JP2018136158A - 充電率推定装置 - Google Patents

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Kenji Nishigaki
研治 西垣
俊雄 小田切
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俊雄 小田切
裕人 佐藤
Hiroto Sato
裕人 佐藤
順一 波多野
Junichi Hatano
順一 波多野
隆介 長谷
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隆介 長谷
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Abstract

【課題】分極が大きくかつ分極解消に長時間を要する電池でも、充電率SOCを精度よく推定できる充電率推定装置を提供する。
【解決手段】前回の充電用又は放電用SOC−OCV特性に応じて充電率を推定してから充電後までの時間に得た充電量が所定充電量以上の場合、充電後に得られる開回路電圧を用いて、充電用SOC−OCV特性情報を参照し、充電率を求め、前回の充電用又は放電用SOC−OCV特性に応じて充電率を推定してから放電後までの時間に得た放電量が所定放電量以上の場合、放電後に得られる開回路電圧を用いて、放電用SOC−OCV特性情報を参照し、充電率を求める充電率推定部5と、充電量が所定充電量より小さい場合、又は、放電量が所定放電量より小さい場合には、所定充電量以上の充電、又は、所定放電量以上の放電をする充放電部6と、を有する充電率推定装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、充電率推定装置に関する。
閉回路電圧(Closed Circuit Voltage)から開回路電圧(Open Circuit Voltage:OCV)を推定し、推定した開回路電圧OCVを用いて、開回路電圧OCVと充電率(State Of Charge:SOC)との関係を示すSOC−OCV特性を参照し、電池の充電率SOCを推定する技術が知られている。
関連する技術として特許文献1や特許文献2がある。
特開2014−163861号公報 特開2014−185896号公報
しかしながら、例えばシリコン負極を用いた電池のように、分極が大きくかつ分極解消に長時間を要する電池ではSOC−OCV特性の充放電ヒステリシスが大きいため、すなわち充電と放電とでSOC−OCV特性が異なるため、充電率SOCを精度よく推定できない。そこで、充電と放電とでSOC−OCV特性が異なる電池においては、充電後に得られる開回路電圧OCVcと充電率SOCとの関係を示す充電用SOC−OCV特性、及び、放電後に得られる開回路電圧OCVdと充電率SOCとの関係を示す放電用SOC−OCV特性を用いて、充電率SOCを精度よく推定している。
ところが、充電後に得られる開回路電圧OCVcを用いて、充電用SOC−OCV特性を参照しても、放電後に得られる開回路電圧OCVdを用いて、放電用SOC−OCV特性を参照しても、充電率SOCを精度よく推定できない場合がある。理由は、電池の充電量又は放電量が足りないと、開回路電圧が、充電用SOC−OCV特性にも、放電用SOC−OCV特性にも沿わない、別のSOC−OCV特性に沿うことになるからである。
本発明の一側面に係る目的は、分極が大きくかつ分極解消に長時間を要する電池でも、充電率SOCを精度よく推定できる充電率推定装置を提供することである。
本発明に係る一つの形態である、充電後に得られる開回路電圧と充電率との関係を示す充電用SOC−OCV特性と、放電後に得られる開回路電圧と前記充電率との関係を示す放電用SOC−OCV特性とが異なる電池の充電率を推定する充電率推定装置は、充電率推定部と充放電部とを有する。
充電率推定部は、前回の放電用SOC−OCV特性に応じて充電率を推定してから充電終了までの時間に得た充電量が所定充電量以上の場合、充電後に得られる開回路電圧を用いて、充電用SOC−OCV特性を示す記憶部に記憶されている充電用SOC−OCV特性情報を参照し、充電後に得られる開回路電圧に対応する充電率を求める。
また、充電率推定部は、前回の充電用SOC−OCV特性に応じて充電率を推定してから放電終了までの時間に得た放電量が所定放電量以上の場合、放電後に得られる開回路電圧を用いて、放電用SOC−OCV特性を示す記憶部に記憶されている放電用SOC−OCV特性情報を参照し、放電後に得られる開回路電圧に対応する充電率を求める。
充放電部は、充電量が所定充電量より小さい場合、又は、放電量が所定放電量より小さい場合、所定充電量以上の充電、又は、所定放電量以上の放電をする。
また、充放電部は、充電量が所定充電量より小さく、かつ放電量が所定放電量より小さい場合、所定充電量以上の充電、又は、所定放電量以上の放電をする。
また、充放電部は、所定充電量の充電をすると過充電になる場合、所定放電量以上の放電をする。
また、充放電部は、所定放電量の放電をすると過放電になる場合、所定充電量以上の充電をする。
分極が大きくかつ分極解消に長時間を要する電池でも、充電率SOCを精度よく推定できる。
蓄電装置の一実施例を示す図である。 充電用SOC−OCV特性と放電用SOC−OCV特性を示す図である。 充電用SOC−OCV特性と放電用SOC−OCV特性を示す図である。 充電率推定装置の動作の一実施例を示す図である。
以下図面に基づいて実施形態について詳細を説明する。
図1は、蓄電装置1の一実施例を示す図である。蓄電装置1は、充電率推定装置(電流計2、電圧計3、制御回路4)、電池B1、スイッチSW1、スイッチSW2を備える。蓄電装置1は、例えば、車両(例えば、PHV:Plug-in Hybrid Vehicleなど)に搭載された電池パックなどが考えられる。
充電率推定装置は、充電後に得られる開回路電圧OCVcと充電率SOCとの関係を示す充電用SOC−OCV特性と、放電後に得られる開回路電圧OCVdと充電率SOCとの関係を示す放電用SOC−OCV特性とが異なる電池B1の充電率SOCを推定する。
電池B1は、電池パックに設けられた二次電池であり、例えば、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池などの二次電池又は蓄電素子などである。なお、電池B1は複数の電池を接続した組電池を用いてもよい。また、充電用SOC−OCV特性と放電用SOC−OCV特性とが異なる電池として、シリコン負極を用いた電池が考えられるが、それ以外でもよい。
スイッチSW1、SW2は、充電開始から充電終了までC接点側に接続され、放電開始から放電終了までD接点側に接続される。スイッチSW1、SW2は、例えば、リレー、半導体素子が考えられる。なお、スイッチSW1、SW2は、どちらか一つを設けるだけでもよい。また、スイッチは、充電装置CHG用に一つ、負荷LD用に一つあってもよい。
蓄電装置1の回路構成について説明する。
電池B1の正極端子(+)は、電流計2の一方の端子と電圧計3の一方の端子と接続される。電流計2の他方の端子は、スイッチSW1のB端子と接続される。電流計2の出力端子は、制御回路4の制御端子P1に接続される。
電池B1の負極端子(−)は、電圧計3の他方の端子とスイッチSW2のB端子と接続される。電圧計3の出力端子は、制御回路4の制御端子P2に接続される。
スイッチSW1のC端子は、充電装置CHGの正極端子(+)と接続される。スイッチSW1のD端子は、負荷LD(例えば、モータや補機など)の正極端子(+)と接続される。スイッチSW2のC端子は、充電装置CHGの負極端子(−)と接続される。スイッチSW2のD端子は、負荷LDの負極端子(−)と接続される。また、スイッチSW1、SW2それぞれの制御端子は、制御回路4の制御端子P3に接続される。
充電率推定装置について説明する。
電流計2は、電池B1に流れる電流を計測する。電圧計3は、電池B1の両端の電圧を計測する。制御回路4は充電率推定部5と充放電部6とを有する。
制御回路4は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マルチコアCPU、プログラマブルなデバイス(FPGA(Field Programmable Gate Array)やPLD(Programmable Logic Device)など)を用いた回路が考えられる。また、制御回路4は、内部又は外部に記憶部を備え、記憶部に記憶されている蓄電装置1の各部を制御するプログラムを読み出して実行する。
制御回路4は、電池B1の充電をする場合、スイッチSW1、SW2の接点を共にC接点側に接続させる。また、制御回路4は、充電中に充電装置CHGから電池B1に流れる電流(充電電流)に対応する信号又は情報を電流計2から取得すると共に、充電中の電池B1の電圧(閉回路電圧)に対応する信号又は情報を電圧計3から取得する。また、制御回路4は、電池B1が放電をする場合、スイッチSW1、SW2の接点を共にD接点側に接続させる。また、制御回路4は、放電中に電池B1から負荷LDに流れる電流(放電電流)を電流計2から取得すると共に、放電中の電池B1の電圧(閉回路電圧)を電圧計3から取得する。また、制御回路4は、電池B1の充放電後に開回路電圧(充電後の開回路電圧OCVc又は放電後の開回路電圧OCVd)を取得する場合、スイッチSW1、SW2の接点を共にC接点及びD接点に接続させないようにし、電池B1の充放電後の開回路電圧OCVc又はOCVdを電圧計3から取得する。なお、充放電後の開回路電圧は、スイッチSW1、SW2の接点がC接点又はD接点に接続しているときであっても、電池B1に電流が流れていないときの電圧を開回路電圧としてもよく、電池B1に電流が流れていないときの電圧の変化から開回路電圧を推定してもよい。
充電率推定部5について説明をする。
充電率推定部5は、前回の放電用SOC−OCV特性に応じて充電率SOCを推定してから充電終了までの時間に得た充電量ΔSOCcが所定充電量a以上の場合、充電後に得られる開回路電圧OCVcを用いて、充電用SOC−OCV特性を示す記憶部に記憶されている充電用SOC−OCV特性情報を参照し、充電後に得られる開回路電圧OCVcに対応する充電率SOCを求める。なお、充電量は、実施形態では充電充電率ΔSOCcを用いているが、充電電流積算量ΔAhc又は充電電圧ΔVcなどを含めてもよい。
ここで、前回の放電用SOC−OCV特性に応じて充電率SOCを推定してから充電終了までの時間とは、前回の放電後に得られる開回路電圧OCVdを用いて、放電用SOC−OCV特性に応じて、充電率SOCを精度よく推定できると見做せる充電率の推定を終了した時刻(前回の充電率推定終了時刻)から電池B1の充電が終了した時刻(充電終了時刻)までの時間である。
なお、充電用SOC−OCV特性に応じて充電率SOCを推定してから充電終了までの時間に得た充電量ΔSOCcが所定充電量a以上の場合、充電後に得られる開回路電圧OCVcを用いて、充電用SOC−OCV特性を示す記憶部に記憶されている充電用SOC−OCV特性情報を参照し、充電後に得られる開回路電圧OCVcに対応する充電率SOCを求めてもよい。
所定充電量aは、放電分極状態(放電用SOC−OCV特性を用いて、放電後に得られる開回路電圧OCVdを使って充電率SOCを推定できる状態)から所定量以上の充電をすると、充電分極状態(充電用SOC−OCV特性を用いて、充電後に得られる開回路電圧OCVcを使って充電率SOCを推定できる状態)にできる充電量である。言い換えると、所定充電量aとは、放電用SOC−OCV特性に応じて充電率SOCが推定できる状態から充電用SOC−OCV特性に応じて充電率SOCが推定できる状態まで移行するのに必要な充電量でもある。また、所定充電量aは、例えば、充電用SOC−OCV特性情報を用いて充電率SOCを推定できると見做せる充電電流積算量又は充電充電率又は充電電圧などである。
図2は、充電用SOC−OCV特性と放電用SOC−OCV特性を示す図である。また、曲線21は、充電用SOC−OCV特性に対応し、曲線22は、放電用SOC−OCV特性に対応する。図2に示すように、開回路電圧OCVd1に対応する充電率D1から所定充電量a以上の充電をすると、開回路電圧OCVc1に対応する充電率C1になる。なお、所定充電量aは、実験又はシミュレーションにより求めた値で、記憶部に記憶されている。
充電用SOC−OCV特性情報は、例えば、充電後に得られる開回路電圧OCVc(「OCVc1」「OCVc2」・・・・・・「OCVcn」)と、開回路電圧OCVcに関連付けられた充電率SOC(「OCVc1」に対応する「SOCc1」、「OCVc2」に対応する「SOCc2」・・・・・・「OCVcn」に対応する「SOCcn」)とを有するテーブルである。なお、図2の充電用SOC−OCV特性(曲線21)は、充電後の分極解消後の開回路電圧OCVcと充電率SOCとが関連付けられた充電用SOC−OCV特性でもよいし、充電後の分極解消前の所定時間における開回路電圧OCVcと充電率SOCとが関連付けられた充電用SOC−OCV特性を用いてもよい。なお、上記「n」は、正の整数である。
このように、充電量ΔSOCcが所定充電量a以上の場合には、充電用SOC−OCV特性に応じて充電率SOCを推定できると見做し、充電用SOC−OCV特性情報を用いて充電率SOCを推定することで、充電率SOCの推定精度を向上させることができる。
また、充電率推定部5は、前回の充電用SOC−OCV特性に応じて充電率SOCを推定してから放電終了までの時間に得た放電量ΔSOCdが所定放電量b以上の場合、放電後に得られる開回路電圧OCVdを用いて、放電用SOC−OCV特性を示す記憶部に記憶されている放電用SOC−OCV特性情報を参照し、放電後に得られる開回路電圧OCVdに対応する充電率SOCを求める。なお、放電量は、実施形態では放電充電率ΔSOCdを用いているが、放電電流積算量ΔAhd又は放電電圧ΔVdなどを含めてもよい。
ここで、前回の充電用SOC−OCV特性に応じて充電率SOCを推定してから放電終了までの時間とは、前回の充電後に得られる開回路電圧OCVcを用いて、充電用SOC−OCV特性に応じて、充電率SOCを精度よく推定できると見做せる充電率の推定を終了した時刻(前回の充電率推定終了時刻)から電池B1の放電が終了した時刻(放電終了時刻)までの時間である。
なお、放電用SOC−OCV特性に応じて充電率SOCを推定してから放電終了までの時間に得た放電量ΔSOCdが所定放電量b以上の場合、放電後に得られる開回路電圧OCVdを用いて、放電用SOC−OCV特性を示す記憶部に記憶されている放電用SOC−OCV特性情報を参照し、放電後に得られる開回路電圧OCVdに対応する充電率SOCを求めてもよい。
所定放電量bは、充電分極状態から所定量以上の放電をすると、放電分極状態にできる放電量である。言い換えると、所定放電量bとは、充電用SOC−OCV特性に応じて充電率SOCが推定できる状態から放電用SOC−OCV特性に応じて充電率SOCが推定できる状態まで移行するのに必要な放電量でもある。また、所定放電量bは、例えば、放電用SOC−OCV特性情報を用いて充電率SOCを推定できると見做せる放電電流積算量又は放電充電率又は放電電圧などである。
図2に示すように、開回路電圧OCVc2に対応する充電率C2は、所定放電量b以上の充電をすると、開回路電圧OCVd2に対応する充電率D2になる。なお、所定放電量bは、実験又はシミュレーションにより求めた値で、記憶部に記憶されている。
放電用SOC−OCV特性情報は、例えば、放電後に得られる開回路電圧OCVd(「OCVd1」「OCVd2」・・・・・・「OCVdn」)と、放電後に得られる開回路電圧OCVdに関連付けられた充電率SOC(「OCVd1」に対応する「SOCd1」、「OCVd2」に対応する「SOCd2」・・・・・・「OCVdn」に対応する「SOCdn」)とを有するテーブルである。なお、図2の放電用SOC−OCV特性(曲線22)は、放電後の分極解消後の開回路電圧OCVdと充電率SOCとが関連付けられた放電用SOC−OCV特性でもよいし、放電後の分極解消前の所定時間における開回路電圧OCVdと充電率SOCとが関連付けられた放電用SOC−OCV特性を用いてもよい。なお、上記「n」は、正の整数である。
また、上記充電用SOC−OCV特性情報及び放電用SOC−OCV特性情報の説明で用いた「n」は異なる値でもよい。
このように、放電量ΔSOCdが所定放電量b以上の場合には、放電用SOC−OCV特性情報に応じて充電率SOCを推定できると見做し、放電用SOC−OCV特性を用いて、充電率SOCを推定することで、充電率SOCの推定精度を向上させることができる。
充放電部6について説明をする。
充放電部6は、充電量ΔSOCcが所定充電量aより小さい場合、又は、放電量ΔSOCdが所定放電量bより小さい場合に、所定充電量a以上の充電、又は、所定放電量b以上の放電をする。理由は、電池B1の充放電量が足りないと、充放電後に得られる開回路電圧(OCVc又はOCVd)を用いて推定する充電率SOCが、充電用SOC−OCV特性(曲線21)にも、放電用SOC−OCV特性(曲線22)にも沿わない、別のSOC−OCV特性に沿うことになり、充電率SOCを精度よく推定できないためである。
(1−1)前回の放電用SOC−OCV特性に応じて充電率SOCを推定してから充電終了までの時間に得た充電量ΔSOCcが所定充電量aより小さい場合(ΔSOCc<a)、充放電部6は、所定充電量a以上(ΔSOCc≧a)の充電をし、電池B1を充電分極状態に移行させ、充電用SOC−OCV特性に応じて充電率SOCを推定できるようにする。
図3は、充電用SOC−OCV特性と放電用SOC−OCV特性を示す図である。曲線21は、充電用SOC−OCV特性に対応し、曲線22は、放電用SOC−OCV特性に対応する。図3(A)に示す、充電率D1は、開回路電圧OCVd1を用いて、放電用SOC−OCV特性に応じて推定した充電率SOCである。充電率C1は、開回路電圧OCVc1を用いて、充電用SOC−OCV特性に応じて推定した充電率SOCである。充電率Eは、開回路電圧OCVeを用いて、充電用SOC−OCV特性及び放電用SOC−OCV特性と別のSOC−OCV特性に応じて推定した充電率SOCである。
充電量ΔSOCcが所定充電量a(=C1−D1)より小さいa1(=E−D1)である場合(a1<a)、所定充電量a以上の充電をし、電池B1を充電分極状態に移行させ、充電用SOC−OCV特性に応じて充電率SOCを推定できるようにする。
また、充電量ΔSOCcがa1である場合に、所定充電量aからa1を差し引いたa2(=a−a1=C1−E)を充電してもよい。言い換えると、前回の充電量a1と今回の充電量a2を加算して所定充電量aとしてもよい。このようにa2の充電をし、電池B1を充電分極状態に移行させることで、充電量を抑えることができる。なお、充電量a2以上の充電をしてもよい。
(1−2)前回の放電用SOC−OCV特性に応じて充電率SOCを推定してから充電終了までの時間に得た充電量ΔSOCcが所定充電量aより小さい場合(ΔSOCc<a)、充放電部6は、所定放電量b以上(ΔSOCd≧b)の放電をし、電池B1を放電分極状態に移行させ、放電用SOC−OCV特性に応じて充電率SOCを推定できるようにしてもよい。
(2−1)前回の充電用SOC−OCV特性に応じて充電率SOCを推定してから放電終了までの時間に得た放電量ΔSOCdが所定放電量bより小さい(ΔSOCd<b)場合、充放電部6は、所定放電量b以上(ΔSOCd≧b)の放電をし、電池B1を放電分極状態に移行させ、放電用SOC−OCV特性に応じて充電率SOCを推定できるようにする。
図3(B)に示す、充電率C2は、開回路電圧OCVc2を用いて、充電用SOC−OCV特性に応じて推定した充電率SOCである。充電率D2は、開回路電圧OCVd2を用いて、放電用SOC−OCV特性に応じて推定した充電率SOCである。充電率Fは、開回路電圧OCVfを用いて、充電用SOC−OCV特性及び放電用SOC−OCV特性と別のSOC−OCV特性に応じて推定した充電率SOCである。
放電量ΔSOCdが所定放電量b(=C2−D2)より小さいb1(=C2−F)である場合(b1<b)、所定放電量b以上の充電をし、電池B1を放電分極状態に移行させ、放電用SOC−OCV特性に応じて充電率SOCを推定できるようにする。
また、放電量ΔSOCdがb1である場合に、所定放電量bからb1を差し引いたb2(=b−b1=F−D2)を放電してもよい。言い換えると、前回の放電量b1と今回の放電量b2を加算して所定放電量bとしてもよい。このようにb2の放電をし、電池B1を放電分極状態に移行させることで、放電量を抑えることができる。なお、放電量b2以上の放電をしてもよい。
(2−2)前回の充電用SOC−OCV特性に応じて充電率SOCを推定してから放電終了までの時間に得た放電量ΔSOCdが所定放電量bより小さい(ΔSOCd<b)場合、充放電部6は、所定充電量a以上(ΔSOCc≧a)の充電をし、電池B1を充電分極状態に移行させ、充電用SOC−OCV特性に応じて充電率SOCを推定できるようにしてもよい。
(3)前回の充電用SOC−OCV特性又は放電用SOC−OCV特性に応じて充電率SOCを推定してから充電及び放電を終了した後の時間に充電量ΔSOCc及び放電量ΔSOCdを取得し、充電量ΔSOCcが所定充電量aより小さく(ΔSOCc<a)、かつ放電量ΔSOCdが所定放電量bより小さい(ΔSOCd<b)場合(充電量ΔSOCc及び放電量ΔSOCdが所定充電量a及び所定放電量bに満たない状態が継続する場合)、充放電部6は、所定充電量a以上(ΔSOCc≧a)の充電、又は、所定放電量b以上(ΔSOCd≧b)の放電をし、電池B1を充電分極状態又は放電分極状態に移行させ、充電用SOC−OCV特性又は放電用SOC−OCV特性に応じて充電率SOCを推定できるようにしてもよい。
充電量ΔSOCc及び放電量ΔSOCdが所定充電量a及び所定放電量bに満たない状態が継続する場合とは、例えば、前回の放電用SOC−OCV特性に応じて充電率SOCを推定してから所定充電量aに満たない充電をし、続けて、所定放電量bに満たない放電をする場合や、前回の充電用SOC−OCV特性に応じて充電率SOCを推定してから所定放電量bに満たない放電をし、続けて、所定充電量aに満たない充電ある。
このように、(1−1)(1−2)(2−1)(2−2)(3)によれば、充電量ΔSOCcが所定充電量aより小さい場合、又は、放電量ΔSOCdが所定放電量bより小さい場合に、所定充電量a以上の充電、又は、所定放電量b以上の放電をすることで、充電後の開回路電圧OCVcを充電用SOC−OCV特性(曲線21)、又は、放電後の開回路電圧OCVdを放電用SOC−OCV特性(曲線22)に沿うようにし、充電率SOCの推定精度を向上させる。
また、(3)によれば、充電量ΔSOCc及び放電量ΔSOCdが所定充電量a及び所定放電量bに満たない状態が継続する場合は、電流積算によるSOC推定誤差が大きくなるため、所定充電量a以上の充電、又は、所定放電量b以上の放電をすることで、充電後の開回路電圧OCVcを充電用SOC−OCV特性(曲線21)、又は、放電後の開回路電圧OCVdを放電用SOC−OCV特性(曲線22)に沿うようにし、充電率SOCを推定することで、大きくなったSOC推定誤差を小さくできる。
なお、充放電部6は、所定充電量aの充電をすると電池B1が過充電になる場合、所定放電量b以上の放電をする。また、充放電部6は、所定放電量bの放電をすると電池B1が過放電になる場合、所定充電量a以上の充電をする。このように充放電を制御することで、電池B1の劣化を防止することができる。
充電率推定装置の動作について説明する。
図4は、充電率推定装置の動作の一実施例を示す図である。ステップS1では、制御回路4が、充電後の開回路電圧OCVcを用いて、充電用SOC−OCV特性情報を参照し、又は、放電後の開回路電圧OCVdを用いて、放電用SOC−OCV特性情報を参照し、充電率SOCの推定をする。続いて、制御回路4は、充電量ΔSOCc又は放電量ΔSOCdを、充放電が開始してから終了するまで求める。
ステップS2では、制御回路4が、充放電が終了した場合(Yes)、ステップS3に移行し、充放電が終了していない場合(No)、ステップS2で充放電が終了するのを待つ。
ステップS3では、制御回路4が、充電量ΔSOCcが所定充電量aより小さい場合、又は、放電量ΔSOCdが所定放電量bより小さい場合には(Yes:所定充電量a>充電量ΔSOCc、又は、所定放電量b>放電量ΔSOCd)、ステップS4に移行し、充電量ΔSOCcが所定充電量a以上の場合、又は、放電量ΔSOCdが所定放電量b以上の場合には(No:所定充電量a≦充電量ΔSOCc、又は、所定放電量b≦放電量ΔSOCd)、ステップS5に移行する。
ステップS4では、制御回路4が、充電装置CHG又は補機バッテリなどから電池B1に所定充電量a以上の充電をし、充電後に得られる開回路電圧OCVcを用いて、充電用SOC−OCV特性情報を参照し、充電率SOCの推定ができる状態にする。又は、ステップS4では、制御回路4が、電池B1から負荷LD又は補機などへ所定放電量b以上の放電し、放電後に得られる開回路電圧OCVdを用いて、放電用SOC−OCV特性情報を参照し、充電率SOCの推定ができる状態にする。
なお、ステップS4の詳細については、上記(1−1)(1−2)(2−1)(2−2)(3)の記載を参照。
なお、制御回路4は、所定充電量aの充電をすると電池B1が過充電になる場合、所定放電量b以上の放電をする。また、充放電部6は、所定放電量bの放電をすると電池B1が過放電になる場合、所定充電量a以上の充電をする。このように充放電を制御することで、電池B1の劣化を防止することができる。
ステップS5では、制御回路4が、充電後の開回路電圧OCVcを用いて、充電用SOC−OCV特性情報を参照し、充電率SOCの推定する。又は、ステップS5では、制御回路4が、放電後の開回路電圧OCVdを用いて、放電用SOC−OCV特性情報を参照し、充電率SOCの推定する。
このように、ステップS1からステップS5の処理を実行することで、充電量ΔSOCcが所定充電量aより小さい場合、又は、放電量ΔSOCdが所定放電量bより小さい場合に、所定充電量a以上の充電、又は、所定放電量b以上の放電をすることで、充電後の開回路電圧OCVcを充電用SOC−OCV特性(曲線21)、又は、放電後の開回路電圧OCVdを放電用SOC−OCV特性(曲線22)に沿うようにし、充電率SOCの推定精度を向上させる。
また、ステップS1からS3、ステップS4(1−1)のa2だけの充電処理、ステップS5の処理を実行することで、更に、電池B1を充電分極状態に移行させる充電量を抑えることができる。又は、ステップS1からS3、ステップS4(2−1)のb2だけの放電処理、ステップS5の処理を実行することで、更に、電池B1を放電分極状態に移行させる放電量を抑えることができる。
また、ステップS1からステップS4(3)、ステップS5の処理を実行することで、充電量ΔSOCc及び放電量ΔSOCdが所定充電量a及び所定放電量bに満たない状態が継続する場合は、電流積算によるSOC推定誤差が大きくなるため、所定充電量a以上の充電、又は、所定放電量b以上の放電をすることで、充電後の開回路電圧OCVcを充電用SOC−OCV特性(曲線21)、又は、放電後の開回路電圧OCVdを放電用SOC−OCV特性(曲線22)に沿うようにし、充電率SOCを推定することで、大きくなったSOC推定誤差を小さくできる。
なお、蓄電装置1が例えば、PHVなどの車両に搭載されている場合、EV走行を休止中に、エンジンを用いて所定充電量a以上の充電をしてもよい。その場合、充電装置CHGと負荷LDは共に車両内に搭載されるため、スイッチSW1とSW2とを共通化した一つのスイッチでも構わない。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
1 蓄電装置
2 電流計
3 電圧計
4 制御回路
5 充電率推定部
6 充放電部
B1 電池
CHG 充電装置
LD 負荷
SW1、SW2 スイッチ

Claims (4)

  1. 充電後に得られる開回路電圧と充電率との関係を示す充電用SOC−OCV特性と、放電後に得られる開回路電圧と前記充電率との関係を示す放電用SOC−OCV特性とが異なる電池の前記充電率を推定する充電率推定装置であって、
    前回の前記放電用SOC−OCV特性に応じて前記充電率を推定してから充電終了までの時間に得た充電量が所定充電量以上の場合、充電後に得られる開回路電圧を用いて、前記充電用SOC−OCV特性を示す記憶部に記憶されている充電用SOC−OCV特性情報を参照し、前記充電後に得られる開回路電圧に対応する前記充電率を求め、
    前回の前記充電用SOC−OCV特性に応じて前記充電率を推定してから放電終了までの時間に得た放電量が所定放電量以上の場合、放電後に得られる開回路電圧を用いて、前記放電用SOC−OCV特性を示す前記記憶部に記憶されている放電用SOC−OCV特性情報を参照し、前記放電後に得られる開回路電圧に対応する前記充電率を求める充電率推定部と、
    前記充電量が前記所定充電量より小さい場合、又は、前記放電量が前記所定放電量より小さい場合には、前記所定充電量以上の充電、又は、前記所定放電量以上の放電をする充放電部と、
    を有することを特徴とする充電率推定装置。
  2. 請求項1に記載の充電率推定装置であって、
    前記充放電部は、
    前記充電量が前記所定充電量より小さく、かつ前記放電量が前記所定放電量より小さい場合、前記所定充電量以上の充電、又は、前記所定放電量以上の放電をする、
    ことを特徴とする充電率推定装置。
  3. 請求項1又は2に記載の充電率推定装置であって、
    前記充放電部は、
    前記所定充電量の充電をすると過充電になる場合、前記所定放電量以上の放電をする、
    ことを特徴とする充電率推定装置。
  4. 請求項1又は2に記載の充電率推定装置であって、
    前記充放電部は、
    前記所定放電量の放電をすると過放電になる場合、前記所定充電量以上の充電をする、
    ことを特徴とする充電率推定装置。
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