JP2018127137A - 液化ガス運搬用液化ガス燃料船 - Google Patents

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Abstract

【課題】液化ガス燃料を再液化するための運用コストを低減する。【解決手段】液化ガス燃料を燃料として液化ガスを運搬する液化ガス運搬用液化ガス燃料船であって、液化ガス燃料を貯留する燃料タンク1と、運搬する液化ガスを貯留するカーゴタンク9と、燃料タンク1に貯留された液化ガス燃料から発生する燃料ボイルオフガスを再液化する燃料再液化装置7と、を含み、燃料再液化装置7は、カーゴタンク9で発生する液化ガスのボイルオフガスの冷熱により燃料ボイルオフガスを冷却する液化ガスボイルオフガス熱交換器7Bgを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、液ガスを運搬する液化ガス燃料船に関する。
従来、例えば、特許文献1には、液化ガスを燃料とし液ガスを運搬する液化ガス運搬用液化ガス燃料船が示されている。ここでは、貨物としての液化ガスのボイルオフガスを再液化する際、液化ガス燃料であるLPG燃料の冷熱を回収して活用している。
特表2014−517230号公報
上述した特許文献1に記載の発明では、液化ガス燃料は、貨物としての液化ガスのボイルオフガスを再液化するために冷熱を回収された後はガス化して燃料としてエンジンに供給される。
しかし、燃料タンクに貯留している液化ガス燃料についてもボイルオフガスが発生するため液化ガス燃料用の再液化装置が必要であり、この再液化装置を作動させるために更なるエネルギーが消耗されため、運用コストが増大する問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、液ガスを運搬する液化ガス燃料船において、液化ガス燃料を再液化するための運用コストを低減することのできる液化ガス運搬用液化ガス燃料船を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る液化ガス運搬用液化ガス燃料船は、液化ガス燃料を燃料として液化ガスを運搬する液化ガス運搬用液化ガス燃料船であって、前記液化ガス燃料を貯留する燃料タンクと、運搬する前記液化ガスを貯留するカーゴタンクと、前記燃料タンクに貯留された前記液化ガス燃料から発生する燃料ボイルオフガスを再液化する燃料再液化装置と、を含み、前記燃料再液化装置は、前記カーゴタンクで発生する液化ガスのボイルオフガスの冷熱により前記燃料ボイルオフガスを冷却する液化ガスボイルオフガス熱交換器を備える。
また、本発明の一態様に係る液化ガス運搬用液化ガス燃料船では、前記燃料再液化装置は、前記燃料タンクで発生する前記燃料ボイルオフガスを多段で順次冷却する複数段の冷却装置を含み、前記液化ガスボイルオフガス熱交換器は、最終段の前記冷却装置に設けられることが好ましい。
また、本発明の一態様に係る液化ガス運搬用液化ガス燃料船では、前記液化ガスボイルオフガス熱交換器を経た前記ボイルオフガスを圧縮するボイルオフガス圧縮機と、前記ボイルオフガス圧縮機で圧縮された前記ボイルオフガスを凝縮させるボイルオフガス凝縮器と、前記ボイルオフガス凝縮器で凝縮された前記ボイルオフガスを膨張させるボイルオフガス膨張弁と、を含み、前記ボイルオフガスを再液化して前記カーゴタンクに戻すことが好ましい。
また、本発明の一態様に係る液化ガス運搬用液化ガス燃料船では、前記燃料タンクの前記液化ガス燃料をエンジンに供給する燃料供給ラインに設けられて前記ボイルオフガス凝縮器で凝縮された前記ボイルオフガスとの熱交換により前記液化ガス燃料を気化させる一方で前記ボイルオフガスを冷却する気化装置をさらに備えることが好ましい。
また、本発明の一態様に係る液化ガス運搬用液化ガス燃料船では、前記液化ガス燃料は、沸点が前記液化ガス以下であることが好ましい。
また、本発明の一態様に係る液化ガス運搬用液化ガス燃料船では、前記液化ガス燃料はLNGであり、前記液化ガスはエタンであることが好ましい。
本発明によれば、液化ガスボイルオフガス熱交換器において、燃料タンクで発生した液化ガス燃料の燃料ボイルオフガスの再液化に、カーゴタンクで発生する液化ガスのボイルオフガスの冷熱を利用するため冷却効率を向上することができ、再液化の動力を低減し運用コストを低減することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る液化ガス運搬用液化ガス燃料船の概略図である。 図2は、本発明の実施形態に係る液化ガス運搬用液化ガス燃料船の他の例の概略図である。 図3は、本発明の実施形態に係る液化ガス運搬用液化ガス燃料船の他の例の概略図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本実施形態に係る液化ガス運搬用液化ガス燃料船の概略図である。
本実施形態の液化ガス運搬用液化ガス燃料船は、液化ガス燃料を燃料として液化ガスを運搬するものである。この液化ガス運搬用液化ガス燃料船は、液化ガス燃料を貯留する燃料タンク1と、船舶を推進させるための動力源となるエンジン3と、燃料タンク1に貯留された液化ガス燃料を気化させてエンジン3に供給する燃料供給部5と、燃料タンク1に貯留された液化ガス燃料の燃料ボイルオフガスを再液化する燃料再液化装置7と、運搬される液化ガスを貯留するカーゴタンク9と、カーゴタンク9に貯留された液化ガスのボイルオフガスを燃料再液化装置7に送るボイルオフガス供給部11と、を含み構成される。
ここで、液化ガス燃料は、沸点が液化ガス以下であり、具体的に燃料タンク1に貯留されて船舶を推進させるためのエンジン3の燃料となる液化ガス燃料はLNGであり、カーゴタンク9に貯留されて運搬される液化ガスはエタンである。
燃料タンク1は、液化ガス燃料を貯留する密閉容器である。
エンジン3は、液化ガス燃料を気化させた気化ガスを燃料として燃焼させることで船舶の推進力となる駆動力を発生させるガスエンジンが用いられる。
燃料供給部5は、燃料タンク1とエンジン3とを連通する燃料供給ライン5Aと、燃料供給ライン5Aの途中に設けられて燃料タンク1に貯留された液化ガス燃料を燃料供給ライン5Aを介してエンジン3に送る燃料供給ポンプ5Bと、燃料供給ライン5Aの途中に設けられて燃料供給ポンプ5Bによりエンジン3に送られる途中の液化ガス燃料の冷熱を回収することで気化させて気化ガスとする気化装置5Cと、を含み、燃料タンク1に貯留された液化ガス燃料を気化させてエンジン3に供給する。気化装置5Cは、気化用熱交換器であり、液化ガス燃料と、液化ガス燃料の冷熱を回収する気化用冷媒とを非接触な状態で通過させて相互間の熱交換を行う。
燃料再液化装置7は、複数段(本実施形態では2段)の冷却装置7A,7Bと、液化ガス燃料の燃料ボイルオフガスを循環させる燃料ボイルオフガス循環ライン7Cと、を含み、複数段の冷却装置7A,7Bにより液化ガス燃料の燃料ボイルオフガスを多段で冷却する。本実施形態では2段の冷却装置7A,7Bとし、初段の冷却装置7Aと、最終段の冷却装置7Bとで構成される。
初段の冷却装置7Aは、冷媒循環ライン7Aaと、燃料再液化圧縮機7Abと、燃料再液化再生熱交換器7Acと、燃料再液化膨張機7Adと、冷却部7Aeと、を含む。冷媒循環ライン7Aaは、冷媒を循環させる循環経路を形成するもので、燃料再液化圧縮機7Ab、燃料再液化再生熱交換器7Ac、燃料再液化膨張機7Ad、および冷却部7Aeが設けられている。燃料再液化圧縮機7Abは、冷媒を圧縮する。燃料再液化圧縮機7Abは、モータやタービンなどの駆動部7Afにより駆動される。図1では、駆動部7Afと燃料再液化圧縮機7Abとを直結して示しているが、減速機(図示せず)が設けられている。燃料再液化再生熱交換器7Acは、燃料再液化圧縮機7Abで圧縮された冷媒を、冷却部7Aeにて冷熱を奪われた後の低温冷媒と熱交換して冷却させる。燃料再液化膨張機7Adは、燃料再液化再生熱交換器7Acで冷却された冷媒を膨張させて燃料ボイルオフガスを冷却するための冷熱を生成する。燃料再液化膨張機7Adは、燃料再液化圧縮機7Abの駆動軸に接続されて燃料再液化圧縮機7Abと共に駆動部7Afにより駆動される。冷却部7Aeは、燃料再液化膨張機7Adで冷熱を生成された冷媒により燃料ボイルオフガスを冷却させる。冷却部7Aeで燃料ボイルオフガスを冷却し冷熱を奪われた後の低温冷媒は、上述のとおり燃料再液化圧縮機7Abで圧縮された冷媒を燃料再液化再生熱交換器7Acにおいて冷却した後、燃料再液化圧縮機7Abで圧縮される。
最終段の冷却装置7Bは、冷媒循環ライン7Baと、燃料再液化圧縮機7Bbと、燃料再液化再生熱交換器7Bcと、燃料再液化膨張機7Bdと、冷却部7Beと、液化ガスボイルオフガス熱交換器7Bgと、を含む。冷媒循環ライン7Baは、冷媒を循環させる循環経路を形成するもので、燃料再液化圧縮機7Bb、燃料再液化再生熱交換器7Bc、燃料再液化膨張機7Bd、および冷却部7Beが設けられている。燃料再液化圧縮機7Bbは、冷媒を圧縮する。燃料再液化圧縮機7Bbは、モータやタービンなどの駆動部7Bfにより駆動される。図1では、駆動部7Bfと燃料再液化圧縮機7Bbとを直結して示しているが、減速機(図示せず)が設けられている。燃料再液化再生熱交換器7Bcは、燃料再液化圧縮機7Bbで圧縮された冷媒を、冷却部7Beにて冷熱を奪われた後の低温冷媒と熱交換して冷却させる。燃料再液化膨張機7Bdは、燃料再液化再生熱交換器7Bcで冷却された冷媒を膨張させて燃料ボイルオフガスを冷却するための冷熱を生成する。燃料再液化膨張機7Bdは、燃料再液化圧縮機7Bbの駆動軸に接続されて燃料再液化圧縮機7Bbと共に駆動部7Bfにより駆動される。冷却部7Beは、燃料再液化膨張機7Bdで冷熱を生成された冷媒により燃料ボイルオフガスを冷却させる。冷却部7Beで燃料ボイルオフガスを冷却し冷熱を奪われた後の低温冷媒は、上述のとおり燃料再液化圧縮機7Bbで圧縮された冷媒を燃料再液化再生熱交換器7Bcにおいて冷却した後、燃料再液化圧縮機7Bbで圧縮される。また、液化ガスボイルオフガス熱交換器7Bgは、冷媒循環ライン7Baにおいて、燃料再液化圧縮機7Bbと燃料再液化再生熱交換器7Bcとの間に設けられ、燃料再液化圧縮機7Bbで圧縮された冷媒を、カーゴタンク9で発生する液化ガスのボイルオフガスの冷熱と熱交換して冷却させる。従って、燃料再液化再生熱交換器7Bcでは、液化ガスボイルオフガス熱交換器7Bgにおいて液化ガスのボイルオフガスで冷却された冷媒を、冷却部7Beにて冷熱を奪われた後の低温冷媒と熱交換してさらに冷却させる。このため、最終段の冷却装置7Bは、カーゴタンク9で発生する液化ガスのボイルオフガスの冷熱を利用して冷却効率が向上する。
燃料ボイルオフガス循環ライン7Cは、燃料タンク1で発生した液化ガス燃料の燃料ボイルオフガスを冷却装置7Aの冷却部7Aeおよび冷却装置7Bの冷却部7Beに供給して冷却させて液化ガス燃料として再液化させて燃料タンク1に戻す。燃料ボイルオフガス循環ライン7Cは、燃料タンク1と冷却装置7Aとの間に送風機7Caが設けられており、まず、燃料タンク1で発生した液化ガス燃料の燃料ボイルオフガスを冷却装置7Aの冷却部7Aeに供給して冷却させ、次に、冷却装置7Bの冷却部7Beに供給して冷却させて再液化させる。
ボイルオフガス供給部11は、カーゴタンク9で発生した液化ガスのボイルオフガスを冷却装置7Bの液化ガスボイルオフガス熱交換器7Bgに供給させて冷媒の冷却に供する。ボイルオフガス供給部11は、ボイルオフガス循環ライン11Aと、ボイルオフガス圧縮機11Bと、ボイルオフガス凝縮器11Cと、ボイルオフガス膨張弁11Dと、を含む。ボイルオフガス循環ライン11Aは、カーゴタンク9で発生した液化ガスのボイルオフガスを冷却装置7Bの液化ガスボイルオフガス熱交換器7Bgに供給して冷却装置7Bの冷媒の冷却に供する。また、ボイルオフガス循環ライン11Aは、冷却装置7Bの液化ガスボイルオフガス熱交換器7Bgで冷媒の冷却に供したボイルオフガスをボイルオフガス圧縮機11B、ボイルオフガス凝縮器11C、ボイルオフガス膨張弁11Dの順に供給し、カーゴタンク9に戻す。即ち、ボイルオフガス圧縮機11Bは、冷却装置7Bの液化ガスボイルオフガス熱交換器7Bgで冷媒の冷却に供したボイルオフガスを圧縮する。ボイルオフガス凝縮器11Cは、ボイルオフガス圧縮機11Bで圧縮されたボイルオフガスを凝縮させる。ボイルオフガス凝縮器11Cで、ボイルオフガスを凝縮させるための熱交換の冷媒には海水が用いられる。ボイルオフガス膨張弁11Dは、ボイルオフガス凝縮器11Cで凝縮されたボイルオフガスを膨張させる。従って、冷却装置7Bの液化ガスボイルオフガス熱交換器7Bgで冷媒の冷却に供したボイルオフガスは、ボイルオフガス圧縮機11B、ボイルオフガス凝縮器11C、ボイルオフガス膨張弁11Dを経て冷却されて液化してカーゴタンク9に戻される。
ここで、ボイルオフガス循環ライン11Aは、ボイルオフガス凝縮器11Cとボイルオフガス膨張弁11Dとの間で、燃料供給部5における気化装置5Cを経由し、ボイルオフガスを気化装置5Cにおける気化用冷媒として供し、ボイルオフガスを液化ガス燃料の冷熱により冷却させる。このため、冷却装置7Bの液化ガスボイルオフガス熱交換器7Bgで冷媒の冷却に供したボイルオフガスがボイルオフガス凝縮器11Cとボイルオフガス膨張弁11Dとの間で気化装置5Cにより冷却されて液化効率が向上する。
このように、本実施形態の液化ガス運搬用液化ガス燃料船は、液化ガス燃料を貯留する燃料タンク1と、運搬する液化ガスを貯留するカーゴタンク9と、燃料タンク1に貯留された液化ガス燃料から発生する燃料ボイルオフガスを再液化する燃料再液化装置7と、を含み、燃料再液化装置7は、カーゴタンク9で発生する液化ガスのボイルオフガスの冷熱により燃料ボイルオフガスを冷却する液化ガスボイルオフガス熱交換器7Bgを備える。この液化ガス運搬用液化ガス燃料船によれば、液化ガスボイルオフガス熱交換器7Bgにおいて、燃料タンク1で発生した液化ガス燃料の燃料ボイルオフガスの再液化に、カーゴタンク9で発生する液化ガスのボイルオフガスの冷熱を利用するため冷却効率を向上することができ、再液化の動力を低減し運用コストを低減することができる。
また、本実施形態の液化ガス運搬用液化ガス燃料船では、燃料再液化装置7は、燃料タンク1で発生する燃料ボイルオフガスを多段で順次冷却する複数段の冷却装置7A,7Bを含み、液化ガスボイルオフガス熱交換器7Bgは、最終段の冷却装置7Bに設けられることが好ましい。この液化ガス運搬用液化ガス燃料船によれば、複数段の冷却装置7A,7Bにより段階的に徐々に冷却する場合、最終段の冷却装置7Bは、最も温度の低い冷媒が必要であるため、ここでの冷却効率を向上することで、再液化の運用コストをより低減することができる。
また、本実施形態の液化ガス運搬用液化ガス燃料船では、液化ガスボイルオフガス熱交換器7Bgを経たボイルオフガスを圧縮するボイルオフガス圧縮機11Bと、ボイルオフガス圧縮機11Bで圧縮されたボイルオフガスを凝縮させるボイルオフガス凝縮器11Cと、ボイルオフガス凝縮器11Cで凝縮されたボイルオフガスを膨張させるボイルオフガス膨張弁11Dと、を含み、ボイルオフガスを再液化してカーゴタンク9に戻すことが好ましい。この液化ガス運搬用液化ガス燃料船によれば、ボイルオフガスを再液化してカーゴタンク9に戻すことで、カーゴタンク9の液化ガスを確保することができる。
また、本実施形態の液化ガス運搬用液化ガス燃料船では、燃料タンク1の液化ガス燃料をエンジン3に供給する燃料供給ライン5Aに設けられてボイルオフガス凝縮器11Cで凝縮されたボイルオフガスとの熱交換により液化ガス燃料を気化させる一方でボイルオフガスを冷却する気化装置5Cをさらに備えることが好ましい。この液化ガス運搬用液化ガス燃料船によれば、液化ガス燃料を気化させる熱交換にボイルオフガス凝縮器11Cで凝縮されたボイルオフガスを利用することで、液化ガス燃料の気化と、ボイルオフガスの冷却とを共に効率的に行うことができる。
また、本実施形態の液化ガス運搬用液化ガス燃料船では、液化ガス燃料は、沸点が液化ガス以下であることが好ましい。即ち、上述した実施形態において、燃料タンク1に貯留されて船舶を推進させるためのエンジン3の燃料となる液化ガス燃料は、沸点が、カーゴタンク9に貯留されて運搬される液化ガス以下であることが好ましい。この液化ガス運搬用液化ガス燃料船によれば、沸点が低い液化ガス燃料は、再液化の動力が液化ガスよりも多大に必要であり、この動力を沸点が高い液化ガスの冷熱を利用することで、液化ガス燃料の再液化の効率を向上し、液化ガス燃料の再液化の多大な動力の低減化を図ることができる。
また、本実施形態の液化ガス運搬用液化ガス燃料船では、液化ガス燃料はLNGであり、液化ガスはエタンであることが好ましい。この液化ガス運搬用液化ガス燃料船によれば、LNGは沸点が−163℃程度で、エタンは沸点が−100℃程度である。そして、相互の沸点の差は、LNGの再液化をエタンの冷熱の利用により効率的に助勢することができ、LNGの再液化の多大な動力の低減化を効率良く図ることができる。また、LNGは、重油などの燃料と比較して、SO、NO、COを低減することができ環境に良く、価格も低く運用コストを低減する観点から好ましい。
なお、液化ガス燃料がLNGの場合、カーゴタンク9に貯留されて運搬対象となる液化ガスは、エタンの他に、LPG、アンモニア、COなどが適用可能である。また、液化ガス燃料がLNGの場合、カーゴタンク9に貯留されて運搬対象となる液化ガスは、LNGであってもよい。
以下、液化ガス運搬用液化ガス燃料船の他の例について説明する。図2および図3は、本実施形態に係る液化ガス運搬用液化ガス燃料船の他の例の概略図である。なお、液化ガス運搬用液化ガス燃料船の他の例において、上述した液化ガス運搬用液化ガス燃料船と同等部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図2に示す液化ガス運搬用液化ガス燃料船の他の例では、図1に示す液化ガス運搬用液化ガス燃料船と比較して、燃料再液化装置7が1段(単一)の冷却装置7Bで構成される。このような構成の場合、1段の冷却装置7Bにより液化ガス燃料の燃料ボイルオフガスを冷却しなければならず、図1に示す多段の冷却装置7A,7Bと比較して冷却効率が低下する傾向となる。そこで、図2に示す液化ガス運搬用液化ガス燃料船の他の例では、液化ガスボイルオフガス熱交換器7Bgの位置を図1に対して燃料再液化再生熱交換器7Bcと交換する。このように構成することで、液化ガスボイルオフガス熱交換器7Bgは、冷媒循環ライン7Baにおいて、冷却部7Beで燃料ボイルオフガスを冷却し冷熱を奪われた後の低温冷媒を、カーゴタンク9で発生する液化ガスのボイルオフガスの冷熱と熱交換して冷却させる。即ち、燃料再液化再生熱交換器7Bcで冷却する前の温度の高い冷媒を、カーゴタンク9で発生する液化ガスのボイルオフガスの冷熱と熱交換して冷却させるため、図1に示す多段の冷却装置7A,7Bと比較して冷却効率が低下する事態を抑えることができる。
図3に示す液化ガス運搬用液化ガス燃料船の他の例では、図1に示す液化ガス運搬用液化ガス燃料船と比較して、ボイルオフガス供給部11がボイルオフガス膨張弁11Dを含まず、ボイルオフガス凝縮器11Cで凝縮されたボイルオフガスは、燃料供給部5における気化装置5Cを経由し、エンジン3に供給される。即ち、カーゴタンク9に貯留される液化ガスは、液化ガス燃料と同じLNGである。このような場合、気化装置5Cにおいて液化ガスのボイルオフガスを気化装置5Cにおける気化用冷媒として供して、ボイルオフガスを液化ガス燃料の冷熱により冷却させても、沸点が低いためボイルオフガスを再液化するほどの冷却は望めず、そのまま燃料として用いることほうが効率が良い。なお、図3に示す液化ガス運搬用液化ガス燃料船の他の例は、図2に示す液化ガス運搬用液化ガス燃料船の他の例においても、適用することが可能である。
1 燃料タンク
3 エンジン
5 燃料供給部
5A 燃料供給ライン
5B 燃料供給ポンプ
5C 気化装置
7 燃料再液化装置
7A 冷却装置
7Aa 冷媒循環ライン
7Ab 燃料再液化圧縮機
7Ac 燃料再液化再生熱交換器
7Ad 燃料再液化膨張機
7Ae 冷却部
7Af 駆動部
7B 冷却装置
7Ba 冷媒循環ライン
7Bb 燃料再液化圧縮機
7Bc 燃料再液化再生熱交換器
7Bd 燃料再液化膨張機
7Be 冷却部
7Bf 駆動部
7Bg 液化ガスボイルオフガス熱交換器
7C 燃料ボイルオフガス循環ライン
7Ca 送風機
9 カーゴタンク
11 ボイルオフガス供給部
11A ボイルオフガス循環ライン
11B ボイルオフガス圧縮機
11C ボイルオフガス凝縮器
11D ボイルオフガス膨張弁

Claims (6)

  1. 液化ガス燃料を燃料として液化ガスを運搬する液化ガス運搬用液化ガス燃料船であって、
    前記液化ガス燃料を貯留する燃料タンクと、
    運搬する前記液化ガスを貯留するカーゴタンクと、
    前記燃料タンクに貯留された前記液化ガス燃料から発生する燃料ボイルオフガスを再液化する燃料再液化装置と、
    を含み、前記燃料再液化装置は、前記カーゴタンクで発生する液化ガスのボイルオフガスの冷熱により前記燃料ボイルオフガスを冷却する液化ガスボイルオフガス熱交換器を備える液化ガス運搬用液化ガス燃料船。
  2. 前記燃料再液化装置は、前記燃料タンクで発生する前記燃料ボイルオフガスを多段で順次冷却する複数段の冷却装置を含み、前記液化ガスボイルオフガス熱交換器は、最終段の前記冷却装置に設けられる請求項1に記載の液化ガス運搬用液化ガス燃料船。
  3. 前記液化ガスボイルオフガス熱交換器を経た前記ボイルオフガスを圧縮するボイルオフガス圧縮機と、
    前記ボイルオフガス圧縮機で圧縮された前記ボイルオフガスを凝縮させるボイルオフガス凝縮器と、
    前記ボイルオフガス凝縮器で凝縮された前記ボイルオフガスを膨張させるボイルオフガス膨張弁と、
    を含み、前記ボイルオフガスを再液化して前記カーゴタンクに戻す請求項1または2に記載の液化ガス運搬用液化ガス燃料船。
  4. 前記燃料タンクの前記液化ガス燃料をエンジンに供給する燃料供給ラインに設けられて前記ボイルオフガス凝縮器で凝縮された前記ボイルオフガスとの熱交換により前記液化ガス燃料を気化させる一方で前記ボイルオフガスを冷却する気化装置をさらに備える請求項3に記載の液化ガス運搬用液化ガス燃料船。
  5. 前記液化ガス燃料は、沸点が前記液化ガス以下である請求項1〜4のいずれか1つに記載の液化ガス運搬用液化ガス燃料船。
  6. 前記液化ガス燃料はLNGであり、前記液化ガスはエタンである請求項1〜5のいずれか1つに記載の液化ガス運搬用液化ガス燃料船。
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