JP2018143021A - 制御装置一体型回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】平滑コンデンサの周囲が樹脂で封止されない制御装置一体型回転電機を得る。【解決手段】回転子巻線および固定子巻線を有する回転電機本体と、回転子巻線および固定子巻線に接続され、パワーモジュール、制御基板および平滑コンデンサを有する電力変換回路と、回転電機本体のリア側に取り付けられ、回転電機本体のフロント側に向かって膨らんでいる収納部を有するヒートシンクと、ヒートシンクのリア側に取り付けられ、パワーモジュールおよび制御基板を収納するとともに、外部のバッテリに接続される電源配線およびグランド配線が形成されたケースと、ケースに収納されたパワーモジュールおよび制御基板を封止する封止樹脂体と、を備え、平滑コンデンサは、収納部に収納されるとともに、2本のリード線を有し、リード線は、ケースに形成された電源配線の穴およびグランド配線の穴にそれぞれ挿入され、はんだ接合されている。【選択図】図6

Description

この発明は、回転電機本体と制御装置とが一体化している制御装置一体型回転電機に関する。
従来から、車両等に搭載され、回転電機本体とこの回転電機本体を制御するための制御装置とが一体化された制御装置一体型回転電機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
制御装置一体型回転電機の制御装置は、直流電力から交流電力、または交流電力から直流電力に変換するパワー回路部と、パワー回路部を構成するスイッチング素子が動作する際に生じるリップル電流を吸収するための平滑コンデンサと、回転電機本体の界磁巻線に界磁電流を供給する界磁回路部と、パワー回路部および界磁回路部を制御する制御回路部とを備えている。なお、パワー回路部、平滑コンデンサ、界磁回路部および制御回路部は、ヒートシンク、ケース等から構成される空間に収納されている。
国際公開第2014/188803号
制御装置一体型回転電機は、エンジンルーム内に設置されて使用されることが多い。ここで、制御装置には、湿度や振動に対する耐久性が要求されているため、ヒートシンク、ケース等から構成される空間に樹脂を注入して制御装置の内部を封止している。そのため、パワー回路部、界磁回路部および制御回路部への水の浸入が防止されることで、制御装置の湿度に対する信頼性が向上する。さらに、各回路部を構成する部品の周囲が樹脂で固定されることで、振動に対する寿命も改善できる。
なお、各回路部を樹脂で固定する場合には、平滑コンデンサの周囲も同時に樹脂で封止される。しかしながら、平滑コンデンサは、使用中に内部の電解性物質からガスを発生し、発生したガスによって内圧が増加すると、やがて平滑コンデンサは破壊に至る。すなわち、平滑コンデンサの周囲が樹脂で封止されていると、平滑コンデンサの内部で発生したガスを外部に排出できないので、制御装置の使用寿命が逆に短くなる。そこで、制御装置には、発生したガスを外部に排出できる構造を有することが要求されている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、パワーモジュール、制御基板および平滑コンデンサを内蔵した制御装置を樹脂で封止する際、平滑コンデンサの周囲が樹脂で封止されることを防止するとともに、湿度や振動に対する信頼性を向上させることができる制御装置一体型回転電機を得ることを目的とする。
この発明に係る制御装置一体型回転電機は、回転子巻線および固定子巻線を有する回転電機本体と、回転子巻線および固定子巻線に接続され、パワーモジュール、制御基板および平滑コンデンサを有する電力変換回路と、回転電機本体のリア側に取り付けられ、回転電機本体のフロント側に向かって膨らんでいる収納部を有するヒートシンクと、ヒートシンクのリア側に取り付けられ、パワーモジュールおよび制御基板を収納するとともに、外部のバッテリに接続される電源配線およびグランド配線が形成されたケースと、ケースに収納されたパワーモジュールおよび制御基板を封止する封止樹脂体と、を備え、平滑コンデンサは、収納部に収納されるとともに、2本のリード線を有し、リード線は、ケースに形成された電源配線の穴およびグランド配線の穴にそれぞれ挿入され、はんだ接合されているものである。
この発明に係る制御装置一体型回転電機によれば、平滑コンデンサは、ヒートシンクの収納部に収納されるとともに、2本のリード線を有し、リード線は、ケースに形成された電源配線の穴およびグランド配線の穴にそれぞれ挿入され、はんだ接合されている。
ここで、収納部は、電力変換回路のパワーモジュールおよび制御基板を樹脂で封止する際に、平滑コンデンサの周囲が樹脂で封止されることを防止しているので、平滑コンデンサの周囲は封止されない。
そのため、パワーモジュールと制御基板と平滑コンデンサとを内蔵した制御装置を樹脂で封止する際、平滑コンデンサの周囲が樹脂で封止されることを防止するとともに、湿度や振動に対する信頼性を向上させることができる。
この発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機における電力変換回路を示す回路図である。 この発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機における制御装置の外観を示す上面図である。 この発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機における制御装置の内部構造を示す上面図である。 この発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機において、ケースに平滑コンデンサが接続された状態を示す上面図である。 この発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機において、制御装置における平滑コンデンサの封止構造を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機において、ケースに封止剤が塗布されている状態を示す上面図である。 この発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機において、封止剤の堰堤が形成されている状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機において、収納部の底面に貫通孔が形成されている状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機において、制御装置におけるケースに貫通孔を設けた封止構造を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機において、収納部の側面に貫通孔が形成されている状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機において、平滑コンデンサがカバーの収納部に収納されている状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態2に係る制御装置一体型回転電機において、ケースに形成されている開口部を示す上面図である。 この発明の実施の形態2に係る制御装置一体型回転電機におけるモジュール基板の構成を示す上面図である。 この発明の実施の形態2に係る制御装置一体型回転電機において、制御装置における平滑コンデンサの封止構造を示す断面図である。 この発明の実施の形態3に係る制御装置一体型回転電機において、ケースに平滑コンデンサが接続されている状態を示す上面図である。 この発明の実施の形態3に係る制御装置一体型回転電機において、制御装置における平滑コンデンサの封止構造を示す断面図である。 この発明の実施の形態3に係る制御装置一体型回転電機において、制御装置におけるモジュール基板に貫通孔を設けた封止構造を示す断面図である。 この発明の実施の形態4に係る制御装置一体型回転電機において、制御装置における平滑コンデンサの封止構造を示す断面図である。
以下、この発明に係る制御装置一体型回転電機の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。なお、各図において、同一または同様の構成部分については、同じ符号を付しており、対応する各構成部のサイズや縮尺はそれぞれ独立している。例えば構成の一部を変更した断面図の間で、変更されていない同一構成部分を図示する際に、同一構成部分のサイズや縮尺が異なっている場合もある。また、制御装置一体型回転電機の構成は、実際にはさらに複数の部材を備えているが、説明を簡単にするため、説明に必要な部分のみを記載し、他の部分については省略している。
実施の形態1.
以下、図に従って、この発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機を説明する。この実施の形態に係る制御装置一体型回転電機は、エンジンの駆動補助および電力の発電に用いられる交流発電電動機に好適に適用しうる。図1は、車両に搭載される、この発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機の構成を示す断面図である。図1において、制御装置一体型回転電機1は、回転電機本体2、制御装置3等から構成されている。制御装置一体型回転電機1では、プーリー13に近い部分がフロント側に該当する。また、回転電機本体2から制御装置3に向かう方向は、リア側と呼ばれている。回転電機本体2は、回転子巻線6および固定子巻線11を有している。
回転電機本体2の回転子軸4には、回転子5が固定されている。また、回転子5には、回転子巻線6が巻装されている。フロントブラケット7には、軸受9が取り付けられている。また、リアブラケット8には、軸受10が取り付けられている。回転子軸4は、軸受9と軸受10によって回転可能に支持されている。固定子巻線11は、固定子12に巻装されている。また、固定子12は、フロントブラケット7とリアブラケット8とによって挟み込まれて保持されている。プーリー13は、回転子軸4のフロントブラケット7から突出した先端部に取り付けられている。回転子軸4の回転は、プーリー13から伝動ベルトを介してエンジンに伝達される。
回転子5の回転状態は、回転位置検出センサ14によって検出される。回転位置検出センサ14は、回転子軸4のリアブラケット8から突出した後端部に設置されている。また、回転電機本体2には、一対のスリップリング15と一対のブラシ17とが取り付けられている。スリップリング15は、回転子巻線6に電流を供給する。ブラシ17は、ブラシホルダ16によって保持されていて、スリップリング15に摺接する。制御装置3は、固定子巻線11に電気的に接続されたパワー回路部18と、回転子巻線6に電気的に接続された界磁回路部19と、パワー回路部18および界磁回路部19を制御する制御回路部20とを備えている。
パワー回路部18は、パワーモジュール23から構成されている。界磁回路部19は、界磁モジュール24から構成されている。また、制御回路部20は、制御基板25から構成されている。ヒートシンク21は、安価で熱伝導性が良好なアルミニウム合金等の金属で形成されており、リアブラケット8に固定保持されている。放熱フィン22は、ヒートシンク21のリアブラケット側、すなわちフロント側の面に、冷却能力を高めるために形成されている。パワーモジュール23は、ヒートシンク21の放熱フィン22が形成された面とは逆の面に搭載されている。パワーモジュール23は、電源配線23aと、制御信号配線23bと、固定子巻線配線23cと、グランド配線23dとを備えている(図2参照)。
ヒートシンク21のパワーモジュール23が搭載さている面と同じ面には、界磁モジュール24が1個搭載されている。界磁モジュール24は、電源配線24aと、制御信号配線24bと、ブラシプラス配線24c1と、ブラシマイナス配線24c2と、グランド配線24dとを備えている(図2参照)。パワー回路部18、界磁回路部19および制御回路部20は、ケース26に収納されている。ケース26は、PPS(Poly Phenylene Sulfide)、PBT(Poly Butylene Terephthalate)等の熱可塑性樹脂で形成され、天井部および底部の一部が開口した形状となっている。制御装置カバー28は、制御装置3のリアブラケット8とは反対の面に設置されている。ケース26の内部には、エポキシ樹脂が注入されている。このエポキシ樹脂からなる封止樹脂体27は、パワー回路部18、界磁回路部19および制御回路部20を封止している。
図2は、この発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機における電力変換回路を示す回路図である。図2において、外部のバッテリ50は、電力変換回路60に接続されている。電力変換回路60は、図1に示したパワー回路部18であるパワーモジュール23、図1に示した界磁回路部19である界磁モジュール24、図1に示した制御回路部20である制御基板25、平滑コンデンサ29等から構成されている。
パワーモジュール23は、スイッチング素子としてMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)を2個内蔵している。ここで、6個のパワーモジュール23によって、2組の3相インバータ回路が形成されている。制御基板25には、基材として電気的特性と機械的特性のよいガラスエポキシ樹脂が用いられる。平滑コンデンサ29は、パワー回路部18を構成するスイッチング素子、すなわちパワーモジュール23が動作する際に生じるリップル電流を吸収する。
界磁モジュール24は、モールド成形で形成されている。平滑コンデンサ29は、電源配線23a、電源配線24a、電源配線26aを含む電源配線と、グランド配線23d、グランド配線24d、グランド配線26cを含むグランド配線との間に設置される。制御基板25には、パワー回路部18および界磁回路部19を制御するための実装部品と、外部機器との間で信号の送受信を行うための外部接続コネクタとが実装されている。平滑コンデンサ29には、挿入実装タイプの平滑コンデンサが適用される。電力変換回路60は、固定子巻線11と外部のバッテリ50からの直流電力との間で電力変換を行う。
図3は、この発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機における制御装置の外観を示す上面図である。図3では、制御装置3を、制御装置カバー28が設置される方向、すなわちリア側から示している。図3において、ケース26の内部に形成されている封止樹脂体27は、パワー回路部18であるパワーモジュール23、界磁回路部19である界磁モジュール24および制御回路部20である制御基板25を封止している。また、電源配線26aおよびグランド配線26cは、ともにケース26の底面にインサートモールド成形されている。グランド配線26cは、ケース26をヒートシンク21に設置した後で、ヒートシンク21にねじで締結して接続される。制御装置3の領域Aには、パワー回路部18を構成するスイッチング素子が動作する際に生じるリップル電流を吸収する平滑コンデンサ29が配置される。平滑コンデンサ29には、電解コンデンサ、導電性高分子コンデンサ、導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ等が適用される。
図4は、この発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機における制御装置の内部構造を示す上面図である。図4は、図3に示した制御装置から封止樹脂体27および制御基板25を取り除いて示している。また、図4では、制御装置3を、制御装置カバー28が設置される方向、すなわちリア側から示しており、制御装置3のパワー回路部18と界磁回路部19とが示されている。図4において、界磁モジュール24は、外部のバッテリ50に電気的に接続するための電源配線24aと、制御回路部20である制御基板25に接続するための制御信号配線24bと、プラス側のブラシ17に通電するためのブラシプラス配線24c1と、マイナス側のブラシ17に通電するためのブラシマイナス配線24c2と、ヒートシンク21と同電位となるグランド配線24dとを備えている。また、ケース26は、ネジと接着剤によってヒートシンク21のリア側に固定されている。
制御装置3には、モールド成形されたパワーモジュール23が6個搭載されている。各々のパワーモジュール23は、外部のバッテリ50に電気的に接続するための電源配線23aと、制御回路部20である制御基板25に接続するための制御信号配線23bと、固定子巻線11に電気的に接続するための固定子巻線配線23cと、ヒートシンク21と同電位となるグランド配線23dを備えている。平滑コンデンサ29は、領域Aに配置されている。また、銅の配線からなる電源配線26a、固定子巻線配線26bおよびグランド配線26cは、ケース26の底面にインサートモールド成形されている。ケース26の領域Aには、開口部30が形成されている。
以上のように構成されているこの発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機1は、エンジンに対する駆動補助としての電動機の機能と、発電のための発電機の機能とを備えている。ここで、制御装置一体型回転電機1が、エンジンに対する駆動補助として機能する際には、外部のバッテリ50からパワー回路部18に供給された直流電力が、パワー回路部18のスイッチング素子、すなわちパワーモジュール23のオンオフ制御によって、3相交流電流に変換されて固定子巻線11に供給される。
外部のバッテリ50から供給される直流電力は、界磁回路部19で調整されて回転子巻線6に供給される。このとき、回転子巻線6の周囲には、回転磁界が生じるので、回転子軸4が回転する。回転子軸4の回転は、プーリー13から図示しない伝動ベルトを介してエンジンに伝達される。制御回路部20である制御基板25は、図示しない外部機器および回転位置検出センサ14からの情報に基づいて、パワー回路部18および界磁回路部19を制御する。
ここで、制御装置一体型回転電機1が、発電機として機能する際には、エンジンの回転力が伝動ベルトおよびプーリー13を介して回転子軸4に伝達される。これにより、回転子5が回転して、固定子巻線11に3相交流電力が励起される。制御回路部20は、パワー回路部18のスイッチング素子、すなわちパワーモジュール23のオンオフを制御し、固定子巻線11に励起された3相交流電力を直流電力に変換する。変換された直流電力は、外部のバッテリ50に供給され、外部のバッテリ50が充電される。
次に、この発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機1における平滑コンデンサ29の実装構造を説明する。図5は、この発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機において、ケースに平滑コンデンサが接続された状態を示す上面図である。また、図5は、図3および図4に示された領域Aを、ケース26をヒートシンク21の方向、すなわちフロント側から見て拡大して示している。図5では、挿入実装タイプの平滑コンデンサ29Aが、ケース26と一体成形された金属配線に接続された状態を示している。
図5において、ケース26の底面には、ケースと一体成形されている銅の配線からなる陽極金属配線である電源配線26aと、陰極金属配線であるグランド配線26cとが形成されている。図5の電源配線26aと図2に示した電源配線26aとは、互いに同電位となっている。グランド配線26cは、ケース26をヒートシンク21に設置した後で、ヒートシンク21にねじで締結して接続される。
平滑コンデンサ29は、2本のリード線29aを有している。挿入実装タイプの平滑コンデンサ29Aは、パワーモジュール23に内蔵されたスイッチング素子が動作する際のリップル電流を吸収するために接続されており、この実施の形態では、6個のコンデンサが並列に搭載されている。挿入実装タイプの平滑コンデンサ29Aには、アルミ電解コンデンサ、導電性高分子コンデンサ、導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ等を用いることができる。挿入実装タイプの平滑コンデンサ29Aを使用することにより、コンデンサの外径よりも大きい台座を持つ表面実装タイプを使用する場合と比較して、例えば千鳥配置のように密集して配置することができるので、実装面積が縮小でき、制御装置3を小型化することができる。
図6は、この発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機において、制御装置における平滑コンデンサの封止構造を示す断面図である。また、図6は、図5に示した切断線6−6に沿った断面図であり、図5の左側から見た断面を示している。図6において、封止樹脂体27は、ケース26に収納されているパワーモジュール23、界磁モジュール24および制御基板25を封止している。ヒートシンク21には、開口部21оと収納部21xとが形成されている。ヒートシンク21の収納部21xは、フロント側に向かって膨らんでいて、ケース26のパワーモジュール23が搭載される面の反対方向に延在している。挿入実装タイプの平滑コンデンサ29Aは、ヒートシンク21の収納部21xと、ケース26の底面とで形成された空間に収納されている。また、電源配線26aの穴90およびグランド配線26cの穴91に平滑コンデンサ29Aのリード線29aを挿入し、はんだ71で接合することで、穴90および穴91をはんだ71で埋める。
このとき、ケース26の内部に封止樹脂を注入しても、ヒートシンク21の開口部21оがケース26の底面で塞がれており、穴90および穴91がはんだ71で塞がれているため、平滑コンデンサ29が収納されている空間へは封止樹脂が浸入しない。また、平滑コンデンサ29Aのリード線と電源配線26aおよびグランド配線26cとを溶接等で接続する場合は、穴が埋まらずに別途穴を塞ぐカバー、シール剤等の追加部品が必要になるが、電気的に接続するはんだを浸入防止にも用いることで、部品を追加することなく、大型化や工程の長時間化を防止できる。
平滑コンデンサ29Aを複数個並列に配置する場合、同電位のリード線をコンデンサ同士の内側に集めることで、電源配線26aまたはグランド配線26cのどちらかを1本にまとめることができる。これにより、配線を太くできるため、電気抵抗が小さくなって発熱が小さくなるだけでなく、平滑コンデンサの熱を伝えやすくなる。特に、グランド配線26cは、温度の低いヒートシンク21にねじで締結されるため、平滑コンデンサ29Aから配線26c、ヒートシンク21までの熱抵抗を小さくして、平滑コンデンサ29Aの温度を低減することができる。また、電源配線26aおよびグランド配線26cを覆うモールドは、穴90および穴91の周囲に開口部72を設けることで、はんだ71の流れだしを抑制して、確実に穴90および穴91を埋めることができる。また、この開口部72は、円形でも多角形でも同様の効果を得ることができる。
平滑コンデンサ29Aのリード線29aと電源配線26aおよびグランド配線26cとのはんだ接合は、噴流はんだ接合、レーザーはんだ接合等のはんだ接合工法により実現できる。ここで、電源配線26aおよびグランド配線26cをインサートしているモールドにおいて、平滑コンデンサ29Aの、電位の異なる2本のリード線29aの間を遮るように凸状73を設けることで、はんだ接合時に2本のリード線29aの間をはんだがブリッジして短絡することを防止することができる。この凸状73は、少なくとも開口部72の外径以上の大きさで、平滑コンデンサ29Aが複数個配置されている場合は、複数個に渡って配置されていてもよい。
また、電源配線26aおよびグランド配線26cをインサートしているモールドにおいて、電源配線26aおよびグランド配線26cの、リード線29aを突出させる側にモールドを配置して開口部72および凸状73を設け、平滑コンデンサ29Aの本体側は、少なくとも平滑コンデンサ29Aの外径サイズ以上とし、ヒートシンク21との接合面においては、モールドの面を配線と同一、または配線よりもリード線29aの突出側にすることで、軸方向の大型化を抑制することができる。ここで、平滑コンデンサ29Aは、ガスの排出のためにケース26に対して空間を設ける必要があり、平滑コンデンサ29Aに設けられた突起またはモールドを平滑コンデンサ29Aの本体側に凸状にすることで、空間を設けることができ、このモールドの凸状においては、平滑コンデンサ29Aの外径サイズ内であるが、面が配線よりもコンデンサ側に突出する。
このように、パワー回路部18、界磁回路部19および制御回路部20を樹脂で封止しても、平滑コンデンサ29の周囲は封止されないため、制御装置3の湿度や振動に対する信頼性を改善することができる。このとき、制御装置3の平滑コンデンサ29に収納部が密閉されていることで結露等が発生する場合は、シリカゲル等の乾燥剤を収納部21xの内部に設置しておいてもよい。また、平滑コンデンサ29を、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、ポリオレフェン樹脂、アクリル樹脂、電気絶縁ワニス等によって防湿コーティングしておいてもよい。
図7は、この発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機において、ケースに封止剤が塗布されている状態を示す上面図である。また、図7は、この実施の形態に係る平滑コンデンサ29の別の実装構造を示しており、図5と同様に、制御装置3の領域Aを、ケース26をヒートシンク21の方向、すなわちフロント側から見て拡大して示している。図7において、ケース26の底面に、ヒートシンク21の開口部21оの周囲を囲うように、封止剤31による堰堤31xを設置している。封止剤31には、シリコーン系、エポキシ系、アクリル系、シアノアクリレート系等の接着剤やオーリングを用いることができる。
図8は、この発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機において、封止剤の堰堤が形成されている状態を示す断面図である。また、図8は、図6と同じく、図7の下側から見た断面を示している。図8において、ケース26は、樹脂製の封止剤31でヒートシンク21に接着される。ケース26には、平滑コンデンサ29の周囲を囲む封止剤の堰堤31xが形成されている。また、ヒートシンク21の開口部21оの周囲を囲う堰堤31xにも、ケース26とヒートシンク21とを接着する封止剤31を用いれば、同じ設備で同時に塗布ができる。さらに、部材管理の手間も軽減できるため、生産性が向上する。ケース26の底面に、ヒートシンク21の開口部21оの周囲を囲うように堰堤31xを形成することで、平滑コンデンサ29を収納した空間への封止樹脂体27の浸入を、より確実に防止することができる。
図9は、この発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機において、収納部の底面に貫通孔が形成されている状態を示す断面図である。また、図9は、この実施の形態に係る平滑コンデンサ29の別の実装構造を示しており、図6と同様の断面図である。図9において、挿入実装タイプの平滑コンデンサ29Aが収納部21xに収納されている。この実施の形態では、ヒートシンク21の収納部21xに貫通孔32を設けている。また、収納部21xの底面21x1は傾斜している。ここで、接着剤には、大別して室温放置で硬化するタイプと、加熱して硬化させるタイプとがある。室温硬化タイプは、硬化に時間を要するため、組み立ての途中で用いると、次の工程に投入する時間が遅れて生産性が低下する。
一方、熱硬化タイプは、短時間で硬化可能である。熱硬化タイプの接着剤を使うと、加熱時に平滑コンデンサ29が収容されている収納部21xの空気が膨張して外部に排出される。このとき、空気が未硬化の堰堤31xを排除して封止剤に貫通孔が形成され、封止樹脂体27が浸入する可能性が生じる。収納部21xの底面21x1に貫通孔32を設けておけば、加熱時に封止剤31に貫通孔が形成されることを防止でき、生産性の良好な熱硬化タイプの接着剤を封止剤31に用いることができる。
なお、収納部21xに貫通孔32を設けることで、ヒートシンク21の収納部21xへの水の浸入が懸念される。この場合、貫通孔32は、ヒートシンク21の収納部21xにおいて、制御装置一体型回転電機1を車両に設置した状態で底面となる箇所に設けておく。さらに、貫通孔32が最も低い位置となるように、貫通孔32を設けた面に傾斜を設けておけば、平滑コンデンサ29の収納部に浸入した水が排出されやすい。また、平滑コンデンサ29を、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、ポリオレフェン樹脂、アクリル樹脂、電気絶縁ワニス等で防湿コーティングしておいてもよい。
図10は、この発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機において、制御装置におけるケースに貫通孔を設けた封止構造を示す断面図である。また、図10は、この実施の形態に係る平滑コンデンサ29の別の実装構造を示しており、図6と同様の断面図である。ここで、図9では、ヒートシンク21の収納部21xに貫通孔32を設けたが、この実施の形態では、図10において、ケース26に封止樹脂体27を貫通する煙突状の構造物40を形成し、その先端を封止樹脂体27の表面から、制御装置カバー28の方向へ突出させている。この実施の形態でも、封止剤31を熱硬化させる場合に、平滑コンデンサ29の収納部で膨張した空気を通気孔41から排気できるため、図6に示した形態と同様の効果が得られる。
図11は、この発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機において、収納部の側面に貫通孔が形成されている状態を示す断面図である。また、図11は、この実施の形態に係る平滑コンデンサ29の別の実装構造を示しており、図6と同様の断面図である。図11において、ヒートシンク21の収納部21xは、側面21x2に貫通孔32が形成されている。また、ヒートシンク21の貫通孔32を、ケース26の樹脂封止が完了した後の工程においてフィルタ33で塞いでおけば、水の浸入による平滑コンデンサ29の故障が防止できる。また、例えば最終工程の後で、室温で硬化するタイプの接着剤で塞ぐこともできる。また、貫通孔32を4フッ化エチレンの多孔質膜からなる防水性および通気性を有するフィルタ33で塞げば、水の浸入の防止と同時に、平滑コンデンサ29の収納部の結露の防止も可能となる。なお、防水通気性を有するフィルタ33は、ケース26の樹脂封止工程の前に設置しておいてもよく、平滑コンデンサ29の収納部の外側および内側のどちらに設置してもよい。
図12は、この発明の実施の形態1に係る制御装置一体型回転電機において、平滑コンデンサがカバーの収納部に収納されている状態を示す断面図である。また、図12は、この実施の形態に係る平滑コンデンサ29の別の実装構造を示しており、図6と同様の断面図である。図12において、平滑コンデンサ29を収納する収納部が、ヒートシンク21とは別部品のカバー34で構成されている。カバー34は、フロント側に向かって膨らんでいる収納部34xを有し、回転電機本体2のリア側に取り付けられている。また、ヒートシンク21は、カバー34のリア側に固定されていて、カバー34の収納部34xに対応する位置に開口部21оが形成されている。カバー34は、樹脂封止後のヒートシンク21に、鍔部34zを取付けることができる。これにより、封止樹脂体27が平滑コンデンサ29の収納部に漏れていないことを確認することが可能となり、不良品の市場流出を防止することができる。また、カバー34の鍔部34zは、ねじおよび接着剤の少なくとも一方でヒートシンク21に固定される。また、カバー34は、ヒートシンク21と同様にアルミニウム合金等の金属で形成してもよく、PPS、PBT等の熱可塑性樹脂で形成してもよい。
したがって、この実施の形態に係る制御装置一体型回転電機は、回転子巻線および固定子巻線を有する回転電機本体と、回転子巻線および固定子巻線に接続され、パワーモジュール、制御基板および平滑コンデンサを有する電力変換回路と、回転電機本体のリア側に取り付けられ、回転電機本体のフロント側に向かって膨らんでいる収納部を有するヒートシンクと、ヒートシンクのリア側に取り付けられ、パワーモジュールおよび制御基板を収納するとともに、外部のバッテリに接続される電源配線およびグランド配線が形成されたケースと、ケースに収納されたパワーモジュールおよび制御基板を封止する封止樹脂体と、を備え、平滑コンデンサは、収納部に収納されるとともに、2本のリード線を有し、リード線は、ケースに形成された電源配線の穴およびグランド配線の穴にそれぞれ挿入され、はんだ接合されているものである。
この実施の形態に係る制御装置一体型回転電機によれば、平滑コンデンサをヒートシンクの収納部に収納し、収納部の開口部をケースの底面とはんだとで塞ぐことにより、制御基板を有する電力変換回路を樹脂で封止する際に、平滑コンデンサの周囲は封止されず、湿度や振動に対する信頼性が改善できる。また、この実施の形態に係る制御装置一体型回転電機において、収納部の底面は、傾斜している。また、この実施の形態に係る制御装置一体型回転電機において、ケースには、平滑コンデンサの周囲を囲む樹脂製の堰堤が形成されている。また、この実施の形態に係る制御装置一体型回転電機において、ケースには、封止樹脂体を貫通する煙突状の構造物が形成されている。この実施の形態に係る制御装置一体型回転電機によれば、平滑コンデンサの収納部への封止樹脂の浸入を、より確実に防止することができる。また、制御基板を有する電力変換回路を樹脂で封止する際に、ヒートシンクの開口部から封止剤が漏れる可能性を低減することができる。また、この実施の形態に係る制御装置一体型回転電機によれば、平滑コンデンサを密閉構造とすることで、平滑コンデンサの耐水性も向上できる。
また、この実施の形態に係る制御装置一体型回転電機において、収納部は、底面に貫通孔が形成されている。封止剤としては、例えばシリコーン接着剤が使用できる。ここで、ケースをヒートシンクに取付ける際にも接着剤を使用するため、両者の接着剤の塗布および硬化は同時に行うことが生産性上望ましい。なお、上記接着剤は、室温放置で硬化するタイプと加熱して硬化させるタイプとがある。室温硬化タイプは、硬化に時間を要するため、組み立ての途中で用いると、次の工程に投入する時間が遅れて生産性が低下する。一方、熱硬化タイプは、短時間で硬化可能である。熱硬化タイプの接着剤を使うと、加熱時に平滑コンデンサの収納部の空気が膨張して外部に排出される。このとき、空気が未硬化の封止剤を排除して封止剤に貫通孔が形成され、封止樹脂が浸入する可能性が生じる。そこで、収納部に通気孔を設けることで、封止剤の貫通孔の形成が防止でき、生産性を向上できる。
また、この実施の形態に係る制御装置一体型回転電機において、収納部は、側面に貫通孔が形成されている。また、貫通孔は、フィルタで塞がれている。この実施の形態に係る制御装置一体型回転電機によれば、収納部の通気孔からの水の浸入による平滑コンデンサの故障が防止できる。この通気孔を塞ぐのは、最終工程の後でも可能であるので、室温放置で硬化する接着剤を問題なく用いることができる。また、撥水フィルタ等を貼り付けると、収納部内の結露の防止も可能となる。
また、この実施の形態に係る制御装置一体型回転電機は、回転子巻線および固定子巻線を有する回転電機本体と、回転子巻線および固定子巻線に接続され、パワーモジュール、制御基板および平滑コンデンサを有する電力変換回路と、回転電機本体のリア側に取り付けられ、回転電機本体のフロント側に向かって膨らんでいる収納部を有するカバーと、カバーのリア側に取り付けられ、収納部に対応する位置に開口部が形成されたヒートシンクと、ヒートシンクのリア側に取り付けられ、パワーモジュールおよび制御基板を収納するとともに、外部のバッテリに接続される電源配線およびグランド配線が形成されたケースと、ケースに収納されたパワーモジュールおよび制御基板を封止する封止樹脂体と、を備え、平滑コンデンサは、収納部に収納されるとともに、2本のリード線を有し、リード線は、ケースに形成された電源配線の穴およびグランド配線の穴にそれぞれ挿入され、はんだ接合されている。この実施の形態に係る制御装置一体型回転電機によれば、平滑コンデンサの樹脂封止の後で収納部の部品をヒートシンクに取付けられるため、封止樹脂が平滑コンデンサの収納部に漏れていないことを確認することが可能となり、信頼性を向上させることができる。
また、この実施の形態に係る制御装置一体型回転電機において、穴を有する電源配線およびグランド配線は、樹脂に覆われており、リード線を挿入する穴の周囲の樹脂を除去して開口部を設けている。この実施の形態に係る制御装置一体型回転電機によれば、はんだの流れだしを抑制して確実に穴を埋めることができ、カバー等の部品を追加することなく封止樹脂の浸入を防止できる。また、この実施の形態に係る制御装置一体型回転電機において、穴を有する電源配線およびグランド配線を覆う樹脂は、平滑コンデンサの2本のリード線の間に、2本のリード線を結ぶ線を遮るような凸状を有する。この実施の形態に係る制御装置一体型回転電機によれば、はんだ接合時のはんだブリッジを抑制できる。また、この実施の形態に係る制御装置一体型回転電機において、穴を有する電源配線およびグランド配線を覆う樹脂は、平滑コンデンサのリード線を突出させる側の面に配置されている。この実施の形態に係る制御装置一体型回転電機によれば、装置の大型化を抑制できる。
実施の形態2.
図に従って、この発明の実施の形態2に係る制御装置一体型回転電機を説明する。この実施の形態も実施の形態1と同様、制御装置一体型回転電機を、車両の駆動補助および電力の発電に用いる交流発電電動機へ適用した例である。制御装置一体型回転電機1は、回転電機本体2と制御装置3とを備えている。
図13は、この発明の実施の形態2に係る制御装置一体型回転電機において、ケースに形成されている開口部を示す上面図である。また、図13は、この実施の形態に係る制御装置3の領域Aを、ケース26をヒートシンク21の方向、すなわちフロント側から見て拡大して示している。図13において、ケース26の領域Aには、開口部37が形成されている。ケース26の開口部37は、モジュール基板で覆われる。モジュール基板には、制御装置3の組み立て工程とは別の工程で、複数の平滑コンデンサ29を接続して、モジュール基板および平滑コンデンサをモジュール化しておく。
図14は、この発明の実施の形態2に係る制御装置一体型回転電機におけるモジュール基板の構成を示す上面図である。また、図14は、図13と同じ方向、すなわちフロント側からコンデンサモジュール35を見た上面図である。図14において、コンデンサモジュール35のモジュール基板36は、PPS、PBT等の熱可塑性樹脂からなり、銅の電源配線36aおよび銅のグランド配線36cとともに一体成形されている。平滑コンデンサ29は、パワーモジュール23に内蔵されたスイッチング素子が動作する際のリップル電流を吸収するために電力変換回路60に搭載されている。平滑コンデンサ29には、アルミ電解コンデンサ、導電性高分子コンデンサ、導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ等が適用できる。
コンデンサモジュール35は、開口部37の位置で、ケース26によって、制御装置カバー28が設置される方向から搭載されるので、開口部37は、モジュール基板36によって塞がれる。コンデンサモジュール35に形成されている電源配線36aは、ケース26の電源配線26aと接続される。また、コンデンサモジュール35に形成されているグランド配線36cは、ケース26をヒートシンク21に設置した後に、ヒートシンク21にねじで締結して接続される。コンデンサモジュール35のモジュール基板36は、ガラスエポキシ樹脂やセラミックスや金属で形成してもよい。
図15は、この発明の実施の形態2に係る制御装置一体型回転電機において、制御装置における平滑コンデンサの封止構造を示す断面図である。また、図15は、この実施の形態に係る平滑コンデンサ29の実装構造を示しており、図6と同様の断面図である。図15において、挿入実装タイプの平滑コンデンサ29Aのリード線29aは、電源配線36aおよびグランド配線36cと、はんだ71で接合されている。また、挿入実装タイプの平滑コンデンサ29Aは、ヒートシンク21のパワーモジュール23が搭載される面の反対方向に延在させた収納部21xと、ケース26の底面と、コンデンサモジュール35のモジュール基板36と、はんだ71とで形成された空間に収納されている。ここで、ケース26の内部に封止樹脂体27を形成しても、ヒートシンク21の開口部21оがケース26の底面と、モジュール基板36と、はんだ71とで塞がれているため、平滑コンデンサ29が収納されている空間へは封止樹脂体27が浸入しない。
このように、この実施の形態でも、実施の形態1と同様に、パワー回路部18、界磁回路部19および制御回路部20を樹脂で封止しても、平滑コンデンサ29の周囲は封止されないため、制御装置3の湿度や振動に対する信頼性を改善することができる。さらに、この実施の形態では、制御装置3の組み立て工程とは別の工程で、複数の平滑コンデンサ29をモジュール基板36に接続してモジュール化している。コンデンサモジュールは、複数の平滑コンデンサをケース26に一括で接続するため、生産性を向上できる。さらに、ケース26への取付け前に、電気検査で不良のコンデンサモジュールを排除できるため、廃却費を低減することもできる。
したがって、この実施の形態に係る制御装置一体型回転電機は、回転子巻線および固定子巻線を有する回転電機本体と、回転子巻線および固定子巻線に接続され、パワーモジュール、制御基板および平滑コンデンサを有する電力変換回路と、回転電機本体のリア側に取り付けられ、回転電機本体のフロント側に向かって膨らんでいる収納部を有するヒートシンクと、ヒートシンクのリア側に取り付けられ、パワーモジュールおよび制御基板を収納するとともに、収納部に対応する位置に開口部が形成されたケースと、外部のバッテリに接続される電源配線およびグランド配線が形成され、開口部を塞ぐモジュール基板と、ケースに収納されたパワーモジュールおよび制御基板を封止する封止樹脂体と、を備え、平滑コンデンサは、収納部に収納されるとともに、2本のリード線を有し、リード線は、モジュール基板に形成された電源配線の穴およびグランド配線の穴にそれぞれ挿入され、はんだ接合されている。
この実施の形態に係る制御装置一体型回転電機によれば、平滑コンデンサを収納する収納部の開口部をモジュール基板とはんだとで塞ぐため、制御基板を有する電力変換回路を樹脂で封止する際に、平滑コンデンサの周囲は封止されない。また、複数の平滑コンデンサをモジュール基板に接続してモジュール化しておき、ケースと一括で接続することで生産性が向上する。さらに、ケースへの取付け前に電気検査で不良コンデンサモジュールを除外できるため、廃却費を低減することもできる。
実施の形態3.
図に従って、この発明の実施の形態3に係る制御装置一体型回転電機を説明する。この実施の形態も実施の形態1、2と同様、制御装置一体型回転電機を、車両の駆動補助および電力の発電に用いる交流発電電動機へ適用した例である。制御装置一体型回転電機1は、回転電機本体2と制御装置3とを備えている。図16は、この発明の実施の形態3に係る制御装置一体型回転電機において、ケースに平滑コンデンサが接続されている状態を示す上面図である。また、図16は、この実施の形態に係る制御装置3の領域Aを、ケース26を制御装置カバー28の方向、すなわちリア側から見て拡大して示している。
図17は、この発明の実施の形態3に係る制御装置一体型回転電機において、制御装置における平滑コンデンサの封止構造を示す断面図である。また、図17は、この実施の形態に係る平滑コンデンサ29の実装構造を示している。また、図17は、図16に示した切断線17−17に沿った制御装置3の断面図であり、同16の下側から見た断面を示している。図17において、ヒートシンク21には、図12と同様に、第1開口部である開口部21оが形成されている。また、ケース26には、図15と同様に、第2開口部である開口部37が形成されている。ここで、開口部21оと開口部37とは、同じ位置に形成されている。モジュール基板36には、電源配線36aおよびグランド配線36cが形成されている。カバー34は、鍔部34zと収納部34xを有する。また、鍔部34zは、ケース26に接着されている。
モジュール基板36には、電源配線36aおよびグランド配線36cが形成されている。モジュール基板36は、カバー34が有する鍔部34zに接着されている。この実施の形態では、挿入実装タイプの平滑コンデンサ29Aをモジュール基板36に接続するとともに、モジュール基板36にカバー34を取付けて、カバー付のコンデンサモジュール35を構成しておく。平滑コンデンサ29は、モジュールの状態で、既にモジュール基板36とカバー34とで形成された空間である収納部34xに収納されている。ケース26の底面およびヒートシンク21には、カバー34が貫通する開口部37および開口部21оがあり、それらの開口部は、モジュール基板36およびカバー34で塞がれている。
図18は、この発明の実施の形態3に係る制御装置一体型回転電機において、制御装置におけるモジュール基板に貫通孔を設けた封止構造を示す断面図である。また、図18は、この実施の形態に係る平滑コンデンサ29の別の実装構造を示しており、図17と同様の断面図である。図18において、この実施の形態では、モジュール基板36の底面に煙突状の構造物40を形成し、その先端を封止樹脂体27の表面から、制御装置カバー28の方向へ突出させている。封止剤31を熱硬化させる場合に、平滑コンデンサ29の収納部で膨張した空気を通気孔41から排気できるため、図10に示した形態と同様の効果が得られる。
図17および図18に示した形態では、ケース26の内部に封止樹脂体27を形成しても、平滑コンデンサ29が収納されている空間へは封止樹脂体27が浸入しないため、制御装置の湿度や振動に対する信頼性を改善することができる。さらに、いずれの形態も、複数の平滑コンデンサ29をモジュール化しているため、生産性を向上し、廃却費を低減することができる。
したがって、この実施の形態に係る制御装置一体型回転電機は、回転子巻線および固定子巻線を有する回転電機本体と、回転子巻線および固定子巻線に接続され、パワーモジュール、制御基板および平滑コンデンサを有する電力変換回路と、回転電機本体のリア側に取り付けられ、第1開口部が形成されたヒートシンクと、ヒートシンクのリア側に取り付けられ、パワーモジュールおよび制御基板を収納するとともに、第1開口部に対応する位置に第2開口部が形成されたケースと、鍔部および収納部を有し、鍔部がヒートシンクまたはケースに接着されたカバーと、外部のバッテリに接続される電源配線およびグランド配線が形成され、カバーを覆うモジュール基板と、ケースに収納されたパワーモジュールおよび制御基板を封止する封止樹脂体と、を備え、収納部は、第1開口部および第2開口部を挿通し、平滑コンデンサは、収納部に収納されるとともに、2本のリード線を有し、リード線は、モジュール基板に形成された電源配線の穴およびグランド配線の穴にそれぞれ挿入され、はんだ接合されている。また、この実施の形態に係る制御装置一体型回転電機において、モジュール基板には、封止樹脂体を貫通する煙突状の構造物が形成されている。この実施の形態に係る制御装置一体型回転電機によれば、実施の形態1〜2と同様の効果が得られる。
実施の形態4.
図に従って、この発明の実施の形態4に係る制御装置一体型回転電機を説明する。この実施の形態も実施の形態1〜3と同様、制御装置一体型回転電機を、車両の駆動補助および電力の発電に用いる交流発電電動機へ適用した例である。制御装置一体型回転電機1は、回転電機本体2と制御装置3とを備えている。
図19は、この発明の実施の形態4に係る制御装置一体型回転電機において、制御装置における平滑コンデンサの封止構造を示す断面図である。また、図19は、この実施の形態に係る平滑コンデンサ29の実装構造を示しており、この実施の形態に係る制御装置3の領域Aの断面図である。図19において、カバー34は、フロント側に向かって膨らんでいる収納部34xを有し、回転電機本体2のリア側に取り付けられている。また、ヒートシンク21は、カバー34のリア側に取り付けられていて、カバーが有する収納部34xに対応する位置に開口部21оが形成されている。ケース26は、ヒートシンク21のリア側に固定されている。
モジュール基板36は、ケース26に接着されるとともに、バッテリ50に接続する電源配線36aおよびグランド配線36cが形成されている。ケース26は、リード線29a部分に凸状の空間を有し、リード線29aをかわしている。電源配線36aは、モジュール基板36に一体成型されており、ヒートシンク21の方向に延在させている。また、挿入実装タイプの平滑コンデンサ29Aをモジュール基板36に接続して、コンデンサモジュール35を構成している。ヒートシンク21には、開口部21оが形成されている。また、開口部21оを、カバー34の方向に延在させた電源配線26a、グランド配線26cおよびコンデンサモジュール35が貫通する。モジュール基板36は、接着剤42でケース26の底面に固定されている。
モジュール基板36の電源配線36aおよびグランド配線36cは、ヒートシンク21の方向に延在させたケース26の電源配線26aおよびグランド配線26cにそれぞれ溶接で接合されている。また、カバー34がヒートシンク21に設置され、平滑コンデンサ29が、ケース26の底面とヒートシンク21とカバー34とで形成された空間に収納されている。
なお、この実施の形態において、モジュール基板36として、PPS、PBT等の熱可塑性樹脂を用いれば、電源配線36aおよびグランド配線36cと一体成形できる他、ガラスエポキシ樹脂やセラミックスや金属を用いることもできる。また、カバー34は、PPS、PBT等の熱可塑性樹脂やアルミニウム合金等の金属で形成でき、図示しないねじや接着剤、またはその両方でヒートシンク21に固定される。
ここで、接着剤として熱硬化タイプを用いる場合は、加熱時にカバー34の内部の空気が膨張して外部に排出される。このとき、空気が未硬化の接着剤を排除して接着部に貫通孔が形成される。また、使用時には、水が浸入して平滑コンデンサ29の信頼性が低下する可能性が生じるため、平滑コンデンサ29を、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、ポリオレフェン樹脂、アクリル樹脂、電気絶縁ワニス等で防湿コーティングしておいてもよい。また、あらかじめカバー34に貫通孔を設け、貫通孔をフッ化エチレンの多孔質膜からなる防水性および通気性を有するフィルタで塞いでおいてもよい。
この実施の形態では、ケース26に収められたパワー回路部18、界磁回路部19および制御回路部20の樹脂封止が完了した後に、平滑コンデンサ29を設置することが可能となる。そのため、封止樹脂体27を硬化させる際の加熱による平滑コンデンサ29の性能劣化および信頼性の低下を防止することができる。また、平滑コンデンサ29の周囲は樹脂で封止されていないため、湿度や振動に対する信頼性を改善することができる。さらに、複数の平滑コンデンサ29をモジュール化しているため、生産性を向上し、廃却費を低減することができる。
したがって、この実施の形態に係る制御装置一体型回転電機は、回転子巻線および固定子巻線を有する回転電機本体と、回転子巻線および固定子巻線に接続され、パワーモジュール、制御基板および平滑コンデンサを有する電力変換回路と、回転電機本体のリア側に取り付けられ、回転電機本体のフロント側に向かって膨らんでいる収納部を有するカバーと、カバーのリア側に取り付けられ、収納部に対応する位置に開口部が形成されたヒートシンクと、ヒートシンクのリア側に取り付けられ、パワーモジュールおよび制御基板を収納するケースと、ケースのフロント側に取り付けられ、外部のバッテリに接続される電源配線およびグランド配線が形成されたモジュール基板と、ケースに収納されたパワーモジュールおよび制御基板を封止する封止樹脂体と、を備え、平滑コンデンサは、収納部に収納されるとともに、2本のリード線を有し、リード線は、モジュール基板に形成された電源配線の穴およびグランド配線の穴にそれぞれ挿入され、はんだ接合されている。この実施の形態に係る制御装置一体型回転電機によれば、実施の形態1〜3と同様の効果が得られる。
なお、この発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1 制御装置一体型回転電機、2 回転電機本体、3 制御装置、4 回転子軸、5 回転子、6 回転子巻線、7 フロントブラケット、8 リアブラケット、9 軸受、10 軸受、11 固定子巻線、12 固定子、13 プーリー、14 回転位置検出センサ、15 スリップリング、16 ブラシホルダ、17 ブラシ、18 パワー回路部、19 界磁回路部、20 制御回路部、21 ヒートシンク、22 放熱フィン、23 パワーモジュール、23a 電源配線、23b 制御信号配線、23c 固定子巻線配線、23d グランド配線、24 界磁モジュール、24a 電源配線、24b 制御信号配線、24c1 ブラシプラス配線、24c2 ブラシマイナス配線、24d グランド配線、25 制御基板、26 ケース、26a 電源配線、26b 固定子巻線配線、26c グランド配線、27 封止樹脂体、28 制御装置カバー、29 平滑コンデンサ、29a リード線、30 開口部、31 封止剤、32 貫通孔、33 フィルタ、34 カバー、35 コンデンサモジュール、36 モジュール基板、36a 電源配線、36c グランド配線、37 開口部、38 蓋、39 開口部、40 煙突状構造物、41 通気孔、42 接着剤、50 バッテリ、60 電力変換回路、71 はんだ、72 開口部、73 凸状物。

Claims (15)

  1. 回転子巻線および固定子巻線を有する回転電機本体と、
    前記回転子巻線および前記固定子巻線に接続され、パワーモジュール、制御基板および平滑コンデンサを有する電力変換回路と、
    前記回転電機本体のリア側に取り付けられ、前記回転電機本体のフロント側に向かって膨らんでいる収納部を有するヒートシンクと、
    前記ヒートシンクのリア側に取り付けられ、前記パワーモジュールおよび前記制御基板を収納するとともに、外部のバッテリに接続される電源配線およびグランド配線が形成されたケースと、
    前記ケースに収納された前記パワーモジュールおよび前記制御基板を封止する封止樹脂体と、を備え、
    前記平滑コンデンサは、前記収納部に収納されるとともに、2本のリード線を有し、前記リード線は、前記ケースに形成された前記電源配線の穴および前記グランド配線の穴にそれぞれ挿入され、はんだ接合されている
    制御装置一体型回転電機。
  2. 前記ケースには、前記平滑コンデンサの周囲を囲む樹脂製の堰堤が形成されている
    請求項1に記載の制御装置一体型回転電機。
  3. 前記収納部は、底面に貫通孔が形成されている
    請求項1に記載の制御装置一体型回転電機。
  4. 前記収納部の底面は、傾斜している
    請求項3に記載の制御装置一体型回転電機。
  5. 前記収納部は、側面に貫通孔が形成されている
    請求項1に記載の制御装置一体型回転電機。
  6. 前記貫通孔は、フィルタで塞がれている
    請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載の制御装置一体型回転電機。
  7. 前記ケースには、前記封止樹脂体を貫通する煙突状の構造物が形成されている
    請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の制御装置一体型回転電機。
  8. 回転子巻線および固定子巻線を有する回転電機本体と、
    前記回転子巻線および前記固定子巻線に接続され、パワーモジュール、制御基板および平滑コンデンサを有する電力変換回路と、
    前記回転電機本体のリア側に取り付けられ、前記回転電機本体のフロント側に向かって膨らんでいる収納部を有するカバーと、
    前記カバーのリア側に取り付けられ、前記収納部に対応する位置に開口部が形成されたヒートシンクと、
    前記ヒートシンクのリア側に取り付けられ、前記パワーモジュールおよび前記制御基板を収納するとともに、外部のバッテリに接続される電源配線およびグランド配線が形成されたケースと、
    前記ケースに収納された前記パワーモジュールおよび前記制御基板を封止する封止樹脂体と、を備え、
    前記平滑コンデンサは、前記収納部に収納されるとともに、2本のリード線を有し、前記リード線は、前記ケースに形成された前記電源配線の穴および前記グランド配線の穴にそれぞれ挿入され、はんだ接合されている
    制御装置一体型回転電機。
  9. 回転子巻線および固定子巻線を有する回転電機本体と、
    前記回転子巻線および前記固定子巻線に接続され、パワーモジュール、制御基板および平滑コンデンサを有する電力変換回路と、
    前記回転電機本体のリア側に取り付けられ、前記回転電機本体のフロント側に向かって膨らんでいる収納部を有するヒートシンクと、
    前記ヒートシンクのリア側に取り付けられ、前記パワーモジュールおよび前記制御基板を収納するとともに、前記収納部に対応する位置に開口部が形成されたケースと、
    外部のバッテリに接続される電源配線およびグランド配線が形成され、前記開口部を塞ぐモジュール基板と、
    前記ケースに収納された前記パワーモジュールおよび前記制御基板を封止する封止樹脂体と、を備え、
    前記平滑コンデンサは、前記収納部に収納されるとともに、2本のリード線を有し、前記リード線は、前記モジュール基板に形成された前記電源配線の穴および前記グランド配線の穴にそれぞれ挿入され、はんだ接合されている
    制御装置一体型回転電機。
  10. 回転子巻線および固定子巻線を有する回転電機本体と、
    前記回転子巻線および前記固定子巻線に接続され、パワーモジュール、制御基板および平滑コンデンサを有する電力変換回路と、
    前記回転電機本体のリア側に取り付けられ、第1開口部が形成されたヒートシンクと、
    前記ヒートシンクのリア側に取り付けられ、前記パワーモジュールおよび前記制御基板を収納するとともに、前記第1開口部に対応する位置に第2開口部が形成されたケースと、
    鍔部および収納部を有し、前記鍔部が前記ヒートシンクまたは前記ケースに接着されたカバーと、
    外部のバッテリに接続される電源配線およびグランド配線が形成され、前記カバーを覆うモジュール基板と、
    前記ケースに収納された前記パワーモジュールおよび前記制御基板を封止する封止樹脂体と、を備え、
    前記収納部は、前記第1開口部および前記第2開口部を挿通し、
    前記平滑コンデンサは、前記収納部に収納されるとともに、2本のリード線を有し、前記リード線は、前記モジュール基板に形成された前記電源配線の穴および前記グランド配線の穴にそれぞれ挿入され、はんだ接合されている
    制御装置一体型回転電機。
  11. 前記モジュール基板には、前記封止樹脂体を貫通する煙突状の構造物が形成されている
    請求項10に記載の制御装置一体型回転電機。
  12. 回転子巻線および固定子巻線を有する回転電機本体と、
    前記回転子巻線および前記固定子巻線に接続され、パワーモジュール、制御基板および平滑コンデンサを有する電力変換回路と、
    前記回転電機本体のリア側に取り付けられ、前記回転電機本体のフロント側に向かって膨らんでいる収納部を有するカバーと、
    前記カバーのリア側に取り付けられ、前記収納部に対応する位置に開口部が形成されたヒートシンクと、
    前記ヒートシンクのリア側に取り付けられ、前記パワーモジュールおよび前記制御基板を収納するケースと、
    前記ケースのフロント側に取り付けられ、外部のバッテリに接続される電源配線およびグランド配線が形成されたモジュール基板と、
    前記ケースに収納された前記パワーモジュールおよび前記制御基板を封止する封止樹脂体と、を備え、
    前記平滑コンデンサは、前記収納部に収納されるとともに、2本のリード線を有し、前記リード線は、前記モジュール基板に形成された前記電源配線の穴および前記グランド配線の穴にそれぞれ挿入され、はんだ接合されている
    制御装置一体型回転電機。
  13. 前記穴を有する前記電源配線および前記グランド配線は、樹脂に覆われており、前記リード線を挿入する穴の周囲の樹脂を除去して開口部を設けている
    請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載の制御装置一体型回転電機。
  14. 前記穴を有する前記電源配線および前記グランド配線を覆う樹脂は、前記平滑コンデンサの2本のリード線の間に、2本のリード線を結ぶ線を遮るような凸状を有する
    請求項1から請求項13までのいずれか1項に記載の制御装置一体型回転電機。
  15. 前記穴を有する前記電源配線および前記グランド配線を覆う樹脂は、前記平滑コンデンサのリード線を突出させる側の面に配置されている
    請求項1から請求項14までのいずれか1項に記載の制御装置一体型回転電機。
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