JP2018137144A - 車両用灯具 - Google Patents

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Hiroyuki Makino
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Abstract

【課題】複数の灯具ユニットを備えた車両用灯具において、第1光源からの直射光が第2投影レンズに入射し得る位置関係で第1および第2灯具ユニットが配置されている場合であっても、配光ムラの原因となるスポット状の配光パターンが形成されてしまうのを効果的に抑制可能とする。【解決手段】灯具ユニット20A(第1灯具ユニット)の光源24(第1光源)からの直射光が、その車幅方向外側に隣接する灯具ユニット20B(第2灯具ユニット)の投影レンズ22(第2投影レンズ)に入射して該投影レンズ22から出射するまでの光路内に、灯具ユニット20Aの光源24からの直射光を拡散制御するための光拡散制御手段として透光部材40が配置された構成とする。これにより、灯具ユニット20Aの光源24から灯具ユニット20Bの投影レンズ22へ向かう直射光が、透光部材40によって拡散制御された状態で灯具前方へ照射されるようにする。【選択図】図5

Description

本願発明は、複数の灯具ユニットを備えた車両用灯具に関するものである。
従来より、複数の灯具ユニットからの照射光により所要の配光パターンを形成するように構成された車両用灯具が知られている。
「特許文献1」には、このような車両用灯具の構成として、第1光源からの出射光を第1投影レンズによって透過制御するように構成された第1灯具ユニットと、第2光源からの出射光を第2投影レンズによって透過制御するように構成された第2灯具ユニットとを備えたものが記載されている。
特開2004−95480号公報
上記「特許文献1」に記載された車両用灯具において、第1および第2灯具ユニットを、第1光源からの直射光が第2投影レンズに入射し得る位置関係で配置した場合には、第2投影レンズを透過した第1光源からの直射光が迷光となって灯具前方へ照射されてしまい、これにより予期しない位置に配光ムラの原因となるスポット状の配光パターンが形成されてしまうおそれがある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、複数の灯具ユニットを備えた車両用灯具において、第1光源からの直射光が第2投影レンズに入射し得る位置関係で第1および第2灯具ユニットが配置されている場合であっても、配光ムラの原因となるスポット状の配光パターンが形成されてしまうのを効果的に抑制することができる車両用灯具を提供することを目的とするものである。
本願発明は、所定の光拡散制御手段が設けられた構成とすることにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る車両用灯具は、
複数の灯具ユニットからの照射光により所要の配光パターンを形成するように構成された車両用灯具において、
上記複数の灯具ユニットとして、第1光源からの出射光を第1投影レンズによって透過制御するように構成された第1灯具ユニットと、第2光源からの出射光を第2投影レンズによって透過制御するように構成された第2灯具ユニットとを備えており、
上記第1および第2灯具ユニットは、上記第1光源からの直射光が上記第2投影レンズに入射し得る位置関係で配置されており、
上記第1光源からの直射光が該第1光源を出射してから上記第2投影レンズに入射して該第2投影レンズから出射するまでの光路内に、上記第1光源からの直射光を拡散制御するための光拡散制御手段が配置されている、ことを特徴とするものである。
上記「所要の配光パターン」の種類は特に限定されるものではなく、例えば、ロービーム用配光パターンやその一部を形成するための配光パターン、ハイビーム用配光パターンやその一部を形成するための配光パターン、デイタイムランニングランプ用の配光パターン、フォグランプ用の配光パターン等が採用可能である。
上記「第1灯具ユニット」は、第1光源からの出射光を第1投影レンズによって透過制御するように構成されていれば、その具体的な構成は特に限定されるものではなく、例えば、第1光源からの出射光を第1投影レンズに直接入射させる構成や、第1光源からの出射光をリフレクタで反射させてから第1投影レンズに入射させる構成等が採用可能である。上記「第2灯具ユニット」に関しても同様である。
上記「光拡散制御手段」は、第1光源からの直射光が該第1光源を出射してから第2投影レンズに入射して該第2投影レンズから出射するまでの光路内に配置された状態で、第1光源からの直射光を拡散制御するように構成されていれば、その具体的な配置や構成は特に限定されるものではない。
本願発明に係る車両用灯具は、第1光源からの出射光を第1投影レンズによって透過制御するように構成された第1灯具ユニットと、第2光源からの出射光を第2投影レンズによって透過制御するように構成された第2灯具ユニットとを備えており、これらは第1光源からの直射光が第2投影レンズに入射し得る位置関係で配置されているが、第1光源からの直射光が該第1光源を出射してから第2投影レンズに入射して該第2投影レンズから出射するまでの光路内に、第1光源からの直射光を拡散制御するための光拡散制御手段が配置されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、第1光源から第2投影レンズへ向かう直射光は、光拡散制御手段によって拡散制御された状態で灯具前方へ照射されることとなるので、この照射光が迷光となって予期しない位置に配光ムラの原因となるスポット状の配光パターンを形成してしまうのを未然に防止することができる。
このように本願発明によれば、複数の灯具ユニットを備えた車両用灯具において、第1光源からの直射光が第2投影レンズに入射し得る位置関係で第1および第2灯具ユニットが配置されている場合であっても、予期しない位置に配光ムラの原因となるスポット状の配光パターンが形成されてしまうのを未然に防止することができる。そしてこれにより、対向車ドライバーや歩行者等に無用なグレアを与えてしまうのを未然に防止することができる。
上記構成において、光拡散制御手段として、第1灯具ユニットと第2灯具ユニットとの間に、第1光源からの直射光を拡散させる機能を備えた透光部材が配置された構成とすれば、この透光部材によって第1光源から第2投影レンズへ向かう直射光を精度良く拡散制御することができる。その際、第1光源からの直射光を第2投影レンズに対して広範囲にわたって入射させることができるので、車両用灯具を前方から観察したとき第2投影レンズが広範囲にわたって光って見えるようにすることができ、その意匠性を高めることができる。
上記構成において、第2灯具ユニットとして、第2光源からの出射光を第2投影レンズへ向けて反射させる第2リフレクタを備えた構成とした上で、光拡散制御手段として、第2投影レンズの上部領域に第1光源からの直射光を拡散させる光拡散部が形成された構成とすれば、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、第2灯具ユニットとして、第2光源からの出射光を第2リフレクタで反射させてから第2投影レンズに入射させる構成とした場合には、第2リフレクタからの反射光を第2投影レンズの上部領域に入射させないようにすることが容易に可能となる。したがって、この第2投影レンズの上部領域に光拡散部を形成して、これを光拡散制御手段として機能させるようにすれば、第2灯具ユニットの配光制御機能に支障を生じさせてしまうことなく、かつ新たな部材を配置することなく、第1光源からの直射光として第2投影レンズに入射して該第2投影レンズから出射する光を精度良く拡散制御することができる。
このような構成を採用した場合において、第1灯具ユニットと第2灯具ユニットとの間に、第1光源から第2投影レンズへ向かう直射光のうち、該第2投影レンズの上部領域に到達する光以外の光を遮光しまたは拡散させる光制御部材が配置された構成とすれば、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、第2灯具ユニットにおいて、第2投影レンズの上部領域以外の領域は、第2リフレクタからの反射光を制御する領域であるので、この領域に第1光源からの直射光が入射してしまうと第2灯具ユニットの配光制御機能に支障が生じてしまうおそれがある。そこで、この領域へ向かう第1光源からの直射光を、第1灯具ユニットと第2灯具ユニットとの間に配置された光制御部材によって遮光しまたは拡散させることにより、第2灯具ユニットの配光制御機能に支障が生じてしまうのを未然に防止することができる。
上記構成において、第2光源が第1光源よりも後方側に配置されるとともに第2投影レンズが第1投影レンズよりも後方側に配置されている場合には、第1光源からの直射光が第2投影レンズに入射しやすいので、本願発明の構成を採用することが特に効果的である。
本願発明の一実施形態に係る車両用灯具を示す平断面図 図1のII−II線断面図 図1の要部詳細図 図2の要部詳細図 上記車両用灯具の主要構成要素を左斜め上後方から見て示す斜視図 上記車両用灯具からの照射光によって形成されるロービーム用配光パターンを示す図 上記実施形態の第1変形例を示す、図5と同様の図 上記実施形態の第2変形例を示す、図4と同様の図 上記第2変形例の作用を示す、図6と同様の図
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る車両用灯具10を示す平断面図である。また、図2は、図1のII−II線断面図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係る車両用灯具10は、車両の左前端部に配置されるヘッドランプであって、ロービーム用配光パターンを形成し得る構成となっている。
なお、車両用灯具10としては、図1において、Xで示す方向が「前方」(車両としても「前方」)であり、Yで示す方向が「前方」と直交する「左方向」(車両としても「左方向」であるが灯具正面視では「右方向」)である。
この車両用灯具10は、ランプボディ12とその前端開口部に取り付けられた素通し状の透光カバー14とで形成される灯室内に、4つの灯具ユニット20A、20B、20C、20Dが車幅方向に並んだ状態で収容された構成となっている。
4つの灯具ユニット20A〜20Dは、車幅方向内側からこの順序で配置されており、その際、車幅方向外側に位置するものほど灯具後方側に変位した状態で配置されている。
4つの灯具ユニット20A〜20Dは、いずれも同様の構成を有している。
すなわち、各灯具ユニット20A〜20Dは、灯具前後方向に延びる光軸Axを有する投影レンズ22と、その後側焦点Fよりも後方に配置された光源24と、この光源24からの出射光を投影レンズ22へ向けて反射させるリフレクタ26と、このリフレクタ26からの反射光の一部を遮光するシェード28と、これらを支持するベース部材30とを備えている。
4つの灯具ユニット20A〜20Dは、共通のユニット支持部材50に支持されている。このユニット支持部材50は、ランプボディ12に対して上下方向および左右方向に回動可能に支持されている。
4つの灯具ユニット20A〜20Dの外周側には、これらをその投影レンズ22の位置において囲むように形成された開口部16aを有するエクステンション部材16が配置されている。このエクステンション部材16は、ランプボディ12に固定支持されている。
次に、各灯具ユニット20A〜20Dの具体的な構成について説明する。
図3および4は、図1および2の要部詳細図であって、4つの灯具ユニット20A〜20Dのうち車幅方向内側寄りの2つの灯具ユニット20A、20Bの部分を拡大して示す図である。
これらの図にも示すように、投影レンズ22は、前面が凸面で後面が平面の平凸非球面レンズであって、灯具正面視において横長矩形状の外形形状を有している。この投影レンズ22は、該投影レンズ22を囲むようにして横長矩形状に形成されたレンズホルダ32に支持されている。このレンズホルダ32は、その下端部においてシェード28の下端部と繋がるようにして該シェード28と一体的に形成されている。
光源24は、横長矩形状の発光面を有する白色発光ダイオードであって、その発光面を上向きにした状態で、ヒートシンクとしての機能を有するベース部材30の上面に支持されている。
リフレクタ26は、光源24を上方側から覆うようにして配置されており、光源24からの光を前方へ向けて光軸Ax寄りの方向に反射させるようになっている。このリフレクタ26は、その左右両側部分が光軸Axと平行に延びる鉛直面に沿って切り取られており、その左右幅が投影レンズ22の左右幅よりもやや小さい値となるように形成されている。
シェード28は、ベース部材30の前部領域を覆うように形成されており、その上面には、リフレクタ26からの反射光の一部を上向きに反射させて投影レンズ22に入射させる上向き反射面28aが形成されている。この上向き反射面28aの前端縁は、投影レンズ22の後側焦点Fから左右両側へ向けて延びるように形成されている。このシェード28は、上向き反射面28aの左右両端縁部から光軸Axと平行に延びる鉛直面に沿って下方へ延びる左右1対の側壁部28bを有している。このシェード28の左右幅は、投影レンズ22の左右幅よりもやや大きい値に設定されている。
本実施形態に係る車両用灯具10においては、車幅方向内側寄りの3つの灯具ユニット20A〜20Cの各々の光源24からの直射光が、その車幅方向外側に隣接する灯具ユニット20B〜20Dの投影レンズ22に入射し得る位置関係で配置された構成となっている。
そして本実施形態においては、各灯具ユニット20A〜20Dの間に、車幅方向内側寄りの3つの灯具ユニット20A〜20Cの各々の光源24から、その車幅方向外側に隣接する灯具ユニット20B〜20Dの投影レンズ22へ向かう直射光を拡散制御するための光拡散制御手段として、透光部材40がそれぞれ配置された構成となっている。
これら3つの透光部材40は、いずれも同様の構成を有している。
そこで以下においては、最も車幅方向内側に位置する灯具ユニット20Aとその車幅方向外側に隣接する灯具ユニット20Bとの間に配置された透光部材40について、その具体的な構成を説明する。
図5は、車両用灯具10の主要構成要素として、灯具ユニット20A、20Bにおいて透光部材40の機能に関連する部材を左斜め上後方から見て示す斜視図である。
同図にも示すように、透光部材40は、光軸Axと平行に延びる鉛直面に沿って延びる透明樹脂製の板状部材で構成されている。
この透光部材40は、その車幅方向内側の表面が平面状に形成されている。そして、この透光部材40は、その車幅方向内側の下端部において、該透光部材40の車幅方向内側に位置する灯具ユニット20Aのシェード28の側壁部28bに固定支持されている。
この透光部材40における車幅方向外側の表面には、複数の光拡散素子40sが縦縞状に形成されている。これら各光拡散素子40sは、凸曲面状の水平断面形状で上下方向に延びるように形成されている。そして、この透光部材40は、複数の光拡散素子40sにおいて、灯具ユニット20Aの光源24から灯具ユニット20Bの投影レンズ22へ向かう直射光を水平方向に拡散させるようになっている。
図6は、車両用灯具10からの照射光によって車両前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成されるロービーム用配光パターンPL1を透視的に示す図である。
このロービーム用配光パターンPL1は、左配光のロービーム用配光パターンであって、その上端縁に左右段違いのカットオフラインCL1、CL2を有している。このカットオフラインCL1、CL2は、灯具正面方向の消点であるH−Vを鉛直方向に通るV−V線を境にして左右段違いで水平方向に延びており、V−V線よりも右側の対向車線側部分が下段カットオフラインCL1として形成されるとともに、V−V線よりも左側の自車線側部分が、この下段カットオフラインCL1から傾斜部を介して段上がりになった上段カットオフラインCL2として形成されている。
このロービーム用配光パターンPL1において、下段カットオフラインCL1とV−V線との交点であるエルボ点Eは、H−Vの0.5〜0.6°程度下方に位置している。
このロービーム用配光パターンPL1は、4つの灯具ユニット20A〜20Dからの照射光によって形成される4つの配光パターンを重畳させた合成配光パターンとして形成されている。
図6において、ロービーム用配光パターンPL1の配光パターン本体PL0とは別に、その上段カットオフラインCL2の左上方に示す配光パターンPAは、車幅方向内側寄りの3つの灯具ユニット20A〜20Cの各々の光源24から、その車幅方向外側に隣接する灯具ユニット20B〜20Dの投影レンズ22へ向かう直射光によって形成される配光パターンである。
この配光パターンPAは、薄明るく光る横長の配光パターンとして形成されている。
なお、図6において2点鎖線で示す配光パターンPA´は、仮に各灯具ユニット20A〜20D相互間に透光部材40が配置されていなかったとした場合に、配光パターンPAの代わりに形成される配光パターンであって、上段カットオフラインCL2の左上方に比較的明るいスポット状の配光パターンとして形成されてしまう。
これに対し、本実施形態においては、各灯具ユニット20A〜20D相互間に配置された透光部材40によって、車幅方向内側寄りの3つの灯具ユニット20A〜20Cの各々の光源24から、その車幅方向外側に隣接する灯具ユニット20B〜20Dの投影レンズ22へ向かう直射光が水平方向に拡散する光として該投影レンズ22に入射するので、該投影レンズ22からの出射光も水平方向に拡散する光となる。そしてこれにより、スポット状の配光パターンPB´を左右両側に拡散させたような形状で薄明るく光る横長の配光パターンPAが形成されることとなる。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態に係る車両用灯具10は、灯具ユニット20A(第1灯具ユニット)の光源24(第1光源)からの直射光が、その車幅方向外側に隣接する灯具ユニット20B(第2灯具ユニット)の投影レンズ22(第2投影レンズ)に入射し得る位置関係で配置されているが、灯具ユニット20Aの光源24からの直射光が該光源24を出射してから灯具ユニット20Bの投影レンズ22に入射して該投影レンズ22から出射するまでの光路内に、灯具ユニット20Aの光源24からの直射光を拡散制御するための光拡散制御手段として透光部材40が配置されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、灯具ユニット20Aの光源24から灯具ユニット20Bの投影レンズ22へ向かう直射光は、透光部材40によって拡散制御された状態で灯具前方へ照射されることとなる。したがって、この照射光が迷光となって予期しない位置に配光ムラの原因となるスポット状の配光パターンPA´を形成してしまうのを未然に防止することができる。
以上の点に関しては、灯具ユニット20B、20C相互間および灯具ユニット20C、20D相互間においても同様である。
このように本実施形態によれば、4つの灯具ユニット20A〜20Dを備えた車両用灯具10において、第1灯具ユニットとしての各灯具ユニット20A〜20Cの光源24からの直射光が第2灯具ユニットとしての各灯具ユニット20B〜20Dの投影レンズ22に入射し得る位置関係で4つの灯具ユニット20A〜20Dが配置されているにもかかわらず、予期しない位置に配光ムラの原因となるスポット状の配光パターンPA´が形成されてしまうのを未然に防止することができる。そしてこれにより、対向車ドライバーや歩行者等に無用なグレアを与えてしまうのを未然に防止することができる。
特に、本実施形態に係る車両用灯具10は、第2灯具ユニットとしての各灯具ユニット20B〜20Dが第1灯具ユニットとしての各灯具ユニット20A〜20Cよりも後方側に配置されており、このため各灯具ユニット20A〜20Cの光源24からの直射光が各灯具ユニット20B〜20Dの投影レンズ22に入射しやすい構成となっているので、上記構成を採用することが極めて効果的である。
また本実施形態においては、各灯具ユニット20A〜20Cの光源24からの直射光を各灯具ユニット20B〜20Dの投影レンズ22に対して広範囲にわたって入射させることができるので、車両用灯具10を前方から観察したとき各灯具ユニット20B〜20Dの投影レンズ22が広範囲にわたって光って見えるようにすることができ、その意匠性を高めることができる。
本実施形態においては、上記光拡散制御手段として、各灯具ユニット20A〜20Cと各灯具ユニット20B〜20Dとの間に各灯具ユニット20A〜20Cの光源24からの直射光を拡散させる機能を備えた透光部材40が配置された構成となっているので、この透光部材40によって各灯具ユニット20A〜20Cの光源24から各灯具ユニット20B〜20Dの投影レンズ22へ向かう直射光を精度良く拡散制御することができる。
上記実施形態においては、透光部材40として、その表面に複数の光拡散素子40sが縦縞状に形成された構成となっているものとして説明したが、複数の光拡散素子40sの代わりにシボ加工やフロスト加工の光拡散処理が施された透光部材を備えた構成とすることも可能である。
上記実施形態においては、4つの灯具ユニット20A〜20Dが、いずれも光源24からの出射光をリフレクタ26で反射させてから投影レンズ26に入射させる構成となっているものとして説明したが、これらのうちの一部または全部を、光源24からの出射光を投影レンズ26に直接入射させるように構成されたものとすることも可能である。このようにした場合においても、各灯具ユニット20A〜20Dの間に透光部材40がそれぞれ配置された構成とすることにより、迷光が発生してしまうのを効果的に抑制することができる。
上記実施形態においては、車両用灯具10が4つの灯具ユニット20A〜20Dを備えているものとして説明したが、3つ以下あるいは4つ以上の灯具ユニットを備えた構成とすることも可能である。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
まず、上記実施形態の第1変形例について説明する。
図7は、本変形例に係る車両用灯具110の主要構成要素を左斜め上後方から見て示す、図5と同様の斜視図である。
同図に示すように、この車両用灯具110の基本的な構成は上記実施形態に係る車両用灯具10と同様であるが、灯具ユニット120Aの光源24からの直射光を拡散制御するための光拡散制御手段の構成が上記実施形態の場合と異なっている。
すなわち、本変形例に係る車両用灯具110は、各灯具ユニット120A、120Bの基本的な構成については上記実施形態の場合と同様であるが、灯具ユニット120Bの投影レンズ122が上記光拡散制御手段としての機能を備えた構成となっている。
具体的には、灯具ユニット120Bの投影レンズ122は、その後面の上部領域に灯具ユニット120Aの光源24からの直射光を拡散させる光拡散部として、複数の光拡散素子122sが縦縞状に形成された構成となっている。
本変形例に係る車両用灯具110においては、灯具ユニット120Aと灯具ユニット120Bとの間に、上記実施形態の透光部材40に相当する部材は存在していないが、代わりに、灯具ユニット120Aの光源24から灯具ユニット120Bの投影レンズ122へ向かう直射光のうち、該灯具ユニット120Bの投影レンズ122の上部領域に到達する光以外の光を遮光する光制御部材160が配置された構成となっている。
この光制御部材160は、光軸Axと平行に延びる鉛直面に沿って板状に延びており、その下端部においてシェード128の側壁部128bと一体的に形成されている。この光制御部材160の上端面160aは、灯具ユニット120Aの光源24からの直射光が灯具ユニット120Bの投影レンズ122の上部領域に入射するのを許容するため、灯具前方へ向けて斜め上方へ傾斜するように形成されている。
なお、シェード128の上向き反射面128aおよび側壁部128bの構成については上記実施形態の場合と同様である。
本変形例の構成を採用することにより、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、灯具ユニット120Bは、光源24からの出射光をリフレクタ26で反射させてから投影レンズ122に入射させる構成となっており、その際、リフレクタ26からの反射光は投影レンズ122の上部領域には入射しないので、その上部領域に光拡散部として複数の光拡散素子122sを形成して、これを光拡散制御手段として機能させることにより、灯具ユニット120Bの配光制御機能に支障を生じさせてしまうことなく、かつ新たな部材を配置することなく、灯具ユニット120Aの光源24からの直射光として灯具ユニット120Bの投影レンズ122に入射して該投影レンズ122から出射する光を精度良く拡散制御することができる。
その際、本変形例においては、灯具ユニット120Aと灯具ユニット120Bとの間に、灯具ユニット120Aの光源24から灯具ユニット120Bの投影レンズ122へ向かう直射光のうち、該灯具ユニット120Bの投影レンズ122の上部領域に到達する光以外の光を遮光する光制御部材160が配置されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、灯具ユニット120Bにおいて、その投影レンズ122の上部領域以外の領域は、そのリフレクタ26からの反射光を制御する領域であるので、この領域に灯具ユニット120Aの光源24からの直射光が入射してしまうと灯具ユニット120Bの配光制御機能に支障が生じてしまうこととなる。そこで、この領域へ向かう灯具ユニット120Aの光源24からの直射光を光制御部材160によって遮光することにより、灯具ユニット120Bの配光制御機能に支障が生じてしまうのを未然に防止することができる。
しかも本変形例においては、この光制御部材160がシェード128と一体的に形成されているので、新たな部材を配置することなく上記作用効果を得ることができる。
上記第1変形例においては、投影レンズ122の後面の上部領域に光拡散部として複数の光拡散素子122sが縦縞状に形成されているものとして説明したが、複数の光拡散素子122sの代わりにシボ加工やフロスト加工の光拡散処理が施された構成とすることも可能である。また、投影レンズ122の前面の上部領域に光拡散部が形成された構成とすることも可能である。
上記第1変形例においては、灯具ユニット120Aの光源24から灯具ユニット120Bの投影レンズ122へ向かう直射光のうち、その投影レンズ122の上部領域に到達する光以外の光を遮光する光制御部材160が配置されているものとして説明したが、この光制御部材160の代わりに、灯具ユニット120Bの投影レンズ122の上部領域に到達する光以外の光を拡散させる光制御部材が配置された構成とすることも可能である。
次に、上記実施形態の第2変形例について説明する。
図8は、本変形例に係る車両用灯具210の主要構成要素を示す、図4と同様の斜視図である。
同図に示すように、この車両用灯具210の基本的な構成は上記実施形態に係る車両用灯具10と同様であるが、各灯具ユニット220A、220Bのリフレクタ226およびシェード228の構成が上記実施形態の場合と異なっている。
すなわち、本変形例に係る車両用灯具210においては、各灯具ユニット220A、220Bの構成として、リフレクタ226の前端部に光源24からの出射光を投影レンズ22の後側焦点Fのやや前方へ向けて下向きに反射させる下向き反射部226aが付加的に形成された構成となっている。また、各灯具ユニット220A、220Bのシェード228には、リフレクタ226の下向き反射部226aからの反射光を斜め上前方へ向けて反射させて投影レンズ22に入射させるOHS用反射面228cが形成されている。このOHS用反射面228cは、光軸Axの下方近傍において前方へ向けて斜め下向きに延びるように形成されている。
なお、シェード228の上向き反射面228aおよび側壁部228bの構成については上記実施形態の場合と同様である。
図9は、本変形例に係る車両用灯具210からの照射光によって上記仮想鉛直スクリーン上に形成されるロービーム用配光パターンPL2を透視的に示す図である。
このロービーム用配光パターンPL2は、上記実施形態において形成されるロービーム用配光パターンPL1に対して、車両前方走行路に設置された頭上標識OHSを照射するためのOHS照射用配光パターンPоhsが付加された配光パターンとなっている。
このOHS照射用配光パターンPоhsは、灯具ユニット220A、220Bを含む4つの灯具ユニットの各々において、光源24からの出射した後、リフレクタ226の下向き反射部226aおよびシェード228のOHS用反射面228cで順次反射して投影レンズ22を透過した光によって形成される配光パターンである。このOHS照射用配光パターンPоhsは、H−Vの上方においてV−V線を中心にして左右方向に拡がる横長配光パターンとして形成され、これにより頭上標識OHSを照射するようになっている。
ロービーム用配光パターンPL2においても、配光パターン本体PL0とは別に、その上段カットオフラインCL2の左上方に横長の配光パターンPAが形成されるが、この配光パターンPAはOHS照射用配光パターンPоhsの左端部と部分的に重複した状態で左方向へ延びるように形成されている。
図6において、V−V線に関して配光パターンPAと左右対称の形状を有する配光パターン(2点鎖線で示す配光パターン)PBは、本変形例に係る車両用灯具210と対になるべき車両用灯具(すなわち車両の右前端部に配置されるヘッドランプ)からの照射光によって、配光パターンPAと同様にして形成される配光パターンである。なお、この配光パターンPBも、配光パターンPAと同様、スポット状の配光パターンPB´を左右両側に拡散させたような形状で薄明るく光る横長の配光パターンとして形成されている。
本変形例の構成を採用することにより、ロービーム用配光パターンPL2としてOHS照射用配光パターンPоhsを付加するようにした場合において、このOHS照射用配光パターンPоhsの左側(および右側)の領域をも照射することができ、これにより前方視認性を一層高めることができる。
なお、上記実施形態およびその変形例において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
また、本願発明は、上記実施形態およびその変形例に記載された構成に限定されるものではなく、これ以外の種々の変更を加えた構成が採用可能である。
10、110、210 車両用灯具
12 ランプボディ
14 透光カバー
16 エクステンション部材
16a 開口部
20A、20B、20C、20D、120A、120B、220A、220B
灯具ユニット
22、122 投影レンズ
24 光源
26、226 リフレクタ
28、128、228 シェード
28a、128a、228a 上向き反射面
28b、128b、228b 側壁部
30 ベース部材
32 レンズホルダ
40 透光部材
40s、122s 光拡散素子
50 ユニット支持部材
160 光制御部材
160a 上端面
226a 下向き反射部
228c OHS用反射面
Ax 光軸
CL1 下段カットオフライン
CL2 上段カットオフライン
E エルボ点
F 後側焦点
OHS 頭上標識
PA、PB 配光パターン
PL0 配光パターン本体
PL1、PL2 ロービーム用配光パターン
Pоhs OHS照射用配光パターン

Claims (5)

  1. 複数の灯具ユニットからの照射光により所要の配光パターンを形成するように構成された車両用灯具において、
    上記複数の灯具ユニットとして、第1光源からの出射光を第1投影レンズによって透過制御するように構成された第1灯具ユニットと、第2光源からの出射光を第2投影レンズによって透過制御するように構成された第2灯具ユニットとを備えており、
    上記第1および第2灯具ユニットは、上記第1光源からの直射光が上記第2投影レンズに入射し得る位置関係で配置されており、
    上記第1光源からの直射光が該第1光源を出射してから上記第2投影レンズに入射して該第2投影レンズから出射するまでの光路内に、上記第1光源からの直射光を拡散制御するための光拡散制御手段が配置されている、ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 上記光拡散制御手段として、上記第1灯具ユニットと上記第2灯具ユニットとの間に、上記第1光源からの直射光を拡散させる機能を備えた透光部材が配置されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。
  3. 上記第2灯具ユニットは、上記第2光源からの出射光を上記第2投影レンズへ向けて反射させる第2リフレクタを備えており、
    上記光拡散制御手段として、上記第2投影レンズの上部領域に、上記第1光源からの直射光を拡散させる光拡散部が形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。
  4. 上記第1灯具ユニットと上記第2灯具ユニットとの間に、上記第1光源から上記第2投影レンズへ向かう直射光のうち、該第2投影レンズの上部領域に到達する光以外の光を遮光しまたは拡散させる光制御部材が配置されている、ことを特徴とする請求項3記載の車両用灯具。
  5. 上記第2光源が上記第1光源よりも後方側に配置されるとともに、上記第2投影レンズが上記第1投影レンズよりも後方側に配置されている、ことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の車両用灯具。
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