JP2018130080A - 養殖システム - Google Patents

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【課題】養殖水の水質を適切に維持し、海水で生息する海水生体の成育を良くすることができる養殖システムを提供することを課題とする。【解決手段】海水で生息する海水生体を養殖するための養殖水槽2と、自然浄化され、海水よりも塩分濃度が低い第1地下水を地下から汲み上げて前記養殖水槽2に供給する第1供給部3と、自然浄化され、前記第1地下水よりも塩分濃度が低い第2地下水を地下から汲み上げて前記養殖水槽2に供給する第2供給部4と、を備え、前記養殖水槽2内の養殖水の少なくとも一部が、前記第1地下水、及び前記第2地下水によって置換されるように構成されている養殖システム1。【選択図】図1

Description

本発明は、海水で生息する海水生体を陸上養殖するための養殖システムに関する。
従来から、海水で生息する魚類を陸上養殖するための養殖システムが種々提案されている。
例えば、特許文献1には、海水よりも塩分濃度の低い養殖水でフグを養殖するフグ類養殖装置が開示されている。具体的には、該フグ類養殖装置は、養殖水槽と、前記養殖水槽に海水を供給するための海水供給装置と、前記養殖水槽に淡水を供給するための淡水供給装置と、養殖水の塩分濃度を測定する塩分濃度測定装置とを備える。特許文献1のフグ類養殖装置は、養殖水の塩分濃度を一定に維持する閉鎖循環系の装置である。
上記フグ類養殖装置は、塩分濃度測定装置の測定結果に基づいて海水及び淡水の養殖水槽への供給量を決定し、決定した供給量に基づいて海水供給装置及び淡水供給装置を制御することで、必要に応じて海水と淡水の双方、又は何れか一方を養殖水槽に供給するようになっている。そのため、前記フグ類養殖装置は、一定の塩分濃度の養殖水でフグを養殖することができる。
特開2007−215538号公報
ところで、上記のフグ類養殖装置では、養殖水の塩分濃度を調整することはできるものの、塩分以外の成分が変動した海水が養殖水槽に供給されると、養殖水槽内の環境が変化し、フグに悪影響を及ぼす虞がある。また、上記のフグ類養殖装置では、淡水として上水道を使用するため、養殖水中に塩素が混入してしまう虞がある。このように、上記のフグ類養殖装置では、海水の水質の変動や淡水成分について十分に考慮されておらず、改善の余地がある。
尚、上記のフグ類養殖装置における問題は、フグを養殖する場合に限られず、海水で生息する海水生体を養殖する場合にも存在するものである。
そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、養殖水の水質を適切に維持し、海水で生息する海水生体の成育を良くすることができる養殖システムを提供することを課題とする。
本発明に係る養殖システムは、海水で生息する海水生体を養殖するための養殖水槽と、自然浄化され、海水よりも塩分濃度が低い第1地下水を地下から汲み上げて前記養殖水槽に供給する第1供給部と、自然浄化され、前記第1地下水よりも塩分濃度が低い第2地下水を地下から汲み上げて前記養殖水槽に供給する第2供給部と、を備え、前記養殖水槽内の養殖水の少なくとも一部が、前記第1地下水、及び前記第2地下水によって置換されるように構成されている。
かかる構成によれば、養殖水槽内の養殖水の少なくとも一部は、自然浄化された第1地下水及び第2地下水で置換される。そのため、例えば、第1地下水の水質が変動した場合には、第2地下水の供給量を調整することで、第1地下水の変動による養殖水への影響を緩和することができる。また、第2地下水の水質が変動した場合には、第1地下水の供給量を調整することで、第2地下水の変動による養殖水への影響を緩和することができる。
また、上記構成によれば、養殖水槽内の養殖水の少なくとも一部を自然浄化された第1地下水及び第2地下水で置換することができるため、養殖水を雑菌が少ない状態で維持することができ、海水生体が病気になるなどのトラブルを防ぐことができる。
以上のように、上記構成の養殖システムによれば、養殖水槽内の養殖水に対する地下水の水質変化の影響を緩和しつつ、養殖水の水質を維持することができるため、海水生体によって成育しやすい環境を、年間を通して維持することができる。
本発明の一態様として、養殖システムは、前記養殖水をろ過するためのろ過部を備え、前記養殖水槽内の養殖水の少なくとも一部を前記ろ過部に通して再利用するように構成されていてもよい。
かかる構成によれば、養殖水の少なくとも一部がろ過されて再利用されるので、汲み上げる地下水量を抑えつつ、養殖水の水質を海水生体が成育しやすい水質に維持することができる。
本発明の他態様として、前記第1地下水の温度は、18度以上22度以下であり、前記第2地下水の温度は、18度以上22度以下であり、且つ前記第1地下水と前記第2地下水との温度差が4度以下であってもよい。
かかる構成によれば、第1地下水及び第2地下水をどのような比率で養殖水槽に供給しても、養殖水槽内の温度が22度以上となることや、18度以下となることを回避することができる。また、第1地下水と第2地下水との温度差が4度以下と比較的小さいため、温度が安定した地下水を養殖水槽に供給することができる。以上のように、上記構成によれば、養殖水の温度を海水生体が成育するのに適した温度幅に維持することができるので、海水生体にストレスを与え難くなっている。
本発明の別の態様として、養殖システムは、前記第1地下水と前記第2地下水とを混合するための混合槽を備え、前記第1供給部は、前記混合槽に前記第1地下水を供給し、前記第2供給部は、前記混合槽に前記第2地下水を供給し、前記第1地下水及び前記第2地下水が前記混合槽を経由して前記養殖水槽に供給されるように構成され、前記混合槽内の前記第1地下水と前記第2地下水との混合水のpHが6.0以上7.5以下であってもよい。
海水生体には、養殖水の酸性が強くなると動きが鈍り、養殖水のアルカリ性が強くなるとぬめりが落ちて生息できない種がある。そのため、pHが6.0以上7.5以下の、即ち、弱酸性から弱アルカリ性である混合水を養殖水槽に供給することで、養殖水槽内のpHが低くなりすぎること及び高くなりすぎることを防止できる。
本発明の別の態様として、養殖システムは、前記第1地下水と前記第2地下水とを混合するための混合槽を備え、前記第1供給部は、前記混合槽に前記第1地下水を供給し、前記第2供給部は、前記混合槽に前記第2地下水を供給し、前記第1地下水及び前記第2地下水が前記混合槽を経由して前記養殖水槽に供給されるように構成され、前記混合槽内の前記第1地下水と前記第2地下水との混合水の炭酸イオン化カルシウム成分が、前記混合水中の溶解成分の8%以下であってもよい。
かかる構成によれば、第1地下水と第2地下水との混合水の炭酸イオン化カルシウム成分が、混合水中の溶解成分の8%以下であるので、例えば、養殖水槽に対して酸素の曝気処理が行われるなどして養殖水槽に酸素が供給されても、養殖水の水質がアルカリ側に偏るのを防止することができる。
本発明の別の態様として、前記養殖水槽内の養殖水の少なくとも一部が、前記第1地下水、及び前記第2地下水によって常時置換されるように構成されていてもよい。
かかる構成によれば、第1地下水及び第2地下水は地下から汲み上げられているため、第1地下水及び第2地下水の温度は年間を通して変動し難く、且つ海水生体の成育に適切な温度である。そのため、養殖水槽内の養殖水が、第1地下水及び第2地下水で常時置換されることで、養殖水槽内の温度が、海水生体の成育に適する温度で変動し難く、年間を通じて海水生体を活発に活動させることができる。
本発明の別の態様として、前記養殖水槽は、養殖水を貯留するための水槽本体と、該水槽本体内に設置された回遊壁であって、海水生体を該回遊壁の周りで周回させるための回遊壁と、該回遊壁を周回するように水流を発生させる水流発生手段と、を備えていてもよい。
かかる構成によれば、水流発生手段は、回遊壁を周回するように水流を発生させることができるので、海水生体を水流に乗せて回遊させることができる。このように、海水生体を所定の方向に回遊させることで、海水生体同士の衝突等のトラブルを回避でき、且つ海水生体を活発に活動させることができる。
以上より、本発明によれば、養殖水の水質を適切に維持し、海水で生息する海水生体の成育を良くすることができる養殖システムを提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る養殖システムの構成図である。 図2は、同実施形態に係る養殖システムの養殖水槽の平面図である。 図3は、同養殖水槽の側断面図である。 図4は、同実施形態に係る養殖システムのろ過部の平面図である。 図5は、同ろ過部の側断面図である。 図6は、同実施形態に係る養殖システムにおけるトラフグの成長状態と海面養殖におけるトラフグの成長状態とを比較したグラフである。
以下、本発明の一実施形態に係る養殖システムについて、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態に係る養殖システム1は、陸上養殖のためのシステムである。図1に示すように、養殖システム1は、海水で生息する海水生体を養殖するための養殖水槽2と、自然浄化され、海水よりも塩分濃度が低い第1地下水を地下から汲み上げて養殖水槽2に供給する第1供給部3と、自然浄化され、第1地下水よりも塩分濃度が低い第2地下水を地下から汲み上げて養殖水槽2に供給する第2供給部4と、第1地下水と第2地下水とを混合するための混合槽5と、養殖水をろ過するためのろ過部6と、該ろ過部6でろ過された養殖水を養殖水槽2へ送液するための循環ポンプ7と、を備える。養殖システム1は、養殖水槽2内の養殖水の少なくとも一部が、第1地下水、及び第2地下水によって置換されるように構成されている。また、養殖システム1は、養殖水槽2内の養殖水の少なくとも一部をろ過部6に通して再利用するように構成されている。本実施形態では、養殖システム1は、養殖水槽2内の養殖水の少なくとも一部が、第1地下水、及び第2地下水によって常時置換される(一部が入れ替えられる)ように構成されている。
図1に示すように、本実施形態の養殖システム1は、並列に配置された複数の養殖水槽2を備える。図1では、2つの養殖水槽2が並列に配置されている場合を例示しているが、養殖水槽2は、1つ配置されていてもよいし、3つ以上配置されていてもよい。また、本実施形態の養殖システム1は、1つの混合槽5を備え、該混合槽5で混合された第1地下水と第2地下水との混合水を配管上で分岐させ、各養殖水槽2に供給するように構成されている。また、本実施形態の養殖システム1は、1つのろ過部6を備え、養殖水槽2から流出した流出水の一部がろ過部6を経由して養殖水槽2に戻ることで再利用され、残りの一部は系外に排出されるように構成されている。以下、流出水のうちの養殖水槽2に戻って再利用される養殖水を再利用水と称し、系外に排出される養殖水を排水と称する。本実施形態では、排水は、ろ過部6を経由して系外に排出されるように構成されている。
本実施形態の養殖システム1は、流出水のうち50%以上90%以下を再利用水として養殖水槽2に戻すように構成されている。即ち、常時、流出水のうちの10%以上50%以下の排水が系外に排出され、排出量に対応する水量が第1地下水、及び第2地下水によって補われる(置換される)。流出水のうちの75%以上85%以下が再利用されるのが好ましい。即ち、養殖水槽2内の環境を維持しつつ、地下水の汲み上げ量を抑えるためには、再利用水が多くなり過ぎず、且つ少なくなり過ぎない適量である必要がある。本実施形態の養殖システム1は、流出水のうちの約80%を再利用するように構成されている。
流出水に対する再利用水の割合は、以下のように定める。養殖水槽2内の養殖水の容量をAトンとする。養殖水槽2内の養殖水は、一日当たり複数回、新鮮な養殖水(ろ過部6を通ってろ過された養殖水、第1地下水、及び第2地下水)で置換されるものとし、その回数をB回とする。即ち、1時間当たりの養殖水槽2からの流出水量Qは、以下の式で算出される。
Q = A × B / 24
そして、流出水量Qと同量の養殖水が養殖水槽2に供給される。この場合、流出水のうちの再利用に供される量をX%とすると、流出水のうちの(100−X)%が排出されることとなり、この排出量に応じた量を、第1地下水及び第2地下水で常時補う。
本実施形態では、養殖システム1は、80トンの養殖水槽2であって、75トンの養殖水を貯留可能な養殖水槽2を2つ並列に備えており、例えば、養殖水槽2内の養殖水を、一日当たり6回、新鮮な養殖水で置換するものとする。即ち、第1供給部3及び第2供給部4は、1時間当たり約7.5トン(75×2×6/24×0.2)の地下水を汲み上げる。養殖システム1は、ろ過部6によってろ過された養殖水(再利用水)を再利用することで養殖水槽2内の環境を維持しつつ、且つ地下水の汲み上げ量を抑えている。尚、養殖水槽2の容量及び一日当たりの置換回数についてはこれに限定されず、設備ごとに自由に設定できるものである。
図2及び図3に示すように、養殖水槽2は、養殖水を貯留するための水槽本体21と、海水生体としての魚類を養殖水槽2に沿って回遊させるための回遊壁22と、養殖水槽2内に該回遊壁22を周回するように水流を発生させるための水流発生手段23と、養殖水を養殖水槽2外に流出させる流出部24と、養殖水に酸素を供給するための酸素供給部25と、を備える。
水槽本体21は、縦方向で対向する一対の縦対向壁211と、横方向で対向する一対の横対向壁212とによって構成された槽である。本実施形態の水槽本体21は、縦対向壁211がストレートに延び、横対向壁212が湾曲して形成された長円形状の槽である。また、水槽本体21は、上端が開口した開放型の槽である。
回遊壁22は、水槽本体21内に設置され、海水生体(特に魚類)を該回遊壁22の周りで周回させるためのものである。回遊壁22は、長方形板状に形成されている。回遊壁22は、養殖水槽2の中央部に、長手方向が縦対向壁211の長手方向に一致するように、縦対向壁211に沿って設置されている。
水流発生手段23は、回遊壁22を周回するように水流を発生させる。具体的には、水流発生手段23は、図2及び図3に矢印で示す方向に水流を発生させる。本実施形態の水流発生手段23は、混合水が流通する混合水配管P1、及び再利用水が流通する再利用水配管P2を流れる流体によって水流を発生させている。具体的には、水流発生手段23は、混合水配管P1から流出する混合水とエアーとの混相流、及び再利用水配管P2から流出する再利用水とエアーとの混相流によって水流を発生させている。水流発生手段23は、混合水による場合と再利用水による場合とで発生手段が共通するため、ここでは混合水によって水流を発生させる場合について説明する。
混合水配管P1は、養殖水槽2の上部から水槽本体21内に降りてくるように配置されている。混合水配管P1の先端が水槽本体21内(水面Fよりも下側)に位置することで、混合水が水槽本体21に導入される際に水流が発生する。混合水配管P1の先端部は、水槽本体21の底部に向かって延びた上で水面Fに向けて立ち上るように形成されている。また、先端部は、流出する混合水によって水流を生むように、開口P11が横方向を向いている。混合水配管P1は、回遊壁22を挟んで縦方向に少なくとも一対設けられている。各混合水配管P1の先端部が同方向(横方向)に開口することで、水流が途切れないようになっている。混合水配管P1の数や位置については限定されず、自由に設定可能である。
水流発生手段23は、混合水及び再利用水をエアーと共に供給することで、水流を発生させるように構成されている。即ち、本実施形態の水流発生手段23は、酸素供給部25を兼ね備えている。この水流によって、魚類を一方向に回遊させることができるので、養殖水槽2内で魚類が様々な方向に泳ぐのを防止し、魚類同士が衝突する等のトラブルを防止できる。また、水流発生手段23によって、養殖水槽2内のゴミを水流に乗せて集めることもできる。
図3に示すように、流出部24は、養殖水をオーバーフローさせることで養殖水槽2外に流出させる配管である。流出部24は、養殖水槽2の底部に立てられている。流出部24を介して流出した養殖水が流出水である。流出水は、養殖水槽2の底部から流出配管P3を介してろ過部6に送られる。この構成により、養殖水槽2への地下水又は再利用水の供給が停止しても、配管の上端よりも下に水面が下がるのを防止し、魚類が死滅するのを防止している。尚、流出部24の上端には、魚類が配管内に引き込まれないようにメッシュ材Mが設置されていてもよい。
図1に示すように、第1供給部3は、地下から第1地下水を汲み上げると共に、汲み上げた第1地下水を混合槽5へ送液する第1ポンプ30を備える。本実施形態の第1供給部3は、地下約65mから第1地下水を汲み上げている。しかしながら、第1地下水の深さについてはこれに限定されず、第1地下水の深さは、65mよりも深くてもよいし、浅くてもよい。
第1地下水は、海水が地下で自然浄化され、且つ希釈された状態の希釈海水である。第1地下水の塩分濃度は、例えば、1.5%から2.0%である。一般的な海水の塩分濃度は3.5%前後であり、第1地下水の塩分濃度は、海水の塩分濃度よりも低ければよく、上記の範囲に限定されない。第1地下水は、少なくともナトリウム成分を含有している。第1地下水は、ナトリウムの他に、少なくともマグネシウム、硫酸マグネシウム、及びカリウムのうちの何れかの成分を含有していてもよい。第1地下水は、硫黄成分が含まれていないのが好ましい。また、年間を通じて養殖水を一定温度に保つためには、第1地下水として26度以上の温泉水は避けられるのが好ましい。本実施形態の第1地下水は、数種の無機質イオンを含む無機質イオン塩化ナトリウム水である。本実施形態では、混合槽5における混合水の塩分濃度を、後述するように1.0%前後に調整する。海水の成分は変動し易く、第1地下水の成分も変動し易い。そのため、混合槽5内での調整塩分濃度に近い第1地下水を汲み上げることで、第2地下水で第1地下水の成分を希釈できるようにしつつも、第2地下水の汲み上げ量を抑制している。第2地下水については後述する。
第1地下水の温度範囲は、海水生体が活発に活動する高活性化水温である18度から25度となっている。本実施形態では、第1地下水の温度範囲は、18度以上22度以下である。また、本実施形態の第1地下水のpHの値は、6.5〜8.0である(計量方法は、JIS K0102 12.1)。
第2供給部4は、地下から第2地下水を汲み上げると共に、汲み上げた第2地下水を混合槽5へ送液する第2ポンプ40を備える。本実施形態の第2供給部4は、地下約50mから第2地下水を汲み上げている。しかしながら、第2地下水の深さについてはこれに限定されず、第2地下水の深さは、50mよりも深くてもよいし、浅くてもよい。
第2地下水は、第1地下水よりも塩分濃度が低い地下水である。本実施形態の第2地下水は、地下で自然浄化された淡水である。しかしながら、第2地下水は、希釈海水であってもよい。本実施形態の第2地下水は、数種の無機質イオンを含む無機質イオン塩化ナトリウム水である。
第2地下水の温度範囲は、海水生体が活発に活動する高活性化水温である18度から25度となっている。本実施形態では、第2地下水の温度範囲は、18度以上22度以下である。また、本実施形態の第2地下水のpHの値は、6.5〜8.0である(計量方法は、JIS K0102 12.1)。
本実施形態では、第1地下水及び第2地下水を混合して混合水とすることで、混合水の水質が種々の項目について適切な範囲に抑えられ、養殖水槽2内の養殖水の水質が維持されている。
具体的には、本実施形態の養殖システム1は、養殖水槽2内の養殖水の塩分濃度が1.0%前後となるように調整されている。そのため、混合槽5内の混合水は、塩分濃度が1.0%前後となるように調整されている。海水生体の種としては、体液の塩分濃度が略0.9%である種が多く、養殖水の塩分濃度を海水生体の体液の塩分濃度に近づけることによって、海水生体の浸透圧調整機能に対する負荷を低減し、ストレスを軽減させることができる。ストレスを軽減させることで、海水生体の成長を促進することができ、海水による養殖よりも短い期間で求められる大きさ(目標体重)に成長させることができる。そのため、本実施形態では、混合水の塩分濃度が0.9%に近い1.0%前後となるように第1地下水の供給量、及び第2地下水の供給量が設定される。具体的には、第1ポンプ30及び第2ポンプ40をインバータと吐出バルブとによって制御し、第1地下水と第2地下水とが所定の水量比となるようにしている。
自然浄化とは、例えば、大腸菌群数が海水よりも低い状態を指す。混合水の大腸菌群数は、70MPN/100ml以下(計量方法は、環境庁告示第59号別表2)となっている。本実施形態では、第1地下水の大腸菌群数は、10.0MPN/100ml未満であり、第2地下水の大腸菌群数は、1.8MPN/100ml(定量下限値)未満であってもよい。
また、温度差が4度以下となるような第1地下水及び第2地下水を汲み上げることで、混合槽5内の混合水の温度を安定させ、養殖水槽2に供給する混合水の温度変動を抑えるようにしている。
本実施形態では、混合槽5内の混合水のpHが6.0以上7.5以下となっている。即ち、第1地下水及び第2地下水の何れかの水質に変動が生じても、混合槽5内のpHを上記の範囲内に抑えることで、pHが高すぎる(又は、低すぎる)地下水が直接養殖水槽2に供給されるのを防止し、海水生体の成育環境に適したpH値を有する混合水を養殖水槽2に供給するようにしている。
本実施形態では、混合槽5内の混合水の炭酸イオン化カルシウム成分が、混合水中の溶解成分の8%以下となっている。カルシウム成分が高い地下水が養殖水槽2に供給されると、局所的にアルカリ性が高くなり、海水生体に影響を及ぼす可能性がある。そのため、第1地下水及び第2地下水の何れか一方のカルシウム成分が高い場合にでも、第1地下水及び第2地下水を混合槽5で混合することで、一方の地下水が他方の地下水によって希釈され、混合水としての炭酸イオン化カルシウム成を上記の範囲に抑えた上で養殖水槽2に供給するようにしている。
混合槽5は、第1地下水と第2地下水とを混合するための一般的な槽である。本実施形態の混合槽5は、養殖水槽2よりも高い位置に設置され、高低差によって混合水を養殖水槽2に供給するように構成されている。また、図示するものではないが、混合槽5には、オーバーフローラインが設けられており、混合槽5から溢れた混合水を系外に流すようにしている。
ろ過部6は、流出水をろ過する部分である。本実施形態のろ過部6は、流出水のうちの一部をろ過して再利用水とし、残りの一部を排水として系外に排出するように構成されている。即ち、再利用水とは、流出水のうち、ろ過部6でろ過された水を指し、流出水及び排水よりも不純物の少ない浄化された水である。図4及び図5に示すように、本実施形態のろ過部6は、流出水を受け入れる第1ろ過槽61と、第1ろ過槽61でろ過された第1ろ過水から不純物を除去するための第2ろ過槽62と、第2ろ過槽62でろ過された第2ろ過水を貯留するための第3ろ過槽63と、を備える。第1ろ過槽61の上方には、流出水を供給するための配管が設置され、流出水は、該配管を介して第1ろ過槽61の槽内に供給される。本実施形態では、流出水は、シャワー方式で第1ろ過槽61に供給される。この方式によって、流出水が水面Fに注がれる際に、流出水に出来るだけ酸素を溶け込ませるようにしている。
第1ろ過槽61は、微生物ろ過を行う部分である。第1ろ過槽61には、ろ材Tが敷き詰められている。ろ材Tには、例えば、魚網等の無機物が採用される。第1ろ過水は、第1ろ過槽61の底部に設置された第1配管612を介して第2ろ過槽62に導入される。第1ろ過槽61には、受け入れた流出水のうちの一部を排水として排出する排出路611が形成されている。排出路611は、壁面の上端が切り欠かれることによって形成されている。第1ろ過槽61は、常時、該排出路611から排水をオーバーフローさせることで排出している(図5のFは、水面を表している)。
第2ろ過槽62は、第1ろ過水内の不純物を除去するための部分である。本実施形態の第2ろ過槽62は、第1ろ過水内の不純物を沈殿させることによって除去している。第2ろ過槽62には、後段の第3ろ過槽63と連通する連通部621が形成されている。第2ろ過水は、連通部621を介して第3ろ過槽63に導入される。連通部621は、壁面の上端が切り欠かれることによって形成されている。第2ろ過槽は、微生物ろ過のために使用されてもよく、ろ材Tが設置されてもよい。
第3ろ過槽63は、第2ろ過水を貯留する部分である。第3ろ過槽63から流出した水が再利用水であり、再利用水は、循環ポンプ7を介して養殖水槽2に供給される。第3ろ過槽63は、第2ろ過水に酸素を供給するための酸素供給部(図示しない)を備えていてもよい。
<比較例>
本実施形態の養殖システム1を用いてトラフグを陸上養殖した場合(陸上低塩分養殖)と、トラフグを海面養殖した場合とで、トラフグの成長状態を比較する実験を行った。実験期間は23カ月で、養殖水量を75トンとし、2500匹の魚体を、平均15kg/日の餌を与えて飼育した。なお、餌付けの量は100g以下で5回/日、200g以下で3回/日、300g以下で2回/日、400g以上で1回/日とした。図6は、陸上低塩分養殖でのトラフグの成長状態と海面養殖でのトラフグの成長状態とを比較したグラフである。横軸はトラフグの重量を測定した月を示し、縦軸はトラフグの重量を示している。
図6からも明らかなように、本実施形態の養殖システム1を採用した陸上低塩分養殖のトラフグの重量は、実験期間の全期間において海面養殖のトラフグの重量よりも大きくなった。また、実験を開始してから23カ月後の海面養殖のトラフグの重量は、実験を開始してから17カ月後の陸上低塩分養殖のトラフグの重量と略同じであることから、本実施形態の養殖システム1は、海面養殖と比較して、トラフグの成長が早いことが分かる。
以上のように、本実施形態の養殖システム1では、養殖水槽2内の養殖水の少なくとも一部は、自然浄化された第1地下水及び第2地下水で常時置換される。そのため、例えば、第1地下水の水質が変動した場合には、第2地下水の供給量を調整することで、第1地下水の変動による養殖水への影響を緩和することができる。また、第2地下水の水質が変動した場合には、第1地下水の供給量を調整することで、第2地下水の変動による養殖水への影響を緩和することができる。
また、上記実施形態によれば、養殖水槽2内の養殖水の少なくとも一部を自然浄化された第1地下水及び第2地下水で置換することができるため、養殖水を雑菌が少ない状態で維持することができ、海水生体が病気になるなどのトラブルを防ぐことができる。また、養殖水の少なくとも一部を自然浄化した第1地下水及び第2地下水で置換することで、殺菌剤等の薬剤を使用する必要が無い。そのため、薬剤に対するコストが不要であると共に、薬剤を養殖水に混ぜる作業負担もなく、養殖システム1の管理コストを抑えることができる。
更に、上記実施形態によれば、第1地下水及び第2地下水は地下から汲み上げられているため、第1地下水及び第2地下水の温度は年間を通して変動し難く(外界の影響を受け難く)、且つ海水生体の成育に適切な温度である。そのため、養殖水槽2内の養殖水が、第1地下水及び第2地下水で常時置換されることで、養殖水槽2内の温度が、海水生体の成育に適する温度で変動し難く、年間を通じて海水生体を活発に活動させることができる。
以上のように、上記実施形態の養殖システム1によれば、養殖水槽2内の養殖水に対する地下水の水質変化の影響を緩和しつつ、養殖水の温度及び水質を維持することができるため、海水生体によって成育しやすい環境を、年間を通して維持することができる。これにより、養殖水槽2内の温度管理負担を軽減することができると共に、温度調整手段を設ける必要も無いので、設備コストを抑えることができる。
上記実施形態では、養殖水の少なくとも一部がろ過されて再利用されるので、汲み上げる地下水量を抑えつつ、養殖水の水質を海水生体が成育しやすい水質に維持することができる。
上記実施形態では、第1地下水及び第2地下水をどのような比率で養殖水槽2に供給しても、養殖水槽2内の温度が22度以上となることや、18度以下となることを回避することができる。また、第1地下水と第2地下水との温度差が4度以下と比較的小さいため、温度が安定した地下水を養殖水槽2に供給することができる。以上のように、上記構成によれば、養殖水の温度を海水生体が成育するのに適した温度幅に維持することができるので、海水生体にストレスを与え難くなっている。
海水生体には、養殖水の酸性が強くなると動きが鈍り、養殖水のアルカリ性が強くなるとぬめりが落ちて生息できない種があるが、上記実施形態では、pHが6.0以上7.5以下の、即ち、弱酸性から弱アルカリ性である混合水を養殖水槽2に供給することで、養殖水槽2内のpHが低くなりすぎること及び高くなりすぎることを防止できる。
上記実施形態では、第1地下水と第2地下水との混合水の炭酸イオン化カルシウム成分が、混合水中の溶解成分の8%以下であるので、例えば、養殖水槽2に対して酸素の曝気処理が行われるなどして養殖水槽2に酸素が供給されても、養殖水の水質がアルカリ側に偏るのを防止することができる。
上記実施形態では、流出水の一部を再利用するように構成されているので、地下水の汲み上げ量を大幅に抑えることができる。例えば、海面養殖などの、いわゆるかけ流しのシステム(再利用系統を備えないシステム)においては、1時間当たり37.5トン(75×2×6/24)の水を養殖水槽2に供給しなければならない。これに対して、本実施形態に係る養殖システム1を用いることで、1時間当たり7.5トンの地下水を汲み上げれば足りる。そのため、地下水の汲み上げ量を大幅に抑えつつ、養殖水槽2の環境を維持できる。
上記実施形態では、養殖水の一部が、第1地下水及び第2地下水によって常時置換されるので、養殖水槽2内の雑菌が非常に少ない状態で維持される。そのため、ろ過部6のサイズを小さくすることができる(閉鎖循環系を採用すると、ろ過部のサイズは養殖水槽の1/4程度必要であるが、養殖システム1を採用することにより、ろ過部6のサイズは、養殖水槽2の1/10程度に抑えられる)。また、ろ過部6から排出される排水の大腸菌群数も低く(例えば、30MPN/100ml以下)、環境への影響が小さい。
上記実施形態では、常時第1ポンプ30及び第2ポンプ40が駆動しているので、第1ポンプ30及び第2ポンプ40のうちの一方の故障等によって、第1地下水及び第2地下水のうちの何れか一方が供給されない状態となっても、他方が養殖水槽2に供給されるので、養殖水槽2に供給される地下水が完全に止まってしまうのを防止することができる。
上記実施形態では、養殖システム1は、自然浄化された第1地下水及び第2地下水で養殖水を置換し、且つ養殖水槽2内の養殖水の塩分濃度が1.0%前後となるように調整されているので、海水生体の歩留まりが非常に良い。即ち、略無菌状態の地下水が常時供給され、且つ海水生体の体液に近い塩分濃度で海水生体を養殖しているので、例えば、病気の発生を抑えることができ、且つ海水生体同士の噛み合いによってもショック死を起こしにくい。
尚、本発明の養殖システム1は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
上記実施形態では、比較例としてトラフグを養殖した場合を一例として挙げたが、海水生体としてはトラフグに限定されるものではない。養殖システム1は、マダイ、クロダイ、ヒラメ等、他の海水魚に対しても採用することができる。また、魚類に限定されず、エビ類の特定種等に対しても採用することができる。
上記実施形態では特に言及するものではないが、第2ろ過槽62と第3ろ過槽63とは、水面Fを一定に保つための配管631によって底部同士が接続されていてもよい。この構成により、第3ろ過槽63の水位を第2ろ過槽62と一致させることができるので、第3ろ過槽の渇水を防止し、循環ポンプ7を保護することができる。
上記実施形態では、混合水の塩分濃度を1.0%に調整する場合について説明したが、混合水の塩分濃度は、1.0%よりも高くてもよく、低くてもよい。また、混合水の塩分濃度は、0.9%よりも低くてもよい。海水生体は、養殖水の塩分濃度が0.5%程度を下回ると活動が鈍る。そのため、養殖水の塩分濃度が0.5%以下とならないように混合水の塩分濃度が調整されてもよい。
上記実施形態では、1つの混合槽5及び1つのろ過部6を備える場合について説明したが、混合槽5及びろ過部6の数について限定されず、混合槽5及びろ過部6は、複数設けられてもよい。
上記実施形態では、養殖システム1は、養殖水槽2内の養殖水の少なくとも一部が、第1地下水、及び第2地下水によって常時置換されるように構成されている場合について主に説明した。しかしながら、養殖システム1は、養殖水槽2内の養殖水の少なくとも一部が、第1地下水、及び第2地下水によって、間欠的に、又は定期的(計画的)に置換されるように構成されていてもよい。
1…養殖システム、2…養殖水槽、21…水槽本体、22…回遊壁、23…水流発生手段、24…流出部、25…酸素供給部、211…縦対向壁、212…横対向壁、3…第1供給部、30…第1ポンプ、4…第2供給部、40…第2ポンプ、5…混合槽、6…ろ過部、61…第1ろ過槽、62…第2ろ過槽、63…第3ろ過槽、611…排出路、621…連通部、7…循環ポンプ、F…水面、M…メッシュ材、T…ろ材

Claims (7)

  1. 海水で生息する海水生体を養殖するための養殖水槽と、自然浄化され、海水よりも塩分濃度が低い第1地下水を地下から汲み上げて前記養殖水槽に供給する第1供給部と、自然浄化され、前記第1地下水よりも塩分濃度が低い第2地下水を地下から汲み上げて前記養殖水槽に供給する第2供給部と、を備え、前記養殖水槽内の養殖水の少なくとも一部が、前記第1地下水、及び前記第2地下水によって置換されるように構成されている養殖システム。
  2. 前記養殖水をろ過するためのろ過部を備え、前記養殖水槽内の養殖水の少なくとも一部を前記ろ過部に通して再利用するように構成されている、請求項1に記載の養殖システム。
  3. 前記第1地下水の温度は、18度以上22度以下であり、前記第2地下水の温度は、18度以上22度以下であり、且つ前記第1地下水と前記第2地下水との温度差が4度以下である、請求項1又は2に記載の養殖システム。
  4. 養殖システムは、前記第1地下水と前記第2地下水とを混合するための混合槽を備え、前記第1供給部は、前記混合槽に前記第1地下水を供給し、前記第2供給部は、前記混合槽に前記第2地下水を供給し、前記第1地下水及び前記第2地下水が前記混合槽を経由して前記養殖水槽に供給されるように構成され、前記混合槽内の前記第1地下水と前記第2地下水との混合水のpHが6.0以上7.5以下である、請求項1〜3の何れか1項に記載の養殖システム。
  5. 養殖システムは、前記第1地下水と前記第2地下水とを混合するための混合槽を備え、前記第1供給部は、前記混合槽に前記第1地下水を供給し、前記第2供給部は、前記混合槽に前記第2地下水を供給し、前記第1地下水及び前記第2地下水が前記混合槽を経由して前記養殖水槽に供給されるように構成され、前記混合槽内の前記第1地下水と前記第2地下水との混合水の炭酸イオン化カルシウム成分が、前記混合水中の溶解成分の8%以下である、請求項1〜4の何れか1項に記載の養殖システム。
  6. 前記養殖水槽内の養殖水の少なくとも一部が、前記第1地下水、及び前記第2地下水によって常時置換されるように構成されている、請求項1〜5の何れか1項に記載の養殖システム。
  7. 前記養殖水槽は、養殖水を貯留するための水槽本体と、該水槽本体内に設置された回遊壁であって、海水生体を該回遊壁の周りで周回させるための回遊壁と、該回遊壁を周回するように水流を発生させる水流発生手段と、を備える、請求項1〜6の何れか1項に記載の養殖システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109845634A (zh) * 2019-02-21 2019-06-07 河北大学 超高压生物培养装置及其使用方法

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