JP2018138768A - エンジン始動装置 - Google Patents

エンジン始動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018138768A
JP2018138768A JP2017033402A JP2017033402A JP2018138768A JP 2018138768 A JP2018138768 A JP 2018138768A JP 2017033402 A JP2017033402 A JP 2017033402A JP 2017033402 A JP2017033402 A JP 2017033402A JP 2018138768 A JP2018138768 A JP 2018138768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
starter
cylinder
piston
compression
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017033402A
Other languages
English (en)
Inventor
登志久 中島
Toshihisa Nakajima
登志久 中島
野口 仁志
Hitoshi Noguchi
仁志 野口
古川 隆
Takashi Furukawa
隆 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2017033402A priority Critical patent/JP2018138768A/ja
Priority to PCT/JP2018/005781 priority patent/WO2018155387A1/ja
Publication of JP2018138768A publication Critical patent/JP2018138768A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D17/00Controlling engines by cutting out individual cylinders; Rendering engines inoperative or idling
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D29/00Controlling engines, such controlling being peculiar to the devices driven thereby, the devices being other than parts or accessories essential to engine operation, e.g. controlling of engines by signals external thereto
    • F02D29/02Controlling engines, such controlling being peculiar to the devices driven thereby, the devices being other than parts or accessories essential to engine operation, e.g. controlling of engines by signals external thereto peculiar to engines driving vehicles; peculiar to engines driving variable pitch propellers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D43/00Conjoint electrical control of two or more functions, e.g. ignition, fuel-air mixture, recirculation, supercharging or exhaust-gas treatment
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
    • F02N11/04Starting of engines by means of electric motors the motors being associated with current generators

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

【課題】第2始動機を小型化することができるエンジン始動装置を提供する。
【解決手段】エンジン始動装置10は始動制御部31およびピストン移動部34を備える。始動制御部31は、エンジン始動時、停止時圧縮気筒のピストンが圧縮上死点に達するまで第1始動機11でクランクシャフトを回転させ、それ以降は第2始動機12でクランクシャフトを回転させる。始動はじめの一番負荷がかかるときに第1始動機11を用いることで第2始動機12の負担が軽減する。ピストン移動部34は、第1圧縮気筒の上死点圧力が所定の圧力よりも大きくなるようにエンジンの始動に先立ちピストンを移動させる。そのためエンジン回転数を上げるための仕事に関して、所定の圧力を乗り越えるだけの仕事を第1始動機11に最低限負担させることで、停止時圧縮気筒からの空気のリークに起因して第2始動機12の負担が増えることを抑制することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンジン始動装置に関する。
従来、エンジン始動時にエンジンに接続される第1始動機と、無端環状の伝動部材を介してエンジンに回転伝達可能に接続される第2始動機とを用いて、エンジンを始動するエンジン始動機が公知である。例えば特許文献1では、エンジン回転数に応じて第1始動機と第2始動機とを使い分けてエンジン始動を行う。
特開2016−205280号公報
ところで、第2始動機は、第2始動機と同様に伝動部材を介してエンジンに接続される補機、および、伝動部材の張力を調整するテンショナなどと共にエンジンの外側に配置される。したがって配置自由度を高めるために、第2始動機は小型であることが望ましい。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、第1始動機および第2始動機を用いてエンジンを始動する構成において、第2始動機を小型化することができるエンジン始動装置を提供することである。
本発明によるエンジン始動装置は、エンジン(5)を始動するとき当該エンジンの駆動軸(8)に接続される第1始動機(11)と、無端環状の伝動部材を介してエンジンの駆動軸に回転伝達可能に接続される第2始動機(12)と、エンジンが有する複数のピストン(7)の位置を検出する位置検出部(13)と、を備えている。
第1の態様および第2の態様において、エンジン始動装置は始動制御部(31)をさらに備えている。エンジンを始動するときの最初の圧縮行程を第1圧縮行程とし、2番目の圧縮行程を第2圧縮行程とし、第1圧縮行程が行われる気筒を第1圧縮気筒とする。始動制御部は、エンジンを始動するとき、少なくとも第1圧縮行程の初期において第1始動機のみを用いて駆動軸を回転させ、第1圧縮行程から第2圧縮行程の上死点までの間の所定のタイミングにおいて第2始動機を用いて駆動軸を回転させる。
このように始動はじめの一番負荷がかかるときに第1始動機を用いることで、第2始動機の負担が軽減する。したがって、第2始動機を小型化することができる。
ここで、エンジンが停止したとき圧縮行程にある気筒、すなわち第1圧縮気筒になる予定の気筒の吸気弁が閉じている場合、時間経過とともにその気筒から空気がリークすると、第1圧縮気筒の有効圧縮比が低下する。すると、エンジン始動時にエンジン回転数を上げるための仕事に関して第1始動機の負担が減り、第2始動機の負担が増える。そのため、始動はじめの一番負荷がかかるときに第1始動機を用いることによる第2始動機の負荷軽減効果が薄れるという問題がある。
これに対して、第1の態様では、エンジン始動装置はピストン移動部(34、62、92)をさらに備えている。ピストン移動部は、第1圧縮気筒のピストンが圧縮上死点に到達するときの当該第1圧縮気筒の気筒内圧(以下、第1圧縮気筒の上死点圧力)が所定の圧力よりも大きくなるように、エンジンの運転停止状態において当該エンジンの始動に先立ちピストンを移動させる。
そのため、エンジン回転数を上げるための仕事に関して、所定の圧力を乗り越えるだけの仕事を第1始動機に最低限負担させることができる。したがって、第1圧縮気筒からの空気のリークに起因して第2始動機の負担が増えることを抑制することができる。
また、第2の態様では、エンジン始動装置は燃焼制御部をさらに備えている。燃焼制御部は、エンジンを始動するとき、駆動軸の回転数がエンジンを始動可能な回転数に達したか否かにかかわらず、第1圧縮気筒で燃料を燃焼させる。
そのため、第1圧縮気筒からの空気のリークに起因して、エンジン回転数を上げるための仕事に関して第1始動機の負担が減ったとしても、第1圧縮気筒での燃焼によるピストン押し下げ力がエンジン回転数を上げるための仕事を補助する。したがって、第1圧縮気筒からの空気のリークに起因して第2始動機の負担が増えることを抑制することができる。
第1実施形態によるエンジン始動装置およびこれが適用されたエンジンを示す図である。 図1のエンジンを矢印II方向から見たときの図である。 図1のECUが有する機能部を示すブロック図である。 図1のエンジンのクランク角と、エンジンの気筒内圧、第1始動機の要求トルクおよび第2始動機の要求トルクとの関係を示す図であって、第1圧縮気筒の空気がリークしたときを説明する図である。 図3の気筒内圧推定部が第1圧縮気筒の上死点圧力を推定するとき用いる第1のマップを示す図である。 図3の気筒内圧推定部が第1圧縮気筒の上死点圧力を推定するとき用いる第2のマップを示す図である。 図3の気筒内圧推定部が第1圧縮気筒の上死点圧力を推定するとき用いる第3のマップを示す図である。 図4の状態からクランクシャフトが逆回転されたときを説明する図である。 図3のECUが実行する処理を説明するフローチャートである。 第2実施形態によるエンジン始動装置のECUが有する機能部を示すブロック図である。 図10のECUが実行する処理を説明するフローチャートである。 第3実施形態によるエンジン始動装置のECUが有する機能部を示すブロック図である。 図12のエンジン始動装置が搭載されるエンジンのクランク角と、エンジンの気筒内圧、第1始動機の要求トルクおよび第2始動機の要求トルクとの関係を示す図である。 図12のECUが実行する処理を説明するフローチャートである。 第4実施形態によるエンジン始動装置のECUが有する機能部を示すブロック図である。 図15のエンジン始動装置が搭載されるエンジンのクランク角と、エンジンの気筒内圧、第1始動機の要求トルクおよび第2始動機の要求トルクとの関係を示す図である。 図15のECUが実行する処理を説明するフローチャートである。 第5実施形態によるエンジン始動装置のECUが有する機能部を示すブロック図である。 図18のエンジン始動装置が搭載されるエンジンのクランク角と、エンジンの気筒内圧、第1始動機の要求トルクおよび第2始動機の要求トルクとの関係を示す図である。 第6実施形態によるエンジン始動装置のECUが有する機能部を示すブロック図である。 図20のエンジン始動装置が搭載されるエンジンのクランク角と、エンジンの気筒内圧、第1始動機の要求トルクおよび第2始動機の要求トルクとの関係を示す図である。 第7実施形態によるエンジン始動装置のECUが有する機能部を示すブロック図である。
以下、複数の実施形態を図面に基づき説明する。実施形態同士で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
[第1実施形態]
第1実施形態によるエンジン始動装置は、図1に示す車両用のエンジン5に適用されている。エンジン5は、レシプロエンジンであり、複数の気筒6の内部で燃料を燃焼させ、燃焼ガスがピストン7を押す力を利用してクランクシャフト8を回転させる。
(エンジン始動装置)
先ず、エンジン始動装置10の構成について図1および図2を参照して説明する。
エンジン始動装置10は、第1始動機11、第2始動機12、クランク角センサ13およびECU14を備えている。
第1始動機11は、モータから構成されており、エンジン5を始動するときにクランクシャフト8に接続される。第1実施形態では、第1始動機11とクランクシャフト8との間に減速機構21が設けられている。減速機構21は、クランクシャフト8と一体に回転するフライホイール22と、第1始動機11の出力軸23と一体に回転するピニオンギヤ24とからなる。ピニオンギヤ24は、エンジン5を始動するとき、フライホイール22の外周部に形成された外歯と噛み合うようになっている。
第2始動機12は、力行作動および回生作動が可能なモータジェネレータであり、ベルト25を介してクランクシャフト8に回転伝達可能に接続されている。ベルト25は、第2始動機12の回転軸と一体に回転するモータプーリ26と、クランクシャフト8と一体に回転する駆動軸プーリ27とに掛け回されている無端環状の伝動部材である。第2始動機12は、エンジン5の始動時に力行作動してクランクシャフト8を回転させるスタータ機能、エンジン5の運転時に力行作動してエンジン5の駆動を補助するアシスト機能、および、回生作動して発電する発電機能を併せ持っている。
クランク角センサ13は、クランクシャフト8の回転角度(以下、クランク角)を検出する。クランク角は、エンジン5が有する複数の気筒6のピストン位置と一対一に対応している。そのため、クランク角センサ13は、各気筒6のピストン位置を検出する位置検出部として機能する。
ECU14は、マイクロコンピュータおよびモータ駆動回路を主体として構成されており、車両に設けられる各種センサおよびエンジン用制御装置28と電気的に接続されている。上記各種センサには、クランク角センサ13などが含まれる。エンジン用制御装置28は、エンジン5の始動指令をECU14に出力する。ECU14は、各種センサおよびエンジン用制御装置28から取得する信号に基づき所定の処理を実行して、第1始動機11および第2始動機12を制御する。
(ECUの機能)
次に、ECU14の詳細な構成について図3〜図8を参照して説明する。
以下の説明において、エンジン5を始動するときエンジン全体として1回目に行われる圧縮行程を「第1圧縮行程」とする。また、エンジン5を始動するときエンジン全体として2番目に行われる圧縮行程を「第2圧縮行程」とする。また、エンジン5が停止したとき圧縮行程にある気筒を「停止時圧縮気筒」とする。また、第1圧縮行程が行われる気筒、つまりエンジン5を始動するときエンジン全体として1回目にピストンが圧縮上死点を越える気筒を「第1圧縮気筒」とする。また、第2圧縮行程が行われる気筒を「第2圧縮気筒」とする。
図3に示すように、ECU14は始動制御部31を有している。始動制御部31は、エンジン5を始動するとき、第1圧縮気筒のピストンが圧縮上死点に達するまで第1始動機11を用いてクランクシャフト8を回転させ、第1圧縮気筒のピストンが圧縮上死点に達した以降は第2始動機12を用いてクランクシャフト8を回転させる。つまり、始動制御部31は、エンジン5を始動するとき、第1圧縮行程を第1始動機11で行い、第2圧縮行程以降を第2始動機12で行う。始動はじめの一番負荷がかかるときに第1始動機11を用いることで、第2始動機12の負担軽減を図っている。
ここで、図4に(1)で示すように停止時圧縮気筒の吸気弁が閉じている場合、すなわち第1圧縮気筒になる予定の気筒の吸気弁が閉じている場合、図4に(2)で示すように時間経過とともにその気筒から空気がリークすると、第1圧縮気筒の有効圧縮比が低下する。つまり、そのままエンジン始動が行われたとき、第1圧縮気筒のピストンが圧縮上死点に到達するときの当該第1圧縮気筒の気筒内圧Ptdc(以下、第1圧縮気筒の上死点圧力Ptdc)が小さくなる。すると、エンジン5を始動するとき、エンジン回転数を上げるための仕事に関して第1始動機11の負担が減り、第2始動機12の負担が増える。そのため、始動はじめの一番負荷がかかるときに第1始動機11を用いることによる第2始動機12の負荷軽減効果が薄れるという問題がある。
これに対して、第1実施形態では、ECU14は、気筒内圧推定部32、圧力判定部33およびピストン移動部34をさらに備えている。
気筒内圧推定部32は、停止時圧縮気筒のピストン位置に基づき第1圧縮気筒の上死点圧力Ptdcを推定する。具体的には、気筒内圧推定部32は、先ず図5に示すようにピストン位置とリークなしの場合の気筒内圧(以下、リークなし気筒内圧)との関係を示す第1のマップから、ピストン位置に対応するクランク角C1に基づきリークなし気筒内圧P1-nlを算出する。気筒内圧推定部32は、続いて図6に示すように、停止時圧縮気筒の気筒内圧がリークなし気筒内圧の最大値Pmaxから時間経過とともに低下する量を示す第2のマップから、リークなし気筒内圧P1-nlとピストン位置停止からの経過時間Tとに基づき、停止時圧縮気筒の気筒内圧P1を算出する。気筒内圧推定部32は、続いて図7に示すようなマップから、停止時圧縮気筒の気筒内圧P1とクランク角C1とに基づき第1圧縮気筒の上死点圧力Ptdcを算出する。
圧力判定部33は、気筒内圧推定部32により推定された第1圧縮気筒の上死点圧力Ptdcが所定の圧力Pth以下であるか否かを判定する。所定の圧力Pthは予め設定されている。
ピストン移動部34は、第1圧縮気筒の上死点圧力Ptdcが所定の圧力Pthよりも大きくなるように、エンジン5の運転停止状態において当該エンジン5の始動に先立ちピストンを移動させる。
具体的には、ピストン移動部34は、第1圧縮気筒の上死点圧力Ptdcが所定の圧力Pth以下であると圧力判定部33により判定された場合、第1始動機11を用いてクランクシャフト8を逆回転させて、図8に(3)で示すように停止時圧縮気筒の吸気弁が開くまでピストンを移動させる。このあと、第1始動機11によるトルク付与を止めると、図8に(4)で示すように各ピストンが受ける力のバランスが釣り合う位置でクランクシャフト8の回転が止まる。このとき、停止時圧縮気筒すなわち第1圧縮気筒になる予定の気筒の吸気弁が閉じたとしても、当該気筒内には空気が充填された状態となる。そのままエンジン始動が行われたとき、第1圧縮気筒の上死点圧力は最大値Pmaxとなる。
ECU14が有する各機能部31〜34は、専用の電子回路によるハードウェア処理により実現されてもよいし、ROM等に予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理により実現されてもよいし、あるいは、両者の組み合わせで実現されてもよい。各機能部31〜34のうちどの部分をハードウェア処理により実現し、どの部分をソフトウェア処理により実現するかは、適宜選択可能である。
(ECUが実行する処理)
次に、エンジン5を始動するためにECU14が実行する一連の処理について図9を参照して説明する。図9に示すルーチンは、ECU14の起動後に繰り返し実行される。以降、「S」はステップを意味する。
図9のルーチンが開始されると、S1では、例えばクランク角センサ13の変化等に基づき、エンジン5が停止しているか否かが判定される。S1の判定が肯定された場合(S1:YES)、処理はS2に移行する。S1の判定が肯定された場合(S1:NO)、処理は図9のルーチンを抜ける。
S2では、ピストン位置が停止してから経過した時間(以下、経過時間)を測るためにタイマーの計測が開始される。S2の後、処理はS3に移行する。
S3では、クランク角センサ13の検出信号に基づき、停止時圧縮気筒のピストン位置が取得される。S3の後、処理はS4に移行する。
S4では、ピストン位置および経過時間に基づき停止時圧縮気筒の気筒内圧P1が推定される。S4の後、処理はS5に移行する。
S5では、停止時圧縮気筒の気筒内圧P1およびクランク角C1に基づき第1圧縮気筒の上死点圧力Ptdcが推定される。S5の後、処理はS6に移行する。
S6では、第1圧縮気筒の上死点圧力Ptdcが所定の圧力Pth以下であるか否かが判定される。S6の判定が肯定された場合(S6:YES)、処理はS7に移行する。S6の判定が肯定された場合(S6:NO)、処理はS9に移行する。
S7では、第1始動機11によりクランクシャフト8が逆回転させられて、停止時圧縮気筒の吸気弁が開くまでピストンが移動させられる。S7の後、処理はS8に移行する。
S8では、経過時間を測るためのタイマーがリセットされる。S8の後、処理はS9に移行する。
S9では、始動要求があるか否かが判定される。S9の判定が肯定された場合(S9:YES)、処理はS10に移行する。S9の判定が肯定された場合(S9:NO)、処理はS3に戻る。
S10では、第1圧縮気筒のピストンが圧縮上死点に達するまで第1始動機11を用いてクランクシャフト8を回転させ、第1圧縮気筒のピストンが圧縮上死点に達した以降は第2始動機12を用いてクランクシャフト8を回転させるエンジン始動制御が行われる。
(効果)
以上説明したように、第1実施形態によるエンジン始動装置10は、エンジン5を始動するときクランクシャフト8に接続される第1始動機11と、ベルト25を介してクランクシャフト8に回転伝達可能に接続される第2始動機12と、エンジン5が有する複数のピストン7の位置を検出するクランク角センサ13と、始動制御部31を備えている。始動制御部31は、エンジン5を始動するとき、第1圧縮気筒のピストンが圧縮上死点に達するまで第1始動機11を用いてクランクシャフト8を回転させ、第1圧縮気筒のピストンが圧縮上死点に達した以降は第2始動機12を用いてクランクシャフト8を回転させる。
このように始動はじめの一番負荷がかかるときに第1始動機11を用いることで、第2始動機12の負担が軽減する。したがって、第2始動機12を小型化することができる。
また、第1実施形態では、エンジン始動装置10はピストン移動部34をさらに備えている。ピストン移動部34は、第1圧縮気筒の上死点圧力Ptdcが所定の圧力Pthよりも大きくなるように、エンジン5の運転停止状態において当該エンジン5の始動に先立ちピストンを移動させる。
そのため、エンジン回転数を上げるための仕事に関して、所定の圧力Pthを乗り越えるだけの仕事を第1始動機11に最低限負担させることができる。したがって、第1圧縮気筒からの空気のリークに起因して第2始動機12の負担が増えることを抑制することができる。
また、第1実施形態では、ピストン移動部34は、クランクシャフト8を逆回転させて、停止時圧縮気筒の吸気弁が開くまでピストンを移動させる。
このようにクランクシャフト8を逆回転させて停止時圧縮気筒の吸気弁を開けることで、時間経過により空気がリークした停止時圧縮気筒に再び空気を充填することができる。したがって、停止時圧縮気筒からの空気のリークに起因して第2始動機12の負担が増えることを抑制することができる。
また、第1実施形態では、エンジン始動装置10は気筒内圧推定部32および圧力判定部33をさらに備えている。気筒内圧推定部32は、停止時圧縮気筒のピストン位置に基づき第1圧縮気筒の上死点圧力Ptdcを推定する。圧力判定部33は、気筒内圧推定部32により推定され第1圧縮気筒の上死点圧力Ptdcが所定の圧力Pth以下であるか否かを判定する。ピストン移動部34は、第1圧縮気筒の上死点圧力Ptdcが所定の圧力Pth以下であると圧力判定部33により判定された場合、ピストンを移動させる。
したがって、必要な場合、すなわち、空気がリークしすぎて第1圧縮気筒の上死点圧力Ptdcが所定の圧力Pth以下となる場合だけピストンを移動させることで、無駄なエネルギ消費を抑えることができる。
また、第1実施形態では、ピストン移動部34は、第1始動機11を用いてクランクシャフト8を回転させてピストンを移動させる。
これにより、停止時圧縮気筒の吸気弁を開けることで、時間経過により空気がリークした停止時圧縮気筒に再び空気を充填することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態では、図10に示すように、エンジン始動装置40は、各気筒の気筒内圧を検出する圧力センサ41を備えている。ECU42の気筒内圧推定部43は、図7に示すようなマップから、圧力センサ41により検出された停止時圧縮気筒の気筒内圧P1とクランク角C1とに基づき第1圧縮気筒の上死点圧力Ptdcを算出する。
ECU42は、エンジン始動の際、図11に示す一連の処理を実行する。図11のS11、S12、S14、S15、S16、S17、S18は、図9のS1、S3、S5、S6、S7、S9、S10にそれぞれ対応している。
図11のS13では、圧力センサ41により停止時圧縮気筒の気筒内圧P1が検出される。S13の後、処理はS14に移行する。
以上説明したように、停止時圧縮気筒の気筒内圧P1は、推定値ではなく、実際に検出された値を用いてもよい。これにより、第1圧縮気筒の上死点圧力Ptdcをより正確に算出することができる。
[第3実施形態]
第3実施形態では、図12に示すように、エンジン始動装置50のECU51は位置判定部52を備えている。エンジン5が停止する過程において停止時圧縮気筒よりも一つ前に圧縮行程であった気筒を前回圧縮気筒とする。位置判定部52は、停止時圧縮気筒のピストン位置が吸気弁の開いている位置であり且つ前回圧縮気筒のピストン位置が上死点を越えているか否かを判定する(図13参照)。つまり、位置判定部52は、停止時圧縮気筒の吸気弁が開いておりピストン移動が不要であるか否かを判定する。位置判定部52の判定が否定された場合、気筒内圧推定部32は第1圧縮気筒の上死点圧力Ptdcを推定し、圧力判定部33は圧力判定を行い、また、ピストン移動部34はピストンを移動させる。
ECU51は、エンジン始動の際、図14に示す一連の処理を実行する。図14のS21、S22、S23、S25、S26、S27、S28、S29、S30、S31は、図9のS1、S2、S3、S4、S5、S6、S7、S8、S9、S10にそれぞれ対応している。
図14のS24では、停止時圧縮気筒のピストン位置が吸気弁の開いている位置であり且つ前回圧縮気筒のピストン位置が上死点を越えているか否か、すなわちピストン移動が不要な位置であるか否かが判定される。S24の判定が肯定された場合(S24:YES)、処理はS30に移行する。S24の判定が肯定された場合(S24:NO)、処理はS25に移行する。
以上説明したように、ECU51は、停止時圧縮気筒の吸気弁が開いているか否かを判定する位置判定部52を備えている。気筒内圧推定部32、圧力判定部33およびピストン移動部34は、位置判定部52の判定が否定された場合に処理を実行する。
そのため、停止時圧縮気筒の吸気弁が開いておりピストン移動が不要な場合には、無駄に圧力推定およびピストン移動を行わずに済む。
[第4実施形態]
第4実施形態では、図15に示すように、エンジン始動装置60のECU61はピストン移動部62を備えている。ピストン移動部62は、クランクシャフト8を正回転させて、第1圧縮気筒になる予定であった気筒が膨張行程になるとともに、第2圧縮気筒になる予定であった気筒が圧縮行程になり且つ吸気弁が開くまでピストンを移動させる(図16参照)。つまり、ピストン移動部62は、クランクシャフト8を正回転させて、第2圧縮気筒になる予定であった気筒を第1圧縮気筒にする。
ECU61は、エンジン始動の際、図17に示す一連の処理を実行する。図17のS41、S42、S43、S44、S45、S46、S48、S49、S50は、図9のS1、S2、S3、S4、S5、S6、S8、S9、S10にそれぞれ対応している。
図17のS47では、第1始動機11によりクランクシャフト8が正回転させられて、第2圧縮気筒が第1圧縮気筒になるまでピストンが移動させられる。S47の後、処理はS48に移行する。
以上説明したように、ピストン移動部62は、クランクシャフト8を正回転させて、第1圧縮気筒になる予定であった気筒が膨張行程になるとともに、第2圧縮気筒になる予定であった気筒が圧縮行程になり且つ吸気弁が開くまでピストンを移動させてもよい。それでも、第1圧縮気筒の吸気弁を開けることで、時間経過により空気がリークした第1圧縮気筒に再び空気を充填することができる。
[第5実施形態]
第5実施形態では、図18に示すように、エンジン始動装置70のECU71は、ピストン移動部34がピストンの移動を終えるまでに、第1圧縮気筒になる予定の吸気弁の閉時期を進角させる閉時期制御部72を備えている(図19参照)。閉時期制御部72は、ピストン移動に先立ち又はピストン移動中に、バルブタイミング調整装置73に指令して第1圧縮気筒になる予定の吸気弁の閉時期を進角させる。バルブタイミング調整装置73は、エンジンのクランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を変更可能な機構である。
以上説明したように、ピストン移動部34がピストンの移動を終えるまでに、第1圧縮気筒になる予定の吸気弁の閉時期を進角させることにより、第1圧縮気筒により多くの空気を充填することができる。これにより、図19に示すように第1圧縮気筒になる予定の吸気弁の閉時期を進角させない場合と比べて、エンジン回転数を上げるための仕事に関して第1始動機11により仕事をさせることで、第2電動機の負担を一層減らすことができる。したがって、第2始動機12を一層小型化することができる。
[第6実施形態]
第6実施形態では、図20に示すように、エンジン始動装置80のECU81は、第1実施形態における気筒内圧推定部32と圧力判定部33とピストン移動部34とに代えて燃焼制御部82を備えている。燃焼制御部82は、エンジン5を始動するとき、エンジン回転数がエンジン5を始動可能な回転数に達したか否かにかかわらず、第1圧縮気筒で燃料を燃焼させる。燃焼制御部82は、燃料噴射装置83に指令して第1圧縮気筒に燃料を噴射し、当該燃料を燃焼させる。
これにより、図21に示すように、停止時圧縮気筒から空気がリークすることで、エンジン回転数を上げるための仕事に関して第1始動機11の仕事が減ったとしても、燃焼により生じるトルクが第2始動機12の仕事を補助する。したがって、停止時圧縮気筒からの空気のリークに起因して第2始動機12の負担が増えることを抑制することができる。
[第7実施形態]
第7実施形態では、図22に示すように、エンジン始動装置90のECU91のピストン移動部92は、第2始動機12を用いてクランクシャフト8を回転させてピストンを移動させる。
このようにピストン移動部92は第2始動機12を用いてピストンを移動させてもよい。それでも、停止時圧縮気筒の吸気弁を開けることで、時間経過により空気がリークした停止時圧縮気筒に再び空気を充填することができる。
[他の実施形態]
第1〜第7実施形態および以下に示す他の実施形態は、可能な限り相互に組み合せて実施し得る。
他の実施形態では、ピストン移動部は、エアコンプレッサの残圧を利用してクランクシャフトを逆回転または正回転させてピストンを移動させてもよい。また、ピストン移動部は、ベルトの張力を調整するテンショナのベルトへの押付力を利用してクランクシャフトを逆回転または正回転させてピストンを移動させてもよい。テンショナは、振り子式や油圧式等のものが用いられ得る。また、テンショナは、クランクシャフトに対してベルト進行方向の上流側に設けられてもよいし、下流側に設けられてもよい。
他の実施形態では、第1圧縮気筒のピストンが圧縮上死点に達する前の所定のタイミングまで第1始動機11を用いてクランクシャフト8を回転させ、上記タイミング以降は第2始動機12を用いてクランクシャフト8を回転させてもよい。また、第1圧縮気筒のピストンが圧縮上死点に達した後の所定のタイミングまで第1始動機11を用いてクランクシャフト8を回転させ、上記タイミング以降は第2始動機12を用いてクランクシャフト8を回転させてもよい。また、第1始動機11を用いてクランクシャフト8を回転させる動作を休止するタイミングと、第2始動機12を用いてクランクシャフト8を回転させ始めるタイミングの順序は、同時またはどちらか一方が先になってもよい。
第1圧縮気筒のピストンが圧縮上死点に達する前の所定のタイミングで第1始動機11と第2始動機12とを切り替えた場合は、第1圧縮気筒が膨張行程に移る際に発生する第1始動機11のギヤとクランク軸のギヤ間の接触音を確実になくすことができる。
第1圧縮気筒のピストンが圧縮上死点に達した後の所定のタイミングで第1始動機11と第2始動機12とを切り替えた場合は、第1始動機11から付与されるトルクの付与時間が長くなるため、第2始動機12の負荷がより低減され、さらなる小型化が可能である。
第1始動機11を用いてクランクシャフト8を回転させる動作を休止するタイミングが第2始動機12を用いてクランクシャフト8を回転させ始めるタイミングよりも先の場合は、始動機を動かすための電力消費を低減することができる。例えば、第1圧縮気筒の上死点から第2圧縮気筒の吸気弁閉弁前、つまり、第1圧縮気筒の膨張力によってエンジンが回転している状態においてこの方法を実施すれば、エンジンの回転を停めることなく、電力消費の低減が可能である。
第1始動機11を用いてクランクシャフト8を回転させる動作を休止するタイミングが第2始動機12を用いてクランクシャフト8を回転させ始めるタイミングよりも後の場合は、エンジンに付与される回転力をより多くできるため、迅速な回転上昇が可能となる。
他の実施形態では、ECUは、第1圧縮気筒の上死点圧力Ptdcが所定の圧力Pth以下であるか否かにかかわらず、停止時圧縮気筒の吸気弁が開くようにピストンを移動させてもよい。つまり、エンジン停止してから始動要求があるまで、ピストンを移動させるように構成してもよい。また、ピストンを移動させたあと、クランクシャフトに付与するトルクを保持してピストン位置を保持してもよいし、保持しなくてもよい。
第3実施形態では、図14のS24の判定が肯定されたあと、S30の判定が否定されるとS23に戻っていた。これに対して、他の実施形態では、図14のS24の判定が肯定された場合、S30の判定が否定されても、S30以下を繰り返すように構成してもよい。
他の実施形態では、第1始動機は、クランクシャフトに減速機構を介さず接続されてもよい。また、第1始動機は、エンジンの駆動を補助するアシスト機能と、回生機能とを併せ持つモータジェネレータであってもよい。
他の実施形態では、駆動軸プーリおよびモータプーリ以外の他のプーリが設けられなくてもよいし、或いは、他のプーリが設けられる場合であっても、その数はいくつであってもよい。また、他のプーリの種類は特に限定されず、例えばアイドラプーリ等であってもよい。
他の実施形態では、エンジンの気筒数は、4つに限らず、3つ以下、あるいは5つ以上であってもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
5・・・エンジン
7・・・ピストン
8・・・クランクシャフト(駆動軸)
10、40、50、60、70、80、90・・・エンジン始動装置
11・・・第1始動機
12・・・第2始動機
13・・・クランク角センサ(位置検出部)
25・・・ベルト(伝動部材)
31・・・始動制御部
34、62、92・・・ピストン移動部

Claims (11)

  1. エンジン(5)を始動するとき当該エンジンの駆動軸(8)に接続される第1始動機(11)と、
    無端環状の伝動部材(25)を介して前記駆動軸に回転伝達可能に接続される第2始動機(12)と、
    前記エンジンが有する複数のピストン(7)の位置を検出する位置検出部(13)と、
    前記エンジンを始動するときの最初の圧縮行程を第1圧縮行程とし、2番目の圧縮行程を第2圧縮行程とし、前記第1圧縮行程が行われる気筒を第1圧縮気筒とすると、前記エンジンを始動するとき、少なくとも前記第1圧縮行程の初期において前記第1始動機のみを用いて前記駆動軸を回転させ、前記第1圧縮行程から前記第2圧縮行程の上死点までの間の所定のタイミングにおいて前記第2始動機を用いて前記駆動軸を回転させる始動制御部(31)と、
    前記第1圧縮気筒のピストンが圧縮上死点に到達するときの当該第1圧縮気筒の気筒内圧を前記第1圧縮気筒の上死点圧力とすると、前記第1圧縮気筒の上死点圧力が所定の圧力よりも大きくなるように、前記エンジンの運転停止状態において当該エンジンの始動に先立ち前記ピストンを移動させるピストン移動部(34、62、92)と、
    を備えるエンジン始動装置。
  2. 前記エンジンが停止したとき圧縮行程にある気筒を停止時圧縮気筒とすると、
    前記ピストン移動部(34、92)は、前記駆動軸を逆回転させて、前記停止時圧縮気筒の吸気弁が開くまで前記ピストンを移動させる請求項1に記載のエンジン始動装置。
  3. 前記エンジンが停止したとき圧縮行程にある気筒を停止時圧縮気筒とすると、
    前記ピストン移動部(62)は、前記駆動軸を正回転させて、前記停止時圧縮気筒が膨張行程になるとともに、前記停止時圧縮気筒の次に圧縮行程になる予定であった気筒が圧縮行程になるまで前記ピストンを移動させる請求項1に記載のエンジン始動装置。
  4. 前記エンジンが停止したとき圧縮行程にある気筒を停止時圧縮気筒とすると、
    前記停止時圧縮気筒のピストン位置に基づき前記第1圧縮気筒の上死点圧力を推定する気筒内圧推定部(32、43)と、
    前記気筒内圧推定部により推定された前記第1圧縮気筒の上死点圧力が前記所定の圧力以下であるか否かを判定する圧力判定部(33)と、をさらに備えており、
    前記ピストン移動部は、前記第1圧縮気筒の上死点圧力が前記所定の圧力以下であると前記圧力判定部により判定された場合、前記ピストンを移動させる請求項1〜3のいずれか一項に記載のエンジン始動装置。
  5. 前記エンジンが停止する過程において前記停止時圧縮気筒よりも一つ前に圧縮行程であった気筒を前回圧縮気筒とすると、
    前記停止時圧縮気筒のピストン位置が吸気弁の開いている位置であり且つ前記前回圧縮気筒のピストン位置が上死点を越えているか否かを判定する位置判定部(52)、をさらに備えており、
    前記位置判定部の判定が否定された場合、前記気筒内圧推定部は前記第1圧縮気筒の上死点圧力を推定し、前記圧力判定部は圧力判定を行い、また、前記ピストン移動部は前記ピストンを移動させる請求項4に記載のエンジン始動装置。
  6. 前記ピストン移動部(34、62)は、前記第1始動機を用いて前記駆動軸を回転させて前記ピストンを移動させる請求項1〜5のいずれか一項に記載のエンジン始動装置。
  7. 前記ピストン移動部(92)は、前記第2始動機を用いて前記駆動軸を回転させて前記ピストンを移動させる請求項1〜5のいずれか一項に記載のエンジン始動装置。
  8. 前記伝動部材を介して前記駆動軸に回転伝達可能に接続されたエアコンプレッサ、をさらに備えており、
    前記ピストン移動部は、前記エアコンプレッサの残圧を利用して前記駆動軸を回転させて前記ピストンを移動させる請求項1〜7のいずれか一項に記載のエンジン始動装置。
  9. 前記伝動部材の張力を調整するテンショナ、をさらに備えており、
    前記ピストン移動部は、前記テンショナの前記伝動部材への押付力を利用して前記駆動軸を回転させて前記ピストンを移動させる請求項1〜8のいずれか一項に記載のエンジン始動装置。
  10. 前記ピストン移動部が前記ピストンの移動を終えるまでに、前記第1圧縮気筒になる予定の吸気弁の閉時期を進角させる閉時期制御部(72)、をさらに備える請求項1〜9のいずれか一項に記載のエンジン始動装置。
  11. エンジンを始動するとき当該エンジンの駆動軸に接続される第1始動機と、
    無端環状の伝動部材を介して前記駆動軸に回転伝達可能に接続される第2始動機と、
    前記エンジンが有する複数のピストンの位置を検出する位置検出部と、
    前記エンジンを始動するときの最初の圧縮行程を第1圧縮行程とし、2番目の圧縮行程を第2圧縮行程とし、前記第1圧縮行程が行われる気筒を第1圧縮気筒とすると、前記エンジンを始動するとき、少なくとも前記第1圧縮行程の初期において前記第1始動機のみを用いて前記駆動軸を回転させ、前記第1圧縮行程から前記第2圧縮行程の上死点までの間の所定のタイミング以降において前記第2始動機を用いて前記駆動軸を回転させる始動制御部と、
    前記エンジンを始動するとき、前記駆動軸の回転数が前記エンジンを始動可能な回転数に達したか否かにかかわらず、前記第1圧縮気筒で燃料を燃焼させる燃焼制御部(82)と、
    を備えるエンジン始動装置。
JP2017033402A 2017-02-24 2017-02-24 エンジン始動装置 Pending JP2018138768A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017033402A JP2018138768A (ja) 2017-02-24 2017-02-24 エンジン始動装置
PCT/JP2018/005781 WO2018155387A1 (ja) 2017-02-24 2018-02-19 エンジン始動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017033402A JP2018138768A (ja) 2017-02-24 2017-02-24 エンジン始動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018138768A true JP2018138768A (ja) 2018-09-06

Family

ID=63253938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017033402A Pending JP2018138768A (ja) 2017-02-24 2017-02-24 エンジン始動装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2018138768A (ja)
WO (1) WO2018155387A1 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3195287B2 (ja) * 1997-12-26 2001-08-06 株式会社デンソー 内燃機関用ベルト伝動システム
JP3824132B2 (ja) * 2000-10-26 2006-09-20 本田技研工業株式会社 エンジン始動制御装置
JP3894178B2 (ja) * 2003-09-29 2007-03-14 トヨタ自動車株式会社 駆動装置およびこれを備える自動車
JP4516401B2 (ja) * 2004-10-18 2010-08-04 日立オートモティブシステムズ株式会社 エンジンの始動制御装置
JP2014077405A (ja) * 2012-10-11 2014-05-01 Yamaha Motor Co Ltd エンジンシステムおよび鞍乗り型車両
JP2015183637A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 ダイハツ工業株式会社 内燃機関

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018155387A1 (ja) 2018-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9206753B2 (en) Method and device for controlling an internal combustion engine
JP2006029247A (ja) エンジンの停止始動制御装置
JP5442042B2 (ja) エンジン始動装置およびエンジン始動方法
US20130166177A1 (en) Method and device for controlling an internal combustion engine
JP2009533592A (ja) カムシャフト調節装置用の同期装置及び方法及びメモリ媒体及びプログラム要素
US9243599B2 (en) Engine starting device
RU2647878C2 (ru) Способ оценки скорости вращения двигателя в заданном положении
EP3553300B1 (en) Start controller and start controlling method
JP2005315197A5 (ja)
JP5660143B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4480590B2 (ja) 内燃機関始動制御方法
JP5831546B2 (ja) エンジン始動装置
JP2006070793A (ja) 内燃機関の制御装置
WO2018155387A1 (ja) エンジン始動装置
JP5015902B2 (ja) 内燃機関の自動停止始動制御装置およびその制御方法並びに自動車
JP2017115626A (ja) 車両用内燃機関
JP4252928B2 (ja) ベルトのスリップ防止方法
JP2017223117A (ja) 内燃機関の失火検出装置
JP2004036428A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2016136015A (ja) 車両制御装置
JP6527100B2 (ja) ベルト伝動システム
JP6176145B2 (ja) 車両用アイドリングストップ制御装置
JP4433913B2 (ja) 内燃機関の気筒判別装置及びその気筒判別装置を備えた内燃機関
JP6546495B2 (ja) 内燃機関の始動装置
JP2020104526A (ja) 車両

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170227