JP2018138888A - 撮像装置及び火災判定装置 - Google Patents

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康平 是澤
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康平 是澤
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Abstract

【課題】火災が発生した場合に、その発生場所の高精度な特定を支援することができ、長期間に亘って利用可能な撮像装置を提供する。【解決手段】撮像装置10は、イメージセンサ140と、イメージセンサ140の受光面側に配置された第1フィルタ110及び第2フィルタ120とを備え、第1フィルタ110は、200nm以上280nm以下の紫外領域の光で励起されて可視光領域の光を発する波長変換材料を含み、第2フィルタ120は、可視光を透過し、紫外領域の光の透過を抑制するフィルタ領域122を含み、第1フィルタ110の少なくとも一部は、平面視において、フィルタ領域122に重複しない。【選択図】図4

Description

本発明は、撮像装置及び火災判定装置に関する。
従来、監視カメラなどによって撮影された画像から火災の発生を検知する装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。例えば、特許文献1には、紫外光用のカメラと可視光用のカメラとを備える火災可視化装置が開示されている。特許文献1に記載の火災可視化装置は、紫外光用のカメラを利用することで、ガス火災などの肉眼で見えない火災を検知することができる。
特開2006−267097号公報
しかしながら、上記従来の火災可視化装置では、2台のカメラを利用するので、紫外光用のカメラから得られた画像と、可視光用のカメラから得られた画像との間で視差が生じる。このため、2枚の画像を合わせて火災の発生場所を特定する場合に、特定精度が低下する。また、紫外光を受光するイメージセンサは、寿命が短いという問題がある。
そこで、本発明は、火災が発生した場合に、その発生場所の高精度な特定を支援することができ、長期間に亘って利用可能な撮像装置及び火災判定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る撮像装置は、イメージセンサと、前記イメージセンサの受光面側に配置された第1フィルタ及び第2フィルタとを備え、前記第1フィルタは、200nm以上280nm以下の紫外領域の光で励起されて可視光領域の光を発する波長変換材料を含み、前記第2フィルタは、可視光を透過し、前記紫外領域の光の透過を抑制する第1領域を含み、前記第1フィルタの少なくとも一部である第2領域は、平面視において、前記第1領域に重複しない。
また、本発明の一態様に係る火災判定装置は、前記撮像装置の前記イメージセンサによって受光された光の強度に基づいて火災を判定する火災判定部を備え、前記火災判定部は、補正輝度情報が示す受光強度が所定の閾値以上となる単位画素である判定対象画素が、前記複数の単位画素に2つ以上含まれ、かつ、少なくとも2つの判定対象画素が隣接している場合に、火災が発生したと判定する。
本発明によれば、火災が発生した場合に、その発生場所の高精度な特定を支援することができ、長期間に亘って利用可能な撮像装置及び火災判定装置を提供することができる。
実施の形態に係る火災判定システムの概略構成を示す概略図である。 実施の形態に係る火災判定システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る撮像装置の概略構成を示す模式図である。 実施の形態に係る撮像装置のフィルタ群とイメージセンサとの位置関係を模式的に示す斜視図である。 実施の形態に係る第1フィルタに含まれる波長変換材料の励起スペクトル及び蛍光スペクトルを示す図である。 火災及び太陽光の強度スペクトルを示す図である。 実施の形態に係る第2フィルタの透過特性の一例を示す図である。 実施の形態に係る撮像装置に入射した光がイメージセンサに到達する様子を説明するための模式図である。 実施の形態に係る火災判定装置による出力画像の生成方法を示す図である。 実施の形態に係る火災判定装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態の変形例に係る撮像装置の構成と、当該撮像装置に入射した光がイメージセンサに到達する様子を説明するための模式図である。
以下では、本発明の実施の形態に係る撮像装置及び火災判定装置について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、例えば、各図において縮尺などは必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態)
[火災判定システム]
まず、本実施の形態に係る火災判定システムの概要について、図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る火災判定システム1の概略構成を示す概略図である。
図1に示すように、火災判定システム1は、撮像装置10と、火災判定装置20と、表示装置30とを備える。図1には、一例として、火災判定システム1がスタジアムなどの屋外で発生する火災90を判定する例を模式化して示している。
撮像装置10は、例えば、スタジアムなどの監視対象物を撮影する監視カメラなどである。撮像装置10の撮影対象(監視対象物)は、スタジアムに限らず、空港、駅、道路、学校、病院などの各種公共施設、又は、マンション若しくは一戸建てなどの住宅などでもよい。また、本実施の形態では、撮像装置10は、屋外を撮影するが、屋内を撮影してもよい。
火災判定装置20は、撮像装置10が撮影することにより取得した画像又は映像(動画像)に基づいて火災を判定する。火災判定装置20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を備えるコンピュータ機器であるが、これに限らない。火災判定装置20は、撮像装置10と有線又は無線で接続されており、撮像装置10と通信を行う。火災判定装置20は、有線通信又は無線通信により、撮像装置10が取得した画像を取得する。
表示装置30は、撮像装置10が撮影した画像と、火災判定装置20による火災の判定結果とを表示する。表示装置30は、例えば、液晶表示装置であるが、有機EL(Electroluminescence)表示装置などでもよい。
以下では、火災判定システム1の撮像装置10及び火災判定装置20の詳細な構成について説明する。
[撮像装置]
まず、撮像装置10について図2〜図4を用いて説明する。
図2は、本実施の形態に係る火災判定システム1の構成を示すブロック図である。図3は、本実施の形態に係る撮像装置10の概略構成を示す模式図である。図4は、本実施の形態に係る撮像装置10のフィルタ群100とイメージセンサ140との位置関係を模式的に示す斜視図である。
図2及び図3に示すように、撮像装置10は、フィルタ群100と、イメージセンサ140と、レンズ群150とを備える。フィルタ群100は、第1フィルタ110と、第2フィルタ120と、第3フィルタ130とを含む。また、図2に示すように、撮像装置10は、さらに、補正部160を備える。
図3に示すように、撮像装置10では、レンズ群150が入射光をイメージセンサ140に集光する。入射光には、可視光及び紫外光が含まれている。なお、図3において、レンズ群150を通過するドットの網掛けが付された領域は、入射光が通過する領域を示している。レンズ群150によって集光された入射光がフィルタ群100を通過することで、イメージセンサ140にはフィルタ群100の領域毎の透過特性に応じた光が入射する。
なお、図3に示す例では、レンズ群150には、2つのレンズ151及び152が含まれており、2段階で集光している。レンズ151は、例えば、凸レンズなどの集光レンズである。レンズ152は、例えば、コリメートレンズなどの入射光を平行光にして出射するレンズである。なお、レンズ群150の構成は一例に過ぎず、これらに限定されない。撮像装置10は、レンズ群150を備えていなくてもよい。
以下では、フィルタ群100に含まれる各フィルタ、イメージセンサ140及び補正部160の詳細について説明する。
[第1フィルタ]
第1フィルタ110は、イメージセンサ140の受光面側に配置されている。例えば、第1フィルタ110は、イメージセンサ140の受光面上に接触して配置されている。本実施の形態では、第1フィルタ110は、イメージセンサ140の受光面の全面を覆っている。
第1フィルタ110は、例えば、平板状の透光フィルタである。第1フィルタ110は、200nm以上280nm以下の紫外領域の光で励起されて可視光領域の光を発する波長変換材料を含んでいる。波長変換材料は、第1フィルタ110の全体に分散されて含有されている。
図5は、本実施の形態に係る第1フィルタ110に含まれる波長変換材料の励起スペクトル及び蛍光スペクトルを示す図である。波長変換材料は、例えば、図5に示すように350nm以下の波長成分を含む光(励起光)を受けた場合に、励起光によって励起される蛍光体材料である。波長変換材料は、励起光の波長を変換することで、可視光領域の光を出射する。
波長変換材料が出射する可視光領域の光は、例えば、図5に示すように、約540nmにピークを有する緑色光であるが、これに限らない。可視光領域の光は、青色光又は赤色光などでもよい。波長変換材料としては、例えば、LAP(LaPO:Ce3+,Tb3+)蛍光体、又は、YPV(Y(P,V)O:Eu3+)蛍光体などの蛍光体粒子を利用することができる。
波長変換材料の励起光の波長帯域である200nm以上280nm以下の紫外領域は、図6に示すように、火災によって発生する紫外光に含まれる波長帯域であり、太陽光には含まれない波長帯域である。なお、図6は、火災及び太陽光の強度スペクトルを示す図である。
第1フィルタ110では、火災90から放射される紫外光が入射した場合に、波長変換材料が当該紫外光によって励起されて可視光を発する。つまり、第1フィルタ110の波長変換材料が発する可視光(蛍光)を検出することで、火災90の有無が判定可能になる。
第1フィルタ110の少なくとも一部は、平面視において、第2フィルタ120のフィルタ領域122に重複しない。すなわち、第1フィルタ110は、平面視において、フィルタ領域122に重複せずに、全透過領域123に重複する領域(第2領域)を有する。当該領域には、例えば、火災90から放射された紫外光が入射されるので、当該領域に含まれる波長変換材料が励起され、入射した紫外光の強度に応じた可視光領域の光を出射する。詳細については、図8を用いて後で説明する。
第1フィルタ110は、例えば、複数の蛍光体粒子が分散された透光性の樹脂層である。あるいは、第1フィルタ110は、複数の蛍光体粒子が内部に分散された透明ガラス基板などでもよい。あるいは、第1フィルタ110は、複数の蛍光体粒子が分散された板状のセラミック焼結体でもよい。あるいは、第1フィルタ110は、蛍光体材料が真空成膜などによって表面に形成された透明ガラス基板などでもよい。
[第2フィルタ]
第2フィルタ120は、イメージセンサ140の受光面側に配置されている。本実施の形態では、第2フィルタ120は、イメージセンサ140の受光面との間に第1フィルタ110を挟むように配置されている。
第2フィルタ120は、例えば平板状の透光フィルタアレイであり、領域毎に異なる波長成分の光を透過させる。具体的には、第2フィルタ120は、図4に示すように、行列状に配置された複数の単位領域121を有する。複数の単位領域121の各々は、イメージセンサ140の複数の単位画素141の各々に対応している。具体的には、単位領域121と単位画素141とは、一対一に対応しており、平面視した場合に、単位領域121と単位画素141とが略同じ大きさ及び略同じ形状で重複している。
なお、平面視とは、イメージセンサ140の受光面を正面から見た場合を意味する。イメージセンサ140の受光面と、第2フィルタ120の光入射面及び光出射面とは略平行に配置されている。
図4に示すように、複数の単位領域121の各々は、フィルタ領域122と、全透過領域123とを含んでいる。さらに、フィルタ領域122は、赤色光を透過する赤色領域122rと、緑色光を透過する緑色領域122gと、青色光を透過する青色領域122bとを含んでいる。なお、図4では、赤色領域122r、緑色領域122g及び青色領域122bの各々にドットの網掛けを付して示している。
フィルタ領域122と全透過領域123とは、受光面に沿った方向に並んで配置されている。具体的には、赤色領域122r、緑色領域122g、青色領域122b及び全透過領域123は、行列状に互いに隣接して配置されている。複数の単位領域121の各々は、2行2列の領域から構成される。本実施の形態では、赤色領域122r、緑色領域122g、青色領域122b及び全透過領域123は、互いに同じ大きさ及び同じ形状である。具体的には、赤色領域122r、緑色領域122g、青色領域122b及び全透過領域123は、互いに同じ大きさの正方形の領域である。
フィルタ領域122は、可視光を透過し、紫外領域の光の透過を抑制する第1領域の一例である。具体的には、フィルタ領域122は、200nm以上280nm以下の紫外領域の光の透過を実質的に遮断する。なお、本明細書において、実質的に遮断とは、完全に遮断することだけでなく、実質的に無視できる程度(例えば10%以下)の光を透過することも意味する。
フィルタ領域122が通過させる可視光は、例えば、400nm以上780nm以下の範囲であるが、これに限らない。本実施の形態では、フィルタ領域122は、赤色領域122r、緑色領域122g及び青色領域122bのそれぞれで、異なる波長の光を透過させる。
赤色領域122r、緑色領域122g及び青色領域122bにはそれぞれ、樹脂材料を用いた所定の波長帯域を透過させるカラーフィルタが形成される。赤色領域122r、緑色領域122g及び青色領域122bの各々の透過帯域は、例えば、図7に示す通りである。図7は、本実施の形態に係る第2フィルタ120の透過特性の一例を示す図である。
図7に示すように、赤色領域122rは、例えば、約620nmに透光ピークを有する。緑色領域122gは、例えば、約530nmに透光ピークを有する。青色領域122bは、例えば、約460nmに透光ピークを有する。なお、第2フィルタ120の透過特性は、図7に示す例に限らない。
例えば、赤色領域122r、緑色領域122g及び青色領域122bはそれぞれ、多層薄膜干渉式のバンドパスフィルタが形成されていてもよい。多層薄膜干渉式のバンドパスフィルタによって、透過帯域と遮断帯域とを境界を明確にすることができるので、各領域のSN比を向上させることができる。
本実施の形態では、全透過領域123は、平面視において、フィルタ領域122が設けられていない領域である。全透過領域123は、例えば、第2フィルタ120に設けられた正方形状の貫通孔(空洞)である。なお、全透過領域123は、第2フィルタ120の一部であって、透明樹脂又は透明ガラスなどの透光性部材から形成されていてもよい。
全透過領域123は、火災90から放射される紫外光を透過させる。なお、火災90から放射される紫外光は、フィルタ領域122を透過しない。このため、全透過領域123を通過した光に含まれる紫外光成分を検出することで、火災90の判定が可能となる。
[第3フィルタ]
第3フィルタ130は、イメージセンサ140の受光面との間に第1フィルタ110を挟むように配置されている。本実施の形態では、第3フィルタ130は、第2フィルタ120の光入射側(すなわち、イメージセンサ140とは反対側)に配置されている。なお、第3フィルタ130は、第1フィルタ110と第2フィルタ120との間に配置されていてもよい。
第3フィルタ130は、280nm以上350nm以下の光の透過を抑制する。図6に示すように、太陽光は、280nm以上の波長成分を含んでいる。つまり、第3フィルタ130は、太陽光の紫外光成分の透過を抑制する。具体的には、第3フィルタ130は、第2フィルタ120のフィルタ領域122が透過させる可視光を透過させつつ、280nm以上350nm以下の光の透過を実質的に遮断する。
第3フィルタ130は、例えば、平板状の透光フィルタである。例えば、第3フィルタ130は、多層薄膜干渉式のバンドパスフィルタである。多層薄膜干渉式のバンドパスフィルタは、3層以上の薄膜が積層された多層構造を有する薄膜干渉フィルタである。多層構造を構成する3層以上の薄膜の膜厚、屈折率及び積層数を適切に設計することで、所望の波長帯域に光の透過帯域を有するバンドパスフィルタが実現される。薄膜は、例えば、誘電体材料を用いた無機膜であり、具体的には、酸化シリコン(SiO)膜、及び、酸化アルミニウム膜(AlO)膜などである。
[イメージセンサ]
イメージセンサ140は、図4に示すように、複数の単位画素141が行列状に配置された受光面を有する。イメージセンサ140は、例えば、CMOSイメージセンサ又はCCDイメージセンサなどである。
複数の単位画素141の各々は、第1サブ画素142と、第2サブ画素143とを含んでいる。第1サブ画素142と、第2サブ画素143とは、受光面内で並んで配置されている。さらに、第1サブ画素142は、赤色領域122rを通過した光を受光する赤色画素142rと、緑色領域122gを通過した光を受光する緑色画素142gと、青色領域122bを通過した光を受光する青色画素142bとを含んでいる。
本実施の形態では、赤色画素142r、緑色画素142g、青色画素142b及び第2サブ画素143は、行列状に互いに隣接して配置されている。複数の単位画素141の各々は、2行2列の領域から構成される。例えば、赤色画素142r、緑色画素142g、青色画素142b及び第2サブ画素143は、互いに同じ大きさ及び同じ形状である。具体的には、赤色画素142r、緑色画素142g及び青色画素142bは、互いに同じ大きさの正方形の領域である。
赤色画素142r、緑色画素142g、青色画素142b及び第2サブ画素143はそれぞれ、受光した光を光電変換するフォトダイオードなどを有し、受光した光の強度に応じた画素信号を生成して出力する。
第1サブ画素142は、フィルタ領域122を通過した光を受光して光電変換することで、受光強度に応じた第1輝度情報を生成する。第1サブ画素142は、第1輝度情報を示す画素信号を出力する。フィルタ領域122が可視光領域の光を透過するので、第1サブ画素142から出力される画素信号は、入射光の可視光成分の強度に相当する信号(以下、可視光信号と記載する)になる。可視光信号は、火災判定装置20に出力される。本実施の形態では、可視光信号には、赤色信号、緑色信号及び青色信号が含まれる。
具体的には、赤色画素142rは、赤色領域122rを通過した赤色光を受光して光電変換することにより、赤色信号を生成して出力する。緑色画素142gは、緑色領域122gを通過した緑色光を受光して光電変換することにより、緑色信号を生成して出力する。青色画素142bは、青色領域122bを通過した青色光を受光して、光電変換することにより青色信号を生成して出力する。これにより、RGBの各々の画素値(輝度値)が得られるので、カラー画像を生成することができる。
第2サブ画素143は、全透過領域123に平面視において重複する第1フィルタ110の領域(すなわち、第2領域)を通過した光を受光して光電変換することで、受光強度に応じた第2輝度情報を生成する。第2サブ画素143は、第2輝度情報を示す画素信号を出力する。第1フィルタ110が、当該領域に入射する紫外領域の光によって励起されて、入射した紫外光の強度に応じた可視光領域の光を発するので、第2サブ画素143から出力される画素信号は、入射光の紫外光成分の強度に相当する信号(以下、紫外光信号と記載する)になる。紫外光信号は、火災判定装置20に出力される。
本実施の形態では、第3フィルタ130によって太陽光に含まれる紫外光成分が遮断されているので、全透過領域123を通過する光に含まれる紫外光成分は、火災90から放射される紫外光とみなすことができる。つまり、紫外光信号が示す輝度が大きい場合には、火災90からの紫外光が含まれ、紫外光信号が示す輝度が小さい場合には、火災90が発生していないと判定することができる。
赤色画素142r、緑色画素142g、青色画素142b及び第2サブ画素143の各々は、受光感度が異なっていてもよい。例えば、赤色画素142r、緑色画素142g及び青色画素142bはそれぞれ、赤色光、緑色光及び青色光に対する受光感度が高く、他の波長帯域に対する受光感度が低くてもよい。また、第2サブ画素143は、波長変換材料による変換後の可視光に対する受光感度が高く、他の波長帯域に対する受光感度が低くてもよい。図5に示す蛍光スペクトルを有する波長変換材料を用いた場合には、第2サブ画素143は、約540nmの緑色光に対する受光感度が高くてもよい。
[補正部]
補正部160は、第2サブ画素143によって生成される第2輝度情報の補正処理を行う。本実施の形態では、第2輝度情報には、入射光に含まれる紫外光に基づく蛍光以外の波長成分の光の強度も含まれるため、補正処理を行うことで蛍光以外の波長成分を除去する。以下では、まず、第2サブ画素143に入射する光について、図8を用いて説明する。
図8は、本実施の形態に係る撮像装置10に入射した光がイメージセンサに到達する様子を説明するための模式図である。図8に示すように、第2フィルタ120の各領域には、紫外光UVと、可視光、具体的には、赤色光R、緑色光G及び青色光Bとが入射する。
赤色領域122rは、赤色光Rを透過させ、紫外光UV、青色光B及び緑色光Gの透過を抑制する。第1フィルタ110は、可視光領域の光を透過させるので、赤色光Rは、そのまま第1フィルタ110を透過する。このため、イメージセンサ140の赤色画素142rには、赤色光Rのみが入射する。赤色画素142rは、赤色光Rを光電変換することで、赤色光Rの受光強度を示す赤色輝度情報を示す赤色信号を出力する。
緑色領域122gは、緑色光Gを透過させ、紫外光UV、赤色光R及び青色光Bの透過を抑制する。このため、イメージセンサ140の緑色画素142gには、緑色光Gのみが入射する。緑色画素142gは、緑色光Gを光電変換することで、緑色光Gの受光強度を示す緑色輝度情報を示す緑色信号を出力する。
青色領域122bは、青色光Bを透過させ、紫外光UV、赤色光R及び緑色光Gの透過を抑制する。このため、イメージセンサ140の青色画素142bには、青色光Bのみが入射する。青色画素142bは、青色光Bを光電変換することで、青色光Bの受光強度を示す青色輝度情報を示す青色信号を出力する。
一方で、全透過領域123は、紫外光UV、赤色光R、緑色光G及び青色光Bの全てを透過する。紫外光UVは、第1フィルタ110の波長変換材料を励起して、可視光領域の蛍光Fを出射する。また、第1フィルタ110は、赤色光R、緑色光G及び青色光Bをそのまま透過する。このため、第2サブ画素143には、波長変換材料によって発せられた蛍光Fと、入射光に含まれる赤色光R、緑色光G及び青色光Bとが含まれる。
補正部160は、第2サブ画素143に入射する光から蛍光Fのみを抽出するための補正処理を行う。具体的には、補正部160は、第2サブ画素143によって生成される第2輝度情報から、第1サブ画素142によって生成される第1輝度情報を減算することで、補正輝度情報を生成する。より具体的には、補正部160は、赤色画素142rで生成される赤色輝度情報、緑色画素142gで生成される緑色輝度情報及び青色画素142bで生成される青色輝度情報を、第2輝度情報から減算する。
第2輝度情報は、赤色光R、緑色光G及び青色光Bと蛍光Fとを合わせた受光強度を示している。赤色輝度情報、緑色輝度情報及び青色輝度情報はそれぞれ、入射光に含まれる赤色光R、緑色光G及び青色光Bの受光強度を示している。このため、補正部160によって生成される補正輝度情報は、蛍光Fの受光強度、すなわち、紫外光UVの強度に相当する。
補正部160は、例えば、専用の電子回路で実現されるが、これに限らない。補正部160が行う動作は、信号処理プログラムなどのソフトウェアで実現され、プロセッサなどによって実行されてもよい。
[火災判定装置]
次に、火災判定装置20について図2を用いて説明する。図2に示すように、火災判定装置20は、火災判定部210と、画像生成部220とを備える。
火災判定部210は、撮像装置10のイメージセンサ140によって受光された光の強度に基づいて火災を判定する。具体的には、火災判定部210は、補正部160によって生成された補正輝度情報に基づいて火災を判定する。判定の具体的な処理は、図10を用いて後で説明する。
画像生成部220は、複数の単位画素141の各々に対応する表示画素から構成される画像を生成する。具体的には、画像生成部220は、図9に示す紫外光画像40及び可視光画像50を生成する。なお、図9は、本実施の形態に係る火災判定装置20による出力画像60の生成方法を示す図である。紫外光画像40及び可視光画像50の各々を構成する表示画素は、例えば、単位画素141に一対一に対応している。
紫外光画像40は、補正輝度情報に基づいて生成される画像である。紫外光画像40を構成する複数の表示画素は、対応する単位画素141の第2サブ画素143に対応している。具体的には、紫外光画像40を構成する複数の表示画素は、対応する第2サブ画素143が受光した光のうちの蛍光成分(紫外光成分に相当する)の受光強度、すなわち、補正輝度情報が示す画素値を有する。
図1に示すように、撮影範囲に火災90が含まれる場合、火災90から放射される紫外光を受けた単位画素141の第2サブ画素143の輝度値が大きくなる。このため、図9に示すように、紫外光画像40には、火災領域41が含まれる。火災領域41は、例えば、補正輝度情報が示す画素値(輝度値)が所定の閾値以上になる判定対象画素に対応する表示画素の集合である。
なお、画像生成部220は、紫外光画像40を2値化してもよい。例えば、画像生成部220は、火災領域41以外の領域の画素値を0にしてもよい。
可視光画像50は、可視光信号に基づいて生成される画像である。可視光画像50を構成する複数の表示画素は、対応する単位画素141の第1サブ画素142に対応している。具体的には、可視光画像50を構成する複数の表示画素は、対応する第1サブ画素142が受光した光の強度、すなわち、可視光信号に基づいた画素値を有する。可視光画像50には、図9に示すように、人間の肉眼で確認できるスタジアムなどが含まれる。本実施の形態では、第1サブ画素142が赤色画素142r、緑色画素142g及び青色画素142bを含むので、可視光画像50はカラー画像になる。
本実施の形態では、画像生成部220は、紫外光画像40と可視光画像50とを合成することで、図9に示す出力画像60を生成する。具体的には、画像生成部220は、可視光画像50を構成する複数の表示画素のうち、判定対象画素に対応する表示画素の画素値を予め定められた色の画素値に設定する。つまり、画像生成部220は、紫外光画像40に含まれる火災領域41を、可視光画像50の同じ場所に重畳して表示する。このとき、画像生成部220は、火災領域41に相当する着色領域61を所定の色の画素値に設定する。つまり、出力画像60は、背景画像として可視光画像50を含み、火災領域41に相当する着色領域61が、例えば赤色又は黄色などの単色で塗り潰された画像になる。なお、着色領域61は、単色に限らず、二色のストライプ又はドット模様に塗られていてもよく、虹色などの三色以上の色を含んでもよい。
火災判定部210及び画像生成部220は、例えば、プログラムが格納された不揮発性メモリ、プログラムを実行するための一時的な記憶領域である揮発性メモリ、入出力ポート、プログラムを実行するプロセッサなどで実現される。なお、火災判定部210及び画像生成部220はそれぞれ、専用のハードウェア資源で実現されてもよく、ハードウェア資源を共用してもよい。
[動作]
ここで、本実施の形態に係る火災判定装置20の動作について、図10を用いて説明する。図10は、本実施の形態に係る火災判定装置20の動作を示すフローチャートである。
図10に示すように、まず、火災判定部210は、撮像装置10のイメージセンサ140から画像信号を取得する(S10)。具体的には、火災判定部210は、複数の第1サブ画素142から可視光信号(赤色信号、緑色信号及び青色信号)を取得し、複数の第2サブ画素143から補正部160を介して補正輝度情報を取得する。
次に、火災判定部210は、補正輝度情報が示す受光強度が所定の閾値以上となる単位画素141である判定対象画素が、イメージセンサ140を構成する複数の単位画素141に2つ以上含まれるか否かを判定する(S20)。判定対象画素は、具体的には、火災領域41に相当する単位画素である。
判定対象画素が2つ以上含まれる場合(S20でYes)、火災判定部210は、少なくとも2つの判定対象画素が隣接しているか否かを判定する(S30)。少なくとも2つの判定対象画素が隣接している場合(S30でYes)、火災判定部210は、撮影範囲内に火災が発生したと判定する(S40)。次に、画像生成部220は、図9で示したように、着色領域61を含む出力画像60を生成する(S50)。
判定対象画素が2つ以上含まれない場合(S20でNo)、又は、少なくとも2つの判定対象画素が隣接していない場合(S30でNo)、火災判定部210は火災が発生していないと判定し、画像生成部220は、可視光画像50を出力する(S50)。
このように、火災判定部210は、判定対象画素が、ある程度の大きさの塊として存在し、火災として十分な大きさを形成しているか否かを判定している。これにより、検出誤差などの影響を抑制することができる。このときの判定対象画素の隣接数の閾値は、2つに限らず、3以上の所定の値でもよい。このとき、一方向への隣接数として判定してもよく、行列状の領域(例えば2行2列又は3行3列など)として判定してもよい。
また、火災判定装置20は、管理者などに報知する報知部を備えてもよい。例えば、報知部は、警報などを発する。あるいは、報知部は、警察、消防などに知らせてもよい。
[効果など]
以上のように、本実施の形態に係る撮像装置10は、イメージセンサ140と、イメージセンサ140の受光面側に配置された第1フィルタ110及び第2フィルタ120とを備える。第1フィルタ110は、200nm以上280nm以下の紫外領域の光で励起されて可視光領域の光を発する波長変換材料を含む。第2フィルタ120は、可視光を透過し、紫外領域の光の透過を抑制するフィルタ領域122を含む。第1フィルタ110の少なくとも一部である第2領域は、平面視において、フィルタ領域122に重複しない。
これにより、撮像装置10が波長変換材料を含む第1フィルタ110を備えることで、火災が生じた場合に放射される紫外光を可視光に変換し、変換後の可視光(具体的には、蛍光F)をイメージセンサ140で受光することができる。このため、蛍光Fの強度に基づいて、火災の判定を行うことができる。蛍光Fは紫外光に基づく光であるため、ガス火災などの肉眼によっては見えない火災も検知することができる。
なお、肉眼で見える炎が出る火災であれば、可視光信号からも火災の判定を行うことはできる。しかしながら、この場合、火災が小さい場合、昼間などの明るい時間帯では肉眼で判定することが難しくなる。これに対しても、撮像装置10によれば、太陽光の成分を除いた紫外光信号を利用することで、火災からの紫外光を受けた領域を検出することができるので、小さい火災を精度良く検出することができる。
また、イメージセンサ140は、紫外光を受光しなくてもよいので、紫外領域に感度を有さない安価で汎用性の高く、かつ、長寿命なイメージセンサを利用することができる。このため、紫外光によるイメージセンサ140の劣化が抑制され、長期間に亘って火災の検知を行うことができる。
このように、本実施の形態に係る撮像装置10によれば、火災が発生した場合に、その発生場所の高精度な特定を支援することができる。なお、撮像装置10は、1つのイメージセンサ140を備えればよく、複数台のカメラを必要としないので、構成を簡略化することができ、低コスト化も実現することができる。
また、例えば、イメージセンサ140の受光面には、複数の単位画素141が行列状に配置されている。第2フィルタ120は、複数の単位画素141の各々に対応し、行列状に配置された複数の単位領域121であって、各々がフィルタ領域122を含む複数の単位領域121を有する。フィルタ領域122は、平面視において、赤色光を透過する赤色領域122rと、緑色光を透過する緑色領域122gと、青色光を透過する青色領域122bとを含んでいる。
これにより、カラー画像を生成することができるので、目視による確認がより行いやすくなる。また、第1サブ画素142と第2サブ画素143とは、1つのイメージセンサ140の受光面に行列状に並べられているので、各々に入射する光の視差の影響が十分に小さくなる。このため、紫外光信号に基づいて生成される紫外光画像40と、可視光信号に基づいて生成される可視光画像50とは、実質的に同じ撮影範囲を撮影した画像になる。したがって、火災領域41を可視光画像50内に精度良く重畳させることができるので、火災の発生場所の特定精度を高めることができる。
また、例えば、撮像装置10は、さらに、イメージセンサ140の受光面との間に第1フィルタ110を挟むように配置され、280nm以上350nm以下の光の透過を抑制する第3フィルタ130を備える。
これにより、太陽光に含まれる紫外光成分の影響を抑えることができる。このため、火災による紫外光の検出精度を高めることができ、火災の判定精度を高めることができる。
また、例えば、第3フィルタ130は、多層薄膜干渉式のバンドパスフィルタである。
これにより、所望の波長領域のみを通過させるフィルタを簡単に作成することができる。
また、例えば、第2フィルタ120は、イメージセンサ140の受光面との間に第1フィルタ110を挟むように配置されている。
これにより、第1フィルタ110と第2フィルタ120とをそれぞれ別部材として形成することができるので、各々のフィルタ精度を高めることができる。このため、火災の判定精度を高めることができる。
また、例えば、第1フィルタ110は、イメージセンサ140の受光面の全面を覆っている。
これにより、イメージセンサ140の面内でのばらつきを抑制することができるので、火災の判定精度を高めることができる。
また、例えば、イメージセンサ140の受光面には、複数の単位画素141が行列状に配置されている。複数の単位画素141の各々は、フィルタ領域122を透過した光を受光して光電変換することで、受光強度に応じた第1輝度情報を生成する第1サブ画素142と、全透過領域123に重複する第2領域を透過した光を受光して光電変換することで、受光強度に応じた第2輝度情報を生成する第2サブ画素143とを含む。撮像装置10は、さらに、第2輝度情報から第1輝度情報を減算することで、補正輝度情報を生成する補正部160を備える。
これにより、第2サブ画素143に入射する蛍光F以外の可視光成分を信号処理により取り除くことができるので、紫外光に基づく蛍光Fの受光強度をより精度良く検出することができる。したがって、火災の判定精度を高めることができる。
また、本実施の形態に係る火災判定装置20は、例えば、撮像装置10のイメージセンサ140によって受光された光の強度に基づいて火災を判定する火災判定部210を備える。火災判定部210は、補正輝度情報が示す受光強度が所定の閾値以上となる単位画素である判定対象画素が、複数の単位画素141に2つ以上含まれ、かつ、少なくとも2つの判定対象画素が隣接している場合に、火災が発生したと判定する。
これにより、イメージセンサ140からの可視光信号及び補正部160からの補正輝度情報を利用することで、火災の発生場所を高精度に特定することができる。また、判定対象画素が1つのみである場合、及び、2つ以上の判定対象が隣接していない場合などの検出誤差による場合には、火災と判定しないので、火災の判定精度を高めることができる。
また、例えば、火災判定装置20は、さらに、複数の単位画素141の各々に対応する表示画素から構成される画像であって、各々の表示画素が、対応する単位画素141の第1輝度情報に基づいた画素値を有する画像を生成する画像生成部220を備える。画像生成部220は、画像を構成する複数の表示画素のうち、判定対象画素に対応する表示画素の画素値を予め定められた色の画素値に設定する。
これにより、可視光画像50に火災領域41を重畳し、かつ、所定色で塗り潰すことができるので、目視によって簡単に火災の発生場所を特定することができる。
(変形例)
以下では、上述した実施の形態に係る撮像装置10の変形例について、図11を用いて説明する。図11は、本変形例に係る撮像装置の構成と、当該撮像装置に入射した光がイメージセンサ140に到達する様子を説明するための模式図である。
上記の実施の形態では、第1フィルタ110から発せられる蛍光Fの出射方向は、第2サブ画素143に向かう方向だけには限らない。例えば、図8に示したように、蛍光Fの一部は、第2サブ画素143に隣接する青色画素142bに入射する可能性がある。このため、青色画素142bが生成する青色輝度情報には、蛍光Fの成分が含まれる。
そこで、図11に示すように、本変形例に係る撮像装置は、イメージセンサ140と第1フィルタ110との間に配置された光学部材170を備える。光学部材170は、波長変換材料が発する可視光領域の光を集光する。光学部材170は、例えば、凸レンズであるが、凹レンズでもよい。
これにより、蛍光Fを効率良く第2サブ画素143に入射させることができるので、弱い紫外光に基づく弱い蛍光Fであっても第2サブ画素143で検出することができる。したがって、検出精度が高められ、火災の判定精度も高めることができる。また、隣接する青色画素142bへの蛍光Fの入射も抑制することができるので、青色輝度情報の信頼性が良くなり、補正輝度情報の信頼性も高められる。このため、火災の判定精度が高められる。
あるいは、補正部160は、さらに、青色輝度情報から蛍光Fの成分を除去する補正をしてもよい。例えば、補正部160は、青色輝度情報から補正輝度情報の所定割合を減算することで、青色画素142bに入射する蛍光Fの成分を除去することができる。
なお、火災の判定を目的とする場合は、火災判定装置20によって火災領域41に相当する表示画素は、所定の色で塗り潰される。このため、青色輝度情報に蛍光Fの一部が含まれたとしても、青色画素142bを含む単位画素141が火災領域41に含まれるために出力画像60に与える影響はほとんどない。このため、補正部160は、青色輝度情報の補正を行わなくてもよい。
(その他)
以上、本発明に係る撮像装置及び火災判定装置について、上記の実施の形態及びその変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施の形態では、撮像装置10が補正部160を備え、信号処理によって第2サブ画素143に入射する可視光成分を除去する例について示したが、撮像装置10は、補正部160を備えなくてもよい。例えば、第2フィルタ120は、全透過領域123の代わりに、紫外領域の光のみを透過し、可視光領域の光の透過を抑制する紫外線透過フィルタ領域を有してもよい。これにより、紫外線透過フィルタ領域に重複する、第1フィルタ110の領域(第2領域)には、入射光に含まれる可視光成分がほとんど入射されないので、補正処理を行わなくてもよい。
また、例えば、補正部160は、補正処理を行う場合に、減算処理だけではなく、処理対象とするサブ画素の数を考慮に入れてもよい。あるいは、補正部160は、赤色画素142r、緑色画素142g及び青色画素142bの各々の分光透過率の積分値を考慮に入れてもよい。
また、例えば、第1フィルタ110は、イメージセンサ140の受光面の全面を覆っていなくてもよい。第1フィルタ110は、平面視において全透過領域123に重複する部分のみに設けられていてもよい。このとき、第1フィルタ110は、第2フィルタ120と同層に設けられていてもよい。すなわち、第1フィルタ110と第2フィルタ120とは、同一の平板状に形成されていてもよい。あるいは、第1フィルタ110は、平面視において全透過領域123に重複する部分のみに波長変換材料を含有していてもよい。
また、例えば、第2フィルタ120のフィルタ領域122は、赤色領域122r、緑色領域122g及び青色領域122bを含んでいなくてもよい。フィルタ領域122は、可視光領域(例えば、380nm以上780nm以下の範囲)の光を透過し、紫外領域の光の透過を抑制してもよい。このとき、イメージセンサ140の第1サブ画素142も、赤色画素142r、緑色画素142g及び青色画素142bを含んでいなくてもよい。この場合、可視光画像50は、グレースケールの画像として生成される。
また、例えば、撮像装置10は、第2フィルタ120の各領域に光を集光するためのマイクロレンズアレイなどの光学部材を備えてもよい。例えば、光学部材は、第2フィルタ120の光入射側に配置されてもよい。
なお、上記の実施の形態に係る撮像装置10は、火災の判定以外の用途に用いることができる。例えば、撮像装置10は、紫外光を発する光源の探索に利用することができる。
また、上記の各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されてもよく、あるいは、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU(Central Processing Unit)又はプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
なお、本発明は、火災判定装置として実現できるだけでなく、火災判定装置の各構成要素が行う処理をステップとして含むプログラム、及び、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なDVD(Digital Versatile Disc)などの記録媒体として実現することもできる。
つまり、上述した包括的又は具体的な態様は、システム、装置、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能な記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
10 撮像装置
20 火災判定装置
90 火災
110 第1フィルタ
120 第2フィルタ
121 単位領域
122 フィルタ領域(第1領域)
122b 青色領域
122g 緑色領域
122r 赤色領域
130 第3フィルタ
140 イメージセンサ
141 単位画素
142 第1サブ画素
143 第2サブ画素
160 補正部
170 光学部材
210 火災判定部
220 画像生成部

Claims (10)

  1. イメージセンサと、
    前記イメージセンサの受光面側に配置された第1フィルタ及び第2フィルタとを備え、
    前記第1フィルタは、200nm以上280nm以下の紫外領域の光で励起されて可視光領域の光を発する波長変換材料を含み、
    前記第2フィルタは、可視光を透過し、前記紫外領域の光の透過を抑制する第1領域を含み、
    前記第1フィルタの少なくとも一部である第2領域は、平面視において、前記第1領域に重複しない
    撮像装置。
  2. 前記イメージセンサの前記受光面には、複数の単位画素が行列状に配置されており、
    前記第2フィルタは、前記複数の単位画素の各々に対応し、行列状に配置された複数の単位領域であって、各々が前記第1領域を含む複数の単位領域を有し、
    前記第1領域は、平面視において、
    赤色光を透過する赤色領域と、
    緑色光を透過する緑色領域と、
    青色光を透過する青色領域とを含んでいる
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. さらに、
    前記受光面との間に前記第1フィルタを挟むように配置され、280nm以上350nm以下の光の透過を抑制する第3フィルタを備える
    請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記第3フィルタは、多層薄膜干渉式のバンドパスフィルタである
    請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記第2フィルタは、前記受光面との間に前記第1フィルタを挟むように配置されている
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. さらに、
    前記イメージセンサと前記第1フィルタとの間に配置され、前記波長変換材料が発する可視光領域の光を集光する光学部材を備える
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記第1フィルタは、前記イメージセンサの受光面の全面を覆っている
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記イメージセンサの前記受光面には、複数の単位画素が行列状に配置されており、
    前記複数の単位画素の各々は、
    前記第1領域を透過した光を受光して光電変換することで、受光強度に応じた第1輝度情報を生成する第1サブ画素と、
    前記第2領域を透過した光を受光して光電変換することで、受光強度に応じた第2輝度情報を生成する第2サブ画素とを含み、
    前記撮像装置は、さらに、
    前記第2輝度情報から前記第1輝度情報を減算することで、補正輝度情報を生成する補正部を備える
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 請求項8に記載の撮像装置の前記イメージセンサによって受光された光の強度に基づいて火災を判定する火災判定部を備え、
    前記火災判定部は、
    前記補正輝度情報が示す受光強度が所定の閾値以上となる単位画素である判定対象画素が、前記複数の単位画素に2つ以上含まれ、かつ、少なくとも2つの判定対象画素が隣接している場合に、火災が発生したと判定する
    火災判定装置。
  10. さらに、
    前記複数の単位画素の各々に対応する表示画素から構成される画像であって、各々の表示画素が、対応する単位画素の第1輝度情報に基づいた画素値を有する画像を生成する画像生成部を備え、
    前記画像生成部は、前記画像を構成する複数の表示画素のうち、前記判定対象画素に対応する表示画素の画素値を予め定められた色の画素値に設定する
    請求項9に記載の火災判定装置。
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