブ部材10の先端に装着された先端チップ35と、第1DC電極群31Gを構成する電極31に各々の先端が接続された8本のリード線41からなる第1リード線群41Gと、第2DC電極群32Gを構成する電極32に各々の先端が接続された8本のリード線42からなる第2リード線群42Gと、電位測定用の電極33に各々の先端が接続された4本のリード線43からなる第3リード線群43Gと、ハンドル20の基端側に配置され、図示しない複数の端子を有する電極コネクタ50と、ハンドル20の基端側に配置され、基端にガイドワイヤポート61を有するガイドワイヤコネクタ60と、チューブ部材10の先端部に各々の先端が固定され、各々の基端が引張操作可能である操作用ワイヤ71,72とを備えてなり、
チューブ部材10のサブルーメン11L,15Lには、それぞれ、操作用ワイヤ71,.72が延在し、サブルーメン14Lには第1リード線群41Gが延在し、サブルーメン17Lには第2リード線群42Gが延在し、サブルーメン12Lには第3リード線群43Gが延在しており、第1DC電極群31Gと第2DC電極群32Gとの間に互いに異なる極性の電圧を印加することによって心腔内において除細動を行うカテーテルであって、
チューブ部材10の基端部102は、ハンドル20の先端から当該ハンドル20の内部に挿入されて、ハンドル20の内部に延在し、ハンドル20の基端部202から当該ハンドル20の外部に延出され、ハンドル20の外部に位置するチューブ部材10の基端にガイドワイヤコネクタ60が接続されることによって、チューブ部材10の中央ルーメン10Lと、ガイドワイヤコネクタ60のガイドワイヤポート61とが連通しており、
ハンドル20の内部に延在しているチューブ部材10の基端部102には、回転操作部23のワイヤ留め具231,232よりも先端側において、サブルーメン11L,15Lの各々からチューブ部材10の外周面に至る第1側孔111,115が、当該サブルーメン11L,15Lの各々に対応する円周方向位置に形成されているとともに、回転操作部23よりも基端側において、サブルーメン12L,13L,14L,16L,17L,18Lの各々からチューブ部材10の外周面に至る第2側孔122,123,124,126,127および128が、当該サブルーメンの各々に対応する円周方向位置に形成されており、
サブルーメン11Lに延在する操作用ワイヤ71の基端部は、第1側孔111を通ってチューブ部材10の外部(ハンドル20の内部)に延出し、その基端が回転操作部23のワイヤ留め具231に固定され、サブルーメン15Lに延在する操作用ワイヤ72の基端部は、第1側孔115を通ってチューブ部材10の外部(ハンドル20の内部)に延出し、その基端が回転操作部23ワイヤ留め具232に固定され、
サブルーメン14Lに延在する第1リード線群41Gの基端部は、第2側孔124を通ってチューブ部材10の外部に延出し、第1リード線群41Gを構成するリード線41の各々の基端が電極コネクタ50の所定の端子に接続され、サブルーメン17Lに延在する第2リード線群42Gの基端部は、第2側孔127を通ってチューブ部材10の外部に延出し、第2リード線群42Gを構成するリード線42の各々の基端が電極コネクタ50の所定の端子に接続され、サブルーメン12Lに延在するリード線43の基端部は、第2側孔122を通ってチューブ部材10の外部に延出し、第3リード線群43Gを構成するリード線43の各々の基端が電極コネクタ50の所定の端子に接続されている。
本実施形態の心腔内除細動カテーテル100は、チューブ部材10と、ハンドル20と、第1DC電極群31Gと、第2DC電極群32Gと、電位測定用の電極33と、先端チップ35と、第1リード線群41Gと、第2リード線群42Gと、第3リード線群43Gと、電極コネクタ50と、ガイドワイヤコネクタ60と、操作用ワイヤ71,72とを備えている。
図2に示すように、本実施形態の心腔内除細動カテーテル100を構成するチューブ部材10はマルチルーメンチューブであり、このチューブ部材10には、先端および基端において開口する中央ルーメン10Lと、その周囲に等角度間隔(45°間隔)に配列された8個のサブルーメン11L〜18Lとが形成されている。
図2において、191は、低硬度のナイロンエラストマーからなるインナー(コア)部、192は、高硬度のナイロンエラストマーからなるアウター(シェル)部である。
中央ルーメン10Lおよびサブルーメン11L〜18Lは、それぞれ、フッ素樹脂などからなるルーメンチューブによって区画形成されている。そのようなルーメンチューブを構成するフッ素樹脂としては、パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などを挙げることができる。
チューブ部材10のアウター部192を構成するナイロンエラストマーは、軸方向によって異なる硬度のものが用いられている。これにより、チューブ部材10は、先端側から基端側に向けて段階的に硬度が高くなるよう構成されている。
また、チューブ部材10の基端側において、インナー部191とアウター部192との間に編組が形成されていてもよい。
チューブ部材10の外径は、例えば1.2〜3.3mmとされる。
本実施形態の心腔内除細動カテーテル100を構成するハンドル20は、チューブ部材10の基端部102に装着されており、このハンドル20は、ハンドル本体21と、ワイヤ留め具231,232を備えた回転操作部23と、ストレインリリーフ24とを有している。回転操作部23を回転操作(操作用ワイヤ71または操作用ワイヤ72を引張操作)することにより、チューブ部材10の先端を(一方向または他方向に)偏向させることができる。
チューブ部材10の先端領域には、第1DC電極群31Gと、第2DC電極群32Gとが装着されている。また、第1DC電極群31Gと第2DC電極群32Gとの間におけるチューブ部材10の先端領域には電位測定用の電極33が装着されている。
ここに、「電極群」とは、同一の極を構成し(同一の極性を有し)、または、同一の目的を持って、狭い間隔(例えば5mm以下)で装着された複数の電極の集合体をいう。
第1DC電極群は、チューブ部材の先端領域において、同一の極(−極または+極)を構成する複数の電極が狭い間隔で装着されてなる。ここに、第1DC電極群を構成する電極の個数は、電極の幅や配置間隔によっても異なるが、例えば4〜13個とされ、好ましくは8〜10個とされる。
本実施形態において、第1DC電極群31Gは、チューブ部材10の先端領域に装着された8個の電極31から構成されている。
第1DC電極群31Gを構成する電極31は、リード線(第1リード線群41Gを構成するリード線41)および後述する電極コネクタ50を介して、直流電源装置における同一の極の端子に接続されている。
ここに、電極31の幅(軸方向の長さ)は、2〜5mmであることが好ましい。
電極31の幅が狭過ぎると、電圧印加時の発熱量が過大となって、周辺組織に損傷を与える虞がある。一方、電極31の幅が広過ぎると、チューブ部材10における第1DC電極群31Gが設けられている部分の可撓性・柔軟性が損なわれることがある。電極31の装着間隔(隣り合う電極の離間距離)は、1〜5mmであることが好ましい。
心腔内除細動カテーテル100の使用時(心腔内に配置されるとき)において、第1DC電極群31Gは、例えば冠状静脈(CS)内に位置する。
第2DC電極群は、チューブ部材の第1DC電極群の装着位置から基端側に離間して、第1DC電極群とは逆の極(+極または−極)を構成する複数の電極が狭い間隔で装着されてなる。ここに、第2DC電極群を構成する電極の個数は、電極の幅や配置間隔によっても異なるが、例えば4〜13個とされ、好ましくは8〜10個とされる。
本実施形態において、第2DC電極群32Gは、第1DC電極群31Gの装着位置から基端側に離間してチューブ部材10に装着された8個の電極32から構成されている。
第2DC電極群32Gを構成する電極32は、リード線(第2リード線群42Gを構成するリード線42)および後述するコネクタを介して、直流電源装置における同一の極の端子(第1DC電極群31Gが接続されているものとは逆の極の端子)に接続される。
これにより、第1DC電極群31G(電極31)と、第2DC電極群32G(電極32)とに、互いに異なる極性の電圧が印加され、第1DC電極群31Gと、第2DC電極群32Gとは、互いに極性の異なる電極群(一方の電極群が−極のときに、他方の電極群は+極)となる。
ここに、電極32の幅(軸方向の長さ)は、2〜5mmであることが好ましい。
電極32の幅が狭過ぎると、電圧印加時の発熱量が過大となって、周辺組織に損傷を与える虞がある。一方、電極32の幅が広過ぎると、チューブ部材10における第2DC電極群32Gが設けられている部分の可撓性・柔軟性が損なわれることがある。電極32の装着間隔(隣り合う電極の離間距離)は、1〜5mmであることが好ましい。
心腔内除細動カテーテル100の使用時(心腔内に配置されるとき)において、第2DC電極群32Gは、例えば右心房(RA)に位置する。
本実施形態において、電位測定用の電極33は、第1DC電極群31Gと第2DC電極群32Gとの間におけるチューブ部材10の先端領域に装着されている。
電極33は、リード線(第3リード線群43Gを構成するリード線43)および後述する電極コネクタ50を介して心電計に接続される。
ここに、電極33の幅(軸方向の長さ)は0.5〜2.0mmであることが好ましい。 電極33の幅が広過ぎると、心電位の測定精度が低下したり、異常電位の発生部位の特定が困難となったりする。電極33の装着間隔(隣り合う電極の離間距離)は、1.0〜10.0mmであることが好ましい。
チューブ部材10の先端には、先端チップ35が装着されている。
この先端チップ35は、チューブ部材10の中央ルーメン10Lと連通または共通するルーメンを有し、その先端は開口している。
なお、先端チップ35にはリード線は接続されておらず、本実施形態では先端チップ35を電極として使用していない。先端チップ35の構成材料としては、各種の樹脂、金属を挙げることができる。
第1DC電極群31G(基端側の電極31)と、第2DC電極群32G(先端側の電極32)との離間距離は40〜100mmであることが好ましい。
第1DC電極群31Gおよび第2DC電極群32Gを構成する電極31,32、および電位測定用の電極33としては、X線に対する造影性を良好なものとするために、白金または白金系の合金からなることが好ましい。
図2に示される第1リード線群41Gは、第1DC電極群31Gを構成する8個の電極31の各々に接続された8本のリード線41の集合体である。
第1リード線群41G(リード線41)により、第1DC電極群31Gを構成する8個の電極31の各々を直流電源装置に電気的に接続することができる。
第1DC電極群31Gを構成する8個の電極31は、それぞれ、異なるリード線41に接続される。リード線41の各々は、その先端部分において電極31の内周面に溶接されるとともに、チューブ部材10の先端領域の管壁に形成されている側孔からサブルーメン14Lに進入する。サブルーメン14Lに進入した8本のリード線41は、第1リード線群41Gとして、サブルーメン14Lに延在する。
図2に示される第2リード線群42Gは、第2DC電極群32Gを構成する8個の電極32の各々に接続された8本のリード線42の集合体である。
第2リード線群42G(リード線42)により、第2DC電極群32Gを構成する8個の電極32の各々を直流電源装置に電気的に接続することができる。
第2DC電極群32Gを構成する8個の電極32は、それぞれ、異なるリード線42に接続される。リード線42の各々は、その先端部分において電極32の内周面に溶接されるとともに、チューブ部材10の先端領域の管壁に形成されている側孔からサブルーメン17Lに進入する。サブルーメン17Lに進入した8本のリード線42は、第2リード線群42Gとして、サブルーメン17Lに延在する。
上記のように、第1リード線群41Gがサブルーメン14Lに延在し、第2リード線群42Gがサブルーメン17Lに延在していることにより、両者は、チューブ部材10の内部において完全に絶縁隔離されている。このため、除細動に必要な電圧が印加されたときに、チューブ部材10の内部において、第1リード線群41G(第1DC電極群31G)と、第2リード線群42G(第2DC電極群32G)との間の短絡を確実に防止することができる。
図2に示される第3リード線群43Gは、電位測定用の電極33の各々に接続された4本のリード線43の集合体である。
第3リード線群43G(リード線43)により、電極33の各々を心電計に接続することができる。
4個の電極33は、それぞれ、異なるリード線43に接続されている。リード線43の各々は、その先端部分において電極33の内周面に溶接されるとともに、チューブ部材10の管壁に形成されている側孔からサブルーメン12Lに進入する。サブルーメン12Lに進入した4本のリード線43は、第3リード線群43Gとして、サブルーメン12Lに延在する。
リード線41、リード線42およびリード線43は、何れも、ポリイミドなどの樹脂によって金属導線の外周面が被覆された樹脂被覆線からなる。ここに、被覆樹脂の膜厚としては2〜30μm程度とされる。
図1において、50は電極コネクタであり、ハンドルの基端側(外部)に配置されている。この電極コネクタ50の内部には、図示しない複数の端子が設けられている。
同図において、91,92は、それぞれ、ハンドル20の内部から延出するリード線群を電極コネクタ50に案内する外部コードである。
図1において、60はガイドワイヤコネクタであり、ハンドルの基端側(外部)に配置されている。このガイドワイヤコネクタ60の基端は、ガイドワイヤポート61となっている。
図2〜図4において、71,72は操作用ワイヤである。
図2に示すように、操作用ワイヤ71はチューブ部材10のサブルーメン11Lに延在し、操作用ワイヤ72はサブルーメン15Lに延在している。
操作用ワイヤ71,72の先端は、それぞれ、チューブ部材10の先端部における互いに対向する位置(チューブ部材10の円周方向位置)に固定されている。
操作用ワイヤ71,72は、ステンレスやNi−Ti系超弾性合金製で構成してあるが、必ずしも金属で構成する必要はない。操作用ワイヤ71は、たとえば高強度の非導電性ワイヤなどで構成してもよい。
操作用ワイヤ71,72が延在しているルーメン11L,15Lには、何れのリード線(群)も延在していない。
これにより、チューブ部材10の先端を偏向する際に、当該操作によって軸方向に移動する操作用ワイヤ71,72により、チューブ部材10の内部に延在しているリード線41、リード線42およびリード線43が損傷(例えば、擦過傷)を受けることはない。
図3に示すように、チューブ部材10の基端部102は、ハンドル20の先端から当該ハンドル20の内部に挿入され、ハンドル20の内部を基端方向に延在して回転操作部23が配置されている軸方向位置を通過し、ハンドル20の基端部202から当該ハンドル20の外部に延出されている。
同図において、25は、回転操作部23の回転中心においてハンドル本体21に固定された調整ピンであり、この調整ピンには、チューブ部材10を挿通可能な貫通孔が形成されている。
図1に示すように、ハンドル20の外部に延出したチューブ部材10(基端部102)の基端にはガイドワイヤコネクタ60が接続され、これにより、チューブ部材10の中央ルーメン10Lと、ガイドワイヤコネクタ60のガイドワイヤポート61とが連通している。このような構成によって、ガイドワイヤコネクタ60のガイドワイヤポート61からチューブ部材10の中央ルーメン10L(ガイドワイヤルーメン)の先端開口に至るガイドワイヤの挿通路が確保されている。
図3および図4(図4Aおよび図4B)に示すように、ハンドル20の内部に延在しているチューブ部材10の基端部102の管壁には、回転操作部23のワイヤ留め具231より先端側におけるサブルーメン11Lに対応するチューブ部材10の円周方向位置に、サブルーメン11Lからチューブ部材10の外周面に至る第1側孔111が形成されているとともに、回転操作部23のワイヤ留め具232より先端側におけるサブルーメン15Lに対応するチューブ部材10の円周方向位置に、サブルーメン15Lからチューブ部材10の外周面に至る第1側孔115が形成されている。
チューブ部材10のサブルーメン11Lに延在している操作用ワイヤ71の基端部は、第1側孔111を通ってチューブ部材10の外部(ハンドル20の内部)に延出しており、操作用ワイヤ71の基端は、ハンドル20の回転操作部23のワイヤ留め具231に固定されている。
また、チューブ部材10のサブルーメン15Lに延在している操作用ワイヤ72の基端部は、第1側孔115を通ってチューブ部材10の外部(ハンドル20の内部)に延出しており、操作用ワイヤ72の基端は、ハンドル20の回転操作部23のワイヤ留め具232に固定されている。
回転操作部23を操作することによって、操作用ワイヤ71または操作用ワイヤ72が引っ張られ、これにより、チューブ部材10の先端が一方向または他方向に偏向する。
図3、図5および図6に示すように、ハンドル20の内部に延在しているチューブ部材10の基端部102の管壁には、回転操作部23よりも基端側におけるサブルーメン12L,13L,14L,16L,17L,18Lの各々に対応するチューブ部材10の円周方向位置に、これらのサブルーメンの各々からチューブ部材10の外周面に至る第2側孔122,123,124,126,127,128が形成されている。
チューブ部材10のサブルーメン14Lに延在している第1リード線群41Gの基端部は、第1絶縁性チューブ81に内包された状態で、第2側孔124を通ってチューブ部材10の外部(ハンドル20の内部)に延出している。
また、チューブ部材10のサブルーメン17Lに延在している第2リード線群42Gの基端部は、第2絶縁性チューブ82に内包された状態で、第2側孔127を通ってチューブ部材10の外部(ハンドル20の内部)に延出している。
また、チューブ部材10のサブルーメン12Lに延在している第3リード線群43Gの基端部は、第3絶縁性チューブ83に内包された状態で、第2側孔122を通ってチューブ部材10の外部(ハンドル20の内部)に延出している。
ここに、絶縁性チューブ81,82,83の先端部(先端から10mm程度)は、それぞれ、第2側孔124,127,122からサブルーメン14L,17L,12Lに挿入されており、これにより、絶縁性チューブ81,82,83は、それぞれ、サブルーメン14L,17L,12Lに連結されている。
絶縁性チューブ81,82,83の各々の基端は、電極コネクタ50の近傍で開口している。
チューブ部材10の外部(ハンドル20の内部)に延出した第1リード線群41Gの基端部は、第1絶縁性チューブ81に内包された状態のままハンドル20の外部に延出し、外部コード92の内部に延在することによって電極コネクタ50の近傍に案内され、電極コネクタ50の近傍において第1絶縁性チューブ81の基端開口から延出し、これを構成する8本のリード線41にばらされ、これらのリード線41の各々の基端は電極コネクタ50の所定の端子に接続される。
チューブ部材10の外部(ハンドル20の内部)に延出した第2リード線群42Gの基端部は、第2絶縁性チューブ82に内包された状態のままハンドル20の外部に延出し、外部コード91の内部に延在することによって電極コネクタ50の近傍に案内され、電極コネクタ50の近傍において第2絶縁性チューブ82の基端開口から延出し、これを構成する8本のリード線42にばらされ、これらのリード線42の各々の基端は電極コネクタ50の所定の端子に接続される。
チューブ部材10の外部(ハンドル20の内部)に延出した第3リード線群43Gの基端部は、第3絶縁性チューブ83に内包された状態のままハンドル20の外部に延出し、第2絶縁性チューブ82に内包された状態の第2リード線群42Gとともに、外部コード91の内部に延在することにより電極コネクタ50の近傍に案内され、電極コネクタ50の近傍において第3絶縁性チューブ83の基端開口から延出し、これを構成する4本のリード線43にばらされ、これらのリード線43の各々の基端は、電極コネクタ50の所定の端子に接続される。
この実施形態の心腔内除細動カテーテル100によれば、中央ルーメン10L(ガイドワイヤルーメン)が形成されたチューブ部材10の基端部102が、ハンドル20の先端からその内部に挿入されて、ハンドル20の内部を基端方向に延在し、ハンドル20の基端部202から当該ハンドル20の外部に延出され、チューブ部材10の基端にはガイドワイヤコネクタ60が接続されることにより、ガイドワイヤコネクタ60のガイドワイヤポート61から、チューブ部材10の中央ルーメン10Lの先端開口に至るガイドワイヤの挿通路を確実に確保することができる。これにより、先行して体内に挿入されたガイドワイヤに沿って、心腔内除細動カテーテル100を目的部位に挿入することができる。
また、マルチルーメン構造のチューブ部材10は強度が高いので、ハンドル20の内部において回転操作部23や操作用ワイヤ71,72などの干渉を受けても潰れたりキンクしたりすることはなく、従って、回転操作部23による先端偏向操作などによってガイドワイヤの挿通性が損なわれることはない。
図8および図9に示したように、従来の心腔内除細動カテーテルでは、ハンドルの先端から内部に挿入されたチューブ部材の基端は、ハンドルの先端近傍に位置しているため、このような除細動カテーテルにガイドワイヤの挿通路を確保する場合には、チューブ部材にガイドワイヤルーメンを形成するとともに、このガイドワイヤルーメンと、ハンドルの基端側(外部)に配置されたガイドワイヤコネクタのガイドワイヤポートとを連通させるためのルーメンチューブをハンドルの内部に延在させる必要がある。
しかし、リード線の保護チューブなどの複数のチューブが延在しているハンドルの内部にそのようなルーメンチューブを延在させる作業は煩雑であり、また、ルーメンチューブが十分な強度を有していない場合には、回転操作部などの他の構成部品が干渉することによって当該ルーメンチューブが潰れたりキンクしたりすることも考えられる。
この実施形態の心腔内除細動カテーテル100によれば、そのような問題を生じることはない。
また、この実施形態の心腔内除細動カテーテル100によれば、操作用ワイヤ71,72の基端部を、チューブ部材10の基端部102に形成された第1側孔111,115からチューブ部材10の外部(ハンドル20の内部)に延出させることができるので、チューブ部材10の基端がハンドル20の外部に位置している構造でありながら、操作用ワイヤ71,72の基端を、それぞれ、回転操作部23のワイヤ留め具231,232に固定することができる。
また、第1絶縁性チューブ81に内包された状態の第1リード線群41Gの基端部を、第2側孔124を通して、チューブ部材10の外部(ハンドル20の内部)に延出させ、第2絶縁性チューブ82に内包された状態の第2リード線群42Gの基端部を、第2側孔127を通して、チューブ部材10の外部(ハンドル20の内部)に延出させ、第3絶縁性チューブ83に内包された状態の第3リード線群43Gの基端部を、第2側孔122を通して、チューブ部材10の外部(ハンドル20の内部)に延出させることができ、更には、第1リード線群41Gの構成電極41の基端、第2リード線群42Gの構成電極42の基端、第3リード線群43Gの構成電極43の基端を、それぞれ、電極コネクタ50の所定の端子に接続することができる。
また、第1リード線群41Gが延在するサブルーメン14Lと、第2リード線群42Gが延在するサブルーメン17Lとは、チューブ部材10の円周方向に隣り合わないので、各々に対応する円周方向位置に形成された第2側孔124,127から第1リード線群41Gおよび第2リード線群42Gをチューブ部材10の外部に延出させる際に、これらの間の短絡を確実に防止することができる。
また、第2側孔124,127,122が回転操作部23よりも基端側に形成されていることにより、第1リード線群41G、第2リード線群42Gまたは第3リード線群43Gを構成するリード線41,42,43は、チューブ部材10により保護されるので、回転操作部23や操作用ワイヤ71,72からの干渉を受けることはない。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく種々の変更が可能である。
例えば、第1リード線群を構成するリード線がチューブ部材の複数のサブルーメンに分かれて延在し、第2リード線群を構成するリード線がチューブ部材の複数のサブルーメンに分かれて延在してもよい。この場合には、第1リード線群を構成するリード線と、第2リード線群を構成するリード線とが、円周方向に隣り合うサブルーメンに延在していないことが好ましい。
また、チューブ部材の基端部において、第2側孔の形成位置より基端側の部分は、中央ルーメンのみが形成されたシングルルーメン構造であってもよい。
また、チューブ部材の基端部がハンドル外部に延出される当該ハンドルの部分(位置)は、回転操作部よりも基端側であれば、基端部(202)でなくてもよい。
また、リード線の基端部がハンドル外部に延出される当該ハンドルの部分(位置)は、第2側孔の形成位置よりも基端側であれば、基端でなくてもよい。
また、リード線の基端が固定される電極コネクタが、ハンドルに内蔵されていてもよい。
また、チューブ部材の先端を偏向させるための操作機構は、上述した回転操作部に限定されず、例えば、操作部を軸方向(先後)に移動させることで偏向させる機構、操作部を軸の周りに回転させることで偏向させる機構など、従来公知のカテーテル用ハンドルに具備されている種々の操作機構を「先端偏向操作のための操作機構」として採用することができる。
100 心腔内除細動カテーテル
10 チューブ部材
102 チューブ部材の基端部
10L 中央ルーメン
11L〜18L サブルーメン
111,115 第1側孔
122〜124,126〜128 第2側孔
191 インナー(コア)部
192 アウター(シェル)部
20 ハンドル
202 ハンドルの基端部
21 ハンドル本体
23 回転操作部
231,232 ワイヤ留め具
24 ストレインリリーフ
25 調整ピン
31G 第1DC電極群
31 電極
32G 第2DC電極群
32 電極
33 電極
35 先端チップ
41G 第1リード線群
41 リード線
42G 第2リード線群
42 リード線
43G 第3リード線群
43 リード線
50 電極コネクタ
60 ガイドワイヤコネクタ
61 ガイドワイヤポート
71,72 操作用ワイヤ
81 第1絶縁性チューブ
82 第2絶縁性チューブ
83 第3絶縁性チューブ
91,92 外部コード

Claims (6)

  1. 心腔内に挿入されて除細動を行うためのカテーテルであって、
    ガイドワイヤルーメンを含むマルチルーメン構造を有する絶縁性のチューブ部材と、
    前記チューブ部材の基端部に装着され、先端偏向操作のための操作機構を具備するハンドルと、
    前記チューブ部材の先端領域に装着された複数のリング状電極からなる第1電極群と、 前記第1電極群から基端側に離間して前記チューブ部材の先端領域に装着された複数のリング状電極からなる第2電極群と、
    前記第1電極群を構成する複数の前記電極に、各々の先端が接続された複数のリード線からなる第1リード線群と、
    前記第2電極群を構成する複数の前記電極に、各々の先端が接続された複数のリード線からなる第2リード線群と、
    前記ハンドルの外部に配置され、ガイドワイヤポートを有するガイドワイヤコネクタと、
    前記チューブ部材の先端部にその先端が固定され、前記操作機構の構成要素にその基端が固定されることで引張操作可能な少なくとも1本の操作用ワイヤとを備えてなり、
    前記第1リード線群を構成する前記リード線と、前記第2リード線群を構成する前記リード線とは、前記チューブ部材の互いに異なるルーメンに延在し、
    前記操作用ワイヤは、前記第1リード線群または前記第2リード線群を構成する前記リード線が延在しているルーメンとは異なるルーメンに延在しており、
    除細動を行うときには、前記第1電極群と、前記第2電極群とに、互いに異なる極性の電圧が印加され、
    前記チューブ部材の基端部は、前記ハンドルの先端からその内部に挿入されて、前記ハンドルの内部を基端方向に延在し、前記操作機構の前記構成要素における前記操作用ワイヤの基端の固定位置よりも基端側において、前記ハンドルの外部に延出され、
    前記チューブ部材の基端に前記ガイドワイヤコネクタが接続されることにより、前記ガイドワイヤルーメンと前記ガイドワイヤポートとが連通しており、
    前記チューブ部材の基端部の前記ハンドルの内部に延在している部分には、前記操作機構の前記構成要素における前記操作用ワイヤの基端の固定位置よりも先端側において、前記操作用ワイヤが延在している前記ルーメンから前記チューブ部材の外周面に至る少なくとも1つの第1側孔が形成されているとともに、前記操作機構の前記構成要素における前記操作用ワイヤの基端の固定位置よりも基端側において、前記第1リード線群または前記第2リード線群を構成する前記リード線が延在している前記ルーメンの各々から前記チューブ部材の外周面に至る少なくとも2つの第2側孔が形成され、
    前記操作用ワイヤの基端部は、前記第1側孔を通って、前記チューブ部材の外部に延出し、
    前記第1リード線群を構成する前記リード線の基端部と、前記第2リード線群を構成する前記リード線の基端部とは、互いに異なる前記第2側孔を通って、前記チューブ部材の外部に延出していることを特徴とする心腔内除細動カテーテル。
  2. 心腔内に挿入されて除細動を行うためのカテーテルであって、
    ガイドワイヤルーメンを含むマルチルーメン構造を有する絶縁性のチューブ部材と、
    前記チューブ部材の基端部に装着され、ワイヤ留め具を備えた先端偏向操作のための回転操作部を有するハンドルと、
    前記チューブ部材の先端領域に装着された複数のリング状電極からなる第1電極群と、 前記第1電極群から基端側に離間して前記チューブ部材の先端領域に装着された複数のリング状電極からなる第2電極群と、
    前記第1電極群を構成する複数の前記電極に、各々の先端が接続された複数のリード線からなる第1リード線群と、
    前記第2電極群を構成する複数の前記電極に、各々の先端が接続された複数のリード線からなる第2リード線群と、
    前記ハンドルの外部に配置または前記ハンドルに内蔵され、前記第1リード線群または前記第2リード線群を構成する前記リード線の各々の基端が固定される端子を複数有する電極コネクタと、
    前記ハンドルの基端側に配置され、ガイドワイヤポートを有するガイドワイヤコネクタと、
    前記チューブ部材の先端部にその先端が固定され、前記回転操作部の前記ワイヤ留め具にその基端が固定されることで引張操作可能な少なくとも1本の操作用ワイヤとを備えてなり、
    前記第1リード線群を構成する前記リード線と、前記第2リード線群を構成する前記リード線とは、前記チューブ部材の互いに異なるルーメンに延在し、
    前記操作用ワイヤは、前記第1リード線群または前記第2リード線群を構成する前記リード線が延在しているルーメンとは異なるルーメンに延在しており、
    除細動を行うときには、前記第1電極群と、前記第2電極群とに、互いに異なる極性の電圧が印加され、
    前記チューブ部材の基端部は、前記ハンドルの先端からその内部に挿入されて、前記ハンドルの内部を基端方向に延在し、前記回転操作部よりも基端側において、前記ハンドルの外部に延出され、
    前記チューブ部材の基端に前記ガイドワイヤコネクタが接続されることにより、前記ガイドワイヤルーメンと前記ガイドワイヤポートとが連通しており、
    前記チューブ部材の基端部の前記ハンドルの内部に延在している部分には、前記回転操作部の前記ワイヤ留め具よりも先端側において、前記操作用ワイヤが延在している前記ルーメンから前記チューブ部材の外周面に至る少なくとも1つの第1側孔が形成されているとともに、前記回転操作部よりも基端側において、前記第1リード線群または前記第2リード線群を構成する前記リード線が延在している前記ルーメンの各々から前記チューブ部材の外周面に至る少なくとも2つの第2側孔が形成され、
    前記操作用ワイヤの基端部は、前記第1側孔を通って、前記チューブ部材の外部に延出し、
    前記第1リード線群を構成する前記リード線の基端部と、前記第2リード線群を構成する前記リード線の基端部とは、互いに異なる前記第2側孔を通って、前記チューブ部材の外部に延出し、前記リード線の各々の基端が前記電極コネクタの所定の端子に接続されていることを特徴とする心腔内除細動カテーテル。
  3. 前記チューブ部材には、中央ルーメンと、前記中央ルーメンの周囲に配列された複数のサブルーメンとが形成され、
    前記中央ルーメンは、前記ガイドワイヤルーメンであり、
    前記サブルーメンの各々に、前記第1リード線群または前記第2リード線群を構成する前記リード線あるいは前記操作用ワイヤが延在し、
    前記第1側孔は、前記操作用ワイヤが延在している前記サブルーメンに対応する前記チューブ部材の円周方向位置に形成され、
    前記第2側孔の各々は、前記第1リード線群または前記第2リード線群を構成する前記リード線が延在している前記サブルーメンに対応する前記チューブ部材の円周方向位置に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の心腔内除細動カテーテル。
  4. 前記第1リード線群または前記第2リード線群を構成する前記リード線が延在している前記ルーメンの各々には、前記電極コネクタの近傍でその基端が開口する絶縁性チューブの先端部が、前記第2側孔から挿入されており、
    前記ルーメンの各々に延在している前記リード線の基端部は、前記絶縁性チューブの内部を延在しながら、前記チューブ部材の外部に延出していることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の心腔内除細動カテーテル。
  5. 前記チューブ部材には少なくとも4つの前記サブルーメンが形成され、前記第1リード線群を構成する前記リード線のすべてが1つのサブルーメンに延在し、このサブルーメンとは円周方向に隣り合わない1つのサブルーメンに、前記第2リード線群を構成する前記リード線のすべてが延在していることを特徴とする請求項3または4に記載の心腔内除細動カテーテル。
  6. 前記第1リード線群を構成する前記リード線が前記チューブ部材の複数のサブルーメンに分かれて延在しているとともに、前記第2リード線群を構成する前記リード線も複数のサブルーメンに分かれて延在し、
    前記第1リード線群を構成する前記リード線と、前記第2リード線群を構成する前記リード線とが、円周方向に隣り合うサブルーメンに延在していないことを特徴とする請求項3または4に記載の心腔内除細動カテーテル。
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