JP3840250B2 - 閉鎖循環式養殖システム及びpH調整装置 - Google Patents

閉鎖循環式養殖システム及びpH調整装置 Download PDF

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Description

本発明は、陸上において、海水(人工海水を含む)を浄化しながら閉鎖系で循環させて再利用しながら、飼育水槽で魚介類を養殖したり一時的に蓄養したりするようにした閉鎖循環式養殖システム及びpH調整装置に関するものである。
海水面から離れた陸上地点で、食用あるいは鑑賞用の魚介類を飼育する閉鎖循環式養殖システムが従来から検討されている。この閉鎖循環式養殖システムでは、飼育魚介類の排泄物や残餌等を飼育水槽から除去する処理を、周辺環境への排出希釈によることなく、システム内で行なう必要がある。
このために、飼育水槽に海水を循環させる浄化用循環経路を接続し、この循環経路に物理的ろ過装置や生物浄化槽を設け、飼育水槽の海水を循環させる間に、魚介類の排泄物や残餌等の固形物を物理的ろ過装置においてろ過して除去し、さらに魚介類の排泄物に起因するアンモニアを生物浄化槽において硝化菌等の微生物で硝化して除去することによって、海水の浄化を行なうようにしている(例えば特許文献1等参照)。
このように魚介類の排泄物に起因する海水中のアンモニアを、硝化菌等の微生物で硝化して除去するようにすると、硝酸成分の生成によって海水のpHが低下し、魚介類の飼育環境が悪化する。そこで、pHの低下を防ぐために海水にアルカリ剤を添加してpH調整を行なうようにしている。
特開平11−225616号公報
上記のアルカリ剤としては、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カルシウム等が用いられているが、アルカリ剤中のナトリウムやカルシウムが循環閉鎖系の海水中に蓄積され、塩分上昇、海水イオン成分のバランスのくずれが発生し、魚介類の飼育に不調をきたすおそれがあった。このため、循環閉鎖系の海水の交換なしでは、養殖継続は困難になるものであった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、アルカリ剤を用いる必要なくpH調整を行なうことができ、海水の交換をする必要なく魚介類の養殖を行なうことができる閉鎖循環式養殖システムを提供することを目的とするものであり、さらにアルカリ剤を用いる必要なくpH調整を行なうことができるpH調整装置を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1に係る閉鎖循環式養殖システムは、飼育水槽1の海水Sを浄化しながら循環させて飼育水槽1内で魚介類を飼育するようにした閉鎖循環式養殖システムにおいて、隔膜2で仕切られた陽極室3と陰極室4とを備え、飼育水槽1から供給される海水Sを電気分解する電解槽5と、陽極室3から海水Sが供給される曝気槽8と、水面より上の空間部14が曝気槽8の水面より上の空間部15と連通され、水Wが貯溜あるいは通水されている塩素溶解槽10と、塩素溶解槽10の空間部14の空気を曝気槽8の海水S中及び塩素溶解槽10の水W中に噴出して曝気する散気装置16と、曝気槽8から供給される海水S中に残留する活性塩素を炭化剤6で中和する中和槽7と、陰極室4から供給される海水Sと中和槽7から供給される海水Sを混合して飼育水槽1に返送する混合槽9とを備えて形成されるpH調整装置100を具備して成ることを特徴とするものである。
また請求項2の発明は、請求項1において、電解槽5の隔膜2をカチオン交換膜で形成し、陽極室3を通過する通水量を陰極室4を通過する通水量の1/20以下に設定して成ることを特徴とするものである。
また請求項3の発明は、請求項1又は2において、電解槽5内の隔膜2で仕切られる室の陽極と陰極を切り換える電極切替手段11と、飼育水槽1から電解槽5の陽極室3と陰極室4とに海水Sを供給する流路を切り換える流路切替手段12と、陽極室3と陰極室4から曝気槽8と混合槽9に海水Sを供給する流路を切替える流路切替手段13とを具備して成ることを特徴とするものである。
また請求項4の発明は、カルシウム塩とストロンチウム塩を含む電解質が添加された電解質添加水を供給する電解質供給流路17と、飼育水槽1から電解槽5に海水Sを供給する海水供給流路18に設けられ、電解質供給流路17を海水供給流路18に接続する流路切替手段19と、飼育水槽1の水面を検知する水面検知手段20とを備え、水面検知手段20による検知水面が設定高さ以上の場合に海水供給流路18への電解質供給流路17の流通を遮断すると共に飼育水槽1から電解槽5に海水Sを流通させ、且つ検知水面が設定高さ以下の場合に飼育水槽1から電解槽5への海水Sの流通を遮断すると共に電解質供給流路17から海水供給流路18に電解質添加水を流通させるよう、流路切換手段19を作動させて成ることを特徴とするものである。
本発明の請求項5に係るpH調整装置は、隔膜2で仕切られた陽極室3と陰極室4とを備え、海水Sを電気分解する電解槽5と、陽極室3から海水Sが供給される曝気槽8と、水面より上の空間部14が曝気槽8の水面より上の空間部15と連通され、水Wが貯溜あるいは通水されている塩素溶解槽10と、塩素溶解槽10の空間部14の空気を曝気槽8の海水S中及び塩素溶解槽10の水W中に噴出して曝気する散気装置16と、曝気槽8から供給される海水S中に残留する活性塩素を炭化剤6で中和する中和槽7と、陰極室4から供給される海水Sと中和槽7から供給される海水Sを混合して飼育水槽1に返送する混合槽9とを具備して成ることを特徴とするものである。
電解槽5で海水Sを電気分解すると、隔膜2で仕切られた陽極室3では海水Sは酸性に、陰極室4では海水Sはアルカリ性になり、陽極室3の酸性の海水S中の塩素の一部は曝気槽8内での曝気で気化されると共に塩素溶解槽10の水W中に溶解して除去され、曝気槽8内の海水SのpHは上昇する。そして曝気槽8から中和槽7を通してさらに塩素が除去された状態で供給される海水Sと、電解槽5の陰極室4から供給される海水Sとを混合槽9で混合すると、混合した海水SのpHは電気分解する前の海水SのpHより上昇し、pH調整をすることができる。
従って、このように混合槽9で混合してpH調整した海水Sを飼育水槽1に返送することによって、アルカリ剤を用いるような必要なく、飼育水槽1の海水SのpH調整を行なうことができるものであり、海水Sの交換をする必要なく魚介類の養殖を行なうことが可能になる。
また曝気槽8内で曝気して気化させた塩素を塩素溶解槽10の水W中に溶解させて塩素の除去を行なうにあたって、曝気槽8内での曝気風量や、塩素溶解槽10中に貯溜された水の量や通水量を調整することによって、塩素の除去量を調整することができ、塩素除去量のこの調整によって海水SのpHを調整をすることができる。さらに、中和槽7に供給される海水S中の活性塩素は曝気槽8で減少されているので、中和槽7を小型化することが可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は本発明の実施の形態の一例を示すものであり、魚介類が飼育される飼育水槽1には浄水用循環経路45とpH調整用循環経路21とが接続してある。浄水用循環経路45には循環ポンプ22、ろ過槽23、生物浄化槽24が水の流れに沿った順に接続してあり、循環ポンプ22の働きで、飼育水槽1の海水Sはろ過槽23と生物浄化槽24を通過した後に飼育水槽1に返送されるというように、浄化用循環経路45を通して循環させるようにしてある。そして魚介類の排泄物や残餌等の固形物はろ過槽23においてろ過して除去し、また魚介類の排泄物に起因するアンモニアは生物浄化槽24において硝化菌等の微生物で硝化して除去し、飼育水槽1の海水Sを浄化するようにしてある。
一方、pH調整用循環経路21には、流路切替手段12を構成する電磁式の切替弁12a、電解槽5、流路切替手段13を構成する電磁式の切替弁13a、塩素溶解槽10を付設した曝気槽8、中和槽7、混合槽9を水の流れに沿った順に接続して、pH調整装置100を形成するようにしてあり、pH調整用循環経路21の適所には飼育水槽1の海水Sを循環させるための循環ポンプ(図示省略)が接続してある。
電解槽5の槽内は隔膜2で仕切って二つの室が形成してあり、各室内にはそれぞれ電極25a,25bが配置してある。そして電極25a,25bには直流電源28が接続してあり、陽極に設定した電極25aが配置された室が陽極室3、陰極に設定した電極25bが配置された室が陰極室4となるものである。切替弁12aと電解槽5の間のpH調整用循環経路21はパラレルな二つの流路26a,26bから形成してあり、一方の流路26aを切替弁12aと陽極室3の間に、他方の流路26bを切替弁12aと陰極室4の間にそれぞれ接続するようにしてある。また電解槽5と切替弁13aの間のpH調整用循環経路21はパラレルな二つの流路27a,27bから形成してあり、一方の流路27aを陽極室3と切替弁13aの間に、他方の流路27bを陰極室4と切替弁13aの間に接続するようにしてある。さらに切替弁13aより下流側のpH調整用循環経路21はパラレルな二つの流路31a,31bに分岐してあり、一方の流路31aは曝気槽8の上部に接続してある。他方の流路31bは混合槽9に接続してある。また曝気槽8の下部と中和槽7の下部との間に流路30が接続してあり、中和槽7の上部と混合槽9の間に流路32が接続してある。この流路30,32もpH調整用循環経路21の一部をなすものである。
曝気槽8は密閉容器で形成してあり、またこの曝気槽8に隣接して密閉容器で形成される塩素溶解槽10が配置してある。曝気槽8には陽極室3から海水Sが供給されるが、塩素溶解槽10内には所定量の水道水などの水Wが貯溜してある。塩素溶解槽10内にはこのように水Wを貯溜して、所定時間毎に排水して水Wを入れ換えるようにする他に、所定流通水量で水をpH調整装置100を運転している間、常時通水させるようにしてもよい。さらに水Wに塩素吸収のための亜硫酸ナトリウムやチオ硫酸ナトリウムなどの薬剤を添加するようにしてもよい。また曝気槽8内の海水Sの水面より上の密閉された空間部15と、塩素溶解槽10内の水Wの水面より上の密閉された空間部14とに一端と他端が開口するように、曝気槽8と塩素溶解槽10との間に連通空気路37が接続してある。
さらに曝気槽8と塩素溶解槽10には散気装置16が設けてある。散気装置16は、曝気槽8内において海水S中に浸漬されるように配置される散気管47と、塩素溶解槽10内において水W中に浸漬されるように配置される散気管48と、散気管47,48と送気配管49,50を通して接続され、且つ塩素溶解槽10に水Wの水面より上の空間部14内に吸気配管51を通して接続されるエアポンプ52とを具備して形成されるものである。
上記のものにあって、飼育水槽1の海水Sは切替弁12aを通して電解槽5に供給されるが、海水Sは切替弁12aで流路26a,26bに分岐されて陽極室3と陰極室4を通過し、この際に電気分解される。このように電気分解を行なうことによって、陽極室3を通過する海水Sは酸性に、陰極室4を通過する海水Sはアルカリ性に調整されるものであり、陽極室3では陽極反応によって、海水S中の食塩から次亜塩素酸(HClO)や塩素(Cl)などの活性塩素が生成される。ここで、切替弁12a内の水路の径の設定によって、切替弁12aから流路26aを通過して陽極室3に流される海水Sの通水量が、切替弁12aから流路26bを通過して陰極室4に流される海水Sの通水量の1/20以下になるようにしてある。このように陽極室3の通水量を少なくすることによって、陽極室3で生成される酸性水のpHを4以下にすることができる。陰極室4に流される海水Sの通水量に対する陽極室4に流される海水Sの通水量の下限は特に設定されないが、1/100程度が装置の実用上の限界である。
ここで、電解槽5の陽極室3と陰極室4を仕切る隔膜2としては、カチオン交換膜を用いるのが好ましい。海水Sを電気分解することによって陽極室3に生成される次亜塩素酸(HClO)や塩素(Cl)などの活性塩素は魚毒作用があるが、陰極室4を通過する海水Sは後述のように飼育水槽1に返送されるので、陰極室4を通過する海水Sにこの活性塩素が混入すると飼育水槽1中の魚介類に悪影響を及ぼすおそれがある。カチオン交換膜はこのような活性塩素を通過させないので、陽極室3で生成された活性塩素が陰極室4の海水Sに混入することを防いで、飼育水槽1中の魚介類に悪影響を及ぼすことを未然に防止することができるものである。
上記のように電解槽5で電解された陽極室3の酸性の海水Sは流路27aから切替弁13aを通過し、さらに流路31aから曝気槽8に供給される。また陰極室4のアルカリ性の海水Sは流路27bから切替弁13aを通過し、さらに流路31bから混合槽9に供給される。
そして陽極室3からの酸性の海水Sは曝気槽8に流入するが、このとき、塩素溶解槽10の空間部14内の空気が吸気配管51を通してエアポンプ52に吸入され、この空気はエアポンプ52から送気配管49,50を通して送り出され、曝気槽8内の海水S中に散気管47から吐出されると共に、塩素溶解槽10内の水W中に散気管48から吐出される。このように曝気槽8内の海水S中に空気を吐出させて曝気することによって、海水Sが攪拌されて海水S中に溶解している塩素(Cl)の一部が気化して空間部15に放出される。この気化した塩素ガスは、塩素溶解槽10の空間部14の空気がエアポンプ52に吸入されるのに伴って、曝気槽8の空間部15から塩素溶解槽10の空間部14へ移流し、さらにエアポンプ52に吸引されて散気管47,48から曝気槽8内の海水S中や塩素溶解槽10内の水W中に吐出される。このように塩素ガスを含む空気を塩素溶解槽10内の水W中に吐出させて曝気させることによって、塩素ガスの一部を塩素溶解槽10の水W中に溶解させることができるものである。このとき、上記のように流路31aを曝気槽8の上部に接続して、海水Sが曝気槽8の槽内壁に沿って流下させるようにすることによって、この流入の際の曝気効果で海水S中の塩素の一部を追い出して空間部15に放出することができ、海水S中からの塩素の除去効率を高めることができるものである。
このように陽極室3から曝気槽8に供給される海水S中の塩素の一部は曝気によって塩素ガスとして放出され、この放出された塩素ガスの一部は塩素溶解槽10の水Wに溶解し、曝気槽8内の海水S中の塩素の一部を除去することができるものである。そして、曝気槽8内の海水S中の塩素の除去量は、曝気槽8内での曝気風量や、塩素溶解槽10中に貯溜された水の量や通水量を調整することによって調整することができる。すなわち、曝気槽8の曝気風量を多くすることによって海水Sからの塩素ガスの放出量を多くすることができると共に、曝気風量を少なくすることによって海水Sからの塩素ガスの放出量を少なくすることができるものであり、また塩素溶解槽10の貯溜水量や通水量を多くすることによって水W中への塩素ガスの溶解量を多くすることができると共に、貯溜水量や通水量を少なくすることによって水W中への塩素ガスの溶解量を少なくすることができるものであり、曝気槽8内の曝気風量や、塩素溶解槽10の貯溜水量や通水量を制御することによって、海水Sからの塩素ガスの放出量と水Wへの塩素ガスの溶解量を調整し、海水S中の塩素の除去量を調整することができるものである。そしてこのように海水S中の塩素の除去量を調整することによって、海水SのpHを調整することができるものである。
上記のように曝気槽8内で塩素の一部を除去した海水Sは、流路30を通して中和槽7に供給される。中和槽7は活性炭などの粒状あるいはペレット状の炭化剤6を充填してカラム状に形成してあり、海水Sを連続通水するようにしてある。そして海水Sを中和槽7に通過させると、海水S中の次亜塩素酸(HClO)や塩素(Cl)などの活性塩素が還元されて中和され、魚毒作用を有するこれらの活性塩素は、魚毒性のない塩酸(HCl)に変換される。このとき、海水Sを炭化剤6に接触させて活性塩素を塩酸に変換させる還元中和反応は、海水SのpHが4以下であるときに効果的に行なわれる。このために、上記のように陽極室3の通水量を少なくして海水SのpHが4以下になるようにしているものである。また陽極室3の電気分解で、海水S中に微量含まれる臭素から臭素酸(HBrO)が生成されており、この臭素酸も魚毒作用を有するが、pH4以下で海水Sを炭化剤6に接触させることによって、この臭素酸を魚毒性のない臭化水素(HBr)に中和して変換することができるものである。海水SのpHが4を超えて大きいと、有機塩素化物や臭素化物ができ易くなるものである。さらにこのようにpHが低く酸性度が高いと、中和槽7内での微生物の繁殖を抑制することができ、中和槽7が微生物の繁殖による生物膜で詰まるというようなこともなくなるものである。
上記のように、電解槽5の陽極室3で電解された酸性の海水Sは塩素の一部が曝気槽8で除去された後、中和槽7に供給されるので、海水Sを炭化剤6に接触させて海水S中の塩素(Cl)を塩酸(HCl)に変換させる際の塩酸の生成量は少なくなる。従って、この塩酸の生成量の低下に伴って、中和槽7内の海水SのpHは上昇する。またこのように中和槽7に供給される海水Sは塩素の一部が曝気槽8で除去されているので、海水S中の活性塩素を処理するのに必要な炭化剤6の量が少なくて済み、中和槽7を小型化することが可能になるものであり、さらに中和槽7での魚毒性物質の除去を確実に行なうことができるものである。
そして、電解槽5の陽極室3で電解された酸性の海水Sは上記のように曝気槽8及び中和槽7で処理された後、流路32を通して混合槽9に供給される。混合槽9には上記のように陰極室4で電解されたアルカリ性の海水Sが供給されているので、混合槽9内でこのアルカリ性の海水Sに酸性の海水Sが混合される。このとき、陽極室3で電解された酸性の海水Sは上記のように曝気槽8で塩素の一部が除去されていると共に中和槽7内で塩素の一部が除去されており、pHが高められている。従って、混合槽9内で混合した海水SのpHは、飼育水槽1から電解槽5に送られる電気分解前の海水SのpHよりも高くなり、pHを高めた状態で混合槽9から飼育水槽1に返送されるものである。
このようにして、飼育水槽1の海水Sを、pHを高めた状態で混合槽9から飼育水槽1に返送するようにpH調整循環経路21で循環させることによって、飼育水槽1内の海水SのpHが低下することを防ぐpH調整を行なうことができるものである。中和槽7内での海水SのpH上昇は、上記のように曝気槽8で塩素を除去する量を制御することによって、調整することができるものであり、飼育水槽1内の海水SのpH調整を正確に行なうことが可能である。そしてpH調整はこのように電気分解で行なうことができ、アルカリ剤の添加をする必要がないので、アルカリ剤中に含まれるナトリウムやカルシウムが海水S中に蓄積されて、塩分上昇や海水Sのイオン成分のバランスのくずれが発生するようなことがなく、海水Sを交換をするような必要がなくなるものである。
ここで、pH調整装置100による上記のpH調整の運転は、飼育水槽1での餌供給量に応じた運転時間を設定して、所定の時間ごとに、所定時間行なわれるようにするのがよい。尚、電解槽5の陰極室4で電解されたアルカリ性の海水Sを飼育水槽1に直接返送し、曝気槽8及び中和槽7で処理された酸性の海水Sを中和槽7から飼育水槽1に直接返送することによっても、同様にpH調整を行なうことが可能である。
ここで、上記のように電解槽5で海水Sを電気分解すると、陰極に水酸化マグネシウムなどが析出し、このまま放置すると電極が析出物で覆われ、電流値が低下して電気分解の効率が低下し、場合によっては電解槽5内が閉塞されることもある。そこで、電解槽5に設けられる電極25a,25bはタイマー付き切替えスイッチなどで形成される電極切替手段11を介して直流電源28に接続してあり、所定時間毎あるいは所定通水流量毎に電極25a,25bの陽極と陰極が切替えられるようにしてある。図1の実施の形態では、電極25aを陽極、電極25bを陰極に設定して、陽極室3と陰極室4が形成されるようにしてあるが、電極25aを陰極、電極25bを陽極に切替えると、室3が陰極室に、室4が陽極室となる。尚、この電極切替えの前後に、電気分解を行なわない状態で電解槽5に通水のみを行なう洗浄モードを設け、脱塩素や中和されていない酸性の海水がアルカリ性の海水に混入することを防ぐようにするのが好ましい。
そしてこのように電極切替手段11で陽極と陰極を切替えると、これに連動して、流路切替手段12の切替弁12aと流路切替手段13の切替弁13aが切り替わり、室3と室4への通水流量が上記と逆になり、また陽極室となる室4から曝気槽8に海水Sが供給されると共に陰極室となる室3から混合槽9に海水Sが供給されるようになる。このようにして上記と同様にして海水Sの電解分解によるpH調整を行なうことができるものであり、電極の陰陽の切替によって電極の表面に析出した水酸化マグネシウムを海水Sに溶解させ、電極が析出物で被覆されることを防ぐことができるものである。
図2は本発明の他の実施の形態を示すものであり、pH調整用循環経路21の一部をなす飼育水槽1と電解槽5の間の海水供給流路18に、飼育水槽1と上記の流路切替手段12との間において電磁式の切替弁19aで形成される流路切替手段19が設けてある。また飼育水槽1には水面検知手段20が設けてある。水面検知手段20は下端の高さが異なる複数本の検知素子54a,54b,54cを設けた水位センサー20aで形成してあり、検知素子54a,54b,54cを飼育水槽1の水面下に浸漬し、いずれの検知素子54a,54b,54cの下端に水面が接触するかで、飼育水槽1内の水位を検知するようにしてある。この水位センサー20aは切替弁19aに電気的に接続してあり、水位センサー20aによって検知される飼育水槽1内の海水の水位に応じて、切替弁19aが切替え作動するようにしてある。
また、水道配管や地下水供給配管などで形成される淡水供給配管55を塩素溶解用水供給路56と電解質供給流路17の二つに分岐し、一方の塩素溶解用水供給路56を塩素溶解槽10に接続し、塩素溶解槽10への水Wの供給を行なうようにしてある。他方の電解質供給流路17は切替弁19aに接続し、切替弁19aを介して海水供給流路18に電解質供給流路17を接続するようにしてある。この電解質供給流路17の途中には電解質添加筒57が設けてあり、電解質添加筒57に電解質供給槽58から電解質の粒剤や錠剤が供給されるようになっている。そして電解質添加筒57内を淡水が通過する際に、電解質供給槽58から供給される電解質が淡水に添加され、淡水に電解質を含有させることができるものである。この電解質としては、塩化カルシウムなどのカルシウム塩と、塩化ストロンチウムなどのストロンチウム塩とを含むものが用いられるものである。
上記のほかの構成は図1のものと同じであり、pH調整装置100は図1のものに切替弁19a、水位センサー20a、電解質添加筒57などを付加したものとして形成されるものである。
ここで、閉鎖循環式養殖システムでは、飼育水槽1の海水Sの水温を高水温に設定して、飼育魚介類の成長促進を図るようにしており、水分蒸発によって飼育水槽1の海水Sの水位が低下すると共に海水Sの濃度が上昇する。このために水分蒸発を補うように淡水を補充することが必要である。また特にエビなどの甲殻類を飼育する場合、甲殻類は飼育水槽1の海水S中のカルシウムやストロンチウムを吸収して甲殻を形成し、しかも甲殻類は繰り返して脱皮するために、海水S中のカルシウムやストロンチウムが減少する。
そこで図2の実施の形態は、pH調整装置100を用いて淡水の補充と、減少成分の補給を行ない、飼育水槽1の海水Sの海水質を安定化させるようにしたものである。すなわち、飼育水槽1の海水Sの水面が例えば水位センサー20aの検知素子54cの下端よりも高い場合など、水位センサー20aで検知される飼育水槽1の水面が設定された所定水位より高い場合は、流路切替手段19の切替弁19aは海水供給流路18への電解質供給流路17の流通を遮断し、且つ飼育水槽1から電解槽5に海水Sを流通させるように流路の切替を行なっており、図1の場合と同様にしてpH調整装置100でpH調整する通常の運転を行なうことができる。
次に、飼育水槽1内の海水Sの水分蒸発で水面が低下し、例えば水位センサー20aの検知素子54cの下端よりも低くなる場合など、水位センサー20aで検知される飼育水槽1の水面が設定された所定水位より低下すると、飼育水槽1から電解槽5への海水Sの流通を遮断し、且つ電解質供給流路17から海水供給流路18への流通を開放するように、流路切替手段19の切替弁19aは切り替わる。このように電解質供給流路17から海水供給流路18への流通が開放されると、淡水供給配管55から電解質供給流路18に淡水が流れ、淡水が電解質添加筒57を通過する際にカルシウム塩とストロンチウム塩を含む電解質が淡水に添加される。淡水へのこれらのカルシウム塩やストロンチウム塩の添加溶解濃度は0.01〜0.1質量%程度になるように設定するのが好ましい。そしてこのように電解質を添加した水は電解質供給流路17から切替弁19aを介して海水供給流路18に流入し、この電解質添加水は海水供給流路18を通して電解槽5に供給される。このとき、飼育水槽1と切替弁19aの間において海水供給流路18に逆止弁(図示省略)を設けて、電解質添加水が飼育水槽1の側へ逆流することを防止するようにするのが望ましい。
そして、電解質添加水は図1の場合と同様に、電解槽5で電気分解され、アルカリ性水は混合槽9に供給されると共に、酸性水は曝気槽8と中和槽7で処理された後に混合槽9に供給される。そして混合槽9で混合された後に、飼育水槽1に供給される。このように、pH調整を行ないながら電解質添加水を飼育水槽1に供給して、飼育水槽1の海水Sに淡水を補充して海水濃度を安定化させることができると共に、カルシウムやストロンチウムを飼育水槽1の海水Sに補給して減少成分の補充を行ない、飼育水槽1の海水Sの海水質を安定化させることができるものである。この電解水添加水を飼育水槽1に補充する運転の際には、電解槽5の電極の陽極・陰極の切り替えや、通水経路の切り替えを行なうことは不要である。
上記のように電解質を添加した淡水を補充して飼育水槽1の海水Sの水位が上昇し、例えば海水Sの水面が水位センサー20aの検知素子54bの下端よりも高くなるなど、水位センサー20aで検知される飼育水槽1の水面が設定された所定水位より高くなると、海水供給流路18への電解質供給流路17の流通を遮断し、且つ飼育水槽1から電解槽5に海水Sを流通させるように流路切替手段19の切替弁19aが切り替わり、図1の場合と同様にしてpH調整装置100でpH調整する通常の運転に復帰する。
尚、上記のように各実施形態においては、pH調整装置100を備えた閉鎖循環式養殖システムを例示しているが、pH調整装置100は、閉鎖循環式養殖システムの飼育水槽1からの海水に限らず、所望の海水に対してアルカリ剤を用いずにpH調整を行なうことができるものである。
本発明の実施の形態の一例を示す概略図である。 本発明の他の実施の形態の一例を示す概略図である。
符号の説明
1 飼育水槽
2 隔膜
3 陽極室
4 陰極室
5 電解槽
6 炭化剤
7 中和槽
8 曝気槽
9 混合槽
10 塩素溶解槽
11 電極切替手段
12 流路切替手段
13 流路切替手段
14 空間部
15 空間部
16 散気装置
17 電解質供給流路
18 海水供給流路
19 流路切替手段
20 水面検知手段
100 pH調整装置

Claims (5)

  1. 飼育水槽の海水を浄化しながら循環させて飼育水槽内で魚介類を飼育するようにした閉鎖循環式養殖システムにおいて、隔膜で仕切られた陽極室と陰極室とを備え、飼育水槽から供給される海水を電気分解する電解槽と、陽極室から海水が供給される曝気槽と、水面より上の空間部が曝気槽の水面より上の空間部と連通され、水が貯溜あるいは通水されている塩素溶解槽と、塩素溶解槽の空間部の空気を曝気槽の海水中及び塩素溶解槽の水中に噴出して曝気する散気装置と、曝気槽から供給される海水中に残留する活性塩素を炭化剤で中和する中和槽と、陰極室から供給される海水と中和槽から供給される海水を混合して飼育水槽に返送する混合槽とを備えて形成されるpH調整装置を具備して成ることを特徴とする閉鎖循環式養殖システム。
  2. 電解槽の隔膜をカチオン交換膜で形成し、陽極室を通過する通水量を陰極室を通過する通水量の1/20以下に設定して成ることを特徴とする請求項1に記載の閉鎖循環式養殖システム。
  3. 電解槽内の隔膜で仕切られる室の陽極と陰極を切り換える電極切替手段と、飼育水槽から電解槽の陽極室と陰極室とに海水を供給する流路を切り換える流路切替手段と、陽極室と陰極室から曝気槽と混合槽に海水を供給する流路を切替える流路切替手段とを具備して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の閉鎖循環式養殖システム。
  4. カルシウム塩とストロンチウム塩を含む電解質が添加された電解質添加水を供給する電解質供給流路と、飼育水槽から電解槽に海水を供給する海水供給流路に設けられ、電解質供給流路を海水供給流路に接続する流路切替手段と、飼育水槽の水面を検知する水面検知手段とを備え、水面検知手段による検知水面が設定高さ以上の場合に海水供給流路への電解質供給流路の流通を遮断すると共に飼育水槽から電解槽に海水を流通させ、且つ検知水面が設定高さ以下の場合に飼育水槽から電解槽への海水の流通を遮断すると共に電解質供給流路から海水供給流路に電解質添加水を流通させるよう、流路切換手段を作動させて成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の閉鎖循環式養殖システム。
  5. 隔膜で仕切られた陽極室と陰極室とを備え、飼育水槽から供給される海水を電気分解する電解槽と、陽極室から供給される曝気槽と、水面より上の空間部が曝気槽の水面より上の空間部と連通され、水が貯溜あるいは通水されている塩素溶解槽と、塩素溶解槽の空間部の空気を曝気槽の水中及び塩素溶解槽の水中に噴出して曝気する散気装置と、曝気槽から供給される海水中に残留する活性塩素を炭化剤で中和する中和槽と、陰極室から供給される海水と中和槽から供給される海水を混合して飼育水槽に返送する混合槽とを具備して成ることを特徴とするpH調整装置。
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