JP2018139035A - 水処理システムの提案支援装置、提案支援プログラム、提案支援方法および提案支援システム - Google Patents
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Abstract
Description
このような課題を認識しても、その課題を解決できる水処理システム案を即座に提示できなければ、折角のシステム案の創出や提示が無駄になるし、その創出から提案に時間を要すれば、時宜に遅れをとることになる。的確に課題を把握し、その課題解決の処理システム案を創出ないし提案できなければ、客先および提案側双方に不利益を生じるという課題がある。
現状のシステムに代わる新規システム案を生成しても、その新規システム案の旧システムに対するコスト低減効果の多寡はシステム導入側およびシステム提供側に極めて重要な課題である。
上記水処理システムの提案支援装置において、前記水処理システム案がもたらすコスト低減効果を算出するための情報は、前記コスト低減効果を算出するための少なくとも計算式または数値変換用情報のいずれか一方または双方を含んでよい。
(1) 現状システムの課題や課題解決のための情報などの入力情報に基づき、水処理の要素情報およびコスト情報を検索して水処理システム案を生成するとともに、該水処理システム案がもたらすコスト低減効果を算出でき、その効果を水処理システム案とともに提示できる。
(2) 入力情報に基づき、水処理の要素情報およびコスト情報を検索して生成される水処理システム案がもたらすコスト低減効果として、排水の水質改善、排水量などの低減による節水効果、排水の再利用化、排熱量の低減などによる省エネ効果、熱量ロスの低減、水質改善された排水のボイラー給水への利用や熱量の利用などの有用性情報を提示できる。
(3) 生成される複数の水処理システム案について、それぞれのコスト低減効果を算出して提示でき、そのコスト低減効果や性能を踏まえて水処理システム案を選択できる。
(4) 入力情報として顧客が持つ現状の課題や要望を的確に捉え、これを入力情報として顧客が求める要望事項に沿った水処理システム案を提示できるとともに、この水処理システム案に関係付けてコスト低減効果を提示できる。
(5) 営業担当者や開発担当者の熟練性に依存することなく、現状システムに代わる最適な水処理システム案の創出とともに、そのコスト低減効果を提示でき、コスト低減効果の算出に要していた従前のロス時間を削減でき、営業担当者や開発担当者の技量の補完だけでなく、システム案の生成およびコスト低減効果の提示により、システム提案コストを低減することができる。
図1のAは、本発明の一実施の形態に係る水処理システムの提案支援装置を示している。図1に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この情報処理部6が実行する情報処理には、
a)要素情報およびコスト情報を入力情報に従って検索して水処理システム案の生成
b)記憶部10に水処理システム案がもたらすコスト低減効果を算出するための情報、要素情報およびコスト情報の記憶
c)生成される水処理システム案がもたらすコスト低減効果の算出
d)水処理システム案に関係付けてコスト低減効果の提示
e)これら処理に関連する処理
などが含まれる。
各要素22−1、22−2・・・22−Nは処理槽、薬剤など、システム情報20−1に表示される水処理システムの構成単位であり、処理水や被処理水を含んでよい。要素群22Mはたとえば、2以上の要素を含む。画像で表示される水処理システムは、稼働中のシステム、シュミレーションシステム、設計中のシステムなど、いずれでもよい。
a.排水量などの低減:
水処理システム案が水質起因で、排水している水系の水質改善によって、排水量を減らし、結果的に補給する水量を低減でき、具体的には、冷却水ブロー水量の低減、ボイラーブロー水量の低減などを図ることができることを提示する。
b.排水の再利用化:
水処理システム案が排水の水質を改善し、排水の再利用化を図ることができることを提示する。
c.熱量の削減:
水処理システム案が既述の水質起因で、排水している水系の水質改善によって、排水量を減らすことで排水によって系外へ排出される熱量を削減できること。この結果、ガス・重油・電気など、発熱用の燃料を低減でき、ボイラーブロー水量の低減を図ることができることを提示する。
d.熱量ロスの低減:
水処理システム案が水系の汚れなどでロスしている熱量を水質改善によって解消することができること。具体的には、冷却水系の熱機器のスライム・スケール付着による伝熱ロスの解消や、ボイラー管内のスケール付着による伝熱ロスの解消を図ることができることを提示する。
e.排熱の有効利用:
水処理システム案がたとえば、40度以上の排水の水質改善を行えるので、水質改善された排水をボイラー給水に利用でき、給水温度の向上による蒸気発生用燃料の低減を図ることができる。温度上昇が必要な系に対し、高温排水の熱交換による燃料を低減できることを提示する。
f.水処理で発生する汚泥などの廃棄物の低減
水処理システム案が水処理で発生する汚泥などの廃棄物を薬品変更や薬品注入量の最適制御などで低減することができることを提示する。
g.節水効果、省エネ効果または廃棄物の削減効果の何れかに付随する経済的効果などへの言及
水処理システム案がもたらす節水効果、省エネ効果または廃棄物の削減効果の何れかに付随する経済的効果などへ言及し、具体的には、当該水処理システム案が従前システムに対する経済性を提示する。
図2は、提案支援装置2の処理手順の一例を示している。この処理手順は、本発明の水処理システムの提案支援プログラムの実行により得られる処理、コンピュータにより実行される機能、または水処理システムの提案支援工程の一例である。
記憶部10には、水処理システム案の構築に必要な水処理の要素情報やコスト情報が格納されているとともに、生成される水処理システム案がもたらすコスト低減効果を算出するための情報が予め格納される。
この提案支援装置2によれば、次の効果が得られる。
(1) 水処理の現状情報などの入力情報に従って水処理の要素情報とコスト情報の検索により生成される水処理システム案がもたらすコスト低減効果を算出し、生成された水処理システム案とともにコスト低減効果の提示を行うことができる。
(2) コスト低減効果として、節水効果、省エネ効果、廃棄物の削減効果、水処理で発生する汚泥などの廃棄物を、薬品変更や薬品注入量の最適制御などで低減することができるなどの効果を提示し、その効果を参照して水処理システム案を評価することができる。
(4) 入力処理では、給水または排水の特性データなどから対象ユニットを特定し、全体の使用水量と各工程の種別により、各工程の排水量の概算、コンピュータによる演算処理を用いて、各工程の排水量の算出、算出結果による改善事項の抽出(現状の課題の抽出)を行い、これらの実績に基づくデータベース化を行い、記憶部10にDB14として格納することができる。
(6) 水処理システムの各工程のたとえば、排水に対し、実績データ(データベース)から最適な処理を表す処理フローの選択(現状からの改善処理)を行い、各工程のたとえば、排水に対して、既述のデータベースを用いて最適な処理フローの選択、変更ないし構築に活用できる。
(8) 入力した現在情報から処理システムの問題点などを抽出でき、斯かる問題点などを払拭したクライアントの処理内容に適合する新システムを即座に構築できる。
(10) 過去の経験、履歴、実績などをデータベース化して共有できるので、営業担当者の経験値による偏りを防止し、最新の情報を以て新システムを構築できる。営業担当者による個性化を廃することができ、提案する新システムの合理化と信頼性を高めることができる。
(12) この提案支援装置2を水処理システムの説明や販売の支援ツールとして活用することができ、提案者と顧客との情報の共有を迅速化でき、顧客に対して現状システムに代わる最適な水処理システムを実現でき、その迅速化を図ることができる。
図3は、一実施例に係る水処理システムの提案支援装置2の利用形態を示している。提案者24側にはPC26が備えられ、このPC26を提案支援装置2として機能させる。このPC26にはディスプレイ28−1が備えられ、外部のディスプレイ装置28−2と連係され、ディスプレイ28−1およびディスプレイ装置28−2の同期表示が可能である。
PC26に顧客30側のたとえば、PC26−1、26−2を連係させ、水処理システム案などの提示情報をPC26−1、26−2側のディスプレイに表示させてもよい。
図4は、提案支援装置2として機能させるPC26の一例を示している。このPC26にはプロセッサ32、記憶部34、入出力部(I/O)36、タッチパネル38、通信部40およびディスプレイ28−1が備えられ、これらをバス41で連係させている。この例ではPC26に外部のディスプレイ装置28−2が連係されて提案支援装置2を構成している。ディスプレイ装置28−2は外部のコンピュータ装置でよく、提案支援装置2に外部のコンピュータや表示装置を含んでよい。
通信部40は専用回線、公衆回線により他のコンピュータに通信接続される。この通信接続は、有線または無線の何れでもよい。
アイディア44−2にはアイディア44−1と同様に、水量入力44−21、単価入力44−22、条件入力44−23、提案書43−2が含まれる。単価入力44−22には、熱回収単価計算シート44−221、薬品pH調整値44−222が含まれる。その他のアイディア44−3・・・44−10も同様なデータ構造である。
水処理能力60−3には水処理要素の給水水質項目毎の除去能力を演算する計算プログラム60−31の他、各種水処理能力に関する情報が含まれる。計算プログラムではたとえば、RO(逆浸透膜)の場合、計算式として、RO処理水質=(供給水質×1−除去率)/回収率が格納される。この式において、回収率は、回収率=RO処理水量/RO給水流量である。除去率は水質項目毎に設定される定数である。
図8、図9および図10は、水処理システムの表示情報の生成から各種表示に至る処理手順を示している。図8および図9の連結子a、図9および図10の連結子bは、処理手順の連結を示している。
提案メニュー42の全画面表示において、提案先である顧客名を入力する(S202)。
単価の計算であれば(S217のYES)、熱回収メリットと単価の計算が行われる(S219)。単価の計算でなければ(S217のNO)、S216に戻る。
この提案メニュー42の表示(S303)において、提案書画面が選択されたかが判断され(S304)、提案書画面の選択がなければ(S303のNO)、提案メニュー42が維持される。
この提案書画面の表示(S305)において、他画面が選択されたかが判断され(S306)、他画面の選択がなければ(S306のNO)、提案書画面が維持される。
この提案書画面において、他画面が選択されれば(S306のYES)、選択された画面の表示に遷移する(S307)。
図13に示すように、提案書群43Mには、複数の提案書43−1、43−2・・・43−10が含まれる。
図14に示すように、回収装置群45Mには、複数の回収装置45−1、45−4、45−5、45−6、45−7、45−9、45−10が含まれる。
図15に示すように、水量情報群44M1には複数の水量入力44−11、44−21・・・44−101が含まれる。
図16に示すように、単価群44M2には複数の単価入力44−12、44−22・・・44−102が含まれる。
図17に示すように、条件群44M3には複数の条件入力44−13、44−23・・・44−103が含まれる。
図18に示すように、熱回収単価計算シート群44M21は単一または複数の熱回収単価計算シート44−121、44−122・・・44−1021で構成される。
図21は、提案書43−1を示している。この提案書43−1は表示情報または表示画面を示している。
タイトル部76には提案元76−1、顧客名76−2およびタイトル76−3が含まれる。タイトル76−3は提案メニュー42のアイディア44−1と一致する。
図22は、回収装置群45M中の回収装置45−1を示している。この回収装置45−1は表示情報または表示画面を示している。
タイトル部86には、アイディア44−1に所属する回収装置45−1のタイトルが表示されている。
フロー88には表題として「フロー」が明示され、フローチャート88−1、実施内容88−2が含まれる。実施内容88−2にはテーブルが明示され、一例として一般細菌数やTOCなどが含まれる。
要約92には表題として「まとめ」が明示され、項目92−1およびその内容92−2が明示されている。
特徴事項94には複数の項目が含まれ、その表題として「特徴」、「配慮点」が明示され、「特徴」には特徴事項が説明され、「配慮点」には配慮すべき事項の説明文が明示されている。
リンク部96にはリンク表示としてリンクボタン96−1が明示されている。リンクボタン96−1にタッチすれば、遷移前の画面表示に戻ることができる。
図23は、提案メニュー42への入力を示している。提案メニュー42では、画面表示を全画面表示に遷移させ、画面上に提案メニュー42を展開させた後、顧客名表示部64−1にタッチすると、図23のAに示すように、顧客名表示部64−1に対する入力を有効化する。この顧客名表示部64−1に顧客名を入力すると、図23のBに示すように、この例では、アイディア44−1の提案書43−1のタイトル部76のタイトルに顧客名76−2が反映される。つまり、「○○○株式会社様」が入力「ABC」により「ABC株式会社様」に変更されている。
図24は、X1の水量入力44−11を示している。この水量入力44−11には、タイトル部98、テーブル100、102、水量入力単位104、提案書シート反映チェック106、リンク部108が含まれる。
このタイトル98−1には、提案メニュー42からアイディア70−1のX1が選択されていることを表す「アイディア1:X1」が表示されている。
ガイド98−2には処理手順の第1段階を表すたとえば、「STEP2:データを入力してください」が表示される。
現在選択中の水量入力44−11では、入力タブ98−3が現在の画面表示を表す活性状態表示としてたとえば、網掛け表示、着色表示、コントラストなどの表示形態により、他の入力タブ98−4、98−5と区別される。
リンクボタン98−6は提案メニュー42にリンクし、リンクボタン98−7は提案書43−1にリンクし、リンクボタン98−8はヘルプ情報にリンクしている。
図27は、入力チェックの処理を示している。水量入力の後、たとえば、図27のAに示すように、「対象設備」の入力欄などに未入力が存在すれば、図27のBに示すように、提案書シート反映チェック106の反映欄に、未入力となっている項目毎に入力を表す表示「○」または未入力を表す表示「×」が現れる。図27のBに示す状態は全ての項目が未入力となっている。未入力があっても、提案書43−1の出力に影響はない。たとえば、水原単位、投資回収年、水フローが欠足していても提案書43−1を出力でき、提案書43−1の表示内容から欠足情報を確認し、入力に戻って欠足情報を追完することができる。
図28は、単価入力44−12の一例を示している。この単価入力44−12には、タイトル部112、テーブル114、116、118、リンク部120が含まれる。
タイトル112−1には、提案メニュー42からアイディア70−1のX1が選択されていることを表す「アイディア1:X1」が表示されている。
ガイド112−2には処理手順の第1段階を表すたとえば、「STEP2:データを入力してください」が表示される。
入力タブ112−3、112−4、112−5は、画面の遷移方向を示す矢印内に、ボタンの種別を表す「水量」、「単価」、「条件」が明示されている。
リンクボタン112−6は提案メニュー42にリンクし、リンクボタン112−7は提案書43−1にリンクし、リンクボタン112−8はヘルプ情報にリンクする。
テーブル118はウインドウ表示であり、たとえば、「薬品」について明示され、項目欄、入力欄、単位欄およびデフォルト欄が含まれる。デフォルト欄には入力情報とは別に予め準備されたデフォルト値が入力されている。このデフォルト値は過去の実績から算定される。「薬品」は、「お客様設備処理単価」の「薬品」の項目が選択された際に表示され、その他の場合は非表示とすればよい。
図29は、単価入力44−12の入力を示している。「お客様設備処理単価」の何れかの項目欄をタッチし、選択する項目にチェックを入れる。図29のAに示す例では、項目中「上水」、「用水処理」および「薬品」がチェックされ、その他の項目はチェックから外されている。チェックした項目は節水メリットに計上され、チェックを外した項目は非計上となる。この例では、チェック箇所が他の箇所と異なる着色表示となる。
図30は、熱回収単価の処理の推移を示している。たとえば、図28に示す単価入力44−12の「熱回収」のチェックボックス122−6にチェックを入れ、「単価計算」が明示されているリンクボタン124にタッチすると、図30のAに示すように、熱回収単価計算シート44−121に遷移する。
計算欄132では、回収水熱量、回収熱量、潜熱、蒸気使用量が算出され、その算出結果が表示される。回収水熱量、回収熱量、潜熱には注釈として用いられる計算式を表示してもよい。
この熱回収単価計算シート44−121のリンクボタン126−2にタッチすれば、この熱回収単価計算シート44−121の前画面に遷移することができる。
図31は、条件入力44−13の一例を示している。この条件入力44−13には、タイトル部136、テーブル138、140、リンク部142が含まれる。
タイトル136−1には他の画面と同様に、提案メニュー42からアイディア項目70−1のX1が選択されていることを表す「アイディア1:X1」が表示されている。
入力タブ136−3、136−4、136−5は、画面の遷移方向を示唆する矢印内に、ボタンの種別を表す「水量」、「単価」、「条件」が明示されている。
リンクボタン136−6は提案メニュー42にリンクし、リンクボタン136−7は提案書43−1にリンクし、リンクボタン136−8はヘルプ情報にリンクしている。
上記実施例によれば、次のような効果が得られる。
(1) 上記実施例によれば、コンピュータを用いた提案支援ツールとして実現でき、提案者と顧客との間の情報交換に利用でき、提案者からの水処理システム案などの情報を顧客に的確に伝達でき、顧客から提示される課題を反映した提案を即座に情報や画像として提示することができる。
(6) 提案者が提供したい提案情報を1画面により提供でき、提案者の意図を顧客に迅速に認識させることができる。
(8) タイトルで特定される実績装置が存在する場合にはリンクボタンから実績装置を表す画面に遷移し、その内容を展開して即座に認識させることができる。
(10) システムの原理や処理、そのメリットなどの関連情報について、リンクボタンから必要な情報表示に遷移させることができ、提案内容の説明に手間取ることなく、容易かつ迅速に顧客に提供することができる。
(12) 提案書について、現状や新規の水処理システムを図面化し、その課題やメリットを視認情報として提示でき、現状システムや新規システムを提案者と顧客で共有でき、迅速な情報共有活動を実現できる。
(14) データ入力処理では、給水または排水の特性データなどから対象ユニットを特定し、全体の使用水量と各工程の種別により、各工程の排水量の概算、コンピュータによる演算処理を用いて、各工程の排水量の算出、算出結果による改善事項の抽出(現状の課題の抽出)を行い、これらの実績に基づくデータベース化を図ることができる。
(16) 各工程のたとえば、排水に対し、実績データ(データベース)から最適な処理を表す処理フローの選択(現状からの改善処理)を行い、各工程のたとえば、排水に対して、既述のデータベースを用いて最適な処理フローの選択、変更ないし構築を行うことができる。
(18) データベースに過去の経験、履歴、実績などを参照し、最適且つ合理的な新システムを構築し、提案できる。
(19) 過去の経験、履歴、実績などをデータベース化して共有できるので、営業担当者の経験値による偏りを防止し、最新の情報を以て新システムを構築できる。営業担当者による個性化を廃することができ、提案する新システムの合理化と信頼性を高めることができる。
(20) 提案情報では、プレゼン資料として出力できるとともに、処理に適さない情報が入力された場合にはたとえば、アラート報知などによっても告知でき、構築システムの信頼性を高めることができる。
(22) 各種の処理フローにおいて、処理容量などを変更し、設備の配置、節水量、水量などの削減効果、IC/RCなどを算出できる。
(23) たとえば、処理容量の変更、処理設備の配置、節水量、コストなどを算出し、算出結果を提示する。IC(:設備などの導入コスト)/RC(:メンテナンスコスト、利用料などを含む稼働コスト)、削減効果として、コスト低減額、設備投資額および投資回収期間による効果(費用低減)を算出し、その算出結果を既存のまたは提案に係る処理システム案として提示できる。
上記実施の形態では、提案支援装置2にPCなどの情報処理端末を用いたが、図33に示すように、提案支援装置2にホスト装置2−1を連係させて提案支援システム2−2に構成してもよい。提案支援装置2とホスト装置2−1間の連係は有線または無線の何れでもよいし、インターネットなどの通信媒体を用いてよい。提案支援装置2には通信部40−1が備えられ、この通信部40−1とホスト装置2−1側の通信部40−2と有線または無線により通信接続が可能である。
(1) この提案支援システム2―2によれば、ホスト装置2−1にデータ処理を分担させることができ、既述の処理手順(図2)による処理をホスト装置2−1との協調により実行させることができる。
2−1 ホスト装置
2−2 提案支援システム
4 情報入力部
6、6−1、6−2 情報処理部
8 情報提示部
10、10−1、10−2、34 記憶部
12 バス
14、14−1、14−2 データベース(DB)
16 表示画面
18−1 第1の表示部
18−2 第2の表示部
18−3 第3の表示部
20−1 システム情報
20−2 処理情報
20−3 メリット情報
22 要素
22M 要素群
22−1、22−2・・・22−N 要素
24 提案者
26、26−1、26−2 PC
28−1 ディスプレイ
28−2 ディスプレイ装置
30 顧客
32 プロセッサ
36 入出力部(I/O)
38 タッチパネル
40、40−1、40−2 通信部
41 バス
42 提案メニュー
43M 提案書群
43−1、43−2・・・43−10 提案書
44−1、44−2・・・44−10 アイディア
44−11、44−21・・・44−101 水量入力
44−12、44−22・・・44−102 単価入力
44−13、44−23・・・44−103 条件入力
44−122、44−222・・・44−1022 薬品pH調整値
44M1 水量入力群
44M2 単価入力群
44M3 条件入力群
44M21 熱回収単価計算シート群
44−121、44−221・・・44−1021 熱回収単価計算シート
45M 回収装置群
45−1、45−4、45−5、45−6、45−7、45−9、45−10 回収装置
46−1 関連情報
46−2 関連情報
48 実績マップ
50 水処理要素
52 タンク
54 ポンプ
56−1、56−2・・・56−N 改質装置
56−11 膜分離装置
56−12 逆浸透膜装置
56−13 UV処理殺菌器
58 制御装置
60−1、60−2 ランニングコスト
60−11 改質装置
60−12 コスト
60−121 頻度
60−122 単価
60−21 関係式
60−22 pH調整剤添加量計算式
60−23 水質調整剤添加量(塩素濃度など)計算式
64−1 顧客名
64−4、64−5、64−6 リンクボタン
70−1 アイディア
70−2 提案書表示
72 実績マップ
74−1、74−4、74−5、74−6、74−7、74−9、74−10、84−1、84−2、84−3、84−4、84−5 98−6、98−7、98−8、96−1、108−1、108−2、112−6、112−7、112−8、120−1、120−2、124、126−1、126−2、136−6、136−7、136−8、140−1、142−1、142−2 リンクボタン
64、76、86、98、112、126、136 タイトル部
64−2、76−3、98−1、112−1、136−1 タイトル
64−3、98−2、112−2、136−2 ガイド
76−1 提案元
76−2 顧客名
78 コメント
78−1 提案コンセプト
78−2 改善予想
78−3 特記
80 提案情報
80−1 システムマップ
80−2 要素
80−3 比較情報
80−4 節水量
80−5 メリット
80−6 稼働状況
80−7 矢印
82 メリット部
82−1 メリット
82−2 メリット内訳
82−3 ランニングコスト
82−4 イニシャルコスト
82−5 投資回収年
84、96、108、120、142 リンク部
88 フロー
88−1 フローチャート
88−2 実施内容
90 配置
90−1 装置
90−2 内容
92 要約
92−1 項目
92−2 内容
94 特徴事項
98−3、98−4、98−5、112−3、112−4、112−5、136−3、136−4、136−5 入力タブ
70、100、102、114、116、118、138、140、144、146 テーブル
104 水量入力単位
104−1 入力部
104−2 表示部
106 提案書シート反映チェック
110 キーボード
110−1 置数指示キー
122−2、122−6 チェックボックス
128 単価入力
130 詳細条件入力
132 計算欄
134 単価欄
水処理能力60−3には水処理要素の給水水質項目毎の除去能力を演算する計算プログラム60−31の他、各種水処理能力に関する情報が含まれる。計算プログラムではたとえば、RO(逆浸透膜)の場合、以下の計算式が格納される。
この式において、回収率は、回収率=RO処理水量/RO給水流量である。除去率は水質項目毎に設定される定数である。
この提案メニュー42の表示(S303)において、提案書画面が選択されたかが判断され(S304)、提案書画面の選択がなければ(S304のNO)、提案メニュー42が維持される。
水処理能力60−3には水処理要素の給水水質項目毎の除去能力を演算する計算プログラム60−31の他、各種水処理能力に関する情報が含まれる。計算プログラムではたとえば、RO(逆浸透膜)の場合、以下の計算式が格納される。
Claims (6)
- 水処理の要素情報とコスト情報を入力情報に従って検索して水処理システム案を生成する提案支援装置において、
前記水処理システム案がもたらすコスト低減効果を算出するための情報、前記水処理の要素情報および前記コスト情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部から前記要素情報および前記コスト情報を検索して水処理システム案を生成するとともに、該水処理システム案がもたらすコスト低減効果を算出する処理部と、
前記コスト低減効果を前記水処理システム案に関係付けて提示する情報提示部と、
を備えることを特徴とする水処理システムの提案支援装置。 - 前記コスト低減効果は、節水効果、省エネ効果、廃棄物削減効果、これら効果の何れかに付随する経済的効果の何れかまたは2以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の水処理システムの提案支援装置。
- 前記水処理システム案がもたらすコスト低減効果を算出するための情報は、前記コスト低減効果を算出するための少なくとも計算式または数値変換用情報のいずれか一方または双方を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の水処理システムの提案支援装置。
- 水処理の要素情報とコスト情報を入力情報に従って検索して水処理システム案をコンピュータにより生成する水処理システムの提案支援プログラムにおいて、
前記水処理システム案がもたらすコスト低減効果を算出するための情報、前記要素情報および前記コスト情報を記憶部に記憶し、
前記記憶部から前記要素情報および前記コスト情報を検索して水処理システム案を生成するとともに、該水処理システム案がもたらすコスト低減効果を算出し、
前記コスト低減効果を前記水処理システム案に関係付けて提示する
機能を前記コンピュータに実行させるための水処理システムの提案支援プログラム。 - 水処理の要素情報とコスト情報を入力情報に従って検索して水処理システム案を生成する提案支援方法において、
前記水処理システム案がもたらすコスト低減効果を算出するための情報、前記要素情報および前記コスト情報を記憶部に記憶する工程と、
前記記憶部から前記要素情報および前記コスト情報を検索して水処理システム案を生成するとともに、該水処理システム案がもたらすコスト低減効果を算出する工程と、
前記コスト低減効果を前記水処理システム案に関係付けて提示する工程と、
を含むことを特徴とする水処理システムの提案支援方法。 - 水処理の要素情報とコスト情報を入力情報に従って検索して水処理システム案を生成する提案支援システムにおいて、
前記水処理システム案がもたらすコスト低減効果を算出するための情報、前記要素情報および前記コスト情報を記憶する記憶装置と、
前記記憶装置から前記要素情報および前記コスト情報を検索して水処理システム案を生成するとともに、該水処理システム案がもたらすコスト低減効果を算出する処理装置と、
前記処理装置に無線または有線により接続され、前記コスト低減効果を前記水処理システム案に関係付けて提示する情報提示装置と、
を備えることを特徴とする水処理システムの提案支援システム。
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