JP2018127120A - コンバイン一体型主機熱交換器及び船舶主機冷却システム - Google Patents
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Abstract
Description
特開2015−131613号公報の開示は、発明名称「船舶の冷却システム」に係り、「船舶の主機関の負荷変動である負荷増加に追従して、冷却海水モータの回転数を制御できる船舶の冷却システムを提供すること」の発明解決課題において(同公報明細書段落番号0006参照)、「冷却海水及び清水の間で熱交換して、前記清水を冷却する熱交換器と、前記熱交換器に前記冷却海水を供給する冷却海水ポンプと、前記冷却海水ポンプを駆動する冷却海水モータと、清水目標温度値を予め記憶し、前記冷却海水モータの回転数を制御するモータ制御装置と、前記熱交換器から船舶の主機関に送られる冷却清水、前記主機関から戻される戻り清水を前記熱交換器及び前記主機関の間で循環する清水循環管路と、前記清水循環配管に接続され、前記熱交換器をバイパスする清水バイパス管路と、前記熱交換器から前記主機関に流す前記冷却清水の流量及び前記清水バイパス管路から前記主機関に流す前記戻し清水の流量を調整する清水流量調整弁と、前記清水流量調整弁から前記主機関に流れる送り清水の温度を検出し、清水温度検出値を前記モータ制御装置に出力する清水温度検出器と、前記清水温度検出器の前記清水温度検出値に基づき前記清水流量調整弁の弁開度を制御し、弁開度値を前記モータ制御装置に出力する調整弁制御装置と、前記主機関の負荷を検出し、負荷値を前記モータ制御装置に出力する負荷検出器と、を備え、前記モータ制御装置は、前記清水流量調整弁が前記冷却清水を前記熱交換器から前記主機関に流す弁開度値、及び前記清水温度検出値が前記清水目標温度値以上であると、前記冷却海水モータを起動して最大回転数未満の始動回転数にて制御し、前記負荷値に基づき単位時間の前記主機関の負荷変動を演算し、前記単位時間での前記負荷変動が増加すると、現在の回転数を増加する負荷回転数値を演算し、前記負荷回転数値にて前記冷却海水モータの回転数を制御する」構成をとることによって(同公報特許請求の範囲の請求項1の記載等参照)、「・・船舶の主機関の負荷変動である負荷増加に追従して、冷却海水モータの回転数を制御でき、冷却海水ポンプで熱交換器に供給する冷却海水の流量も主機関の負荷変動に追従できる。また、モータ制御装置は、清水流量調整弁が冷却清水を熱交換器から主機関に流す弁開度値、及び清水温度検出値が清水目標温度値以上であると、冷却海水モータを始動して最大回転数未満の始動回転数値で制御するので、熱交換器で清水を冷却する必要のない場合には、冷却海水ポンプの回転を停止できる。」等の効果を奏せしめるものである(同公報明細書段落番号0011参照)。
図4において、符号201は、ディーゼル主機関、202は、温度センサー、203は、制御盤、204は、主機リモコン、205a、205bは、主機ジャケット冷却清水ポンプ、206は、第一温調弁、207は、主機ジャケット清水冷却器、208は、前記船内暖気手段加熱のための主機ジャケットプレヒーター、209は、制御盤、210は、第二温調弁、211は、造水装置、212a、212bは、手動弁である。また、符号a、bは、海水ラインであり、そのうち、符号aは、冷却海水入口、符号bは、冷却海水出口、符号cは、清水ライン、符号d、eは、蒸気ラインであり、そのうち、符号dは、前記船内暖気手段からの蒸気入口、符号eは、同船内暖気手段への蒸気出口である。
そして、当該造水装置211では、前記主機の冷却を優先するために、主機冷却に悪影響を及ぼすような場合には、前記造水装置211そのものを使用しないようにする必要がある。このため、前記清水ラインcとは、前記手動弁212a、212bで接続され、弁開閉が行われる。この弁を手動弁212a、212bとしたのは、上述の主機冷却への悪影響、すなわち、シリンダーライナー(図示外)の低温腐食対策のために、前記主機201の負荷出力50%以下では、前記造水装置211への主機廃熱を供給しないようにするため手動操作開閉としたものである。
さらに、前記第二温調弁210は二方弁構成であり、前記主機201入口温度が前記制御盤209での指令温度となるように熱源である蒸気の供給停止を制御するようにしている。
また、本願請求項2に係る発明は、前記請求項1に記載のコンバイン型主機熱交換器において、前記清水域は、主機関を冷却する清水が主機冷却清水出口及び主機冷却清水入口を有し、前記冷却海水域は、船外の冷却用海水を取り込む冷却海水入口と冷却後の海水を船外に排出する冷却海水出口を有し、主機冷却後の清水を冷却し、前記蒸気又は熱媒域は、船内に装備された暖気手段からの蒸気又は熱を取り込む蒸気又は熱媒入口と加熱後の蒸気又は熱媒が前記暖気手段に排出される蒸気又は熱媒排出口を有し、船内装備暖気手段の蒸気又は熱媒を加熱する区域であることを特徴とする。
そして、本願請求項3に係る発明は、前記請求項1に係るコンバイン型主機熱交換器が装備された船舶主機冷却交換システムにおいて、前記冷却海水入口及び前記冷却海水出口が船外に開口され、前記主機冷却清水出口及び前記主機冷却清水入口が主機冷却清水ラインに接続され、前記蒸気又は熱媒入口及び蒸気又は熱媒排出口が船内暖気手段に接続され、前記冷却海水入口近傍には、取り込む海水を前記冷却海水域方向又は前記冷却海水出口方向を変更する第一温調弁が、また、前記蒸気又は熱媒入口近傍には、取り込む蒸気又は熱媒の流れを開閉する第二温調弁が設けられたことを特徴とする。
また、本願請求項4に係る発明は、前記請求項3に記載の船舶主機冷却システムにおいて、前記主機冷却清水ラインに船内で清水を生成する造水装置が接続されたことを特徴とする。
さらに、本願請求項5に係る発明は、前記請求項3に記載の船舶主機冷却交換システムにおいて、前記第一温調弁及び前記第二温調弁の温度制御を単一の制御盤において切り替え可能に行われることを特徴とする。
そして、本願請求項6に係る発明は、前記請求項5に記載の船舶主機冷却システムにおいて、前記主機冷却清水ラインの前記主機冷却清水入口近傍に配置される温度センサーが前記主機の冷却清水温度が設定指令温度より下ったことを検知し、かつ、前記第二温調弁が開状態である場合には、前記第一温調弁が海水取り込みを停止する制御であることを特徴とする。
図1において、符号1は、本実施例1に係るコンバイン型主機熱交換器であり、2は、その胴体、3は、冷却海水入口、4は、冷却海水出口、5は、仕切板、6a、6b、6cは、冷却海水熱交換チューブ、7は、主機冷却清水出口、8は、主機冷却清水入口、9は、蒸気又は熱媒入口、10a、10b、10cは、蒸気又は熱媒熱交換チューブ、11は、蒸気または熱媒出口、12は、仕切板である。本実施例1に係るコンバイン型主機熱交換器1は、図1に示されるように、内部で大きく冷却海水域A、清水域B、蒸気または熱媒域Cに区分けされ、冷却海水域Aには、船外からの海水が前記冷却海水入口3を通って前記海水領域Aに取り込まれ、前記冷却海水熱交換チューブ6a、6b、6cを通って前記冷却海水出口4から船外に排出される。
一方、前記蒸気または熱媒域Cには、前記蒸気又は熱媒入口9から蒸気又は熱媒が取り込まれ、前記清水域B内に延設される前記蒸気又は熱媒熱交換チューブ10a、10b、10cを通る間、清水との間で熱交換され、前記蒸気または熱媒出口11から排出される。
図4の全体概略図に示した例によれば、本実施例1に係るコンバイン型主機熱交換器1を用いて主機201の冷却、前記清水域の蒸気又は熱媒ライン側の加熱、さらには、前記211造水装置への加熱制御は、次のような第一温調弁206及び第二温調弁210の制御となる。
前記第一温調弁206で制御できる範囲においては、前記第二温調弁210は制御しない(閉弁とする)。具体的には、冷却清水の温度を前記温度センサー202により検知し、その検知結果が、予め設定した設定温度より高い場合には、前記主機ジャケット清水冷却器2への冷却海水の流量が多くなるように前記第一温調弁206を制御し(このとき、蒸気が主機ジャケット清水冷却器2に流入しないように前記第2温調弁210は閉とする制御を行う。)し、冷却清水の温度を下げるように制御を行う。
また、逆の場合、つまり、冷却清水の温度を前記温度センサー202により検知し、予め設定した設定温度より低い場合は、前記主機ジャケット清水冷却器2に蒸気が流入するように前記第二温調弁210を開とする制御を行い(このとき、主機ジャケット清水冷却器2への冷却海水の流量が少なくなるように前記第一温調弁206を制御する。)、冷却清水の温度を上げるように制御を行う。
これは、前記第一温調弁206は、3方弁制御による冷却海水の流量制御であるので、前記第一温調弁206の制御のみで前記主機201の冷却清水の温度制御が可能であり、それだけで足りるからである。ただし、冷却器内の海水が滞留することにより海水塩分が内部で固形化することを防ぐため、冷却海水の一部は常に本実施例1に係るコンバイン型主機熱交換器1に供給するようにする。
すなわち、船内装備の暖気手段が加熱を要する場合には、船内で生成される主機201の廃熱(余剰蒸気)を利用するようにする。したがって、前記第二温調弁210が制御状態(加熱を必要とする状態)にある場合には、前記第一温調弁206は制御しない(閉弁:海水取り込みをしない)。
そこで、1つの熱交換器において、上記のように第一、第二の温調弁の開閉制御を可能とすることにより、主機負荷に関わらず、造水装置での造水量をキープしたままの運航が可能となる。なお、上記説明においては、「造水量の増加」なる用語で説明したが、これは、厳密には、造水量が増加するというのではなく、これまで減少又は停止していたものが通常運航状態又は造水装置定格造水量確保ができるということを意味することをいう。
2 コンバイン型主機熱交換器胴体
3 冷却海水入口
4 冷却海水出口
5 仕切り板
6a、6b、6c 冷却海水熱交換チューブ
7 主機冷却清水出口
8 主機冷却清水入口
9 蒸気又は熱媒入口
10a、10b、10c 熱媒熱交換チューブ
11 蒸気又は熱媒出口
12 仕切り板
102 冷却海水ポンプ
103 冷却海水モータ
111 清水循環管路
112 清水バイパス管路
113 清水流量調整弁
151 負荷検出器
152 清水温度検出器
153 調整弁制御装置
154 モータ制御装置
201 ディーゼル主機関(主機)
202 温度センサー
203 制御盤
204 主機リモコン
205a、205b 主機ジャケット冷却清水ポンプ
206 第一温調弁
207 主機ジャケット清水冷却器
208 主機ジャケットプレヒーター
209 制御盤
210 第二温調弁
211 造水装置
212a、212b 手動弁
A 冷却海水域
B 清水域
C 熱媒域
a 冷却海水入口
b 冷却海水出口
c 清水ライン
d 蒸気入口
e 蒸気出口
特開2015−131613号公報の開示は、発明名称「船舶の冷却システム」に係り、「船舶の主機関の負荷変動である負荷増加に追従して、冷却海水モータの回転数を制御できる船舶の冷却システムを提供すること」の発明解決課題において(同公報明細書段落番号0006参照)、「冷却海水及び清水の間で熱交換して、前記清水を冷却する熱交換器と、前記熱交換器に前記冷却海水を供給する冷却海水ポンプと、前記冷却海水ポンプを駆動する冷却海水モータと、清水目標温度値を予め記憶し、前記冷却海水モータの回転数を制御するモータ制御装置と、前記熱交換器から船舶の主機関に送られる冷却清水、前記主機関から戻される戻り清水を前記熱交換器及び前記主機関の間で循環する清水循環管路と、前記清水循環配管に接続され、前記熱交換器をバイパスする清水バイパス管路と、前記熱交換器から前記主機関に流す前記冷却清水の流量及び前記清水バイパス管路から前記主機関に流す前記戻し清水の流量を調整する清水流量調整弁と、前記清水流量調整弁から前記主機関に流れる送り清水の温度を検出し、清水温度検出値を前記モータ制御装置に出力する清水温度検出器と、前記清水温度検出器の前記清水温度検出値に基づき前記清水流量調整弁の弁開度を制御し、弁開度値を前記モータ制御装置に出力する調整弁制御装置と、前記主機関の負荷を検出し、負荷値を前記モータ制御装置に出力する負荷検出器と、を備え、前記モータ制御装置は、前記清水流量調整弁が前記冷却清水を前記熱交換器から前記主機関に流す弁開度値、及び前記清水温度検出値が前記清水目標温度値以上であると、前記冷却海水モータを起動して最大回転数未満の始動回転数にて制御し、前記負荷値に基づき単位時間の前記主機関の負荷変動を演算し、前記単位時間での前記負荷変動が増加すると、現在の回転数を増加する負荷回転数値を演算し、前記負荷回転数値にて前記冷却海水モータの回転数を制御する」構成をとることによって(同公報特許請求の範囲の請求項1の記載等参照)、「・・船舶の主機関の負荷変動である負荷増加に追従して、冷却海水モータの回転数を制御でき、冷却海水ポンプで熱交換器に供給する冷却海水の流量も主機関の負荷変動に追従できる。また、モータ制御装置は、清水流量調整弁が冷却清水を熱交換器から主機関に流す弁開度値、及び清水温度検出値が清水目標温度値以上であると、冷却海水モータを始動して最大回転数未満の始動回転数値で制御するので、熱交換器で清水を冷却する必要のない場合には、冷却海水ポンプの回転を停止できる。」等の効果を奏せしめるものである(同公報明細書段落番号0011参照)。
図4において、符号201は、ディーゼル主機関、202は、温度センサー、203は、制御盤、204は、主機リモコン、205a、205bは、主機ジャケット冷却清水ポンプ、206は、第一温調弁、207は、主機ジャケット清水冷却器、208は、前記船内暖気手段加熱のための主機ジャケットプレヒーター、209は、制御盤、210は、第二温調弁、211は、造水装置、212a、212bは、手動弁である。また、符号a、bは、海水ラインであり、そのうち、符号aは、冷却海水入口、符号bは、冷却海水出口、符号cは、清水ライン、符号d、eは、蒸気ラインであり、そのうち、符号dは、前記船内暖気手段からの蒸気入口、符号eは、同船内暖気手段への蒸気出口である。
そして、当該造水装置211では、前記主機の冷却を優先するために、主機冷却に悪影響を及ぼすような場合には、前記造水装置211そのものを使用しないようにする必要がある。このため、前記清水ラインcとは、前記手動弁212a、212bで接続され、弁開閉が行われる。この弁を手動弁212a、212bとしたのは、上述の主機冷却への悪影響、すなわち、シリンダーライナー(図示外)の低温腐食対策のために、前記主機201の負荷出力50%以下では、前記造水装置211への主機廃熱を供給しないようにするため手動操作開閉としたものである。
さらに、前記第二温調弁210は二方弁構成であり、前記主機201入口温度が前記制御盤209での指令温度となるように熱源である蒸気の供給停止を制御するようにしている。
また、本願請求項2に係る発明は、前記請求項1に係るコンバイン一体型主機熱交換器が装備された船舶主機冷却交換システムにおいて、前記冷却海水入口及び前記冷却海水出口が船外に開口され、前記主機冷却清水出口及び前記主機冷却清水入口が主機冷却清水ラインに接続され、前記蒸気又は熱媒入口及び蒸気又は熱媒排出口が船内暖気手段に接続され、前記冷却海水入口近傍には、取り込む海水を前記冷却海水域方向又は前記冷却海水出口方向を変更する第一温調弁が、また、前記蒸気又は熱媒入口近傍には、取り込む蒸気又は熱媒の流れを開閉する第二温調弁が設けられたことを特徴とする。
また、本願請求項3に係る発明は、前記請求項2に記載の船舶主機冷却システムにおいて、前記主機冷却清水ラインに船内で清水を生成する造水装置が接続されたことを特徴とする。
さらに、本願請求項4に係る発明は、前記請求項3に記載の船舶主機冷却交換システムにおいて、前記第一温調弁及び前記第二温調弁の温度制御を単一の制御盤において切り替え可能に行われることを特徴とする。
そして、本願請求項5に係る発明は、前記請求項4に記載の船舶主機冷却システムにおいて、前記主機冷却清水ラインの前記主機冷却清水入口近傍に配置される温度センサーが前記主機の冷却清水温度が設定指令温度より下ったことを検知し、かつ、前記第二温調弁が開状態である場合には、前記第一温調弁が海水取り込みを停止する制御であることを特徴とする。
図1において、符号1は、本実施例1に係るコンバイン一体型主機熱交換器であり、2は、その胴体、3は、冷却海水入口、4は、冷却海水出口、5は、仕切板、6a、6b、6cは、冷却海水熱交換チューブ、7は、主機冷却清水出口、8は、主機冷却清水入口、9は、蒸気又は熱媒入口、10a、10b、10cは、蒸気又は熱媒熱交換チューブ、11は、蒸気または熱媒出口、12は、仕切板である。本実施例1に係るコンバイン一体型主機熱交換器1は、図1に示されるように、内部で大きく冷却海水域A、清水域B、蒸気または熱媒域Cに区分けされ、冷却海水域Aには、船外からの海水が前記冷却海水入口3を通って前記海水領域Aに取り込まれ、前記冷却海水熱交換チューブ6a、6b、6cを通って前記冷却海水出口4から船外に排出される。
一方、前記蒸気または熱媒域Cには、前記蒸気又は熱媒入口9から蒸気又は熱媒が取り込まれ、前記清水域B内に延設される前記蒸気又は熱媒熱交換チューブ10a、10b、10cを通る間、清水との間で熱交換され、前記蒸気または熱媒出口11から排出される。
図4の全体概略図に示した例によれば、本実施例1に係るコンバイン一体型主機熱交換器1を用いて主機201の冷却、前記清水域の蒸気又は熱媒ライン側の加熱、さらには、前記造水装置211への加熱制御は、次のような第一温調弁206及び第二温調弁210の制御となる。
前記第一温調弁206で制御できる範囲においては、前記第二温調弁210は制御しない(閉弁とする)。具体的には、冷却清水の温度を前記温度センサー202により検知し、その検知結果が、予め設定した指令温度より高い場合には、前記主機ジャケット清水冷却器2への冷却海水の流量が多くなるように前記第一温調弁206を制御し(このとき、蒸気が主機ジャケット清水冷却器2に流入しないように前記第2温調弁210は閉とする制御を行う。)し、冷却清水の温度を下げるように制御を行う。
また、逆の場合、つまり、冷却清水の温度を前記温度センサー202により検知し、予め設定した指令温度より低い場合は、前記主機ジャケット清水冷却器2に蒸気が流入するように前記第二温調弁210を開とする制御を行い(このとき、主機ジャケット清水冷却器2への冷却海水の流量が少なくなるように前記第一温調弁206を制御する。)、冷却清水の温度を上げるように制御を行う。
これは、前記第一温調弁206は、3方弁制御による冷却海水の流量制御であるので、前記第一温調弁206の制御のみで前記主機201の冷却清水の温度制御が可能であり、それだけで足りるからである。ただし、冷却器内の海水が滞留することにより海水塩分が内部で固形化することを防ぐため、冷却海水の一部は常に本実施例1に係るコンバイン一体型主機熱交換器1に供給するようにする。
すなわち、船内装備の暖気手段が加熱を要する場合には、船内で生成される主機201の廃熱(余剰蒸気)を利用するようにする。したがって、前記第二温調弁210が制御状態(加熱を必要とする状態)にある場合には、前記第一温調弁206は制御しない(閉弁:海水取り込みをしない)。
そこで、1つの熱交換器において、上記のように第一、第二の温調弁の開閉制御を可能とすることにより、主機負荷に関わらず、造水装置での造水量をキープしたままの運航が可能となる。なお、上記説明においては、「造水量の増加」なる用語で説明したが、これは、厳密には、造水量が増加するというのではなく、これまで減少又は停止していたものが通常運航状態又は造水装置定格造水量確保ができるということを意味することをいう。
2 コンバイン一体型主機熱交換器胴体
3 冷却海水入口
4 冷却海水出口
5 仕切り板
6a、6b、6c 冷却海水熱交換チューブ
7 主機冷却清水出口
8 主機冷却清水入口
9 蒸気又は熱媒入口
10a、10b、10c 熱媒熱交換チューブ
11 蒸気又は熱媒出口
12 仕切り板
102 冷却海水ポンプ
103 冷却海水モータ
111 清水循環管路
112 清水バイパス管路
113 清水流量調整弁
151 負荷検出器
152 清水温度検出器
153 調整弁制御装置
154 モータ制御装置
201 ディーゼル主機関(主機)
202 温度センサー
203 制御盤
204 主機リモコン
205a、205b 主機ジャケット冷却清水ポンプ
206 第一温調弁
207 主機ジャケット清水冷却器
208 主機ジャケットプレヒーター
209 制御盤
210 第二温調弁
211 造水装置
212a、212b 手動弁
A 冷却海水域
B 清水域
C 熱媒域
a 冷却海水入口
b 冷却海水出口
c 清水ライン
d 蒸気入口
e 蒸気出口
Claims (6)
- 船舶の主機関を冷却する熱交換器であって、
当該熱交換器は、前記主機を冷却する清水が循環する清水域と、当該清水域でそれぞれ熱交換する船外海水を取り込み循環させる冷却海水域及び船内装備熱源からの蒸気又は熱媒を取り込み循環させる蒸気又は熱媒域とからなり、
前記清水域には、前記冷却海水域から延び当該清水域内で前記冷却海水と前記清水との間で熱交換を行う複数本からなる冷却海水熱交換チューブ及び前記蒸気又は熱媒域から延び当該清水域内で前記蒸気又は熱媒と前記清水との間で熱交換を行う複数本からなる熱媒熱交換チューブとを備えたことを特徴とするコンバイン型主機熱交換器。 - 前記清水域は、主機関を冷却する清水が主機冷却清水出口及び主機冷却清水入口を有し、前記冷却海水域は、船外の冷却用海水を取り込む冷却海水入口と冷却後の海水を船外に排出する冷却海水出口を有し、主機冷却後の清水を冷却し、前記蒸気又は熱媒域は、船内に装備された暖気手段からの蒸気又は熱を取り込む蒸気又は熱媒入口と加熱後の蒸気又は熱媒が前記暖気手段に排出される蒸気又は熱媒排出口を有し、船内装備暖気手段の蒸気又は熱媒を加熱する区域であることを特徴とする請求項1に記載のコンバイン型主機熱交換器。
- 前記冷却海水入口及び前記冷却海水出口が船外に開口され、前記主機冷却清水出口及び前記主機冷却清水入口が主機冷却清水ラインに接続され、前記蒸気又は熱媒入口及び蒸気又は熱媒排出口が船内暖気手段に接続され、前記冷却海水入口近傍には、取り込む海水を前記冷却海水域方向又は前記冷却海水出口方向を変更する第一温調弁が、また、前記蒸気又は熱媒入口近傍には、取り込む蒸気又は熱媒の流れを開閉する第二温調弁が設けられたことを特徴とする請求項1に係るコンバイン型縮熱交換器が装備された船舶主機冷却交換システム。
- 前記主機冷却清水ラインに船内で清水を生成する造水装置が接続されたことを特徴とする請求項3に記載の船舶主機冷却システム。
- 前記第一温調弁及び前記第二温調弁の温度制御を単一の制御盤において切り替え可能に行われることを特徴とする請求項3に記載の船舶主機冷却交換システム。
- 前記主機冷却清水ラインの前記主機冷却清水入口近傍に配置される温度センサーが前記主機の冷却清水温度が設定指令温度より下ったことを検知し、かつ、前記第二温調弁が開状態である場合には、前記第一温調弁が海水取り込みを停止する制御であることを特徴とする請求項5に記載の船舶主機冷却システム。
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