JP3392082B2 - 養液リサイクル型栽培システム及びその養液処理方法 - Google Patents
養液リサイクル型栽培システム及びその養液処理方法Info
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Description
ステムに関し、より詳細には、作物に施用した養液の余
剰分(余剰養液)を栽培システムの系外に廃棄しないで
還流させて再利用する養液リサイクル型栽培システムに
関する。
テム(例として、ロックウール、ヤシ繊維、ピートモ
ス、砂、礫などを栽培培土として用いている)の殆ど全
てが養液掛け流し型栽培システムとなっている。
液(水に肥料成分を所定の配合・濃度で溶解した培養
液)を作物に施用した後に回収された余剰養液を再利用
することなく、排液として栽培システムの系外へ廃棄し
てしまう方式であり、廃棄する余剰養液の量は通常施用
している養液量の10〜30%程になる。
図に示される養液掛け流し型栽培システム10のよう
に、潅液量を調節する潅液制御盤1、施用する養液を作
成調製する養液調製潅液部2、潅液チューブ、潅液管な
どの潅液装置部3、作物が植えられる栽培ベッド4、そ
して潅液後に回収された余剰養液を集める排液タンク5
などから構成される。
潅液部2に養液を作成調製する養液調製タンクを備え、
このタンク内にECセンサやペーハー(pH)センサな
どのセンサを設け、供給される用水に肥料原液を加えて
養液を作成調製する方式(希釈タンク方式)と、タンク
を使わずに潅液ライン(配管)の途中に流量計を組み込
み、この流量計からの信号により潅液流量に比例して肥
料原液(通常は複合肥料の原液)を一定の割合で注入す
る方式(比例注入方式)の2方式がある。なお、複合肥
料を前記養液調製タンクへ供給混入する肥料ポンプは2
台が一般的である。
ために回収された余剰養液を栽培システムの系外に廃棄
せずに一時貯え、新たに作成調製した養液と混ぜ合わせ
て再度潅液するようにした所謂養液リサイクル型栽培シ
ステムも考えられている。
培システムにおいては、前述のように施用(潅液)して
いる養液のうち10〜30%程の量が余剰養液として排
出される。この余剰養液が単なる水であるならば環境へ
の影響も問題ないが、施用している養液は作物の育成を
図るためのものであるから、成分として窒素(N)、リ
ン酸(P)、カリ(K)、カルシウム(Ca)、マグネ
シウム(Mg)等の多量要素や、鉄(Fe)、マンガン
(Mn)、亜鉛(Zn)、銅(Cu)、ホウ素(B)、
モリブデン(Mo)等の微量要素を含む。そのため、余
剰養液の排出(廃棄)は土壌や河川などの富栄養化を促
すなどして、周辺環境に影響を及ぼすことになる。
ステムは、単に余剰養液の有効活用によって養液の無駄
を省くという目的効果のみならず、余剰養液を系外に廃
棄することなく再利用することによってシステム系外へ
の影響を断ち、環境の保全を図るという目的効果も存す
るのであり、養液掛け流し型栽培システムに代わって今
後の培土型栽培システムの主流になると予想される。
作成調製された養液と混合してそのまま施用することは
避けるべきであり、回収された余剰養液を再利用する望
ましい形態の養液リサイクル型栽培システムは下記のよ
うな条件(1)〜(3)を満たすことが必要と考えられ
る。 (1)余剰養液、即ちリサイクル養液中に含まれる可能
性がある植物病原菌を殺菌して、水媒性植物病原菌によ
る病気の罹病蔓延を防止する。 (2)作物の吸収により肥料成分バランスが崩れた余剰
養液を再利用するため、肥料成分バランスの崩れを修正
して養液の質的維持を図り、養液の長期にわたる再利用
を可能とする。 (3)リサイクル養液中に含まれる植物残さや有機物
質、あるいは砂・土・埃などの夾雑物質を除いて養液の
清浄度を保つことにより養液の安定性や殺菌効果を高
め、肥料成分とはまた別な意味で養液の質的維持をはか
って養液の長期にわたる再利用を可能とする。
液をリサイクル養液として効果的に濾過、殺菌処理する
システム及び適正な成分の養液を作成調製するシステム
の確立が肝要である。
上記必要条件(1)〜(3)を満たすべく創出されたも
のである。
する養液調製タンクとこれに肥料を混入する肥料混入潅
液機器部とからなる養液調製潅液部と、作物が植えられ
る栽培ベッド部と、養液を作物に施用する潅液装置と、
潅液後の余剰養液を集める排液タンクと、前記余剰養液
に用水を加えて希釈した養液中の肥料成分を通して夾雑
物質を濾過する濾過タンク及び濾過した希釈余剰養液を
貯える貯液タンクと濾過後の希釈余剰養液の紫外線殺菌
処理を行う養液殺菌装置部とからなる濾過殺菌装置部
と、余剰養液のリサイクル処理を制御する養液リサイク
ル制御盤と、これらを連結する配管及びバルブと、を備
えてなることを特徴とする養液リサイクル型栽培システ
ムを提供することにより上記課題を解決する。 (2)また、紫外線殺菌処理後の希釈余剰養液に塩素系
殺菌剤を注入する殺菌剤注入装置を設けたことを特徴と
する上記(1)に記載の養液リサイクル型栽培システム
を提供することにより上記課題を解決する。 (3)また、上記(1)または(2)に記載の養液リサ
イクル型栽培システムにおいて、希釈・濾過された希釈
余剰養液を貯液タンクから養液殺菌装置部に送って紫外
線殺菌処理して養液調製タンクヘ送液する1パス処理
と、前記1パス処理以外の時間に前記希釈余剰養液が貯
液タンクと養液殺菌装置部との間を循環するマルチパス
処理と、が複合していることを特徴とする養液リサイク
ル型栽培システムを提供することにより上記課題を解決
する。 (4)さらに、前記養液リサイクル制御盤が前記排液タ
ンクに貯まった余剰養液を用水にて3〜10倍に希釈し
て前記濾過タンクで濾過して前記貯液タンクに貯える処
理と、この希釈余剰養液を前記養液殺菌装置部にて殺菌
する処理と、を水位センサと電磁弁にて自動制御し、前
記潅液制御盤が養液調製潅液部にて殺菌処理された希釈
余剰養液に肥料原液を混入して新たな養液を作成調製す
る処理と、作成された養液を前記潅液装置にて栽培ベッ
ドの作物に潅液する処理と、を自動制御することを特徴
とする上記(1)〜(3)の何れかに記載の養液リサイ
クル型栽培システムの養液処理方法を提供することによ
り上記課題を解決する。
いて説明する。なお、養液掛け流し型栽培システム10
と同等部材については同符号にて示す。
テムの概念図であり、図2は同養液リサイクル型栽培シ
ステムの基本構成図である。図3は同システムの養液リ
サイクル処理フロー図であり、図4は1パス・マルチパ
ス複合処理の場合の養液リサイクル制御盤による処理制
御手順であり、図5は1パス処理のみの場合の養液リサ
イクル制御盤の処理制御図である。図6は1パス処理
(a)と通常のマルチパス処理(b)、及び本発明の複
合処理(c)の簡単な処理比較図である。
発明の養液リサイクル型栽培システム20は、図21の
養液掛け流し型栽培システム10の構成に対して、余剰
養液の濾過殺菌装置部6、及び濾過・殺菌というリサイ
クル処理をコントロールするリサイクル制御盤7が加わ
った構成を基本とする。但し、養液調製潅液部2′は、
前述の掛け流し栽培システム10の養液調製潅液部2と
はその内容が必要に応じて質的に変化している。即ち、
栽培中に肥料の成分バランスが崩れてしまっている余剰
養液を再度養液として循環再利用するには、肥料組成バ
ランスを整える必要があり、このバランス調製のために
は少なくとも3種以上の単肥の組み合わせまたは複合肥
料と単肥の組み合わせを対象作物に応じて適宜定め、各
々肥料の肥料ポンプを揃える必要があるので、肥料ポン
プは3〜6台程に増える。また、養液のpHも栽培状況
により変動するので、酸またはアルカリのpH調整剤を
供給するpH調整用のポンプ2台が加えられた構成とな
る。
に、処理フローを図3に示す。
テム20の構成を説明すると、潅液量を調節する潅液制
御盤8と、養液を作成調製する養液調製タンク11とこ
れに肥料を混入する肥料混入潅液機器部9とからなる養
液調製潅液部2′と、作物が植えられる栽培ベッド部4
と、養液を作物に施用する潅液装置3と、潅液後の余剰
養液Z1を集める排液タンク5と、前記余剰養液Z1に
用水を加えて希釈した養液中の肥料成分を通して夾雑物
質を濾過する濾過タンク12及び濾過した希釈余剰養液
を貯える貯液タンク14と濾過後の希釈余剰養液Z2の
紫外線殺菌処理を行う養液殺菌装置部15とからなる濾
過殺菌装置部6と、余剰養液Z1のリサイクル処理を制
御する養液リサイクル制御盤7と、これらを連結する配
管(図2に太ラインで図示されている。)及びバルブV
e、Vr、Vc、Va、Vb、V1、V2・・と、を備
えており、主な特長として下記(イ)〜(ホ)が挙げら
れる。 (イ) 栽培ベッド4から排液タンク5に回収されて環
流してくる余剰養液Z1を用水で3〜10倍に希釈しつ
つ濾過した後でその希釈余剰養液Z2の紫外線殺菌処理
を行う。 (ロ) 紫外線の照射は、1パスとマルチパスを複合し
た殺菌処理を行う。即ち、希釈・濾過の後に、紫外線殺
菌処理された希釈余剰養液Z3が1パスで養液調製タン
ク11ヘ送られている以外の時間はマルチパスされて紫
外線殺菌処理される。 (ハ) 紫外線殺菌処理後の希釈余剰養液Z3に塩素系
殺菌剤を注入する殺菌剤注入装置16を設けた場合に
は、紫外線殺菌処理後に塩素(次亜塩素酸ナトリウムま
たは次亜塩素酸カルシウムまたは次亜塩素酸カリウム
等)を希釈余剰養液Z3に注入する(希釈余剰養液Z4
とする)。 (ニ) 余剰養液Z1の濾過タンク12に貯液タンク1
4との水位差を利用した開放型濾過タンクを用いる。 (ホ) 紫外線殺菌処理後の希釈余剰養液Z3またはZ
4に肥料原液を混入して新たに潅液する養液Z0を作成
調製する。
な理由による。即ち、濾過タンク12において栽培ベッ
ド4から環流される余剰養液Z1に用水を加えて薄めて
いるが、これは栽培ベッド4から環流する余剰養液Z1
は蒸散吸収による消費のため平均的には施用量(潅液
量)の20%程でしかなく、いずれにしろ施用量の80
%程を補充しなければならないこと。そのため、余剰養
液Z1を用水で3〜10倍程度(平均的には5倍程度)
に薄めて希釈余剰養液Z2とし、これを紫外線殺菌処理
して(希釈余剰養液Z3となる)養液調製タンク11へ
送液するのである。紫外線殺菌処理する量は栽培ベッド
から環流する余剰養液Z1のみに比べて3〜10倍程に
増える。しかしながら、紫外線殺菌を実施する時、紫外
線(波長253.7nm)の処理液における透過率がポ
イントとなり、その際に透過率が悪い余剰養液Z1でも
用水で数倍に薄めた上記希釈余剰養液Z2とすれば、透
過率は大幅に向上し、以後の紫外線殺菌処理の際に紫外
線の透過は大きく改善される。その結果、そのままでは
紫外線の通りが悪くて(透過率が小さい)ほとんど殺菌
できないような余剰養液Z1でも希釈余剰養液Z2とし
て殺菌が可能となるのである。
理は次のような理由による。即ち、排液タンク5に回収
された余剰養液Z1の紫外線殺菌処理としては、図6の
(a)の1パス処理か、(b)のマルチパス処理のいず
れか一方を行うことが通常考えられる。しかし、(a)
のような1パス処理の場合、作物へ潅液している以外の
時間は紫外線殺菌処理が行われていないことになる。つ
まり、空いている時間がある。また(b)のような殺菌
ラインと潅液ラインが全くの別系統となっているマルチ
パス処理だと、潅液に応じて貯液タンク14から養液調
製タンク11(或いは直接に栽培作物)ヘ養液が送られ
るために、貯液タンク14内の養液が入れ替わってい
き、作物に施用する養液への紫外線の照射量は潅液間隔
が長い場合と短い場合で異なってくる。潅液間隔が長け
ればその間にマルチパスする回数が多くなって紫外線の
照射量が多くなるが、潅液間隔が短いとその問にマルチ
パスする回数は少なくなって紫外線の照射量が少なくな
るのである。つまり、現実の養液栽培における潅液制御
は、潅液問隔・潅液時問・潅液回数の3つ因子から成る
が、それぞれの因子が一定の場合もあれば可変の場合も
あるので、(b)のマルチパス処理では紫外線殺菌処理
に必要とされる照射量未満で作物に施用されてしまう可
能性が残るのである。そこで図6の(c)のように本シ
ステムでは殺菌ラインと潅液ラインが同一系統になって
いて、通常の1パスとマルチパスが複合している形態
(以下これを1パス・マルチパス複合処理という)とし
て紫外線殺菌処理が行われる(1パスのみの処理モード
も選択可能である)。つまり養液調製タンク11ヘ1パ
スして送液している時に紫外線を照射するのみでなく、
それ以外の時間、つまり養液調製タンク11ヘ希釈余剰
養液Z2を送る必要がない空いている時間は貯液タンク
14・紫外線殺菌装置17・貯液タンク14の循環処理
(=マルチパス)を行って事前に液に紫外線を照射して
いるため殺菌効果を一層確実なものとする。また、施用
する養液の全量を紫外線殺菌処理することになるので、
不安要因(植物病原菌に汚染されている可能性)がある
用水を使用している場合でも、用水も含めた紫外線殺菌
処理が行われるという優れた特長がある。結果として、
1パス・マルチパス複合処理では、少なくとも1パスは
紫外線殺菌処理を行った希釈余剰養液Z3が養液調製タ
ンク11に送られて養液が作成調製されるので、紫外線
殺菌処理に必要な最低照射量は確実に与えることができ
るのである。
殺菌処理された希釈余剰養液Z3を養液調製タンク11
ヘ給液する時に途中で塩素を注入することにより殺菌効
果の持続性を高める効果が得られることによる。
は還流されてきた余剰養液Z1に含まれる植物残さ等の
有機物質、その他の夾雑物を除去することにあり、本シ
ステムでは余剰養液Z1を用水で3〜10倍に薄めた希
釈余剰養液Z2を濾過するので処理量が多い。この点、
濾過容量が小さい濾過器では詰まりが早く、濾材清掃の
頻度が高まってメインテナンスが大変である。また、本
発明では大容量で高性能であることが肝要であるが、密
閉型で大容量の濾過器は極めて高コストになる。これに
対して、開放型濾過タンクは大容量で濾過能力に優れ、
濾材の入れ替えが行い易いにもかかわらず極めて低コス
トであるという利点がある。而して本システムの濾過タ
ンク12には密閉型ではなく、重力落下を利用した開放
型濾過タンク(具体的には円筒開放型濾過タンク)を採
用している。
Z2への紫外線照射は養液調製タンク11の前、即ち肥
料原液混入前に行うという処理手順の理由は次のとおり
である。紫外線は養液成分である鉄(Fe、キレート状
態)やマンガン(Mn)、亜鉛(Zn)などのイオンに
作用してこれらのイオンを不溶化する。特に鉄分には大
きな影響がある。そのため、本システムでは紫外線によ
る殺菌処理後に肥料を混入して施用する養液を作成する
ようにして、養液成分の変化を可及的に抑えているので
ある。
培システム20の処理内容をフロー順に使用装置と併せ
て説明する。なお、図2に示される本養液リサイクル型
栽培システム20は循環リサイクルしているので、どこ
がサイクルの最初かという点はあるが、養液調製潅液部
2′から始める。 (1) 養液調製タンク11の役割は、栽培する作物に
施用する養液(培養液)を作成するためのタンクであ
る。タンク内にはECセンサ・pHセンサなどが備えら
れ、所定の養液に作成調製する。この点、従来の養液掛
け流し方式の栽培システム10では肥料混入ボンプは通
常2台の装備が一般的である。しかしながら、本発明の
養液リサイクル型栽培システム20の場合には、施用し
た養液を再利用するために、栽培中に肥料の成分バラン
スが崩れてしまっている養液を所定の成分バランスに整
える必要がある。そのため一般的である肥料混入ポンプ
が2台の2液混合方式では養液の肥料成分バランスを適
切に整えることは困難である。そこでより適切に養液の
肥料成分バランスを整えようとすると、肥料は主に単肥
を用い、肥料ポンプPxの台数は使用する肥料の種類に
対応する数が基準になる。一般的には、単肥と複合肥料
を組み合わせた場合でも3台以上は必要と思われる(図
2では5台を記している)。勿論、台数は限定される訳
ではなく、養液の成分バランスの崩れに対処可能な必要
台数ということである。養液リサイクル型栽培システム
20であっても、養液の肥料成分バランスの崩れが問題
にならないような作物であるなら、肥料混入ポンプは2
台のままでもよい。
場合は酸を混入し、養液のpHが低すぎる場合はアルカ
リを混入して調節する。そのためpH調製剤を混入する
ポンプPyは図2に示されるように2台必要である。但
し、作物や状況によりpH調製の必要がない時には使用
しないこともある。なお、養液調製タンク11の容量は
作物の栽培面積と濾過殺菌装置部6の処理能力から決定
される。
Z0は潅液ポンプP3や潅液チューブなどの潅液装置3
により栽培ベッド4に植えられている作物に施用され
る。
用された養液の余剰分Z1は、集排水管W1を通じて排
液タンク5に集められる。
0%程が作物の吸収蒸散と栽培ベッド4からの直接蒸散
により利用消費された残りの余剰養液Z1(潅液量全体
の10〜30%程)を集排水管W1を通じて栽培ベッド
4から回収し、濾過タンク12ヘ送られるまでの間一時
的に貯めておくものである。そして余剰養液Z1が所定
量排液タンク5内に貯まると、タンク内に設置された水
中ポンプP0が作動して濾過タンク12ヘ送液する。な
お、排液を濾過タンク12に送液するポンプは必ずしも
排液タンク5内に設置される水中ポンプP0である必要
はなく、自吸式ポンプを外設してもよい。
まると水中ポンプP0が作動して濾過タンク12ヘ送液
する。
1や排液流量計R0にゴミが詰まるのを防ぐものであ
る。そのため、余り細かなメッシュのものは必要ない。
役割は、その開度を調節して余剰養液Z1のリサイクル
する配分を決めるものである。また、リサイクルバルブ
Vrは、濾過タンク12に給液する流量を調節する。即
ち、余剰養液Z1が濾過タンク12ヘ激しく流入すると
タンク内の液に大きな衝撃を与え、ろ材層を乱したり、
一旦沈殿した夾雑物を再浮遊させてしまうため、リサイ
クルバルブVrを調節して濾過タンク12ヘの給液が穏
やかに行われるようにする。通常は、Vrを開、Veを
全閉の状態で使用(100%リサイクル)する。しかし
ながら栽培状況により、余剰養液Z1をリサイクルせず
に廃棄して掛け流し栽培としたり、あるいは一部を廃棄
しながら一部をリサイクルする時などのために排液バル
ブVeがある。リサイクルを行わず掛け流し栽培とする
時は、リサイクルバルブVrが全閉、排液バルブVeが
全開とする。
ル量を測定する。排液流量計R0は栽培システム系外に
廃棄する余剰養液の量を測定する。R0、R1の出力信
号はリサイクル制御盤7に内蔵される積算流量指示計に
入力されて積算流量が表示される。上記流量計R0、R
1は栽培ベッド4からの余剰養液Z1が全量リサイク
ル、全量廃棄される場合の通過流量を測定することのみ
ならず、一部リサイクル、一部廃棄する場合の流量配分
を決定するバルブ開度のゲージとしても用いる。
流量計R1を経て濾過タンク12ヘ送液される。
Z1中に含まれる植物残さや有機物質、砂・土・埃など
の夾雑物質を除いて清浄度を保つことにある。
れる培土型養液栽培では作物に施用した養液は通常その
70〜90%程が利用消費される。そのため、濾過タン
ク12に戻ってくる余剰養液Z1は施用した養液の10
〜30%程となる。そこで、不足する90〜70%に相
当する量の水は、この濾過タンク12にて用水管W2を
通して補充される。水の補充は濾過タンク12内の液が
タンクにセットされる水位電極FL3の下限位置以下に
なると給水電磁弁13が開き用水補充が開始される。そ
の後、水位電極FL3の上限まで補水が行われれば給水
電磁弁13は閉じて用水の補充は完了する。そのため、
通常は水位電極FL3の働きにより濾過タンク内の濾材
が空中に露出してしまうことはない。つまり濾過タンク
12内の濾材は、通常常時浸清されている。
Vcの役割は、用水が濾過タンク12ヘ激しく給水され
るとタンク内の液に大きな衝撃を与えてろ材層を乱した
り、一旦沈殿した夾雑物を再浮遊させてしまうので、V
cを調節して穏やかな給水とするのである。
質、砂・埃等の夾雑物の減少は紫外線の透過を向上させ
て紫外線照射による養液の殺菌効果を高める。他方、処
理液における紫外線の透過は砂や埃などの固形物のみで
なく、溶けているイオンなどにも大きく影響され、特に
肥料成分であるキレート鉄の存在は殺菌に利用する25
3.7nm域の紫外線(UV−C)を吸光する。その結
果、余剰養液Z1の透過率は蒸留水や上水などの透過率
に比べて著しく劣ることになって紫外線殺菌効果が大き
く低下する。しかしながら、余剰養液Z1の透過率は水
(養液でなくただの水:用水)で薄めることにより大き
く改善される。そこで、本システムでは余剰養液Z1そ
のままに紫外線照射を行うことはやめ、不足分の用水を
濾過タンク12で補充することにより、まず余剰養液Z
1を数倍に薄めつつ濾過して透過率を改善した後(希釈
余剰養液Z2)、紫外線を照射するフローとする。その
結果、透過率低下による紫外線殺菌効果の低下を改善す
ることができる。
れる余剰養液Z1は、排液タンク5に所定量貯まりしだ
い送られてくる。そのため、濾過タンク12は、その上
部、つまり水位電極FL3の上限位置よりさらに上部に
余剰養液Z1が流入する空間を確保しておかなければな
らない。流入してくる余剰養液の量は、栽培面積、栽培
作物、潅液方法等により異なる。そのため、これらの要
因を考慮して必要量を確保する。
れるように、密閉型ではなく関放型で形態は円筒状であ
る。開放型の濾過タンクの中は、濾材を4層(上から備
長炭層A・セラミック層B・礫状活性炭層C・セラミッ
ク層D)に積層し、水の浄化における緩速濾過と似た構
造となっているが本来の緩速濾過ではない。本来の緩速
濾過が主に好気性微生物の作用によって水を浄化してい
るのに対して、この濾過タンク12は沈殿や吸着の機能
が大きい。勿論、ある程度は微生物による浄化作用もあ
るが本来の緩速濾過の濾速は微生物作用による浄化であ
るため極めてゆっくりとしていて2〜4mm/分であ
る。それに対して、本濾過タンク12の平均濾速は15
〜35mm/分程となっている。本濾過タンク12内に
おける液の動きは、常時下方に向かって垂直に動いてい
るわけではなく、通常は停滞しているが、養液調製タン
ク11ヘの給液が行われたり、濾過タンク12ヘ余剰養
液Z1が送られて来ると、濾過タンク12や貯液タンク
14の水位が変動して動くということを繰り返す。
応じて大きくなる。栽培面積が10アールの場合750
〜1000リットル程の容量とする。濾過タンク12の
原理と構造から、濾速がゆっくりな方が濾過能力が高ま
るのは明らかである。しかしながら、あまりにゆっくり
した濾速だと単位時間あたり供給量と必要量の関係か
ら、それに比例して大きな容量が要求されるためスペー
ス性やコストに大きな影響を与える。濾過タンク12と
貯液タンク14は、その構造上、通常同一水平面上に並
置された同等タンクを用いる。
れた希釈余剰養液Z2は連結管と連結バルブからなる連
結部W3を通じて貯液タンク14へ流入する。
タンク14を連結したり遮断したりするものであり、濾
過タンク・ろ材・貯液タンクの洗浄時に使用したり、濾
過タンク12の濾速を調節したりする。
た希釈余剰養液Z2を貯めておくタンクである。貯液タ
ンク14の液の流入口は水平状熊から上向き方向にし、
堰14aを設けた構造とする。このような構造により、
濾過タンク12内のろ材や沈殿物が貯液タンク14に流
れ込むのを防止するとともに、濾過タンク12の濾速が
必要以上に速くなることを防ぐ。
トされ、タンク内の液位がFL2の下限以下となった場
合はポンプP1の作動を停止し、ポンプP1の焼損を防
止する。
パスいずれの状態でもポンプP1は停止し、タンク内の
液位がFL2の上限U2に復帰すればポンプの作動は再
開される。
L3の上限U3よりやや低い位置とする。もし、FL2
の上限U2がFL3の上限U3より高い位置にあると、
濾過タンク12ヘ余剰養液Z1の流入が無い時は、濾過
タンク12の上限U3が貯液タンク14の液位上限とな
ってしまうため、一旦貯液タンク14の液位が下限D2
以下になってしまった時、再度フロートレススイッチが
入るのは、液位がFL2の上限U2に復帰した時とな
る。そのため、FL2の上限U2がFL3の上限U3よ
り高いとフロートレススイッチがoff状態のままとな
るため、ポンプP1の運転ができない。また、FL2の
下限D2が堰14aより低い位置にあると、貯液タンク
14の液位が堰14aよりも低くなった時、堰14aか
ら貯液タンク14の中へ液が落下流入し、貯液タンク1
4の底部に沈殿物があると、再浮遊して、水中ポンプP
1に吸引されてしまう。そのため、FL2の下限D2を
堰14aのやや上にすることによって沈殿物の再浮遊を
防止することが肝要である。
盤7にて設定されるリサイクルシステムが稼動時刻帯に
ある時、殺菌処理モードがマルチパスにあるなら稼動時
刻帯内は連続運転となり、1パスモードにあるなら電磁
弁Saが開いて希釈余剰養液Z2が養液調製タンク11
ヘ送られる間運転する。つまり、養液調製タンク11内
の液位がFLlの下限D1以下になると作動し、液位が
FLlの上限U1に至ると停止する。バイパスバルブV
1は緊急時や貯液タンク14の洗浄などに使用する。な
お、ポンプPlは、必ずしも水中ポンプである必要はな
く、貯液タンクの外に設置したポンプでもよい。ポンプ
Plにより希釈余剰養液Z2はプレフィルタF1に送ら
れる。
μm程のディスクフィルタで洗浄再利用ができるフィル
タである。この目的は後段のワインドフィルタF2が5
μm以下と非常に細かく使い捨てであるため、この長期
利用を可能にするため、前処理用として使用するもので
ある。
ズの糸巻き型(ワインド)フィルタであって、微小な浮
遊物と菌核の除去のために設置される。即ち、菌核や菌
糸の殺菌は紫外線照射では困難であるが、数十μm〜1
00μmと大きいため、数μmサイズのワインドフィル
タF2での除去が可能となる。また、5μmという非常
に微小なゴミまで除けるので液の透過率が向上して紫外
線殺菌を効果的に行うことが可能になるという利点があ
る。
17を通過する毎分あたり処理流量を測定する。UV処
理瞬時流量計R2の出力信号はリサイクル制御盤7に組
み込まれている瞬時流量指示計に入力され、毎分あたり
の処理量が表示される。紫外線の殺菌力、つまり照射量
は照射強度と照射時間の積で示される。そこで、照射強
度は一定であるため、毎分あたり処理流量を大きくとれ
ば照射時間が短くなって照射量は減少し、毎分あたり処
理量を小さくとれば照射時間が長くなって照射量が増大
する。つまりUV処理瞬時流量計R2を紫外線(25
3.7nm)の照射量のゲージとして用いる。
通過する希釈余剰養液に紫外線(253.7nm)を照
射して殺菌する。
要かという点については、栽培面積や栽培作物により異
なる。栽培面積が大きくなれば、当然ながら処理するリ
サイクル液量も増える。また栽培作物が異なると冒す菌
種も違ったりする。そのため、対象とする栽培作物を冒
す病原菌の中で紫外線に対して最も耐性の高い菌を殺菌
するのに必要な紫外線の照射量と栽培面積から求められ
る毎分あたり処理量(瞬時処理量)から要求される能力
を有する紫外線殺菌装置を選定する。
m2)の場合では、1日(約12時間の間、夜間は潅液
しない。)あたりにおける最大時潅液量は5000リッ
トル程である。したがって、濾過・殺菌装置は1日に5
000リットルを処理することになる。そしてロックウ
ール栽培などにおけるマイクロチューブを用いた養液栽
培システムにおける潅液は毎分25リットル前後の流量
で行われる。そのため、毎分あたりの瞬時処理能力から
みると紫外線殺菌装置は25リットル/分前後の処理能
力が要請されるが、養液調製タンク11の容量を大きめ
に設計することにより25リットル/分より少ない処理
能力でもまかなうことが出来る。仮に潅液時間が10
分、潅液間隔60分、潅液量が25リットル/分で、紫
外線殺菌装置17の処理能力が10リットル/分である
なら、潅液が開始されると養液調製タンク11の養液は
毎分15リットルずつ減少し、10分間の合計では15
0リットル減る。次の潅液までには50分あるので、こ
の間で紫外線殺菌処理が毎分10リットルの量で行われ
るため、次の潅液までには養液調製タンクの液位は水位
センサFL1の上限位置U1まで復帰する。このように
養液調製タンク11の容量は、毎分の潅液量・最大潅液
時間・潅液間隔・毎分あたり紫外線殺菌処理量の4つの
因子から求められる。
隔は1時間程である。潅液間隔が短くなるような潅液の
場合には1回あたりの潅液時間が短くなるので、求める
養液調製タンク11の容量は変わらない。しかしながら
毎分あたりの紫外線殺菌処理能力が小さ過ぎると養液調
製タンク11が大きくなり過ぎてスペース性や液の停滞
が問題となってしまう。そこで、フザリューム菌の殺菌
を前提に、希釈余剰養液の紫外線透過率が0.5の状態
で10リットル/分程度以上の処理能力を持たせる。
り異なる。そこで、紫外線殺菌装置17の出力は、通常
植物病原菌の中でも発生頻度が高く、殺菌に大きな照射
量を必要とするフザリューム菌を99.9%殺菌可能な
設計とする。菌種が限定されるなら菌種に合わせた設計
とすることでもよい。
置内を通過する液の瞬時流量を調節するためにある。バ
ルブVaは液が養液調製タンク11に送られる時の、つ
まり1パス時の瞬時流量を調節し、バルブVbは貯液タ
ンク14ヘ戻される時の、つまリマルチパス時の瞬時流
量を調節する。
剰養液の行き先を決めるものである。電磁弁SaとSb
の作動関係は、養液調製タンク11に送液する必要がな
いときはSaが閉、Sbは開の状態となってマルチパス
の処理が行われる。養液調製タンク11の液位が潅液に
よりFLlで設定される下限D1位置以下となると、S
aが開してSbが閉じて液が養液調製タンク11ヘ送ら
れる。つまり1パス処理が行われる。養液調製タンクの
液位がFLlの上限U1まで至れば、Saが閉じ、Sb
が開いて液は貯液タンク14ヘ送られる。つまリマルチ
パスが再開される。
混入して殺菌効果と効果の持続性を高めるためにある。
即ち、養液調製タンク11に希釈余剰養液が送られる状
態になると、UV処理瞬時指示計から出力される積算同
期パルス出力信号が塩素混入用電磁定量ポンプP2に送
られる。このパルス信号により殺菌剤混入ポンプ(電磁
定量ポンプである)P2が作動して殺菌剤の希釈余剰養
液Z3への比例注入が行われる。殺菌剤としては、次亜
塩素酸ナトリウムまたは次亜塩素酸カルシウムまたは次
亜塩素酸カリウム等の塩素系殺菌剤を用いる。
される機器類からなり、本養液リサイクル型栽培システ
ム20における図10に示されるリサイクル処理に係る
諸機器の制御を取り扱う。以下、そのリサイクル制御の
概要を説明する。
(24時間タイマ)が内蔵されている。このデイタイマ
は養液リサイクル装置(の殺菌制御)が稼動する時刻帯
を設定するためのものである。例えば、デイタイマを朝
7時〜夕方5時まで設定すればこの間養液リサイクル装
置が稼動することになる。図10は養液リサイクル制御
盤7の機能としての制御とモニターを示しておりこれら
はマイコン制御されている。図中の殺菌制御の自動制御
A1は、紫外線殺菌処理が1パス・マルチパスの複合処
理で行われる制御である。即ち、希釈余剰養液Z2の殺
菌処理フローは、通常、貯液タンク14から紫外線殺菌
装置17そして貯液タンク14ヘ戻されるマルチパス処
理を行っているが、養液調製タンク11の液がFLlで
設定される下限D1以下に至った時は、液が貯液タンク
14ヘ戻されないで塩素系殺菌剤を注入されて養液調製
タンク11ヘ希釈余剰養液Z4を送る1パス処理がなさ
れ、養液調製タンク11の液位がFLlで設定される上
限U1に至ると、養液調製タンク11ヘの送液は停止さ
れ、貯液タンク14ヘ戻されてマルチパスを行う(制御
シーケンスの詳細については図4を参照)。
処理が1パスで行われる自動制御である。即ち、通常、
殺菌処理は行われていないが、養液調製タンクの液がF
Llで設定される下限D1以下に至ると水中ポンプP1
が作動し、液は紫外線殺菌の後、希釈余剰養液Z3は塩
素系殺菌剤が注入されて(Z4)養液調製タンク11ヘ
送られる制御である。養液調製タンク11の液位がFL
lで設定される上限U1に至れば養液調製タンク11ヘ
の送液は停止される。つまり処理が停止される(制御シ
ーケンスの詳細については図5を参照)。
希釈余剰養液Z2の殺菌処理が1パスで行われる制御で
ある。手動制御M2は、手動を選択している間、希釈余
剰養液Z2の殺菌処理フローが、貯液タンク14から紫
外線殺菌装置17そして貯液タンク14ヘ戻されるマル
チパス処理が行われる制御である。
2内の液位がFL3で設定される下限D3以下に至ると
給水電磁弁13が作動して給水が行われる。濾過タンク
12内の液位がFL3で設定される上限U3まで至ると
給水電磁弁13が停止して補水が完了する。つまり、濾
過タンク12の液位は、排液タンク5から送られてくる
余剰養液Z1の有無にかかわらずほぼ一定に保たれる。
そのため、濾過タンク12の濾材は通常浸清状態にあり
空中に露出することはない。
イクルとは別であるが、養液調製タンク11の液がFL
lで設定される下限位置D1以下に至ると潅液ポンプP
3を停止し、空運転による潅液ポンプP3の焼損を防止
する。液位がFL1で設定される上限U1に至れば、潅
液ポンプP3の停止は解除される。
時処理量はUV処理瞬時流量計R2からの出力信号によ
り、毎分あたりの殺菌処理量を表示する。
液Z1のリサイクル液量は、余剰養液流量計Rlからの
出力信号により、リサイクルされた余剰養液Z1の積算
量を表示する。
により、養液リサイクル型栽培システム20の系外へ廃
棄している液量を表示する。
殺菌線の透過率と照射量について以下、詳細に説明す
る。
クルされる余剰養液Z1を数倍に薄めて希釈余剰養液Z
2とした後、紫外線(253.7nm)を照射して殺菌
する。このことは、処理される希釈余剰養液Z2に対す
る紫外線の透過率tが殺菌処理に大きな影響を与えるこ
とに関係する。透過率tとは紫外線が厚さlcmあたり
の液層を透過できる割合を言う。そのため、透過率tが
悪い液や、紫外線が透過する液層の厚みが厚くなると、
透過する殺菌線は著しく減衰してしまう。紫外線殺菌装
置17における紫外線の照射量はシリンダー(液槽)内
の紫外線透過率『T』に比例するため殺菌効果に大きな
影響を与える。しかしながら、本システムのように余剰
養液Z1を薄めて希釈余剰養液Z2にすると(殺菌処理
する液量は薄めた分だけ増大するが)透過率tが大幅に
改善されるため、殺菌を効果的に行うことが可能とな
る。紫外線殺菌装置17における紫外線のシリンダー
(液槽)内透過率Tは、紫外線を照射する希釈余剰養液
の透過率をtとして、シリンダー内の液層厚をFcmと
するとき、以下の式で表わされ、図11のグラフのよう
になる。 (シリンダー内の殺菌線の透過率)T=(t)F 次に、紫外線の照射量は照射強度と照射時間の積で示さ
れる。つまり、同じ照射強度であるなら照射時間を長く
すれば照射量は大きくなって殺菌効力が高まり、照射時
間を短くすれば照射量は小さくなって殺菌効力は弱ま
る。単位時間あたり処理量を多くするということは照射
時間を短くすることで、単位時間あたり処理量を少なく
するということは照射時間を長くするということであ
る。
W/cm2)、殺菌槽(シリンダー)の内容積V(c
m3)、殺菌装置における1秒あたり処理量H(c
m3)、殺菌装置内における養液の滞留時間K=V/H
(sec)とすると、紫外線 の照射量E=U×K=(U×V)/H (mW・
sec/cm2)と表わせる。
00cm3とするとき、毎秒あたりの処理量を変化させ
た場合の紫外線照射量を図12のグラフに示す。
25が1本の場合の照射量計算を行うと、処理流量L
(リットル/min)、UVランプ出力ul(W:ワッ
ト)、紫外線出力u2(W:ワット)、ランプの紫外線
発光長11(cm)、シリンダー26内の長さ12(c
m)、ランプジャケット27の外径d2(cm)、シリ
ンダー内径dl(cm)、ランプジャケット27の透過
率tl、養液の透過率t2として、養液に照射される紫
外線量Eを求めると、 殺菌装置シリンダー内の液層厚F=(d2−d1)/2
(cm) シリンダー内液の紫外線透過率T=(t2)F ランプの発光断面積S=(d1/2+F)2×π×ll
(cm2) 殺菌装置壁面での紫外線照度は、ランプジャケットの透
過率を考慮すると、U=u2×t1×T/S(mW/c
m2) 殺菌槽の内容積V={(d2/2)2×π−(d1/
2)2×π}×l2(cm3) 殺菌装置内における1秒あたり処理量H=L/min=
L×1000/60(cm3/sec) 殺菌装置内における養液の滞留時間K=V/H 殺菌装置内壁面における最低紫外線量E=U×K(mW
・sec・cm−2) 但し、ランプ寿命における紫外線維持率を60%として
考慮すると、一般的には、E=0.6×B(mW・se
c・cm−2)となる。
/2=1.3 シリンダー内の紫外線透過率T=(0.5)1・3=
0.41 ランプの発光断面積S=(3.1/2+1.3)2×π
×23=587 殺菌装置壁面での紫外線照度は、ランプジャケットの透
過率を考慮すると U=1.6×0.9×0.41/587=lmW/cm2 殺菌装置の内容積 V={(5.7/2)2×π−(3.1/2)2×π}
×29=52lcm3 殺菌装置における1秒あたり処理量 H=1.6×1000/60=26.7cm3/sec 殺菌装置内における養液滞留時間 K=521/26.7=19.5sec 殺菌装置内壁面における最低殺菌線量 E=l×l9.5=l9.5mW・sec・cm−2 但し、ランプ寿命における紫外線維持率を60%として
考慮すると、一般的には、E=0.6×19.5=1
1.7mW・sec・cm−2 となる。
は、 処理流量 :L(リットル/min) UVランプ数 :n(本) UVランプ出力 :ul(w:ワット)紫外線 出力 :u2(w:ワット) ランプの紫外線発光長 :ll(cm) シリンダー内長さ :12(cm) ランプジャケット外径 :d2(cm) シリンダー内径 :dl(cm) ランプジャケットの透過率 :tl 養液の透過率 :t2 以上から養液に照射される紫外線量Eを求めると、 平均UV照度U1={(U2×3)/(2π×d1/2
×11)}×t1(mW/cm2) 水槽(シリンダー)内の平均水層厚F=[π{(d1/
2)2−(d2/2)2×3}÷3]1/2(cm) 平均紫外線透過率T=(t2)F 透過率を考慮した平均UV照度U=Ul×T(mW/c
m2) シリンダー(処理水槽)の容積V=π{(d1/2)2
−(d2/2)2×3}×l2(cm3) 殺菌装置における1秒あたり処理量H=L×1000/
60(cm3/sec) 殺菌装置内における養液滞留時間K=V/H(sec) 照射される紫外線量E=U×K(mW・sec・cm
−2)となる。
3.3(8000L/h)リットル、UVランプ数n=
3本、UVランプ出力U1=65W、紫外線出力U2=
21W、ランプの紫外線発光長ll=9lcm、シリン
ダー内長さl2=92cm、ランプジャケット外形d2
=2.8cm、シリンダー内径dl=ll.43cm、
ランプジャケット透過率t1=0.9、養液の透過率t
2=0.9、のような仕様であるとき、 平均UV照度U1={(21×3)/ (2π×11.
43/2×91)}×0.9=17.4mW/cm2 水槽(シリンダー)内の平均水槽厚F=[π{(11.
43/2)2−(2.8/2)2×3}÷3]1/2=
5.3cm 平均紫外線透過率T=(0.9)5・3=0.57 養液の透過率を考慮した平均のUV照度U=17.4×
0.57=9.9mW/cm2 シリンダーの容積V=π{(11.43/2)2−
(2.8/2)2×3}×95=7988cm3 殺菌装置における1秒あたり処理量H=133.333
×1000/60=2222cm3/sec 殺菌装置内における養液滞留時間K=7988/222
2=3.59sec 照射される紫外線量E=9.9×3.59=35.5m
J/cm2 ただし、ランプ寿命における紫外線維持率を60%とし
て考慮すると、一般的には、E=35.5×0.6=2
1.3mJ/cm2となる。
(1)〜(5)を付記する。
紫外線(UV−C)を非常に良く吸収することが知られ
ている。その結果、DNA分子内のピリミジン塩基にダ
イマーが形成され、このダイマーが致死の主因と考えら
れている。
核については困難であるが、分生子や遊走子には有効で
ある。そのため分生子や遊走子を形成する菌種に対して
殺菌効果がある。殺菌効果は照射エネルギー量に比例し
て増大する。殺菌に要する照射エネルギー量は微生物の
種類により異なっていて、一般に細菌の殺菌は低いエネ
ルギーで可能だが、糸状菌では高いエネルギーを必要と
する。但し、細菌でも芽胞を形成する種は高いエネルギ
ーを必要とする。
病原菌種としては、Fusarium、Pythium、Phytophthor
a、Pseudomonas、Rhizoctonia がある。
度の照射線量を与えれば良いかが問題となってくる。そ
こで、植物病原菌の中で、最も紫外線に強いといわれる
トマト萎凋病(フザリューム菌)を中心に、殺菌効果を
示す紫外線照射線量を碓かめた。
塗布し、5mW/cm2の照射エネルギーが培地にかか
るように紫外線殺菌装置をセットした。紫外線照射時間
を変えて殺菌処理を行い、培養後の菌数を調べ、病原菌
を十分に殺菌できる照射時間を割り出し、照射線量を算
出した。
の殺歯効果を得るためには、Fusarium oxysporum race
l・race2及びVerticillium dahliaeでは20mJ/c
m2、F.oxysporum race3では40mJ/cm2の
紫外線量が必要であることが判明した。
する局部的な殺菌方法であり、残効性は殆どないと考え
られる。したがって、貯液タンク14内の水を紫外線で
殺菌しても、その後、養液調製タンク11や栽培ベッド
4までの配管内で菌が増殖することが考えられる。そこ
で、本システムでは、紫外線殺菌後に低濃度の塩素系殺
菌剤を添加し、菌の増殖を抑制する方法を用いている。
ここでは、紫外線と次亜塩素酸の組み合わせ効果を試験
する。
養液)と、紫外線殺菌(1パス)を行った後、次亜塩素
酸カルシウム(塩素濃度0.lppm・0.2ppm・
0.4ppm/o−トリジン法により検出)を加えた養
液との一般細菌の増殖スピードを比較した。
のみで殺菌を行った場合に比べ、0.lppmの塩素濃
度の場合においても菌の増殖スピードは抑えられ、特に
0.4ppmの塩素濃度の場合では、3日後までの菌増
殖の抑制は顕著であった。
調べた。紫外線透過率は殺菌領域のある254nmで測
定した。
の相関を調べたところ、図15に示されるように紫外線
透過率と養液希釈率との相関は対数関数的に変化してい
くことがわかった。
する単体肥料個々の透過率を調べた(表2参照)。な
お、単体肥料の濃度は通常栽培に用いられる標準養液に
含まれている濃度と同じ濃度に溶解した。その結果、透
過率の低下する最も大きな原因は微量要素であった。
植物の吸収量分を補水し、概ね3〜10倍に希釈してか
ら紫外線殺菌処理を行う(したがって、肥料分のあまり
入っていない電気伝導度の小さい液である)。紫外線透
過率が、対数関数的に変化することは、排液そのもので
はなく、補水を行って希釈してから紫外線殺菌処理を行
う方法が有効であることを示している。また、透過率低
下の最も大きな原因が、微量要素であることから、排液
を希釈後、肥料を混入するまえに殺菌処理を行う方法が
有効であることを確かめた。
タ 希釈余剰養液Z2の紫外線殺菌を行なう際に、紫外線照
射による肥料成分の不溶化により、養液中の肥料組成バ
ランスが崩れる可能性が考えられる。そこで、60W2
灯の紫外線殺菌装置17を用いて、殺菌処理が希釈余剰
養液Z2の微量要素に与える影響を調べた(表3参
照)。なお、試験に用いた微量要素は、実際の養液に用
いられる比率で溶解した。
の濃度の変化は認められなかった。また、Mnも流量5
リットル/分で98.8%とほぼ変化がなかった。しか
し、Feは流量10リットル/分のとき94.1%、流
量5リットル/分のとき90.0%と減少した。
イオンは対数関数的に減少していくことが分かった。
5.次に、濾過に関するデータとして、下記(1)〜
(3)を付記する。
を及ぼすと考えられている物質の一つが有機酸である。
本システムでは、濾過タンク12に活性炭などの濾材を
つめることにより、有機酸の蓄積を防ぐことができる。
ック、備長炭、活性炭)の吸着性能を確認するための有
機酸吸着試験を行なった。
た溶液5リットルに、濾材lKgを浸し、10日後の有
機酸残留量を調べた(図17の(a)、(b)、
(c))。
酸、イソ吉草酸以外の10種については良好な吸着結果
を示した。イソ酪酸、イソ吉草酸に対する吸着効果は他
の10種の有機酸に比べると劣るものの、吸着効果は認
められた。また、セラミック、備長炭、活性炭以外の濾
材による吸着効果も確認したが、供試した中ではイソ酪
酸、イソ吉草酸を良好に吸着する濾材はなかった。
験 濾材の有害物質除去効果を調べるため、湛液式の栽培装
置を用いて、濾材を入れないコントロール区と濾材を加
えた濾材区とのコマツナ収量の比較を行った。試験方法
は、60リットルの養液に60株を栽植した。養液は全
く廃棄せず、減った際は同じ養液を補充した。
らかなようにコントロール区に比べ濾材添加区での収量
は1作目に付いてはコントロール区に劣った。しかし、
作を重ねる毎に上がっていく傾向が見て取られ、養液を
交換せずに長期で栽培を行なうときの濾材の効果が確か
められた。
理液が流れる際に、濾過・沈殿・吸着作用により浮遊物
質が除かれる効果が挙げられる。そこで、循環殺菌処理
において、濾過タンク12の導入により、濾過タンク直
後のディスクフィルターの目詰まりを、どの程度抑えら
れるかの試験を行なうことにより、濾過タンク12の浮
遊物質除去効果の検定を行った。
うに、120リットルの養液タンク21から常時毎分1
0リットルで養液を引き出し、30μmのディスクフィ
ルター22で濾過後、紫外線殺菌装置17で殺菌して養
液タンク21に戻す対照区と、ディスクフィルター22
の直前に濾過タンク12(200リットル;イソライト
83リットル・活性炭45リットル・備長炭30リット
ル、濾材との接触時間9分)と貯液タンク14(200
リットル)を設けた濾過区を設け、ディスクフィルター
22の詰まり具合を、流量の減少スピードにより測定し
た。この結果を示す図20より、濾過タンク12を入れ
なかった場合、19日後(積算流量約203t)には流
量が1/6に減少するのに対し、濾過タンク12を入れ
た場合、40日後(積算流量約668t)になっても1
0.3リットルから9.5リットルに減少したに過ぎな
かった。したがって、浮遊物質の除去効果が確認され
た。
データを参照のため記す。
ルシステム20に準じ、殺菌・濾過タンクによる濾過・
肥料成分修正を全て行い、養液の廃棄を全く行わなかっ
た完全リサイクル区)と掛け流し対照区(余剰養液を全
て廃棄)の栽培試験を行い、養液リサイクルによりどの
程度、肥料の廃棄量を減らせるかを、掛け流し対照区の
肥料廃棄量から推定した(下記表5参照)。
養液量/潅液量)は、10%〜30%であり、本裁培試
験も最終的な排液率は約24%であった。
リサイクル型栽培システムは、余剰養液を無駄に廃棄す
ることなくリサイクルして利用することが可能となって
環境への悪影響を軽減できる。
殺菌線による殺菌処理を行うので、十分な殺菌効果を得
ることができる。且つ施用する養液の全量を殺菌処理す
るため、不安要因がある用水を使用している場合でも用
水も含めた殺菌処理が行われるという優れた特長があ
る。
が行われるため、殺菌処理に必要な最低照射量は確実に
与えることができる。さらに、塩素系殺菌剤の追加によ
り殺菌効果を持続させることができる。
図である。
である。
る。
イクル制御盤による処理制御手順である。
の処理制御図である。
(b)、及び本発明の複合処理(c)の簡単な処理比較
図である。
る。
る諸機器の制御とモニターを示す図である。
フである。
線照射量のグラフである。
の概略図である。
・制菌効果を示す実験グラフである。
ラフである。
フである。
すグラフである。
ロール区との比較)のグラフである。
である。
比較実験のグラフである。
ム概略図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 潅液量を調節する潅液制御盤と、養液を
作成調製する養液調製タンクとこれに肥料を混入する肥
料混入潅液機器部とからなる養液調製潅液部と、作物が
植えられる栽培ベッド部と、養液を作物に施用する潅液
装置と、潅液後の余剰養液を集める排液タンクと、前記
余剰養液に用水を加えて希釈した養液中の肥料成分を通
して夾雑物質を濾過する濾過タンク及び濾過した希釈余
剰養液を貯える貯液タンクと濾過後の希釈余剰養液の紫
外線殺菌処理を行う養液殺菌装置部とからなる濾過殺菌
装置部と、余剰養液のリサイクル処理を制御する養液リ
サイクル制御盤と、これらを連結する配管及びバルブ
と、を備えてなることを特徴とする養液リサイクル型栽
培システム。 - 【請求項2】 紫外線殺菌処理後の希釈余剰養液に塩素
系殺菌剤を注入する殺菌剤注入装置を設けたことを特徴
とする請求項1に記載の養液リサイクル型栽培システ
ム。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の養液リサ
イクル栽培システムにおいて、希釈・濾過された希釈余
剰養液を貯液タンクから養液殺菌装置部に送って紫外線
殺菌処理して養液調製タンクヘ送液する1パス処理と、
前記1パス処理以外の時間に前記希釈余剰養液が貯液タ
ンクと養液殺菌装置部との間を循環するマルチパス処理
と、が複合していることを特徴とする養液リサイクル型
栽培システム。 - 【請求項4】 前記養液リサイクル制御盤が前記排液タ
ンクに貯まった余剰養液を用水にて3〜10倍に希釈し
て前記濾過タンクで濾過して前記貯液タンクに貯える処
理と、この希釈余剰養液を前記養液殺菌装置部にて殺菌
する処理と、を水位センサと電磁弁にて自動制御し、前
記潅液制御盤が養液調製潅液部にて殺菌処理された希釈
余剰養液に肥料原液を混入して新たな養液を作成調製す
る処理と、作成された養液を前記潅液装置にて栽培ベッ
ドの作物に潅液する処理と、を自動制御することを特徴
とする請求項1〜3の何れかに記載の養液リサイクル型
栽培システムの養液処理方法。
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---|---|---|---|
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JP29173099A JP3392082B2 (ja) | 1999-10-14 | 1999-10-14 | 養液リサイクル型栽培システム及びその養液処理方法 |
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-
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