JP2018139037A - 車両のペダル支持構造 - Google Patents

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康雄 秋本
Yasuo Akimoto
康雄 秋本
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Abstract

【課題】部品点数の削減化、車両の軽量化、組み立ての簡単化を図りつつ、前面衝突時に操作ペダルの後方への移動を確実に抑制する。【解決手段】ペダルブラケットと支軸とにわたってアーム26が設けられている。車両が前面衝突すると、ペダルブラケット14が車両後方に変位し、第1変形誘発部30がガイド1602の傾斜に案内されることで車両後方かつ下方に移動するため、アーム26に作用する力が所定値以上となる。第2アーム部32は第2変形誘発部34を支点として下方に揺動し、また、第1変形誘発発部30が車両後方かつ下方に移動し、第1アーム部28が揺動し、支軸20は支軸支持用溝1410から下方に外れる。ブレーキブースター24とブレーキペダル10との連結箇所を支点としてアーム部22が揺動し踏み込み部18が車両前方に移動する。【選択図】図1

Description

本発明は車両のペダル支持構造に関する。
従来、車両のペダル支持構造が種々提案されている。
特許文献1には、操作ペダルの操作ペダル用支軸を、ダッシュパネルに取り付けられたペダルブラケットの支軸抜落用孔で揺動可能に支持させ、また、ペダルブラケットに揺動可能な回動レバーを設けている。
そして、前面衝突時に、回動レバーを車体部材に当接させることで回動させ、回動レバーで操作ペダル用支軸を支軸抜落用孔から抜落させるようにしている。
しかしながら、このような特許文献1では、支軸抜落用孔が車両の斜め前方に開放状に形成されており、そのため、操作ペダル用支軸が車両の斜め前方に抜落されるため、操作ペダルの踏み込み部が車両後方へ変位する不具合が生じる。
また、特許文献2には、操作ペダルの操作ペダル用支軸を、ダッシュパネルに取り付けられたペダルブラケットの支軸抜落用孔で揺動可能に支持させ、また、ペダルブラケットに揺動可能な回動レバーを設け、支軸抜落用孔を下方に開放状に形成している。そして、支軸抜落用孔を下方に開放状に形成したため、操作ペダル用支軸を下方から支える脱落規制部材を設けている。
このような特許文献2によれば、回動レバーにより脱落規制部材を操作ペダル用支軸から離れる方向に揺動させ、回動レバーにより操作ペダル用支軸を支軸抜落用孔から下方に抜落させるため、操作ペダルの踏み込み部を車両前方へ変位させることができる。
特許第4664806号公報 特許第4814036号公報
しかしながら、特許文献2では、回動レバーに加え脱落規制部材を必要とし、部品点数が増加し車両の重量が増加すると共に、組み立てを簡単に行なえない不具合が生じる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、部品点数の削減化、車両の軽量化、組み立ての簡単化を図りつつ、前面衝突時にブレーキペダルの後方への移動を確実に抑制することができる車両のペダル支持構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、上部に支軸が設けられた操作ペダルと、ダッシュパネルから車両後方に突出し前記支軸を揺動可能かつ抜落可能に支持するペダルブラケットと、前記支軸の上方かつ車両後方に配置された車体部材とを備える車両のペダル支持構造であって、前記支軸を支持する支軸支持部から前記ペダルブラケットの上方に突出する第1アーム部と、前記第1アーム部の先部に第1変形誘発部を介して連結されると共に前記ペダルブラケットに第2変形誘発部を介して連結された第2アーム部とを有するアームが設けられ、前記第1変形誘発部と前記第2変形誘発部は、前記アームに所定値以上の力が作用した際に変形するように形成され、前記第1変形誘発部は、前記第2変形誘発部よりも上方かつ車両後方に位置し、前記車体部材に、前記第1変形誘発部の車両後方に位置し車両後方に至るにつれて次第に下方に傾斜するガイドが設けられていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記ペダルブラケットに連結片が設けられ、前記連結片に、所定値以上の力が前記連結片に作用した際に変形する連結片用変形誘発部が設けられ、前記第2変形誘発部は、前記連結片用変形誘発部で構成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記ペダルブラケットには、下方に開放された開口を有する支軸支持用溝が形成され、前記支軸支持用溝の下端は、前記支軸の直径よりも小さな幅で形成されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記第1アーム部と前記第2アーム部の一方に取着され、前記第1アーム部と前記第2アーム部とが前記第1変形誘発部を支点として変位した際に、前記第1アーム部と前記第2アーム部との間に介在することで前記第1アーム部と前記第2アーム部との変位を阻止する変位阻止部材が設けられていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、支軸はペダルブラケットにより下方に抜落可能に支持されているため、車両前面衝突時の操作ペダルの踏み込み部の後方への移動を抑制する上で有利となる。
また、操作ペダルの踏み込み操作時、あるいは、操作ペダルの踏み込み部を誤って下方に踏み込んだ際、アームに作用する力は所定値未満の値であり、第1変形誘発部、第2変形誘発部は屈曲せず、アームは揺動しない。
したがって、従来必要であった脱落規制部材を省略でき、第1変形誘発部、第2変形誘発部を有するアームと、ガイドを設けるといった簡単な構成により、操作ペダルの支軸を安定した状態で支持することが可能となる。したがって、部品点数の削減化、車両の軽量化、組み立ての簡単化を図る上でより有利となる。
請求項2記載の発明によれば、第2変形誘発部を簡単に形成でき、車両の軽量化、組み立ての簡単化を図る上でより有利となる。
請求項3記載の発明によれば、支軸を安定した状態で支持する上で有利となる。
請求項4記載の発明によれば、操作ペダルの踏み込み部が車両後方に移動することをより確実に抑制する上で有利となる。
第1の実施の形態に係る車両のペダル支持構造の側面図であり、(A)は操作ペダルの初期位置を示し、(B)は車両の前面衝突直後の状態を示す。 第1の実施の形態に係る車両のペダル支持構造の側面図であり、(C)は車両の前面衝突後にデッキクロスメンバによってアームが僅かに広がった状態を示し、(D)はさらにアームが広がり、支軸がペダルブラケットから抜落した状態を示す。 ブレーキペダルの斜視図である。 ペダルブラケットの側面図である。 ペダルブラケットの平面図である。 ペダルブラケットにアームおよびブレーキぺダルが組み込まれた状態をアームおよびペダルブラケットを破断して示す断面図である。 (A)はアームの斜視図、(B)はアームの上下を反転した斜視図である。 第2の実施の形態に係るペダル支持構造のアームの説明図であり、(A)はアームが変位する前の状態を示す斜視図、(B)は(A)のBB線断面図、(C)はアームが変位した後の状態を示す斜視図、(D)は(C)のDD線断面図である。
(第1の実施の形態)
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、以下の図において符号FRは車両前方、符号UPは車両上方、符号LHは車幅方向を示している。
本実施の形態では、操作ペダルが自動車の運転中に使用されるブレーキペダル10に適用された場合について説明する。
図1(A)に示すように、ブレーキペダル10は、インストルメントパネルの下方において、ダッシュパネル12から車両後方に突出するペダルブラケット14で支持されている。
また、インストルメントパネルの下方には、ブレーキペダル10の上方で車両後方に、車幅方向に延在し車幅方向両側のフロントピラーを連結するデッキクロスメンバ16が位置している。
なお、ブレーキペダル10、ペダルブラケット14、デッキクロスメンバ16は金属製である。
ブレーキペダル10は、運転者によって踏み込み操作される踏み込み部18と、揺動支点となる支軸20と、それら踏み込み部18と支軸20とを連結するアーム部22とを有し、支軸20はアーム部22の上部に位置している。
アーム部22の長手方向の中間部にブレーキブースター24のプッシュロッド2402が連結されている。本実施の形態では、ブレーキブースター24によりブレーキペダル10の初期位置が決定され、また、ブレーキブースター24にはブレーキペダル10を初期位置に戻すリターンスプリングが設けられている。
アーム部22の上端には、図3に示すように、ボルト挿通孔(支軸挿通孔)2202が形成されたボス部2204が設けられている。
支軸20は、本実施の形態では、図6に示すように、ボルト挿通孔2202(図3)とペダルブラケット14に挿通されたボルト2002で形成されている。
ペダルブラケット14は、図1(A)、図4、図5に示すように、車幅方向に対向しつつ車両の前後方向に延在する一対の本体板部1402と、車両後方に位置する本体板部1402の端部を連結する連結板部1404と、車両前方に位置する本体板部1402の端部に設けられダッシュパネル12に取着される取り付け板部1406と、一対の本体板部1402の取り付け板部1406寄りの箇所を接続する接続板部1408とを備えている。
一対の本体板部1402には、下方に開放された開口1410Aを有する支軸支持用溝1410が設けられている。
支軸支持用溝1410の下端を除いた部分は支軸20を揺動可能に支持する内径で形成され、支軸支持用溝1410の下端は、支軸20の直径よりも小さな幅で形成され、支軸20に所定値以上の下方への力が作用した際に、互いに対向する支軸支持用溝1410の縁が互いに開く方向に変形し、支軸20が下方に抜落できる細幅溝部1412として形成されている。
したがって、ブレーキペダル10の支軸20に対して所定値未満の力が作用してもブレーキペダル10の支軸20が支軸支持用溝1410で支持され、支軸20を安定した状態で支持するように図られている。
接続板部1408の上縁で接続板部1408の長手方向の中央部に、連結片1420が接続板部1408と一体に設けられている。
連結片1420に連結片用変形誘発部1420Aが設けられている。
連結片用変形誘発部1420Aは、図4に示すように、例えば、接続板部1408から突出する連結片1420の部分を薄肉にした薄肉部を形成することなどで構成されている。
図1(A)に示すように、ペダルブラケット14と支軸20とにわたって金属製のアーム26が設けられている。
図1(A)、図5、図7(A)、(B)に示すように、アーム26は金属製であり、第1アーム部28と、第1変形誘発部30と、第2アーム部32と、第2変形誘発部34を備えている。
第1アーム部28は、支軸20を支持する支軸支持部36を有し、本実施の形態では支軸支持部36は支軸挿通孔で形成されている。
第1アーム部28は、支軸支持部36から上方かつ車両前方でペダルブラケット14の上方に突出しており、支軸支持部36は第1アーム部28の下部に設けられている。
図1(A)、図4に示すように、第2アーム部32の一端は、第1アーム部28の上端に第1変形誘発部30を介して連結され、第2アーム部32の他端は第2変形誘発部34を介してペダルブラケット14に連結されている。詳細には、第2アーム部32の他端は、連結片用変形誘発部1420Aを挟んでペダルブラケット14と反対側の連結片1420の箇所に取着されることで、第2アーム部32はペダルブラケット14に連結されている。したがって、本実施の形態では、第2変形誘発部34は連結片用変形誘発部1420Aで構成されている。
第1変形誘発部30、第2変形誘発部34は、車両衝突時に前記車体部材との干渉により支点となって変形(屈曲あるいは伸張)、つまりアーム26に所定値以上の力が作用した際にアーム26の他の箇所に比べて変形しやすいように形成され、通常使用等の所定値未満の力が作用しても変形しない。
本実施の形態では、図7(A)、(B)に示すように、第1アーム部28は、車幅方向において互いに対向する一対の板部2802と、それら板部2802を連結する連結板部2804とを備えている。一対の板部2802にそれぞれ支軸支持部36が設けられている。
第2アーム部32は、車幅方向において互いに対向する一対の板部3202と、それら板部3202を連結する連結板部3204とを備えている。
第1変形誘発部30は、第1アーム部28の一対の板部2802と、第2アーム部32の一対の板部3202とが変形した状態で連結される部分、および、第1アーム部28の連結板部2804と、第2アーム部32の連結板部3204とが変形した状態で連結される部分で構成されている。
すなわち、第1変形誘発部30は、第1アーム部28と第2アーム部32とが交差する角部による構造、言い換えると、第1アーム部28と第2アーム部32とが変形されて連結された構造で構成されている。
図6に示すように、一対の板部2802は、支軸支持部36に支軸20が挿通された状態で一対の本体板部1402の内側に配置されている。
また、一対の板部2802の間に位置する支軸20にパイプ25が装着され、パイプ25の外周部の両側に断面がL字状のすべり軸受23が配置されている。
ブレーキペダル10のボス部2204は、略コ字状断面のペダルブラケット14内で一対の板部2802の間で、支軸20、パイプ25、すべり軸受23を介して揺動可能に支持されている。
そして、支軸20(ボルト2002)にナット2004が締結され、一対の板部2802は、それぞれすべり軸受23を介してボス部2204と本体板部1402とで挟持され、第1アーム部28が支軸20とペダルブラケット14にわたって配置されている。
第1変形誘発部30は、第2変形誘発部34よりも上方かつ車両後方に位置している。
また、デッキクロスメンバ16にガイド1602が設けられ、第1変形誘発部30は、車両後方に変位することでガイド1602に当接する箇所に配置されている。
ガイド1602は第1アーム部28の連結板部2804に沿うように車両後方に至るに連れて次第に後側が前側より低く、下方に傾斜するように形成されている。
なお、本実施の形態では、デッキクロスメンバ16が車体部材に相当しているが、車体部材はデッキクロスメンバ16に限定されず、その他の車体側で支持された部材や部品であってもよい。またペダルブラケット14とデッキクロス16(車体部材)は離れているが、これらが通常状態において離脱可能に繋がっている構造であっても構わない。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
ブレーキペダル10の踏み込み操作時、下方への力の成分がブレーキペダル10に作用するものの、ブレーキペダル10の支軸20は支軸支持用溝1410で支持されると共に、アーム26の支軸支持部36で支持されている。
ブレーキペダル10の踏み込み操作時、あるいは、ブレーキペダル10の踏み込み部18を誤って下方に踏み込んだ際、第1変形誘発部30、第2変形誘発部34に作用する力は所定値未満の値であり、第1変形誘発部30、第2変形誘発部34は変形せず、アーム26は揺動しない。
したがって、ペダルブラケット14とアーム26とによりブレーキペダル10の支軸20を安定した状態で支持することが可能となる。
次に、車両が前面衝突した場合について説明する。
図1(A)はブレーキペダル10の初期位置を示し車両が前面衝突する前の状態を示している。なお、図1(B)から図2(D)において破線はブレーキペダル10の初期位置を示している。
図1(B)に示すように、車両が前面衝突すると、ダッシュパネル12と共にペダルブラケット14が車両後方に変位し、第1変形誘発部30の角部がガイド1602に当接する。
図2(C)に示すように、さらにペダルブラケット14が車両後方に変位すると、第1変形誘発部30がガイド1602の傾斜に案内されることで車両後方かつ下方に移動するため、アーム26に作用する力が所定値以上となる。
これにより第2アーム部32は第2変形誘発部34を支点として下方に揺動し、また、第1変形誘発部30がガイド1602の傾斜に案内されることで車両後方かつ下方に移動し、支軸20が支軸支持用溝1410に支持されているため、第1アーム部28は、第1変形誘発部30を開きつつ下方に変位し、支軸20が支軸支持用溝1410の細幅溝部1412を押し広げる。
図2(D)に示すように、さらにペダルブラケット14が車両後方へ変位すると、第1変形誘発部30はガイド1602の傾斜によりさらに車両後方かつ下方に案内され、第2アーム部32は第2変形誘発部34を支点としてさらに下方に揺動し、また、第1アーム部28は、第1変形誘発部30が開く方向に揺動し、支軸20は支軸支持用溝1410から下方に外れる。
また、このときブレーキブースター24のプッシュロッド2402とブレーキペダル10のアーム部22との連結箇所を支点としてアーム部22が揺動し、踏み込み部18が車両前方に移動する。
本実施の形態によれば、支軸支持用溝1410は支軸20を下方に抜落可能に支持するように形成されているため、車両前面衝突時のブレーキペダル10の踏み込み部18の後方への移動を抑制する上で有利となる。
また、ブレーキペダル10の踏み込み操作時、あるいは、ブレーキペダル10の踏み込み部18を誤って下方に踏み込んだ際、アーム26に作用する力は所定値未満の値であり、第1変形誘発部30、第2変形誘発部34は変形せず、アーム26は揺動しない。
すなわち支軸20は、ペダルブラケット14の支軸支持用溝1410とアーム26の支軸支持部36により確実に支持される。
したがって、従来必要であった脱落規制部材を省略でき、アーム26と連結片1420を設けるといった簡単な構成により、ブレーキペダル10の支軸20を安定した状態で支持することが可能となる。すなわち、部品点数の削減化、車両の軽量化、組み立ての簡単化を図りつつブレーキペダル10の支軸20を安定した状態で支持することが可能となる。
また、第2変形誘発部34を構成する連結片1420は、ペダルブラケット14に一体に設けることができるので、部品点数の削減化、車両の軽量化、組み立ての簡単化を図る上でより有利となる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。
なお、以下の実施の形態では、第1の実施の形態と同様な箇所、部材に同一の符号を付してその説明を省略、簡略し、第1の実施の形態と異なった箇所を重点的に説明する。
図2(D)に示すように、支軸20が支軸支持用溝1410から抜落したのち、アーム26を構成する材料によってはアーム26のスプリングバックが大きく発生することが考えられる。
このようなスプリングバックが発生すると、第1アーム部28と第2アーム部32とが第1変形誘発部30を支点として狭まる方向に変位するため、アーム部22は、プッシュロッド2402とアーム部22との連結箇所を支点として揺動し、支軸20部分が車両前方に、踏み込み部18が車両後方に変位する。
そのため、踏み込み部18が車両後方に移動することを抑制する効果が低下することが懸念される。
そこで、第2の実施の形態では、図8(A)から(D)に示すように、第1アーム部28と第2アーム部32とが第1変形誘発部30を支点として広がる方向に変位した際に、第1アーム部28と第2アーム部32とが第1変形誘発部30を支点として狭まる方向への変位を阻止する変位阻止部材38を設けた。
図8(A)、(B)に示すように、本実施の形態では、変位阻止部材38は一対設けられ、第1アーム部28の一対の板部2802にそれぞれ取着されている。
変位阻止部材38はばね鋼板で構成され、車両前後方向に延在する帯板状を呈し、基部3802と、変形部3804と、係止部3806とを備えている。
基部3802は、第1アーム部28の板部2802の外面に取着され、第1アーム部28の板部2802と第2アーム部32の板部3202との隙間を通り第2アーム部32の板部3202の外面に至っている。
変形部3804は、基部3802の延在方向の端部から第2アーム部32の連結板部3204の内側に向かって延在している。
係止部3806は、基部3802と反対側の変形部3804に接続され、第2アーム部32の一対の板部3202と平行して延在している。
車両が前面衝突して第1アーム部28と第2アーム部32とが第1変形誘発部30を支点として広がる方向に変位していくと、図8(C)、(D)に示すように、変形部3804と係止部3806は、第1アーム部28の一対の板部2802と第2アーム部32の一対の板部3202との間に進入し、第1アーム部28の一対の板部2802と第2アーム部32の一対の板部3202との間に介在した状態となる。
そして、支軸20が支軸支持用溝1410から抜落し、アーム26にスプリングバックが生じ、第1アーム部28と第2アーム部32とが第1変形誘発部30を支点として狭まる方向に変位しようとすると、係止部3806の先端が一対の板部3202の内側で連結板部3204に係止する。
これにより第1アーム部28と第2アーム部32とが第1変形誘発部30を支点として狭まる方向への変位が阻止される。
したがって、アーム26のスプリングバックが発生しても、ブレーキペダル10の踏み込み部18が車両後方に変位することを抑制でき、踏み込み部18が車両後方に移動することをより確実に抑制する上で有利となる。
なお、本実施の形態では、第2変形誘発部34を、ペダルブラケット14に設けた連結片1420の連結片用変形誘発部1420Aで構成した場合について説明したが、第2変形誘発部34を第2アーム部32に一体に設けてもよい。
また、各実施の形態では、操作ペダルがブレーキペダル10である場合について説明したが、本発明は、アクセルペダル、クラッチペダルなどの従来公知の様々な操作ペダルに適用可能である。
10 ブレーキペダル
14 ペダルブラケット
1420 連結片
1420A 連結片用変形誘発部
16 デッキクロスメンバ(車体部材)
1602 ガイド
20 支軸
24 ブレーキブースター
26 アーム
28 第1アーム部
30 第1変形誘発部
32 第2アーム部
34 第2変形誘発部
36 支軸支持部
38 変位阻止部材

Claims (4)

  1. 上部に支軸が設けられた操作ペダルと、
    ダッシュパネルから車両後方に突出し前記支軸を揺動可能かつ抜落可能に支持するペダルブラケットと、
    前記支軸の上方かつ車両後方に配置された車体部材と、
    を備える車両のペダル支持構造であって、
    前記支軸を支持する支軸支持部から前記ペダルブラケットの上方に突出する第1アーム部と、前記第1アーム部の先部に第1変形誘発部を介して連結されると共に前記ペダルブラケットに第2変形誘発部を介して連結された第2アーム部とを有するアームが設けられ、
    前記第1変形誘発部と前記第2変形誘発部は、前記アームに所定値以上の力が作用した際に変形するように形成され、
    前記第1変形誘発部は、前記第2変形誘発部よりも上方かつ車両後方に位置し、
    前記車体部材に、前記第1変形誘発部の車両後方に位置し車両後方に至るにつれて次第に下方に傾斜するガイドが設けられている、
    ことを特徴とする車両のペダル支持構造。
  2. 前記ペダルブラケットに連結片が設けられ、
    前記連結片に、所定値以上の力が前記連結片に作用した際に変形する連結片用変形誘発部が設けられ、
    前記第2変形誘発部は、前記連結片用変形誘発部で構成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両のペダル支持構造。
  3. 前記ペダルブラケットには、下方に開放された開口を有する支軸支持用溝が形成され、
    前記支軸支持用溝の下端は、前記支軸の直径よりも小さな幅で形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両のペダル支持構造。
  4. 前記第1アーム部と前記第2アーム部の一方に取着され、前記第1アーム部と前記第2アーム部とが前記第1変形誘発部を支点として変位した際に、前記第1アーム部と前記第2アーム部との間に介在することで前記第1アーム部と前記第2アーム部との変位を阻止する変位阻止部材が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の車両のペダル支持構造。
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