JP2018137641A - Id管理装置およびid割振り方法 - Google Patents

Id管理装置およびid割振り方法 Download PDF

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Abstract

【課題】大規模ネットワークにSR技術を適用する場合において、各ネットワーク機器および各パスへのIDの割り振りを最適化する。【解決手段】クラスタ#A〜#Dのいずれかに配置されているNW機器、および、当該NW機器同士を接続するパスに割り振られるIDを管理するマスタCTL1は、クラスタ#A〜#Dの各々を監視するサブCTL2A〜2Dから、監視対象のクラスタ#A〜#Dに配置されているNW機器の各々のSRGB、および、当該NW機器の最大ラベル段数を含むクラスタ情報を収集する収集部11と、収集したクラスタ情報に基づいて、監視対象のクラスタに配置されているNW機器に割り振るID、および、当該NW機器と接続するパスに割り振るIDについてクラスタ間でどの程度共有するかを規定した割振り方式を決定する計算部12と、決定した割振り方式に応じたIDの割り振りをサブCTL2A〜2Dに指示する指示部13と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ID管理装置およびID割振り方法に関する。
なお、本明細書にて、ネットワークを「NW」、スイッチを「SW」、コントローラを「CTL」と表記する場合がある。
非特許文献1に開示されているとおり、セグメントルーティング(SR:Segment Routing)技術によって、パケットにIDをスタックしてネットワーク上で転送する方式が提案されている。このIDは、ネットワーク内のノード(Node)やノード間のパスに割り振られる(付与される)ものであり、パケットにスタックすることで自由な転送経路選択を実現する。なお、パケットにスタックされるIDは、SID(Segment Routing ID)またはラベルと呼ばれる。
また、SR技術は、IGP(Interior Gateway Protocol)拡張プロトコルによるID配布が可能となるため他のプロトコルが不要であること、ID自身が経路を指定するため中継ノードが全ての経路情報を持つ必要が無くスケール性向上が期待できること、等のメリットが挙げられる。しかしながら一方で、SR技術によれば、ShimヘッダやNW機器の仕様のため配布可能なIDの数(配布ID数)については上限が存在する。このため、その上限以上の大規模ネットワークに対してSR技術を直接適応することが困難である、というデメリットもある。
大規模ネットワークにSR技術を適用するために、以下の2通りの方法が考えられる。
1つ目は、大規模ネットワークを、配布ID数の上限の範囲に収まる小規模ネットワーク(Segment Routingドメイン:SRドメイン)に区切る方法である。1つ目の方法は、パケットの転送先を一意に特定する際、すべてのNW機器またはパスに専用IDを割り振り(各NW機器および各パスに割り振られるIDの値は異なる)、パケットにスタックするラベルのラベル段数を1段に留めることができる。
1つめの方法は、複数のSRドメインを跨ぐ際はドメインの入り口で再度ラベルを付け直す方法となる。1つ目の方法によれば、SRドメインの境界におけるNW機器(コアSWなど)において再度ラベルをスタックするための経路情報を保持する必要がある。このため、経路指示(TE:Traffic Engineering)を行うこと等を想定すると保持する経路情報の増大や、経路指示が変わる度にCTL(Controller:コントローラ。SRの管理装置)との連携が必要になる。結果として、1つ目の方法は、大規模ネットワークに対しては、大きな負担を伴うため、そのままでは採用できない。
2つ目の方法は、ネットワーク全体を1つのSRドメインとし、正しくパケット転送が可能になる範囲において、IDを複数のノード、パス間で共有する方法である。つまり、複数のノードやパスに同じIDを割り振るものの、パケットの転送先を一意に特定できるようにする。2つめの方法は、IDの数を節約することができるが、一括で目的地までのラベルをスタックする際にラベル段数が多くなる場合がある(1つのパケットにスタックするラベルの数が多くなる)。ラベル段数の最大数はNW機器に依存するため、IDの共有を無制限に行うことはできない。配布ID数とラベル段数とはトレードオフの関係にある。
C. Filsfils, Ed等、 "Segment Routing Architecture draft-ietf-spring-segment-routing-10"、[online]、[平成29年1月26日検索]、インターネット〈URL:https://tools.ietf.org/html/draft-ietf-spring-segment-routing-10>
このような背景を鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、大規模ネットワークにSR技術を適用する場合において、各ネットワーク機器および各パスへのIDの割り振りを最適化することを課題とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、セグメントルーティングを適用されるネットワークを構成する複数のクラスタのいずれかに配置されているネットワーク機器、および、当該ネットワーク機器同士を接続するパスに割り振られるIDを管理するID管理装置であって、前記複数のクラスタの各々を監視する複数の監視装置から、監視対象のクラスタに配置されているネットワーク機器の各々のSRGB(Segment Routing Global Block)、および、当該ネットワーク機器の最大ラベル段数を含むクラスタ情報を収集する収集部と、前記収集したクラスタ情報に基づいて、前記監視対象のクラスタに配置されているネットワーク機器に割り振るID、および、当該ネットワーク機器と接続するパスに割り振るIDについて前記複数のクラスタ間でどの程度共有するかを規定した割振り方式を決定する計算部と、前記決定した割振り方式に応じたIDの割り振りを前記監視装置に指示する指示部と、を備える、ことを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、セグメントルーティングを適用されるネットワークを構成する複数のクラスタのいずれかに配置されているネットワーク機器、および、当該ネットワーク機器同士を接続するパスに割り振られるIDを管理するID管理装置におけるID割振り方法であって、前記ID管理装置は、前記複数のクラスタの各々を監視する複数の監視装置から、監視対象のクラスタに配置されているネットワーク機器の各々のSRGB(Segment Routing Global Block)、および、当該ネットワーク機器の最大ラベル段数を含むクラスタ情報を収集する収集ステップと、前記収集したクラスタ情報に基づいて、前記監視対象のクラスタに配置されているネットワーク機器に割り振るID、および、当該ネットワーク機器と接続するパスに割り振るIDについて前記複数のクラスタ間でどの程度共有するかを規定した割振り方式を決定する計算ステップと、前記決定した割振り方式に応じたIDの割り振りを前記監視装置に指示する指示ステップと、を実行する、ことを特徴とする。
請求項1,7に記載の発明によれば、大規模なネットワークを1つのSRドメインとみなし、パケットにスタックされるラベル数を極力抑えたIDの割振り方式を優先的に選択することができる。よって、ラベルスタック数に制限があるネットワーク機器の選択の柔軟性を保持したまま、大規模ネットワーク内のネットワーク機器およびパスのすべてにIDを割振ることができる。
したがって、大規模ネットワークにSR技術を適用する場合において、各ネットワーク機器および各パスへのIDの割り振りを最適化することができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のID管理装置であって、前記割振り方式には、前記監視対象のクラスタに配置されているネットワーク機器に割り振るID、および、当該ネットワーク機器と接続するパスに割り振るIDを専用IDとする方式が含まれる、ことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のID管理装置であって、前記割振り方式には、前記監視対象のクラスタ内のパスに割り振るIDを、他のクラスタ内のパスに割り振るIDと共有する方式が含まれる、ことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のID管理装置であって、前記割振り方式には、前記監視対象のクラスタ内のパスに割り振るIDを、他のクラスタ内のパスに割り振るIDと共有し、前記監視対象のクラスタ内のネットワーク機器に割り振るIDを、前記他のクラスタ内のネットワーク機器に割り振るIDと共有する方式が含まれる、ことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のID管理装置であって、前記割振り方式には、前記監視対象のクラスタ内のパスに割り振るIDを、他のクラスタ内のパスに割り振るIDと共有し、前記監視対象のクラスタ内のネットワーク機器に割り振るIDを、前記他のクラスタ内のネットワーク機器に割り振るIDと共有し、前記監視対象のクラスタ内のネットワーク機器のうちクラスタ間接続を行うネットワーク機器、および、前記他のクラスタ内のネットワーク機器のうちクラスタ間接続を行うネットワーク機器を接続するパスに割り振るIDを共有する方式が含まれる、ことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1に記載のID管理装置であって、前記割振り方式には、前記監視対象のクラスタに配置されているネットワーク機器に割り振るID、および、当該ネットワーク機器と接続するパスに割り振るIDを、他のクラスタに配置されているネットワーク機器に割り振るID、および、当該ネットワーク機器と接続するパスに割り振るIDと共有する方式が含まれる、ことを特徴とする。
請求項2〜6の記載の発明によれば、配布ID数とラベル段数とのトレードオフ関係を考慮して最適な割振り方式を選択することができる。
本発明によれば、大規模ネットワークにSR技術を適用する場合において、各ネットワーク機器および各パスへのIDの割り振りを最適化することができる。
本実施形態のID割振りシステムの機能構成図である。 マスタCTLの処理を示すフローチャートである。 割振り方式1の説明図である。 割振り方式2の説明図である。 割振り方式3の説明図である。 割振り方式4の説明図である。 割振り方式5の説明図である。 割振り方式決定処理を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態について説明する。
≪構成≫
図1に示すように、本実施形態のID割振りシステムは、4つのクラスタ#A〜#Dと、マスタCTL1(ID管理装置)と、サブCTL2A〜2D(監視装置)とを備える。本実施形態では、クラスタの数は4であるが、3以下でもよいし、5以上でもよい。
クラスタ#A〜#Dは、NW機器の集合である。クラスタ#Aは、コア−B−リーフa1,a2と、アクセス−B−リーフa3,a4と、リーフa5と、スパインa6,a7と、IAサーバa8(図1では、「IA」と表記。IAは、Intel Architectureの略。Intelは登録商標。)を備える。また、クラスタ#Bは、コア−B−リーフb1,b2と、アクセス−B−リーフb3,b4と、リーフb5と、スパインb6,b7と、IAサーバb8を備える。クラスタ#Cは、コア−B−リーフc1,c2と、アクセス−B−リーフc3,c4と、リーフc5と、スパインc6,c7と、IAサーバc8を備える。クラスタ#Dは、コア−B−リーフd1,d2と、アクセス−B−リーフd3,d4と、リーフd5と、スパインd6,d7と、IAサーバd8を備える。
クラスタ#Aを代表にして説明する(クラスタ#B〜#Dについてはクラスタ#Aと同様となり説明略)。コア−B−リーフa1,a2は、クラスタ間接続を行うSWである。アクセス−B−リーフa3,a4は、所定のサービスを利用する端末群(図示せず)がアクセスするSWである。リーフa5は、IAサーバa8が接続するSWである。スパインa6,a7は、各種リーフ(a1〜a5)と接続するSWである。IAサーバa8は所定のサービスを提供する計算機である。
なお、図1に示すNW機器の構成は一例であって、クラスタの数、クラスタごとのスパインの数、リーフの数、IAサーバの数は、図1に示すものよりも少なくてもよいし、多くてもよい。また、図1に示すように、クラスタ間の接続はB-Leafスイッチ接続となっているが(図1中太線参照)、他の接続形態でもよく、例えば、Spine接続でもよい。また、図1に示すように、クラスタ間接続構成は、フルメッシュとなっているが(図1中太線参照)、他の接続構成でもよく、例えば、リングでもよい。
サブCTL2A〜2Dはそれぞれ、クラスタ#A〜#Dを監視する計算機である。サブCTL2A〜2Dは、マスタCTL1と通信可能に接続されている。サブCTL2A〜2Dはそれぞれ、マスタCTL1からの指示に応じた設定をクラスタ#A〜#Dに適用する。
マスタCTL1は、クラスタ#A〜#D上の各NW機器に割り振る、SR技術用のIDを決定する。マスタCTL1は、制御部、通信部、および、記憶部といったハードウェア(図示せず)を備える計算機である。マスタCTL1は、制御部の具体例となるCPUが、記憶部の具体例となるメモリ上に読み込んだプログラムを実行することにより、各種機能部を動作させる。
マスタCTL1は、収集部11と、計算部12と、指示部13と、割振り方式情報14とを備える。
収集部11は、サブCTL2A〜2Dからそれぞれ、クラスタ#A〜#Dに関するクラスタ情報を収集する。クラスタ情報は、例えば、対象のクラスタ内の接続構成、他のクラスとの接続構成、対象クラスタ内のSWの数やサーバ(符号a8など)の数、対象クラスタ内の最大ラベル段数(ラベルスタック数の最大値)、各SWのSR用に用意されているID範囲(Segment Routing Global Block:SRGB)を含むが、これらに限定されない。
計算部12は、収集したクラスタ情報に基づいて最適なIDの割振り方式を決定する。具体的には、計算部12は、クラスタ#A〜#Dの各々に対して、割振り方式情報14に登録されている割振り方式1〜5のいずれを適用するかを決定する。
指示部13は、サブCTL2A〜2Dに対し、計算部12が決定した割振り方式に従って、サブCTL2A〜2Dが監視するクラスタ#A〜#Dに配置されているNW機器にIDを割振るように指示する。具体的には、指示部13は、クラスタ#A〜#Dの各々に割振るIDについて、当該決定した割振り方式に則る割振り範囲を決定する。割振り範囲とは、例えば、当該IDを番号(数字)で示す場合には、当該番号の下限値(例:1000)から上限値(例:2000)までに含まれるすべての番号(1000〜2000の整数)をいう。また、指示部13は、クラスタ#A〜#Dの各々に対して、決定した割振り範囲をサブCTL2A〜2Dに与える。
割振り方式情報14は、計算部12が決定するIDの割振り方式の態様が複数種類登録された情報である。割振り方式情報14は、例えば、マスタCTL1の記憶部に記憶されている。
≪処理≫
図2に示すように、マスタCTL1の処理の手順は、以下の通りである。
まず、マスタCTL1は、収集部11により、サブCTL2A〜2Dの各々からクラスタ情報を収集する(ステップS1)。
次に、マスタCTL1は、計算部12により、収集したクラスタ情報に基づいて、クラスタ#A〜#Dの各々に対するIDの割振り方式を決定する(ステップS2)。具体的には、マスタCTL1は、割振り方式情報14に登録されている割振り方式1〜5のいずれかを選択する。
次に、マスタCTL1は、指示部13により、サブCTL2A〜2Dに対し、決定した割振り方式に従ってIDの割振りを指示する(ステップS3)。ステップS3にて、マスタCTL1は、サブCTL2A〜2Dに対し、決定した割振り方式に則る割振り範囲を与える。これにより、サブCTL2A〜2Dはそれぞれ、与えられた割振り範囲内のIDを、クラスタ#A〜#Dに配置されているNW機器の各々に設定することができる。
以上で、マスタCTL1の処理が完了する。
<IDの割振り方式の決定の詳細−割振りに必要なIDの数の算出>
ステップS2においてIDの割振り方式を決定する際、計算部12は、まず、サブCTL2A〜2Dの各々から収集したクラスタ情報を元に、クラスタ#A〜#Dの各々に割り振るIDの数を計算する。1つのクラスタに割り振るIDは、当該クラスタ内あるノード(NW機器)に割り振るIDと、当該クラスタ内あるノードを接続するパス(またはIF(Interface)と呼ぶ場合もある)に割り振るIDの2種類に分類することができる。前者を「Node−ID」と呼び、後者を「クラスタ内Adj−ID」と呼ぶことにする。Node−IDからなるラベルがスタックされたパケットは、当該Node−IDで識別されるノードを指定してIGPの最短経路に沿った転送が行われる。また、クラスタ内Adj−IDからなるラベルがスタックされたパケットは、当該クラスタ内Adj−IDで識別されるIFを指定して、当該IFの両端にあるノードを経由する転送が行われる。
1つのクラスタ内のリーフの数をL、スパインの数をS、サーバ(IAサーバ等)の数をIとすると、当該クラスタに必要なNode−IDの数は、L+S+Iとなる。また、当該クラスタに必要なクラスタ内Adj−IDの数は、2×L×S+I×2×2となる。第1項の「2×L×S」については、IFが双方向のため、1つのIFにつきクラスタ内Adj−IDは2つ割り振られることになり、「2×」となる。なお、Adj−IDには、上記のクラスタ内Adj−IDの他にも後記のクラスタ間接続Adj−IDもあるが、クラスタ間接続Adj−IDも2つ割り振られる。また、本実施形態では、サーバについては2重帰属を仮定している。つまり、1つのサーバが2本のパスで該当する1つのNW機器に接続されている(例えば、図1のIAサーバa8が2本のパスでリーフa5に接続されている)と仮定している。よって、IFが双方向であることを踏まえれば、第2項は「I×2×2」と表記される。ただし、本発明はこの2重帰属の仮定に限定されない。
また、計算部12は、複数のクラスタを対象にして、クラスタ同士を接続するIFに割り振るIDの数も計算する。「クラスタ同士を接続するIF」とは、一方のクラスタ内の1つのノードと、他方のクラスタ内の1つのノードとを接続するIFである。クラスタ同士を接続するIFに割り振るIDを「クラスタ間接続Adj−ID」と呼ぶことにする。クラスタ間接続Adj−IDからなるラベルがスタックされたパケットは、当該クラスタ内Adj−IDで識別されるIFを指定して、当該IFの両端にあるノードを経由する転送が行われる。クラスタ間接続Adj−IDが割り振られるIFで接続されるノード(SW)を、「クラスタ間接続SW」と呼ぶ。
計算部12は、クラスタの数とクラスタ間接続方式とから、クラスタ間接続Adj−IDの数を計算する。クラスタ数をC、クラスタ間接続SWの数をMとすると、当該クラスタ群に必要なクラスタ間接続Adj−IDの数は、
・クラスタ間接続方式がフルメッシュ(図1参照)の場合・・・M×C×(C−1)
・クラスタ間接続方式がリングの場合・・・M×C
となる。ただし、クラスタ間接続SWは、1つの他クラスタに対して「1対外接続」を仮定している。「1対外接続」とは、ある1つの対外接続SWは、ある1つの他のクラスタと1本のパスで接続することをいう。つまり、1つの対外接続SWが特定の他のクラスタと複数本のパスで接続することはない(例えば、図1に示すように、クラスタ#A内のコア−B−リーフa1は、クラスタ#C内のコア−B−リーフc1と接続されるのであり、コア−B−リーフc2とは接続しない)。ただし、本発明は、この1対外接続の仮定に限定されない。
計算部12は、ID割振りがなされるすべてのクラスタを対象にして、上記の、Node−IDの数の総和、クラスタ内Adj−IDの数の総和、クラスタ間接続Adj−IDの総和を求め、これらの総和を合わせたIDの数を、割振りに必要な数とする。
<IDの割振り方式の決定の詳細−割振り方式1〜5の態様>
割振り方式情報14に登録されているIDの割振り方式として、例えば、以下の割振り方式1〜5がある。なお、割振り方式1〜5は、クラスタ数は3以上を想定して設計されているとする。ただし、本発明は、割振り方式が割振り方式1〜5に限定されるわけではない。また、割振り方式は、クラスタ数を3より多くして設計してもよいし、3より少なくして設計してもよい。
[割振り方式1:全て専用ID]
割振り方式1は、クラスタ内にあるノードおよびIF、クラスタ外(他のクラスタ)にあるノードおよびIF、クラスタ間接続SW同士を接続するIFのすべてに専用IDを割り振る方式である。専用IDは、各ノードおよび各IFに割り振られるIDが、他のノードおよび他のIFに割り振られるIDと一切重複しないIDである。
図3には、ノードn11〜n15を含むクラスタN1と、ノードn21〜n25を含むクラスタN2とが図示されている。クラスタN1内のIFとして、ノードn11とノードn13〜n15の各々とを接続するIF、および、ノードn12とノードn13〜n15の各々とを接続するIFが存在する。また、クラスタN2内のIFとして、ノードn21とノードn23〜n25の各々とを接続するIF、および、ノードn22とノードn23〜n25の各々とを接続するIFが存在する。ノードn11,n12,n21,n22は、1対外接続を行うクラスタ間接続SWであって、ノードn11,n21を接続するIF、ノードn12,n22を接続するIFが存在する。
割振り方式1では、ノードn11〜n15、ノードn21〜n25、クラスタN1内のすべてのIF、クラスタN2内のすべてのIF、および、クラスタN1,N2同士を接続するIFを専用IFとする。図3では、専用IFが割り振られるノードおよびIFは太実線で描画されている。
割振り方式1は、ノードごとおよびIFごとに異なる値のIDを用意するため、SR技術による配布ID数の節約という観点からすればデメリットが最も大きい。一方、転送されるパケットにスタックされるラベルのラベル段数は必ず1となるため、ラベル段数の低減化という観点からすればメリットが最も大きい。
[割振り方式2:各クラスタ内Adj−IDのみ各クラスタ間で共有]
割振り方式2は、クラスタ内にあるIFに割り振るクラスタ内Adj−IDは、クラスタ間で同じにする方式である。この場合、クラスタ内にあるノード、および、クラスタ間接続SW同士を接続するIFには専用IDが割り振られる。
図4には、図3と同じクラスタN1,N2が図示されている。割振り方式2では、ノードn11〜n15、ノードn21〜n25、および、クラスタN1,N2同士を接続するIFを専用IFとする(図4では、図3と同様、太実線で描画)。一方、クラスタN1内の1つのIF、および、クラスタN2内の1つのIFには同じ番号のAdj−IDが割り振られ、クラスタN1,N2間で共有される。例えば、図4に示すように、クラスタN1内のノードn11,n13を接続するIF、および、クラスタN2内のノードn21,n23を接続するIFには、同じ番号「150」のIDが割り振られ、クラスタN1,N2間で共有される。番号「150」のように、異なるクラスタ間で共有されるIDを「クラスタ間共有ID」と呼ぶ。図4では、クラスタ間共有IDが割り振られるIFは細実線で描画されている。クラスタN1内の他のIF、および、クラスタN2内の他のIFには、数値の異なる(「150」以外の)同じ番号のIDが割り振られ、クラスタN1,N2間で共有される。なお、同じクラスタ内の各IFにはそのクラスタ内では専用のAdj−IDが割り振られる。
割振り方式2は、クラスタ内IFについては他のクラスタ内のIFと同じ値のIDを用意するため、SR技術による配布ID数の節約という観点からすれば、割振り方式1と比較してデメリットが緩和される。一方、転送されるパケットにスタックされるラベルのラベル段数が2以上になる可能性があるため、ラベル段数の低減化という観点からすれば、割振り方式1と比較してメリットが低減される。
[割振り方式3:各クラスタ間でNode−ID、Adj−IDはすべて共有]
割振り方式3は、クラスタ内にあるIFに割り振るクラスタ内Adj−IDは、クラスタ間で同じにし、クラスタ内にあるノードのうちクラスタ間接続SW以外のノードに割り振るNode−IDも、クラスタ間で同じにし、さらに、クラスタ内にあるノードのうちクラスタ間接続SWに割り振るNode−IDも、クラスタ間で同じにする方式である。この場合、クラスタ間接続SW同士を接続するIFには専用ID(クラスタ間接続ID)が割り振られる。
図5には、図3,図4と同じクラスタN1,N2が図示されている。割振り方式3では、クラスタN1,N2同士を接続するIFを専用IFとする(図5では、図3,図4と同様、太実線で描画)。一方、クラスタN1内の1つのノード、および、クラスタN2内の1つのノードには同じ番号のNode−IDが割り振られ、クラスタN1,N2間で共有される。例えば、図5に示すように、クラスタN1内のノードn15、および、クラスタN2内のノードn25には、同じ番号「100」のIDが割り振られ、クラスタN1,N2間で共有される(図5では、細実線で描画)。また、クラスタ間接続SWとなる、クラスタN1内のノードn12、および、クラスタN2内のノードn22には、同じ番号「105」のIDが割り振られ、クラスタN1,N2間で共有される(図5では、細実線で描画)。クラスタN1内の他のノード、および、クラスタN2内の他のノードには、数値の異なる(「105」、「150」以外の)同じ番号のIDが割り振られ、クラスタN1,N2間で共有される。なお、同じクラスタ内の各ノードにはそのクラスタ内では専用のNode−IDが割り振られる。
また、クラスタN1内の1つのIF、および、クラスタN2内の1つのIFには同じ番号のAdj−IDが割り振られ、クラスタN1,N2間で共有される。例えば、図5に示すように、クラスタN1内のノードn11,n13を接続するIF、および、クラスタN2内のノードn21,n23を接続するIFには、同じ番号「150」のIDが割り振られ、クラスタN1,N2間で共有される(図5では、図4と同様、細実線で描画)。クラスタN1内の他のIF、および、クラスタN2内の他のIFには、数値の異なる(「150」以外の)同じ番号のIDが割り振られ、クラスタN1,N2間で共有される。なお、同じクラスタ内の各IFにはそのクラスタ内では専用のAdj−IDが割り振られる。
割振り方式3は、クラスタ内IFについては他のクラスタ内のIFと同じ値のIDを用意し、さらに、クラスタ内ノードについて、他のクラスタ内のノードと同じ値のIDを用意する。このため、SR技術による配布ID数の節約という観点からすれば、割振り方式2と比較してデメリットがより緩和される。一方、転送されるパケットにスタックされるラベルのラベル段数が2以上になる可能性がより高まるため、ラベル段数の低減化という観点からすれば、割振り方式2と比較してメリットが低減される。
[割振り方式4:クラスタ間接続SWのNode−ID以外すべてクラスタ間で共有]
割振り方式4は、クラスタ内にあるIFに割り振るクラスタ内Adj−IDは、クラスタ間で同じにするとともに、クラスタ内にあるノードのうちクラスタ間接続SW以外のノードに割り振るNode−IDも、クラスタ間で同じにし、さらに、クラスタ間接続SW同士を接続するIFに割り振るIDも同じにする方式である。この場合、クラスタ内にあるクラスタ間接続SWには専用IDが割り振られる。
図6には、図3〜図5と同じクラスタN1,N2が図示されている。割振り方式4では、ノードn11,n12、ノードn21,n22に割り振るIDを専用IDとする(図6では、図3,図4と同様、太実線で描画)。一方、クラスタN1内の1つのIF、および、クラスタN2内の1つのIFには同じ番号のAdj−IDが割り振られ、クラスタN1,N2間で共有される。例えば、図6に示すように、クラスタN1内のノードn11,n13を接続するIF、および、クラスタN2内のノードn21,n23を接続するIFには、同じ番号「150」のIDが割り振られ、クラスタN1,N2間で共有される(図5では、図4と同様、細実線で描画)。クラスタN1内の他のIF、および、クラスタN2内の他のIFには、数値の異なる(「150」以外の)同じ番号のIDが割り振られ、クラスタN1,N2間で共有される。なお、同じクラスタ内の各IFにはそのクラスタ内では専用のAdj−IDが割り振られる。
さらに、クラスタN1内のノードのうちクラスタ間接続SW以外のノードn13〜n15のうち1つ、および、クラスタN2内のノードのうちクラスタ間接続SW以外のノードn23〜n25のうち1つには、同じ番号のNode−IDが割り振られ、クラスタN1,N2間で共有される。例えば、図6に示すように、クラスタN1内のノードn15、および、クラスタN2内のノードn25には、同じ番号「100」のIDが割り振られ、クラスタN1,N2間で共有される(図6では、図5と同様、細実線で描画)。クラスタN1内のノードn13、および、クラスタN2内のノードn23には、数値の異なる(「100」以外の)同じ番号のIDが割り振られ、クラスタN1,N2間で共有される。クラスタN1内のノードn14、および、クラスタN2内のノードn24には、数値の異なる(「100」以外の)同じ番号のIDが割り振られ、クラスタN1,N2間で共有される。なお、同じクラスタ内の、クラスタ間接続SW以外のノードには、そのクラスタ内では専用のNode−IDが割り振られる。
また、クラスタN1内のクラスタ間接続SWとなるノードn11とクラスタN2内のクラスタ間接続SWとなるノードn21とを接続するIF、および、クラスタN1内のクラスタ間接続SWとなるノードn12とクラスタN2内のクラスタ間接続SWとなるノードn22とを接続するIFは、同じ番号のIDが割り振られて共有される。
割振り方式4は、クラスタ内IFについては他のクラスタ内のIFと同じ値のIDを用意し、クラスタ間IFについては同じ値のIDを用意し、さらに、クラスタ内ノードの一部については他のクラスタ内のノードの一部と同じ値のIDを用意する。このため、SR技術による配布ID数の節約という観点からすれば、割振り方式3と比較してデメリットがより緩和される。一方、転送されるパケットにスタックされるラベルのラベル段数が2以上になる可能性がより高まるため、ラベル段数の低減化という観点からすれば、割振り方式3と比較してメリットがより低減される。
[割振り方式5:各ノード間でAdj−IDをすべて共有]
割振り方式5は、クラスタ内にあるIFに割り振るクラスタ内Adj−IDのすべてを、クラスタ間で同じにするとともに、クラスタ間接続SW同士を接続するIFに割振るAdj−IDも同じにする方式である。よって、Adj−IDについて専用IDは一切用いられない(本実施形態では、Node−IDについてもクラスタ間の専用IDは一切用いないため、割振り方式5では、クラスタ間の専用IDが一切用いられない)。
図7には、図3〜図6と同じクラスタN1,N2が図示されている。割振り方式5では、割振り方式4と同様、クラスタN1,N2同士を接続するIFも共有する。その結果、クラスタN1内のすべてのIF、クラスタN2内のすべてのIF、クラスタN1,N2同士を接続するIFに割り振られるAdj−IDは、各ノードn11〜n15、n21〜n25間ですべて共有される。図7では、共有されるすべてのAdj−IDがすべて共有されるIFは、破線で描画されている。なお、図7中、番号「1000」や「1001」で示されるように、共有されるAdj−IDは、ノード間の接続関係に応じて複数種類用意してもよい。
なお、割振り方式5では、クラスタ内にあるノードに割り振るNode−IDについては、割振り方式3と同様、クラスタ間で共有する(図5参照)。よって、割振り方式5では、同じクラスタ内の各ノードにはそのクラスタ内では専用のNode−IDが割り振られる。
割振り方式5は、クラスタ間の専用IDは一切用いない。このため、SR技術による配布ID数の節約という観点からすれば、割振り方式1〜5のなかでメリットが最も大きい。一方、転送されるパケットにスタックされるラベルのラベル段数が必ず2以上となり、ラベル段数の低減化という観点からすれば、割振り方式1〜5の中でと比較してデメリットが最も大きい。
<IDの割振り方式の決定の詳細−割振り方式1〜5から1つを選択>
計算部12は、各クラスタ#A〜#Dについて、IDの割振り方式を決定する際(図2のステップS2)、図8に示す割振り方式決定処理にしたがって、上記の割振り方式1〜5から1つを選択する。なお、図8に示されている各種記号の意味は、以下の通りである。
n:クラスタ番号。図1に従う場合、n=1,2,3,4のいずれかの値をとる。
SRGB(n):クラスタ(n)内の最小SRGB範囲内の数。クラスタ(n)は、図8の処理対象となる1つのクラスタを指す(図1に従えば、クラスタ#A〜#Dのうち1つを指す)。SRGB(n)は、対象の1つのクラスタ内にあるNW機器の各々に用意されているSRGBのうち最小となるSRGBが占めるIDの数を意味する。
(All):全クラスタ内装置のNode−IDの数(対外接続用装置(クラスタ間接続SW)のNode−IDを除く)。全クラスタは、マスタCTL1が対象にするクラスタのすべてを指す(図1に従えば、クラスタ#A〜#Dのすべてを指す)。N(All)は、マスタCTL1が対象にするノードの数からクラスタ間接続SWの数を差し引いた数を意味する。
(All):全クラスタ内パスのAdj−IDの数。マスタCTL1が対象にするIFに割り振られるIDの数を意味する。
(All):全クラスタ内の対外接続用装置のNode−IDの数。B(All)は、マスタCTL1が対象にするクラスタ間接続SWの数を意味する。
(n):クラスタ(n)内装置のNode−IDの数(クラスタ(n)内の対外接続用装置のNode−IDを除く)。対象の1クラスタ内にあるノードの数から当該クラスタ内のクラスタ間接続SWの数を差し引いた数を意味する。
(n):クラスタ(n)内パスのAdj−IDの数。対象の1クラスタ内にあるIFに割り振られるIDの数を意味する。
(n):クラスタ(n)内にある対外接続用装置のNode−IDの数。対象の1クラスタ内にあるクラスタ間接続SWの数を意味する。
C:クラスタ間接続用パスのAdj−IDの数。対象の1クラスタと他のクラスタとを接続するIFに割り振られるIDの数を意味する。「他のクラスタ」とは、フルメッシュ接続の場合では、対象の1クラスタを除く残りのクラスタすべてとなる。
(n):クラスタ(n)内各装置における最大ラベルスタック段数のうち、クラスタ(n)内での最小値。クラスタ(n)内のNW機器のなかで、各NW機器が転送するパケットにスタック可能なラベルのラベル段数のうちの最小値を意味する。
なお、図8で採り上げる後記の判定処理に記載されている各種関係式において、「関係式を満たす」とは、少なくとも1つのnについて満たしている(Yes)ことを意味し、「関係式を満たさない」とは、いずれのnについても満たしていない(No)ことを意味する。
図8に示すように、計算部12は、まず、各nのクラスタ(n)について、「SRGB(n)<N(n)+B(n)」という関係式を満たすか否か判定する(ステップA1)。関係式を満たす場合(ステップA1/Yes)、IDを割振る対象となるノードおよびIFの数が多すぎる(SID数が足りない)ことを意味し、ID割振り不可能としてエラー処理をし(ステップA5)、図8の処理を終了する。
一方、上記の関係式を満たさない場合(ステップA1/No)、計算部12は、「SRGB(n)<N(n)+A(n)+B(All)」という関係式を満たすか否か判定する(ステップA2)。関係式を満たす場合(ステップA2/Yes)、計算部12は、「S(n)<3」という関係式を満たすか否か判定する(ステップA6)。関係式を満たす場合(ステップA6/Yes)、パケットにスタック可能なラベルの段数が少なすぎるためAdj−IDをクラスタ間で共有してIDの数の節約を試みても、IDを割振る対象となるノードおよびIFの数が多すぎること(SID数が足りない)を意味し、ID割振り不可能としてエラー処理をし(ステップA5)、図8の処理を終了する。
一方、上記の関係式を満たさない場合(ステップA6/No)、計算部12は、割振り方式5を選択し(ステップA10)、図8の処理を終了する。この場合、パケットにスタックされるラベルは十分に多段化可能であり、クラスタ間でノードおよびIFに割振るIDを最大限共有化すれば(図7参照)、クラスタ(n)内のノードおよびIFのすべてにIDを割り振ることができることを意味する。
ステップA2の関係式を満たさない場合(ステップA2/No)、計算部12は、「S(n)>2」という関係式を満たすか否か判定する(ステップA3)。関係式を満たす場合(ステップA3/Yes)、計算部12は、割振り方式1を選択し(ステップA4)、図8の処理を終了する。この場合、SRGBは十分に大きいが、パケットにスタックされるラベルの多段化は許容されないため、クラスタ間のIDの共有によるID数の節約は実現できず、クラスタ(n)内のノードおよびIFのすべてに専用IDを割り振ることを意味する(図3参照)。
ステップA3の関係式を満たさない場合(ステップA3/No)、計算部12は、「SRGB(n)<C+N(n)+A(n)+B(n)」という関係式を満たすか否か判定する(ステップA7)。関係式を満たす場合(ステップA7/Yes)、計算部12は、割振り方式4を選択し(ステップA11)、図8の処理を終了する。この場合、クラスタ間接続SWのNode−ID以外はすべてクラスタ間で共有すれば(図6参照)、クラスタ(n)内のノードおよびIFのすべてにIDを割り振ることができることを意味する。
ステップA7の関係式を満たさない場合(ステップA7/No)、計算部12は、「SRGB(n)<C+N(All)+A(n)+B(All)」という関係式を満たすか否か判定する(ステップA8)。関係式を満たす場合(ステップA8/Yes)、計算部12は、割振り方式3を選択し(ステップA12)、図8の処理を終了する。この場合、各クラスタ間でNode−ID、Adj−IDはすべて共有すれば(図5参照)、クラスタ(n)内のノードおよびIFのすべてにIDを割り振ることができることを意味する。
ステップA8の関係式を満たさない場合(ステップA8/No)、計算部12は、「SRGB(n)<C+N(All)+A(All)+B(All)」という関係式を満たすか否か判定する(ステップA9)。関係式を満たす場合(ステップA9/Yes)、計算部12は、割振り方式2を選択し(ステップA13)、図8の処理を終了する。この場合、各クラスタ内Adj−IDを各クラスタ間で共有すれば(図4参照)、クラスタ(n)内のノードおよびIFのすべてにIDを割り振ることができることを意味する。
ステップA9の関係式を満たさない場合(ステップA8/No)、計算部12は、割振り方式1を選択し(ステップA4)、図8の処理を終了する。この場合、SRGB(n)は、クラスタ(n)内のノードおよびIFのすべてに専用IDを割り振ることができる程度に十分大きいことを意味する。
図8の処理によれば、各クラスタ内SWのSRGB範囲と、マスタCTL1が計算したSID数(<IDの割振り方式の決定の詳細−割振りに必要なIDの数の算出>の説明参照)とを比較し、SID数が割振り可能範囲に収まり、かつ、ラベル段数を極力抑えた割振り方式を決定することができる。
≪まとめ≫
本実施形態によれば、大規模なネットワークを1つのSRドメインとみなし、パケットにスタックされるラベル数を極力抑えたIDの割振り方式を優先的に選択することができる。よって、ラベルスタック数に制限があるネットワーク機器の選択の柔軟性を保持したまま、大規模ネットワーク内のネットワーク機器およびパスのすべてにIDを割振ることができる。
したがって、大規模ネットワークにSR技術を適用する場合において、各ネットワーク機器および各パスへのIDの割り振りを最適化することができる。
また、配布ID数とラベル段数とのトレードオフ関係を考慮して最適な割振り方式を選択することができる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で変更することができる。
例えば、割振り方式2(図4)において、各クラスタ内Adj−IDはすべて共有してもよいし、一部だけ共有してもよい。
また、割振り方式3(図5)において、クラスタ間接続SW以外のノード(n13〜n15、n23〜n25)に割り振るNode−IDは、すべて共有してもよいし、一部だけ共有してもよい。
また、割振り方式4(図6)において、クラスタ間接続SW(n11,n12,n21,n22)に割り振るNode−IDは、すべて共有してもよいし、一部だけ共有してもよい。
1 マスタCTL(ID管理装置)
2 サブCTL(監視装置)
11 収集部
12 計算部
13 指示部
14 割振り方式情報

Claims (7)

  1. セグメントルーティングを適用されるネットワークを構成する複数のクラスタのいずれかに配置されているネットワーク機器、および、当該ネットワーク機器同士を接続するパスに割り振られるIDを管理するID管理装置であって、
    前記複数のクラスタの各々を監視する複数の監視装置から、監視対象のクラスタに配置されているネットワーク機器の各々のSRGB(Segment Routing Global Block)、および、当該ネットワーク機器の最大ラベル段数を含むクラスタ情報を収集する収集部と、
    前記収集したクラスタ情報に基づいて、前記監視対象のクラスタに配置されているネットワーク機器に割り振るID、および、当該ネットワーク機器と接続するパスに割り振るIDについて前記複数のクラスタ間でどの程度共有するかを規定した割振り方式を決定する計算部と、
    前記決定した割振り方式に応じたIDの割り振りを前記監視装置に指示する指示部と、を備える、
    ことを特徴とするID管理装置。
  2. 前記割振り方式には、
    前記監視対象のクラスタに配置されているネットワーク機器に割り振るID、および、当該ネットワーク機器と接続するパスに割り振るIDを専用IDとする方式が含まれる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のID管理装置。
  3. 前記割振り方式には、
    前記監視対象のクラスタ内のパスに割り振るIDを、他のクラスタ内のパスに割り振るIDと共有する方式が含まれる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のID管理装置。
  4. 前記割振り方式には、
    前記監視対象のクラスタ内のパスに割り振るIDを、他のクラスタ内のパスに割り振るIDと共有し、
    前記監視対象のクラスタ内のネットワーク機器に割り振るIDを、前記他のクラスタ内のネットワーク機器に割り振るIDと共有する方式が含まれる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のID管理装置。
  5. 前記割振り方式には、
    前記監視対象のクラスタ内のパスに割り振るIDを、他のクラスタ内のパスに割り振るIDと共有し、
    前記監視対象のクラスタ内のネットワーク機器のうちクラスタ間接続を行うネットワーク機器以外のネットワーク機器に割り振るIDを、前記他のクラスタ内のネットワーク機器のうちクラスタ間接続を行うネットワーク機器以外のネットワーク機器に割り振るIDと共有し、
    前記監視対象のクラスタ内のネットワーク機器のうちクラスタ間接続を行うネットワーク機器、および、前記他のクラスタ内のネットワーク機器のうちクラスタ間接続を行うネットワーク機器を接続するパスに割り振るIDを共有する方式が含まれる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のID管理装置。
  6. 前記割振り方式には、
    前記監視対象のクラスタに配置されているネットワーク機器に割り振るID、および、当該ネットワーク機器と接続するパスに割り振るIDを、他のクラスタに配置されているネットワーク機器に割り振るID、および、当該ネットワーク機器と接続するパスに割り振るIDと共有する方式が含まれる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のID管理装置。
  7. セグメントルーティングを適用されるネットワークを構成する複数のクラスタのいずれかに配置されているネットワーク機器、および、当該ネットワーク機器同士を接続するパスに割り振られるIDを管理するID管理装置におけるID割振り方法であって、
    前記ID管理装置は、
    前記複数のクラスタの各々を監視する複数の監視装置から、監視対象のクラスタに配置されているネットワーク機器の各々のSRGB(Segment Routing Global Block)、および、当該ネットワーク機器の最大ラベル段数を含むクラスタ情報を収集する収集ステップと、
    前記収集したクラスタ情報に基づいて、前記監視対象のクラスタに配置されているネットワーク機器に割り振るID、および、当該ネットワーク機器と接続するパスに割り振るIDについて前記複数のクラスタ間でどの程度共有するかを規定した割振り方式を決定する計算ステップと、
    前記決定した割振り方式に応じたIDの割り振りを前記監視装置に指示する指示ステップと、を実行する、
    ことを特徴とするID割振り方法。
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