JP2018136237A - 電磁界データ取得システム、飛行体、端末装置、および、プログラム - Google Patents

電磁界データ取得システム、飛行体、端末装置、および、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】3次元空間の電界および/または磁界に関するデータ(例えば、電力分布データ)を適切に取得する電磁界データ取得システムを実現する。【解決手段】電磁界データ取得システム1000では、EMセンサ部14が電磁気に関する物理量を取得し、EMデータ取得部15が電磁界データD_emを生成し、EMデータ記憶部16に記憶する。電磁界データ取得システム1000では、3次元空間内の測定点から収集した電磁界データに基づいて、3次元空間の電界および/または磁界に関するデータ(例えば、電力分布データ)を適切に取得する。【選択図】図1

Description

本発明は、電界および/または磁界に関するデータを取得するための技術に関する。
現在、多様な無線通信が行われており、当該無線通信を実現するために、多様な周波数の電波が空間内を飛び交っている。効率的な無線通信を実現するために、空間内において、電波がどのような状況で利用されているか、また、電力の分布がどのようになっているかを把握するための技術も研究されている。
例えば、非特許文献1には、無線通信用ネットワークにおいて、受信電力の等高線を作成する方法についての開示がある。非特許文献1に開示されている受信電力の等高線の作成方法は、2つのモニター端末における2つの受信電力に基づいて受信電力のベクトルを作成し、その作成したベクトルと直交する勾配(Gradient)曲線を作成することで、受信電力の等高線を作成するというものである。
Yunhao Liu and Mo Li, "Iso-Map: Energy Efficient Contour Mapping in Wireless Sensor Networks," Proc. In ICDCS2007, 2007
しかしながら、非特許文献1の方法では、受信電力の等高線を作成するだけなので、2次元の電力分布データを取得することはできるが、非特許文献1の手法を3次元空間に拡張しようとすると、3次元のベクトル解析が必要となり、勾配曲線の導出の計算が複雑化する。また、非特許文献1の手法を3次元空間に拡張する場合、3次元空間内の多数の点で電力データを取得する必要があり、このようなデータを取得することは困難である。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、3次元空間の電界および/または磁界に関するデータ(例えば、電力分布データ)を適切に取得する(例えば、2次元平面状に作成した複数の等高線を補間することで簡易的に3次元空間の電力分布を推定できる)電磁界データ取得システム、飛行体、端末装置、および、プログラムを実現することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明は、電磁界データ取得用センサ部と、電磁界データ取得部と、データ記憶部と、電磁界マップデータ取得部と、を備える電磁界データ取得システムである。
電磁界データ取得用センサ部は、電磁気に関する物理量を検出する。
電磁界データ取得部は、電磁界データ取得用センサ部により検出された電磁気に関する物理量から、電磁界データを取得する。
データ記憶部は、電磁界データを、当該電磁界データを取得したときの測定点を示す情報とともに記憶する。
電磁界マップデータ取得部は、複数の測定点の電磁界データから電磁界マップデータを取得する。
これにより、この電磁界データ取得システムでは、3次元空間(2次元平面を含む)の任意の測定点から電磁界データを取得することができ、そして、取得した複数の測定点の電磁界データから電磁界マップデータを取得することができる。したがって、この電磁界データ取得システムでは、3次元空間(2次元平面であってもよい。)の電界および/または磁界に関するデータ(例えば、電力分布データ)を適切に取得することができる。
なお、「電磁気に関する物理量」とは、電界に関する物理量(例えば、電界ベクトル、電界強度等)、磁界に関する物理量(例えば、磁界ベクトル、磁界強度)、ポインチングベクトル、電力に関する物理量、電界、磁界の変化に起因するエネルギー、エネルギー密度等を含む概念である。
第2の発明は、第1の発明であって、飛行体(例えば、UAV(Unmanned aerial vehicle))と、端末装置と、を備える。
飛行体は、3次元空間内を飛行することが可能であり、電磁界データ取得用センサ部と、電磁界データ取得部と、データ記憶部とを含み、さらに、端末装置と通信するためのインターフェースである第1通信インターフェースを備える。
端末装置は、電磁界マップデータ取得部を含み、さらに、飛行体と通信するためのインターフェースである第2インターフェースを備える。
この電磁界データ取得システムでは、飛行体と、当該飛行体を制御することができる端末装置とを備えるので、飛行体を3次元空間内の任意の測定点に移動させ、当該測定点において電磁界データを取得することができる。
したがって、この電磁界データ取得システムでは、3次元空間内の任意の測定点の電磁界データを複数集めることが容易に可能となる。この電磁界データ取得システムでは、3次元空間の多くの測定点で取得した電磁界データを容易に収集することができるので、大量のデータに基づいて精度の高い電磁界マップデータ(例えば、電力分布データ)を取得することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明であって、電磁界マップデータ取得部は、3次元空間内の第1の平面上の点から取得した電磁界データから、測定対象の物理量が略同一値である点に基づいて生成された2次元等高線のデータを生成することで、第1の2次元等高線マップデータを取得する。また、電磁界マップデータ取得部は、3次元空間内の第2の平面上の点から取得した電磁界データから、測定対象の物理量が略同一値である点に基づいて生成された2次元等高線のデータを生成することで、第2の2次元等高線マップデータを取得する。そして、電磁界マップデータ取得部は、第1の2次元等高線マップデータおよび第2の2次元等高線マップデータを用いて、3次元空間の任意の点の電磁界データを取得する。
これにより、この電磁界データ取得システムでは、3次元空間の複数の平面から取得した2次元等高線マップデータを用いて、3次元空間の任意の点の電磁界データを取得することができる。つまり、この電磁界データ取得システムでは、3次元空間の複数の平面から取得した2次元等高線マップデータを用いて、3次元空間の電磁界マップデータ(例えば、電力分布データ)を取得することができる。すなわち、この電磁界データ取得システムにより、2次元平面状に作成した複数の等高線を補間することで、簡易的に3次元空間の電力分布を推定できる。
第4の発明は、第1または第2の発明であって、電磁界データ取得部は、電磁界データ取得用センサ部により検出された電磁気に関する物理量から、(1)電磁界データと、(2)当該物理量を取得したときの電磁波の方向を示すデータである電磁波方向データとを取得する。
電磁界マップデータ取得部は、3次元空間内の第1の平面上の点から取得した電磁界データおよび電磁波方向データに基づいて、測定対象の物理量が略同一値である点を求めるとともに、当該点の電磁波方向データを求めることで第1の方向データ付き2次元等高線マップデータを取得する。また、電磁界マップデータ取得部は、第1の方向データ付き2次元等高線マップデータに基づいて、第1の平面とは異なる平面である第2の平面上の点の電磁界データおよび電磁波方向データを含む第2の方向データ付き2次元等高線マップデータを取得する。そして、電磁界マップデータ取得部は、第1の方向付き2次元等高線マップデータおよび第2の方向付き2次元等高線マップデータを用いて、3次元空間の任意の点の電磁界データを取得する。
これにより、この電磁界データ取得システムでは、3次元空間の1つの平面から取得した2次元等高線マップデータを用いて、別の平面の2次元等高線マップデータを取得することができる。そして、この電磁界データ取得システムでは、上記のようにして取得した複数の2次元等高線マップデータを用いて、3次元空間の電磁界マップデータ(例えば、電力分布データ)を取得することができる。
第5の発明は、第4の発明であって、電磁界データ取得用センサ部は、アレーアンテナを含む。
電磁界データ取得部は、ビームフォーミング法により、電磁界データ取得用センサ部が物理量を取得したときの電磁波の方向を検出することで、電磁波方向データを取得する。
これにより、この電磁界データ取得システムでは。ビームフォーミング法により、適切に電磁波方向データを取得することができる。
第6の発明は、第4の発明であって、電磁界データ取得用センサ部は、電界検出用アンテナおよび磁界検出用アンテナを含む。
電磁界データ取得部は、電界検出用アンテナにより検出された電界ベクトルと、磁界検出用アンテナにより検出された磁界ベクトルから、ポインチングベクトルを求めることで、電磁波方向データを取得する。
これにより、この電磁界データ取得システムでは。求めたポインチングベクトルに基づいて、適切に電磁波方向データを取得することができる。
第7の発明は、第2から第6のいずれかの発明である電磁界データ取得システムに用いられる飛行体である。
これにより、第2から第6のいずれかの発明である電磁界データ取得システムに用いられる飛行体を実現することができる。
第8の発明は、第2から第6のいずれかの発明である電磁界データ取得システムに用いられる端末装置である。
これにより、第2から第6のいずれかの発明である電磁界データ取得システムに用いられる端末装置を実現することができる。
第9の発明は、電磁界データ取得方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
電磁界データ取得方法は、物理量検出ステップと、電磁界データ取得ステップと、データ記憶ステップと、電磁界マップデータ取得ステップと、を備える。
物理量検出ステップは、電磁界データ取得用センサを用いて電磁気に関する物理量を検出する。
電磁界データ取得ステップは、物理量検出ステップにより検出された電磁気に関する物理量から、電磁界データを取得する。
データ記憶ステップは、電磁界データを、当該電磁界データを取得したときの測定点を示す情報とともに記憶する。
電磁界マップデータ取得ステップは、複数の測定点の電磁界データから電磁界マップデータを取得する。
これにより、第1の発明と同様の効果を奏する磁界データ取得方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを実現することができる。
本発明によれば、3次元空間の電界および/または磁界に関するデータ(例えば、電力分布データ)を適切に取得する(例えば、2次元平面状に作成した複数の等高線を補間することで簡易的に3次元空間の電力分布を推定できる)電磁界データ取得システム、飛行体、端末装置、および、プログラムを実現することができる。
第1実施形態に係る電磁界データ取得システム1000の概略構成図。 第1実施形態に係る飛行体1の概観を示す図。 第1実施形態に係る電磁界データ取得システム1000の飛行体1と端末装置2との概略構成を模式的に示した図。 電磁界データを取得する対象の3次元空間SP1を示す図であり、高さh=h1の平面における電磁界データを取得する処理を説明するための図。 電磁界データを取得する対象の3次元空間SP1を示す図であり、高さh=h2の平面における電磁界データを取得する処理を説明するための図。 電磁界データ取得システム1000で実行される処理のフローチャート。 電磁界データ取得システム1000で実行される処理のフローチャート。 3次元等高線マップデータの取得処理を説明するための図。 電磁界データを取得する対象の3次元空間SP1を示す図であり、第1実施形態の変形例の処理を説明するための図。 第2実施形態に係る電磁界データ取得システム2000の概略構成図。 電磁界データ取得システム2000で実行される処理のフローチャートである。 1つの高さの平面の2次元等高線マップデータから、他の平面(他の高さの平面)の2次元等高線マップデータの取得(推定)処理を説明するための図。 第3実施形態に係る電磁界データ取得システム3000の概略構成図。 第3実施形態のEMデータ取得部15Bの概略構成図。 他の実施形態に係る電磁界データ取得システムの概略構成図。 本発明の電磁界データ取得システムにより取得された、周波数f1、f2、f3の3次元等高線マップデータによる3次元等高線(3次元等高面)cntr_3D_f1〜cntr_3D_f1を重ね合わせて表示し、上方から見た平面図。 本発明の電磁界データ取得システムにより取得された、周波数f4、f5の3次元等高線マップデータによる3次元等高線(3次元等高面)cntr_3D_f4〜cntr_3D_f5を重ね合わせて表示し、側方から見た図。 CPUバス構成を示す図。
[第1実施形態]
第1実施形態について、図面を参照しながら、以下、説明する。
<1.1:電磁界データ取得システムの構成>
図1は、第1実施形態に係る電磁界データ取得システム1000の概略構成図である。
図2は、第1実施形態に係る飛行体1の概観を示す図である。具体的には、図2は、飛行体1(一例)を側方から見たときの図である。
図3は、第1実施形態に係る電磁界データ取得システム1000の飛行体1と端末装置2との概略構成を模式的に示した図である。
電磁界データ取得システム1000は、図1に示すように、3次元空間を移動することができる飛行体1(例えば、UAV(Unmanned aerial vehicle))と、端末装置2とを備える。
(1.1.1:飛行体1の構成)
飛行体1は、図1に示すように、第1通信インターフェース11と、カメラC1と、モータM1と、GPSユニットGP1と、姿勢検出センサPs1と、制御部12と、記憶部13とを備える。また、飛行体1は、EMセンサ部14と、EMデータ取得部15と、EMデータ記憶部16とを備える。
第1通信インターフェース11は、外部装置(例えば、端末装置2)と通信するための通信インターフェースである。飛行体1は、第1通信インターフェース11を介して、例えば、端末装置2と無線による通信を行う。また、第1通信インターフェース11は、制御部12により制御される。
カメラC1は、飛行体1に取り付けられており、飛行体1からの風景等を撮像する。カメラC1は、制御部12により制御される。
モータM1は、飛行体1に取り付けられているプロペラ(図2にプロペラPrplで示したプロペラ)を駆動するためのモータである。モータM1は、制御部12により制御される。
GPSユニットGP1は、複数のGPS(Global Positioning System)衛星から送信される電波を受信し、各GPS衛星との距離を算出することで、飛行体1の現在の位置を測定するためのユニットである。例えば、GPSユニットGP1は、緯度、経度、高さなどの測地系での位置を示した位置情報を生成する。また、GPSユニットGP1は、制御部12により制御される。
姿勢検出センサPs1は、図1に示すように、加速度センサPs11と、ジャイロセンサPs12と、方位角センサPs13を備えている。姿勢検出センサPs1は、加速度センサPs11により、飛行体1の加速度を取得し、ジャイロセンサPs12および方位角センサPs13により、飛行体1のヨー軸、ピッチ軸、ロール軸を回転軸とする回転角度を取得する。つまり、姿勢検出センサPs1は、飛行体1の姿勢を特定するための情報を取得する。また、姿勢検出センサPs1は、制御部12により制御される。
制御部12は、図1に示すように、飛行制御部121と、撮影制御部122と、データ送信制御部123と、GPS制御部124と、姿勢制御部125と、EMデータ処理制御部126とを備える。
飛行制御部121は、飛行体1の飛行制御を行う。飛行制御部121は、例えば、姿勢検出センサPs1により取得された加速度情報、ピッチ軸、ヨー軸、ロール軸の回転角度に応じて、飛行体1の姿勢を特定し、特定した飛行体1の姿勢に応じて、プロペラPrplのモータM1の回転を制御して飛行体1の飛行状態を安定させる制御を行う。また、飛行制御部121は、GPSユニットGP1により測位された現在位置と、飛行体1の飛行すべき方向(目的地への方向)とに基づいて、モータM1の回転を制御して、飛行すべき方向(目的地への方向)へ飛行体1を飛行させる制御を行う。
撮影制御部122は、カメラC1を制御して画像または動画の撮影を行う。
データ送信制御部123は、第1通信インターフェース11を介して、データ送信するための処理を実行する。データ送信制御部123は、例えば、カメラC1により撮影された画像データ(映像データ)を、第1通信インターフェース11が送信できる形式に変換し、第1通信インターフェース11に出力する。また、データ送信制御部123は、当該画像データ(映像データ)が、例えば、端末装置2に送信されるように、第1通信インターフェース11を制御する。また、データ送信制御部123は、例えば、GPSユニットGP1により測位される位置情報や、姿勢検出センサ部Ps1により検出される姿勢情報を端末装置2へ送信するための処理を行い、当該送信処理が実行されるように、第1通信インターフェース11を制御する。
GPS制御部124は、GPSユニットGP1を制御し、GPSユニットGP1により測位される位置情報を取得する。
姿勢制御部125は、姿勢検出センサPs1を制御し、姿勢検出センサPs1から、飛行体1の姿勢に関する情報を取得する。そして、姿勢制御部125は、取得した飛行体1の姿勢に関する情報に基づいて、飛行体1の姿勢を制御する。
EMデータ処理制御部126は、EMデータ処理が実行されるように、EMデータ取得部15に制御信号Ctl1を出力し、EMデータ取得部15を制御する。
記憶部13は、制御部12により取得される各種データ、あるいは、飛行体1の各機能部により取得される各種データを記憶する。記憶部13は、記憶している各種データを制御部12からの要求に従い、制御部12または所定の機能部に出力する。
EMセンサ部14は、電磁界に関する物理量(例えば、電力)を検知するためのセンサである。EMセンサ部14は、検知した電磁界に関する物理量(例えば、電力)を示す信号(検出信号)をEMデータ取得部15に出力する。EMセンサ部14は、例えば、広帯域アンテナを用いて実現される。
EMデータ取得部15は、EMセンサ部14から出力される検出信号を入力し、当該検出信号に基づいて、電磁界データD_emを取得する。そして、EMデータ取得部15は、取得した電磁界データD_emをEMデータ記憶部16に出力する。
EMデータ記憶部16は、EMデータ取得部15から出力される電磁界データD_emを入力し、入力された電磁界データD_emを記憶する。また、EMデータ記憶部16は、制御部12からの要求に従い、記憶している電磁界データD_emを、制御部12または所定の機能部に出力する。
飛行体1は、図2に示すように、例えば、本体部B1と、本体部B1から延びる脚部LGと、プロペラユニットPrp1と、センサ格納部SU1とを備える。
上記の各機能部は、例えば、本体部B1に収納されている。
なお、EMセンサ部14は、例えば、センサ格納部SU1に収納されている。
飛行体1は、図1、図3に示すように、例えば、無線通信により、端末装置2と通信することができる。
(1.1.2:端末装置2の構成)
端末装置2は、図1に示すように、第2通信インターフェース21と、端末制御部22と、EMマップデータ取得部23と、電磁界データ格納部DB1とを備える。
第2通信インターフェース21は、飛行体1と通信するための通信インターフェースである。端末装置2は、第2通信インターフェース21を介して、例えば、飛行体1と無線による通信を行う。また、第2通信インターフェース21は、端末制御部22により制御される。
端末制御部22は、第2通信インターフェース21と、EMマップデータ取得部23とを制御する。
また、端末制御部22は、飛行体1の飛行を制御するための信号(データ)を生成し、生成した信号(データ)を、第2通信インターフェース21を介して、飛行体1に送信する。
また、端末制御部22は、EMマップデータ取得部23が取得するデータに基づいて、飛行体に送信するデータ、あるいは、飛行体1の飛行制御を行うためのデータ(あるいは指令)を生成する。そして、端末制御部22は、生成した当該データが第2通信インターフェース21を介して飛行体1に送信されるように、第2通信インターフェース21を制御する。
EMマップデータ取得部23は、飛行体1が取得したEMデータを、第2通信インターフェース21を介して取得する。EMマップデータ取得部23は、取得したEMデータを電磁界データ格納部DB1に記憶する。また、EMマップデータ取得部23は、電磁界データ格納部DB1に記憶されている複数のEMデータを読み出し、読み出した複数のEMデータから、EMマップデータを生成する。そして、EMマップデータ取得部23は、生成したEMマップデータを電磁界データ格納部DB1に記憶する。
また、EMマップデータ取得部23は、電磁界データ格納部DB1から、EMマップデータを読み出し、当該EMマップデータに基づいて、飛行体1を制御するためのデータを生成し、生成した当該データを端末制御部22に出力する。
電磁界データ格納部DB1は、EMマップデータ取得部23により取得される電磁界データを記憶保持する。また、電磁界データ格納部DB1は、EMマップデータ取得部23からの要求に従い、所定のデータをEMマップデータ取得部23に出力する。
<1.2:電磁界データ取得システムの動作>
以上のように構成された電磁界データ取得システム1000の動作について、以下、説明する。
以下では、飛行体1が地面からの高さhの平面上の点の電力のデータ(電磁界データの一例)を取得し、3次元の電磁界マップデータ(電力マップデータ)を生成する場合について、説明する。なお、説明便宜のため、本実施形態では、電磁界データが電力のデータであり、EMセンサ部14は、広帯域アンテナ(周波数f1の電波を受信できる広帯域アンテナ)であるものとし、周波数f1の電力のデータを取得する場合を一例として、以下説明する。
図4は、電磁界データを取得する対象の3次元空間SP1を示す図であり、高さh=h1の平面における電磁界データを取得する処理を説明するための図である。図4に示すようにx軸、y軸、z軸を設定する。図4の下図は、3次元空間SP1を側方から見た図であり、h=h0で示した直線は、地表面を表しているものとする。図4の上図は、高さh=h1の平面を示している。
図5は、電磁界データを取得する対象の3次元空間SP1を示す図であり、高さh=h2の平面における電磁界データを取得する処理を説明するための図である。図5に示すようにx軸、y軸、z軸を設定する。図5の下図は、3次元空間SP1を側方から見た図であり、h=h0で示した直線は、地表面を表しているものとする。図5の上図は、高さh=h2の平面を示している。
図6、図7は、電磁界データ取得システム1000で実行される処理のフローチャートである。
以下では、図6、図7のフローチャートを参照しながら電磁界データ取得システム1000の動作を説明する。
(ステップS101、S102):
電磁界データ取得システム1000では、電磁界データ取得処理の対象とする平面の数N1(N1:自然数)が設定される(ステップS101)。なお、本実施形態では、説明便宜のため、高さh=h0の地表面が水平面であり、地表面と平行な複数の平面を電磁界データ取得処理の対象とする平面に設定するものとする。
また、電磁界データ取得システム1000では、複数の平面内の点データを取得する処理を繰り返し実行するために、カウント値iの初期値を「0」に設定する(ステップS102)。
(ステップS103):
次に、電磁界データ取得システム1000では、平面内の点データの取得処理が実行される。
(ステップS1031):
まず、電磁界データ取得システム1000では、高さh=h1の電磁界データを取得する。この処理について、具体的に説明する。
飛行体1は、端末装置2からの指令により、高さh=h1の平面内を飛行するように制御される。つまり、電磁界データ取得システム1000では、飛行体1の高度を高さh=h1に設定し、電磁界データ取得処理の対象の平面を高さh=h1の地表面と平行な平面に設定する。
(ステップS1032、S1033):
次に、電磁界データ取得システム1000では、設定した平面内において取得するデータ数N2(N2:自然数)を設定し、繰り返し処理のためのカウント値jの初期値を「0」に設定する。
(ステップS1034、S1035):
飛行体1では、EMセンサ部14により、高さh=h1の平面内の複数(N2個)の点の電磁界データ(電力データ)を取得する。
飛行体のEMセンサ部14が図4の点Pa1(h1)の位置にあるときに、飛行体1は、EMセンサ部14(広帯域アンテナ)およびEMデータ取得部15により、当該点Pa1(h1)の電力のデータを取得する。具体的には、飛行体1の制御部12は、EMセンサ部14の位置が図4の点Pa1(h1)の位置であると判定すると、EMデータ取得部15に電力データを取得させるための制御信号Ctl1を生成し、当該制御信号Ctl1をEMデータ取得部15に出力する。
EMデータ取得部15は、制御信号Ctl1に従い、EMセンサ部14(広帯域アンテナ)から検出信号を取得する。
EMセンサ部14(広帯域アンテナ)は、点Pa1(h1)の電界強度Eを示す検出信号をEMデータ取得部15に出力する。
EMデータ取得部15は、EMセンサ部14からの検出信号から点Pa1(h1)の電界強度Eを取得し、
Power(Pa1(h1))=k1*E^2
により点Pa1(h1)の電力のデータPower(Pa1(h1))を取得する。
なお、k1は、EMセンサ部14(広帯域アンテナ)のアンテナ利得、アンテナ実効面積、受信電波の波長により決定される係数である。また「^」は、べき乗を表す演算子であり、「a^b」は、aのb乗である。また、「*」は乗算を表す演算子である。
上記にようにして、EMセンサ部14により取得された点Pa1(h1)の電力のデータPower(Pa1(h1))は、データD_emとして、EMセンサ部14からEMデータ記憶部16に出力され、EMデータ記憶部16に記憶される(ステップS1035)。
また、制御部12は、上記処理が実行されたときの時刻のデータData_timeを取得し、さらに、飛行体1の現在位置のデータData_positionを取得する。
そして、制御部12は、EMデータ取得部15が取得した点Pa1(h1)の電力のデータPower(Pa1(h1))と、当該データを取得した時刻のデータData_timeと、当該データを取得したときの飛行体の位置のデータData_positionを1組のデータ(これを「EMデータ」という。)として、EMデータ記憶部16に記憶されるように、EMデータ記憶部16を制御する。
これにより、点Pa1(h1)についての上記データがEMデータ記憶部16に記憶される。
(ステップS1036、S1037):
飛行体1は、次の点についても上記と同様の処理を実行するために、カウント値jを+1インクリメントする(ステップS1036)。そして、電磁界データ取得システム1000では、高さh=h1の平面内において、設定した数のデータが取得できた場合、処理をステップS104に進める。一方、電磁界データ取得システム1000では、高さh=h1の平面内において、設定した数のデータが未だ取得されていない場合、処理をステップS1034に戻す。
このようにして、電磁界データ取得システム1000では、高さh=h1の平面内の複数の点において、上記と同様の処理を実行し、高さh=h1の平面内の複数の点の電力のデータを取得し、EMデータ記憶部16に記憶する。
図4では、高さh=h1の平面(xy平面)内において、点Pa1(h1)を通り、x軸と平行な線上の8つの点(Pa1(h1)〜Pa4(h1)、Pb1(h1)〜Pb4(h1))を表示している。
そして、上記8つの点において、上記処理により、以下の電力値P1〜P4が取得されたものとして、以下説明する。
Power(Pa1(h1))=Power(Pb1(h1))=P1
Power(Pa2(h1))=Power(Pb2(h1))=P2
Power(Pa3(h1))=Power(Pb3(h1))=P3
Power(Pa4(h1))=Power(Pb4(h1))=P4
また、電力値P1〜P4は、以下の関係を満たすものとする。
P1>P2>P3>P4
以上のようにしてステップS103で取得されたEMデータは、端末装置2から要求に従い、飛行体1から端末装置2に送信される。
そして、端末装置2では、飛行体1から送信されたEMデータが、EMマップデータ取得部23により、電磁界データ格納部DB1に記憶される。
(ステップS104〜S106):
次に、電磁界データ取得システム1000では、2次元等高線マップデータの取得処理が実行される。
ステップS104において、電磁界データ取得システム1000は、ステップS103で取得された高さh=h1の平面内の複数点の電力データから、略同一の電力値を有する点を結んでできる2次元等高線を推定する。この処理は、端末装置2のEMマップデータ取得部23により、実行される。
つまり、EMマップデータ取得部23は、飛行体1により取得され電磁界データ格納部DB1に記憶されているEMデータを読み出し、同一平面(高さh=h1の平面)内の点データの電力データから、略同一の電力値を有する点を結んでできる2次元等高線を推定し、その推定結果に基づいて、2次元等高線マップデータを作成する。なお、この2次元等高線マップデータを作成する処理は、例えば、特願2016−167424号(これを「技術文献1」という。)に開示されている手法を用いて実現してもよい。
例えば、技術文献1の手法を用いて取得した高さh=h1の平面内の等高線マップデータにより生成した2次元等高線の例を図4の上図に示す。
図4の上図に示すように、電磁界データ取得システム1000では、高さh=h1の2次元等高線マップデータとして、
(1)電力値P1の点Pa1(h1)、点Pb1(h1)を含むように、電力値P1の等高線c_2D(P1,h1)が取得されており、
(2)電力値P2の点Pa2(h1)、点Pb2(h1)を含むように、電力値P2の等高線c_2D(P2,h1)が取得されており、
(3)電力値P1の点Pa3(h1)、点Pb3(h1)を含むように、電力値P3の等高線c_2D(P3,h1)が取得されており、
(4)電力値P4の点Pa4(h1)、点Pb4(h1)を含むように、電力値P4の等高線c_2D(P4,h1)が取得されている。
また、EMマップデータ取得部23は、高さh=h2の平面についても、高さh=h2の平面に対して行った処理と同様の処理を行い、高さh=h2の平面内の等高線マップデータを取得する。
図5の上図に、技術文献1の手法を用いて取得した高さh=h2の平面内の等高線マップデータにより生成した2次元等高線の例を示す。
図5の上図に示すように、電磁界データ取得システム1000では、高さh=h2の2次元等高線マップデータとして、
(1)電力値P1の点Pa1(h2)、点Pb1(h2)を含むように、電力値P1の等高線c_2D(P2,h1)が取得されており、
(2)電力値P2の点Pa2(h2)、点Pb2(h2)を含むように、電力値P2の等高線c_2D(P2,h2)が取得されており、
(3)電力値P1の点Pa3(h2)、点Pb3(h2)を含むように、電力値P3の等高線c_2D(P3,h2)が取得されており、
(4)電力値P4の点Pa4(h2)、点Pb4(h2)を含むように、電力値P4の等高線c_2D(P4,h2)が取得されている。
EMマップデータ取得部23は、他の高さの平面についても上記と同様の処理を行い、所定の高さの平面内の等高線マップデータを取得する。
EMマップデータ取得部23は、上記のようにして、複数の平面内の等高線マップデータ(2D等高線マップデータ)を電磁界データ格納部DB1に記憶する。
なお、EMマップデータ取得部23は、同一平面内の等高線マップデータから、当該平面内の任意の点のEMデータを内分処理、外分処理により取得するようにしてもよい。例えば、近接する4点(EMデータを有する4点)から内分処理または外分処理により任意の点のEMデータを取得するようにしてもよい。
このように処理することで、EMマップデータ取得部23は、点pのEMデータData_EM(p)を
Data_EM(p)={(x,y,z),P
(x,y,z):点pの座標(例えば、所定の位置を原点とした絶対座標)
:点pの電力値
として取得し、電磁界データ格納部DB1に記憶する。
電磁界データ取得システム1000では、上記処理を設定した平面の数分だけ実行されたか否かを判定する(ステップS105、S106)。そして、未だ、上記処理(2次元等高線マップデータの取得処理)が実行されていない平面が存在する場合、処理をステップS103に戻す。一方、設定した平面の数(N1)、上記処理(2次元等高線マップデータの取得処理)が実行された場合、処理をステップS107に進める。
上記のように処理することで、電磁界データ取得システム1000では、複数の平面内の電力分布を示すデータを取得することができる。
(ステップS107):
次に、電磁界データ取得システム1000では、3次元等高線マップデータの取得処理が実行される。
電磁界データ取得システム1000では、ステップS103〜S106の処理により取得された複数の平面内の2次元等高線マップデータを用いて、空間SP1の3次元等高線マップデータを作成する。
図8は、3次元等高線マップデータの取得処理を説明するための図である。具体的には、図8は、高さh=h1の平面内の2次元等高線マップデータから取得された2次元等高線と、高さh=h2の平面内の3次元等高線マップデータから取得された2次元等高線とを模式的に示している。
なお、図8では、高さh=h1の平面内に4つの2次元等高線c_2D(P1,h1)、c_2D(P2,h1)、c_2D(P3,h1)、および、c_2D(P4,h1)を示している。また、図8では、高さh=h2の平面内に4つの2次元等高線c_2D(P1,h2)、c_2D(P2,h2)、c_2D(P3,h2)、および、c_2D(P4,h2)を示している。
なお、高さh=hxの平面内の電力Pxの2次元等高線を「c_2D(Px,hx)」と表記する。
EMマップデータ取得部23は、電磁界データ格納部DB1から、高さh=h1の平面内の2次元等高線マップデータと、高さh=h2の平面内の2次元等高線マップデータとを読み出し、図8に示すように、高さh=h1の平面内の2次元等高線と、高さh=h2の平面内の2次元等高線とを特定する。
そして、EMマップデータ取得部23は、同じ電力値である、高さh=h1の平面内の2次元等高線と、高さh=h2の平面内の2次元等高線とから、高さがh1とh2の間の高さである平面内の点の電力値を、例えば、内分処理(あるいは外分処理)により求める。
つまり、EMマップデータ取得部23は、2つの異なる高さの平面内の2次元等高線から線形補間することで、その2つの平面の間の任意の点のEMデータを取得する。例えば、EMデータが存在する8つの点(例えば、高さh1の平面内の4つの点と高さh2の平面内の4つの点)から内分処理により、当該8つの点が形成する空間の内部の任意の点のEMデータData_EMを取得することができる。
これにより、電磁界データ取得システム1000では、3次元空間(空間SP1)の任意の点のEMデータData_EMを取得することができる。
EMマップデータ取得部23は、上記のようにして取得した3次元空間(空間SP1)の各点のEMデータData_EM(各点の座標と、電力値とを含むデータ)を電磁界データ格納部DB1に記憶する。
以上により、電磁界データ取得システム1000では、処理対象の3次元空間(空間SP1)のEMデータData_EMを取得することができる。つまり、電磁界データ取得システム1000では、処理対象の3次元空間(空間SP1)の電力分布を3次元のデータとして取得することができる。
なお、上記では、電磁界データ取得システム1000において、周波数f1の電波についての3次元の電力分布データ(電磁界データの分布データ)を取得する場合について説明したが、他の周波数についても、上記と同様にして、3次元の電力分布データ(電磁界データの分布データ)を取得することができる。他の周波数の3次元の電力分布データ(電磁界データの分布データ)を取得する場合、飛行体1のEMセンサ部14(広帯域アンテナ)により、取得しようとしている周波数成分の電界強度を抽出し、上記と同様の処理を行うことで、当該周波数の3次元の電力分布データ(電磁界データの分布データ)も取得することができる。
なお、EMセンサ部14(広帯域アンテナ)は、例えば、特開2015−133570号に開示されている広帯域アンテナを用いて実現してもよい。
以上のように、電磁界データ取得システム1000では、飛行体1により、3次元空間(例えば、空間SP1)の同一平面内の複数の点の電磁界データ(例えば、電力のデータ)を取得し、取得した複数の電磁界データから、当該平面の2次元等高線マップデータを取得する。そして、電磁界データ取得システム1000では、3次元空間(例えば、空間SP1)の複数の平面について、2次元等高線マップデータを取得し、取得した複数の平面の2次元等高線マップデータから、3次元空間(例えば、空間SP1)の電磁界データの分布データ(本実施形態では、電力分布データ)を取得することができる。
したがって、電磁界データ取得システム1000では、3次元空間の電界および/または磁界に関するデータ(本実施形態では、電力分布データ)を適切に取得することができる。
≪変形例≫
次に、第1実施形態の変形例について、説明する。
なお、上記の第1実施形態と同様の部分については、説明を省略する。
上記第1実施形態の電磁界データ取得システム1000では、図8を用いて説明したように、線形補間により、EMデータData_EMが存在しない点のEMデータを取得したが、本変形例では、電磁界データ取得システム1000により取得した複数の平面の2次元等高線マップデータから、波源Wsの位置を推定し、推定した波源Wsの位置と、自由空間伝搬損失とから、EMデータData_EMが存在しない点のEMデータを取得する。
この処理について、図9を用いて説明する。
図9は、電磁界データを取得する対象の3次元空間SP1を示す図であり、第1実施形態の変形例の処理を説明するための図である。
電波の波長をλとし、波源Wsからの距離をdとすると、自由空間伝搬損失LBは、
LB=(4πd/λ)^2
となる。
まず、波源Wsが地表面(h=h0の平面)に存在すると仮定する。
そして、波源Wsから放射された電波が自由空間伝搬損失LBに基づき減衰したときの同一電力値となる点の集合である電力値の等高面を、波源Wsを中心とする球面、あるいは、楕円体面で近似する。
この電力値の等高面を近似した球面(あるいは楕円体面)と、当該電力値の等高面の値と同じ電力値を有する点であって、電磁界データ取得システム1000により取得した点との距離の合計値を求める。
つまり、本変形例の電磁界データ取得システムでは、以下の数式による評価値V(P)を求める。
Figure 2018136237

:電力値
Pos(P):電力値がPである点の座標(当該点へのベクトル)
Pos(Ws):波源Wsの位置
λ:波源Wsから放射される電波の波長
なお、上式において、Surface(P,Pos(Ws),λ)は、波源Wsの位置Pos(Ws)から波長λの電波が放射されたときに、自由空間伝搬損失LBに基づいて求められる電力値Pの等高面を近似した球面(あるいは楕円体面)を表している。
そして、上式において、||Pos(P)−Surface(P,Pos(Ws),λ)||は、本変形例の電磁界データ取得システムにより取得されたEMデータを有する点であって、その電力値がPであるi番目の点である。
また、上式においてDBemは、電磁界データ格納部DB1に記憶されているEMデータを有する全ての点の集合である。
つまり、上記数式により、電磁界データ格納部DB1に記憶されているEMデータを有する点であって、その電力値がPである全ての点について、各点と、自由空間伝搬損失LBに基づいて求められる電力値Pの等高面を近似した球面(あるいは楕円体面)との距離の合計値V(P)が求められる。
そして、本変形例の電磁界データ取得システムでは、上記の合計値V(P)が最小となるときの波源Wsの位置を波源Wsの推定に決定し、決定した波源Wsの推定位置から電波が放射されたときの電力値の等高面を近似した球面(あるいは楕円体面)に基づいて、3次元空間(空間SP1)の各点(EMデータを有していない点)のEMデータを取得する。
図9は、このようにして求めた電力値の等高面を近似した球面(あるいは楕円体面)を示している。具体的には、図9では、電力値P1の近似球面c_3D(P1)、電力値P2の近似球面c_3D(P2)、電力値P3の近似球面c_3D(P3)、および、電力値P4の近似球面c_3D(P4)を示している。
本変形例の電磁界データ取得システムでは、上記のようにして求めた電力値の等高面を近似した球面(あるいは楕円体面)に基づいて、3次元空間(空間SP1)の任意の点のDMデータを取得することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について、説明する。
なお、上記実施形態と同様の部分については、詳細な説明を省略する。
<2.1:電磁界データ取得システムの構成>
図10は、第2実施形態に係る電磁界データ取得システム2000の概略構成図である。
第2実施形態の電磁界データ取得システム2000では、第1実施形態の電磁界データ取得システム1000において、EMセンサ部14を、EMセンサ部14Aに置換し、さらに、EMデータ取得部15を、EMデータ取得部15Aに置換した構成を有している。それ以外については、第2実施形態の電磁界データ取得システム2000は、第1実施形態の電磁界データ取得システム1000と同様である。
EMセンサ部14Aは、例えば、アレーアンテナによる実現される。
EMデータ取得部15Aは、EMセンサ部14A(アレイアンテナ)を用いて、ビームフォーミング法により、受信電波の電界強度Eを取得するとともに、受信電波の方向を推定する。
つまり、アレイアンテナは、複数のアンテナ素子が配列されているので、EMデータ取得部15Aにおいて、各アンテナ素子により受信した信号に対して所定時間だけ遅延させることで、信号の和が最大となる方向を見つけることができる。
EMデータ取得部15Aは、このような処理を行うことで、EMセンサ部14A(アレイアンテナ)で受信した電波の電界強度Eと方向を取得する。
EMデータ取得部15Aは、EMセンサ部14Aからの検出信号から点Pa1(h1)(高さh=h1の平面内の点)の電界強度Eを取得し、
Power(Pa1(h1))=k1*E^2
により点Pa1(h1)の電力のデータPower(Pa1(h1))を取得する。
また、EMデータ取得部15Aは、上記の処理(ビームフォーミング法)により取得した電波の方向を示すデータをデータDir(Pa1(h1))として取得する。なお、Dir(Pa1(h1))は、点Pa1(h1)での受信電波の方向を示すデータである。また、Dir(Pa1(h1))は、ベクトルとして取得するようにしてもよい。EMデータ取得部15Aは、例えば、受信電波の方向から、当該受信電波の点Pa1(h1)におけるポインチングベクトルS(Pa1(h1))を示すベクトルとして取得するようにしてもよい。
EMデータ取得部15Aは、上記にようにして取得した点Pa1(h1)の電力のデータPower(Pa1(h1))と受信電波の方向を示すデータDir(Pa1(h1))を、データD_emとして、EMデータ記憶部16に出力し、EMデータ記憶部16に記憶する。
端末装置2のEMマップデータ取得部23は、飛行体1で上記のようにして取得されたEMデータを、飛行体1から受信し、電磁界データ格納部DB1に記憶する。
つまり、第2実施形態では、電磁界データ格納部DB1には、各点の電力値のデータと、受信電波の方向を示すデータとが記憶される。
<2.2:電磁界データ取得システムの動作>
上記のように構成された電磁界データ取得システム2000の動作について、以下説明する。
なお、第1実施形態の電磁界データ取得システム1000の動作と同様の部分については、説明を省略する。
第1実施形態の電磁界データ取得システム1000では、複数の平面(複数の高さの平面)の2次元等高線マップデータを取得し、さらに、3次元等高線マップデータを取得するが、第2実施形態の電磁界データ取得システム2000では、1つの平面(1つの高さの平面)の2次元等高線マップデータを取得し、当該2次元等高線マップデータから推定することで、他の高さの平面の2次元等高線マップデータを取得する。この点が、第1実施形態と相違する。
図11は、電磁界データ取得システム2000で実行される処理のフローチャートである。
以下では、図11のフローチャートを参照しながら電磁界データ取得システム2000の動作を説明する。
(ステップS201):
ステップS201において、電磁界データ取得システム2000は、高さh=h1の平面内の複数の点のデータの取得処理を実行する。この処理は、第1実施形態のステップS103の処理(図7の処理)と同様である。
なお、本実施形態では、各点のデータとして、電力値のデータに加えて、当該点の電波の方向(当該点のポインチングベクトルが示す方向)のデータも電磁界データとして、電磁界データ格納部DB1に記憶される。
(ステップS202):
ステップS202において、電磁界データ取得システム2000は、第1実施形態の電磁界データ取得システム1000で実行されるステップS104と同様の処理を行う。
なお、第1実施形態の電磁界データ取得システム1000では、2次元等高線マップデータは、電力値から取得されるものであったが、本実施形態の電磁界データ取得システム2000では、電力値と、各点(2次元等高線上の点)の電波の方向(当該点のポインチングベクトルが示す方向)のデータとを含むように2次元等高線マップデータを作成する。
(ステップS203):
ステップS203において、電磁界データ取得システム2000は、ステップS202で取得した1つの高さの平面の2次元等高線マップデータから、他の平面(他の高さの平面)の2次元等高線マップデータの取得(推定)処理を行う。これについて、図12を用いて説明する。
図12は、1つの高さの平面の2次元等高線マップデータから、他の平面(他の高さの平面)の2次元等高線マップデータの取得(推定)処理を説明するための図である。
具体的には、図12は、高さh=h1の平面において、2次元等高線マップデータから取得された各点a〜aのポインチングベクトルS(h1)〜S(h1)と、当該ポインチングベクトルから推定された高さh=h2の平面における各点b〜bのポインチングベクトルS(h2)〜S(h2)とを模式的に示す図である。
なお、各点a〜aのポインチングベクトルS(h1)〜S(h1)は、EMマップデータ取得部23により、電磁界データ格納部DB1に記憶されている、高さh=h1の平面の2次元等高線マップデータから取得される。つまり、ポインチングベクトルS(h1)(k:自然数)の大きさは、点aの電力値を示しており、ポインチングベクトルS(h1)の向きは、点aの電波の向きを示している。
EMマップデータ取得部23は、高さh=h1の平面において、2次元等高線マップデータから取得された各点a〜aのポインチングベクトルS(h1)〜S(h1)を用いて、高さh=h2の平面上の点bのポインチングベクトルS(h2)を下記の数式に相当する処理を実行することで取得する。
Figure 2018136237
なお、上式において、ベクトルn(a,b)(i:自然数、1≦i≦N)は、高さh=h1の平面上の点aから、高さh=h2の平面上の点bへの単位ベクトルであるものとする。
また、上式において、d(a,b)は、点aと点bとの距離を表しており、周波数f1は、電波の周波数を表している。そして、coe_loss(d(a,b),f1)は、周波数f1の電波が距離d(a,b)だけ伝搬したときの自由空間伝搬損失に基づく減衰率を示しており、減衰率coe_loss(d(a,b),f1)は、0≦coe_loss(d(a,b),f1)≦1を満たすものとする。
また、上式において、「*」は、乗算の演算子であり、「・」は、内積の演算子である。
上式のAikのS(h1)・n(a,b)は、ポインチングベクトルS(h1)の高さh=h1の平面上の点aから、高さh=h2の平面上の点bへ向かう成分の大きさを示している。したがって、単位ベクトル(a,b)に、値Aikを乗算したベクトルは、高さh=h1の平面上の点aのポインチングベクトルS(h1)が、高さh=h2の平面上の点bまで伝搬したときのポインチングベクトルであると推定することができる。
そして、このように推定したポインチングベクトルをベクトル加算することで、高さh=h2の平面上の点bのポインチングベクトルS(h2)を取得することができる。
すなわち、EMマップデータ取得部23が上記数式に相当する処理を行うことで、高さh=h1の2次元等高線マップデータから、高さh=h2の平面の2次元等高線マップデータを取得(推定)することができる。
上記処理を、他の高さについても行うことで、複数の高さの2次元等高線マップデータを取得(推定)することができる。
そして、このようにして取得した複数の高さの2次元等高線マップデータは、EMマップデータ取得部23により、電磁界データ格納部DB1に記憶される。
(ステップS204):
ステップS204において、電磁界データ取得システム2000は、3次元等高線マップデータの取得処理を実行する。
ステップS204では、第1実施形態のステップS107の処理と同様の処理が実行され、ステップS203で取得された複数の高さの2次元等高線マップデータから、3次元等高線マップデータが取得される。
以上のように、電磁界データ取得システム2000では、飛行体1により、3次元空間(例えば、空間SP1)の1つの平面内の複数の点の電磁界データ(例えば、電力のデータと電波の向きのデータ)を取得し、取得した複数の電磁界データから、当該平面の2次元等高線マップデータを取得する。そして、電磁界データ取得システム2000では、取得した1つの高さの2次元等高線マップデータから、他の高さの平面の2次元等高線マップデータを取得する。これにより、電磁界データ取得システム2000では、1つの平面の2次元等高線マップデータを取得するだけで、複数の高さの平面の2次元等高線マップデータを取得することができる。
そして、電磁界データ取得システム2000では、上記のようにして取得した複数の平面(複数の高さの平面)の2次元等高線マップデータから、3次元空間(例えば、空間SP1)の電磁界データの分布データ(例えば、電力分布データ)を取得することができる。
したがって、電磁界データ取得システム2000では、3次元空間の電界および/または磁界に関するデータ(本実施形態では、電力分布データ)を適切に取得することができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について、説明する。
なお、上記実施形態と同様の部分については、詳細な説明を省略する。
<3.1:電磁界データ取得システムの構成>
図13は、第3実施形態に係る電磁界データ取得システム3000の概略構成図である。
図14は、第3実施形態のEMデータ取得部15Bの概略構成図である。
第3実施形態の電磁界データ取得システム3000では、第1実施形態の電磁界データ取得システム1000において、EMセンサ部14を、EMセンサ部14Bに置換し、さらに、EMデータ取得部15を、EMデータ取得部15Bに置換した構成を有している。それ以外については、第3実施形態の電磁界データ取得システム3000は、第1実施形態の電磁界データ取得システム1000と同様である。
EMセンサ部14Bは、例えば、偏波切替アンテナによる実現される。EMセンサ部14Bは、電界強度、磁界強度を示す検出信号を取得し、EMデータ取得部15Bに出力する。
偏波切替アンテナは、例えば、3次元空間の互いに直交するx軸、y軸、z軸(例えば、図4に示すように設定されたx軸、y軸、z軸)の方向に、それぞれ、平行に設置されたダイポールアンテナにより、x軸方向の電界強度Ex、y軸方向の電界強度Ey、および、z軸方向の電界強度Ezに対応する検出信号を取得する。
また、偏波切替アンテナは、例えば、3次元空間の互いに直交するx軸、y軸、z軸(例えば、図4に示すように設定されたx軸、y軸、z軸)のそれぞれを法線とする平面内に形成されたループアンテナにより、x軸方向の磁界強度Hx、y軸方向の磁界強度Hy、および、z軸方向の磁界強度Hzに対応する検出信号を取得する。
なお、EMセンサ部14Bの偏波切替アンテナは、EMデータ取得部15Bの偏波切替器1511の指令により、電界強度測定用のアンテナと、磁界強度測定用のアンテナが切替られる。
EMデータ取得部15Bは、図14に示すように、電界・磁界検出部151と、偏波補正部152とを備える。
電界・磁界検出部151は、偏波切替器1511と、検波器1522とを備えており、EMセンサ部14B(偏波切替アンテナ)からの信号を検波器1522により検波することで、測定点の電界ベクトル(Ex,Ey,Ez)と、磁界ベクトル(Hx,Hy,Hz)とを取得する。そして、電界・磁界検出部151は、取得した測定点の電界ベクトル(Ex,Ey,Ez)と、磁界ベクトル(Hx,Hy,Hz)とを示す信号を偏波補正部152に出力する。
偏波補正部152は、電界・磁界検出部151からの測定点の電界強度と、磁界強度とを示す信号と、姿勢検出センサ部Ps1により取得された飛行体1の姿勢についての情報Dposとを入力する。そして、偏波補正部152は、電界・磁界検出部151から出力される電界ベクトル(Ex,Ey,Ez)と、磁界ベクトル(Hx,Hy,Hz)とを、飛行体1の姿勢についての情報Dposにより補正する。つまり、電界と磁界を測定したときの飛行体1の姿勢を考慮して、電界ベクトル(Ex,Ey,Ez)と、磁界ベクトル(Hx,Hy,Hz)と補正し、補正後の電界ベクトル(Ex’,Ey’,Ez’)と、磁界ベクトル(Hx’,Hy’,Hz’)とを取得する。これにより、絶対座標空間での電界ベクトル、磁界ベクトルを取得することができる。つまり、補正後の電界ベクトル(Ex’,Ey’,Ez’)のx成分Ex’は、図4に示したx軸方向の電界強度であり、補正後の電界ベクトル(Ex’,Ey’,Ez’)のy成分Ey’は、図4に示したy軸方向の電界強度であり、補正後の電界ベクトル(Ex’,Ey’,Ez’)のz成分Ez’は、図4に示したz軸方向の電界強度である。
また、補正後の磁界ベクトル(Hx’,Hy’,Hz’)のx成分Hx’は、図4に示したx軸方向の磁界強度であり、補正後の磁界ベクトル(Hx’,Hy’,Hz’)のy成分Hy’は、図4に示したy軸方向の磁界強度であり、補正後の磁界ベクトル(Hx’,Hy’,Hz’)のz成分Hz’は、図4に示したz軸方向の磁界強度である。
そして、偏波補正部152は、補正後の電界ベクトル(Ex’,Ey’,Ez’)および補正後の磁界ベクトル(Hx’,Hy’,Hz’)から、各測定点のポインチングベクトルS(S=E×H)を求めることで、各測定点の電力値のデータと、受信電波の向き(ポインチングベクトルSの方向)とを含むデータD_emを生成し、生成したデータD_emをEMデータ記憶部16に記憶する。
なお、測定点の電力は、補正後の電界ベクトル(Ex’,Ey’,Ez’)の大きさをEとし、測定点をPa1(h1)とすると、
Power(Pa1(h1))=k1*E^2
k1:係数
により求めることができる。
以上のようにして、第3実施形態の電磁界データ取得システム3000では、第2実施形態の電磁界データ取得システム2000と同様に、電力のデータと受信電波の向きのデータを取得することができる。そして、第3実施形態の電磁界データ取得システム3000においても、第2実施形態の電磁界データ取得システム2000と同様の処理を実行することで、1つの平面の2次元等高線マップデータから、複数の平面の2次元等高線マップデータを取得し、取得した複数の平面の2次元等高線マップデータから、3次元空間(例えば、空間SP1)の電磁界データの分布データ(例えば、電力分布データ)を取得することができる。
[他の実施形態]
上記実施形態(変形例を含む)の電磁界データ取得システムでは、1つの飛行体と、1つの端末装置2とを備える構成であったが、これに限定されることはなく、例えば、図15に示すように、複数の飛行体とデータ端末とにより、2次元等高線マップデータを取得するようにしてもよい。図15に示す場合、飛行体1aからのデータを取得するデータ収集端末2aは、上記実施形態の端末装置2と同様の機能を有している。なお、データ収集端末2aは、電磁界データ格納部DB1を有しておらず、その代わりに、ネットワークNW1を介して、データ収集サーバ3と接続するための通信インターフェースを備えている。そして、データ収集端末2aは、飛行体1により収集したデータを、データ収集サーバ3に送信し、データ収集サーバ3が電磁界データ格納部DB2に記憶する。そして、データ収集サーバ3が、電磁界データ格納部DB2に記憶されている2次元等高線マップデータから、3次元空間の電界および/または磁界に関するデータ(例えば、電力分布データ)を取得する。
なお、飛行体1b、データ収集端末2bについても同様である。
このように構成することで、複数の飛行体を用いて、大量のデータを収集しやすくなり、データ収集サーバ3によりデータ処理を一括して実行することで、より精度の高い3次元空間の電界および/または磁界に関するデータ(例えば、電力分布データ)を取得することができる。
そして、上記のようにして生成した3次元空間の電界および/または磁界に関するデータ(例えば、電力分布データ)を用いて、飛行体(例えば、UAV)の飛行管制制御を行うようにしてもよい。
本発明の電磁界データ取得システムでは、複数の周波数について、3次元空間の電界および/または磁界に関するデータ(例えば、電力分布データ)を取得することができるので、当該データを用いて、例えば、飛行体を、電波が飛び交っていない空間を選択して飛行するように制御してもよい。このようにすることで、飛行体が、他の無線通信で使用されている電波を妨害することなく、安定した飛行を行うことができる。
図16は、この様子を模式的に示す図である。
図16は、本発明の電磁界データ取得システムにより取得された、周波数f1、f2、f3の3次元等高線マップデータによる3次元等高線(3次元等高面)cntr_3D_f1〜cntr_3D_f1を重ね合わせて表示し、上方から見た平面図である。図16には、周波数f1の電波の波源Ws1、周波数f2の電波の波源Ws2、周波数f3の電波の波源Ws3も示している。
図16のルートRt1に示す飛行経路を飛行体1が飛ぶように制御することで、飛行体1は、周波数f1〜f3の電波の弱い空間を飛ぶことができる。その結果、飛行体1は、他の無線通信等で使用されている電波を妨害することなく、飛行することができる。したがって、適切な飛行体(例えば、UAV)の飛行管制制御を行うことができる。
また、図17は、本発明の電磁界データ取得システムにより取得された、周波数f4、f5の3次元等高線マップデータによる3次元等高線(3次元等高面)cntr_3D_f4〜cntr_3D_f5を重ね合わせて表示し、側方から見た図である。図17には、周波数f4の電波の波源Ws4、周波数f5の電波の波源Ws5も示している。
図17に示すように、本発明の電磁界データ取得システムにより取得された電磁界データ(電力分布データ)を用いることで、周波数f4の電波が弱く、かつ、周波数f5の電波が弱い空間を飛行体1が飛ぶように制御することができる。
上記実施形態(変形例を含む)では、飛行体1と端末装置2とを分けた構成について説明したが、これに限定されることはなく、例えば、飛行体1に端末装置2の機能部の一部または全部を含めるようにしてもよい。
また、上記実施形態で説明した電磁界データ取得システムにおいて、各ブロックは、LSIなどの半導体装置により個別に1チップ化されても良いし、一部又は全部を含むように1チップ化されても良い。
なお、ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用しても良い。
また、上記各実施形態の各機能ブロックの処理の一部または全部は、プログラムにより実現されるものであってもよい。そして、上記各実施形態の各機能ブロックの処理の一部または全部は、コンピュータにおいて、中央演算装置(CPU)により行われる。また、それぞれの処理を行うためのプログラムは、ハードディスク、ROMなどの記憶装置に格納されており、ROMにおいて、あるいはRAMに読み出されて実行される。
また、上記実施形態の各処理をハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア(OS(オペレーティングシステム)、ミドルウェア、あるいは、所定のライブラリとともに実現される場合を含む。)により実現してもよい。さらに、ソフトウェアおよびハードウェアの混在処理により実現しても良い。
例えば、上記実施形態の各機能部を、ソフトウェアにより実現する場合、図18に示したハードウェア構成(例えば、CPU、ROM、RAM、入力部、出力部等をバスBusにより接続したハードウェア構成)を用いて、各機能部をソフトウェア処理により実現するようにしてもよい。
また、上記実施形態における処理方法の実行順序は、必ずしも、上記実施形態の記載に制限されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、実行順序を入れ替えることができるものである。
前述した方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明の範囲に含まれる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、大容量DVD、次世代DVD、半導体メモリを挙げることができる。
上記コンピュータプログラムは、上記記録媒体に記録されたものに限られず、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク等を経由して伝送されるものであってもよい。
なお、本発明の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
1000、2000、3000 電磁界データ取得システム
1 飛行体
2 端末装置
11 第1通信インターフェース
14、14A、14B EMセンサ部
15、15A、15B EMデータ取得部
16 EMデータ記憶部

Claims (9)

  1. 電磁気に関する物理量を検出する電磁界データ取得用センサ部と、
    前記電磁界データ取得用センサ部により検出された電磁気に関する物理量から、電磁界データを取得する電磁界データ取得部と、
    前記電磁界データを、当該電磁界データを取得したときの測定点を示す情報とともに記憶するデータ記憶部と、
    複数の測定点の前記電磁界データから電磁界マップデータを取得する電磁界マップデータ取得部と、
    を備える電磁界データ取得システム。
  2. 飛行体と、
    端末装置と、
    を含み、
    前記飛行体は、
    3次元空間内を飛行することが可能であり、前記電磁界データ取得用センサ部と、前記電磁界データ取得部と、前記データ記憶部とを含み、さらに、前記端末装置と通信するためのインターフェースである第1通信インターフェースを備え、
    前記端末装置は、
    前記電磁界マップデータ取得部を含み、さらに、前記飛行体と通信するためのインターフェースである第2インターフェースを備える、
    請求項1に記載の電磁界データ取得システム。
  3. 前記電磁界マップデータ取得部は、
    3次元空間内の第1の平面上の点から取得した前記電磁界データから、測定対象の物理量が略同一値である点に基づいて生成された2次元等高線のデータを生成することで、第1の2次元等高線マップデータを取得し、
    3次元空間内の第2の平面上の点から取得した前記電磁界データから、測定対象の物理量が略同一値である点に基づいて生成された2次元等高線のデータを生成することで、第2の2次元等高線マップデータを取得し、
    前記第1の2次元等高線マップデータおよび前記第2の2次元等高線マップデータを用いて、3次元空間の任意の点の電磁界データを取得する、
    請求項1又は2に記載の電磁界データ取得システム。
  4. 電磁界データ取得部は、
    前記電磁界データ取得用センサ部により検出された電磁気に関する物理量から、(1)電磁界データと、(2)当該物理量を取得したときの電磁波の方向を示すデータである電磁波方向データとを取得し、
    前記電磁界マップデータ取得部は、
    3次元空間内の第1の平面上の点から取得した前記電磁界データおよび前記電磁波方向データに基づいて、測定対象の物理量が略同一値である点を求めるとともに、当該点の前記電磁波方向データを求めることで第1の方向データ付き2次元等高線マップデータを取得し、
    前記第1の方向データ付き2次元等高線マップデータに基づいて、前記第1の平面とは異なる平面である第2の平面上の点の前記電磁界データおよび前記電磁波方向データを含む第2の方向データ付き2次元等高線マップデータを取得し、
    前記第1の方向付き2次元等高線マップデータおよび前記第2の方向付き2次元等高線マップデータを用いて、3次元空間の任意の点の電磁界データを取得する、
    請求項1又は2に記載の電磁界データ取得システム。
  5. 前記電磁界データ取得用センサ部は、アレーアンテナを含み、
    前記電磁界データ取得部は、ビームフォーミング法により、前記電磁界データ取得用センサ部が前記物理量を取得したときの電磁波の方向を検出することで、前記電磁波方向データを取得する、
    請求項4に記載の電磁界データ取得システム。
  6. 前記電磁界データ取得用センサ部は、電界検出用アンテナおよび磁界検出用アンテナを含み、
    前記電磁界データ取得部は、前記電界検出用アンテナにより検出された電界ベクトルと、前記磁界検出用アンテナにより検出された磁界ベクトルから、ポインチングベクトルを求めることで、前記電磁波方向データを取得する、
    請求項4に記載の電磁界データ取得システム。
  7. 請求項2から6のいずれかに記載の電磁界データ取得システムに用いられる飛行体。
  8. 請求項2から6のいずれかに記載の電磁界データ取得システムに用いられる端末装置。
  9. 電磁界データ取得用センサを用いて電磁気に関する物理量を検出する物理量検出ステップと、
    前記物理量検出ステップにより検出された電磁気に関する物理量から、電磁界データを取得する電磁界データ取得ステップと、
    前記電磁界データを、当該電磁界データを取得したときの測定点を示す情報とともに記憶するデータ記憶ステップと、
    複数の測定点の前記電磁界データから電磁界マップデータを取得する電磁界マップデータ取得ステップと、
    を備える電磁界データ取得方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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