JP2018127656A - 電磁式シール装置及び、シート状製品の処理システム - Google Patents

電磁式シール装置及び、シート状製品の処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2018127656A
JP2018127656A JP2017020285A JP2017020285A JP2018127656A JP 2018127656 A JP2018127656 A JP 2018127656A JP 2017020285 A JP2017020285 A JP 2017020285A JP 2017020285 A JP2017020285 A JP 2017020285A JP 2018127656 A JP2018127656 A JP 2018127656A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
space
power source
product
charging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017020285A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6989072B2 (ja
Inventor
和志 平岡
Kazuyuki Hiraoka
和志 平岡
晴紀 上野
Harunori Ueno
晴紀 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp filed Critical Hitachi Zosen Corp
Priority to JP2017020285A priority Critical patent/JP6989072B2/ja
Publication of JP2018127656A publication Critical patent/JP2018127656A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6989072B2 publication Critical patent/JP6989072B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

【課題】圧力差のある二つ空間の境界に隙間がある状態でも、両空間の差圧を維持することが可能な技術を提供する。【解決手段】連通部13aにおいて連通されるとともに異なる圧力を有する二つの空間10a、10bの差圧を電磁的に維持する電磁的シール装置であって、連通部13aを通過する気体の原子または分子を帯電させる帯電装置14と、帯電装置14によって気体の原子または分子が帯電されて生じた正イオンを電磁力によって目標場所である負極15cに誘導する誘導装置15と、を備え、目標場所である負極15cは前記二つの空間のうち圧力の高い方の空間または連通部に含まれる。【選択図】図2

Description

本発明は、電磁的な手法により圧力差のある二つの空間の差圧を維持する電磁的シール装置及び、当該電磁的シール装置を用いた、シート状製品の処理システムに関する。
物品の製造工程においては、圧力の異なる2つの空間の間で物品を移動しつつ異なる処理を行うことが必要な場合がある。従来は、圧力差のある二つの空間の間の差圧を維持するためには、当該二つの空間の間を機械的にシールし、両空間の間の空気等の移動を禁止することが一般的であった。このように従来技術は、空間の間を機械的に遮断することで差圧を維持するため、二つの空間の間に隙間があるような場合には差圧の維持が困難な場合があった。
特に、二つの空間の間で物品を移動させるような場合には、当該物品の移動時にも隙間が生じないようにするか、隙間を可及的に小さくすることが必要で、摺動機構などの複雑な構造を必要としていた(例えば、特許文献1を参照)。このような場合には、シール部分の信頼性、耐久性を維持することは困難であった。さらに、一旦、差圧が変化した場合には、差圧を回復するために多大な時間を要し、作業効率の著しい低下を招いていた。
特開2006−22922号公報
このような現状を鑑みた本発明の目的は、圧力差のある二つ空間の境界に隙間がある状態でも、両空間の差圧を維持することが可能な技術を提供することである。
上記目的を達成するための本発明は、連通部において連通されるとともに異なる圧力を有する二つの空間の差圧を電磁的に維持する電磁的シール装置であって、
前記連通部を通過する気体の原子または分子を帯電させる帯電手段と、
前記帯電手段によって前記気体の原子または分子が帯電されて生じた正イオンを電磁力によって所定の目標場所に誘導する誘導手段と、
を備え、
前記目標場所は前記二つの空間のうち圧力の高い方の空間または前記連通部に含まれることを特徴とする、電磁的シール装置である。
これによれば、連通部を、圧力の高い方の空間から圧力の低い方の空間に向かって移動する気体の原子または分子を、帯電手段で帯電して正イオンとし、この正イオンに電磁力を作用させることで、所定の目標場所に誘導することができる。そして、前記目標場所は前記二つの空間のうち圧力の高い方の空間または前記連通部に含まれていることから、連通部を、圧力の高い方の空間から圧力の低い方の空間に向かって移動する気体の原子または分子を、圧力の高い方の空間に押し戻すか、または、連通部に捕捉することが可能である。
その結果、連通部において連通されるとともに異なる圧力を有する二つの空間が、機械的に遮断されていなくても、より簡単な構成で、当該二つの空間の間の差圧を維持するこ
とが可能となる。
また、本発明においては、前記誘導手段は、第1の直流電源の正極と負極の間に電界を発生させる電界発生装置であり、前記目標場所は、前記二つの空間のうち圧力の高い方の空間または前記連通部に配置された前記第1の直流電源の負極であることとしてもよい。
これによれば、正に帯電され正イオンとなった原子または分子を、電界発生装置により発生された電界に沿い、電磁力によって目標場所である第1の直流電源の負極に誘導することが可能である。よって、より簡単な構成で、より確実に、圧力の高い方の空間から圧力の低い方の空間に向かって連通部を移動する気体の原子または分子を、圧力の高い方の空間に押し戻し、あるいは連通部に捕捉することが可能である。また、当該シール装置においては、正イオンが第1の直流電源の負極に、電子が第1の直流電源の正極に達した場合にのみ、電流が流れるので、誘導手段における消費電力を低減することが可能である。
また、本発明においては、前記帯電手段は、第2の直流電源の正極と負極との間に放電を生じさせ、該放電による電子を前記連通部を通過する気体の原子または分子に衝突させることにより、該原子または分子を帯電することとしてもよい。これによれば、より簡単な構成で、より確実に、圧力の高い方の空間から圧力の低い方の空間に向かって連通部を移動する気体の原子または分子を、帯電させて正イオンとすることができる。
また、本発明においては、前記帯電手段における前記第2の直流電源の負極を加熱する加熱手段をさらに備えることとしてもよい。そうすれば、帯電手段において、より効率的に第2の直流電源の正極と負極との間に放電を生じさせることができるので、さらに確実に、圧力の高い方の空間から圧力の低い方の空間に向かって連通部を移動する気体の原子または分子を、帯電させて正イオンとすることができる。
また、本発明においては、前記帯電手段における前記第2の直流電源の正極及び負極は、前記二つの空間のうち圧力の低い方の空間に配置されるようにしてもよい。これによれば、放電を阻害する気体分子の数がより少なく放電が生じやすい環境にすることができるので、さらに容易に、帯電手段において第2の直流電源の正極と負極との間に放電を生じさせることができる。
また、本発明においては、前記帯電手段は、前記連通部において、互いに対向し該連通部を通過する気体の原子または分子が間を通過するように配置された二つの正極電極を含むこととしてもよい。これによれば、連通部において、二つの正極電極に触れた原子または分子をより確実に、帯電させて正イオンとすることができる。また、この帯電手段においては、実際に原子または分子を帯電させない限り電流は流れないので、消費電力を低減することができる。
また、本発明においては、上記の電磁的シール装置を備えた、シート状製品の処理システムであって、前記シート状製品が前記連通部を通過して搬送されることを特徴とするシート状製品の処理システムとしてもよい。
ここで、シート状製品に、圧力の異なる環境で異なる処理を施す場合には、シート状製品に、圧力の異なる二つの空間の間の連通部を通過させる必要がある。このような場合に、上記の電磁的シール手段を用いることで、圧力の異なる二つの空間の間の差圧を維持したまま、シート状製品に両空間の間を移動させることが可能である。また、その際、複雑な機構は必要としない。
また、上記の帯電手段が、第2の直流電源の正極と負極との間に放電を生じさせ、該放
電による電子を前記連通部を通過する気体の原子または分子に衝突させることにより、該原子を帯電させる場合には、プラズマが前記シート状製品に作用することとなる。
その結果、(1)プラズマによるシート表面の洗浄、(2)プラズマによるシート表面改質、という副次的な効果も期待できる。
また、本発明においては、上記のシート状製品の処理システムにおいて、
前記誘導手段は、前記第1の直流電源の負極を複数個有し、
前記帯電手段は、前記第2の直流電源の正極及び負極の組を複数組有し、
前記誘導手段における前記第1の直流電源の複数の負極は、前記搬送されるシート状製品の厚み方向の両側に分かれて配置され、
前記帯電手段における前記第2の直流電源の正極及び負極の複数の組は、前記搬送されるシート状製品の厚み方向の両側に分かれて配置されるようにしてもよい。
これによれば、圧力の高い方の空間から圧力の低い方の空間に向かって連通部を移動する気体の原子または分子を、シート状製品の厚み方向の両側において、圧力の高い方の空間へ押し戻し、または連通部に捕捉することが可能である。よって、より確実に、二つの空間の圧力及び、それらの間の差圧を維持することが可能である。
また、本発明においては、上記のシート状製品の処理システムにおいて、
前記誘導手段は、前記第1の直流電源の負極を複数個有し、
前記帯電手段は、前記第2の直流電源の正極及び負極の組を有し、
前記誘導手段における前記第1の直流電源の複数の負極は、前記搬送されるシート状製品の厚み方向の両側に分かれて配置され、
前記帯電手段における前記第2の直流電源の正極と負極は、前記搬送されるシート状製品を厚み方向に挟んで配置されるようにしてもよい。
これによれば、帯電手段における第2の直流電源の正極と負極が1組あれば、シート状製品の厚み方向の両側において、圧力の高い方の空間から圧力の低い方の空間に向かって連通部を移動する気体の原子または分子を、圧力の高い方の空間へ押し戻し、または連通部に捕捉することが可能である。よって、システム構成をより簡略化し、部品点数を低減できる。また、帯電手段の正極と負極の間で発生する電界の方向を、気体の原子または分子の移動方向に略垂直とすることができ、より確実に、気体の原子または分子を帯電させ正イオンにすることができる。
また、本発明においては、上記のシート状製品の処理システムにおいて、
前記シート状製品は金属からなり、
前記誘導手段は、前記第1の直流電源の負極を複数個有し、
前記帯電手段は、前記第2の直流電源の正極を複数個有し、
前記誘導手段における前記第1の直流電源の複数の負極は、前記搬送されるシート状製品の厚み方向の両側に分かれて配置され、
前記帯電手段における前記第2の直流電源の複数の正極は、前記搬送されるシート状製品の厚み方向に分かれて配置され、
前記シート状製品を、前記帯電手段における前記第2の直流電源の負極として使用するようにしてもよい。
これによれば、帯電手段における第2の直流電源の負極の設置を省略することができる。よって、システム構成をより簡略化し、部品点数を低減できる。また、帯電手段の正極と負極の間で発生する電界の方向を、気体の原子または分子の移動方向に略垂直とすることができ、より確実に、気体の原子または分子を帯電させ正イオンにすることができる。
なお、本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせて使用することができる。
本発明にあっては、圧力差のある二つ空間の境界に隙間がある状態でも、両空間の差圧を維持することが可能となる。
本発明の実施例1に係るシール装置の概略を示す断面図である。 本発明の実施例2に係るシール装置の概略を示す断面図である。 本発明の実施例2に係るシート状製品の処理システムの概略を示す断面図である。 本発明の実施例2に係るシール装置の、帯電装置の概略を示す上面図である。 本発明の実施例3に係るシール装置の概略を示す断面図である。 本発明の実施例4に係るシール装置の概略を示す断面図である。 本発明の実施例5に係るシール装置の概略を示す断面図である。 本発明の実施例6に係るシール装置の概略を示す断面図である。 本発明の実施例7に係るシール装置の誘導装置の概略を示す断面図である。 本発明の実施例8に係るシール装置とガス導入装置の組合せの概略を示す断面図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。
<実施例1>
本発明の実施例1について図1に基づいて説明する。図1は、本実施例に係る電磁式シール装置1(以下、単純にシール装置1ともいう。)を正面から見た断面図である。図1に示すように、本実施例におけるシール装置1は、外壁2によって密閉され、且つ圧力に差が設けられた2つの空間2aと2bの圧力及び、それらの間の差圧を維持するための装置である。このような環境は、例えば、空間2aと2bの間で物品を移動させ、各々の空間で物品に異なる処理を行う場合等に必要となる。なお、本実施例においては、空間2bにおける圧力が空間2aにおける圧力と比較してより低いことを前提としている。
ここで、空間2aと2bの間は、絶縁体により形成された敷居3によって仕切られているが、連通部としての隙間3aによって連通されている。例えば上記の物品はこの隙間3aを通じて空間2aと2bの間を移動することになる。
本実施例においては、空間2bに帯電手段としての帯電装置4が備えられている。この帯電装置4は、正極が接地電極(あるいは第2の直流電源としての電源4bのプラス側)4aに接続され、負極が第2の直流電源としての電源4bのマイナス側に接続された放電部4cを有している。この放電部4cにおいては、正極から負極に向かい放電が発生し、負極から正極に向かい電子が放射される。この帯電装置4は電界発生装置の一例でもある。
また、本実施例においては、第1の直流電源としての電源5aのプラス側に接続された正極5bを空間2bに、電源5aのマイナス側に接続された負極5cを空間2aに配置した誘導手段としての誘導装置5が備えられている。この電極5bと電極5cの間には電界が生成され、この電界に沿って帯電粒子及び電子を各電極に誘導することが可能となって
いる。
次に、シール装置1の作動について説明する。上述のように、シール装置1は、空間2bにおける圧力が空間2aにおける圧力より低い状態で、両空間の差圧を維持するための装置である。この場合には、例えば空間2a中の気体の分子Pが空間2aから空間2bに向かって移動することで、空間2aの圧力は低下し、空間2bの圧力は上昇する。この分子Pの空間2aから空間2bへの移動を抑制するために、本実施例においては、分子Pが空間2aから空間2bに向かって移動した場合に、帯電装置4の放電部4cにおける電子の流れに晒されることで、プラスイオンPと電子eとに電離されイオン化される。
そして、+に帯電されたプラスイオンPは誘導装置5の負極5cに電磁力によって誘導される。一方、電子eは誘導装置5の正極5bに誘導される。誘導装置5の負極5cに誘導されたプラスイオンPは誘導装置5の負極5cにおいて電子を受け取り気体の分子Pとなる。この分子Pは、そのまま空間2aに留まる場合もあるが、再度、空間2bに向かい移動した場合には上記の作用が繰り返される。
すなわち、本実施例におけるシール装置1では、圧力の高い方の空間2aにおける気体の分子Pが圧力の低い方の空間2bに隙間3aを通過して移動する場合に、帯電装置4によってプラスに帯電させる。そして、誘導装置5によって生じる電磁力によって、空間2aに配置された負極5cに誘導して空間2aに引き戻すことで、分子Pの空間2bへの移動を阻害する。このことによって、空間2aと空間2bの圧力及び、それらの間の差圧を維持する。
本実施例によれば、隙間3aが比較的大きい状況においても、簡単な構成で、空間2aと空間2bの圧力及び両空間の差圧を維持することが可能である。また、本実施例においては、帯電装置4の放電部4cは、より圧力の低い方の空間2bに配置されているため、より効率的に放電を生じさせることができる。さらに、本実施例においては、誘導装置5の正極5bは空間2bに、負極5cは空間2aに設けられているために、プラスに帯電したプラスイオンPは電子と再結合することなくより確実に、負極5cに誘導されることができる。
さらに、本実施例においては、敷居3が絶縁体により形成されているので、誘導装置5の正極5bと負極5cの間で生成される電界は、より確実に隙間3aに分布することとなり、プラスイオンPはさらに確実に、負極5cに誘導されることができる。なお、本実施例において負極5cは目標場所に相当する。
<実施例2>
次に、本発明の実施例2について説明する。本実施例においては、実施例1で説明したシール装置を、シート状製品の表面処理システムに応用した例について説明する。
図2は、樹脂や金属等で形成されたシート状製品Sの表面処理システム20(後述)に設置されたシール装置10について示す。実施例1で示したように、シール装置10は、圧力に差が設けられた2つの空間10aと10bの差圧を維持するための装置であり、本実施例においても、空間10bにおける圧力が空間10aにおける圧力と比較して低いことが前提となっている。
ここで、空間10aと空間10bの間は、敷居13によって仕切られており、連通路13aによって連通されている。空間10aには、ローラ17a、17aが備えられており、空間10bにはローラ17b、17bが設けられている。そして、シート状製品Sは、ローラ17a、17aによって送り出され、ローラ17b、17bによって引き込まれる
形で、空間10aから空間10bへと移動する。また、他端が接地された接地ブレード16がシート状製品Sに接触することで、シート状製品S自体の帯電が防止されている。
本実施例においては、空間10bに、帯電装置14が備えられている。この帯電装置14は、正極が接地電極(あるいは第2の直流電源としての電源14bのプラス側)14aに接続され、負極が電源14bのマイナス側に接続された放電部14cを有している。また、空間10aに誘導装置15が備えられている。この誘導装置15においては、第1の直流電源としての電源15aのプラス側に接続された正極15bを空間10bに、電源15aのマイナス側に接続された負極15cを空間10aに配置している。
そして、本実施例では、空間10aから空間10bに移動するシート状製品Sの上下両側に帯電装置14及び誘導装置15が設けられている。本実施例においては、シート状製品Sの上下両側において、気体の分子Pが空間10aから空間10bに向かって移動した場合に、帯電装置14の放電部14cにおける電子の流れに晒されることで、プラスイオンPと電子eとに電離されイオン化される。
そして、+に帯電されたプラスイオンPは誘導装置15の負極15cに電磁力によって誘導される。一方、電子eは誘導装置15の正極15bに誘導される。誘導装置15の負極15cに誘導されたプラスイオンPは誘導装置15の負極15cにおいて電子を受け取り気体の分子Pとなる。この分子Pは空間10aに留まる場合もあるが、再度、空間10bに向かい移動した場合には上記の作用が繰り返される。
以上のように、本実施例は、シート状製品Sに対して異なる圧力条件で異なる表面処理を行うために、圧力の異なる2つの空間10aと10bの間をシート状製品Sに移動させる場合に関する。そして、本実施例によれば、連通路13aに機械的な摺動部材などを設けることを必要とせず、連通路13aによる連通を維持したまま、2つの空間10aと10bの間の差圧を維持することが可能である。これにより、シート状製品Sに、摺動部材による摩擦力が作用することもなく、より円滑に圧力の異なる2つの空間の間をシート状部材Sに移動させることが可能となる。
図3には、本実施例におけるシート状製品Sの表面処理システム20の全体図を示す。本実施例におけるシート状製品Sは、ロール23から供給され、ロール24において巻き取られる。そして、ロール23とロール24の間において表面処理が施される。表面処理システム20においては、外壁21によって全体が密閉されており、内部は大気圧より低い圧力に維持されている。外壁21の内部には、さらに低圧室22が設けられており、低圧室22の内部空間20bは、その外側であって外壁21の内部の空間である20a、20cよりさらに低い圧力に維持されている。なお、低圧室22内の空気は、排気管22aを介して真空ポンプで排気することが可能であり、このことによって低圧室22内の圧力は調整可能になっている。
空間20aと低圧室22の内部空間20bとの間、低圧室22の内部空間20bと、空間20cとの間には、上述のシール装置10c、10dが設けられている。低圧室22の内部は敷居25、26によってさらに3つの部屋に分割されており、左端の部屋には蒸着装置27が設けられている。真中の部屋にはスパッタ装置28が設けられている。さらに、右端の部屋には、電子ビーム(EB)装置29が2台設けられている。
そして、ローラ23から供給されたシート状製品Sは、シール装置10cを通過して低圧室22内に進入し、蒸着装置27による第1表面処理工程、スパッタ装置28による第2表面処理工程、電子ビーム(EB)装置による第3表面処理工程を通過し、表面処理が施された後に、シール装置10dを通過し、より高い圧力下に戻された後に、ローラ24
に巻き取られる。
図4には、シール装置10(10c、10d)における帯電装置14を、シール装置10の上側から見た図を示す。図4において、シート状製品Sは、下側から上側に送られる。また、帯電装置14における放電部14cの正極(アノード)14d、負極14eはともに、シート状製品Sの幅方向の全体をカバーするように配置されている。さらに、本実施例においては、放電部14cの負極14eには、タングステン、SiCから構成される加熱手段としてのヒータが設けられており、ヒータ加熱電源14fによる電流により発熱し、より効率的に負極14eから電子が放出されるようになっている。このように構成されることにより、より効率的に放電部14cにおいて放電が行われ、気体の分子Pをより効率的、より確実に帯電させることが可能となっている。
なお、図4に示す帯電装置14において、シート状製品Sの幅を1m、シート状製品Sと帯電装置14の負極14eの距離を10mm、負極14eを径が10mmの丸線と仮定し、さらに、気体の分子をHO、気体の圧力を1×10−5Pa、気体の温度を25℃と仮定し、負極14eから放出された電子の全てが気体の分子Pをイオン化するものと仮定した場合には、放電部14cの正極14dと、負極14eの間の必要電圧は約70V、必要電流は約19Aとなり、充分に実用的な値となる。
<実施例3>
次に、本発明の実施例3について説明する。本実施例においては、実施例2において説明した、シート製品の表面処理システムに適用されたシール装置の別の例について説明する。
図5には、本実施例におけるシール装置30について示す。シール装置30と、実施例2で説明したシール装置10との相違点は、帯電装置34のみであるので、ここでは帯電装置34についてのみ説明し、他の構成についての説明は省略する。なお、本実施例においては、シート状製品Sは、より圧力の高い空間30aから、より圧力の低い空間30bに移動する。そして、本実施例においては、シート状製品Sは樹脂等の絶縁体で形成されていることを前提としている。
本実施例においては、帯電装置34は、正極34eが電源34bのプラス側に接続され、負極34fが設置された放電部34cを有している。そして、放電部34cの正極34eはシート状製品Sの上側に、放電部34cの負極34fはシート状製品Sの下側に配置されている。よって、放電時には、電子がシート状製品Sの下側から上側に放射される。
この構成によれば、シート状製品Sを上下方向に挟んで放電部34cの正極34eと負極34fを配置したので、空間30aから空間30bに気体の分子Pが移動する場合に、電子の流れを分子Pの移動に垂直方向に生成することができる。このことで、より確実に分子Pを放電中の電子に晒すことができ、より確実に分子Pを帯電させることが可能となる。また、帯電装置34を、シート状製品Sの上下に2台配置する必要がなくなり、装置コストを低下させることが可能である。さらに、本実施例では、放電部34cにおける放電によるプラズマがシート状製品Sに作用することとなる。その結果、(1)プラズマによるシート表面の洗浄、(2)プラズマによるシートの表面改質という、副次的な効果も期待できる。
<実施例4>
次に、本発明の実施例4について説明する。本実施例においては、実施例2において説明した、シート状製品の表面処理システムに設置されたシール装置の第3の例について説明する。
図6には、本実施例におけるシール装置40について示す。シール装置40と、実施例2で説明したシール装置10との相違点は、帯電装置44のみであるので、ここでは帯電装置44についてのみ説明し、他の構成についての説明は省略する。なお、本実施例においては、シート状製品Sは金属等の導電体で形成されていることを前提としている。
本実施例においては、帯電装置44は、電源44dのプラス側に接続された正極44eが、シート状製品Sを挟んで上下に配置された放電部44cを有しており、放電部44cの負極はシート状製品S自体が兼ねる構成となっている。すなわち、放電時には、電子がシート状製品Sから、シート状製品Sの上下に配置された正極44eに対して放射される。
この構成によれば、シート状製品Sを上下方向に挟んで放電部44cの正極44eを配置したので、より高圧力の空間40aからより低圧力の空間40bに気体の分子Pが移動する場合に、放電による電子の流れを分子Pの移動に垂直方向に生成することができる。このことで、シート状製品Sの上下の領域において、より確実に分子Pを放電中の電子に晒すことができ、より確実に帯電させることが可能である。また、放電部44cの負極を設置する必要がなくなるので、装置コストを低下させることが可能である。
<実施例5>
次に、本発明の実施例5について説明する。本実施例においては、実施例2において説明した、シート状製品の表面処理システムに設置されたシール装置を、ラビリンス装置と組み合わせて使用する例について説明する。
図7は、本実施例におけるシール装置10を、ラビリンス装置100と組み合わせた場合の構成を側方から見た断面図である。図7において、シール装置10は、実施例2において説明したものと同等であるのでその内部構成の説明は省略する。本実施例では、シール装置10の前段に、ラビリンス装置100が結合されている。
ここで、ラビリンス装置100は、外壁107によって外界と遮断されている。外壁107の内部には、ラビリンス部110を介して、大気圧の空間100aと、シール装置10の空間10aと共通の空間であり同じ圧力である空間100bの二つの空間を有している。大気圧の空間100aにおいては、シート状製品Sの供給ローラ101が設けられ、ここから巻き出されたシート状製品Sは、方向変換ローラ102、103、104、105、106において方向を変換された後、シール装置10のローラ17a、17aに供給される。
ラビリンス部110においては、方向変換ローラ103の上下において、方向変換ローラ103の外周と上下の敷居部材110a、110bとの間に僅かな隙間が形成されている。特に下側の隙間については、シート状製品Sが通過可能な間隔が確保されている。この円弧状の隙間によってラビリンスシールが形成され、大気圧の空間100aと、シール装置10の空間10aと共通の空間100bの間がシールされている。この隙間は、単なる円弧状の隙間であってもよいが、よりシール性を高めるために隙間の外周側壁面に突起などを設けてもよい。
本実施例に示したように、本発明に係るシール装置10の前段にラビリンス装置100を設置し、大気圧を一旦、より低い圧力まで低下させておくことで、シール装置10における差圧維持効果をより確実なものにすることが可能である。なお、本実施例においては、シール装置10の前段にラビリンス装置100を設置して組み合わせたが、本発明に係るシール装置10と組み合わせるシール装置は、他の原理によるものであっても構わない
。また、本発明に係るシール装置10を多段に組み合わせても構わない。
<実施例6>
次に、本発明の実施例6について説明する。本実施例においては、帯電手段が、放電部における電子の流れに分子を晒すことによって帯電させるのではなく、プラスに帯電した電極に直接分子を触れさせることによって帯電させる例について説明する。
図8には、本実施例におけるシール装置60の概略図を示す。本実施例におけるシール装置60は、図8における左側の空間60aと、右側の空間60bの間をシールする。ここでは、右側の空間60bの圧力が、左側の空間60aの圧力よりも低いという前提で説明を行う。二つの空間60a、60bは、敷居63,63により仕切られており、連通路63aによって連通されている。
本実施例における帯電装置64は、連通路63aに面し互いに対向するように配置された2つの正極64c、64cを有する。この正極64c、64cは、敷居63、63に絶縁体64a、64aを介して固定されており、電源64b、64bのプラス側に接続されている。また、本実施例における誘導装置65は、右側の空間60bに配置され、電源65dのプラス側に接続された正極65bと、左側の空間60aに配置され、電源65aのマイナス側に接続された負極65cからなる。この正極65bと負極65cとは、連通路63aの左右で互いに対向するように配置されている。
本実施例において、左側の空間60aに存在する気体の分子Pは、連通路63aを通過して右側の空間60bに移動する。その際、帯電装置64の正極64cに完全に平行に移動する分子Pは稀有であり、大部分の分子Pは正極64cに対して所定の角度で連通路63aに侵入する。そして、殆どの分子Pは、連通路63aの途中で正極64cに衝突し、電子を奪われてプラスに帯電する。
そうすると、分子Pが帯電したプラスイオンPは、連通路63aの左右に配置された誘導装置65の電極65b、65cで生成された電界に沿って、左側の空間60aに配置された負極65cに誘導される。負極65cに衝突したプラスイオンPは、電子を供給されることで再び分子Pとなる。この分子Pは、そのまま空間60aに留まる場合もあるが、再度、空間60bに向かい移動した場合には上記の作用が繰り返される。
本実施例においては、帯電装置64において放電を継続させておく必要がなく、分子Pが正極64cに衝突した際に微弱な電流が流れるのみである。よって、本実施例では、帯電装置64における消費電力を低減することが可能となる。
なお、本実施例においては、誘導装置65の正極65bと負極65cの距離を1m、帯電されたプラスイオンの電荷を全て1荷と仮定し、分子Pは20℃のHOとし、分子Pは少なくとも0.2mの距離に亘って、連通路63aを高圧側から低圧側へ移動すると仮定した場合には、誘導装置65の正極65bと負極65cの間に必要な電圧は約0.16Vとなり、充分に実用的な値となった。
なお、上記の実施例においては、目標場所である誘導装置の負極は全て、圧力の高い方の空間に配置された。しかしながら、本発明は、圧力の異なる二つの空間の圧力と、それらの間の差圧を維持することが目的であるので、その趣旨から逸脱しない範囲で目標場所の配置は変更しても構わない。すなわち、連通路や隙間に誘導装置の負極を配置しても同様の効果が得られるので、本発明における目標場所に相当する誘導装置の負極は、二つの空間の間の連通部に相当する連通路や隙間に配置されてもよい。
また、本実施例においては、連通路63aにおいて、二つの平板状の正極64cが互いに対向するように配置された例について説明したが、正極64cの配置はこれに限られない。例えば、連通路63aの側面を四方から囲むように、四つの平板状の正極64cを設けても構わないし、連通路63cを内部に包含する筒状の正極を設けても構わない。
<実施例7>
次に、本発明の実施例7について説明する。本実施例においては、誘導装置が、正極と負極の間に生成される電界によって、プラスイオンを誘導するのではなく、磁石によって生成される磁界によってプラスイオンを誘導する例について説明する。
図9には、本実施例におけるシール装置70の誘導装置75の概略図を示す。本実施例におけるシール装置70は、図9における左側の空間70aと、右側の空間70bの間をシールする。ここでは、右側の空間70bの圧力が、左側の空間70aの圧力よりも低いという前提で説明を行う。二つの空間70a、70bは、敷居73,73により仕切られており、連通路73aによって連通されている。
本実施例において、帯電装置は、上記の実施例で説明したいずれの帯電装置も使用可能であるので、ここでは説明を省略する。本実施例における誘導装置75は、連通路73aに面し、互いに対向するように配置されたS極の磁極75b(以下、S極75b)と、N極の磁極75c(以下、N極75c)を有する。S極75bとN極75cはともに、敷居73に固定されている。
本実施例において、分子Pがプラスに帯電して生じたプラスイオンPは、連通路73aにおいて対向して配置されたS極75bとN極75cの間に生成された磁場と、プラスイオンPの運動によって発生したローレンツ力によって、連通路73c中を円弧を描き運動することで捕捉される。これにより、左側の空間70a内の分子Pが右側の空間70bに、連通路73cを通過して移動することを抑制できる。
なお、本実施例における誘導装置75のS極75bとN極75cにおいて、より右側の磁極の磁束密度をより左側の磁束密度より強くすることで、プラスイオンPの描く円弧を徐々に左側に移動させることが可能であり、これにより、帯電装置によって帯電されたプラスイオンPを最終的に左側の空間70aに誘導することが可能である。
本実施例におけるS極75bとN極75cは、電磁石によって構成しても構わないが、永久磁石によって構成しても構わない。これによれば、誘導手段75における消費電力を零にすることが可能である。
なお、本実施例においては、S極75bとN極75cは、平板状の形状を有し、単純に互いに対向して配置される構成としたが、この形状に限定する趣旨ではない。透磁率の高い鉄心(コア)を適宜付加することで、磁界の方向を制御し、より効率的に、プラスイオンPを捕捉または、左側の空間70aに誘導するようにしても構わないことは当然である。
なお、本実施例においては、帯電されたプラスイオンPは特定の電極などに誘導される訳ではない。本実施例において目標場所は、連通路73c内の空間または、左側の空間70a全体ということになる。また、本発明においては、本実施例で説明した磁界によってプラスイオンPを誘導する誘導装置75と、先の実施例で説明した電界によってプラスイオンPを直流電源の負極に誘導する誘導装置とを組み合わせても構わない。
<実施例8>
次に、本発明の実施例8について説明する。本実施例においては、実施例6におけるシール装置60と、圧力の低い側の空間に特定の気体を導入するガス導入装置とを組み合わせることで、二つの空間に存在する気体の成分が異なる状態を維持する例について説明する。
図10には、本実施例におけるシール装置60とガス導入装置80との組み合わせの概略図を示す。本実施例におけるシール装置60は、図8において説明したものと同等のものである。よって、より圧力の高い左側の空間60aに存在する気体の分子Pは、連通路63aを通過して、より圧力の低い右側の空間60bに移動しようとする。その際に、正極64cに衝突してプラスに帯電し、左側の空間60aに配置された負極65cに誘導される。このことで、二つの空間60a及び60bにおける圧力差が維持される。
また、本実施例においては、ガス導入装置80によって、右側の空間60bに特定の気体が導入される。その際、右側の空間60bの圧力は左側の空間60aの圧力より低いので、導入された特定の気体は左側の空間60aには殆ど移動しない。また、左側の空間60aに存在する気体の分子Pは、上述のように右側の空間60bに殆ど移動しない。
これにより、充分な時間の経過後には、左側の空間60aにおいては、元の気体の分子Pがそのまま存在し、右側の空間60bにおいては、ガス導入装置80から導入された特定の気体のみが充満する。このように、シール装置60とガス導入装置80とを組み合わせることで、二つの空間60aと60bの差圧を維持するとともに、当該二つの空間における気体の成分に差を設けることが可能となる。
なお、本実施例においては、ガス導入装置80によって右側の空間60bに導入する気体の量が少なく、二つの空間60aと60bの差圧に殆ど影響を及ぼさない場合について説明した。これに対し、ガス導入装置80により導入される気体の量が多い場合には、右側の空間60bに存在する気体を、ガス導入装置80からの特定の気体の導入に併せて排気する排気装置(不図示)をさらに備えるようにしてもよい。そうすれば、より確実に、二つの空間60aと60bの差圧を維持することが可能となる。
また、本実施例においては、ガス導入装置80と、実施例6で説明したシール装置60との組み合わせについて説明したが、ガス導入装置80と組み合わせるシール装置は、シール装置60に限られず、他の実施例で説明した何れのシール装置であってもよいことは当然である。
1、10、30、40、60、70・・・シール装置
2、12・・・外壁
3、13・・・敷居
4、14、34、44、64・・・帯電装置
5、15、65、75・・・誘導装置
20・・・シート状製品の表面処理システム
80・・・ガス導入装置
100・・・ラビリンス装置
P・・・分子
・・・プラスイオン

Claims (11)

  1. 連通部において連通されるとともに異なる圧力を有する二つの空間の差圧を電磁的に維持する電磁的シール装置であって、
    前記連通部を通過する気体の原子または分子を帯電させる帯電手段と、
    前記帯電手段によって前記気体の原子または分子が帯電されて生じた正イオンを電磁力によって所定の目標場所に誘導する誘導手段と、
    を備え、
    前記目標場所は前記二つの空間のうち圧力の高い方の空間または前記連通部に含まれることを特徴とする、電磁的シール装置。
  2. 前記誘導手段は、第1の直流電源の正極と負極の間に電界を発生させる電界発生装置であり、
    前記目標場所は、前記二つの空間のうち圧力の高い方の空間または前記連通部に配置された前記第1の直流電源の負極であることを特徴とする請求項1に記載の電磁的シール装置。
  3. 前記帯電手段は、第2の直流電源の正極と負極との間に放電を生じさせ、該放電による電子を前記連通部を通過する気体の原子または分子に衝突させることにより、該原子または分子を帯電することを特徴とする請求項1に記載の電磁的シール装置。
  4. 前記帯電手段は、第2の直流電源の正極と負極との間に放電を生じさせ、該放電による電子を前記連通部を通過する気体の原子または分子に衝突させることにより、該原子または分子を帯電することを特徴とする請求項2に記載の電磁的シール装置。
  5. 前記帯電手段における前記第2の直流電源の負極を加熱する加熱手段をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の電磁的シール装置。
  6. 前記帯電手段における前記第2の直流電源の正極及び負極は、前記二つの空間のうち圧力の低い方の空間に配置されたことを特徴とする請求項4に記載の電磁的シール装置。
  7. 前記帯電手段は、前記連通部において、互いに対向し該連通部を通過する気体の原子または分子が間を通過するように配置された二つの正極電極を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の電磁的シール装置。
  8. 請求項4から6のいずれか一項に記載の電磁的シール装置を備えた、シート状製品の処理システムであって
    前記シート状製品が前記連通路を通過して搬送されることを特徴とするシート状製品の処理システム。
  9. 前記誘導手段は、前記第1の直流電源の負極を複数個有し、
    前記帯電手段は、前記第2の直流電源の正極及び負極の組を複数組有し、
    前記誘導手段における前記第1の直流電源の複数の負極は、前記搬送されるシート状製品の厚み方向の両側に分かれて配置され、
    前記帯電手段における前記第2の直流電源の正極及び負極の複数の組は、前記搬送されるシート状製品の厚み方向の両側に分かれて配置されたことを特徴とする、請求項8に記載のシート状製品の処理システム。
  10. 前記誘導手段は、前記第1の直流電源の負極を複数個有し、
    前記帯電手段は、前記第2の直流電源の正極及び負極の組を有し、
    前記誘導手段における前記第1の直流電源の複数の負極は、前記搬送されるシート状製品の厚み方向の両側に分かれて配置され、
    前記帯電手段における前記第2の直流電源の正極と負極は、前記搬送されるシート状製品を厚み方向に挟んで配置されたことを特徴とする、請求項8に記載のシート状製品の処理システム。
  11. 前記シート状製品は金属からなり、
    前記誘導手段は、前記第1の直流電源の負極を複数個有し、
    前記帯電手段は、前記第2の直流電源の正極を複数個有し、
    前記誘導手段における前記第1の直流電源の複数の負極は、前記搬送されるシート状製品の厚み方向の両側に分かれて配置され、
    前記帯電手段における前記第2の直流電源の複数の正極は、前記搬送されるシート状製品の厚み方向に分かれて配置され、
    前記シート状製品を、前記帯電手段における前記第2の直流電源の負極として使用することを特徴とする、請求項8に記載のシート状製品の処理システム。
JP2017020285A 2017-02-07 2017-02-07 電磁式シール装置及び、シート状製品の処理システム Active JP6989072B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017020285A JP6989072B2 (ja) 2017-02-07 2017-02-07 電磁式シール装置及び、シート状製品の処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017020285A JP6989072B2 (ja) 2017-02-07 2017-02-07 電磁式シール装置及び、シート状製品の処理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018127656A true JP2018127656A (ja) 2018-08-16
JP6989072B2 JP6989072B2 (ja) 2022-01-05

Family

ID=63173671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017020285A Active JP6989072B2 (ja) 2017-02-07 2017-02-07 電磁式シール装置及び、シート状製品の処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6989072B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP6989072B2 (ja) 2022-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4264474B2 (ja) ペニング放電プラズマ源
US9564297B2 (en) Electron beam plasma source with remote radical source
CN107004551B (zh) 离子化装置和包含离子化装置的质谱仪
KR101050984B1 (ko) 플라즈마의 기계적 제한을 위한 자기 강화
WO2014201292A1 (en) Anode layer slit ion source
KR102596117B1 (ko) 중성 원자 빔을 이용한 워크피스 처리를 위한 시스템 및 방법
JP2012164660A (ja) 大電流シングルエンド直流加速器
JP2007154265A (ja) シートプラズマ成膜装置
US6922019B2 (en) Microwave ion source
JP2008053116A (ja) イオンガン、及び成膜装置
WO2018175127A2 (en) Apparatus and techniques for decelerated ion beam with no energy contamination
JP2018127656A (ja) 電磁式シール装置及び、シート状製品の処理システム
US10455683B2 (en) Ion throughput pump and method
US9721760B2 (en) Electron beam plasma source with reduced metal contamination
JP2007066795A (ja) ガスクラスターイオンビーム装置
JP2006203134A (ja) 中性粒子ビーム処理装置
KR20080075441A (ko) 플라즈마 성막장치
JP4803742B2 (ja) 巻取式真空成膜装置
KR101403101B1 (ko) 선형 이온빔 발생장치
JP6632937B2 (ja) ガスクラスタービーム装置
JP6296529B2 (ja) イオン注入装置
RU2119275C1 (ru) Плазменный ускоритель
RU181132U1 (ru) Лазерный источник многозарядных ионов с электронным циклотронным резонансом
RU179352U1 (ru) Двухступенчатый источник многозарядных ионов с электронным циклотронным резонансом
JPH0955170A (ja) イオン源

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200929

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210413

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211102

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6989072

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150