JP2018143423A - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】弾球遊技機(パチンコ機)や封入式遊技機や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台に関し、表示手段に特徴を持った遊技台を提供する。
【解決手段】表示手段208Lは、表示数で保留数を報知する複数の保留アイコン[例えば、第1保留アイコンf1〜第4保留アイコンf4]や、保留アイコンの態様を変化させる場合がある第一の演出や、保留アイコンの態様を変化させる場合がある第二の演出を表示可能な手段であり、保留アイコンは、複数の態様(点模様、斜線模様、ひし形模様、格子模様、縦線模様、横線模様)で表示可能であり、第一の演出と第二の演出とのうちのいずれか一方の演出(忍者のキャラクタNJが表示される保留変化第一演出)は、いずれか他方の演出(宝箱TBや変化候補アイコンHKIが表示される保留変化第二演出)の表示中に表示開始される場合がある。
【選択図】図38

Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)や封入式遊技機や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台に関する。
パチンコ機などの遊技台では、遊技盤の遊技領域に遊技球の落下の方向に変化を与える障害物や、遊技球が進入可能な入賞領域、始動領域や、可変入賞口などを設けているのが一般的である。これらに遊技球が進入すると賞球を払い出すなど遊技者に特典が与えられるようになっている(例えば、特許文献1等参照)。
また、こういった遊技台の中には、表示手段を備えたものがある。
特開2008−200302号公報
しかしながら、従来の遊技台は、表示手段に改良の余地がある。
本発明の目的は、表示手段に特徴を持った遊技台を提供することにある。
上記目的を解決する本発明の遊技台は、
表示手段を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数の保留アイコンを表示可能な手段であり、
保留アイコンの表示数で保留数を報知するように構成されており、
保留アイコンは、複数の態様で表示可能なアイコンであり、
前記表示手段は、複数の演出を表示可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第一の演出であり、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第二の演出であり、
前記第一の演出は、保留アイコンの態様を変化させる場合がある演出であり、
前記第二の演出は、保留アイコンの態様を変化させる場合がある演出であり、
前記第一の演出と前記第二の演出とのうちのいずれか一方の演出は、いずれか他方の演出の表示中に表示開始される場合がある演出である、
ことを特徴とする。
本発明によれば、表示手段に特徴を持った遊技台を実現できる。
本発明の一実施の形態によるパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100を背面側から見た外観図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の制御部の回路ブロック図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100での表示図柄の一例であって、(a)は特図1の停止表示図柄の一例を示し、(b)は特図2の停止表示図柄の一例を示し、(c)は装飾図柄の一例を示し、(d)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。(b)〜(e)は、本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300に備えられた特図1用および特図2用先読み結果記憶部の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における普図用の当否判定用テーブルと、図柄振り分けおよび当り時動作の例とを示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における特図用の当否判定用テーブルの例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における特図1用の図柄振分けテーブルおよび大当り時動作の例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における特図2用の図柄振分けテーブルおよび大当り時動作の例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第1副制御部タイマ割込処理の流れを示し、(d)は画像制御処理の流れを示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理で実行される電チューロング開放演出について説明する図である。(a)は電チューロング開放演出の流れを示し、(b)は装飾図柄表示装置208での電チューロング開放演出の一例を示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第2副制御部500での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第2副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第2副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第2副制御部タイマ割込処理の流れを示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例1における演出例を時系列で示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例2における演出例を時系列で示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例3における演出例を時系列で示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例4における演出例を時系列で示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例5〜7における演出例を時系列で示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例7、8における演出例を時系列で示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例9における演出例を時系列で示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例10における演出例を時系列で示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例11における演出例を時系列で示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例12における演出例を時系列で示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例13における演出例を時系列で示す図(その1)である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例13における演出例を時系列で示す図(その2)である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例14における演出例を時系列で示す図(その1)である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例14における演出例を時系列で示す図(その2)である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例15〜17における演出例を時系列で示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例18における演出例を時系列で示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例19および実施例19の変形例における演出例を時系列で示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例19の変形例における演出例を時系列で示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例20およびその変形例における演出例を時系列で示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例21、22における演出例を時系列で示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例22における演出例を時系列で示す図である。 保留変化演出の一例を示す図である。 保留変化第1演出とともに保留変化第2演出が行われる例を示す図である。 左半分に、保留変化第1演出と保留変化第2演出が複合した例を示し、右半分に、保留変化第3演出の一例を示す図である。 保留変化第3演出の番長のキャラクタBCが登場する演出例を示す図である。 図40の右半分の例の続きを示す図と、保留変化第4演出を示す図である。 保留変化第5演出の一例を示す図である。 保留変化第5演出とともに保留変化第1演出が行われる例を示す図である。 保留変化第5演出とともに保留変化第1演出が行われる他の例を示す図である。 図41に示す保留変化第4演出の他の例を示す図である。 保留変化第4演出とともに保留変化第5演出が行われる例と、保留変化第6演出の例を示す図である。 保留変化第6演出の他の例を示す図である。 カーテン演出が実行されている状態で保留変化第1演出が行われる例を示す図である。 カーテン演出と保留変化第1演出を組み合わた他の例を示す図である。 カーテン演出と保留変化演出の組み合わせの例を示す図である。 カーテン演出の他の例を示す図である。 パチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 同パチンコ機100を背面側から見た外観図である。 同パチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 (a)特図の停止図柄態様の一例を示したものである。(b)装飾図柄の一例を示したものである。(c)普図の停止表示図柄の一例を示したものである。 (a)は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートであり、(b)は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。(d)第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。 (a)第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。 ボタン演出の一例を段階的に示す図である。 図52に示すパチンコ機100に設けられた操作手段について詳しく説明するための図である。 図52に示すパチンコ機100における操作手段を絡めた演出を説明するための図である。 操作手段Aを絡めた演出と操作手段Bを絡めた演出に関する実行タイミングを表すフローチャートである。 操作手段を絡めた演出に関する実行タイミングを表すフローチャートである。 メータ演出の一例を段階的に示す図である。 図65に示すメータ演出の一例の続きを段階的に示す図である。 メータ演出が行われて大当りする例を段階的に示す図である。 図67に示すメータ演出の一例の続きを段階的に示す図である。 図67を用いて説明した変化ボールアイコンcIによる演出の変形例を段階的に示す図である。 色々な種類のメータ表示について詳しく説明するための図である。 メータ表示が変化するかを占うランクアップ演出の一例を段階的に示す図である。 図71に示すランクアップ演出の一例の続きを段階的に示す図である。 図72に示すランクアップ演出の一例の続きを段階的に示す図である。 図73(41)から続く場合がある再抽選の一例を段階的に示す図である。 メータ表示が出現するか否かを占うミニゲームの一例を段階的に示す図である。 メータ表示が満タン状態になると当該変動で大当りが確定する例を段間的に示す図である。 メータ表示が保留枠内に表示される例を段階的に示す図である。 メータ表示のメータが満タンになるとミニアイテムを獲得してストックする例を段階的に示す図である。 メータ表示の一回の満タンで複数アイテムがストックされる例を段階的に示す図である。 満タン状態のメータ表示が次の図柄変動表示まで持ち越される場合がある例を段階的に示す図である。 メータ表示が満タンになってアイテムが出現してもストックされずに消化される例を段階的に示す図である。 メータ表示が2つ表示され、2つとも消える例を段階的に示す図である。 メータ表示が2つ表示され、片方だけ消える例を段階的に示す図である。 図83に示す例の続きを段階的に示す図である。 、増加タイプのメータ表示が途中まで貯まった状態で表示が開始される例を段階的に示す図である。 数値を示すメータ表示によるメータ演出の一例を段階的に示す図である。 図86に示す数値型メータ表示が、操作手段の操作に応じて変化する例を段階的に示す図である。 これまで説明したメータ演出とは異なる演出の一例を段階的に示す図である。 メータ表示の表示中にエラーが発生した場合の一例を段階的に示す図である。 図89に示すエラー表示ER1の一例の続きを段階的に示す図である。 連続する図柄変動表示を跨いで操作手段表示が表示される例を段階的に示した図である。 図91から続く、操作手段表示が表示される例を段階的に示した図である。 図92から続く、操作手段表示が表示される例を段階的に示した図である。 図3に示す遊技盤の構成とは異なる構成の遊技盤を備えたパチンコ機における第一の操作手段表示Od1が第二の操作手段表示Od2に変化する例を段階的に示す図である。 図94に示す例の変形例を段階的に示す図である。 第一の操作手段表示Od1から第三の操作手段表示Od3に変化し、さらに第三の操作手段表示Od3から第二の操作手段表示Od2に変化する例を段階的に示す図である。 二種類の操作手段表示が同時に表示されている期間がある例を段階的に示す図である。 図96に示す例の変形例であって、操作手段を模した表示が同時に表示されている期間がある例を段階的に示す図である。 第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208Nそれぞれに操作手段表示が表示されている例を段階的に示す図である。 操作手段表示の変化前後で演出が異なる場合の一例を段階的に示す図である。 操作手段表示の変化前後で演出が同じ場合の一例を段階的に示す図である。 保留が増加したタイミングで行われていた第3図柄pd3の変動表示の実行中にチャンスボタン136が操作された例を段階的に示す図である。 図102に示す例においてチャンスボタンの操作が遅れた場合の例を段階的に示す図である。 チャンスボタン136が操作された後の操作手段表示が一旦消える例を段階的に示す図である。 操作手段表示の表示の仕方の変形例を示す図である。 本発明を適用可能な封入式のパチンコ機の正面図である。 本発明を適用可能なスロットマシンを正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。まず、図1を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
また、前面枠扉106は、開口部116よりも下方の部位に、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図1では図示せず)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)の操作によって各種設定等が可能な設定操作部137と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(図示せず)と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
設定操作部137は、設定者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させるとともに、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600(図4参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成するとともにパチンコ機100から出力される音量を遊技店員の操作によって調整するロータリー式の音量調整スイッチ161を備える第1副基板160を収納する第1副基板ケース162と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166と、遊技球の払出しに関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172と、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176と、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184と、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186と、パチンコ機100の情報を外部のホールコンピュータ等に出力するために主基板156や第1副基板160等とホールコンピュータ等との間を中継する中継基板188と、を配設している。
主基板156、第1副基板160および第2副基板164等は機種毎に変更する必要があるため遊技盤200の背面に備えられており、払出基板170、発射基板174および電源基板182等は複数機種で共通的に使用されるため外枠102に備えられている。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
図3に示す遊技盤200はいわゆる右打ち機の遊技盤である。この遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。一般的に知られる右打ち機の遊技盤においては、遊技者の操作によって、遊技球を打ち出す強さを変化させることで、後述する普図始動口228および第2特図始動口232と、第1特図始動口230とに分けることができる。具体的には、遊技領域124に対し、遊技釘238等の配設により、第一特図始動口230が備えられた第1の領域(遊技領域における左側)を転動する遊技球は第2特図始動口232への入球が困難又は不可能に構成され、その逆に第2特図始動口232が備えられた第2の領域(遊技領域における右側)を転動する遊技球は第1特図始動口230への入球が困難又は不可能に構成されている。なお、本発明は、右打ち機の遊技盤を備えたパチンコ機100に限って適用されるものではなく、広く一般の遊技盤を備えたパチンコ機に適用することができる。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206では、3つの装飾図柄表示装置が横に並べられている。すなわち、3つの装飾図柄表示装置のうちの中央に配置される第1装飾図柄表示装置208Lと、第1装飾図柄表示装置208Lの左側に配置される第2装飾図柄表示装置208Mと、第1装飾図柄表示装置208Lの右側に配置される第3装飾図柄表示装置208Nとにより表示が行われる。なお、第1装飾図柄表示装置208Lは、メイン表示装置という場合があり、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、サブ表示装置という場合があり、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、幅方向の長さが第1装飾図柄表示装置208Lの略半分の長さよりも短く、また、高さも短い。ただし、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nそれぞれの表示画面が、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面より小さければよく、幅方向の長さや高さは図3に示す態様に限定されるものではない。また、図3に示す第2装飾図柄表示装置208Mは、その右端辺部分が第1装飾図柄表示装置208Lの左端辺部分の前面側に重なっており、同じく図3に示す第3装飾図柄表示装置208Nは、その左端辺部分が第1装飾図柄表示装置208Lの右端辺部分の前面側に重なっている。この図3に示す第2装飾図柄表示装置208Mの位置が、第2装飾図柄表示装置208Mの初期位置であってもよい。また、図3に示す第3装飾図柄表示208Nの位置が、第3装飾図柄表示装置208Nの初期位置であってもよい。ただし、第2装飾図柄表示装置208Mの初期位置は、第1装飾図柄表示装置208Lとは部分的にも重ならず、第1装飾図柄表示装置208Lから外れた位置(第1装飾図柄表示装置208Lから向かって左側に離れた位置)であってもよい。また、第3装飾図柄表示装置208Mの初期位置も、第1装飾図柄表示装置208Lとは重ならず、第1装飾図柄表示装置208Lから外れた位置(第1装飾図柄表示装置208Lから向かって右側に離れた位置)であってもよい。さらに、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、それぞれ第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面に沿って、互いに接離する方向にスライド移動可能に構成されている。また、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、互いに最も近接した状態となった場合に、第1装飾図柄表示装置208Lの表示面に沿って一体的に回転することができるように構成されている。なお、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208Nの各名称は、各表示装置について装飾図柄が必ずしも変動表示するものではなく、便宜的に名称付けたものであり、表示装置の解釈を狭小するものではないことを念のためここに付言する。また、これらの装飾図柄表示装置(第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208N)をまとめたものを演出表示手段とし、演出表示手段は、装飾図柄の変動表示を行ったり、複数種類の演出表示を行ったりするということもできる。さらに、装飾図柄表示装置の数について限定はなく、装飾図柄表示装置が、1つしか備えられていないパチンコ機であってもよく、2つしか備えられていないパチンコ機であってもよく、4つ以上備えられているパチンコ機であってもよい。また、複数の装飾図柄表示装置の位置関係も図3に示す位置関係に限定されるものではない。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの前面側には、透明の導光板が配置されており、遊技者は導光板を介して第1装飾図柄表示装置208Lの表示状態を視認可能とされている。導光板は、透過領域に所定のレンズカットが施されている。導光板の側端部近傍の適宜位置にはLED等の発光体が設けられ、発光体からの光がレンズカット部分で前方に向けて反射することにより、透過領域が所定の模様で発光しているように見せることができるように構成されている。例えば、導光板には所定のエフェクト画像を模した模様のレンズカットが施されている。なお、導光板は光を照射する分の厚みよりも光を遊技者側に向けて屈折させる領域の部分の厚みのほうが薄いように構成されている。そのため、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nの表示状態が視認しやすくなる場合がある。また、導光板が可動するものであってもよい。また、導光板は、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nのうちの少なくとも一つの表示装置よりも手前側に設けられていればよい。
3つの装飾図柄表示装置208L〜Mの下方には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206についは後述する。
3つの装飾図柄表示装置208L〜Mは、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、ここでは液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分けて見ることができ、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、第1装飾図柄表示装置208Lとして液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、ここでは7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、ここでは7セグメントLEDによって構成する。これらの第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、図柄表示手段である。なお、第1装飾図柄表示装置208Lに表示される装飾図柄は、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄であり、第1装飾図柄表示装置208Lも、図柄表示手段の一種である。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、ここでは、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、ここでは、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、中央可変入賞口234と、右側可変入賞口235を配設している。
一般入賞口226は、遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。以下、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ場合がある。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、ここでは遊技盤200の右側に1つ配設している。このため、普図始動口228は、右打ちすることによって遊技球の進入が期待される。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化しない第一の始動領域である。第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、図2に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。この第1特図始動口230は、始動領域の一つであり、自身の大きさが変化しない固定始動領域の一例に相当する。
第2特図始動口232は、普図始動口228の下側に1つだけ配設している。すなわち、第2特図始動口232は、遊技盤200の右側に設けられており、右打ちすることによって入球が期待される。この第2特図始動口232の近傍には、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材2321が設けられており、一対の羽根部材2321と第2特図始動口232を併せたものが、可変始動手段に相当し、一般には、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれる。一対の羽根部材2321は、第2特図始動口232への入賞の難易度を変更する部材である。すなわち、一対の羽根部材2321が閉じたままでは第2特図始動口232への入球は不可能であり、一対の羽根部材2321が閉じた態様は入賞困難な開閉態様である。一方、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に一対の羽根部材2321が所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、第2特図始動口232への球の入球が可能(入賞容易状態)になり、一対の羽根部材2321が開いた開状態は入賞容易な状態である。すなわち、第2特図始動口232は、入り口(遊技球の進入口)の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域であって、第二の始動領域の一例に相当する。この大サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも大きい。一対の羽根部材2321が開いた状態では、遊技領域124に進入した遊技球のうち、固定始動領域である第1特図始動口230に進入する遊技球よりも、可変始動領域である第2特図始動口232に進入する遊技球の方が多い。一方、小サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも小さいか、あるいは第1特図始動口230の入り口の大きさ以下である。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
図1に示すパチンコ機100には、可変入賞口が2つ設けられている。遊技盤200の中央に設けられた中央可変入賞口234(第1の可変入賞口に相当)は、第1特図始動口230の下に配置されている。また、遊技盤200の右側に設けられた右側可変入賞口235(第2の可変入賞口に相当)は、第2特図始動口232の下に配置されており、右打ちすることによって入球が期待される。いずれの可変入賞口234,235も、入賞開口と、ソレノイドによってその入賞開口を開閉自在な扉部材2341,2351とを備えている。入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口234,235はアタッカと呼ばれることがある。中央可変入賞口234は、非電サポ状態で大当りした場合の大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、その大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。右側可変入賞口235は、電サポ状態で大当りした場合の大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、その大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。すなわち、いずれの可変入賞口234,235も、所定の第1の開閉状態(ここでは閉状態)およびその第1の開閉状態よりも遊技球の入賞が容易な第2の開閉状態(ここでは開状態)のうちの一方から他方に開閉状態を変化可能な可変入賞手段であり、非電サポ状態で特図変動遊技に当選して第1特図表示装置212が大当り図柄を停止表示した場合には、中央可変入賞口234の扉部材2341が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。一方、電サポ状態で特図変動遊技に当選して第2特図表示装置214が大当り図柄を停止表示した場合には、右側可変入賞口235の扉部材2351が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。なお、いずれの可変入賞口234,235においても、閉状態は必ずしも完全に閉塞した状態である必要はなく、少し開いていても、遊技球の入球が不可能あるいは困難な状態であればよい。中央可変入賞口234あるいは右側可変入賞口235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、中央可変入賞口234に入球した球も、右側可変入賞口235に入球した球も、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
以上説明した、普図始動口228、第1特図始動口230、第2特図始動口232、中央可変入賞口234、および右側可変入賞口235の配置によれば、電サポ状態では、右打ちが遊技者にとって有利になる打ち方であり、非電サポ状態では、左打ちが遊技者にとって有利になる打ち方である。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、中央可変入賞口234、右側可変入賞口235)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設している。また、演出装置206の背面側には、上述した3つの装飾図柄表示装置208L〜Nを配設している。すなわち、演出装置206において、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nは、ワープ装置242、およびステージ244の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nを完全に開いた状態(全開状態)では、遊技者は第1装飾図柄表示装置208Lの表示の一部又は全部を視認可能である。また、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、第1装飾図柄表示装置208Lに表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。また、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nが完全に閉まった状態(全閉状態)では、第1装飾図柄表示装置208Lにおける図柄表示領域208a〜208cに表示された装飾図柄の全てを遮蔽する。したがって、演出表示手段である第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nは、第1装飾図柄表示装置208Lの遮蔽手段でもあり、演出可動手段でもある。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの上方には、演出可動体の一つである八代役物224Faと将軍役物224Fbとが配置されており、演出内容に応じてそれぞれ上下方向に移動することができるように構成されている。また、八代役物224Fa及び将軍役物224Fbはいずれも内部にフルカラーLED等の発光手段が内蔵されており、演出内容に応じて様々な発光態様で発光することができる。
さらに、演出可動手段として、ここでは不図示の家紋役物224E(図14等参照)が用意されている。家紋役物224Eは、第1装飾図柄表示装置208Lよりも下方の初期位置に配置されている。家紋役物224Eは、動作を開始すると、初期位置から第1装飾図柄表示装置208Lよりも前側に上昇してきて、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面に前側(遊技者側)から重なる。この家紋役物224Eは、初期位置にある状態では、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面に前側から重なった状態よりも、遊技者から視認しにくい状態にある。また、家紋役物224Eには、内部にフルカラーLED等の発光手段が内蔵されており、演出内容に応じて様々な発光態様で発光することができる。
なお、第1装飾図柄表示装置208L〜第3装飾図柄表示装置208Nのいずれかの装飾図柄表示装置で第4図柄を表示するようにしてもよいし、別途、専用の第4図柄ランプ等の表示手段を設けてもよい。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
ここでは、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500はそれぞれ別の回路基板からなるものであるが、これら3つの制御部(300,400,500)は、共通の一つの回路基板からなるものであってもよいし、第1副制御部400と第2副制御部500が、主制御部300の回路基板とは別の共通の一つの回路基板からなるものであってもよい。したがって、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500それぞれを制御手段(例えば、主制御手段(300)、第1副制御手段(400)、第2副制御手段(500))ととらえることもできるし、これら3つの制御部(300,400,500)を併せた一つのものを制御手段ととらえることもできるし、主制御部300を第一の制御手段とし、第1副制御部400および第2副制御部500を併せた一つのものを第二の制御手段ととらえることもできる。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路318(この回路には2つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサ等の扉開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材2321や中央可変入賞口234の扉部材2341や右側可変入賞口235の扉部材2351等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。
乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第1特図始動口230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第2特図始動口232に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(例えば、9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。主制御部300と払出制御部600は、電源投入時には通信確認コマンドの送受信を行っており、常時は主制御部300は払出数を送信し、払出制御部600はエラー情報を送信しており、両者は双方向の通信が可能となっている。一方、主制御部300と第1副制御部400の情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、各種演出データ等が記憶されたROM406が接続されている。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nの駆動制御を行うための駆動回路432と、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nそれぞれの現在位置を検出する位置検出センサ430と、チャンスボタン136が押下されたことを検出するための検出部710と、位置検出センサ430やチャンスボタン136の検出部710や設定操作部137の操作を検出する設定操作部センサ425からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nそれぞれに画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、各種の可動手段(八代役物224Fa、将軍役物224Fb、家紋役物224E)の駆動制御を行うための駆動回路516と、各種の可動手段224Fa,224Fb,224Eの現在位置を検出するための各種可動手段センサ424と、各種可動手段センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、を接続している。さらに、基本回路502には、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
なお、図1に示すパチンコ機100では、第1副制御部400が3つの装飾図柄表示装置208L〜Nそれぞれの画像表示制御を行い、第2副制御部500が各種の可動手段224Fa,224Fb,224Eの制御を行っているが、第2副制御部500が3つの装飾図柄表示装置208L〜Nそれぞれの画像表示制御を行い、第1副制御部400が各種の可動手段224Fa,224Fb,224Eの制御を行ってもよいし、いずれか一方の副制御部が、両方の制御を行ってもよい。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
また、払出制御部600には、扉開放センサ609の検出信号が入力され、払出制御部600から主制御部300に、扉開放コマンドを送信する。また、払出エラーがあったとき等にも、払出制御部600から主制御部300に、エラーコマンドを送信する。
なお、扉開放コマンドについては、払出制御部600を介さずに、扉開放センサ609の検出信号を主制御部300に直接入力するようにしてもよいし、払出制御部600を中継基盤として使用して、扉開放センサ609から扉開放コマンドを主制御部300に送信するようにしてもよい。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、ここでは、電源制御部660から払出制御部600と第1副制御部400に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。例えば、主制御部300は、電源制御部660から所定電圧が直接供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400に所定電圧が供給された後に、電圧が供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、第1副制御部400から所定電圧が供給されるようにしてもよい。発射制御部630は、電源制御部660から所定電圧が直接供給されるようにしてもよい。払出制御部600は、電源制御部660から他の各制御部(主制御部300、第1副制御部400など)や各装置を経由して所定電圧が供給されるようにしてもよい。第1副制御部400は、電源制御部660から他の各制御部(主制御部300、払出制御部600など)や各装置を経由して所定電圧が供給されるようにしてもよい。払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400は電源制御部660からほぼ同時に所定電圧が供給されるようにしてもよい。払出制御部600は、主制御部300および第1副制御部400の両方、または、少なくとも一方よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。主制御部300は、払出制御部600および第1副制御部400の両方、または、少なくとも一方よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。第1副制御部400は、払出制御部600および主制御部300の両方、または、少なくとも一方よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。
また、第2副制御部500は、払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400と、ほぼ同時に電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400の全部、または1以上の制御部よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、電源制御部660から所定電圧が直接供給されるようにしてもよい。
遊技機設置営業店に設けられた島設備では、100Vの交流電源を24Vの電圧に降圧し、パチンコ機100には24Vの交流電流が供給される。24Vの交流電流は、主制御部300の電源制御部660によって、12Vの直流電圧に変換される。主制御部300には、図4では図示省略したが電圧変換回路も設けられており、12Vの直流電流は、その電圧変換回路で所定電圧(ここでは5V)にさらに降圧され、所定電圧(5V)の直流電流が主制御部300の基本回路302に設けられたCPU304に供給される。また、電源制御部660によって12Vの電圧に変換された直流電流は、主制御部300の電圧監視回路338や起動信号出力回路340にも供給される。電圧監視回路338は、12Vの供給電流の電圧値が所定の値(この例では9V)未満に低下すると、低電圧信号を基本回路302のI/Oポート310に出力する。したがって、電圧監視回路338は、電源制御部660と電圧監視回路338を結ぶ、12Vの直流電流が流れる電源ラインの電圧値を監視していることになり、この電源ラインが所定の電源ラインの一例に相当する。なお、低電圧信号をCPU304に直接入力するようにしてもよい。また、電源管理部660は、入力された24Vの交流電流をそのまま出力したり、あるいは36Vの直流電流に変換して出力したりもする。さらに、主制御部300のCPU304には、電圧変換回路とは異なる回路を経由して動作電圧(ここでは5V)の電流が供給されてもよい。
また、起動信号出力回路340は、電源投入によって電源制御部660から供給された直流電流の電圧値が、CPU304が動作可能な電圧値にまで達すると、起動信号を出力する。さらに、WDT314がタイムアウトになった場合、CPU304にはWDT314からリセット信号が出力される。WDT3141がタイムアウトになった場合としては、プログラムミスによる暴走した状態や、落雷や不正行為等に起因する電圧降下によりCPU304が本来設計した動作を行うことができなくなった場合等がある。なお、図1に示すパチンコ機100では、WDT3141に、初期値として32.8msに相当する数値が設定されている。起動信号出力回路340からの起動信号と、WDT3141からのリセット信号は、共通の信号線によってCPU304に入力されるが、それぞれ専用線によって入力されるようにしてもよい。ここで説明した、起動信号出力回路340から出力される起動信号や、WDT314から出力されるリセット信号が、所定の起動信号の一例に相当する。
電源が遮断され即座に復帰した瞬停の場合、すなわち電源スイッチ178をオンすることなく自動復帰した場合には、停電圧信号が出力されるとともにWDT3141がタイムアウトになり、主制御部300ではリセット処理が実行される。このリセット処理では、まず、実行されるリセット動作が、システムリセット動作か否か判定される。基本回路302で実行されるリセット動作には、システムリセット動作とユーザリセット動作の2つがある。ここで、システムリセット動作を実行する場合には、CPU304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。続いて、セキュリティチェック処理が実行される。セキュリティチェック処理では、ユーザプログラムを基に計算された認証コードが正しいか否か再計算を行う。認証コードが正しい場合には、延長処理が実行される。延長処理における延長時間は固定時間であってもよいし、固定時間にランダムに選択されたランダム時間を加えた時間であってもよい。延長処理が終了すると、後述する主制御部300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。一方、ユーザリセット動作を実行する場合にも、CPU304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。ただし、乱数生成回路318を制御するレジスタの値はリセット前の状態が維持される。その後、後述する主制御部300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。
次に、図5(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図5(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は7R特別大当り図柄であり、「特図C」は7R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定およびラウンド数の決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技の終了後の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後、7R特別大当り遊技終了後および7R大当り遊技終了後にはいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」および7R特別大当り図柄である「特図B」は、大当り遊技の終了後に特図高確率普図高確率状態となる図柄であり、7R大当り図柄である「特図C」は、大当り遊技の終了後に特図低確率普図高確率状態となる図柄である。これらの「特図A」、「特図B」および「特図C」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図D」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、大当り遊技の終了後に特図高確率普図高確率状態となる図柄である。すなわち、15Rである「特図A」および7Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は潜伏確変または隠れ確変と称される2R大当り図柄である。後述するように、特図低確率普図低確率状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間100ms×2R)終了後に特図高確率普図低確率状態(いわゆる潜伏確変状態)に移行し、特図低確率普図低確率状態以外の状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間29000ms×2R)終了後に特図高確率普図高確率状態に移行する(図11(a)、(b)参照)。すなわち「特図E」は、停止表示されたときの遊技状態(本例では、特図低確率普図低確率状態であるか否か)によって大当り遊技中の動作およびその後に移行する遊技状態が異なる図柄である。
「特図F」は小当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図G」ははずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図5(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が示されている。「特図a」は15R特別大当り図柄であり、「特図b」は7R特別大当り図柄であり、「特図c」は7R大当り図柄であり、「特図d」ははずれ図柄である。本実施の形態では、特図1の停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図(このうち5種類が大当り)が用いられるのに対して、特図2の停止図柄態様としては「特図a」〜「特図d」の4種類の特図(このうち3種類が大当り)が用いられる。このように構成することにより、大当りとなる確率、および大当りのうち確変となる確率を変更せずに、特図1と特図2の有利度に差を設けることができる場合がある。本例では、特図1の大当りには出玉のほとんど得られない突然確変や潜伏確変が含まれているのに対し、特図2の大当りには突然確変や潜伏確変が含まれていないため、特図2の有利度は特図1の有利度よりも高くなっている。
図5(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。「装飾1」〜「装飾9」および「装飾10」は、それぞれ数字の「1」〜「9」および「0」を表している。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の7R特別大当り、「特図C」の7R大当り、「特図a」の15R特別大当り、「特図b」の7R特別大当り、「特図c」の7R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当り、「特図a」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の潜伏確変(隠れ確変)と称される2R大当り、あるいは「特図F」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。「特図D」の突然確変と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図G」、「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」および「普図B」と、はずれ図柄である「普図C」の3種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」または「特図B」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図C」を停止表示する。図5(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施の形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板182に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。
ステップS111では、復電処理を行う。この復電処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、普図乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための4つの乱数カウンタの初期値を生成するための4つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップS207)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施の形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、235、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228での通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップS209では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、普図乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための4つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図乱数値生成用の乱数カウンタ、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施の形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
また、特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)または特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を新たに取得した場合には、当該始動情報を用いて特図先読み処理を実行する。特図先読み処理の詳細については後述する。
普図始動口228へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得し、RAM308に設けた普図乱数値生成用乱数カウンタから普図乱数値を取得して普図乱数値記憶領域に取得順に格納する。普図乱数値記憶領域内の普図当選乱数値および普図乱数値の組は、普図保留数記憶領域に記憶された普図保留数と同数分だけ格納される。普図乱数値記憶領域内では、普図保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、普図保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータが書き込まれる。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口234用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。可変入賞口235へ入賞があった場合には、可変入賞口235用の入賞記憶領域に、可変入賞口235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(d)に示す普図Aまたは普図B)およびはずれ図柄(図5(d)に示す普図C)いずれか一の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、普図乱数値記憶領域内の最先の普図当選乱数値および普図乱数値の組を用いて実行される。
主制御部300は、普図乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から普図始動情報(普図当選乱数値および普図乱数値の組)を取得し、取得した普図始動情報内の普図当選乱数値およびRAM308内の普図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図9(a)、(b)参照)を用いて当りとするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した普図始動情報内の普図乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された普図決定用テーブル(図9(c)に示す当り時動作テーブル参照)を用いて普図の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、取得した普図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(例えば、不図示のタイマ番号選択テーブル)を用いて普図の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行い、変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。
主制御部300は、普図乱数値記憶領域から最先の普図始動情報を取り出した後、当該最先の普図始動情報を普図乱数値記憶領域から消去するとともに、普図保留数記憶領域の普図保留数を1減算する。このとき、普図乱数値記憶領域から取り出した普図始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している普図始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
主制御部300は、当否判定結果が当り(当選)の場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、7R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオンの場合には図5(b)に示す特図a、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図b、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図c、はずれフラグがオンの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、特図a〜特図dのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、RAM308に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234、235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施の形態では、特図2の場合は15ラウンドまたは7ラウンド、特図1の場合は15ラウンド、7ラウンドまたは2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、大当り遊技を終了してから、次の大当り遊技を開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234、235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に確変回数(例えば、10000回)をセットする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。ただし、本例では特図1の停止図柄態様が特図2の停止図柄態様と異なるため、特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理については特図2状態更新処理と異なる。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には図5(a)に示す特図A、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図B、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図C、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオン、普図確率変動フラグがオンの場合には特図D、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオン、普図確率変動フラグがオフの場合には特図E、小当りフラグがオンの場合には特図F、はずれフラグがオンの場合には特図Gそれぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理においてこの制御を行うことで、特図1表示装置212は、特図A〜特図Gのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本実施の形態では、有利度の高い特図変動遊技(本例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本例では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図10(a)〜(d)参照)を用いて大当りとするか、小当り(本例では小当りは特図1でのみ選択され得る)とするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブル(図11(a)、図12(a)に示す図柄振分けテーブル参照)を用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(例えば、不図示のタイマ番号選択テーブル)を用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、特図2変動遊技および特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口に入賞した順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の実質的な上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示してもよいし、1の領域で複数の特図の抽選結果を表示するように構成していてもよい。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えてもよい。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施の形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。また、本実施形態ではコマンド種別として、普図に関する図柄変動開始コマンドや図柄変動停止コマンドも含まれている。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が特図の図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを示す情報を含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを示す情報を含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等を示す情報をコマンドデータに含む。
また、コマンド種別が普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、普図当りフラグ、普図はずれフラグ、普図確率変動フラグなどの値、普図関連抽選処理で決定した停止図柄や変動時間に関する情報を含み、普図の図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、普図当りフラグ、普図はずれフラグ、普図確率変動フラグの値などを示す情報を含むようにしている。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234、235の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図8(a)は、入賞受付処理(ステップS217)で実行される特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報(新たに取得した始動情報)を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図8(b)〜(e)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加したか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加したと判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS303に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307の処理に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加したか否かを判定する。特図1の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でない(電サポ中である)と判定した場合にはステップS315に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かをステップS309で判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS315では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、本実施の形態では、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを該第1副制御部400が判断するように構成してもよい。
図8(b)〜(e)は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図8(b)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図8(b)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図8(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図F」(小当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶されている。
図8(c)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図8(c)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図8(c)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図8(c)では、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図8(d)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図8(d)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
図8(e)に示すように、特図1用先読み結果記憶部の各記憶領域のそれぞれには、停止図柄情報ではなく、特図1変動遊技の変動時間を示す「タイマ番号」が先読み結果として記憶されていてもよい。図8(e)に示す例において、記憶領域「保留1」にはタイマ番号情報として「タイマ3」が記憶され、記憶領域「保留2」にはタイマ番号情報として「タイマ5」が記憶され、記憶領域「保留3」と「保留4」には、タイマ番号情報が記憶されていない。なお、図8(e)では、タイマ番号情報が記憶されていない状態を「なし」と表記している。また、特図1用先読み結果記憶部の各記憶領域にタイマ番号情報が記憶される場合には、タイマ番号を当否結果と対応するように設定してもよい。
以上の説明では、停止図柄やタイマ番号を事前判定し、停止図柄情報やタイマ番号情報を先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたが、当否判定結果等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300で用いられる各種テーブルについて説明する。図9〜図12に示す各種テーブルは、例えば、主制御部300のROM306に記憶されている。
図9(a)、(b)は、普図関連抽選処理(ステップS223)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図9(a)、(b)に示す当否判定用テーブルは、「普図確率」、「乱数範囲」、「当否結果」の各項目で構成されている。「普図確率」の項目は、当否判定時の普図確率(普図低確率または普図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した普図当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の普図当選乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。
図9(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の普図確率が低確率である場合に用いられる普図用の当否判定用テーブルである。図9(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、当りの確率は1/100(つまり、1%)となり、はずれの確率は99/100となる。
図9(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の普図確率が高確率である場合に用いられる普図用の当否判定用テーブルである。図9(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、当りの確率は約100/100(つまり、100%)となり、はずれの確率は0%となる。この当否判定用テーブルを図9(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、当りの確率は100倍である。このように普図高確率状態(時短作動時)においては、当りのみが選択されるように設計してもよい。また、時短作動時にはずれの確率が0%より高くなるようにしてもよいが、時短作動時は、時短未作動時(普図低確率状態)よりも当りが選択される確率は高くする。
図9(c)は、普図用の図柄振分けおよび当り時動作のテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、普図関連抽選処理(ステップS223)において停止図柄を決定する際に普図乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図9(c)に示すように、普図変動遊技の当否判定結果が当りである場合における各当り図柄の振分け率は、普図Aが50%であり、普図Bも50%である。普図A、Bは、普図変動遊技後に電チュー開放動作が実行される図柄である。なお、当否判定結果がはずれの場合に選択されるはずれ図柄は普図Cの一つだけなので、はずれの場合は普図Cが100%の確率で選択される。普図Cが選択された場合には普図変動遊技後に電チュー開放動作は実行されない。
図9(c)に示すように、普図Aが停止表示された後に特図2始動口(電チュー)232の開放動作が実行される。普図Aの停止表示時の遊技状態が時短未作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に100msの間だけ開放し、次いで5000〜10000msの間だけ閉鎖し、次に5400msの間だけ開放する。普図Aの停止表示時の遊技状態が時短作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に1800msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1800msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1800msの間だけ開放する。
また、図9(c)に示すように、普図Bが停止表示された後に特図2始動口(電チュー)232の開放動作が実行される。普図Bの停止表示時の遊技状態が時短未作動時には、電チュー232の羽根部材232aは1回だけ100msの間だけ開放する。普図Bの停止表示時の遊技状態が時短作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に2400msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、次いで1450msの間だけ開放し、再び2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1450msの間だけ開放する。
図10(a)〜(d)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの例を示している。図10(a)〜(d)に示す当否判定用テーブルは、「特図確率」、「乱数範囲」、「当否判定結果」の各項目で構成されている。「特図確率」の項目は、当否判定時の特図確率(特図低確率または特図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2当選乱数値または特図1当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の特図2当選乱数値および特図1当選乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜65535(数値範囲の幅は65536)である。
図10(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図10(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299(=219/65536)となり、小当りの確率は約1/399(=165/65536)となる。
図10(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図10(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30(=2185/65536)となり、小当りの確率は約1/399となる。この当否判定用テーブルを図10(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍であり、小当りの確率は同一である。
図10(c)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図10(c)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299となり、小当りの確率は0となる。
図10(d)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図10(d)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30となり、小当りの確率は0となる。この当否判定用テーブルを図10(c)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍である。
図11(a)は、特図1用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図1関連抽選処理(ステップS231)において停止図柄を決定する際に特図1乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図11(a)に示すように、特図1変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図A(15R特別大当り)が30%であり、特図B(7R特別大当り)が25%であり、特図C(7R大当り)が25%であり、特図D(突然確変大当り)が10%であり、特図E(潜伏確変大当り)が10%である。特図Cを除く特図A、B、D、Eは、大当り遊技終了後に確変が作動する図柄である。特図1変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図A、B、D、E)の割合、すなわち確変確率は75%である。
特図A、B、Dは、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数設定なし)が作動する図柄である。特図Cは、当否判定時の遊技状態に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100回)が作動する図柄である。特図Eは、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態または普図高確率状態であるときに限り、大当り遊技終了後に時短が作動する図柄である。すなわち、特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された場合には、大当り遊技終了後に時短が作動しない。例えば、特図低確率普図低確率状態から特図Eが大当り図柄として複数回連続して停止表示された場合には、1回目の停止表示後には時短が作動しない(特図高確率普図低確率状態となる)が、2回目以降の停止表示後には時短が作動する(特図高確率普図高確率状態となる)。特図1変動遊技の大当りにおいて時短が付与される確率は、特図低確率普図低確率状態で90%、それ以外の遊技状態で100%である。
本例では、特図1変動遊技における小当り図柄およびはずれ図柄はそれぞれ1種類のみである。したがって、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Fが選択され、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Gが選択される。ただし、小当り図柄やはずれ図柄は大当り図柄と同様にそれぞれ複数種類備えられ、特図1乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
図11(b)は、特図1の各図柄における大当り時動作の例を示している。図11(b)に示すように、特図Aが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで15R行われる。同様に、特図Bまたは特図Cが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで7R行われ、特図Dが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで2R行われる。
特図Eについては、図柄停止表示時の遊技状態によって大当り遊技の動作が異なる。特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり100msで2R行われる。この大当り遊技では、開放時間が短いため遊技球の入球が困難である。一方、特図低確率普図低確率状態以外の遊技状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技では、1Rあたり29000msで2R行われる。この大当り遊技では、開放時間が比較的長いため遊技球の入球が容易である。
特図Fが停止表示された後の小当り遊技では、1回の開放契機において、100msのアタッカ開放が2回行われる。すなわち、特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技と、特図Fが停止表示された後の小当り遊技とでは、アタッカが同じように動作する。
図12(a)は、特図2用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図2関連抽選処理(ステップS229)において停止図柄を決定する際に特図2乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図12(a)に示すように、特図2変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図a(15R特別大当り)が70%であり、特図b(7R特別大当り)が5%であり、特図c(7R大当り)が25%である。特図a、bは、大当り遊技終了後に確変が作動する図柄である。特図2変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図a、b)の割合、すなわち確変確率は、特図1変動遊技の確変確率と同じ75%である。
特図a、bは、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数設定なし)が作動する図柄である。特図cは、当否判定時の遊技状態に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100回)が作動する図柄である。特図2変動遊技の大当りにおいて時短が付与される確率は、遊技状態に関わらず100%である。
本例では、特図2変動遊技におけるはずれ図柄は1種類のみである。したがって、特図2変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図2乱数値に関わらず100%の確率で特図dが選択される。ただし、はずれ図柄は大当り図柄と同様にそれぞれ複数種類備えられ、特図2乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
図12(b)は、特図2の各図柄における大当り時動作の例を示している。図12(b)に示すように、特図aが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで15R行われ、特図bまたは特図cが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで7R行われる。
図11および図12に示すように、特図2は、特図1と比較して時短が付与される確率が高く、アタッカの開放時間が長い(またはR数が多い)。したがって、特図2は特図1よりも有利度が高いと考えることができる。
次に、図13および図14を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図13(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図13(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理で実行される種々の処理のうち電チューロング開放演出については図14を用いて後述する。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図13(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図13(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図13(d)は、第1副制御部メイン処理の画像制御処理(ステップS413)の流れを示すフローチャートである。ステップS701では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図14(a)は、第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理で実行される電チューロング開放演出処理の流れを示している。図14(b)は、装飾図柄表示装置208での電チューロング開放演出の一例を示している。電チューロング開放演出とは、普図変動遊技中に実行可能な演出であり、普図変動遊技に当選して特図2始動口(電チュー)232が長時間および/または複数回開放(以下、ロング開放と称する場合がある)するか否かを煽る演出のことである。なお、普図変動停止後も普図停止図柄に基づいて電チューロング開放演出(例えば、「電チュー開放中!」のような報知演出)を継続するようにしてもよい。
図14(a)に示す電チューロング開放演出処理は、図13(a)の第1副制御部400のメイン処理のコマンド処理(ステップS407)において、主制御部300から普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドを受信している場合に実行される。
第1副制御部400は、まず、電チューロング開放演出の実行を規制する電チューロング開放演出実行規制フラグがオフか否かを判断する(ステップS801)。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納された電チューロング開放演出実行規制フラグの値を参照して、電チューロング開放演出の実行が規制されているか否かを判断する。例えば、装飾図柄表示装置208の画像表示領域全面が真っ黒となる表示暗転中では電チューロング開放演出を実行しても遊技者は当該演出を視認できず電チューロング開放演出の効果が得られない。そこでこのような場合は、表示暗転中の特図変動遊技の当否判定結果に基づく演出に基づいて電チューロング開放演出実行規制フラグはオンにされる。また、装飾図柄表示装置208の画像表示領域全面が暗転表示中でなく、普図変動遊技の変動時間が電チューロング開放演出を実行するのに十分な長さであるような場合には、遊技者を楽しませることができる電チューロング開放演出を実行可能である。そこでこのような場合は、特図変動遊技の当否判定結果に基づく演出やデモ演出に基づいて電チューロング開放演出実行規制フラグはオフにされる。
ステップS801で電チューロング開放演出実行規制フラグがオンの場合、第1副制御部400は電チューロング開放演出の実行が規制されていると判断して、電チューロング開放演出の規制のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
ステップS801で電チューロング開放演出実行規制フラグがオフの場合、第1副制御部400は電チューロング開放演出を実行可能と判断してステップS803に進み、普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドのコマンドデータから普図当りフラグおよび普図はずれフラグに関する情報を参照して、当該普図変動遊技の当否判定結果が当りか否かを判断する。
第1副制御部400は、ステップS803で当該普図変動遊技の当否判定結果が当りであると判断すると、ステップS805に進み、普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドのコマンドデータから普図停止図柄に関する情報を参照して、当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aであるか否かを判断する。
第1副制御部400は、ステップS805で当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aであると判断するとステップS807に進み、演出種別が「成功パターン」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「成功パターン」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS805で当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aでないと判断するとステップS811に進み、演出種別が「失敗パターンA」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「失敗パターンA」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS803で当該普図変動遊技の当否判定結果が当りでないと判断すると、ステップS815に進み、電チューロング開放偽(ガセ)演出実行抽選処理を実行する。電チューロング開放偽演出実行抽選処理では、RAM408内に設けた電チューロング開放偽演出実行抽選用乱数カウンタから乱数値を取り出して、ROM406内に格納してある電チューロング開放偽演出実行抽選テーブルを用いて当該乱数値が当りに該当するか否かの当否判定を行う。
第1副制御部400は、ステップS815の当否判定の結果に基づき、電チューロング開放偽演出を実行するか否かを判断する(ステップS817)。
第1副制御部400は、ステップS817で電チューロング開放偽演出を実行すると判断するとステップS821に進み、演出種別が「失敗パターンB」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「失敗パターンB」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS817で電チューロング開放偽演出を実行しないと判断すると、電チューロング開放演出を実行しないためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
図14に示す電チューロング開放演出の処理では、電チューロング開放演出実行規制フラグがオフの場合には、当りであれば必ず電チューロング開放演出が行われるものとしているが、当りであってもはずれ時と同様に実行抽選を行い、抽選が当選した場合にのみ演出を実行するように構成してもよい。また、本例では、電チューが短時間開放(ショート開放)の当り(普図B)では「失敗パターンA」の演出を設定し、電チューが開放しないはずれ(普図C)では「失敗パターンB」の演出を設定しているが、当り(普図B)とはずれ(普図C)とで同様の演出を行ってもよい。
図14(b)は、電チューロング開放演出の一例を示している。図14(b)は、装飾図柄表示装置208の画像表示領域で実行されている表示演出を示している。画像表示領域全面が演出表示領域208dとなって例えば「陸ステージ」という名称の背景演出が実行されている。背景演出の前面では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cで「装飾1」から「装飾10」が順次上から下に移動する装飾図柄の変動表示(図中、下向きの矢印で示す)が実行されている。演出表示領域208d内の左下側には変動アイコン表示領域aが配置され、自動車を模した絵柄の変動アイコンが表示されている。変動アイコン表示領域aの右側には特図の保留を表示する特図保留表示領域cが配置され、自動車を模した絵柄の保留アイコンbが表示されている。演出表示領域208d内の右下側には電チューロング開放演出領域dが配置されている。不図示の普図表示装置210で普図変動遊技が開始され、電チューロング開放演出の実行が規制されておらず、電チューロング開放演出領域dで電チューロング開放演出が実行されている。電チューロング開放演出として、「お助けチャンス抽せん中」の表示とともに、武士のキャラクタが抽選機を操作している画像が表示されて、普図変動遊技に当選して特図2始動口232がロング開放するかもしれないと遊技者に期待させる煽り演出が実行されている。図14(b)に示すように、電チューロング開放演出により右図柄表示領域208cの一部が隠されている。また、特図保留表示領域cの右側領域も一部が隠されている。このように、電チューロング開放演出が装飾図柄の変動表示の少なくとも一部を確認困難にすることもあれば、装飾図柄の変動表示が電チューロング開放演出の少なくとも一部を確認困難にする場合があってもよい。
次に、図15を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。図15(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図15(a)のステップS901では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS901で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS901の次のステップS903では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS905の処理に移行する。ステップS905では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS905の次のステップS907では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS907の次のステップS909では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS907で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS909の次のステップS911では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS911の次のステップS913では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体(224Fa,224Fb,224E)への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS903に戻る。
図15(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1001では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図15(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1101では、第2副制御部メイン処理のステップS903において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS903において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1101の次のステップS1103では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態のパチンコ機100において実行される演出の具体例について図16〜図36を用いて説明する。まず、図16〜図36に示すパチンコ機100の構成について図16(a)を参照しつつ説明する。本実施の形態によるパチンコ機100は、上述したように、図3に示す、第1装飾図柄表示装置208Lと、第2装飾図柄表示装置208Mと、第3装飾図柄表示装置208Nとを表示手段として有している。以下、これまでの説明と重複する点もあるが説明する。
第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nは、第1装飾図柄表示装置208Lと同様に、図3に示す遊技盤200の演出装置206内に配置されている。第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nは、第1装飾図柄表示装置208Lの表示領域よりも小さい表示領域であって、縦長長方形状の表示領域を有している。第1装飾図柄表示装置208Lをメイン表示装置とするなら、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nは、サブ表示装置に相当するといえる。本実施の形態では、第2装飾図柄表示装置208Mや第3装飾図柄表示装置208Nとして液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(Electro−Luminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
ここで、第1装飾図柄表示装置208Lと、第2装飾図柄表示装置208Mと、第3装飾図柄表示装置208Nとの位置関係について説明する。これ以降、パチンコ機100を例えば島設備に設置した場合に、当該パチンコ機100と対面する遊技者側を「前」(前方、前側等)とし、その逆を「後」(後、後側)とする。また、パチンコ機100を例えば島設備に設置した場合に、遊技者から見て鉛直上方を「上」(上方、上側、上部、上端等)とし、その逆を「下」(下方、下側、下部、下端等)とする。また、パチンコ機100を例えば島設備に設置した場合に、遊技者から見て水平左方を「左」(左方、左側、左端等)とし、その逆を「右」(右方、右側、右端等)とする。
第1装飾図柄表示装置208Lは、図3に示す演出装置206内の略中央に配置され、第2装飾図柄表示装置208Mは、第1装飾図柄表示装置208Lの左方に配置され、第3装飾図柄表示装置208Nは、第1装飾図柄表示装置208Lの右方に配置されている。第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nは、第1装飾図柄表示装置208Lよりも前方に配置されている。第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208Nの前後方向の位置は同じ位置である。第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208Nは、例えば、ステッピングモータ等で駆動されて、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面前方であって当該表示画面に平行な平面内を左右方向に移動可能である。図16(a)に示す状態では、第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208Nは、初期位置に位置しており、前後方向に見て第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208Nの一部が第1装飾図柄表示装置208Lの表示領域の左右端の一部に重なっている。
第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、および第3装飾図柄表示装置208Nの表示制御は、図4に示す第1副制御部400により実行される。なお、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、および第3装飾図柄表示装置208Nの表示制御を実行する制御部(例えば、液晶制御部)を別に設けてもよい。
図16(a)に示す例では、第1装飾図柄表示装置208Lの図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−装飾7−装飾1」が停止表示されている。図16〜図36において、装飾柄は、長方形状の枠表示に囲まれて表示される。奇数の装飾図柄(「装飾1」、「装飾3」、「装飾5」、「装飾7」、「装飾9」)を囲む枠表示内の表示色は赤色であり、偶数の装飾図柄(「装飾2」、「装飾4」、「装飾6」、「装飾8」、「装飾10」)を囲む枠表示内の表示色は青色である。パチンコ機100は、図柄表示領域208a〜208cに表示する3つの装飾図柄を囲む枠表示内を赤色または青色で表示することにより、特図変動遊技の当否を所定の大当り信頼度(期待度)で先読み予告を実行することが可能である。図16(a)で示す例では、「装飾7−装飾7−装飾1」をそれぞれ囲む枠表示内は、赤色(図16〜図36では格子状ハッチングで示す)で表示されている。3つの装飾図柄を囲む枠表示内が赤色で表示される先読み予告の表示は、赤色のチャンス目の先読み予告の表示である。チャンス目の先読み予告における大当り信頼度は、青色より赤色の方が高く設定されている。なお、パチンコ機100は、装飾図柄自体を赤色または青色で表示してチャンス目の先読み予告を実行してもよい。
第1装飾図柄表示装置208Lの表示領域下部中央には、変動アイコン表示領域eが設けられている。変動アイコン表示領域e内に表示された円柱状のステージ(台座画像)の上面上に載置されるように変動アイコンが表示される。変動アイコンは、保留が消化されて特図変動遊技が開始されると変動アイコン表示領域e内に表示されるアイコンである。変動アイコンの態様(表示態様)を変化させることにより、当該特図変動遊技の当否を所定の大当り信頼度で当該変動の予告を実行することが可能である。図16(a)に示す例では、白色(図16〜図36ではドットハッチングで示す)円形の態様で変動アイコンe1が表示されている。白色円形の態様は、デフォルトの態様であって、複数の態様のうちの最も大当り信頼度が低い態様である。
変動アイコン表示領域eの左方には特図1保留アイコン表示領域fが設けられている。特図1保留アイコン表示領域fには、特図1の保留数に応じた数の特図1の保留アイコンが表示可能である。パチンコ機100は、特図1保留アイコン表示領域fに特図1の保留アイコンの個数によって特図1変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各保留アイコンの態様によって当該保留に係る特図1変動遊技の当否を所定の大当り信頼度で先読み予告を実行することが可能である。特図1保留アイコン表示領域fは、右から左に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分かれている。第1領域〜第4領域の各領域下部には、特図1の保留アイコンの表示位置を示す楕円形状のステージ(台座画像)が表示されている。第1〜第4の各領域は、それぞれ1番目〜4番目の保留順位に対応している。第1領域には最先の(最も過去に記憶された)保留に対応する特図1の保留アイコンが表示され、同様に第2〜第4領域には2〜4番目の保留に対応する特図1の保留アイコンがそれぞれ表示される。図16(a)に示す例では、特図1の保留数が2個であり、特図1保留アイコン表示領域fの第1領域、第2領域に保留アイコンf1、f2がそれぞれ表示されている。保留アイコンf1、f2は、台座画像上端部にオーバーラップして表示されている。また、保留アイコンf1、f2は、白色円形の態様で表示されている。白色円形の態様はデフォルトの態様であって、複数の態様のうちの最も大当り信頼度が低い態様である。なお、特図1先読み結果が「未判定」である保留に対応する特図1保留アイコンをデフォルトの態様で表示してもよい。この場合のデフォルトの態様の信頼度は設定されていない。
図16(a)に示すように、保留アイコンは、変動アイコンよりも小さい表示サイズで表示される。これにより、保留アイコンと変動アイコンとの識別が容易になる場合がある。
図16(a)に示すように、変動アイコン表示領域eの右方には特図2保留アイコン表示領域gが設けられている。特図2保留アイコン表示領域gには、特図2の保留数に応じた数の特図2の保留アイコンが表示可能である。特図2保留アイコン表示領域gでは、特図2の保留アイコンの個数によって特図2変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各保留アイコンの態様によって当該保留に係る特図2変動遊技の当否を所定の大当り信頼度で先読み予告報知をすることが可能である。図16(a)に示す例では、特図2の保留数は0であるので、特図2保留アイコン表示領域gには特図2の保留アイコンが表示されていない。特図2の保留数が0である場合には、図16(a)に示すように、特図2保留アイコン表示領域gの一部にオーバーラップするように横長長方形状の表示領域hが設けられる。表示領域hには、遊技の仕方や演出内容の解説やキャラクタの説明などのチュートリアル表示や予告表示を文字画像で表示可能である。
第2装飾図柄表示装置208Mの表示領域の上部には第五図柄が表示されている。第五図柄は、左図柄、中図柄、および右図柄の3つの図柄を組み合わせて表示される。特図1または特図2変動遊技の実行中は、第五図柄の左中右の各図柄が「1」→「2」→「3」→・・・→「9」→「0」→「1」→・・・の順番で切り替わる第五図柄の変動表示が実行される。各図において、第五図柄の変動表示は下向きの矢印で表している。第五図柄では、左図柄、中図柄および右図柄の3つの図柄が停止表示されて特図変動遊技の当否判定結果を報知することが可能である。
第2装飾図柄表示装置208Mの表示領域の下部には、横長長方形状の枠画像が表示され、当該枠画像内には、現在の演出ステージについての情報が表示されている。図16(a)に示す例では、演出ステージが城下町ステージであるので、当該枠画像内には、「城下町」の文字列画像が表示されている。
第3装飾図柄表示装置208Nの表示領域の左上部には、特図の保留数を示す数字が表示される。左方に表示される数字は特図1の保留数を示し、右方に表示される数字は特図2の保留数を示している。図16(a)に示す例では、特図1の保留数は2であり、特図2の保留数は0であるので、第3装飾図柄表示装置208Nの表示領域の左上部には「2」と「0」の数字が表示されている。
また、図16(a)に示すように、本実施例によるパチンコ機100は、八代役物224Faと、将軍役物224Fbとを有している。八代役物224Fa、将軍役物224Fbは、図3に示す演出装置206内に配置されている。八代役物224Faは、第1装飾図柄表示装置208Lの左上方に配置され、将軍役物224Fbは、第1装飾図柄表示装置208Lの右上方に配置されており、八代役物224Faの右端は、将軍役物224Fbの左端に隣接して配置されている。八代役物224Fa、将軍役物224Fbの前後方向の位置は、同じであって、第1装飾図柄表示装置208Lの前側である。八代役物224Faは、パチンコ機100の機種名等の一部(本例では、「八代」)が表記された横長長方形状の平板を有しており、将軍役物224Fbは、パチンコ機100の機種名等の一部(本例では、「将軍」)が表記された横長長方形状の平板を有している。また、八代役物224Fa、将軍役物224Fbは、フルカラーLEDを有しており、複数色に発光可能である。図16(a)に示す状態では、八代役物224Fa、将軍役物224Fbは、白色(図16〜図36ではドットハッチングで示す)に発光している。
八代役物224Fa、将軍役物224Fbは、例えば、ステッピングモータ等で駆動されて、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面前方であって当該表示画面に平行な平面内を上下方向に移動可能である。図16(a)に示す状態では、八代役物224Fa、将軍役物224Fbは、初期位置に位置している。
また、図16(a)に示すように、本実施例によるパチンコ機100は、家紋役物224Eを有している。家紋役物224Eは、第1装飾図柄表示装置208Lの下方に配置されている。家紋役物224Eは、図3に示す演出装置206内に配置されている。家紋役物224Eの前後方向の位置は、第1装飾図柄表示装置208Lの前側である。家紋役物224Eは、家紋の模様が表記された円形状の平板を有している。また、家紋役物224Eは、フルカラーLEDを有しており、複数色に発光可能である。図16(a)に示す状態では、家紋役物224Eは、青色(図16〜図36では右上がりハッチングで示す)に発光している。
家紋役物224Eは、例えば、ステッピングモータ等で駆動されて、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面前方であって当該表示画面に平行な平面内を上下方向に移動可能である。図16(a)に示す状態では、家紋役物224Eは、初期位置に位置している。
八代役物224Fa、将軍役物224Fb、および家紋役物224Eの駆動制御(移動制御)は図4に示す第2副制御部500により実行される。八代役物224Fa、将軍役物224Fb、および家紋役物224Eに設けられたLEDの発光制御は図4に示す第2副制御部500により実行される。
また、図16(a)およびそれ以降の各図では、一点鎖線で区切った紙面上の領域にパチンコ機100の構成のうち実施例の説明に必要な構成を抜き出して図示している。図16(a)およびそれ以降の各図に示すように、図中左上方にスピーカ120を模式的に図示し、図中左下方にチャンスボタン136と、第2チャンスボタン等の操作ボタン710とを模式的に図示し、図中右上方に第四図柄ランプi1、i2を模式的に図示している。スピーカ120からは遊技中において所定のBGM(バックグラウンドミュージック)が出力されている。操作ボタン710は、前面枠扉106の前面側に配置された遊技者が操作可能な操作手段である。第四図柄ランプi1、i2は、第四図柄を報知するランプである。第四図柄は、特図変動遊技が実行中であるか否かを示す図柄である。第四図柄ランプi1は、正方形状の外観形状を有しており、特図1用の第四図柄を報知する。第四図柄ランプi2は、円形状の外観形状を有しており、特図2用の第四図柄を報知する。第四図柄ランプi1は、特図1変動遊技の実行中には点灯時に白色となる点滅をし、特図1変動遊技の非実行中には消灯する。同様に、第四図柄ランプi2は、特図2変動遊技の実行中には点灯時にとなる点滅をし、特図2変動遊技の非実行中には消灯する。なお、第四図柄は、第1装飾図柄表示装置208Lや第2装飾図柄表示装置208Mや第3装飾図柄表示装置208N等の表示装置で表示されてもよい。
(実施例1)
次に、図16(a)〜(r)を用いて、本実施の形態の実施例1によるパチンコ機100の演出例について説明する。図16(a)〜(r)は、本実施例によるパチンコ機100を時系列で示す図である。図16(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。第1装飾図柄表示装置208Lの図柄表示領域208a〜208cには、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、はずれの場合の図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾1」が停止表示(確定表示、本停止表示)されている。また、第2装飾図柄表示装置208Mには、「7−7−1」組み合わせの第五図柄が停止表示されている。「装飾7−装飾7−装飾1」の各装飾図柄を囲む枠表示内は赤色で表示されており、赤色のチャンス目の先読み予告が実行されている。本実施例では、チャンス目の先読み予告の実行中には、表示領域hに「同色図柄の停止は・・・」の文字列画像が表示され、チャンス目の先読み予告が実行されていることが示唆されている。本例において、チャンス目の先読み予告の対象は、特図1の保留2である。
図16(a)に示す時点では、特図1の保留数が2であり、特図2の保留数は0であるので、特図1保留アイコン表示領域fに保留アイコンf1、f2が表示され、特図2保留アイコン表示領域gに保留アイコンが表示されておらず、第3装飾図柄表示装置208Nには「2」と「0」の数字により保留数が表示されている。保留アイコンf1、f2の態様は、白色円形である。また、変動アイコン表示領域eには、変動アイコンe1が表示されている。変動アイコンe1の態様は、白色円形である。
また、本実施例において、演出ステージは城下町ステージが設定されている。第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、および第3装飾図柄表示装置208Nには、城下町ステージに対応する城下町の背景画像が表示されている。第2装飾図柄表示装置208Mの表示領域下部には、「城下町」の文字列画像が表示され、現在の演出ステージ名が報知されている。
図16(b)は、変動アイコンe1が消去された状態を示している。本実施例では、変動アイコンは、装飾図柄、第四図柄および第五図柄の停止表示中に消去される。なお、変動アイコンe1は、装飾図柄の変動表示の終了と同時に消去されてもよいし、第四図柄および第五図柄の変動停止と同時に消去されてもよいし、次の装飾図柄の変動表示の開始と同時に消去されてもよい。
図16(c)は、不図示の特図1表示装置212により特図1変動遊技が開始されたことに伴い、装飾図柄の変動表示、第四図柄、および第五図柄の変動表示が開始された状態を示している。図16(c)において、第1装飾図柄表示装置208La〜208cの図柄表示領域208a〜208cに図示する下向きの白抜き矢印は遊技者が装飾図柄を認識可能な程度の速さで変動表示が表示されている状態を表している。また、当該特図1変動遊技の開始に伴い、保留アイコン減少アニメーションが実行され、特図1保留アイコン表示領域fの第1領域に表示されていた保留アイコンf1が変動アイコンe2となって変動アイコン表示領域eに移動し、特図1保留アイコン表示領域fの第2領域に表示されていた保留アイコンf2が特図1保留アイコン表示領域fの第1領域に移動する。図中の矢印のそれぞれは、変動アイコンe2の軌跡と、保留アイコンf2の軌跡を表している。図16(c)に示す時点では、保留アイコン減少アニメーションは終了しており、変動アイコンe2、および保留アイコンf2の移動は完了している。
また、当該特図1変動遊技の開始に伴って、表示領域hにおいてチュートリアル表示が開始されている。本例では、表示領域hに「保留変化でチャンス」という文字列画像が表示されている。
図16(d)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示している。図16(d)において、第1装飾図柄表示装置208Lの図柄表示領域208a〜208cに図示する下向きの白抜き矢印は遊技者が装飾図柄を認識不可能な程度の速さで変動表示が表示されている状態を表している。装飾図柄の変動表示は、開始当初は、低速の変動表示で表示され、変動開始から所定時間経過後に高速の変動表示で表示される。
図16(e)は、変化予告表示が表示開始された状態を示している。本実施例の変化予告表示jは、宝箱の絵柄であり、第2装飾図柄表示装置208Mの表示領域左端から徐々に右下方に移動する態様で表示開始される。本例の変化予告表示jは、保留アイコンの態様が変化することを予告する表示である。この場合、変化予告表示jは、先読み予告表示であってもよい。なお、変化予告表示jは、変動アイコンの態様が変化することを予告する表示であってもよい。この場合の変化予告表示jは、当該変動の予告表示であってもよい。
図16(f)は、変化予告表示jの移動が停止して、変化予告表示jの表示開始が完了した状態を示している。第2装飾図柄表示装置208Mの表示領域中央には変化予告表示jが表示されている。図中、変化予告表示jの左上に図示する右下向き矢印は変化予告表示jの軌跡を表している。
図16(g)は、宝箱の変化予告表示jが開き、宝箱から青色円形の変化候補表示(変化候補アイコン)kが出現するアニメーションが表示された状態を示している。図中、変化予告アイコンkの下方に図示する上向き矢印は変化予告アイコンkの軌跡を表している。本例の変化予告アイコンkは、保留アイコンの態様が変化することを予告する表示である。この場合、変化予告アイコンkは、先読み予告表示であってもよい。なお、変化予告アイコンkは、変動アイコンの態様が変化することを予告する表示であってもよい。この場合の変化予告表示jjは、当該変動の予告表示であってもよい。
図16(h)は、変化予告アイコンkが移動する移動アニメーションが開始された状態を示している。本例では、変化予告アイコンkが先読み予告の対象となる保留に対応する保留アイコンに向かって移動するアニメーションが表示される。先読み予告の対象は特図1の保留1であり、変化予告アイコンkは、特図1の保留1に対応する保留アイコンf2に向かって移動する。図中、変化予告アイコンkの左側に図示する右下向き矢印は、変化予告アイコンkの軌跡を表している。図16(h)に示す時点の状態では、変化予告アイコンkは、第1装飾図柄表示装置208Lと第2装飾図柄表示装置208Mとの二つの表示装置に跨って表示されている。なお、変化予告アイコンkが当該変動の予告の表示である場合には、変化予告アイコンkが変動アイコンに向かって移動するアニメーションが表示される。
図16(i)は、変化予告アイコンkが保留アイコンf2の一部にオーバーラップする位置まで移動した状態を示している。図中、変化予告アイコンkの左側に図示する右下向き矢印は、変化予告アイコンkの軌跡を表している。
図16(j)は、変化予告アイコンkが消去され、エフェクト画像mが保留アイコンf2の全体にオーバーラップして表示された状態を示している。変化予告アイコンkが保留アイコンf2の一部にオーバーラップされると、変化予告アイコンkが消去されて、代わってエフェクト画像mが表示される。エフェクト画像mの表示により、保留アイコンf2の態様が変化する保留変化表示が表示される。なお、変化予告アイコンkが保留アイコンf2の全体にオーバーラップされると、変化予告アイコンkが消去されて、代わってエフェクト画像mが表示されてもよい。また、変化予告アイコンkが保留アイコンf2の少なくとも一部にオーバーラップされると、変化予告アイコンkおよび保留アイコンf2の少なくとも一部にエフェクト画像mがオーバーラップして表示されてもよい。また、エフェクト画像mは保留アイコンf2の一部にオーバーラップして表示されてもよい。
図16(k)は、エフェクト画像mが消去された状態を示している。エフェクト画像mの消去が保留変化表示の終了であり、保留変化表示が行われたことにより、保留アイコンf2の態様が白色円形から青色円形に変化している。本例では、先読み予告の対象の保留に対応する保留アイコンf2は、変化予告アイコンkと同じ青色に変化する。変化候補表示の種類は複数設けられており、保留アイコンの態様は、複数種類の変化候補表示のうちの一の変化候補表示に対応した態様に変化する場合がある。なお、青色の変化候補表示により保留変化表示が行われた場合には、保留アイコンの態様は青色円形ではなく緑色円形や赤色円形のいずれかに変化してもよい。また、緑色の変化候補表示により保留変化表示が行われた場合には、保留アイコンの態様は緑色円形や赤色円形や金色円形のいずれかに変化してもよい。また、青色の変化候補表示により保留変化表示が行われた場合には、保留アイコンの態様は金色円形に変化する場合がなくてもよい。また、赤色の保留アイコンが表示されている場合に、緑色の変化候補表示や、青色の変化候補表示が表示される場合があってもよい。この場合には、赤色の保留アイコンの他に、白色円形の保留アイコンが表示されていてもよいし、白色円形の保留アイコンが表示されていなくてもよい。また、緑色の変化候補表示や青色の変化候補表示が表示されている場合には、これらの変化候補補表示に対応する保留アイコンの態様よりも大当り信頼度の高い態様(例えば、赤色円形)の保留アイコンは変化しない。なお、緑色の変化候補表示や青色の変化候補表示が表示されている場合に、赤色円形や金色円形等の大当り信頼度の高い態様の保留アイコンが変化する保留変化表示が行われると、当該保留アイコンはプレミアの態様(例えば、虹色円形)の態様に変化する場合があってもよい。
図16(l)は、変化予告表示jが消去された状態を示している。変化予告表示jが消去されると、保留アイコンf2を対象とした、変化候補表示による保留変化表示はこれ以上行われない。
図16(m)は、左図柄表示領域208aでの変動表示の速度が遅くなり、左図柄表示領域208aにおいて「装飾7」が仮停止表示される直前の状態を示している。図中「装飾7」の下方に図示する下向きの矢印は遊技者が装飾図柄を認識可能な低速の変動表示が表示されていることを表している。
図16(n)は、左図柄表示領域208aに「装飾7」が上下に微小に揺れる態様で仮停止表示(揺れ変動表示)されている状態を示している。図中、「装飾7」の左上および右下に図示する2本の波線は、「装飾7」が上下に微小に揺れていることを表している。また、右図柄表示領域208cでの装飾図柄の変動表示が低速の変動表示に変化している。
図16(o)は、右図柄表示領域208cでの変動表示の速度がさらに遅くなり、右図柄表示領域208cにおいて「装飾6」が仮停止表示される直前の状態を示している。図中「装飾6」の下方に図示する下向きの矢印は装飾図柄を遊技者が認識可能である低速の変動表示が表示されていることを表している。また、中図柄表示領域208bでの装飾図柄の変動表示が低速の変動表示に変化している。
図16(p)は、右図柄表示領域208cに「装飾6」が上下に微小に揺れる態様で仮停止表示されている状態を示している。図中、「装飾6」の左上および右下に図示する2本の波線は、「装飾6」が上下に微小に揺れていることを表している。また、中図柄表示領域208bでは、変動表示の速度がさらに遅くなり、中図柄表示領域208bにおいて「装飾6」が仮停止表示される直前の状態である。図中「装飾6」の下方に図示する下向きの矢印は遊技者が装飾図柄を認識可能である低速の変動表示が表示されていることを表している。
図16(q)は、中図柄表示領域208bに「装飾6」が上下に微小に揺れる態様で仮停止表示(揺れ変動表示)されている状態を示している。図中、「装飾6」の左上および右下に図示する2本の波線は、「装飾6」が上下に微小に揺れていることを表している。これにより、図柄表示領域208a〜208cにはずれ図柄態様である「装飾7−装飾6−装飾6」が仮停止表示される。
図16(r)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。当該特図1変動遊技の当否判定結果ははずれ(「特図G」)である。図柄表示領域208a〜208cには、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、はずれ図柄態様である「装飾7−装飾6−装飾6」が停止表示されている。また、第2装飾図柄表示装置208Mには、「7−6−6」組み合わせの第五図柄が停止表示されている。
本実施例によるパチンコ機100は、保留アイコンの態様を、変化候補表示に対応した態様に変化させることが可能である。本実施例によるパチンコ機100によれば、変化候補表示の態様によって保留アイコンの変化後の態様を示唆することができる場合がある。
(実施例2)
次に、図17(a)〜(p)を用いて、本実施の形態の実施例2によるパチンコ機100の演出例について説明する。図17(a)〜(p)の各図は、本実施例によるパチンコ機100を時系列で示す図である。図17(a)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が行われており、第四図柄ランプi1では第四図柄の変動表示が行われており、第2装飾図柄表示装置208Mでは第五図柄の変動表示が行われている。また、図17(a)に示す時点では、特図1の保留数が1であり、特図2の保留数は0であるので、特図1保留アイコン表示領域fに保留アイコンf1が表示され、特図2保留アイコン表示領域gに保留アイコンが表示されておらず、第3装飾図柄表示装置208Nには「1」と「0」の数字により保留数が表示されている。保留アイコンf1の態様は、白色円形である。また、変動アイコン表示領域eには、変動アイコンe1が表示されている。変動アイコンe1の態様は、白色円形である。
また、本実施例において、演出ステージは城下町ステージが設定されている。第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、および第3装飾図柄表示装置208Nには、城下町ステージに対応する城下町の背景画像が表示されている。第2装飾図柄表示装置208Mの表示領域下部には、「城下町」の文字列画像が表示され、現在の演出ステージ名が報知されている。なお、演出ステージ名を表示する表示領域で、保留アイコンの態様が変化する可能性が高いことを報知してもよい。
図17(b)は、変化予告表示jが表示開始された状態を示している。本実施例の変化予告表示jは、宝箱の絵柄であり、第2装飾図柄表示装置208Mの表示領域左端から徐々に右下方に移動する態様で表示開始される。本例の変化予告表示jは、保留アイコンの態様が変化することを予告する表示である。
図17(c)は、変化予告表示jの移動が停止して、変化予告表示jの表示開始が完了した状態を示している。第2装飾図柄表示装置208Mの表示領域中央下部には変化予告表示jが表示されている。図中、変化予告表示jの左上に図示する右下向き矢印は変化予告表示jの軌跡を表している。
図17(d)は、宝箱の変化予告表示jが開き、宝箱から青色円形の変化予告アイコンkが出現するアニメーションが表示された状態を示している。図中、変化予告アイコンkの下方に図示する上向き矢印は変化予告アイコンkの軌跡を表している。本例の変化予告アイコンkは、保留アイコンの態様が変化することを予告する表示である。なお、変化予告表示jは、変化予告アイコンkを出現させるための表示であり、変化予告アイコンkが出現した後に消去されてもよい。変化予告表示jの非表示中では新たな変化候補表示は表示されない。
図17(e)は、第3装飾図柄表示装置208Nに吉宗のキャラクタ表示n(以下、「吉宗n」と称する)が表示された状態を示している。吉宗nは、変化候補表示の種類を変化させることを示唆する表示である。
図17(f)は、第3装飾図柄表示装置208Nに吉宗nが変化アイテム表示(以下、「変化アイテム」と称する)oを持った表示が表示されている状態を示している。変化アイテムoは、変化候補表示の種類を変化させることを示唆する表示である。
図17(g)は、第3装飾図柄表示装置208Nに吉宗nが変化アイテムoを変化予告アイコンkに向かって投げるアニメーションが表示された状態を示している。変化アイテムoは、変化予告アイコンkに向かって飛翔しており、図17(g)では第1装飾図柄表示装置208Lに表示されている。図中、変化アイテムoの右側に図示する左上向き矢印は変化アイテムoの軌跡を表している。
図17(h)は、第2装飾図柄表示装置208Mに変化アイテムoが変化予告アイコンkに衝突した表示が表示された状態を示している。変化アイテムoは変化予告アイコンkの一部にオーバーラップして表示されている。
図17(i)は、変化アイテムoが消去され、エフェクト画像mが変化予告アイコンkの全体にオーバーラップして表示された状態を示している。変化アイテムoが変化予告アイコンkの一部にオーバーラップされると、変化アイテムoが消去されて、代わってエフェクト画像mが表示される。エフェクト画像mの表示により、変化予告アイコンkの種類が変化する変化表示が表示される。
図17(j)は、エフェクト画像mが消去された状態を示している。エフェクト画像mの消去が変化表示の終了であり、変化表示が行われたことにより、変化予告アイコンkの種類が青色円形から緑色(図16〜図36ではクロスハッチングで示す)円形に変化している。変化候補表示の種類は複数設けられており、複数種類の変化候補表示のうちの一の表示は、青色円形の変化候補表示であり、複数種類の変化候補表示のうちの一の表示は、緑色円形の変化候補表示である。青色円形の変化候補表示が表示された場合よりも緑色円形の変化候補表示が表示された場合の方が、保留アイコンが大当り信頼度の高い態様に変化しやすく設定されている。このように、青色円形の変化候補表示から緑色円形の変化候補表示に変化する場合がある。
図17(k)は、吉宗nが消去された状態を示している。吉宗nが消去されると、変化予告アイコンkを対象とした変化表示はこれ以上行われない。なお、吉宗nが継続して表示される場合には、変化予告アイコンkを対象とした変化表示が再度表示される場合がある。
図17(l)は、変化予告アイコンkが移動する移動アニメーションが開始された状態を示している。本例では、変化予告アイコンkが先読み予告の対象となる保留に対応する保留アイコンに向かって移動するアニメーションが表示される。先読み予告の対象は特図1の保留1であるので、変化予告アイコンkは、特図1の保留1に対応する保留アイコンf1に向かって移動する。図中、変化予告アイコンkの左側に図示する右下向き矢印は、変化予告アイコンkの軌跡を表している。図17(l)に示す時点の状態では、変化予告アイコンkは、第1装飾図柄表示装置208Lと第2装飾図柄表示装置208Mとの二つの表示装置に跨って表示されている。
図17(m)は、変化予告アイコンkが保留アイコンf1の一部にオーバーラップする位置まで移動した状態を示している。図中、変化予告アイコンkの左側に図示する右下向き矢印は、変化予告アイコンkの軌跡を表している。
図17(n)は、変化予告アイコンkが消去され、エフェクト画像mが保留アイコンf2の全体にオーバーラップして表示された状態を示している。変化予告アイコンkが保留アイコンf1の一部にオーバーラップされると、変化予告アイコンkが消去されて、代わってエフェクト画像mが表示される。エフェクト画像mの表示により、保留アイコンf1の態様が変化する保留変化表示が表示される。
図17(o)は、エフェクト画像mが消去された状態を示している。エフェクト画像mの消去が保留変化表示の終了であり、保留変化表示が行われたことにより、保留アイコンf1の態様が白色円形から緑色円形に変化している。本例では、先読み予告の対象の保留に対応する保留アイコンf1の態様は、変化予告アイコンkと同じ緑色円形に変化する。変化候補表示の種類は複数設けられており、保留アイコンの態様は、複数種類の変化候補表示のうちの一の変化候補表示に対応した態様に変化する場合がある。
図17(p)は、変化予告表示jが消去された状態を示している。変化予告表示jが消去されると、保留アイコンf1を対象とする変化候補表示による保留変化表示はこれ以上行われない。
本実施例によるパチンコ機100の第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、および第3装飾図柄表示装置208Nの表示手段は、複数種類の変化候補表示を表示可能であり、青色円形の変化候補表示は緑色円形の変化候補表示に変化する場合がある。本実施例によるパチンコ機100によれば、変化候補表示が変化する場合があることで、変化候補表示が消去されるまで当該変化候補表示を楽しませることができる場合がある。
保留アイコンの態様は、白色円形、青色円形、緑色円形、赤色円形、金色円形、虹色円形の順に大当り信頼度が高く設定されている。なお、変化候補表示の大当り信頼度も同様に設定されていてもよい。また、保留アイコンは態様が変化する場合には変化前の態様よりも大当り信頼度の高い態様に必ず変化する。
変化候補表示の種類は、白色円形、青色円形、緑色円形、赤色円形、金色円形、虹色円形の順に期待度が高く設定されている。ここでの期待度が高いほど、変化表示対象である保留アイコンや変動アイコンの態様が変化しやすく設定されている。なお保留アイコンや変動アイコンの態様する場合には、変化候補表示に対応する態様に必ず変化するように設定されていてよいし、変化候補表示に対応する態様と異なる態様に変化する場合があってもよい。また、変化候補表示が変化する場合には変化前よりも期待度の高い変化候補表示態様に必ず変化する。
また、緑色円形の変化候補表示が表示されている場合において、白色円形の態様の保留アイコンが青色円形の態様によりも緑色円形の態様に変化しやすいように構成されている。保留アイコンの大当り信頼度は、白色円形の態様、青色円形の態様、緑色円形の態様の順に高くなるように設定されている。このため、白色円形の態様で表示される保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される装飾図柄の変動表示よりも、青色円形の態様で表示される保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される装飾図柄の変動表示の方が、最終的に大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されており、青色円形の態様で表示される保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される装飾図柄の変動表示よりも、緑色円形の態様で表示される保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される装飾図柄の変動表示の方が、最終的に大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されている。
(実施例3)
次に、図18(a)〜(m)を用いて、本実施の形態の実施例3によるパチンコ機100の演出例について説明する。図18(a)〜(m)の各図は、本実施例によるパチンコ機100を時系列で示す図である。図18(a)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が行われており、第四図柄ランプi1では第四図柄の変動表示が行われており、第2装飾図柄表示装置208Mでは第五図柄の変動表示が行われている。また、図18(a)に示す時点では、特図1の保留数が1であり、特図2の保留数は0であるので、特図1保留アイコン表示領域fに保留アイコンf1が表示され、特図2保留アイコン表示領域gに保留アイコンが表示されておらず、第3装飾図柄表示装置208Nには「1」と「0」の数字により保留数が表示されている。保留アイコンf1の態様は、白色円形である。また、変動アイコン表示領域eには、変動アイコンe1が表示されている。変動アイコンe1の態様は、白色円形である。また、図18(a)では、第2装飾図柄表示装置208Mに変化予告表示jが表示されている。本例の変化予告表示jは、保留アイコンの態様が変化することを予告する表示である。
また、本実施例において、演出ステージは城下町ステージが設定されている。第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、および第3装飾図柄表示装置208Nには、城下町ステージに対応する城下町の背景画像が表示されている。第2装飾図柄表示装置208Mの表示領域下部には、「城下町」の文字列画像が表示され、現在の演出ステージ名が報知されている。
図18(b)は、宝箱の変化予告表示jが開き、宝箱から青色円形の変化予告アイコンk1が出現するアニメーションが表示された状態を示している。図中、変化予告アイコンk1の下方に図示する上向き矢印は変化予告アイコンkの軌跡を表している。本例の変化予告アイコンk1は、保留アイコンの態様が変化することを予告する表示である。
図18(c)は、変化予告表示jから緑色円形の変化予告アイコンk2が出現するアニメーションが表示された状態を示している。図中、変化予告アイコンkの下方に図示する右上向き矢印は変化予告アイコンkの軌跡を表している。本例の変化予告アイコンk2は、保留アイコンの態様が変化することを予告する表示である。本例のように、変化予告アイコンk1が表示開始され、次いで、変化予告アイコンk2が表示開始されてもよいし、変化予告アイコンk1、k2は同時に表示開始されてもよい。なお、複数の変化候補表示が表示開始される場合には、必ず期待度の低い変化候補表示から順に表示開始されてもよい。
図18(d)は、第2装飾図柄表示装置208Mに変化予告アイコンk1、k2が並んで表示されている状態を示している。青色円形の変化予告アイコンk1と、緑色円形の変化予告アイコンk2とは異なる種類の変化候補表示である。このように、異なる種類の変化候補表示が複数表示されてもよい。なお、青色円形の変化候補表示が複数表示されてもよいし、緑色円形の変化候補表示が複数表示されてもよい。同じ種類の変化候補表示が複数表示されてもよい。
図18(e)は、変化予告アイコンk1が移動する移動アニメーションが開始された状態を示している。本例では、変化予告アイコンk1が保留アイコンf1に向かって移動を開始する。図中、変化予告アイコンk1の左側に図示する右下向き矢印は、変化予告アイコンk1の軌跡を表している。図18(e)に示す時点の状態では、変化予告アイコンk1は、第1装飾図柄表示装置208Lと第2装飾図柄表示装置208Mとの二つの表示装置に跨って表示されており、変化予告アイコンk1の一部が変化予告アイコンk2の一部にオーバーラップして表示されている。
図18(f)は、変化予告アイコンk1が保留アイコンf1に接近した状態を示している。本例の変化予告アイコンk1は、保留アイコンf1には衝突せずに保留アイコンf1の左側を通過する。
図18(g)は、変化予告アイコンk1が第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面外に消えていく状態を示している。本例の変化予告アイコンk1は、保留アイコンf1には衝突せずに保留アイコンf1の左側を通過して消去される。このように、本例の変化予告アイコンk1は、保留変化表示の開始前表示とはならず、保留変化表示のガセ演出表示として表示される。
図18(h)は、変化予告アイコンk1が消去された状態を示している。変化予告アイコンk1は、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面外に消えていく態様で完全に消去されている。
図18(i)は、変化予告アイコンk2が移動する移動アニメーションが開始された状態を示している。本例では、変化予告アイコンk2が先読み予告の対象となる保留に対応する保留アイコンに向かって移動するアニメーションが表示される。先読み予告の対象は特図1の保留1であるので、変化予告アイコンk2は、特図1の保留1に対応する保留アイコンf1に向かって移動する。図中、変化予告アイコンk2の左側に図示する右向き矢印は、変化予告アイコンk2の軌跡を表している。図18(i)に示す時点の状態では、変化予告アイコンk2は、第1装飾図柄表示装置208Lと第2装飾図柄表示装置208Mとの二つの表示装置に跨って表示されている。
図18(j)は、変化予告アイコンk2が保留アイコンf1の一部にオーバーラップする位置まで移動した状態を示している。図中、変化予告アイコンk2の左側に図示する右下向き矢印は、変化予告アイコンk2の軌跡を表している。
図18(k)は、変化予告アイコンk2が消去され、エフェクト画像mが保留アイコンf1の全体にオーバーラップして表示された状態を示している。変化予告アイコンk2が保留アイコンf1の一部にオーバーラップされると、変化予告アイコンk2が消去されて、代わってエフェクト画像mが表示される。エフェクト画像mの表示により、保留アイコンf1の態様が変化する保留変化表示が表示される。
図18(l)は、エフェクト画像mが消去された状態を示している。エフェクト画像mの消去が保留変化表示の終了であり、保留変化表示が行われたことにより、保留アイコンf1の態様が白色円形から緑色円形に変化している。本例では、先読み予告の対象の保留に対応する保留アイコンf1は、変化予告アイコンk2と同じ緑色に変化する。変化候補表示の種類は複数設けられており、保留アイコンの態様は、複数種類の変化候補表示のうちの一の変化候補表示に対応した態様に変化する場合がある。
図18(m)は、変化予告表示jが消去された状態を示している。変化予告表示jが消去されると、保留アイコンf1を対象とする変化候補表示による保留変化表示はこれ以上行われない。
本実施例によるパチンコ機100の第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、および第3装飾図柄表示装置208Nの表示手段は、変化候補表示を複数表示可能である。本実施例において、変化予告アイコンk1は、保留変化表示の開始前表示とはならず、保留変化表示のガセ演出表示として表示され、変化予告アイコンk2は、保留変化表示の開始前表示となり、保留アイコンf1は変化予告アイコンk2に対応する態様に変化する。このように、複数の変化候補表示が表示された場合、保留アイコンは、複数の変化候補表示のうちの一の変化候補表示に対応する態様に変化してもよい。なお、図18(b)に示す、変化候補表示が変化予告アイコンk1の一つのみしか表示されていない状態を第一の表示とし、図18(d)に示す変化候補表示が変化予告アイコンk1、k2の2つ表示されている場合を第二の表示としてもよい。また、変化予告アイコンk1が第一の変化候補表示であってもよいし、変化予告アイコンk2が第二の変化候補表示であってもよい。
(実施例4)
次に、図19(a)〜(m)を用いて、本実施の形態の実施例4によるパチンコ機100の演出例について説明する。図19(a)〜(m)の各図は、本実施例によるパチンコ機100を時系列で示す図である。図19(a)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が行われており、第四図柄ランプi1では第四図柄の変動表示が行われており、第2装飾図柄表示装置208Mでは第五図柄の変動表示が行われている。また、図19(a)に示す時点では、特図1の保留数が1であり、特図2の保留数は0であるので、特図1保留アイコン表示領域fに保留アイコンf1が表示され、特図2保留アイコン表示領域gに保留アイコンが表示されておらず、第3装飾図柄表示装置208Nには「1」と「0」の数字により保留数が表示されている。保留アイコンf1の態様は、白色円形である。また、変動アイコン表示領域eには、変動アイコンe1が表示されている。変動アイコンe1の態様は、白色円形である。また、第2装飾図柄表示装置208Mに青色円形の変化予告アイコンk1と、緑色円形の変化予告アイコンk2とが並んで表示されている。
また、本実施例において、演出ステージは城下町ステージが設定されている。第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、および第3装飾図柄表示装置208Nには、城下町ステージに対応する城下町の背景画像が表示されている。第2装飾図柄表示装置208Mの表示領域下部には、「城下町」の文字列画像が表示され、現在の演出ステージ名が報知されている。
図19(b)は、第3装飾図柄表示装置208Nに吉宗nが表示された状態を示している。吉宗nは、変化候補表示の種類を変化させることを示唆する表示である。
図19(c)は、第3装飾図柄表示装置208Nに吉宗nが変化アイテムoを持った表示が表示されている状態を示している。変化アイテムoは、変化候補表示の種類を変化させることを示唆する表示である。
図19(d)は、第3装飾図柄表示装置208Nにおいて、吉宗nが変化アイテムoを変化予告アイコンk1、k2に向かって投げるアニメーションが表示された状態を示している。変化アイテムoは、変化予告アイコンk1、k2に向かって飛翔しており、図19(d)では第1装飾図柄表示装置208Lに表示されている。図中、変化アイテムoの右側に図示する左上向き矢印は変化アイテムoの軌跡を表している。
図19(e)は、第2装飾図柄表示装置208Mに変化アイテムoが表示されている状態を示している。図19(e)に示す状態では、変化アイテムoの一部が変化予告アイコンk2の一部にオーバーラップして表示されている。本例において、変化アイテムoは、変化予告アイコンk1の種類を変化させる演出表示であり、変化予告アイコンk2の種類を変化させる演出表示ではないので、変化アイテムoは変化予告アイコンk2をかすって通過する。なお、変化アイテムoが変化予告アイコンk2の種類を変化させる演出表示である場合には、図19(e)に示す時点の直後から変化予告アイコンk2の変化表示が開始されてもよい。変化アイテムoは変化予告アイコンk2をかすって通過する。変化アイテムoが変化予告アイコンk2をかすって通過するアニメーションを表示することで、変化予告アイコンk1、k2のいずれが変化するのかを変化表示が開始されるまで分からくしてもようにしてもよい。
図19(f)は、第2装飾図柄表示装置208Mに変化アイテムoが変化予告アイコンk1に衝突した表示が表示された状態を示している。変化アイテムoは変化予告アイコンk1の一部にオーバーラップして表示されている。本例のように、変化アイテムoが右側の変化予告アイコンk2を通り過ぎた場合には、左側の変化予告アイコンk1が変化する可能性が高い。なお、変化アイテムoが表示された場合であっても、変化予告アイコンk1、k2のいずれもが変化しない場合があってもよい。
図19(g)は、変化アイテムoが消去され、エフェクト画像mが変化予告アイコンk1の全体にオーバーラップして表示された状態を示している。変化アイテムoが変化予告アイコンk1の一部にオーバーラップされると、変化アイテムoが消去されて、代わってエフェクト画像mが表示される。エフェクト画像mの表示により、変化予告アイコンk1の種類が変化する変化表示が表示される。
図19(h)は、エフェクト画像mが消去された状態を示している。エフェクト画像mの消去が変化表示の終了であり、変化表示が行われたことにより、変化予告アイコンk1の種類が青色円形から赤色円形に変化している。複数種類の変化候補表示のうちの一の表示は、赤色円形の変化候補表示である。
図19(i)は、吉宗nが消去された状態を示している。吉宗nが消去されると、変化予告アイコンk1を対象とした変化表示はこれ以上行われない。なお、吉宗nが継続して表示される場合には、変化予告アイコンk1を対象とした変化表示が再度表示される。
図19(j)は、変化予告アイコンk2が移動する移動アニメーションが開始された状態を示している。本例では、変化予告アイコンk2が先読み予告の対象となる保留に対応する保留アイコンに向かって移動するアニメーションが表示される。先読み予告の対象は特図1の保留1であるので、変化予告アイコンk2は、特図1の保留1に対応する保留アイコンf1に向かって移動する。図中、変化予告アイコンk2の左側に図示する右下向き矢印は、変化予告アイコンkの軌跡を表している。図19(j)に示す時点の状態では、変化予告アイコンk2は、第1装飾図柄表示装置208Lと第2装飾図柄表示装置208Mとの二つの表示装置に跨って表示されている。
図19(k)は、変化予告アイコンk2が保留アイコンf1の一部にオーバーラップする位置まで移動した状態を示している。図中、変化予告アイコンk2の左側に図示する右下向き矢印は、変化予告アイコンk2の軌跡を表している。
図19(l)は、変化予告アイコンk2が消去され、エフェクト画像mが保留アイコンf2の全体にオーバーラップして表示された状態を示している。変化予告アイコンk2が保留アイコンf1の一部にオーバーラップされると、変化予告アイコンk2が消去されて、代わってエフェクト画像mが表示される。エフェクト画像mの表示により、保留アイコンf1の態様が変化する保留変化表示が表示される。
図19(m)は、エフェクト画像mが消去された状態を示している。エフェクト画像mの消去が保留変化表示の終了であり、保留変化表示が行われたことにより、保留アイコンf1の態様が白色円形から緑色円形に変化している。本例では、先読み予告の対象の保留に対応する保留アイコンf1は、変化予告アイコンk2と同じ緑色に変化する。変化候補表示の種類は複数設けられており、保留アイコンの態様は、複数種類の変化候補表示のうちの一の変化候補表示に対応した態様に変化する場合がある。
図19(n)は、変化予告アイコンk1および変化予告表示jが消去された状態を示している。変化予告アイコンk1が消去されると、変化予告アイコンk1を用いた保留アイコンの保留変化表示や変動アイコンの変化表示等は表示されない。また、変化予告表示j消去されると、保留アイコンf1または変動アイコンe1を対象とする変化候補表示による変化表示はこれ以上行われない。なお、変化予告アイコンk1および変化予告表示jが表示され続けている場合は、変化予告アイコンk1を用いた、保留アイコンまたは変動アイコンに対する変化表示が行われる可能性がある。また、変化候補表示が複数表示されている場合において、複数の変化候補表示のうち大当り期待度(大当り信頼度)が低い前記保留アイコンの態様に対応する変化候補表示から変化する。ここで、大当り期待度とは、変化後の前記保留アイコンの大当り期待度である。本実施例では、図19(f)、(g)に示すように、青色の変化候補表示と緑色の変化候補表示が表示されている場合において、青色の変化候補表示から変化している。なお、青色の変化候補表示が変化した後で緑色の変化表示も変化してもよい。
(実施例5)
次に、図20(a)〜(e)を用いて、本実施の形態の実施例5によるパチンコ機100の演出例について説明する。図20(a)〜(e)の各図は、本実施例によるパチンコ機100を時系列で示す図である。図20の各図では、家紋役物224Eおよび操作ボタン710の図示は省略する。
図20(a)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が行われており、第四図柄ランプi1では第四図柄の変動表示が行われており、第2装飾図柄表示装置208Mでは第五図柄の変動表示が行われている。また、図20(a)に示す時点では、特図1の保留数が1であり、特図2の保留数は0であるので、特図1保留アイコン表示領域fに保留アイコンf1が表示され、特図2保留アイコン表示領域gに保留アイコンが表示されておらず、第3装飾図柄表示装置208Nには「1」と「0」の数字により保留数が表示されている。保留アイコンf1の態様は、白色円形である。また、変動アイコン表示領域eには、変動アイコンe1が表示されている。変動アイコンe1の態様は、白色円形である。また、第2装飾図柄表示装置208Mに青色円形の変化予告アイコンk1と、緑色円形の変化予告アイコンk2とが並んで表示されている。また、第3装飾図柄表示装置208Nに変化アイテムoを持った吉宗nが表示されている。また、演出ステージは城下町ステージである。
図20(b)は、第3装飾図柄表示装置208Nにおいて、吉宗nが変化アイテムoを変化予告アイコンk1、k2に向かって投げるアニメーションが表示された状態を示している。変化アイテムoは、変化予告アイコンk1、k2に向かって飛翔しており、図20(b)では第1装飾図柄表示装置208Lに表示されている。図中、変化アイテムoの右側に図示する左上向き矢印は変化アイテムoの軌跡を表している。
図20(d)は、第2装飾図柄表示装置208Mに変化アイテムoが表示された状態を示している。本例では、変化アイテムoが表示された場合であっても、変化予告アイコンk1、k2を変化させる変化表示は行われず、変化アイテムoは、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面下方に向かって移動し、変化予告アイコンk1、k2にオーバーラップすることはない。
図20(d)は、変化アイテムoが消去された状態を示している。変化アイテムoは、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面下方に向かって移動する態様で消去されている。第3装飾図柄表示装置208Nにはガッカリする吉宗nが表示されており、変化予告アイコンk1、k2を変化させる演出が実行されなかった失敗演出が実行されたことが示唆されている。
図20(e)は、吉宗nが消去された状態を示している。吉宗nが消去された場合には、変化アイテムoによる変化予告アイコンk1、k2を変化させる演出表示はこれ以上行われない。
本実施例では、変化アイテムoが表示された場合であっても変化予告アイコンk1、k2が変化しない失敗演出が実行されている。なお、本例の失敗演出は、変化候補表示が1つのみ表示されている場合に実行されてもよいし、異なる種類の変化候補表示が3つ以上表示されている場合に実行されてもよいし、同じ種類の変化候補表示が2つ以上表示されている場合に実行されてもよい。
(実施例6)
次に、図20(f)〜(i)を用いて、本実施の形態の実施例6によるパチンコ機100の演出例について説明する。図20(f)〜(i)の各図は、本実施例によるパチンコ機100を時系列で示す図である。図20の各図では、家紋役物224Eおよび操作ボタン710の図示は省略する。
図20(f)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が行われており、第四図柄ランプi1では第四図柄の変動表示が行われており、第2装飾図柄表示装置208Mでは第五図柄の変動表示が行われている。また、図20(f)に示す時点の状態では、特図1の保留数が1であり、特図2の保留数は0であるので、特図1保留アイコン表示領域fに保留アイコンf1が表示され、特図2保留アイコン表示領域gに保留アイコンが表示されておらず、第3装飾図柄表示装置208Nには「1」と「0」の数字により保留数が表示されている。保留アイコンf1の態様は、白色円形である。また、変動アイコン表示領域eには、変動アイコンe1が表示されている。変動アイコンe1の態様は、白色円形である。また、演出ステージは城下町ステージである。
また、第2装飾図柄表示装置208Mに青色円形の変化予告アイコンk1と、緑色円形の変化予告アイコンk2とが並んで表示されている。図20(f)に示す状態となる前に、第3装飾図柄表示装置208Nにおいて、吉宗nが変化アイコンoを投げるアニメーションが表示されており、変化アイコンoは、変化アイテムoの一部が変化予告アイコンk2の一部にオーバーラップして表示されている。図中、変化アイコンoの右側に図示する左向き矢印は、変化アイテムoの軌跡を表している。
図20(g)は、第2装飾図柄表示装置208Mにおいて、変化アイテムoが変化予告アイコンk1、k2の間で停止する表示が表示された状態を示している。本例の変化アイテムoによる変化表示の対象は変化予告アイコンk1、k2である。
図20(h)は、変化アイテムoが消去され、エフェクト画像Mが変化予告アイコンk1、k2の全体にオーバーラップして表示された状態を示している。変化アイテムoが変化予告アイコンk1、k2の間で停止すると、変化アイテムoが消去されて、代わってエフェクト画像Mが表示される。エフェクト画像Mの表示により、変化予告アイコンk1の種類が変化する変化表示が表示される。なお、エフェクト画像Mは、変化予告アイコンk1、k2の一部にオーバーラップして表示されてもよい。
図20(i)は、エフェクト画像Mが消去された状態を示している。エフェクト画像Mの消去が変化表示の終了であり、変化表示が行われたことにより、変化予告アイコンk1の種類が青色円形から赤色円形に変化し、変化予告アイコンk1の種類が緑色円形から金色(図16〜図36では縦ハッチングで示す)円形に変化している。
本実施例では、1回の変化表示で2つの変化予告アイコンk1、k2が変化している。なお、本例のようにエフェクト画像Mが変化予告アイコンk1、k2の両方にオーバーラップして表示された場合であっても、変化予告アイコンk1、k2のいずれか一方の変化候補表示のみが変化してもよい。
(実施例7)
次に、図20(j)〜(o)、図21(a)〜(c)を用いて、本実施の形態の実施例7によるパチンコ機100の演出例について説明する。図20(j)〜図21(c)の各図は、本実施例によるパチンコ機100を時系列で示す図である。図20および図21の各図では、家紋役物224Eおよび操作ボタン710の図示は省略する。
図20(j)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が行われており、第四図柄ランプi1では第四図柄の変動表示が行われており、第2装飾図柄表示装置208Mでは第五図柄の変動表示が行われている。また、図20(f)に示す時点の状態では、特図1の保留数が1であり、特図2の保留数は0であるので、特図1保留アイコン表示領域fに保留アイコンf1が表示され、特図2保留アイコン表示領域gに保留アイコンが表示されておらず、第3装飾図柄表示装置208Nには「1」と「0」の数字により保留数が表示されている。保留アイコンf1の態様は、白色円形である。また、変動アイコン表示領域eには、変動アイコンe1が表示されている。変動アイコンe1の態様は、白色円形である。また、演出ステージは城下町ステージである。
また、図20(j)に示す状態となる前に、第2装飾図柄表示装置208Mに青色円形の変化予告アイコンk1と、緑色円形の変化予告アイコンk2とが並んで表示開始されおり、図20(j)に示す状態では、変化予告アイコンk1が移動する移動アニメーションが開始されている。本例では、先読み予告対象が特図1の保留1であるので、変化予告アイコンk1が特図1の保留1に対応する保留アイコンf1に向かって移動を開始する。図中、変化予告アイコンk1の左側に図示する右向き矢印は、変化予告アイコンk1の軌跡を表している。変化予告アイコンk1は、第1装飾図柄表示装置208Lと第2装飾図柄表示装置208Mとの二つの表示装置に跨って表示されており、変化予告アイコンk1の一部が変化予告アイコンk2の一部にオーバーラップして表示されている。
図20(k)は、変化予告アイコンk1が保留アイコンf1の一部にオーバーラップする位置まで移動した状態を示している。図中、変化予告アイコンk1の左側に図示する右下向き矢印は、変化予告アイコンk1の軌跡を表している。
図20(l)は、変化予告アイコンk1が消去され、エフェクト画像mが保留アイコンf1の全体にオーバーラップして表示された状態を示している。変化予告アイコンk1が保留アイコンf1の一部にオーバーラップされると、変化予告アイコンk1が消去されて、代わってエフェクト画像mが表示される。エフェクト画像mの表示により、保留アイコンf1の態様が変化する保留変化表示が表示される。
図20(m)は、エフェクト画像mが消去された状態を示している。エフェクト画像mの消去が保留変化表示の終了であり、保留変化表示が行われたことにより、保留アイコンf2の態様が白色円形から青色円形に変化している。本例では、先読み予告の対象の保留に対応する保留アイコンf1は、変化予告アイコンk1と同じ青色に変化する。変化候補表示の種類は複数設けられており、保留アイコンの態様は、複数種類の変化候補表示のうちの一の変化候補表示に対応した態様に変化する場合がある。
図20(n)は、変化予告アイコンk2が移動する移動アニメーションが開始された状態を示している。本例では、変化予告アイコンk2が先読み予告対象となる保留に対応する保留アイコンf1に向かって移動するアニメーションが表示される。図中、変化予告アイコンk2の左側に図示する右向き矢印は、変化予告アイコンk2の軌跡を表している。変化予告アイコンk2は、第1装飾図柄表示装置208Lと第2装飾図柄表示装置208Mとの二つの表示装置に跨って表示されている。
図20(o)は、変化予告アイコンk2が保留アイコンf1の一部にオーバーラップする位置まで移動した状態を示している。図中、変化予告アイコンk2の左側に図示する右下向き矢印は、変化予告アイコンk2の軌跡を表している。
図21(a)は、図20(o)から引き続き状態を示している。図21(a)では、変化予告アイコンk2が消去され、エフェクト画像mが保留アイコンf1の全体にオーバーラップして表示されている。変化予告アイコンk2が保留アイコンf1の一部にオーバーラップされると、変化予告アイコンk2が消去されて、代わってエフェクト画像mが表示される。エフェクト画像mの表示により、保留アイコンf1の態様が変化する保留変化表示が表示される。
図21(b)は、エフェクト画像mが消去された状態を示している。エフェクト画像mの消去が保留変化表示の終了であり、保留変化表示が行われたことにより、保留アイコンf1の態様が青色円形から緑色円形に変化している。本例では、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンf1は、変化予告アイコンk2と同じ緑色に変化する。変化候補表示の種類は複数設けられており、保留アイコンの態様は、複数種類の変化候補表示のうちの一の変化候補表示に対応した態様に変化する場合がある。
図21(c)は、変化予告表示jが消去された状態を示している。変化予告表示jが消去されると、保留アイコンf1を対象とする変化候補表示による保留変化表示はこれ以上行われない。
本実施例では、保留アイコンf1の態様が2回変化する。このように、一の保留アイコンの態様が複数回変化してもよい。
(実施例8)
次に、図21(d)〜(o)を用いて、本実施の形態の実施例8によるパチンコ機100の演出例について説明する。図21(d)〜(o)の各図は、本実施例によるパチンコ機100を時系列で示す図である。図21の各図では、家紋役物224Eおよび操作ボタン710の図示は省略する。
図21(d)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が行われており、第四図柄ランプi1では第四図柄の変動表示が行われており、第2装飾図柄表示装置208Mでは第五図柄の変動表示が行われている。また、図21(d)に示す時点の状態では、特図1の保留数が1であり、特図2の保留数は0であるので、特図1保留アイコン表示領域fに保留アイコンf1が表示され、特図2保留アイコン表示領域gに保留アイコンが表示されておらず、第3装飾図柄表示装置208Nには「1」と「0」の数字により保留数が表示されている。保留アイコンf1の態様は、白色円形である。また、変動アイコン表示領域eには、変動アイコンe1が表示されている。変動アイコンe1の態様は、白色円形である。また、第2装飾図柄表示装置208Mに青色円形の変化予告アイコンk1と、緑色円形の変化予告アイコンk2とが並んで表示されている。また、演出ステージは城下町ステージである。
図21(e)は、第2装飾図柄表示装置208Mの表示領域中央に轟のキャラクタ表示(以下、「轟」と称する)pが表示開始された状態を示している。轟pは変化予告表示jのほぼ全体にオーバーラップして表示される。轟pの表示中も変化予告表示jは視認し難くなるが、表示され続けられる。本例では、轟pを用いて変化候補表示が粉砕されるアニメーションが表示される。
図21(f)は、変化候補表示が粉砕されるアニメーションが開始された状態を示している。轟pが変化候補表示を粉砕する際のポーズをとっている。
図21(g)は、変化予告アイコンk1にひびが入ったアニメーションが表示された状態を示している。本例では、緑色の変化予告アイコンk2よりも期待度が低い青色の変化予告アイコンk2が消去される。このように、複数の変化候補表示のうちの一の変化候補表示が消去される場合には、期待度の低い変化候補表示が消去されやすい。なお、複数の変化候補表示のうちの一の変化候補表示が消去される場合には、期待度の低い変化候補表示が必ず消去されてもよい。また、期待度の低い変化候補表示が消去されると、残った期待度の高い候変化候補表示による保留変化表示の成功の期待度も高くなる場合がある。
図21(h)は、変化予告アイコンk1がばらばらに粉砕されたアニメーションが表示された状態を示している。本例では、変化予告アイコンk1が粉砕される態様で消去される。
図21(i)は、変化予告アイコンk1が消去された状態を示している。なお、図21(i)に示す、変化候補表示が変化予告アイコンk1の一つのみしか表示されていない状態を第二の表示とし、図21(d)〜(h)に示す変化候補表示が変化予告アイコンk1、k2の2つ表示されている場合を第一の表示としてもよい。
図21(j)は、轟pが消去された状態を示している。轟pが消去されると変化予告アイコンk2が消去されるアニメーションは行われない。なお、轟pが消去されずに表示され続ける場合には、変化予告アイコンk1と同様に変化予告アイコンk2が消去されるアニメーションが表示されてもよい。
図21(k)は、変化予告アイコンk2が移動する移動アニメーションが開始された状態を示している。本例では、変化予告アイコンk2は変動アイコンの態様を変化させる演出表示のために表示されているので、変化予告アイコンk2が変動アイコンe1に向かって移動するアニメーションが表示される。図中、変化予告アイコンk2の左側に図示する右向き矢印は、変化予告アイコンk2の軌跡を表している。変化予告アイコンk2は、第1装飾図柄表示装置208Lと第2装飾図柄表示装置208Mとの二つの表示装置に跨って表示されている。
図21(l)は、変化予告アイコンk2が変動アイコンe1の一部にオーバーラップする位置まで移動した状態を示している。図中、変化予告アイコンk2の左側に図示する右下向き矢印は、変化予告アイコンk2の軌跡を表している。
図21(m)は、変化予告アイコンk2が消去され、エフェクト画像mが変動アイコンe1の全体にオーバーラップして表示された状態を示している。変化予告アイコンk2が変動アイコンe1の一部にオーバーラップされると、変化予告アイコンk2が消去されて、代わってエフェクト画像mが表示される。エフェクト画像mの表示により、変動アイコンe1の態様が変化する変化表示が表示される。
図21(n)は、エフェクト画像mが消去された状態を示している。エフェクト画像mの消去が変化表示の終了であり、変化表示が行われたことにより、変動アイコンe1の態様が白色円形から緑色円形に変化している。本例では、変動アイコンe1は、変化予告アイコンk2と同じ緑色に変化する。変化候補表示の種類は複数設けられており、変動アイコンの態様は、複数種類の変化候補表示のうちの一の変化候補表示に対応した態様に変化する場合がある。
図21(o)は、変化予告表示jが消去された状態を示している。変化予告表示jが消去されると、変動アイコンe1を対象とする変化候補表示による変化表示はこれ以上行われない。
本実施例では、複数の変化候補表示が表示されている場合に、複数の変化候補表示のうちの一の変化候補表示が消去される。なお、複数の変化候補表示が消去されてもよい。なお、図20(a)〜(j)に示す演出が行われた後に、図21(e)〜(i)に示す演出が行われてもよいし、図21(e)〜(i)に示す演出が行われた後に、変化候補表示の種類が変化する変化表示が行われてもよい。なお、本実施例では、図21(j)〜(n)において変動アイコンの変化表示が行われているが、変動アイコンの変化表示に代わって保留アイコンが変化する保留変化表示が行われてもよい。
(実施例9)
次に、図22(a)〜(o)を用いて、本実施の形態の実施例9によるパチンコ機100の演出例について説明する。図22(a)〜(o)の各図は、本実施例によるパチンコ機100を時系列で示す図である。図22の各図では、家紋役物224Eおよび操作ボタン710の図示は省略する。
図22(a)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が行われており、第四図柄ランプi1では第四図柄の変動表示が行われており、第2装飾図柄表示装置208Mでは第五図柄の変動表示が行われている。また、図22(a)に示す時点の状態では、特図1の保留数が1であり、特図2の保留数は0であるので、特図1保留アイコン表示領域fに保留アイコンf1が表示され、特図2保留アイコン表示領域gに保留アイコンが表示されておらず、第3装飾図柄表示装置208Nには「1」と「0」の数字により保留数が表示されている。保留アイコンf1の態様は、白色円形である。また、変動アイコン表示領域eには、変動アイコンe1が表示されている。変動アイコンe1の態様は、白色円形である。また、第2装飾図柄表示装置208Mに青色円形の変化予告アイコンk1と、緑色円形の変化予告アイコンk2とが並んで表示されている。また、演出ステージは城下町ステージである。
図22(b)は、変化予告アイコンk2が移動する移動アニメーションが開始された状態を示している。本例では、変化予告アイコンk2が保留アイコンf1に向かって移動を開始する。図中、変化予告アイコンk2の左側に図示する右上向き矢印は、変化予告アイコンk2の軌跡を表している。変化予告アイコンk2は、第1装飾図柄表示装置208Lと第2装飾図柄表示装置208Mとの二つの表示装置に跨って表示されている。
図22(c)は、変化予告アイコンk1が移動する移動アニメーションが開始された状態を示している。本例では、変化予告アイコンk1が変動アイコンe1に向かって移動を開始する。図中、変化予告アイコンk1の左側に図示する右上向き矢印は、変化予告アイコンk1の軌跡を表している。
図22(d)は、変化予告アイコンk2が保留アイコンf1の一部にオーバーラップする位置まで移動した状態を示している。図中、変化予告アイコンk2の左側に図示する右下向き矢印は、変化予告アイコンk2の軌跡を表している。
図22(e)は、変化予告アイコンk2が消去され、エフェクト画像m1が保留アイコンf1の全体にオーバーラップして表示された状態を示している。変化予告アイコンk2が保留アイコンf1の一部にオーバーラップされると、変化予告アイコンk2が消去されて、代わってエフェクト画像m1が表示される。エフェクト画像m1の表示により、保留アイコンf1の態様が変化する保留変化表示が表示される。
また、図22(e)では、変化予告アイコンk1が変動アイコンe1の一部にオーバーラップする位置まで移動した状態を示している。図中、変化予告アイコンk1の左側に図示する右下向き矢印は、変化予告アイコンk1の軌跡を表している。
図22(f)は、変化予告アイコンk1が消去され、エフェクト画像m2が変動アイコンe1の全体にオーバーラップして表示された状態を示している。変化予告アイコンk1が変動アイコンe1の一部にオーバーラップされると、変化予告アイコンk1が消去されて、代わってエフェクト画像m2が表示される。エフェクト画像m2の表示により、変動アイコンe1の態様が変化する変化表示が表示される。
図22(g)は、エフェクト画像m1が消去された状態を示している。エフェクト画像m1の消去が保留変化表示の終了であり、保留変化表示が行われたことにより、保留アイコンf1の態様が白色円形から緑色円形に変化している。本例では、先読み予告の対象の保留に対応する保留アイコンf1は、変化予告アイコンk2と同じ緑色に変化する。変化候補表示の種類は複数設けられており、保留アイコンの態様は、複数種類の変化候補表示のうちの一の変化候補表示に対応した態様に変化する場合がある。
図22(h)は、エフェクト画像m2が消去された状態を示している。エフェクト画像m2の消去が変動アイコンの変化表示の終了であり、変化表示が行われたことにより、変動アイコンe1の態様が白色円形から青色円形に変化している。本例では、変動アイコンe1は、変化予告アイコンk1と同じ青色に変化する。変化候補表示の種類は複数設けられており、変動アイコンの態様は、複数種類の変化候補表示のうちの一の変化候補表示に対応した態様に変化する場合がある。
図22(i)は、変化予告表示jから赤色円形の変化予告アイコンk3が出現するアニメーションが表示された状態を示している。図中、変化予告アイコンk3の下方に図示する上向き矢印は変化予告アイコンk3の軌跡を表している。本実施例では、図22(e)〜(g)に示す保留アイコンf1と変動アイコンe1の変化演出終了後も変化予告表示jが消去されずに、変化予告表示j1からさらに変化候補表示が出現するアニメーションが表示される。
図22(j)は、変化予告アイコンk3が出現するアニメーションが終了した状態を示している。変化予告アイコンk3の静止開始が当該アニメーションの終了である。
図22(k)は、変化予告アイコンk3が移動する移動アニメーションが開始された状態を示している。変化予告アイコンk、3は、第1装飾図柄表示装置208Lと第2装飾図柄表示装置208Mとの二つの表示装置に跨って表示されている。本例では、変化予告アイコンk3が保留アイコンf1と変動アイコンe1の間に向かって移動するアニメーションが表示される。これにより、変化対象が保留アイコンf1であるのか変動アイコンe1であるのか、また、保留アイコンf1および変動アイコンe1の両方であるのかを分かりにくくして、遊技者に変化対象のアイコンに注目させるこができる場合がある。
図22(l)は、変化予告アイコンk3が保留アイコンf1と変動アイコンe1の間に移動した状態を示している。変化予告アイコンk3は保留アイコンf1の一部と変動アイコンe1の一部とにオーバーラップしている。図中、変化予告アイコンkの左側に図示する右下向き矢印は、変化予告アイコンkの軌跡を表している。
図22(m)は、エフェクト画像m1、m2、m3が表示された状態を示している。エフェクト画像m1は保留アイコンf1にオーバーラップして表示され、エフェクト画像m2は変化予告アイコンk3にオーバーラップして表示され、エフェクト画像m3は変動アイコンe1にオーバーラップして表示される。エフェクト画像m1、m2、m3により、保留アイコンf1、変動アイコンe1、および変化予告アイコンk3は視認不可能となる。なお、エフェクト画像m1、m2、m3が表示開始されると変化予告アイコンk3は消去されてもよい。
図22(n)は、エフェクト画像m1、m2、m3が消去された状態を示している。なお、エフェクト画像m1、m2、m3が消去されるのに先立って、変化予告アイコンk3は消去されている。エフェクト画像m1、m2、m3の消去が変化表示の終了であり、変化表示が行われたことにより、本例では、変動アイコンe1の態様が青色円形から赤色円形に変化しており、保留アイコンf1の態様は緑色円形のままである。本例では、変化予告アイコンk3は変動アイコンe1の態様を変化させる変化表示に用いられる表示であり、変動アイコンe1は、変化予告アイコンk3と同じ赤色に変化する。なお、変化予告アイコンk3は保留アイコンf1の態様を変化させる保留変化表示に用いられる表示であってもよいし、変化予告アイコンk3は保留アイコンf1および変動アイコンe1の態様を変化させる変化表示に用いられてもよい。
図22(o)は、変化予告表示jが消去された状態を示している。変化予告表示jが消去されると、保留アイコンf1および変動アイコンe1を対象とした、変化候補表示による変化表示はこれ以上行われない。
本実施例では、図22(c)に示すように、変化予告アイコンk2による変化表示の結果が表示される前に、変化予告アイコンk1の移動アニメーションが開始される。変化予告アイコンk2による変化表示は保留アイコンf1を対象としており、変化予告アイコンk1による変化表示は変動アイコンe1を対象としている。なお、保留アイコンが複数表示されている場合には、変化予告アイコンk1による変化表示は保留アイコンf1以外の保留アイコンを対象としてもよい。また、図22(i)に示すように、変化予告アイコンk1、k2が消去された後も変化予告表示が消去されずに、新たな変化予告アイコンk3が出現する。本実施例によるパチンコ機100は、変化候補表示による変化表示がいずれのアイコンを対象としているのかを分かりにくくして、変化表示の対象および結果に遊技者を注目させることができる場合がある。
(実施例10)
次に、図23(a)〜(n)を用いて、本実施の形態の実施例10によるパチンコ機100の演出例について説明する。図23(a)〜(n)の各図は、本実施例によるパチンコ機100を時系列で示す図である。図23の各図では、家紋役物224Eおよび操作ボタン710の図示は省略する。
図23(a)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が行われており、第四図柄ランプi1では第四図柄の変動表示が行われており、第2装飾図柄表示装置208Mでは第五図柄の変動表示が行われている。また、図23(a)に示す時点の状態では、特図1の保留数が1であり、特図2の保留数は0であるので、特図1保留アイコン表示領域fに保留アイコンf1が表示され、特図2保留アイコン表示領域gに保留アイコンが表示されておらず、第3装飾図柄表示装置208Nには「1」と「0」の数字により保留数が表示されている。保留アイコンf1の態様は、白色円形である。また、変動アイコン表示領域eには、変動アイコンe1が表示されている。変動アイコンe1の態様は、白色円形である。また、第2装飾図柄表示装置208Mに青色円形の変化予告アイコンk1と、緑色円形の変化予告アイコンk2とが並んで表示されている。また、演出ステージは城下町ステージである。
図23(b)は、左図柄表示領域208aでの変動表示の速度が遅くなり、左図柄表示領域208aにおいて「装飾7」が仮停止表示される直前の状態を示している。図中「装飾7」の下方に図示する下向きの矢印は遊技者が装飾図柄を認識可能な低速の変動表示が表示されていることを表している。
図23(c)は、左図柄表示領域208aに「装飾7」が上下に微小に揺れる態様で仮停止表示されている状態を示している。図中、「装飾7」の左上および右下に図示する2本の波線は、「装飾7」が上下に微小に揺れていることを表している。また、右図柄表示領域208cでの装飾図柄の変動表示が低速の変動表示に変化している。
図23(d)は、右図柄表示領域208cでの変動表示の速度がさらに遅くなり、右図柄表示領域208cにおいて「装飾6」が仮停止表示される直前の状態を示している。図中「装飾6」の下方に図示する下向きの矢印は装飾図柄を遊技者が認識可能である低速の変動表示が表示されていることを表している。また、中図柄表示領域208bでの装飾図柄の変動表示が低速の変動表示に変化している。
図23(e)は、右図柄表示領域208cに「装飾6」が上下に微小に揺れる態様で仮停止表示されている状態を示している。図中、「装飾6」の左上および右下に図示する2本の波線は、「装飾6」が上下に微小に揺れていることを表している。また、中図柄表示領域208bでは、変動表示の速度がさらに遅くなり、中図柄表示領域208bにおいて「装飾6」が仮停止表示される直前の状態である。図中「装飾6」の下方に図示する下向きの矢印は遊技者が装飾図柄を認識可能である低速の変動表示が表示されていることを表している。
図23(f)は、中図柄表示領域208bに「装飾6」が上下に微小に揺れる態様で仮停止表示(揺れ変動表示)されている状態を示している。図中、「装飾6」の左上および右下に図示する2本の波線は、「装飾6」が上下に微小に揺れていることを表している。これにより、図柄表示領域208a〜208cにはずれ図柄態様である「装飾7−装飾6−装飾6」が仮停止表示される。
図23(g)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。当該特図1変動遊技の当否判定結果ははずれ(「特図G」)である。図柄表示領域208a〜208cには、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、はずれ図柄態様である「装飾7−装飾6−装飾6」が停止表示されている。また、第2装飾図柄表示装置208Mには、「7−6−6」組み合わせの第五図柄が停止表示されている。また、装飾図柄の停止表示中(図柄停止表示中)も第2装飾図柄表示装置208Mに変化予告表示jおよび変化予告アイコンk1、k2が表示されている。
図23(h)は、変動アイコン消去アニメーションが開始された状態を示している。変動アイコンe1は下方に移動して第1装飾図柄表示装置208Lの表示領域外に移動していく態様で消去される。図中、変動アイコンe1の上方に図示する下向き矢印は、変動アイコンe1の軌跡を表している。本例の変動アイコン消去アニメーションは装飾図柄の停止表示中に実行される。なお、変動アイコン消去アニメーションは、装飾図柄の変動表示中に開始され、当該装飾図柄の変動表示中に終了してもよいし、当該装飾図柄の変動表示の終了後であって装飾図柄の停止表示中に終了してもよい。
図23(i)は、変動アイコン消去アニメーションが表示されている状態を示している。変動アイコンe1は下方に移動して徐々に消去されている。
図23(j)は、変動アイコン消去アニメーションが終了した状態を示している。変動アイコンe1の消去完了が変動アイコン消去アニメーションの終了である。
図23(k)は、不図示の特図1表示装置212により特図1変動遊技が開始されたことに伴い、装飾図柄の変動表示、第四図柄、および第五図柄の変動表示が開始された状態を示している。装飾図柄の変動表示は、開始当初は、低速の変動表示で表示され、変動開始から所定時間経過後に高速の変動表示で表示される。特図1の保留数は0となっている。
図23(l)は、保留アイコン減少アニメーションが開始された状態を示している。保留アイコン減少アニメーションでは、特図1保留アイコン表示領域fの第1領域に表示されていた保留アイコンf1が変動アイコンe2となって変動アイコン表示領域eに向かって移動が開始される。図中、変動アイコンe2の左下方に図示する右上向き矢印は、変動アイコンe2の軌跡を表している。
図23(m)は、保留アイコン減少アニメーションが完了した状態を示している。変動アイコンe2の変動アイコン表示領域eへの移動完了が保留アイコン減少アニメーションの終了である。
図23(n)は、変動アイコンe2の表示サイズが拡大された状態を示している。変動アイコンは、変動アイコン表示領域eへの移動完了後に表示サイズが拡大される。なお、変動アイコンは、移動表示中(保留アイコン減少アニメーション表示中)に表示サイズが拡大されてもよい。
本実施例では、変化予告アイコンk1、k2および変化予告表示が複数回の特図変動遊技に亘って表示されている。変化予告アイコンk1、k2および変化予告表示が1回の特図変動遊技中に表示される場合よりも変化予告アイコンk1、k2および変化予告表示が複数回の特図変動遊技に亘って表示される場合の方が、変化表示の対象となる保留アイコンや変動アイコンに対応する図柄変動表示において大当り図柄態様が確定表示されやすくなっている。
(実施例11)
次に、図24(a)〜(j)を用いて、本実施の形態の実施例11によるパチンコ機100の演出例について説明する。図24(a)、(c)〜(e)、(g)〜(j)の各図は、本実施例によるパチンコ機100を時系列で示す図である。図24(a)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が行われており、第四図柄ランプi1では第四図柄の変動表示が行われており、第2装飾図柄表示装置208Mでは第五図柄の変動表示が行われている。また、図24(a)に示す時点では、特図1の保留数が1であり、特図2の保留数は0であるので、特図1保留アイコン表示領域fに保留アイコンf1が表示され、特図2保留アイコン表示領域gに保留アイコンが表示されておらず、第3装飾図柄表示装置208Nには「1」と「0」の数字により保留数が表示されている。保留アイコンf1の態様は、白色円形である。また、変動アイコン表示領域eには、変動アイコンe1が表示されている。変動アイコンe1の態様は、白色円形である。また、演出ステージは城下町ステージである。
図24(b)は、特図1始動口230に遊技球が入賞する直前の状態を示している。本例では、特図1変動遊技中に特図1始動口230に遊技球が1個入賞し、特図1の保留が1増加する。
図24(c)は、特図1始動口230に遊技球が1個入賞した直後の演出表示の状態を示している。第3装飾図柄表示装置208Nには「2」の数字画像が表示されており、特図1の保留数が1増加して2になったことが報知されている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは保留アイコン増加アニメーションが開始されている。保留アイコン増加アニメーションでは、増加した保留に対応する保留アイコンf2が特図1保留アイコン表示領域fの第2領域に向かって下から徐々に移動する態様で出現する。第3装飾図柄表示装置208Nでの特図1の保留数である「2」の表示開始と、保留アイコン増加アニメーションの表示開始とは同時であり、特図1始動口230への遊技球の入賞とほぼ同時である。保留アイコンf2の態様は、青色円形である。
図24(d)は、保留アイコン増加アニメーションが終了した状態を示している。保留アイコンf2の特図1保留アイコン表示領域fの第2領域への移動完了が保留アイコン増加アニメーションの終了である。また、保留アイコン増加アニメーションの終了後に、第2装飾図柄表示装置208Mでボタン画像q1およびゲージ画像q2の表示が開始される。ボタン画像q1はチャンスボタン136の外観を模した画像である。ゲージ画像q2はチャンスボタン136の操作有効期間(操作受付期間)の残り時間を青色部分(右上がりハッチングで示す)の長さで表示している。チャンスボタン136の操作有効期間は、ボタン画像q1およびゲージ画像q2が表示開始されるのと同時に開始される。ボタン画像q1は赤色で表示され、チャンスボタン136は操作有効期間中では赤色に発光される。ボタン画像q1、ゲージ画像q2は、遊技者にチャンスボタン136を操作(押下)させることを促す表示である。なお、チャンスボタン136の操作有効期間は、ボタン画像q1ゲージ画像q2が表示開始されるのに先立って開始されてもよいし、ボタン画像q1およびゲージ画像q2が表示開始された後に開始されてもよい。なお、ボタン画像q1とゲージ画像q2の表示開始およびチャンスボタン136の操作有効期間の開始は、保留アイコン増加アニメーションの開始と同時(特図1始動口230への遊技球の入賞とほぼ同時)であってもよい。
図24(e)は、操作有効期間中の状態を示している。ゲージ画像q2の青色部分の長さが短くなっており、ボタン受付期間の残り時間が当初より少なくなったことが報知されている。ゲージ画像q2は、操作有効期間の経過に伴って、青色部分が左方に向かって短くなる。
図24(f)は、遊技者がチャンスボタン136を操作する直前の状態を示している。本例では、チャンスボタン136は操作有効期間中に遊技者により操作される。
図24(g)は、遊技者によりチャンスボタン136が操作された直後の演出表示の状態を示している。チャンスボタン136が操作され、当該操作が受け付けられると、ボタン画像q1およびゲージ画像q2が消去され、代わってエフェクト画像m4が第2装飾図柄表示装置208Mに表示開始される。また、チャンスボタン136が1回操作されるとチャンスボタン136の操作有効期間が終了し、チャンスボタン136の赤色発光は終了する。
図24(h)は、エフェクト画像m4が消去された状態示している。第2装飾図柄表示装置208Mにはエフェクト画像m4に代わって変化予告表示jが表示されている。
図24(i)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。当該特図1変動遊技の当否判定結果ははずれ(「特図G」)である。図柄表示領域208a〜208cには、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、はずれ図柄態様である「装飾7−装飾6−装飾6」が停止表示されている。また、第2装飾図柄表示装置208Mには、「7−6−6」組み合わせの第五図柄が停止表示されている。
図24(j)は、不図示の特図1表示装置212により特図1変動遊技が開始されたことに伴い、装飾図柄の変動表示、第四図柄、および第五図柄の変動表示が開始された状態を示している。当該特図1変動遊技の開始に伴い、保留アイコン減少アニメーションが実行され、特図1保留アイコン表示領域fの第1領域に表示されていた保留アイコンf1が変動アイコンe2となって変動アイコン表示領域eに移動し、特図1保留アイコン表示領域fの第2領域に表示されていた保留アイコンf2が特図1保留アイコン表示領域fの第1領域に移動する。図24(j)に示す時点では、保留アイコン減少アニメーションは終了しており、変動アイコンe2、および保留アイコンf2の移動は完了している。
本実施例では、チャンスボタン136の操作応答表示として変化予告表示が表示される。なお、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136が操作されなかった場合には変化予告表示および変化候補表示は表示されなくてもよい。
(実施例12)
次に、図25(a)〜(o)を用いて、本実施の形態の実施例12によるパチンコ機100の演出例について説明する。図25(a)、(c)〜(o)の各図は、本実施例によるパチンコ機100を時系列で示す図である。図25(a)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が行われており、第四図柄ランプi1では第四図柄の変動表示が行われており、第2装飾図柄表示装置208Mでは第五図柄の変動表示が行われている。また、図25(a)に示す時点では、特図1の保留数が1であり、特図2の保留数は0であるので、特図1保留アイコン表示領域fに保留アイコンf1が表示され、特図2保留アイコン表示領域gに保留アイコンが表示されておらず、第3装飾図柄表示装置208Nには「1」と「0」の数字により保留数が表示されている。保留アイコンf1の態様は、白色円形である。また、変動アイコン表示領域eには、変動アイコンe1が表示されている。変動アイコンe1の態様は、白色円形である。また、演出ステージは城下町ステージである。
図25(b)は、特図1始動口230に遊技球が入賞する直前の状態を示している。本例では、特図1変動遊技中に特図1始動口230に遊技球が1個入賞し、特図1の保留が1増加する。
図25(c)は、特図1始動口230に遊技球が1個入賞した直後の演出表示の状態を示している。第3装飾図柄表示装置208Nには「2」の数字画像が表示されており、特図1の保留数が1増加して2になったことが報知されている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは保留アイコン増加アニメーションが開始されている。保留アイコン増加アニメーションでは、増加した保留に対応する保留アイコンf2が特図1保留アイコン表示領域fの第2領域に向かって下から徐々に移動する態様で出現する。第3装飾図柄表示装置208Nでの特図1の保留数である「2」の表示開始と、保留アイコン増加アニメーションの表示開始とは同時であり、特図1始動口230への遊技球の入賞とほぼ同時である。保留アイコンf2は、円形であって、点灯時に白色となるような態様(以下、「白色点滅円形の態様」(図25では細い縦線の縦ハッチングで示す)と称する。)で表示される。白色点滅円形の態様は、白色円形の態様よりも、青色円形や、緑色円形や、赤色円形や、虹色円形の態様に変化しやすい態様である。
図25(d)は、保留アイコン増加アニメーションが終了した状態を示している。保留アイコンf2は特図1保留アイコン表示領域fの第2領域に移動を完了しており、保留アイコンf2の当該第2領域への移動完了が保留アイコン増加アニメーションの終了である。また、保留アイコン増加アニメーションの終了後に、第1装飾図柄表示装置208Lの表示領域左方に変化予告表示r1が表示される。変化予告表示r1は、左図柄表示領域208aにおける装飾図柄の変動表示にオーバーラップして表示される。変化予告表示r1は、吉宗のキャラクタ表示(以下「吉宗」と称する)と、看板を模した表示(以下、「看板」と称する)とを含む表示である。看板内には「次変動で変化!?」の文字列画像が表示されており、次の特図動遊技中に保留アイコンの態様が変化することが示唆されている。本例の変化予告表示r1は、図16等に示す変化予告表示jと同様に、保留アイコンの態様が変化することを予告する表示である。本例では、変化予告表示r1は、白色点滅の態様の保留アイコンf2が変化することを予告する表示である。なお、変化予告表示r1の変化予告対象の保留アイコンは必ず白色点滅の態様であってもよい。変化予告表示r1は、保留アイコン増加アニメーション中に表示開始されてもよいし、保留アイコン増加アニメーションの終了と同時に表示開始されてもよい。
図25(e)は、変化予告表示r1の看板内の文字列画像が消去された状態を示している。特図変動遊技の終盤や装飾図柄の仮停止表示中では、看板内の文字列画像は消去される。なお、変化予告表示r1は、左図柄表示領域208aでの装飾図柄の仮停止表示中も仮停止表示中の装飾図柄にオーバーラップされて表示される。
図25(f)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。当該特図1変動遊技の当否判定結果ははずれ(「特図G」)である。図柄表示領域208a〜208cには、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、はずれ図柄態様である「装飾7−装飾6−装飾6」が停止表示されている。また、第2装飾図柄表示装置208Mには、「7−6−6」組み合わせの第五図柄が停止表示されている。装飾図柄の停止表示中では、変化予告表示r1は、左図柄表示領域208aに表示されている「装飾7」およびそれを囲む枠表示にオーバーラップされて表示される。
図25(g)は、不図示の特図1表示装置212により特図1変動遊技が開始されたことに伴い、装飾図柄の変動表示、第四図柄、および第五図柄の変動表示が開始された状態を示している。当該特図1変動遊技の開始に伴い、保留アイコン減少アニメーションが実行され、特図1保留アイコン表示領域fの第1領域に表示されていた保留アイコンf1が変動アイコンe2となって変動アイコン表示領域eに移動し、特図1保留アイコン表示領域fの第2領域に表示されていた保留アイコンf2が特図1保留アイコン表示領域fの第1領域に移動する。保留アイコン減少アニメーションは終了しており、変動アイコンe2、および保留アイコンf2の移動は完了している。装飾図柄の変動表示開始後には、変化予告表示r1は、左図柄表示領域208aでの装飾図柄の変動表示にオーバーラップして表示される。このように、装飾図柄の停止表示中以外では、変化予告表示r1は装飾図柄の変動表示にオーバーラップして表示される。また、変化予告表示r1の看板内に「保1は!青!」の文字列画像が表示され、保留1に対応する保留アイコンf2が青色円形の態様に変化するかもしれないことが示唆されている。図25(g)以降の変化予告表示r1の看板内の文字列画像は、変化候補表示の表示である。保留アイコンf2は、看板内の文字列画像で示す変化候補表示に対応する態様に変化する場合がある。
図25(h)は、第2装飾図柄表示装置208Mに弓矢を持った吉宗r2が表示された状態を示している。吉宗r2は、図17等に示す吉宗nおよび変化アイテムoに相当する表示であり、変化予告表示r1を変化させる表示である。
図25(i)は、吉宗r2が矢を放つアニメーションが表示された状態を示している。矢は、変化予告表示r1の看板に向かって飛翔している。
図25(j)は、変化予告表示r1の看板の略全体にオーバーラップしてエフェクト画像m4が表示開始された状態を示している。変化予告表示r1の看板に矢が刺さるとエフェクト画像m4が表示開始される。エフェクト画像m4により変化予告表示r1の態様が変化する表示が行われる。
図25(k)は、エフェクト画像m4が消去された状態を示している。エフェクト画像m4の消去後に、看板内の文字列画像が「保1は!赤!!!」に変化した変化予告表示r1が表示される。変化予告表示r1の看板内の文字列画像により、保留1に対応する保留アイコンf2が赤色円形の態様に変化するかもしれないことが示唆されている。
図25(l)は、吉宗r2が消去された状態を示している。吉宗r2が消去されると、予告変化表示r1を対象とした変化表示はこれ以上行われない。なお、吉宗r2が継続して表示される場合には、変化予告表示r1を対象とした変化表示が再度表示される場合がある。
図25(m)は、保留変化表示が開始された状態を示している。本例の保留変化表示では、変化対象である保留アイコンf2の周囲にエフェクト画像m5が表示される。エフェクト画像m5の表示開始が保留変化表示の表示開始である。
図25(n)は、保留変化表示が終了した状態を示している。エフェクト画像m5の消去が保留変化表示の終了であり、保留変化表示後には保留アイコンf2の態様が赤色円形に変化している。このように、保留アイコンf2は、看板内の文字列画像で示す変化候補表示に対応する態様に変化する。なお、保留アイコンf2の態様は、保留変化表示中に変化してもよいし、保留変化表示の終了と同時に変化してもよい。
図25(o)は、変化予告表示r1が消去された状態を示している。変化予告表示r1が消去されると、保留アイコンf2を対象とする保留変化表示はこれ以上行われない。なお、変化予告表示r1の消去後も図25示す演出表示とは別の演出表示により保留アイコンf2を対象とする保留変化表示が行われてもよい。
本実施例では、変化予告表示r3内に変化候補表示が表示される。変化候補表示の期待度は変化予告アイコンk等と同様に色毎に設定されており、「青」、「緑」、「赤」、「金」、「虹」の順に高くなるように設定されている。図25(g)〜(i)に示す「青」の文字画像を含む変化候補表示が第一の表示であり、図25(k)〜(n)に示す「赤」の文字画像を含む変化候補表示が第二の表示であってもよい。
(実施例13)
次に、図26(a)〜(r)および図27(a)〜(r)を用いて、本実施の形態の実施例13によるパチンコ機100の演出例について説明する。図26(a)〜(r)および図27(a)〜(r)は、本実施例によるパチンコ機100を時系列で示す図である。図26(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。第1装飾図柄表示装置208Lの図柄表示領域208a〜208cには、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、はずれの場合の図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾1」が停止表示(確定表示、本停止表示)されている。また、第2装飾図柄表示装置208Mには、「7−7−1」組み合わせの第五図柄が停止表示されている。「装飾7−装飾7−装飾1」の各装飾図柄を囲む枠表示内は赤色で表示されており、赤色のチャンス目の先読み予告が実行されている。本実施例では、チャンス目の先読み予告の実行中には、表示領域hに「同色図柄の停止は・・・」の文字列画像が表示され、チャンス目の先読み予告が実行されていることが示唆されている。本例において、チャンス目の先読み予告の対象は、特図1の保留1である。また、特図1の保留数が1であり、特図2の保留数は0であるので、特図1保留アイコン表示領域fに保留アイコンf1が表示され、特図2保留アイコン表示領域gに保留アイコンが表示されておらず、第3装飾図柄表示装置208Nには「1」と「0」の数字により保留数が表示されている。保留アイコンf1の態様は、赤色円形である。また、変動アイコン表示領域eには、変動アイコンe1が表示されている。変動アイコンe1の態様は、白色円形である。また、第3装飾図柄表示装置208Nには吉宗nが表示されている。本実施例において、吉宗nは常時表示されるキャラクタ表示である。また、演出ステージは城下町ステージである。
図26(b)は、変動アイコンe1が消去された状態を示している。本実施例では、変動アイコンは、装飾図柄、第四図柄および第五図柄の停止表示中に消去される。
図26(c)は、不図示の特図1表示装置212により特図1変動遊技が開始されたことに伴い、装飾図柄の変動表示、第四図柄、および第五図柄の変動表示が開始された状態を示している。図26(c)において、第1装飾図柄表示装置208La〜208cの図柄表示領域208a〜208cに図示する下向きの白抜き矢印は遊技者が装飾図柄を認識可能な程度の速さで変動表示が表示されている状態を表している。また、当該特図1変動遊技の開始に伴い、保留アイコン減少アニメーションが実行され、特図1保留アイコン表示領域fの第1領域に表示されていた保留アイコンf1が変動アイコンe2となって変動アイコン表示領域eに移動する。図中の矢印は、変動アイコンe2の軌跡を表している。図26(c)に示す時点では、保留アイコン減少アニメーションは終了しており、変動アイコンe2の移動は完了している。
図26(d)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示している。第1装飾図柄表示装置208Lの図柄表示領域208a〜208cでは、遊技者が装飾図柄を認識不可能な程度の速さで変動表示が表示された後、左図柄表示領域208aでの装飾図柄の変動表示が低速の変動表示に変化している。
図26(e)は、左図柄表示領域208aでの変動表示の速度が遅くなり、左図柄表示領域208aにおいて「装飾7」が仮停止表示される直前の状態を示している。図中「装飾7」の下方に図示する下向きの矢印は遊技者が装飾図柄を認識可能な低速の変動表示が表示されていることを表している。
図26(f)は、左図柄表示領域208aに「装飾7」が上下に微小に揺れる態様で仮停止表示されている状態を示している。図中、「装飾7」の左上および右下に図示する2本の波線は、「装飾7」が上下に微小に揺れていることを表している。また、右図柄表示領域208cでの装飾図柄の変動表示が低速の変動表示に変化している。
図26(g)は、右図柄表示領域208cでの変動表示の速度がさらに遅くなり、右図柄表示領域208cにおいて「装飾6」が仮停止表示される直前の状態を示している。図中「装飾6」の下方に図示する下向きの矢印は装飾図柄を遊技者が認識可能である低速の変動表示が表示されていることを表している。
図26(h)は、右図柄表示領域208cに「装飾6」が上下に微小に揺れる態様で仮停止表示されている状態を示している。図中、「装飾6」の左上および右下に図示する2本の波線は、「装飾6」が上下に微小に揺れていることを表している。
図26(i)は、中図柄表示領域208bにおいて遊技者が装飾図柄を認識可能な変動表示の速さに変化した状態を示している。中図柄表示領域208bには、「継続」の文字列画像を含む「継続」の装飾図柄が仮停止表示される直前である。図中「継続」の装飾図柄の下方に図示する下向きの矢印は遊技者が装飾図柄を認識可能である低速の変動表示が表示されていることを表している。「継続」の装飾図柄は、疑似連の演出表示が行われる場合に表示される。疑似連は、1回の特図変動遊技中に装飾図柄の変動表示が複数回行われたかのような疑似変動を行う演出であり、当該変動の予告演出である。図26(c)〜(j)に示す装飾図柄の変動表示が1回目の疑似変動である。疑似連の疑似変動の継続回数が多いほど図柄変動表示において大当り図柄態様が停止表示されやすいように構成されている。
図26(j)は、中図柄表示領域208bに「継続」の装飾図柄が上下に微小に揺れる態様で仮停止表示されている状態を示している。図中、「継続」の装飾図柄の左上および右下に図示する2本の波線は、「継続」の装飾図柄が上下に微小に揺れていることを表している。図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−継続−装飾6」の装飾図柄が仮停止表示される。
図26(k)は、第1装飾図柄表示装置208Lにカットイン表示が表示された状態を示している。本例では、2回目の疑似変動が開始される前にカットイン表示が表示される。カットイン表示は、「装飾7−継続―装飾6」の装飾図柄にオーバーラップして表示される。
図26(l)は、2回目の疑似変動が開始される直前の状態を示している。カットイン表示は消去されており、第1装飾図柄表示装置208Lの表示領域左下には「×2」の画像が表示されており、2回目の疑似変動が開始されることが報知されている。当該「×2」の画像は、「装飾7」の一部にオーバーラップして表示されている。
図26(m)は、2回目の疑似変動が開始された状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは、遊技者が装飾図柄を認識不可能な程度の速さで変動表示が行われている。
図26(n)は、「×2」の画像が縮小された状態を示している。
図26(o)は、左右図柄表示領域208a、208cでの装飾図柄の変動表示が低速の変動表示に変化した状態を示している。
図26(p)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾4」が仮停止表示された状態を示している。「装飾4」の仮停止表示により、装飾図柄の変動表示において、「装飾4」が表示されるリーチ演出表示が開始される。また、表示領域hには「SPがとまれば・・・」の文字列画像が表示されており、「SP」の装飾図柄が表示されるとSP(スーパー)リーチが開始されることが示唆されている。
図26(q)は、中図柄表示領域208bでの装飾図柄の変動表示が低速の変動表示に変化した状態を示している。
図26(q)は、中図柄表示領域208bに「SP」の文字列画像を含「SP」の装飾図柄が仮停止表示された状態を示している。「SP」の装飾図柄は、SPリーチが開始される際に表示される。
図27(a)は、図26(q)から引き続く状態を示している。図27(a)では、SPリーチが開始されており、左図柄表示領域208aが第1装飾図柄表示装置208Lの表示領域の左上角部に縮小され、右図柄表示領域208cが第1装飾図柄表示装置208Lの表示領域の右上角部に縮小される。SPリーチ中は、装飾図柄を囲む枠表示が非表示とされる。
図27(b)は、SPリーチの発展先の候補が表示された状態を示している。第1装飾図柄表示装置208Lの表示領域上部には「発展先は?」の文字列画像が表示され、当該表示領域左方には候補表示s1が表示され、当該表示領域右方には候補表示s2が表示されている。候補表示s1は「飲み比べ」の文字列画像を含み、候補表示s2により発展先の候補が飲み比べの演出であることが報知されている。また、候補表示s2は「ボウリング」の文字列画像を含み、候補表示s2により発展先の候補がボウリングの演出であることが報知されている。候補表示s1、s2内に含まれる「★」画像の数は、それぞれの演出の大当り信頼度を示唆する表示である。本例では、候補表示s1内に「★」の画像が1つふくまれ、候補表示s2内に「★」の画像が2つ含まれているので、飲み比べの演出よりもボウリングの演出の方が大当り信頼度が高く設定されている。また、候補表示s1、s2の間には、ルーレット表示が表示さている。
図27(c)は、ルーレット表示が開始された状態を示している。ルーレット表示中は、ルーレット表示内の矢印は右回りに回転表示される。図中、ルーレット表示の上下に図示する矢印は、ルーレット表示内の矢印が右回りに回転していることを表している。また、第3装飾図柄表示装置208Nには「いくぞ」の文字列画像が表示されている。当該文字列画像は、候補表示の変化表示が開始されることを示唆する表示である。
図27(d)は、第3装飾図柄表示装置208Nで変化アイテムoが表示開始された状態を示している。本実施例において、変化アイテムoは、候補表示s1、s2の態様が変化する変化表示のために用いられる。
図27(e)は、変化アイテムoが吉宗nよって投げられたアニメーションが表示された状態を示している。本例において、変化表示の対象は候補表示s1であり、変化アイテムoは候補表示s1に向かって飛翔している。図中、変化アイテムoの右方に図示する左向き矢印は変化アイテムoの軌跡を表している。
図27(f)は、変化アイテムoが候補表示s1にオーバーラップして表示された状態を示している。変化アイテムoが候補表示s1にオーバーラップして表示された後、候補表示s1の態様が変化する変化表示が開始される。
図27(g)は、変化アイテムoが消去され、代わってエフェクト画像m6が表示開始された状態を示している。エフェクト画像m6は、候補表示s1の文字および「★」部分の全体にオーバーラップして表示されている。エフェクト画像m6の表示により、候補表示s1の態様が変化する変化表示が行われる。
図27(h)は、変化表示が終了した状態を示している。エフェクト画像m6の消去が変化表示の終了である。候補表示s1内には「剣豪」の文字列画像と「★」が3つ表示されており、候補表示s1の態様が変化している。変化表示後の候補表示s1は、発展先の候補が剣豪対決の演出であることが報知されている。また、候補表示s1内には「★」が3つ表示されており、剣豪対決の演出の方がボウリングの演出よりも大当り信頼度が高く設定されている。
図27(i)は、変化表示に成功した祝福演出が実行されている状態を示している。第3装飾図柄表示装置208Nに表示されている吉宗nの態様がガッツポーズをしている態様に変化しており、ガッツポーズをした吉宗nにより当該祝福演出が実行される。なお、候補表示s1の変化表示の演出は、候補表示s1の態様が変化しない失敗パターンの演出が設けられていてもよい。候補表示の変化表示の演出が成功パターンである場合には、変化表示前に当該候補表示が示す演出よりも変化表示後の当該候補表示が示す演出の方が大当り信頼度は高い。また、変化表示後の候補表示(候補表示s1)が示す演出は、変化表示の対象ではない候補表示(候補表示s2)示す演出よりも大当り期待度が高くなっていてもよい。
図27(j)は、発展先が剣豪対決の演出であることが報知されている状態を示している。候補表示s1を指し示す方向(左向き)にルーレット表示内の矢印が停止しており、発展先が剣豪対決の演出であることが報知されている。
図27(k)は、発展先が剣豪対決の演出であることが報知されている状態を示している。候補表示s1を囲むようにエフェクト画像m7が表示されており、発展先が剣豪対決の演出であることが報知されている。
図27(l)は、剣豪対決の演出が開始される直前の状態を示している。剣豪対決の演出開始に先立て、「発展先は?」の文字列画像、候補表示s1、s2、ルーレット表示、吉宗nは消去される。
図27(m)は、剣豪対決の演出が開始された状態を示している。第1装飾図柄表示装置208Lでは、剣豪が登場するアニメーションが表示されている。
図27(n)は、吉宗と剣豪との対決が開始された状態を示している。剣豪対決の演出は、吉宗と剣豪とが決闘を行うアニメーションが表示される演出である。第1装飾図柄表示装置208Lの表示領域左方には吉宗のキャラクタ表示が表示されており、当該表示領域右方には剣豪のキャラクタ表示が表示されている。また、本例では、剣豪対決の演出中も変動アイコンe2は、表示される。なお、剣豪対決の演出中も変動アイコン表示領域e内の台座表示は表示されていてもよい。
図27(o)は、吉宗と剣豪とが斬り合ったシーンのアニメーションが表示された状態を示している。
図27(p)は、吉宗が対決に勝利したシーンのアニメーションが表示された状態を示している。当該シーンの表示中には、第3装飾図柄表示装置208Nに吉宗nが表示される。
図27(q)は、剣豪対決の演出が終了、図柄表示領域208a〜208cに「装飾4−装飾4−装飾4」が仮停止表示された状態を示している。剣豪対決の演出の終了がSPリーチの終了であり、SPリーチの終了後に「装飾4−装飾4−装飾4」の仮停止表示が開始される。「装飾4−装飾4−装飾4」の仮停止表示中に変動アイコンe2が消去される。なお、「装飾4−装飾4−装飾4」の仮停止表示中に変動アイコンe2は表示されていてもよい。
図27(r)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。当該特図1変動遊技の当否判定結果は大当り(「特図C」)である。図柄表示領域208a〜208cには、特図1変動遊技の当否判定結果が大当りあったことを示す、大当り図柄態様である「装飾4−装飾4−装飾4」が停止表示されている。また、第2装飾図柄表示装置208Mには、「4−4−4」組み合わせの第五図柄が停止表示されている。また、特図1変動遊技の当否判定結果が大当りである場合には、第4図柄ランプi1が大当りの発光態様で点灯される。
本実施例では、発展先の候補表示が変化する。候補表示は、変化前よりも大当り信頼度の高い演出表示を示す表示に変化する。なお、図16〜図25に示す保留アイコンや変動アイコンや変化候補表示の変化表示が行われた後に図26、図27に示す演出表示を行うことができる。
(実施例14)
次に、図28(a)〜(p)および図29(a)〜(h)を用いて、本実施の形態の実施例14によるパチンコ機100の演出例について説明する。図28(a)、(c)、(d)、(f)〜(p)および図29(a)、(b)、(d)〜(h)の各図は、本実施例によるパチンコ機100を時系列で示す図である。図28(a)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が行われており、第四図柄ランプi1では第四図柄の変動表示が行われており、第2装飾図柄表示装置208Mでは第五図柄の変動表示が行われている。また、特図1の保留数が1であり、特図2の保留数は0であるので、特図1保留アイコン表示領域fに保留アイコンf1が表示され、特図2保留アイコン表示領域gに保留アイコンが表示されておらず、第3装飾図柄表示装置208Nには「1」と「0」の数字により保留数が表示されている。保留アイコンf1の態様は、白色円形である。また、変動アイコン表示領域eには、変動アイコンe1が表示されている。変動アイコンe1の態様は、白色円形である。また、演出ステージは城下町ステージである。
図28(b)は、特図1始動口230に遊技球が入賞する直前の状態を示している。本例では、特図1変動遊技中に特図1始動口230に遊技球が1個入賞し、特図1の保留が1増加する。
図28(c)は、特図1始動口230に遊技球が1個入賞した直後の演出表示の状態を示している。第3装飾図柄表示装置208Nには「2」の数字画像が表示されており、特図1の保留数が1増加して2になったことが報知されている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは保留アイコン増加アニメーションが開始されている。保留アイコン増加アニメーションでは、増加した保留に対応する保留アイコンf2が特図1保留アイコン表示領域fの第2領域に向かって下から徐々に移動する態様で出現する。第3装飾図柄表示装置208Nでの特図1の保留数である「2」の表示開始と、保留アイコン増加アニメーションの表示開始とは同時であり、特図1始動口230への遊技球の入賞とほぼ同時である。保留アイコンf2の態様は白色円形である。また、本実施例では、保留アイコン増加アニメーションにより、保留アイコンf2と伴にボタンアイコンt1が表示開始される。ボタンアイコンt1は、チャンスボタン136の外観を模した表示であり赤色で表示される。ボタンアイコンt1は、保留アイコンf2の上方に表示され、保留アイコンf2と伴に上方に移動する。なお、ボタンアイコンt1は保留アイコンf2の一部であってもよいし、ボタンアイコンt1が保留アイコンf2として表示されてもよい。
図28(d)は、保留アイコン増加アニメーションが終了した状態を示している。保留アイコンf2は特図1保留アイコン表示領域fの第2領域に移動を完了しており、ボタンアイコンt1は移動を完了している。保留アイコンf2の当該第2領域への移動完了およびボタンアイコンt1の移動完了が保留アイコン増加アニメーションの終了である。ボタンアイコンt1が移動を完了するとチャンスボタン136の操作有効期間が開始される。これ以降、ボタンアイコンt1の表示中はチャンスボタン136の操作有効期間である。ボタンアイコンt1は遊技者にチャンスボタン136の操作を促す表示である。また、操作有効期間の開始によりチャンスボタン136は赤色に発光される。
図28(e)は、遊技者がチャンスボタン136を操作する直前の状態を示している。本例では、チャンスボタン136は操作有効期間中に遊技者により操作される。
図28(f)は、遊技者によりチャンスボタン136が操作された直後の演出表示の状態を示している。チャンスボタン136が操作され、当該操作が受け付けられると、ボタンアイコンt1が消去され、代わって看板を模した画像の変化予告表示r3が保留アイコンf2の上方に表示開始される。このように、変化予告表示は、ボタンアイコンの態様の保留アイコンが表示されている状態でチャンスボタン136が操作された場合に表示開始されてもよい。変化予告表示r3は、保留変化表示の対象である保留アイコンf2に接して表示される。また、変化予告表示r3は、装飾図柄の変動表示にオーバーラップして表示される。変化予告表示r3内には、「青or赤」の文字列画像が表示されており、当該文字列画像は変化候補表示である。このように、変化予告表示は、変化候補表示を含んでいてもよい。また、チャンスボタン136が1回操作されるとチャンスボタン136の操作有効期間が終了し、チャンスボタン136の赤色発光は終了する。
図28(g)は、左図柄表示領域208aにおいて遊技者が装飾図柄を視認可能な速さで装飾図柄の変動表示が行われており、中右図柄表示領域208b、208cにおいて「装飾6」が仮停止表示されている状態を示している。変化予告表示r3は、左図柄表示領域208aでの装飾図柄の変動表示にオーバーラップして表示される。
図28(h)は、左図柄表示領域208aに「装飾7」が仮停止表示された状態を示している。変化予告表示r3は、左図柄表示領域208aでの「装飾7」にオーバーラップして表示される。
図28(i)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。当該特図1変動遊技の当否判定結果ははずれ(「特図G」)である。図柄表示領域208a〜208cには、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、はずれ図柄態様である「装飾7−装飾6−装飾6」が停止表示されている。また、第2装飾図柄表示装置208Mには、「7−6−6」組み合わせの第五図柄が停止表示されている。装飾図柄の停止表示中では、変化予告表示r3は、左図柄表示領域208aに表示されている「装飾7」およびそれを囲む枠表示にオーバーラップされて表示される。
図28(j)は、不図示の特図1表示装置212により特図1変動遊技が開始されたことに伴い、装飾図柄の変動表示、第四図柄、および第五図柄の変動表示が開始された状態を示している。なお、特図1変動遊技の非実行中に表示される変動アイコン消去アニメーションの図示は省略する。変動アイコン消去アニメーションにより変動アイコンe1は消去される。また、装飾図柄の変動表示中では、変化予告表示r3は、装飾図柄の変動表示にオーバーラップして表示される。
図28(k)は、保留アイコン減少アニメーションが開始された状態を示している。保留アイコン減少アニメーションにより、特図1保留アイコン表示領域fの第1領域に表示されていた保留アイコンf1が変動アイコンe2となって変動アイコン表示領域eに移動し、特図1保留アイコン表示領域fの第2領域に表示されていた保留アイコンf2が特図1保留アイコン表示領域fの第1領域に移動する。変化予告表示r3は保留アイコンf2と一緒に移動する。
図28(l)は、保留アイコン減少アニメーションが終了した状態を示している。変動アイコンe2、および保留アイコンf2の移動は完了している。保留アイコン減少アニメーション終了後に、第2装飾図柄表示装置208Mに姫のキャラクタ表示(以下、「姫」と称する)r4が表示開始される。姫r4は、変化候補表示が変化することを示唆する表示である。なお、姫r4は、装飾図柄の変動開始と同時に表示開始されてもよいし、保留アイコン減少アニメーション表示中に表示開始されてもよいし、保留アイコン減少アニメーションの終了と同時に表示開始されてもよい。
図28(m)は、変化候補表示の変化表示が開始されることが報知された状態を示している。第2装飾図柄表示装置208Mに「チェンジ」の文字列画像が表示されて当該変化表示が開始されることが報知される。
図28(n)は、変化候補表示の変化表示が開始されている状態を示している。当該変化表示では、変化予告表示r3が回転するアニメーションが表示される。変化予告表示r3が回転するアニメーションの開始が当該変化表示の開始である。なお、当該変化表示時に、変化候補表示の文字列画像(「青or赤」や「緑or赤」)を遊技者が認識できてもよい。
図28(o)は、変化候補表示の変化表示が終了した状態を示している。変化予告表示r3に含まれる変化候補表示は、「青or赤」から「緑or赤」の文字列画像に変化している。変化予告表示r3が回転するアニメーションの終了が当該変化表示の終了である。
図28(p)は、姫r4が消去された状態を示している。姫r4の消去後も図28示す演出表示とは別の演出表示により当該変化候補表示の変化表示が行われる場合がある。
図29(a)は、図28(p)から引き続く状態を示している。図29(a)では、変化予告表示r3内の変化候補表示にオーバーラップしてボタン画像とゲージ画像が表示される。チャンスボタン136の操作有効期間は、ボタン画像およびゲージ画像が表示開始されるのと同時に開始される。ボタン画像は赤色で表示され、チャンスボタン136は操作有効期間中では赤色に発光される。
図29(b)は、操作有効期間中の状態を示している。ゲージ画像q2の青色部分の長さが短くなっており、ボタン受付期間の残り時間が当初より少なくなったことが報知されている。ゲージ画像q2は、操作有効期間の経過に伴って、青色部分が左方に向かって短くなる。
図29(c)は、遊技者がチャンスボタン136を操作する直前の状態を示している。本例では、チャンスボタン136は操作有効期間中に遊技者により操作される。
図29(d)は、遊技者によりチャンスボタン136が操作された直後の演出表示の状態を示している。チャンスボタン136が操作され、当該操作が受け付けられると、ボタン画像およびゲージ画像が消去され、代わってエフェクト画像m6が第2装飾図柄表示装置208Mに表示開始される。エフェクト画像m6の表示により変化候補表示の変化表示が行われる。
図29(e)は、変化候補表示が終了した状態を示している。エフェクト画像m6の消去が変化候補表示の変化表示の終了である。変化候補表示は、「赤」の文字画像に変化している。当該変化候補表示は、保留アイコンf2が赤色円形の態様に変化することを示唆する表示である。
図29(f)は、保留変化表示が開始された状態を示している。本例の保留変化表示では、変化対象である保留アイコンf2の周囲にエフェクト画像m5が表示される。エフェクト画像m5の表示開始が保留変化表示の表示開始である。
図29(g)は、保留変化表示が終了した状態を示している。エフェクト画像m5の消去が保留変化表示の終了であり、保留変化表示後には保留アイコンf2の態様が赤色円形に変化している。このように、保留アイコンf2は、看板内の文字画像で示す変化候補表示に対応する態様に変化する。なお、保留アイコンf2の態様は、保留変化表示中に変化してもよいし、保留変化表示の終了と同時に変化してもよい。
図29(h)は、変化予告表示r3が消去された状態を示している。変化予告表示r3が消去されると、保留アイコンf2を対象とする保留変化表示はこれ以上行われない。なお、変化予告表示r3の消去後も図29示す演出表示とは別の演出表示により保留アイコンf2を対象とする保留変化表示が行われてもよい。
次に、図29(i)〜(k)を用いて、本実施例の変形例によるパチンコ機100の演出例について説明する。図29(i)〜(k)の各図は、本変形例によるパチンコ機100を時系列で示す図である。図29(i)〜(k)は、球抜き表示er1が表示されていることを除いて、図28(g)〜(i)に示す状態とそれぞれ同じである。
図29(i)〜(k)に示すように、球抜き表示er1は、装飾図柄および変化予告表示r3にオーバーラップして表示されている。球抜き表示er1は、下皿128が遊技球で満タンとなり、下皿満タンエラーが発生した場合に表示される。球抜き表示er1は、下皿満タンエラーを報知する表示であり、遊技者に球排出レバー132の操作を促す表示である。このように、球抜き表示er1等のエラー表示は、装飾図柄、変化予告表示r3、変化候補表示にオーバーラップして表示される。なお、球抜き表示er1以外のエラー表示、例えば、扉解放エラーを報知する扉解放エラー表示や、異常入賞や不正入賞を報知するエラー表示や、磁気検出や磁界検出を報知するエラー表示等も装飾図柄、変化予告表示r3、変化候補表示にオーバーラップして表示されてもよい。なお、球抜き表示er1およびこれらのエラー表示は、飾図柄、変化予告表示r3、変化候補表示以外の全ての演出表示にオーバーラップして表示されてもよい。
(実施例15)
次に、図30(a)〜(e)を用いて、本実施の形態の実施例15によるパチンコ機100の演出例について説明する。図30(a)〜(e)の各図は、本実施例によるパチンコ機100を時系列で示す図である。
図30(a)は、第3装飾図柄表示装置208Nに吉宗nが変化アイテム表示oを持った表示が表示されている状態を示している。本例の変化アイテムoは、保留アイコンf1の保留変化表示に用いられる表示である。また、第2装飾図柄表示装置208Mには青色円形の変化予告アイコンkが表示されている。
図30(b)は、第3装飾図柄表示装置208Nに吉宗nが変化アイテムoを保留アイコンf1に向かって投げるアニメーションが表示された状態を示している。変化アイテムoは、保留アイコンf1に向かって飛翔しており、図30(b)では第1装飾図柄表示装置208Lに表示されている。図中、変化アイテムoの右側に図示する左上向き矢印は変化アイテムoの軌跡を表している。
図30(c)は、変化アイテムoが保留アイコンf1に衝突した表示が表示された状態を示している。変化アイテムoは保留アイコンf1の一部にオーバーラップして表示されている。
図30(d)は、変化アイテムoが消去され、エフェクト画像mが保留アイコンf1の全体にオーバーラップして表示された状態を示している。変化アイテムoが保留アイコンf1の一部にオーバーラップされると、変化アイテムoが消去されて、代わってエフェクト画像mが表示される。エフェクト画像mの表示により、保留アイコンf1の態様が変化する保留変化表示が表示される。
図30(e)は、エフェクト画像mが消去された状態を示している。エフェクト画像mの消去が保留変化表示の終了であり、保留変化表示が行われたことにより、保留アイコンf1の態様が白色円形から青色円形に変化している。本例では、先読み予告の対象の保留に対応する保留アイコンf1の態様は、変化予告アイコンkと同じ青色円形に変化する。変化候補表示の種類は複数設けられており、変動アイコンの態様は、複数種類の変化候補表示のうちの一の変化候補表示に対応した態様に変化する場合がある。なお、変化予告アイコンkが青色であり、保留アイコンf1も青色であり、変化予告アイコンkの態様と保留アイコンf1の態様が同じであるため、変化予告アイコンkを用いた保留変化表示が保留アイコンf1を対象とする保留変化表示に用いられることはないが、白色円形の変動アイコンe1を対象とする変化表示に用いられる場合があってもよい。
本実施例のように、変化アイテムoが保留アイコンの変化表示に用いられてもよい。保留アイコンの態様は、変化候補表示に対応する態様に変化する。
(実施例16)
次に、図30(f)〜(j)を用いて、本実施の形態の実施例16によるパチンコ機100の演出例について説明する。図30(f)〜(j)の各図は、本実施例によるパチンコ機100を時系列で示す図である。
図30(f)は、第3装飾図柄表示装置208Nに吉宗nが変化アイテム表示oを持った表示が表示されている状態を示している。本例の変化アイテムoは、変動アイコンe1の変化表示に用いられる表示である。また、第2装飾図柄表示装置208Mには青色円形の変化予告アイコンkが表示されている。
図30(g)は、第3装飾図柄表示装置208Nに吉宗nが変化アイテムoを保留アイコンf1に向かって投げるアニメーションが表示された状態を示している。変化アイテムoは、変動アイコンe1に向かって飛翔しており、図30(g)では第1装飾図柄表示装置208Lに表示されている。図中、変化アイテムoの右側に図示する左上向き矢印は変化アイテムoの軌跡を表している。
図30(h)は、変化アイテムoが変動アイコンe1に衝突した表示が表示された状態を示している。変化アイテムoは変動アイコンe1の一部にオーバーラップして表示されている。
図30(i)は、変化アイテムoが消去され、エフェクト画像mが変動アイコンe1の全体にオーバーラップして表示された状態を示している。変化アイテムoが変動アイコンe1の一部にオーバーラップされると、変化アイテムoが消去されて、代わってエフェクト画像mが表示される。エフェクト画像mの表示により、変動アイコンe1の態様が変化する変化表示が表示される。
図30(j)は、エフェクト画像mが消去された状態を示している。エフェクト画像mの消去が変化表示の終了であり、変化表示が行われたことにより、変動アイコンe1の態様が白色円形から青色円形に変化している。本例では、変動アイコンe1の態様は、変化予告アイコンkと同じ青色円形に変化する。変化候補表示の種類は複数設けられており、保留アイコンの態様は、複数種類の変化候補表示のうちの一の変化候補表示に対応した態様に変化する場合がある。
本実施例のように、変化アイテムoが変動アイコンの変化表示に用いられてもよい。変動アイコンの態様は、変化候補表示に対応する態様に変化する。なお、本実施例では、変化予告アイコンkが表示されているが、変化予告アイコンkが表示されていない場合でも図30(f)〜(j)に示す演出表示が行われてもよい。
(実施例17)
次に、図30(k)〜(o)を用いて、本実施の形態の実施例17によるパチンコ機100の演出例について説明する。図30(k)〜(o)の各図は、本実施例によるパチンコ機100を時系列で示す図である。
図30(k)は、第3装飾図柄表示装置208Nに吉宗nが変化アイテムoを持った表示が表示されている状態を示している。
図30(l)は、第3装飾図柄表示装置208Nに吉宗nが変化アイテムoを変化予告アイコンkに向かって投げるアニメーションが表示された状態を示している。変化アイテムoは、変化予告アイコンkに向かって飛翔しており、図30(g)では第1装飾図柄表示装置208Lに表示されている。図中、変化アイテムoの右側に図示する左上向き矢印は変化アイテムoの軌跡を表している。
図30(m)は、第2装飾図柄表示装置208Mに変化アイテムoが表示されている状態を示している。本実施例では、変化アイテムoは変化予告アイコンkに衝突せずに変化予告アイコンkを通過する。
図30(n)は、変化アイテムoが変化予告アイコンkに衝突せずに変化予告アイコンkを通過した表示が表示されている状態を示している。変化予告アイコンkの変化表示が行われない失敗パターンの演出の場合には、変化アイテムoは、変化予告アイコンkに衝突せずに変化予告アイコンkを通過する。
図30(o)は、変化アイテムoが消去された状態を示している。変化アイテムoは左方に移動して第2装飾図柄表示装置208Mの表示領域外に消えていく態様で消去される。本実施例のように、変化候補表示の変化表示には変化候補表示が変化しない失敗パターンが設けられていてもよい。なお、保留アイコンおよび変動アイコンの変化表示についても、態様が変化しない失敗パターンが設けられていてもよい。
(実施例18)
次に、図31(a)〜(o)を用いて、本実施の形態の実施例18によるパチンコ機100の演出例について説明する。図31(a)〜(o)の各図は、本実施例によるパチンコ機100を時系列で示す図である。図31(a)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が行われており、第四図柄ランプi1では第四図柄の変動表示が行われており、第2装飾図柄表示装置208Mでは第五図柄の変動表示が行われている。また、図31(a)に示す時点では、特図1の保留数が1であり、特図2の保留数は0であるので、特図1保留アイコン表示領域fに保留アイコンf1が表示され、特図2保留アイコン表示領域gに保留アイコンが表示されておらず、第3装飾図柄表示装置208Nには「1」と「0」の数字により保留数が表示されている。保留アイコンf1の態様は、白色円形である。また、変動アイコン表示領域eには、変動アイコンe1が表示されている。変動アイコンe1の態様は、白色円形である。また、サブ表装置700には変化予告アイコンkが表示されており、第3装飾図柄表示装置208Nには姫n1が表示されている。姫n1は、変化候補表示の種類を変化させることを示唆する表示である。また、演出ステージは城下町ステージである。
図31(b)は、第3装飾図柄表示装置208Nに姫n1が変化アイテム表示oを持った表示が表示されている状態を示している。変化アイテムoは、変化候補表示の種類を変化させることを示唆する表示である。
図31(c)は、第3装飾図柄表示装置208Nに姫n1が変化アイテムoを変化予告アイコンkに向かって投げるアニメーションが表示された状態を示している。変化アイテムoは、変化予告アイコンkに向かって飛翔しており、図31(c)では第1装飾図柄表示装置208Lに表示されている。図中、変化アイテムoの右側に図示する左上向き矢印は変化アイテムoの軌跡を表している。
図31(d)は、第2装飾図柄表示装置208Mに変化アイテムoが表示されている状態を示している。
図31(e)は、第2装飾図柄表示装置208Mに変化アイテムoが変化予告アイコンkに衝突した表示が表示された状態を示している。変化アイテムoは変化予告アイコンkの一部にオーバーラップして表示されている。
図31(f)は、変化アイテムoが消去され、エフェクト画像mが変化予告アイコンkの全体にオーバーラップして表示された状態を示している。変化アイテムoが変化予告アイコンkの一部にオーバーラップされると、変化アイテムoが消去されて、代わってエフェクト画像mが表示される。エフェクト画像mの表示により、変化予告アイコンkの種類が変化する変化表示が表示される。
図31(g)は、エフェクト画像mが消去された状態を示している。エフェクト画像mの消去が変化表示の終了であり、変化表示が行われたことにより、変化予告アイコンkの種類が青色円形から赤色円形に変化している。このように、青色円形の変化候補表示から赤色円形の変化候補表示に変化する場合がある。
図31(h)は、変化候補表示の変化表示後も姫n1が表示されている状態を示している。姫n1が継続して表示されている場合には、変化候補表示の変化表示が再度行われる。
図31(i)〜(m)に示す演出表示は、図31(b)〜(g)に示す演出表示と同じ演出表示であるのでその説明は省略する。本実施例では、変化候補表示の変化表示が再度行われる。
図31(n)は、エフェクト画像mが消去された状態を示している。エフェクト画像mの消去が変化表示の終了であり、変化表示が行われたことにより、変化予告アイコンkの種類が赤色円形から金色円形に変化している。このように、赤色円形の変化候補表示から金色円形の変化候補表示に変化する場合がある。
図31(o)は、姫n1が消去された状態を示している。姫n1が消去されると、変化予告アイコンkを対象とした変化表示はこれ以上行われない。
本実施例では、変化候補表示の変化表示が行われる場合に姫n1が表示されている。この場合には、変化候補表示の変化表示が必ず行われ、変化候補表示は期待度が高い種類に変化する。変化候補表示の変化表示が行われる場合に吉宗nが表示されている場合よりも、変化候補表示の変化表示が行われる場合に姫n1が表示されている場合の方が変化候補表示は期待度が高い種類に変化しやすい。例えば、変化候補表示の変化表示が行われる場合に吉宗nが表示されている場合よりも、変化候補表示の変化表示が行われる場合に姫n1が表示されている場合の方が青色の変化候補表示は緑色の変化候補表示に変化しやすい。なお、保留アイコンや変動アイコンの変化表示が行われる場合も同様であり、保留アイコンや変動アイコンの変化表示が行われる場合に吉宗nが表示されている場合よりも、保留アイコンや変動アイコンの変化表示が行われる場合に姫n1が表示されている場合の方が保留アイコンや変動アイコンは期待度が高い態様に変化しやすい。なお、姫n1が消去された場合には当該特図1変動遊技中に姫n1による変化表示は行われず、姫n1が表示され続ける場合には姫n1を用いた変化表示が再度行われる可能性がある。なお、二度以上の変化表示を行う場合、変化表示毎に変化表示の対象を異ならせてもよい。
(実施例19)
次に、図32(a)〜(g)を用いて、本実施の形態の実施例19によるパチンコ機100の演出例について説明する。図32(a)〜(g)は、本実施例によるパチンコ機100を時系列で示す図である。図32(a)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が行われており、第四図柄ランプi1では第四図柄の変動表示が行われており、第2装飾図柄表示装置208Mでは第五図柄の変動表示が行われている。また、図32(a)に示す時点では、特図1の保留数が1であり、特図2の保留数は0であるので、特図1保留アイコン表示領域fに保留アイコンf1が表示され、特図2保留アイコン表示領域gに保留アイコンが表示されておらず、第3装飾図柄表示装置208Nには「1」と「0」の数字により保留数が表示されている。保留アイコンf1の態様は、白色円形である。また、変動アイコン表示領域eには、変動アイコンe1が表示されている。変動アイコンe1の態様は、白色円形である。また、第2装飾図柄表示装置208Mには宝箱u1が表示開始されている。また、演出ステージは城下町ステージである。
図32(b)は、宝箱u1が開き、宝箱u1から疑似連アイコンu2が出現するアニメーションが表示された状態を示している。図中、疑似連アイコンu2の下方に図示する上向き矢印は疑似連アイコンu2の軌跡を表している。本例の疑似連アイコンu2は、疑似連の演出表示が行われることを示唆する表示である。疑似連アイコンu2の態様は、「N」の文字を含む白色方形の態様である。疑似連アイコンu2の態様は、白色方形、青色方形、緑色方形、赤色方形、金色方形、虹色方形が設けられている。疑似連アイコンの期待度は、白色方形、青色方形、緑色方形、赤色方形、金色方形、虹色方形の順に高くなるように設定されている。
図32(c)は、宝箱u1が消去された状態を示している。宝箱u1は、疑似連アイコンu2を出現させるための表示であり、疑似連アイコンu2が出現した後に消去される。宝箱u1の非表示中では新たなアイコン(保留アイコンおよび変動アイコンを除く)は表示されない。
図32(d)は、疑似連アイコンu2の発動表示が開始された状態を示している。疑似連アイコンu2は右上向きに移動する。図中、疑似連アイコンu2左方に図示する右上向き矢印は疑似連アイコンu2の軌跡を表している。
図32(e)は、疑似連アイコンu2の発動表示が表示されている状態を示している。本例の発動表示では、疑似連アイコンu2の周囲にエフェクト画像m5が表示される。疑似連アイコンu2の発動表示は、当該特図変動遊技中に疑似連の演出表示が行われることを示唆する表示である。
図32(f)は、疑似連アイコンu2が消去された状態を示している。疑似連アイコンu2の発動表示が終了すると、疑似連アイコンu2は消去される。
図32(g)は、図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−継続−装飾6」の装飾図柄が仮停止表示された状態を示しており、図26(j)に示す状態と同じ状態である。「継続」の装飾図柄の仮停止表示により疑似連の2回目の疑似変動が開始されることが示唆される。図32(g)に示す以降で、図26(k)以降に示す2回目の疑似変動が行われる。なお、本実施例では、図26示す実施例13と異なり吉宗nが表示されていない。
疑似連アイコンu2の発動表示が特図変動遊技中に表示された場合には、当該特図変動遊技中に「継続」の装飾図柄が仮停止表示される。また、2回目の疑似変動中に疑似連アイコンu2の発動表示が表示された場合には、3回目の疑似変動が必ず行われる。なお、3回目の疑似変動中に疑似連アイコンu2の発動表示が表示された場合には、当該特図変動遊技において必ず大当り図柄態様が確定表示されてもよい。
次に、図32(h)〜(l)および図33(a)〜(o)を用いて、本実施の形態の実施例19の変形例によるパチンコ機100の演出例について説明する。図32(h)〜(l)および図32(a)〜(o)は、本実施例によるパチンコ機100を時系列で示す図である。図32(h)は、図32(c)と同じ状態を示している。
図32(i)は、第3装飾図柄表示装置208Nに吉宗nが表示された状態を示している。本例の吉宗nは、疑似連アイコンu2の態様を変化させることを示唆する表示である。
図32(j)は、第3装飾図柄表示装置208Nに吉宗nが変化アイテム表示oを持った表示が表示されている状態を示している。変化アイテムoは、本例の疑似連アイコンu2の態様類を変化させることを示唆する表示である。
図32(k)は、第3装飾図柄表示装置208Nに吉宗nが変化アイテムoを疑似連アイコンu2に向かって投げるアニメーションが表示された状態を示している。変化アイテムoは、疑似連アイコンu2に向かって飛翔しており、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されている。図中、変化アイテムoの右側に図示する左上向き矢印は変化アイテムoの軌跡を表している。
図32(l)は、第2装飾図柄表示装置208Mに変化アイテムoが疑似連アイコンu2に衝突した表示が表示された状態を示している。変化アイテムoは疑似連アイコンu2の一部にオーバーラップして表示されている。
図33(a)は、図32(l)から引き続く状態を示している。図33(a)に示す叙状態では、変化アイテムoが消去され、エフェクト画像mが疑似連アイコンu2の全体にオーバーラップして表示されている。変化アイテムoが疑似連アイコンu2の一部にオーバーラップされると、変化アイテムoが消去されて、代わってエフェクト画像mが表示される。エフェクト画像mの表示により、疑似連アイコンu2の態様が変化する変化表示が表示される。
図33(b)は、エフェクト画像mが消去された状態を示している。エフェクト画像mの消去が変化表示の終了であり、変化表示が行われたことにより、疑似連アイコンu2の態様が白色方形から赤色方形に変化している。赤色方形の疑似連アイコンは、発動表示より後に「継続」の装飾図柄が2回以上仮停止表示されることを予告する表示であり、2回目の疑似変動中に赤色方形の疑似連アイコンの発動表示が表示された場合は、4回目の疑似変動が必ず実行されること、または、全回転リーチにより大当り図柄態様が必ず確定表示されてもよい。なお、3回目の疑似変動中に赤色方形の疑似連アイコンの発動表示が表示された場合には、当該特図変動遊技において必ずは大当り図柄態様が確定表示されてもよい。なお、吉宗nではなく姫n1が表示されている場合には、疑似連アイコンの態様が必ず変化してもよい。
図33(c)は、疑似連アイコンu2の発動表示が開始された状態を示している。疑似連アイコンu2は右上向きに移動する。図中、疑似連アイコンu2左方に図示する右上向き矢印は疑似連アイコンu2の軌跡を表している。
図33(d)は、疑似連アイコンu2の発動表示が表示されている状態を示している。本例の発動表示では、疑似連アイコンu2の周囲にエフェクト画像m5が表示される。疑似連アイコンu2の発動表示は、当該特図変動遊技中に疑似連の演出表示が行われることを示唆する表示である。
図33(e)は、疑似連アイコンu2が消去された状態を示している。疑似連アイコンu2の発動表示が終了すると、疑似連アイコンu2は消去される。
図33(f)は、吉宗nが消去された状態を示している。図33(f)以降で図26(d)〜(m)に示す演出表示と同様の演出表示が表示される。図26(d)〜(m)に示す演出表示と同様の演出表示の図示およびその説明は省略する。
図33(g)は、2回目の疑似変動が行われている状態を示している。第1装飾図柄表示装置208Lの図柄表示領域208a〜208cでは、遊技者が装飾図柄を認識不可能な程度の速さで変動表示が表示されている。
図33(h)は、左右図柄表示領域208a、208cでの変動表示の速度が遅くなった状態を示している。
図33(i)は、左図柄表示領域208aに「装飾7」が仮停止表示され、右図柄表示領域208cに「装飾6」が仮停止表示された状態を示している。
図33(j)は、中図柄表示領域208bにおいて遊技者が装飾図柄を認識可能な変動表示の速さに変化した状態を示している。中図柄表示領域208bには、「継続」の文字列画像を含む「継続」の装飾図柄が仮停止表示される直前である。
図33(k)は、中図柄表示領域208bに「継続」の装飾図柄が上下に微小に揺れる態様で仮停止表示されている状態を示している。図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−継続−装飾6」の装飾図柄が仮停止表示される。
図33(l)は、第1装飾図柄表示装置208Lにカットイン表示が表示された状態を示している。本例では、3回目の疑似変動が開始される前にカットイン表示が表示される。カットイン表示は、「装飾7−継続―装飾6」の装飾図柄にオーバーラップして表示される。
図33(m)は、3回目の疑似変動が開始される直前の状態を示している。カットイン表示は消去されており、第1装飾図柄表示装置208Lの表示領域左下には「×3」の画像が表示されており、2回目の疑似変動が開始されることが報知されている。当該「×3」の画像は、「装飾7」の一部にオーバーラップして表示されている。
図33(n)は、3回目の疑似変動が開始された状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは、遊技者が装飾図柄を認識不可能な程度の速さで変動表示が行われている。
図33(o)は、「×3」の画像が縮小された状態を示している。
本変形例では、疑似連アイコンの態様が変化される。なお、3回目の擬似変動の開始された場合には、必ずSPリーチに発展してもよい。また、擬似変動の回数が多いほど大当り図柄態様が確定表示されやすい。
(実施例20)
次に、図34(a)〜(h)を用いて、本実施の形態の実施例20によるパチンコ機100の演出例について説明する。図34(a)〜(h)は、本実施例によるパチンコ機100を時系列で示す図である。図34(a)は、図19(f)と同様の状態を示している。変化アイテムoは変化予告アイコンk1の一部にオーバーラップして表示されている。
図34(b)は、変化アイテムoが消去され、エフェクト画像mが変化予告アイコンk1の全体にオーバーラップして表示された状態を示している。変化アイテムoが変化予告アイコンk1の一部にオーバーラップされると、変化アイテムoが消去されて、代わってエフェクト画像mが表示される。エフェクト画像mの表示により、変化予告アイコンk1の種類が変化する変化表示が表示される。
図34(c)は、エフェクト画像mが消去された状態を示している。エフェクト画像mの消去が変化表示の終了であり、変化表示が行われたことにより、変化予告アイコンk1の種類が青色円形から緑色円形に変化している。
図34(d)は、吉宗nが消去された状態を示している。吉宗nが消去されると、変化予告アイコンk1を対象とした変化表示はこれ以上行われない。なお、吉宗nが継続して表示される場合には、変化予告アイコンk1を対象とした変化表示が再度表示される。
図34(e)は、変化予告アイコンk2が移動する移動アニメーションが開始された状態を示している。本例では、変化予告アイコンk2が先読み予告の対象となる保留に対応する保留アイコンに向かって移動するアニメーションが表示される。先読み予告の対象は特図1の保留1であるので、変化予告アイコンk2は、特図1の保留1に対応する保留アイコンf1に向かって移動する。図中、変化予告アイコンk2の左側に図示する右下向き矢印は、変化予告アイコンkの軌跡を表している。変化予告アイコンk2は、第1装飾図柄表示装置208Lと第2装飾図柄表示装置208Mとの二つの表示装置に跨って表示されている。
図34(f)は、変化予告アイコンk2が保留アイコンf1の一部にオーバーラップする位置まで移動した状態を示している。図中、変化予告アイコンk2の左側に図示する右下向き矢印は、変化予告アイコンk2の軌跡を表している。
図34(g)は、変化予告アイコンk2が消去され、エフェクト画像mが保留アイコンf2の全体にオーバーラップして表示された状態を示している。変化予告アイコンk2が保留アイコンf1の一部にオーバーラップされると、変化予告アイコンk2が消去されて、代わってエフェクト画像mが表示される。エフェクト画像mの表示により、保留アイコンf1の態様が変化する保留変化表示が表示される。
図34(h)は、エフェクト画像mが消去された状態を示している。エフェクト画像mの消去が保留変化表示の終了であり、保留変化表示が行われたことにより、保留アイコンf1の態様が白色円形から緑色円形に変化している。本例では、先読み予告の対象の保留に対応する保留アイコンf1は、変化候補表示2と同じ緑色に変化する。
本実施例では、同じ種類(緑色円形)の変化予告アイコンk1、k2が表示されている。表示されている変化候補表示がすべて同じ種類である場合には、必ず保留アイコンまたは変動アイコンの態様が変化してもよい。例えば、変化予告アイコンk2による保留アイコンまたは変動アイコンの変化表示が失敗の演出表示である場合には、変化予告アイコンk1による保留アイコンまたは変動アイコンの変化表示が成功の演出表示となって保留アイコンまたは変動アイコンの態様が変化してもよい。
次に、図34(i)〜(k)を用いて、本実施の形態の実施例20の変形例によるパチンコ機100の演出例について説明する。図34(i)〜(k)は、本実施例によるパチンコ機100を時系列で示す図である。図34(i)は、図34(a)と同じ状態を示しており、図34(j)は、図34(b)と同じ状態を示しているので、その説明は省略する。
図34(j)は、エフェクト画像mが消去された状態を示している。エフェクト画像mの消去が変化表示の終了であり、変化表示が行われたことにより、変化予告アイコンk1の種類が青色円形から虹色(図16〜図36では黒地に白のドットハッチングで示す)円形に変化している。なお、虹色円形の保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される図柄変動表示では必ず大当り図柄態様が確定表示される。また、虹色円形の変化候補表示により変化表示が行われた場合には、変化対象の保留アイコンや変動アイコンが必ず虹色円形になる。虹色円形の変化候補表示以外の変化候補表示により変化表示が行われる場合よりも、虹色円形の変化候補表示により変化表示が行われる場合の方が変化表示対象の保留アイコンや変動アイコンが虹色円形の態様に変化しやすい。また、虹色円形の変化候補表示が表示された段階で、変動中または保留中の図柄変動表示で必ず大当り図柄態様が確定表示されてもよい。また、吉宗nが表示された場合よりも姫n1が表示された場合の方が虹色円形の変化候補表示に変化しやすい。なお、変化候補表示を虹色円形の変化候補表示に変化させる場合にのみ表示されるキャラクタ表示が設けられていてもよい。なお、図34(a)、(b)に演出が行われた後に、図21(e)〜(i)に示す演出が行われてもよいし、図21(e)〜(i)に示す演出が行われた後に、変化候補表示の種類が変化する変化表示が行われてもよい。
(実施例21)
次に、図35(a)〜(d)を用いて、本実施の形態の実施例21によるパチンコ機100の演出例について説明する。図35(a)、(c)、(h)は、本実施例によるパチンコ機100を時系列で示す図である。図35(a)は、図28(d)と同様の状態を示しているので、その説明は省略する。
図35(b)は、遊技者がチャンスボタン136を操作する直前の状態を示している。本例では、チャンスボタン136は操作有効期間中に遊技者により操作される。
図35(c)は、遊技者によりチャンスボタン136が操作された直後の演出表示の状態を示している。チャンスボタン136が操作され、当該操作が受け付けられると、ボタンアイコンt1が消去され、エフェクト画像mが保留アイコンf2にオーバーラップされた表示される。また、チャンスボタン136が1回操作されるとチャンスボタン136の操作有効期間が終了し、チャンスボタン136の赤色発光は終了する。
図35(d)は、エフェクト画像mが消去された状態を示している。エフェクト画像mの表示により保留変化表示が行われ、保留アイコンf2の態様が白色円形から青色円形に変化している。
本実施例による保留変化表示の大当り信頼度よりも図28、図29に示す変化予告表示r3による演出表示の大当り信頼度の方が高く設定されている。なお、本実施例による保留変化表示の大当り信頼度よりも図28、図29に示す変化予告表示r3による演出表示の方が、保留アイコンや変動アイコンが大当り信頼度の高い態様に変化しやすい。なお、本実施例による保留変化表示の大当り信頼度よりも図28、図29に示す変化予告表示r3による演出表示の方が、保留アイコンや変動アイコンの態様が変化する成功演出が行われやすい。
(実施例22)
次に、図35(e)〜(n)および図36(a)〜(h)を用いて、本実施の形態の実施例22によるパチンコ機100の演出例について説明する。図35(e)〜(l)、(nおよび図36(a)〜(h)は、本実施例によるパチンコ機100を時系列で示す図である。図35(e)は、図28(d)と同様の状態を示しているので、その説明は省略する。
本例では、当該特図1変動遊技中にチャンスボタン136が操作されなかったとする。また、図35(e)から「装飾7−装飾6−装飾6」が仮停止表示されるまでの間の図示およびその説明は省略する。図35(f)は、図柄表示領域208a〜208cにはずれ図柄態様である「装飾7−装飾6−装飾6」が仮停止表示された状態を示している。
図35(g)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。当該特図1変動遊技の当否判定結果ははずれ(「特図G」)である。図柄表示領域208a〜208cには、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、はずれ図柄態様である「装飾7−装飾6−装飾6」が停止表示されている。また、第2装飾図柄表示装置208Mには、「7−6−6」組み合わせの第五図柄が停止表示されている。また、装飾図柄の変動停止表示と同時にチャンスボタン136の操作有効期間が中断される。チャンスボタン136の操作有効期間外ではボタンアイコンt1は白色の態様で表示され、チャンスボタン136の赤色に発光しない。本実施例では、ボタンアイコンt1の表示中であっても、図柄の確定表示中(変動停止中)ではチャンスボタン136の操作有効期間外とされる。なお、次の図柄変動表示が開始されると再度、チャンスボタン136の操作有効期間が開始される。
図35(h)は、変動アイコン消去アニメーションが開始された状態を示している。変動アイコンe1は下方に移動して第1装飾図柄表示装置208Lの表示領域外に移動していく態様で消去される。
図35(i)は、変動アイコン消去アニメーションが終了した状態を示している。変動アイコンe1の消去完了が変動アイコン消去アニメーションの終了である。
図35(j)は、不図示の特図1表示装置212により特図1変動遊技が開始されたことに伴い、装飾図柄の変動表示、第四図柄、および第五図柄の変動表示が開始された状態を示している。特図1の保留数は1となっている。また、図35(k)では、保留アイコン減少アニメーションが開始されている。保留アイコン減少アニメーションでは、特図1保留アイコン表示領域fの第1領域に表示されていた保留アイコンf1が変動アイコンe2となって変動アイコン表示領域eに向かって移動され、特図1保留アイコン表示領域fの第2領域に表示されていた保留アイコンf2が特図1保留アイコン表示領域fの第1領域に向かって移動される。図中、変動アイコンe2および保留アイコンf2の左下方に図示する右上向き矢印は、変動アイコンe2および保留アイコンf2の軌跡を表している。また、ボタンアイコンt1は、保留アイコンf2と共に右方に移動する。
図35(k)は、保留アイコン減少アニメーションが完了した状態を示している。変動アイコンe2の変動アイコン表示領域eへの移動完了および保留アイコンf2の第1領域への移動完了が保留アイコン減少アニメーションの終了である。
図35(l)は、チャンスボタン136の操作有効期間が再開された状態を示している。チャンスボタン136の操作有効期間中ではボタンアイコンt1は赤色の態様で表示され、チャンスボタン136は赤色に発光される。
図35(m)は、遊技者がチャンスボタン136を操作する直前の状態を示している。本例では、チャンスボタン136は操作有効期間中に遊技者により操作される。
図35(n)は、遊技者によりチャンスボタン136が操作された直後の演出表示の状態を示している。チャンスボタン136が操作され、当該操作が受け付けられると、ボタンアイコンt1が消去され、代わって看板を模した画像の変化予告表示r3が保留アイコンf2の上方に表示開始される。変化予告表示r3は、保留変化表示の対象である保留アイコンf2に接して表示される。また、変化予告表示r3は、装飾図柄の変動表示にオーバーラップして表示される。変化予告表示r3内には、「青or赤」の文字列画像が表示されており、当該文字列画像は変化候補表示である。このように、変化予告表示は、変化候補表示を含んでいてもよい。また、チャンスボタン136が1回操作されるとチャンスボタン136の操作有効期間が終了し、チャンスボタン136の赤色発光は終了する。
図36(a)は、図35(n)から引き続く状態を示している。図35(a)では、変化予告表示r3内の変化候補表示にオーバーラップしてボタン画像とゲージ画像が表示される。チャンスボタン136の操作有効期間は、ボタン画像およびゲージ画像が表示開始されるのと同時に開始される。ボタン画像は赤色で表示され、チャンスボタン136は操作有効期間中では赤色に発光される。
図36(b)は、操作有効期間中の状態を示している。ゲージ画像q2の青色部分の長さが短くなっており、ボタン受付期間の残り時間が当初より少なくなったことが報知されている。ゲージ画像q2は、操作有効期間の経過に伴って、青色部分が左方に向かって短くなる。
図36(c)は、チャンスボタン136の操作有効期間が終了した状態を示している。本例では、当該操作有効期間中にチャンスボタン136が操作されなかったとする。
図36(d)は、チャンスボタン136の操作有効期間が終了した直後の演出表示の状態を示している。チャンスボタン136の操作有効期間が終了すると、ボタン画像およびゲージ画像が消去される。
図36(e)は、当該特図1変動遊技が継続中であることを示している。
図36(f)は、保留変化表示が開始された状態を示している。本例の保留変化表示では、変化対象である保留アイコンf2の周囲にエフェクト画像m5が表示される。エフェクト画像m5の表示開始が保留変化表示の表示開始である。
図36(g)は、保留変化表示が終了した状態を示している。エフェクト画像m5の消去が保留変化表示の終了であり、保留変化表示後には保留アイコンf2の態様が赤色円形に変化している。このように、保留アイコンf2は、看板内の文字画像で示す変化候補表示に対応する態様に変化する。なお、保留アイコンf2の態様は、保留変化表示中に変化するが、保留変化表示の終了と同時に変化してもよい。
図36(h)は、変化予告表示r3が消去された状態を示している。変化予告表示r3が消去されると、保留アイコンf2を対象とする保留変化表示はこれ以上行われない。なお、変化予告表示r3の消去後も図29示す演出表示とは別の演出表示により保留アイコンf2を対象とする保留変化表示が行われてもよい。
なお、図36(a)、(b)で示す操作有効期間中にチャンスボタン136が操作されなかった場合には、図28(e)に示すように「赤」の変化候補表示が表示されてもよいし、保留変化表示が行われずに変化予告表示r3が消去されてもよいし、保留アイコンが複数の変化候補表示(本例では、緑または赤)のうち一番期待度の低い変化候補表示に対応する態様(本例では、緑色)に変化することが確定してもよい。
なお、チャンスボタン136の操作有効期間中であっても操作有効期間の残り時間を示すゲージ画像(メーター画像)は表示しなくてもよい。この場合、操作示唆であるボタン画像、操作示唆表示の態様(赤色表示等)、または、操作手段のランプ色(赤色発光)等で操作有効期間であることが報知されてもよい。なお、図35(e)〜(n)に示す演出が行われた後に、図28(l)〜(o)に示す演出が行われてもよいし、図28(l)〜(o)に示す演出が行われた後に、図36(a)〜(n)に示す演出が行われてもよい。
次に、以上説明した一実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1乃至図36を参照しつつ説明する。
(1)
表示手段(例えば、第1装飾図柄表示装置208Lや第2装飾図柄表示装置208Mや第3装飾図柄表示装置208N)と、
始動情報を保留として記憶可能な保留手段(例えば、特図1乱数値記憶領域や特図1保留数記憶領域や特図2乱数値記憶領域や特図2保留数記憶領域)と、を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、装飾図柄の変動表示を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、複数の保留アイコンを表示可能な手段であり、
前記保留アイコンの表示数で保留数を報知するように構成されており、
前記保留アイコンは、複数の態様(例えば、白色円形、青色円形、緑色円形、赤色円形、金色円形、虹色円形)で表示可能であり、
前記保留アイコンは、前記複数の態様のうちの一の態様から、他の態様に変化する場合があり、
前記表示手段は、複数種類の変化候補表示(例えば、青色円形の変化候補表示や、緑色円形の変化候補表示や、赤色円形の変化候補表示や、金色円形の変化候補表示や、虹色円形の変化候補表示)を表示可能な手段であり、
前記保留アイコンの態様は、表示されている前記複数種類の変化候補表示のうちの一の変化候補表示の対応する態様に変化する場合があり、
前記複数種類の変化候補表示のうちの一の表示は、第一の表示(例えば、青色円形の変化予告アイコンk1)であり、
前記複数種類の変化候補表示のうちの一の表示は、第二の表示(例えば、緑色円形の変化予告アイコンk2)であり、
前記第一の表示は、前記第二の表示に変化する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、変化候補表示が変化する場合があることで、変化候補表示が消去されるまで変化候補表示による演出表示を遊技者に楽しませることができる場合がある。
(2)
上記(1)に記載の遊技台であって、
前記複数の態様のうちの一の態様は、第一の態様(例えば、白色円形)であり、
前記複数の態様のうちの一の態様は、第二の態様(例えば、青色円形)であり、
前記複数の態様のうちの一の態様は、第三の態様(例えば、緑色円形)であり、
前記第一の態様で表示される前記保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される前記装飾図柄の変動表示よりも、前記第二の態様で表示される前記保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される前記装飾図柄の変動表示の方が、最終的に大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されており、
前記第二の態様で表示される前記保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される前記装飾図柄の変動表示よりも、前記第三の態様で表示される前記保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される前記装飾図柄の変動表示の方が、最終的に大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されており、
前記第二の表示が表示されている場合において、前記第一の態様で表示された前記保留アイコンが前記第二の態様によりも前記第三の態様に変化しやすいように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(3)
上記(2)に記載の遊技台であって、
前記第一の表示(例えば、青色円形の変化予告アイコンk1)が表示されている場合において、前記第一の態様(例えば、白色円形)で表示されている前記保留アイコンの態様が変化する場合は、該保留アイコンの態様が前記第二の態様(例えば、青色円形)に変化するように構成されており、
前記第二の表示(例えば、緑色円形の変化予告アイコンk2)が表示されている場合において、前記第一の態様(例えば、白色円形)で表示されている前記保留アイコンの態様が変化する場合は、該保留アイコンの態様が前記第三の態様(例えば、緑色円形)に変化するように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(4)
上記(2)または(3)に記載の遊技台であって、
前記第二の表示(例えば、緑色円形の変化候補表示)が表示されている場合において、前記第二の態様(例えば、青色円形)で表示されている前記保留アイコンの態様が変化する場合は、該保留アイコンの態様が前記第三の態様(例えば、緑色円形)に変化するように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(5)
上記(1)乃至(4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第一のキャラクタ表示(例えば、吉宗n)を表示可能な手段であり、
前記第一のキャラクタ表示は、前記変化候補表示とは異なる表示であり、
前記第一のキャラクタ表示は、前記保留アイコンとは異なる表示であり、
前記第一のキャラクタ表示が表示されていない場合よりも、前記第一のキャラクタ表示が表示されている場合の方が、前記第一の表示が前記第二の表示に変化しやすいように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、第一のキャラクタが表示されるかどうかに期待をもたせることができる場合がある。
(6)
上記(5)に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第二のキャラクタ表示(例えば、姫n1)を表示可能な手段であり、
前記第二のキャラクタ表示は、前記変化候補表示とは異なる表示であり、
前記第二のキャラクタ表示は、前記保留アイコンとは異なる表示であり、
前記第一のキャラクタ表示が表示されている場合よりも、前記第二のキャラクタ表示が表示されている場合の方が、前記第一の表示が前記第二の表示に変化しやすいように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(7)
上記(1)乃至(6)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記変化候補表示を複数表示する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(8)
上記(7)に記載の遊技台であって、
前記変化候補表示が複数表示されている場合において、複数の該変化候補表示のうちいずれか一に対応する態様に前記保留アイコンが変化する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(9)
上記(8)に記載の遊技台であって、
複数の前記変化候補表示のうちの一の表示は、第一の変化候補表示(例えば、青色円形の変化予告アイコンk1)であり、
複数の前記変化候補表示のうちの一の表示は、第二の変化候補表示(例えば、緑色円形の変化予告アイコンk2)であり、
前記第一の変化候補表示が表示されている場合において、前記第二の変化候補表示を表示開始する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(10)
上記(7)乃至(9)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記変化候補表示が複数表示されている場合において、一度の変化表示により複数の該変化候補表示が変化する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(11)
上記(7)乃至(10)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記変化候補表示が複数表示されている場合において、複数の前記変化候補表示のうち大当り期待度が低い前記保留アイコンの態様に対応する変化候補表示から変化するように構成されており、
前記大当り期待度とは、変化後の前記保留アイコンの大当り期待度である、
ことを特徴とする遊技台。
(12)
上記(7)乃至(11)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記変化候補表示が複数表示されている場合において、複数の前記変化候補表示のうちの一の変化候補表示(例えば、青色円形の変化予告アイコンk1)は、複数の前記変化候補表示のうちの他の変化候補表示(例えば、緑色円形の変化予告アイコンk2)と同じ種類の変化候補表示に変化する場合があり、
同じ種類の前記変化候補表示が複数表示されていない場合よりも、同じ種類の前記変化候補表示が複数表示されている場合の方が、前記保留アイコンが該変化候補表示に対応した態様に変化しやすいように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(13)
上記(7)乃至(12)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記変化候補表示が複数表示されている場合において、該変化候補表示の表示数が減少すると、残った前記変化候補表示に対応した態様に前記保留アイコンの態様に変化する、
ことを特徴とする遊技台。
(14)
上記(1)乃至(13)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、変化予告表示(例えば、変化予告表示j)を表示可能な手段であり、
前記変化予告表示は、前記変化候補表示が表示されることを予告する表示である、ことを特徴とする遊技台。
(15)
上記(14)に記載の遊技台であって、
前記変化予告表示は、連続する複数回の前記装飾図柄の変動表示に跨って表示される表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(16)
上記(1)乃至(15)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
操作手段(例えば、チャンスボタン136)を備え、
前記変化予告表示は、前記操作手段の操作により表示開始される、
ことを特徴とする遊技台。
(17)
上記(16)に記載の遊技台であって、
前記複数の態様のうちの一の態様は、第四の態様(例えば、ボタンアイコンの態様)であり、
前記第四の態様は、前記操作手段を模した態様であり、
前記変化予告表示は、前記第四の態様の前記保留アイコンが表示されている状態で前記操作手段が操作された場合に表示開始される、
ことを特徴とする遊技台。
(18)
上記(1)乃至(17)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、前記第一の表示に変化する場合がない、ことを特徴とする遊技台。
(19)
上記(1)乃至(18)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数種類の変化候補表示のうちの一の表示は、第三の表示(例えば、虹色の変化候補表示)であり、
前記第三の表示が表示された場合には、実行中の前記装飾図柄の変動表示および保留されている前記装飾図柄の変動表示のいずれか一方の装飾図柄の変動表示において、大当り図柄態様が確定表示されるように構成されている、ことを特徴とする遊技台。
(20)
上記(1)乃至(19)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記装飾図柄の変動表示を表示しない表示装置(例えば、第3装飾図柄表示装置208N)を含む手段である、ことを特徴とする遊技台。
(21)
上記(1)乃至(20)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)である、ことを特徴とする遊技台。
なお、図16〜図36に示す、保留アイコンの保留変化表示や、変動アイコンの変化表示や、変化候補表示の変化表示は、エフェクト画像による演出表示以外の演出表示により行われてもよいし、演出表示がなく瞬間的に行われてもよい。
なお、第2装飾図柄表示装置208Mや第3装飾図柄表示装置208Nが設けられていなくてもよく、第1装飾図柄表示装置208Lのみで図16〜図36に示す演出表示が表示されてもよいし、サブ表示装置は一つだけ設けられており、第1装飾図柄表示装置208Lと当該サブ表示装置で図16〜図36に示す演出表示が表示されてもよいし、第1装飾図柄表示装置208Lと3つ以上のサブ表示装置で図16〜図36に示す演出表示が表示されてもよい。なお、図16〜図36に示す演出表示は、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、および第3装飾図柄表示装置208Nにいずれの表示装置でも表示可能であってもよい。
なお、これまでランプや照明と称したものは、発光手段の一例であり、ランプは、LED、冷陰極管等の光を発するものであれば置換可能である(以下、同じ)。
例えば、上記実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。例えば、ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出は電子的な表示によって実行されるものであってもよい。
なお、上記詳細な説明で説明した事項、特に実施例1〜22および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
以上、これまでの説明では、パチンコ機(弾球遊技機)についての例であったが、本発明の遊技台は、これに限るものではなく、例えば、後述する図106に示す封入式のパチンコ機や、同じく後述する図107に示すスロットマシンであってもよい。
上記実施の形態による本発明は以下のようにまとめられる。
(付記1)
表示手段と、
始動情報を保留として記憶可能な保留手段と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、装飾図柄の変動表示を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、複数の保留アイコンを表示可能な手段であり、
前記保留アイコンの表示数で保留数を報知するように構成されており、
前記保留アイコンは、複数の態様で表示可能であり、
前記保留アイコンは、前記複数の態様のうちの一の態様から、他の態様に変化する場合があり、
前記表示手段は、複数種類の変化候補表示を表示可能な手段であり、
前記保留アイコンの態様は、表示されている前記複数種類の変化候補表示のうちの一の変化候補表示の対応する態様に変化する場合があり、
前記複数種類の変化候補表示のうちの一の表示は、第一の表示であり、
前記複数種類の変化候補表示のうちの一の表示は、第二の表示であり、
前記第一の表示は、前記第二の表示に変化する場合がある、ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1に記載の遊技台であって、
前記複数の態様のうちの一の態様は、第一の態様であり、
前記複数の態様のうちの一の態様は、第二の態様であり、
前記複数の態様のうちの一の態様は、第三の態様であり、
前記第一の態様で表示される前記保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される前記装飾図柄の変動表示よりも、前記第二の態様で表示される前記保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される前記装飾図柄の変動表示の方が、最終的に大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されており、
前記第二の態様で表示される前記保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される前記装飾図柄の変動表示よりも、前記第三の態様で表示される前記保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される前記装飾図柄の変動表示の方が、最終的に大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されており、
前記第二の表示が表示されている場合において、前記第一の態様で表示された前記保留アイコンが前記第二の態様によりも前記第三の態様に変化しやすいように構成されている、ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記2に記載の遊技台であって、
前記第一の表示が表示されている場合において、前記第一の態様で表示されている前記保留アイコンの態様が変化する場合は、該保留アイコンの態様が前記第二の態様に変化するように構成されており、
前記第二の表示が表示されている場合において、前記第一の態様で表示されている前記保留アイコンの態様が変化する場合は、該保留アイコンの態様が前記第三の態様に変化するように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記2または3に記載の遊技台であって、
前記第二の表示が表示されている場合において、前記第二の態様で表示されている前記保留アイコンの態様が変化する場合は、該保留アイコンの態様が前記第三の態様に変化するように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記1乃至4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第一のキャラクタ表示を表示可能な手段であり、
前記第一のキャラクタ表示は、前記変化候補表示とは異なる表示であり、
前記第一のキャラクタ表示は、前記保留アイコンとは異なる表示であり、
前記第一のキャラクタ表示が表示されていない場合よりも、前記第一のキャラクタ表示が表示されている場合の方が、前記第一の表示が前記第二の表示に変化しやすいように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記6)
付記5に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第二のキャラクタ表示を表示可能な手段であり、
前記第二のキャラクタ表示は、前記変化候補表示とは異なる表示であり、
前記第二のキャラクタ表示は、前記保留アイコンとは異なる表示であり、
前記第一のキャラクタ表示が表示されている場合よりも、前記第二のキャラクタ表示が表示されている場合の方が、前記第一の表示が前記第二の表示に変化しやすいように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記7)
付記1乃至6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記変化候補表示を複数表示する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記8)
付記7に記載の遊技台であって、
前記変化候補表示が複数表示されている場合において、複数の該変化候補表示のうちいずれか一に対応する態様に前記保留アイコンが変化する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記9)
付記8に記載の遊技台であって、
複数の前記変化候補表示のうちの一の表示は、第一の変化候補表示であり、
複数の前記変化候補表示のうちの一の表示は、第二の変化候補表示であり、
前記第一の変化候補表示が表示されている場合において、前記第二の変化候補表示を表示開始する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記10)
付記7乃至9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記変化候補表示が複数表示されている場合において、一度の変化表示により複数の該変化候補表示が変化する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記11)
付記7乃至10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記変化候補表示が複数表示されている場合において、複数の前記変化候補表示のうち大当り期待度が低い前記保留アイコンの態様に対応する変化候補表示から変化するように構成されており、
前記大当り期待度とは、変化後の前記保留アイコンの大当り期待度である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記12)
付記7乃至11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記変化候補表示が複数表示されている場合において、複数の前記変化候補表示のうちの一の変化候補表示は、複数の前記変化候補表示のうちの他の変化候補表示と同じ種類の変化候補表示に変化する場合があり、
同じ種類の前記変化候補表示が複数表示されていない場合よりも、同じ種類の前記変化候補表示が複数表示されている場合の方が、前記保留アイコンが該変化候補表示に対応した態様に変化しやすいように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記13)
付記7乃至12のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記変化候補表示が複数表示されている場合において、該変化候補表示の表示数が減少すると、残った前記変化候補表示に対応した態様に前記保留アイコンの態様に変化する、
ことを特徴とする遊技台。
(付記14)
付記1乃至13のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、変化予告表示を表示可能な手段であり、
前記変化予告表示は、前記変化候補表示が表示されることを予告する表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記15)
付記14に記載の遊技台であって、
前記変化予告表示は、連続する複数回の前記装飾図柄の変動表示に跨って表示される表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記16)
付記14または15に記載の遊技台であって、
操作手段を備え、
前記変化予告表示は、前記操作手段の操作により表示開始される、
ことを特徴とする遊技台。
(付記17)
付記16に記載の遊技台であって、
前記複数の態様のうちの一の態様は、第四の態様であり、
前記第四の態様は、前記操作手段を模した態様であり、
前記変化予告表示は、前記第四の態様の前記保留アイコンが表示されている状態で前記操作手段が操作された場合に表示開始される、
ことを特徴とする遊技台。
(付記18)
付記1乃至17のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、前記第一の表示に変化する場合がない、
ことを特徴とする遊技台。
(付記19)
付記1乃至18のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数種類の変化候補表示のうちの一の表示は、第三の表示であり、
前記第三の表示が表示された場合には、実行中の前記装飾図柄の変動表示および保留されている前記装飾図柄の変動表示のいずれか一方の装飾図柄の変動表示において、大当り図柄態様が確定表示されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記20)
付記1乃至19のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記装飾図柄の変動表示を表示しない表示装置を含む手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記21)
付記1乃至20のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
続いて、図16〜図36を用いて説明した演出を実行可能なパチンコ機100において実行される保留変化演出の具体例について、図37〜図51を用いて詳細に説明する。図37〜図51に示す符号は、これまで用いた符号と同じ符号が使用されている場合には、共通の構成要素を表す。また、異なる符号が使用されている場合であっても、技術的思想としては共通する場合もある。すなわち、技術的思想としては、図16〜図36に示す技術的思想を、図37〜図51に示す技術的思想に適用することは可能であり、またその逆に、図37〜図51に示す技術的思想を、図16〜図36に示す技術的思想に適用することも可能である。その際、同じ符号を付しているもの同士は、同じ構成要素として取り扱える場合があり、置換することができる場合もある。
図37〜図51における第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面の構成では、演出表示領域208dに保留枠UIが設けられている点が、図16〜図36における第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面の構成と異なる。この保留枠UIは、アイコン表示領域に表示された領域アイコンとも見ることができるし、各種の情報を遊技者に提供するユーザーインターフェースとも見ることができる。また、保留枠UIには、左端に変動アイコン表示領域eが配置され、その右側に保留アイコン表示領域が配置されている。図37〜図51における例では、非電サポ状態であり、保留アイコン表示領域として特図1保留アイコン表示領域fのみが表示されているが、特図1保留アイコン表示領域fとともに特図2保留アイコン表示領域が表示されてもよい。特図1保留アイコン表示領域fには、特図1の最大保留球数に対応した4つの領域が用意されており、各領域ごとに一つの保留アイコンが表示される。変動アイコン表示領域eには、保留アイコン表示領域は、特図1保留アイコン表示領域fの各領域に設けられたステージよりも高くて大きなステージが用意されており、変動アイコンはこのステージの上に表示される。
ここで、変動アイコンについて、もう一度まとめておく。変動アイコンは、保留が消化されて特図変動遊技が開始された後に表示される、当該特図変動遊技に対応するアイコン、言い換えれば、実行中の図柄変動表示に関するアイコンである。すなわち、保留アイコンが、その保留アイコンに対応した特図変動遊技の開始と同時に変動アイコンになる。より厳密には、始動入賞が最も古い第1保留アイコンが保留アイコン表示領域(例えば、特図1保留アイコン表示領域f)から変動アイコン表示領域eに移動する場合、移動中のアイコンを変動アイコンと称したり、変動アイコンが移動すると表現してもよい。あるいは、変動アイコン表示領域eへの移動が完了した後のアイコンを変動アイコンと称してもよい。この変動アイコンは、保留アイコンとは異なる表示サイズ(保留アイコンよりも大きい表示サイズあるいは小さい表示サイズ)で表示される。これにより、変動アイコンと保留アイコンとの識別が容易になる場合があるが、同じサイズであってもよい。また、変動アイコンは、保留アイコンの表示態様と関連した表示態様からなる場合がある。変動アイコンは、その表示態様によって当該変動の当否についての予告(当該変動予告である通常予告)が可能であり、基本的には当該変動の当否結果が報知されるタイミングで消去される。したがって、変動アイコンは、保留に関するアイコンと見ることができ、特図変動遊技の当否結果の報知を保留しているという意味では保留アイコンの一種と考えることもできる。なお、消去タイミングは、当該変動の当否結果が報知されるタイミングよりも前のタイミングであってもよいし、同じタイミングであってもよいし、後のタイミングであってもよい。
一方、保留アイコンは、その表示態様によって、その保留アイコンに対応した保留が消化されて開始される図柄変動表示の当否についての予告(先読み予告)が可能である。
また、保留枠UIには、左右に延びたベースアイコンUIbが設けられており、保留アイコン表示領域に用意された4つの領域は、ベースアイコンUIbに前側から重なって表示された領域アイコンと見ることもでき、変動アイコン表示領域に用意されたステージは、ベースアイコンUIbに前側から重なって表示されたステージアイコンと見ることもできる。
さらに、保留枠UIの上にはチャンスルーレット表示CRが表示される。図37(a)に示すチャンスルーレット表示CRは閉じた状態で表示されており、上下の枠部分CRfが接触している。一方、図37(r)等に示すチャンスルーレット表示CRは開いた状態で表示されており、上下の枠部分CRfが離間し、その間に表示スペースCRsが設けられている。チャンスルーレット表示CRでは、この表示スペースCRsで変動表示が行われたり(同図(s)参照)、表示スペースCRsにチュートリアル表示や予告表示等が表示される。
ベースアイコンUIbや、チャンスルーレット表示CRの枠部分CRfには模様が付されている場合がある。この模様は、保留アイコンや変動アイコン等の各種のアイコンにも付されている場合がある。また、この後説明する各種の表示にも付されている場合がある。なお、模様は、全体に付されていてもよいし、一部にのみ付されていてもよい。すなわち、ベースアイコンUIb、チャンスルーレット表示CRの枠部分CRf、保留アイコンや変動アイコン等の各種のアイコンの少なくとも一部に模様が付されている。この模様は、デフォルトの表示態様の他、他の表示態様として複数種類用意されている。他の表示態様としては、先読み予告の表示態様であったり、通常予告の表示態様であったり、これら大当りについての予告(先読み予告、通常予告)が行われることの予告の表示態様であったりする。大当りについての予告の表示態様であれば、表示態様に応じて、大当りの期待度(信頼度)が異なる。大当りの期待度が高ければ高いほど、最終的に大当り図柄が確定表示されやすくなる。なお、以降の説明では、模様によって大当りの期待度の高低を表す。デフォルトの模様は点模様であり、表示態様についての演出抽選において「変化なし」が選択された場合の表示態様になる。デフォルトの模様では大当りの期待度を予告していないが、大当りの期待度を予告してもよい。その場合、大当りの期待度が最も低い(0%又は0%以上1%未満)アイコンの模様となる。大当りについての予告の表示態様の模様としては、大当りの期待度が低い順に、斜線模様、ひし形模様、格子模様、縦線模様、横線模様になる。斜線模様は、大当りの期待度が0%よりは高い。一方、縦線模様は、大当り濃厚であり、横線模様はそれよりも大当りの期待度が高く(例えば、100%)、例えば、大当り確定とまで言える場合があってもよい。以下の説明で、格子模様以上といった場合は、格子模様、縦線模様、横線模様のことになる。
なお、ここでは模様によって大当りの期待度を表したが、模様の代わりに色によって大当りの期待度を表してもよい。例えば、デフォルトの点模様は白点滅、斜線模様は青色、ひし形模様は緑色、格子模様は赤色、縦線模様は金色、横線模様は虹色であってもよい。なお、色も、全体に付されていてもよいし、一部にのみ付されていてもよい。すなわち、ベースアイコンUIb、チャンスルーレット表示CRの枠部分CRf、保留アイコンや変動アイコン等の各種のアイコンの少なくとも一部に色が付されている。
また、大当りについての予告が行われることの予告の表示態様の模様も同様であり、表示態様に応じて、大当りについての予告が行われることの期待度(信頼度)が異なる。
図37は、保留変化演出の一例を示す図である。
図37(a)に示す第1装飾図柄表示装置208L〜第3装飾図柄表示装置208Nには、城下町の背景が表示されており、第2装飾図柄表示装置208Mの下方に設けられた演出モード表示領域には、城下町モードを表す「城下町」が表示されている。また、第3装飾図柄表示装置208NにはステージSGが表示されているが、そのステージSGの上には何も表示されていない。この図37(a)では、第1装飾図柄表示装置208Lの図柄表示領域208a〜208cに、それまで変動表示を続けていた装飾図柄が、「装飾7−装飾7−装飾1」の組み合わせで停止表示される。図37(a)に示す変動アイコン表示領域e内のステージには、デフォルトの態様の変動アイコンe1が表示されたままである。また、2つの保留アイコンf1、f2がデフォルトの態様で表示されている。
図37(b)では、装飾図柄の確定表示が行われている。装飾図柄の確定表示が開始されると、変動アイコンe1の消去アニメーションが開始され、図37(b)に示す変動アイコン表示領域e内のステージでは、変動アイコンe1がかなり小さくなっており、続く図37(c)では、変動アイコンe1の消去アニメーションが完了し、変動アイコン表示領域e内のステージには何も表示されていない。
続いて、特図1の図柄変動表示が開始され、図37(d)では、第1装飾図柄表示装置208Lにおいて装飾図柄の変動表示が行われている。また、第2装飾図柄表示装置208Mでは、第五図柄の変動表示が行われ、特図1の第四図柄ランプi1は白色に点灯している。さらに、第3装飾図柄表示装置208Nの上部に表示されている特図1の保留数を示す数字は、これまでの「2」から「1」に減少している。しかしながら、保留アイコンは2つ表示されている。
図37(e)では、保留アイコンの移動アニメーションが開始され、特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域(変動アイコン表示領域eに最も近い領域)に表示されていた保留アイコン(第1保留アイコン)f1は、変動アイコン表示領域eに向けて移動を開始しており、特図1保留アイコン表示領域fの2番目の領域(変動アイコン表示領域eに2番目に近い領域)に表示されていた保留アイコン(第2保留アイコン)f2は、1番目の領域に向けて移動を開始している。
図37(f)では、保留アイコンの移動アニメーションが完了し、変動アイコン表示領域e内のステージにデフォルトの態様の変動アイコンe1が表示され、特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域にデフォルトの態様の第1保留アイコンf1が表示されている。すなわち、移動アニメーションの開始前と完了後で表示態様の変化は生じていない。ただし、アイコンの移動中や移動完了後に予告態様や先読み予告態様に変化する場合があってもよい。
図37(g)では、第3装飾図柄表示装置208NにおけるステージSGの上に保留変化演出用のキャラクタNJが直立姿勢のまま飛び降りてくる。保留変化演出は何種類も用意されており、ここでの保留変化演出を、他の保留変化演出と区別する場合には「保留変化第1演出」という。続く図37(h)では、キャラクタNJがポーズを決め、さらに、キャラクタNJの上には「いくぞ」の吹き出しの表示が表示されている。図37(i)では、キャラクタNJが手裏剣を手に持っており、次の図37(j)では、その手裏剣が投げられている。保留変化第1演出は、図37(g)のキャラクタNJが登場したタイミングから開始されていると見てもよいし、同図(h)のキャラクタNJがポーズを決めて吹き出しが表示されたタイミングから開始されていると見てもよいし、同図(i)のキャラクタNJが手裏剣を手にしたタイミングから開始されていると見てもよいし、同図(j)のキャラクタNJが手裏剣を投げたタイミングから開始されていると見てもよい。
図37(k)では、キャラクタNJが投げた手裏剣が第1保留アイコンf1に重なり、同図(l)では、第1保留アイコンf1と手裏剣がエフェクト画像mfによって覆われて見えなくなっている。手裏剣がアイコンに重なった状態は、手裏剣がそのアイコンに命中したと見ることができる(以下においても同じ。)。保留変化第1演出は、エフェクト画像mfの表示が開始されたタイミングから開始されていると見てもよい。続く図37(m)では、エフェクト画像mfが小さくなり、第1保留アイコンf1が見え始めている。すなわち、エフェクト画像mfは第1保留アイコンf1よりも小さくなり、斜線模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が見え始めている。やがて、エフェクト画像mfは無くなり、図37(n)では、特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域には、斜線模様の態様の第1保留アイコンf1が表示されている。この図37(n)に示すキャラクタNJは、アイコンの表示態様変化に成功したときにとる成功ポーズをとっている。図37(o)では、そのキャラクタNJの消去アニメーションが開始され、キャラクタNJが煙画像によって覆われて見えなくなっている。図37(p)では、煙画像が無くなるとともにキャラクタNJも消え、ステージSGの上には何も表示されていない状態に戻っている。保留変化第1演出は、図37(n)のエフェクト画像mfが消えたタイミング、すなわち保留アイコンの態様変化完了で終了と見てもよいし、同図(p)のキャラクタNJが消えたタイミングで終了と見てもよい。
また、図37(p)では、閉じた状態のチャンスルーレット表示CRが振動し始めていおり、ルーレット演出が開始されている。続く図37(q)では、上下の枠部分CRfが開き始め、表示スペースCRsが見え始め、同図(r)では、チャンスルーレット表示CRは全開状態になり、表示スペースCRsには「もしかして」の煽り演出の表示が表示されている。この煽り演出は、チャンスルーレット表示CRで変動表示が開始されることを予告する演出に相当し、前兆演出であるともいえる。そして、図37(s)では、表示スペースCRsで変動表示が開始されている。なお、煽り演出が行われても、変動表示が開始されない場合もある。また、そもそも煽り演出も行われず、変動表示も開始されない場合もある。あるいは、煽り演出が行われず、いきなり変動表示が開始される場合もあり、この場合には、煽り演出が行われて変動表示が開始された場合よりも、大当りの期待度(信頼度)は高くなるが、反対に低くなってもよい。図37(t)では、チャンスルーレット表示CRにおける変動表示が終了し、「次に期待」という文字表示が表示され、次変動を対象とした先読み予告が行われている。図37(u)では、チャンスルーレット表示CRが閉まり始めており、同図(v)ではチャンスルーレット表示CRは閉まった状態に戻っている。チャンスルーレット演出は、図37(p)から同図(v)までと見てもよいし、同図(r)から同図(t)までと見てもよい。
図37(w)では、これまで、高速で変動表示を続けていた、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cそれぞれの装飾図柄のうち、左図柄表示領域208aにおける装飾図柄の変動速度が、図柄を認識可能な程度まで落ち、同図(x)では、左図柄表示領域208aで第1停止(仮停止)が行われ、今度は、右図柄表示領域208cにおける装飾図柄の変動速度が、図柄を認識可能な程度まで落ちている。図37(y)では、右図柄表示領域208cで第2停止(仮停止)が行われているが、リーチ状態とはならず、中図柄表示領域208bにおける装飾図柄の変動速度が、図柄を認識可能な程度まで落ちている。図37(z)では、残った中図柄表示領域208bで仮停止が行われ、「装飾7−装飾1−装飾1」の組み合わせが揺れ変動(仮表示)している。そして、図37(END)では、「装飾7−装飾1−装飾1」の組み合わせが停止表示される。なお、図37(a)と同様、装飾図柄の組み合わせが停止表示された直後では、変動アイコンe1は表示されたままである。
図38は、保留変化第1演出とともに保留変化第2演出が行われる例を示す図である。この図38は、左半分の例と右半分の例との2つの例が示されている。
まず、左半分の例について説明する。図38(a)は、図37(f)からの続きであり、保留アイコンの移動アニメーションが完了し、デフォルトの点模様の態様の保留アイコンf1が一つ表示されている状態で装飾図柄の変動表示が行われている。この図38(a)に示す第2装飾図柄表示装置208Mには、図16(f)等に変化予告表示jとして表示された宝箱の絵柄の一部分が示されている。すなわち、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面の右端から徐々に宝箱TBが出現してくる出現アニメーションが表示されている。変化予告表示として表示された宝箱TBが関係する保留変化演出を、他の保留変化演出と区別する場合には「保留変化第2演出」という。図38(b)では、出現アニメーションが完了し、閉じた状態の宝箱TBの全体が第2装飾図柄表示装置208Mに表示されており、続く同図(c)では、宝箱TBが開き、中から変化候補アイコンHKIが出現する。この変化候補アイコンHKIは、斜線模様の態様である丸形のアイコンであり、宝箱TBの上に表示されている。なお、図38に示す宝箱TBは、デフォルトの態様である点模様の態様で表示されており、中から出現する変化候補アイコンHKIの態様とは関係性がないが、宝箱TBの態様と、中から出現する変化候補アイコンHKIの態様とを一致させてもよい。例えば、横線模様の態様の宝箱TBの中からは、横線模様の態様の変化候補アイコンHKIが出現するようにしてもよい。あるいは、宝箱TBから変化候補アイコンHKIがいかなる場合であっても必ず出現するとは限らず、宝箱TBの態様は、変化候補アイコンHKIの出現のしやすさを表していてもよい。すなわち、点模様、斜線模様、ひし形模様、格子模様、縦線模様、横線模様の順に、変化候補アイコンHKIが出現する可能性が高くなり、横線模様であれば、変化候補アイコンHKIが必ず出現するようにしてもよい。
図38(d)に示す第3装飾図柄表示装置208Nでは、ステージSGの上に保留変化第1演出用のキャラクタNJが出現する。続く図38(e)では、キャラクタNJがポーズを決めて「いくぞ」の吹き出しが表示され、同図(f)では、キャラクタNJが手裏剣を手にする。そして、図38(g)では、そのキャラクタNJが手裏剣を投げつける。また、この図38(g)では、変化候補アイコンHKIの移動アニメーションが開始されている。それまで宝箱TBの上に停止表示されていた変化候補アイコンHKIは移動を開始し、変化候補アイコンHKIが、第2装飾図柄表示装置208Mと第1装飾図柄表示装置208Lを跨いで表示されている。すなわち、変化候補アイコンHKIの左端部分が第2装飾図柄表示装置208Mに表示され、変化候補アイコンHKIの右側部分が第1装飾図柄表示装置208Lに表示されている。なお、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面を囲むフレームが邪魔をして変化候補アイコンHKIの中央部分が見えなくなっている。
保留変化第2演出は、宝箱TBの出現アニメーションが開始されたタイミングから開始されていると見てもよいし、図38(b)に示すようにその出現アニメーションが完了したタイミングから開始されていると見てもよいし、同図(c)に示す変化候補アイコンHKIが出現したタイミングから開始されていると見てもよいし、変化候補アイコンHKIの移動アニメーションが開始されたタイミングから開始されていると見てもよい。
図38(h)では、キャラクタNJが投げた手裏剣が、デフォルトの態様(点模様の態様)の変動アイコンe1に重なっている。一方、第1装飾図柄表示装置208Lに移動してきた変化候補アイコンHKIは、変動アイコンe1の上を通過している。続く図38(i)では、変動アイコンe1と手裏剣がエフェクト画像meによって覆われて見えなくなっている。図38(j)では、エフェクト画像meが小さくなり、変動アイコンe1が見え始めている。すなわち、エフェクト画像meは変動アイコンe1よりも小さくなり、斜線模様の態様に変化した変動アイコンe1が見え始めている。また、図38(j)では、変化候補アイコンHKIの一部が第1保留アイコンf1の一部に重なっている。図38(k)では、変動アイコンe1を覆っていたエフェクト画像meは無くなっているが、今度は、第1保留アイコンf1と変化候補アイコンHKIがエフェクト画像mfによって覆われて見えなくなっている。なお、図38(j)〜同図(k)の間では、変動アイコンe1を覆っていたエフェクト画像meと、第1保留アイコンf1と変化候補アイコンHKIを覆うエフェクト画像mfの両方が表示されている期間があってもよい。続く図38(l)では、そのエフェクト画像mfが第1保留アイコンf1よりも小さくなり、変化候補アイコンHKIの態様と同じ斜線模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が見え始めている。やがて、エフェクト画像mfは無くなり、図38(m)では、特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域には、斜線模様の態様の第1保留アイコンf1が表示され、キャラクタNJは成功ポーズをとっている。この後、第2装飾図柄表示装置208Mに表示されていた宝箱TBが消える。また、図38(m)の続きは図37(o)につながる。
保留変化第2演出は、図38(m)のエフェクト画像mfが消えたタイミング、すなわち保留アイコンの態様変化完了で終了と見てもよいし、その後の宝箱TBが消えたタイミングで終了と見てもよい。
以上説明した左半分の例では、変動アイコンe1は、忍者のキャラクタNJによる保留変化第1演出によって、デフォルトの態様から通常予告の態様(斜線模様の態様)に変化しており、第1保留アイコンf1は、変化候補アイコンHKIによる保留変化第2演出によって、デフォルトの態様から先読み予告の態様(斜線模様の態様)に変化している。すなわち、異なるアイコンの態様が変化している。
保留変化第2演出における変化候補アイコンHKIは、出現した時点から変化させる態様の候補を自身の態様によって示唆しており、変化態様候補表示に相当する。すなわち、この例では、変化候補アイコンHKIは、出現した時点から斜線模様の態様であり、第1保留アイコンf1も最終的には斜線模様の態様に変化している。なお、変化候補アイコンHKIは、出現時点は、変化させる態様の候補の態様ではなく、出現後に、変化させる態様の候補の態様に変化してもよい。また、変化候補アイコンHKIは、図38(j)のタイミングで、変化対象の候補のアイコンを示唆しており、変化対象候補表示に相当する。したがって、出現した時点では、どのアイコン(変動アイコンまたは複数の保留アイコンが表示されていればいずれの保留アイコン)が変化対象の候補であるのか不明である。
また、保留変化第1演出における忍者のキャラクタNJが投げる手裏剣も、図38(h)のタイミングで、変化対象の候補のアイコンを示唆しており、変化対象候補表示に相当する。なお、変化候補アイコンHKIと同様に、手裏剣の態様(模様)によって、変化させる態様の候補を自身の態様によって示唆することも可能である。また、手裏剣の態様(模様)ではなく、忍者のキャラクタNJの着物の態様(模様)等によっても、変化させる態様の候補を示唆することが可能である。
続いて、右半分の例について説明するが、左半分の例における説明と重複する説明は省略する場合がある。
図38(1)は、図38(c)からの続きであり、宝箱TBの上には、斜線の模様の態様の変化候補アイコンHKIが表示されており、ステージSGの上には保留変化第1演出用のキャラクタNJも表示されている。図38(2)では、保留変化第2演出における変化候補アイコンHKIの移動アニメーションが開始されており、同図(3)では、保留変化第1演出における忍者のキャラクタNJがポーズを決めて「いくぞ」の吹き出しが表示されている。図38(4)では、変化候補アイコンHKIの一部が第1保留アイコンf1の一部に重なっている。また、キャラクタNJからは手裏剣が投げられている。図38(5)では、第1保留アイコンf1と変化候補アイコンHKIがエフェクト画像mfによって覆われて見えなくなっている。一方、キャラクタNJが投げた手裏剣は、まだいずれのアイコンにも当たっていない。続く図38(6)では、エフェクト画像mfが第1保留アイコンf1よりも小さくなり、変化候補アイコンHKIの態様と同じ斜線模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が見え始めている。また、その第1保留アイコンf1の一部には、キャラクタNJが投げた手裏剣の一部が重なっている。なお、ここでは、エフェクト画像mfが小さくなったことで、変化後の第1保留アイコンf1の態様(模様)が見える状態になっているが、エフェクト画像mf等によって見えない状態を維持し続ける場合があってもよい。例えば、手裏剣の一部が重なっている場合には、エフェクト画像mfを小さくせず、そのままの大きさを維持させ、手裏剣命中によるエフェクト画像mfにそのまま引き継がせてもよい。図38(7)では、第1保留アイコンf1が再びエフェクト画像mfによって覆われて見えなくなっている。また、手裏剣もエフェクト画像mfによって覆われて見えなくなっている。なお、図38(6)で小さくなっているエフェクト画像mfが消える前に図38(7)に示す次のエフェクト画像mfが表示される場合があってもよいし、一旦エフェクト画像mfが消えてから次のエフェクト画像mfが表示される場合があってもよい。図38(8)では、エフェクト画像mfが第1保留アイコンf1よりも小さくなり、ひし形模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が見え始めている。やがて、エフェクト画像mfは無くなり、図38(9)では、特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域には、ひし形模様の態様の第1保留アイコンf1が表示され、キャラクタNJは成功ポーズをとっている。図38(9)の続きは図37(o)につながる。なお、保留変化第1演出における忍者のキャラクタNJも、保留変化第2演出における宝箱TBも、この後、消えることになるが、どちらが先に消えてもよく、同時に消えてもよい。
以上説明した右半分の例では、忍者のキャラクタNJによる保留変化第1演出も、変化候補アイコンHKIによる保留変化第2演出も、ともに第1保留アイコンf1を変化対象のアイコンにしており、デフォルトの態様であった第1保留アイコンf1は、最終的に、先読み予告における大当りの信頼度が2段階上がったひし形模様の態様に変化している。ただし、この例では、保留アイコンの態様変化のタイミングがズレているが、同時であってもよい。また、右半分の例では、保留変化第2演出による態様変化の方が、保留変化第1演出による態様変化よりも先であったが、反対に、保留変化第1演出による態様変化の方が、保留変化第2演出による態様変化よりも先であってもよい。
図39は、左半分に、保留変化第1演出と保留変化第2演出が複合した例を示し、右半分に、保留変化第3演出の一例を示す図である。
まず、左半分の例について説明するが、図38に示す例における説明と重複する説明は省略する場合がある。
図39(a)は、図38(c)からの続きであり、宝箱TBの上には、斜線の模様の態様の変化候補アイコンHKIが表示されており、ステージSGの上には保留変化第1演出用のキャラクタNJも表示されている。図39(b)では、保留変化第2演出における変化候補アイコンHKIの移動アニメーションが開始されており、同図(c)では、保留変化第1演出における忍者のキャラクタNJがポーズを決めて「いくぞ」の吹き出しが表示されている。図39(e)では、変化候補アイコンHKIにキャラクタNJが投げた手裏剣が重なっている。すなわち、変化候補アイコンHKIに手裏剣が命中し、最終的な変化対象となる変動アイコンあるいは保留アイコンではなく、これらの最終的な変化対象となるアイコンに作用するアイコン(変化候補アイコンHKI)が変化対象になっている。続く図39(f)では、変化候補アイコンHKIが手裏剣とともにエフェクト画像mhによって覆われて見えなくなっている。図39(g)では、エフェクト画像mhが変化候補アイコンHKIよりも小さくなり、斜線模様の態様ではなく、もう一段上のひし形模様の態様に変化した変化候補アイコンHKIが見え始めている。図39(h)では、エフェクト画像mhが完全に消え、ひし形模様の態様に変化した変化候補アイコンHKIの一部が、第1保留アイコンf1の一部に重なっている。ひし形模様の態様に変化した変化候補アイコンHKIは変化態様候補表示に相当し、第1保留アイコンf1の一部に重なった変化候補アイコンHKIは変化対象候補表示に相当する。図39(i)では、その第1保留アイコンf1が変化候補アイコンHKIとともにエフェクト画像mfによって覆われて見えなくなっている。図39(j)では、エフェクト画像mfが第1保留アイコンf1よりも小さくなり、ひし形模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が見え始めている。やがて、エフェクト画像mfは無くなり、図39(k)では、特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域には、ひし形模様の態様の第1保留アイコンf1が表示され、キャラクタNJは成功ポーズをとっている。図39(k)の続きは図37(o)につながる。なお、ここでも、保留変化第1演出における忍者のキャラクタNJも、保留変化第2演出における宝箱TBも、この後、消えることになるが、どちらが先に消えてもよく、同時に消えてもよい。
以上説明した左半分の例では、忍者のキャラクタNJによる保留変化第1演出と、変化候補アイコンHKIによる保留変化第2演出が複合し、保留アイコンの態様変化が一回で2段階上がったひし形模様の態様に変化している。なお、忍者のキャラクタNJが投げた手裏剣が変化候補アイコンHKIに命中せず変化候補アイコンHKIは斜線模様の態様のままであったり、忍者のキャラクタNJが投げた手裏剣が変化候補アイコンHKIに命中したにも関わらず変化候補アイコンHKIは斜線模様の態様のままであった場合には、第1保留アイコンf1は、ひし形模様の態様よりも大当りの期待度が低い斜線模様の態様にしか変化しない。
続いて、右半分の例について説明する。
図39(1)は、図37(f)からの続きであり、第1特図始動口230に1球の入賞がある。図39(2)では、特図1保留アイコン表示領域fの2番目の領域において、保留アイコンの増加アニメーションが開始され、保留アイコンが徐々に大きくなってくる。図39(3)では、保留アイコンの増加アニメーションが終了し、特図1保留アイコン表示領域fの2番目の領域に第2保留アイコンf2が表示されている。
図39(4)では、第1保留アイコンf1が振動を始め、続く同図(5)では、第1保留アイコンf1の拡大表示が開始される。第1保留アイコンf1は、特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域を越えるまで拡大される。この拡大された態様は、保留変化演出が開始されることを予告する態様に相当する。拡大表示された第1保留アイコンf1と、隣の第2保留アイコンf2は重なってもよいし、重ならなくてもよい。なお、この後開始される保留変化演出を、他の保留変化演出と区別するため「保留変化第3演出」という。
図39(6)では、保留変化第3演出用の番長のキャラクタBCが保留枠UIの上に出現し、同図(7)では、その番長のキャラクタBCがポーズを決める。すると、拡大表示されていた第1保留アイコンf1がエフェクト画像mf’によって覆われる(図39(8))。このエフェクト画像mf’は、隣の第2保留アイコンf2の一部まで覆っているが、隣の第2保留アイコンf2の全部を覆ってもよいし、隣の第2保留アイコンf2は覆わないようにしてもよい。
保留変化第3演出は、図39(6)の番長のキャラクタBCが登場したタイミングから開始されていると見てもよいし、同図(7)の番長のキャラクタBCがポーズを決めたタイミングから開始されていると見てもよいし、同図(8)のエフェクト画像mf’が表示されたタイミングから開始されていると見てもよい。
図39(9)では、エフェクト画像mf’が、拡大表示された第1保留アイコンf1よりも小さくなり、ひし形模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が見え始めている。やがて、エフェクト画像mf’は完全に無くなり、図39(10)では、拡大表示された、ひし形模様の態様の第1保留アイコンf1が表示されている。続く図39(11)では、第1保留アイコンf1の大きさが元に戻り、同図(12)では、保留変化第3演出用の番長のキャラクタBCが消える。なお、装飾図柄の変動表示は依然として継続している。
保留変化第3演出は、図39(10)のエフェクト画像mf’が消えたタイミング、すなわち保留アイコンの態様変化完了で終了と見てもよいし、同図(11)の第1保留アイコンf1の大きさが元に戻ったタイミングで終了と見てもよいし、同図(12)の番長のキャラクタBCが消えたタイミングで終了と見てもよい。
なお、保留変化第3演出によって態様が変化されやすい保留アイコンは、第2保留アイコンf2よりも第1保留アイコンf1であり、総ての保留アイコンの中で第1保留アイコンf1が最も変化されやすくてもよく、保留されたタイミングが早い保留ほど変化されやすくてもよい。あるいは、総ての保留アイコンの中で第1保留アイコンf1のみが変化されるようにしてもよい。また、保留変化第1演出よりも保留変化第3演出の方が、大当りの期待度(信頼度)が高い態様に変化させやすい。すなわち、アイコンの態様は、保留変化第1演出では1段階しか上がらないが、保留変化第3演出では2段階上がる。また同様に、保留変化第2演出よりも保留変化第3演出の方が、大当りの期待度(信頼度)が高い態様に変化させやすい。
図40は、保留変化第3演出の番長のキャラクタBCが登場する演出例を示す図である。この図40も、左半分の例と右半分の例との2つの例が示されている。
まず、左半分の例について説明するが、図39の右半分に示す例における説明と重複する説明は省略する場合がある。
図40(a)は、図37(f)からの続きであり、保留変化第3演出用の番長のキャラクタBCが保留枠UIの上に出現している。図40(b)では、デフォルトの態様の第1保留アイコンf1が振動を始め、続く同図(c)では、第1保留アイコンf1が、それまで表示されていた特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域を飛び出し、表示画面中央に移動することで、あぐらをかいて座っている番長のキャラクタBCに重なる。なお、それまで第1保留アイコンf1が表示されていた特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域には、飛び出した第1保留アイコンf1の跡がシルエット表示Silとして表示されている。ここでは、シルエット表示Silを点線で表しているが、第1保留アイコンf1の態様と同じ態様(この例では点模様の態様)でシルエット表示Silも表示されるようにしてもよい。また、第1保留アイコンf1の色については、第1保留アイコンf1の色が何色であろうと、シルエット表示Silでは灰色で表示するようにしてもよいし、例えば、第1保留アイコンf1の色が青色であった場合には、シルエット表示Silでは暗い青色で表示するようにして、第1保留アイコンf1の色とシルエット表示Silの色を、同色系統で統一するようにしてもよい。
図40(d)では、番長のキャラクタBCがポーズを決め、ちょうど番長のキャラクタBCが第1保留アイコンf1を持っているように見える。続く図40(e)では、第1保留アイコンf1がエフェクト画像mbによって覆われ、同図(f)では、エフェクト画像mbが、第1保留アイコンf1よりも小さくなり、斜線模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が見え始めている。図40(g)では、エフェクト画像mbが完全に消え、番長のキャラクタBCが斜線模様の態様に変化した第1保留アイコンf1を持っているように見える。なお、図40(g)に示す第1保留アイコンf1が青色に変化した場合には、図40(g)に示すシルエット表示Silも暗い青色に変化させてもよい。図40(h)では、番長のキャラクタBCが消え、表示画面中央には斜線模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が残る。やがて移動アニメーションが開始され、この斜線模様の態様の第1保留アイコンf1が特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域に向けて移動を開始し(図40(i))、図40(j)では特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域に斜線模様の態様の第1保留アイコンf1が表示されている。
続いて、右半分の例について説明する。この右半分の例は、忍者のキャラクタNJによる保留変化第1演出と、番長のキャラクタBCによる保留変化第3演出が行われる一例である。
図40(1)は、図37(f)からの続きであり、保留変化第3演出用の番長のキャラクタBCが保留枠UIの上に表示されているとともに、ステージSGの上には保留変化第1演出用の忍者のキャラクタNJが表示されている。番長のキャラクタBCが出現したタイミングと、忍者のキャラクタNJが出現したタイミングは、どちらが早くてもよく、同じであってもよい
図40(2)では、デフォルトの態様(点模様の態様)の第1保留アイコンf1が、それまで表示されていた特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域を飛び出し、表示画面中央に移動することで、あぐらをかいて座っている番長のキャラクタBCに重なる。なお、左半分の例と同じく、それまで第1保留アイコンf1が表示されていた特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域には、飛び出した第1保留アイコンf1の跡がシルエット表示Silとして表示されている。図40(3)では、保留変化第1演出における忍者のキャラクタNJがポーズを決めて「いくぞ」の吹き出しが表示されている。続く図40(4)では、忍者のキャラクタNJが手裏剣を投げ、同図(5)では、表示画面中央に移動した第1保留アイコンf1に、手裏剣が重なっている。図40(6)では、第1保留アイコンf1が手裏剣とともにエフェクト画像mfによって覆われて見えなくなっている。図40(7)では、エフェクト画像mfが第1保留アイコンf1よりも小さくなり、斜線模様の態様に変化した変化候補アイコンHKIが見え始めている。図40(8)では、エフェクト画像mfが完全に消え、斜線模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が番長のキャラクタBCに重なっている。ここでの第1保留アイコンf1の態様変化は、保留変化第1演出によるものであり、図40(8)に示すキャラクタNJは成功ポーズをとっている。なお、このキャラクタNJは消えるまで成功ポーズをとり続けている。
図40(9)では、番長のキャラクタBCがポーズを決め、ちょうど番長のキャラクタBCが第1保留アイコンf1を持っているように見える。続く図40(10)では、第1保留アイコンf1がエフェクト画像mbによって覆われ、同図(11)では、エフェクト画像mbが、第1保留アイコンf1よりも小さくなり、ひし形模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が見え始めている。図40(12)では、エフェクト画像mbが完全に消え、番長のキャラクタBCがひし形模様の態様に変化した第1保留アイコンf1を持っているように見える。ここでの第1保留アイコンf1の態様変化は、保留変化第3演出によるものである。図40(13)では、番長のキャラクタBCが消え、表示画面中央にはひし形模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が残る。なお、忍者のキャラクタNJも消えているが、番長のキャラクタBCが消えるタイミングと、忍者のキャラクタNJが消えるタイミングは、どちらが早くてもよく、同じであってもよい。
図41は、図40の右半分の例の続きを示す図と、保留変化第4演出を示す図である。
図40(13)から続く図41(14)では、第1保留アイコンf1の移動アニメーションが開始され、ひし形模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域に向けて移動を開始し、図41(15)では特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域にひし形模様の態様の第1保留アイコンf1が表示されている。
以上説明した図40の右半分の例では、忍者のキャラクタNJによる保留変化第1演出も、番長のキャラクタBCによる保留変化第3演出も、ともに第1保留アイコンf1を変化対象のアイコンにしており、デフォルトの態様であった第1保留アイコンf1は、最終的に、先読み予告における大当りの信頼度が2段階上がったひし形模様の態様に変化している。ただし、この例では、保留アイコンの態様変化のタイミングがズレているが、同時であってもよい。また、保留変化第1演出による態様変化の方が、保留変化第3演出による態様変化よりも先であったが、反対に、保留変化第3演出による態様変化の方が、保留変化第1演出による態様変化よりも先であってもよい。
続いて、保留変化第4演出について説明する。
図41(a)は、図37(f)からの続きであり、第1特図始動口230に1球の入賞がある。図41(b)では、特図1保留アイコン表示領域fの2番目の領域に第2保留アイコンf2が新たに表示されている。この第2保留アイコンは、保留変化第4演出のルーレットアイコンであり、図41(b)に示す第2保留アイコンf2であるルーレットアイコンは変動表示中の態様である。この変動表示中の態様のルーレットアイコンは変化対象候補表示に相当する。すなわち、入賞時(出現時)から自身がこの後に変化することを予告する態様である。なお、図41(b)では、スピーカ120から保留増加音が出力されている。
図41(c)では、図41(b)で行われていた装飾図柄の変動表示が終了し、「装飾7−装飾1−装飾1」の組み合わせが停止表示される。なお、装飾図柄の組み合わせが停止表示された直後では、変動アイコンe1は表示されたままである。また、図41(c)に示す第2保留アイコンf2であるルーレットアイコンは変動表示中の態様のままである。図41(d)では、装飾図柄の確定表示が行われている。装飾図柄の確定表示が開始されると、変動アイコンe1の消去アニメーションが開始され、図41(d)に示す変動アイコン表示領域e内のステージでは、変動アイコンe1がかなり小さくなっており、続く図41(e)では、変動アイコンe1の消去アニメーションが完了し、変動アイコン表示領域e内のステージには何も表示されていない。なお、確定表示中も、第2保留アイコンf2であるルーレットアイコンは変動表示中の態様のままである。
続いて、特図1の図柄変動表示が開始され、図41(f)では、第1装飾図柄表示装置208Lにおいて装飾図柄の変動表示が行われている。また、第2装飾図柄表示装置208Mでは、第五図柄の変動表示が行われ、特図1の第四図柄ランプi1は白色に点灯している。さらに、第3装飾図柄表示装置208Nの上部に表示されている特図1の保留数を示す数字は、これまでの「2」から「1」に減少している。しかしながら、保留アイコンは2つ表示されており、第2保留アイコンf2であるルーレットアイコンは変動表示中の態様のままである。
図41(g)では、保留アイコンの移動アニメーションが開始され、特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域に表示されていた第1保留アイコンf1は、変動アイコン表示領域eに向けて移動を開始しており、特図1保留アイコン表示領域fの2番目の領域に表示されていた第2保留アイコンf2であるルーレットアイコンは、変動表示中の態様のまま1番目の領域に向けて移動を開始している。
図41(h)では、保留アイコンの移動アニメーションが完了し、変動アイコン表示領域e内のステージにデフォルトの態様の変動アイコンe1が表示され、特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域には、特図1保留アイコンf1として、変動表示中の態様のルーレットアイコンが表示されている。この例では、変動表示中の態様のルーレットアイコンが、連続する装飾図柄の変動表示(特図の図柄変動表示とも言える)を跨いで継続して表示されていたが、スーパーリーチ演出中や確定表示中はルーレットアイコン(保留アイコン)が一旦消え、次の装飾図柄の変動表示(特図の図柄変動表示とも言える)が開始されたらルーレットアイコン(保留アイコン)が表示されるようにしてもよい。
図41(i)では、これまで変動表示中の態様であったルーレットアイコンが、変動表示を終了し、「格子」の文字が停止表示された態様に変化している。この「格子」の文字が停止表示された態様のルーレットアイコンは変化態様候補表示に相当する。すなわち、自身がこの後に格子模様の態様に変化することを予告する態様である。
続く図41(j)では、第1保留アイコンf1であるルーレットアイコンがエフェクト画像mfによって覆われて見えなくなっている。図41(k)では、エフェクト画像mfが第1保留アイコンf1よりも小さくなり、格子模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が見え始めている。図40(l)では、エフェクト画像mfが完全に消え、特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域に、格子模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が表示されている。すなわち保留アイコンの態様変化が完了しており、この図40(l)のタイミングで保留変化第4演出が終了する。なお、保留変化第4演出は、図41(b)に示すようにルーレットアイコンが出現したタイミングから開始されていると見てもよいし、同図(i)に示すように、ルーレットアイコンが停止表示された態様に変化したタイミングから開始されていると見てもよい。
以上説明したように、ルーレットアイコンは、自身についての保留変化予告表示に相当する。
図41(i’)は、図41(i)とは別の例を示す図である。この図41(i’)では、変動表示中の態様であったルーレットアイコンが、変動表示を終了し、「格子」の文字が停止表示された態様に変化すると同時に、ベースアイコンUIbおよびチャンスルーレット表示CRの枠部分CRfの模様が、格子模様に変化している。さらに、第1保留アイコンf1の上方には「チャンスアップ」という文字が表示されている。ルーレットアイコンが、「格子」の文字が停止表示された態様に変化しても、実際に、そのルーレットアイコン自身が格子模様の態様に必ず変化するとは限らない。しかしながら、このように、ベースアイコンUIbおよびチャンスルーレット表示CRの枠部分CRfの模様が、格子模様に変化すると、変化しなかった場合(図41(i)参照)よりもルーレットアイコン自身が格子模様の態様に変化しやすくなる。あるいは、必ず変化するようにしてもよい。
また、ベースアイコンUIbおよびチャンスルーレット表示CRの枠部分CRfの模様が格子模様に変化するタイミングは、ルーレットアイコンが「格子」の文字が停止表示された態様に変化した後であってもよい。あるいは、ルーレットアイコンが変動表示中の態様である段階で変化し、ベースアイコンUIbおよびチャンスルーレット表示CRの枠部分CRfの模様が変化すると、その模様を表す文字がルーレットアイコンに停止表示されやすくなるようにしてもよい。
なお、ベースアイコンUIbの模様およびチャンスルーレット表示CRの枠部分CRfの模様のうち、いずれか一方のみの模様が変化する場合があってもよく、この場合には、両方変化した場合よりも、ルーレットアイコン自身が格子模様の態様に変化しにくくなってもよい。あるいは、ルーレットアイコンの停止表示よりも先に変化する場合には、両方変化した場合よりも、いずれか一方のみの模様が変化した場合の方が、その模様を表す文字がルーレットアイコンに停止表示されにくくなってもよい。
図41(l’)は、図41(l)とは別の例を示す図である。この図41(l’)は、先の図41(i’)から続く例であり、ベースアイコンUIbおよびチャンスルーレット表示CRの枠部分CRfの模様が、格子模様に変化したにも関わらず、ルーレットアイコン自身が格子模様の態様に変化せずに、デフォルトの態様になってしまった例である。ただし、上述のごとく、ベースアイコンUIbおよびチャンスルーレット表示CRの枠部分CRfの模様が、格子模様に変化すると、ルーレットアイコン自身も格子模様の態様に必ず変化するようにしてもよい。また、ルーレットアイコンが「格子」の文字が停止表示された態様に変化したのは、自身の態様変化を予告しているのではなく、他の表示やアイコン(ここでは、ベースアイコンUIbおよびチャンスルーレット表示CRの枠部分CRfの少なくとも一方の模様)の態様が変化することを予告している場合があってもよい。
なお、ルーレットアイコンが「格子」の文字が停止表示された態様に変化すると、そのルーレットアイコン自身が格子模様の態様に必ず変化するようにしてもよい。
図42は、保留変化第5演出の一例を示す図である。
図42(1)では、いずれもデフォルトの態様の2つの保留アイコンf1,f2が表示されている状態で装飾図柄の変動表示が行われている。図42(2)では、的アイコンTIの出現アニメーションが開始され、第1装飾図柄表示装置208Lの中央上端に的アイコンTIの一部が見え始めている。この出現アニメーションでは、的アイコンTIが徐々に降りてきており、図42(3)では的アイコンTIが表示画面中央部分を通過する。やがて的アイコンTIは、第2保留アイコンf2に付き、出現アニメーションは終了になる(図42(4))。的アイコンTIが付いた保留アイコンは、的アイコンTIが付いていない保留アイコンに比べてで態様変化が起こりやすい。なお、的アイコンTIが付いた保留アイコンであっても、態様変化が必ず起こるのではなく、起こらない場合もある。あるいは、的アイコンTIが付いた保留アイコンは、態様変化が必ず起こるようにしてもよい。アイコンに付いた的アイコンTIは、変化対象候補表示に相当する。
図42(5)に示す第2装飾図柄表示装置208Mには、保留変化第5演出のキャラクタである吉宗のキャラクタYMが出現し、続く同図(6)では、その吉宗のキャラクタYMが弓を構えている。この図42(6)では、吉宗のキャラクタYMが的アイコンTIを狙っていることを表す矢印アイコンYIが表示されている。この矢印アイコンYIは、後端が第2装飾図柄表示装置208Mにわずかにかかっており、第2装飾図柄表示装置208Mと第1装飾図柄表示装置208Lを跨いで表示されている。また、矢印アイコンYIの先端は、ターゲットになるもの(ここでは的アイコンYI)に接していてもよいし、接していなくてもよいが、照準として定められていることがわかればよい。矢印アイコンYIは照準アイコンあるいは指定アイコンの一種類であり、照準アイコンあるいは指定アイコンは、矢印に限らず、光照射の態様であってもよい。また、矢印アイコンYI等の照準アイコンあるいは指定アイコンは、変化対象候補表示に相当する。さらに、矢印アイコンYI等の照準アイコンあるいは指定アイコンが、照準としているあるいは指定しているアイコンがこの後に変化する模様の態様で表示されてもよい。すなわち、矢印アイコンYI等の照準アイコンあるいは指定アイコンの表示自体が変化態様候補表示に相当する場合があってもよい。
やがて、図42(1)で行われていた装飾図柄の変動表示が終了し、図42(7)では「装飾7−装飾1−装飾1」の組み合わせが停止表示され、同図(8)では装飾図柄の確定表示が開始されている。装飾図柄の確定表示が開始されると、変動アイコンe1の消去アニメーションが開始され、図42(8)に示す変動アイコン表示領域e内のステージでは、変動アイコンe1がかなり小さくなっており、続く図42(9)では、変動アイコンe1の消去アニメーションが完了し、変動アイコン表示領域e内のステージには何も表示されていない。装飾図柄の変動表示が終了しても、第2保留アイコンf2に的アイコンTIは付いたたままであり、確定表示中も同様である。また、吉宗のキャラクタYMも弓を構え続けており、矢印アイコンYIも表示され続けており、確定表示中も同様である。
続いて、特図1の図柄変動表示が開始され、図42(10)では、第1装飾図柄表示装置208Lにおいて装飾図柄の変動表示が行われている。また、第2装飾図柄表示装置208Mでは、第五図柄の変動表示が行われ、特図1の第四図柄ランプi1は白色に点灯している。さらに、第3装飾図柄表示装置208Nの上部に表示されている特図1の保留数を示す数字は、これまでの「2」から「1」に減少している。しかしながら、保留アイコンは2つ表示されており、第2保留アイコンf2には的アイコンTIが付いたたままであり、吉宗のキャラクタYMも弓を構え続け、矢印アイコンYIも表示され続けている。
図42(11)では、保留アイコンの移動アニメーションが開始され、特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域に表示されていた第1保留アイコンf1は、変動アイコン表示領域eに向けて移動を開始しており、特図1保留アイコン表示領域fの2番目の領域に表示されていた第2保留アイコンf2は、的アイコンTIが付いたたまま1番目の領域に向けて移動を開始している。
図42(12)では、保留アイコンの移動アニメーションが完了し、変動アイコン表示領域e内のステージにデフォルトの態様の変動アイコンe1が表示され、特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域には、特図1保留アイコンf1として、的アイコンTIが付いたたままのデフォルトの態様の保留アイコンが表示されている。また、第2装飾図柄表示装置208Mでは、吉宗のキャラクタYMが依然として弓を構え続けており、矢印アイコンYIも表示され続けている。ただし、的アイコンTIが保留アイコンとともに移動したことにより、矢印アイコンYIの向きがわずかに変化するとともに、長さもわずかに短くなっている。
保留アイコンの移動アニメーションが完了した後では、図42(13)に示すように、吉宗のキャラクタYMは弓を構えているが、矢印アイコンYIの表示が消えている。矢印アイコンYIの表示が消えることは、保留変化演出の予備動作と見ることもできる。そして、矢印アイコンYIの表示が消えると、吉宗のキャラクタYMから矢が発射され、図42(14)では、発射された矢が、第2装飾図柄表示装置208Mと第1装飾図柄表示装置208Lを跨いで表示されている。
保留変化第5演出は、図42(5)の吉宗のキャラクタYMが登場したタイミングから開始されていると見てもよいし、同図(13)で矢印アイコンYIの表示が消えたタイミングから開始されていると見てもよいし、吉宗のキャラクタYMから矢が発射されたタイミングから開始されていると見てもよい。
図42(15)では、矢が、第1保留アイコンf1に付いている的アイコンTIに命中し、続く同図(16)では、第1保留アイコンf1がエフェクト画像mfによって覆われて見えなくなっている。なお、的アイコンTIや、その的アイコンTIに命中した矢は、エフェクト画像mfによって覆われおらず、視認可能である。ただし、的アイコンTIや、その的アイコンTIに命中した矢は、エフェクト画像mfによって覆われてもよい。
図42(17)では、エフェクト画像mfが第1保留アイコンf1よりも小さくなり、ひし形模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が見え始めている。図42(18)では、エフェクト画像mfが完全に消え、特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域に、ひし形模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が表示されている。また、保留変化第5演出のキャラクタである吉宗のキャラクタYMはポーズを変え、親指をたてて、アイコンの表示態様変化に成功したときにとる成功ポーズをとっている。続く、図42(19)では、その吉宗のキャラクタYMが消えているが、態様変化を終えた第1保留アイコンf1には依然として的アイコンTIが付いており、その的アイコンTIには矢が命中したままである。保留変化第5演出は、図42(18)のエフェクト画像mfが消えたタイミング、すなわち保留アイコンの態様変化完了で終了と見てもよいし、同図(19)の吉宗のキャラクタYMが消えたタイミングで終了と見てもよい。
やがて、図42(10)で開始された装飾図柄の変動表示が終了し、図42(20)では「装飾7−装飾1−装飾1」の組み合わせが停止表示され、同図(21)では装飾図柄の確定表示が開始されている。装飾図柄の確定表示が開始されると、変動アイコンe1の消去アニメーションが開始され、図42(21)に示す変動アイコン表示領域e内のステージでは、変動アイコンe1がかなり小さくなっており、続く図42(22)では、変動アイコンe1の消去アニメーションが完了し、変動アイコン表示領域e内のステージには何も表示されていない。装飾図柄の変動表示が終了しても、ひし形模様の態様の第1保留アイコンf1に、矢が命中した的アイコンTIは付いたたままであり、確定表示中も同様である。
続いて、特図1の図柄変動表示が開始され、図42(23)では、第1装飾図柄表示装置208Lにおいて装飾図柄の変動表示が行われている。また、第2装飾図柄表示装置208Mでは、第五図柄の変動表示が行われ、特図1の第四図柄ランプi1は白色に点灯している。さらに、第3装飾図柄表示装置208Nの上部に表示されている特図1の保留数を示す数字は、これまでの「1」から「0」に減少している。しかしながら、第1保留アイコンは表示されており、この第1保留アイコンf1には、矢が命中した的アイコンTIは付いたたままである。
図42(24)では、保留アイコンの移動アニメーションが開始され、矢が命中した的アイコンTIが付いたたままの第1保留アイコンf1は、その的アイコンTIを付けたまま変動アイコン表示領域eに向けて移動を開始している。
図42(25)では、保留アイコンの移動アニメーションが完了し、変動アイコン表示領域e内のステージに、ひし形模様の態様の変動アイコンe1が、矢が命中した的アイコンTIを付けたたまま表示されている。なお、図42(25)に示す、的アイコンTIに命中した矢は、第2装飾図柄表示装置208Mと第1装飾図柄表示装置208Lを跨いで表示されている。
以上説明したように、矢が命中した的アイコンTIは、保留アイコンの態様が変化した後も消えずに、態様が変化した保留アイコンに付いたままである。こうすることで、いずれの種類の保留変化演出が行われたかの履歴表示にもなる。例えば、アイコンの態様が同じ態様に変化した場合であっても、保留変化第5演出によって変化した場合は、他の保留変化演出によって変化した場合よりも、大当りの期待度(信頼度)が高かったり、あるいは反対に低かったりする場合には、矢が命中した的アイコンTIの表示が残っていることは有益な情報になる。
また、態様が変化したアイコン、すなわち矢が命中した的アイコンTIが付いているアイコンが保留アイコンf1から変動アイコンe1に変化しても、矢が命中した的アイコンTIは、変動アイコンe1に付いたままである。この場合にも、矢が命中した的アイコンTIは履歴表示になり、しかも、大当りが間近に迫っていることを知らせる情報にもなる。
なお、矢が命中すると的アイコンTIの態様が変化する場合(例えば、白色から赤色に変化する場合や、大きな孔が空く場合)には、矢は消してしまってもよい。また、矢が命中した的アイコンTIが消えてしまう場合があってもよく、この場合には、矢が命中した的アイコンTIが残っていた場合には、消えてしまった場合よりも大当りの期待度(信頼度)が高くてもよく、あるいは、矢が命中した的アイコンTIが残っていた場合には、大当り確定であってもよい。例えば、変動アイコンe1に変化しても、矢が命中した的アイコンTIが付いたままであれば、現在行われている図柄変動表示が大当り確定であってもよい。
また、図42(25)より後については図示省略されているが、この後、スーパーリーチ演出に発展してもよい。例えば、変動アイコンe1に変化しても、矢が命中した的アイコンTIが付いたままであれば、付いていない場合に比べて、スーパーリーチ演出に発展しやすくてもよいし、スーパーリーチ演出に必ず発展してもよい。さらに、矢が命中した的アイコンTIは、確定表示中に変動アイコンとともに消えてもよいし、確定表示前に消えてしまってもよい。例えば、リーチ状態になったタイミングで消えてしまってもよいし、スーパーリーチ演出が開始されると消えてしまってもよい。なお、スーパーリーチ演出が開始されると、変動アイコンe1も消えてしまってもよいし、変動アイコンe1は消えないようにしてもよい。
図43は、保留変化第5演出に関する例を示す図である。
図43(a)は、図42(15)からの続きであり、矢が命中した的アイコンTIが付いている第1保留アイコンf1がエフェクト画像mfに覆われて見えなくなっている。この例では、エフェクト画像mfが拡大していき、図43(b)では、的アイコンTIもエフェクト画像mfに覆われて見えなくなっており、矢の一部もエフェクト画像mfに覆われて見えなくなっている。
図43(c)では、エフェクト画像mfが小さくなり、ひし形模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が見え始めている。また、エフェクト画像mfが消えていくのと同時に、的アイコンTIとその的アイコンTIに命中した矢も消えていく。図43(c)では、的アイコンTIとその的アイコンTIに命中した矢が既に消えている。
図43(d)では、エフェクト画像mfが完全に消え、特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域に、ひし形模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が表示され、第2装飾図柄表示装置208Mでは、保留変化第5演出のキャラクタである吉宗のキャラクタYMがポーズを変え、親指をたてた成功ポーズをとっている。続く図43(e)では、その吉宗のキャラクタYMが消えている。
図43における保留変化第5演出は、図43(c)の的アイコンTIとその的アイコンTIに命中した矢が消えたタイミングで終了と見てもよいし、同図(d)のエフェクト画像mfが消えたタイミング、すなわち保留アイコンの態様変化完了で終了と見てもよいし、同図(e)の吉宗のキャラクタYMが消えたタイミングで終了と見てもよい。
続いて、保留変化第5演出とともに保留変化第1演出が行われる例について説明する。
図43(1)は、図42(12)からの続きであり、第3装飾図柄表示装置208Nでは、ステージSGの上に保留変化第1演出用の忍者のキャラクタNJが出現する。なお、この例では、的アイコンTI、吉宗のキャラクタYM、忍者のキャラクタNJの順で出現しているが、忍者のキャラクタNJ、的アイコンTI、吉宗のキャラクタYMの順で出現してもよいし、的アイコンTI、忍者のキャラクタNJ、吉宗のキャラクタYMの順で出現してもよいし、同時に出現してもよい。
図43(2)では、忍者のキャラクタNJがポーズを決めて「いくぞ」の吹き出しが表示され、同図(3)では、そのキャラクタNJが手裏剣を投げつける。この手裏剣は第1保留アイコンf1に命中し、図43(4)では、手裏剣が命中した第1保留アイコンf1がエフェクト画像mfによって覆われて見えなくなっている。図43(5)では、エフェクト画像mfが第1保留アイコンf1よりも小さくなり、斜線模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が見え始めている。図43(6)では、エフェクト画像mfが完全に消え、特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域に、斜線模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が表示されている。このように、的アイコンTIが表示されているが、保留変化第1演出では、その的アイコンTIを狙わずに、保留アイコン自身を直接変化させている。図43(6)に示す忍者のキャラクタNJは成功ポーズをとっている。図43(7)では、忍者のキャラクタNJが消えているが、これまで、吉宗のキャラクタYMは弓を構え続けており、矢印アイコンYIも表示され続けている。
やがて、矢印アイコンYIの表示が消え、吉宗のキャラクタYMから矢が発射される。発射された矢は、第1保留アイコンf1に付いている的アイコンTIに命中し、図43(8)では、第1保留アイコンf1がエフェクト画像mfによって覆われて見えなくなっている。
図43(9)では、エフェクト画像mfが第1保留アイコンf1よりも小さくなり、格子模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が見え始めている。図43(10)では、エフェクト画像mfが完全に消え、特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域に、格子模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が表示されている。また、保留変化第5演出のキャラクタである吉宗のキャラクタYMはポーズを変え、親指をたてた成功ポーズをとっている。この後は、図42(19)に続く。
以上説明した例では、忍者のキャラクタNJによる保留変化第1演出も、吉宗のキャラクタYMによる保留変化第5演出も、ともに第1保留アイコンf1を変化対象のアイコンにしており、デフォルトの態様であった第1保留アイコンf1は、最終的に、先読み予告における大当りの信頼度が2段階ではなく3段階上がった格子模様の態様に変化している。ただし、この例では、保留アイコンの態様変化のタイミングがズレているが、同時であってもよい。このように、複数の保留変化演出が、同一の対象について複合して行われると、別々に保留変化演出が行われた場合よりも高い態様(2段階ではなく3段階上がった態様)に変化する。なお、ここでは、保留変化第5演出と保留変化第1演出の組み合わせであったが、保留変化第5演出と保留変化第2演出の組み合わせであってもよく、保留変化第5演出と保留変化第3演出の組み合わせであってもよく、保留変化第5演出と保留変化第4演出の組み合わせであってもよく、それ以外の組み合わせであってもよい。
図44は、保留変化第5演出とともに保留変化第1演出が行われる他の例を示す図である。
図44(1)は、図43(1)からの続きであり、第3装飾図柄表示装置208NのステージSGの上に出現した保留変化第1演出用の忍者のキャラクタNJがポーズを決めて「いくぞ」の吹き出しが表示され、同図(2)では、そのキャラクタNJが手裏剣を投げつける。図44(3)では、この手裏剣が、第1保留アイコンf1ではなく、その第1保留アイコンf1に付いている的アイコンTIに重なり、図44(4)では、手裏剣が命中した的アイコンTIが付いていた第1保留アイコンf1がエフェクト画像mfによって覆われて見えなくなっている。図44(5)では、エフェクト画像mfが第1保留アイコンf1よりも小さくなり、斜線模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が見え始めている。図44(6)では、エフェクト画像mfが完全に消え、特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域に、斜線模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が表示され、忍者のキャラクタNJは成功ポーズをとっている。以上説明したように、保留変化第1演出でも、的アイコンTIに手裏剣が命中する場合があってもよい。
図44(7)では、忍者のキャラクタNJが消えているが、これまで、吉宗のキャラクタYMは弓を構え続けており、矢印アイコンYIも表示され続けている。また、態様変化を終えた第1保留アイコンf1には依然として的アイコンTIが付いており、その的アイコンTIには手裏剣が命中したままである。
やがて、矢印アイコンYIの表示が消え、吉宗のキャラクタYMから矢が発射される。発射された矢は、第1保留アイコンf1に付いている的アイコンTIに命中する。すなわち、先に手裏剣が命中していた的アイコンTIに矢も命中する。図44(8)では、第1保留アイコンf1がエフェクト画像mfによって覆われて見えなくなっている。
図44(9)では、エフェクト画像mfが第1保留アイコンf1よりも小さくなり、格子模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が見え始めている。図44(10)では、エフェクト画像mfが完全に消え、特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域に、格子模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が表示されている。また、保留変化第5演出のキャラクタである吉宗のキャラクタYMはポーズを変え、親指をたてた成功ポーズをとっている。
続く、図44(11)では、その吉宗のキャラクタYMが消えているが、態様変化を終えた第1保留アイコンf1には依然として的アイコンTIが付いており、その的アイコンTIには手裏剣と矢が命中したままである。こうすることで、いずれの種類の保留変化演出が行われたかの履歴表示にもなる。すなわち、手裏剣によって保留変化第1演出が行われた履歴表示になり、矢によって保留変化第5演出が行われた履歴表示になる。
やがて、これまで行われていた装飾図柄の変動表示が終了し、図44(12)では「装飾7−装飾1−装飾1」の組み合わせが停止表示され、同図(13)では装飾図柄の確定表示が開始されている。装飾図柄の確定表示が開始されると、変動アイコンe1の消去アニメーションが開始され、図44(13)に示す変動アイコン表示領域e内のステージでは、変動アイコンe1がかなり小さくなっており、続く図44(14)では、変動アイコンe1の消去アニメーションが完了し、変動アイコン表示領域e内のステージには何も表示されていない。装飾図柄の変動表示が終了しても、格子模様の態様の第1保留アイコンf1に、手裏剣と矢が命中した的アイコンTIは付いたたままであり、確定表示中も同様である。
続いて、特図1の図柄変動表示が開始され、図44(15)では、第1装飾図柄表示装置208Lにおいて装飾図柄の変動表示が行われている。また、第2装飾図柄表示装置208Mでは、第五図柄の変動表示が行われ、特図1の第四図柄ランプi1は白色に点灯している。さらに、第3装飾図柄表示装置208Nの上部に表示されている特図1の保留数を示す数字は、これまでの「1」から「0」に減少している。しかしながら、第1保留アイコンは表示されており、この第1保留アイコンf1には、手裏剣と矢が命中した的アイコンTIは付いたたままである。
図44(16)では、保留アイコンの移動アニメーションが開始され、手裏剣と矢が命中した的アイコンTIが付いたたままの第1保留アイコンf1は、その的アイコンTIを付けたまま変動アイコン表示領域eに向けて移動を開始している。
図44(17)では、保留アイコンの移動アニメーションが完了し、変動アイコン表示領域e内のステージに、格子模様の態様の変動アイコンe1が、手裏剣と矢が命中した的アイコンTIを付けたたまま表示されている。なお、図43(17)に示す、的アイコンTIに命中した矢の方は、第2装飾図柄表示装置208Mと第1装飾図柄表示装置208Lを跨いで表示されている。
以上説明した例では、手裏剣と矢が、タイミングをずらして的アイコンTIに命中しているが、同じタイミングで命中することがあってもよい。また、手裏剣と矢のうち一方のみが命中し、他方が外れる場合があってもよい。
図45は、図41に示す保留変化第4演出の他の例を示す図である。
図45(1)は、図37(f)からの続きであり、保留アイコンの移動アニメーションが完了し、デフォルトの点模様の態様の保留アイコンf1が一つ表示されている状態で装飾図柄の変動表示が行われている。図45(2)では、第1特図始動口230に1球の入賞があり、続く図45(3)では、特図1保留アイコン表示領域fの2番目の領域において、保留アイコンの増加アニメーションが開始され、保留アイコンが徐々に大きくなってくる。増加アニメーションによって徐々に大きくなってくる保留アイコンは、保留変化第4演出のルーレットアイコンであり、変動表示中の態様で大きくなってくる。また、スピーカ120からは、保留増加音が出力されている。図45(4)では、保留アイコンの増加アニメーションが終了し、特図1保留アイコン表示領域fの2番目の領域に第2保留アイコンf2が表示されている。この図45(4)に示す第2保留アイコンf2であるルーレットアイコンは変動表示中の態様であり、変化対象候補表示に相当する。なお、保留アイコンの増加アニメーションでは、デフォルトの態様で拡大され、拡大が完了すると同時、あるいは拡大完了後に、変動表示中の態様のルーレットアイコンに変化してもよい。
その後、装飾図柄の変動表示が終了し、次の保留が消化され、保留アイコンの移動アニメーションが行われる。図45(5)では、保留アイコンの移動アニメーションが完了し、変動アイコン表示領域e内のステージにデフォルトの態様の変動アイコンe1が表示され、特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域には、特図1保留アイコンf1として、変動表示中の態様のルーレットアイコンが表示されている。この例でも、変動表示中の態様のルーレットアイコンが、連続する装飾図柄の変動表示(特図の図柄変動表示とも言える)を跨いで継続して表示されている。
この例では、変動表示中の態様から模様を表す文字が停止表示された態様に変化することなく、変動表示中の態様のルーレットアイコンが、エフェクト画像mfによって覆われて見えなくなっている(図45(6))。図45(7)では、エフェクト画像mfが第1保留アイコンf1よりも小さくなり、格子模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が見え始めている。図45(8)では、エフェクト画像mfが完全に消え、特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域に、ひし形模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が表示されている。この例では、変化態様候補表示が表示されることなく、第1保留アイコンf1の態様が変化している。
続いて、保留変化第4演出とともに保留変化第1演出が行われる例について説明する。
図45(a)は、図45(3)からの続きであり、保留アイコンの増加アニメーションが終了し、特図1保留アイコン表示領域fの2番目の領域に、変動表示中の態様のルーレットアイコンが、第2保留アイコンf2として表示されている。
図45(b)では、第3装飾図柄表示装置208NのステージSGの上に、保留変化第1演出用の忍者のキャラクタNJが出現し、続く同図(c)では、その忍者のキャラクタNJがポーズを決めて「いくぞ」の吹き出しが表示されている。図45(d)では、忍者のキャラクタNJが手裏剣を投げつける。図45(e)では、その手裏剣が、第2保留アイコンf2に重なっている。すなわち、変動表示中の態様のルーレットアイコンに手裏剣が命中している。図45(f)では、手裏剣が命中した第2保留アイコンf2がエフェクト画像mfによって覆われて見えなくなっている。図45(g)では、エフェクト画像mfが第1保留アイコンf1よりも小さくなり、ひし形模様の態様に変化した変動表示中の態様のルーレットアイコンが見え始めている。図45(h)では、エフェクト画像mfが完全に消え、特図1保留アイコン表示領域fの2番目の領域に、ひし形模様の態様に変化した変動表示中の態様のルーレットアイコンが第2保留アイコンf2として表示されている。また、図45(h)に示すキャラクタNJは、アイコンの表示態様変化に成功したときにとる成功ポーズをとっている。
図45(i)では、忍者のキャラクタNJが消えている。この例でも、ルーレットアイコンは、変動表示中の態様から他の態様に変化することはなく、変動表示中の態様のルーレットアイコンが、エフェクト画像mfによって覆われて見えなくなっている(図45(j))。図45(k)では、エフェクト画像mfが第2保留アイコンf2よりも小さくなり、縦線模様の態様に変化した第2保留アイコンf2が見え始めている。図45(l)では、エフェクト画像mfが完全に消え、特図1保留アイコン表示領域fの2番目の領域に、縦線模様の態様に変化した第2保留アイコンf2が表示されている。縦線模様の態様への変化の頻度は低く、この縦線模様の態様への変化は、通常の保留アイコンからよりも、ルーレットアイコンからの方が変化しやすい。
この例では、図45(h)に示すひし形模様の態様に変化した変動表示中の態様のルーレットアイコンは、変化対象候補表示に相当するが、結果的に、第2保留アイコンf2はひし形模様の態様には変化しなかったため、図45(h)に示すルーレットアイコンは、変化態様候補表示には相当しない。ひし形模様の態様に変化した変動表示中の態様のルーレットアイコンは、保留変化第1演出によって、ひし形模様の態様に変化することを予告しているにすぎず、保留変化第4演出によって変化する態様を表しているのではないことに起因する。したがって、保留変化第4演出が偽の演出であった場合には、最終的に、第2保留アイコンf2は、ひし形模様の態様に変化する。また、忍者のキャラクタNJが投げた手裏剣が第2保留アイコンf2であるルーレットアイコンに命中せず第2保留アイコンf2(ルーレットアイコン)の態様が変化しなかったり、忍者のキャラクタNJが投げた手裏剣が第2保留アイコンf2(ルーレットアイコン)に命中したにも関わらず第2保留アイコンf2の態様が変化しなかった場合には、第2保留アイコンf2は、縦線模様の態様よりも大当りの期待度が低い態様(格子模様の態様、ひし形模様の態様、あるいは斜線模様の態様)にしか変化しなかったり、あるいは態様が変化しない場合があってもよい。
なお、この例では、先に保留変化第1演出が行われ、後から保留変化第4演出が行われたが、反対に、先に保留変化第4演出が行われ、後から保留変化第1演出が行われてもよいし、あるいは保留変化第1演出と保留変化第4演出が同時に行われてもよい。また、保留変化第4演出とともに保留変化第2演出が行われてもよく、保留変化第4演出とともに保留変化第3演出が行われてもよい。
また、図45(b)〜同図(d)における或るタイミングでルーレットアイコンである第2保留アイコンf2がひし形模様の態様の保留アイコンに変化した後、そのひし形模様の態様の第2保留アイコンf2に、保留変化第1演出用の忍者のキャラクタNJが投げた手裏剣が命中し、第2保留アイコンf2が縦線模様の態様の保留アイコンに変化する場合があってもよい。すなわち、2段階に分けて態様が変化する場合があってもよい。
図46は、保留変化第4演出とともに保留変化第5演出が行われる例と、保留変化第6演出の例を示す図である。
図46(1)は、図45(5)からの続きであり、特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域には、特図1保留アイコンf1として、変動表示中の態様のルーレットアイコンが表示されている。また、的アイコンTIの出現アニメーションが開始され、第1装飾図柄表示装置208Lの中央上端に的アイコンTIの一部が見え始めている。図46(2)では、出現アニメーションが継続し、的アイコンTIが下降を続け、やがて的アイコンTIは、変動表示中の態様のルーレットアイコンである第1保留アイコンf1に付き、出現アニメーションは終了になる(図46(3))。
図46(4)に示す第2装飾図柄表示装置208Mには、保留変化第5演出のキャラクタである吉宗のキャラクタYMが出現し、続く同図(5)では、その吉宗のキャラクタYMが弓を構え、矢印アイコンYIが表示されている。その後、その矢印アイコンYIが消え、吉宗のキャラクタYMから矢が発射される。
図46(6)では、矢が、第1保留アイコンf1に付いている的アイコンTIに命中し、続く同図(7)では、第1保留アイコンf1がエフェクト画像mfによって覆われて見えなくなっている。図46(8)では、エフェクト画像mfが第1保留アイコンf1よりも小さくなり、図46(9)では、エフェクト画像mfが完全に消え、特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域に、ひし形模様の態様に変化した変動表示中の態様のルーレットアイコンが第1保留アイコンf1として表示されている。また、保留変化第5演出のキャラクタである吉宗のキャラクタYMはポーズを変え、親指をたててた成功ポーズをとっている。続く、図46(10)では、その吉宗のキャラクタYMが消えているが、第1保留アイコンf1には依然として的アイコンTIが付いており、その的アイコンTIには矢が命中したままである。
この例でも、ルーレットアイコンは、変動表示中の態様から他の態様に変化することはなく、図46(11)では、変動表示中の態様のルーレットアイコンが、エフェクト画像mfによって覆われて見えなくなっている。また、そのエフェクト画像mfによって、的アイコンTIも矢の一部も覆われて見えなくなっている。図46(12)では、エフェクト画像mfが第1保留アイコンf1よりも小さくなり、縦線模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が見え始めている。図46(13)では、エフェクト画像mfが完全に消え、特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域に、縦線模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が表示されている。
なお、吉宗のキャラクタYMが発射した矢が的アイコンTIに命中せずその的アイコンTIが付いている第1保留アイコンf1の態様が変化しなかったり、吉宗のキャラクタYMが発射した矢が的アイコンTIに命中したにも関わらずその的アイコンTIが付いている第1保留アイコンf1の態様が変化しなかった場合には、その第1保留アイコンf1は、縦線模様の態様よりも大当りの期待度が低い態様(格子模様の態様、ひし形模様の態様、あるいは斜線模様の態様)にしか変化しなかったり、あるいは態様が変化しない場合があってもよい。
次に、保留変化第6演出について説明する。
図46(a)は、図37(f)からの続きであり、デフォルトの点模様の態様の保留アイコンf1が一つ表示され、装飾図柄の変動表示が行われている状態で、第1特図始動口230に1球の入賞があり、続く図46(b)では、特図1保留アイコン表示領域fの2番目の領域において、保留アイコンの増加アニメーションが開始され、デフォルトの態様の保留アイコンが徐々に大きくなってくる。その増加アニメーションが終了する前に、再び、第1特図始動口230に1球の入賞があり(図46(c))、続く図46(d)では、特図1保留アイコン表示領域fの3番目の領域に、カウントダウンアイコンが第3保留アイコンf3として表示される。このカウントダウンアイコンは、保留変化第6演出によるものであり、増加アニメーションが行われないか、行われたとしても、カウントダウンアイコンの増加アニメーションは、デフォルトの態様の保留アイコンの増加アニメーションよりも短時間のアニメーションになる。したがって、図46(d)では、先に入賞したデフォルトの態様の第2保留アイコンf2は、まだ増加アニメーションの途中であるが、後から入賞したカウントダウンアイコンは、表示を完了している。カウントダウンアイコンは、時間の経過に応じて減少する数字が記された無模様の灰色の態様である。図46(d)の出現時のカウントダウンアイコンは、数字の「3」が記されている。また、スピーカ120からは、第3保留アイコンf3に対する保留増加音が出力されている。
図46(e)では、第2保留アイコンf2の増加アニメーションが終了し、第2保留アイコンf2の表示が完了し、スピーカ120からは、第2保留アイコンf2に対する保留増加音が出力されている。続く図46(f)では、カウントダウンアイコンの数字が「2」になっている。さらに、図46(g)では、その数字が「1」になり、同図(h)では、とうとう「0」になる。すると、第3保留アイコンf3としてのカウントダウンアイコンが、エフェクト画像mfによって覆われて見えなくなる(図46(i))。図46(j)では、エフェクト画像mfが第3保留アイコンf3よりも小さくなり、ひし形模様の態様に変化した第3保留アイコンf3が見え始めている。図46(k)では、エフェクト画像mfが完全に消え、特図1保留アイコン表示領域fの3番目の領域に、ひし形模様の態様に変化した第3保留アイコンf3が表示されている。
なお、カウントダウンアイコンの数字が「0」になるタイミングは様々であるが、カウントダウン(時間の経過に応じた数字の減少)の間隔は一定である。ただし、その間隔は、正確に1秒に限られていてもよいが、限られていなくてもよく、或る場合は2秒で統一されていたり、また或る場合は0.5秒に統一されていてもよい。また、カウントダウンアイコンが出現した際に行われた装飾図柄の変動表示では、カウントダウンアイコンの数字は「0」にはならず、次以降の装飾図柄の変動表示の表示中にカウントダウンアイコンの数字が「0」にはなる場合があってもよいが、新たな装飾図柄の変動表示が開始されたことを契機にして上記数字が減少するものではない。さらに、カウントダウンアイコンの保留アイコンは、変化対象候補表示に相当する。また、カウントダウンアイコンの保留アイコンは、先読み予告の態様をした保留アイコンにも相当し、先読み予告の対象になる図柄変動表示が開始される前には、必ず上記数字が「0」になる。ただし、上記数字が「0」にならない場合(例えば、「0」になる前にデフォルトの態様に変化してしまう場合等)があってもよい。また、上記数字が「0」になった場合には、必ず、その保留アイコンの態様変化が生じるようにしてもよいし、上記数字が「0」になっても、その保留アイコンの態様変化が生じない場合があるようにしてもよい。
図47は、保留変化第6演出の他の例を示す図である。この図47は、3つの例が示されている。
まず、1番目の例について説明する。この1番目の例は、保留変化第6演出とともに保留変化第1演出が行われる例である。図47(1)は、図46(d)からの続きであり、先に第3保留アイコンf3としてカウントダウンアイコンの表示が完了している状態で、第2保留アイコンf2の増加アニメーションが終了し、第2保留アイコンf2の表示が完了し、スピーカ120からは、第2保留アイコンf2に対する保留増加音が出力されている。図47(2)では、第3装飾図柄表示装置208NのステージSGの上に、保留変化第1演出用の忍者のキャラクタNJが出現し、続く同図(3)では、その忍者のキャラクタNJがポーズを決めて「いくぞ」の吹き出しが表示されている。図47(4)では、忍者のキャラクタNJが手裏剣を投げつける。また、第3保留アイコンのカウントダウンアイコンの数字が「2」になっている。図47(5)では、忍者のキャラクタNJが投げた手裏剣が、第3保留アイコンf3に重なっており、図47(6)では、第3保留アイコンf3がエフェクト画像mfによって覆われて見えなくなっている。
なお、図37以降の図に示す例では、数々のエフェクト画像が表示されていたが、これらのエフェクト画像はいずれも無模様の態様であった。しかし、これまで説明したエフェクト画像は、この後に変化するアイコンの模様の態様で表示されてもよい。すなわち、エフェクト画像の表示自体が変化態様候補表示に相当する場合があってもよい。あるいは、これまで説明したエフェクト画像は、この後にアイコンの態様が変化する可能性の大きさ(信頼度)を表す模様の態様で表示されてもよい。すなわち、点模様、斜線模様、ひし形模様、格子模様、縦線模様、横線模様の順に、アイコンの態様が変化する可能性が高くなり、横線模様の態様であれば、アイコンの態様が必ず変化するようにしてもよい。
図47(7)では、エフェクト画像mfが第3保留アイコンf3よりも小さくなり、格子模様の態様に変化した第3保留アイコンf3が見え始めている。この例では、カウントダウンアイコンの数字が「0」になる前に、対象となる保留アイコンの態様が変化している。図47(8)では、エフェクト画像mfが完全に消え、特図1保留アイコン表示領域fの3番目の領域に、格子模様の態様に変化した第3保留アイコンf3が表示されている。また、図47(8)に示すキャラクタNJは、アイコンの表示態様変化に成功したときにとる成功ポーズをとっている。カウントダウンアイコンの数字は消えてしまっているが、本来ならその数字が「0」になるタイミングで、第3保留アイコンf3の態様はもう一回変化してもよいが、この例では、図47(7)のタイミングで、保留変化第6演出分の変化も行われている。したがって、第3保留アイコンf3の態様はこれ以上は変化しない。このように、保留変化第1演出と保留変化第6演出の2種類の保留変化演出によって、対象となる保留アイコンの態様が変化する場合には、1種類の保留変化演出によって態様が変化する場合に比べて、大当りの期待度が高い態様(例えば、2段階上の態様ではなく3段階上の態様)に変化しやすく、あるいは、大当りの期待度が高い態様に必ず変化するようにしてもよい。すなわち、カウントダウンアイコンであった保留アイコンの態様が、カウントダウンアイコンの数字が「0」になる前に変化する場合には、大当りの期待度が高い態様に変化しやすく、あるいは、大当りの期待度が高い態様に必ず変化するようにしてもよい。
なお、ここでは、保留変化第6演出と保留変化第1演出の組み合わせであったが、保留変化第6演出と保留変化第2演出の組み合わせであってもよく、保留変化第6演出と保留変化第3演出の組み合わせであってもよく、保留変化第6演出と保留変化第4演出の組み合わせであってもよく、保留変化第6演出と保留変化第5演出の組み合わせであってもよく、それ以外の組み合わせであってもよい。
次に、2番目の例について説明する。この2番目の例は、一斉変化演出の例である。図47(a)は、図46(d)からの続きであり、先に第3保留アイコンf3としてカウントダウンアイコンの表示が完了している状態で、第2保留アイコンf2の増加アニメーションが終了し、第2保留アイコンf2の表示が完了し、スピーカ120からは、第2保留アイコンf2に対する保留増加音が出力されている。続く図47(b)では、カウントダウンアイコンの数字が「2」になっている。さらに、図47(c)では、その数字が「1」になり、同図(d)では、とうとう「0」になる。すると、一斉変化演出が開始され、この段階で表示されていた保留アイコン総てを覆うエフェクト画像mfnが表示される(図47(e))。ここでのエフェクト画像mfnは、複数のエフェクト画像の集まりであり、特図1保留アイコン表示領域fの総てを覆うエフェクト画像である。なお、一つの大きなエフェクト画像であってもよい。また、ここでの一斉変化演出は、カウントダウンアイコンの数字が「0」になったことに応じて開始されているが、或る保留数まで保留が貯まると一斉変化演出が開始される場合があってもよい。すなわち、特図始動口への入賞に応じて一斉変化演出が開始される場合があってもよい。例えば、第3保留又は最大保留数である第4保留、あるいは特図1と特図2を合わせた最大保留数である第8保留まで保留が貯まったことになる特図始動口への入賞に応じて一斉変化演出が開始される場合があってもよい。また、装飾図柄の変動表示の回数が或る回数に達したときに保留が貯まっていれば一斉変化演出が開始される場合があってもよいし、装飾図柄の変動表示の回数が或る回数に達したときに保留がn個以上貯まっていれば一斉変化演出が開始される場合があってもよい。例えば、15変動毎に一斉変化演出が開始される場合があってもよく、より具体的には、15変動目となる装飾図柄の変動表示の表示開始に応じて一斉変化演出が開始される場合があってもよく、15変動目となる装飾図柄の変動表示の表示開始後に一斉変化演出が開始される場合があってもよい。図47(f)では、エフェクト画像mfnのそれぞれが小さくなり、同図(g)では、エフェクト画像mfnが完全に消え、特図1保留アイコン表示領域fには3つの保留アイコンf1,f2,f3が表示されている。これら3つの保留アイコンf1,f2,f3のうち、第2保留アイコンf2はデフォルトの態様のままであるが、第1保留アイコンf1は斜線模様の態様に変化しており、カウントダウンアイコンであった第3保留アイコンf3は格子模様の態様に変化している。なお、一斉変化演出では、表示されていた総ての保留アイコンの態様が変化する場合もあれば、カウントダウンアイコンであった保留アイコンのみ態様が変化する場合もあれば、一つの保留アイコンも態様が変化しない場合もある。
最後に、3番目の例について説明する。図47(d’)は、同図(d)の状態、すなわち、保留アイコンが3つ表示されており、その中の一つのカウントダウンアイコンの数字が「0」になった状態であり、この数字が「0」になるのと同時に、さらに第1特図始動口230に1球の入賞がある。なお、カウントダウンアイコンの数字が「0」になる直前に第1特図始動口230に1球の入賞があっても同じである。図47(d’)に続く同図(e’)でも、一斉変化演出が開始され、特図1保留アイコン表示領域fの総てを覆うエフェクト画像mnfが表示され、第4保留アイコンf4の増加アニメーションは見えなくなっている。やがて、同図(f’)では、エフェクト画像mfnが消え、特図1保留アイコン表示領域fには4つの保留アイコンf1〜f4が表示されている。この例では、第4保留アイコンf4の増加アニメーションは最初からキャンセルされ、実行されていない。ただし、図47(f’)に示すように、スピーカ120からは、第4保留アイコンf4の保留増加音が出力されている。なお、保留アイコンの増加アニメーションの表示中にカウントダウンアイコンの数字が「0」になった場合には、その増加アニメーションは途中でキャンセルされるか、あるいはキャンセルされなくてもエフェクト画像mnfによって見えなくなる。増加アニメーションが途中でキャンセルされなかった場合は、エフェクト画像mnfが消えた後、増加アニメーションの残りのシーンが残っていれば、そのシーンが表示される。図47(f’)に示す4つの保留アイコンf1〜f4のうち、第1保留アイコンf1〜第3保留アイコンf3は、図47(f)に示すそれらの保留アイコンf1〜f3と同じであり、図47(f’)にのみ示された第4保留アイコンf4は、斜線模様の態様で表示されている。すなわち、増加した第4保留アイコンf4は、一斉変化演出によって変化した態様で表示されている。なお、一斉変化演出が行われても、第4保留アイコンf4はデフォルトの態様で表示される場合もある。
図48は、カーテン演出が実行されている状態で保留変化第1演出が行われる例を示す図である。
カーテン演出は、第1装飾図柄表示装置208Lにおける表示によって実行される演出であり、それまで表示されていた表示にオーバーラップするオーバーラップ演出の一つであり、それまで表示されていた表示のうち少なくとも一部の表示がカーテン演出によってシルエット表示に変化し、存在や外形は分かるが、模様や色が分からなくなる。
図48(a)は、図37(f)からの続きであり、保留アイコンの移動アニメーションが完了し、デフォルトの点模様の態様の保留アイコンf1が一つ表示されている状態で装飾図柄の変動表示が行われている。また、この図48(a)では、カーテン演出が開始され、第1装飾図柄表示装置208Lの下端に、カーテン表示CHの上縁部CHuが出現している。この上縁部CHuは、ベースアイコンUIbに前側から重なって、斜線模様の態様で、丁度、変動アイコン表示領域eに用意されたステージおよび保留アイコン表示領域fに用意された4つの領域の真下に表示されている。
図48(b)では、カーテン表示CHが上昇しており、変動アイコン表示領域eに用意されたステージと、保留アイコン(ここでは第1保留アイコンf1)の下部がカーテン部CHcにオーバーラップされ、シルエット表示になっている。カーテン演出におけるシルエット表示は、無模様の黒一色で表示される。なお、保留アイコン表示領域fに用意された4つの領域の枠は、シルエット表示されず見えなくなっているが、この枠もシルエット表示されてもよい。
図48(c)では、カーテン表示CHがベースアイコンUIbの上端まで上昇しており、変動アイコンe1全体がカーテン部CHcにオーバーラップされるとともに第1保留アイコンf1全体もカーテン部CHcにオーバーラップされ、両アイコンe1,f1ともに全体がシルエット表示になっている。また、カーテン表示CHの上縁部CHuが、閉じた状態のチャンスルーレット表示CRにおける下側の枠部分CRfの一部に前側から重なっている。
図48(d)では、カーテン表示CHがチャンスルーレット表示CRを超える高さまで上昇しており、閉じた状態のチャンスルーレット表示CR(枠部分CRf)の一部が、カーテン部CHcにオーバーラップされているが、シルエット表示されず、その一部が見えなくなっている。
図48(e)では、第3装飾図柄表示装置208NのステージSGの上に、保留変化第1演出用の忍者のキャラクタNJが出現し、続く同図(f)では、その忍者のキャラクタNJがポーズを決めて「いくぞ」の吹き出しが表示されている。図48(g)では、忍者のキャラクタNJが手裏剣を投げつける。図48(h)では、忍者のキャラクタNJが投げた手裏剣が、カーテン部CHcよりも奥側に表示され、手裏剣がシルエット表示されている。また、手裏剣の勢いを表す三本の線はカーテン部CHcを跨いで表示されている。図48(i)では、手裏剣が、シルエット表示されている第1保留アイコンf1sに接触する位置まで飛んできており、続く図48(j)では、その第1保留アイコンf1sは見えるが、手裏剣が見えなくなっている。ただし、手裏剣の勢いを表す三本の線はシルエット表示されており、見えている。この図48(j)では、シルエット表示された手裏剣が同じくシルエット表示された第1保留アイコンf1sに重なっている。すなわち、図37(k)に示すのと同じように、第1保留アイコンf1に手裏剣が命中している。図48(k)では、それまで第1保留アイコンf1sが表示されていた位置にエフェクト画像mfのシルエット表示が表示され、同図(l)では、そのシルエット表示されたエフェクト画像mfsが少し小さくなっている。続く図48(m)では、シルエット表示されたエフェクト画像mfsが見えなくなり、代わりに、シルエット表示された第1保留アイコンf1sが表示されている。この図48(m)では、図37(m)に示すのと同じように、エフェクト画像mfが第1保留アイコンf1よりも小さくなっている。図48(n)では、シルエット表示された第1保留アイコンf1sに何の変化も見られないが、図48(n)に示すキャラクタNJは、アイコンの表示態様変化に成功したときにとる成功ポーズをとっている。
図48(o)では、そのキャラクタNJの消去アニメーションが開始され、キャラクタNJが煙画像によって覆われて見えなくなっている。図48(p)では、煙画像が無くなるとともにキャラクタNJも消え、ステージSGの上には何も表示されていない状態に戻っている。
キャラクタNJが消えた後、カーテン表示CHが下降を開始し、図48(q)では、カーテン表示CHがベースアイコンUIbの上端まで下降してきている。ただし、この段階では、第1保留アイコンf1の態様を確認することはまだできない。図48(r)では、カーテン表示CHが、第1保留アイコンf1の上部が見える位置まで下降してきており、第1保留アイコンf1の態様が、デフォルトの点模様の態様から、斜線模様の態様に変化しているのが確認できる。すなわち、カーテン表示CHの下降が完了する前(カーテン演出が終了する前)から、保留アイコンや変動アイコンの態様を確認することができるようになる。図48(s)では、カーテン表示CHが完全に下降しきって、カーテン表示CHが消えている。この例では、カーテン演出は、図48(a)の直前から同図(s)の直前まで実行されている。なお、カーテン部CHcによって、保留アイコン全体や変動アイコン全体がオーバーラップされ始めるタイミングは、キャラクタNJが手裏剣を投げたタイミングであってもよいし、図48(h)のタイミングであってもよいし、同図(i)のタイミングであってもよい。また、オーバーラップされていた保留アイコンの一部や変動アイコンの一部が見え始めるタイミングは、図48(n)のタイミングであってもよいし、同図(o)のタイミングであってもよいし、同図(p)のタイミングであってもよい。
以上説明したカーテン演出では、模様や色は分からないが、保留変化演出がどの保留アイコンに対して行われているかどうかは分かる。また、カーテン演出が実行されている場合は、カーテン演出が実行されていない場合に比べて、保留変化演出が行われやすかったり、あるいは必ず行われてもよい。
図48(p’)は、図48(p)とは別の例を示す図である。この図41(p’)では、カーテン表示CHの上縁部CHuが格子模様の態様で表示されている。カーテン表示CHの上縁部CHuは、アイコンの態様が変化している可能性の大きさ(信頼度)を表す模様の態様で表示されてもよい。すなわち、点模様、斜線模様、ひし形模様、格子模様、縦線模様、横線模様の順に、アイコンの態様が変化している可能性が高くなり、横線模様の態様であれば、アイコンの態様が必ず変化しているようにしてもよい。この上縁部CHuの態様は、図48(a)に示す出現時から同じ態様で表示され続けてもよい。あるいは、上縁部CHuの態様は、図48(a)の出現時にはデフォルトの点模様の態様であり、図48(n)のタイミングで態様が変化する場合があってもよい。すなわち、第1保留アイコンf1の態様が変化した可能性があるタイミングで上縁部CHuの態様も、アイコンの態様が変化している可能性を表す態様に変化してもよい。なお、この場合、キャラクタNJが成功ポーズをとらないようにしてもよいし、成功ポーズをとってもアイコンの態様が変化していない場合があってもよい。また、図48(q)に示す、アイコンが見えるようになる直前のタイミングで上縁部CHuの態様が変化する場合があってもよい。また、上縁部CHuの態様は、変化するアイコンの模様の態様で表示されてもよい。すなわち、上縁部CHuの表示自体が変化態様候補表示に相当する場合があってもよい。この場合も、上縁部CHuの態様は、図48(a)に示す出現時から同じ態様で表示され続けてもよいし、キャラクタNJが成功ポーズをとって第1保留アイコンf1の態様が変化した図48(n)のタイミングで態様が変化する場合があってもよいし、図48(q)に示す、アイコンが見えるようになる直前のタイミングで態様が変化する場合があってもよい。図48(a)〜同図(q)に示す上縁部CHuの態様は、斜線模様の態様であり、同図(r)から見え始めた第1保留アイコンf1の態様も斜線模様の態様である。また、図48(p’)に示す上縁部CHuの態様は格子模様の態様であることから、その後に見え始める第1保留アイコンf1の態様も格子模様の態様である。
図49は、カーテン演出と保留変化第1演出を組み合わた他の例を示す図である。
図49の左端に示す図49(a)〜同図(e)の例は、チャンスルーレット表示CRのうち、カーテン部CHcにオーバーラップされた部分がシルエット表示される例である。このようにチャンスルーレット表示CRの少なくとも一部(全部であってもよい)がシルエット表示されるのは、ルーレット演出が開始されるかもしれない(チャンスルーレット表示CRが開くかもしれない)ことの予告に相当する。ただし、シルエット表示されたからといってルーレット演出が必ず開始されるとは限らず、開始されない場合があってもよいし、あるいはシルエット表示された場合にはルーレット演出が必ず開始されるように構成してもよい。図49(a)は、図48(c)からの続きであり、図49(b)では、カーテン表示CHがチャンスルーレット表示CRを超える高さまで上昇しており、閉じた状態のチャンスルーレット表示CR(枠部分CRf)の一部が、カーテン部CHcにオーバーラップされ、その一部がシルエット表示になっている。この例では、図49(b)に示すように、カーテン表示CHはさらに上昇し、上縁部CHuは、装飾図柄の変動表示の下端を隠す位置に到達している。
図49(c)では、閉じた状態のチャンスルーレット表示CRが振動し始めており、ルーレット演出が開始されている。続く図49(d)では、上下の枠部分CRfが開き始め、表示スペースCRsが見え始めているが、カーテン部CHcにオーバーラップされた部分はシルエット表示であり、表示された内容は不明である。図49(d)では、右端のクエスチョンマークのみが見えている。図49(e)では、チャンスルーレット表示CRは全開状態になり、上の枠部分CRfは、カーテン表示CHの上縁部CHuを超えた位置に表示されている。ここでも、依然としてカーテン部CHcにオーバーラップされた部分はシルエット表示であり、右端のクエスチョンマークのみが見えている。この後、図37(s)と同様に、表示スペースCRsでは変動表示が開始される。やがて、図37(t)と同じく、チャンスルーレット表示CRにおける変動表示が終了し、表示スペースCRsに先読み予告等の文字表示が表示されるが、変動表示も先読み予告等の文字表示の右端部分を除いた部分も、シルエット表示によって見ることはできない。その後、図37(v)と同じく、チャンスルーレット表示CRは閉まった状態に戻る。
図49(1)〜同図(5)の例は、保留変化演出の成功履歴表示が表示される例である。図49(1)は、図48(j)からの続きであり、図49(1)では、それまで第1保留アイコンf1が表示されていた位置にエフェクト画像mfのシルエット表示が表示され、同図(2)では、そのシルエット表示されたエフェクト画像mfsが少し小さくなっている。続く図49(3)では、シルエット表示されたエフェクト画像mfsが見えなくなり、代わりに、シルエット表示された第1保留アイコンf1sが表示されている。この図49(3)では、図37(m)に示すのと同じように、エフェクト画像mfが第1保留アイコンf1よりも小さくなっている。図49(4)では、シルエット表示された第1保留アイコンf1sに何の変化も見られないが、図49(4)に示すキャラクタNJは、アイコンの表示態様変化に成功したときにとる成功ポーズをとっており、この成功ポーズのキャラクタNJに表示によって、保留変化演出が成功したことが確定表示されているとしてもよい。次いで、図49(5)では、カーテン表示CHの上に、保留変化演出が成功したことを表す成功履歴表示SRHが表示されている。この成功履歴表示SRHは、無模様の背景に「成功」という文字が表示された表示であり、態様が変化しているはずのシルエット表示された第1保留アイコンf1sの真上ではなく、シルエット表示された変動アイコンe1sと、シルエット表示された第1保留アイコンf1sとの間の真上に表示されている。
図49(A)〜同図(H)の例は、保留変化演出の成功履歴表示SRHが表示されている状態で、さらにもう一回、保留変化演出が行わた例である。図49(A)は、図49(5)に表示されていた忍者のキャラクタNJが消えた後の状態からの続きであり、図49(A)では、カーテン表示CHの上に成功履歴表示SRHが表示されている。
図49(B)では、第3装飾図柄表示装置208NのステージSGの上に、保留変化第1演出用の忍者のキャラクタNJが再び出現し、続く同図(C)では、その忍者のキャラクタNJがポーズを決めて「いくぞ」の吹き出しが表示されている。この後、図示省略されているが、図48(g)〜図48(j)と同じように、忍者のキャラクタNJが手裏剣を投げつけ、シルエット表示の第1保留アイコンf1sに命中し、図49(D)では、それまで第1保留アイコンf1sが表示されていた位置にエフェクト画像mfのシルエット表示が表示され、図49(E)では、そのシルエット表示されたエフェクト画像mfsが少し小さくなっている。続く図49(F)では、シルエット表示されたエフェクト画像mfsが見えなくなり、代わりに、シルエット表示された第1保留アイコンf1sが表示されている。この図49(F)では、図37(m)に示すのと同じように、エフェクト画像mfが第1保留アイコンf1よりも小さくなっている。図49(G)では、シルエット表示された第1保留アイコンf1sに何の変化も見られないが、図49(G)に示すキャラクタNJは、アイコンの表示態様変化に成功したときにとる成功ポーズをとっており、保留変化演出が再び成功したことが確定表示されている。次いで、図49(H)では、これまで表示されていた成功履歴表示SRHの上に、もう一つの成功履歴表示SRHが表示され、全部で2つの成功履歴表示SRHが表示されている。すなわち、保留変化演出の成功回数に応じた個数の成功履歴表示SRHが表示されている。
なお、成功履歴表示SRHの表示個数は、一回の保留変化演出の成功で複数表示される場合があってもよい。この場合には、成功履歴表示SRHの表示個数が、アイコンの変化する態様の大当りの期待度の大きさを表している。例えば、デフォルトの点模様のアイコン(ここでは第1保留アイコンf1)を対象にしている場合、成功履歴表示SRHが1つ表示されていれば1段階の変化が1回行われてアイコンは斜線模様の態様に変化しており、成功履歴表示SRHが2つ表示されていれば1段階の変化が2回行われるか2段階分の変化が1回で行われてアイコンはひし形模様の態様に変化しており、成功履歴表示SRHが3つ表示されていれば1段階の変化が3回行われるか3段階分の変化が1回で行われてアイコンは格子模様の態様に変化しており、成功履歴表示SRHが4つ表示されていれば1段階の変化が4回行われるか4段階分の変化が1回で行われてアイコンは縦線模様の態様に変化しており、成功履歴表示SRHが5つ表示されていれば1段階の変化が5回行われるか5段階分の変化が1回で行われてアイコンは横線模様の態様に変化している。
図49(H−1)は、成功履歴表示SRHが表示される別の例を示す図である。この例では、成功履歴表示SRHは対応するアイコンの真上に表示されている。すなわち、変動アイコンe1の態様変化が成功したことを表す成功履歴表示SRHがその変動アイコンe1の真上に2つ表示されており、第1保留アイコンf1の態様変化が成功したことを表す成功履歴表示SRHがその第1保留アイコンf1の真上に1つ表示されている。いずれの成功履歴表示SRHも表示態様は同じであり、無模様の背景に「成功」という文字が表示された表示である。
図49(H−2)は、成功履歴表示SRHが表示されるまた別の例を示す図である。この例では、変動アイコンe1の態様変化が成功したことを表す成功履歴表示SRH4がその変動アイコンe1の真上に1つ表示されており、第1保留アイコンf1の態様変化が成功したことを表す成功履歴表示SRH2がその第1保留アイコンf1の真上に1つ表示されている。変動アイコンe1の態様変化が成功したことを表す成功履歴表示SRH4は、格子模様の背景に「成功」という文字が表示された表示であり、変動アイコンe1が背景の模様と同じ格子模様の態様に変化していることを表す確定表示であってもよい。あるいは、4段階以上の態様に変化していることを表す確定表示であってもよい。例えば、変化前の変動アイコンe1がデフォルトの点模様のアイコンであった場合には、縦線模様か横線模様の態様に変化していることを表す確定表示であってもよく、変化前の変動アイコンe1が斜線模様のアイコンであった場合には、横線模様の態様に変化していることを表す確定表示であってもよい。また、第1保留アイコンf1の態様変化が成功したことを表す成功履歴表示SRH2は、斜線模様の背景に「成功」という文字が表示された表示であり、第1保留アイコンf1が背景の模様と同じ斜線模様の態様に変化していることを表す確定表示であってもよい。あるいは、2段階以上の態様に変化していることを表す確定表示であってもよい。例えば、変化前の第1保留アイコンf1がデフォルトの点模様のアイコンであった場合には、ひし形模様以上の態様に変化していることを表す確定表示であってもよく、変化前の第1保留アイコンf1が斜線模様のアイコンであった場合には、格子模様以上の態様に変化していることを表す確定表示であってもよい。
図50は、カーテン演出と保留変化演出の組み合わせの例を示す図である。
図50(a)〜同図(e)は、カーテン演出の実行中に、図42を用いて説明した的アイコンTIの出現アニメーションが行われた例である。図50(a)は、図48(c)からの続きであり、図50(a)では、カーテン表示CHがチャンスルーレット表示CRを超える高さまで上昇している。なお、この例では、チャンスルーレット表示CRのうち、カーテン部CHcにオーバーラップされた部分はシルエット表示されず、見えなくなっている。続く図50(b)では、的アイコンTIの出現アニメーションが開始され、第1装飾図柄表示装置208Lの中央上端に的アイコンTIの一部が見え始めている。この出現アニメーションでは、的アイコンTIが徐々に降りてきており、図50(c)では的アイコンTIがカーテン表示CHにかなり接近している。図50(d)では、的アイコンTIがカーテン表示CHに跨って表示され、的アイコンTIの下端部分は、カーテン部CHcにオーバーラップされてシルエット表示になっている一方、的アイコンTIの上端部分は普通に表示されている。なお、的アイコンTIの中間部分は、カーテン表示CHの上縁部CHuにオーバーラップされて見えなくなっている。図50(e)では、シルエット表示されていた第1保留アイコンf1sに、同じくシルエット表示された的アイコンTIsが付いている。シルエット表示では、的アイコンTIs等の他のアイコンが付いたりして形が変わったり、アイコン自身の形が変形した場合等には、外形から判断することができるが、模様や色や文字や記号等(例えば、ルーレット表示の態様)が変化した場合には、判断不能である。
図50(1)〜同図(5)は、カーテン演出の実行中に、図46を用いて説明したカウントダウンアイコンの表示が行われた例である。図50(1)は、図48(c)からの続きであり、図50(1)では、カーテン表示CHがチャンスルーレット表示CRを超える高さまで上昇している。図50(2)では、第1特図始動口230に1球の入賞があり、特図1保留アイコン表示領域fの2番目の領域における保留アイコンの増加アニメーションは行われず、図50(3)では、スピーカ120から、第2保留アイコンf2に対する保留増加音が出力されて、シルエット表示された第2保留アイコンf2sが表示されている。ここでの保留増加音は、保留増加によってカウントダウンアイコンが表示された際に限って出力される専用の保留増加音であってもよい。シルエット表示された第2保留アイコンf2sでは、模様や色や文字や記号等の態様は不明であるが、スピーカ120から専用の保留増加音が出力されたり、保留アイコンの増加アニメーションが行われなかったことから、保留増加によってカウントダウンアイコンが表示されたことを推測することができる。実際、ここでは第2保留アイコンf2はカウントダウンアイコンとして表示されているが、カウントダウンを表す数字が全く見えないため、カウントダウン表示は図示省略する。カウントダウンアイコンが表示されたことを推測することができた者は、第2保留アイコンf2がいつ変化するかを楽しみに待つことができ、遊技の興趣が向上する場合がある。やがて、第2保留アイコンf2であるカウントダウンアイコンの数字が「0」になったタイミングで、図50(4)に示すように、第2保留アイコンf2sが表示されていた位置にエフェクト画像mfのシルエット表示が表示され、続く図50(5)では、そのシルエット表示されたエフェクト画像mfsが少し小さくなっている。
図50(A)〜同図(H)は、カーテン演出が連続する装飾図柄の変動表示を跨いで実行される例である。図50(A)は、図48(c)からの続きであり、図50(A)では、カーテン表示CHがチャンスルーレット表示CRを超える高さまで上昇している。この後、カーテン部CHc越しにシルエット表示をみる限り保留変化演出は開始されないまま、図示省略したが、左図柄表示領域208aで第1停止(仮停止)が行われ、次いで、右図柄表示領域208cで第2停止(仮停止)が行われ、図50(B)に示すように、最後に残った中図柄表示領域208bでも仮停止が行われ、「装飾7−装飾1−装飾1」の組み合わせが揺れ変動(仮表示)する。そして、図50(C)では、「装飾7−装飾1−装飾1」の組み合わせが停止表示され、確定表示が開始される。図50(D)では、装飾図柄の確定表示が行われており、シルエット表示のまま変動アイコンe1sの消去アニメーションが開始され、図50(D)に示す変動アイコン表示領域e内のステージでは、シルエット表示の変動アイコンe1sがかなり小さくなっており、続く図50(E)では、シルエット表示であった変動アイコンe1sの消去アニメーションが完了し、変動アイコン表示領域e内のステージには何も表示されていない。
続いて、特図1の図柄変動表示が開始され、図50(F)では、第1装飾図柄表示装置208Lにおいて装飾図柄の変動表示が行われている。また、第2装飾図柄表示装置208Mでは、第五図柄の変動表示が行われ、特図1の第四図柄ランプi1は白色に点灯している。さらに、第3装飾図柄表示装置208Nの上部に表示されている特図1の保留数を示す数字は、これまでの「1」から「0」に減少している。しかしながら、保留アイコンはシルエット表示のまま1つ表示されており、変動アイコン表示領域e内のステージにはまだ何も表示されていない。カーテン演出は依然として続けられており、連続する装飾図柄の変動表示を跨いで実行されていることになる。続いて保留アイコンの移動アニメーションが開始されるが、ここでは図示省略し、図50(G)では、保留アイコンの移動アニメーションが完了しており、保留アイコンは1つも表示されておらず、変動アイコン表示領域e内のシルエット表示のステージに、同じくシルエット表示の変動アイコンe1sが表示されている。また、カーテン表示CHが下降を開始し、カーテン表示CHがベースアイコンUIbの上端まで下降してきている。ただし、この段階では、変動アイコンe1の態様を確認することはまだできない。図50(H)では、カーテン表示CHが、変動アイコンe1の全部が見える位置まで下降してきており、変動アイコンe1の態様が、デフォルトの点模様の態様から、格子模様の態様に変化しているのが確認できる。上述したように、カーテン部CHc越しにシルエット表示をみる限り保留変化演出は開始されなかたっが、変動アイコンe1の態様が変化している。この例では、カーテン演出自体が保留変化演出に相当する。なお、上述のごとく、変動アイコンe1は保留アイコンの一種と考えることもできるため、変動アイコンの変化演出も含めて、保留変化演出という。カーテン演出自体によって、保留変化演出が行われた場合には、保留変化第1演出〜保留変化第6演出のうちのいずれか一つ又は複数の一部の保留変化演出、あるいは総ての保留変化演出に比べて、大当りの期待度が高い態様に変化しやすいように構成してもよい。
図51は、カーテン演出の他の例を示す図である。
図51(a)〜同図(b)は、カーテン表示CHが第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面の上端部近傍まで上昇する例である。図51(a)は、図48(d)からの続きであり、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cそれぞれでは、装飾図柄の変動表示が行われている。図51(a)では、カーテン表示CHの上縁部CHuが、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面の上端部近傍まで上昇し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cは、カーテン部CHcによって完全に被われている。左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cそれぞれで行われている装飾図柄の変動表示は、シルエット表示されず、何も見えない状態である。
この後、図示省略したが、左図柄表示領域208aで第1停止(仮停止)が行われ、次いで、右図柄表示領域208cで第2停止(仮停止)が行われ、最後に残った中図柄表示領域208bでも仮停止が行われ、装飾図柄の組み合わせが揺れ変動(仮表示)する。そして、図51(b)では、装飾図柄の組み合わせが停止表示され、装飾図柄の組み合わせの確定表示が開始されている。装飾図柄の組み合わせが停止表示されると、それまで見えなかった装飾図柄の組み合わせが、カーテン部CHcに表示されるようになる。すなわち、シルエット表示ではなく、カーテン部CHcの奥側に表示されていた装飾図柄が手前側に優先表示される。図51(b)では、「装飾7−装飾1−装飾1」の組み合わせがカーテン部CHcに表示されている。したがって、遊技者は、大当りかハズレかを装飾図柄の組み合わせで知ることができる。なお、変動アイコンe1や保留アイコンf1はシルエット表示のままである。
図51(1)〜同図(3)は、カーテン演出と、図52〜図77を用いて説明するメータ演出を組み合わた例である。図51(1)は、図48(c)からの続きであり、カーテン表示CHがベースアイコンUIbの上端まで上昇しており、カーテン表示CHの上縁部CHuが、閉じた状態のチャンスルーレット表示CRにおける下側の枠部分CRfの一部に前側から重なっている。また、図51(1)では、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面の左上に、メータ表示が出現している。ここでのメータ表示は、メータ枠mfが白色のものであり、以下、白メータ表示MWと称する。なお、以降の説明で、白色は点模様、青色は斜線模様、緑色はひし形模様、赤色は格子模様、金色は縦線模様、虹色は横線模様と同じとして扱う。図51(1)に示す白メータ表示MWは、増加タイプのものであり、5つの目盛が付与されており、6段階目で満タンになる。この白メータ表示MWのメータは2目盛分まで上昇している。なお、メータ表示の出現タイミングは、図52〜図77を用いた説明で詳しく述べるように様々あり、例えば、第1装飾図柄表示装置208Lにおいて実行される装飾図柄の変動表示において、装飾図柄が高速変動になった時や、図柄変動開始時等があげられる。また、メータ表示は、空の状態(メータが0の状態)で表示が開始される場合があってもよいし、図51(1)に示す白メータ表示MWのようにメータが途中まで貯まった状態で表示が開始される場合があってもよい。
ここでのメータ表示による演出は、メータが満タンになると保留アイコンあるいは変動アイコンの態様が変化する保留変化演出の一種であってもよい。メータ枠mfの色(模様)やメータの色(模様)は、保留アイコンあるいは変動アイコンの態様変化の成功のしやすさを表していてもよい。すなわち、白色(点模様)、青色(斜線模様)、緑色(ひし形模様)、赤色(格子模様)、金色(縦線模様)、虹色(横線模様)の順に、態様変化に成功しやすく、虹色(横線模様)であれば、メータが満タンになれば必ず成功するようにしてもよい。あるいは、メータ枠mfの色(模様)やメータの色(模様)は、保留アイコンあるいは変動アイコンの態様が変化する色(模様)を表していてもよい。例えば、メータ枠mfあるいはメータが赤色(格子模様)であった場合には、メータが満タンになれば、保留アイコンあるいは変動アイコンの態様が赤色(格子模様)に変化してもよい。さらには、メータが満タンになった場合に、メータ枠mfあるいはメータが白色(点模様)であれば、保留アイコンあるいは変動アイコンの態様が一段階上の態様に変化し、青色(斜線模様)であれば二段階上の態様に変化し、緑色(ひし形模様)であれば三段階上の態様に変化し、赤色(格子模様)であれば四段階上の態様に変化し、金色(縦線模様)であれば五段階上の態様に変化し、虹色(横線模様)であれば六段階上の態様に変化するようにしてもよい。
図51(2)では、カーテン表示CHが上昇を続けており、同図(3)では、カーテン表示CHの上縁部CHuが、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面の上端部近傍まで上昇している。白メータ表示MWの上半分は、この上縁部CHuにオーバーラップされて見えていないが、白メータ表示MWの下半分は、カーテン部CHcによって被われて、無模様の黒一色でシルエット表示によって表示されている。すなわち、メータ枠mfと、メータで埋まっている部分と、メータで埋まっていない部分とを区別することなく総て無模様の黒一色で表示されている。このため、遊技者は、メータがどこまで貯まっていたかを把握することができない。一方、同じシルエット表示であっても、図51(3’)に示すように、メータで埋まっている部分と、メータで埋まっていない部分とを区別して表示することもでき、こうした場合には、遊技者は、メータがどこまで貯まっていたかを把握することができる。なお、図51(3’)に示されたシルエット表示された白メータ表示MWsでは目盛りまで表示されていたが、目盛りは非表示であってもよい。
図51(A)〜同図(E)は、カーテン演出が第2装飾図柄表示装置208Mにおける表示によって実行される例である。なお、カーテン演出は、第3装飾図柄表示装置208Nにおける表示によって実行される場合があってもよいし、第1装飾図柄表示装置208L〜第3装飾図柄表示装置208Nのうちのいずれか2つの装飾図柄表示装置における表示によって実行される場合があってもよいし、3つ全部の装飾図柄表示装置における表示によって実行される場合があってもよい。
図51(A)は、図38(c)からの続きであり、宝箱TBの上には、斜線の模様の態様の変化候補アイコンHKIが表示されている。図51(B)では、カーテン演出が開始され、第2装飾図柄表示装置208Mの下端に、カーテン表示CHの上縁部CHuが出現している。この上縁部CHuは、城下町モードを表す「城下町」の文字表示に前側から重なって、斜線模様の態様で表示されている。
図51(C)では、カーテン表示CHが上昇しており、「城下町」の文字表示がカーテン部CHcにオーバーラップされ、無模様の黒一色のシルエット表示になり、文字が読めなくなっている。
図51(D)では、カーテン表示CHが宝箱TBを超えるまで上昇しており、宝箱TB全体がカーテン部CHcにオーバーラップされ、宝箱TB全体が無模様の黒一色のシルエット表示になっている。
図51(E)では、カーテン表示CHの上縁部CHuが、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面の上端まで上昇し、宝箱TBの上に表示された変化候補アイコンHKIがカーテン部CHcにオーバーラップされ、変化候補アイコンHKIまでもが無模様の黒一色のシルエット表示になっている。このため、変化候補アイコンHKIの態様を確認することができなくなっている。変化候補アイコンHKIがシルエット表示されている状態では、シルエット表示されていない状態に比べて、大当りの期待度が高い態様に変化しやすいように構成してもよく、カーテン演出が開始される前までは斜線模様の態様で表示されていた変化候補アイコンHKIが、カーテン演出が終了すると、ひし形模様以上の態様に変化している場合があってもよいし、ひし形模様以上の態様に必ず変化していてもよい。一方、第2装飾図柄表示装置208Mの上端に表示されていた第五図柄の変動表示は上縁部CHuに表示されるようになる。すなわち、シルエット表示ではなく、上縁部CHuのちょうど奥側に表示されていた変動表示する第五図柄が手前側に優先表示されている。
なお、カーテン表示CHの表示開始のタイミングは、宝箱TBが表示される前であってもよく、この場合には、宝箱TBの模様や色といった態様が最初から把握できないことになる。また、カーテン表示CHの表示開始のタイミングは、宝箱TBが表示された後であって、その宝箱TBの中から変化候補アイコンHKIが出現する前であってもよく、この場合には、変化候補アイコンHKIの模様や色といった態様が最初から把握できないことになる。
以上説明した図37〜図51に示す例では、手裏剣や矢が外れる例について図示しなかたっが、手裏剣や矢が、アイコンに当たらずに外れてしまったり、的アイコンTIに当たらずに外れてしまっったりすることもある。また、命中したとしても、アイコンの態様が変化しない場合もある。あるいは、番長のキャラクタBCがアイコンを持っているように見えても、そのアイコンの態様が変化しない場合もあるし、ルーレットアイコンが、模様を表す文字が停止表示された態様に変化しても、そのルーレットアイコンの態様が変化しない場合もある。一方で、手裏剣や矢が命中した場合には、アイコンの態様が必ず変化するようにしてもよいし、番長のキャラクタBCがアイコンを持っているように見えた場合や、ルーレットアイコンが模様を表す文字が停止表示された態様に変化した場合にも、アイコンの態様が必ず変化するようにしてもよい。
以上、これまでの説明では、パチンコ機(弾球遊技機)についての例であったが、本発明の遊技台は、これに限るものではなく、例えば、後述する図106に示す封入式のパチンコ機や、同じく後述する図107に示すスロットマシンであってもよい。
以上の説明では、
『 表示手段[例えば、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、および第3装飾図柄表示装置208Nの全部、あるいはこれら3つの装飾図柄表示装置208L〜Nのうちのいずれか一つ、あるいは二つ]を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数の保留アイコン[例えば、第1保留アイコンf1〜第4保留アイコンf4]を表示可能な手段であり、
保留アイコンの表示数で保留数を報知するように構成されており、
保留アイコンは、複数の態様[例えば、デフォルトの点模様(白点滅)、先読み予告態様の斜線模様(青入色)、先読み予告態様のひし形模様(緑色)、先読み予告態様の格子模様(赤色)、先読み予告態様の縦線模様(金色)、先読み予告態様の横線模様(虹色)]で表示可能なアイコンであり、
前記表示手段は、複数の演出を表示可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第一の演出[例えば、保留変化第一演出〜保留変化第六演出のうちのいずれか一つ]であり、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第二の演出[例えば、保留変化第一演出〜保留変化第六演出のうちの、第一の演出とは異なる演出]であり、
前記第一の演出は、保留アイコンの態様を変化させる場合がある演出であり、
前記第二の演出は、保留アイコンの態様を変化させる場合がある演出であり、
前記第一の演出と前記第二の演出とのうちのいずれか一方の演出は、いずれか他方の演出の表示中に表示開始される場合がある演出である[例えば、図38や図39に示す、宝箱TBや変化候補アイコンHKIが表示される保留変化第二演出の表示中に、忍者のキャラクタNJが表示される保留変化第一演出が表示開始されたり、図40に示す、番長のキャラクタBCが表示される保留変化第三演出の表示中に、忍者のキャラクタNJが表示される保留変化第一演出が表示開始されたり、図43や図44に示す、吉宗のキャラクタYMが表示される保留変化第五演出の表示中に、忍者のキャラクタNJが表示される保留変化第一演出が表示開始されたり、図45に示す、ルーレットアイコンが表示される保留変化第四演出の表示中に、忍者のキャラクタNJが表示される保留変化第一演出が表示開始されたり、図46に示す、ルーレットアイコンが表示される保留変化第四演出の表示中に、吉宗のキャラクタYMが表示される保留変化第五演出が表示開始されたり、図47に示す、カウントダウンアイコンが表示される保留変化第六演出の表示中に、忍者のキャラクタNJが表示される保留変化第一演出が表示開始される]、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
ここで、前記第二の演出は、前記第一の演出の表示中に表示開始される場合がある演出であってもよいし、前記第一の演出は、前記第二の演出の表示中に表示開始される場合がある演出であってもよい。
また、前記第一の演出は、保留アイコンの態様を変化させる場合に行われることがある演出であってもよく、保留アイコンの態様を必ず変化させる演出であってもよい。また、前記第二の演出は、保留アイコンの態様を変化させる場合に行われることがある演出であってもよく、保留アイコンの態様を必ず変化させる演出であってもよい。
なお、前記第一の演出は、保留アイコンの態様を必ず変化させる演出であってもよいし、保留アイコンの態様を変化させない場合がある演出であってもよい。また、前記第二の演出も、保留アイコンの態様を必ず変化させる演出であってもよいし、保留アイコンの態様を変化させない場合がある演出であってもよい。さらに、前記第一の演出と前記第二の演出とのうちのいずれか一方の演出は、いずれか他方の演出の表示中に必ず表示開始される演出であってもよいし、表示開始されない場合がある演出であってもよい。
また、
『 前記第一の演出と前記第二の演出は、同じ保留アイコンに対する演出である場合[例えば、図38の右側に示す例や、図40の右側に示す例や、図43の右側に示す例や、図44に示す例や、図45の右側に示す例や、図46の左側に示す例や、図47の左側に示す例]がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記複数の保留アイコンのうちの一のアイコンは、第一の保留アイコンであり、前記第一の演出は、前記第一の保留アイコンに対する演出である場合があり、前記第二の演出は、前記第一の保留アイコンに対する演出である場合があってもよい。
なお、前記第一の演出と前記第二の演出は、必ず同じ保留アイコンに対する演出であってもよいし、異なる保留アイコンに対する演出である場合があってもよい。
また、
『 前記第一の演出は、変化予告表示が表示される場合がある演出であり、
前記変化予告表示とは、保留アイコンの態様変化についての予告を行う表示[例えば、変化対象候補表示や変化態様候補表示]のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記複数の保留アイコンのうちの一の保留アイコンは、第一の保留アイコン[例えば、図45の右側に示す例における第2保留アイコンf2]であり、
前記第一の演出[例えば、保留変化第四演出]は、前記第一の保留アイコンに対する演出である場合があり、
前記第二の演出[例えば、保留変化第一演出]は、前記第一の保留アイコンに対する演出である場合があり、
前記複数の態様のうちの一の態様は、第一の態様[例えば、ルーレットアイコンの変動表示中の態様]であり、
前記第一の態様で表示される保留アイコンは、該保留アイコンの態様が変化することを予告するアイコンであり、
前記変化予告表示として、前記第一の保留アイコンが前記第一の態様で表示される場合[例えば、図45(a)〜同図(e)]がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記変化予告表示として、前記第一の保留アイコンが前記第一の態様で必ず表示されてもよいし、前記第一の保留アイコンが前記第一の態様で表示されない場合があってもよい。
また、
『 前記第一の態様で表示されている前記第一の保留アイコンに対して、前記第二の演出が表示開始される場合があるよう構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第一の態様で表示されていた前記第一の保留アイコン[例えば、図45の右側に示す例における第2保留アイコンf2]の態様が該第一の態様による予告の通りに変化した[例えば、変化する態様は不明であったが変化する対象として第2保留アイコンf2の態様が変化した]後、該第一の保留アイコンの態様が、前記第二の演出[例えば、保留変化第一演出]によって再び変化する場合[例えば、縦縞模様の態様に変化する場合]があるよう構成されていてもよい。
なお、前記第一の態様で表示されている前記第一の保留アイコンに対して、前記第二の演出が必ず表示開始されるよう構成されていてもよいし、前記第二の演出が表示開始されない場合があるよう構成されていてもよい。
また、
『 前記変化予告表示として、変化対象候補表示が表示される場合があり、
前記変化対象候補表示とは、態様が変化する可能性がある保留アイコンが、いずれの保留アイコンであるかを示唆する表示[例えば、忍者のキャラクタNJが投げてアイコンに命中した手裏剣、アイコンに重なった変化候補アイコンHKI、アイコンに付いた的アイコンTI、矢印アイコンYI、ルーレットアイコンの保留アイコン、カウントダウンアイコンの保留アイコン]のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、装飾図柄の変動表示を表示可能な手段であり、
前記変化対象候補表示は、連続する複数回の装飾図柄の変動表示に跨がって表示される場合がある表示である[例えば、図41(b)〜同図(h)、図42(6)〜同図(2)、]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記変化対象候補表示は、連続する複数回の装飾図柄の変動表示に跨がって必ず表示される表示であってもよいし、連続する複数回の装飾図柄の変動表示に跨がって表示されない場合がある表示であってもよい。
また、
『 前記変化対象候補表示の表示中において、該変化対象候補表示で示唆されている保留アイコンに対する前記第二の演出[例えば、忍者のキャラクタNJが表示される保留変化第一演出]が開始される場合[例えば、図43(2)〜同図(6)]があるよう構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記変化対象候補表示の表示中において、該変化対象候補表示で示唆されている保留アイコンに対する前記第二の演出が必ず開始されるよう構成されていてもよいし、該変化対象候補表示で示唆されている保留アイコンに対する該第二の演出が開始されない場合があるよう構成されていてもよい。
また、
『 前記変化予告表示として、変化態様候補表示が表示される場合があり、
前記変化態様候補表示とは、保留アイコンの、変化する可能性がある態様が、いずれの態様であるかを示唆する表示[例えば、変化候補アイコンHKI、図41(i)に示す「格子」の文字が停止表示された態様のルーレットアイコン]のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記一方の演出のみしか表示されなかった場合よりも、該一方の演出が前記他方の演出の表示中に表示開始された場合のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすく構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、今一度まとめて記載すると、第一の演出と第二の演出の組み合わせとして、保留変化第一演出と保留変化第二演出、保留変化第一演出と保留変化第三演出、保留変化第一演出と保留変化第四演出、保留変化第一演出と保留変化第五演出、保留変化第一演出と保留変化第六演出、保留変化第二演出と保留変化第三演出、保留変化第二演出と保留変化第四演出、保留変化第二演出と保留変化第五演出、保留変化第二演出と保留変化第六演出、保留変化第三演出と保留変化第四演出、保留変化第三演出と保留変化第五演出、保留変化第三演出と保留変化第六演出、保留変化第四演出と保留変化第五演出、保留変化第四演出と保留変化第六演出、保留変化第五演出と保留変化第六演出があげられる。そして、これらの組み合わせのうちのいずれの組み合わせであっても、いずれか一方の演出がいずれか他方の演出の表示中に表示開始された場合のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすく構成されていてもよい。すなわち、二種類の演出が複合した場合(重なった場合)の方が、複合しなかった場合(重ならなかった場合)よりも大当りしやすい。
また、
『 前記一方の演出[例えば、図43や図44における忍者のキャラクタNJが表示される保留変化第一演出、図46における吉宗のキャラクタYMが表示される保留変化第五演出]は、前記他方の演出[例えば、図43や図44における吉宗のキャラクタYMが表示される保留変化第五演出、図45におけるルーレットアイコンが表示される保留変化第四演出、図46におけるルーレットアイコンが表示される保留変化第四演出]の表示よりも後から表示が開始されたにも関わらず該他方の演出よりも先に表示が終了する場合がある演出である[例えば、図43(7)や図44(7)、図45(i)、図46(10)]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記一方の演出は、前記他方の演出の表示よりも後から表示が開始されたにも関わらず該他方の演出よりも必ず先に表示が終了する演出であってもよいし、該他方の演出よりも先に表示が終了しない場合がある演出であってもよい。
また、
『 前記他方の演出の表示中に表示開始された前記一方の演出によって保留アイコンの態様が変化しなかった場合であっても、該一方の演出が該他方の演出の表示中に表示開始されなかった場合よりも、該一方の演出が該他方の演出の表示中に表示開始された場合のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすく構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、上述した第一の演出と第二の演出の組み合わせのいずれの組み合わせの例であっても、他方の演出の表示中に表示開始された一方の演出によって保留アイコンの態様が変化しなかった場合であっても、該一方の演出が該他方の演出の表示中に表示開始されなかった場合よりも、該一方の演出が該他方の演出の表示中に表示開始された場合のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすく構成されていてもよい。すなわち、二種類の演出が複合した場合(重なった場合)には、例え保留アイコンの態様が変化しなかった場合であっても、複合しなかった場合(重ならなかった場合)よりも大当りしやすい。
また、
『 前記他方の演出[例えば、図39における宝箱TBが表示される保留変化第二演出]の表示中に表示開始された前記一方の演出[例えば、図39における忍者のキャラクタNJが表示される保留変化第一演出]によって、保留アイコン[例えば、第1保留アイコンf1]の態様が第三の態様[例えば、ひし形模様の態様]に変化する場合があり、
前記他方の演出の表示中に前記一方の演出が表示開始されなかった場合には該他方の演出によって、保留アイコンの態様が第二の態様[例えば、ひし形模様の態様]に変化する場合があり、
前記第二の態様よりも前記第三の態様のほうが、大当りの期待度が高い態様である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記他方の演出[例えば、図39における宝箱TBが表示される保留変化第二演出、図45におけるルーレットアイコンが表示される保留変化第四演出、図46におけるルーレットアイコンが表示される保留変化第四演出]の表示中に表示開始された前記一方の演出[例えば、図39における忍者のキャラクタNJが表示される保留変化第一演出、図45における忍者のキャラクタNJが表示される保留変化第一演出、図46における吉宗のキャラクタYMが表示される保留変化第五演出、]によって、保留アイコンの態様は変化しなくても該保留アイコンの態様を変化させる該他方の演出が変化する場合があり[例えば、図39(h)、図45(h)、図46(10)]、
前記他方の演出は、変化する前よりも変化した後のほうが、保留アイコンの態様を、大当りの期待度が高い態様に変化させやすい演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
続いて、図52〜図105を用いて、本発明を適用可能なパチンコ機100等の弾球遊技機(封入式のものも含む)について詳細に説明する。なおここにいう封入式のものとは、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機等のことをいう。図52〜図105に示す符号は、原則として図52〜図105を用いた説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面で示されている場合であっても、図52〜図105を用いた説明では、図52〜図105に示す符号を優先する。一方で、技術的思想としては、図52〜図105に示す技術的思想を、図1〜図51に示す技術的思想に適用することは可能であり、またその逆に、図1〜図51に示す技術的思想を、図52〜図105に示す技術的思想に適用することも可能である。その際、同じ符号を付しているもの同士は、同じ構成要素として取り扱える場合があり、置換することができる場合もある。
<全体構成>
まず、図52を用いて、パチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200(図54参照)と、を備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や、枠ランプ122が取り付けられている。なお、枠ランプ122は、発光手段の一例であり、本明細書では、光源をLEDとするものもランプと称する他、蛍光灯、冷陰極管等、光を発するものであればランプと称する場合があり、光を発するものは発光手段の一例に相当する。
前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124(図54参照)を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する扉開放センサ609(図55参照)を備える。
また、前面枠扉106には、透過部ユニット190が設けられている。この透過部ユニット190は、透明板部材118とは別の透過部191を備え、その透過部191が、下部に設けられた不図示の駆動軸を中心に、前後方向に回動可能である。また、透過部ユニット190には、発光ダイオード(LED)が内蔵されている。図52に示す透過部ユニット190の透過部191は初期位置にある。この透過部191は、操作手段(ボタン)として機能するとともに、可動手段の一例にも相当する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図54参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、を備える。このチャンスボタン136は演出ボタンであって、操作手段の一例に相当する。また、チャンスボタン136は、可動手段の一例でもあり、図52に示すチャンスボタン136は初期位置にある。詳しくは後述するように、このチャンスボタン136は進退動作を実行可能なものである。さらに、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
加えて、チャンスボタン136の右横には、操作キーユニット181が設けられている。この操作キーユニット181は、十字キー181aと、OKボタン181bと、キャンセルボタン181cを有する。また、操作キーユニット181の右上には、パネル表示部183も設けられている。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する不図示の発射杆と、遊技球を発射杆の先端で打突する不図示の発射槌と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察す
ることができる。
図53は、図52のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、排出口152aを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図54は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
図54に示す遊技盤200はいわゆる右打ち機の遊技盤である。この遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。一般的に知られる右打ち機の遊技盤においては、遊技者の操作によって、遊技球を打ち出す強さを変化させることで、後述する普図始動口228および第2特図始動口232と、第1特図始動口230とに分けることができる。具体的には、遊技領域124に対し、遊技釘238等の配設により、第一特図始動口230が備えられた第1の領域(遊技領域における左側)を転動する遊技球は第2特図始動口232への入球が困難又は不可能に構成され、その逆に第2特図始動口232が備えられた第2の領域(遊技領域における右側)を転動する遊技球は第1特図始動口230への入球が困難又は不可能に構成されている。なお、本発明は、右打ち機の遊技盤を備えたパチンコ機100に限って適用されるものではなく、広く一般の遊技盤を備えたパチンコ機に適用することができる。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206では、3つの装飾図柄表示装置が横に並べられている。すなわち、3つの装飾図柄表示装置のうちの中央に配置される第1装飾図柄表示装置208Lと、第1装飾図柄表示装置208Lの左側に配置される第2装飾図柄表示装置208Mと、第1装飾図柄表示装置208Lの右側に配置される第3装飾図柄表示装置208Nとにより表示が行われる。なお、第1装飾図柄表示装置208Lは、メイン表示装置という場合があり、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、サブ表示装置という場合があり、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、幅方向の長さが第1装飾図柄表示装置208Lの略半分の長さよりも短く、また、高さも短い。ただし、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nそれぞれの表示画面が、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面より小さければよく、幅方向の長さや高さは図54に示す態様に限定されるものではない。また、図54に示す第2装飾図柄表示装置208Mは、その右端辺部分が第1装飾図柄表示装置208Lの左端辺部分の前面側に重なっており、同じく図54に示す第3装飾図柄表示装置208Nは、その左端辺部分が第1装飾図柄表示装置208Lの右端辺部分の前面側に重なっている。この図54に示す第2装飾図柄表示装置208Mの位置が、第2装飾図柄表示装置208Mの初期位置であってもよい。また、図54に示す第3装飾図柄表示208Nの位置が、第3装飾図柄表示装置208Nの初期位置であってもよい。ただし、第2装飾図柄表示装置208Mの初期位置は、第1装飾図柄表示装置208Lとは部分的にも重ならず、第1装飾図柄表示装置208Lから外れた位置(第1装飾図柄表示装置208Lから向かって左側に離れた位置)であってもよい。また、第3装飾図柄表示装置208Mの初期位置も、第1装飾図柄表示装置208Lとは重ならず、第1装飾図柄表示装置208Lから外れた位置(第1装飾図柄表示装置208Lから向かって右側に離れた位置)であってもよい。さらに、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、それぞれ第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面に沿って、互いに接離する方向にスライド移動可能に構成されている。また、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、互いに最も近接した状態となった場合に、第1装飾図柄表示装置208Lの表示面に沿って一体的に回転することができるように構成されている。なお、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208Nの各名称は、各表示装置について装飾図柄が必ずしも変動表示するものではなく、便宜的に名称付けたものであり、表示装置の解釈を狭小するものではないことを念のためここに付言する。また、これらの装飾図柄表示装置(第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208N)をまとめたものを演出表示手段とし、演出表示手段は、装飾図柄の変動表示を行ったり、複数種類の演出表示を行ったりするということもできる。さらに、装飾図柄表示装置の数について限定はなく、装飾図柄表示装置が、1つしか備えられていないパチンコ機であってもよく、2つしか備えられていないパチンコ機であってもよく、4つ以上備えられているパチンコ機であってもよい。また、複数の装飾図柄表示装置の位置関係も図54に示す位置関係に限定されるものではない。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの前面側には、透明の導光板が配置されており、遊技者は導光板を介して第1装飾図柄表示装置208Lの表示状態を視認可能とされている。導光板は、透過領域に所定のレンズカットが施されている。導光板の側端部近傍の適宜位置にはLED等の発光体が設けられ、発光体からの光がレンズカット部分で前方に向けて反射することにより、透過領域が所定の模様で発光しているように見せることができるように構成されている。例えば、導光板には所定のエフェクト画像を模した模様のレンズカットが施されている。なお、導光板は光を照射する分の厚みよりも光を遊技者側に向けて屈折させる領域の部分の厚みのほうが薄いように構成されている。そのため、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nの表示状態が視認しやすくなる場合がある。また、導光板が可動するものであってもよい。また、導光板は、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nのうちの少なくとも一つの表示装置よりも手前側に設けられていればよい。
3つの装飾図柄表示装置208L〜Mの下方には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206についは後述する。
3つの装飾図柄表示装置208L〜Mは、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、ここでは液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分けて見ることができ、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、第1装飾図柄表示装置208Lとして液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、ここでは7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、ここでは7セグメントLEDによって構成する。これらの第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、図柄表示手段である。なお、第1装飾図柄表示装置208Lに表示される装飾図柄は、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄であり、第1装飾図柄表示装置208Lも、図柄表示手段の一種である。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、ここでは、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、ここでは、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、中央可変入賞口234と、右側可変入賞口235を配設している。
一般入賞口226は、遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。以下、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ場合がある。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、ここでは遊技盤200の右側に1つ配設している。このため、普図始動口228は、右打ちすることによって遊技球の進入が期待される。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化しない第一の始動領域である。第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、図53に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。この第1特図始動口230は、始動領域の一つであり、自身の大きさが変化しない固定始動領域の一例に相当する。
第2特図始動口232は、普図始動口228の下側に1つだけ配設している。すなわち、第2特図始動口232は、遊技盤200の右側に設けられており、右打ちすることによって入球が期待される。この第2特図始動口232の近傍には、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材2321が設けられており、一対の羽根部材2321と第2特図始動口232を併せたものが、可変始動手段に相当し、一般には、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれる。一対の羽根部材2321は、第2特図始動口232への入賞の難易度を変更する部材である。すなわち、一対の羽根部材2321が閉じたままでは第2特図始動口232への入球は不可能であり、一対の羽根部材2321が閉じた態様は入賞困難な開閉態様である。一方、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に一対の羽根部材2321が所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、第2特図始動口232への球の入球が可能(入賞容易状態)になり、一対の羽根部材2321が開いた開状態は入賞容易な状態である。すなわち、第2特図始動口232は、入り口(遊技球の進入口)の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域であって、第二の始動領域の一例に相当する。この大サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも大きい。一対の羽根部材2321が開いた状態では、遊技領域124に進入した遊技球のうち、固定始動領域である第1特図始動口230に進入する遊技球よりも、可変始動領域である第2特図始動口232に進入する遊技球の方が多い。一方、小サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも小さいか、あるいは第1特図始動口230の入り口の大きさ以下である。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
図52に示すパチンコ機100には、可変入賞口が2つ設けられている。遊技盤200の中央に設けられた中央可変入賞口234(第1の可変入賞口に相当)は、第1特図始動口230の下に配置されている。また、遊技盤200の右側に設けられた右側可変入賞口235(第2の可変入賞口に相当)は、第2特図始動口232の下に配置されており、右打ちすることによって入球が期待される。いずれの可変入賞口234,235も、入賞開口と、ソレノイドによってその入賞開口を開閉自在な扉部材2341,2351とを備えている。入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口234,235はアタッカと呼ばれることがある。中央可変入賞口234は、非電サポ状態で大当りした場合の大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、その大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。右側可変入賞口235は、電サポ状態で大当りした場合の大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、その大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。すなわち、いずれの可変入賞口234,235も、所定の第1の開閉状態(ここでは閉状態)およびその第1の開閉状態よりも遊技球の入賞が容易な第2の開閉状態(ここでは開状態)のうちの一方から他方に開閉状態を変化可能な可変入賞手段であり、非電サポ状態で特図変動遊技に当選して第1特図表示装置212が大当り図柄を停止表示した場合には、中央可変入賞口234の扉部材2341が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。一方、電サポ状態で特図変動遊技に当選して第2特図表示装置214が大当り図柄を停止表示した場合には、右側可変入賞口235の扉部材2351が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。なお、いずれの可変入賞口234,235においても、閉状態は必ずしも完全に閉塞した状態である必要はなく、少し開いていても、遊技球の入球が不可能あるいは困難な状態であればよい。中央可変入賞口234あるいは右側可変入賞口235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、中央可変入賞口234に入球した球も、右側可変入賞口235に入球した球も、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
以上説明した、普図始動口228、第1特図始動口230、第2特図始動口232、中央可変入賞口234、および右側可変入賞口235の配置によれば、電サポ状態では、右打ちが遊技者にとって有利になる打ち方であり、非電サポ状態では、左打ちが遊技者にとって有利になる打ち方である。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、中央可変入賞口234、右側可変入賞口235)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設している。また、演出装置206の背面側には、上述した3つの装飾図柄表示装置208L〜Nを配設している。すなわち、演出装置206において、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nは、ワープ装置242、およびステージ244の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nを完全に開いた状態(全開状態)では、遊技者は第1装飾図柄表示装置208Lの表示の一部又は全部を視認可能である。また、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、第1装飾図柄表示装置208Lに表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。また、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nが完全に閉まった状態(全閉状態)では、第1装飾図柄表示装置208Lにおける図柄表示領域208a〜208cに表示された装飾図柄の全てを遮蔽する。したがって、演出表示手段である第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nは、第1装飾図柄表示装置208Lの遮蔽手段でもあり、演出可動手段でもある。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの上方には、演出可動体の一つである八代役物224Faと将軍役物224Fbとが配置されており、演出内容に応じてそれぞれ上下方向に移動することができるように構成されている。また、八代役物224Fa及び将軍役物224Fbはいずれも内部にフルカラーLED等の発光手段が内蔵されており、演出内容に応じて様々な発光態様で発光することができる。
なお、上述の、進退動作を実行可能なチャンスボタン136や、前後方向に回動可能な透過部191も演出可動手段の一種である。
さらに、演出可動手段として、ここでは不図示の家紋役物224E(図65等参照)が用意されている。家紋役物224Eは、第1装飾図柄表示装置208Lよりも下方の初期位置に配置されている。家紋役物224Eは、動作を開始すると、初期位置から第1装飾図柄表示装置208Lよりも前側に上昇してきて、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面に前側(遊技者側)から重なる。この家紋役物224Eは、初期位置にある状態では、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面に前側から重なった状態よりも、遊技者から視認しにくい状態にある。また、家紋役物224Eには、内部にフルカラーLED等の発光手段が内蔵されており、演出内容に応じて様々な発光態様で発光することができる。
<制御部>
次に、図55を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
ここでは、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500はそれぞれ別の回路基板からなるものであるが、これら3つの制御部(300,400,500)は、共通の一つの回路基板からなるものであってもよいし、第1副制御部400と第2副制御部500が、主制御部300の回路基板とは別の共通の一つの回路基板からなるものであってもよい。したがって、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500それぞれを制御手段(例えば、主制御手段(300)、第1副制御手段(400)、第2副制御手段(500))ととらえることもできるし、これら3つの制御部(300,400,500)を併せた一つのものを制御手段ととらえることもできるし、主制御部300を第一の制御手段とし、第1副制御部400および第2副制御部500を併せた一つのものを第二の制御手段ととらえることもできる。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路318(この回路には2つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサ等の扉開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材2321や中央可変入賞口234の扉部材2341や右側可変入賞口235の扉部材2351等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。
乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第1特図始動口230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第2特図始動口232に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(例えば、9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。主制御部300と払出制御部600は、電源投入時には通信確認コマンドの送受信を行っており、常時は主制御部300は払出数を送信し、払出制御部600はエラー情報を送信しており、両者は双方向の通信が可能となっている。一方、主制御部300と第1副制御部400の情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、各種演出データ等が記憶されたROM406が接続されている。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nの駆動制御を行うための駆動回路432と、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nそれぞれの現在位置を検出する位置検出センサ430と、チャンスボタン136が押下されたことを検出するための検出部710と、位置検出センサ430やチャンスボタン136の検出部710や操作キーユニット181の操作を検出する操作キーユニットセンサ425からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nそれぞれに画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、各種の可動手段(進退動作を実行可能なチャンスボタン136、前後方向に回動可能な透過部191、八代役物224Fa、将軍役物224Fb、家紋役物224E)の駆動制御を行うための駆動回路516と、各種の可動手段136,191,224Fa,224Fb,224Eの現在位置を検出するための各種可動手段センサ424と、各種可動手段センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、を接続している。さらに、基本回路502には、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
なお、図52に示すパチンコ機100では、第1副制御部400が3つの装飾図柄表示装置208L〜Nそれぞれの画像表示制御を行い、第2副制御部500が各種の可動手段136,191,224Fa,224Fb,224Eの制御を行っているが、第2副制御部500が3つの装飾図柄表示装置208L〜Nそれぞれの画像表示制御を行い、第1副制御部400が各種の可動手段136,191,224Fa,224Fb,224Eの制御を行ってもよいし、いずれか一方の副制御部が、両方の制御を行ってもよい。
また、図55では図示省略したが、第1副制御部400あるいは第2副制御部500で、図52に示すパネル表示部183の表示制御も行う。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
また、払出制御部600には、扉開放センサ609の検出信号が入力され、払出制御部600から主制御部300に、扉開放コマンドを送信する。また、払出エラーがあったとき等にも、払出制御部600から主制御部300に、エラーコマンドを送信する。
なお、扉開放コマンドについては、払出制御部600を介さずに、扉開放センサ609の検出信号を主制御部300に直接入力するようにしてもよいし、払出制御部600を中継基盤として使用して、扉開放センサ609から扉開放コマンドを主制御部300に送信するようにしてもよい。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、ここでは、電源制御部660から払出制御部600と第1副制御部400に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。例えば、主制御部300は、電源制御部660から所定電圧が直接供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400に所定電圧が供給された後に、電圧が供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、第1副制御部400から所定電圧が供給されるようにしてもよい。発射制御部630は、電源制御部660から所定電圧が直接供給されるようにしてもよい。払出制御部600は、電源制御部660から他の各制御部(主制御部300、第1副制御部400など)や各装置を経由して所定電圧が供給されるようにしてもよい。第1副制御部400は、電源制御部660から他の各制御部(主制御部300、払出制御部600など)や各装置を経由して所定電圧が供給されるようにしてもよい。払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400は電源制御部660からほぼ同時に所定電圧が供給されるようにしてもよい。払出制御部600は、主制御部300および第1副制御部400の両方、または、少なくとも一方よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。主制御部300は、払出制御部600および第1副制御部400の両方、または、少なくとも一方よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。第1副制御部400は、払出制御部600および主制御部300の両方、または、少なくとも一方よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。
また、第2副制御部500は、払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400と、ほぼ同時に電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400の全部、または1以上の制御部よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、電源制御部660から所定電圧が直接供給されるようにしてもよい。
遊技機設置営業店に設けられた島設備では、100Vの交流電源を24Vの電圧に降圧し、パチンコ機100には24Vの交流電流が供給される。24Vの交流電流は、主制御部300の電源制御部660によって、12Vの直流電圧に変換される。主制御部300には、図55では図示省略したが電圧変換回路も設けられており、12Vの直流電流は、その電圧変換回路で所定電圧(ここでは5V)にさらに降圧され、所定電圧(5V)の直流電流が主制御部300の基本回路302に設けられたCPU304に供給される。また、電源制御部660によって12Vの電圧に変換された直流電流は、主制御部300の電圧監視回路338や起動信号出力回路340にも供給される。電圧監視回路338は、12Vの供給電流の電圧値が所定の値(この例では9V)未満に低下すると、低電圧信号を基本回路302のI/Oポート310に出力する。したがって、電圧監視回路338は、電源制御部660と電圧監視回路338を結ぶ、12Vの直流電流が流れる電源ラインの電圧値を監視していることになり、この電源ラインが所定の電源ラインの一例に相当する。なお、低電圧信号をCPU304に直接入力するようにしてもよい。また、電源管理部660は、入力された24Vの交流電流をそのまま出力したり、あるいは36Vの直流電流に変換して出力したりもする。さらに、主制御部300のCPU304には、電圧変換回路とは異なる回路を経由して動作電圧(ここでは5V)の電流が供給されてもよい。
また、起動信号出力回路340は、電源投入によって電源制御部660から供給された直流電流の電圧値が、CPU304が動作可能な電圧値にまで達すると、起動信号を出力する。さらに、WDT314がタイムアウトになった場合、CPU304にはWDT314からリセット信号が出力される。WDT3141がタイムアウトになった場合としては、プログラムミスによる暴走した状態や、落雷や不正行為等に起因する電圧降下によりCPU304が本来設計した動作を行うことができなくなった場合等がある。なお、図52に示すパチンコ機100では、WDT3141に、初期値として32.8msに相当する数値が設定されている。起動信号出力回路340からの起動信号と、WDT3141からのリセット信号は、共通の信号線によってCPU304に入力されるが、それぞれ専用線によって入力されるようにしてもよい。ここで説明した、起動信号出力回路340から出力される起動信号や、WDT314から出力されるリセット信号が、所定の起動信号の一例に相当する。
電源が遮断され即座に復帰した瞬停の場合、すなわち電源スイッチ178をオンすることなく自動復帰した場合には、停電圧信号が出力されるとともにWDT3141がタイムアウトになり、主制御部300ではリセット処理が実行される。このリセット処理では、まず、実行されるリセット動作が、システムリセット動作か否か判定される。基本回路302で実行されるリセット動作には、システムリセット動作とユーザリセット動作の2つがある。ここで、システムリセット動作を実行する場合には、CPU304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。続いて、セキュリティチェック処理が実行される。セキュリティチェック処理では、ユーザプログラムを基に計算された認証コードが正しいか否か再計算を行う。認証コードが正しい場合には、延長処理が実行される。延長処理における延長時間は固定時間であってもよいし、固定時間にランダムに選択されたランダム時間を加えた時間であってもよい。延長処理が終了すると、後述する主制御部300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。一方、ユーザリセット動作を実行する場合にも、CPU304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。ただし、乱数生成回路318を制御するレジスタの値はリセット前の状態が維持される。その後、後述する主制御部300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。
<図柄の種類>
次に、図56(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、第1装飾図柄表示装置208L、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図56(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が図柄変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するための確定表示を行う。
したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示して確定表示が終了するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示して確定表示が終了するまでが図柄変動表示の一例に相当する。後述するように、図柄変動表示は複数回、連続して行われることがある。図56(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図56(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。図52に示すパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当たり図柄であり、「特図H」は第2小当たり図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では第1装飾図柄表示装置208Lに表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、図52に示すパチンコ機100には、15R特別大当たり図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当たり図柄等の他の図柄についても同様である。
図56(b)は装飾図柄の一例を示したものである。ここでの装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、第1装飾図柄表示装置208Lの左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。装飾図柄の変動表示は、開始当初は、各図柄表示領域ごとに装飾図柄が高速変動する(スクロール表示される)。そして、「特図B」の15R大当たりを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当たりに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当たり、「特図F」の突然通常と称される2R大当たり、あるいは「特図G」の第1小当たり、「特図H」の第2小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当たり、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図54(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
また、第2装飾図柄表示装置208Mまたは/および第3装飾図柄表示装置208Nには第5図柄が表示される場合がある。第5図柄は、第1装飾図柄表示装置208Lにおける図柄表示領域208a〜208cに表示される装飾図柄よりも小さな装飾図柄の表示である。例えば、図56(b)に示す装飾図柄が縮小されたものであったり、図56(b)に示す装飾図柄の表示態様とは異なる表示態様の数字であったりする。したがって、第2装飾図柄表示装置208Mまたは/および第3装飾図柄表示装置208Nも、図柄表示手段の一種である。なお、第5図柄は、第1装飾図柄表示装置208Lにおいても、図柄表示領域208a〜208cから外れた領域に表示される場合がある。
さらに、3つの装飾図柄表示装置208L〜Mには第4図柄が表示される場合もある。第4図柄は、図柄の変動表示中か停止表示中を表す装飾図柄の表示である。
図56(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この図56(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図57(a)を用いて、図55に示す主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
図55に示す主制御部300のRAM308には、特図1および特図2ごとに、大当り時特図決定用乱数カウンタ初期値の生成用カウンタ、大当り時特図決定用乱数カウンタ、小当り時特図決定用乱数カウンタ初期値の生成用カウンタ、小当り時特図決定用カウンタ、ハズレ時特図決定用乱数カウンタ初期値の生成用カウンタ、ハズレ時特図決定用乱数カウンタ、および特図タイマ番号決定用乱数カウンタの各カウンタが設けられている。また、そのRAM308には、特図1および特図2ごとに、保留数、大当り判定用乱数値、大当り時特図決定用乱数値、小当り時特図決定用乱数値、ハズレ時特図決定用乱数値、当否事前判定結果、特図事前判定結果、当否判定結果、特図決定結果、および特図タイマ決定結果それぞれが記憶される。さらにRAM308には、当否判定(抽選)の開始を保留することができる最大数(この例では4つ)の領域に区分けされた特図の保留記憶部が特図1と特図2で別々に用意されている。特図1の保留記憶部には、特図1大当り判定用乱数値、大当り時特図1決定用乱数値、小当り時特図1決定用乱数値、およびハズレ時特図1決定用乱数値の4つの乱数値を1セットにしてこれら4つの乱数値が入賞順(保留順)に1セットずつ1領域ごとに格納される。また、特図2の保留記憶部には、特図2大当り判定用乱数値、大当り時特図2決定用乱数値、小当り時特図2決定用乱数値、およびハズレ時特図2決定用乱数値の4つの乱数値を1セットにしてこれら4つの乱数値が入賞順(保留順)に1セットずつ1領域ごとに格納される。
上述したように、図55に示す主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図57(a)に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期化処理を行う。この初期化処理では、まず、初期設定1として、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、およびWDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、図52に示すパチンコ機100では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。次に、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する(以下、この処理をWDT処理と称する)。WDT処理に続いて、ステップS101の初期化処理では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源管理部660が第2副制御部500を介して主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(例えば、9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはWDT処理に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)には初期設定2を行う。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
次いで、ステップS103では、割り込み禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。ここでの基本乱数初期値更新処理では、大当り時特図決定用乱数カウンタ、小当り時特図決定用乱数カウンタ、ハズレ時特図決定用乱数カウンタそれぞれの初期値を生成するための3つの初期値生成用カウンタを更新する。この基本乱数初期値更新処理の終了後にステップS105に進む。
ステップS105では、演出乱数更新処理を行う。主制御部300のRAM308には、特図用および普図用それぞれのタイマ番号決定用乱数カウンタが設けられており、これらのカウンタはいずれも、0から99の範囲の値を取り得るタイマ番号決定用乱数値を生成する。ステップS105では、このカウンタの値を更新する。この演出乱数更新処理の終了後に割り込み許可の設定を行ってステップS103に戻る。
主制御部300は、所定の周期(例えば4ms)ごとに開始するタイマ割り込み処理を行っている間を除いて、ステップS103およびS105の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図57(b)を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。図57(b)は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図55に示す主制御部300は、所定の周期(例えば、約4msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。なお、このタイマ割込処理スタート時には、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避したり、WDT314を定期的に(例えば、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行ったりする。
まず、ステップS201では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種の球検出センサを含む図55に示す各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、このステップS201では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。図52に示すパチンコ機100では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図55に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(例えば、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(例えば、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、中央可変入賞口234、右側可変入賞口235、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(例えば、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
基本乱数初期値更新処理(ステップS203)では、各種乱数カウンタ初期値の生成用カウンタの値を0〜99の範囲で更新し、続く基本乱数更新処理(ステップS205)では、各種乱数カウンタの値を0〜99の範囲で更新し、例えば、大当り時特図1決定用乱数カウンタが1周するごとに、その生成用カウンタの値を、大当り時特図1決定用乱数カウンタにセットする。その他の乱数カウンタについても同様に処理する。
ステップS207では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特図表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
続いて、入賞判定処理(ステップS209)を行う。入賞判定処理(ステップS209)では、まず、入賞口226、234、235や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
続いて、この入賞判定処理では、第1特図始動口230あるいは第2特図始動口232に入賞があり、且つ、保留している特図変動遊技の数が所定数(例えば、4)未満である場合に、所定の始動情報を記憶する。すなわち、保留数が所定数未満であれば、大当り判定用乱数値、および各種の特図決定用乱数値を記憶する。大当り判定用乱数値は、図55に示す乱数値生成回路318の乱数値記憶用レジスタから取得した値を加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)である。一方、特図決定用乱数値は、RAM308に設けられた特図決定用乱数カウンタから導出されたソフトウェア乱数を加工した値(ソフトウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。図55に示す乱数値生成回路318、RAM308に設けられた特図決定用乱数カウンタ、および乱数加工を施す主制御部300を併せたものが、始動情報導出手段の一例に相当する。各種乱数値(始動情報)は、RAM308に設けた特図の保留記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1セットの始動情報として記憶される。この特図の保留記憶部は、第1特図始動口230あるいは第2特図始動口232に遊技球が進入したことに基づいて導出された始動情報を所定の上限数(ここでは4個)まで記憶可能な始動情報記憶手段の一例に相当する。このとき各種乱数値(始動情報)をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を特図の保留記憶部に記憶してもよく、この場合、一時領域を始動情報記憶手段としてもよいし、特図の保留記憶部および一時領域を始動情報記憶手段としてもよい。また、主制御部300のCPU304は、RAM308に記憶されている特図の保留数の値に1を加算し、特図の保留数が1増加する。したがって、主制御部300のCPU304が保留手段の一例に相当する。
また、普図始動口228を球が通過したことを検出し、且つ、保留している普図変動遊技の数が所定数(例えば、2)未満の場合には、そのタイミングにおける普図当選乱数値生成用の乱数カウンタの値を、RAM308に設けた特図用とは別の乱数値記憶領域に、始動情報である普図当選乱数値として記憶する。
また、この入賞判定処理では、所定の球検出センサにより、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、中央可変入賞口234、または右側可変入賞口235への入賞(入球)を検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、中央可変入賞口234、および右側可変入賞口235の入賞(入球)の有無を示す入賞受付情報を設定する。
なお、特図の始動情報にしても普図の始動情報にしても、保留数がそれぞれの所定数以上であれば、それらの始動情報を記憶せずに、ステップS211に進む。
この入賞判定処理(ステップS209)が終了すると先読み処理が呼び出される。この先読み処理では、まず、前回実行した先読み処理から保留数が増加しているか否かを判定する。すなわち、主制御部300のRAM308には、これまでの保留数(前回のタイマ割込処理終了時点での保留数であり、旧保留数と呼ぶものとする)も記憶されており、CPU304は、入賞判定処理(ステップS209)を経た今回の先読み処理を実行する時点の保留数と、旧保留数とを比較し、保留数が増加しているか否かを判定する。保留数が増加していなければ、始動情報を先読みせずにこの先読み処理は終了する。一方、保留数が増加していれば、RAM308に設けられた特図1の保留記憶部内の特図1大当り判定用乱数値の増加分を先読みするか、あるいは特図2の保留記憶部内の特図2大当り判定用乱数値の増加分を先読みする。ここでの先読みは、増加分だけを先読みしたが総てを先読みしてもよい。なお、ここでの先読みとは始動情報を当否判定(本抽選)の前に先に読むことを意味するが、以降の先読み処理では、先読みという言葉を、先(当否判定(本抽選)の結果)を読むという意味で使用することがある。
図52に示すパチンコ機100では、大当りに当選する確率が相対的に低い特図低確率状態と、相対的に高い特図高確率状態のいずれか一方の制御状態にある。特図高確率状態であることは確率変動中と呼ばれる。主制御部300のRAM308には、確変フラグが用意されている。この確率変動グラグがオンに設定されていると、特図高確率状態(確率変動中)であり、確率変動グラグがオフに設定されていると、特図低確率状態である。
主制御部300のROM306には、先読み処理で用いられる当否事前判定用テーブルが記憶されている。この当否事前判定用テーブルには、特図高確率状態と特図低確率状態とに分けて乱数範囲が規定されている。特図1大当り判定用乱数値あるいは特図2大当り判定用乱数値の先読みが終了すると、今度は、先読みした特図1大当り判定用乱数値あるいは特図2大当り判定用乱数値が、当否事前判定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかについて判定する。すなわち、RAM308に用意された確変フラグを参照し、特図低確率状態の場合には、先読みした特図1大当り判定用乱数値あるいは特図2大当り判定用乱数値が、所定の数値範囲であるときには、当否事前判定結果は「大当り」と事前判定し、それ以外であるときには、当否事前判定結果は「ハズレ」と事前判定する。なお、後述する特図関連処理(図57(b)に示すステップS213)でも、当否事前判定用テーブルの内容と同じ内容の当否判定用テーブルを用いて特図変動遊技の当否判定を改めて行い、ここでの判定結果は、あくまで事前判定の結果である。
当否事前判定結果が、「大当り」の場合には、RAM308に設けられた特図1の保留記憶部内の大当り時特図1決定用乱数値を先読みするか、あるいは特図2の保留記憶部内の大当り時特図2決定用乱数値を先読みする。当否事前判定結果が、「小当り」の場合には、RAM308に設けられた特図1の保留記憶部内の小当り時特図1決定用乱数値を先読みするか、あるいは特図2の保留記憶部内の小当り時特図2決定用乱数値を先読みする。当否事前判定結果が、「ハズレ」の場合には、RAM308に設けられた特図1の保留記憶部内のハズレ時特図1決定用乱数値を先読みするか、あるいは特図2の保留記憶部内のハズレ時特図2決定用乱数値を先読みする。主制御部300のROM306には、先読み処理で用いられる特図事前判定用テーブルも記憶されている。特図事前判定用テーブルには、図56(a)に示す10種類の停止図柄態様(「特図A」から「特図J」)それぞれに対応した乱数範囲が規定されており、先読みした特図決定用乱数値が、いずれの乱数範囲に属するかによって特図事前判定結果(図56(a)に示すいずれの停止図柄態様が停止表示されるのか)を得る。なお、ここでの特図の判定結果も、あくまで事前判定の結果であり、特図の停止図柄態様の判定も後述する特図関連処理(図57(b)に示すステップS213)において改めて行われる。
以上説明した始動情報の先読みや、先読みした始動情報を用いての事前判定は、後述する特図関連処理(S213)の当否判定(本抽選)が行われる前に実行されるものである。特図1大当り判定用乱数値および各種の特図1決定用乱数値を先読みする主制御部300が、第1始動情報先読み手段の一例に相当し、特図2大当り判定用乱数値および各種の特図2決定用乱数値を先読みする主制御部300が、第2始動情報先読み手段の一例に相当する。また、特図1大当り判定用乱数値と、各種の特図1決定用乱数値に基づく事前判定を行う主制御部300が、第1事前判定手段の一例に相当し、特図2大当り判定用乱数値と、各種の特図2決定用乱数値に基づく事前判定を行う主制御部300が、第2事前判定手段の一例に相当する。
主制御部300のRAM308には、保留ごとの領域に区分けされた特図1用の先読み情報一時記憶部と、同じく保留ごとの領域に区分けされた特図2用の先読み情報一時記憶部が設けられている。特図事前判定結果を表す情報(特図を表す情報でもあり以下、先読み情報と称する)は、それらの先読み情報一時記憶部の、対応する保留の領域に格納される。
なお、保留数が増加していなければ、先読み情報一時記憶部の、対応する保留の領域には「保留なし」という先読情報が記憶される。また、先読み処理では、大当り遊技中であった場合、および現在の制御状態が電サポ状態(時短フラグがオン状態)であった場合には、特図1の始動情報の先読みや事前判定は行わず、これらの場合には、先読みした特図1の始動情報に基づく停止図柄の事前判定が行われていないことを表す「未判定」情報を、先読み情報一時記憶部の、対応する保留の領域に記憶する。すなわち、一対の羽根部材2321が設けられていない始動口(状態が固定的な始動領域である第1特図始動口230)へ入球したことに基づいて、大当り遊技中および電サポ中に取得した始動情報に基づく事前判定は行われず、その事前判定結果の報知(先読み予告)も行われない。こうすることによって、遊技者の公平性が担保される。なお、始動情報自体の先読みも行わないが、先読みは行って事前判定およびその結果報知(先読み予告)は行わない態様であってもよく、さらには、先読みおよび事前判定は行うが、事前判定結果の報知(先読み予告)は行わない態様であってもよい。
図57(b)に示す主制御部タイマ割込処理では、ステップS209の入賞判定処理に続いて普図関連処理を行う(ステップS211)。この普図関連処理では、まず、普図状態更新処理として、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における処理では、当り図柄(図56(c)に示す普図A)およびハズレ図柄(図56(c)に示す普図B)のいずれか一方の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、ここでの普図関連処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄およびハズレ図柄のいずれか一方の図柄態様の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば0.6秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を必ず設定する。この設定により、確定表示された当り図柄が所定期間、必ず停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がハズレであれば、普図ハズレフラグがオンされる。この普図ハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。
続いて、この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
図57(b)に示す主制御部タイマ割込処理では、以上説明したステップS211の普図関連処理に続いて特図関連処理(ステップS213)を行う。この特図関連処理では、まず最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行い、次いで、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う。特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、後述する特図関連抽選処理における特図決定結果(特図の停止図柄態様)に基づいて第2特図表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当たり図柄(特図A)、15R大当たり図柄(特図B)、2R特別大当たり図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1ハズレ図柄(特図I)、および第1ハズレ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に値がセットされている場合には、その値が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)や小当り遊技中にも、時短フラグをオフする。すなわち、主制御部300のCPU304は、大当り遊技状態中および小当り遊技状態中(特別遊技状態中)である場合に、非電サポ状態(第一の進入率制御状態)にする。
また、後述するコマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、RAM308には、大当りフラグも用意されており、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、特図2変動遊技の開始時に大当りフラグがオンされている。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち大当り遊技を開始することを遊技者に報知する画像を第1装飾図柄表示装置208L等に表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド入賞演出開始設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に5Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または中央可変入賞口234あるいは右側可変入賞口235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)中央可変入賞口234の扉部材2341あるいは右側可変入賞口235の扉部材2351の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341,2351を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に7Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、中央可変入賞口234の扉部材2341あるいは右側可変入賞口235の扉部材2351の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341,2351を閉鎖状態に保持する信号を所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(例えば、15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち大当り遊技を終了することを遊技者に報知する画像を第1装飾図柄表示装置208L等に表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。
以上説明したように、主制御部300のCPU304は、大当り遊技状態中(特別遊技状態中)に、中央可変入賞口234の扉部材2341あるいは右側可変入賞口235の扉部材2351の開閉状態の変化制御を行う可変入賞制御手段の一例に相当する。なお、主制御部300のROM306には、扉部材2341,2351の開閉パターンが記憶されており、主制御部300のCPU304は、そのROM306から、特図変動遊技の当否判定に応じた開閉パターンを取得する。
また、主制御部300のCPU304は、特図決定結果が表す停止図柄態様に基づいて、大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変フラグや時短フラグをオンに設定する。すなわち、主制御部300のCPU304は、後述する特図抽選処理で特図決定結果が「特図A」や「特図C」である場合には確変フラグと時短フラグの双方をオンに設定する。また、特図決定結果が「特図E」である場合には確変フラグと時短フラグのうち確変フラグのみをオンに設定する。さらに、特図決定結果が「特図B」や「特図D」である場合には確変フラグと時短フラグのうち時短フラグのみをオンに設定するとともにRAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数100回をセットする。主制御部300のCPU304は、遊技球の、第2特図始動口232(可変始動領域)への進入のしやすさ(進入率)を制御した状態である進入率制御状態を、第1の進入率制御状態である非電サポ状態と第2の進入率制御状態である電サポ状態との間で変化させる進入率変化手段の一例に相当する。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、RAM308にはハズレフラグも用意されており、特図2変動遊技の結果がハズレであれば、ハズレフラグがオンされる。このハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次の処理に移行するようにしている。
特図2状態更新処理が終了すると、特図1状態更新処理を行う。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
以上説明した特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図関連抽選処理を行う。特図関連抽選処理では、最初に特図2についての処理(特図2関連抽選処理)が行われ、その後、特図1についての処理(特図1関連抽選処理)が行われる。このように、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、同じタイミング(所定の契機で開始した主制御部タイマ割込処理における入賞判定処理S209)で第1特図始動口230に遊技球が進入したことに基づいて始動情報を取得し、かつ第2特図始動口232に遊技球が進入したことに基づいて始動情報を取得した場合や、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合や、特図2変動遊技の開始条件と特図1変動遊技の開始条件の両方が成立している場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214による特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、主制御部300で行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の結果報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の結果報知よりも優先して行われ、抽選が行われていない始動情報として、特図1の始動情報と特図2の始動情報のうちの特図1の始動情報のみが残っている状態で、特図2の始動情報が新たに記憶された場合には、新たに記憶された特図2の始動情報に基づく抽選の結果の報知が、既に記憶されていた特図1の始動情報に基づく抽選の結果の報知よりも先に行われる。特図関連抽選処理を実行する主制御部300のCPU304が抽選手段(当否判定手段)の一例に相当する。
特図2関連抽選処理では、抽選(当否判定)の実行、停止表示する特図の決定、およびタイマ番号の決定を行う。まず、所定条件を充足したか否かを判定する。すなわち、最初に、所定の当否判定禁止条件が不成立であるか否かの判定を行う。ここでは、第2特図表示装置214が特図変動表示中であるか、または停止表示中であるか否かを判定し、いずれかの表示中である場合には主制御部タイマ割り込み処理に戻り、いずれの表示中でもない場合には、特図作動中に設定されているか特図非作動中に設定されているかを判定し、特図作動中に設定されていれば主制御部タイマ割り込み処理に戻り、特図非作動中に設定されていれば、当否判定禁止条件が不成立であったことになり、今度は、所定の当否判定条件が成立しているか否かの判定を行う。ここでの判定は、RAM308に設けた特図2の保留記憶部を参照し、特図2変動遊技の保留数が0より大きいか否かを判定する。保留数が0であれば、主制御部タイマ割り込み処理に戻り、1以上であれば、所定の当否判定条件が成立していることになる。
所定の当否判定条件が成立していれば、RAM308に設けられた特図2の保留記憶部から、最も過去に格納した始動情報である1セット分の乱数値(特図2大当り判定用乱数値、大当り時特図2決定用乱数値、小当り時特図2決定用乱数値、およびハズレ時特図2決定用乱数値)を取り出し、その保留記憶部にまだ格納されている始動情報(乱数値のセット)を、今記憶されている領域から隣の領域に移し替える。すなわち、最も過去に格納した始動情報を特図2の保留記憶部から取り出し、さらに特図2の保留記憶部に始動情報が格納されていれば、N番目に古い始動情報を特図2の保留記憶部におけるN−1番目に古い始動情報として設定したことになる。また、RAM308に記憶している保留数を1減算する。RAM308の特図2の保留記憶部から1セット分の乱数値(特図2大当り判定用乱数値、大当り時特図2決定用乱数値、小当り時特図2決定用乱数値、およびハズレ時特図2決定用乱数値)を取り出す処理を行う主制御部300が、第2の始動情報取得手段の一例に相当する。
次いで、当否判定処理を行う。主制御部300のROM306には、当否決定用テーブルも記憶されている。この当否決定用テーブルの内容は、先に説明した当否事前判定用テーブルの内容と同じである。この当否判定処理では、RAM308に用意された確変フラグを参照し、制御状態(特図低確率状態,特図高確率状態)に応じて、特図2大当り判定用乱数値が当否決定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、当否決定結果として「大当り」、「小当り」、または「ハズレ」を導出する。特図高確率状態では、特図低確率状態に比べて、大当りに当選する確率が高い。「大当り」、「小当り」、または「ハズレ」を導出することが当否判定(抽選)に相当し、ここで当否判定処理を実行する主制御部30のCPU304が、抽選手段(当否判定手段)の一例に相当する。また、「大当り」は、特定の当否判定結果の一例に相当する。
当否判定処理の実行が完了すると、特図の図柄決定処理へ進む。主制御部300のROM306には、特図決定用テーブルも記憶されている。この特図決定用テーブルの内容は、先に説明した特図事前判定用テーブルの内容と同じである。この特図の図柄決定処理では、当否決定結果が、「大当り」の場合には、大当り時特図2決定用乱数値が特図決定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図決定結果を「特図A」〜「特図F」のいずれかに決定する。また、当否決定結果が、「小当り」の場合には、小当り時特図2決定用乱数値が特図決定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図決定結果を「特図G」または「特図H」に決定する。さらに、当否決定結果が、「ハズレ」の場合には、ハズレ時特図2決定用乱数値が特図決定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図決定結果を「特図I」または「特図J」に決定する。特図の図柄決定処理を実行する主制御部30のCPU304が、図柄決定手段の一例に相当する。
特図の図柄決定処理に続いて変動時間決定処理において、特図の変動停止表示における変動表示期間を決定する。この変動時間決定処理では、RAM308に設けられたタイマ番号決定用乱数カウンタからタイマ番号決定用乱数を取得する。タイマ番号決定用乱数の取得タイミングは、特図変動開始直前のタイミングであるが、始動情報を取得するタイミングであってもよい。主制御部300のROM306には、タイマ番号決定用テーブルも記憶されている。このタイマ番号決定用テーブルには、タイマ番号と、そのタイマ番号に対応した乱数範囲が、特図決定結果ごとに規定されている。タイマ番号は、第2特図表示装置214あるいは第1特図表示装置212が、図柄の変動を開始してから当否判定の結果を表す停止図柄を表示するまでの時間、すなわち特図が変動表示する変動表時期間(特図変動時間)を表すものであるが、装飾図柄の変動表時期間としてもよい。
図52に示すパチンコ機100では、タイマとしてタイマ1〜8のタイマが用意されている。タイマ1は特図変動停止期間が2秒になり、超短縮された特図変動時間になることを表し、タイマ2は特図変動停止期間が5秒になり、短縮された特図変動時間になることを表す。なお、タイマ1あるいはタイマ2に決定されることを特図変短と称することがある。タイマ3は特図変動停止期間が10秒になる。タイマ1〜タイマ3では図54に示す第1装飾図柄表示装置208Lにおける装飾図柄の変動パターンはリーチなしになる。
タイマ4は特図変動停止期間が12秒になることを表し、タイマ4に決定されると第1装飾図柄表示装置208Lにおける装飾図柄の変動パターンはノーマルリーチが選択される。ノーマルリーチとは、一般に2つの図柄表示領域(例えば、図54に示す左右図柄表示領域208a、208c)が等しい装飾図柄を停止表示(厳密には仮停止)させ(第一停止および第二停止を行い)、残りの1つの図柄表示領域(例えば中図柄表示領域208b)が変動表示している状態のこと、すなわち、変動表示している図柄表示領域が特定の図柄(停止表示している図柄表示領域と等しい図柄)を停止表示(第三停止あるいは最終停止)すれば所定の大当り図柄の組合せを停止表示することとなる状態のことである。タイマ5は特図変動時間が40秒になることを表し、タイマ6は特図変動時間が60秒になることを表し、タイマ7は特図変動時間が80秒になることを表す。タイマ5〜7に決定されると第1装飾図柄表示装置208Lにおける装飾図柄の変動パターンはスーパーリーチが選択される。スーパーリーチは、ノーマルリーチにさらに特殊な変動表示等を加味して演出効果を向上させたもの(ロングリーチ、ノーマル逆転リーチ、ダブルラインリーチ等)である。
タイマ8は特図変動時間が120秒になることを表す。タイマ8に決定されると第1装飾図柄表示装置208Lにおける装飾図柄の変動パターンは特殊変動が選択される。特殊変動には、特別マルチラインリーチ、全回転リーチ、特別全回転リーチ等が含まれ、タイマ8に決定されると第1装飾図柄表示装置208Lにおける装飾図柄の変動パターンは全回転リーチが選択される。タイマ8が選択される確率は、他のタイマが選択される確率より極めて低く、この全回転リーチはプレミアリーチに相当する。
なお、単にリーチというときには、ノーマルリーチとスーパーリーチと特殊変動を含んだ装飾図柄の変動パターンを意味する。
このリーチは、特図関連処理における当否判定(本抽選)の結果が特定の当否判定結果(遊技者の有利度が高い所定の結果)になることを、その当否判定を行った後であってその当否判定の結果を報知する前に遊技者に事前に報知する予告演出であり、リーチを行うか否かは、その当否判定を行った後に決定される。
ここでの変動時間決定処理では、タイマ番号決定用テーブルを用いて、タイマ番号決定用乱数に基づいて、タイマ番号を決定する。すなわち、取得したタイマ番号決定用乱数が特図決定結果に対応したいずれの乱数範囲に属するかによってタイマ番号を決定する。このタイマ番号の決定にあたっては、タイマ番号決定用テーブルが、保留数に応じてタイマ番号を規定しているものであれば、タイマ番号決定用乱数の他、現在の特図2の保留数にも基づいて、タイマ番号を決定すればよい。
以上説明した特図変動時間を表すタイマ番号は、RAM308の所定領域に格納される。
なお、特図抽選関連処理が実行される前(例えば、上述の入賞判定処理S209)に、1または複数の期間情報であるタイマ番号を含む複数種類のタイマ選択テーブルから、特図事前判定結果に基づいて、あるいは所定の専用乱数抽選によって1種類のタイマ選択テーブルを選択しておき、ここでは、そのタイマ選択テーブルからタイマ番号を決定してもよい。ここでのタイマ番号の決定にあたっても、専用乱数(例えばタイマ番号決定用乱数)による抽選を行ってもよいし、抽選を行わなくともタイマ番号が一義的に既に決まっている態様であってもよい。また、この特図抽選関連処理においてタイマ選択テーブルを選択し、タイマ選択テーブルに基づいて装飾図柄の変動パターンを第1副制御部400に選択させてもよい。
変動時間決定処理が完了すると、その他の処理が行われ、特図2関連抽選処理は終了になる。
続いて、特図関連処理では、特図1関連抽選処理を行う。この特図1関連抽選処理で行う各処理は、上述の特図2関連抽選処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。
以上で、図57(b)に示す主制御部タイマ割込処理における特図関連処理(ステップS213)は終了し、コマンド設定送信処理(ステップS215)に進む。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(例えば、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、当りラウンド数指定コマンド、大入賞口開放コマンド、大入賞口閉鎖コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、特図保留増加コマンド、普図保留増加コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、特図停止図柄を表す情報、制御状態を表す情報(時短フラグおよび確変フラグの設定状態を表す情報)、タイマ番号を表す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、制御状態を表す情報などを含み、当りラウンド数指定コマンドの場合であれば制御状態を表す情報、当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、中央可変入賞口234への入賞の有無、右側可変入賞口235への入賞の有無などを含む。
また、上述の一般コマンド回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報、タイマ番号を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド入賞演出開始設定送信処理では、コマンドデータに、特図決定結果を表す情報、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。ここにいう入賞演出開始コマンドは大当り遊技開始コマンドに相当する。上述の一般コマンド終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に3つの装飾図柄表示装置208L〜208N・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。終了演出開始コマンドを受信した第1副制御部400は、その終了演出開始コマンドに基づいて第2副制御部500に終了演出制御コマンドを送信する。終了演出制御コマンドを受信した第2副制御部500は、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち大当り遊技を終了することを遊技者に報知する画像を第1装飾図柄表示装置208L等に表示させ、大当り遊技が終了する。ここにいう終了演出開始コマンドは大当り遊技終了コマンドに相当する。上述の一般コマンド大入賞口開放設定送信処理では、大入賞口開放コマンドのコマンドデータとして、RAM308に記憶している当りラウンド数、現在のラウンド数、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理では、大入賞口閉鎖コマンドのコマンドデータとして、RAM308に記憶している現在のラウンド数、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS215では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、特図保留増加コマンドのコマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、制御状態を表す情報、事前判定した特図1あるいは特図2の停止図柄を表す情報(特図事前判定結果)を設定する。
さらに、このステップS215では一般コマンド普図保留増加処理も行われる。この一般コマンド普図保留増加処理では、普図保留増加コマンドのコマンドデータに、制御状態を表す情報等を設定する。また、主制御部300から第1副制御部400には、普図絡みのコマンドとして、普図の変動表示が開始した(する)ことを表す普図変動開始コマンドも送信される。なお、主制御部300から第1副制御部400には、普図の変動表示が停止した(する)ことを表す普図変動停止コマンドや、一対の羽根部材2321が開放を開始した(する)ことを表す電チュー開放開始コマンドや、一対の羽根部材2321が閉鎖した(する)ことを表す電チュー閉鎖コマンドを送信するようにしてもよい。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。また、第1副制御部400では、コマンドに含まれている当りラウンド数と現在のラウンド数に基づき、当り全ラウンドが終了するまでの残りラウンド数を取得する。
また、このコマンド設定送信処理では、図55に示す払出制御部600にもコマンドを送信する。払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
次に、図57(b)に示す主制御部タイマ割込処理では、外部出力信号設定処理(ステップS217)を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、図55に示す情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS219では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、上述のステップS201において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。ここで設定したデバイス情報は基本コマンドに含められて、第1副制御部400に送信される。また、図55に示す各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、中央可変入賞口234や右側可変入賞口235の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。
ステップS219のデバイス監視処理が終了すると、図57(a)に示す主制御部メイン処理に復帰するが、復帰前には、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行う。また、復帰前に、低電圧信号がオンであるか否かを監視して、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)には、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行って、その後、主制御部メイン処理に復帰するようにしてもよい。
<第1副制御部400の処理>
次に、図58を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。以下に説明する、操作手段を絡めた演出も、この演出制御処理でまずは制御される。すなわち、図柄の変動時間に関する情報を含む図柄変動開始コマンドを受信した場合には、その変動時間の長さに応じて、操作手段を絡めた演出を実行するか否かを、この演出制御処理における抽選処理によって決定し、実行する場合には、ROM406から演出データを読み出す。ここで読み出した演出データに応じて、3つの装飾図柄表示装置208L〜208Nそれぞれにおける画像表示制御がステップS313で実行され、可動手段制御については、第2副制御部500に、ここで読み出した演出データに応じた制御コマンドを送信し、後述するステップS713で第2副制御部500によって行われる。
ステップS311では、検出部710から出力される検出信号をセンサ回路428を介して検出することで、チャンスボタン136が押下されたか否かを判定する。ここでの判定の結果、チャンスボタン136の押下操作を検出した場合には、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタン136の押下操作に応じた演出データに変更する処理や、チャンスボタン136の押下操作が有効の場合には、後述する操作受付演出に対応する演出データを準備する処理などを行う。
ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に、第2装飾図柄表示装置208Mまたは/および第3装飾図柄表示装置208Nへの動作命令(移動命令又は回転命令)がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンド(例えば、各種の可動手段136,191,224Fa,224Fb,224Eに関する制御コマンド)がある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。また、主制御部300から扉開放コマンドが送信されてきていた場合には、このステップS321で、扉開放コマンドを第2副制御部に出力する設定を行う。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(例えばが、2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図59(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が第1装飾図柄表示装置208L等に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図59を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS713では、可動手段制御処理を行い、その後、ステップS703に戻る。ここでの可動手段制御処理では、第1副制御部400から、各種の可動手段(進退動作を実行可能なチャンスボタン136、前後方向に回動可能な透過部191、上下動可能な八代役物224Fa及び将軍役物224Fb、同じく上下動可能な家紋役物224E)に関する制御コマンドを受信した場合に、当該制御コマンドに対応する各種処理を行い、各種の可動手段136,191,224Fa,224Fb,224Eそれぞれの稼働制御を行う。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(例えば、2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図59(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
続いて、図52に示すパチンコ機100における具体的な演出の一例について説明する。
図60は、ボタン演出の一例を段階的に示す図である。この図60では、かっこ書きで記されたアルファベット等の順に、時間が経過していく(以降の図においても、特に断らない限り同じ。)。なお、かっこ書きで記されたアルファベット等と、次にかっこ書きで記されたアルファベット等との時間間隔は、一つの図において、等間隔であってもよいし、異なる間隔であってもよいし、等間隔と異なる間隔が混在していてもよい(以降の図においても同じ。)。
図60では、3つの装飾図柄表示装置208208L〜Nのうち、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nを図示省略し、第1装飾図柄表示装置208Lのみ示している。
図60に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、演出表示領域208dの中央部分に、変動アイコン表示領域208eが設けられており、その変動アイコン表示領域208eの右横には、保留アイコン表示領域208fが設けられている。変動アイコン表示領域208eの外周には、変動アイコン表示領域208eの位置を示す枠状画像が表示されている。この枠状画像は、常時表示されているが、表示条件を満たすとき(例えば、変動アイコン表示領域に変動アイコンが表示されていないとき、あるいは反対に表示されているとき、さらにはリーチ演出が行われていないとき)にのみ表示されるようにしてもよい。なお、変動アイコン表示領域208eと保留アイコン表示領域208fとのうち、いずれか一方の表示領域のみしか設けないようにしてもよい。
保留アイコン表示領域208fには、一又は複数の保留アイコンが表示可能である。図60(a)に示す第1装飾図柄表示装置208Lには、4つの保留アイコンh1〜h4が表示されている。これら4つの保留アイコンh1〜h4はいずれも黒丸の表示であり、点線による白丸の表示は保留アイコンが非表示であることを表す。保留アイコンは、特図の図柄変動表示の開始あるいは特図の当否判定の開始が保留されていることを表すアイコンであり、表示される保留アイコンの数は、基本的には特図変動遊技の保留数と同数である。ただし、保留消化時前後では、保留アイコンの表示個数が、保留数を表さなくなるタイミングがあってもよい。保留アイコンには、特図1の保留アイコンと特図2の保留アイコンがあり、保留アイコン表示領域208fを2分割して、両アイコンごとの表示領域としてもよい。また、保留アイコンは、その表示態様によって当該保留の当否についての先読み予告が可能である。保留アイコンに関連するアニメーションとしては、例えば、保留が増加して新たな保留アイコンが表示される場合に実行される増加アニメーション、先の保留が消化されたことによって当該保留の順位が変動し、保留アイコンが別の表示位置(例えば左隣の位置)に移動する場合に実行される移動アニメーション、先読み結果等に基づいて保留アイコンの表示態様が変化する場合に実行される変化アニメーション、保留が消化されて保留アイコンが消去される場合に実行される消去アニメーション、優先変動機において優先側の特図の保留が増加したときに非優先側の特図の保留アイコンを退避させる場合に実行される退避アニメーション等がある。また、上記のアニメーション以外に、上記アニメーションの実行中以外の期間(例えば、保留の増減や保留アイコンの変化がない期間)に単独で実行されるとともに、上記アニメーションと重複して実行可能な待機アニメーションがある。この待機アニメーションとしては、表示位置を変えずにその場で行われるアニメーション(例えば、一定の尺のアニメーションの繰り返しアニメーション)が一例としてあげられる。なお、保留アイコンの増加、移動、変化、消去、退避、待機の各アニメーションは、複数重複して実行される場合がある。
変動アイコン表示領域208eには、一つの変動アイコンが表示可能である。図60(b)に示す第1装飾図柄表示装置208Lには、星形の変動アイコンcが表示されている。変動アイコンは、保留が消化されて特図変動遊技が開始された後に表示される、当該特図変動遊技に対応するアイコン、言い換えれば、実行中の図柄変動表示に関するアイコンである。すなわち、保留アイコンが、その保留アイコンに対応した特図変動遊技の開始と同時に変動アイコンになる。より厳密には、始動入賞が最も古い第一の保留アイコンが保留アイコン表示領域208fから変動アイコン表示領域208eに移動する場合、移動中のアイコンを変動アイコンと称したり、変動アイコンが移動すると表現してもよい。あるいは、変動アイコン表示領域208eへの移動が完了した後のアイコンを変動アイコンと称してもよい。この変動アイコンは、保留アイコンとは異なる表示サイズ(保留アイコンよりも大きい表示サイズあるいは小さい表示サイズ)で表示される。これにより、変動アイコンと保留アイコンとの識別が容易になる場合があるが、同じサイズであってもよい。また、変動アイコンは、保留アイコンの表示態様と関連した表示態様からなる場合がある。変動アイコンは、その表示態様によって当該変動の当否についての予告(当該変動予告)が可能であり、基本的には当該変動の当否結果が報知されるタイミングで消去される。したがって、変動アイコンは、保留に関するアイコンと見ることができ、特図変動遊技の当否結果の報知を保留しているという意味では保留アイコンの一種と考えることもできる。なお、消去タイミングは、当該変動の当否結果が報知されるタイミングよりも前のタイミングであってもよいし、同じタイミングであってもよいし、後のタイミングであってもよい。
保留アイコンおよび変動アイコンの双方に関連するアニメーションとしては、保留アイコン表示領域208fに表示されている、始動入賞のタイミングが最も古い保留アイコンを、当該保留が消化されたときに、変動アイコン表示領域208eに変動アイコンとして移動させる移動アニメーションと、保留アイコンの表示態様から変動アイコンの表示態様に変化させる変化アニメーションとがある。これらのアニメーションは、組み合わせて同時期に実行される場合がある。保留アイコンの表示態様と変動アイコンの表示態様が同一である場合には、変化アニメーションの実行を省略することもできる。
変動アイコンに関連するアニメーションとしては、当該特図変動遊技の実行中に実行される待機アニメーションや、当該特図変動遊技が終了して変動アイコンが消去されるときに実行される消去アニメーション、変動アイコンの表示態様を途中で変更する場合に実行される変化アニメーション等がある。これらのアニメーションは、互いに組み合わせて同時期に実行される場合がある。また、変動アイコンの待機アニメーションは、移動アニメーションや変化アニメーションと組み合わせて同時期に実行される場合がある。
また、図60に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、右上に、特図1の第4図柄2081と特図2の第4図柄2082が表示されている。特図1の第4図柄2081は丸形の表示であり、特図2の第4図柄2082は四角形の表示である。いずれの第4図柄2081,2082も、灰色が変動中であることを表し、黒色が大当り図柄の停止表示(確定表示)中であることを表し、白色がハズレ図柄の停止表示(確定表示)中であることを表す。これらの第4図柄2081,2082も装飾図柄の一種である。
さらに、図60には、第1装飾図柄表示装置208Lの他、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、第1特図柄保留ランプ218、および第2特図保留ランプ220が示されている。
加えて、図60には、第1装飾図柄表示装置208Lの右横に、チャンスボタン136も示されている。図60に示すチャンスボタン136は、白色の表示が、チャンスボタン136に内蔵されたチャンスボタンランプ138の白色の点灯状態、あるいは消灯状態を表し、ハッチングを施した表示が、そのチャンスボタンランプ138の赤色の点灯状態を表す。チャンスボタンランプ138が赤色に点灯している状態は、チャンスボタン136の押下を促している状態である。なお、ハッチングを施した表示は、赤色以外の点灯状態であってもよい。また、ここでは「点灯」としたが、「点滅」であってもよい(以下、同じ)。
図60に示す第1装飾図柄表示装置208Lの背景画像は、城下町の背景画像である。背景画像が、城下町の背景画像である場合には、パチンコ機100は、複数種類用意された演出モードのうちの、城下町モードであることになる。すなわち、背景画像と演出モードは対応付けられている。
図60(a)では、第1特図表示装置212も第2特図表示装置214もハズレの停止図柄を表示(確定表示)しており、第1装飾図柄表示装置208Lには、バラケ目である「装飾3」−「装飾4」−「装飾1」が表示されている。また、特図1の第4図柄2081も特図2の第4図柄2082も、白色の停止中表示である。この図60(a)に示す第1特図柄保留ランプ218は4つ点灯しているとともに、第1装飾図柄表示装置208Lには、特図1の保留表示である黒丸の保留アイコンが4つ表示されており、変動アイコン表示領域208eには変動アイコンは表示されていない。
図60(b)では、第1特図表示装置212において特図の図柄変動表示が開始されており、第1装飾図柄表示装置208Lでも装飾図柄の変動表示が開始されている。すなわち、第1装飾図柄表示装置208Lでは、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cそれぞれにおいて、装飾図柄の更新(変動表示)が連続的に行われている。また、図60(b)に示す第1特図柄保留ランプ218は3個のみ点灯し、第1装飾図柄表示装置208Lにおける保留アイコン表示領域208fには、保留アイコンが3つ(保留アイコンh1〜h3)しか表示されておらず、変動アイコン表示領域208eには、星形の変動アイコンcが表示されている。これは、同図(a)に表示されていた4つの保留アイコンh1〜h4のうち、始動入賞のタイミングが最も古い保留アイコンh1が、変動アイコンになって、保留アイコン表示領域208fから変動アイコン表示領域208eに移動した結果である。さらに、丸形の表示である特図1の第4図柄2081は、変動中表示(灰色)に変化している。
図60(c)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、リーチ演出が開始されている。これまで、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cそれぞれにおいて行われていた装飾図柄の変動表示は、左隅に縮小表示され、3の数字によるリーチ状態になっている。
この例では、リーチ演出が開始されると、ボタン演出も開始される。ここでのボタン演出は、スーパーリーチへの発展を占う演出になる。また、ボタン演出は、発展するスーパーリーチの種類を占う演出であってもよい。ボタン演出が開始されると、図60(d)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lの中央には、図52に示すチャンスボタン136を模したボタン画像136aと、チャンスボタン136の操作(押下)を促す促進表示としての、矢印の表示136bおよび「押せ」という文字表示と、チャンスボタン136の操作を有効なものとして受付ける期間(操作有効期間)に関する表示としての残期間メータ表示136cとの3つがワンセットになって表示されている。なお、残期間メータ表示136cは、チャンスボタン136の操作を受付ける残期間を表す表示である。また、図60に示すチャンスボタン136はどの段階でも初期位置にある状態であり、同図(d)に示すチャンスボタンランプ138は、赤色に点灯し始め、押下を促している。
この例では、遊技者は、ボタン演出が開始されてからすぐにはチャンスボタン136を操作せず、少し経ってからチャンスボタン136が操作(押下)される(図60(f)参照)。チャンスボタン136が操作されると、それまで赤色に点灯していたチャンスボタン136は、白色への点灯に切り替わったり、あるいは消灯する。
チャンスボタン136が、操作有効期間内に操作されると、第1装飾図柄表示装置208Lには、スーパーリーチへ発展しそうか否かを示唆するカットイン予告が表示される。図60(g)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、“CHANCE”という表示が背景画像にオーバーラップするように割り込んで、その後、同図(h)に示すように、スーパーリーチAに発展している。図60(h)に示す第1装飾図柄表示装置208Lには、スーパーリーチAという文字が表示され、スーパーリーチAの演出が行われていることを示している。この例では、最初から最後まで城下町の背景であり、スーパーリーチAの演出表示も城下町の背景で行われる。また、スーパーリーチAの演出表示が開始されると、保留アイコンh1〜h3は総て消え、視認不能になっている。一方、第4図柄2081,2082、および変動アイコンcや変動アイコン表示領域208eの位置を示す枠状画像は表示され続けている。なお、第4図柄2081,2082や変動アイコンcや枠状画像も消し、視認不能にしてもよい。スーパーリーチAは、大当り確定のスーパーリーチではなく、スーパーリーチAに発展したからといって必ず大当りするとは限らない。また、“CHANCE”というスーパーリーチへ発展しそうなことを期待させる表示がなされた場合であっても、必ずしもスーパーリーチが開始されるわけではなく、スーパーリーチが開始されずにハズレ図柄が停止表示される場合もある。また、図60(g)に示す“CHANCE”という表示は、チャンスボタン136が操作されないと表示されない専用の表示であってもよいし、チャンスボタン136が操作されなくても表示される汎用の表示であってもよい。
一方、チャンスボタン136が操作(押下)される図60(f)から続く他の例を示す図60(g’)では、第1装飾図柄表示装置208Lに“残念”という表示がなされ、その後、同図(h’)に示すように、スーパーリーチには発展せずに、第1装飾図柄表示装置208Lには、「装飾3」−「装飾1」−「装飾3」のハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。なお、“残念”という表示がなされても、逆転演出によって大当りする場合もある。
なお、チャンスボタン136の操作は、常時受け付けられるが、操作有効期間外の操作は、最終的には無効なものとして扱われ、カットイン予告等の新たな演出が開始されることはない。すなわち、パチンコ機100における操作有効期間内の状態は、チャンスボタン136の操作があった場合に、カットイン予告等の新たな演出の実行が開始される状態(操作有効状態)である。ただし、チャンスボタン136の操作を、常には受け付けておらず、受付期間のみ受け付ける制御を行ってもよい。
図61は、図52に示すパチンコ機100に設けられた操作手段について詳しく説明するための図である。
図52に示すパチンコ機100には、進退動作を実行可能なチャンスボタン136と、前後方向に回動可能な透過部191が設けられている。
図61(a)には、図52に示すパチンコ機100と同じく、チャンスボタン136も、透過部191も、それぞれの初期位置にある様子が示されている。すなわち、チャンスボタン136は突出しておらず、透過部191も、透明板部材118と略平行の状態にある。チャンスボタン136は、初期位置にあっても、操作(押下)可能であり、内蔵されたチャンスボタンランプ138は点灯あるいは点滅可能である。また、チャンスボタン136は、振動する場合があり、初期位置にあっても振動可能である。チャンスボタン136が振動している際にも、チャンスボタンランプ138は点灯あるいは点滅可能であり、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力可能である。なお、チャンスボタン136は、押し込まれた位置でのみ振動可能なものであってもよい。
図61(b)には、透過部191が、初期位置から、下部に設けられ不図示の駆動軸を中心に回動し、前方に傾斜した様子が示されている。この駆動軸は、パチンコ機100の左右方向に延在した水平軸である。透過部191は、透過部ユニット190に内蔵されたLEDが点灯あるいは点滅しながら前方へ回動し、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力される。透過部191も、振動する場合があり、初期位置にあっても振動可能である。また、図61(b)に示す前方へ傾斜した状態でも、前後方向あるいは横方向に振動可能である。また、振動の振れ幅が大きな強振動として、透過部191は前後方向に小刻みに回動する場合もある。透過部191が振動している際にも、透過部ユニット190に内蔵されたLEDは点灯あるいは点滅可能であり、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力可能である。図61(b)に示す透過部191の状態(第二の状態)は、同図(a)に示す初期位置にある状態(第一の状態)に比べて、遊技者に接近しており、遊技者は、この透過部191を手で初期位置に向けて押し込むように操作可能であり、透過部191は操作手段の一例に相当する。透過部191が操作されて押し込まれる際にも、透過部ユニット190に内蔵されたLEDが点灯あるいは点滅し、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力される。なお、透過部191は、初期位置では振動しないものであってもよい。
図61(c)には、チャンスボタン136が、初期位置から、上方に向かって進出し始めた様子が示されている。チャンスボタン136は、内蔵されたチャンスボタンランプ138が点灯あるいは点滅しながら進出し、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力される。また、同図(d)には、チャンスボタン136が、最大進出位置まで進出した様子が示されている。チャンスボタン136は、初期位置と最大進出位置との間の一又は複数の位置でも停止可能である。したがって、複数段階に分けて進出可能である。また、初期位置から進出(突出)したチャンスボタン136も振動可能であり、進出(突出)した状態で、横方向あるいは上下方向に振動する。この際にも、チャンスボタンランプ138は点灯あるいは点滅可能であり、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力可能である。さらに、初期位置から進出(突出)したチャンスボタン136は、初期位置に向けて押し込むように操作可能である。チャンスボタン136が操作されて押し込まれる際にも、チャンスボタンランプ138が点灯あるいは点滅し、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力される。また、チャンスボタン136は、進出した状態で軽く押さえられるだけで、自動で初期位置に向けて後退していくものであってもよい。
なお、チャンスボタン136の振動や透過部191の振動は、ある設定状態に限って発現する機能であってもよい。例えば、遊技者による演出カスタマイズ機能による設定や、遊技店員側のスイッチの設定により、発現する機能であってもよい。すなわち、設定状態によっては、全く振動しない場合があってもよいし、一部しか振動しない場合があってもよい。
図62は、図52に示すパチンコ機100における操作手段を絡めた演出を説明するための図である。
ここでは、操作手段として、図61を用いて説明した、チャンスボタン136を操作手段Aとし、透過部191を操作手段Bとして説明する。ここでの操作手段Aと操作手段Bを比較すると、操作手段Bは、操作手段Aよりも大きな操作手段(操作面が大きな操作手段)であり、操作手段Aは初期位置でも操作可能だが、操作手段Bは初期位置では操作不能であるといった違いがあるが、操作手段Bと操作手段Aは逆であってもよいし、両者は、同じ大きさの操作手段であってもよいし、初期位置でともに操作可能な操作手段であってもよいし、ともに操作不能な操作手段であってもよい。なお、ここで列挙した操作手段についての複数種類の例のうちのいずれか一種類の例のみを適用してもよいし、複数種類の例を適用してもよいし、全種類を適用してもよい。
また、以降の説明で透過部191として説明している操作手段は、チャンスボタン136とは別に設けられた第二のチャンスボタン等の他の操作手段に置き換えることができる。
図62(a)に示すように、操作手段B(透過部191)を操作することを絡めた演出の方が、操作手段A(チャンスボタン136)を操作することを絡めた演出よりも、大当りの期待度は高い。また、機能Aについては両方備わっているが、機能Bについては操作手段Aにしか備わっていない。機能Aの例として、動作位置で振動するといった機能や、光るといった機能があげられる。機能Bの例として、回転するといった機能や、初期位置でも振動するといった機能があげられる。図62(a)に示すように、操作手段Bの方が、操作手段Aよりも、機能数では劣っている。
ただし、図62(b)に示すように、両者は機能数が同じであってもよい。すなわち、機能Bについては操作手段Aにしか備わっていなかったが、操作手段Bには機能Cが備わっていてもよい。機能Cの例としては、強振動が行えるといった機能があげられる。
なお、操作手段Aと操作手段Bでは、機能数は同じであってもよい。
図62(c)は、操作手段Aの演出データの一部を示す図である。ここでは、第1装飾図柄表示装置208Lにおける表示データが「液晶」、八代役物224Faおよび将軍役物224Fbや家紋役物224Eにおける動作データが「可動手段」、スピーカ120からの音声出力データが「サウンド」、枠ランプ122や、LEDや、各種内蔵ランプの発光データが「LED」、操作手段Aの振動データが「バイブ」として表示されている。図中の「・・・」は、データの省略を表す。演出No.1における「バイブ」のデータは「E0」であり、この「E0」は振動しないことを表している。演出No.2における「バイブ」のデータは「E1」であり、この「E1」は操作手段A(チャンスボタン136)の操作前に操作手段Aを振動させることを表している。演出No.2における「液晶」、「可動手段」、「サウンド」、「LED」の各演出データは、操作手段Aの操作後の演出データになり、操作前に振動している操作手段Aが操作されると、これらの各演出データに従って、操作後の演出が開始される。演出No.3における「バイブ」のデータは「E2」であり、この「E2」は操作手段A(チャンスボタン136)の操作後に操作手段Aを振動させることを表している。演出No.3における「液晶」、「可動手段」、「サウンド」、「LED」の各演出データは、操作手段Aの操作後の演出データになる。演出No.2のデータおよび演出No.3のデータは、操作手段B(透過部191)が操作された場合にも呼び出されることがある。操作手段Bの操作後の演出データとして「液晶」、「可動手段」、「サウンド」、「LED」の各演出データが使用できる場合があるからである。この場合には、操作手段Bが操作された後、演出No.2のデータあるいは演出No.3のデータにおける「液晶」、「可動手段」、「サウンド」、「LED」の各演出データに従った演出が開始され、「E1」あるいは「E2」のデータに従って操作手段Aが振動する。すなわち、演出No.2のデータは、操作手段Aの操作前に操作手段Aを振動させるデータ(E1)を含み、「液晶」等のその他のデータは、操作手段Aの操作後のデータになるが、操作手段Bの操作で、演出No.2のデータを読み出す場合には、「バイブ」のデータについても、「液晶」等のその他のデータに合わせて、操作手段Bの操作後に実行される。また、演出No.2のデータと演出No.3のデータとでは、少なくとも「液晶」のデータが「A1」と「A2」というように異なっており、操作手段Bが操作された後に、「A1」の「液晶」のデータを使用する場合には、演出No.3のデータではなく、演出No.2のデータを読み出す必要がある。
なお、操作手段Bに関する演出データも、操作手段Aが操作された場合に呼び出されることがあり、操作手段Aが操作された後、操作手段Bに関する演出データにおける「液晶」、「可動手段」、「サウンド」、「LED」の各演出データに従った演出が開始され、「バイブ」のデータに従って操作手段Bが振動する。ただし、操作手段Bに関する演出データは、操作手段Aが操作された場合であっても呼び出されなくてもよい。
図63は、操作手段Aを絡めた演出と操作手段Bを絡めた演出に関する実行タイミングを表すフローチャートである。図63に示すフローチャートでは、図の左から右に向かって時間が経過していく。図63(a)〜同図(c)に示すフロチャートでは、上から順に、操作手段B(透過部191)の操作に応じて開始される「操作手段B関連演出」、操作手段Bが操作されると操作手段B関連演出が開始されることになる「操作手段B操作有効状態」、操作手段Bが操作されたことを表す「操作手段B操作」、操作手段A(チャンスボタン136)の操作に応じて開始される「操作手段A関連演出」、操作手段Aが操作されると操作手段A関連演出が開始されることになる「操作手段A操作有効状態」、操作手段Aが操作されたことを表す「操作手段A操作」が示されている。「操作手段B関連演出」には、操作手段B自体が振動する演出も含まれるし、演出表示や効果音出力やLED発光等も含まれる。また、「操作手段A関連演出」には、操作手段A自体が振動する演出も含まれるし、演出表示や効果音出力やLED発光等も含まれる。ただし「操作手段A関連演出」は、操作手段A自体が振動することのみを示していてもよい。なお、「操作手段B操作有効状態」中には、操作手段Bを操作することを促す報知が行われる場合と、行われない場合があり、「操作手段A操作有効状態」中にも、操作手段Aを操作することを促す報知(操作促進報知)が行われる場合と、行われない場合がある。これらの報知が行われれば遊技者は操作有効状態であることを知ることができるが、行われない場合には、各操作手段は、いわゆる裏ボタンになる。
図63(a)に示す例では、操作手段B操作有効状態中に、操作手段Bが操作されなかったが、操作手段B操作有効状態の終了と同時に操作手段B関連演出が開始されている。このように、「操作手段B関連演出」は、操作手段Bが操作されなくても開始される場合がある。なお、「操作手段B関連演出」は、操作手段Bが操作されなくても必ず開始される演出であってもよい。また、操作手段Bの操作の有無で、「操作手段B関連演出」の内容を異ならせてもよい。一方、操作手段Aに関しては、「操作手段A操作有効状態」を経ずに、また操作手段Aも操作されずに、操作手段B関連演出の開始と同時に操作手段A関連演出が開始されている。このように、「操作手段A関連演出」も、操作手段Aが操作されなくても開始される場合がある。なお、「操作手段A関連演出」も、操作手段Aが操作されなくても必ず開始される演出であってもよい。また、操作手段Aの操作の有無で、「操作手段A関連演出」の内容を異ならせてもよい。この例では、操作手段B関連演出の実行期間と操作手段A関連演出の実行期間は同じであり、例えば、操作手段B(透過部191)の振動と、操作手段A(チャンスボタン136)の振動が同時に開始され、同時に終了する。
図63(b)に示す例では、操作手段B操作有効状態中に、操作手段Bが操作され、操作手段Bが操作されると、操作手段B操作有効状態から操作手段B関連演出の実行に切り替わる。一方、操作手段Aに関しては、ここでも、「操作手段A操作有効状態」を経ずに、また操作手段Aも操作されずに、操作手段B関連演出の開始と同時に操作手段A関連演出が開始されている。この例でも、操作手段B関連演出の実行期間と操作手段A関連演出の実行期間は同じであり、例えば、操作手段B(透過部191)の振動と、操作手段A(チャンスボタン136)の振動が同時に開始され、同時に終了する。
図63(c)に示す例でも、操作手段B操作有効状態中に、操作手段Bが操作され、操作手段Bが操作されると、操作手段B操作有効状態から操作手段B関連演出の実行に切り替わる。一方、操作手段Aに関しては、ここでも、「操作手段A操作有効状態」を経ずに、また操作手段Aも操作されずに、操作手段B関連演出の開始と同時に操作手段A関連演出が開始されている。図63(c)に示す例では、操作手段B関連演出の実行期間の方が、操作手段A関連演出の実行期間よりも長く、例えば、操作手段B(透過部191)の振動と、操作手段A(チャンスボタン136)の振動が同時に開始されるが、操作手段Aの振動が先に終了し、操作手段Aの振動が終了した後に、操作手段Bの振動が終了する。
なお、開始時期は一緒であって、操作手段A関連演出の実行期間の方が、操作手段B関連演出の実行期間よりも長くてもよい。あるいは、開始時期が異なり、操作手段B関連演出が先に開始し、その後、操作手段A関連演出が開始し、操作手段A関連演出が先に終了し、その後、操作手段B関連演出が終了してもよい。また、反対に、操作手段A関連演出が先に開始し、その後、操作手段B関連演出が開始し、操作手段B関連演出が先に終了し、その後、操作手段A関連演出が終了してもよい。また、終了時期が同じであってもよく、操作手段B関連演出が先に開始し、その後、操作手段A関連演出が開始し、操作手段B関連演出と操作手段A関連演出が揃って終了してもよいし、その反対に、操作手段A関連演出が先に開始し、その後、操作手段B関連演出が開始し、操作手段A関連演出と操作手段B関連演出が揃って終了してもよい。
また、図63(a)を用いて説明したように操作手段Bを操作しなくても操作手段B関連演出が実行される場合に、例えば、その操作手段B関連演出が、操作手段B操作有効状態の開始から第一の時間が経過するまで実行される態様であれば、操作手段Bを早い段階で操作すればするほど、操作手段B関連演出の実行時間が長くなるように構成することができるようになる。
図64は、操作手段を絡めた演出に関する実行タイミングを表すフローチャートである。図64(a)〜同図(c)それぞれにおける矢印は、操作手段Aの振動期間を表す。
図64(a)に示す例は、装飾図柄の変動表示中における例であり操作手段B(透過部191)の操作促進報知が行われている状態で、操作手段Bが操作されると、操作手段A(チャンスボタン136)の振動が開始されるとともに、第1装飾図柄表示装置208L等では、ジャッジ演出が開始される。ここでのジャッジ演出は、大当りについてのジャッジ演出であり、第一の演出の一例に相当する。この第一の演出は、操作手段A(チャンスボタン136)の操作を用いない予告演出である。また、第一の演出は、操作手段A(チャンスボタン136)に関する予告演出ではない。ジャッジ演出の結果が表示されると、ジャッジ演出は終了になり、第1装飾図柄表示装置208Lでは、装飾図柄の変動表示として、3つの装飾図柄の揺れ変動表示が開始される。操作手段Aの振動は、この揺れ変動表示の実行期間の途中まで継続される。やがて、揺れ変動表示が終了し、3つの装飾図柄の組合せが確定表示される。
ここで、図64(a)の下方タイミングチャートに示すように、操作手段Bの操作タイミングが遅れると、全体の装飾図柄の変動時間は既に決まっている関係から、3つの装飾図柄の揺れ変動表示の実行期間が短縮され、操作手段Aの振動は、短縮された揺れ変動表示の実行期間の終了少し前まで継続されることになる。
図64(a)に示すように、確定表示といった、遊技者の利益に関する結果の報知の前に、操作手段Aの振動といった演出を終了させ、遊技者が、利益に関する結果の報知に集中できるようにしている。
図64(b)に示す例は、大当り遊技中における例であり操作手段B(透過部191)の操作促進報知が行われている状態で、操作手段Bが操作されると、操作手段A(チャンスボタン136)の振動が開始されるとともに、第1装飾図柄表示装置208L等では、ジャッジ演出が開始される。ここでのジャッジ演出におけるジャッジは、確変状態に移行するか否かに結びつくジャッジである。ジャッジ演出の結果が表示されると、ジャッジ演出は終了になり、第1装飾図柄表示装置208Lでは、次のラウンドで特定入賞口(例えば、V入賞口)を狙うことが報知される。操作手段Aの振動は、この報知の実行期間の途中まで継続される。やがて、次のラウンドが開始され、特定入賞口(例えば、V入賞口)を狙うことが再度報知される。
ここで、図64(b)の下方タイミングチャートに示すように、操作手段Bの操作タイミングが遅れると、1ラウンドの最大許容時間は既に決まっている関係から、次のラウンドで特定入賞口を狙うことを報知する実行期間が短縮され、操作手段Aの振動は、短縮されたその報知の実行期間の終了少し前まで継続されることになる。
以上説明したように、大当り遊技中であっても、操作手段を絡めた演出は実行される。また、特定入賞口を狙うべきラウンドは限定されており、そのラウンドに特定入賞口に入賞させることができると、大当り遊技終了後に確変状態に移行する。このため、特定入賞口を狙うべきラウンドは遊技者の利益につながる重要なラウンドであり、遊技者の利益につながるラウンドの開始前に、操作手段Aの振動といった演出を終了させ、遊技者が、特定入賞口を狙うことに集中できるようにしている。
また、図64(a)に示す例や同図(b)に示す例は、操作手段Bの操作タイミングが変わっても、操作手段Aの振動期間は変わらずに一定である例になる。
図64(c)に示す例は、装飾図柄の変動表示中における擬似連演出の例であり、操作手段B(透過部191)の操作促進報知が行われている状態で、操作手段Bが操作されると、操作手段A(チャンスボタン136)の振動が開始されるとともに、第1装飾図柄表示装置208L等では、擬似連図柄の停止表示が開始される。操作手段Aの振動は、この擬似連図柄の停止表示が終了するまで継続され、擬似連図柄の停止表示が終了すると同時に操作手段Aの振動も終了する。そして、次の擬似変動表示が開始され、擬似連回数はn回目になり、このn回目の擬似変動表示でも操作手段Bの操作促進報知が行われる。
ここで、図64(c)の下方タイミングチャートに示すように、操作手段Bの操作タイミングが遅れた場合には、操作手段Bの操作で開始された擬似連図柄の停止表示の期間が短縮され、操作手段Aの振動は、短縮された擬似連図柄の停止表示の終了と同時に終了することになる。
この図64(c)に示す例は、操作手段Bの操作タイミングが変わると、操作手段Aの振動期間も変わってしまう例になる。
以上説明したことを含めてまとめると、操作手段Aは、第一の演出の一例に相当するジャッジ演出が少なくとも実行されている期間において振動可能である。また、操作手段Aは、第一の演出の一例に相当するジャッジ演出が実行されている期間の少なくとも一部において振動可能であってもよい。例えば、ジャッジ演出の終了と同時に振動も終了してもよいし、ジャッジ演出が終了しても振動を継続してもよいし、ジャッジ演出が終了する前に振動を終了してもよい。また、操作手段Aが振動する振動期間は、一定であってもよいし、操作手段Bの操作の有無や操作タイミングに応じて異なるものであってもよい。
図64(d)に示す上方の例は、最終ジャッジ演出が、操作手段Aの操作に応じて開始される例である。最終ジャッジ演出とは、装飾図柄の変動表示中に、その変動表示において大当りとなるか否かに関するジャッジであったり、リーチ演出(強SPリーチなど、最終段階のリーチ演出)における結末を示すジャッジであったりする。この上方の例では、
操作手段Aが振動している期間が操作手段Aの操作を有効として取り扱う期間であり、操作手段Aが操作された時点で、振動は終了し、最終ジャッジ演出が開始される。したがって、操作手段Aの操作が遅れれば、操作手段Aの振動開始タイミングと最終ジャッジ演出の開始タイミングとの間の期間L1は長くなり、操作手段Aが振動している期間が長くなる。また、操作手段Aが操作されなかった場合でも、最終ジャッジ演出は開始される。この場合には、上記期間L1は、最長になり、また一定の期間長である。
一方、図64(d)に示す下方の例は、操作手段Bの操作に応じて最終ジャッジ演出が開始されるとともに、操作手段Aの振動も開始される。したがって、操作手段Aの振動開始タイミングと最終ジャッジ演出の開始タイミングは同時になり、両者の間の期間長はゼロになる。ただし、操作手段Aが振動している期間は一定期間確保することができる。ここでの最終ジャッジ演出も、第一の演出の一例に相当し、操作手段A(チャンスボタン136)の操作を用いない予告演出であり、操作手段A(チャンスボタン136)に関する予告演出でもない。
なお、操作手段Bの操作に応じて最終ジャッジ演出が開始される一方で、操作手段Aの振動は、操作手段Bの操作後、操作手段Aを操作することで開始される場合には、上方の例と同じく、操作手段Aの操作が遅れれば、最終ジャッジ演出の開始タイミングと操作手段Aの振動開始タイミングとの間の期間は長くなり、操作手段Aが振動している期間が長くなる。
次に、メータ演出について説明する。
図65は、メータ演出の一例を段階的に示す図である。
図65(1)には、中央に第1装飾図柄表示装置208L、向かって左側には第2装飾図柄表示装置208M、向かって右側には第3装飾図柄表示装置208Nが示されている。
また、図54では不図示であった家紋役物224Eが、第1装飾図柄表示装置208Lよりも下方に示されている。図65(1)に示す家紋役物224Eの位置は初期位置に相当する。なお、この家紋役物224Eと、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nとの前後関係(奥行き方向の位置関係)は、家紋役物224Eが最も前側になり、第1装飾図柄表示装置208Lが最も後側になり、家紋役物224Eと第1装飾図柄表示装置208Lの間に、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nが配置されている。
図65では不図示の、第1特図表示装置212(図52等参照)において実行される変動表示の図柄(特図)や、第2特図表示装置214(図52等参照)において実行される変動表示の図柄(特図)が第1図柄に相当する。また、同じく不図示の普図表示装置210(図52等参照)において実行される変動表示の図柄(普図)が第2図柄に相当する。そして、第1装飾図柄表示装置208Lにおいて実行される変動表示の装飾図柄が第3図柄pd3に相当する。すなわち、第1装飾図柄表示装置208Lにおける図柄表示領域208a〜208cにおいて変動表示する、図56(b)に示す装飾図柄が第3図柄pd3に相当する。第3図柄pd3は、不図示の第1図柄を装飾を高めて表した演出図柄である。第1図柄は、主制御部300で表示制御され、第3図柄pd3は、副制御部400,500側で表示制御される。上述したように、副制御部400,500側では、所定の周期ごとにタイマ割込処理が実行される。このため、第1図柄と第3図柄pd3とでは、副制御部400,500側におけるタイマ割込処理の所定の周期分だけ少なくともタイムラグが生じるが、第1図柄が変動表示を開始すると、第3図柄pd3も変動表示を開始し、第1図柄が停止表示になると、第3図柄pd3も停止表示になる。以下、第3図柄pd3を用いて説明したり、第3図柄pd3を基準に説明したりするが、第3図柄pd3を第1図柄に置き換えても同じことである。
また、図65では、八代役物224Faおよび将軍役物224Fbが、第1装飾図柄表示装置208Lの上方に示されている。さらに、将軍役物224Fの右側には、第4図柄pd4が示されている。第4図柄pd4には四角の表示と丸の表示があり、四角の表示は特図1に対応しており、丸の表示は特図2に対応している。四角の表示であっても丸の表示であっても、灰色表示は、特図表示装置(212,214)においてハズレの停止図柄が表示中であることを表し、黒色表示は、特図表示装置(212,214)において大当りの停止図柄が表示中であることを表し、白色表示は、特図表示装置(212,214)において図柄変動の表示中であることを表す。この第4図柄pd4は、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されるものであってもよいし、第2装飾図柄表示装置208Mに表示されるものであってもよいし、第3装飾図柄表示装置208Nに表示されるものであってもよいし、あるいはその他の表示手段や専用表示手段に表示されるものであってもよい。なお、盤面のLEDランプ等の点灯で変動表示中と停止表示中を区別して表してもよい。さらに、左側の第2装飾図柄表示装置208Mの上部分には、第3図柄pd3を縮小表示したミニ装飾図柄が示され、このミニ装飾図柄は第5図柄pd5に相当する。なお、第5図柄pd5は、第3図柄pd3と表示態様が異なっていてもよく、第3図柄pd3の大きさよりも小さいか、表示位置が異なっているか、あるいは小さく且つ表示位置が異なっていればよい。第5図柄pd5も、変動表示と停止表示を行い、第4図柄pd4と同じく、第3図柄pd3の変動表示中と停止表示中を、わかりやすく表す役目を担っている。したがって、第4図柄pd4と第5図柄pd5は互いに同期している。第3図柄pd3、第4図柄pd4、第5図柄pd5それぞれは、複数表示される場合があってもよい。なお、第3図柄pd3も、第4図柄pd4も、第5図柄pd5も、広義の意味では装飾図柄に相当する。
図65(1)に示す状態は、第3図柄pd3も第5図柄pd5も、ハズレの装飾図柄の組合せの停止表示である。また、第4図柄pd4は、灰色の四角の表示と灰色の丸の表示であり、特図1も特図2も停止表示中を表している。
また、図65(1)に示す第1特図表示装置212の演出表示領域208dには、保留枠UIが示されている。この保留枠UIは、アイコン表示領域に表示された領域アイコンとも見ることができるし、各種の情報を遊技者に提供するユーザーインターフェースとも見ることができる。また、保留枠UIには、中央に変動アイコン表示領域が配置され、その左側に保留アイコン表示領域、右側に演出表示領域が配置されている。保留アイコン表示領域には、特図1あるいは特図2の最大保留球数に対応した4つのステージhs1〜hs4が用意されており、各ステージごとに一つの保留アイコンが表示される。なお、特図1の保留球数と特図2の保留球数を合わせた数(例えば8つ)に対応したステージが用意されていてもよい。変動アイコン表示領域には、保留アイコン表示領域に用意された4つのステージhs1〜hs4よりも高くて大きなステージcsが用意されており、変動アイコンはこのステージcsの上に表示される。また、図65(1)に示す保留枠UIには、縦縞の柄が入った左右に延びたベースアイコンUIbが設けられており、保留アイコン表示領域に用意された4つのステージhs1〜hs4や、変動アイコン表示領域に用意されたステージcsは、それぞれベースアイコンUIbに前側から重なって表示されたステージアイコンと見ることもできる。また、図65(1)に示す演出表示領域にはチュートリアル表示tsが表示されている。このチュートリアル表示tsも、ベースアイコンUIbに前側から重なったチュートリアルアイコンと見ることもできる。
図65(1)に示す保留アイコン表示領域208fには、1つの保留アイコンh1が表示され、現在の特図の保留数が1つであることが報知されている。すなわち、特図の保留球数分だけ保留アイコンが表示され、入賞タイミングが古いものほど、中央寄り(右側)に表示される。図65(1)に示す第1保留の保留アイコン(第1保留アイコン)h1は、特図1についての保留アイコンであって、先読み予告の表示態様である赤色の表示態様で表示されている。保留アイコンには、デフォルトの表示態様である白色の表示態様の他、様々な表示態様が用意されており、各表示態様ごとに、その保留に対応した図柄変動表示における大当りの期待度(信頼度)を表す。ただし、大当りの期待度が高い表示態様であっても、その保留に対応した図柄変動表示で必ず大当りするとは限らず、ハズレになる場合もある。すなわち、大当りの期待度が高いほど、第1図柄において最終的に大当り図柄態様が確定表示されやすい。また、保留アイコンが先読み予告の態様で表示され始めたり、デフォルトの表示態様で表示され始めた後、先読み予告の態様に変化するタイミングは、変動開始時、変動中、停止時、先読み対象保留の入賞時があげられる。
また、図65(1)に示す変動アイコン表示領域のステージcsには、デフォルトの表示態様である白色の表示態様の変動アイコンcが表示されている。図65(1)では、上述のごとく、第3図柄pd3も第5図柄pd5も停止表示であり、第4図柄pd4も停止表示中を表しているが、図65(1)では、停止表示中になった直後の状態であり、変動アイコンcは消えずにまだ残っている。図65(2)では、停止図柄の確定表示が行われており、変動アイコンcは消えている。
また、図65(1)に示す右側の第3装飾図柄表示装置208Nの表示画面中の上部には、保留数の数値表示hnが表示されている。ここでの保留数の数値表示hnは、特図1の保留数が「1」であり、特図2の保留数が「0」であることを表示している。さらに、その第3装飾図柄表示装置208Nには、ミニキャラクター表示(以下、「ミニキャラ」という。)が表示されている。このミニキャラは第3図柄pd3(装飾図柄)の変動表示中、停止表示中を問わずに表示される表示(いわゆる常時表示)であり、複数回の第3図柄pd3の変動表示に跨って表示される。図65に示す例では、主人公となる殿様のキャラクタcdの表示が、表示ステージss上に表示されている。図65(1)に示す殿様のキャラクタcdの姿勢は初期姿勢である。
また、図65(1)に示す左側の第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面中の下部には、情報表示部ST1が設けられている。図65に示す例では、情報表示部ST1には、背景ステージの名称が表示されている。ここでは、城下町ステージであり、情報表示部ST1には、「城下町」と表示され、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nの背景には、共通して城下町の町並みが表示されている。なお、情報表示部ST1には、演出モードが表示されてもよく、現在の制御状態(例えば、確変中)が表示されてもよく、先読み予告が表示されてもよく、現在行われている図柄変動表示を対象とした予告(通常予告)が表示されてもよい。
さらに、図65(1)には、左隅にスピーカ120が示されており、左下には、チャンスボタン136(第一の操作手段に相当)も示されている。また、チャンスボタン136の右横には第2チャンスボタン137(第二の操作手段に相当)も示されている。この第2チャンスボタン137は、図52に示す操作キーユニット181のOKボタン181bであってもよいし、チャンスボタン136とは別に新たに設けられた操作手段であってもよい。
なお、図65を用いて説明した各種の表示の表示位置、大きさ、表示個数は、ここで説明したことに限定されず、適宜変更可能である。また、第4図柄pd4および第5図柄pd5は、他の表示よりも優先的に表示されるようにしてもよい。例えば、家紋役物224Eや、八代役物224Faおよび将軍役物224Fb等の可動手段が、第4図柄pd4や第5図柄pd5に前側から重なってしまう場合には、最初から第4図柄pd4や第5図柄pd5を複数表示しておいたり、あるいは可動手段の移動に合わせて表示位置を変更してもよい。
図65(2)に示すように、停止図柄の確定表示が行われ、変動アイコンcが消えた後、図65(3)では、同図(2)に示す特図1の第1保留アイコンh1の保留に基づく図柄変動表示が開始される。図65(3)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、第3図柄pd3の変動表示が開始されており、第5図柄pd5でも変動表示が開始されている。なお、第3図柄pd3は、変動表示が開始されたばかりであるため低速変動である。白抜きの太くて短い矢印は、低速変動を表す(以下、同じ。)。低速変動中は、変動している図柄を認識可能な場合がある。また、図65(2)に示す第1保留アイコンh1は、変動アイコン表示領域のステージcsに移動し、そのステージcs上には、赤色の表示態様の変動アイコンcが表示されている。ここでは、それまで保留アイコンであったときのアイコンの表示態様(赤色)と、変動アイコンになった後のアイコンの表示態様(赤色)は一致している。変動アイコンの表示態様は、表示中の図柄変動表示における大当りの期待度(信頼度)を表す。すなわち、変動アイコンの表示態様によって通常予告が実行される。なお、大当りの期待度が高い表示態様であっても、表示中の図柄変動表示で必ず大当りするとは限らず、ハズレになる場合もある。図65(3)では、保留アイコンはなくなり、右側の第3装飾図柄表示装置208Nに表示されている保留数の数値表示hnは、特図1、特図2ともに「0」になる。また、図65(3)に示す第4図柄pd4は、特図1に対応した四角の表示が灰色から白色に変化しており、特図1の変動表示中を表している。なお、図柄変動表示が開始された図65(3)では、チュートリアル表示tsの表示内容に変更はない。
図65(4)に示す第3図柄pd3は、高速変動している。白抜きの細くて長い矢印は、高速変動を表す(以下、同じ。)。高速変動になると、変動している図柄を認識することは困難になる。この図65(4)では、第1装飾図柄表示装置208Lにメータ表示が出現する。メータ表示の表示位置は、第3図柄pd3の上方になるが、表示位置はこの位置に限定されない。また、メータ表示の表示サイズは、保留アイコンよりも大きく、変動アイコンcよりも大きいが、表示サイズもこのサイズに限定されない。さらに、メータ表示の出現タイミングは、第3図柄pd3が高速変動になった時の他、図柄変動開始時、変動アイコンcの移動完了時、特図始動口への入賞時(保留増加時)、入賞時先読み予告の開始時(メータ表示自体が入賞時先読み予告に相当)、或る演出の成功時、第3図柄pd3の第1停止時、擬似連演出における、第3図柄pd3の仮停止時あるいは継続時(再変動開始時)、リーチ状態開始時、スーパーリーチ開始時、スーパーリーチ中で等を列挙することができる。すなわち、メータ表示の出現タイミングとしては、上記列挙したもの総てであってもよい。一方、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。メータ表示が出現すると、チュートリアル表示tsの表示内容が変更され、メータ表示に関する表示内容になっている。図65(4)に示すメータ表示は、メータ枠mfが白色のものであり、以下、白メータ表示MWと称する。この白メータ表示MWは、第一のメータ表示の一例に相当する。また、メータ表示には、増加タイプのものと、減少タイプのものと、増減タイプのものがある。図65に示す例におけるメータ表示は、増加タイプのものであり、5つの目盛が付与されており、6段階目で満タンになる。図65(4)に示す白メータ表示MWは、空の状態(メータが0の状態)で表示が開始されている。この空の状態は第一の状態の一例に相当する。
図65(5)では、第3図柄pd3のうちの左図柄が高速変動から低速変動に変化し、同図(6)では、その左図柄の変動がさらに低速になり、左図柄(ここでは「装飾7」)が認識可能になる。また、図65(6)では、第3図柄pd3のうちの右図柄も高速変動から低速変動に変化している。そして、図65(6)に続く同図(7)では、左図柄が仮停止し、揺れ変動を開始している(第1停止)。また、左図柄の仮停止と同時、あるいはその前後のタイミングで、メータ上昇アイテムUpIが出現している。このメータ上昇アイテムUpIは、第一のミニアイテムあるいは第一のミニアイコンに相当し(以下、同じ。)、このメータ上昇アイテムUpIの表示位置は、揺れ変動(仮停止)している装飾図柄に前側から重なる位置になるが、表示位置はこの位置に限定されない。また、メータ上昇アイテムUpIの表示サイズは、揺れ変動(仮停止)している装飾図柄よりも小さいが、表示サイズもこのサイズに限定されない。さらに、メータ上昇アイテムUpIの出現タイミングは、第1停止のタイミングの他、第3図柄pd3が高速変動になった時、図柄変動開始時、変動アイコンcの移動完了時、特図始動口への入賞時(保留増加時)、入賞時先読み予告の開始時(メータ表示自体が入賞時先読み予告に相当)、或る演出の成功時、擬似連演出における、第3図柄pd3の仮停止時あるいは継続時(再変動開始時)、リーチ状態開始時、スーパーリーチ開始時、スーパーリーチ中で等を列挙することができる。すなわち、メータ上昇アイテムUpIの出現タイミングとしては、上記列挙したもの総てであってもよい。一方、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。メータ上昇アイテムUpIは、メータ表示のメータを上昇させるアイテムである。図65(7)に示すメータ上昇アイテムUpIは、白色のものであるが、後述するように、メータ上昇アイテムUpIには複数種類用意されており、種類によって、メータの上昇率が異なる。
図65(8)では、メータ上昇アイテムUpIの移動アニメーションが開始され、揺れ変動(仮停止)している装飾図柄に前側から重なる位置に表示されていたメータ上昇アイテムUpIが、白メータ表示MWに前側から重なる位置まで移動する。図65(9)では、第3図柄pd3のうちの右図柄の変動がさらに低速になり、右図柄(ここでは「装飾6」)が認識可能になる。また、メータ上昇アイテムUpIが消え、白メータ表示MWのメータが1目盛分上昇(増加)している。なお、増減するメータ自身の色はメータ枠mfとは異なる色(ここでは、青色)であるが、メータ枠mfと同じ色であってもよい。このメータ上昇アイテムUpIが消えるタイミング、すなわち、メータ増加のタイミングは、第2停止のタイミング、第3図柄pd3が高速変動になった時、図柄変動開始時、変動アイコンcの移動完了時、特図始動口への入賞時(保留増加時)、入賞時先読み予告の開始時(メータ表示自体が入賞時先読み予告に相当)、或る演出の成功時、擬似連演出における、第3図柄pd3の仮停止時あるいは継続時(再変動開始時)、リーチ状態開始時、スーパーリーチ開始時、スーパーリーチ中で等を列挙することができる。すなわち、メータ増加のタイミングとしては、上記列挙したもの総てであってもよい。一方、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。
図65(10)では、第3図柄pd3のうちの右図柄が仮停止し、揺れ変動を開始し(第2停止)、2個目のメータ上昇アイテムUpIが出現している。2個目のメータ上昇アイテムUpIの表示位置は、揺れ変動(仮停止)を開始した右図柄に前側から重なる位置になる。図65(11)では、2個目のメータ上昇アイテムUpIの移動アニメーションが開始され、2個目のメータ上昇アイテムUpIも、白メータ表示MWに前側から重なる位置まで移動する。図65(12)では、メータ上昇アイテムUpIが消え、白メータ表示MWのメータが再び1目盛分上昇(増加)している。これで、白メータ表示MWのメータは2目盛分まで上昇したことになる。
図65(13)では、第3図柄pd3で高速変動を続けていた中図柄の変動が低速になり、中図柄が認識可能になる。ここでは、中図柄は擬似連図柄(「継続」)であり、図65(14)では、その擬似連図柄が揺れ変動(仮停止)し、第3図柄pd3全体(「装飾7」−「継続」−「装飾6」)が仮停止した状態になり、擬似連演出が開始される。図65(15)では、第3図柄pd3全体に前側から重なるように、擬似連演出のカットイン表示が行われる。ここでのカットイン表示では、主人公の殿様が登場し、「まだまだ」という台詞が表示されており、再変動が開始されそうなことを煽っている。図65(16)では、カットイン表示が消え、第3図柄pd3全体(「装飾7」−「継続」−「装飾6」)が仮停止した状態が再度表示されるとともに、仮停止している左図柄に一部が重なるように、継続回数表示である「×2」の文字表示が表示される。図65(17)では、擬似連演出における第3図柄pd3の再変動が開始され、左図柄、中図柄、右図柄ぞれぞれが高速変動を開始する。図65(18)では、継続回数表示である「×2」の文字表示が、第1装飾図柄表示装置208Lの左下隅に縮小表示される。
図66は、図65に示すメータ演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図65(18)から続く図66(19)では、第3図柄pd3の3図柄が依然として高速変動を続ける中、左側の第2装飾図柄表示装置208Mでは、ミニアイテムが出現する予告が開始される。すなわち、第2装飾図柄表示装置208Mの左端から徐々に宝箱のアイコンが現れ、図66(20)では、情報表示部ST1の上に、閉じた状態の宝箱のアイコンI1が表示される。この宝箱のアイコンI1がミニアイテムの出現についての予告アイコンになる。図66(21)では、その宝箱のアイコンI1が開いて、宝箱の中からメータ上昇アイテムUpIが出現する。ここでは、白色のメータ上昇アイテムUpIが出現している。
なお、図66(20)に示す宝箱のアイコンI1が開かずに閉じたまま消えていったり、開いても何も出現しなかったり、メータ上昇アイテムUpIとは異なるアイテム(例えば、クエスチョンマークのアイテムや×印のアイテムや残念の文字表示のアイテム等)が出現する場合もある。すなわち、宝箱のアイコンI1が表示されても、ミニアイテムが出現する予告としては偽予告になる場合もある。
次いで、メータ上昇アイテムUpIの移動アニメーションが開始され、第2装飾図柄表示装置208Mに出現したメータ上昇アイテムUpIが、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されている白メータ表示MWに向けて移動を開始する。図69(22)では、移動するメータ上昇アイテムUpIが、第2装飾図柄表示装置208Mと第1装飾図柄表示装置208Lの間に位置している。すなわち、メータ上昇アイテムUpIの左半分が第2装飾図柄表示装置208Mに表示され、その右半分が第1装飾図柄表示装置208Lに表示されているように見える。ただし、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面を囲んだフレームが邪魔して、メータ上昇アイテムUpIの一部が見えなくなっている。
図66(23)では、メータ上昇アイテムUpIが、白メータ表示MWに到達し、白メータ表示MWに前側から重なるように表示されている。図66(24)では、メータ上昇アイテムUpIが消え、白メータ表示MWのメータがさらに1目盛分上昇し、白メータ表示MWは3目盛分まで上昇したことになる。
なお、メータ上昇アイテムUpIが表示されると、必ずメータが上昇してもよいが、メータが上昇しない場合があってもよい。例えば、メータ上昇アイテムUpIが、メータ表示に到達せずに消えてしまったり、到達してもメータが上昇しない場合があってもよい。
図66(25)では、第3図柄pd3の左図柄と右図柄が低速変動になり、同図(26)では、リーチ状態に突入している。すなわち、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cそれぞれで「装飾4」が仮停止し、揺れ変動を開始している。図66(26)に示すスピーカ120からは、「リーチ」の音声が出力されている。図66(27)では、第3図柄pd3で高速変動を続けていた中図柄の変動が低速になり、続く同図(28)では、揺れ変動していた左図柄が、第1装飾図柄表示装置208Lの左上隅に移動し、同じく揺れ変動していた右図柄が、第1装飾図柄表示装置208Lの右上隅に移動する。そして、図66(29)に示すように、スーパーリーチ演出(剣豪リーチ演出)に発展し、第1装飾図柄表示装置208Lでは、城下町の背景画面から剣豪見参の画面に変化している。ただし、白メータ表示MWは、依然として上部に表示されている。一方、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nは、城下町の背景画面のままであり、第3装飾図柄表示装置208Nでは表示ステージss上に殿様のキャラクタcdの表示が依然として表示され、第2装飾図柄表示装置208Mには情報表示部ST1が依然として表示されている。ただし、第2装飾図柄表示装置208Mでは、宝箱のアイコンI1が消えている。
なお、スーパーリーチ演出に発展すると、保留枠UIが消え、チュートリアル表示tsも消えている。また、ここでは保留アイコンが残っていなかったが、保留アイコンが残っている場合には、保留アイコンも消える。ただし、現在行われている図柄変動に対応した変動アイコンcのみは表示が継続されている。ただし、変動アイコンcも一緒に消えてもよい。あるいは、保留アイコンが残っている場合には、保留アイコンの表示も継続されてもよい。また、チュートリアル表示tsの表示も継続されてもよく、さらには、保留枠UIの表示も継続される場合があってもよい。
図66(30)では、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nの背景が全て、荒野の背景に切り替わり、第2装飾図柄表示装置208Mからは情報表示部ST1の表示が消え、第3装飾図柄表示装置208Nからは表示ステージss及び殿様のキャラクタcdの表示が消えている。ただし、第5図柄pd5は第2装飾図柄表示装置208Mに依然として表示され、保留数の数値表示hnは第3装飾図柄表示装置208Nに依然として表示されている。また、図66(30)に示す第1装飾図柄表示装置208Lには、殿様のキャラクタと剣豪のキャラクタが表示され、二人の決闘シーンが開始されている。ただし、白メータ表示MWは、ここでも依然として上部に表示されている。
図66(31)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、白メータ表示MWが拡大表示され、殿様のキャラクタと剣豪のキャラクタは、拡大表示された白メータ表示MWによって隠されている。図66(31)に示す拡大表示された白メータ表示MWは、メータが3目盛分まで貯まった状態(第二の状態の一例に相当)である。そして、メータが貯まった分だけ主人公の殿様がパワーアップすることを予告する「パワーアップ」という文字表示もなされている。図66(32)〜同図(33)にかけて、メータが使用されており、白メータ表示MWは減少していき、同図(33)では0の状態(第一の状態の一例に相当)に戻っている。図66(34)では、拡大表示されて0の状態に戻った白メータ表示MWが消え、主人公の殿様のキャラクタの後ろには緑色のオーラアイコンOI1が追加されている。このオーラアイコンOI1の色は、現在行われている図柄変動表示で大当りする期待度を表す。例えば、青色のオーラアイコンよりも緑色のオーラアイコンの方が大当りの期待度が高く、緑色のオーラアイコンよりも赤色のオーラアイコンの方が大当りの期待度が高く、金色のオーラアイコンでは大当り濃厚、七色に変化するレインボーカラーのオーラアイコンでは大当りの期待度が最も高く、大当り濃厚のさらに上のレベル(例えば、大当り確定)に相当する。
図66(35)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、殿様のキャラクタと剣豪のキャラクタが斬り合いを行った後のシーンが表示され、同図(36)では、殿様のキャラクタが敗れたシーンが表示されるとともに、左上隅や右上隅に表示された「装飾4」とは異なる「装飾3」が中図柄として大きく表示されている。この後、図柄変動表示は終了し、第1装飾図柄表示装置208Lには、「装飾4」−「装飾3」−「装飾4」の第3図柄pd3が確定表示され、第2装飾図柄表示装置208Mには、「装飾4」−「装飾3」−「装飾4」の第5図柄pd3が停止表示される。ここでのスーパーリーチ演出は、ハズレスーパリーチ演出であったことになる。
以上説明した図65及び図66に示す例は、白メータ表示MWが空の状態(メータが0の状態)から満タン状態に変化せず、最終的に大当り図柄が確定表示されなかった例になる。
図67は、メータ演出が行われて大当りする例を段階的に示す図である。
以下、図65〜図66に示す例との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する場合がある。
図67(1)に示す状態も、図65(1)に示す状態と同じく、第3図柄pd3も第5図柄pd5も、ハズレの装飾図柄の組合せの停止表示である。ただしここでは、「装飾2」−「装飾5」−「装飾6」の組合せである。また、図67(1)に示す第1保留の保留アイコン(第1保留アイコン)h1は、特図1についての保留アイコンであって、先読み予告の表示態様である緑色の表示態様で表示されている。緑色の表示態様は、赤色の表示態様よりも大当り期待度が低い。
図67(2)では、停止図柄の確定表示が行われ、変動アイコンcが消えた後、同図(3)では、同図(2)に示す特図1の第1保留アイコンh1の保留に基づく図柄変動表示が開始される。図67(3)に示す変動アイコン表示領域のステージcs上には、緑色の表示態様の変動アイコンcが表示されている。
図67(4)では、第1装飾図柄表示装置208Lに白メータ表示MWが出現する。図67(4)に示す白メータ表示MWも、増加タイプのものであり、空の状態(メータが0の状態)で表示が開始されている。
図67(5)に示す第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタcdの表示の上に、「いくぞ」という台詞が表示されている。この「いくぞ」という台詞の表示もミニアイテムが出現する予告に相当する。図67(6)では変化ボールアイコンcIが出現しており、殿様のキャラクタcdは、その変化ボールアイコンcIを担いでいる。図67(7)では、殿様のキャラクタcdが、変化ボールアイコンcIを投げ、変化ボールアイコンcIの移動アニメーションが表示されている。図67(7)では、変化ボールアイコンcIは、第3装飾図柄表示装置208Nから第1装飾図柄表示装置208Lに移動しており、同図(8)では、変化ボールアイコンcIが白メータ表示MWに命中し、白メータ表示MWに前側から重なるように表示されている。図67(8)に示す変化ボールアイコンcIは表示態様が変化し、エフェクト表示ed1が追加されている。図67(9)では、エフェクト表示ed1が追加された変化ボールアイコンcIが消え、空の状態(メータが0の状態)のまま、白メータ表示MWが赤メータ表示MRに変化している。すなわち、メータ枠mfの色が赤色のメータ表示MRに置き換わっている。図67(6)〜同図(8)に示す、殿様のキャラクタcdが登場し続ける演出は、メータ変化演出の一例に相当する。また、赤メータ表示MRは、第四のメータ表示の一例に相当する。この赤メータ表示MRは、白メータ表示MWよりもランクが上(例えば、出現率が低い等)であり、図67(6)〜同図(8)に示すメータ変化演出はランクアップ演出の一種に相当する。図67(9)に示す赤メータ表示MRも、空の状態(メータが0の状態)である。また、図67(9)に示すスピーカ120からはメータ表示の変化を報知する効果音が出力されている。
図67(10)では、第3図柄pd3のうちの左図柄が高速変動から低速変動に変化し、同図(11)では、その左図柄の変動がさらに低速になり、左図柄(ここでは「装飾7」)が認識可能になる。また、第3装飾図柄表示装置208Nに表示されている殿様のキャラクタcdは初期姿勢に戻っている。図67(11)では、第3図柄pd3のうちの右図柄も高速変動から低速変動に変化している。そして、図67(12)では、左図柄が仮停止し、揺れ変動を開始している(第1停止)。また、図65(7)と同じく、左図柄の仮停止と同時、あるいはその前後のタイミングで、白色のメータ上昇アイテムUpIが出現している。図67(13)では、図65(8)と同じく、メータ上昇アイテムUpIの移動アニメーションが開始され、メータ上昇アイテムUpIが、赤メータ表示MRに前側から重なる位置まで移動する。図67(14)では、メータ上昇アイテムUpIが消え、赤メータ表示MRのメータが一気に3目盛分上昇(増加)している。これは、図65に示す白メータ表示MWよりも、図67に示す赤メータ表示MRの方がメータが貯まりやすいことになる。言い換えれば、空の状態で表示されている白メータ表示MWが満タン状態に変化する確率よりも、空の状態で表示されている赤メータ表示RMが満タン状態に変化する確率の方が高くなるように構成されている。これは、白メータ表示MWにおける一回の状態変化量(一つのメータ上昇アイテムUpIによる上昇量)よりも赤メータ表示MRにおける一回の状態変化量(一つのメータ上昇アイテムUpIによる上昇量)の方が多いことになる。なお、増減するメータ自身の色はメータ枠mfの赤色とは異なる色(ここでも青色)であるが、メータ枠mfと同じ色であってもよい。このメータ上昇アイテムUpIが消えるタイミング、すなわち、メータ増加のタイミングは、図65で種々説明したタイミングと同じである。また、図67(14)では、第3図柄pd3のうちの右図柄の変動が低速になり始め、同図(15)では、右図柄の変動がさらに低速になり、右図柄(ここでは「装飾7」)が認識可能になり、やがて、リーチ状態に突入する。図67(16)では、リーチ状態であり、右図柄に前側から重なるように2個目のメータ上昇アイテムUpIが出現している。図67(17)では、2個目のメータ上昇アイテムUpIの移動アニメーションが開始され、2個目のメータ上昇アイテムUpIも、赤メータ表示MRに前側から重なる位置まで移動する。図67(18)では、メータ上昇アイテムUpIが消え、赤メータ表示MRのメータが再び3目盛分上昇(増加)し、赤メータ表示MRは満タン状態になっている。なお、メータ上昇アイテムUpIが消え、赤メータ表示MRの上昇演出が終了した図67(18)に示すスピーカ120からは、「リーチ」の音声が出力されている。
図68は、図67に示すメータ演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図67(18)から続く図68(19)では、第3図柄pd3で高速変動を続けていた中図柄の変動が低速になり、続く同図(20)では、揺れ変動していた左図柄が、第1装飾図柄表示装置208Lの左上隅に移動し、同じく揺れ変動していた右図柄が、第1装飾図柄表示装置208Lの右上隅に移動する。そして、図68(21)に示すように、スーパーリーチ演出(剣豪リーチ演出)に発展し、図65(29)と同じように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、保留枠UIが消え、城下町の背景画面から剣豪見参の画面に変化している。ただし、満タン状態の赤メータ表示MRは、依然として上部に表示されている。ここでのスーパーリーチ演出は、図68(22)に示すように、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nのうち第1装飾図柄表示装置208lのみの背景が荒野の背景に切り替わり、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nの背景は、依然として城下町の背景のままであり、さらに、第2装飾図柄表示装置208Mでは、第5図柄pd5と情報表示部ST1の表示が残っており、第3装飾図柄表示装置208Nでは、表示ステージss及び殿様のキャラクタcdの表示が残っている。また、満タン状態の赤メータ表示MRは、ここでも依然として上部に表示されている。なお、図66に示すスーパーリーチ演出も、この図68に示すスーパーリーチ演出と同様であってもよいし、反対に、この図68に示すスーパーリーチ演出が、図66に示すスーパーリーチ演出と同様であってもよい。
図68(23)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、満タン状態の赤メータ表示MRが拡大表示され、殿様のキャラクタと剣豪のキャラクタは、拡大表示された赤メータ表示MRによって隠されている。そして、メータが貯まった分だけ主人公の殿様がパワーアップすることを予告する「パワーアップ」という文字表示もなされている。ここでは、メータが満タンであるため、殿様が大きくパワーアップして勝利すること、すなわち大当りの期待度が高くなる。図68(24)〜同図(25)にかけて、メータが使用されており、赤メータ表示MRは減少していき、第五の状態を経て、同図(26)では0の状態(第四の状態の一例に相当)に戻っている。図68(26)では、拡大表示されて0の状態に戻った赤メータ表示MRが消え、主人公の殿様のキャラクタの後ろには金色のオーラアイコンOI2が追加されている。このオーラアイコンOI2の色は、上述の如く、現在行われている図柄変動表示で大当り濃厚を示唆する色に相当する。なお、オーラアイコンOI2の色は、大当り濃厚のさらに上のレベル(例えば、大当り確定)に相当するレインボーカラーであってもよい。
図68(27)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、殿様のキャラクタと剣豪のキャラクタが斬り合いを行った後のシーンが表示され、同図(28)では、殿様のキャラクタが勝利したシーンが表示されるとともに、左上隅や右上隅に表示された「装飾7」と同じ「装飾7」が中図柄として大きく表示されている。そして、図68(29)では、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の第3図柄pd3が3つ揃って揺れ表示され、同図(30)では、それら3つの第3図柄pd3が確定表示され、確変付き大当りに当選したことが報知されている。
以上説明した図67及び図68に示す例は、赤メータ表示MRが空の状態(メータが0の状態)から満タン状態に変化して、最終的に大当り図柄が確定表示された場合の例になる。赤メータ表示MRが空の状態ままであって満タン状態に変化しなかった場合よりも、赤メータ表示MRが空の状態から満タン状態に変化した場合の方が、最終的に大当り図柄が確定表示されやすい。さらに、赤メータ表示MRでは、空の状態から満タン状態に変化した場合の方が、空の状態から満タン状態に変化しなかった場合よりも、最終的に大当り図柄が確定表示されやすい。また、図68を用いて説明したスーパーリーチ演出は、赤メータ表示MRが満タン状態に変化すると表示が開始される予告表示の一例に相当する。
図69は、図67を用いて説明した変化ボールアイコンcIによる演出の変形例を段階的に示す図である。
図69(1)〜同図(6)は、図67(1)〜同図(6)と同じであり、図69(7)では、殿様のキャラクタcdが、変化ボールアイコンcIを投げ、変化ボールアイコンcIの移動アニメーションが表示されている。この図69(7)では、変化ボールアイコンcIは、第3装飾図柄表示装置208Nから第1装飾図柄表示装置208Lにおける変動アイコンcに向かって移動しており、同図(8)では、変化ボールアイコンcIが変動アイコンcに命中し、変動アイコンcに一部が前側から重なるように表示されている。また、図69(8)に示す変化ボールアイコンcIは表示態様が変化し、エフェクト表示ed2が追加されている。ここでのエフェクト表示ed2は、図67(8)のようにメータ表示に命中した場合のエフェクト表示ed1と同じエフェクト表示であるが、異なるエフェクト表示であってもよい。図69(9)では、エフェクト表示ed2が追加された変化ボールアイコンcIが消え、これまで緑色であった変動アイコンcが赤色に変化している。緑色の変動アイコンよりも赤色の変動アイコンの方が、表示中の図柄変動表示で大当りする確率が高く、ここではランクアップしている。なお、変化ボールアイコンcIによってランクダウンする場合があってもよい。また、この図69に示す例では、変化ボールアイコンcIは変動アイコンcの表示態様を変化させているが、保留アイコンの表示態様を変化させてもよい。
図70は、色々な種類のメータ表示について詳しく説明するための図である。この図70を用いて説明するメータ表示は、増加タイプのものである。
図70(a)〜同図(f)に示すメータ表示は、図65及び図66や図67(4)〜同図(8)に示す白メータ表示MW(第一のメータ表示の一例に相当)である。すなわち、メータ枠mfが白色のメータ表示である。白メータ表示MWは、デフォルトのメータ表示である。また、図70(a)に示す白メータ表示MWは、空の状態(メータが0の状態)であり、第一の状態の一例に相当する。さらに、図70(a)には、白色のメータ上昇アイテムUpIも示されている。メータ上昇アイテムUpIは、メータ表示の種類によって、メータの上昇率が変化するアイテムであり、白色のメータ上昇アイテムUpIは、メータ表示のメータを第一の量上昇させるアイテムである。
図70(b)には、空の状態であった白メータ表示MWのメータが、同図(a)に示す白色のメータ上昇アイテムUpIによって1目盛り分上昇した状態が示されている。白色のメータ上昇アイテムUpIは、白メータ表示MWに対しては、1目盛り分上昇させるアイテムになる。なお、図70(b)に示す白メータ表示MWの状態は、満タン状態と空の状態との間の状態である第二の状態の一例に相当する。
図70(c)には、増減するメータ自身の色と同じ色の青色のメータ上昇アイテムUpIbが示されている。この青色のメータ上昇アイテムUpIbは、メータ表示のメータを第二の量上昇させるアイテムである。
図70(d)には、空の状態であった白メータ表示MWのメータが、同図(c)に示す青色のメータ上昇アイテムUpIbによって2目盛り分上昇した状態(第二の状態)が示されている。青色のメータ上昇アイテムUpIbは、白メータ表示MWに対しては、2目盛り分上昇させるアイテムになる。
図70(e)には、赤色のメータ上昇アイテムUpIrが示されている。この赤色のメータ上昇アイテムUpIrは、メータ表示のメータを第三の量上昇させるアイテムである。
図70(f)には、空の状態であった白メータ表示MWのメータが、同図(e)に示す赤色のメータ上昇アイテムUpIrによって4目盛り分上昇した状態(第二の状態)が示されている。赤色のメータ上昇アイテムUpIrは、白メータ表示MWに対しては、4目盛り分上昇させるアイテムになる。
なお、金色のメータ上昇アイテムが表示される場合もある。空の状態であった白メータ表示MWのメータは、金色のメータ上昇アイテムによって5目盛り分上昇した状態(第二の状態)になるか、あるいは満タン状態(6目盛り分上昇した状態)になる。このように、メータの上昇率が一定でなく、抽選結果等によって変化する場合があってもよい。
図70(g)〜同図(l)に示すメータ表示は、図67(9)〜同図(18)に示す赤メータ表示MR(第四のメータ表示の一例に相当)である。すなわち、メータ枠mfが赤色のメータ表示である。赤メータ表示MRは、白メータ表示MWよりも、メータの貯まり具合が多くなる。増加タイプのメータ表示では、満タン状態に近いほど、大当りの期待度(信頼度)が高くなる。したがって、白メータ表示MWが表示されている状態よりも赤メータ表示MRが表示されている状態の方が、大当りの期待度(信頼度)が高くなる。大当りの期待度が高いほど、第1図柄において最終的に大当り図柄態様が確定表示されやすい。また、白メータ表示MWが表示されている状態よりも赤メータ表示MRが表示されている状態の方が、有利な大当りに当選する期待度が高くなってもよい。ここにいう有利な大当りとは、例えば、確変付き大当りや出球有りラウンド数が多い大当り等のことである。
図70(g)には、デフォルトの白色のメータ上昇アイテムUpIが示されており、同図(h)には、空の状態であった赤メータ表示MRのメータが、その白色のメータ上昇アイテムUpIによって一気に3目盛り分上昇した状態(第五の状態)が示されている。白色のメータ上昇アイテムUpIは、赤メータ表示MRに対しては、3目盛り分上昇させるアイテムになる。
図70(i)には、青色のメータ上昇アイテムUpIbが示されており、同図(j)には、空の状態であった赤メータ表示MRのメータが、その青色のメータ上昇アイテムUpIbによって一気に6目盛り分上昇した様子、すなわち満タン状態(第六の状態)になった様子が示されている。青色のメータ上昇アイテムUpIbは、赤メータ表示MRに対しては、6目盛り分(全目盛り分)上昇させるアイテムになる。
以上説明したように、赤メータ表示MRが表示されている状態では、白メータ表示MWが表示されている状態に比べて、メータ上昇アイテムUpIによるメータの上昇率が3倍になる。
図70(k)には、緑色のメータ上昇アイテムUpImが示されている。この緑色のメータ上昇アイテムUpImは、赤メータ表示MRに対しては、9目盛り分上昇させるアイテムになる。メータ表示では、満タン状態になると、余った目盛り分(オーバーフローした目盛り分)は無効化してもよいが、ここでは、余った目盛り分を有効に取り扱うため、空の状態のメータ表示が追加表示される。追加表示されるメータ表示の種類は、満タン状態になったメータ表示の種類と同じ種類であってもよいし、ランクアップしてもよい。すなわち、図70(l)では、満タン状態になったメータ表示の種類と同じ種類の赤メータ表示MRが、満タン状態になったメータ表示の下に追加表示されている。一方、図70(l)とは異なり、満タン状態になった赤メータ表示MRの下に、メータ枠mfが金色のメータ表示が表示されてもよい。図70(l)に示す、追加表示された赤メータ表示MRは、余った目盛り分に相当する3目盛りまで上昇している。
図70(m)及び同図(n)に示すメータ表示は、メータ枠mfがレインボーカラーの虹メータ表示MNである。この虹メータ表示MNも、第四のメータ表示の一例に相当する。虹メータ表示MNが表示されている状態では、何色のメータ上昇アイテムが表示されても、虹メータ表示MNは必ず満タンになる。例えば、図70(m)に示すように、虹メータ表示MNが空の状態であり、白色のメータ上昇アイテムUpIであっても、図70(n)に示すように、虹メータ表示MNは満タンになる。このような虹メータ表示MNでは、メータが上昇すれば、必ず満タン状態になり、さらには、大当り確定になる。
ただし、虹メータ表示MNでは、満タン状態になってさらに余った目盛り分(オーバーフローした目盛り分)がある場合であっても、大当り確定であるため、図70(l)のように新たなメータ表示が追加表示されず、余った目盛り分は無効化される。
なお、メータ上昇アイテムは、色を問わず、1つ表示された場合には、必ず同じ目盛り分(例えば、1目盛り分)だけしか上昇しないようにしてもよい。この場合には、メータ上昇アイテムの色が大当りの期待度になる。
また、メータ上昇アイテムの出現タイミングについては上述したが、ここで補足すると、メータ上昇アイテムは、大当りとなる図柄変動中、長時間変動中、スーパーリーチ前であったりスーパーリーチ中、装飾図柄の仮停止時等に出現しやすくてもよい。
以上説明したメータ表示は、メータ表示が表示され始めた時点で表示中の図柄変動表示(当該変動)における大当りの予告(いわゆる通常予告)であってもよいし、当該変動よりも後に開始される図柄変動表示における大当りの予告(先読み予告)であってもよい。すなわち、上述で大当りの期待度といった場合には、当該変動における大当りの期待度であってもよいし、その後に開始される図柄変動表示における大当りの期待度であってもよい。
また、図70(a)〜同図(f)に示す白メータ表示MWと、図70(g)〜同図(l)に示す赤メータ表示MRと、図70(m)及び同図(n)に示す虹メータ表示MNは、メータ枠mfの色が異なる他、表示サイズが互いに異なっていてもよいし、表示位置も互いに異なっていてもよい。さらに、白メータ表示MW、赤メータ表示MR、虹メータ表示MNでは、メータ自体の色も異ならせて、全部の色が異なるようにしてもよい。
さらに、一つのメータ表示で見た場合、図70(a)等に示す、メータ枠が白色で空の状態が第一の状態であり、図70(b)あるいは同図(d)あるいは同図(f)に示す、メータ枠が白色で空でもなく満タンでもない中間状態が第二の状態であり、図70には不図示の、メータ枠が白色で満タンの状態が第三の状態であり、図70(g)等に示す、メータ枠が赤色で空の状態が第四の状態であり、図70(h)に示す、メータ枠が赤色で空でもなく満タンでもない中間状態が第五の状態であり、図70(j)に示す、メータ枠が赤色で満タンの状態が第六の状態になる。
以下、メータ演出について説明を続けるが、これまで説明した事項と重複する事項については説明を省略する場合がある。
図71は、メータ表示が変化するかを占うランクアップ演出の一例を段階的に示す図である。
図71(1)に示す状態は、第3図柄pd3も第5図柄pd5も、ハズレの装飾図柄の組合せの停止表示である。ただしここでは、「装飾5」−「装飾6」−「装飾3」の組合せである。この状態では、特図の保留がなく、第1図柄pd1は、特図始動口230,232に入賞するまで、停止表示を継続する。さらに、図71(1)に示す第1装飾図柄表示装置208Lには、白メータ表示MWが表示されている。ここでの白メータ表示MWは空の状態である。白メータ表示MWは、図71(1)より前の段階から表示され続けており、既に複数変動を跨いで表示され続けているものであってもよい。
図71(2)では、第1特図始動口230に1球入球があり、同図(3)では、特図1の図柄変動表示の開始に合わせた第3図柄pd3の変動表示が開始され、変動アイコン表示領域のステージcs上には、デフォルトの表示態様である白色の表示態様の変動アイコンcの表示が開始されている。また、特図1の図柄変動表示が開始されても、第1装飾図柄表示装置208Lには、空の状態の白メータ表示MWが表示されており、この空の状態の白メータ表示MWの表示は図71(18)まで継続する。
特図1の図柄変動中である図71(4)でも、第1特図始動口230に1球入球があり、同図(5)に示す保留アイコン表示領域の第1ステージhs1には、デフォルトの表示態様である白色の表示態様の保留アイコン(特図1の第1保留アイコンh1)の表示が開始されている。さらに続けて、図71(6)でも、第1特図始動口230に1球入球があり、同図(7)に示す保留アイコン表示領域の第2ステージhs2には、先読み予告の表示態様である緑色の表示態様の保留アイコン(特図1の第2保留アイコンh2)の表示が開始されている。
図71(8)に示す第3図柄pd3では、ハズレ図柄の装飾図柄の組合せになる「装飾7」―「装飾1」―「装飾1」が停止表示され、同図(9)では、そのハズレ図柄の装飾図柄の組合せが確定表示され、変動アイコン表示領域のステージcs上からは、白色の表示態様の変動アイコンcが消えている。図71(1)や、図71(8)〜同図(9)における、第3図柄pd3の停止表示中(確定表示中も含む)の期間であっても、白メータ表示MWは表示され続けており、メータ表示も常時表示が行われる場合がある。すなわち、メータ表示は、第3図柄pd3における複数回の変動表示を跨いで表示される場合がある。
図71(10)では、デフォルトの表示態様である第1保留アイコンh1が表す特図1の保留による第3図柄pd3の変動表示が開始され、その第1保留アイコンh1が、変動アイコンcに変化している。図71(10)に示す変動アイコンcは、保留アイコンのときの表示態様と同じくデフォルトの表示態様である。なお、図71(9)では、先読み予告の表示態様の第2保留アイコンh2であった保留アイコンが、表示態様をそのままにシフト移動し、同図(10)では第1保留アイコンh1になっている。
図71(11)では、メータ表示が変化するかを占うランクアップ演出が開始され、左側の第2装飾図柄表示装置208Mの左端から徐々に変化アイコンI2が現れ、図71(12)では、情報表示部ST1の上に、変化アイコンI2が表示されるようになる。変化アイコンI2には「変」の文字が記されている。
図71(13)に示す右側の第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタcdが弓を引き、同図(13)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、チュートリアル表示tsが「矢が当たれば」に変更されている。
図71(14)では、殿様のキャラクタcdが矢を放ち、放たれて矢を表す矢のアイコンは、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されており、左側の第2装飾図柄表示装置208Mに表示されている変化アイコンI2に向けて飛んでいる。図71(15)では、飛んできた矢のアイコンが、第2装飾図柄表示装置208Mと第1装飾図柄表示装置208Lの間に位置している。すなわち、矢のアイコンの左半分が第2装飾図柄表示装置208Mに表示され、その右半分が第1装飾図柄表示装置208Lに表示されているように見える。ただし、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面を囲んだフレームが邪魔して、矢のアイコンの一部が見えなくなっている。
図71(16)では、矢のアイコンが、第2装飾図柄表示装置208Mに表示されている変化アイコンI2に見事に命中し、同図(17)では、命中した矢のアイコンが消え、変化アイコンI2は表示態様が変化し、エフェクト表示ed3が追加されている。ここでのエフェクト表示ed3も、図67(8)に示すエフェクト表示ed1と同じようなエフェクト表示であるが、例えば色が異なる等の異なるエフェクト表示であってもよい。なお、第3装飾図柄表示装置208Nに表示されている殿様のキャラクタcdはポーズを変えているが初期姿勢とは異なる姿勢である。図71(18)では、エフェクト表示ed3が追加された変化アイコンI2が、第2装飾図柄表示装置208Mから、第1装飾図柄表示装置208Lに表示された白メータ表示MWに向けて移動し、白メータ表示MWに前側から重なるように表示されている。
図72は、図71に示すランクアップ演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図71(18)から続く図72(19)では、エフェクト表示ed3が追加された変化アイコンI2が消え、空の状態(メータが0の状態)のまま、白メータ表示MWが赤メータ表示MRに変化している。すなわち、メータ枠mfの色が赤色のメータ表示MRに置き換わっている。図72(19)に示す赤メータ表示MRも、空の状態(メータが0の状態)である。以上説明したランクアッップ演出では、メータ表示が白メータ表示MWから赤メータ表示MRにランクアップすることに成功しているが、失敗する場合があってもよい。例えば、変化アイコンI2とは異なるアイコン(例えば、クエチョンマークが記されたアイコン)が現れて、殿様のキャラクタcdが、弓を引かないままアイコンが消えてしまったり、弓を引いたものの矢のアイコンが命中せずにアイコンが消えてしまったり、さらには、矢のアイコンが命中してもエフェクト表示が追加されずにアイコンが消えてしまったり、エフェクト表示が追加されても白メータ表示MWまで移動せずにアイコンが消えてしまい、メータ表示が白メータ表示MWのまま何ら変化しない場合があってもよい。また、変化アイコンI2であっても同様に、殿様のキャラクタcdが、弓を引かなかったり、矢のアイコンが命中しなかったり、エフェクト表示が追加されなかったり、白メータ表示MWまで移動しなかったりして変化アイコンI2が消えてしまい、メータ表示が白メータ表示MWのまま何ら変化しない場合があってもよい。また、エフェクト表示ed3が、追加された変化アイコンI2あるいは追加されていない変化アイコンI2が、白メータ表示MWに前側から重なっても、メータ表示自体はランクアップしないが、メータは上昇する場合があってもよいし、反対に、メータが上昇することは絶対になくてもよい。さらには、メータ表示自体がランクダウン(例えば、赤メータ表示MRから白メータ表示MWに変化)してしまう場合があってもよい。
図72(20)では、第3図柄pd3及び第5図柄pd5の変動表示が終了し、「装飾5」−「装飾6」−「装飾3」のハズレの装飾図柄の組合せが停止表示され、殿様のキャラクタcdは初期姿勢に戻っている。また、第4図柄pd4も、灰色の四角の表示と灰色の丸の表示になり、特図1のハズレが表されている。図72(21)では、第3図柄pd3におけるハズレの装飾図柄の組合せの確定表示が行われ、変動アイコンcが消えている。第3図柄pd3が停止表示されたり、確定表示されている期間も、赤メータ表示MRは表示され続けている。なお、ここでの赤メータ表示MRは空の状態である。
図72(22)では、同図(21)に示す特図1の第1保留アイコンh1の保留に基づく図柄変動表示が開始され、第3図柄pd3では低速変動が開始されている。また、第3図柄pd3の変動表示の開始に応じて、チュートリアル表示tsの表示内容が変更され、メータ表示に関する表示内容になっている。図72(23)では、第3図柄pd3が高速変動を開始し、同図(24)に示す左側の第2装飾図柄表示装置208Mでは、ミニアイテムが出現する予告が開始される。すなわち、図66に示す例と同じく、第2装飾図柄表示装置208Mの左端から徐々に宝箱のアイコンが現れ、図72(25)では、情報表示部ST1の上に、閉じた状態の宝箱のアイコンI1が表示される。図72(26)では、その宝箱のアイコンI1が開いて、宝箱の中から白色のメータ上昇アイテムUpIが出現する。
次いで、メータ上昇アイテムUpIの移動アニメーションが開始され、第2装飾図柄表示装置208Mに出現したメータ上昇アイテムUpIが、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されている赤メータ表示MRに向けて移動を開始する。図72(27)では、移動するメータ上昇アイテムUpIが、第2装飾図柄表示装置208Mと第1装飾図柄表示装置208Lの間に位置し、図72(28)では、メータ上昇アイテムUpIが、赤メータ表示MRに前側から重なるように表示されている。図72(29)では、メータ上昇アイテムUpIが消え、白メータ表示MWよりもメータが貯まりやすい赤メータ表示MRでは、メータが一気に3目盛分上昇する。
図72(30)では、第3図柄pd3の左図柄と右図柄が低速変動になり、同図(31)では、リーチ状態に突入している。すなわち、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cそれぞれで「装飾4」が仮停止し、揺れ変動を開始している。続く図72(32)では、揺れ変動していた左図柄が、第1装飾図柄表示装置208Lの左上隅に移動し、同じく揺れ変動していた右図柄が、第1装飾図柄表示装置208Lの右上隅に移動する。そして、図72(33)では、図66に示す例と同じように、スーパーリーチ演出(剣豪リーチ演出)に発展し、第1装飾図柄表示装置208Lでは、城下町の背景画面から剣豪見参の画面に変化している。ただし、赤メータ表示MRは、3目盛分貯まった状態で依然として表示されている。
図72(34)では、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nの背景が全て、荒野の背景に切り替わり、第1装飾図柄表示装置208Lには、殿様のキャラクタと剣豪のキャラクタが表示され、二人の決闘シーンが開始されている。なお、赤メータ表示MRは、3目盛分貯まった状態で依然として表示されている。
図72(35)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、赤メータ表示MRが3目盛分貯まった状態(第五の状態の一例に相当)のまま拡大表示される。そして、メータが貯まった分だけ主人公の殿様がパワーアップすることを予告する「パワーアップ」という文字表示もなされている。
なお、メータ表示が変化する前の図71(3)〜同図(10)の間で、白メータ表示MWのメータが上昇する場合があってもよい。
図73は、図72に示すランクアップ演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図72(36)〜図73(37)にかけて、メータが使用されており、赤メータ表示MRは減少していき、図73(37)では0の状態(第四の状態の一例に相当)に戻っている。図73(38)では、拡大表示されて0の状態に戻った赤メータ表示MRが消え、主人公の殿様のキャラクタの後ろには、大当り濃厚を示唆する金色のオーラアイコンOI2が追加されている。
図73(39)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、殿様のキャラクタと剣豪のキャラクタが斬り合いを行った後のシーンが表示され、同図(40)では、殿様のキャラクタが勝利したシーンが表示されるとともに、左上隅や右上隅に表示された「装飾4」と同じ「装飾4」が中図柄として大きく表示されている。そして、図73(41)では、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の第3図柄pd3が3つ揃って揺れ表示され、同図(42)では、それら3つの第3図柄pd3が確定表示され、時短(電サポ)付き大当りに当選したことが報知されている。
図66に示す例と、この図72〜図73に示す例では、メータ表示は同じ3目盛り分貯まった状態であるが、白メータ表示MWであった図66に示す例では、ハズレスーパーリーチ演出であったのに対して、赤メータ表示MRであったこの例では、大当りスーパーリーチ演出である。このように、メータの貯まり具合とは別に、メータ表示自体(ここではメータ枠mf)でも大当りの期待度が変わってくる。すなわち、メータの貯まり具合(空の状態も含む)が同じであれば、白メータ表示MWよりも赤メータ表示MRの方が大当りの期待度が高くなる。
図74は、図73(41)から続く場合がある再抽選の一例を段階的に示す図である。
図73に示す例では、白メータ表示MWよりも大当りの期待度が高い赤メータ表示MRが表示され、さらに、その赤メータ表示MRが空の状態ではなく、3目盛り分貯まった状態であった。そのため、有利な大当りに当選する期待度も高く、この図74に示すように再抽選が行われる場合がある。すなわち、白メータ表示MWで3目盛り分貯まった状態よりも赤メータ表示MRで3目盛り分貯まった状態の方が有利な大当り(例えば、確変付き大当りや出球有りラウンド数が多い大当り)に当選する期待度が高くなる。
ここでは、図73(41)に示す、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の第3図柄pd3が3つ揃って揺れ表示されている状態から、図74(42’)が示すように、第1装飾図柄表示装置208Lの中央でボタン演出が開始される。ここでのボタン演出は、チャンスボタン136を模したボタン画像136aと、チャンスボタン136の操作(押下)を促す促進表示としての、矢印の表示136bおよび「押せ」という文字表示と、チャンスボタン136の操作を有効なものとして受付ける期間(操作有効期間)に関する表示としての残期間メータ表示136cとの3つがワンセットになって表示されている。なお、残期間メータ表示136cは、チャンスボタン136の操作を受付ける残期間を表す表示である。なお、ボタン画像136aは赤色に表示され、チャンスボタン136に内蔵されたチャンスボタンランプ138も、赤色に点灯し、押下を促している。
図74(43’)〜同図(44’)では、チャンスボタン136の押下がなく、操作有効期間が減少していき、同図(45’)のタイミングでチャンスボタン136が押下される。チャンスボタン136の押下に応じて、図74(46’)に示すように、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の揺れ表示が、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の揺れ表示に変化し、同図(47’)では、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の組合せが確定表示され、確変付き大当りに当選したことが報知されている。すなわち、時短(電サポ)付き大当りから、確変付き大当りに昇格している。
なお、操作有効期間内にチャンスボタン136が押下されなかった場合でも、操作有効期間経過後に、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の揺れ表示が、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の揺れ表示に変化し、確定表示され、確変付き大当りに昇格する。
図75は、メータ表示が出現するか否かを占うミニゲームの一例を段階的に示す図である。
図75(1)では、第3図柄pd3及び第5図柄pd5の変動表示が終了し、「装飾7」−「装飾7」−「装飾1」のハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。また、第4図柄pd4も、灰色の四角の表示と灰色の丸の表示になり、特図1のハズレが表されている。図75(2)では、第3図柄pd3におけるハズレの装飾図柄の組合せの確定表示が行われ、変動アイコンcが消えている。
図75(3)では、同図(2)に示す特図1の第1保留アイコンh1の保留に基づく図柄変動表示が開始され、第3図柄pd3では低速変動が開始されている。また、第3図柄pd3の変動表示の開始に応じて、チュートリアル表示tsの表示内容が変更され、「飲み比べに勝つと」といったミニゲームに関する表示内容になっている。図75(4)では、第3図柄pd3が高速変動を開始している。
図75(5)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、第3図柄pd3が消え、これまで城下町の町並みであった背景画像が、殿様と爺との飲み比べのミニゲームの背景画像に変化している。なお、第2装飾図柄表示装置208Mでは、第5図柄pd5が表示され続けている。図75(6)では、ミニゲームの背景画像の第1装飾図柄表示装置208Lに、殿様が爺にミニゲームで勝つと剣舞メータ(メータ表示)が表示される旨の説明表示が表示され、同図(7)では、飲み比べのミニゲームが開始されている。図75(8)では、ミニゲームにおける殿様の勝利が報知され、同図(9)では、剣舞メータを獲得したことが表示されている。
図75(10)では、第1装飾図柄表示装置208Lにおける第3図柄pd3の表示の上に、剣舞メータとともにエフェクト表示ed4が表示される。ここでは、剣舞メータが何色のメータ表示であるのかエフェクト表示ed4の効果によって視認困難である。なお、本明細書で「視認困難」という場合は、その前後の状態と比べて相対的に視認しにくくなっていることを意味する。図75(11)では、エフェクト表示ed4が消え、剣舞メータである白メータ表示MWがはっきりと表示される。
なお、ミニゲームにおいて殿様が敗北すると、剣舞メータは表示されない。図75を用いて説明したミニゲームによる演出は、メータ表示の獲得演出にも相当する。
図76は、メータ表示が満タン状態になると当該変動で大当りが確定する例を段間的に示す図である。
図76(1)〜同図(9)は、図65(1)〜同図(9)と同じであり、図76(10)では、第3図柄pd3のうちの右図柄が仮停止し、揺れ変動を開始し(第2停止)、金色のメータ上昇アイテムUpIgが出現している。上述のごとく、金色のメータ上昇アイテムUpIgは、白メータ表示MWのメータを、5目盛り分あるいは6目盛り分上昇させる。図76(10)には、1目盛り分貯まった白メータ表示MWが表示されており、金色のメータ上昇アイテムUpIgの出現は、当該変動での大当り確定を意味する。すなわち、メータが貯まりやすいメータ上昇アイテム(ここでの金色や図70(e)に示す赤色)が出現した方が、メータが貯まりにくいメータ上昇アイテム(例えば、白色)が出現する場合より、大当りの期待度が高くなる。図76(11)では、金色のメータ上昇アイテムUpIgが、白メータ表示MWに前側から重なる位置まで移動する。図76(12)では、金色のメータ上昇アイテムUpIgが消え、白メータ表示MWのメータが満タンになる。なお、6目盛り分上昇の場合であれば、1目盛り分余る状態であるが、当該変動で大当りが確定しており、次変動は大当り遊技終了後になるため、余った1目盛り分は次変動まで持ち越しすることができず、無効化される。また、図76(12)に示すスピーカ120からは、「おめでとう」という音声が出力されている。ここでの音声出力は、メータが満タンになって大当り確定であることを報知する大当り告知音に相当する。
図76(13)では、第3図柄pd3で高速変動を続けていた中図柄の変動が低速になり、中図柄(ここでは「装飾7」)が認識可能になる。そして、図76(14)では、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の第3図柄pd3が3つ揃って揺れ表示され、同図(15)では、それら3つの第3図柄pd3が確定表示され、確変付き大当りに当選したことが報知されている。
以上説明した図76に示す例は、白メータ表示MWが空の状態(メータが0の状態)から満タン状態に変化して、最終的に大当り図柄が確定表示された場合の例になる。白メータ表示MWが空の状態のままであって満タン状態に変化しなかった場合よりも、白メータ表示MWが空の状態から満タン状態に変化した場合の方が、最終的に大当り図柄が確定表示されやすい。さらに、白メータ表示MWにおいても、空の状態から満タン状態に変化した場合の方が、図65及び図66に示す例のように、空の状態から満タン状態に変化しなかった場合よりも、最終的に大当り図柄が確定表示されやすい。
図77は、メータ表示が保留枠内に表示される例を段階的に示す図である。
図77に示す保留枠UI’にも、縦縞の柄が入った左右に延びたベースアイコンUIb’が設けられているが、図77に示すベースアイコンUIb’は、図65等に示すベースアイコンUIbよりも高さが高い。また、図77に示す保留枠UI’における、右側に設けられた演出表示領域には、チュートリアル表示tsに代えて、空の状態の白メータ表示MWが表示されている。この白メータ表示MWは、図77に示すベースアイコンUIb’が高いことから、保留枠UI’内に完全に入り込んでおり、保留枠UI’と一体になっているが、メータ表示は、保留枠UI’内に一部がかかっていればよい。言い換えれば、メータ表示は、一部又は全部が保留枠UI’に重なっていればよく、保留枠UI’は、広義の意味での保留表示領域の一例に相当し、アイコン表示領域の一例にも相当する。また、図77に示す例では、保留枠UI’内にメータ表示が常時表示されている。すなわち、保留枠UI’が表示されている期間中はメータ表示も表示され、保留枠UI’が消えればメータ表示も消える。ただし、常時はチュートリアル表示tsが表示され、メータ演出時に限って、チュートリアル表示tsに代えてメータ表示が表示されるようにしてもよい。
図77(1)では、第3図柄pd3及び第5図柄pd5の変動表示が終了し、「装飾2」−「装飾5」−「装飾6」のハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。また、第4図柄pd4も、灰色の四角の表示と灰色の丸の表示になり、特図1のハズレが表されている。図77(2)では、第3図柄pd3におけるハズレの装飾図柄の組合せの確定表示が行われ、変動アイコンcが消えている。
図77(3)では、同図(2)に示す特図1の第1保留アイコンh1の保留に基づく図柄変動表示が開始され、第3図柄pd3では低速変動が開始され、同図(4)では、第3図柄pd3が高速変動を開始している。図77(5)に示す第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタcdの表示の上に、「いくぞ」という台詞が表示され、ミニアイテム出現予告が行われている。図77(6)では白色のメータ上昇アイテムUpIが出現しており、殿様のキャラクタcdは、そのメータ上昇アイテムUpIを担いでいる。図77(7)では、殿様のキャラクタcdが、メータ上昇アイテムUpIを投げ、メータ上昇アイテムUpIが、保留枠UI’内の白メータ表示MWの上に表示されている。なお、図77(7)に示すメータ上昇アイテムUpIは、白メータ表示MWとは重なっておらず、ベースアイコンUIb’に一部が重なっているだけであるが、白メータ表示MWに一部又は全部が重なるように表示されてもよい。
図77(8)では、メータ上昇アイテムUpIが消え、白メータ表示MWは、1目盛り分貯まった状態に変化している。図77(9)に示す第1装飾図柄表示装置208Lの中央部分には、「メータ満タンで継続」といったチュートリアル表示が表示されている。
図77(10)では、第3図柄pd3のうちの左図柄が高速変動から低速変動に変化し、同図(11)では、その左図柄の変動がさらに低速になり、左図柄(ここでは「装飾7」)が認識可能になる。また、図77(11)では、第3図柄pd3のうちの右図柄も高速変動から低速変動に変化している。そして、図77(12)では、左図柄が仮停止し、揺れ変動を開始している(第1停止)。また、左図柄の仮停止と同時、あるいはその前後のタイミングで、金色のメータ上昇アイテムUpIgが出現している。図77(13)では、金色のメータ上昇アイテムUpIgの移動アニメーションが開始され、金色のメータ上昇アイテムUpIgが、保留枠UI’内の白メータ表示MWの上まで移動する。図77(14)では、第3図柄pd3のうちの右図柄の変動がさらに低速になり、右図柄(ここでは「装飾6」)が認識可能になっている。また、金色のメータ上昇アイテムUpIgが消え、白メータ表示MWのメータが一気に満タンまで上昇(増加)している。
図77(15)では、第3図柄pd3で高速変動を続けていた中図柄の変動が低速になり、中図柄が認識可能になる。ここでは、中図柄は擬似連図柄(「継続」)であり、図77(16)では、その擬似連図柄が揺れ変動(仮停止)し、第3図柄pd3全体(「装飾7」−「継続」−「装飾6」)が仮停止した状態になり、擬似連演出が開始される。図77(17)では、図65(15)と同様に、第3図柄pd3全体に前側から重なるように、擬似連演出のカットイン表示が行われる。図77(18)では、カットイン表示が消え、擬似連演出における第3図柄pd3の再変動が開始され、左図柄、中図柄、右図柄ぞれぞれが低速変動を開始するとともに、左図柄に一部が重なるように、継続回数表示である「×2」の文字表示が表示される。満タン状態であった白メータ表示MWは、再変動が開始されるまで表示され続けているが、再変動の開始に応じて、白メータ表示MWは、空の状態に戻る。そして、擬似連演出が継続した後、現在行われている図柄変動表示で大当り図柄が停止表示される。
図77を用いて説明した擬似連演出は、メータ表示(ここでは白メータ表示MWであったが、それ以外のメータ表示(例えば、赤メータ表示MR)であってもよい)が満タン状態に変化すると表示が開始される予告表示の一例に相当する。
なお、白メータ表示MWは、大当り図柄が停止表示されるまで、満タン状態のまま表示され続けてもよい。あるいは、満タン状態の白メータ表示MWは、図77(16)における擬似連図柄の仮停止(擬似連演出の開始)までしか表示されず、空の状態に戻ってもよい。
また、メータ表示が空の状態に戻るタイミングについては、メータ表示の表示が開始された図柄変動表示(メータ表示が通常予告である場合の予告対象の図柄変動表示を含む)であったり、メータ表示が先読み予告である場合には先読み予告対象の図柄変動表示の一つ前の図柄変動表示であったり、先読み予告対象の図柄変動表示において、ハズレ図柄が停止表示あるいは確定表示されたタイミングで、空の状態に戻ってもよい。例えば、上記それぞれの図柄変動表示において、満タン状態にならずに図柄停止時に空の状態に戻ってもよい。すなわち、第二の状態から第一の状態に戻ってもよいし、第五の状態から第四の状態に戻ってもよい。また、第二の状態あるいは第五の状態では、ハズレ図柄が停止表示あるいは確定表示されたタイミングで、空の状態に必ず戻る構成であってもよい。あるいは、第三の状態あるいは第六の状態であっても、ハズレ図柄が停止表示あるいは確定表示されたタイミングで、空の状態に必ず戻る構成であってもよい。また、メータ表示が空の状態に戻って、空の状態の表示を続けるのは、ハズレ図柄が停止表示された後に限られてもよく、後続の保留がなく次の図柄変動表示がすぐに開始されない場合には、メータ表示は、消えてしまってもよいが空の状態のまま表示を続けてもよい。また、後続の保留があって次の図柄変動表示がすぐに開始される場合には、メータ表示は空の状態のまま表示を続ける場合がある。
また、白メータ表示MWは、保留枠UI’内で赤メータ表示MRに変化してもよいし、あるいは最初から赤メータ表示MRが表示される場合があってもよい。
図78は、メータ表示のメータが満タンになるとミニアイテムを獲得してストックする例を段階的に示す図である。
図78(1)〜同図(6)は、図65(1)〜同図(6)と同じであり、図78(7)では、左図柄(ここでは「装飾7」)が仮停止し、揺れ変動を開始している(第1停止)。また、左図柄の仮停止と同時、あるいはその前後のタイミングで、赤色のメータ上昇アイテムUpIrが出現している。この赤色のメータ上昇アイテムUpIrは、左図柄に前側から重なる位置に表示されている。
図78(8)では、赤色のメータ上昇アイテムUpIrの移動アニメーションが開始され、赤色のメータ上昇アイテムUpIrが、空の状態の白メータ表示MWに前側から重なる位置まで移動する。図78(9)では、第3図柄pd3のうちの右図柄の変動がさらに低速になり、右図柄(ここでは「装飾7」)が認識可能になる。また、赤色のメータ上昇アイテムUpIrが消え、白メータ表示MWのメータが4目盛分上昇(増加)している。
図78(10)では、第3図柄pd3のうちの右図柄が仮停止し、揺れ変動を開始し(第2停止)、リーチ状態が形成されている。また、リーチ状態の形成と同時、あるいはその前後のタイミングで、金色のメータ上昇アイテムUpIgが出現している。図78(11)では、その金色のメータ上昇アイテムUpIgが、4目盛り分貯まった白メータ表示MWに前側から重なる位置まで移動する。図78(12)では、金色のメータ上昇アイテムUpIgが消え、白メータ表示MWのメータが満タンになる。ここでの金色のメータ上昇アイテムUpIgは、白メータ表示MWのメータを5目盛り分上昇させるアイテムであり、4目盛り分貯まった白メータ表示MWであれば、3目盛り分が余った目盛り分(オーバーフローした目盛り分)になるが、図78(12)では、余った目盛り分については何ら表示されておらず、同図(13)では、満タン状態の白メータ表示MWの右端に、ミニアイテムの一種である擬似連予告アイテムNIが出現するとともに、第3図柄pd3のうち仮停止している右図柄等に前側から重なるようにして「GET」の文字表示が表示される。擬似連予告アイテムNIは、この後、擬似連演出が開始されることについて予告するアイコンであり、「GET」の文字表示は擬似連予告アイテムNIを獲得したことを表す文字表示である。
図78(14)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、「装飾7」のリーチ状態である。リーチ状態において、それまで満タン状態であった白メータ表示MWが空の状態に変化するとともに、「GET」の文字表示が消え、擬似連予告アイテムNIは、第2装飾図柄表示装置208Mに移動して、情報表示部ST1の上に表示されている。第2装飾図柄表示装置208Mは、ストックしたアイコンを表示する手段として機能しており、擬似連予告アイテムNIがストックされたことになる。
図78(15)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、空の状態の白メータ表示MWに、先程余った目盛り分の3目盛り分が追加されている。すなわち、満タン状態になってオーバーフローした分の表示がこのタイミングで開始される。白メータ表示MWを上昇させるチャンスが、この後も引き続き残っている。
以上説明した図78(12)〜同図(15)における白メータ表示MWは、ランクダウンしているのではなく、満タン状態になった分は擬似連予告アイテムNIに置き換えられ、余った分が改めて表示されている。
図78(16)では、第2装飾図柄表示装置208Mにストックされていた擬似連予告アイテムNIが、高速変動を続ける中図柄の位置まで移動し、擬似連予告アイテムNIが消化される。また、中図柄の位置に表示されている擬似連予告アイテムNIの下には「発動」の文字表示が表示される。この「発動」の文字表示は、擬似連予告アイテムNIが発動したことを表す文字表示であり、この後すぐに擬似連演出が開始される。
図78(17)では、第3図柄pd3で高速変動を続けていた中図柄が揺れ変動(仮停止)している。ここでの中図柄は擬似連図柄(「継続」)であり、第3図柄pd3全体(「装飾7」−「継続」−「装飾6」)が仮停止した状態になり、擬似連演出が開始される。
以上説明した例では、メータ表示は満タン状態になると、擬似連予告アイテムNIに限定されずに各種のミニアイテムが出現し、出現したミニアイテムはストック可能である。出現したミニアイテムが大当りに関係するアイテム(例えば、擬似連予告アイテムNI)であれば、メータ表示が満タン状態になることは、大当りの期待度が高くなることに相当し、引いては、最終的に大当り図柄が確定表示されやすくなる。
図79は、メータ表示の一回の満タンで複数アイテムがストックされる例を段階的に示す図である。
図79(1)〜同図(6)は、図65(1)〜同図(6)と同じであり、図79(7)では、左図柄(ここでは「装飾7」)が仮停止し、揺れ変動を開始している(第1停止)。また、左図柄の仮停止と同時、あるいはその前後のタイミングで、赤色のメータ上昇アイテムUpIrと青色のメータ上昇アイテムUpIbの2つのメータ上昇アイテムが出現している。すなわち、メータ上昇アイテムが同時に複数出現している。
図79(8)では、2つのメータ上昇アイテムの移動アニメーションが開始され、赤色のメータ上昇アイテムUpIrも、青色のメータ上昇アイテムUpIbも、空の状態の白メータ表示MWに前側から重なる位置まで移動する。先に図70を用いて説明したように、白メータ表示MWのメータを、赤色のメータ上昇アイテムUpIrは4目盛り分上昇させるアイテムであり、青色のメータ上昇アイテムUpIbは2目盛り分上昇させるアイテムである。図79(9)では、赤色のメータ上昇アイテムUpIrと青色のメータ上昇アイテムUpIbの両方のメータ上昇アイテムが消え、これまで空の状態であった白メータ表示MWのメータが、赤色のメータ上昇アイテムUpIr分として4目盛上昇し、青色のメータ上昇アイテムUpIb分として2目盛上昇し、図79(9)に示す白メータ表示MWは満タン状態になっている。
図79(10)では、満タン状態の白メータ表示MWの右端に、ミニアイテムの一種である擬似連予告アイテムNIが2つ出現するとともに、仮停止している右図柄の「装飾7」等に前側から重なるようにして「GET」の文字表示が一つ表示される。先の図78に示す例では、赤色のメータ上昇アイテムUpIr一つで白メータ表示MWが満タンになったが、この例では、赤色のメータ上昇アイテムUpIrと青色のメータ上昇アイテムUpIbといった2つのメータ上昇アイテムで白メータ表示MWが満タンになった。赤色のメータ上昇アイテムUpIrにしても青色のメータ上昇アイテムUpIbにしても、デフォルトの白色のメータ上昇アイテムUpIよりはメータの上昇率が高く、赤色のメータ上昇アイテムUpIrや青色のメータ上昇アイテムUpIbは、メータを貯めやすいアイテムといえる。このことから、メータを貯めやすいメータ上昇アイテムが出現した方が、複数アイテムをストックすることができる可能性が高いといえる。 なお、白メータ表示MWよりも赤メータ表示MRの方が、複数アイテムをストックすることができる可能性が高くてもよい。
図79(11)に示すリーチ状態の第1装飾図柄表示装置208Lでは、それまで満タン状態であった白メータ表示MWが空の状態に変化するとともに、「GET」の文字表示が消え、2つの擬似連予告アイテムNIは、第2装飾図柄表示装置208Mに移動し、第2装飾図柄表示装置208Mでは、2つの擬似連予告アイテムNIがストックされる。
図79(12)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、空の状態の白メータ表示MWが依然として表示されており、白メータ表示MWを上昇させるチャンスが、この後も引き続き残っているが、チャンスがない場合や、反対に大当り確定の場合には、白メータ表示MWを空の状態になる時点で消してもよいし、空の状態に戻ってから消してもよい。また、第2装飾図柄表示装置208Mにストックされている2つの擬似連予告アイテムNIのうちの1つが、高速変動を続ける中図柄の位置まで移動し、その擬似連予告アイテムNIの下には「発動」の文字表示が表示される。図79(12)のタイミングでは、まずは1つの擬似連予告アイテムNIが消化され、第3図柄pd3全体の一回の仮停止と再変動の開始が行われる。そして、ストックされている2つ目の擬似連予告アイテムNIによって、二回目の仮停止と再変動の開始が行われる。
なお、第2装飾図柄表示装置208Mにストックされているアイテムのうち、次の図柄変動表示以降まで持ち越しができるアイテム(例えば、先読み予告系のアイテム)もあるが、持ち越しができず、現在行われている図柄変動表示中に消化されてしまうアイテム(例えば、擬似連予告アイテムNI)もある。
また、図79に示す例のように、1回のメータ満タンで複数アイテムがストックされる場合があってもよいが、反対に、メータが満タンになってもアイテムがストックされない場合があってもよい。例えば、白メータ表示MWが白色のメータ上昇アイテムUpIによって満タンになった場合には、擬似連予告アイテムNI自体が出現しない、あるいは出現してもストックされないことが一例としてあげられる。
図80は、満タン状態のメータ表示が次の図柄変動表示まで持ち越される場合がある例を段階的に示す図である。
図80(1)〜同図(8)は、図79(1)〜同図(8)と同じであり、図79(9)では、第3図柄pd3のうちの右図柄の変動が低速になり、右図柄(ここでは「装飾1」)が認識可能になる。また、赤色のメータ上昇アイテムUpIrと青色のメータ上昇アイテムUpIbの両方のメータ上昇アイテムが消え、これまで空の状態であった白メータ表示MWのメータが、この図80の例でも満タン状態になっている。しかしながら、図80(10)に示すように、この例では、擬似連予告アイテムNI等のアイテムは出現せず、白メータ表示MWの満タン状態は維持される。さらに、第3図柄pd3では、右図柄には、「装飾7」の左図柄とは異なる「装飾1」が仮停止し、揺れ変動を開始している。すなわち、図79に示す例のようにリーチ状態には突入していない。また、図80(10)では、白メータ表示MWは満タンになったことに応じて、チュートリアル表示tsの表示内容が変更され、「次回チャンス」といった先読み予告に関係した表示内容になっている。
図80(11)では、第3図柄pd3で高速変動を続けていた中図柄の変動が低速になり、中図柄(ここでは「装飾1」)が認識可能になる。そして、図80(12)では、「装飾7」−「装飾1」−「装飾1」の第3図柄pd3が3つ揃って揺れ表示されている。この「装飾7」−「装飾1」−「装飾1」の組合せはチャンス目であり、図80(13)では、チャンス目の揺れ表示(仮停止)に応じて、第1装飾図柄表示装置208Lの前面側に配置された透明の導光板でフラッシュ模様fdが発光する。なお、導光板に代えて第1装飾図柄表示装置208Lにフラッシュ図柄を表示させてもよい。
図80(14)では、チャンス目の第3図柄pd3が停止表示され、第4図柄pd4も、灰色の四角の表示と灰色の丸の表示になり、特図1のハズレが表されている。図80(15)では、チャンス目の第3図柄pd3が確定表示され、変動アイコンcが消えている。また、第3図柄pd3が確定表示されたことに応じて、チュートリアル表示tsの表示内容が再び変更され、「711の並びは」といったチャンス目を示唆する表示内容になっている。第3図柄pd3が停止表示されても、さらには確定表示されても、満タン状態の白メータ表示MWは依然として表示され続けている。図80(16)では、同図(15)に示す特図1の第1保留アイコンh1の保留に基づく図柄変動表示、すなわち次の図柄変動表示が開始され、第3図柄pd3では低速変動が開始されている。満タン状態の白メータ表示MWは、次の図柄変動表示が開始されても、依然として満タン状態のまま表示され続けており、連続した図柄変動表示を跨いで表示されている。図80(9)〜同図(15)における満タン状態の白メータ表示MWは、先読み予告に相当し、同図(16)における満タン状態の白メータ表示MWは、通常予告に相当する。
図81は、メータ表示が満タンになってアイテムが出現してもストックされずに消化される例を段階的に示す図である。
図81(1)〜同図(6)は、図65(1)〜同図(6)と同じであり、図81(7)では、左図柄(ここでは「装飾7」)が仮停止し、揺れ変動を開始している(第1停止)。また、左図柄の仮停止と同時、あるいはその前後のタイミングで、金色のメータ上昇アイテムUpIgが出現している。この金色のメータ上昇アイテムUpIgは、左図柄に前側から重なる位置に表示されている。
図81(8)では、金色のメータ上昇アイテムUpIgの移動アニメーションが開始され、金色のメータ上昇アイテムUpIgが、空の状態の白メータ表示MWに前側から重なる位置まで移動する。図81(9)では、第3図柄pd3のうちの右図柄の変動がさらに低速になり、右図柄(ここでは「装飾7」)が認識可能になる。また、金色のメータ上昇アイテムUpIgが消え、白メータ表示MWのメータが満タン状態になっている。
図81(10)では、第3図柄pd3のうちの右図柄が仮停止し、揺れ変動を開始し(第2停止)、リーチ状態が形成されている。また、リーチ状態の形成と同時、あるいはその前後のタイミングで、満タン状態の白メータ表示MWの右端に、ミニアイテムの一種である操作手段予告表示アイコン136Iが出現するとともに、第3図柄pd3のうち仮停止している右図柄等に前側から重なるようにして「GET」の文字表示が表示される。操作手段予告表示アイコン136Iは、この後、操作手段予告(例えば、ボタン予告)の演出が開始されることについて予告するアイコンであり、「GET」の文字表示は操作手段予告表示アイコン136Iを獲得したことを表す文字表示である。操作手段予告表示アイコン136Iは、操作手段(ここではチャンスボタン136)を模したアイコンであり、図81(10)に示す操作手段予告表示アイコン136Iは白色のアイコンである。ここでの白色は、操作手段が操作されても、何も変化は起こらないことを表す意とである。すなわち、操作手段が操作されたことに応じた演出(例えば、予告演出等)が開始されない。したがって、操作手段の操作が受け付けられなかったということもできるし、受け付けられたとして該操作が無効化されたということもできる。以下の説明で、操作手段の操作が受け付けられないことと、受け付けられたとして該操作が無効にされることを合わせて、操作手段の操作が無効であるとし、ここでの白色は、操作手段の操作が無効であることを示す色である。
図81(11)に示すリーチ状態の第1装飾図柄表示装置208Lでは、それまで満タン状態であった白メータ表示MWが空の状態に変化するとともに、「GET」の文字表示が消え、続く同図(12)では、白メータ表示MWの右端に表示されていた操作手段予告表示アイコン136Iが、高速変動中の中図柄の位置まで移動し、表示態様を変化させる。すなわち、図81(13)に示すように、中図柄ではボタン演出が開始される。ここでのボタン演出でも、図74に示すボタン演出と同じく、ボタン画像136aと、促進表示としての、矢印の表示136bおよび「押せ」という文字表示と、残期間メータ表示136cとの3つがワンセットになって表示されている。また、赤色は、操作手段の操作を促す色であり、ボタン画像136aは赤色に表示され、チャンスボタン136に内蔵されたチャンスボタンランプ138も、赤色に点灯し、押下を促している。
図81(14)では、チャンスボタン136の押下がなく、操作有効期間が減少しているが、次の同図(15)のタイミングでチャンスボタン136が押下される。チャンスボタン136の押下に応じて、図81(16)に示すように、第3図柄pd3に前側から重なるように「ゲキアツ」という文字表示が表示される。この文字表示は、通常予告に相当する。
以上説明した図81に示す例では、メータ満タンにより獲得したアイテムは、即使用される。すなわち、獲得したアイテムは、表示が開始された装飾図柄表示装置とは別の装飾図柄表示装置まで移動することなく使用される。また、表示が開始された時点で行われている図柄変動表示中に使用される。ただし、操作手段予告表示アイコン136Iを白表示のまま、操作手段の操作有効期間が到来するまでストックする場合があってもよく、場合によっては、次以降の図柄変動表示までストックする場合があってもよい。
なお、操作有効期間内にチャンスボタン136が押下されなかった場合でも、操作有効期間経過後に、「ゲキアツ」という文字表示が表示され、通常予告が実行される。
図82は、メータ表示が2つ表示され、2つとも消える例を段階的に示す図である。
図82(1)では、第3図柄pd3及び第5図柄pd5の変動表示が終了し、「装飾7」−「装飾7」−「装飾1」のハズレの装飾図柄の組合せが停止表示され、第4図柄pd4も、灰色の四角の表示と灰色の丸の表示になり、特図1のハズレが表されている。図82(2)では、第3図柄pd3におけるハズレの装飾図柄の組合せの確定表示が行われ、変動アイコンcが消えている。
図82(3)では、同図(2)に示す特図1の第1保留アイコンh1の保留に基づく図柄変動表示が開始され、第3図柄pd3では低速変動が開始されている。図82(4)に示すように、第1装飾図柄表示装置208では、第3図柄pd3の変動表示が開始された後、第3図柄pd3の左上に、空の状態の白メータ表示MW(例えば、第一のメータ表示の一例に相当)が表示される。次いで、図82(5)に示すように、第3図柄pd3の右上に、空の状態の白メータ表示MW(例えば、第四のメータ表示の一例に相当)が表示される。なお、ここでは、2つの白メータ表示MWが別々に表示を開始されたが、2つ一緒に表示を開始される場合があってもよい。
図82(7)では、仮停止した「装飾7」の左図柄に、赤色のメータ上昇アイテムUpIrが出現し、同図(8)では、赤色のメータ上昇アイテムUpIrが、左側の白メータ表示MWに前側から重なる位置まで移動する。図82(9)では、赤色のメータ上昇アイテムUpIrが消え、左側の白メータ表示MWのメータのみが4目盛分上昇している。
図82(10)では、仮停止した「装飾7」の右図柄に、金色のメータ上昇アイテムUpIgが出現し、同図(11)では、金色のメータ上昇アイテムUpIgが、右側の白メータ表示MWに前側から重なる位置まで移動する。図82(12)では、金色のメータ上昇アイテムUpIgが消え、右側の白メータ表示MWのメータのみが5目盛分上昇している。
図82(13)では、第3図柄pd3で高速変動を続けていた中図柄の変動が低速になり、同図(14)では、その中図柄が認識可能になる。ここでは、中図柄は擬似連図柄(「継続」)であり、図82(15)では、その擬似連図柄が揺れ変動(仮停止)するとともに、その擬似連図柄に前側から重なるようにして、白色のメータ上昇アイテムUpIが3つ表示されている。これら3つの白色のメータ上昇アイテムUpIは、図82(16)に示すように、2つが左側の白メータ表示MWに移動し、残り1つが右側の白メータ表示MWのメータに移動する。
図82(17)に示す2つの白メータ表示MWそれぞれでは、移動してきたメータ上昇アイテムUpIによってメータが上昇する。すなわち、左側の白メータ表示MWは、2目盛り分上昇し、満タン状態になり、右側の白メータ表示MWは、1目盛り分上昇し、同じく満タン状態になる。さらに、満タン状態になることによって、左側の白メータ表示MWでは、チャンスアップアイテムCUIが出現するとともに、「GET」の文字表示が表示され、右側の白メータ表示MWでは、剣豪リーチアイテムRIが出現するとともに、「GET」の文字表示が表示されている。左側の白メータ表示MWに出現したチャンスアップアイテムCUIは、現在行われている図柄変動表示で大当りする期待度が高まったことを表すアイコンであり、右側の白メータ表示MWに出現した剣豪リーチアイテムRIは、現在行われている図柄変動表示でスーパーリーチ演出の一種である剣豪リーチに発展することを予告するアイコンである。
図82(18)では、満タン状態であった2つの白メータ表示MWそれぞれが消え、それぞれの「GET」の文字表示も消え、チャンスアップアイテムCUIも、剣豪リーチアイテムRIも、第2装飾図柄表示装置208Mに移動して、第2装飾図柄表示装置208Mでストックされる。なお、満タン状態であった2つの白メータ表示MWそれぞれを、消さずに、空の状態に変化させてもよいが、現在行われている図柄変動表示で大当りすることが確定の場合には、図82(18)に示すように、メータ表示は消してしまってよい。
図83は、メータ表示が2つ表示され、片方だけ消える例を段階的に示す図である。
図83(1)に示す第3図柄pd3では、ハズレ図柄の装飾図柄の組合せになる「装飾7」―「装飾7」―「装飾1」が停止表示され、同図(2)では、そのハズレ図柄の装飾図柄の組合せが確定表示され、変動アイコン表示領域のステージcs上からは、白色の表示態様の変動アイコンcが消えている。
図83(3)では、デフォルトの表示態様である第1保留アイコンh1が表す特図1の保留による第3図柄pd3の変動表示が開始され、その第1保留アイコンh1が、変動アイコンcに変化している。図83(3)に示す変動アイコンcは、保留アイコンのときの表示態様と同じくデフォルトの表示態様である。なお、図83(2)では、先読み予告の表示態様の第2保留アイコンh2であった保留アイコンが、表示態様をそのままにシフト移動し、同図(3)では第1保留アイコンh1になっている。
図83(4)に示す第1装飾図柄表示装置208では、第3図柄pd3の変動表示が開始された後、第3図柄pd3の左上に、空の状態の白メータ表示MW(例えば、第一のメータ表示の一例に相当)が表示される。次いで、図83(5)に示すように、第3図柄pd3の右上に、空の状態の白メータ表示MW(例えば、第四のメータ表示の一例に相当)が表示される。
図83(6)に示す第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタcdの表示の上に、「いくぞ」という台詞が表示され、ミニアイテム出現予告が行われている。図83(7)では変化ボールアイコンcIが出現しており、殿様のキャラクタcdは、その変化ボールアイコンcIを担いでいる。図83(8)では、殿様のキャラクタcdが、変化ボールアイコンcIを投げ、同図(9)では、変化ボールアイコンcIが、右側の白メータ表示MWに命中し、右側の白メータ表示MWの右端に前側から重なるように表示されている。図83(9)に示す変化ボールアイコンcIは表示態様が変化し、エフェクト表示ed1が追加されている。なお、右側の白メータ表示MWの右端で、エフェクト表示ed1が追加されて表示されている変化ボールアイコンcIは、第1装飾図柄表示装置208Lと第3装飾図柄表示装置208Nにまたがって表示されている。図83(10)では、エフェクト表示ed1が追加された変化ボールアイコンcIが消え、右側の白メータ表示MWのみが、空の状態(メータが0の状態)のまま赤メータ表示MRに変化している。すなわち、第四のメータ表示が第一の状態から第四の状態に変化した一例に相当する。なお、複数のメータ表示MWが同時に変化してもよい。すなわちこの例によれば、左側の白メータ表示MWも、右側の白メータ表示MWと一緒に、空の状態(メータが0の状態)のまま赤メータ表示MRに変化してもよい。
図83(11)では、第3図柄pd3のうちの左図柄が高速変動から低速変動に変化し、同図(12)では、左図柄が仮停止し、揺れ変動を開始している(第1停止)。また、左図柄の仮停止と同時、あるいはその前後のタイミングで、青色のメータ上昇アイテムUpIbが出現している。すなわち、一つの青色のメータ上昇アイテムUpIbが、「装飾7」の左図柄に前側から重なるように表示されている。
図83(13)では、青色のメータ上昇アイテムUpIbの分裂アニメーションが開始され、一つの青色のメータ上昇アイテムUpIbが二つに分裂して、左側の空の状態の白メータ表示MWと、右側の空の状態の赤メータ表示MRそれぞれに青色のメータ上昇アイテムUpIbが表示されている。上述のごとく、青色のメータ上昇アイテムUpIbは、白メータ表示MWに対しては2目盛り分上昇させ、赤メータ表示MRに対しては6目盛り分上昇させるアイテムである。図83(14)では、左右それぞれの青色のメータ上昇アイテムUpIbが消え、左側の白メータ表示MWのメータは2目盛り分しか上昇していないのに対して、右側の赤メータ表示MRのメータは一気に満タンまで上昇している。そして、満タン状態になった右側の赤メータ表示MRには、剣豪リーチアイテムRIが出現するとともに、「GET」の文字表示が表示されている。なお、満タン状態に到達していない左側の白メータ表示MWには、アイテムは出現していない。
図83(17)では、2つのメータ表示のうち、満タン状態であった右側の赤メータ表示MRのみが消えるとともに、「GET」の文字表示も消え、剣豪リーチアイテムRIは、第2装飾図柄表示装置208Mに移動して、第2装飾図柄表示装置208Mでストックされる。また、図83(17)では、第3図柄pd3が停止表示され、第4図柄pd4も、灰色の四角の表示と灰色の丸の表示になり、特図1のハズレが表されている。図83(18)では、第3図柄pd3が確定表示され、変動アイコンcが消えている。結局、ストックされた剣豪リーチアイテムRIは、出現時の図柄変動表示では使用されなかった。したがって、ここでの剣豪リーチアイテムRIは、次の図柄変動表示でスーパーリーチ演出の一種である剣豪リーチに発展することを予告する先読み系のアイコンに相当する。
図84は、図83に示す例の続きを段階的に示す図である。
図83(18)から続く図84(19)では、図83(18)に示す、特図1の先読み予告態様である赤色の第1保留アイコンh1の保留に基づく図柄変動表示が開始され、第3図柄pd3では低速変動が開始されている。なお、変動アイコンcも赤色の表示態様で表示されており、通常予告として機能している。また、図83(18)に示す、2目盛り分まで貯まった左側の白メータ表示MWは、新たな図柄変動表示が開始されても依然として表示されており、次の図柄変動表示まで持ち越されたことになる。すなわち、メータが貯まった状態で、連続する図柄変動表示を跨いだことになる。
図84(20)では、第3図柄pd3は高速変動を開始し、同図(21)では、第3図柄pd3のうちの左図柄が高速変動から低速変動に変化する。図84(22)では、左図柄の変動がさらに低速になり、左図柄(ここでは「装飾7」)が認識可能になり、さらに、第3図柄pd3のうちの右図柄も高速変動から低速変動に変化している。
図84(23)では、左図柄が仮停止し、揺れ変動を開始している(第1停止)。また、左図柄の仮停止と同時、あるいはその前後のタイミングで、白色のメータ上昇アイテムUpIが出現している。
図84(24)では、白色のメータ上昇アイテムUpIの移動アニメーションが開始され、白色のメータ上昇アイテムUpIは、白メータ表示MWに前側から重なる位置まで移動する。図84(25)では、白色のメータ上昇アイテムUpIが消え、白メータ表示MWのメータが1目盛分上昇している。また、この図84(25)のタイミングで、リーチ状態に突入し、同図(25)に示すスピーカ120からは「リーチ」という音声が出力されている。
こうしてリーチ状態に突入した後の図84(26)では、第2装飾図柄表示装置208Mにストックされていた剣豪リーチアイテムRIが発動し、第2装飾図柄表示装置208Mには「発動」という文字表示が表示されている。図84(27)では、揺れ変動していた左図柄が、第1装飾図柄表示装置208Lの左上隅に移動し、同じく揺れ変動していた右図柄が、第1装飾図柄表示装置208Lの右上隅に移動する。なお、左上に表示されていた白メータ表示MWも中央位置に移動する。そして、図84(28)に示すように、スーパーリーチ演出(剣豪リーチ演出)に発展し、第1装飾図柄表示装置208Lでは、城下町の背景画面から剣豪見参の画面に変化している。図84(28)に示す第2装飾図柄表示装置208Mからは、剣豪リーチアイテムRIが消えている。こうして開始された剣豪リーチ演出は、図68(22)以降に示す剣豪リーチ演出と同じであり、詳しい説明は省略するが、ここでは、白メータ表示MWは3目盛り分までしか貯まっていなかったにも関わらず、図84(33)では、殿様のキャラクタの後ろには金色のオーラアイコンOI2が追加されている。図66に示す例では、3目盛り分までしか貯まっていなかった白メータ表示MWからのパワーアップでは、図66(34)に示すように緑色のオーラアイコンOI1であったが、この図84に示す例では、1回前の図柄変動表示でメータ表示が複数個表示された場合は、メータ表示が一個しか表示されない場合に比べて大当りしやすく、オーラアイコンの色も大当りの期待度が高い色になりやすくなる。また、複数のメータ表示が表示されている場合であっても、デフォルトの白メータ表示MWばかりが表示されているよりも、白メータ表示MWとは異なるメータ表示(例えば、赤メータ表示MR等)が表示されている方が、さらに大当りしやすく、オーラアイコンの色も大当りの期待度がより高い色になりやすくなる。
これまでのメータ表示はいずれも、増加タイプのものであって、空の状態(メータが0の状態)で表示が開始されていたが、メータ表示は、空の状態と満タン状態との間の状態(第二の状態あるいは第五の状態)で表示が開始されることがある。
図85は、増加タイプのメータ表示が途中まで貯まった状態で表示が開始される例を段階的に示す図である。
図85(1)では、第3図柄pd3及び第5図柄pd5の変動表示が終了し、「装飾2」−「装飾5」−「装飾6」のハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。図85(2)では、第3図柄pd3におけるハズレの装飾図柄の組合せの確定表示が行われ、変動アイコンcが消えている。また、第4図柄pd4も、灰色の四角の表示と灰色の丸の表示になり、特図1のハズレが表されている。
図85(3)では、同図(2)に示す特図1の第1保留アイコンh1の保留に基づく図柄変動表示が開始され、第3図柄pd3では低速変動が開始されている。また、第3図柄pd3の変動表示の開始に応じて、チュートリアル表示tsの表示内容が変更され、ここでは、チュートリアル表示tsに、「メータが少し貯まった状態で出現すると」といった文字列がスクロールして表示される。
図85(4)では、第3図柄pd3が高速変動を開始し、その第3図柄pd3の上には、白メータ表示MWが最初から途中まで貯まっている状態で表示を開始される。図85(4)に示す白メータ表示MWは、1目盛り分貯まった状態であり、第二の状態の一例に相当する。また、メータが途中まで貯まった状態のメータ表示の出現に合わせて、図85(4)に示すスピーカ120からは「チャンス」の音声が出力されている。
図85(5)に示す第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタcdの表示の上に、「いくぞ」という台詞が表示され、ミニアイテム出現予告が行われている。図85(6)では金色のメータ上昇アイテムUpIgが出現しており、殿様のキャラクタcdは、その金色のメータ上昇アイテムUpIgを担いでいる。図85(7)では、殿様のキャラクタcdが、金色のメータ上昇アイテムUpIgを投げ、金色のメータ上昇アイテムUpIgは、第1装飾図柄表示装置208Lと第3装飾図柄表示装置208Nの間に位置している。図85(8)では、金色のメータ上昇アイテムUpIgが白メータ表示MWに命中し、白メータ表示MWに前側から重なるように表示されている。図85(9)では、金色のメータ上昇アイテムUpIgが消え、白メータ表示MWは、1目盛り分貯まった状態から満タン状態に変化している。金色のメータ上昇アイテムUpIgは少なくとも5目盛り分はメータを上昇させるアイテムのため、メータ表示が途中まで貯まった状態で表示が開始された場合には、金色のメータ上昇アイテムUpIgが出現した時点で、メータ満タンが確定する。
白メータ表示MWでは、途中まで貯まっている状態から満タン状態に変化した場合の方が、途中まで貯まっている状態から満タン状態に変化しなかった場合よりも、最終的に大当り図柄が確定表示されやすい。さらに、白メータ表示MWは、空の状態で表示が開始された場合よりも、途中まで貯まっている状態で表示が開始された場合の方が、最終的に大当り図柄が確定表示されやすい。また、これらのことは赤メータ表示MRにおいても同様である。
なお、メータが途中まで貯まっている状態(第二の状態)では、メータ上昇アイテムによるメータの上昇率は高められている。例えば、メータが0の状態(第一の状態)に比べて、メータ上昇アイテムによるメータの上昇率は2倍になってもよい。
これまでは、バータイプ(ゲージタイプ)のメータ表示について説明したきたが、メータ表示は数値を示す表示であってもよい。
図86は、数値を示すメータ表示によるメータ演出の一例を段階的に示す図である。
図86(1)は、第3図柄pd3が高速変動の変動中であり、チュートリアル表示tsには、「メータが赤いと」といった表示内容になっている。図86(2)に示す第2装飾図柄表示装置208Mには、白色の数値型メータ表示DWが出現するとともに、同図(2)に示すスピーカ120からは、その出現に合わせて効果音(出現音)が出力されている。図86(2)に示す白色の数値型メータ表示DWは、第一のメータ表示の一例に相当し、その状態は、数値が00%の状態であり、この状態は第一の状態の一例に相当する。また、図86(2)では、チュートリアル表示tsが変化し、「メータMAX到達で」といった表示内容になっている。
図86(3)では、第1装飾図柄表示装置208Lの上から、可動手段の一つである八代役物224Faが落下してくる。この可動手段の動作に応じて、図86(4)に示すように、白色のメータ上昇アイテムUpIが出現する。ただし、白色のメータ上昇アイテムUpIの前側には、落下してきた八代役物224Faが位置しており、白色のメータ上昇アイテムUpIの一部が相対的に視認困難になっている。図86(5)では、白色のメータ上昇アイテムUpIが下方へ移動し、落下してきた八代役物224Faとのオーバラップが解消され、メータ上昇アイテムUpIの視認性が向上している。図86(6)では、八代役物224Faが上昇し初期位置に戻り、白色のメータ上昇アイテムUpIの移動アニメーションが開始される。白色のメータ上昇アイテムUpIは、第2装飾図柄表示装置208Mに表示された白色の数値型メータ表示DWに前側から重なる位置まで移動する。図86(6)に示す白色のメータ上昇アイテムUpIは、第1装飾図柄表示装置208Lと第2装飾図柄表示装置208Mの間に位置しており、同図(7)に示す白色のメータ上昇アイテムUpIは、白色の数値型メータ表示DWに重なる位置に表示されている。図86(7)に示す白色の数値型メータ表示DWの数値表示は白色のメータ上昇アイテムUpIによって、一時的に視認困難になっている。図86(8)では、白色のメータ上昇アイテムUpIが消え、白色の数値型メータ表示DWの数値表示の視認性が回復し、その数値表示が、それまでの00%から10%に上昇している。図86(8)に示す、10%の数値表示を行っている白色の数値型メータ表示DWの状態は、第二の状態の一例に相当する。
図86(9)では、第1装飾図柄表示装置208Lの上から、将軍役物224Fbが落下してくる。可動手段である将軍役物224Fbの動作に応じて、図86(10)に示すように、今度は、将軍役物224Fbの後ろ側となる位置に、変化ボールアイコンcIが出現しており、その変化ボールアイコンcIの一部が相対的に視認困難になっている。図86(11)では、変化ボールアイコンcIが下方へ移動し、落下してきた将軍役物224Fbとのオーバラップが解消され、変化ボールアイコンcIの視認性が向上している。図86(12)では、将軍役物224Fbが上昇し初期位置に戻り、変化ボールアイコンcIは、第2装飾図柄表示装置208Mに表示された白色の数値型メータ表示DWに前側から重なる位置まで移動している。図86(13)では、変化ボールアイコンcIが消え、それまでの白色の数値型メータ表示DWが赤色の数値型メータ表示DR(第四のメータ表示の一例に相当)に変化している。すなわち、種類が異なるメータ表示に置き換わっている。ここでのメータ表示の変化は、貯まった数値によって行われたのではなく、変化演出(ここでは変化ボールアイコンcIを用いた演出)によって行われたものである。また、数値型メータ表示の色とメータ上昇アイテムの色との関係、すなわち数値型メータ表示の種類とアイテムの種類との関係によって、図70を用いた説明と同様に、数値の上昇率が変化する。
図86(14)では、第1特図始動口230に1球入球があり、同図(15)に示す保留アイコン表示領域の第1ステージhs1には、特図1の第1保留アイコンh1の表示が開始されているはずである。しかしながら、図86(15)では、その第1保留アイコンh1の表示位置には、緑色のメータ上昇アイテムUpImが表示されており、第1保留アイコンh1の存在を確認することが困難になっている。図86(16)では、その緑色のメータ上昇アイテムUpImが、赤色の数値型メータ表示DRに前側から重なる位置まで移動し、同図(16)に示す第1ステージhs1には、白色の第1保留アイコンh1の存在を確認することができる。なお、メータ上昇アイテムよりも保留アイコンを手前側に表示するようにしてもよい。
ここでのメータ上昇アイテムの出現は、第1特図始動口230への入賞を契機にしているが、賞球を伴う普図始動口への入賞を契機にしてもよいし、賞球を伴うか否かに関係なく普図始動ゲートの遊技球通過を契機にしてもよいし、第2特図始動口232(電チュー)への入賞を契機にしていもよいし、賞球があるだけの一般入賞口226への入賞を契機にしていもよいし、演出用のアウト口への入球を契機にしていもよい。
また、メータ表示が表示されている場合は、表示されていない場合よりも、特図始動口230,232等への入賞や入球で、アイテム(メータ上昇アイテムに限らず、例えば、チャンスアップアイテムCUIや剣豪リーチアイテムRI等)が出現しやすい。
図86(17)では、緑色のメータ上昇アイテムUpImが消え、赤色の数値型メータ表示DRの数値表示が、それまでの10%からMAXに上昇している。このMAXは、例えば、100%を表す表示である。図86(17)に示す赤色の数値型メータ表示DWの状態は、第六の状態の一例に相当する。
図86に示すメータ演出では、数値型メータ表示がMAX表示状態になると、図86(18)に示すように、「ゲキアツ」の文字表示が数値型メータ表示に前側から重なるようにして表示される。この「ゲキアツ」の文字表示は、当該変動での大当りが濃厚、あるいは大当り確定を表す表示であってもよい。
図87は、図86に示す数値型メータ表示が、操作手段の操作に応じて変化する例を段階的に示す図である。
図87(1)は、第3図柄pd3が高速変動の変動中であり、同図(2)では、第1特図始動口230に1球入球があり、同図(3)に示す保留アイコン表示領域の第1ステージhs1には、特図1の第1保留アイコンh1の表示が開始されている。図87(3)に示す第1保留アイコンh1は、白色の丸形のアイコンの上に、チャンスボタン136を模したボタン画像136aが操作を促す赤色で表示されたものである。すなわち、第1保留アイコンh1の表示態様は、いわゆるボタン保留の表示態様である。また、チャンスボタン136に内蔵されたチャンスボタンランプ138も、赤色に点灯し、操作を促しており、図87(4)では、チャンスボタン136が操作される。
図87(5)では、チャンスボタン136が操作されたことに応じて、白色の数値型メータ表示DWが赤色の数値型メータ表示DRに変化している。一方、第1保留アイコンh1の表示態様は、ボタン画像136aが無くなり、白色の丸形のアイコンだけ、すなわちデフォルトの表示態様になっている。ここでは、チャンスボタン136が実際に操作されると、第1保留アイコンh1がボタン保留の表示態様であったにも関わらず、その第1保留アイコンh1は、先読み予告の表示態様に変化せず、メータ表示が、種類が異なるメータ表示に置き換わっている。これは、当該変動での大当りを予告する演出であり、次変動以降での大当りを予告する先読み予告の場合であれば、第1保留アイコンh1が先読み予告の表示態様に変化してもよい。なお、数値型メータ表示も、先読み予告として用いること(例えば、MAX表示になった後の次変動への持ち越し)が可能である。
このように、メータ表示が表示されている場合は、表示されていない場合よりも、特図始動口230,232等への入賞や入球で、ボタン保留の保留アイコンが表示されやすい。
図88は、これまで説明したメータ演出とは異なる演出の一例を段階的に示す図である。
図88では、これまで説明したメータ表示と同じく、或る量又は数を表す表示が表示される演出であるが、ここでは、メータの代わりに、キャラクタの登場数が用いられる。このキャラクタの登場数を用いた表示が、第一のメータ表示の一例、あるいは第四のメータ表示の一例に相当する。
図88(1)では、第3図柄pd3及び第5図柄pd5の変動表示が終了し、「装飾7」−「装飾7」−「装飾1」のハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。図88(2)では、第3図柄pd3におけるハズレの装飾図柄の組合せの確定表示が行われ、変動アイコンcが消えている。また、第4図柄pd4も、灰色の四角の表示と灰色の丸の表示になり、特図1のハズレが表されている。
図88(3)では、同図(2)に示す特図1の第1保留アイコンh1の保留に基づく図柄変動表示が開始され、第3図柄pd3では低速変動が開始されている。また、第3図柄pd3の変動表示の開始に応じて、チュートリアル表示tsの表示内容が変更され、「キャラが登場すると」といった表示内容になっている。図88(4)では、第3図柄pd3が高速変動を開始している。
図88(5)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、第3図柄pd3が消えるとともに、これまで城下町の町並みであった背景画像も消え、「全員集合でチャンス」といった文字表示の下方に、うっすらと4人のキャラクタのシルエットが横一列に表示されている。この図88(5)に示す状態は、キャラクタ表示が一つも表示されておらず、メータ表示における空の状態(メータが0の状態)、すなわち第一の状態あるいは第四の状態に相当する。なお、第2装飾図柄表示装置208Mでは、第5図柄pd5が表示され続けている。
図88(6)では、第1装飾図柄表示装置208Lの右端に、チビ姫のキャラクタ表示cd1が出現し、文字表示は「あと3人」に変化する。図88(7)では、第1装飾図柄表示装置208Lの左端に、爺のキャラクタ表示cd2が出現し、文字表示は「あと2人」に変化する。図88(8)では、チビ姫のキャラクタ表示cd1の左横に、姫のキャラクタ表示cd3が出現し、文字表示は「あと1人」に変化する。図88(6)に示す状態、同図(7)に示す状態、同図(8)に示す状態それぞれは、第二の状態あるいは第五の状態に相当する。
図88に示す例では、3人揃ったところで、図88(9)に示すように、「失敗」の文字表示が表示され、全員集合はできず、同図(10)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは城下町の背景画像に戻り、第3図柄pd3の変動表示の表示も再開されている。そして、図88(11)では、第3図柄pd3及び第5図柄pd5の変動表示が終了し、「装飾5」−「装飾6」−「装飾3」のハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。図88(12)では、第3図柄pd3におけるハズレの装飾図柄の組合せの確定表示が行われ、変動アイコンcが消えている。また、第4図柄pd4も、灰色の四角の表示と灰色の丸の表示になり、特図1のハズレが表されている。
なお、通常、キャラクタのシルエットの色は灰色であるが、残り一人を残した段階で、その残り一人のキャラクタのシルエットが赤色に表示される場合がある。この場合は、4人全員集合の確定であり、赤色のシルエットの表示は成功することの予告に相当する。4人全員が集合した状態は、メータ表示における満タン状態、すなわち第三の状態あるいは第六の状態に相当する。キャラクタを集合させるこの例では、4人全員集合すると、大当りの期待度が非常に高く、大当り濃厚、あるいは大当り濃厚のさらに上のレベル(例えば、大当り確定)であってもよい。また、4人全員集合しなくても、「失敗」とせず、大当りの期待度をある程度付与してもよく、3人しか集合しない場合であっても、当該変動で大当りする場合があってもよいし、当該変動よりも後に開始される図柄変動表示で大当りする場合があってもよい。
図89は、メータ表示の表示中にエラーが発生した場合の一例を段階的に示す図である。
図89(1)〜同図(4)は、図83(1)〜同図(4)と同じであり、図89(5)では、皿満タンエラーが発生し、同図(6)に示す第1装飾図柄表示装置208Lの上部中央(第3図柄pd3の真上)には「球を抜いてください」といったエラー表示ER1が表示されている。このエラー表示ER1によって、第3図柄pd3の左上に表示されていた、空の状態の白メータ表示MWの右半分以上が隠されてしまっている。すなわち、エラー表示ER1の一部が、白メータ表示MWの一部に前側から重なって表示されている。なお、エラー表示ER1の少なくとも一部(例えば、全部であってもよい)が、白メータ表示MWの少なくとも一部(例えば、全部であってもよい)に前側から重なって表示されてもよい。さらに、エラー表示ER1は透過性を持った表示であってもよく、メータ表示等に前側から重なっていても、重なっている部分が透けて見える場合があってもよい。
また、図89(6)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、第3図柄pd3のうちの左図柄が高速変動から低速変動に変化し、同図(7)では、左図柄が仮停止し、揺れ変動を開始している(第1停止)が、エラー表示ER1の一部が、仮停止中の左図柄(ここでは「装飾7」)の一部に前側から重なって表示されている。なお、エラー表示ER1の少なくとも一部(例えば、全部であってもよい)が、装飾図柄の少なくとも一部(例えば、全部であってもよい)に前側から重なって表示されてもよい。このように、エラー表示ER1は、メータ表示よりも優先表示され、第3図柄pd3よりも優先表示されている。
また、図89(7)では、第3図柄pd3の左図柄に前側から重なるようにして、赤色のメータ上昇アイテムUpIrが表示されており、同図(8)では、その赤色のメータ上昇アイテムUpIrが、白メータ表示MWに前側から重なる位置まで移動している。ただし、この赤色のメータ上昇アイテムUpIrの一部にも、エラー表示ER1の一部が前側から重なっている。図89(9)では、赤色のメータ上昇アイテムUpIrが消え、白メータ表示MWのメータが4目盛り分上昇しているはずであるが、エラー表示ER1によって白メータ表示MWの右半分以上が隠されてしまっているため、メータがどこまで上昇したのかを確認することができない。ただし、図89(9)に示すスピーカ120からは、音符1つが1目盛り分の上昇として、ここでは4つの音符の音が出力されている。なお、メータの貯まり具合(上昇具合)は、スピーカ120からの出力音だけに限らず、装飾図柄表示装置周辺のランプや枠ランプ等の発光手段の発光態様によっても報知可能である。
図89(10)では、第3図柄pd3のうちの右図柄の変動が低速になり、同図(11)では、その右図柄が仮停止し、揺れ変動を開始し(第2停止)、2個目のメータ上昇アイテムとなる白色のメータ上昇アイテムUpIが、その右図柄に前側から重なるようにして出現している。この白色のメータ上昇アイテムUpIも、図89(12)に示すように、白メータ表示MWに前側から重なる位置まで移動している。ただし、この白色のメータ上昇アイテムUpIの一部にも、エラー表示ER1の一部が前側から重なっている。図89(13)では、白色のメータ上昇アイテムUpIが消え、白メータ表示MWのメータが1目盛り分上昇しているはずであるが、依然として、エラー表示ER1が重なっているため、メータがどこまで上昇したのかを確認することができないが、図89(13)に示すスピーカ120からは、1つの音符の音が出力されている。
図89(14)では、図77(5)等に示すミニアイテム出現予告無しに、白色のメータ上昇アイテムUpIが出現しており、殿様のキャラクタcdは、そのメータ上昇アイテムUpIを担いでいる。図89(15)では、殿様のキャラクタcdが、白色のメータ上昇アイテムUpIを投げ、白色のメータ上昇アイテムUpIが、白メータ表示MWに命中し、白メータ表示MWの上に表示されているはずであるが、エラー表示ER1が重なっているため、白色のメータ上昇アイテムUpIを確認することが困難になっている。図89(16)では、白メータ表示MWが、白色のメータ上昇アイテムUpIによってさらに1目盛り分上昇しているはずであるが、依然として、エラー表示ER1が重なっているため、メータがどこまで上昇したのかを確認することができないが、図89(16)に示すスピーカ120からは、1つの音符の音が出力されている。図でも表されていないが、図89(16)に一部が示されている白メータ表示MWは、満タン状態であり、同図(17)に示すスピーカ120からは、満タン告知音が出力されている。
図89(18)では、満タン状態の白メータ表示MWの右端に、ミニアイテムの一種である擬似連予告アイテムNIが出現するとともに、第3図柄pd3のうち高速変動を続ける中図柄の位置に「GET」の文字表示が表示されるが、擬似連予告アイテムNIにも「GET」の文字表示にも、エラー表示ER1が重なっており、擬似連予告アイテムNIを獲得したことが認識困難である。
図90は、図89に示すエラー表示ER1の一例の続きを段階的に示す図である。
図89(18)から続く図90(19)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、「GET」の文字表示が消え、擬似連予告アイテムNIは、第2装飾図柄表示装置208Mに移動し、第2装飾図柄表示装置208M上でストックされる。また、図90(20)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、それまで満タン状態であった白メータ表示MWが空の状態に変化する。なお、白メータ表示MWは、空の状態のまま表示が継続される。図90(21)では、第2装飾図柄表示装置208Mにストックされていた擬似連予告アイテムNIが、高速変動を続ける中図柄の位置まで移動し、擬似連予告アイテムNIが消化されるが、中図柄の位置まで移動した擬似連予告アイテムNIには、エラー表示ER1が前側から重なっており、視認困難である。図90(22)では、第3図柄pd3で高速変動を続けていた中図柄の変動が低速になり、中図柄が認識可能になる。ここでは、中図柄は擬似連図柄(「継続」)であり、図90(23)では、その擬似連図柄が揺れ変動(仮停止)し、第3図柄pd3全体(「装飾7」−「継続」−「装飾1」)が仮停止した状態になり、擬似連演出が開始される。エラー表示ER1は、擬似連図柄(「継続」)にも前側から重なっており、エラー表示ER1は、擬似連図柄よりも優先表示されている。
図90(24)では、依然としてエラー表示ER1が表示されており、この例では、最後まで球抜き操作が行われなかったことになる。すなわち、球抜き操作が行われれば、「球を抜いてください」といったエラー表示ER1は自動的に非表示になる。言い換えれば、エラーが解消されれば、エラー表示ER1は自動的に消える。
図89及び図90に示す例では、遊技者は、メータ表示の状態(例えば、貯まり具合等)を目で見て確認することができないため、メータ表示の状態が気になる遊技者に対しては、エラー表示ER1をメータ表示に重ねて表示することで、球抜き操作を早目に行わせることができる場合がある。また、メータ表示は、貯まると遊技者にとって良いことが起こりやすいため、遊技者の視線が常に集まりやすく、エラー表示ER1をメータ表示に重ねて表示することで、エラー表示ER1を気付かせやすくするといった効果も奏する。
また、この例では、皿満タンエラーよりも重大な入賞異常エラーが発生し、図90(24)に示す第1装飾図柄表示装置208Lには、先のエラー表示ER1の表示サイズよりも大きな表示サイズで、入賞異常エラーの発生を報知するエラー表示ER2が表示される。このエラー表示ER2は、第3図柄pd3の他、エラー表示ER1にも前側から重なり、第3図柄pd3やエラー表示ER1よりも優先表示されている。エラー表示ER1に他のエラー表示ER2を重ねることで、重大エラーが発生していることを伝えることができる場合がある。なお、エラー表示どうしは、必ずしも重ならなくてもよく、重大エラーほど、少なくとも表示サイズが大きければ良い場合もある。なお、ここにいう重大エラーの一例として、主制御部300や払出制御部600が検出するエラー、店員を呼ばなければエラーを解消することができないエラー、エラーが解消されてもエラー表示が自動的に非表示にならない(消えない)エラー等を列挙することができる。すなわち、重大エラーとしては、上記列挙したもの総てであってもよい。一方、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。また、最も重大なエラーは、磁気(磁石)検知エラーである。反対に、軽微なエラーの一例として、第1副制御部400や第2副制御部500が検出するエラー、遊技者だけでエラーを解消することができるエラー、エラーが解消されるとエラー表示が自動的に非表示になる(消える)エラー等を列挙することができる。すなわち、軽微なエラーとしては、上記列挙したもの総てであってもよい。一方、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。また、軽微なエラーの中には、メータ表示の方が優先表示されたり、第3図柄pd3の方が優先表示されるエラーがあってもよい。
また、図89および図90におけるエラー表示については、各種のエラーの表示や警告の表示でも同じである。
なお、本明細書における「或る表示が他の表示に前側から重なる」といった趣旨の記載は、「或る表示の少なくとも一部が他の表示の少なくとも一部に前側から重なる」といった記載に読み替えることができ、或る表示の全部が他の表示の全部に前側から重なってもよいし、或る表示の全部が他の表示の一部に前側から重なってもよいし、或る表示の一部が他の表示の全部に前側から重なってもよいし、或る表示の一部が他の表示の一部に前側から重なってもよい。また、本明細書における「或る表示が他の表示に前側から重なる」といった趣旨の記載は、その逆、すなわち「他の表示が或る表示に前側から重なる」といった記載に読み替えることができる。
以上の説明では、メータ表示は、或る量又は数を表す表示が増加するのみの増加タイプのものであったが、或る量又は数を表す表示が増減する増減タイプのものであってもよく、或る量又は数を表す表示が減少するのみの減少タイプのものであってもよい。
また、メータ表示は、図70等に示す白メータ表示MW、赤メータ表示MR、虹メータ表示MN、図86及び図87に示す白色の数値型メータ表示DWや赤色の数値型メータ表示DR、図88に示すキャラクタの登場数を用いた表示を説明したが、これらに限られず、針が或る量又は数をさす表示であったり、図形や記号の表示数を用いた表示であったりしてもよい。
さらに、赤メータ表示MRは、白メータ表示MWから変化するものであったが、白メータ表示MWからの変化ではなく、赤メータ表示MR自体の表示が単独で開始されてもよい。あるいは反対に、赤メータ表示MRは、白メータ表示MWから変化しない限りは、表示されることがないメータ表示であってもよい。
また、赤メータ表示MRは、白メータ表示MWが途中まで貯まった状態で変化し、白メータ表示MWのメータを引き継ぎ、途中まで貯まった状態で表示が開始されてる場合があってもよい。あるいは、途中まで貯まった状態の赤メータ表示MR自体の表示が単独で開始されてもよい。これらの場合、空の状態で表示が開始された場合よりも、途中まで貯まった状態で表示が開始された場合のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすくてもよい。
さらに、白メータ表示MWが途中まで貯まった状態である場合よりも、赤メータ表示MRが途中まで貯まった状態である場合のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすくてもよい。
なお、以上の説明で、「〜最終的に大当り図柄が確定表示されやす」い。旨の記載は、「不利な大当りよりも有利な大当りに当選しやす」い。旨の記載に置き換えることができる。
以上、これまでの説明では、パチンコ機(弾球遊技機)についての例であったが、本発明の遊技台は、これに限るものではなく、例えば、後述する図106に示す封入式のパチンコ機や、同じく後述する図107に示すスロットマシンであってもよい。
以上の記載では、
『 表示手段[例えば、第1装飾図柄表示装置208Lのみ、あるいは第1〜第3装飾図柄表示装置208L〜Nのうちの複数の組合せ(全部を含む)]を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類のメータ表示[例えば、図70等に示す白メータ表示MW、赤メータ表示MR、虹メータ表示MN、図86及び図87に示す白色の数値型メータ表示DWや赤色の数値型メータ表示DR、図88に示すキャラクタの登場数を用いた表示等]を表示可能な手段であり、
前記複数種類のメータ表示のうちの一のメータ表示は、第一のメータ表示[例えば、図70等に示す白メータ表示MW、図82(4)〜同図(17)に示す左側のメータ表示、図83(4)〜同図(18)に示す左側のメータ表示、あるいは図86及び図87に示す白色の数値型メータ表示DW]であり、
前記複数種類のメータ表示のうちの一のメータ表示は、第四のメータ表示[例えば、図70等に示す赤メータ表示MR、図82(5)〜同図(17)に示す右側のメータ表示、図83(5)〜同図(15)に示す右側のメータ表示、図86及び図87に示す赤色の数値型メータ表示DR、あるいは図88に示すキャラクタの登場数を用いた表示]であり、
前記第一のメータ表示は、第一の状態[例えば、空の状態(メータが0の状態)]から第三の状態[例えば、満タン状態]へ変化する場合がある表示であり、
前記第四のメータ表示は、第四の状態[例えば、空の状態(メータが0の状態)]から第六の状態[例えば、満タン状態]に変化する場合がある表示であり、
前記第一のメータ表示が前記第一の状態のまま前記第三の状態に変化しなかった場合よりも、該第一のメータ表示が該第一の状態から該第三の状態に変化した場合[例えば、図76に示す例や図82に示す例の場合]のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすく、
前記第四のメータ表示が前記第四の状態のまま前記第六の状態に変化しなかった場合よりも、該第四のメータ表示が該第四の状態から該第六の状態に変化した場合[例えば、図67及び図68に示す例や図83に示す例の場合]のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
ここで、前記第一のメータ表示は、アナログ式のメータ表示であってもよいし、デジタル式のメータ表示であってもよい。前記第四のメータ表示は、アナログ式のメータ表示であってもよいし、デジタル式のメータ表示であってもよい。また、前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示は表示態様が異なるメータ表示であってもよい。さらに、前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示は、同時に表示されている期間があってもよい。すなわち、前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示は、常に同時に表示されている表示であってもよいし、同時に表示される場合がある表示であってもよい。あるいは、前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示は、該期間はなく別々に表示される表示であってもよい。
なお、前記表示手段は、複数種類のメータ表示を必ず表示する手段であってもよい。また、前記第一のメータ表示は、第一の状態から第三の状態へ必ず変化する表示であってもよい。また、前記第四のメータ表示は、第四の状態から第六の状態に必ず変化する表示であってもよい。
また、
『 前記第一の状態で表示されている前記第一のメータ表示が前記第三の状態に変化する確率よりも、前記第四の状態で表示されている前記第四のメータ表示が前記第六の状態に変化する確率の方が高くなるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第一のメータ表示における一回の状態変化量よりも前記第四のメータ表示における一回の状態変化量の方が多くてもよい。
また、前記第四のメータ表示が前記第四の状態から前記第六の状態に変化した場合は、前記第一のメータ表示が前記第一の状態から前記第三の状態に変化した場合よりも、最終的に大当り図柄が確定表示されやすくてもよい。
また、
『 前記第一のメータ表示は、前記第一の状態で表示が開始される場合[例えば、図67(4)の場合]がある表示であり、
前記第四のメータ表示は、前記第一の状態の前記第一のメータ表示が変化した表示[例えば、図67(9)に示す赤メータ表示MR]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、前記第四のメータ表示は、前記第四の状態で表示が開始される場合がある表示であり、前記第一の状態の前記第一のメータ表示から前記第四の状態の前記第四のメータ表示に変化する場合があってもよいし、前記第一の状態の前記第一のメータ表示から前記第五の状態の前記第四のメータ表示に変化する場合があってもよい。
また、前記第三の状態の前記第一のメータ表示から前記第四のメータ表示に変化する場合はないが、前記第二の状態の前記第一のメータ表示から前記第四のメータ表示に変化する場合はあってもよい。
なお、前記第一のメータ表示は、前記第一の状態で表示が必ず開始される表示であってもよい。また、前記第四のメータ表示は、前記第四の状態で表示が必ず開始される表示であってもよい。また、前記第一のメータ表示から前記第四のメータ表示に変化する場合は、前記第一の状態の前記第一のメータ表示から前記第四の状態の前記第四のメータ表示に必ず変化してもよいし、あるいは前記第一の状態の前記第一のメータ表示から前記第五の状態の前記第四のメータ表示に必ず変化してもよい。
また、
『 前記第一の状態の前記第一のメータ表示が表示されている状態で第四の演出が開始される場合があり、
前記第四の演出は、前記第一のメータ表示を前記第四のメータ表示に変化させる演出である[例えば、図67(6)〜同図(8)に示す変化ボールアイコンcIを用いたメータ変化演出]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第四の演出は、いわゆるランクアップ演出であってもよい。より具体的には、操作手段演出(ボタン演出)であってもよく、前記第一のメータ表示が、操作手段が操作されたことに応じて前記第四のメータ表示に変化してもよい。
なお、前記第一の状態の前記第一のメータ表示が表示されている状態で第四の演出が必ず開始されてもよい。
ここでさらに、前記第一のメータ表示は、前記第四の演出によって表示が終了される表示であり、前記第四のメータ表示は、前記第四の演出によって表示が開始される表示であってもよい。すなわち、前記第一のメータ表示は消え、前記第四のメータ表示の表示が開始される。例えば、前記第一の状態の前記第一のメータ表示が表示されている状態で前記第一の演出が開始され、該第一の演出が終了すると、該第一のメータ表示が消え、前記第四のメータ表示の表示が開始されるように構成されていてもよい。
また、
『 前記第四の演出は、第四のキャラクタを用いた演出であり、
前記第四のキャラクタは、前記表示手段による連続した複数回の装飾図柄の変動表示に跨って表示される場合[例えば、図67(1)及び同図(2)と、同図(3)以降]があるキャラクタ[例えば、殿様のキャラクタcd]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、「装飾図柄の変動表示」とは、装飾図柄の変動表示の表示中のことであり、停止表示を挟んで変動表示がまた開始された場合の変動表示の表示中も含む。また、変動表示の開始から確定表示までを1変動とみることもできる。さらに、「跨がって」とは、装飾図柄の停止表示の期間(変動停止期間)を間に挟むことである。また、前記第四のキャラクタは、前記装飾図柄の変動表示の表示中に継続して表示されるキャラクタであってもよいし、途中で一旦消えるキャラクタであってもよい。また、前記装飾図柄の停止表示の表示中も、継続して表示されるキャラクタであってもよいし、途中で一旦消えるキャラクタであってもよいし、あるいは該停止表示の表示中は消え続けているキャラクタであってもよい。
なお、前記第四のキャラクタは、連続した前記装飾図柄の変動表示に跨って必ず表示されるキャラクタであってもよい。
また、
『 前記第一のメータ表示は、前記表示手段による装飾図柄の停止表示の表示中に表示されている場合がある表示[例えば、図71(1)や、図71(8)〜同図(9)における白メータ表示MW]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第一のメータ表示は、前記装飾図柄の停止表示の表示中に表示が開始される場合がある表示であってもよいし、前記装飾図柄の変動表示の表示中に表示が開始され、停止表示の表示中まで表示が継続される表示であってもよい。
なお、前記第一のメータ表示は、前記装飾図柄の停止表示の表示中に必ず表示されている表示であってもよい。
ここでさらに、前記第一のメータ表示は、前記表示手段による装飾図柄の変動表示の表示中に状態変化する場合がある表示であり、前記第四のメータ表示は、前記表示手段による装飾図柄の変動表示の表示中に状態変化する場合がある表示であってもよい。なお、前記第一のメータ表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中に必ず状態変化する表示であってもよく、前記第四のメータ表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中に必ず状態変化する表示であってもよい。
また、前記第四のメータ表示は、前記表示手段による装飾図柄の変動表示の表示中に表示が開始される場合がある表示であり、前記第四のメータ表示は、前記表示手段による装飾図柄の変動表示の表示中に表示が開始された場合、該装飾図柄の変動表示が終了すると、ハズレ図柄よりも大当り図柄が停止表示されやすくてもよい。すなわち、前記第四のメータ表示は、ハズレ図柄が停止表示される装飾図柄の変動表示の表示中よりも、大当り図柄が停止表示される装飾図柄の変動表示の表示中のほうが、表示が開始されやすい。なお、前記第四のメータ表示は、表示が開始される場合は、前記装飾図柄の変動表示の表示中に必ず表示が開始される表示であってもよい。
また、
『 前記表示手段は、複数回の装飾図柄の変動表示を表示可能な手段であり、
前記複数回の装飾図柄の変動表示のうちの一の装飾図柄の変動表示は、第一の装飾図柄の変動表示[例えば、図71(1)で停止表示した変動表示]であり、
前記複数回の装飾図柄の変動表示のうちの一の装飾図柄の変動表示は、第二の装飾図柄の変動表示[例えば、図71(3)〜同図(9)の変動表示]であり、
前記複数回の装飾図柄の変動表示のうちの一の装飾図柄の変動表示は、第四の装飾図柄の変動表示[例えば、図71(10)〜図72(21)の変動表示]であり、
前記複数回の装飾図柄の変動表示のうちの一の装飾図柄の変動表示は、第五の装飾図柄の変動表示[例えば、図72(22)〜図73(42)の変動表示]であり、
前記第一の装飾図柄の変動表示と前記第二の装飾図柄の変動表示は、連続した装飾図柄の変動表示であり、
前記第一のメータ表示は、前記第一の装飾図柄の変動表示と前記第二の装飾図柄の変動表示とで状態が異なる場合[例えば、図71(1)のタイミングでは空の状態であるのに対して図71(7)のタイミングでメータが上昇したとした場合]がある表示であり、
前記第四の装飾図柄の変動表示と前記第五の装飾図柄の変動表示は、連続した装飾図柄の変動表示であり、
前記第四のメータ表示は、前記第四の装飾図柄の変動表示と前記第五の装飾図柄の変動表示とで状態が異なる場合がある表示である[例えば、図72(19)のタイミングでは空の状態であるのに対して図72(29)のタイミングでメータが上昇している]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第一の装飾図柄の変動表示が終了した後、前記第二の装飾図柄の変動表示が開始され、前記第二の装飾図柄の変動表示が終了した後、前記第四の装飾図柄の変動表示が開始され、前記第四の装飾図柄の変動表示が終了した後、前記第五の装飾図柄の変動表示が開始され、前記第五の装飾図柄の変動表示が終了した後、第六の装飾図柄の変動表示が開始されてもよい。この場合、前記第五の装飾図柄の変動表示が終了すると、大当り図柄が停止表示される場合があってもよいし、あるいは、前記第六の装飾図柄の変動表示が終了すると、大当り図柄が停止表示される場合があってもよい。
なお、前記第一のメータ表示は、前記第一の装飾図柄の変動表示と前記第二の装飾図柄の変動表示とで状態が必ず異なる表示であってもよく、前記第四のメータ表示は、前記第四の装飾図柄の変動表示と前記第五の装飾図柄の変動表示とで状態が必ず異なる表示であってもよい。
また、
『 前記第四のメータ表示は、前記第四の状態で表示が開始される表示である[例えば、図67(9)等に示す赤メータ表示MR]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
上述の如く、前記第四の状態は、空状態であってもよい。
こうすることで、メータ出現時又は変化時から、第六の状態への変化(例えばメータ満タン)に対する期待感を持つことができる。
なお、前記第四のメータ表示は、前記第四の状態で表示が開始される場合がある表示であってもよいし、前記第四の状態で必ず表示が開始される表示であってもよい。
また、
『 前記第四のメータ表示は、前記第四の状態[例えば、図67(9)に示す空の状態]から第五の状態[例えば、図67(14)に示す3目盛りまで貯まった状態]に変化する場合がある表示であり、
前記第四のメータ表示は、前記第五の状態から前記第六の状態[例えば、図67(18)に示す満タン状態]に変化する場合がある表示であり、
前記第四のメータ表示は、前記第四の状態で表示が開始される場合がある表示[例えば、図67(9)等に示す赤メータ表示MR]であり、
前記第四のメータ表示は、前記第五の状態で表示が開始される場合がある表示であり、
前記第四のメータ表示が、前記第四の状態で表示が開始された場合よりも、前記第五の状態で表示が開始された場合のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第四のメータ表示が、前記第四の状態で表示が開始された場合よりも、前記第五の状態で表示が開始された場合のほうが、前記第六の状態に変化しやすい態様であってもよい。
また、前記第四のメータ表示は、前記第五の状態で表示が開始される場合はない表示であってもよいし、該第五の状態で表示が開始される場合もある表示であってもよい。
さらに、前記第五の状態は、第五の量又は数を表す状態であってもよく、前記第五の量又は数は、前記第四の量又は数と前記第六の量又は数との間の量又は数であってもよい。
なお、前記第四のメータ表示は、前記第四の状態で必ず表示が開始される表示であってもよく、前記第四の状態から第五の状態に必ず変化する表示であってもよく、さらには、前記第五の状態から前記第六の状態に必ず変化する表示であってもよい。あるいは、前記第四のメータ表示は、前記第五の状態で必ず表示が開始される表示であってもよく、前記第五の状態から前記第六の状態に必ず変化する表示であってもよい。
また、
『 前記第一のメータ表示は、前記第一の状態[例えば、図76(4)に示す空の状態]から第二の状態[例えば、図76(9)に示す1目盛りまで貯まった状態]に変化する場合がある表示であり、
前記第一のメータ表示は、前記第二の状態から前記第三の状態[例えば、図76(12)に示す満タン状態]に変化する場合がある表示であり、
前記第一のメータ表示は、前記第一の状態で表示が開始される場合がある表示[例えば、図76(4)等に示される白メータ表示MW]であり、
前記第一のメータ表示は、前記第二の状態で表示が開始される場合がある表示[例えば、図85(4)に示される白メータ表示MW]であり、
前記第一のメータ表示が、前記第一の状態で表示が開始された場合よりも、前記第二の状態で表示が開始された場合のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第一のメータ表示が、前記第一の状態で表示が開始された場合よりも、前記第二の状態で表示が開始された場合のほうが、前記第三の状態に変化しやすい態様であってもよい。
また、前記第一のメータ表示は、前記第三の状態で表示が開始される場合はない表示であってもよいし、該第三の状態で表示が開始される場合もある表示であってもよい。
さらに、前記第二の状態は、第二の量又は数を表す状態であってもよく、前記第二の量又は数は、前記第一の量又は数と前記第三の量又は数との間の量又は数であってもよい。
なお、前記第一のメータ表示は、前記第一の状態で必ず表示が開始される表示であってもよく、前記第一の状態から第二の状態に必ず変化する表示であってもよく、さらには、前記第二の状態から前記第三の状態に必ず変化する表示であってもよい。あるいは、前記第一のメータ表示は、前記第二の状態で必ず表示が開始される表示であってもよく、前記第二の状態から前記第三の状態に必ず変化する表示であってもよい。
また、
『 前記第一のメータ表示は、前記第一の状態[例えば、図76(4)に示す空の状態]から第二の状態[例えば、図76(9)に示す1目盛りまで貯まった状態]に変化する場合がある表示であり、
前記第一のメータ表示は、前記第二の状態から前記第三の状態[例えば、図76(12)に示す満タン状態]に変化する場合がある表示であり、
前記第四のメータ表示は、前記第四の状態[例えば、図67(9)に示す空の状態]から第五の状態[例えば、図67(14)に示す3目盛りまで貯まった状態]に変化する場合がある表示であり、
前記第四のメータ表示は、前記第五の状態から前記第六の状態[例えば、図67(18)に示す満タン状態]に変化する場合がある表示であり、
前記第一のメータ表示が前記第二の状態である場合よりも、前記第四のメータ表示が前記第五の状態である場合のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第一のメータ表示は、前記第一の状態で表示が開始される場合がある表示であってもよいし、前記第一のメータ表示は、前記第二の状態で表示が開始される場合がある表示であってもよいし、前記第四のメータ表示は、前記第四の状態で表示が開始される場合がある表示であってもよいし、前記第四のメータ表示は、前記第五の状態で表示が開始される場合がある表示であってもよい。
また、前記第一のメータ表示が前記第二の状態で表示が開始される場合よりも、前記第四のメータ表示が前記第五の状態で表示が開始された場合のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすくてもよい。
ここで、前記第一のメータ表示の表示開始パターンをまとめておく。前記第一のメータ表示は、前記第一の状態で表示が開始され、前記第二の状態に変化する場合がある表示であり、該第一の状態で表示が開始され、該第二の状態を経て前記第三の状態に変化する場合がある表示であり、該第一の状態で表示が開始され、該第三の状態に変化する場合がある表示であり、該第二の状態で表示が開始され、該第三の状態に変化する場合がある表示であり、該第一の状態で表示が開始され、前記第四の状態を経てさらに前記第五の状態を経て前記第六の状態に変化する場合がある表示であり、該第四の状態で表示が開始され、該第五の状態に変化する場合がある表示であり、該第四の状態で表示が開始され、該第六の状態に変化する場合がある表示であり、該第四の状態で表示が開始され、該第五の状態を経て該第六の状態に変化する場合がある表示であり、該第五の状態で表示が開始され、該第六の状態に変化する場合がある表示である。前記第四のメータ表示の表示開始パターンについても同様である。
なお、前記第四の状態で表示が開始され、前記第一の状態に変化することはなくてもよい。また、前記第二の状態で表示が開始され、該第一の状態に変化することもなくてもよい。
また、
『 前記表示手段は、複数種類のアイコンを表示可能な手段であり、
前記複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、第一のアイコンであり、
前記第一のメータ表示は、前記第一のアイコン[例えば、図70(c)に示す青色のメータ上昇アイテムUpIbのアイコン]が第一の回数[例えば、3回]表示されることによって、前記第一の状態から前記第三の状態へ変化する表示であり、
前記第四のメータ表示は、前記第一のアイコン[例えば、図70(i)に示す青色のメータ上昇アイテムUpIbのアイコン]が第四の回数[例えば、1回]表示されることによって、前記第四の状態から前記第六の状態へ変化する表示であり、
前記第四の回数は、前記第一の回数よりも少ない回数である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、少ない回数で状態が変化するといことは、1回の変化量が多いということになる。
また、
『 前記第一のメータ表示は、第一の演出[例えば、図75に示すミニゲームによる演出]によって表示が開始される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の演出は、前記第一のメータ表示の獲得演出であってもよい。
なお、前記第一のメータ表示は、前記第一の演出によって表示が必ず開始される表示であってもよい。
また、
『 前記表示手段は、保留球数に応じた保留アイコン[例えば、第1保留アイコンh1、第2保留アイコンh2等]を保留表示領域[例えば、図77に示す保留枠UI’]に表示可能な手段であり、
前記第一のメータ表示は、一部又は全部が前記保留表示領域に重なっている表示であり、
前記第四のメータ表示は、一部又は全部が前記保留表示領域に重なっている表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記保留表示領域は、アイコン表示領域であってもよい。また、例えば、前記第一のメータ表示は、前記保留表示領域と一体となって表示される表示であり、前記第四のメータ表示も、前記保留表示領域と一体となって表示される表示であってもよい。
なお、前記表示手段は、保留球数に応じた保留アイコンを保留表示領域に必ず表示する手段であってもよい。また、前記表示手段は、前記保留アイコンを表示する場合には、保留表示領域に該保留アイコンを必ず表示する手段であってもよい。
また、
『 前記複数種類のメータ表示のうちの一のメータ表示は、第七のメータ表示[例えば、図70(m)及び(n)に示す虹メータ表示MN]であり、
前記第七のメータ表示が表示された場合は、最終的に大当り図柄が確定表示される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、前記第七のメータ表示が表示された場合は、大当り濃厚であってもよい。また、前記第七のメータ表示が第七の状態[例えば、空の状態]から第九の状態[例えば、満タン状態]に変化した場合は、最終的に大当り図柄が必ず確定表示されてもよい。さらに、前記第七のメータ表示は、前記第七の状態から前記第九の状態へ必ず変化する表示であってもよい。
また、前記第一のメータ表示が前記第三の状態に変化した場合は、該第一のメータ表示が該第三の状態に変化した際に前記表示手段に表示されている装飾図柄の変動表示において大当り図柄が必ず確定表示され、前記第四のメータ表示が前記第六の状態に変化した場合は、該第四のメータ表示が該第六の状態に変化した際に前記表示手段に表示されている装飾図柄の変動表示において最終的に大当り図柄が必ず確定表示されてもよい。
なお、前記第七のメータ表示が表示された場合は、最終的に大当り図柄が必ず確定表示されてもよい。
また、
『 前記表示手段は、予告表示を表示可能な手段であり、
前記予告表示は、前記第一のメータ表示が前記第三の状態へ変化すると表示が開始される場合がある表示[例えば、図77に示す擬似連演出]であり、
前記予告表示は、前記第四のメータ表示が前記第六の状態へ変化すると表示が開始される場合がある表示[例えば、図68に示すスーパーリーチ演出]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記予告表示として、擬似連演出表示、操作手段関連表示、大当りについての予告表示(通常予告表示や先読み予告表示)、演出(たとえば、スーパーリーチ演出)についての予告表示等を列挙することができる。すなわち、前記予告表示としては、上記列挙したもの総てであってもよい。一方、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。
また、前記表示手段は、擬似連演出表示を表示可能な手段であって、前記擬似連演出表示は、前記第一のメータ表示が前記第三の状態へ変化すると表示が開始される場合がある表示であり、前記擬似連演出表示は、前記第四のメータ表示が前記第六の状態へ変化すると表示が開始される場合がある表示であってもよい。ここで、前記擬似連演出表示は、前記第一のメータ表示が前記第三の状態へ変化すると必ず表示が開始される表示であってもよく、前記擬似連演出表示は、前記第四のメータ表示が前記第六の状態へ変化すると必ず表示が開始される表示であってもよい。
なお、前記予告表示は、前記第一のメータ表示が前記第三の状態へ変化すると必ず表示が開始される表示であってもよく、前記予告表示は、前記第四のメータ表示が前記第六の状態へ変化すると必ず表示が開始される表示であってもよい。
ここでまた、遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段を備え、前記表示手段は、操作手段関連表示を表示可能な手段であって、前記操作手段関連表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記操作手段関連表示は、前記第一のメータ表示が前記第三の状態へ変化すると表示が開始される場合がある表示であり、前記操作手段関連表示は、前記第四のメータ表示が前記第六の状態へ変化すると表示が開始される場合がある表示であってもよい。なお、前記操作手段関連表示は、前記操作手段を模した表示であってもよいし、該操作手段を操作することを促す表示(操作促進表示)であってもよいし、該操作手段の操作有効期間に関する表示(より具体的には、該操作有効期間の残期間の表示(残期間表示))であってもよいし、該操作手段を連想させる表示であってもよいし、これらの表示の組合せであってもよいし、これらの表示のうちの少なくともいずれか一つを含む表示であってもよい。また、前記操作手段関連表示は、前記第一のメータ表示が前記第三の状態へ変化すると必ず表示が開始される表示であってもよく、前記操作手段関連表示は、前記第四のメータ表示が前記第六の状態へ変化すると必ず表示が開始される表示であってもよい。
また、前記表示手段は、通常予告表示を表示可能な手段であって、前記通常予告表示は、該通常予告表示の表示が開始された際に前記表示手段に表示されている装飾図柄の変動表示における大当りについての予告表示であり、前記通常予告表示は、前記第一のメータ表示が前記第三の状態へ変化すると表示が開始される場合がある表示であり、前記通常予告表示は、前記第四のメータ表示が前記第六の状態へ変化すると表示が開始される場合がある表示であってもよい。ここで、通常予告表示は、例えば、スーパーリーチ演出表示であってもよい。また、前記通常予告表示は、前記第一のメータ表示が前記第三の状態へ変化すると必ず表示が開始される表示であってもよく、前記通常予告表示は、前記第四のメータ表示が前記第六の状態へ変化すると必ず表示が開始される表示であってもよい。
また、
『 前記第一のメータ表示における前記第一の状態は、第一の量又は数を表す状態[例えば、空の状態あるいはその逆に満タン状態]であり、
前記第一のメータ表示における前記第三の状態は、第三の量又は数を表す状態[例えば、満タン状態あるいはその逆に空の状態]であり、
前記第四のメータ表示における前記第四の状態は、第四の量又は数を表す状態[例えば、空の状態あるいはその逆に満タン状態]であり、
前記第四のメータ表示における前記第六の状態は、第六の量又は数を表す状態[例えば、満タン状態あるいはその逆に空の状態]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第一の量又は数と前記第三の量又は数は、異なる量又は数であり、前記第四の量又は数と前記第六の量又は数は、異なる量又は数であってもよい。
また、前記第三の量又は数の方が前記第一の量又は数よりも少ない量又は数であり、前記第六の量又は数の方が前記第四の量又は数よりも少ない量又は数であってもよい。すなわち、前記第一のメータ表示が前記第一の状態から前記第三の状態へ変化する場合とは、該第一のメータ表示が減少する場合のことであり、前記第四のメータ表示が前記第四の状態から前記第六の状態に変化する場合とは、該第四のメータ表示が減少する場合のことである。
また、前記第三の量又は数の方が前記第一の量又は数よりも多い量又は数であり、前記第六の量又は数の方が前記第四の量又は数よりも多い量又は数であってもよい。すなわち、前記第一のメータ表示が前記第一の状態から前記第三の状態へ変化する場合とは、該第一のメータ表示が増加する場合のことであり、前記第四のメータ表示が前記第四の状態から前記第六の状態に変化する場合とは、該第四のメータ表示が増加する場合のことである。
また、前記第一の状態は、満タン状態であり、前記第三の状態は、空状態であり、前記第四の状態は、満タン状態であり、前記第六の状態は、空状態であってもよく、あるいは反対に、前記第一の状態は、空状態であり、前記第三の状態は、満タン状態であり、前記第四の状態は、空状態であり、前記第六の状態は、満タン状態であってもよい。
さらに、前記第一のメータ表示が、前記第四の状態[例えば、メータ枠が赤色で空の状態]から前記第六の状態[例えば、メータ枠が赤色で満タン状態]に変化する場合もあり、前記第四のメータ表示が、前記第一の状態[例えば、メータ枠が白色で空の状態]から前記第三の状態[例えば、メータ枠が白色で満タン状態]に変化する場合もある。
また、
『 前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示は、一部[例えば、メータ枠mfのみ]又は全部の色が異なる[例えば、白と赤等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、色が異なることによって前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示の区別がつく。なお、継続して色が異なっていてもよい。あるいは、一定期間に限って色が異なっていてもよい。すなわち、色は変化してもよく、前記第一の状態と前記第四の状態で異なっていればよく、あるいは前記第三の状態と前記第六の状態で異なっていればよい。さらには、後述する第二の状態と第五の状態で異なっていればよい。また、互いに表示が開始されたときの色が異なっていればよい。あるいは、互いに表示が終了する(消える)ときの色が異なっていればよい。
また、前記第一のメータ表示は、枠表示と、該枠表示の中で増減する増減表示を含むものであり、前記第四のメータ表示は、枠表示と、該枠表示の中で増減する増減表示を含むものであり、該第一のメータ表示と該第四のメータ表示は、該枠表示の色のみが異なっていてもよいし、該増減表示の色のみが異なっていてもよいし、該枠表示と該増減表示の両方の色が異なっていてもよい。なお、枠表示は円形であっても矩形であってもよく、形状は限定されない。
なお、前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示は、一部のみの色が異なっていてもよい。
また、
『 前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示は、大きさが異なる、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、大きさ(表示サイズ)が異なることによって前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示の区別がつく。なお、継続して大きさが異なっていてもよい。あるいは、一定期間に限って大きさが異なっていてもよい。すなわち、大きさは変化してもよく、前記第一の状態と前記第四の状態で異なっていればよく、あるいは前記第三の状態と前記第六の状態で異なっていればよい。さらには、後述する第二の状態と第五の状態で異なっていればよい。また、互いに表示が開始されたときの大きさが異なっていればよい。あるいは、互いに表示が終了する(消える)ときの大きさが異なっていればよい。
また、
『 前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示は、表示位置が異なる、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、表示位置が異なることによって前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示の区別がつく。なお、継続して表示位置が異なっていてもよい。あるいは、一定期間に限って表示位置が異なっていてもよい。すなわち、表示位置は変化してもよく、前記第一の状態と前記第四の状態で異なっていればよく、あるいは前記第三の状態と前記第六の状態で異なっていればよい。さらには、後述する第二の状態と第五の状態で異なっていればよい。また、互いに表示が開始されたときの表示位置が異なっていればよい。あるいは、互いに表示が終了する(消える)ときの表示位置が異なっていればよい。
以上の記載における「メータ表示」は、「或る量又は数を表す表示」に置き換えてもよく、「第一のメータ表示」は「第一の表示」、「第四のメータ表示」は「第四の表示」に置き換えてもよい。
以上の記載では、
『 表示手段[例えば、第1装飾図柄表示装置208Lのみ、あるいは第1〜第3装飾図柄表示装置208L〜Nのうちの複数の組合せ(全部を含む)]を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類のメータ表示[例えば、図70等に示す白メータ表示MW、赤メータ表示MR、虹メータ表示MN、図86及び図87に示す白色の数値型メータ表示DWや赤色の数値型メータ表示DR、図88に示すキャラクタの登場数を用いた表示等]を表示可能な手段であり、
前記複数種類のメータ表示のうちの一のメータ表示は、第一のメータ表示[例えば、図67,図70等に示す白メータ表示MW、図82(4)〜同図(17)に示す左側のメータ表示、図83(4)〜同図(18)に示す左側のメータ表示、あるいは図86及び図87に示す白色の数値型メータ表示DW]であり、
前記複数種類のメータ表示のうちの一のメータ表示は、第四のメータ表示[例えば、図70等に示す赤メータ表示MR、図82(5)〜同図(17)に示す右側のメータ表示、図83(5)〜同図(15)に示す右側のメータ表示、図86及び図87に示す赤色の数値型メータ表示DR、あるいは図88に示すキャラクタの登場数を用いた表示]であり、
前記第一のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化しなかった場合よりも、該第一のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化した場合[例えば、図76に示す例や図82に示す例の場合]のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすく構成されており、
前記第四のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化しなかった場合よりも、該第四のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化した場合[例えば、図67及び図68に示す例や図83に示す例の場合]のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすく構成されており、
空の状態で表示されている前記第一のメータ表示よりも、空の状態で表示されている前記第四のメータ表示のほうが、満タンの状態に変化しやすいように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
また、
『 前記第四のメータ表示は、空の状態の前記第一のメータ表示が変化した表示[例えば、図67(9)に示す赤メータ表示MR]であり、
前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示は、大きさおよび表示位置は同じであり[例えば、図67(4)に示す白メータ表示MWと同図(9)に示す赤メータ表示MR]、
前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示は、一部又は全部の色が異なる、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、或る背景画面[例えば、城下町の背景]において、前記第一のメータ表示を表示可能な手段であり[例えば、図67(4)]、
前記表示手段は、前記或る背景画面において、前記第四のメータ表示を表示可能な手段であり[例えば、図67(9)]、
前記或る背景画面は、或る演出ステージ[例えば、城下町ステージ]における背景画面であり、
前記或る演出ステージで、前記第一のメータ表示が表示されていなければ前記第四のメータ表示が表示される場合[例えば、図67(9)〜同図(25)に示す場合]があり、該第四のメータ表示が表示されていなければ該第一のメータ表示が表示される場合[例えば、図67(4)〜同図(8)に示す場合]があるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 空の状態の前記第一のメータ表示が変化して、空の状態の前記第四のメータ表示が表示される場合があるように構成されている[例えば、図67(6)〜同図(9)]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、複数種類のアイコンを表示可能な手段であり、
前記複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、第一のアイコン[例えば、白色のメータ上昇アイテムUpIのアイコン]であり、
前記第一のアイコンが表示されると、前記第一のメータ表示のメータが第一の上昇率[例えば、1目盛り分の上昇率]で上昇するように構成されており、
前記第一のアイコンが表示されると、前記第四のメータ表示のメータが第四の上昇率[例えば、3目盛り分の上昇率]で上昇するように構成されており、
前記第四の上昇率は、前記第一の上昇率よりも高い上昇率である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 遊技球が入賞口[例えば、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口、一般入賞口226]へ入賞すると、前記第一のアイコンが表示される場合があるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、第二のアイコン[例えば、青色のメータ上昇アイテムUpIbのアイコン]であり、
前記第二のアイコンが表示されると、前記第一のメータ表示のメータが第二の上昇率[例えば、2目盛り分の上昇率]で上昇するように構成されており、
前記第二のアイコンが表示されると、前記第四のメータ表示のメータが第五の上昇率[例えば、6目盛り分の上昇率]で上昇するように構成されており、
前記第五の上昇率は、前記第二の上昇率よりも高い上昇率であり、
前記第二の上昇率[例えば、2目盛り分の上昇率]は、前記第一の上昇率[例えば、1目盛り分の上昇率]よりも高い上昇率であり、
前記第五の上昇率[例えば、6目盛り分の上昇率]は、前記第四の上昇率[例えば、3目盛り分の上昇率]よりも高い上昇率である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一のメータ表示が表示されている状態で第四の演出が開始される場合があり、
前記第四の演出は、第四のキャラクタ[例えば、殿様のキャラクタcd]が、前記第一のメータ表示を前記第四のメータ表示に変化させる演出[例えば、図67(6)〜同図(9)に示す変化ボールアイコンcIを用いたメータ変化演出]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第四のキャラクタは、連続した複数回の装飾図柄の変動表示に跨って表示される場合があるキャラクタ[例えば、図67(1)及び同図(2)と、同図(3)以降]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一のアイコンは、前記第四のキャラクタの表示位置に出現する場合があるアイコン[例えば、図77(6)に示す白色のメータ上昇アイテムUpI]であり、
前記第四のキャラクタの表示位置に出現した前記第一のアイコンを該第四のキャラクタが用いて、前記第一のメータ表示のメータを上昇させる場合があり[例えば、図77(8)]、
前記第四のキャラクタの表示位置に出現した前記第一のアイコンを該第四のキャラクタが用いて、前記第四のメータ表示のメータを上昇させる場合がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、図柄変動表示に関する保留アイコンを表示可能な手段であり、
保留アイコンが表示されている状態で第二の演出が開始される場合があり、
前記第二の演出は、前記第四のキャラクタが、保留アイコンの表示態様を変化させる演出[例えば、図69に示す例]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、保留球数に応じた保留アイコン[例えば、第1保留アイコンh1、第2保留アイコンh2等]を保留表示領域[例えば、図77に示す保留枠UI’]に表示可能な手段であり、
前記第一のメータ表示は、一部又は全部が前記保留表示領域に重なっている表示であり、
前記第四のメータ表示は、一部又は全部が前記保留表示領域に重なっている表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記複数種類のメータ表示のうちの一のメータ表示は、第七のメータ表示[例えば、図70(m)及び(n)に示す虹メータ表示MN]であり、
前記第七のメータ表示は、空の状態の前記第一のメータ表示が変化した表示であり、
前記第七のメータ表示が表示された場合は、最終的に大当り図柄が確定表示される、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、複数種類のエラー表示[例えば、各種エラーの表示や警告の表示]を表示可能な手段であり、
前記複数種類のエラー表示のうちの或るエラー表示[例えば、皿満タンエラー表示]は、一部又は全部が前記第一のメータ表示の一部又は全部にオーバーラップする場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記或るエラー表示は、前記第一のメータ表示の貯まり具合を表す部分にオーバーラップする場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 遊技球を貯留可能な貯留皿を備え、
前記或るエラー表示は、皿満タンエラー表示であり、
前記皿満タンエラー表示は、遊技者に対して、前記貯留皿から遊技球を排出することを促す表示[例えば、「球を抜いてください」といった文字表示]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一のメータ表示は、前記表示手段による装飾図柄の停止表示の表示中に表示されている場合がある表示[例えば、図71(1)や、図71(8)〜同図(9)における白メータ表示MW]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、複数回の装飾図柄の変動表示を表示可能な手段であり、
複数回の装飾図柄の変動表示のうちの一の装飾図柄の変動表示は、第一の装飾図柄の変動表示[例えば、図71(1)で停止表示した変動表示]であり、
複数回の装飾図柄の変動表示のうちの一の装飾図柄の変動表示は、第二の装飾図柄の変動表示[例えば、図71(3)〜同図(9)の変動表示]であり、
複数回の装飾図柄の変動表示のうちの一の装飾図柄の変動表示は、第四の装飾図柄の変動表示[例えば、図71(10)〜図72(21)の変動表示]であり、
複数回の装飾図柄の変動表示のうちの一の装飾図柄の変動表示は、第五の装飾図柄の変動表示[例えば、図72(22)〜図73(42)の変動表示]であり、
前記第一の装飾図柄の変動表示と前記第二の装飾図柄の変動表示は、連続した装飾図柄の変動表示であり、
前記第一のメータ表示は、前記第一の装飾図柄の変動表示と前記第二の装飾図柄の変動表示とで状態が異なる場合[例えば、図71(1)のタイミングでは空の状態であるのに対して図71(7)のタイミングでメータが上昇したとした場合]がある表示であり、
前記第四の装飾図柄の変動表示と前記第五の装飾図柄の変動表示は、連続した装飾図柄の変動表示であり、
前記第四のメータ表示は、前記第四の装飾図柄の変動表示と前記第五の装飾図柄の変動表示とで状態が異なる場合がある表示である[例えば、図72(19)のタイミングでは空の状態であるのに対して図72(29)のタイミングでメータが上昇している]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一のメータ表示は、第一の演出[例えば、図75に示すミニゲームによる演出]によって表示が開始される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、予告表示を表示可能な手段であり、
前記予告表示は、前記第一のメータ表示が満タンの状態へ変化すると表示が開始される場合がある表示[例えば、図77に示す擬似連演出]であり、
前記予告表示は、前記第四のメータ表示が満タンの状態へ変化すると表示が開始される場合がある表示[例えば、図68に示すスーパーリーチ演出]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
以下、これまで説明したことを含めて付記する。
(付記2−1)
表示手段を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類のメータ表示を表示可能な手段であり、
前記複数種類のメータ表示うちの一のメータ表示は、第一のメータ表示であり、
前記複数種類のメータ表示うちの一のメータ表示は、第四のメータ表示であり、
前記第一のメータ表示は、複数種類の状態を持つ表示であり、
前記第一のメータ表示における前記複数種類の状態のうちの一の状態は第一の状態であり、
前記第一のメータ表示における前記複数種類の状態のうちの一の状態は第三の状態であり、
前記第一のメータ表示は、前記第一の状態から前記第三の状態へ変化する場合がある表示であり、
前記第四のメータ表示は、複数種類の状態を持つ表示であり、
前記第四のメータ表示における前記複数種類の状態のうちの一の状態は第四の状態であり、
前記第四のメータ表示における前記複数種類の状態のうちの一の状態は第六の状態であり、
前記第四のメータ表示は、前記第四の状態から前記第六の状態に変化する場合がある表示であり、
前記第一のメータ表示が前記第一の状態から前記第三の状態に変化した場合は、該第一のメータ表示が該第一の状態から該第三の状態に変化しなかった場合よりも、大当りの期待度が高く、
前記第四のメータ表示が前記第四の状態から前記第六の状態に変化した場合は、該第四のメータ表示が該第四の状態から該第六の状態に変化しなかった場合よりも、大当りの期待度が高い、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−2)
付記2−1に記載の遊技台において、
前記第四のメータ表示が前記第四の状態から前記第六の状態に変化する期待度は、前記第一のメータ表示が前記第一の状態から前記第三の状態に変化する期待度よりも高い、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−3)
付記2−1又は2−2に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、装飾図柄を表示可能な手段であって、
前記第一のメータ表示は、前記装飾図柄の停止中に表示される場合がある表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記2−4)
付記2−1乃至2−3のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第四のメータ表示は、前記第四の状態で表示開始される表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−5)
付記2−1乃至2−4のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第一のメータ表示における前記複数の状態のうちの一の状態は、第二の状態であり、
前記第一のメータ表示は、前記第一の状態から前記第二の状態に変化する場合がある表示であり、
前記第一のメータ表示は、前記第二の状態から前記第三の状態に変化する場合がある表示であり、
前記第一のメータ表示は、前記第一の状態で表示開始される場合がある表示であり、
前記第一のメータ表示は、前記第二の状態で表示開始される場合がある表示であり、
前記第一のメータ表示が、前記第一の状態で表示開始された場合よりも、前記第二の状態で表示開始された場合のほうが大当りの期待度が高い、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−6)
付記2−1乃至2−5のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうち、一の表示は第一のアイコンであり、
前記第一のメータ表示は、前記第一のアイコンが第一の回数表示されることによって、前記第一の状態から前記第三の状態へと変化する表示であり、
前記第四のメータ表示は、前記第一のアイコンが第二の回数表示されることによって、前記第四の状態から前記第六の状態へと変化する表示であり、
前記第二の回数は、前記第一の回数よりも少ない回数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−7)
付記2−1乃至2−6のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記複数の表示のうち一の表示は、大当り表示であり、
前記第一のメータ表示における前記第三の状態は、該第三の状態が表示された前記装飾図柄の変動において前記大当り表示が表示されることを示す表示の状態であり、
前記第四のメータ表示における前記第六の状態は、該第六の状態が表示された前記装飾図柄の変動において前記大当り表示が表示されることを示す表示の状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−8)
付記2−7に記載の遊技台であって、
前記第一のメータ表示の前記第二の状態は、該第二の状態が表示された前記装飾図柄の変動において前記大当り表示が表示される場合があることを示す表示の状態であり、
前記第四のメータ表示の前記第五の状態は、該第五の状態が表示された前記装飾図柄の変動において前記大当り表示が表示される場合があることを示す表示の状態であり、
前記第二の状態よりも前記第五の状態が表示されている場合の方が、前記大当り表示が
表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−9)
付記2−1乃至2−8のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、擬似連演出であり、
前記擬似連予告は、前記第一のメータ表示が前記第三の状態へ変化すると表示開始される場合がある表示であり、
前記擬似連予告は、前記第四のメータ表示が前記第六の状態へ変化すると表示開始される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−10)
付記2−1乃至2−9のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記操作手段の操作促進表示であり、
前記操作促進表示は、前記第一のメータ表示が前記第三の状態へ変化すると表示開始される場合がある表示であり、
前記操作促進表示は、前記第四のメータ表示が前記第六の状態へ変化すると表示開始される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−11)
付記2−1乃至2−10のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記表示手段は複数種類の演出を表示可能な手段であって、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、或る演出であり、
前記或る演出は、該或る演出が表示された前記装飾図柄の変動において、前記大当り表示が表示されやすい演出であり、
前記或る演出は、前記第一のメータ表示が前記第三の状態へ変化すると表示開始される場合がある演出であり、
前記或る演出は、前記第四のメータ表示が前記第六の状態へ変化すると表示開始される場合がある演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−1)
表示手段を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類のメータ表示を表示可能な手段であり、
前記複数種類のメータ表示のうちの一のメータ表示は、第一のメータ表示であり、
前記複数種類のメータ表示のうちの一のメータ表示は、第四のメータ表示であり、
前記第一のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化しなかった場合よりも、該第一のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化した場合のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすく構成されており、
前記第四のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化しなかった場合よりも、該第四のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化した場合のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすく構成されており、
空の状態で表示されている前記第一のメータ表示よりも、空の状態で表示されている前記第四のメータ表示のほうが、満タンの状態に変化しやすいように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−2)
付記A2−1に記載の遊技台であって、
前記第四のメータ表示は、空の状態の前記第一のメータ表示が変化した表示であり、
前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示は、大きさおよび表示位置は同じであり、
前記第一のメータ表示と前記第四のメータ表示は、一部又は全部の色が異なる、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−3)
付記A2−1又はA2−2に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、或る背景画面において、前記第一のメータ表示を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、前記或る背景画面において、前記第四のメータ表示を表示可能な手段であり、
前記或る背景画面は、或る演出ステージにおける背景画面であり、
前記或る演出ステージで、前記第一のメータ表示が表示されていなければ前記第四のメータ表示が表示される場合があり、該第四のメータ表示が表示されていなければ該第一の
メータ表示が表示される場合があるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−4)
付記A2−1乃至A2−3のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
空の状態の前記第一のメータ表示が変化して、空の状態の前記第四のメータ表示が表示される場合があるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−5)
付記A2−1乃至A2−4のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類のアイコンを表示可能な手段であり、
前記複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、第一のアイコンであり、
前記第一のアイコンが表示されると、前記第一のメータ表示のメータが第一の上昇率で上昇するように構成されており、
前記第一のアイコンが表示されると、前記第四のメータ表示のメータが第四の上昇率で上昇するように構成されており、
前記第四の上昇率は、前記第一の上昇率よりも高い上昇率である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−6)
付記A2−5に記載の遊技台であって、
遊技球が入賞口へ入賞すると、前記第一のアイコンが表示される場合があるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−7)
付記A2−5又はA2−6に記載の遊技台であって、
前記複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、第二のアイコンであり、
前記第二のアイコンが表示されると、前記第一のメータ表示のメータが第二の上昇率で上昇するように構成されており、
前記第二のアイコンが表示されると、前記第四のメータ表示のメータが第五の上昇率で上昇するように構成されており、
前記第五の上昇率は、前記第二の上昇率よりも高い上昇率であり、
前記第二の上昇率は、前記第一の上昇率よりも高い上昇率であり、
前記第五の上昇率は、前記第四の上昇率よりも高い上昇率である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−8)
付記A2−5乃至A2−7のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第一のメータ表示が表示されている状態で第四の演出が開始される場合があり、
前記第四の演出は、第四のキャラクタが、前記第一のメータ表示を前記第四のメータ表示に変化させる演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−9)
付記A2−8に記載の遊技台であって、
前記第四のキャラクタは、連続した複数回の装飾図柄の変動表示に跨って表示される場合があるキャラクタである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−10)
付記A2−8又はA2−9に記載の遊技台であって、
前記第一のアイコンは、前記第四のキャラクタの表示位置に出現する場合があるアイコンであり、
前記第四のキャラクタの表示位置に出現した前記第一のアイコンを該第四のキャラクタが用いて、前記第一のメータ表示のメータを上昇させる場合があり、
前記第四のキャラクタの表示位置に出現した前記第一のアイコンを該第四のキャラクタが用いて、前記第四のメータ表示のメータを上昇させる場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−11)
付記A2−8乃至A2−10のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、図柄変動表示に関する保留アイコンを表示可能な手段であり、
保留アイコンが表示されている状態で第二の演出が開始される場合があり、
前記第二の演出は、前記第四のキャラクタが、保留アイコンの表示態様を変化させる演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−12)
付記A2−1乃至A2−10のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、保留球数に応じた保留アイコンを保留表示領域に表示可能な手段であり、
前記第一のメータ表示は、一部又は全部が前記保留表示領域に重なっている表示であり、
前記第四のメータ表示は、一部又は全部が前記保留表示領域に重なっている表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−13)
付記A2−1乃至A2−12のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記複数種類のメータ表示のうちの一のメータ表示は、第七のメータ表示であり、
前記第七のメータ表示は、空の状態の前記第一のメータ表示が変化した表示であり、
前記第七のメータ表示が表示された場合は、最終的に大当り図柄が確定表示される、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−14)
付記A2−1乃至A2−13のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類のエラー表示を表示可能な手段であり、
前記複数種類のエラー表示のうちの或るエラー表示は、一部又は全部が前記第一のメータ表示の一部又は全部にオーバーラップする場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−15)
付記A2−14に記載の遊技台であって、
前記或るエラー表示は、前記第一のメータ表示の貯まり具合を表す部分にオーバーラップする場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−16)
付記A2−14又はA2−15に記載の遊技台であって、
遊技球を貯留可能な貯留皿を備え、
前記或るエラー表示は、皿満タンエラー表示であり、
前記皿満タンエラー表示は、遊技者に対して、前記貯留皿から遊技球を排出することを促す表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−17)
付記A2−1乃至A2−16のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第一のメータ表示は、前記表示手段による装飾図柄の停止表示の表示中に表示されている場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−18)
付記A2−1乃至A2−17のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、複数回の装飾図柄の変動表示を表示可能な手段であり、
複数回の装飾図柄の変動表示のうちの一の装飾図柄の変動表示は、第一の装飾図柄の変動表示であり、
複数回の装飾図柄の変動表示のうちの一の装飾図柄の変動表示は、第二の装飾図柄の変動表示であり、
複数回の装飾図柄の変動表示のうちの一の装飾図柄の変動表示は、第四の装飾図柄の変動表示であり、
複数回の装飾図柄の変動表示のうちの一の装飾図柄の変動表示は、第五の装飾図柄の変動表示であり、
前記第一の装飾図柄の変動表示と前記第二の装飾図柄の変動表示は、連続した装飾図柄の変動表示であり、
前記第一のメータ表示は、前記第一の装飾図柄の変動表示と前記第二の装飾図柄の変動表示とで状態が異なる場合がある表示であり、
前記第四の装飾図柄の変動表示と前記第五の装飾図柄の変動表示は、連続した装飾図柄の変動表示であり、
前記第四のメータ表示は、前記第四の装飾図柄の変動表示と前記第五の装飾図柄の変動表示とで状態が異なる場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−19)
付記A2−1乃至A2−18のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第一のメータ表示は、第一の演出によって表示が開始される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2−20)
付記A2−1乃至A2−19のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、予告表示を表示可能な手段であり、
前記予告表示は、前記第一のメータ表示が満タンの状態へ変化すると表示が開始される場合がある表示であり、
前記予告表示は、前記第四のメータ表示が満タンの状態へ変化すると表示が開始される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記AA2−1)
表示手段を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類のメータ表示を表示可能な手段であり、
前記複数種類のメータ表示のうちの一のメータ表示は、第一のメータ表示であり、
前記複数種類のメータ表示のうちの一のメータ表示は、第四のメータ表示であり、
前記第一のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化しなかった場合よりも、該第一のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化した場合のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすく構成されており、
前記第四のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化しなかった場合よりも、該第四のメータ表示が空の状態から満タンの状態に変化した場合のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすく構成されており、
空の状態で表示されている前記第一のメータ表示よりも、空の状態で表示されている前記第四のメータ表示のほうが、満タンの状態に変化しやすいように構成されており、
前記表示手段は、複数種類のアイコンを表示可能な手段であり、
前記複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、第一のアイコンであり、
前記第一のアイコンが表示されると、前記第一のメータ表示のメータが第一の量だけ上昇するように構成されており、
前記第一のアイコンが表示されると、前記第四のメータ表示のメータが第四の量だけ上昇するように構成されており、
前記第四の量は、前記第一の量よりも多い量であり、
前記第一のメータ表示が表示されている状態で第四の演出が開始される場合があり、
前記第四の演出は、第四の表示(例えば、キャラクタの表示やアイコンの表示や文字表示や記号表示等)が、前記第一のメータ表示を前記第四のメータ表示に変化させる演出である、
ことを特徴とする遊技台。
なお、上記で装飾図柄の変動表示と記載のあることは、図柄(より具体的には特図)の変動表示であってもよく、装飾図柄の停止表示と記載のあることは、図柄(より具体的には特図)の停止表示であってもよい。
また、上記で「〜場合がある」とは、「必ず〜する」、「必ず〜される」、あるいは「必ず〜になる」等に置き換えてもよく、上記で「○○可能」とは、「必ず○○する」に置き換えてもよい。
また、以上説明した、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等に適用してもよい。すなわち、適用させることを妨げる要因がない限りは、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等に適用しても、一つのまとまりのある技術的思想として成り立つ。
続いて、操作手段表示が表示される演出について説明する。
図91は、連続する図柄変動表示を跨いで操作手段表示が表示される例を段階的に示した図である。
図91(a)には、中央に第1装飾図柄表示装置208L、向かって左側には第2装飾図柄表示装置208M、向かって右側には第3装飾図柄表示装置208Nが示されている。
また、これまで第1装飾図柄表示装置208Lよりも下方に配置されていた家紋役物が、図91に示す例では、第1装飾図柄表示装置208Lの上部と重なる位置に、一回り大きな大きさで配置されている。すなわち、図91に示す家紋役物224E’は、下半分が第1装飾図柄表示装置208Lの上部に前側(遊技者側)から重なり、この位置は初期位置に相当する。図91に示す家紋役物224E’は、初期位置から落下動作可能であり、落下動作が行われると、家紋役物224E’全体が第1装飾図柄表示装置208Lに前側から重なることになる。なお、この家紋役物224E’と、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nとの前後関係(奥行き方向の位置関係)は、家紋役物224E’が最も前側になり、第1装飾図柄表示装置208Lが最も後側になり、家紋役物224E’と第1装飾図柄表示装置208Lの間に、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nが配置されている。
図91では不図示の、第1特図表示装置212(図1等参照)において実行される変動表示の図柄(特図)や、第2特図表示装置214(図1等参照)において実行される変動表示の図柄(特図)が第1図柄に相当する。また、同じく不図示の普図表示装置210(図1等参照)において実行される変動表示の図柄(普図)が第2図柄に相当する。そして、第1装飾図柄表示装置208Lにおいて実行される変動表示の装飾図柄が第3図柄pd3に相当する。すなわち、第1装飾図柄表示装置208Lにおける図柄表示領域208a〜208cにおいて変動表示する、図5(b)に示す装飾図柄が第3図柄pd3に相当する。第3図柄pd3は、不図示の第1図柄を装飾を高めて表した演出図柄である。第1図柄は、主制御部300で表示制御され、第3図柄pd3は、副制御部400,500側で表示制御される。上述したように、副制御部400,500側では、所定の周期ごとにタイマ割込処理が実行される。このため、第1図柄と第3図柄pd3とでは、副制御部400,500側におけるタイマ割込処理の所定の周期分だけ少なくともタイムラグが生じるが、第1図柄が変動表示を開始すると、第3図柄pd3も変動表示を開始し、第1図柄が停止表示になると、第3図柄pd3も停止表示になる。以下、第3図柄pd3を用いて説明したり、第3図柄pd3を基準に説明したりするが、第3図柄pd3を第1図柄に置き換えても同じことである。
また、左側の第2装飾図柄表示装置208Mの左上隅には第4図柄pd4が表示されている。ここでの第4図柄pd4は、白い四角と黒丸の組合せの表示態様が、第3図柄pd3(装飾図柄)の変動表示中を表し、黒い四角と白丸の組合せの表示態様が、第3図柄pd3の停止表示中を表す。なお、盤面のLEDランプ等の点灯で変動表示中と停止表示中を区別して表してもよい。さらに、第1装飾図柄表示装置208Lの右上には、第3図柄pd3を縮小表示したミニ装飾図柄が示され、このミニ装飾図柄は第5図柄pd5に相当する。なお、第5図柄pd5は、第3図柄pd3と表示態様が異なっていてもよく、第3図柄pd3の大きさよりも小さいか、表示位置が異なっているか、あるいは小さく且つ表示位置が異なっていればよい。第5図柄pd5も、変動表示と停止表示を行い、第4図柄pd4と同じく、第3図柄pd3の変動表示中と停止表示中を、わかりやすく表す役目を担っている。したがって、第4図柄pd4と第5図柄pd5は互いに同期している。第3図柄pd3、第4図柄pd4、第5図柄pd5それぞれは、複数表示される場合があってもよい。
図91(1)に示す状態は、第3図柄pd3が変動表示の表示中であり、第4図柄pd4は、白い四角と黒丸の組合せの表示態様であって、第5図柄pd5も変動表示の表示中である。
また、図91(1)に示す第1特図表示装置212の演出表示領域208dには、2つの保留アイコンh1,h2が表示され、現在の特図の保留数が2つであることが報知されている。すなわち、特図の保留球数分だけ保留アイコンが表示される。入賞タイミングが古い第1保留の保留アイコン(第1保留アイコン)h1はデフォルトの表示態様である白色の表示態様で表示されているが、入賞タイミングが新しい第2保留の保留アイコン(第2保留アイコン)h2は先読み予告の表示態様である赤色の表示態様で表示されている。保留アイコンは、この他に、キャラクタや絵柄の表示態様で表示される場合もあり、各表示態様ごとに、その保留に対応した図柄変動表示における大当りの期待度を表す。ただし、大当りの期待度が高い表示態様であっても、その保留に対応した図柄変動表示で必ず大当りするとは限らず、ハズレになる場合もある。すなわち、大当りの期待度が高いほど、第1図柄において最終的に大当り図柄態様が確定表示されやすい。また、保留アイコンが先読み予告の態様で表示され始めたり、先読み予告の態様に変化するタイミングは、変動開始時、変動中、停止時、先読み対象保留の入賞時があげられる。図91に示す例では、保留アイコンを表示する領域hsは、4つしか用意されていないが、特図1の保留球数と特図2の保留球数を合わせた数(例えば8つ)だけ用意されていてもよい。また、演出表示領域208dの左側には、変動アイコンを表示する領域csが用意されており、この領域csは、保留アイコンを表示する領域hsよりも一段高いステージになっている。変動アイコンcは、保留アイコンに対応する図柄変動が開始された後でその図柄変動に対応するアイコンとして表示されるアイコンである。図91(1)に示す変動アイコンcは、デフォルトの表示態様である白色の表示態様で表示されている。変動アイコンcも、色が異なる表示態様や、キャラクタや絵柄の表示態様で表示される場合があり、各表示態様ごとに、実行中の図柄変動表示における大当りの期待度を表す。ただし、大当りの期待度が高い表示態様であっても、実行中の図柄変動表示で必ず大当りするとは限らず、ハズレになる場合もある。
また、図91(1)に示す左側の第2装飾図柄表示装置208Mには、ミニキャラクター表示(以下、「ミニキャラ」という。)が表示されている。このミニキャラは第3図柄(装飾図柄)の変動表示中、停止表示中を問わずに表示される表示であり、図91に示す例では、主人公となる殿様のキャラクタの絵柄の表示Cdと、キャラクタ名とレベル(ここでLv3)を表す文字表示Lvと、ゲージ表示Gmの組合せからなっている。これらの表示のうち、文字表示Lvとゲージ表示Gmはインターネットの連携サービス利用者に表示される。すなわち、Webに登録した会員向けのサービスであり、図柄変動表示の回数や、大当りの回数に応じてゲージが増え、ゲージが満タンになるとレベルアップする。また、ミニキャラを用いた予告演出が行われる場合がある。例えば、殿様のキャラクタの動作やセリフで大当り期待度(ここでは、現在行われている図柄変動表示における大当り期待度)を示してもよい。また、ゲージ表示Gmにおけるゲージの増加の仕方の変化や、ゲージの色で、保留内の大当り期待度を示唆してもよい(すなわち、先読み予告に相当)。また、この殿様のキャラクタを用いたアニメーションによって、保留アイコンの表示態様を変化させたり、後述する操作手段表示の表示態様を変化させたりしてもよい。
さらに、図91(1)に示す右側の第3装飾図柄表示装置208Nでは、ワイプ表示Wdが行われている。図91に示す例では、ワイプ表示Wdには、背景ステージの名称が表示されている。ここでは、城下町ステージであり、ワイプ表示Wdには、「城下町」と表示され、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nの背景には、共通して城下町の町並みが表示されている。なお、ワイプ表示Wdには、演出モードが表示されてもよく、現在の制御状態(例えば、確変中)が表示されてもよく、先読み予告が表示されてもよく、現在行われている図柄変動表示を対象とした予告(通常予告)が表示されてもよい。
加えて、図91(1)に示す右側の第3装飾図柄表示装置208Nにおけるワイプ表示Wdの下方には、操作手段表示が表示されている。図91に示す例では、図1に示すチャンスボタン136を模した表示が、第3図柄(装飾図柄)の変動表示中、停止表示中を問わずに表示されている。操作手段表示には、4種類の表示があり、以降、第一の操作手段表示、第二の操作手段表示、第三の操作手段表示、第四の操作手段表示という。図91(1)には、第一の操作手段表示Od1が表示されている。この第一の操作手段表示Od1は、白色に発光しているチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示であるが、例えば、消灯しているチャンスボタン136を模した表示等であってもよいし、PUSHの文字が省略された表示であってもよい。なお、第一の操作手段表示Od1は、複数種類ある操作手段表示のうちのデフォルトの操作手段表示であってもよい。また、操作手段表示は、遊技者が操作することができる操作手段であればよく、チャンスボタン136に限定されることはなく、図10等に示す透過部191や、図1に示す操作キーユニット181における各キーや、第二のチャンスボタン等であってもよい。また、操作手段表示は、操作手段に関する表示であればよく、一例としては、操作手段を表す表示、操作手段を連想させる表示、例えばPUSHの文字表示や操作方向を示した矢印の表示といった、操作手段を操作することを促す表示(以下、「操作促進表示」という。)、例えば、メータ表示、数値表示、個数表示といった、操作手段の操作有効期間の残期間の表示(以下、「残期間表示」という。)等を列挙することができる。すなわち、操作手段表示としては、上記列挙したもの総てであってもよいし、適宜組み合わせたものであってもよい。一方、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。また、図91に示す例では、操作手段表示は、第3装飾図柄表示装置208Nに表示されているが、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されていてもよく、第2装飾図柄表示装置208Mに表示されていてもよく、複数の装飾図柄表示装置にそれぞれ表示されていてもよいし、複数の装飾図柄表示装置に跨って表示されていてもよい。また、操作手段表示の表示個数は1個に限らず、複数個であってもよい。
なお、図14等に示すボタン画像136aや、図33に示すボタンメータ−136mも操作手段表示の一例に相当する。各図におけるボタン画像136aやボタンメータ−136mが第一の操作手段表示〜第四の操作手段表示のいずれに分類されるかは、この後、順に説明する第一の操作手段表示〜第四の操作手段表示の特徴に応じて、適宜分類される。
また、ここで説明した各種の表示の表示位置、大きさ、表示個数は、ここで説明したことに限定されず、適宜変更可能である。また、第4図柄pd4および第5図柄pd5は、他の表示よりも優先的に表示されるようにしてもよい。例えば、家紋役物224E’等の可動手段が、第4図柄pd4や第5図柄pd5に前側から重なってしまう場合には、最初から第4図柄pd4や第5図柄pd5を複数表示しておいたり、あるいは可動手段の移動に合わせて表示位置を変更してもよい。
図91(2)では、同図(1)で表示されていた第一の操作手段表示Od1が第二の操作手段表示Od2に変化している。第二の操作手段表示Od2は、第一の操作手段表示Od1が発展した表示であってもよいし、第一の操作手段表示Od1から切り替わった表示であってもよい。また、第二の操作手段表示Od2は、第一の操作手段表示Od1と異なる表示である。ここにいう異なる表示とは、表示態様が変化した表示であってもよい。すなわち、形状は同じであって、色、大きさ、模様等のうちの少なくともいずれか一つが異なっている表示であってもよいし、形状、色、大きさ、模様等が同じであって、振動、回転等の動作態様が異なっている表示であってもよい。これらの場合には、操作手段自体に変わりはなく、第一の操作手段表示Od1と第二の操作手段表示Od2は共通の操作手段(ここではチャンスボタン136)についての表示である。また、形状が異なっている表示であってもよい。形状が異なる場合とは、操作手段は共通であるが、操作手段自体が変形した場合(例えば、進出した表示や後退した表示、開いた表示や閉じた表示、操作されることで変形した表示等になった場合)であってもよいし、操作手段を模した表示から、操作促進表示としてPUSHという文字表示に変化した場合であってもよいし、残期間表示として残期間を表すメータ表示に変化した場合であってもよい。さらには、操作手段自体が代わった場合(例えば、チャンスボタン136を模した表示から第2チャンスボタンを模した表示に代わった場合)であってもよい。ばお、この段落で説明した事項については、以下の説明においても同じである。
ただし、第二の操作手段表示Od2は、第一の操作手段表示Od1と同じ表示態様である場合があってもよい。この場合には、第二の操作手段表示Od2と第一の操作手段表示Od1の違いは、後述するように、第二の操作手段表示Od2は、第二の操作手段表示Od2が表示されている状態で、対応する操作手段が操作されると表示態様が変化するのに対して、第一の操作手段表示Od1は、第一の操作手段表示Od1が表示されている状態で、対応する操作手段が操作されても表示態様が変化しないことのみになる。加えて、第二の操作手段表示Od2は、表示状態における対応操作手段の操作は有効になるのに対して、第一の操作手段表示Od1は、表示状態における対応操作手段の操作は無効になるといった違いがあってもよい。
図91(2)に示す第二の操作手段表示Od2は、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示に、操作促進表示としてのPUSHの文字が付加された表示である。
なお、第一の操作手段表示Od1が第二の操作手段表示Od2へ変化するタイミングは、第3図柄pd3の変動表示の表示中になる。この変化タイミングは、第一の操作手段表示Od1を表示することが演出抽選等で決定された段階から決められていたことであり、第一の操作手段表示Od1の表示が開始された第3図柄pd3の変動表示が終了し、次に開始される第3図柄pd3の変動表示の表示中に変化する場合があってもよい。この場合には、第一の操作手段表示Od1は、第3図柄pd3の停止表示中(本停止中)も表示され続け、次の第3図柄pd3の変動表示の開始と同時に第二の操作手段表示Od2へ変化したり、あるいは次の第3図柄pd3の変動表示の開始時点でも第一の操作手段表示Od1が表示され続け、次の第3図柄pd3の変動表示が開始された後に第二の操作手段表示Od2へ変化してもよい。すなわち、第一の操作手段表示Od1は、複数回の第3図柄pd3の変動表示に跨って表示される場合がある。また、第一の操作手段表示Od1が第二の操作手段表示Od2へ変化するタイミングは、第3図柄pd3の停止表示中(本停止中)であってもよい。
また、図91(2)にはスピーカ120が示されており、第二の操作手段表示Od2の表示態様が変化したことを報知するために、スピーカ120からは効果音が出力される。さらに、実物のチャンスボタン136自身も、白色発光状態から赤色発光状態に変化する。なお、効果音の出力、第二の操作手段表示Od2への変化、チャンスボタン136自身の変化は、同時であってもよいし、いずれか一つが先に開始されてもよいし、いずれか一つが後から開始されてもよい。また、効果音の出力以外にも、盤面のLEDランプや、図1に示す枠ランプ122等の点灯あるいは点滅で第二の操作手段表示Od2への変化を報知してもよい。
図91(3)では、第3図柄pd3が、装飾図柄のハズレの組合せ(「装飾7」−「装飾7」−「装飾1」)で揺れ表示(仮停止)している。一方、第5図柄pd5では変動中の様子が表示され、第4図柄pd4は、変動表示中を表す白い四角と黒丸の組合せの表示態様のままである。
図91(4)では、第3図柄pd3が、装飾図柄のハズレの組合せで停止表示(本停止)している。また、第5図柄pd5も、第3図柄pd3と同じく、装飾図柄のハズレの組合せを停止表示(本停止)し、第4図柄pd4は、停止表示中を表す黒い四角と白丸の組合せの表示態様に切り替わっている。この図91(4)〜同図(6)の期間は、不図示の第1図柄(特図)の確定表示の期間であり、第3図柄pd3〜第5図柄pd5も同じ表示が継続して表示されている。また、第二の操作手段表示Od2も継続して表示されている。すなわち、変化前の第一の操作手段表示Od1に戻ることはなく、表示が継続されている。なお、図91(5)では、図柄変動表示が終了したこと(第3図柄pd3の本停止が行われたこと)で図柄変動表示の回数が増えたことになり、ゲージ表示Gmにおけるゲージが増加している(図91(5)に示す右向きの矢印参照)。ただし、第3図柄pd3の仮停止でゲージが増加する場合があってもよい。また、図91(6)では、変動アイコンを表示する領域csから変動アイコンcが消えている。
図91(7)では、第3図柄pd3の変動表示が開始されており、第5図柄pd5でも、第3図柄pd3と同じく、装飾図柄の変動表示が表示され、第4図柄pd4は、変動表示中を表す白い四角と黒丸の組合せの表示態様に切り替わっている。ただし、保留アイコンのシフト移動は開始されておらず、変動アイコンを表示する領域csにも変動アイコンが表示されていない。また、第3図柄pd3の変動表示が開始されても、第二の操作手段表示Od2は継続して表示されており、第二の操作手段表示Od2は連続する第3図柄pd3の変動表示に跨って表示されている。さらに、図91(8)では、保留アイコンのシフト移動が開始されており、今まで第1保留の保留アイコンを表示する領域hsに表示されていた保留アイコンh1が変動アイコンを表示する領域csに向けて移動を開始するとともに、第2保留の保留アイコンを表示する領域hsに表示されていた保留アイコンh2が第1保留の保留アイコンを表示する領域hsに向けて移動を開始している。第1図柄の変動開始時における、保留アイコンのシフト移動の開始、第3図柄pd3の変動表示の開始、第4図柄pd4の表示態様の切り替わり、第5図柄pd5の変動表示の開始の順番は、同時であってもよいし、いずれかが先であってもよい。ただし、第4図柄pd4の表示態様の切り替わりのタイミングと第5図柄pd5の変動表示の開始のタイミングは一致している。
図91(9)では、保留アイコンのシフト移動が完了し、変動アイコンを表示する領域csに、デフォルトの表示態様である白色の表示態様の変動アイコンcが表示され、第1保留の保留アイコンを表示する領域hsに、先読み予告の表示態様である赤色の表示態様の保留アイコンh1が表示されている。
図91(10)でも、第3図柄pd3の変動表示は続いており、第二の操作手段表示Od2の表示も継続している。ここで、第二の操作手段表示Od2の表示態様が変化し、残期間表示である残期間を表すメータ表示Tmが追加される。すなわち、第二の操作手段表示Od2は、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示と、メータ表示Tmを組合せた表示になる。また、第二の操作手段表示Od2の表示態様が変化したことを報知するために、スピーカ120からは効果音が出力される。表示態様の変化と効果音の出力はどちらが先であってもよいし、同時であってもよい。なお、メータ表示Tmは、第二の操作手段表示Od2とは別の表示として、第二の操作手段表示Od2の表示態様は変化せず、メータ表示Tmが追加されたということもできる。また、メータ表示Tmを追加する代わりに、あるいはメータ表示Tmの追加とともに、第二の操作手段表示Od2の表示態様を変化させてもよい。例えば、点滅表示させたり、色を変化させたり、拡大表示させてもよい。
図91(11)でも、第3図柄pd3の変動表示は続いており、メータ表示Tmのメータが少し減少し、図91(12)において、第二の操作手段表示Od2に対応した操作手段であるチャンスボタン136が操作される。第二の操作手段表示Od2が表示されている状態でチャンスボタン136が操作されると、第二の操作手段表示Od2の表示態様が変化する。この例では、図91(13)に示すように第一の操作手段表示Od1に戻っている。すなわち、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示態様から、白色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示態様に変化している。また、第二の操作手段表示Od2が表示されている状態でチャンスボタン136が操作されると、先読み予告(第一の予告演出に相当)が開始される場合がある。すなわち、これまで、背景ステージの名称としての「城下町」が表示されていたワイプ表示Wdには、先読み予告の表示として「熱」の文字が表示され、さらに、第3装飾図柄表示装置208Nではワイプ表示Wdにエフェクト画像Edが追加されている。エフェクト画像Edは、先読み予告が開始されたことを目立たせるための演出であるが、ここでもスピーカ120からの効果音の出力や、各種ランプの発光や、その他の表示によって、先読み予告が開始されたことを報知してもよい。なお、効果音の出力や、各種ランプの発光や、その他の表示も、先読み予告(第一の予告演出に相当)の一つと見ることもできる。図91(13)の状態では、特図の保留は1つしかないことから、ワイプ表示Wdに表示された「熱」の文字による先読み予告の対象は、図91(13)に示す保留アイコンh1が表す第1保留に対応した図柄変動表示になる。なお、この保留アイコンh1は、先読み予告の表示態様で表示されていることから、ワイプ表示Wdによる先読み予告と、保留アイコンの表示態様による先読み予告といった2種類の先読み予告が実行されていることになる。また、図91(13)に示される、第二の操作手段表示Od2の表示態様の変化、ワイプ表示Wdにおける先読み予告の表示への切替え、エフェクト画像Edの追加は、同時であってもよいし、いずれか一つが先に開始されてもよいし、いずれか一つが後から開始されてもよい。また、エフェクト画像Edは、導光板によるエフェクト画像の模様の発光であってもよい。
ここで、考えられる他の例について詳述する。まず、図91(1)に示す第一の操作手段表示Od1が表示されている状態で、第一の操作手段表示Od1に対応した操作手段であるチャンスボタン136が操作されても、何も変化は起こらない。すなわち、第一の操作手段表示Od1の表示態様は変化せず、第一の操作手段表示Od1がそのまま表示され、チャンスボタン136が操作されたことに応じた演出(例えば、予告演出等)は開始されない。したがって、このタイミングでのチャンスボタン136の操作は、無効化されたということもできるし、第一の操作手段表示Od1が、チャンスボタン136の操作が無効であることを示す表示であるということもできる。なお、以下の説明で、操作手段の操作が受け付けられないことと、受け付けられたとして該操作が無効にされることを合わせて、操作手段の操作が無効であるとする。
次に、第一の操作手段表示Od1が第二の操作手段表示Od2に変化した時に実行されている第3図柄pd3の変動表示中(図91(2)〜同図(3))の期間に、第二の操作手段表示Od2に対応した操作手段であるチャンスボタン136が操作された場合にも、同図(13)を用いて説明したような、ワイプ表示Wdに先読み予告である「熱」の文字が表示されるとともにエフェクト画像Edが追加され、先読み予告が開始される。また、第二の操作手段表示Od2が、第一の操作手段表示Od1に戻る。この場合は、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示態様の第二の操作手段表示Od2が、チャンスボタン136の操作が有効であることを示す表示であるということができる。
一方で、先読み予告が開始されない場合があってもよい。すなわち、図91(10)で表示が追加されたメータ表示Tmが表示されるまでは、チャンスボタン136が操作されても、上述の第一の操作手段表示Od1が表示されている状態と同じく、何も変化は起こらないようにしてもよい。この場合は、メータ表示Tmを含めた第二の操作手段表示Od2が、チャンスボタン136の操作が有効であることを示す表示であるということができ、図91(2)〜同図(9)に示す、メータ表示Tmがない第二の操作手段表示Od2は、チャンスボタン136の操作が無効であることを示す表示であるということができる。また、メータ表示Tm自身が、チャンスボタン136の操作が有効であることを示す表示であるということもできる。さらに、第二の操作手段表示Od2に変化してから第3図柄pd3の停止表示を経ないと、チャンスボタン136が操作されても先読み予告が開始されない態様であってもよい。すなわち、図91(2)〜同図(6)に示す第二の操作手段表示Od2は、チャンスボタン136の操作が無効であることを示す表示であるということができる。また、第二の操作手段表示Od2に変化したときに実行中の第3図柄pd3の変動表示中に限って、チャンスボタン136が操作されると、先読み予告が開始される態様であってもよい。すなわち、図91(2)〜同図(3)に示す第二の操作手段表示Od2は、チャンスボタン136の操作が有効であることを示す表示であるということができ、チャンスボタン136が操作されなかった場合は、第二の操作手段表示Od2は、図91(4)のタイミングで第一の操作手段表示Od1に戻ってもよい。あるいは、第二の操作手段表示Od2が表示されてから第3図柄pd3の揺れ表示(仮停止)より前にチャンスボタン136を操作しないと、先読み予告が開始されない態様であってもよく、この態様であれば、チャンスボタン136が操作されなかった場合は、第二の操作手段表示Od2は、図91(3)に示す揺れ表示(仮停止)のタイミングで第一の操作手段表示Od1に戻ってもよい。また、第3図柄pd3の停止表示(本停止)中であっても、第二の操作手段表示Od2が表示されている状態でチャンスボタン136が操作されると、先読み予告が開始される態様であってもよい。
また、図91(10)に示すメータ表示Tmのメータは、チャンスボタン136の操作がなかった場合、例えば、図91(14)のタイミングで0になる。すなわち、先読み予告の対象となる図柄変動表示が開始される前までには0になる。操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されなかた場合であっても、操作があったものとして、メータ表示Tmのメータが0になった後に、ワイプ表示Wdに先読み予告である「熱」の文字が表示されるとともにエフェクト画像Edが追加され、先読み予告が開始される。なお、操作がなかった場合には、先読み予告の演出の態様を変えてもよい。例えば、エフェクト画像Edが表示されなかったり、操作があった場合には効果音等の音出力も実行されるが、操作がなかった場合には音出力は実行されないようにしてもよい。
以上、色々な態様について説明したが、先読み予告が開始された場合には、第二の操作手段表示Od2が第一の操作手段表示Od1に戻る。ただし、戻らない場合があってもよい。また、チャンスボタン136が操作された場合は、先読み予告が開始されなくても、第二の操作手段表示Od2が第一の操作手段表示Od1に戻るようにしてもよい。ただし、先読み予告が開始されない限りは、その後にチャンスボタン136の操作を受け付けて先読み予告が開始される場合があってもよく、この場合には、先読み予告が開始されるまで、第二の操作手段表示Od2は第一の操作手段表示Od1に戻らずに、第二の操作手段表示Od2のまま表示され続けてもよい。
また、第二の操作手段表示Od2が表示された後、先読み予告が実行される場合があることは、第二の操作手段表示Od2自体が、先読み予告の表示(第三の予告演出)に相当するともいえる。
図91(14)では、第3図柄pd3が、装飾図柄のハズレの組合せで揺れ表示(仮停止)しているが、同図(3)と同じく、第5図柄pd5は変動表示が継続されており、第4図柄pd4は変動表示中を表す表示態様のままである。また、エフェクト画像Edは消えているが、ワイプ表示Wdにおける先読み予告の表示(「熱」の文字表示)は継続している。
図91(15)では、第3図柄pd3が、装飾図柄のハズレの組合せで停止表示(本停止)し、第5図柄pd5も、装飾図柄のハズレの組合せを停止表示(本停止)し、第4図柄pd4は、停止表示中を表す表示態様に切り替わり、不図示の第1図柄(特図)の確定表示の期間(図91(15)〜同図(17))が開始されている。この確定表示の期間中(第3図柄pd3の本停止中)も、第一の操作手段表示Od1は継続して表示されている。なお、図91(16)では、図柄変動表示が終了したことで図柄変動表示の回数が増えたことになり、ゲージ表示Gmにおけるゲージが増加している(図91(16)における右向きの矢印参照)。また、図91(17)では、変動アイコンを表示する領域csから変動アイコンcが消えている。
図91(18)では、第3図柄pd3の変動表示が再び開始されており、第5図柄pd5でも、第3図柄pd3と同じく、装飾図柄の変動表示が表示され、第4図柄pd4は、変動表示中を表す表示態様に切り替わっている。ただし、保留アイコンのシフト移動は開始されていない。また、第3図柄pd3の変動表示が開始されても、第一の操作手段表示Od1は継続して表示されており、第一の操作手段表示Od1も、複数回の第3図柄pd3の変動表示に跨って表示されている。
図92は、図91から続く、操作手段表示が表示される例を段階的に示した図である。
図91(18)に続く図92(19)では、保留アイコンのシフト移動が開始されており、先読み予告の表示態様の保留アイコンh1が変動アイコンを表示する領域csに向けて移動を開始し、図92(20)では、保留アイコンのシフト移動が完了し、保留アイコンの表示はなくなるが、変動アイコンを表示する領域csに赤色の表示態様の変動アイコンcが表示されている。図91(18)で開始された図柄変動表示は、上述の2種類の先読み予告(ワイプ表示Wdによる先読み予告と、保留アイコンh1の表示態様による先読み予告)の対象になる図柄変動表示である。先読み予告の対象になっていた図柄変動表示が開始されても、ワイプ表示Wdには「熱」の文字が表示されているが、先読み予告の対象になっていた図柄変動表示が開始されたことから、ワイプ表示Wdの「熱」の文字は、現在行われている図柄変動表示を対象とした、いわゆる通常予告(当該変動予告)になる。また、赤色の表示態様の変動アイコンcも、通常予告(当該変動予告)の表示態様で表示されていることになる。すなわち、先読み予告の対象となる図柄変動表示の開始を境に、先読み予告から通常予告に切り替わる。先読み予告から通常予告に切り替えて、その通常予告を継続することで、多くの遊技者に、開始された図柄変動表示が熱いことを気付かせることができる場合がある。
図92(21)では、第3図柄pd3の変動表示において、「装飾7」のリーチ演出が開始され、図92(22)では、スピーカ120から「リーチ」の音声が出力されている。なお、音声以外にも各種ランプの発光や、表示によって、リーチ演出が開始されたことを報知してもよい。この状態では、リーチ演出はノーマルリーチ演出であるが、「装飾7」のリーチ演出を、他の数字によるリーチ演出よりも大当りの期待度が高いリーチ演出としてもよい。図92(23)では、第2装飾図柄表示装置208Mに表示されているキャラクタの絵柄の表示Cdに吹き出しの表示が追加される。その吹き出しの表示は、スーパーリーチへの発展を示唆あるいは予告する「発展じゃ」という文字表示であり、第2装飾図柄表示装置208Mと第1装飾図柄表示装置208Lに跨って表示されている。また、この吹き出しの表示は、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されていたリーチ状態の第3図柄pd3の変動表示に重なり、第3図柄pd3が視認困難になっている。なお、ここにいう視認困難とは、それより前の状態に比べて視認困難であるといった相対的なことを意味する(以下、同じ)。
第1装飾図柄表示装置208Lにおける、変動アイコンを表示する領域csの表示、変動アイコンcの表示、保留アイコンを表示する領域hsの表示、第2装飾図柄表示装置208Mにおける、キャラクタの絵柄の表示Cd、文字表示Lv、ゲージ表示Gm、第3装飾図柄表示装置208Nにおける、ワイプ表示Wdの「熱」の文字表示、第一の操作手段表示Od1は、図92(23)まで、いずれも表示中であるが、「発展じゃ」という吹き出しの表示が消えた図92(24)では、第2装飾図柄表示装置208Mにおける、キャラクタの絵柄の表示Cd、文字表示Lv、ゲージ表示Gmは、吹き出しの表示とともに全て消え、第1装飾図柄表示装置208Lにおいても、保留アイコンを表示する領域hsの表示が全て消えている。ただし、第1装飾図柄表示装置208Lにおける、変動アイコンを表示する領域csの表示および変動アイコンcの表示は、現在行われている図柄変動表示の期待度を表す表示であるため継続して表示されている。また、第3装飾図柄表示装置208Nにおける、ワイプ表示Wdの「熱」の文字表示や第一の操作手段表示Od1も依然として表示中であり、第3図柄pd3も視認可能に表示中であり、第4図柄pd4および第5図柄pd5も表示中である。なお、図92(23)で保留アイコンが表示されていたのであれば、保留アイコンの表示も消える。ここで消えた、吹き出しの表示、キャラクタの絵柄の表示Cd、文字表示Lv、ゲージ表示Gm、保留アイコンを表示する領域hsの表示は、全てが同時に消えてもよいし、消えるタイミングがそれぞれ異なっていてもよい。あるいは、一部の表示(例えば、吹き出しの表示、キャラクタの絵柄の表示Cd、文字表示Lv、ゲージ表示Gm)は同時に消え、残りの表示(保留アイコンを表示する領域hsの表示、保留アイコンの表示)は、異なるタイミングで消えてもよい。
図92(25)では、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されていた、変動アイコンを表示する領域csの表示および変動アイコンcの表示が、第2装飾図柄表示装置208Mに向けて移動するアニメーションが表示されており、図92(26)では、そのアニメーションが終了し、変動アイコンを表示する領域csの表示および変動アイコンcの表示は、第2装飾図柄表示装置208Mにおける、それまでミニキャラが表示されていた位置に表示されている。こうすることで、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面を広く使って、大当り期待度の高い演出(ここではスーパーリーチ演出)を行うことができるようになる。そして、図92(26)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、第5図柄pd5の表示領域を除いて暗転表示が表示され、第3図柄pd3や城下町の背景表示が見えなくなっている。ただし、第5図柄pd5は、変動表示中であることがわかるように常に表示され続けている。なお、第5図柄pd5を枠で囲って表示してもよい。また、図92(26)に示す第3装飾図柄表示装置208Nでは、ワイプ表示Wdが、「熱」の文字から、スーパーリーチ演出の演出名(剣豪リーチ)を表す「剣豪」の文字に変化している。したがって、ワイプ表示Wdによる通常予告は、ここで終了したということができる。一方、第2装飾図柄表示装置208Mに移動した変動アイコンcは、通常予告(当該変動予告)の表示態様である赤色の表示態様で表示され続けている。また、第2装飾図柄表示装置208Mでは、第3図柄pd3の縮小表示pd3’が表示されている。
図92(27)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、スーパーリーチ演出の剣豪リーチ演出が開始され、主人公の殿様が画面いっぱいに表示されているが、第5図柄pd5は隠されずに視認可能である。図92(28)では、荒野の背景表示に切り替わり、主人公の殿様と敵役の剣豪が対決を開始し、同図(29)から同図(36)まで斬り合い後のシーンが表示され続けている。加えて、図92(30)〜同図(32)に示すように、これまで第3装飾図柄表示装置208Nに継続して表示されていた第一の操作手段表示Od1が、第3装飾図柄表示装置208Nから飛び出し、第1装飾図柄表示装置208Lに移動してくいるアニメーションが表示される。図92(32)では、第1装飾図柄表示装置208Lの中央に第一の操作手段表示Od1が表示されている。次いで、剣豪リーチ演出が続いている図92(33)では、その第一の操作手段表示Od1が第四の操作手段表示Od4に変化する。すなわち、第3図柄pd3の変動表示中に第四の操作手段表示Od4に変化する。第四の操作手段表示Od4は、第一の操作手段表示Od1が発展した表示であってもよいし、第一の操作手段表示Od1から切り替わった表示であってもよい。また、第四の操作手段表示Od4は、第一の操作手段表示Od1と異なる表示である。図92(33)に示す第四の操作手段表示Od4は、拡大表示と、表示態様の変化と、残期間表示である残期間を表すメータ表示の追加が行われた表示である。すなわち、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示が拡大表示され、その下に大きなメータ表示Tm’が追加表示されている。このように、第四の操作手段表示Od4は、第一の操作手段表示Od1の表示態様が変化するとともに大きさも変化し、さらに表示位置も変化している。なお、大きなメータ表示Tm’は、第四の操作手段表示Od4とは別の表示として見ることもできる。また、図92(33)に示す第3装飾図柄表示装置208Nでは、ワイプ表示Wdが、「剣豪」の文字から、操作促進表示である「押せ」の文字に変化している。
図92(34)では、剣豪リーチ演出が続いており、メータ表示Tm’のメータが少し減少し、同図(35)では、そのメータがさらに減少し、同図(36)では、そのメータが残り1/4まで減少する。このメータ表示Tm’には、チャンスアップの表示(「チャンス」という文字表示)が隠されており、メータが減るにつれて徐々にその表示が見えてくる。ここでのチャンスアップとは、現在行われている図柄変動表示で大当りする期待度が高まることを意味する。
図93は、図92から続く、操作手段表示が表示される例を段階的に示した図である。
図92(36)に続く図93(37)では、第四の操作手段表示Od4に対応した操作手段であるチャンスボタン136が操作される。第四の操作手段表示Od4が表示されている状態でチャンスボタン136が操作されると、現在行われている図柄変動表示における大当りを予告する通常予告(第二の予告演出に相当)が開始される。また、第四の操作手段表示Od4が第一の操作手段表示Od1に戻る。図93(38)では、これまで初期位置にあった家紋役物224E’が落下動作を実行し、家紋役物224E’全体が第1装飾図柄表示装置208Lに前側から重なり、さらに、第1装飾図柄表示装置208Lには、エフェクト画像Ed1が大きく表示される。このエフェクト画像Ed1は、荒野の背景画像における殿様と剣豪の斬り合い後のシーンをほとんど隠すように表示され、殿様も剣豪も視認困難になる。また、エフェクト画像Ed1の先端部分は、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nに表示され、ここでのエフェクト画像Ed1は、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nに跨って表示されている。加えて、第3装飾図柄表示装置208Nでは、第四の操作手段表示Od4から戻った第一の操作手段表示Od1が再び表示されており、その上では、ワイプ表示Wdが、「押せ」の文字から「勝利」の文字に変化し、エフェクト画像Ed1の先端部分がワイプ表示Wdに重なっている。しかしながら、「勝利」の文字は視認可能であり、エフェクト画像Ed1の先端部分が、ワイプ表示Wdにおける「勝利」の文字を逆に目立たせている。なお、エフェクト画像Ed1は、変動表示中を継続して表している第5図柄pd5には重なっておらず、変動表示が継続していることは、第4図柄pd4とともに第5図柄pd5でも明確に表示されている。以上説明したように、この例では、通常予告の演出として、家紋役物224E’が落下動作を実行するとともにエフェクト画像Ed1が表示され、ワイプ表示Wdが「勝利」の文字に変化している。ここでの通常予告の演出は、大当りの期待度が高い演出であり、大当りの期待度が低い場合は、家紋役物224E’が落下しなかったり、落下してもエフェクト画像Ed1が表示されなかったり、ワイプ表示Wdが「敗北」の文字に変化したり、クエスチョンマークに変化したりする。さらに、家紋役物224E’の落下と同時に、図93(38)に示す第2装飾図柄表示装置208Mでは、第3図柄pd3の縮小表示pd3’が、装飾図柄の大当りの組合せ(「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」)で揺れ表示(仮停止)を開始している。
図93(39)では、落下位置にあった家紋役物224E’が初期位置まで上昇しているが、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nに跨って、エフェクト画像Ed1が依然として表示されている。
そして、図93(40)では、エフェクト画像Ed1が消え、第1装飾図柄表示装置208Lにはスーパーリーチ演出である剣豪リーチ演出の結果が表示されている。ここでは、主人公の殿様が勝利したシーンが表示されている。したがって、スーパーリーチ演出は、図92(26)から図93(40)までの演出になる。なお、図93(40)に示す、主人公の殿様が勝利したシーンは、第四の操作手段表示Od4が表示されている状態でチャンスボタン136が操作されて開始された通常予告の一部として見ることもできる。
図93(41)では、第2装飾図柄表示装置208Mに表示されていた、第3図柄pd3の縮小表示pd3’が、第1装飾図柄表示装置208Lに復帰し、第1装飾図柄表示装置208Lにおける図柄表示領域208a〜208cいずれにも、「装飾7」が表示されている。ここでは、いずれの「装飾7」も揺れ表示(仮停止)しているが、第5図柄pd5は変動表示が継続されており、第4図柄pd4は変動表示中を表す表示態様のままである。また、ワイプ表示Wdにおける通常予告の表示(「勝利」の文字表示)は継続している。
図93(42)では、第3図柄pd3が、装飾図柄の大当りの組合せ(「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」)で停止表示(本停止)し、第5図柄pd5も、装飾図柄の大当りの組合せを停止表示(本停止)し、第4図柄pd4は、停止表示中を表す表示態様に切り替わり、不図示の第1図柄(特図)の確定表示が開始されている。この確定表示の期間中(第3図柄pd3の本停止中)も、第一の操作手段表示Od1も、ワイプ表示Wdにおける通常予告の表示(「勝利」の文字表示)も継続して表示されている。
ここで、考えられる他の例について詳述する。まず、第一の操作手段表示Od1に戻って以降の図91(13)〜図92(32)では、第一の操作手段表示Od1に対応した操作手段であるチャンスボタン136が操作されても、図91(1)の状態と同じく何も変化は起こらない。すなわち、第一の操作手段表示Od1の表示態様は変化せず、第一の操作手段表示Od1がそのまま表示され、チャンスボタン136が操作されたことに応じた演出(例えば、予告演出等)は開始されない。
一方、第一の操作手段表示Od1から第四の操作手段表示Od4に変化すると、上述したように、チャンスボタン136の操作が受け付けられ、通常予告が開始される。ここで、第四の操作手段表示Od4の表示を含めて、図92(33)〜図93(40)の一連の演出は、現在行われている図柄変動表示で大当りするか否かを占う最後の演出(いわゆる最終ジャッジ演出)に相当するともいえる。また、第四の操作手段表示Od4が表示された後、通常予告が実行される場合があることは、第四の操作手段表示Od4自体が、通常予告の表示(第二の予告演出)に相当するともいえる。
また、この例では、第一の操作手段表示Od1が変化して第四の操作手段表示Od4が表示されたが、第一の操作手段表示Od1が表示されていない状態で、第四の操作手段表示Od4が単独で表示され始めてもよいし、第一の操作手段表示Od1が表示されていても、その第一の操作手段表示Od1が変化するのではなく、第四の操作手段表示Od4が単独で表示され始めてもよい。ただし、第一の操作手段表示Od1が変化して第四の操作手段表示Od4が表示される場合の方が、第四の操作手段表示Od4が単独で表示され始めるよりも、大当り期待度が高い。
さらに、チャンスボタン136が操作されると、図93(38)では、第四の操作手段表示Od4が第一の操作手段表示Od1に戻っているが、第四の操作手段表示Od4が消えて、操作手段表示は一旦何も表示されず、大当り遊技の終了後や、第3図柄pd3の次の変動表示の開示時に、第一の操作手段表示Od1の再表示が開始されるようにしてもよい。あるいは反対に、大当り遊技が終了しても第一の操作手段表示Od1を表示しないようにしてもよいし、第3図柄pd3の次の変動表示が開示されても第一の操作手段表示Od1を表示しないようにしてもよい。
また、図92(33)に示すメータ表示Tm’のメータが0になるまでに、チャンスボタン136が操作されなかった場合であっても、操作があったものとして、メータ表示Tm’のメータが0になった後に、図93(38)〜同図(40)の通常予告の演出が実行されるようにしてもよい。
なお、図91を用いて説明した例では、第二の操作手段表示Od2が表示されている状態でチャンスボタン136が操作されると、先読み予告が開始されているが、チャンスボタン136が操作されている時点で行われている図柄変動表示を対象とした通常予告が先読み予告に代えて開始されてもよい。
図94は、図3に示す遊技盤の構成とは異なる構成の遊技盤を備えたパチンコ機における第一の操作手段表示Od1が第二の操作手段表示Od2に変化する例を段階的に示す図である。
ここでの説明は、図91〜図93に示す例と異なる点を中心に説明し、図91〜図93に示す例と同じ点については説明を省略する場合がある。
図94に示す例では、第1装飾図柄表示装置208Lの左右に配置されていた、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nの代わりに、第1装飾図柄表示装置208Lの下方に第4装飾図柄表示装置208Oが配置されている。この第4装飾図柄表示装置208Oも、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nと同じく、可動手段でもあり、表示画面の大きさは第1装飾図柄表示装置208Lよりも小さい。図94(a)に示す第4装飾図柄表示装置208Oは、上部分が第1装飾図柄表示装置208Lにおける演出表示領域208dの中央部分に前側(遊技者側)から重なり、この位置は初期位置に相当し、第4装飾図柄表示装置208Oは昇降動作可能な表示装置である。図94に示す例では、この第4装飾図柄表示装置208Oの背景画像も城下町の町並みであって、保留アイコンを表示する領域hsが4つ表示され、図94(a)では、全ての領域hsに、デフォルトの表示態様である白色の表示態様の保留アイコンh1〜h4が表示されている。
第1装飾図柄表示装置208Lにおける演出表示領域208dの左端には、変動アイコンを表示する領域csが用意されており、この領域csは、保留アイコンを表示する領域hsと同じ低いステージである。図94(a)では、その領域csに、デフォルトの表示態様である白色の表示態様の変動アイコンcが表示されており、第3図柄pd3および第5図柄pd5それぞれにおいて変動表示が行われている。また、この例では、第1装飾図柄表示装置208Lの左上に第4図柄pd4が表示されており、図94(a)では、第4図柄pd4は、変動表示中を表す表示態様である。
さらに、第1装飾図柄表示装置208Lにおける演出表示領域208dの右端には、第一の操作手段表示Od1が表示されている。
図94(b)では、変動アイコンcの上に、主人公の殿様のキャラクタの絵柄の表示Cd1が出現し、同図(c)では、殿様のキャラクタが、変動アイコンcの後ろに舞い降りて、変動アイコンを表示する領域csの上に直立姿勢で表示されている。そして、主人公の殿様のキャラクタが変動アイコンcを担ぎ(図94(d))、担いだ変動アイコンcを投げ飛ばす(図94(e))アニメーションが表示されている。すなわち、ここでのアニメーションは、変動アイコンcの移動アニメーションである。投げ飛ばされた変動アイコンcは、変動表示中の第3図柄pd3を横切り(図94(f))、第一の操作手段表示Od1に当たる(図94(g))。すると、図94(h)に示すように、変動アイコンcと第一の操作手段表示Od1の一部を隠すようにエフェクト画像Ed2が出現し、続く図94(i)では変動アイコンcが消えて第一の操作手段表示Od1に変化が生じ、図94(j)では、エフェクト画像Ed2が消えて、第一の操作手段表示Od1が表示されていた位置に第二の操作手段表示Od2が表示されている。ここでの第二の操作手段表示Od2は、青色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示態様である。また、実物のチャンスボタン136自身も、白色発光状態から青色発光状態に変化する。チャンスボタン136自身の発光態様、あるいは第二の操作手段表示Od2の表示態様として、白色態様よりも赤色態様、赤色態様よりも青色態様の方が大当りの期待度は高い。図91(1)〜同図(2)のように、第一の操作手段表示Od1が第二の操作手段表示Od2に単独で変化する場合よりも、この例のようにキャラクタが関与して第一の操作手段表示Od1が第二の操作手段表示Od2に変化する場合の方が、大当りの期待度が高くなる。なお、変動アイコンcを投げ飛ばした後の殿様のキャラクタは、同じポーズを図94(j)まで継続し、図94(k)では、変動アイコンを表示する領域csの上に直立姿勢で表示されている。
図94(k)では、キャラクタの絵柄の表示Cd1に、「チャンスじゃ」という吹き出しの表示が追加される。この「チャンスじゃ」という吹き出しの表示は操作促進表示の一種であるともいえるし、先読み予告の一種であるともいえる。また、この例でも、第二の操作手段表示Od2自体が、先読み予告の表示(第三の予告演出)に相当するともいえる。
図94(l)において、第二の操作手段表示Od2に対応した操作手段であるチャンスボタン136が操作される。第二の操作手段表示Od2が表示されている状態でチャンスボタン136が操作されると、この例でも、第二の操作手段表示Od2の表示態様が変化し、図94(m)に示すように第一の操作手段表示Od1に戻る。また、先読み予告(第一の予告演出に相当)が開始される。図94(m)では、第4装飾図柄表示装置208Oに表示されている保留アイコンの表示態様が先読み予告の表示態様に変化する変化アニメーションが開始され、第2保留アイコンh2の一部又は全部を隠すようにエフェクト画像Ed3が出現し、続く図94(n)では、エフェクト画像Ed3よりも手前側に、扇の絵柄の表示態様に変化した第2保留アイコンh2が表示されている。そして、図94(o)では、エフェクト画像Ed3が消え、先読み予告の表示態様である扇の絵柄の表示態様の第2保留アイコンh2が表示され、この先読み予告の表示態様の第2保留アイコンh2は、第2保留が消化されるまで表示され続ける。
なお、考えられる他の例について詳述する。まず、この例では、第二の操作手段表示Od2が表示されてから、チャンスボタン136が早々に操作されているが、操作タイミングが遅くなっても、操作有効期間内であれば、図94(m)〜同図(o)の先読み予告の演出が実行される。また、第二の操作手段表示Od2の表示が開始されたときに実行されている第3図柄pd3の変動表示が終了し、第3図柄pd3の次の変動表示が開始されるまでチャンスボタン136が操作されなかった場合には、第二の操作手段表示Od2は継続して表示される。すなわち、第二の操作手段表示Od2の表示が開始されたときに実行されている第3図柄pd3の変動表示が終了し停止表示中も第二の操作手段表示Od2は継続して表示され、第3図柄pd3の次の変動表示が開始されても第二の操作手段表示Od2は継続して表示され、第二の操作手段表示Od2は、連続する第3図柄pd3の変動表示を跨いで表示される。さらには、第二の操作手段表示Od2は、チャンスボタン136が操作さなければ、最長で、図94に示す第2保留アイコンh2に対応した図柄変動表示が終了するまで表示され続けてもよい。
また、青色に発光したチャンスボタン136を模した表示は、第三の操作手段表示の一例に相当しているといえる場合がある。ここにいう第三の操作手段表示とは、第一の操作手段表示Od1とは異なる態様の操作手段表示であって、第三の操作手段表示が表示されている状態で、第三の操作手段表示に対応する操作手段(ここではチャンスボタン136)が操作されても、表示態様が変化しない操作手段表示のことをいう。なお、第三の操作手段表示が表示されている状態で、第三の操作手段表示に対応する操作手段が操作された場合に、予告演出が開始されてもよいし、開始されなくてもよい。以下、青色に発光したチャンスボタン136を模した表示を、青色の第三の操作手段表示と称して説明を続ける。例えば、青色の第三の操作手段表示に、図91(10)に示すメータ表示Tmが追加されるまで、あるいはPUSHの文字が付加されるまでは、チャンスボタン136の操作を無効にし、メータ表示Tmが追加された以降、あるいはPUSHの文字が付加された以降に、チャンスボタン136の操作があれば、図94(m)〜同図(o)の先読み予告の演出が実行される場合があってもよい。すなわち、チャンスボタン136の操作を無効にする期間から有効にする期間に切り替わる場合があってもよい。この場合、青色の第三の操作手段表示に、メータ表示Tmが追加されたり、PUSHの文字が付加された後に、チャンスボタン136が操作されると、図94(m)に示すように第一の操作手段表示Od1に戻ってしまうことから、青色の第三の操作手段表示に、メータ表示Tmが追加されたり、PUSHの文字が付加されると、第三の操作手段表示は第二の操作手段表示に変化したといえる。また、青色の第三の操作手段表示から第一の操作手段表示Od1に変化する場合があってもよく、この場合には、チャンスボタン136の操作が常に無効になる。遊技者は、青色の第三の操作手段表示が表示されている状態で、チャンスボタン136を操作しても、先読み予告が開始されない場合には、チャンスボタン136の操作がいつ有効に切り替わるか、あるいは切り替わらずに第一の操作手段表示Od1に戻ってしまうかを、有効に切り替わることを期待しながら待つことになる。有効に切り替わる期待度の高さを、チャンスボタン136自身の発光態様、あるいは第三の操作手段表示の表示態様によって表してもよい。例えば、赤色態様よりも青色態様、青色態様よりも7色の変化態様(レインボー態様)の方がその期待度を高くしてもよい。チャンスボタン136の操作が有効に切り替われば、先読み予告が実行され、切り替わらずに第一の操作手段表示Od1に戻ってしまった場合よりも、大当りの期待度が高くなる。また、チャンスボタン136の操作が無効になる期間中に、第三の操作手段表示の表示態様を変化させ、有効に切り替わる期待度の高さを上げたり、反対に下げたりしてもよい。
またこの例では、チャンスボタン136の残期間表示は表示されていないが、チャンスボタン136の操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されなかった場合であっても、操作があったものとして、操作有効期間経過以降に、図94(m)〜同図(o)の先読み予告の演出が実行されるようにしてもよい。
さらに、図94(j)では、第二の操作手段表示Od2に変化しているが、第四の操作手段表示Od4に変化してもよい。この場合は、予告対象である第2保留アイコンh2に対応した図柄変動表示が開始するまで、チャンスボタン136の操作を無効にし、第2保留アイコンh2に対応した図柄変動表示が開始した後に、チャンスボタン136の操作があれば、通常予告を開始するようにしてもよい。
図95は、図94に示す例の変形例を段階的に示す図である。
ここでの説明は、図94に示す例と異なる点を中心に説明し、図94に示す例と同じ点については説明を省略する場合がある。
図95に示す例でも、第1装飾図柄表示装置208Lの下方に第4装飾図柄表示装置208Oが配置されている。図95(a)に示す第4装飾図柄表示装置208Oには、4つの保留アイコンh1〜h4が表示されており、いずれの保留アイコンh1〜h4も、デフォルトの表示態様である白色の表示態様である。また、図95(a)に示す第1装飾図柄表示装置208Lにおける演出表示領域208dの左端には、デフォルトの表示態様である白色の表示態様の変動アイコンcが表示されており、その右端には、第一の操作手段表示Od1が表示されている。
図95(b)では、第一の操作手段表示Od1の上に、主人公の殿様のキャラクタの絵柄の表示Cd1が出現し、同図(c)では、殿様のキャラクタが、第一の操作手段表示Od1の後ろに舞い降りて、直立姿勢で表示されている。そして、主人公の殿様のキャラクタが第一の操作手段表示Od1を担ぎ(図95(d))、担いだ第一の操作手段表示Od1を投げ飛ばす(図95(e))アニメーションが表示されている。すなわち、ここでのアニメーションは、第一の操作手段表示Odの移動アニメーションである。投げ飛ばされた第一の操作手段表示Od1は、変動表示中の第3図柄pd3の前を通って、図95(f)では、第1装飾図柄表示装置208Lと第4装飾図柄表示装置208Oの境にちょうど表示されている。すなわち、第一の操作手段表示Od1の上半分が第1装飾図柄表示装置208Lに表示され、第一の操作手段表示Od1の下半分が第4装飾図柄表示装置208Oに表示されている。第一の操作手段表示Od1は、そのまま第4装飾図柄表示装置208O内に落ちていき(図95(f)に示す、第一の操作手段表示Od1から下向きに延びた矢印参照)、図95(g)では、4つ並んで表示されている保留アイコンh1〜h4の上に表示されている。次いで、図95(h)に示すように、第一の操作手段表示Od1は、その場所で第二の操作手段表示Od2に変化する。すなわち、青色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示態様に変化する。また、実物のチャンスボタン136自身も、青色発光状態に変化する。
図95(i)では、第一の操作手段表示Od1が表示されていた位置に殿様のキャラクタの表示Cd1が表示されており、そのキャラクタの絵柄の表示Cd1に、「ボタンを押すのじゃ」という吹き出しの表示が追加される。この「ボタンを押すのじゃ」という吹き出しの表示は操作促進表示の一種であるともいえるし、先読み予告の一種であるともいえる。また、この例でも、第二の操作手段表示Od2自体が、先読み予告の表示(第三の予告演出)に相当するともいえる。
以降は、図94(l)以降と同じであるため、説明を省略する。
なお、図95に示す例では、投げ飛ばされた第一の操作手段表示Od1の到達地点は第4装飾図柄表示装置208O内であったが、第1装飾図柄表示装置208L内であってもよい。また、図95に示す例では、チャンスボタン136の操作が無効な状態で操作手段表示が移動している(投げ飛ばされている)が、チャンスボタン136の操作が有効な状態で操作手段表示が移動してもよい。すなわち、その表示自身が先読み予告の表示(第三の予告演出)でもある第二の操作手段表示Od2に変化した後で移動してもよい。ただし、移動中にチャンスボタン136が操作されても先読み予告は開始されない。また、考えられる他の例については、図94で考えられる他の例として説明した各種の例が適用可能である。
図96は、第一の操作手段表示Od1から第三の操作手段表示Od3に変化し、さらに第三の操作手段表示Od3から第二の操作手段表示Od2に変化する例を段階的に示す図である。
図96以降における例は、図3に示す遊技盤200を備えたパチンコ機100における例であり、図96以降の説明では、図91〜図93に示す例と異なる点を中心に説明し、図91〜図93に示す例と同じ点については説明を省略する場合がある。
図96(a)の状態は図91(a)の状態と同じであり、第3図柄pd3および第5図柄pd5それぞれにおいて変動表示が行われている。また、第2装飾図柄表示装置208Mに表示されている第4図柄pd4は、変動表示中を表す表示態様である。さらに、第3装飾図柄表示装置208Nに表示されたワイプ表示Wdの下方には、第一の操作手段表示Od1が表示されている。
図96(b)では、第一の操作手段表示Od1が第三の操作手段表示Od3に変化する。第三の操作手段表示Od3は、第一の操作手段表示Od1が発展した表示であってもよいし、第一の操作手段表示Od1から切り替わった表示であってもよい。また、第三の操作手段表示Od3は、第一の操作手段表示Od1と異なる表示である。図96(b)に示す第三の操作手段表示Od3は、白色に発光しているチャンスボタン136が振動している様子を模した表示にPUSHの文字が付加された表示態様である。異なる色の表示に変化する以外にも、このように、振動といった動作態様が異なっている表示に変化してもよい。なお、実物のチャンスボタン136自身も、白色に発光したまま振動している。さらに、これまで、背景ステージの名称としての「城下町」が表示されていたワイプ表示Wdには、「準備中」の文字が表示されている。ここでの準備中の文字は、チャンスボタン136の操作が有効になるまで待っている期間であることを表す文字になる。すなわち、チャンスボタン136の操作が無効であることを表す文字になる(以下、同じ)。したがって、第三の操作手段表示Od3が表示されている状態でチャンスボタン136を操作しても、何も変化は起こらない。すなわち、第三の操作手段表示Od3の表示態様は変化せず、第三の操作手段表示Od3がそのまま表示され、チャンスボタン136が操作されたことに応じた演出(例えば、予告演出等)は開始されない。「準備中」の文字が表示されていると、第三の操作手段表示Od3が表示されていることになる(以下、同じ)。ワイプ表示Wdに「準備中」の文字が表示されることで、第三の操作手段表示Od3の変化や今後の展開に注目させることができる場合がある。
図96(c)では、第3図柄pd3が、装飾図柄のハズレの組合せ(「装飾7」−「装飾7」−「装飾1」)で揺れ表示(仮停止)しており、同図(d)では、第3図柄pd3が、装飾図柄のハズレの組合せで停止表示(本停止)し、この本停止は同図(f)まで継続する。そして、図96(g)では第3図柄pd3の変動表示が開始されている。第三の操作手段表示Od3は、図96(b)から継続して表示されており、第3図柄pd3の停止表示中も表示され、第3図柄pd3の連続する変動表示に跨って表示されている。
図96(h)では、保留アイコンのシフト移動が開始され、次の同図(i)ではそのシフト移動が完了している。この結果、第1保留アイコンh1は、先読み予告の表示態様である赤色の表示態様の保留アイコンになっている。第三の操作手段表示Od3は、保留アイコンのシフト移動が開始してから完了するまでの間も、表示され続けている。なお、図96(b)から同図(i)まで、ワイプ表示Wdにも「準備中」の文字が表示され続けている。
図96(j)でも、第3図柄pd3の変動表示は続いている。ここで、第三の操作手段表示Od3から第二の操作手段表示Od2に変化する。図96(j)に示す第二の操作手段表示Od2は、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示と、メータ表示Tmを組合せた表示になる。また、図96(j)に示す第3装飾図柄表示装置208Nでは、ワイプ表示Wdが、「準備中」の文字から、操作促進表示である「押せ」の文字に変化している。
図96(k)でも、第3図柄pd3の変動表示は続いており、メータ表示Tmのメータが少し減少し、図96(l)において、第二の操作手段表示Od2に対応した操作手段であるチャンスボタン136が操作される。第二の操作手段表示Od2が表示されている状態でチャンスボタン136が操作されると、第二の操作手段表示Od2の表示態様が変化する。この例では、図96(m)に示すように第一の操作手段表示Od1に変化している。また、第二の操作手段表示Od2が表示されている状態でチャンスボタン136が操作されると、図96(m)に示すように、保留アイコンの表示態様が先読み予告の表示態様に変化する変化アニメーションが開始され、これまで赤色の表示態様であった第1保留アイコンh1の全部を隠すようにエフェクト画像Ed4が出現し、続く図96(n)では、エフェクト画像Ed4が消え、第1保留アイコンh1は、7色の変化態様(レインボー態様)の保留アイコンに変化している。保留アイコンの表示態様において、赤色の表示態様よりもレインボー態様の方が大当りの期待度は高い。したがって、第二の操作手段表示Od2が表示されている状態でチャンスボタン136を操作したことにより、これまで行われていた先読み予告から、大当りの期待度が高い先読み予告へ変化したことになる。
以上説明した図96の例では、第三の操作手段表示Od3から第二の操作手段表示Od2に変化し、チャンスボタン136が操作されると、先読み予告が開始されることから、第二の操作手段表示Od2自身が先読み予告の表示(第三の予告演出)でもあり、また、第三の操作手段表示Od3が表示された後、先読み予告が実行される場合があることは、第三の操作手段表示Od3自体が、先読み予告の表示(第三の予告演出)に相当するともいえる。
なお、図96(j)に示すメータ表示Tmのメータが0になるまでに、チャンスボタン136が操作されなかった場合であっても、操作があったものとして、メータ表示Tmのメータが0になった後に、図96(m)〜同図(n)の先読み予告の演出が実行されるようにしてもよい。
図97は、二種類の操作手段表示が同時に表示されている期間がある例を段階的に示す図である。
図97(b)に示す第一の操作手段表示Od1は、同図(c)において第二の操作手段表示Od2に変化し、スピーカ120からは効果音が出力されている。図97(d)では、変動表示中であった第3図柄pd3において、「装飾4」のリーチ演出が開始され、図97(e)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、第3図柄pd3を隠すようにリーチの文字画像が表示される。ただし、第4図柄pd4および第5図柄pd5は隠されておらず、変動表示が現在も継続されていることはよくわかる状態である。
次いで、図97(f)では、ボタン演出が開始され、第1装飾図柄表示装置208Lの中央には、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示が大きく表示され、その下に、残期間表示である残期間を表すメータ表示Tm’も表示されている。これらの表示は、ボタン演出の表示のうちの一部の表示であるが、第四の操作手段表示Od4に相当する。第3装飾図柄表示装置208Nには、図97(c)から表示されている第二の操作手段表示Od2が継続して表示されており、図97(f)のタイミングでは、第四の操作手段表示Od4と第二の操作手段表示Od2が同時に表示されている。なお、同時に表示されているとは、表示の開始時期まで同時である必要はなく、言い換えれば、時間的に重複して(時間的に並列的に)表示されているという意味である(以下においても同じ)。
図97(g)でも、第四の操作手段表示Od4と第二の操作手段表示Od2が同時に表示されている。この図97(g)では、図92(35)と同じく、メータ表示Tm’のメータがある程度減っているが、図97(g)では、図92(35)とは異なり、チャンスアップの表示は見えてきていない。
図97(h)では、チャンスボタン136が操作される。チャンスボタン136は、第二の操作手段表示Od2にも、第四の操作手段表示Od4にも対応する操作手段であるが、ここでは、第四の操作手段表示Od4の方が優先され、図97(i)に示すように、第四の操作手段表示Od4が消え、擬似連図柄である「継続」という装飾図柄が中図柄表示領域208bに出現し、第3図柄pd3は擬似連演出における一回目の仮停止が行われている。擬似連演出は、現在行われている図柄変動表示についての予告演出(通常予告の演出)であり第二の予告演出に相当する。一方、第二の操作手段表示Od2には何の変化もなく、第3装飾図柄表示装置208Nに表示され続けている。
先の図97(h)のタイミングにおけるチャンスボタン136の操作からほとんど間をあけずに、チャンスボタン136が再び操作される(図97(j))。ここでのチャンスボタン136の操作は、図97(k)に示すように、図91(13)と同じく、第二の操作手段表示Od2が第一の操作手段表示Od1に変化し、変化した第一の操作手段表示Od1の上に表示されているワイプ表示Wdには、先読み予告の表示(第一の予告演出)として「熱」の文字が表示され、さらに、第3装飾図柄表示装置208Nではワイプ表示Wdにエフェクト画像Edが追加されている。なお、図97(k)に示す第3図柄pd3では、擬似連演出における一回目の仮停止が継続されている。
図97(l)では、擬似連演出における第3図柄pd3の再変動が開始されており、第3装飾図柄表示装置208Nでは、エフェクト画像Edは消えているが、ワイプ表示Wdにおける先読み予告の表示(「熱」の文字表示)は継続している。
以上説明した例では、通常予告の演出と先読み予告の演出とのうち、通常予告の演出の方が優先されている。通常予告は、操作有効期間の残期間を表示するメータ表示Tm’が表示された第四の操作手段表示Od4に対応付けられており、操作有効期間は、現在行われている図柄変動表示の期間内に限られる。一方、先読み予告は、第3図柄pd3の連続する変動表示に跨って表示可能な第二の操作手段表示Od2に対応付けられており、時間的に余裕がある。このため、第四の操作手段表示Od4に対応付けられた通常予告が優先して開始された。この例のように、予告演出の開始順序(優先順序)を設けておくことで、複数の予告演出が一度に行われず、遊技者にどのようなことが起こったかを明確に知らせることができるといった利点がある。
なお、図97(d)のタイミングでチャンスボタン136が操作された場合には、図97(k)に示すような先読み予告の演出がすぐに開始され、第二の操作手段表示Od2が第一の操作手段表示Od1に変化する。したがって、この場合には、図97(f)では、第四の操作手段表示Od4と第一の操作手段表示Od1が同時に表示されることになる。また、図97に示す例では、図97(c)で第二の操作手段表示Od2に変化しているが、図96(b)等に示す第三の操作手段表示Od3に変化し、図97(g)のタイミングや同図(i)のタイミングで、第三の操作手段表示Od3から第二の操作手段表示Od2に変化してもよい。この場合には、図97(f)では、第四の操作手段表示Od4と第三の操作手段表示Od3が同時に表示されることになる。
また、図97(f)に示すメータ表示Tm’のメータが0になるまでに、チャンスボタン136が操作されなかった場合であっても、操作があったものとして、メータ表示Tmのメータが0になった後に、擬似連演出が開始されるようにしてもよい。また、第3装飾図柄表示装置208Nに表示された第二の操作手段表示Od2には、残期間表示が表示されていないが、チャンスボタン136の操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されなかった場合であっても、操作があったものとして、操作有効期間経過以降に、図97(k)の先読み予告の演出が実行されるようにしてもよい。
また、図97(h)のチャンスボタン136の操作が、単発押しあるいは短押しといったり一回押しといわれる通常操作ではなく、いわゆる長押し操作であった場合でも、擬似連演出による通常予告の演出しか開始されず、チャンスボタン136の操作を一旦止め、再び操作を行うことで、ワイプ表示Wdにおける、「熱」の文字表示とエフェクト画像Edによる先読み予告演出が開始される。
さらに、チャンスボタン136の一回の操作に対して、擬似連演出による通常予告の演出と、ワイプ表示Wdにおける、「熱」の文字表示とエフェクト画像Edによる先読み予告演出との一方の演出のみが開始されるのではなく、両方の演出が開始される場合があってもよいし、必ず開始されてもよい。
図98は、図96に示す例の変形例であって、操作手段を模した表示が同時に表示されている期間がある例を段階的に示す図である。
図98(a)に示す第一の操作手段表示Od1は、図96に示す例と同じく、図98(b)において第三の操作手段表示Od3に変化し、第三の操作手段表示Od3の上のワイプ表示Wdには、「準備中」の文字が表示されている。
図98(i)でも第三の操作手段表示Od3は表示されており、次の同図(j)のタイミングで第1特図始動口230に1球入賞があり、同図(i)では1つしか表示されていなかった保留アイコンが2つ表示されるようになる。図98(k)では、第2保留アイコンh2が増加している。この第2保留アイコンh2は、白色の表示態様の保留アイコンhdに、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が加えられたミニアイテムMIが付加された、いわゆるボタン保留アイコンである。ここにいうボタン保留アイコンとは、対応する操作手段を操作すると表示態様が変化する保留アイコンのことをいい、操作手段を模した表示である必要は必ずしもなく、操作促進表示の態様のみであったり、残期間表示の態様のみであったり、あるいはこれらを組み合わせた態様であったりしてもよい。対応する操作手段は、アイコンに絵柄として表示されている場合があり、ここではをチャンスボタン136になる。図98(k)に示すボタン保留アイコンh2は、第一の操作手段表示Od1とも、第二の操作手段表示Od2とも、第三の操作手段表示Od3とも、第四の操作手段表示Od4とも異なる表示、すなわち操作手段表示とは異なる表示であるが、ミニアイテムMIは、操作手段表示(ここでは第3装飾図柄表示装置208Nに表示される第二の操作手段表示Od2)を縮小表示したものになっている。すなわり、図98(k)に示す第2保留アイコン(ボタン保留アイコン)h2の表示態様は、第二の操作手段表示Od2を縮小した表示態様である。なお、大当りの期待度に応じてミニアイテムMIの大きさは変化してもよく、あるいは、表示される操作手段表示の大きさによっては、ボタン保留アイコンの表示態様は、操作手段表示(例えば、第二の操作手段表示Od2)を拡大した表示態様であってもよい。また、ボタン保留アイコンは、チャンスボタン136の操作有効期間に限って表示される。すなわち、ボタン保留アイコンが表示されている間は、チャンスボタン136の操作が有効として扱われる。ただし、ボタン保留アイコンが操作手段表示と同時に表示されている場合には、チャンスボタン136が操作されても、操作手段表示に関する演出が先に行われ、チャンスボタン136がもう一度操作されると、ボタン保留アイコンに関する演出が行われる場合があってもよい。以降の例においても、ボタン保留アイコンについては、ここでの説明を適用することができ、また、ボタン変動アイコンについても、ここでの説明を適用することができる。また、変化する表示態様としては、大当りの期待度の高さごとに異なる先読み予告の表示態様であって、大当りの期待度が低い表示態様としては、デフォルトの表示態様も含まれ、残念という文字図柄の表示態様も含まれる。ボタン保留アイコン自身が先読み予告の表示とみることもできる。また、ボタン保留アイコンは、操作手段表示とは異なる表示である。図98(k)の第3装飾図柄表示装置208Nには第三の操作手段表示Od3が表示されており、第三の操作手段表示Od3における、白色に発光しているチャンスボタン136が振動している様子を模した表示と、第2保留アイコンh2(ボタン保留アイコン)における、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示が同時に表示されている。なお、白い表示態様の保留アイコンを省略し、ミニアイテムMIのみを保留アイコンとした態様であってもよい。あるいは、第2保留アイコンh2は、あくまで白い表示態様の保留アイコンだけであって、第2保留アイコンh2にミニアイテムMIが付加された態様とも見ることができるが、いずれにしても、白色に発光しているチャンスボタン136が振動している様子を模した表示と、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示が同時に表示されていることになる。
図98(l)では、図96(j)と同じように、第三の操作手段表示Od3から第二の操作手段表示Od2に変化する。図97(j)に示す第二の操作手段表示Od2も、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示と、メータ表示Tmを組合せた表示になる。また、ワイプ表示Wdも、「準備中」の文字から、操作促進表示である「押せ」の文字に変化している。図98(l)〜同図(n)では、赤色に発光したチャンスボタン136を模した2つの表示が同時に表示されていることになる。ここで、第二の操作手段表示Od2の先読み予告の対象になる図柄変動表示の保留は、第1保留アイコンh1によって表されている保留である。
図98(o)では、赤色に発光したチャンスボタン136を模した2つの表示が同時に表示されている状態で、チャンスボタン136が操作される。チャンスボタン136は、第二の操作手段表示Od2にも、ボタン保留アイコンである第2保留アイコンh2にも対応する操作手段であり、ここでは、両方についての先読み予告が開始される。すなわち、図98(p)に示すように、ボタン保留アイコンである第2保留アイコンh2の全部を隠すようにエフェクト画像Ed4が出現し、第二の操作手段表示Od2の先読み予告の対象になる図柄変動表示の保留を表す第1保留アイコンh1の全部を隠すようにエフェクト画像Ed5も出現し、続く図98(q)では、それぞれのエフェクト画像Ed4,Ed5が消え、第1保留アイコンh1は、7色の変化態様(レインボー態様)の保留アイコンに変化している。また、第2保留アイコンh2は、ボタン保留アイコンから、殿様のキャラクタの顔を表す表示態様の保留アイコンに変化している。したがって、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が加えられたミニアイテムMIは消えている。一方、図98(p)の段階で、第二の操作手段表示Od2は第一の操作手段表示Od1に変化している。なお、保留アイコンの表示態様において、レインボー態様よりも殿様のキャラクタの顔を表す表示態様の方が大当りの期待度は高い。
図98に示す例では、ボタン保留アイコンに関するチャンスボタン136の操作有効期間と、第二の操作手段表示Od2に関するチャンスボタン136の操作有効期間が重なった期間(図98(l)〜同図(n)の期間)があり、この重なった期間では、チャンスボタン136の1回の操作で、保留アイコンが変化する様子を一度に見ることができ、遊技者に驚きを与えられる場合がある。また、この例では、2つの予告演出が同時に行われているが、3つ以上の予告演出が同時に行われる場合も有り得る。例えば、複数球の入賞によりボタン保留アイコンが複数出現する場合や、複数の第二の操作手段表示Od2が表示される場合(例えば、一つは第一の操作手段表示Od1から変化し、もう一つは第三の操作手段表示Od3から変化する場合等)があり得る。同時に行われる予告演出の数が多いほど大当りの期待度が高くなってもよい。同時に行われる予告演出が先読み予告の演出であれば、先読み予告の対象が異なっていてもよいし、同じであってもよい。あるいは、第四の操作手段表示Od4も同時に表示され、先の図97に示す例とは異なり、先読み予告と同時に通常予告が行われてもよい。また、第四の操作手段表示Od4が複数表示され、一回の操作で、通常予告が同時に複数行われてもよい。この場合には、同時に行われている通常予告の数が多いほど、現在行われている図柄変動表示で大当りする確率が高くなってもよい。
なお、この例では、ボタン保留アイコンの出現タイミングが、図98(k)であって、第二の操作手段表示Od2への変更タイミングより早い。したがって、第三の操作手段表示Od3から第二の操作手段表示Od2へ変化する前である図98(k)のタイミングで、チャンスボタン136を操作すると、先に、第2保留アイコンh2であるボタン保留アイコンのみが変化し、その後、第二の操作手段表示Od2が表示されてからチャンスボタン136をもう一度操作すると、今度は、第1保留アイコンh1のみが変化することになる。また、この例とは反対に、第二の操作手段表示Od2への変更タイミングが、ボタン保留アイコンの出現タイミングより早い場合もあり得る。この場合には、第二の操作手段表示Od2が表示されたタイミングで、チャンスボタン136を操作すると、先に、第1保留アイコンh1のみが変化し、その後、ボタン保留アイコンが出現してからチャンスボタン136をもう一度操作すると、今度は、ボタン保留アイコンのみが変化することになる。したがて、遊技者は、ボタン保留アイコンの出現を待って2つの保留アイコンを一度に変化させるのか、それとも1つずつ変化させるのかを選択することができ、遊技者を楽しませることができる場合がある。
また、第二の操作手段表示Od2と、ボタン保留アイコンが同時に表示されている場合であっても、チャンスボタン136の1回目の操作で第2保留アイコンh2であるボタン保留アイコンのみが変化し、2回目の操作で第1保留アイコンh1のみが変化してもよいし、あるいはその反対に、1回目の操作で第1保留アイコンh1のみが変化し、2回目の操作で第2保留アイコンh2であるボタン保留アイコンのみが変化してもよい。
さらに、この例では、第二の操作手段表示Od2の先読み予告の対象になる図柄変動表示の保留は、第1保留アイコンh1によって表されている保留であったが、第2保留アイコンh2によって表されている保留になる場合もある。この場合には、ボタン保留アイコンによる先読み予告と重なることになるが、チャンスボタン136を1回操作すると、第2保留アイコンh2が、エフェクト画像によって隠された後、レインボー態様の保留アイコンに変化し、チャンスボタン136をもう1回操作すると、第2保留アイコンh2が、エフェクト画像によって再び隠された後、殿様のキャラクタの顔を表す表示態様の保留アイコンに変化するといった、2回操作による2段階の変化であってもよい。ここでの2回操作は、通常操作を間隔をあけて2回行う他、連打操作であってもよく、通常操作を間隔をあけて2回行う操作に限ってもよいし、連打操作に限ってもよい。あるいは、チャンスボタン136を1回操作しただけで、上記2段階の変化が行われてもよい。ここでの1回操作は、通常操作であってもよいし、長押し操作であってもよく、通常操作に限ってもよいし、長押し操作に限ってもよい。
また、図98(l)に示すメータ表示Tmのメータが0になるまでに、チャンスボタン136が操作されなかった場合であっても、操作があったものとして、メータ表示Tmのメータが0になった後に、図98(p)〜同図(q)の先読み予告の演出が実行されるようにしてもよい。
図99は、第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208Nそれぞれに操作手段表示が表示されている例を段階的に示す図である。
この図99に示す例は、図96に示す例の変形例であり、図99(a)に示す第2装飾図柄表示装置208Mには、図96(a)では表示されていた、殿様のキャラクタの絵柄の表示Cd、文字表示Lv、およびゲージ表示Gmの組合せからなるミニキャラは表示されておらず、代わりに第一の操作手段表示Od1が表示されている。また、図99(a)に示す第3装飾図柄表示装置208Nにも第一の操作手段表示Od1が表示されている。
図99(b)では、第3装飾図柄表示装置208Nに表示されていた第一の操作手段表示Od1が第三の操作手段表示Od3に変化し、第三の操作手段表示Od3の上のワイプ表示Wdには、「準備中」の文字が表示されている。一方、図99(b)に示す第2装飾図柄表示装置208Mには、第一の操作手段表示Od1が表示されており、第一の操作手段表示Od1と第三の操作手段表示Od3が同時に表示されていることになる。これら第一の操作手段表示Od1および第三の操作手段表示Od3はともに、第3図柄pd3の次の変動表示まで表示され続け、第3図柄pd3の連続する変動表示に跨って表示されている。
図99(i)では、第2装飾図柄表示装置208Mに表示されていた第一の操作手段表示Od1が第二の操作手段表示Od2に変化する。一方、図99(i)に示す第3装飾図柄表示装置208Nには、第三の操作手段表示Od3が依然として表示されており、第二の操作手段表示Od2と第三の操作手段表示Od3が同時に表示されていることになる。
図99(j)では、第3装飾図柄表示装置208Nに表示されていた第三の操作手段表示Od3が第二の操作手段表示Od2に変化し、第2装飾図柄表示装置208Mにも、第3装飾図柄表示装置208Nにも、第二の操作手段表示Od2が表示されていることになる。なお、第2装飾図柄表示装置208Mに表示された第二の操作手段表示Od2は、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が加えられた表示のみであるのに対して、第3装飾図柄表示装置208Nに表示された第二の操作手段表示Od2は、第2装飾図柄表示装置208Mにおける表示と同じ表示に、メータ表示Tmが追加された表示であり、両者の間では表示態様が異なっている。ただし、表示態様が同じであってもよい。
図99(k)では、チャンスボタン136が操作される。チャンスボタン136は、いずれの第二の操作手段表示Od2にも対応する操作手段であり、図99(l)では、第2装飾図柄表示装置208Mに表示されていた第二の操作手段表示Od2は表示態様が変化し、白色に発光したチャンスボタン136を模した表示に扇の絵柄Fdが重なった表示態様になっている。扇の絵柄Fdは先読み予告の表示であって、大当りの期待度が高い絵柄である。ここでは、保留が1つしか残っていないため、先読み予告の対象は第1保留の図柄変動表示であることがわかるが、保留が2つ以上残っている場合には、扇の絵柄Fdによる先読み予告では、予告対象の図柄変動表示は不明である。なお、扇の絵柄Fdによる先読み予告に代えて扇の絵柄Fdによる通常予告であってもよい。一方、図99(l)に示すように、第3装飾図柄表示装置208Nに表示された第二の操作手段表示Od2は第一の操作手段表示Od1に変化し、第1保留アイコンh1の全部を隠すようにエフェクト画像Ed4が出現する。チャンスボタン136を操作した後の、第2装飾図柄表示装置208Mにおける扇の絵柄Fdの出現タイミングと、第1装飾図柄表示装置208Lにおけるエフェクト画像Ed4の出現タイミングは、一致していてもよいし、ずれていてもよい。例えば、この例では、ともに先読み予告であって、予告対象も共通であることから、出現タイミングは同時であり、先読み予告の対象が異なる場合は、大当りの期待度が高い方が先に出現したり、反対に後から出現してもよい。また、一方が先読み予告で他方が通常予告である場合には、図97に示した例と同じように通常予告が優先されて先に出現してもよいし、反対に先読予告が先に出現してもよい。さらに、操作手段表示が表示される装飾図柄表示装置で優先順位が決定されてもよい。例えば、第2装飾図柄表示装置208Mに表示される操作手段表示の方が、第3装飾図柄表示装置208Nに表示される操作手段表示よりも優先的に先に開始されるようにしてもよいし、あるいはその逆であってもよい。
図99(m)では、第2装飾図柄表示装置208Mに出現した扇の絵柄Fdが上昇し(図99(m)に示す上向きの矢印参照)、第一の操作手段表示Od1が見えている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、エフェクト画像Ed4が消え、第1保留アイコンh1は殿様のキャラクタの顔を表す表示態様に変化している。
図99(n)では、第一の操作手段表示Od1の上で、扇の絵柄Fdにエフェクト画像Edがかかり、その後、扇の絵柄Fdはエフェクト画像Edとともに消える(図99(o))。すなわち、先読み予告の対象となる図柄変動表示が開始される前に、扇の絵柄Fdは消えてしまい、扇の絵柄Fdによる先読み予告は短時間で終了する演出である。一方、図99(n)においても同図(o)においても、第1保留アイコンh1は、殿様のキャラクタの顔を表す表示態様で表示され続けている。なお、扇の絵柄Fdは、先読み予告の対象となる図柄変動表示が開始されるまで表示され続けてもよいし、先読み予告の対象となる図柄変動表示が終了するまで表示され続けてもよい。
なお、この例では、図98の例と同じく、チャンスボタン136の1回の操作で2種類の予告が開始されているが、チャンスボタン136の1回の操作で一つの予告しか開始されない場合があってもよく、1回の操作で2種類の予告が開始される方が、1回の操作で一つの予告しか開始されない場合よりも大当りの期待度が高くてもよい。また、操作手段表示が、第2装飾図柄表示装置208Mに表示されている期間と、第3装飾図柄表示装置208Nに表示されている期間が重ならず、ずれていてもよく、この場合には、操作手段表示が表示される装飾図柄表示装置で大当りの期待度の大きさが決定されてもよい。例えば、操作手段表示が第2装飾図柄表示装置208Mにのみ表示されている状態でチャンスボタン136を操作した場合の方が、操作手段表示が第3装飾図柄表示装置208Nにのみ表示されている状態でチャンスボタン136を操作した場合よりも、大当りの期待度が高くてもよいし、あるいはその逆に低くてもよい。
また、図99(j)に示すメータ表示Tmのメータが0になるまでに、チャンスボタン136が操作されなかった場合であっても、操作があったものとして、メータ表示Tmのメータが0になった後に、図99(l)〜同図(o)の予告演出が実行されるようにしてもよい。
図100は、操作手段表示の変化前後で演出が異なる場合の一例を段階的に示す図である。
この図100に示す例では、図100(c)に示すように、第一の操作手段表示Od1が表示されている状態で、第一の操作手段表示Od1に対応した操作手段であるチャンスボタン136が操作されると、スピーカ120から「ピコ」といった操作音が出力される。すなわち、このタイミングでのチャンスボタン136の操作が受け付けられなかったり、受け付けられたとしても該操作が無効にされることはなく、該操作は有効として受け付けられ、その結果として操作音が出力されている。なお、チャンスボタン136の操作は有効とされるが、チャンスボタン136の操作に応じて、第一の操作手段表示Od1の表示態様が変化することはない。
図100(d)では、同図(b)におけるチャンスボタン136の操作とは無関係に第一の操作手段表示Od1が第三の操作手段表示Od3に変化する。この第三の操作手段表示Od3は、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が加えられた表示態様であり、第二の操作手段表示Od2の表示態様と同じである。したがって、遊技者は、第二の操作手段表示Od2と第三の操作手段表示Od3の区別がつかないが、操作手段(ここではチャンスボタン136)が操作されると、第二の操作手段表示Od2であれば表示態様が変化し、第三の操作手段表示Od3であれば表示態様が変化しない。
第三の操作手段表示Od3に変化した後、図100(e)に示すように、チャンスボタン136が再度操作されると、今度は、スピーカ120から「ピコピコ」といった音が出力される。この音は、先の図100(c)で出力された操作音と異なっているが、第三の操作手段表示Od3に対応した操作音であってもよいし、あるいは先読み予告の演出音であってもよい。なおここでも、チャンスボタン136の操作に応じて、第三の操作手段表示Od3の表示態様が変化することはない。第三の操作手段表示Od3は、第3図柄pd3の次の変動表示まで表示され続け、第3図柄pd3の連続する変動表示に跨って表示されている。
また、第三の操作手段表示Od3が表示されている状態で、チャンスボタン136が操作されると、先読み予告の演出音が出力される場合には、第三の操作手段表示Od3自体が、先読み予告の表示(第四の予告演出)に相当するともいえる。
図100(n)では、第三の操作手段表示Od3が、第二の操作手段表示Od2に変化する。すなわち、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示が拡大表示され、その下に大きなメータ表示Tmが追加表示されている。ただし、表示位置に変更はなく、第二の操作手段表示Od2も第2装飾図柄表示装置208Mに表示されている。また、操作手段表示に変化があったことを報知するために、スピーカ120からは効果音が出力される。
図100(o)ではメータ表示Tmのメータが少し減少しており、続く図100(p)において、チャンスボタン136が操作される。ここでのチャンスボタン136の操作は、図100(q)に示すように、第二の操作手段表示Od2が第一の操作手段表示Od1に変化し、変化した第一の操作手段表示Od1の上に表示されているワイプ表示Wdには、先読み予告の表示(第一の予告演出)として「熱」の文字が表示され、さらに、第3装飾図柄表示装置208Nではワイプ表示Wdにエフェクト画像Edが追加されている。図100(q)における先読み予告は、大当りの期待度が高い予告である。この例では、図100(f)におけるスピーカ120からの出力音が、図100(c)におけるスピーカ120からの出力音と異なっている。すなわち、操作音は演出の一種であり、操作手段表示の変化前(図100(c))と変化後(図100(f))で演出が異なっていることになる。操作手段表示が変化した後の演出が、変化前の演出と異なっていた場合には、その後に、図100(n)における効果音の出力を経て、図100(q)における大当りの期待度が高い予告が実行される場合がある。上記効果音の出力タイミングは遊技者にはわからず、この効果音の出力や操作手段表示の変化に遊技者の注意を向けることができ、それまでのハズレ(例えば、図100(j)におけるハズレ)における失望感を薄れさせることができる場合がある。
なお、操作手段表示の変化前後で演出が異なっても、大当りの期待度が低い予告が実行される場合があってもよいが、大当りの期待度が高い予告の方が実行されやすい。
また、図100(g)〜同図(m)の期間中にチャンスボタン136がもう一度操作されても、第三の操作手段表示Od3の表示態様は変化せず、スピーカ120から「ピコピコ」といった音が再度出力されるだけである。
さらに、図100(n)に示すメータ表示Tmのメータが0になるまでに、チャンスボタン136が操作されなかった場合であっても、操作があったものとして、メータ表示Tmのメータが0になった後に、図100(q)の先読み予告の演出が実行されるようにしてもよい。
図101は、操作手段表示の変化前後で演出が同じ場合の一例を段階的に示す図である。以下、先の図100に示す例との相違点を中心に説明する。
この図101に示す例でも、図101(c)では、第一の操作手段表示Od1が表示されている状態で、第一の操作手段表示Od1に対応した操作手段であるチャンスボタン136が操作されたことにより、スピーカ120から「ピコ」といった操作音が出力されている。
また、図101(f)では、第一の操作手段表示Od1が変化した第三の操作手段表示Od3が表示されている状態で、チャンスボタン136が操作されたことにより、スピーカ120から「ピコ」といった音が出力されている。すなわち、操作手段表示の変化前後で、同じ音が出力されている。
図101(n)では、第三の操作手段表示Od3が、第二の操作手段表示Od2に変化する。ここでの第二の操作手段表示Od2にも、図100(n)の場合と同じく、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示が含まれているが、この表示は拡大表示ではなく、普通サイズである。また、普通サイズのメータ表示Tmも含まれている。さらに、操作手段表示に変化があったことを報知するために、スピーカ120からは効果音が出力されている。
図101(o)において、チャンスボタン136が操作されると、これまで第二の操作手段表示Od2であった操作手段表示が第一の操作手段表示Od1に変化し、変化した第一の操作手段表示Od1の上に表示されるワイプ表示Wdには、先読み予告の表示(第一の予告演出)として「微熱」の文字が表示されている。ここでは、図100(q)に示すようなエフェクト画像Edは追加されておらず、図101(p)における「微熱」の先読み予告は、図101(q)に示す「熱」の先読み予告に比べて、大当りの期待度が低い予告になる。この例では、操作手段表示の変化前(図101(c))と変化後(図101(f))で演出(ここではスピーカ120からの出力音)が同じであることになり、同じであった場合には、その後に、図101(n)における効果音の出力を経て、図101(p)における大当りの期待度が低い予告が実行される場合がある。なお、操作手段表示の変化前後で演出が同じであっても、大当りの期待度が高い予告(図100(q)に示す予告)や、「微熱」の代わりに「当確濃厚」や「大盤振舞」といった大当りの期待度が非常に高い予告が実行される場合があってもよいが、大当りの期待度が低い予告の方が実行されやすい。
なお、図101(g)〜同図(m)の期間中にチャンスボタン136がもう一度操作されても、第三の操作手段表示Od3の表示態様は変化せず、スピーカ120から「ピコ」といった音が再度出力されるだけである。
図102は、保留が増加したタイミングで行われていた第3図柄pd3の変動表示の実行中にチャンスボタン136が操作された例を段階的に示す図である。
図102(a)では、保留がない状態で第3図柄pd3が変動表示しており、第3装飾図柄表示装置208Nには第一の操作手段表示Od1が表示されている。そして、次の同図(b)のタイミングで第1特図始動口230に1球入賞があり、同図(c)では第1保留アイコンh1が表示されている。この第1保留アイコンh1は、白色の表示態様の保留アイコンhdに、白色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が加えられたミニアイテムMI’が付加された、いわゆるボタン保留アイコンである。ここでのミニアイテムMI’の表示態様は、第3装飾図柄表示装置208Nに表示された第一の操作手段表示Od1の表示態様と同じである。仮に、図102(c)のタイミングでチャンスボタン136が操作されても、何も変化は起こらない。すなわち、第一の操作手段表示Od1の表示態様は変化せず、第一の操作手段表示Od1がそのまま表示され、チャンスボタン136が操作されたことに応じた演出は開始されない。この、チャンスボタン136が操作されたことに応じた演出には、ボタン保留アイコンの変化アニメーションも含まれ、ボタン保留アイコンの表示態様も何ら変化しない。
図102(d)では、第3装飾図柄表示装置208Nに表示されていた第一の操作手段表示Od1が第二の操作手段表示Od2に変化し、同図(e1)のタイミングでチャンスボタン136が操作される。すなわち、保留が増加した図102(b)のタイミングで行われていた第3図柄pd3が停止表示する前にチャンスボタン136が操作される。すると、図102(f1)に示すように、第二の操作手段表示Od2が第一の操作手段表示Od1に変化し、変化した第一の操作手段表示Od1の上に表示されているワイプ表示Wdには、先読み予告の表示(第一の予告演出)として「次は」の文字が表示され、さらに、第3装飾図柄表示装置208Nではワイプ表示Wdにエフェクト画像Edが追加されている。一方、第1保留アイコンh1はミニアイテムMI’を含む表示態様であり、何ら変化しない。
図102(g1)では、第3図柄pd3が停止表示(本停止)している。仮に、この本停止までにチャンスボタン136が操作されなかった場合であっても、操作があったものとして、本停止前、あるいは本停止中に、図102(f1)に示す先読み予告が実行されるようにしてもよい。
図102(h1)では、第1保留アイコンh1が表す第1保留が消化され、第3図柄pd3が変動表示を開始している。ワイプ表示Wdでは、先読み予告の表示として表示されていた「次は」の文字が消え、背景ステージの名称としての「城下町」が表示されている。また、それまで第1保留アイコンh1であったボタン保留アイコンは、ミニアイテムMI’を含んだまま、変動アイコンを表示する領域csに向けて移動を開始し、図102(i1)では、変動アイコンを表示する領域csに到達し、ミニアイテムMI’を含んだまま変動アイコンcとして表示されている。なお、それまで第1保留アイコンh1であったアイコンは、変動アイコンを表示する領域csに到達した時点で変動アイコンになるととらえる以外に、第1図柄(特図)が変動表示を開始した時点で変動アイコンになるととらえてもよいし、保留アイコンを表示する領域hsから離れた時点で変動アイコンになるととらえてもよい。
図102(j1)では、変動アイコンcに含まれているミニアイテムMI’が、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が加えられた表示態様のミニアイテムMIに変化する。ここでのミニアイテムMIの表示態様は、第二の操作手段表示Od2の表示態様と同じである。
図102(k1)のタイミングでチャンスボタン136が操作されると、図102(l1)に示すように、変動アイコンcの全部を隠すようにエフェクト画像Ed6が出現し、図102(m1)では、そのエフェクト画像Ed6が消え、変動アイコンcは殿様のキャラクタの顔を表す表示態様に変化している。殿様のキャラクタの顔を表す表示態様は、大当りの期待度がかなり高い、通常予告の表示態様に相当し、変動アイコンcを用いた通常予告が開始されている。
なお、この例では、ミニアイテムMIにチャンスボタン136の残期間表示は表示されていないが、チャンスボタン136の操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されなかった場合であっても、操作があったものとして、操作有効期間経過以降に、変動アイコンcを用いた通常予告が開始されるようにしてもよい。
図103は、図102に示す例においてチャンスボタンの操作が遅れた場合の例を段階的に示す図である。以下、図102に示す例との相違点について説明する。
この図103に示す例では、保留が増加したタイミングで行われていた第3図柄pd3の変動表示の実行中には、チャンスボタン136が操作されず、第3図柄pd3の次の変動表示が開始されてからチャンスボタン136が操作される(図103(i2))。すなわち、第3装飾図柄表示装置208Nには第二の操作手段表示Od2が表示され、変動アイコンcに第二の操作手段表示Od2の表示態様と同じ表示態様のミニアイテムMIが含まれている状態で、チャンスボタン136が操作される。すると、図103(j2)に示すように、第二の操作手段表示Od2が第一の操作手段表示Od1に変化し、変化した第一の操作手段表示Od1の上に表示されているワイプ表示Wdには、通常予告の表示(第二の予告演出)として「熱い」の文字が表示され、さらに、第3装飾図柄表示装置208Nではワイプ表示Wdにエフェクト画像Edが追加されている。加えて、第1装飾図柄表示装置208Lでは、「CHANCE」という文字図柄が、変動表示中の第3図柄pd3に前側から重なるように大きく表示される。一方、変動アイコンを表示する領域csでは、変動アイコンcの全部を隠すようなエフェクト画像Ed6が出現する。
図103(k2)では、そのエフェクト画像Ed6が消え、変動アイコンcは殿様のキャラクタの顔を表す表示態様に変化している。また、ワイプ表示Wdにおけるエフェクト画像Edも消えている。
図103(l2)では、同図(f2)で開始された第3図柄pd3の変動表示は継続しており、変動アイコンcが殿様のキャラクタの顔を表す表示態様で表示され続けるとともに、ワイプ表示Wdにおける通常予告の表示(「熱い」の文字表示)も表示され続けている。なお、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されていた「CHANCE」という文字図柄は消え、変動表示中の第3図柄pd3が視認可能になっている。また、ワイプ表示Wdにおける通常予告の表示(「熱い」の文字表示)も、背景ステージの名称としての「城下町」に変更し、第二の操作手段表示Od2に対応した通常予告は早めに終了させてもよい。この後、第3図柄pd3の変動表示が終了し、大当りの組合せで停止表示(本停止)する。なお、通常予告が実行されても、ハズレの組合せで停止表示(本停止)する場合もある。
以上説明した、図102および図103の例では、第二の操作手段表示Od2に変化した時点からチャンスボタン136の操作は受付可能であり、副制御部400,500側では、予告対象の図柄変動表示が開始される前までにチャンスボタン136の操作を検出した場合には、第二の操作手段表示Od2に対応した先読み予告の演出データを用いて、図102(f1)〜同図(g1)に示す先読み予告を実行し、予告対象の図柄変動表示が開始された後(例えば、主制御部300から図柄変動開始コマンドを受信した後)にチャンスボタン136の操作を検出した場合には、副制御部400,500側では、第二の操作手段表示Od2に対応した通常予告の演出データを用いるとともに、変動アイコンcの表示態様を変化させる演出データを用いて、図103(j2)以降に示す通常予告を実行する。このため、遊技者には、チャンスボタン136をいつ操作するかを選択する楽しみを与えることができる場合がある。
図104は、チャンスボタン136が操作された後の操作手段表示が一旦消える例を段階的に示す図である。
図104(a)に示す第一の操作手段表示Od1は、同図(b)において第二の操作手段表示Od2に変化し、スピーカ120からは効果音が出力されている。ここでの第二の操作手段表示Od2は、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示と、メータ表示Tmを組合せた表示である。
第3図柄pd3の変動表示中である図104(d)のタイミングでチャンスボタン136が操作されると、同図(e)に示すように、ワイプ表示Wdには、先読み予告の表示(第一の予告演出)として「次」の文字が表示され、さらに、第3装飾図柄表示装置208Nではワイプ表示Wdにエフェクト画像Edが追加されている。また、ワイプ表示Wdの下に表示されていた第二の操作手段表示Od2は消え、ワイプ表示Wdの下には何の操作手段表示も表示されていない。
図104(f)では、エフェクト画像Edが消えるが、ワイプ表示Wdには、「次」の文字が表示され続けている。しばらく、第3図柄pd3の変動表示が続いた後、図104(i)では、第3図柄pd3が、装飾図柄のハズレの組合せで揺れ表示(仮停止)し、同図(j)では、第3図柄pd3が、装飾図柄のハズレの組合せで停止表示(本停止)する。第3図柄pd3の停止表示(本停止)は図104(m)まで続く。この停止表示(本停止)中に、図104(k)に示すように、ワイプ表示Wdが、先読み予告の表示として「次」の文字から、背景ステージの名称としての「城下町」に変更される。この図104(k)の時点まで、操作手段表示は表示されていない。
第3図柄pd3の停止表示(本停止)が続く中、図104(l)〜同図(m)に示すように、第3装飾図柄表示装置208Nでは、第一の操作手段表示Od1が下から徐々に出現してくるアニメーション(表示開始アニメーション)が表示され、最終的には、第3図柄pd3の停止表示(本停止)中に、ワイプ表示Wdの下に第一の操作手段表示Od1が表示される。
このように、第二の操作手段表示Od2は、対応する操作手段(ここではチャンスボタン136)が操作されると、第一の操作手段表示Od1にすぐに切り替わらなくてもよく、一旦消えてから第一の操作手段表示Od1になって表示されてもよい。
また、第一の操作手段表示Od1が表示されるタイミングは、第3図柄pd3の変動表示中に第二の操作手段表示Od2が消えた場合には、その変動表示中であってもよいし、第3図柄pd3の次の変動表示開始時であってもよいし、次の変動表示中であってもよい。また、上記タイミングは、第3図柄pd3の停止表示(本停止)中に第二の操作手段表示Od2が消えた場合には、その停止表示(本停止)中であってもよいし、第3図柄pd3の次の変動表示開始時であってもよいし、次の変動表示中であってもよい。
また、この例では、第一の操作手段表示Od1が表示されているが、第三の操作手段表示Od3であってもよいし、第四の操作手段表示Od4であってもよいし、先に表示されていた第二の操作手段表示Od2とは異なる態様の第二の操作手段表示Od2であってもよい。
さらに、第四の操作手段表示Od4も、対応する操作手段(ここではチャンスボタン136)が操作されると、図93(38)に示すように、第一の操作手段表示Od1にすぐに切り替わらなくてもよく、一旦消えてから第一の操作手段表示Od1になって表示されてもよい。また、第四の操作手段表示Od4が表示されている状態で対応する操作手段が操作された場合には、第一の操作手段表示Od1以外の操作手段表示が表示されてもよい。
また、各種の操作手段表示Od1〜Od4は、大当り遊技中は、非表示になり、大当り遊技終了後に表示が開始される場合は、上記表示開始アニメーションなしに突然表示されてもよい。
また、各種の操作手段表示Od1〜Od4は、表示中一旦消えて、再表示されてもよい。例えば、第3図柄pd3の変動表示中に一旦消えて、その変動表示中に再表示されてもよいし、次の変動表示開始時に再表示されてもよいし、次の変動表示中に再表示されてもよい。あるいは、第3図柄pd3の停止表示(本停止)中に一旦消えて、その停止表示(本停止)中に再表示されてもよいし、次の変動表示開始時に再表示されてもよいし、次の変動表示中に再表示されてもよい。
図105は、操作手段表示の表示の仕方の変形例を示す図である。
図105(a)では、向かって左側の第2装飾図柄表示装置208Mに第3図柄pd3の縮小表示pd3’と、変動アイコンを表示する領域csおよび変動アイコンcが表示され、向かって右側の第3装飾図柄表示装置208Nに第一の操作手段表示Od1が表示されている。なお、スーパーリーチ演出が実行されており、第1装飾図柄表示装置208Lには、殿様と剣豪の斬り合い後のシーンが表示されている。
図105(b)では、第2装飾図柄表示装置208Mが右側に移動を開始し、第3装飾図柄表示装置208Nが左側に移動を開始している。すなわち、両者208M,208Nが互いに接近する方向に移動を開始している。
図105(c)には、第1装飾図柄表示装置208Lの中央部分で、第2装飾図柄表示装置208Mの右端と第3装飾図柄表示装置208Nの左端が当接した瞬間が示されている。すなわち、第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208Nが完全に閉まった瞬間が示されている。この段階では、第2装飾図柄表示装置208Mにおける表示にも、第3装飾図柄表示装置208Nにおける表示にも変化はない。なお、第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208Nが完全に閉まった状態では、家紋役物224E’の下方部分が、第2装飾図柄表示装置208Mの右上端部分と第3装飾図柄表示装置208Nの左上端部分に前側から重なっている。また、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されていた殿様も剣豪も、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nによって隠されている。しかしながら、第五図柄pd5は、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nによって隠されておらず、視認可能である。
図105(d)では、第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208Nが完全に閉まった状態で、第3装飾図柄表示装置208Nに表示されていた第一の操作手段表示Od1が第二の操作手段表示Od2に変化している。すなわち、第二の操作手段表示Od2として、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示が、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nに跨るようにして拡大表示されており、さらに、その下に、同じく第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nに跨るようにして、大きなメータ表示Tm’も表示されている。なお、第3装飾図柄表示装置208Nから第一の操作手段表示Od1は消えている。また、第2装飾図柄表示装置208Mからは、第一の操作手段表示Od1を目立たせるため、変動アイコンを表示する領域csおよび変動アイコンcが消えている。
なお、この例では、第二の操作手段表示Od2が、2つの装飾図柄表示装置に跨るように拡大表示されているが、3つの装飾図柄表示装置に跨るように拡大表示されてもよい。また、拡大表示に限らず、変化前の表示(ここでは第一の操作手段表示Od1)の大きさと同じであってもよい。さらに、第二の操作手段表示Od2以外の他の操作手段表示でも同じことである。すなわち、操作手段表示は、複数の装飾図柄表示装置に跨るように表示されてもよい。
以上、図91〜図105を用いて説明した例では、第3図柄pd3の停止表示(本停止)中も、操作手段表示が表示されていることで、まだ、第3図柄pd3の変動表示が終了していないかのように遊技者に思わせることができる。
なお、図91〜図105を用いて説明した例では、操作手段表示は、図1に示すチャンスボタン136に対応した表示であって、そのチャンスボタン136が操作される例であったが、操作手段表示は、第二のチャンスボタン、透過部191、操作キーユニット181等の他の操作手段に対応した表示であってもよい。
また、チャンスボタン136の操作は、単発押しあるいは短押しといったり一回押しといわれる通常操作であってもよいし、長押し操作であってもよいし、連打操作であってもよいし、通常操作を間隔をあけて複数回行う操作であってもよい。
また、以上説明した先読み予告や通常予告等の予告は、予告が実行されても必ずしも大当りするとは限らず、ハズレる場合もあり得る。すなわち、大当りの期待度が高い予告ほど、ハズレる可能性は低くなり、大当りする可能性が高くなる。
また、図92(26)〜図93(40)では、スーパーリーチ演出の実行中に、第一の操作手段表示Od1や第四の操作手段表示Od4が表示されているが、スーパーリーチ演出の実行中には、第一の操作手段表示Od1〜第四の操作手段表示Od4のうちの少なくとも一つの操作手段表示あるいは全部の操作手段表示が、非表示になる場合があってもよいし、必ず非表示になってよい。なお、複数種類のスーパーリーチ演出がある場合には、一又は複数種類の或るスーパーリーチ演出に限って、非表示になる場合があってもよいし、必ず非表示になってよい。また、図97(i)では、擬似連演出の実行中に、第二の操作手段表示Od2が表示されているが、擬似連演出の実行中にも、第一の操作手段表示Od1〜第四の操作手段表示Od4のうちの少なくとも一つの操作手段表示あるいは全部の操作手段表示が、非表示になる場合があってもよいし、必ず非表示になってよい。さらに、スーパーリーチ演出や擬似連演出に限らず特定演出の実行中は、第一の操作手段表示Od1〜第四の操作手段表示Od4のうちの少なくとも一つの操作手段表示あるいは全部の操作手段表示が、非表示になる場合があってもよいし、必ず非表示になってよい。
また、アタッカーが開放する大当り遊技の実行中は、第一の操作手段表示Od1〜第四の操作手段表示Od4のうちの少なくとも一つの操作手段表示あるいは全部の操作手段表示が、非表示になる場合があってもよいし、必ず非表示になってよい。一方、大当り遊技の実行中ではない非大当り遊技中は、全部の操作手段表示Od1〜Od4が表示可能である。ただし、非大当り遊技中であっても、確変状態(特図高確率状態)では、第一の操作手段表示Od1〜第四の操作手段表示Od4のうちの少なくとも一つの操作手段表示あるいは全部の操作手段表示が、非表示になる場合があってもよいし、必ず非表示になってよい。また、非大当り遊技中であっても、電サポ状態(普図高確率状態)では、第一の操作手段表示Od1〜第四の操作手段表示Od4のうちの少なくとも一つの操作手段表示あるいは全部の操作手段表示が、非表示になる場合があってもよいし、必ず非表示になってよい。
また、第二の操作手段表示Od2は、第一の操作手段表示Od1の表示態様と、色又は大きさの少なくともいずれか一方が異なる表示態様の表示であってもよい。例えば、図91(2)〜同図(9)に示す第二の操作手段表示Od2は、第一の操作手段表示Od1の表示態様と色のみが異なるが、色は同じで大きさのみが異なってもよい。一方、図100(n)〜同図(o)に示す第二の操作手段表示Od2は、第一の操作手段表示Od1の表示態様と色および大きさが異なり、さらにメータ表示Tmが追加されている。
さらに、第三の操作手段表示Od3も、第一の操作手段表示Od1の表示態様と、色又は大きさの少なくともいずれか一方が異なる表示態様の表示であってもよい。例えば、図100(d)から同図(m)に示す第三の操作手段表示Od3は、第一の操作手段表示Od1の表示態様と色のみが異なるが、色は同じで大きさのみが異なってもよいし、色と大きさの両方が異なってもよいし、さらに模様や形状が異なってもよい。
また、第一の操作手段表示Od1〜第四の操作手段表示Od4のいずれの操作手段表示も全て、対応した操作手段(ここではチャンスボタン136)を模した表示を含む表示であったが、チャンスボタン136を模した表示を、必ずしも含んでいる必要はなく、全ての操作手段表示が含んでいなくてもよいし、一部の操作手段表示(例えば、第二の操作手段表示Od2)しか含んでいなくてもよい。
また、操作手段表示が表示されている状態で、操作手段が操作されると開始される演出としては、現在行われている図柄変動に関する演出、先読みに関する演出、変動停止中の演出(例えば、変動停止中であって保留がない状態における演出(デモ演出を含んでもよいし含まなくてもよい))等を列挙することができる。すなわち、操作手段が操作されると開始される演出としては、上記列挙したもの総てであってもよいし、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。
また、図98(k)や同図(l)等では、操作手段表示と、操作手段に関する表示であるものの操作手段表示とは別であるボタン保留アイコンが一緒に表示されているが、操作手段に関する表示であるものの操作手段表示Od1〜Od4とは別である表示としては、ボタン保留アイコン以外に、ジャッジ演出におけるボタン表示、擬似連煽り演出におけるボタン表示、会話予告におけるボタン表示等があげられる。これらの表示も、操作手段表示Od1〜Od4と一緒に表示される場合がある。また、ボタン保留アイコンといった保留アイコンに絡む表示は別であるが、ジャッジ演出におけるボタン表示、擬似連煽り演出におけるボタン表示、会話予告におけるボタン表示等は、操作手段表示の一種と見ることができる場合もある。例えば、図92(33)〜図92(36)に示す第四の操作手段表示Od4は、ジャッジ演出におけるボタン表示と見ることもできる。
以上、本発明をパチンコ機(弾球遊技機)に適用させた例について詳細に説明したが、本発明の遊技台は、これに限るものではなく、例えば、メダルや遊技球(パチンコ球)を使用する回胴遊技機(スロットマシン)にも適用可能である。すなわち、これまでに説明したパチンコ機100は、ぱちんこ(1種+1種)であるが、他のぱちんこ(例えば、1種、2種、3種、1種+2種等)でもよく、スロット等(パロット、じゃん球)でもよい。より具体的には、メダル(遊技媒体)を投入してスタートレバーを操作することでリールを回転させるとともに、内部抽選によって役を内部決定し、ストップボタンを操作することでリールを停止させたときに、図柄表示窓上に内部決定に応じて予め定められた図柄の組み合わせが表示されると役が成立し、メダルの払い出しを伴う役が成立した場合には、規定数のメダルを払い出すなど遊技者に特典が与えられるようした回胴遊技機(スロットマシン)であってもよい。あるいは、所定数の遊技球を封入球として封入し、前記封入球を遊技領域へ発射して遊技を行い、所定の進入領域に前記封入球が入賞したことに基づいて遊技者に所定の遊技価値を付与し、前記所定の進入領域に入賞した前記封入球または入賞しなかった前記封入球を再び前記遊技領域へ発射して循環使用可能な封入球式遊技台であってもよい。
このように、本発明は、様々な種類の遊技台に適用可能であり、以下、図面を用いてさらに具体的に説明する。
図106は、本発明を適用可能な封入式のパチンコ機の正面図である。
図106に示す封入式のパチンコ機900では、所定数の遊技媒体(例えば、遊技球)を遊技台内部で循環させる。すなわち、発射手段901から遊技領域902に発射された遊技媒体が、遊技領域902から排出されて再び発射手段901へ供給可能としている。また、遊技媒体の数(賞球、貸球、総持玉数等)の情報や、その他の情報を表示する表示手段903が遊技台前面の遊技領域902の下方に配設されており、図1に示す上皿126や下皿128は設けられていない。
図107は、本発明を適用可能なスロットマシンを正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
このスロットマシン1000は、本体1001と、本体1001の正面に取付けられ、本体1001に対して開閉可能な前面扉1002と、を備える。本体1001の中央内部には、(図107において図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール1010、中リール1011、右リール1012)収納され、スロットマシン1000の内部で回転できるように構成されている。これらのリール1010乃至1012はステッピングモータ等の駆動手段により回転駆動される。
図107に示すスロットマシン1000では、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール1010乃至1012が構成されている。リール1010乃至1012上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓1013から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール1010乃至1012を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール1010乃至1012は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示手段として機能する。なお、このような表示手段としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、図107に示すスロットマシン1000では、3個のリールをスロットマシン1000の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール1010乃至1012の裏面には、図柄表示窓1013に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図107において図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン1000内部において各々のリール1010乃至1012の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール1010乃至1012を停止させる。
入賞ライン表示ランプ1020は、有効となる入賞ライン1014を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン1014は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン1014の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを入賞ラインとして有効としてもよい。
告知ランプ1023は、例えば、内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ1024は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ1022は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ1028は演出用のランプである。
ベットボタン1030乃至1032は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダル(クレジットという。)を所定の枚数分投入するためのボタンである。図107に示すスロットマシン1000においては、ベットボタン1030が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン1031が押下されると2枚投入され、ベットボタン1032が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン1032はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ1029は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ1021が点灯する。
メダル投入口1034は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン1030乃至1032により電子的に投入することもできるし、メダル投入口1034から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器1025は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器1026は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器1027は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。
スタートレバー1035は、リール1010乃至1012の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口1034に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン1030乃至1032を操作して、スタートレバー1035を操作すると、リール1010乃至1012が回転を開始することとなる。スタートレバー1035に対する操作を遊技の開始操作と言う。このスロットマシン1000では、スタートレバー1035が操作されたことに基づいて、複数種類の役のうち、いずれの役に当選しているか否かの抽選を行う内部抽選処理が実行され、スロットマシン1000を遊技者にとって相対的に有利な状態とするかあるいは相対的に不利な状態にするかが決定される。
ストップボタンユニット1036には、ストップボタン1037乃至1039が設けられている。ストップボタン1037乃至10310は、スタートレバー1035の操作によって回転を開始したリール1010乃至1012を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール1010乃至1012に対応づけられている。以下、ストップボタン1037乃至1039に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン1037乃至1039の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン1037乃至1039の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン1033は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン1043は、スロットマシン1000に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口1055から排出するためのボタンである。ドアキー孔1040は、スロットマシン1000の前面扉1002のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口1055は、メダルを払出すための払出口である。
また、図107に示すスロットマシン1000には、図1に示すパチンコ機100に設けられていた操作キーユニット181と同じ操作キーユニット1090が、MAXベットボタン1032とメダル投入口1034の間に設けられている。この操作キーユニット1090も、十字キーとOKボタンとキャンセルボタンを有する。さらに、その操作キーユニット1090の横には、図1に示すパチンコ機100に設けられていたチャンスボタン136と同じ演出ボタン1091が設けられている。
音孔1060はスロットマシン1000内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉1002の左右各部に設けられたサイドランプ1044は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉1002の上部には演出装置1080が配設されている。この演出装置1080は、水平方向に開閉自在な2枚の右扉1063a、左扉1063bからなる扉(シャッタ)部材1063と、この扉部材1063の奥側に配設された液晶表示装置1057(図示省略)を備えており、2枚の右扉1063a、左扉1063bが液晶表示装置1057の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置1057(図示省略)の表示画面がスロットマシン1000正面(遊技者側)に出現する構造となっている。なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。図107に示すスロットマシン1000では、表示画面は長方形の平坦面であるが、正方形の平坦面でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。さらに、表示画面は曲面をなしていてもよい。
以上説明したスロットマシン1000では、操作手段としては、ベットボタン1030〜1032、スタートレバー1035、ストップボタン1037〜1039等の他、操作キーユニット1090(第一の操作手段や第三の操作手段の一例)や演出ボタン1091(第二の操作手段の一例)があげられる。さらに、図107に示すスロットマシン1000では、機器のタイトル等を表示した表示パネル1070が、前側に向かって突出可能である。また、表示パネル1070内部には、発光ダイオード(LED)が内蔵されている。図107に示す表示パネル1070は初期位置にある。この表示パネル1070は、前側に向かって突出してきた場合には、押し込み操作を行うことができ、透過部191と同じように、操作手段(ボタン)として機能し、操作手段の一例(例えば、第一の操作手段の一例)に相当するとともに、可動手段の一例にも相当する。また、操作キーユニット1090の各ボタンや、演出ボタン1091や、表示パネル1070は振動可能である。ただし、操作キーユニット1090の各ボタンは振動しないものであってもよい。
以上の記載では、
『 表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208N、第4装飾図柄表示装置208O等のうちのいずれか一つ又は複数]と、
遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段[例えば、チャンスボタン136、第二のチャンスボタン、透過部191、操作キーユニット181等のうちのいずれか一つ又は複数]と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類の操作手段表示を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、装飾図柄[例えば、図5(b)に示す装飾図柄(第3図柄pd3)、第4図柄pd4、あるいは第5図柄pd5]を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、保留球数に応じた保留表示[例えば、保留アイコンh1〜h4、ボタン保留アイコンMI,hd]を表示可能な手段であり、
前記複数種類の操作手段表示のうちの一の表示は、第一の操作手段表示[例えば、第一の操作手段表示Od1]であり、
前記複数種類の操作手段表示のうちの一の表示は、第二の操作手段表示[例えば、第二の操作手段表示Od2]であり、
前記第二の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示とは異なる表示[例えば、形状は同じであって、色、大きさ、模様等が異なっている表示、形状、色、大きさ、模様等が同じであって、振動、回転等の動作態様が異なっている表示、形状が異なっている表示(操作手段自体が変形、操作手段を模した表示から操作促進表示や残期間表示等の違う種類の表示、操作手段自体が代わった表示等]であり、
前記第一の操作手段表示は、前記保留表示とは異なる表示であり、
前記第二の操作手段表示は、前記保留表示とは異なる表示であり、
前記第一の操作手段表示は、連続する複数回の前記装飾図柄の変動表示に跨って表示される場合がある表示[例えば、図91(13)〜図92(29)]である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
ここで、「装飾図柄の変動表示」とは、装飾図柄の変動表示の表示中のことであり、停止表示を挟んでまた変動表示が開始された場合の変動表示の表示中も含む。また、変動表示の開始から確定表示までを1変動とみることもできる。さらに、「跨がって」とは、装飾図柄の停止表示の期間(変動停止期間)を間に挟むことである。
また、前記第二の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示が発展した表示であってもよいし、前記第一の操作手段表示から切り替わった表示であってもよい。
また、前記操作手段表示は、前記操作手段に関する表示であり、例えば、該操作手段を操作することを促す表示(以下、「操作促進表示」という。)であったり、該操作手段の操作有効期間の残期間の表示(以下、「残期間表示」という。)であったり、該操作手段を連想させる表示であったりしてもよい。
なお、前記第一の操作手段表示は、複数回の前記装飾図柄の変動表示に跨って必ず表示される表示であってもよい。また、前記第二の操作手段表示は、複数回の前記装飾図柄の変動表示に跨って必ず表示される表示であってもよい。
また、前記第一の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中に継続して表示される表示であってもよいし、途中で一旦消える表示であってもよい。また、前記装飾図柄の停止表示の表示中も、継続して表示される表示であってもよいし、途中で一旦消える表示であってもよいし、あるいは該停止表示の表示中は消え続けている表示であってもよい。また、前記第一の操作手段表示は、前記停止表示の表示中に終了する場合もあるが、終了しない場合もある表示であってもよい。
また、前記第二の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中に継続して表示される表示であってもよいし、途中で一旦消える表示であってもよい。また、前記装飾図柄の停止表示の表示中も、継続して表示される表示であってもよいし、途中で一旦消える表示であってもよいし、あるいは該停止表示の表示中は消え続けている表示であってもよい。また、前記第二の操作手段表示は、前記停止表示の表示中に終了する場合もあるが、終了しない場合もある表示であってもよい。
また、前記第二の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示と同じ表示態様であってもよいし、異なる表示態様であってもよい。
なお、前記操作手段は、遊技者によって必ず操作される手段であってもよい。また、前記表示手段は、複数種類の操作手段表示を必ず表示する手段であってもよいし、装飾図柄を必ず表示する手段であってもよいし、保留球数に応じた保留表示を必ず表示する手段であってもよい。
また、
『 前記第一の操作手段表示は、前記操作手段が操作されても[例えば、図100(b)]変化しない表示であり[例えば、図100(c)に示すように第一の操作手段表示Od1は変化していない]、
前記第一の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると、該操作手段が操作されたことに応じた応答動作[例えば、図100(c)に示すように「ピコ」といった操作音の出力]が行われる場合がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この態様によれば、前記操作手段が操作されても変化しない操作手段表示(第一の操作手段表示)であるのに、前記応答動作が行われ、遊技者に違和感を与えて、興味をもたせることができる場合がある。
ここで、前記第一の操作手段表示は、前記複数種類の操作手段表示のうちのデフォルトの操作手段表示であってもよい。
また、応答動作は、スピーカーからの出力の他、何らかの表示であってもよく、発光手段の発光や、可動手段の動作等であってもよく、これらの組合せであってもよい(以下、同じ。)
なお、前記第一の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると、該操作手段が操作されたことに応じた応答動作が必ず行われてもよい。
また、
『 前記複数種類の操作手段表示のうちの一の表示は、第三の操作手段表示[例えば、第三の操作手段表示Od3]であり、
前記第三の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示[例えば、白色に発光したチャンスボタン136を模した表示を含む表示態様]とは異なる表示[例えば、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示を含む表示態様]であり、
前記第三の操作手段表示は、前記保留表示とは異なる表示であり、
前記第三の操作手段表示は、前記操作手段が操作されても変化しない表示である[例えば、図100(f)に示すように第三の操作手段表示Od3は変化していない]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この態様によれば、前記第一の操作手段表示とは異なる前記第三の操作手段表示が表示されているため、遊技者は、前記操作手段を操作すると該第三の操作手段表示に何らかの変化があることを期待するが、何も変化がおこらないことから、遊技者に違和感を与えて、興味をもたせることができる場合がある。
また、前記第三の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中に継続して表示される表示であってもよいし、途中で一旦消える表示であってもよい。また、前記装飾図柄の停止表示の表示中も、継続して表示される表示であってもよいし、途中で一旦消える表示であってもよいし、あるいは該停止表示の表示中は消え続けている表示であってもよい。また、前記第三の操作手段表示は、前記停止表示の表示中に終了する場合もあるが、終了しない場合もある表示であってもよい。
また、前記第三の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示が発展した表示であってもよいし、前記第一の操作手段表示から切り替わった表示であってもよいし、前記第一の操作手段表示が変化した表示であってもよい。
また、前記第三の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示が変化した表示であり、前記装飾図柄の変動表示の表示中に、前記第一の操作手段表示が前記第三の操作手段表示に変化する場合があってもよい。
また、前記第三の操作手段表示は、前記第二の操作手段表示と同じ表示態様であってもよいし、異なる表示態様であってもよい。
また、
『 前記第三の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると、該操作手段が操作されたことに応じた応答動作[例えば、図100(f)に示すように「ピコピコ」といった操作音の出力]が行われる場合がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第三の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると、該操作手段が操作されたことに応じた応答動作が必ず行われてもよい。
また、
『 前記第三の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示が変化した表示であり、
前記装飾図柄の変動表示の表示中に、前記第一の操作手段表示が前記第三の操作手段表示に変化する場合[例えば、図100(d)に示す場合]がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記装飾図柄の変動表示の表示中に、前記第一の操作手段表示が前記第三の操作手段表示に必ず変化してもよい。
また、
『 前記第三の操作手段表示は、複数回の前記装飾図柄の変動表示に跨って表示される場合がある表示[例えば、図100(d)〜同図(m)]であり、
前記第三の操作手段表示は、前記装飾図柄の停止表示の表示中も、表示され続ける場合[例えば、図100(h)〜同図(j)に示す場合]がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第三の操作手段表示は、複数回の前記装飾図柄の変動表示に跨って必ず表示される表示であってもよい。また、前記第三の操作手段表示は、前記装飾図柄の停止表示の表示中も、必ず表示され続ける表示であってもよい。
また、
『 前記第三の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると[例えば、図100(e)]、第一の予告演出が開始さる場合[例えば、図100(f)に示す、「ピコピコ」といった先読み予告の演出音の出力が開始される場合]があり、
前記第一の予告演出は、先読み予告の予告演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第三の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると、第一の予告演出が必ず開始されてもよい。
ここで、前記第三の操作手段表示自体が、先読み予告の表示(第四の予告演出)であってもよい。
また、
『 前記表示手段は、第一の表示手段[例えば、第1装飾図柄表示装置208L]と、一又は複数の第二の表示手段[例えば、第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208N、第4装飾図柄表示装置208Oのうちのいずれか一つ又は複数]とを少なくとも含む手段であり、
前記第二の表示手段は、前記第一の表示手段よりも表示画面が小さな手段であり、
前記第一の操作手段表示は、前記第二の表示手段に表示される場合がある表示であり[例えば、図91(1)]、
前記第二の操作手段表示は、前記第二の表示手段に表示される場合がある表示であり[例えば、図91(2)〜同図(11)]、
前記第三の操作手段表示は、前記第二の表示手段に表示される場合がある表示である[例えば、図96(b)〜同図(i)]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第四の操作手段表示は、前記第一の表示手段に表示される場合がある表示であってもよいし、前記第二の表示手段に表示される場合がある表示であってもよい。
なお、前記第一の操作手段表示は、前記第二の表示手段に必ず表示される表示であってもよく、前記第二の操作手段表示は、前記第二の表示手段に必ず表示される表示であってもよく、前記第三の操作手段表示は、前記第二の表示手段に必ず表示される表示であってもよい。
また、前記表示手段は、第一の表示手段と、一又は複数の第二の表示手段のみを含む手段であってもよいし、第三の表示手段等も含む手段であってもよい。
また、
『 アタッカー[例えば、可変入賞口234,235]が開放する大当り遊技を実行可能に構成されており、
前記第一の操作手段表示は、非大当り遊技[例えば、装飾図柄の変動表示が実行可能な通常遊技状態]において表示される場合がある表示であり、
前記第二の操作手段表示は、前記非大当り遊技において表示される場合がある表示であり、
前記第三の操作手段表示は、前記非大当り遊技において表示される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第四の操作手段表示は、前記非大当り遊技において表示される場合がある表示であってもよい。
なお、アタッカーが開放する大当り遊技を必ず実行するように構成されていてもよい。
また、
『 前記第一の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中であっても、或る演出の実行中[例えば、スーパーリーチ演出あるいは擬似連演出等]は非表示になる場合がある表示であり、
前記第二の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中であっても、前記或る演出の実行中は非表示になる場合がある表示であり、
前記第三の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中であっても、前記或る演出の実行中は非表示になる場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記或る演出は、スーパーリーチ演出であってもよいし、擬似連演出であってもよい。すなわち、前記或る演出としては、スーパーリーチ演出と擬似連演出の両方であってもよいし、いずれか一方のみであってもよい。ここで、スーパーリーチ演出とは、ノーマルリーチ演出以外の様々なリーチ演出(例えば、特別マルチラインリーチ、全回転リーチ、特別全回転リーチ等のスペシャルリーチも含む)のことである。また、擬似連演出は、前記装飾図柄の停止表示とは異なる、該装飾図柄の仮停止表示が表示される演出である。なお、前記第四の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると、該第四の操作手段表示が消えて、前記第二の予告演出が開始される場合があり、前記第二の予告演出は、擬似連演出であり、前記擬似連演出は、前記装飾図柄の停止表示とは異なる、該装飾図柄の仮停止表示が表示される演出であってもよい。
また、前記第一の操作手段表示は、大当り遊技中は非表示になる場合がある表示であってもよく、前記第二の操作手段表示は、大当り遊技中は非表示になる場合がある表示であってもよく、前記第三の操作手段表示は、大当り遊技中は非表示になる場合がある表示であってもよい。
また、前記第一の操作手段表示は、確変状態では非表示になる場合がある表示であってもよく、前記第二の操作手段表示は、確変状態では非表示になる場合がある表示であってもよく、前記第三の操作手段表示は、確変状態では非表示になる場合がある表示であってもよい。
また、前記第一の操作手段表示は、電サポ状態では非表示になる場合がある表示であってもよく、前記第二の操作手段表示は、電サポ状態では非表示になる場合がある表示であってもよく、前記第三の操作手段表示は、電サポ状態では非表示になる場合がある表示であってもよい。
なお、前記第一の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中であっても、スーパーリーチ中は必ず非表示になる表示であってもよく、前記第二の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中であっても、前記スーパーリーチ中は必ず非表示になる表示であってもよく、前記第三の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中であっても、前記スーパーリーチ中は必ず非表示になる表示であってもよい。
また、前記第一の操作手段表示は、大当り遊技中は必ず非表示になる表示であってもよく、前記第二の操作手段表示は、大当り遊技中は必ず非表示になる表示であってもよく、前記第三の操作手段表示は、大当り遊技中は必ず非表示になる表示であってもよい。
また、前記第一の操作手段表示は、確変状態では必ず非表示になる表示であってもよく、前記第二の操作手段表示は、確変状態では必ず非表示になる表示であってもよく、前記第三の操作手段表示は、確変状態では必ず非表示になる表示であってもよい。
また、前記第一の操作手段表示は、電サポ状態では必ず非表示になる表示であってもよく、前記第二の操作手段表示は、電サポ状態では必ず非表示になる表示であってもよく、前記第三の操作手段表示は、電サポ状態では必ず非表示になる表示であってもよい。
また、
『 前記第二の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示の表示態様と、色又は大きさの少なくともいずれか一方が異なる表示態様の表示[例えば、図91(2)〜同図(9)に示す第二の操作手段表示Od2、図100(n)〜同図(o)に示す第二の操作手段表示Od2]であり、
前記第三の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示の表示態様と、色又は大きさの少なくともいずれか一方が異なる表示態様の表示[例えば、図100(d)から同図(m)に示す第三の操作手段表示Od3]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第二の操作手段表示は、前記第三の操作手段表示の表示態様と同じ表示態様の表示であってもよいし、該第三の操作手段表示の表示態様と、色又は大きさの少なくともいずれか一方が異なる表示態様の表示であってもよい。
また、前記第四の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示の表示態様と、色又は大きさの少なくともいずれか一方が異なる表示態様の表示であってもよい。
また、前記第四の操作手段表示は、前記第二の操作手段表示の表示態様と同じ表示態様の表示であってもよいし、該第二の操作手段表示の表示態様と、色又は大きさの少なくともいずれか一方が異なる表示態様の表示であってもよい。
また、前記第四の操作手段表示は、前記第三の操作手段表示の表示態様と同じ表示態様の表示であってもよいし、該第三の操作手段表示の表示態様と、色又は大きさの少なくともいずれか一方が異なる表示態様の表示であってもよい。
なお、前記第二の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示の表示態様と、色と大きさの両方、あるいは、色のみ、または大きさのみが異なる表示態様の表示であってもよく、前記第三の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示の表示態様と、色と大きさの両方、あるいは、色のみ、または大きさのみが異なる表示態様の表示であってもよい。
また、前記第二の操作手段表示は、前記第三の操作手段表示の表示態様と、色と大きさの両方、あるいは、色のみ、または大きさのみが異なる表示態様の表示であってもよく、前記第四の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示の表示態様と、色と大きさの両方、あるいは、色のみ、または大きさのみが異なる表示態様の表示であってもよい。
また、前記第四の操作手段表示は、前記第二の操作手段表示の表示態様と、色と大きさの両方、あるいは、色のみ、または大きさのみが異なる表示態様の表示であってもよく、前記第三の操作手段表示の表示態様と、色と大きさの両方、あるいは、色のみ、または大きさのみが異なる表示態様の表示であってもよい。
また、
『 前記複数種類の操作手段表示のうちの一の表示は、第四の操作手段表示[例えば、第四の操作手段表示Od4]であり、
前記第四の操作手段表示は、前記保留表示とは異なる表示であり、
前記第四の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中に表示される場合がある表示[例えば、図92(33)〜同図(36)]であり、
前記第四の操作手段表示は、前記装飾図柄の停止表示の表示中に表示されない表示であり、
前記第四の操作手段表示は、複数回の前記装飾図柄の変動表示に跨って表示されない表示であり、
前記第四の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると[例えば、図93(37)]、第二の予告演出が開始される場合があり、
前記第二の予告演出は、開始される際に表示されている前記装飾図柄の変動表示で大当りすることに関する予告演出[例えば、図93(38)〜同図(40)に示す、家紋役物224E’の動作等を伴う通常予告の演出]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第四の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示が発展した表示であってもよいし、前記第一の操作手段表示から切り替わった表示であってもよいし、前記第一の操作手段表示が変化した表示であってもよい。
また、前記第四の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示が変化した表示であり、前記装飾図柄の変動表示の表示中に、前記第一の操作手段表示が前記第四の操作手段表示に変化する場合があってもよい。
また、前記第四の操作手段表示は、他の種類の操作手段表示(例えば、前記第一の操作手段表示)とは無関係に表示が開始される表示であってもよい。
また、前記第四の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示と異なる表示態様であってもよい。また、前記第四の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示の表示位置とは異なる表示位置に表示される表示であってもよいし、該第一の操作手段表示の大きさよりも大きく表示される表示であってもよいし、該第一の操作手段表示の大きさよりも小さく表示される表示であってもよい。
また、前記第四の操作手段表示は、前記第二の操作手段表示と同じ表示態様であってもよいし、異なる表示態様であってもよい。また、前記第四の操作手段表示は、前記第二の操作手段表示の表示位置とは異なる表示位置に表示される表示であってもよいし、該第二の操作手段表示の大きさよりも大きく表示される表示であってもよいし、該第二の操作手段表示の大きさよりも小さく表示される表示であってもよい。
また、前記第四の操作手段表示は、前記第三の操作手段表示と同じ表示態様であってもよいし、異なる表示態様であってもよい。また、前記第四の操作手段表示は、前記第三の操作手段表示の表示位置とは異なる表示位置に表示される表示であってもよいし、該第三の操作手段表示の大きさよりも大きく表示される表示であってもよいし、該第三の操作手段表示の大きさよりも小さく表示される表示であってもよい。
なお、前記第四の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると、第二の予告演出が必ず開始されてもよい。
また、
『 前記第四の操作手段表示は、前記第二の操作手段表示と同時に表示されている場合[例えば、40(f)〜同図(g)に示す場合]がある表示であり、
前記第四の操作手段表示と前記第二の操作手段表示が同時に表示されている状態で、前記操作手段が操作された場合、該第二の操作手段表示は変化しない[例えば、図97(i)に示すように第二の操作手段表示Od2のまま]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第四の操作手段表示と前記第二の操作手段表示は、表示開始のタイミングは異なっていてもよい。
また、前記第四の操作手段表示は、前記第二の操作手段表示と並列的に表示される場合がある表示であってよい。
また、前記第四の操作手段表示と前記第二の操作手段表示が同時に表示されている状態で、前記操作手段が操作されると[例えば、図97(h)]、該第四の操作手段表示に対応した前記第二の予告演出と該第二の操作手段表示に対応した第一の予告演出とのうち、該第二の予告演出[例えば、図97(i)に示す擬似連演出による通常予告の演出]のみが開始される場合があってもよいし、該第二の予告演出のみが必ず開始されてもよい。
また、前記第二の予告演出が開始された後に、前記操作手段が再び操作されると、前記第二の操作手段表示に対応した前記第一の予告演出[例えば、図97(k)に示すワイプ表示Wdにおける、「熱」の文字表示とエフェクト画像Edによる先読み予告演出]が開始される場合があってもよいし、該第一の予告演出が必ず開始されてもよく、さらには、前記第二の操作手段表示は変化[例えば、図97(k)に示すように第一の操作手段表示Od1に変化]してもよい。
ここで、前記第四の操作手段表示と前記第二の操作手段表示が同時に表示されている状態で、前記操作手段が操作されると、該第四の操作手段表示に対応した前記第二の予告演出と該第二の操作手段表示に対応した前記第一の予告演出の両方が開始される場合があってもよいし、必ず開始されてもよい。また、この場合、該第二の操作手段表示は変化する。
また、
『 前記複数種類の操作手段表示のうちの一の表示は、第四の操作手段表示[例えば、第四の操作手段表示Od4]であり、
前記第四の操作手段表示は、前記保留表示とは異なる表示であり、
前記第四の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中に表示される場合がある表示[例えば、図92(33)〜同図(36)]であり、
前記第四の操作手段表示は、前記装飾図柄の停止表示の表示中には表示されない表示であり、
前記第四の操作手段表示は、複数回の前記装飾図柄の変動表示に跨っては表示されない表示であり、
前記第四の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると[例えば、図93(37)]、第二の予告演出が開始される場合があり、
前記第二の予告演出は、開始される際に表示されている前記装飾図柄の変動表示で大当りすることに関する予告演出[例えば、図93(38)〜同図(40)に示す、家紋役物224E’の動作等を伴う通常予告の演出]であり、
前記第四の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示と同時に表示されている場合[例えば、図97(d)のタイミングでチャンスボタン136が操作され第二の操作手段表示Od2が第一の操作手段表示Od1に変化した後の図97(f)〜同図(g)の場合]がある表示であり、
前記第四の操作手段表示は、前記第二の操作手段表示と同時に表示されている場合[例えば、図97(f)〜同図(g)に示す場合]がある表示であり、
前記第四の操作手段表示は、前記第三の操作手段表示と同時に表示されている場合[例えば、図97(f)〜同図(g)において、第二の操作手段表示Od2が第三の操作手段表示Od3であった場合]がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第四の操作手段表示と前記第一の操作手段表示は、表示開始のタイミングが異なっていてもよいし、前記第四の操作手段表示と前記第二の操作手段表示は、表示開始のタイミングが異なっていてもよいし、前記第四の操作手段表示と前記第三の操作手段表示は、表示開始のタイミングが異なっていてもよい。
また、前記第四の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示と並列的に表示される場合がある表示であり、前記第四の操作手段表示は、前記第二の操作手段表示と並列的に表示される場合がある表示であり、前記第四の操作手段表示は、前記第三の操作手段表示と並列的に表示される場合がある表示であってもよい。
なお、前記第四の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると、第二の予告演出が必ず開始されてもよい。
また、
『 前記第一の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されても、第一の予告演出は開始されず[例えば、図100(c)に示すように操作音は出力されるものの予告演出は開始されない]、
前記第一の予告演出は、先読み予告の予告演出であり、
前記第二の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると[例えば、図91(12)]、前記第一の予告演出が開始される場合[例えば、図91(13)に示す、ワイプ表示Wdにおける「熱」の文字の表示、エフェクト画像Edの表示、および効果音の出力等が開始される場合]がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第二の操作手段表示自体が、先読み予告の表示(第三の予告演出)であってもよい。
なお、前記第二の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると、前記第一の予告演出が必ず開始されてもよい。
また、
『 前記第二の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示が変化した表示であり、
前記装飾図柄の変動表示の表示中に、前記第一の操作手段表示が前記第二の操作手段表示に変化する場合[例えば、図91(2)に示す場合]がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記装飾図柄の変動表示の表示中に、前記第一の操作手段表示が前記第二の操作手段表示に必ず変化してもよい。
また、
『 前記第二の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると[例えば、図91(12)]、該第二の操作手段表示が変化する場合がある[例えば、図91(13)に示すように第一の操作手段表示Od1に変化する場合がある]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第二の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると、該第二の操作手段表示が必ず変化してもよい。
また、
『 上に記載の「該第二の操作手段表示が変化する場合」とは、「該第二の操作手段表示から前記第一の操作手段表示に変化する場合」のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、該第二の操作手段表示から前記第一の操作手段表示に必ず変化してもよい。
また、
『 上に記載の「該第二の操作手段表示の表示態様が変化する場合」とは、「該第二の操作手段表示が一旦消えた[例えば、図104(e)〜同図(k)]後、前記第一の操作手段表示が表示される場合[例えば、図104(l)〜同図(m)の場合]」のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、該第二の操作手段表示が一旦消えた後、前記第一の操作手段表示が必ず表示されてもよい。
また、
『 前記第二の操作手段表示は、複数回の前記装飾図柄の変動表示に跨って表示される場合がある表示[例えば、図91(2)〜図91(11)]であり、
前記第一の操作手段表示は、前記装飾図柄の停止表示の表示中も、表示され続ける場合[例えば、図91(15)〜同図(17)に示す場合]がある表示であり、
前記第二の操作手段表示は、前記装飾図柄の停止表示の表示中も、表示され続ける場合[例えば、図91(4)〜同図(6)に示す場合]がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第一の操作手段表示は、前記装飾図柄の停止表示の表示中も、必ず表示され続ける表示であってもよく、
前記第二の操作手段表示は、前記装飾図柄の停止表示の表示中も、必ず表示され続ける表示であってもよい。
また、
『 前記第一の操作手段表示は、前記保留表示が表示されていない状態においても表示される場合がある表示[例えば、図103(a)に示す第一の操作手段表示Od1]である、ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記複数種類の操作手段表示のうちの少なくとも一の表示は、前記操作手段を模した表示[例えば、図91に示された第一の操作手段表示Od1や第二の操作手段表示Od2、図92に示す第四の操作手段表示Od4、図96に示す第三の操作手段表示Od3]を含む表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記複数種類の操作手段表示のうちの全部の表示が、前記操作手段を模した表示を含む表示であってもよいし、あるいは前記複数種類の操作手段表示のうちの一部の表示のみが、前記操作手段を模した表示を含む表示であってもよい。
また、
『 前記表示手段は、前記保留表示[例えば、図98(k)に示す第2保留アイコンh2]を、操作手段表示態様[例えば、白色の表示態様であって、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が加えられたミニアイテムMIが付加された表示態様]で表示可能な手段であり、
前記操作手段表示態様は、前記第二の操作手段表示[例えば、図98(l)に示す第三の操作手段表示Od3に表示された第二の操作手段表示Od2]を拡大又は縮小した表示態様である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記操作手段表示態様は、前記操作手段の操作有効期間に限って、前記第二の操作手段表示を拡大又は縮小した表示態様であってもよい。
また、前記操作手段表示態様は、前記第二の操作手段表示に限らず、他の操作手段表示(例えば、前記第一の操作手段表示、前記第三の操作手段表示、前記第四の操作手段表示)を拡大又は縮小した表示態様であってもよい。あるいは、前記操作手段表示態様は、操作手段表示の一部又は全部を拡大又は縮小した表示態様であってもよい。また、前記操作手段表示態様は、操作手段表示と色や模様が異なっていてもよい。さらには、場合によっては、前記操作手段表示態様は、操作手段表示と同じ大きさである場合があってもよいし、操作手段表示と形状が異なる場合があってもよいし、操作手段表示と同じ操作手段に関する表示態様であれば、操作手段表示の表示態様と異なる場合があってもよい。
また、前記操作手段表示態様の保留表示は、前記操作手段の操作有効期間とは異なる時期に表示される場合があってもよいし、表示されている間は、必ず前記操作手段の操作有効期間であってもよい。
さらに、前記保留表示が前記操作手段表示態様で表示されている状態で、前記操作手段を操作すると、前記操作手段表示態様で表示されていた前記保留表示が変化する場合があってもよいし、必ず変化してもよい。例えば、大当りの期待度を表す表示態様(期待度が0であるデフォルトの表示態様も含む)に変化する場合があってもよいし、必ず変化してもよい。
さらに、以下に説明する種々の限定が認められる。
前記第四の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示よりも前記保留表示(保留アイコン)の近くに表示される表示であってもよいし、前記第二の操作手段表示よりも前記保留表示(保留アイコン)の近くに表示される表示であってもよいし、前記第三の操作手段表示よりも前記保留表示(保留アイコン)の近くに表示される表示であってもよい。
前記表示手段は、前記装飾図柄の変動表示が開始した以降に、前記保留表示を該装飾図柄の変動表示に対応する変動アイコンとして表示可能な表示手段であり、前記第四の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示よりも前記変動アイコンの近くに表示される表示であってもよいし、前記第二の操作手段表示よりも前記変動アイコンの近くに表示される表示であってもよいし、前記第三の操作手段表示よりも前記変動アイコンの近くに表示される表示であってもよい。
前記第一の操作手段表示は、前記第四の操作手段表示よりも特定表示の近くに表示される表示であってもよいし、前記第二の操作手段表示は、前記第四の操作手段表示よりも特定表示の近くに表示される表示であってもよいし、前記第三の操作手段表示は、前記第四の操作手段表示よりも特定表示の近くに表示される表示であってもよい。ここにいう特定表示の一例としては、演出モードの表示、ステージ名の表示、先読み予告の表示(前記第一の予告演出の表示)、当該変動の予告の表示(前記第二の予告演出の表示)、スーパーリーチ等の特殊演出の表示、操作手段に関する表示(上記操作促進表示、操作無効の表示(例えば、準備中の表示)等)、制御状態の表示(例えば、確変中等の表示)、エフェクト表示等を列挙することができる。すなわち、前記特定表示としては、上記列挙したもの総てであってもよい。一方、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。
前記第一の操作手段表示と前記第二の操作手段表示は同じ表示位置に表示されてもよいし、異なる表示位置に表示されてもよい。前記第一の操作手段表示と前記第三の操作手段表示は同じ表示位置に表示されてもよいし、異なる表示位置に表示されてもよい。前記第二の操作手段表示と前記第三の操作手段表示は同じ表示位置に表示されてもよいし、異なる表示位置に表示されてもよい。
前記保留表示は、前記操作手段に関する操作手段表示態様で表示される場合があり、前記第一の操作手段表示は、前記操作手段表示態様の前記保留表示と全期間又は一部の期間にわたって同時に表示される場合があってもよいし、前記第二の操作手段表示は、前記操作手段表示態様の前記保留表示と全期間又は一部の期間にわたって同時に表示される場合があってもよいし、前記第三の操作手段表示は、前記操作手段表示態様の前記保留表示と全期間又は一部の期間にわたって同時に表示される場合があってもよい。
前記変動アイコンは、前記操作手段に関する操作手段表示態様で表示される場合があり、前記第四の操作手段表示は、前記操作手段表示態様の前記変動アイコンと全期間又は一部の期間にわたって同時に表示される場合があってもよい。
なお、ここにいう操作手段表示態様で表示されるとは、保留表示自体が前記操作手段を模した表示態様で表示されることや、保留表示に前記操作手段を模した表示態様のアイコン(例えば、ミニアイテムとしての表示)が付加されて表示されることであってもよいし、保留表示自体が上記操作促進表示で表示されることや、保留表示に上記操作促進表示(例えば、ミニアイテムとしての表示)が付加されて表示されることであってもよいし、保留表示自体が上記残期間表示で表示されることや、保留表示に上記残期間表示(例えば、ミニアイテムとしての表示)が付加されて表示されることであってもよいし、前記操作手段を模した表示、上記操作促進表示、および上記残期間表示のうちの二つの組合せ又は全部の組合せであってもよい。
前記第一の操作手段表示、前記第二の操作手段表示、前記第三の操作手段表示、前記第四の操作手段表示、および保留表示あるいは変動アイコンの表示が、前記操作手段を模した表示として表示される場合、上記残期間表示が各表示(前記操作手段を模した表示)と間隔をあけて表示(例えば、下方に間隔をあけて表示)されてもよいし、各表示(前記操作手段を模した表示)と上記残期間表示が一体に表示されてもよい。
前記装飾図柄の停止表示の表示中に、前記第一の操作手段表示、前記第二の操作手段表示、および前記第三の操作手段表示が表示される場合があるが、該装飾図柄の停止表示の表示中に、設定変更を行うことができる報知や、特定の演出が実行される場合があってもよい。また、前記装飾図柄が停止表示され、保留球数が0の場合に、操作手段を操作すると、或るアニメーション表示や或る音出力や或る発光が行われる場合があってもよい。なお、これらのアニメーション表示や音出力や発光は、装飾図柄の停止表示の表示中に行われるわけであるが、より具体的には、いわゆるデモンストレーション表示の表示中に行われてもよいし、前記装飾図柄が停止表示されてからデモンストレーション表示が開始されるまでの間に行われてもよい。
前記操作手段は、態様が変化可能なものであってもよい。態様の変化の一例としては、色の変化、発光態様の変化、操作面の移動変化(例えば、突出量の変化)、操作面を囲む枠の回転等を列挙することができる。すなわち、前記操作手段の態様の変化としては、上記列挙したもの総てであってもよい。一方、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。また、前記操作手段は、ボタンタイプであってもよいし、レバータイプであってもよい。ボタンタイプであれば、操作面が上下方向、あるいは前後方向に移動可能なものであってもよい。また、レバータイプであれば、一又は複数方向に倒すことが可能なものであってもよい。
前記第一の操作手段表示が変化して前記第四の操作手段表示に変化する場合、前記第二の表示手段に表示されていた該第一の操作手段表示が、前記第一の表示手段に向けて移動を開始し、該第一の表示手段で前記第四の操作手段表示として表示されてもよい。ここでの移動は、装飾図柄の変動表示の表示中に開始されてもよい。
前記第一の操作手段表示が変化して前記第二の操作手段表示に変化する場合、前記第二の表示手段に表示されていた該第一の操作手段表示が、前記第一の表示手段に向けて移動を開始し、該第一の表示手段で前記第二の操作手段表示として表示されてもよいし、前記第一の表示手段に表示されていた該第一の操作手段表示が、前記第二の表示手段に向けて移動を開始し、該第二の表示手段で前記第二の操作手段表示として表示されてもよい。
また、前記第一の操作手段表示が変化して前記第三の操作手段表示に変化する場合、前記第二の表示手段に表示されていた該第一の操作手段表示が、前記第一の表示手段に向けて移動を開始し、該第一の表示手段で前記第三の操作手段表示として表示されてもよいし、前記第一の表示手段に表示されていた該第一の操作手段表示が、前記第二の表示手段に向けて移動を開始し、該第二の表示手段で前記第三の操作手段表示として表示されてもよい。
予告対象(例えば、或る図柄変動表示)が同じであったり、あるいは、対応する予告演出の態様が同じである場合には、前記第一の操作手段表示と前記第二の操作手段表示は同時に表示されることはなく、前記第一の操作手段表示と前記第三の操作手段表示も同時に表示されることはなく、前記第二の操作手段表示と前記第三の操作手段表示も同時に表示されることはないようにしてもよい。一方、予告対象(例えば、或る図柄変動表示)が異なっていたり、あるいは、対応する予告演出の態様が異なっている場合には、前記第一の操作手段表示と前記第二の操作手段表示は全期間又は一部の期間にわたって同時に表示される場合があったり、前記第一の操作手段表示と前記第三の操作手段表示も全期間又は一部の期間にわたって同時に表示される場合があったり、前記第二の操作手段表示と前記第三の操作手段表示も全期間又は一部の期間にわたって同時に表示される場合があったりしてもよい。
また、前記第一の操作手段表示と前記第四の操作手段表示は全期間又は一部の期間にわたって同時に表示される場合があり、前記第二の操作手段表示と前記第四の操作手段表示も全期間又は一部の期間にわたって同時に表示される場合があり、前記第三の操作手段表示と前記第四の操作手段表示も全期間又は一部の期間にわたって同時に表示される場合がある。
以下、これまで説明したことを含めて付記する。
(付記3−1)
表示手段と、
遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類の操作手段表示を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、装飾図柄を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、保留球数に応じた保留表示を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、複数種類の予告演出を表示可能な手段であり、
前記複数種類の操作手段表示のうちの一の表示は、第一の操作部表示であり、
前記複数種類の操作手段表示のうちの一の表示は、第二の操作部表示であり、
前記第二の操作部表示は、前記第一の操作部表示とは異なる表示であり、
前記第一の操作部表示及び前記第二の操作部表示は、前記保留表示とは異なる表示であり、
前記表示手段は、前記第一の操作手段表示を前記第二の操作手段表示に変化させる表示(以下、「第一の変化表示」と言う。)を表示可能な手段であり、
前記第一の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動停止中(以下、「第一の状態」と言う。)において表示される場合がある表示であり、
前記第一の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動中(以下、「第二の状態」と言う。)において表示される場合がある表示であり、
前記第二の操作手段表示は、前記第一の状態において表示される場合がある表示であり、
前記第二の操作手段表示は、前記第二の状態において表示される場合がある表示であり、
前記第一の変化表示は、前記第二の状態において表示開始される場合がある表示であり、
前記第一の操作手段表示は、前記操作手段の操作が無効である事を示す表示であり、
前記第二の操作手段表示は、前記操作手段の操作が有効である事を示す表示である、
ことを特徴とする遊技台。
付記3−1記載の遊技台によれば、変動停止中も表示手段の表示で演出を行うことで、まだ変動が停止していないように思わせることができる場合がある。
(付記3−2)
付記3−1に記載の遊技台であって、
前記第一の操作手段表示は、前記第一の状態及び前記第二の状態のいずれか一方から他方へ移行しても表示を終了しない場合がある表示であり、
前記第二の操作手段表示は、前記第一の状態及び前記第二の状態のいずれか一方から他方へ移行しても表示を終了しない場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−3)
付記3−1又は3−2に記載の遊技台であって、
前記第一の操作手段表示は、前記保留表示がされていない状態においても表示される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−4)
付記3−1乃至3−3のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
遊技者の前記操作手段の操作によって演出を表示可能である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−5)
付記3−1乃至3−4のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記複数種類の予告演出のうちの一の予告演出は、第一の予告演出であり、
前記表示手段は、遊技者の前記操作手段の操作によって前記第一の予告演出を表示開始可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−6)
付記3−1乃至3−5のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記表示手段は先読み予告演出を表示可能な手段であり、
前記複数種類の操作手段表示のうちの一の表示は、第三の操作手段表示であり、
前記第三の操作手段表示は、前記保留表示とは異なる表示であり、
前記表示手段は、前記第一の操作手段表示を前記第三の操作手段表示に変化させる表示(以下、「第二の変化表示」と言う。)を表示可能な手段であり、
前記第三の操作手段表示は、前記先読み予告として表示される場合がある表示であり、
前記第三の操作手段表示は、前記第一の状態及び前記第二の状態のいずれか一方から他方へ移行しても表示を終了しない場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−7)
付記3−6に記載の遊技台であって、
前記第三の操作手段表示は、前記操作手段の操作が無効であることを示す表示であり、
前記第三の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示とは異なる表示である、
ことを特徴とする遊技台。
なお、第三の操作手段表示は、第一の操作手段表示と同じく操作手段が無効な表示であるが、第二の操作手段表示とは同じ態様をする場合があってもよい。また、第三の操作手段表示は第二の操作手段表示とも異なる場合があってもよい。
(付記3−8)
付記3−6又は3−7に記載の遊技台であって、
前記第一の操作手段表示は、前記第二の操作手段表示と並列的に表示される場合がない表示であり、
前記第一の操作手段表示は、前記第三の操作手段表示と並列的に表示される場合がない表示であり、
前記第二の操作手段表示は、前記第三の操作手段表示と並列的に表示される場合がない表示である、
ことを特徴とする遊技台。
なお、一つの表示手段において、二つの操作手段表示(第一、第二、第三)が同時に表示されることがなくてもよい。また、別の操作手段の操作に関わる操作手段表示は同時に表示される場合があってもよい。
また、第二の操作手段表示が表示されている際に操作手段の操作を実行したら、該第二の操作手段表示は、第一の操作手段表示に戻ってもよいし、変動停止の直前まで完全に消えていてもよい。
(付記3−9)
付記3−6乃至3−8のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記複数種類の操作手段表示うちの一の操作手段表示は、第四の操作手段表示であり、
前記第四の操作手段表示は、前記操作手段の操作が有効であることを示す表示であり、
前記第四の操作手段表示が表示されている間に遊技者の前記操作手段の操作が行われた場合は、前記第一の予告表示が表示開始される場合があり、
前記第四の操作手段表示は、第二の状態において表示可能な表示であり、
前記第四の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示と並列的に表示される場合がある表示であり、
前記第四の操作手段表示は、前記第二の操作手段表示と並列的に表示される場合がある表示であり、
前記第四の操作手段表示は、前記第三の操作手段表示と並列的に表示される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
なお、操作手段表示は、操作手段表示以外で行われる普通のボタン演出(ジャッジ演出、擬似連煽り、ボタン保留、会話予告のボタン表示も含む)と同時表示される場合があってもよい。
また、第四の操作手段表示中の操作で行われる演出は第一の予告演出であってもよい。
(付記3−10)
付記3−9に記載の遊技台であって、
前記第四の操作手段表示と前記第二の操作手段表示が並列的に表示されている場合において、遊技者の前記操作手段の操作が1回行われた場合は、前記第一の予告演出のみが表示開始される、
ことを特徴とする遊技台。
なお、第一の予告演出は第四の操作手段表示中に操作したことに関する表示であってもよい。
また、第二の操作手段表示が表示されているときに操作手段を操作して表示される演出(予告)は、第二の予告演出であってもよい。
(付記3−11)
付記3−1乃至3−10のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
操作手段表示は、サブ液晶表示手段に表示される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3−1)
表示手段と、
遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類の操作手段表示を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、装飾図柄を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、保留球数に応じた保留表示を表示可能な手段であり、
前記複数種類の操作手段表示のうちの一の表示は、第一の操作手段表示であり、
前記複数種類の操作手段表示のうちの一の表示は、第二の操作手段表示であり、
前記第二の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示とは異なる表示であり、
前記第一の操作手段表示は、前記保留表示とは異なる表示であり、
前記第二の操作手段表示は、前記保留表示とは異なる表示であり、
前記第一の操作手段表示は、連続する複数回の前記装飾図柄の変動表示に跨って表示される場合がある表示であり、
前記第二の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示が変化した表示であり、
前記装飾図柄の変動表示の表示中に、前記第一の操作手段表示が前記第二の操作手段表示に変化する場合があり、
或る期間において、前記第一の操作手段表示が表示される場合があるように構成されており、
前記或る期間とは、前記装飾図柄が停止表示しており前記保留球数が0の期間のことであり、
前記或る期間に前記第一の操作手段表示が表示されている状態で前記操作手段が操作された場合、該操作手段が操作されたことに応じた応答表示が行われる場合があるように構成されており、
前記装飾図柄の変動表示の表示中に前記第二の操作手段表示が表示されている状態で前記操作手段が操作されたことによって、リーチ以外の予告演出が開始される場合がある、ことを特徴とする遊技台。
(付記A3−2)
付記A3−1に記載の遊技台であって、
前記第一の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作された場合、該第一の操作手段表示が変化しないように構成されており、
前記第二の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作された場合、該第二の操作手段表示が変化する場合があるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3−3)
付記A3−2に記載の遊技台であって、
付記A3−2に記載の「第二の操作手段表示が変化する場合」とは、「第二の操作手段表示が、前記第一の操作手段表示に変化する場合」のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3−4)
付記A3−2に記載の遊技台であって、
付記A3−2に記載の「第二の操作手段表示が変化する場合」とは、「第二の操作手段表示が一旦消えた後、前記第一の操作手段表示が表示される場合」のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3−5)
付記A3−1乃至A3−4のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の操作手段表示は、連続する複数回の前記装飾図柄の変動表示に跨って表示される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3−6)
付記A3−1乃至A3−5のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記応答表示とは、演出表示のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3−7)
付記A3−1乃至A3−6のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記複数種類の操作手段表示のうちの一の表示は、第三の操作手段表示であり、
前記第三の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示とは異なる表示であり、
前記第三の操作手段表示は、前記保留表示とは異なる表示であり、
前記第三の操作手段表示は、前記操作手段が操作されても変化しない表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3−8)
付記A3−7に記載の遊技台であって、
前記第三の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると、該操作手段が操作されたことに応じた応答動作が行われる場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3−9)
付記A3−7又はA3−8に記載の遊技台であって、
前記第三の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示が変化した表示であり、
前記装飾図柄の変動表示の表示中に、前記第一の操作手段表示が前記第三の操作手段表示に変化する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3−10)
付記A3−7乃至A3−9のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第三の操作手段表示は、複数回の前記装飾図柄の変動表示に跨って表示される場合がある表示であり、
前記第三の操作手段表示は、前記装飾図柄の停止表示の表示中も、表示され続ける場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3−11)
付記A3−7乃至A3−10のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示の表示態様と、色又は大きさの少なくともいずれか一方が異なる表示態様の表示であり、
前記第三の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示の表示態様と、色又は大きさの少なくともいずれか一方が異なる表示態様の表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3−12)
付記A3−1乃至A3−11のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記複数種類の操作手段表示のうちの一の表示は、第四の操作手段表示であり、
前記第四の操作手段表示は、前記保留表示とは異なる表示であり、
前記第四の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中に表示される場合がある表示であり、
前記第四の操作手段表示は、前記装飾図柄の停止表示の表示中に表示されない表示であり、
前記第四の操作手段表示は、複数回の前記装飾図柄の変動表示に跨って表示されない表示であり、
前記第四の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると、通常予告の演出が開始される場合があり、
前記通常予告の演出は、開始される際に表示されている前記装飾図柄の変動表示で大当りすることに関する演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3−13)
付記A3−12に記載の遊技台であって、
前記第四の操作手段表示は、前記第二の操作手段表示と同時に表示されている場合がある表示であり、
前記第四の操作手段表示と前記第二の操作手段表示が同時に表示されている状態で、前記操作手段が操作された場合、該第二の操作手段表示は変化しない、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3−14)
付記A3−1乃至A3−13のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の操作手段表示は、前記操作手段の操作有効期間を表す表示を含む表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3−15)
付記A3−1乃至A3−14のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記複数種類の操作手段表示のうちの少なくとも一の表示は、前記操作手段を模した表示を含む表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3−16)
付記A3−1乃至15のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記保留表示を、操作手段表示を含む態様で表示可能な手段であり、
前記操作手段表示は、前記第二の操作手段表示を拡大又は縮小した表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3−17)
付記A3−1乃至A3−16のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記或る期間は、前記装飾図柄が停止表示されてからデモンストレーション表示が開始されるまでの期間である、
ことを特徴とする遊技台。
なお、操作手段表示は、通常遊技中のみ表示される場合があってもよい。
また、操作手段表示は、特定演出中(例えば、スーパーリーチ中)には表示されない場合があってもよい。
また、第二の操作手段表示は、第一の操作手段表示に対して色が変化したものであってもよいし、第一の操作手段表示が拡大表示されたものであってもよい。
また、第三の操作手段表示は、第一の操作手段表示に対して色が変化したものであってもよいし、第一の操作手段表示が拡大表示されたものであってもよい。
なお、上記で装飾図柄の変動表示と記載のあることは、図柄(より具体的には特図)の変動表示であってもよく、装飾図柄の停止表示と記載のあることは、図柄(より具体的には特図)の停止表示であってもよい。
また、上記で「〜場合がある」とは、「必ず〜する」、「必ず〜される」、あるいは「必ず〜になる」等に置き換えてもよく、上記で「○○可能」とは、「必ず○○する」に置き換えてもよい。
また、以上説明した、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等に適用してもよい。
100 パチンコ機
120 スピーカ
136 チャンスボタン
208L 第1装飾図柄表示装置
208M 第2装飾図柄表示装置
208N 第3装飾図柄表示装置
224Fa 八代役物
224Fb 将軍役物
224E 家紋役物
226 一般入賞口
228 普図始動口
230 特図1始動口
232 特図2始動口
232a 羽根部材
234 可変入賞口
234a 扉部材
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部
UI 保留枠
UIb ベースアイコン
e 変動アイコン表示領域
e1 変動アイコン
f 特図1保留アイコン表示領域
f1〜f4 第1保留アイコン〜第4保留アイコン
上記目的を解決する本発明の遊技台は、
表示手段を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数の保留アイコンを表示可能な手段であり、
保留アイコンの表示数で保留数を報知するように構成されており、
保留アイコンは、複数の態様で表示可能なアイコンであり、
前記表示手段は、複数の演出を表示可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第一の演出であり、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第二の演出であり、
前記第一の演出は、保留アイコンの態様を変化させる場合がある演出であり、
前記第二の演出は、保留アイコンの態様を変化させる場合がある演出であり、
前記第一の演出と前記第二の演出とのうちのいずれか一方の演出は、いずれか他方の演出の表示中に表示開始される場合がある演出であり、
前記他方の演出の表示中に表示開始された前記一方の演出によって、保留アイコンの態様は変化しなくても該保留アイコンの態様を変化させる該他方の演出が変化する場合があり、
前記他方の演出は、変化する前よりも変化した後のほうが、保留アイコンの態様を、大当りの期待度が高い態様に変化させやすい演出である、
ことを特徴とする。
続く図41(j)では、第1保留アイコンf1であるルーレットアイコンがエフェクト画像mfによって覆われて見えなくなっている。図41(k)では、エフェクト画像mfが第1保留アイコンf1よりも小さくなり、格子模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が見え始めている。図4(l)では、エフェクト画像mfが完全に消え、特図1保留アイコン表示領域fの1番目の領域に、格子模様の態様に変化した第1保留アイコンf1が表示されている。すなわち保留アイコンの態様変化が完了しており、この図4(l)のタイミングで保留変化第4演出が終了する。なお、保留変化第4演出は、図41(b)に示すようにルーレットアイコンが出現したタイミングから開始されていると見てもよいし、同図(i)に示すように、ルーレットアイコンが停止表示された態様に変化したタイミングから開始されていると見てもよい。
また、
『 前記他方の演出[例えば、図39における宝箱TBが表示される保留変化第二演出、図45におけるルーレットアイコンが表示される保留変化第四演出、図46におけるルーレットアイコンが表示される保留変化第四演出]の表示中に表示開始された前記一方の演出[例えば、図39における忍者のキャラクタNJが表示される保留変化第一演出、図45における忍者のキャラクタNJが表示される保留変化第一演出、図46における吉宗のキャラクタYMが表示される保留変化第五演出、]によって、保留アイコンの態様は変化しなくても該保留アイコンの態様を変化させる該他方の演出が変化する場合があり[例えば、図39(h)、図45(h)、図46(10)]、
前記他方の演出は、変化する前よりも変化した後のほうが、保留アイコンの態様を、大当りの期待度が高い態様に変化させやすい演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
以上の記載では、
『 表示手段[例えば、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、および第3装飾図柄表示装置208Nの全部、あるいはこれら3つの装飾図柄表示装置208L〜Nのうちのいずれか一つ、あるいは二つ]を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数の保留アイコン[例えば、第1保留アイコンf1〜第4保留アイコンf4]を表示可能な手段であり、
保留アイコンの表示数で保留数を報知するように構成されており、
保留アイコンは、複数の態様[例えば、デフォルトの点模様(白点滅)、先読み予告態様の斜線模様(青入色)、先読み予告態様のひし形模様(緑色)、先読み予告態様の格子模様(赤色)、先読み予告態様の縦線模様(金色)、先読み予告態様の横線模様(虹色)]で表示可能なアイコンであり、
前記表示手段は、複数の演出を表示可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第一の演出[例えば、保留変化第一演出〜保留変化第六演出のうちのいずれか一つ]であり、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第二の演出[例えば、保留変化第一演出〜保留変化第六演出のうちの、第一の演出とは異なる演出]であり、
前記第一の演出は、保留アイコンの態様を変化させる場合がある演出であり、
前記第二の演出は、保留アイコンの態様を変化させる場合がある演出であり、
前記第一の演出と前記第二の演出とのうちのいずれか一方の演出は、いずれか他方の演出の表示中に表示開始される場合がある演出であり[例えば、図38や図39に示す、宝箱TBや変化候補アイコンHKIが表示される保留変化第二演出の表示中に、忍者のキャラクタNJが表示される保留変化第一演出が表示開始されたり、図45に示す、ルーレットアイコンが表示される保留変化第四演出の表示中に、忍者のキャラクタNJが表示される保留変化第一演出が表示開始されたり、図46に示す、ルーレットアイコンが表示される保留変化第四演出の表示中に、吉宗のキャラクタYMが表示される保留変化第五演出が表示開始される]、
前記他方の演出[例えば、図39における宝箱TBが表示される保留変化第二演出、図45におけるルーレットアイコンが表示される保留変化第四演出、図46におけるルーレットアイコンが表示される保留変化第四演出]の表示中に表示開始された前記一方の演出[例えば、図39における忍者のキャラクタNJが表示される保留変化第一演出、図45における忍者のキャラクタNJが表示される保留変化第一演出、図46における吉宗のキャラクタYMが表示される保留変化第五演出]によって、保留アイコンの態様は変化しなくても該保留アイコンの態様を変化させる該他方の演出が変化する場合があり[例えば、図39(h)、図45(h)、図46(9)]、
前記他方の演出は、変化する前よりも変化した後のほうが、保留アイコンの態様を、大当りの期待度が高い態様に変化させやすい演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
また、
『 前記一方の演出は、キャラクタ[例えば、忍者のキャラクタNJ、あるいは吉宗のキャラクタYM]を用いた演出であり、
前記一方の演出は、前記キャラクタの表示開始[例えば、図38(1)、図39(a)、図45(b)、図46(4)]によって開始する演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記一方の演出は、キャラクタ[例えば、忍者のキャラクタNJ、あるいは吉宗のキャラクタYM]を用いた演出であり、
前記一方の演出は、前記キャラクタの動作開始[例えば、図38(3)、図39(c)、図45(c)、図46(5)]によって開始する演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記一方の演出は、前記キャラクタの表示終了[例えば、図37(p)、図45(i)、図46(10)]によって終了する演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記一方の演出は、第一のエフェクト画像[例えば、図38(7)に示すエフェクト画像mf、図39(f)に示すエフェクト画像mh、図45(f)に示すエフェクト画像mf]が表示される演出であり、
前記一方の演出は、前記第一のエフェクト画像の表示開始[例えば、図38(7)、図39(f)、図45(f)]によって開始する演出であり、
前記一方の演出は、前記第一のエフェクト画像の表示終了[例えば、図38(9)、図39(h)、図45(h)]によって終了する演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記他方の演出は、アイコン[例えば、宝箱TBのアイコン、ルーレットアイコン]が表示される演出であり、
前記他方の演出は、前記アイコンの表示開始[例えば、図38(1)、図38(b)、図45(a)、図45(4)]によって開始する演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記他方の演出は、前記アイコンの表示終了[例えば、図37(o)]によって終了する演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記他方の演出は、第二のエフェクト画像[例えば、図38(5)に示すエフェクト画像mf、図39(i)に示すエフェクト画像mf、図45(j)に示すエフェクト画像mf、図46(11)に示すエフェクト画像mf]が表示される演出であり、
前記他方の演出は、前記第二のエフェクト画像の表示終了[例えば、図38(6)と同図(7)との間、図39(k)、図45(l)、図46(13)]によって終了する演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

Claims (14)

  1. 表示手段を備えた遊技台であって、
    前記表示手段は、複数の保留アイコンを表示可能な手段であり、
    保留アイコンの表示数で保留数を報知するように構成されており、
    保留アイコンは、複数の態様で表示可能なアイコンであり、
    前記表示手段は、複数の演出を表示可能な手段であり、
    前記複数の演出のうちの一の演出は、第一の演出であり、
    前記複数の演出のうちの一の演出は、第二の演出であり、
    前記第一の演出は、保留アイコンの態様を変化させる場合がある演出であり、
    前記第二の演出は、保留アイコンの態様を変化させる場合がある演出であり、
    前記第一の演出と前記第二の演出とのうちのいずれか一方の演出は、いずれか他方の演出の表示中に表示開始される場合がある演出である、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記第一の演出と前記第二の演出は、同じ保留アイコンに対する演出である場合がある、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1又は2に記載の遊技台であって、
    前記第一の演出は、変化予告表示が表示される場合がある演出であり、
    前記変化予告表示とは、保留アイコンの態様変化についての予告を行う表示のことである、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項3に記載の遊技台であって、
    前記複数の保留アイコンのうちの一の保留アイコンは、第一の保留アイコンであり、
    前記第一の演出は、前記第一の保留アイコンに対する演出である場合があり、
    前記第二の演出は、前記第一の保留アイコンに対する演出である場合があり、
    前記複数の態様のうちの一の態様は、第一の態様であり、
    前記第一の態様で表示される保留アイコンは、該保留アイコンの態様が変化することを予告するアイコンであり、
    前記変化予告表示として、前記第一の保留アイコンが前記第一の態様で表示される場合がある、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項4に記載の遊技台であって、
    前記第一の態様で表示されている前記第一の保留アイコンに対して、前記第二の演出が表示開始される場合があるよう構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  6. 請求項3乃至5のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記変化予告表示として、変化対象候補表示が表示される場合があり、
    前記変化対象候補表示とは、態様が変化する可能性がある保留アイコンが、いずれの保留アイコンであるかを示唆する表示のことである、
    ことを特徴とする遊技台。
  7. 請求項6に記載の遊技台であって、
    前記表示手段は、装飾図柄の変動表示を表示可能な手段であり、
    前記変化対象候補表示は、連続する複数回の装飾図柄の変動表示に跨がって表示される場合がある表示である、
    ことを特徴とする遊技台。
  8. 請求項6又は7に記載の遊技台であって、
    前記変化対象候補表示の表示中において、該変化対象候補表示で示唆されている保留アイコンに対する前記第二の演出が開始される場合があるよう構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  9. 請求項3乃至8のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記変化予告表示として、変化態様候補表示が表示される場合があり、
    前記変化態様候補表示とは、保留アイコンの、変化する可能性がある態様が、いずれの態様であるかを示唆する表示のことである、
    ことを特徴とする遊技台。
  10. 請求項1乃至9のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記一方の演出のみしか表示されなかった場合よりも、該一方の演出が前記他方の演出の表示中に表示開始された場合のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすく構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  11. 請求項1乃至10のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記一方の演出は、前記他方の演出の表示よりも後から表示が開始されたにも関わらず該他方の演出よりも先に表示が終了する場合がある演出である、
    ことを特徴とする遊技台。
  12. 請求項1乃至11のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記他方の演出の表示中に表示開始された前記一方の演出によって保留アイコンの態様が変化しなかった場合であっても、該一方の演出が該他方の演出の表示中に表示開始されなかった場合よりも、該一方の演出が該他方の演出の表示中に表示開始された場合のほうが、最終的に大当り図柄が確定表示されやすく構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  13. 請求項1乃至12のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記他方の演出の表示中に表示開始された前記一方の演出によって、保留アイコンの態様が第三の態様に変化する場合があり、
    前記他方の演出の表示中に前記一方の演出が表示開始されなかった場合には該他方の演出によって、保留アイコンの態様が第二の態様に変化する場合があり、
    前記第二の態様よりも前記第三の態様のほうが、大当りの期待度が高い態様である、
    ことを特徴とする遊技台。
  14. 請求項1乃至13のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記他方の演出の表示中に表示開始された前記一方の演出によって、保留アイコンの態様は変化しなくても該保留アイコンの態様を変化させる該他方の演出が変化する場合があり、
    前記他方の演出は、変化する前よりも変化した後のほうが、保留アイコンの態様を、大当りの期待度が高い態様に変化させやすい演出である、
    ことを特徴とする遊技台。
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