JP2018132336A - ガスセンサ素子及びガス検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】比較的安価に製造できるガスセンサ素子及びガス検出装置を提供することを課題とする。【解決手段】本発明の一態様に係るガスセンサ素子は、熱電変換によりガスを検出するガスセンサ素子であって、p型キャリアを有する有機熱電材料又は無機微粒子熱電材を含むp型部と、前記p型部に接続され、n型キャリアを有する有機熱電材料又は無機微粒子熱電材を含むn型部とを有する検出体を備えることを特徴とする。前記p型部がp型にドープされたカーボンナノチューブを含み、前記n型部がn型にドープされたカーボンナノチューブを含んでもよい。前記検出体が、前記p型部及びn型部が設けられる基材をさらに有し、前記p型部及びn型部が前記基材に積層されていてもよい。前記検出体が三次元形状を有してもよい。前記検出体がシート状の材料を折り曲げて形成されていてもよい。本発明の一態様に係るガス検出装置は、上述のガスセンサ素子を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、ガスセンサ素子及びガス検出装置に関する。
例えば温度を測定することによって例えば水素等のガスの濃度を検出するガスセンサが知られている。このようなガスセンサとしては、ヒータから気体が奪う熱を測定することにより気体中に含まれる特定のガスの濃度を検出する熱伝導式ガスセンサや、気体中の可燃性ガスの燃焼(酸化)により発生する熱を測定することにより可燃性ガスの濃度を検出する接触燃焼式ガスセンサが知られている。
前記熱伝導式ガスセンサは、ガスの熱伝導率が種類によって異なることを利用して特定のガスの濃度を検出するものであり、比較的熱伝導率が大きい水素の検出に好適に用いることができる。熱伝導式ガスセンサは、測温部をヒータで加熱しつつガスに接触させ、測温部にヒータから加えられる熱量とガスが測温部から奪う熱量とがバランスする温度を測定することで、気体中に含まれる高熱伝導率ガスの濃度を検出する。
具体例として、特開2015−227822号公報に開示される熱伝導式ガスセンサは、化学気相成長(Chemical Vapor Deposition)技術を用いて、基板の表面に絶縁膜を形成し、絶縁膜の表面に測温部として薄膜サーミスタを形成したものである。
また、前記接触燃焼式ガスセンサは、測温部の表面に可燃性ガスを燃焼させる触媒を配置し、気体中の可燃性ガスの燃焼による気体の温度上昇を測定することによって、気体中の可燃性ガスの濃度を検出する。
具体例として、特開2008−233030号公報に開示される接触燃焼式ガスセンサは、シリコン基板上にポリシアンとアルミニウム等の異種金属を接合してゼーベック効果を有するサーモパイルを成膜形成し、このサーモパイルの上にスパッタリングにより触媒層を形成したものである。
このような従来の熱伝導式ガスセンサ及び接触燃焼式ガスセンサは、半導体製造技術を用いた金属材料の成膜、フォトリソグラフィ及びエッチングによって測温部を形成するため、高価な製造設備が必要である。また、三次元化、大面積化、薄型化、高感度化、高速応答化及び軽量化が困難であった。
前記不都合に鑑みて、本発明は、三次元化、大面積化、薄型化、高感度化、高速応答化及び軽量化が容易で、比較的安価に製造できるガスセンサ素子及びこれを用いたガス検出装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するためになされた本発明の一態様に係るガスセンサ素子は、熱電変換によりガスを検出するガスセンサ素子であって、p型キャリアを有する有機熱電材料又は無機微粒子熱電材を含むp型部と、前記p型部に接続され、n型キャリアを有する有機熱電材料又は無機微粒子熱電材を含むn型部とを有する検出体を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係るガスセンサ素子において、前記p型部がp型にドープされたカーボンナノチューブを含み、前記n型部がn型にドープされたカーボンナノチューブを含むことが好ましい。
本発明の一態様に係るガスセンサ素子において、前記検出体が、前記p型部及びn型部が設けられる基材をさらに有し、前記p型部及びn型部が前記基材に積層されていることが好ましい。
本発明の一態様に係るガスセンサ素子において、前記検出体が三次元形状を有することが好ましい。
本発明の一態様に係るガスセンサ素子において、前記検出体がシート状の材料を折り曲げて形成されていることが好ましい。
また、前記課題を解決するためになされた別の発明は、上述のガスセンサ素子を備えるガス検出装置である。
本発明の一態様に係るガスセンサ素子及びガス検出装置は、p型キャリアを有する有機熱電材料又は無機微粒子熱電材料、並びにn型キャリアを有する有機熱電材料又は無機微粒子熱電材料を用いるため、熱電変換を行う測温部を例えば織布、塗膜等によって形成することができるので、三次元化、大面積化、薄型化、高感度化、高速応答化及び軽量化が容易であり、さらに比較的安価に製造できる。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
図1及び図2に、本発明のガスセンサ素子の一実施形態である接触燃焼式ガスセンサ素子を示す。
図1及び図2に、本発明のガスセンサ素子の一実施形態である接触燃焼式ガスセンサ素子を示す。
当該接触燃焼式ガスセンサ素子は、方形枠状のベース部材1と、ベース部材1の長手方向両側の2辺間に掛け渡すよう配設されるシート状の検出体2とを備える。
〔ベース部材〕
ベース部材1は、検出体2を支持すると共に、温度によってガスを検出する際の基準温度を定める。このため、ベース部材1は使用時に容易に温度が上昇しないよう、熱容量が大きいことが好ましい。
ベース部材1は、検出体2を支持すると共に、温度によってガスを検出する際の基準温度を定める。このため、ベース部材1は使用時に容易に温度が上昇しないよう、熱容量が大きいことが好ましい。
ベース部材1の材質としては、例えばシリコン、アルミニウム、銅、各種合金等の金属を用いることができ、アルミナ、窒化アルミニウム、ガラス等の絶縁性を有するものであってもよい。
〔検出体〕
検出体2は、絶縁性を有するシート状の基材3と、基材3の表面に積層され、例えばカーボンナノチューブから形成される熱電層4と、検出体2の長手方向中央部において熱電層4の積層される触媒層5と、基材3の裏面に配設されるヒータ6と、熱電層4の長手方向両端の表面に短手方向の幅全体に亘って設けられる一対の電極7とを有する。
検出体2は、絶縁性を有するシート状の基材3と、基材3の表面に積層され、例えばカーボンナノチューブから形成される熱電層4と、検出体2の長手方向中央部において熱電層4の積層される触媒層5と、基材3の裏面に配設されるヒータ6と、熱電層4の長手方向両端の表面に短手方向の幅全体に亘って設けられる一対の電極7とを有する。
当該接触燃焼式ガスセンサ素子は、検出体2の表面側に電極7を介して熱電層4の両端間の電位を測定するための一対の検出配線8が接続され、検出体2の両端裏面側にヒータ6に電力を供給するための一対のヒータ配線9が接続される。検出配線8及びヒータ配線9は、例えば導電性接着剤等によって検出体2に接続することができる。一方、ヒータ配線9を接続する導電性接着剤は、検出体2をベース部材1に取り付ける接着剤を兼ねることができる。
<基材>
基材3としては、樹脂製シートを用いることができる。この樹脂製シートとしては、絶縁性及び強度に優れるポリイミドシートが好適に用いられる。
基材3としては、樹脂製シートを用いることができる。この樹脂製シートとしては、絶縁性及び強度に優れるポリイミドシートが好適に用いられる。
<熱電層>
熱電層4は、カーボンナノチューブを含むことで、温度差に応じて起電力を生じるゼーベック効果(熱電変換)を発現する。
熱電層4は、カーボンナノチューブを含むことで、温度差に応じて起電力を生じるゼーベック効果(熱電変換)を発現する。
より詳しくは、熱電層4は、一方の端部から触媒層5積層領域に至る部分に、p型キャリアを有し、正のゼーベック係数を有するp型部10が配置され、他方の端部から触媒層5積層領域に至る部分にn型キャリアを有し、負のゼーベック係数を有するn型部11が配置される。熱電層4は、p型部10とn型部11とが互いに接していてもよく、両者の間に導電性を有する中間領域(例えば金属層、ドープしていないカーボンナノチューブを含有する材料層、p型のドーパント及びn型のドーパントが共に導入された領域等)が設けられていてもよい。
(p型部)
p型部10は、p型にドープされた複数のカーボンナノチューブを含む。複数のカーボンナノチューブは、互いに当接し合い導電性を発現する。
p型部10は、p型にドープされた複数のカーボンナノチューブを含む。複数のカーボンナノチューブは、互いに当接し合い導電性を発現する。
p型部10は、正のゼーベック係数を有し、p型部10の両端に温度差がある場合、温度が高い側の電位が高くなる。
p型部10は、カーボンナノチューブの不織布(抄造体を含む)、一方向に引き揃えたカーボンナノチューブのシート状体に樹脂を含浸したもの、カーボンナノチューブとバインダとを含む塗工層等から形成することができる。中でも、p型部10は、カーボンナノチューブの向きがランダムであることによって異方性を有しない不織布又は塗工層から形成することが好ましい。
このように、p型部10が等方性であることによって、熱電層4ひいては当該接触燃焼式ガスセンサ素子の形状の自由度が大きく、利用範囲を大きくすることができる。また、不織布や塗工層を用いることで、カーボンナノチューブの飛散を抑制することができ、当該接触燃焼式ガスセンサ素子の製造が容易となる。
また、p型部10を基材3の表面に層状に積層して形成することで、検出体2の形成が容易である共に、検出体2を折り曲げ可能なシート状に形成することができる。
p型部10に含まれるカーボンナノチューブは、ゼーベック効果が比較的大きくなる半導体的な性質を有するカーボンナノチューブが好ましい。また、p型部10に含まれるカーボンナノチューブとしては、単層のシングルウォールナノチューブ(SWNT)や、多層のマルチウォールナノチューブ(MWNT)を用いることができるが、半導体的性質を有するものが得易いシングルウォールナノチューブが好適に用いられる。
p型部10に含まれるカーボンナノチューブをp型にドープするドーパントとしては、例えばテトラシアノキノジメタン、9H−カルバゾール、9H−カルバゾール−4−オール、ピラジン等が挙げられる。
p型部10に含まれるカーボンナノチューブのドープは、溶剤にドーパントを溶解した溶液を用いて行うことができる。この溶液によるドープは、p型部10を形成する材料に配合される原料であるカーボンナノチューブに対して行ってもよく、カーボンナノチューブを含む材料を熱電層4全体の形状に成形した後に選択的にドーパント溶液を塗布又は散布することで行ってもよい。このドーパントの選択的な塗布又は散布は、p型部10形成領域が開口したマスクを用いて行うことができ、インクジェットプリンタ等を用いて行うこともできる。
(n型部)
n型部11は、ドーパントが異なることを除いてp型部10と同様に構成することができる。
n型部11は、ドーパントが異なることを除いてp型部10と同様に構成することができる。
n型部11は、負のゼーベック係数を有し、n型部11の両端に温度差がある場合、温度が高い側の電位が低くなる。
n型部11に含まれるカーボンナノチューブをn型にドープするドーパントとしては、例えば、ポリエチレンイミン、ポリビニルピロリドン、トリフェニルホスフィン、トリス(p−メトキシフェニル)ホスフィン、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、インドール等が挙げられる。
なお、本実施形態では、p型部10及びn型部11は、無機微粒子熱電材料としてカーボンナノチューブを含むものとして説明しているが、これに替えて、例えばフラーレン(C60)、Bi−Te等、カーボンナノチューブ以外無機微粒子熱電材料を含む有機膜などを使用してもよく、また、例えばPEDOT/PSS「ポリ(4−スチレンスルホン酸)をドープしたポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)」等の有機熱電材料を含むものを使用してもよい。
<触媒層>
触媒層5は、酸化触媒を含有し、酸化触媒の触媒作用によって水素等の可燃性ガスを酸化させるために配設される。
触媒層5は、酸化触媒を含有し、酸化触媒の触媒作用によって水素等の可燃性ガスを酸化させるために配設される。
触媒層5は、例えば酸化触媒とそのバインダとを含む塗料の塗工、酸化触媒のスパッタリング等によって形成することができる。
触媒層5の酸化触媒としては、例えば白金、パラジウム、ロジウム、イリジウム、ニッケル等を用いることができ、中でも触媒作用に優れる白金が好適に用いられる。
塗工用の触媒層5としては、触媒微粒子と触媒微粒子を担持するための担体とから構成された酸化触媒を用いることが好ましい。特に、白金微粒子を5質量%以上30質量%以下の割合で多孔質アルミナ(γ−アルミナ)等の担体に担持させたものは、触媒層5上での水素と酸素の反応性が高いため好適である。また、多孔質アルミナ(γ−アルミナ)等からなる担体上で分散しているため絶縁性を有する。
また、多層カーボンナノチューブを触媒層5の触媒用担体として用いたり、触媒層5の触媒として用いてもよい。
<ヒータ>
ヒータ6は、触媒層5の触媒活性を維持できる温度に加熱するために設けられる抵抗発熱体とすることができる。可燃性ガスが水素である場合、水素と酸素との反応により生成した水膜が触媒層5表面を覆うと、水素と酸素との反応が阻害される。これを防止するため、100℃以上の温度で触媒5を加熱して触媒層5表面に生成した水を気化させるのが好ましい。加熱温度が高い場合、白金微粒子が多孔質アルミナ(γ−アルミナ)等からなる担体上で凝集して白金の表面積が減少することにより感度劣化が早く(ガスセンサの寿命が短く)なる。長寿命化と高感度化を両立させる触媒層5の加熱温度としては、約120℃が好適である。
ヒータ6は、触媒層5の触媒活性を維持できる温度に加熱するために設けられる抵抗発熱体とすることができる。可燃性ガスが水素である場合、水素と酸素との反応により生成した水膜が触媒層5表面を覆うと、水素と酸素との反応が阻害される。これを防止するため、100℃以上の温度で触媒5を加熱して触媒層5表面に生成した水を気化させるのが好ましい。加熱温度が高い場合、白金微粒子が多孔質アルミナ(γ−アルミナ)等からなる担体上で凝集して白金の表面積が減少することにより感度劣化が早く(ガスセンサの寿命が短く)なる。長寿命化と高感度化を両立させる触媒層5の加熱温度としては、約120℃が好適である。
但し、ヒータ6は、検出体2の両端の温度を上昇させないよう、触媒層5の積層領域において選択的に発熱するよう形成されることが好ましい。具体的には、ヒータ6は、触媒層5の積層領域で線幅が小さく、延長距離が大きくなるよう蛇行して形成され、触媒層5の非積層領域では発熱しないよう線幅が大きく、直線的に形成される金属層とすることができる。また、ヒータ6は、例えばカーボンナノチューブ等の導電性フィラーを含む樹脂組成物の塗工層によって形成してもよい。
<作用>
当該接触燃焼式ガスセンサ素子において、ヒータ6が発熱すると、熱電層4の両端と中央部との間で温度差が生じ、その温度差により起電力が発生する。触媒層5に水素等の可燃性ガスが接触すると、被検ガス中の酸素と触媒表面で反応して水となる際に発生する反応熱により触媒層5が発熱することにより、熱電層4の両端と中央部との間の温度差が増大する。熱電層4は、両端部と中央部(触媒層5積層領域)との温度差に応じて起電力が増大するので、当該接触燃焼式ガスセンサ素子は、被検ガス中の水素等の可燃性ガスの濃度に応じて電圧が増加する。
当該接触燃焼式ガスセンサ素子において、ヒータ6が発熱すると、熱電層4の両端と中央部との間で温度差が生じ、その温度差により起電力が発生する。触媒層5に水素等の可燃性ガスが接触すると、被検ガス中の酸素と触媒表面で反応して水となる際に発生する反応熱により触媒層5が発熱することにより、熱電層4の両端と中央部との間の温度差が増大する。熱電層4は、両端部と中央部(触媒層5積層領域)との温度差に応じて起電力が増大するので、当該接触燃焼式ガスセンサ素子は、被検ガス中の水素等の可燃性ガスの濃度に応じて電圧が増加する。
なお、触媒層5がない参照体と、触媒層5がある検出体との差分出力を計測することにより、温度、湿度、風速などの測定環境の変化に起因した出力電圧のドリフトが低減できる。この場合、被検ガス中の水素等の可燃性ガスの濃度に略比例した電圧を出力する。参照体としては、例えば、図1及び図2において、触媒層5を省略したものを用いることができる。検出体と物性値(表面積、比熱、放射率、質量等)を近づけることによりドリフトを更に低減するため、図1及び図2における触媒層5の代わりに、多孔質アルミナ(γ−アルミナ)等からなる担体を配設したものを参照体として用いてもよい。
<利点>
当該接触燃焼式ガスセンサ素子において、熱電変換を行う熱電層4は、p型にドープされたカーボンナノチューブによって正のゼーベック係数を有するp型部10と、n型にドープされたカーボンナノチューブによって負のゼーベック係数を有するn型部11とにより構成されるので、半導体製造技術を用いずに形成できる。このため、当該接触燃焼式ガスセンサ素子は、比較的安価に製造できる。熱電層4に加えて、触媒層5(担体、触媒)及びヒータ6のうち少なくとも一つを高熱伝導性のカーボンナノチューブを含有する材料で構成することにより、高速応答化、高感度化及び軽量化が容易となる。
当該接触燃焼式ガスセンサ素子において、熱電変換を行う熱電層4は、p型にドープされたカーボンナノチューブによって正のゼーベック係数を有するp型部10と、n型にドープされたカーボンナノチューブによって負のゼーベック係数を有するn型部11とにより構成されるので、半導体製造技術を用いずに形成できる。このため、当該接触燃焼式ガスセンサ素子は、比較的安価に製造できる。熱電層4に加えて、触媒層5(担体、触媒)及びヒータ6のうち少なくとも一つを高熱伝導性のカーボンナノチューブを含有する材料で構成することにより、高速応答化、高感度化及び軽量化が容易となる。
また、カーボンナノチューブによって熱電効果を付与した熱電層4は、立体的に形成したり、平面的に形成したものを折り曲げたりすることができる。このため、当該接触燃焼式ガスセンサ素子は、形状の自由度が高く、可撓性を有するものとすることもでき、大面積化、薄型化及び軽量化が容易である。
なお、更なる高感度化や小型化のために、触媒層5を熱電層4上に配設する代わりに、熱電層4、ヒータ6の両方の上に配設してもよい。この場合、気体の置換を促進するために、検出体2に開口部を設けてもよい。また、ヒータ6上のみに触媒層5を配設してもよい。この場合、基材3に対する熱電層4、ヒータ6の上下関係を逆にするのが好ましい。
[第二実施形態]
図3及び図4に、本発明のガスセンサ素子の図1とは異なる実施形態である熱伝導式ガスセンサ素子を示す。
図3及び図4に、本発明のガスセンサ素子の図1とは異なる実施形態である熱伝導式ガスセンサ素子を示す。
当該熱伝導式ガスセンサ素子は、方形枠状のベース部材1と、ベース部材1の長手方向両側の2辺間に掛け渡すよう配設され、側面視で中央部がジグザグに折り曲げられたシート状の検出体2aとを備える。
図3の熱伝導式ガスセンサ素子におけるベース部材1の構成は、図1の接触燃焼式ガスセンサ素子におけるベース部材1の構成と同様とすることができる。このため、図3の熱伝導式ガスセンサ素子のベース部材1についての説明は省略する。
〔検出体〕
検出体2aは、絶縁性を有するシート状の基材3と、基材3の表面に積層される熱電変換材料から形成される熱電層4と、基材3の裏面に配設されるヒータ6と、熱電層4の両端に設けられる一対の電極7とを有する。
検出体2aは、絶縁性を有するシート状の基材3と、基材3の表面に積層される熱電変換材料から形成される熱電層4と、基材3の裏面に配設されるヒータ6と、熱電層4の両端に設けられる一対の電極7とを有する。
当該熱伝導式ガスセンサ素子は、検出体2aの電極7の表面側に熱電層4の両端間の電位を測定するための一対の検出配線8が接続され、検出体2aの両端裏面側にヒータ6に電力を供給するための一対のヒータ配線9が接続される。
図3の熱伝導式ガスセンサ素子における検出体2aの構成は、中央部が折り曲げられていることと、触媒層を有しないこととを除いて、図1の接触燃焼式ガスセンサ素子の検出体2の構成と同様とすることができる。このため、図3の熱伝導式ガスセンサ素子の検出体2aについて、図1の接触燃焼式ガスセンサ素子の検出体2と同じ構成要素には同じ符号を付して重複する説明を省略する。
<作用>
当該熱伝導式ガスセンサ素子は、ヒータ6が熱電層4の中央部、つまりp型部10及びn型部11の互いに隣接する側の端部を加熱する。例えば、空気雰囲気下で被検ガスである水素の濃度を計測する場合、この熱電層4に接触する気体の熱伝導率が空気に比べて大きい水素等を含む場合、気体が熱電層4から奪う熱量が大きくなることで、p型部10及びn型部11の加熱される側の端部の平衡温度が低くなる。このため、当該熱伝導式ガスセンサ素子は、熱電層4の両端間に生じる電圧が、気体中の水素等の濃度に応じて変化する。なお、窒素雰囲気下において、窒素に比べて熱伝導率が小さい二酸化炭素の濃度を計測してもよい。
当該熱伝導式ガスセンサ素子は、ヒータ6が熱電層4の中央部、つまりp型部10及びn型部11の互いに隣接する側の端部を加熱する。例えば、空気雰囲気下で被検ガスである水素の濃度を計測する場合、この熱電層4に接触する気体の熱伝導率が空気に比べて大きい水素等を含む場合、気体が熱電層4から奪う熱量が大きくなることで、p型部10及びn型部11の加熱される側の端部の平衡温度が低くなる。このため、当該熱伝導式ガスセンサ素子は、熱電層4の両端間に生じる電圧が、気体中の水素等の濃度に応じて変化する。なお、窒素雰囲気下において、窒素に比べて熱伝導率が小さい二酸化炭素の濃度を計測してもよい。
<利点>
当該熱伝導式ガスセンサ素子も、熱電変換を行う熱電層4が、p型にドープされたカーボンナノチューブによって正のゼーベック係数を有するp型部10と、n型にドープされたカーボンナノチューブによって負のゼーベック係数を有するn型部11とにより構成されるので、大面積化、薄型化、高速応答化、高感度化及び軽量化が容易であり、比較的安価に製造できる。ヒータ6が形成された中央部をジグザグに折り曲げて水素等に接触する表面積を拡大することにより、ガスセンサ素子のサイズを拡大することなく高感度化が容易である。高感度化が不要の場合には、ガスセンサ素子の小型化や低コスト化が容易である。
当該熱伝導式ガスセンサ素子も、熱電変換を行う熱電層4が、p型にドープされたカーボンナノチューブによって正のゼーベック係数を有するp型部10と、n型にドープされたカーボンナノチューブによって負のゼーベック係数を有するn型部11とにより構成されるので、大面積化、薄型化、高速応答化、高感度化及び軽量化が容易であり、比較的安価に製造できる。ヒータ6が形成された中央部をジグザグに折り曲げて水素等に接触する表面積を拡大することにより、ガスセンサ素子のサイズを拡大することなく高感度化が容易である。高感度化が不要の場合には、ガスセンサ素子の小型化や低コスト化が容易である。
[第三実施形態]
図5及び図6に、本発明のガスセンサ素子のまた別の実施形態である接触燃焼式ガスセンサ素子を示す。
図5及び図6に、本発明のガスセンサ素子のまた別の実施形態である接触燃焼式ガスセンサ素子を示す。
当該接触燃焼式ガスセンサ素子は、板状のベース部材12と、ベース部材12の表面に積層される絶縁材13と、絶縁材13に表裏に露出する部分を有するよう縫い付けられる糸状乃至帯状の検出体14と、絶縁材13の表面に検出体14と接触しないよう配置されるヒータ15と、絶縁材13の表面に、検出体14の露出部分及びヒータ15を覆うよう積層される触媒層16とを備える。
〔ベース部材〕
ベース部材12は、他の構成要素を支持すると共に、検出体14の絶縁材13の裏面側に露出する部分に当接してガスを検出する際の基準温度を定める。このため、ベース部材12は使用時に容易に温度が上昇しないよう、熱容量が大きいことが好ましい。
ベース部材12は、他の構成要素を支持すると共に、検出体14の絶縁材13の裏面側に露出する部分に当接してガスを検出する際の基準温度を定める。このため、ベース部材12は使用時に容易に温度が上昇しないよう、熱容量が大きいことが好ましい。
ベース部材12の材質としては、例えばシリコン、アルミニウム、銅、各種合金、アルミナ、窒化アルミニウム、ガラス等を用いることができる。
〔絶縁材〕
絶縁材13は、検出体14を支持する部材である。この絶縁材13は、気体が接触する表面側から裏面側に熱を伝えにくいよう、熱伝導率が小さい材料から形成されることが好ましい。
絶縁材13は、検出体14を支持する部材である。この絶縁材13は、気体が接触する表面側から裏面側に熱を伝えにくいよう、熱伝導率が小さい材料から形成されることが好ましい。
この絶縁材13としては、例えば多孔質ポリイミドシート等を用いることができる。
〔検出体〕
検出体14は、絶縁材13を厚さ方向に貫通する部分と、絶縁材13の表裏面に沿って延びる部分とが交互に配置され、これらの絶縁材13の厚さ方向に貫通する部分と絶縁材13の表裏面に沿って延びる部分とが平面視で複数列並んで配置された三次元形状を有する。
検出体14は、絶縁材13を厚さ方向に貫通する部分と、絶縁材13の表裏面に沿って延びる部分とが交互に配置され、これらの絶縁材13の厚さ方向に貫通する部分と絶縁材13の表裏面に沿って延びる部分とが平面視で複数列並んで配置された三次元形状を有する。
検出体14は、多数のカーボンナノチューブが糸状又は帯状に成形されたものが樹脂で被覆されてなる。
検出体14は、その線長に沿ういずれかの方向を基準として、少なくとも絶縁材13の裏面側から表面側に向かう部分のカーボンナノチューブがp型にドープされたp型部17とされ、少なくとも絶縁材13の表面側から裏面側に向かう部分のカーボンナノチューブがn型にドープされたn型部18とされている。つまり、この検出体14は、交互に設けられる複数のp型部17及び複数のn型部18を有する。
図5の接触燃焼式ガスセンサ素子における検出体14のカーボンナノチューブ及びそのドーパントは、図1の接触燃焼式ガスセンサ素子における検出体2のカーボンナノチューブ及びそのドーパントと同様とすることができる。なお、図5の接触燃焼式ガスセンサ素子における検出体14は、強度の問題上、樹脂で被覆されるため、カーボンナノチューブのドープは樹脂で被覆する前、つまり絶縁材13に配置される前に行われる。
なお、本実施形態では、p型部17及びn型部18は、無機微粒子熱電材料としてカーボンナノチューブを含むものとして説明しているが、これに替えて、例えばフラーレン(C60)、Bi−Te等、カーボンナノチューブ以外無機微粒子熱電材料を含む有機膜などを使用してもよく、また、例えばPEDOT/PSS「ポリ(4−スチレンスルホン酸)をドープしたポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)」等の有機熱電材料を含むものを使用してもよい。
〔ヒータ〕
ヒータ15は、検出体14の露出部分を避けつつ、絶縁材13の表面側全体を加熱できるよう、蛇行して配設される。このヒータ15は、例えば導電性フィラーを含む樹脂組成物の塗工層又は金属層をパターニングしたものとすることができる。
ヒータ15は、検出体14の露出部分を避けつつ、絶縁材13の表面側全体を加熱できるよう、蛇行して配設される。このヒータ15は、例えば導電性フィラーを含む樹脂組成物の塗工層又は金属層をパターニングしたものとすることができる。
〔触媒層〕
触媒層16は、絶縁材13の表面に露出する検出体14を覆うよう積層される。この図5の接触燃焼式ガスセンサ素子における触媒層16の材質及び形成方法は、図1の接触燃焼式ガスセンサ素子における触媒層5の材質及び形成方法と同様とすることができる。
触媒層16は、絶縁材13の表面に露出する検出体14を覆うよう積層される。この図5の接触燃焼式ガスセンサ素子における触媒層16の材質及び形成方法は、図1の接触燃焼式ガスセンサ素子における触媒層5の材質及び形成方法と同様とすることができる。
<利点>
当該接触燃焼式ガスセンサ素子は、検出体14が、複数のp型部17及び複数のn型部18を直列接続することにより、直列の段数に比例して出力電圧が増幅できるため、可燃性ガスの検出感度が比較的大きい。
当該接触燃焼式ガスセンサ素子は、検出体14が、複数のp型部17及び複数のn型部18を直列接続することにより、直列の段数に比例して出力電圧が増幅できるため、可燃性ガスの検出感度が比較的大きい。
また、当該接触燃焼式ガスセンサ素子では、三次元形状を有することによって、各p型部17及び各n型部18をヒータ15に加熱される領域とベース部材12によって温度が維持される領域との間に延びるよう効率よく配置することができるので、気体中の低濃度の可燃性ガスを検出できる。
[第四実施形態]
図7及び図8に、本発明のガスセンサ素子のさらに別の実施形態である接触燃焼式ガスセンサ素子を示す。
図7及び図8に、本発明のガスセンサ素子のさらに別の実施形態である接触燃焼式ガスセンサ素子を示す。
当該接触燃焼式ガスセンサ素子は、板状のベース部材12aと、ベース部材12aの表面に積層される絶縁材13aと、デッキプレートのように台形状の波形に折り曲げられたシート状体からなり、絶縁材13aに底辺が表裏に露出するよう埋設される検出体14aと、絶縁材13a及びこの絶縁材13aから露出する検出体14aの表面を覆う絶縁層19と、絶縁層19の表面に、検出体14aの絶縁材13aからの露出部分に沿って配設され、酸化触媒を含む材料から形成されるヒータ15aとを備える。
〔ベース部材〕
図7の接触燃焼式ガスセンサ素子におけるベース部材12aは、図5の接触燃焼式ガスセンサ素子におけるベース部材12と同様の材料から形成される。
図7の接触燃焼式ガスセンサ素子におけるベース部材12aは、図5の接触燃焼式ガスセンサ素子におけるベース部材12と同様の材料から形成される。
本実施形態のベース部材12aは、検出体14aの端部に接する位置に表裏に貫通するよう設けられる電極20を有する。これにより、当該接触燃焼式ガスセンサ素子は、ベース部材12aの検出体14aと反対側の面に配線することができる。
〔絶縁材〕
絶縁材13aは、検出体14aを支持する部材である。この絶縁材13aは、気体が接触する表面側から裏面側に熱を伝えにくいよう、例えば多孔質ポリイミド等の熱伝導率が小さい材料から形成されることが好ましい。
絶縁材13aは、検出体14aを支持する部材である。この絶縁材13aは、気体が接触する表面側から裏面側に熱を伝えにくいよう、例えば多孔質ポリイミド等の熱伝導率が小さい材料から形成されることが好ましい。
〔検出体〕
また、検出体14aは、カーボンナノチューブがp型にドープされたp型部17aとカーボンナノチューブがn型にドープされたn型部18aとが交互に形成されている。具体的には、台形波形に折り曲げられたシート材のベース部材12aに接する底辺部分と絶縁層19に接する頂辺部分とでp型部17aとn型部18aとが入れ替わるよう、カーボンナノチューブがドープされている。
また、検出体14aは、カーボンナノチューブがp型にドープされたp型部17aとカーボンナノチューブがn型にドープされたn型部18aとが交互に形成されている。具体的には、台形波形に折り曲げられたシート材のベース部材12aに接する底辺部分と絶縁層19に接する頂辺部分とでp型部17aとn型部18aとが入れ替わるよう、カーボンナノチューブがドープされている。
この検出体14aは、カーボンナノチューブを含む不織布にドーパントを選択的に塗布したシート状材料を折り曲げて形成することができる。
なお、本実施形態では、p型部17a及びn型部18aは、無機微粒子熱電材料としてカーボンナノチューブを含むものとして説明しているが、これに替えて、例えばフラーレン(C60)、Bi−Te等、カーボンナノチューブ以外無機微粒子熱電材料を含む有機膜などを使用してもよく、また、例えばPEDOT/PSS「ポリ(4−スチレンスルホン酸)をドープしたポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)」等の有機熱電材料を含むものを使用してもよい。
図7の接触燃焼式ガスセンサ素子における検出体14aのカーボンナノチューブ及びそのドーパントは、図1の接触燃焼式ガスセンサ素子における検出体2のカーボンナノチューブ及びそのドーパントと同様とすることができる。
〔絶縁層〕
絶縁層19は、検出体14aとヒータ15aとを絶縁するための層である。当該接触燃焼式ガスセンサ素子では、検出体14aが絶縁層19を介してガスの燃焼による発熱を検出するため、絶縁層19は、例えばポリイミドフィルム等の薄いシートを用いることが好ましい。
絶縁層19は、検出体14aとヒータ15aとを絶縁するための層である。当該接触燃焼式ガスセンサ素子では、検出体14aが絶縁層19を介してガスの燃焼による発熱を検出するため、絶縁層19は、例えばポリイミドフィルム等の薄いシートを用いることが好ましい。
〔ヒータ〕
ヒータ15aは、酸化触媒としての機能を兼ねており、検出体14aの頂辺部分に沿って配置される。つまり、ヒータ15aは、自身の発熱により触媒活性を維持する酸化触媒である。
ヒータ15aは、酸化触媒としての機能を兼ねており、検出体14aの頂辺部分に沿って配置される。つまり、ヒータ15aは、自身の発熱により触媒活性を維持する酸化触媒である。
このヒータ15a、例えば白金の多孔質体、白金を含有する合金等から形成することができる。
<利点>
当該接触燃焼式ガスセンサ素子は、検出体14aがシート状体を折り曲げて形成されているので、p型部17a及びn型部18aの総面積が大きく、複数のp型部17a及び複数のn型部18aを直列接続することにより、直列の段数に比例して出力電圧が増幅できるため、可燃性ガスの検出感度が比較的大きい。
当該接触燃焼式ガスセンサ素子は、検出体14aがシート状体を折り曲げて形成されているので、p型部17a及びn型部18aの総面積が大きく、複数のp型部17a及び複数のn型部18aを直列接続することにより、直列の段数に比例して出力電圧が増幅できるため、可燃性ガスの検出感度が比較的大きい。
[第五実施形態]
図9に、本発明の一実施形態である携帯型のガス検出装置を示す。
図9に、本発明の一実施形態である携帯型のガス検出装置を示す。
当該ガス検出装置は、プローブ21と本体22とを備える。
〔プローブ〕
プローブ21は、図10及び図11に示すように。それ自体が本発明のガスセンサ素子の一実施形態である概略筒状の接触燃焼式ガスセンサ素子23と、この接触燃焼式ガスセンサ素子23の内側に配置される筒状の多孔質ヒータ24と、接触燃焼式ガスセンサ素子23及び多孔質ヒータ24を支持するスペーサ25と、プローブ21の内部に異物が浸入することを防止するフィルタ26とを有する。
プローブ21は、図10及び図11に示すように。それ自体が本発明のガスセンサ素子の一実施形態である概略筒状の接触燃焼式ガスセンサ素子23と、この接触燃焼式ガスセンサ素子23の内側に配置される筒状の多孔質ヒータ24と、接触燃焼式ガスセンサ素子23及び多孔質ヒータ24を支持するスペーサ25と、プローブ21の内部に異物が浸入することを防止するフィルタ26とを有する。
〔本体〕
本体22は、内部にプローブ21を通して気体を吸引するファン27と、接触燃焼式ガスセンサ素子23の検出信号から可燃性ガスの濃度を算出する検出回路28と、ユーザに対する入出力インターフェースとなるタッチパネル付きフラットパネルディスプレイ29とを有する。
本体22は、内部にプローブ21を通して気体を吸引するファン27と、接触燃焼式ガスセンサ素子23の検出信号から可燃性ガスの濃度を算出する検出回路28と、ユーザに対する入出力インターフェースとなるタッチパネル付きフラットパネルディスプレイ29とを有する。
当該ガス検出装置は、気体を吸引して多孔質ヒータ24で加熱してから接触燃焼式ガスセンサ素子23に接触させて可燃性ガスを燃焼させ、その熱を接触燃焼式ガスセンサ素子23で検出する。
<接触燃焼式ガスセンサ素子>
接触燃焼式ガスセンサ素子23は、円筒状のベース部材30と、このベース部材30の内周面に取り付けられる検出体31とを有する。
接触燃焼式ガスセンサ素子23は、円筒状のベース部材30と、このベース部材30の内周面に取り付けられる検出体31とを有する。
(ベース部材)
ベース部材30は、周囲の空気によって冷却され、検出体31に基準温度を提供する。
ベース部材30は、周囲の空気によって冷却され、検出体31に基準温度を提供する。
(検出体)
検出体31は、カーボンナノチューブを含むシート状材料を折り曲げて形成されている。より詳しくは、この検出体31は、カーボンナノチューブがp型にドープされたp型部32とカーボンナノチューブがn型にドープされたn型部33とが交互に形成され、p型部32及びn型部33がそれぞれZ字状となり、p型部32とn型部33との境界がベース部材30に固定される外周面と、多孔質ヒータ24に対向する内周面とに配置されるよう折り曲げられてプローブ21内にコンパクトに収納されている。
検出体31は、カーボンナノチューブを含むシート状材料を折り曲げて形成されている。より詳しくは、この検出体31は、カーボンナノチューブがp型にドープされたp型部32とカーボンナノチューブがn型にドープされたn型部33とが交互に形成され、p型部32及びn型部33がそれぞれZ字状となり、p型部32とn型部33との境界がベース部材30に固定される外周面と、多孔質ヒータ24に対向する内周面とに配置されるよう折り曲げられてプローブ21内にコンパクトに収納されている。
図10の接触燃焼式ガスセンサ素子23における検出体31の無機微粒子熱電材又は有機熱電材料、及びそのドーパントは、図1の接触燃焼式ガスセンサ素子における検出体2の無機微粒子熱電材又は有機熱電材料、及びそのドーパントと同様とすることができる。
また、検出体31は、多孔質ヒータ24に対向する面に触媒層34が形成されている。この触媒層34は、例えばアルミナに白金を担持したもの等から形成することができる。
また、この触媒層34は、導電性を有しないものとされ、多孔質ヒータ24に対向する面に隣接する面の端部に延在するよう形成されることで、検出体31の隣接部分の短絡を防止することができる。
<多孔質ヒータ>
多孔質ヒータ24は、気体が通過できるよう孔同士がつながった、所謂連通多孔質に形成される抵抗発熱体である。この多孔質ヒータ24は、周方向1箇所に絶縁部35が設けられ、絶縁部35の両側に電源が接続され、周方向に電流が流れて発熱するよう構成されている。
多孔質ヒータ24は、気体が通過できるよう孔同士がつながった、所謂連通多孔質に形成される抵抗発熱体である。この多孔質ヒータ24は、周方向1箇所に絶縁部35が設けられ、絶縁部35の両側に電源が接続され、周方向に電流が流れて発熱するよう構成されている。
この多孔質ヒータ24の温度としては、可燃性ガスの温度を接触燃焼式ガスセンサ素子23の触媒層34で触媒作用により燃焼させられる程度に昇温することができる温度とされ、例えば120℃程度とすることができる。また、多孔質ヒータ24は輻射(放射)により触媒層34を加熱することができる。
<スペーサ>
スペーサ25は、図10に示すように、接触燃焼式ガスセンサ素子23及び多孔質ヒータ24を保持して、多孔質ヒータ24を通過した気体が接触燃焼式ガスセンサ素子23に接触してから本体22に流れるよう流路を画定する。
スペーサ25は、図10に示すように、接触燃焼式ガスセンサ素子23及び多孔質ヒータ24を保持して、多孔質ヒータ24を通過した気体が接触燃焼式ガスセンサ素子23に接触してから本体22に流れるよう流路を画定する。
<利点>
当該ガス検出装置は、比較的安価でありながら可燃性ガスの検出感度が比較的大きい接触燃焼式ガスセンサ素子23を備えるので、安価で検出感度に優れる。
当該ガス検出装置は、比較的安価でありながら可燃性ガスの検出感度が比較的大きい接触燃焼式ガスセンサ素子23を備えるので、安価で検出感度に優れる。
[第六実施形態]
図12に、本発明の別の実施形態のガス検出装置42を備える漏れ検査装置を示す。
図12に、本発明の別の実施形態のガス検出装置42を備える漏れ検査装置を示す。
この漏れ検査装置は、検査対象を収容する気密なフード41と、このフード41に設けられるガス検出装置42と、検査対象に例えば水素ガス等の可燃性ガスを供給するガスボンベ43とを備える。
〔ガス検出装置〕
ガス検出装置42は、フード41に連通して設けられる複数のプローブ44と、この複数のプローブ44に電気的に接続される本体45とを有する。
ガス検出装置42は、フード41に連通して設けられる複数のプローブ44と、この複数のプローブ44に電気的に接続される本体45とを有する。
<プローブ>
プローブ44は、図13及び図14に示すように、それ自体が本発明のガス検査素子の一実施形態である熱伝導式ガスセンサ素子46と、それ自体が本発明のガス検査素子の別の実施形態である接触燃焼式ガスセンサ素子47と、四角筒状の多孔質ヒータ48と、熱伝導式ガスセンサ素子46、接触燃焼式ガスセンサ素子47及び多孔質ヒータ48を支持するスペーサ49と、プローブ44の内部に異物が侵入することを防止するフィルタ50とを有する。
プローブ44は、図13及び図14に示すように、それ自体が本発明のガス検査素子の一実施形態である熱伝導式ガスセンサ素子46と、それ自体が本発明のガス検査素子の別の実施形態である接触燃焼式ガスセンサ素子47と、四角筒状の多孔質ヒータ48と、熱伝導式ガスセンサ素子46、接触燃焼式ガスセンサ素子47及び多孔質ヒータ48を支持するスペーサ49と、プローブ44の内部に異物が侵入することを防止するフィルタ50とを有する。
<本体>
本体45は、各プローブ44の熱伝導式ガスセンサ素子46及び接触燃焼式ガスセンサ素子47の検出信号から可燃性ガスの濃度を算出する検出回路51と、ユーザに対する入出力インターフェースとなるタッチパネル付きフラットパネルディスプレイ52とを有する。
本体45は、各プローブ44の熱伝導式ガスセンサ素子46及び接触燃焼式ガスセンサ素子47の検出信号から可燃性ガスの濃度を算出する検出回路51と、ユーザに対する入出力インターフェースとなるタッチパネル付きフラットパネルディスプレイ52とを有する。
(熱伝導式ガスセンサ素子)
熱伝導式ガスセンサ素子46は、接触燃焼式ガスセンサ素子47と共用する四角筒状のベース部材53と、このベース部材53の2面の内側に取り付けられる検出体54とを有する。
熱伝導式ガスセンサ素子46は、接触燃焼式ガスセンサ素子47と共用する四角筒状のベース部材53と、このベース部材53の2面の内側に取り付けられる検出体54とを有する。
ベース部材53は、周囲の空気によって冷却され、検出体54に基準温度を提供する。
検出体54は、図14に示すように、カーボンナノチューブがp型にドープされたp型部55とカーボンナノチューブがn型にドープされたn型部56とが交互に形成されたシート状の材料を折り曲げて形成され、p型部55とn型部56との境界がベース部材53に固定される外周面と、多孔質ヒータ48に対向する内周面とに配置されるよう折り曲げられている。また、多孔質ヒータ48に対向する内周面は、W字状に折り曲げられている。
図13の熱伝導式ガスセンサ素子46における検出体54のカーボンナノチューブ及びそのドーパントは、図1の接触燃焼式ガスセンサ素子における検出体2のカーボンナノチューブ及びそのドーパントと同様とすることができる。
(接触燃焼式ガスセンサ素子)
接触燃焼式ガスセンサ素子47は、熱伝導式ガスセンサ素子46と共用する四角筒状のベース部材53と、このベース部材53の2面の内側に取り付けられる検出体57とを有する。
接触燃焼式ガスセンサ素子47は、熱伝導式ガスセンサ素子46と共用する四角筒状のベース部材53と、このベース部材53の2面の内側に取り付けられる検出体57とを有する。
検出体57は、図14に示すように、カーボンナノチューブがp型にドープされたp型部58とカーボンナノチューブがn型にドープされたn型部59とが交互に形成されたシート状の材料を折り曲げて形成され、p型部58とn型部59との境界がベース部材53に固定される外周面と、多孔質ヒータ48に対向する内周面とに配置されるよう折り曲げられている。また、多孔質ヒータ48に対向する内周面は、W字状に折り曲げられている。
図13の接触燃焼式ガスセンサ素子47における検出体57の無機微粒子熱電材又は有機熱電材料、及びそのドーパントは、図1の接触燃焼式ガスセンサ素子における検出体2の無機微粒子熱電材又は有機熱電材料、及びそのドーパントと同様とすることができる。
また、検出体57は、多孔質ヒータ48に対向する内周面に積層される触媒層60をさらに有する。この触媒層60は、例えば多孔質アルミナに白金微粒子を担持したもの等から形成することができる。
(多孔質ヒータ)
多孔質ヒータ48は、被検ガスが通過できるよう多孔質に形成される抵抗発熱体である。この多孔質ヒータ48は、周方向1箇所に絶縁部61が設けられ、絶縁部61の両側に電源が接続され、周方向に電流が流れて発熱するよう構成されている。
多孔質ヒータ48は、被検ガスが通過できるよう多孔質に形成される抵抗発熱体である。この多孔質ヒータ48は、周方向1箇所に絶縁部61が設けられ、絶縁部61の両側に電源が接続され、周方向に電流が流れて発熱するよう構成されている。
この多孔質ヒータ48の温度としては、水素等の可燃性ガスを含んだ被検ガスの温度を接触燃焼式ガスセンサ素子47の触媒層60で触媒作用により燃焼させられる程度に昇温することができる温度とされ、例えば120℃程度とすることができる。また、多孔質ヒータ48は輻射(放射)により触媒層60を加熱することができる。
<スペーサ>
スペーサ49は、図13に示すように、接触燃焼式ガスセンサ素子47及び多孔質ヒータ48を保持して、多孔質ヒータ48を通過した気体が接触燃焼式ガスセンサ素子47及び多孔質ヒータ48に接触してからプローブ44の外部に流出するよう流路を画定する。
スペーサ49は、図13に示すように、接触燃焼式ガスセンサ素子47及び多孔質ヒータ48を保持して、多孔質ヒータ48を通過した気体が接触燃焼式ガスセンサ素子47及び多孔質ヒータ48に接触してからプローブ44の外部に流出するよう流路を画定する。
<利点>
当該ガス検出装置42は、比較的安価でありながら可燃性ガスの検出感度が比較的大きい熱伝導式ガスセンサ46及び接触燃焼式ガスセンサ素子47を備えるので、安価で検出感度に優れる。
当該ガス検出装置42は、比較的安価でありながら可燃性ガスの検出感度が比較的大きい熱伝導式ガスセンサ46及び接触燃焼式ガスセンサ素子47を備えるので、安価で検出感度に優れる。
また、当該ガス検出装置42は、雰囲気ガスに比べて熱伝導率が高い(或いは低い)ガスが高濃度である場合に比較的正確に濃度を検出できる熱伝導式ガスセンサ素子46と、可燃性ガスが低濃度である場合に比較的正確に可燃性ガスの濃度を検出できる接触燃焼式ガスセンサ素子47とを同一のプローブ44内に近接して設置しているので、例えば、水素等の空気に比べて熱伝導率が高い可燃性ガスの濃度を低濃度領域から高濃度領域まで比較的正確に検出することができる。
このため、当該ガス検出装置42を備える漏れ検査装置は、可燃性ガスの漏れを高精度に検出することができ、検査対象の僅かな亀裂、ピンホール及び溶接や接着箇所の接合不良等も検出することができる。
[その他の実施形態]
上述の実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上述の実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
上述の実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上述の実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
当該ガス検出装置は、多孔性ヒータを用いず、検出体に隣接して設けられる他のタイプのヒータを有するものであってもよく、検出体がヒータを有するものであってもよい。例えば、ランプやレーザー等からの光を触媒に照射することにより、触媒の全体或いは一部を加熱してもよい。なお、低消費電力化や低コスト化のためにヒータを省略してもよい。この場合、疎水化された担体に白金等の触媒微粒子を担持した触媒を用いることが好ましい。
当該ガス検出装置は、基材上にp型部及びn型部が積層された検出体を備えるものであってもよい。
本発明の実施形態に係るガスセンサ素子及びガス検出装置は、水素ガスを検出するために特に好適に利用される。
1,12,12a,30,53 ベース部材
2,2a,14,14a,31,54,57 検出体
3 基材
4 熱電層
5,16,34,60 触媒層
6,15,15a ヒータ
7 電極
8 検出配線
9 ヒータ配線
10,17,17a,32,55,58 p型部
11,18,18a,33,56,59 n型部
13,13a 絶縁材
19 絶縁層
20 電極
21,44 プローブ
22,45 本体
23,47 接触燃焼式ガスセンサ素子
24,48 多孔質ヒータ
25,49 スペーサ
26,50 フィルタ
27 ファン
28,51 検出回路
29,52 タッチパネル付きフラットパネルディスプレイ(入出力インターフェース)
35,61 絶縁部
41 フード
42 ガス検出装置
43 ガスボンベ
46 熱伝導式ガスセンサ素子
2,2a,14,14a,31,54,57 検出体
3 基材
4 熱電層
5,16,34,60 触媒層
6,15,15a ヒータ
7 電極
8 検出配線
9 ヒータ配線
10,17,17a,32,55,58 p型部
11,18,18a,33,56,59 n型部
13,13a 絶縁材
19 絶縁層
20 電極
21,44 プローブ
22,45 本体
23,47 接触燃焼式ガスセンサ素子
24,48 多孔質ヒータ
25,49 スペーサ
26,50 フィルタ
27 ファン
28,51 検出回路
29,52 タッチパネル付きフラットパネルディスプレイ(入出力インターフェース)
35,61 絶縁部
41 フード
42 ガス検出装置
43 ガスボンベ
46 熱伝導式ガスセンサ素子
Claims (6)
- 熱電変換によりガスを検出するガスセンサ素子であって、
p型キャリアを有する有機熱電材料又は無機微粒子熱電材を含むp型部と、
前記p型部に接続され、n型キャリアを有する有機熱電材料又は無機微粒子熱電材を含むn型部と
を有する検出体を備えることを特徴とするガスセンサ素子。 - 前記p型部がp型にドープされたカーボンナノチューブを含み、前記n型部がn型にドープされたカーボンナノチューブを含む請求項1記載のガスセンサ素子。
- 前記検出体が、前記p型部及びn型部が設けられる基材をさらに有し、前記p型部及びn型部が前記基材に積層されている請求項1又は請求項2に記載のガスセンサ素子。
- 前記検出体が三次元形状を有する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のガスセンサ素子。
- 前記検出体がシート状の材料を折り曲げて形成されている請求項4に記載のガスセンサ素子。
- 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のガスセンサ素子を備えるガス検出装置。
Priority Applications (2)
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JP2017024398A JP2018132336A (ja) | 2017-02-13 | 2017-02-13 | ガスセンサ素子及びガス検出装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20210096722A (ko) * | 2020-01-28 | 2021-08-06 | 한국생산기술연구원 | 탄소나노튜브를 이용하는 열전방식의 수소센서 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS527795A (en) * | 1975-07-09 | 1977-01-21 | Nittan Co Ltd | Gas detector |
JP2929789B2 (ja) * | 1990-08-10 | 1999-08-03 | 三菱マテリアル株式会社 | 触媒燃焼式ガスセンサ |
JP4638367B2 (ja) * | 2006-03-15 | 2011-02-23 | 立山科学工業株式会社 | ガスセンサ |
JP2016072602A (ja) * | 2014-09-29 | 2016-05-09 | 積水化学工業株式会社 | 熱電変換モジュール及びその製造方法 |
JP2016207766A (ja) * | 2015-04-20 | 2016-12-08 | 積水化学工業株式会社 | 熱電変換デバイス及びその製造方法 |
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2017
- 2017-02-13 JP JP2017024398A patent/JP2018132336A/ja active Pending
-
2018
- 2018-01-26 WO PCT/JP2018/002575 patent/WO2018147101A1/ja active Application Filing
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20210096722A (ko) * | 2020-01-28 | 2021-08-06 | 한국생산기술연구원 | 탄소나노튜브를 이용하는 열전방식의 수소센서 |
KR102415423B1 (ko) * | 2020-01-28 | 2022-07-04 | 한국생산기술연구원 | 탄소나노튜브를 이용하는 열전방식의 수소센서 |
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