JP2018124618A - 情報処理装置、制御プログラム、及び制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】情報処理装置の可用性の低下を抑制する。【解決手段】複数の記憶装置5と、前記複数の記憶装置5を制御する制御モジュール4と、前記複数の記憶装置5に対して前記制御モジュール4を介してアクセスするプロセッサ2aと、情報処理装置1の管理を行なうコントローラ3と、をそなえ、前記コントローラ3は、前記制御モジュール4に適用されている現用ファームウェア41の版数と、前記複数の記憶装置5に予め格納された既定ファームウェア521の既定版数とを比較し、比較の結果、不一致の場合、前記プロセッサ2aに対して、前記制御モジュール4に適用されている前記現用ファームウェア41を前記既定版数に更新する指示を行なう。【選択図】図10
Description
本発明は、情報処理装置、制御プログラム、及び制御方法に関する。
情報処理装置、例えばサーバには、システムの動作に用いる機器として、データの記録媒体を制御するコントローラを搭載されることがある。サーバに搭載されたコントローラにおいては、コントローラの機能を実現するためのプログラム、例えばファームウェア(FW;Firmware)が動作している。
なお、コントローラとしては、例えば、記録媒体の一例としてのディスクドライブを制御するRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)カード等が挙げられる。ディスクドライブとしては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気ディスク装置やSSD(Solid State Drive)等の半導体ドライブ装置等の種々の記憶装置が挙げられる。以下、ディスクドライブを「記憶装置」又は「ディスク」と表記する場合がある。
RAIDカードのメーカは、機能追加、バグ修正若しくは改善、或いは、これらに伴うシステムの安定稼働や記憶装置のデータ保護の向上等を目的として、更新版のFWをユーザに公開及び提供している。ユーザは、例えば、メーカにより提供されるFWを用いて、RAIDカードのFWを書き換えることができる。
一方で、運用中のシステムでは、サーバの継続的な稼動を第一の目的としている場合があり、例えば、新しいバージョンのFWが開発され公開されている場合であっても、計画外のFWの更新は避けられることがある。
また、システムにおいてハードウェア(HW;Hardware)が故障し新たなHWに交換される場合、交換後のHWのFWとしては、故障前のHWで使用されていたFWと異なる場合がある。この場合においても、例えば、保守作業員は、交換後のRAIDカードに設定されているFWを、故障前のRAIDカードのFWの版数と同じ版数に変更する(例えば、バージョンダウン又はバージョンアップさせる)作業を行なう。これにより、安定した動作がある程度保証されている、故障前のHWのFWを用いることができるため、交換後のRAIDカードのFWの不具合等の発生を軽減できる。
FW版数の変更作業は、例えば、保守作業員により、RAIDカードのベンダ専用の保守ツールを使用して行なわれる。このため、保守作業員は、ベンダが作成したツールの学習及び理解や、保守ツールを動作させるためのコンピュータの用意を行なうことになり、変更作業のための時間やコストがかかることがある。
データセンタ等のサーバが大量に動作している環境では、RAIDカードの交換作業やFWの書き換え作業の発生する頻度が高く、且つ、交換作業や書き換え作業が日常的に行なわれ得る。これらの作業の間、サーバの稼働は停止するため、システム、例えば情報処理装置の可用性が低下することになる。
1つの側面では、本発明は、情報処理装置の可用性の低下を抑制することを目的の1つとする。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の1つとして位置付けることができる。
1つの側面では、情報処理装置は、複数の記憶装置と、前記複数の記憶装置を制御する制御モジュールと、前記複数の記憶装置に対して前記制御モジュールを介してアクセスするプロセッサと、情報処理装置の管理を行なうコントローラと、をそなえてよい。前記コントローラは、前記制御モジュールに適用されている現用ファームウェアの版数と、前記複数の記憶装置に予め格納された既定ファームウェアの既定版数とを比較してよい。また、前記コントローラは、比較の結果、前記現用ファームウェアの版数と前記既定版数とが不一致の場合、前記プロセッサに対して、前記制御モジュールに適用されている前記現用ファームウェアを前記既定版数に更新する指示を行なってよい。
1つの側面では、情報処理装置の可用性の低下を抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。例えば、本実施形態を、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。なお、以下の説明で用いる図面において、同一符号を付した部分は、特に断らない限り、同一若しくは同様の部分を表す。
〔1〕一実施形態
はじめに、図1〜図3を参照して、比較例について説明する。
はじめに、図1〜図3を参照して、比較例について説明する。
図1に例示するように、複数の記憶装置110を制御するRAIDカード120AにFW版数AのFW130Aが適用されている状態で、RAIDカード120Aの故障が発生した場合、保守作業員は、以下のような作業を行なう。なお、保守ツール140は、例えばサーバ150にインストールされており、保守作業員は、保守端末からサーバ150にアクセスして保守ツール140を起動し実行できる。
(i)RAIDカード交換処理(図2参照)
保守作業員は、図2に例示するように、サーバ150の電源をOFFにし(処理T101)、RAIDカード120AをRAIDカード120Bに交換して(処理T102)、サーバ150の電源をONにする(処理T103)。なお、RAIDカード120Bには、FW版数BのFW130Bが適用されている。
保守作業員は、図2に例示するように、サーバ150の電源をOFFにし(処理T101)、RAIDカード120AをRAIDカード120Bに交換して(処理T102)、サーバ150の電源をONにする(処理T103)。なお、RAIDカード120Bには、FW版数BのFW130Bが適用されている。
(ii)RAIDカードFW更新処理(図2参照)
サーバ150の電源投入後、サーバ150ではシステムが起動し(処理T104)、RAIDカード120BではFW130Bが起動する(処理T105)。保守作業員は、保守端末をサーバ150に接続し(処理T106)、サーバ150では保守ツール140が起動する(処理T107)。
サーバ150の電源投入後、サーバ150ではシステムが起動し(処理T104)、RAIDカード120BではFW130Bが起動する(処理T105)。保守作業員は、保守端末をサーバ150に接続し(処理T106)、サーバ150では保守ツール140が起動する(処理T107)。
保守作業員の操作により、保守ツール140は、RAIDカード120Bに対してFW130Bの版数の確認要求を行ない(処理T108)、RAIDカード120Bは、FW版数Bを応答する(処理T109)。また、保守作業員は、ユーザのFW、つまり、RAIDカード120AのFW130Aの版数Aを確認し(処理T110)、処理T109で得られた版数Bと異なるため、FW更新操作を行なう(処理T111)。
保守ツール140は、保守端末から取得した版数Aの新たなFW130AをRAIDカード120Bに送信し、FW130Aの適用処理を行なう(処理T112)。RAIDカード120Bでは、FW130Aが適用され(処理T113)、完了応答を行なう(処理T114)。
保守ツール140は、完了表示を行ない(処理T115)、保守作業員は完了確認を行ない(処理T116)、RAIDカード120BにFW130Aを反映させるためにシステムの再起動操作を行なう(処理T117)。サーバ150は、システムの再起動を行ない(処理T118)、処理が終了する。
近年のデータセンタのビジネス拡大等に伴い、ユーザや保守作業員は、多数台、例えば1000台以上のサーバを運用及び管理する場合がある。例えば、図3に示すように、サーバ群150A〜150Cに含まれる複数のサーバにおいて、FW版数AのRAIDカードが故障した場合、保守作業員は、故障の都度、RAIDカードの交換を行なう。そして、保守作業員は、交換後のRAIDカードのFW(例えばFW版数BのFW)を、保守端末160を用いてFW版数AのFW170に書き換える作業を行なう。
上述のように、これらの作業の間はサーバの稼働(業務)が停止するため、サーバの可用性が低下することになる。また、保守作業員及び保守ツールによる作業のために、データセンタでは運用コストが増加する。さらに、保守作業員による作業は目視によるものとなるため、作業ミスやFWの適用漏れ等が発生する可能性もある。
上記の不都合を解消する一つの手法として、記憶装置上にFWのコピーを記憶させ、RAIDカードが自身に適用されているFWと記憶装置上のFWのコピーとの不一致を検出した場合に、記憶装置上のFWを使用することが考えられる。
しかし、上記の手法では、RAIDカードに当該手法を実現する機能を持たせることになる。サーバには、サーバの機能要件や価格帯に合わせて、複数のベンダ及び複数のシリーズから、選択的にRAIDカード製品を搭載可能とすることが一般的である。従って、機能や価格のレベルが異なるRAIDカード製品に対して、上記の手法を実現する機能を用意することは困難である。
そこで、一実施形態では、RAIDカード等の制御モジュールに対しては変更を加えずに、上述した不都合を解消する情報処理装置について説明する。
〔1−1〕サーバの構成例
図4に示すように、一実施形態に係るサーバ1は、例示的に、システムボード2、及び、複数の記憶装置5をそなえてよい。なお、サーバ1は情報処理装置の一例である。
図4に示すように、一実施形態に係るサーバ1は、例示的に、システムボード2、及び、複数の記憶装置5をそなえてよい。なお、サーバ1は情報処理装置の一例である。
システムボード2は、種々の装置が搭載又は接続される回路基板の一例である。なお、「システムボード」は、「マザーボード」或いは「メインボード」等と称されてもよい。システムボード2には、例示的に、プロセッサ2a、メモリ2b、BMC(Baseboard Management Controller)3、及び、RAIDカード4が搭載又は接続されてよい。
プロセッサ2aは、種々の制御や演算を行なう演算処理装置の一例である。プロセッサ2aは、例えば、メモリバス11によりメモリ2bと、I2C(Inter-Integrated Circuit)バス12によりBMC3と、PCIeバス13によりRAIDカード4と、それぞれ相互に通信可能に接続されてよい。PCIeはPeripheral Component Interconnect Expressの略称である。なお、バス11〜13のうちの少なくとも1つはケーブルでもよい。
プロセッサ2aは、RAIDカード4を介して複数の記憶装置5に対してアクセスするプロセッサの一例である。プロセッサとしては、例えば、CPU、MPU、DSP、ASIC、PLD(例えばFPGA)等の集積回路(IC)が用いられてよい。なお、CPUはCentral Processing Unitの略称であり、MPUはMicro Processing Unitの略称であり、DSPはDigital Signal Processorの略称である。また、ASICはApplication Specific Integrated Circuitの略称であり、PLDはProgrammable Logic Deviceの略称であり、FPGAはField Programmable Gate Arrayの略称である。
メモリ2bは、種々のデータやプログラムを格納するハードウェアの一例である。メモリ2bとしては、例えばRAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリが挙げられる。
BMC3は、サーバ1上のハードウェアを監視及び管理するコントローラ又は管理モジュールの一例である。BMC3は、ユーザに対してサーバ1の管理等に関するUI(User Interface)を提供してよい。また、BMC3はプロセッサ2aとは独立した電源で動作してよい。
RAIDカード4は、複数の記憶装置5を制御する制御モジュールの一例である。RAIDカード4は、複数の記憶装置5の各々とケーブル14により相互に通信可能に接続されてよい。ケーブル14としては、SASやSATA等に準拠したケーブルが挙げられる。なお、SASはSerial Attached SCSI (Small Computer System Interface)の略称であり、SATAはSerial Advanced Technology Attachmentの略称である。
RAIDカード4は、複数の記憶装置5の制御により、ディスク故障からデータを保護するRAID機能を提供してよい。例えば、RAIDカード4は、複数の記憶装置5により、ストレージグループの一例であるRAIDグループを構成してよい。RAIDカード4は、例えば、図示しない不揮発性メモリに、RAIDカード4の機能を実現するFW41を記憶してよい。
記憶装置5は、種々のデータやプログラム等を格納するハードウェアの一例である。例えば、記憶装置5としては、例えば、HDD等の磁気ディスク装置、SSD等の半導体ドライブ装置、不揮発性メモリ等の各種記憶装置が挙げられる。不揮発性メモリとしては、例えば、SCM(Storage Class Memory)、ROM(Read Only Memory)等が挙げられる。
記憶装置5は、記憶領域として、例示的に、ユーザデータ領域51及びCoD(Configuration on Disk)領域52をそなえてよい。
ユーザデータ領域51は、プロセッサ2aがOS(Operating System)等のソフトウェアによりRAIDカード4を介してアクセス可能な記憶領域であり、サーバ1の業務に係るデータ(例えばユーザデータ)が記憶される領域である。
CoD領域52は、異なる複数の記憶装置5において共通に定義される領域であり、RAIDカード4によるRAIDグループの構成管理に用いられる管理情報を記憶する管理領域又はRAID構成領域の一例である。管理情報は、記憶装置5の種類(例えば、HW、FW、ドライバ等)に依存せず、これらの種類が変更(更新)されてもデータ構造等の仕様が変わらないデータであってよい。なお、CoD領域52は、ユーザデータ領域51と対比して、プロセッサ2aによるアクセスが制限された領域、例えば、OS等のソフトウェアによるアクセスが不可能な領域である。
ここで、一実施形態に係る記憶装置5は、RAIDカード4の現用の(換言すれば既定の)FW41に関する情報、例えばFW41のイメージデータを、RAID FW(以下、単に「FW」と表記する場合がある)521としてCoD領域52に格納する。これにより、RAIDカード4が交換された場合でも、CoD領域52からFW521を読み出すことで、故障前のRAIDカード4で使用していたFW41を継承することができる。
上述のように、CoD領域52にはプロセッサ2aからのアクセスが制限されている。そこで、一実施形態では、CoD領域52にアクセス可能なBMC3が、RAIDカード4を介して記憶装置5のCoD領域52に対するFW521の書き込み及び読み出しを制御する。
なお、CoD領域52は、SNIA(Storage Networking Industry Association)が公開しているDDF(Disk Data Format)で定義された、最小で32MB(メガバイト)程度の領域である。DDFは、近年、RAIDコントローラ等のRAID製品のベンダ各社が標準的に採用しRAID製品に実装している規格である。
DDFでは、図5に例示するように、記憶装置5等のPCIeデバイスの最終LBA(Logical Block Address)(例えば、LBA M−1)に、“DDF Header (Anchor)”(アンカーヘッダ)が記録される。このアンカーヘッダには、実際のPCIeデバイスの状態が記録される“DDF Header (Primary)”(プライマリヘッダ)のLBAが記録される。なお、アンカーヘッダには、オプションで、プライマリヘッダの冗長データである“DDF Header (Secondary)”(セカンダリヘッダ)のLBAも記録される。
プライマリヘッダ及びセカンダリヘッダには、それぞれ、コントローラのデータや、RAIDグループを構成する物理ディスク、仮想ディスク等の情報の他、未使用の約30MB分の領域(未使用領域,予約領域)が存在する。なお、1つのRAIDカード4に接続された複数の記憶装置5の各々のCoD領域52の内容は同一でよい。
一実施形態では、この未使用領域を利用し、記憶装置5がFW521をCoD領域52における未使用領域に格納してよい。このように、元々予約されているRAID管理用の領域をFW521の格納領域に用いることで、ユーザが使用可能なユーザデータ領域51、すなわち、ユーザのリソースを消費せずに済む。また、DDFで未使用として定義されている領域を使用することで、FW521がRAIDカード4により誤って書き換えられる或いは削除される等のリスクを低下させることができる。さらに、CoD領域52はプロセッサ2aによるアクセス不可能であるため、プロセッサ2aを介したユーザ操作等によるFW521の書き換えや削除等のリスクを低下させることができる。
図6は、一実施形態に係るRAIDカード4のFW41の更新処理を簡単に説明する図である。図6に示すように、複数の記憶装置5の各々のCoD領域52には、管理情報に加えて、RAIDカード4に適用されているFW版数AのFW41がFW521として記憶されている。ここで、故障等により、RAIDカード4が、FW版数BのFW41を適用されたRAIDカード4に交換された場合を想定する。
BMC3は、RAIDカード4及びCoD領域52から、FW41の情報、及び、既定のFW521の情報をそれぞれ取得する(図6の(1)参照)。
FW41及びFW521の版数が一致しない場合、BMC3は、プロセッサ2aへFW41の更新指示を行なう(図6の(2)参照)。このとき、BMC3は、RAIDカード4に適用するFW521の情報をプロセッサ2aに転送する。
プロセッサ2aは、BMC3から受信したFW521の情報及び更新指示に基づいて、RAIDカード4に適用されているFW41を、FW版数BからFW版数Aに更新する(図6の(3)参照)。
以上の処理により、RAIDカード4のFW41の版数を故障前(交換前)の版数に戻すことができる。
なお、図4に示すサーバ1の構成例では、サーバ1内に1つのRAIDカード4と、当該RAIDカード4に接続された複数の記憶装置5とが存在するものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、サーバ1には、複数のRAIDカード4が存在してよく、個々のRAIDカード4に対して複数の記憶装置5が接続されてよい。
サーバ1に複数のRAIDカード4が存在する場合、図7に例示するように、BMC3及びプロセッサ2aは、RAIDカード4A〜4Cの各々に対して、図6に例示する処理を行なってよい。
〔1−2〕ハードウェア構成例の構成例
図8は、サーバ1のハードウェア構成例を示す図である。図8に示すように、サーバ1は、ハードウェア構成として、例示的に、プロセッサ2a、メモリ2b、記憶部2c、IF(Interface)部2d、入出力部2e、及び読取部2fをそなえてよい。
図8は、サーバ1のハードウェア構成例を示す図である。図8に示すように、サーバ1は、ハードウェア構成として、例示的に、プロセッサ2a、メモリ2b、記憶部2c、IF(Interface)部2d、入出力部2e、及び読取部2fをそなえてよい。
プロセッサ2a及びメモリ2bは、図4に示すものと同様である。なお、プロセッサ2aは、各ブロック2b〜2fとバス2iで相互に通信可能に接続されてよい。
記憶部2cは、種々のデータやプログラム等を格納するハードウェアの一例である。記憶部2cとしては、例えば、HDD等の磁気ディスク装置、SSD等の半導体ドライブ装置、不揮発性メモリ等の各種記憶装置が挙げられる。記憶部2cは、サーバ1の各種機能の全部若しくは一部を実現するプログラム2gを格納してもよい。例えば、プロセッサ2aは、記憶部2cに格納されたプログラム2gをメモリ2bに展開して実行することにより、サーバ1としての機能を実現できる。
IF部2dは、図示しないホスト装置や保守端末等との間の接続及び通信の制御等を行なう通信インタフェースの一例である。例えば、IF部2dは、LAN(Local Area Network)等に準拠したアダプタをそなえてよい。なお、サーバ1は、IF部2dを介して、図示しないネットワークからプログラム2g、又は、図9に示すBMC3のプログラム3eをダウンロードしてもよい。
入出力部2eは、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、操作ボタン等の入力装置、並びに、ディスプレイ、プリンタ、プロジェクタ等の出力装置の一方又は双方を含んでよい。
読取部2fは、記録媒体2hに記録されたデータやプログラムを読み出しプロセッサ2aに出力するリーダの一例である。読取部2fは、記録媒体2hを接続又は挿入可能な接続端子又は装置を含んでもよい。読取部2fとしては、例えばUSB(Universal Serial Bus)等に準拠したアダプタ、記録ディスクへのアクセスを行なうドライブ装置、SDカード等のフラッシュメモリへのアクセスを行なうカードリーダ等が挙げられる。なお、記録媒体2hにはプログラム2g、又は、図9に示すプログラム3eが格納されてもよい。
記録媒体2hとしては、例示的に、磁気/光ディスクやフラッシュメモリ等の非一時的なコンピュータ読取可能な記録媒体が挙げられる。磁気/光ディスクとしては、例示的に、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、ブルーレイディスク、HVD(Holographic Versatile Disc)等が挙げられる。フラッシュメモリとしては、例示的に、USBメモリやSDカード等の半導体メモリが挙げられる。なお、CDとしては、例示的に、CD−ROM、CD−R、CD−RW等が挙げられる。また、DVDとしては、例示的に、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、DVD+RW等が挙げられる。
上述したサーバ1のハードウェア構成は例示である。従って、サーバ1内でのハードウェアの増減(例えば任意のブロックの追加や削除)、分割、任意の組み合わせでの統合、バスの追加又は省略等は適宜行なわれてもよい。
図9は、BMC3のハードウェア構成例を示す図である。図9に示すように、BMC3は、ハードウェア構成として、例示的に、プロセッサ3a、メモリ3b、フラッシュメモリ3c、及びIF部3dをそなえてよい。
プロセッサ3aは、サーバ1上のハードウェアを監視及び管理する。例えば、プロセッサ3aは、一実施形態に係るRAIDカード4のFW41の書き換えに関する制御を行なってよい。プロセッサ3aとしては、例えば、CPU、MPU、DSP、ASIC、PLD(例えばFPGA)等の集積回路(IC)が用いられてよい。
メモリ3bは、種々のデータやプログラムを格納するハードウェアの一例である。メモリ3bとしては、例えばRAM等の揮発性メモリが挙げられる。なお、メモリ3bには、BMC3としての機能を実現するプログラム3eが格納されてもよい。例えば、プロセッサ3aは、メモリ3bにプログラム3eを展開して実行することにより、BMC3としての機能を実現できる。
フラッシュメモリ3cは、種々のデータやプログラム等を格納するハードウェアの一例である。例えば、フラッシュメモリ3cには、BMC3のFWや、保守端末等から取得したRAIDカード4のFW等が記憶されてよい。
IF部3dは、プロセッサ2aやRAIDカード4等のサーバ1の内部の装置、並びに、図示しない保守端末等のサーバ1の外部の装置との間の接続及び通信の制御等を行なう通信インタフェースの一例である。例えば、IF部3dは、プロセッサ2aやRAIDカード4に対してI2Cに準拠したアダプタをそなえてよく、保守端末に対してLANに準拠したアダプタをそなえてよい。
上述したBMC3のハードウェア構成は例示である。従って、BMC3内でのハードウェアの増減(例えば任意のブロックの追加や削除)、分割、任意の組み合わせでの統合、バスの追加又は省略等は適宜行なわれてもよい。
〔1−3〕サーバの機能構成例
次に、一実施形態に係る手法に着目したサーバ1の機能構成例について説明する。
次に、一実施形態に係る手法に着目したサーバ1の機能構成例について説明する。
図10に示すように、プロセッサ2aは、例示的に、通信部21及びFW更新処理部22をそなえてよい。
通信部21は、BMC3との間で通信を行なう。例えば、通信部21は、BMC3からのRAIDカード4のFW41の更新要求の受信や、FW更新処理結果のBMC3への送信等を行なってよい。なお、更新要求には、後述するFW311のイメージデータが含まれてよい。
FW更新処理部22は、BMC3から受信したFW311を用いて、プロセッサ2aがそなえる標準的な機能やIFにより、RAIDカード4に適用されている(インストールされている)FW41を更新する。例えば、FW41の更新処理には、FW311によるFW41の書き換えが含まれてよい。
BMC3は、例示的に、メモリ部31、UI管理部32、及び、サーバ内IF管理部33をそなえてよい。
メモリ部31は、図9に示すメモリ3b又はフラッシュメモリ3cの少なくとも一部の記憶領域により実現されてよい。メモリ部31はRAID FW311を記憶してよい。FW311は、例えば、保守端末から受信したFW、又は、記憶装置5から取得したFW521であってよい。
UI管理部32は、ユーザ、例えば保守端末に対してIFを提供する。UI管理部32は、例示的に、Web UI部321、IPMI(Intelligent Platform Management Interface) UI部322、及び、更新FW受信部323をそなえてよい。
Web UI部321は、例えば、LANを介して、管理画面等のWebのIFを保守端末に提供する。IPMI UI部322は、例えば、LANを介して、IPMIに準拠したIFを保守端末に提供する。Web UI部321及びIPMI UI部322は、例えば、GUI(Graphical User Interface)、CLI(Command Line Interface)、或るいは、TUI(Text User Interface)等の種々の態様のIFをそなえてよい。Web UI部321及びIPMI UI部322の機能は、既知の種々の手法により実現可能であり、その詳細な説明を省略する。
更新FW受信部323は、保守端末から、RAIDカード4に適用する更新FW、例えばユーザFWを取得する取得部の一例である。例えば、更新FW受信部323は、Web UI部321又はIPMI UI部322等を介して、保守端末からユーザFWを受信すると、当該ユーザFWをFW311としてメモリ部31に格納してよい。なお、ユーザFWとは、例えば、RAIDカードのメーカが提供するFWの版数のうちのユーザ等が選択した所定の版数のFWであってよい。
上述のように、FW521を含むCoD領域52は、OS等のソフトウェアからは隠蔽されており、ユーザはFW521への直接的なアクセスが不可能である。そこで、更新FW受信部323は、Web UIやIPMIコマンド等を介して、ユーザからユーザFWを受け付けることで、ユーザによるCoD領域52内のFW521の更新を可能とする。
サーバ内IF管理部33は、サーバ1内の装置との間のIFを管理する。サーバ内IF管理部33は、例示的に、プロセッサ監視部331、RAIDカード監視部332、ファン/温度センサ監視部333、CoD領域アクセス部334、及び、FW更新指示部335をそなえてよい。
プロセッサ監視部331は、例えば、I2CのIFを介して、プロセッサ2aやメモリ2b等のハードウェアを監視及び管理する。RAIDカード監視部332は、例えば、I2CやRAID API(Application Programming Interface)を介して、RAIDカード4等のハードウェアを監視及び管理する。ファン/温度センサ監視部333は、例えば、I2CのIFを介して、サーバ1がそなえる図示しないファンや温度センサ等を監視及び管理する。これらの監視部331〜333の機能は、既知の種々の手法により実現可能であり、その詳細な説明を省略する。
CoD領域アクセス部334は、例えば、I2CやRAID APIのIFにより、RAIDカード4を介して、複数の記憶装置5のうちのいずれかの記憶装置5のCoD領域52にアクセスする。
例えば、CoD領域アクセス部334は、記憶装置5のCoD領域52にFW521が格納されているか否かを判定し、格納されている場合、RAIDカード4に適用されているFW41の版数と、FW521の版数とを比較してよい。そして、比較の結果、両者が異なる場合、CoD領域アクセス部334は、CoD領域52からFW521を読み出し、FW311としてメモリ部31に格納するとともに、FW更新指示部335に対して、FW41の更新処理を指示してよい。
このように、CoD領域アクセス部334は、RAIDカード4に適用されている現用のFW41の版数と、複数の記憶装置5に予め格納された既定のFW521の既定版数とを比較する比較部の一例である。
なお、版数の比較は、サーバ1の起動段階で実施されてよい。上述のように、RAIDカード4の交換は、サーバ1を停止させて実行される(非活性交換される)ため、RAIDカード4の交換後のサーバ1の初回起動のタイミングで、FW41の書き換え要否を判断することができる。
また、CoD領域アクセス部334は、複数の記憶装置5のCoD領域52にFW521が格納されていない場合、RAIDカード4に適用されているFW41を、FW521として記憶装置5のCoD領域52に格納してよい。なお、CoD領域52にFW521が格納されていない状況としては、例えば、サーバ1が新規に構築された場合や、記憶装置5の交換後等が挙げられる。
さらに、CoD領域アクセス部334は、UI管理部32が保守端末からユーザFWを取得すると、当該ユーザFWを、FW311としてメモリ部31に格納してよい。そして、CoD領域アクセス部334は、FW311を用いて、記憶装置5のCoD領域52に格納されたFW521を更新してよい。
また、CoD領域アクセス部334は、新規の記憶装置5を検出した場合、例えば、RAIDカード4に対して記憶装置5が追加された場合や、故障した記憶装置5が交換された場合、当該新規の記憶装置5に対して、FW521の格納を制御してよい。例えば、CoD領域アクセス部334は、既存の記憶装置5のCoD領域52からFW521を取得し、取得したFW521を、新規の記憶装置5のCoD領域52に格納してよい。
FW更新指示部335は、プロセッサ2aに対して、例えば、I2CのIFを介して、メモリ部31に格納されたFW311のイメージデータを転送するとともに、RAIDカード4のFW41の更新指示を送信する。なお、更新指示には、更新処理対象のRAIDカード4を示す情報が含まれてよい。更新指示は、例えば、FW41の更新機能を有する保守ツールのプログラムそのもの、又は、当該プログラムの起動パラメータ等の情報、をプロセッサ2aに送信することで行なわれてもよい。
このように、FW更新指示部335は、CoD領域アクセス部334による比較の結果、現用のFW41の版数と既定版数とが不一致の場合、プロセッサ2aに対して、RAIDカード4のFW41を既定版数に更新する指示を行なう更新指示部の一例である。
以下、プロセッサ2aに対するFW311の転送、及び、更新指示の送信を、単に、「更新指示の送信」と表記する場合がある。
なお、プロセッサ2aが起動していない場合、FW更新指示部335は、更新指示の送信前に、プロセッサ監視部331の機能を用いてプロセッサ2aを起動してもよい。また、RAIDカード4のFW41を更新した場合、サーバ1の再起動後に更新後のFW41が適用される。そこで、FW更新指示部335は、プロセッサ2aからFW41の更新の完了通知を受けると、サーバ1の再起動を行なってよい。
このように、RAIDカード4のFW41の更新に関する制御を、プロセッサ2aを含むサーバ1の監視及び管理を行なうBMC3が行なうことにより、RAIDカード4のFW41の更新に伴うサーバ1の電源制御を容易に行なうことができる。
〔1−4〕動作例
次に、一実施形態に係るサーバ1の動作例を説明する。
次に、一実施形態に係るサーバ1の動作例を説明する。
〔1−4−1〕全体の動作例
はじめに、図11及び図12を参照して、RAIDカード4のFW41の更新に係るサーバ1の全体の動作例を説明する。
はじめに、図11及び図12を参照して、RAIDカード4のFW41の更新に係るサーバ1の全体の動作例を説明する。
図11に例示するように、RAIDカード4AにFW版数AのFW41Aが適用されている状態で、RAIDカード4Aの故障が発生した場合、以下の処理が行なわれる。なお、記憶装置5のCoD領域52には、FW版数AのFW41Aのイメージデータが事前に格納されているものとする。
図12に例示するように、保守作業員は、サーバの電源をOFFにし(処理T1)、プロセッサ2a、BMC3、及び、RAIDカード4Aを含むサーバ1の電源がOFFになると、RAIDカード4AをRAIDカード4Bに交換する(処理T2)。そして、保守作業員は、サーバ1の電源をONにする(処理T3)。なお、図11に示すように、RAIDカード4Bには、FW版数BのFW41Bが適用されている。
サーバ1に電源が投入されると、プロセッサ2aによりシステムが起動され(処理T4)、RAIDカード4BのFW41Bが起動する(処理T5)。
BMC3のCoD領域アクセス部334は、RAIDカード4Bに対して、FW版数の確認要求を行ない(処理T6)、RAIDカード4Bは、FW版数Bを応答する(処理T7)。また、CoD領域アクセス部334は、CoD領域52に格納されたFW521のFW版数Aを確認する(処理T8)。
次いで、CoD領域アクセス部334は、RAIDカード4BのFW41Bの版数Bと、CoD領域52のFW521の版数Aとを比較し、両者の不一致を検出すると、FW更新指示部335に更新指示の送信を指示する。また、CoD領域アクセス部334は、CoD領域52からFW521を取得し(処理T9)、例えばFW311としてメモリ部31に格納する。
FW更新指示部335は、CoD領域アクセス部334がCoD領域52から読み出したFW521(メモリ部31に格納されたFW311)を新たなFW41Aとしてプロセッサ2aに転送する。また、FW更新指示部335は、FW41の更新指示をプロセッサ2aに送信する(処理T10)。
プロセッサ2aのFW更新処理部22は、新たなFW41Aを受信すると(処理T11)、FW41AをRAIDカード4Bに送信し、FW版数AのFW41AをRAIDカード4Bに適用する適用処理を行なう(処理T12)。RAIDカード4Bでは、当該FW41Aが適用される(処理T13)。
RAIDカード4Bは、プロセッサ2aに対して完了応答を送信し(処理T14)、プロセッサ2aは、FW更新指示部335に対して完了応答を送信する(処理T15)。
FW更新指示部335は、RAIDカード4Bに対するFW41Aの適用が完了すると、プロセッサ監視部331の機能を用いて、システムの再起動を制御し(処理T16)、プロセッサ2aは、システムの再起動を行なう(処理T17)。以上により、サーバ1におけるRAIDカード4のFW41の更新処理が終了する。
〔1−4−2〕サーバ起動段階でのFW更新処理
次に、図13を参照して、BMC3による、サーバ1の起動段階、例えば、サーバ1の電源投入後のシステムの起動プロセスの間に実施されるFW更新処理について説明する。
次に、図13を参照して、BMC3による、サーバ1の起動段階、例えば、サーバ1の電源投入後のシステムの起動プロセスの間に実施されるFW更新処理について説明する。
サーバ1にAC電源が供給されると、BMC3が起動する(ステップS1)。ユーザ操作等によりサーバ1の電源がONになると、プロセッサ2aによりシステムの起動が始まり、RAIDカード4や記憶装置5が起動する(ステップS2)。なお、以下の説明では、記憶装置5を単に「ディスク」と表記する。
BMC3のCoD領域アクセス部334は、1つのRAIDカード4について、ディスクが接続されているか否かを判定する(ステップS3)。ディスクが接続されていない場合(ステップS3でNo)、処理がステップS12に移行する。
ディスクが接続されている場合(ステップS3でYes)、CoD領域アクセス部334は、RAIDカード4上のFW41の版数、及び、CoD領域52内のFW521の版数をそれぞれ取得する(ステップS4及びS5)。なお、ステップS4及びS5は、それぞれ、CoD領域アクセス部334がRAIDカード4に版数の取得要求を行ない、RAIDカード4がFW41の版数及び記憶装置5のCoD領域52内のFW521の版数を取得して応答することにより行なわれてよい。
次いで、CoD領域アクセス部334は、ステップS4で取得したFW41の版数と、ステップS5で取得したFW521の版数とを比較し、両者が一致するか否かを判定する(ステップS6)。両者が一致する場合(ステップS6でYes)、処理がステップS12に移行する。
一方、例えばRAIDカード4の交換後等の理由により両者が一致しない場合(ステップS6でNo)、CoD領域アクセス部334は、CoD領域52内のFW521のイメージデータを取得する(ステップS7)。取得したFW521の情報は、FW311としてメモリ部31に格納されてよい。
なお、ステップS7は、CoD領域アクセス部334がRAIDカード4にFW521の取得要求を行ない、RAIDカード4が記憶装置5のCoD領域52内のFW521を取得して応答することにより行なわれてよい。或いは、CoD領域アクセス部334は、ステップS5においてRAIDカード4からFW521のイメージデータを取得してもよく、この場合、ステップS7をスキップしてもよい。
次に、CoD領域アクセス部334は、CoD領域52にFW521が存在するか否かを判定する(ステップS8)。CoD領域52にFW521が存在しない場合(ステップS8でNo)、つまり、ステップS5及びS7において、FW521のFW版数及びイメージデータが取得できない場合、処理がステップS9に移行する。
ステップS9では、CoD領域アクセス部334は、RAIDカード4からFW41のイメージデータを取得する。そして、CoD領域アクセス部334は、FW41のイメージデータをCoD領域52に書き込み(ステップS10)、FW更新処理が終了し、システムの起動プロセス、例えばOS等の起動が継続される。
なお、ステップS9は、CoD領域アクセス部334がRAIDカード4にFW41の取得要求を行ない、RAIDカード4がFW41を取得して応答することにより行なわれてよい。また、ステップS10は、CoD領域アクセス部334がFW41をRAIDカード4に送信し、RAIDカード4がFW41をCoD領域52に書き込むことにより行なわれてよい。
一方、CoD領域52にFW521が存在する場合(ステップS8でYes)、CoD領域アクセス部334は、FW更新指示部335に対して更新指示の送信を指示する。
FW更新指示部335は、FW311のイメージデータと、更新指示、例えば、保守ツールに関する情報とをプロセッサ2aに送信する(ステップS11)。
なお、プロセッサ2aは、通信部21によりFW311のイメージデータと保守ツールに関する情報とを受信すると、保守ツールを起動して、FW更新処理部22としての処理を行なってよい。FW更新処理部22としての処理には、RAIDカード4に対するFW311の送信、及び、RAIDカード4に対するFW311の適用(例えばインストール)が含まれてよい。
CoD領域アクセス部334は、サーバ1に搭載されたRAIDカード4について、上述した処理を行なっていないRAIDカード4、換言すれば、次のRAIDカード4が存在するか否かを判定する(ステップS12)。
次のRAIDカード4が存在する場合(ステップS12でYes)、処理がステップS3に移行し、CoD領域アクセス部334は、当該次のRAIDカード4について、ディスクが接続されているか否かを判定する。
一方、次のRAIDカード4が存在しない場合(ステップS12でNo)、CoD領域アクセス部334は、FW41の更新が有るか、換言すれば、ステップS11におけるFW41の更新が発生したか否かを判定する(ステップS13)。
FW41の更新が有る場合(ステップS13でYes)、FW更新指示部335は、プロセッサ監視部331の機能を用いて、サーバ1、RAIDカード4等の再起動を行なう(ステップS14)。そして、サーバ1、RAIDカード4の再起動段階で、ステップS2の処理が実行される。
一方、FW41の更新が無い場合(ステップS13でNo)、FW更新処理が終了し、システムの起動プロセス、例えばOS等の起動が継続される。
図13に示す動作フローは、例えば、BMC3により、以下の(a)〜(d)のようなシナリオで実行されてよい。
(a)新規システムが構築された場合
サーバ1の初回の起動時には、RAIDカード4にはFW41が書き込まれており、ディスク上のCoD領域52にはFW521が書き込まれていない。この場合、図13に示す動作フローは、ステップS8でNoとなり、ステップS9及びS10の処理が行なわれ、FW更新処理が終了して、システムの起動プロセス、例えばOS等の起動が継続される。
(b)システムの運用開始後、RAIDカード4の交換が発生していない場合
この場合、図13に示す動作フローは、ステップS13でNoとなり、FW更新処理が終了して、システムの起動プロセス、例えばOS等の起動が継続される。
(c)RAIDカード4の交換が発生した場合
図13に示す動作フローは、ステップS6でNo、ステップS8でYesとなり、ステップS11において、RAIDカード4のFW41がCoD領域52のFW521に書き換えられる。この場合、ステップS13でYesとなり、ステップS14においてシステムの再起動が行なわれ、処理がステップS3に移行する。なお、再起動後は、RAIDカード4の交換が発生していない場合の動作フローとなる。
(d)何らかの理由でディスクが検出されない場合
図13に示す動作フローは、ステップS3、S12及びS13でそれぞれNoとなり、FW更新処理が終了して、システムの起動プロセス、例えばOS等の起動が継続される。なお、ディスクが検出されない場合としては、RAIDカード4、ディスク、又は、ケーブル14(図4参照)等の故障により、BMC3がディスクを検出できない場合が挙げられる。
〔1−4−3〕CoD領域の更新処理
次に、図14を参照して、BMC3による、CoD領域52の更新処理について説明する。図14に示す動作フローは、例えば、ユーザがFW41を更新したい場合等に実行されてよい。
次に、図14を参照して、BMC3による、CoD領域52の更新処理について説明する。図14に示す動作フローは、例えば、ユーザがFW41を更新したい場合等に実行されてよい。
図14に例示するように、UI管理部32の更新FW受信部323は、Web UI部321又はIPMI UI部322経由でユーザFWを受信する(ステップS21)。なお、受信したユーザFWは、FW311としてメモリ部31に格納されてよい。
CoD領域アクセス部334は、FW41の更新対象のRAIDカード4にディスクが接続されているか否かを判定する(ステップS22)。ディスクが接続されている場合(ステップS22でYes)、CoD領域アクセス部334は、CoD領域52内のFW521の版数を取得する(ステップS23)。
次いで、CoD領域アクセス部334は、受信したユーザFWの版数と、ステップS23で取得したFW521の版数とを比較し、両者が一致するか否かを判定する(ステップS24)。
両者が一致しない場合(ステップS24でNo)、CoD領域アクセス部334は、RAIDカード4に対して、メモリ部31に格納されたFW311によるCoD領域52内のFW521の更新指示を送信し(ステップS25)、処理が終了する。
なお、ステップS22において、ディスク接続が無い場合(ステップS22でNo)、更新FW受信部323は、ディスク接続が無い旨のエラー表示を行ない(ステップS26)、処理が終了する。
また、ステップS24において、ユーザFWの版数とFW521の版数とが一致する場合(ステップS24でYes)、更新FW受信部323は、FW版数が一致している旨の情報表示を行ない(ステップS27)、処理が終了する。
なお、ステップS22及びS24は、例えば、Web UI部321又はIPMI UI部322等のIFを介してユーザに対して実施されてよい。
以上の処理により、CoD領域52のFW521が更新され、その結果、FW521の版数とRAIDカード4のFW41の版数とが一致しなくなる。従って、次回のシステム起動時に、図13に示すFW更新処理が実行されると、上記(c)のRAIDカード4の交換が発生した場合のシナリオにおいて、RAIDカード4のFW41が更新される。
〔1−4−4〕新規ディスク検出後の処理
次に、図15を参照して、BMC3による、新規ディスク検出後の処理について説明する。
次に、図15を参照して、BMC3による、新規ディスク検出後の処理について説明する。
図15に例示するように、CoD領域アクセス部334は、RAIDカード4から新規ディスクを検出したことの通知を受信する(ステップS31)。
次いで、CoD領域アクセス部334は、検出されたディスク、及び、検出されたディスクと同じRAIDカード4に接続されたディスクのそれぞれのCoD領域52内のFW521のFW版数を取得する(ステップS32)。検出されたディスクと同じRAIDカード4に接続されたディスクから取得したFW521は、FW311としてメモリ部31に格納されてよい。なお、検出されたディスクと同じRAIDカード4に接続されたディスクが複数存在する場合には、CoD領域アクセス部334は、いずれか1つのディスクを選択してよい。
CoD領域アクセス部334は、取得した2つのFW版数を比較し、両者が一致するか否かを判定する(ステップS33)。両者が一致する場合(ステップS33でYes)、処理が終了する。
両者が一致しない場合(ステップS33でNo)、CoD領域アクセス部334は、RAIDカード4に対して、メモリ部31に格納されたFW311による、検出されたディスクのCoD領域52内のFW521の更新指示を送信する(ステップS34)。RAIDカード4は、更新指示に従い、検出されたディスクのCoD領域52に対して、FW521を書き込む。以上により、新規ディスク検出後の処理が終了する。
以上のように、一実施形態によれば、BMC3がRAIDカード4に適用されているFW41の版数が既定のFW521の版数と異なる場合に、当該FW41を既定のFW521の版数に変更する。これにより、例えば、比較例においては保守作業員が行なっていたFW更新処理を、BMC3により実現できるため、FW版数を元に戻すための保守作業員の追加作業を排除できる。換言すれば、RAIDカード4の交換後のサーバ1の管理にかかる作業時間を削減でき、サーバ1の可用性の低下を抑制できる。
また、一実施形態によれば、RAIDカード4が本来有している、記憶装置5及びそのデータを冗長配置する機能を活用することで、RAIDカード4が交換されたとしても記憶装置5上のFW521を維持し、利用することができる。
さらに、FW41のバージョン管理が、サーバ1のOSやソフトウェアに依存しないBMC3により行なわれる。BMC3は、サーバ1内部のRAIDカード4やプロセッサ2a等と接続されており、これらを制御するためのIFや動作プログラムを有している。また、このような動作プログラムは、サーバ1に合わせてサーバ1のメーカ(ベンダ)が自社開発することが多い。従って、BMC3が有する機能、サーバ1のメーカの技術や知識等を活用して、一実施形態に係る機能を柔軟に実現できる。
また、BMC3やプロセッサ2a、RAIDカード4等に対して、追加ハードウェアが不要であるため、既存のサーバ1等の製品にも一実施形態に係る手法を容易に実装することができる。
さらに、サーバ1内にベンダやシリーズの異なる複数種類のRAIDカード4が搭載されていたり、同種であってもRAIDカード4が複数枚搭載されていたりしても、BMC3により、これらのRAIDカード4のFW41のバージョン管理を一元管理できる。
また、BMC3は、FW更新処理に係る一連の動作をサーバ1の起動(電源ON)後、OS起動前に自動的に実行可能である。このように、OSやドライバプログラムが動作する前にRAIDカード4のFW更新処理を完了することで、ユーザがサーバ1稼働のためのソフトウェアを動作させる前に、例えばサーバ1のRAIDカード4の故障等に伴う復旧作業を完結させることができる。
さらに、保守作業員がFW版数を戻し忘れるといった、比較例において発生し得る事態を回避でき、システムの動作が不安定になる可能性を排除できる。例えば、多数台のサーバ1を管理するデータセンタにおいて、運用中にRAIDカード4が故障により交換されたとしても、サーバ1自身のそなえるBMC3がRAIDカード4のFW41の管理を自動化している。従って、比較例において人間が介在していた操作を無くすことができ、運用コストや作業ミスの削減を達成できる。
また、BMC3により、上述した機能を実現することで、ユーザや保守作業員は、システムのハードウェア構成や、当該構成(例えばRAIDカード4の種類やFW41の版数)の差異を意識せずに、RAIDカード4の交換を行なうことができる。
ここで、データセンタ等の多数のサーバ1を運用する環境においては、管理及び運用のための人材や時間等のコストの削減が検討されることがある。このようなコストの削減のためのアプローチの一つとして、サーバ1自身のハードウェアの仕組みによって、FW41の自動判別やFW版数の自動修復(例えばFW41の更新)を行なうことができ、大きなコスト削減を図ることができる。
〔2〕その他
上述した一実施形態に係る技術は、以下のように変形、変更して実施することができる。
上述した一実施形態に係る技術は、以下のように変形、変更して実施することができる。
例えば、図10に示す、プロセッサ2a、BMC3、UI管理部32、サーバ内IF管理部33がそなえる各機能ブロックは、任意の組み合わせで併合してもよく、分割してもよい。
〔3〕付記
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
複数の記憶装置と、
前記複数の記憶装置を制御する制御モジュールと、
前記複数の記憶装置に対して前記制御モジュールを介してアクセスするプロセッサと、
情報処理装置の管理を行なうコントローラと、をそなえ、
前記コントローラは、
前記制御モジュールに適用されている現用ファームウェアの版数と、前記複数の記憶装置に予め格納された既定ファームウェアの既定版数とを比較し、
比較の結果、前記現用ファームウェアの版数と前記既定版数とが不一致の場合、前記プロセッサに対して、前記制御モジュールに適用されている前記現用ファームウェアを前記既定版数に更新する指示を行なう、
ことを特徴とする、情報処理装置。
複数の記憶装置と、
前記複数の記憶装置を制御する制御モジュールと、
前記複数の記憶装置に対して前記制御モジュールを介してアクセスするプロセッサと、
情報処理装置の管理を行なうコントローラと、をそなえ、
前記コントローラは、
前記制御モジュールに適用されている現用ファームウェアの版数と、前記複数の記憶装置に予め格納された既定ファームウェアの既定版数とを比較し、
比較の結果、前記現用ファームウェアの版数と前記既定版数とが不一致の場合、前記プロセッサに対して、前記制御モジュールに適用されている前記現用ファームウェアを前記既定版数に更新する指示を行なう、
ことを特徴とする、情報処理装置。
(付記2)
前記コントローラは、前記複数の記憶装置に前記既定ファームウェアが格納されているか否かを判定し、格納されていない場合、前記制御モジュールに適用されている前記現用ファームウェアを、前記複数の記憶装置に格納する、
ことを特徴とする、付記1記載の情報処理装置。
前記コントローラは、前記複数の記憶装置に前記既定ファームウェアが格納されているか否かを判定し、格納されていない場合、前記制御モジュールに適用されている前記現用ファームウェアを、前記複数の記憶装置に格納する、
ことを特徴とする、付記1記載の情報処理装置。
(付記3)
前記コントローラは、前記制御モジュールへの新たな記憶装置の接続が検出された場合、前記複数の記憶装置に格納された前記既定のファームウェアを、前記新たな記憶装置に格納する、
ことを特徴とする、付記1又は付記2記載の情報処理装置。
前記コントローラは、前記制御モジュールへの新たな記憶装置の接続が検出された場合、前記複数の記憶装置に格納された前記既定のファームウェアを、前記新たな記憶装置に格納する、
ことを特徴とする、付記1又は付記2記載の情報処理装置。
(付記4)
前記コントローラは、
前記制御モジュールに適用する更新ファームウェアを取得し、
前記更新ファームウェアの版数と前記既定ファームウェアの前記既定版数とを比較し、
比較の結果、前記更新ファームウェアの版数と前記既定版数とが不一致の場合、前記更新ファームウェアを用いて、前記複数の記憶装置に格納された前記既定ファームウェアを更新する、
ことを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項記載の情報処理装置。
前記コントローラは、
前記制御モジュールに適用する更新ファームウェアを取得し、
前記更新ファームウェアの版数と前記既定ファームウェアの前記既定版数とを比較し、
比較の結果、前記更新ファームウェアの版数と前記既定版数とが不一致の場合、前記更新ファームウェアを用いて、前記複数の記憶装置に格納された前記既定ファームウェアを更新する、
ことを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項記載の情報処理装置。
(付記5)
前記既定版数は、前記制御モジュールによるストレージグループの構成管理用の情報を記憶する管理領域に格納される、
ことを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項記載の情報処理装置。
前記既定版数は、前記制御モジュールによるストレージグループの構成管理用の情報を記憶する管理領域に格納される、
ことを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項記載の情報処理装置。
(付記6)
前記管理領域はDDF(Disk Data Format)で定義された領域であり、
前記既定版数は、前記管理領域における未使用領域に格納される、
ことを特徴とする、付記5記載の情報処理装置。
前記管理領域はDDF(Disk Data Format)で定義された領域であり、
前記既定版数は、前記管理領域における未使用領域に格納される、
ことを特徴とする、付記5記載の情報処理装置。
(付記7)
前記現用ファームウェアの版数と前記既定版数との比較、並びに、前記比較の結果に応じた、前記プロセッサに対する前記現用ファームウェアの更新の指示は、前記情報処理装置の起動段階において実行される、
ことを特徴とする、付記1〜6のいずれか1項記載の情報処理装置。
前記現用ファームウェアの版数と前記既定版数との比較、並びに、前記比較の結果に応じた、前記プロセッサに対する前記現用ファームウェアの更新の指示は、前記情報処理装置の起動段階において実行される、
ことを特徴とする、付記1〜6のいずれか1項記載の情報処理装置。
(付記8)
情報処理装置の管理を行なうコントローラに、
複数の記憶装置を制御する制御モジュールに適用されている現用ファームウェアの版数と、前記複数の記憶装置に予め格納された既定ファームウェアの既定版数とを比較し、
比較の結果、前記現用ファームウェアの版数と前記既定版数とが不一致の場合、前記複数の記憶装置に対して前記制御モジュールを介してアクセスするプロセッサに対して、前記制御モジュールに適用されている前記現用ファームウェアを前記既定版数に更新する指示を行なう、
処理を実行させることを特徴とする、制御プログラム。
情報処理装置の管理を行なうコントローラに、
複数の記憶装置を制御する制御モジュールに適用されている現用ファームウェアの版数と、前記複数の記憶装置に予め格納された既定ファームウェアの既定版数とを比較し、
比較の結果、前記現用ファームウェアの版数と前記既定版数とが不一致の場合、前記複数の記憶装置に対して前記制御モジュールを介してアクセスするプロセッサに対して、前記制御モジュールに適用されている前記現用ファームウェアを前記既定版数に更新する指示を行なう、
処理を実行させることを特徴とする、制御プログラム。
(付記9)
前記コントローラに、
前記複数の記憶装置に前記既定ファームウェアが格納されているか否かを判定し、
格納されていない場合、前記制御モジュールに適用されている前記現用ファームウェアを、前記複数の記憶装置に格納する、
処理を実行させることを特徴とする、付記8記載の制御プログラム。
前記コントローラに、
前記複数の記憶装置に前記既定ファームウェアが格納されているか否かを判定し、
格納されていない場合、前記制御モジュールに適用されている前記現用ファームウェアを、前記複数の記憶装置に格納する、
処理を実行させることを特徴とする、付記8記載の制御プログラム。
(付記10)
前記コントローラに、
前記制御モジュールへの新たな記憶装置の接続が検出された場合、前記複数の記憶装置に格納された前記既定のファームウェアを、前記新たな記憶装置に格納する、
処理を実行させることを特徴とする、付記8又は付記9記載の制御プログラム。
前記コントローラに、
前記制御モジュールへの新たな記憶装置の接続が検出された場合、前記複数の記憶装置に格納された前記既定のファームウェアを、前記新たな記憶装置に格納する、
処理を実行させることを特徴とする、付記8又は付記9記載の制御プログラム。
(付記11)
前記コントローラに、
前記制御モジュールに適用する更新ファームウェアを取得し、
前記更新ファームウェアの版数と前記既定ファームウェアの前記既定版数とを比較し、
比較の結果、前記更新ファームウェアの版数と前記既定版数とが不一致の場合、前記更新ファームウェアを用いて、前記複数の記憶装置に格納された前記既定ファームウェアを更新する、
処理を実行させることを特徴とする、付記8〜10のいずれか1項記載の制御プログラム。
前記コントローラに、
前記制御モジュールに適用する更新ファームウェアを取得し、
前記更新ファームウェアの版数と前記既定ファームウェアの前記既定版数とを比較し、
比較の結果、前記更新ファームウェアの版数と前記既定版数とが不一致の場合、前記更新ファームウェアを用いて、前記複数の記憶装置に格納された前記既定ファームウェアを更新する、
処理を実行させることを特徴とする、付記8〜10のいずれか1項記載の制御プログラム。
(付記12)
前記既定版数は、前記制御モジュールによるストレージグループの構成管理用の情報を記憶する管理領域に格納される、
ことを特徴とする、付記8〜11のいずれか1項記載の制御プログラム。
前記既定版数は、前記制御モジュールによるストレージグループの構成管理用の情報を記憶する管理領域に格納される、
ことを特徴とする、付記8〜11のいずれか1項記載の制御プログラム。
(付記13)
前記管理領域はDDF(Disk Data Format)で定義された領域であり、
前記既定版数は、前記管理領域における未使用領域に格納される、
ことを特徴とする、付記12記載の制御プログラム。
前記管理領域はDDF(Disk Data Format)で定義された領域であり、
前記既定版数は、前記管理領域における未使用領域に格納される、
ことを特徴とする、付記12記載の制御プログラム。
(付記14)
前記現用ファームウェアの版数と前記既定版数との比較、並びに、前記比較の結果に応じた、前記プロセッサに対する前記現用ファームウェアの更新の指示は、前記情報処理装置の起動段階において実行される、
ことを特徴とする、付記8〜13のいずれか1項記載の制御プログラム。
前記現用ファームウェアの版数と前記既定版数との比較、並びに、前記比較の結果に応じた、前記プロセッサに対する前記現用ファームウェアの更新の指示は、前記情報処理装置の起動段階において実行される、
ことを特徴とする、付記8〜13のいずれか1項記載の制御プログラム。
(付記15)
情報処理装置の管理を行なうコントローラが、
複数の記憶装置を制御する制御モジュールに適用されている現用ファームウェアの版数と、前記複数の記憶装置に予め格納された既定ファームウェアの既定版数とを比較し、
比較の結果、前記現用ファームウェアの版数と前記既定版数とが不一致の場合、前記複数の記憶装置に対して前記制御モジュールを介してアクセスするプロセッサに対して、前記制御モジュールに適用されている前記現用ファームウェアを前記既定版数に更新する指示を行なう、
ことを特徴とする、制御方法。
情報処理装置の管理を行なうコントローラが、
複数の記憶装置を制御する制御モジュールに適用されている現用ファームウェアの版数と、前記複数の記憶装置に予め格納された既定ファームウェアの既定版数とを比較し、
比較の結果、前記現用ファームウェアの版数と前記既定版数とが不一致の場合、前記複数の記憶装置に対して前記制御モジュールを介してアクセスするプロセッサに対して、前記制御モジュールに適用されている前記現用ファームウェアを前記既定版数に更新する指示を行なう、
ことを特徴とする、制御方法。
(付記16)
前記コントローラが、
前記複数の記憶装置に前記既定ファームウェアが格納されているか否かを判定し、
格納されていない場合、前記制御モジュールに適用されている前記現用ファームウェアを、前記複数の記憶装置に格納する、
ことを特徴とする、付記15記載の制御方法。
前記コントローラが、
前記複数の記憶装置に前記既定ファームウェアが格納されているか否かを判定し、
格納されていない場合、前記制御モジュールに適用されている前記現用ファームウェアを、前記複数の記憶装置に格納する、
ことを特徴とする、付記15記載の制御方法。
(付記17)
前記コントローラが、
前記制御モジュールへの新たな記憶装置の接続が検出された場合、前記複数の記憶装置に格納された前記既定のファームウェアを、前記新たな記憶装置に格納する、
ことを特徴とする、付記15又は付記16記載の制御方法。
前記コントローラが、
前記制御モジュールへの新たな記憶装置の接続が検出された場合、前記複数の記憶装置に格納された前記既定のファームウェアを、前記新たな記憶装置に格納する、
ことを特徴とする、付記15又は付記16記載の制御方法。
(付記18)
前記コントローラが、
前記制御モジュールに適用する更新ファームウェアを取得し、
前記更新ファームウェアの版数と前記既定ファームウェアの前記既定版数とを比較し、
比較の結果、前記更新ファームウェアの版数と前記既定版数とが不一致の場合、前記更新ファームウェアを用いて、前記複数の記憶装置に格納された前記既定ファームウェアを更新する、
ことを特徴とする、付記15〜17のいずれか1項記載の制御方法。
前記コントローラが、
前記制御モジュールに適用する更新ファームウェアを取得し、
前記更新ファームウェアの版数と前記既定ファームウェアの前記既定版数とを比較し、
比較の結果、前記更新ファームウェアの版数と前記既定版数とが不一致の場合、前記更新ファームウェアを用いて、前記複数の記憶装置に格納された前記既定ファームウェアを更新する、
ことを特徴とする、付記15〜17のいずれか1項記載の制御方法。
1 サーバ
11 メモリバス
12 I2Cバス
13 PCIeバス
14 ケーブル
2 システムボード
2a プロセッサ
2b メモリ
21 通信部
22 FW更新処理部
3 BMC
31 メモリ部
311 RAID FW
32 UI管理部
321 Web UI部
322 IPMI UI部
323 更新FW受信部
33 サーバ内IF管理部
331 プロセッサ監視部
332 RAIDカード監視部
333 ファン/温度センサ監視部
334 CoD領域アクセス部
335 FW更新指示部
4、4A〜4C RAIDカード
41、41A〜41C FW
5 記憶装置
51 ユーザデータ領域
52 CoD領域
521 RAID FW
11 メモリバス
12 I2Cバス
13 PCIeバス
14 ケーブル
2 システムボード
2a プロセッサ
2b メモリ
21 通信部
22 FW更新処理部
3 BMC
31 メモリ部
311 RAID FW
32 UI管理部
321 Web UI部
322 IPMI UI部
323 更新FW受信部
33 サーバ内IF管理部
331 プロセッサ監視部
332 RAIDカード監視部
333 ファン/温度センサ監視部
334 CoD領域アクセス部
335 FW更新指示部
4、4A〜4C RAIDカード
41、41A〜41C FW
5 記憶装置
51 ユーザデータ領域
52 CoD領域
521 RAID FW
Claims (9)
- 複数の記憶装置と、
前記複数の記憶装置を制御する制御モジュールと、
前記複数の記憶装置に対して前記制御モジュールを介してアクセスするプロセッサと、
情報処理装置の管理を行なうコントローラと、をそなえ、
前記コントローラは、
前記制御モジュールに適用されている現用ファームウェアの版数と、前記複数の記憶装置に予め格納された既定ファームウェアの既定版数とを比較し、
比較の結果、前記現用ファームウェアの版数と前記既定版数とが不一致の場合、前記プロセッサに対して、前記制御モジュールに適用されている前記現用ファームウェアを前記既定版数に更新する指示を行なう、
ことを特徴とする、情報処理装置。 - 前記コントローラは、前記複数の記憶装置に前記既定ファームウェアが格納されているか否かを判定し、格納されていない場合、前記制御モジュールに適用されている前記現用ファームウェアを、前記複数の記憶装置に格納する、
ことを特徴とする、請求項1記載の情報処理装置。 - 前記コントローラは、前記制御モジュールへの新たな記憶装置の接続が検出された場合、前記複数の記憶装置に格納された前記既定のファームウェアを、前記新たな記憶装置に格納する、
ことを特徴とする、請求項1又は請求項2記載の情報処理装置。 - 前記コントローラは、
前記制御モジュールに適用する更新ファームウェアを取得し、
前記更新ファームウェアの版数と前記既定ファームウェアの前記既定版数とを比較し、
比較の結果、前記更新ファームウェアの版数と前記既定版数とが不一致の場合、前記更新ファームウェアを用いて、前記複数の記憶装置に格納された前記既定ファームウェアを更新する、
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項記載の情報処理装置。 - 前記既定版数は、前記制御モジュールによるストレージグループの構成管理用の情報を記憶する管理領域に格納される、
ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項記載の情報処理装置。 - 前記管理領域はDDF(Disk Data Format)で定義された領域であり、
前記既定版数は、前記管理領域における未使用領域に格納される、
ことを特徴とする、請求項5記載の情報処理装置。 - 前記現用ファームウェアの版数と前記既定版数との比較、並びに、前記比較の結果に応じた、前記プロセッサに対する前記現用ファームウェアの更新の指示は、前記情報処理装置の起動段階において実行される、
ことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項記載の情報処理装置。 - 情報処理装置の管理を行なうコントローラに、
複数の記憶装置を制御する制御モジュールに適用されている現用ファームウェアの版数と、前記複数の記憶装置に予め格納された既定ファームウェアの既定版数とを比較し、
比較の結果、前記現用ファームウェアの版数と前記既定版数とが不一致の場合、前記複数の記憶装置に対して前記制御モジュールを介してアクセスするプロセッサに対して、前記制御モジュールに適用されている前記現用ファームウェアを前記既定版数に更新する指示を行なう、
処理を実行させることを特徴とする、制御プログラム。 - 情報処理装置の管理を行なうコントローラが、
複数の記憶装置を制御する制御モジュールに適用されている現用ファームウェアの版数と、前記複数の記憶装置に予め格納された既定ファームウェアの既定版数とを比較し、
比較の結果、前記現用ファームウェアの版数と前記既定版数とが不一致の場合、前記複数の記憶装置に対して前記制御モジュールを介してアクセスするプロセッサに対して、前記制御モジュールに適用されている前記現用ファームウェアを前記既定版数に更新する指示を行なう、
ことを特徴とする、制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017014043A JP2018124618A (ja) | 2017-01-30 | 2017-01-30 | 情報処理装置、制御プログラム、及び制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017014043A JP2018124618A (ja) | 2017-01-30 | 2017-01-30 | 情報処理装置、制御プログラム、及び制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018124618A true JP2018124618A (ja) | 2018-08-09 |
Family
ID=63111413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017014043A Pending JP2018124618A (ja) | 2017-01-30 | 2017-01-30 | 情報処理装置、制御プログラム、及び制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018124618A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113867761A (zh) * | 2021-09-13 | 2021-12-31 | 苏州浪潮智能科技有限公司 | 一种电源模块固件检测系统及方法 |
-
2017
- 2017-01-30 JP JP2017014043A patent/JP2018124618A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113867761A (zh) * | 2021-09-13 | 2021-12-31 | 苏州浪潮智能科技有限公司 | 一种电源模块固件检测系统及方法 |
CN113867761B (zh) * | 2021-09-13 | 2023-09-08 | 苏州浪潮智能科技有限公司 | 一种电源模块固件检测系统及方法 |
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