JP2018123983A - 可搬式の送風装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】凝縮水に起因するファン装置の異常の発生を未然に防止することの可能な可搬式の送風装置を提供する。
【解決手段】可搬式の送風装置10は、筒状容器20と、ファン装置30と、報知部90とを備える。筒状容器20は、内部に蓄冷材50を収容する空間部24を有し、空間部24に空気を吸入するための吸入口221、及び内部の空気が吹き出される吹出口214が形成されている。ファン装置30は、吸入口221から筒状容器20の空間部24に吸入された空気を吹出口214から吹き出す。報知部90は、筒状容器20の外周面に設けられ、筒状容器20の姿勢が、蓄冷材50で生成される凝縮水がファン装置30に流れ難い適正姿勢であるか否かを報知する。
【選択図】図1
【解決手段】可搬式の送風装置10は、筒状容器20と、ファン装置30と、報知部90とを備える。筒状容器20は、内部に蓄冷材50を収容する空間部24を有し、空間部24に空気を吸入するための吸入口221、及び内部の空気が吹き出される吹出口214が形成されている。ファン装置30は、吸入口221から筒状容器20の空間部24に吸入された空気を吹出口214から吹き出す。報知部90は、筒状容器20の外周面に設けられ、筒状容器20の姿勢が、蓄冷材50で生成される凝縮水がファン装置30に流れ難い適正姿勢であるか否かを報知する。
【選択図】図1
Description
本開示は、可搬式の送風装置に関する。
従来、特許文献1に記載の可搬式の送風装置がある。特許文献1に記載の送風装置は、断熱性を有する保冷容器と、保冷容器の内部に収容される蓄冷材と、保冷容器内の空気を外部に排出するファンとを備えている。蓄冷材は、飲料が入った飲料容器を冷凍したものである。保冷容器の下部には、保冷容器の内部に空気を吸入するための吸気口が形成されている。保冷容器の上部には、保冷容器の内部を通過した空気を外部に吹き出す吹出口が形成されている。ファンは、吹出口に配置されている。ファンは、保冷容器の内部の空気を吸い込むとともに、吸い込んだ空気を吹出口を介して保冷容器の外部に流す。このファンにより生成される空気流により、保冷容器の吸気口から空気が吸い込まれるとともに、この空気が蓄冷材を通過した後、吹出口から吹き出される。この送風装置では、ファンにより送風される空気が保冷容器の内壁面と蓄冷材の外周面との間の隙間を通過する際に、蓄冷材と空気との間で熱交換が行われることにより、空気が冷却される。
ところで、特許文献1に記載の送風装置では、空気と蓄冷材との間の熱交換により空気が冷却されることで、空気中の水分が蓄冷材の外面に凝縮される。すなわち、蓄冷材の外面に凝縮水が生成される。
一方、可搬式の送風装置では、その姿勢を自由に変更することができる。そのため、送風装置の姿勢によっては、蓄冷材の外面に生成された凝縮水がファンに流れる可能性がある。凝縮水がファンに流れると、ファンの電子部品にショート等の異常が生じる可能性があるため、好ましくない。
一方、可搬式の送風装置では、その姿勢を自由に変更することができる。そのため、送風装置の姿勢によっては、蓄冷材の外面に生成された凝縮水がファンに流れる可能性がある。凝縮水がファンに流れると、ファンの電子部品にショート等の異常が生じる可能性があるため、好ましくない。
本開示は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、凝縮水に起因するファン装置の異常の発生を未然に防止することの可能な可搬式の送風装置を提供することにある。
上記課題を解決する可搬式の送風装置(10)は、筒状容器(20)と、ファン装置(30)と、報知部(90)と、を備える。筒状容器は、内部に蓄冷材を収容する空間部(24)を有し、空間部に空気を吸入するための吸入口(221)、及び内部の空気が吹き出される吹出口(214)が形成されている。ファン装置は、吸入口から筒状容器の空間部に吸入された空気を吹出口から吹き出す。報知部は、筒状容器の外周面に設けられ、筒状容器の姿勢が、蓄冷材で生成される凝縮水がファン装置に流れ難い適正姿勢であるか否かを報知する。
この構成によれば、筒状容器の姿勢が適正姿勢でない場合には、その旨が報知部により報知される。これにより、筒状容器の姿勢が適正姿勢でないことをユーザに認知させることができるため、筒状容器の姿勢を適正姿勢に戻す等の対策をユーザに促すことができる。よって、凝縮水に起因するファン装置の異常の発生を未然に防止することが可能となる。
なお、上記手段、及び特許請求の範囲に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本開示によれば、凝縮水に起因するファン装置の異常の発生を未然に防止することの可能な可搬式の送風装置を提供できる。
<第1実施形態>
以下、可搬式の送風装置の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
以下、可搬式の送風装置の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1に示される本実施形態の送風装置10は、持ち運びの可能な可搬式の送風装置である。送風装置10は、筒状容器20と、ファン装置30と、台座40と、蓄冷材50と、支持部材60と、絶縁性部材70と、ホース80と、報知部90とを備えている。
筒状容器20は、本体部21と、上蓋部22と、底蓋部23とを有している。筒状容器20は、例えば合成樹脂により形成される。
筒状容器20は、本体部21と、上蓋部22と、底蓋部23とを有している。筒状容器20は、例えば合成樹脂により形成される。
本体部21は、軸線m1を中心に筒状に形成されている。本体部21の内部は、後述する蓄冷材50が収容される空間部24を有している。以下、軸線m1に平行な方向を「筒状容器20の軸方向」とも称する。本体部21の内周面には、断熱材が被覆されている。なお、本体部21を含め、筒状容器20全体が断熱材により形成されていてもよい。
本体部21の上端部には、雄ねじからなるねじ山が外周面に形成された雄ねじ部210が設けられている。また、本体部21には、雄ねじ部210に対して本体部21の中央寄りに隣接して拡径部211が形成されている。拡径部211は、本体部21の中央部付近の部位よりも外径が大きく形成された部分である。本体部21には、その中央部から拡径部211に至る部分に段差部212が形成されている。送風装置10では、ユーザが段差部212に指等を引っ掛けることにより、ユーザが送風装置10を持ち易くなっている。
本体部21の上端部には、雄ねじからなるねじ山が外周面に形成された雄ねじ部210が設けられている。また、本体部21には、雄ねじ部210に対して本体部21の中央寄りに隣接して拡径部211が形成されている。拡径部211は、本体部21の中央部付近の部位よりも外径が大きく形成された部分である。本体部21には、その中央部から拡径部211に至る部分に段差部212が形成されている。送風装置10では、ユーザが段差部212に指等を引っ掛けることにより、ユーザが送風装置10を持ち易くなっている。
本体部21の下端部にも、雄ねじからなるねじ山が外周面に形成された雄ねじ部213が設けられている。また、本体部21における雄ねじ部213よりも本体部21の中央寄りの部位には、吹出口214が形成されている。吹出口214は、本体部21の内周面から外周面に貫通するように形成されている。筒状容器20の内部の空気は、この吹出口214から筒状容器20の外部に吹き出される。
上蓋部22は、軸線m1を中心に筒状に形成されている。上蓋部22における下端部の内周面には、雌ねじからなるねじ山が形成された雌ねじ部220が設けられている。この雌ねじ部220が本体部21の雄ねじ部210に対してねじ作用により嵌め込まれている。すなわち、上蓋部22は、本体部21の上端部に着脱可能に組み付けられている。
上蓋部22の外周面は、本体部21の拡径部211の外周面と面一となっている。上蓋部22の上端部の開口部は、筒状容器20の外部の空気を筒状容器20の内部に吸入するための吸入口221である。上蓋部22の吸入口221には、その内部空間を格子状に区画するように網目部222が配置されている。網目部222は、上蓋部22の内壁面に一体的に形成されている。網目部222は、筒状容器20の外部から内部への空気の吸入を可能としつつ、その外部から内部への異物の進入を防ぐ部分として機能する。
上蓋部22の吸入口221の中央部には、ファン装置30が装着される装着部223が形成されている。詳しくは、装着部223は、有底円筒状に形成されている。装着部223の開口部の内周面には、その内部に突出する突出爪224が形成されている。この突出爪224にファン装置30の係合部32が係合することにより、ファン装置30が上蓋部22に一体的に組み付けられている。
上蓋部22の内周面には、スイッチ装置31が一体的に設けられている。スイッチ装置31は、ファン装置30の駆動及び停止を切り替えるためのものである。すなわち、ユーザは、網目部222の隙間に指を差し込んでスイッチ装置31をオン/オフさせることにより、ファン装置30の駆動及び停止を切り替えることができる。
ファン装置30は、スイッチ装置31がオン操作された際に、図示しない電池から供給される電力に基づき回転することにより、筒状容器20の外部の空気を吸入口221を介して筒状容器20の内部に吸入する。筒状容器20の内部に吸入された空気は、筒状容器20の吹出口214から筒状容器20の外部に吹き出される。
底蓋部23は、軸線m1を中心に有底筒状に形成されている。底蓋部23の上端部における開口部の内周面には、雌ねじからなるねじ山が形成された雌ねじ部230が設けられている。この雌ねじ部230が本体部21の雄ねじ部213に対してねじ作用により嵌め込まれている。すなわち、底蓋部23は、本体部21の下端部に着脱可能に組み付けられている。
底蓋部23の内周面には、本体部21の径方向内側に突出する突出部232が一体的に形成されている。突出部232は、円環状に形成されている。突出部232には、台座40が着座している。突出部232の基端部には、軸線m1に平行な方向に突出部232を貫通する複数の貫通孔233が形成されている。
台座40は、その下端部から上端部に向かって先細りとなるように筒状に形成されている。台座40の底面は、突出部232に着座している。台座40の上面は、蓄冷材50を載せるための載置面となっている。台座40の下端部には、突出部232の貫通孔233に連通される貫通孔41が形成されている。
蓄冷材50は、例えば飲料水が内部に充填された飲料容器である。蓄冷材50は、ファン装置30により筒状容器20の内部に吸入される空気と熱交換することにより、空気を冷却する。筒状容器20の本体部21から上蓋部22が取り外されることにより、蓄冷材50を本体部21の内部に収容すること、及び蓄冷材50を本体部21の内部から取り出すことが可能となる。筒状容器20の吹出口214から冷風を吹き出すために、蓄冷材50としては、例えば内部に充填されている飲料水等が凍った状態となっている飲料容器が用いられる。
支持部材60は、筒状容器20の内部に収容された蓄冷材50を弾性支持する。図2に示されるように、支持部材60は、軸材61a〜61cと、板材62a〜62cとを有している。支持部材60は、弾性変形可能であって、且つ伝熱性を有するアルミや、ステンレス鋼等の金属材料により形成されている。
軸材61a〜61cは、軸線m1に平行な方向に延びるように棒状に形成されるとともに、軸線m1を中心とする周方向に等角度に配置されている。軸材61a〜61cは筒状容器20の本体部21の内周面に固定されている。
板材62aは、軸材61aと軸材61bとの間に配置されるとともに、それらに一体的に接合されている。板材62bは、軸材61bと軸材61cとの間に配置されるとともに、それらに一体的に接合されている。板材62cは、軸材61cと軸材61aとの間に配置されるとともに、それらに一体的に接合されている。
板材62aは、軸材61aと軸材61bとの間に配置されるとともに、それらに一体的に接合されている。板材62bは、軸材61bと軸材61cとの間に配置されるとともに、それらに一体的に接合されている。板材62cは、軸材61cと軸材61aとの間に配置されるとともに、それらに一体的に接合されている。
支持部材60は、蓄冷材50が取り出されている状態において、筒状容器20の軸方向に直交する断面形状が三角筒状となるように形成されている。蓄冷材50が支持部材60の内部に収容された場合には、支持部材60は、図2に示されるように弾性変形する。すなわち、板材62a〜62cのそれぞれの内周面が蓄冷材50の外周面に接触することにより、板材62a〜62cが、軸線m1を中心とする径方向外側、すなわち筒状容器20の径方向外側に弾性変形する。これにより、板材62a〜62cから蓄冷材50に弾性力が付与されるため、この弾性力により蓄冷材50が支持される。
図1に示されるように、絶縁性部材70は、筒状容器20の外周面における吹出口214の開口部分に固定して設けられている。絶縁性部材70には、吹出口214から吹き出される冷風が流れる流通路71が形成されている。絶縁性部材70は、電気的に絶縁性を有する材料、例えばゴム等により形成されている。
ホース80は、絶縁性部材70に接続されている。すなわち、ホース80には、吹出口214から絶縁性部材70の流通路71を介して冷風が流れ込む。ホース80に流れ込む冷風は、ホース80の内部を通過してホース80の先端部81から吹き出される。ホース80は蛇腹状に形成されている。これにより、ホース80の先端部81から吹き出される冷風の吹き出し方向を任意に変更することが可能となっている。
報知部90は、筒状容器20の本体部21の外周面に設けられている。図3に示されるように、報知部90は、着色部91と、可動部92とを有している。
図4に示されるように、着色部91は、筒状容器20の本体部21に固定して設けられている。着色部91は、軸線m2を中心に円形状に形成されている。図1に示されるように、軸線m2は、筒状容器20の径方向に延びる直線である。図4に示されるように、着色部91は、第1着色領域911と、第2着色領域912とを有している。
図4に示されるように、着色部91は、筒状容器20の本体部21に固定して設けられている。着色部91は、軸線m2を中心に円形状に形成されている。図1に示されるように、軸線m2は、筒状容器20の径方向に延びる直線である。図4に示されるように、着色部91は、第1着色領域911と、第2着色領域912とを有している。
第1着色領域911は、軸線m2を中心とし、且つ中心角θ1の扇形状の領域である。第1着色領域911は、第2着色領域912よりも上蓋部22側に配置されている。軸線m1に平行であって、且つ筒状容器20の本体部21の外周面を通る直線を軸線m3とすると、第1着色領域911は、軸線m3を中心角θ1の二等分線とする扇形状の領域として設定されている。第1着色領域911は、筒状容器20の姿勢が適正姿勢であることを示す色、例えば青に着色されている。
第2着色領域912は、着色部91において第1着色領域911以外の部分に設定されている領域である。第2着色領域912は、筒状容器20の姿勢が適正姿勢でないことを示す色、例えば赤色に着色されている。
図3に示されるように、可動部92は、着色部91の表面を覆うように設けられている。可動部92は、軸部920と、回転部921と、重り922とを有している。
図3に示されるように、可動部92は、着色部91の表面を覆うように設けられている。可動部92は、軸部920と、回転部921と、重り922とを有している。
軸部920は、着色部91の中心から軸線m2に沿って筒状容器20の径方向外側に突出するように設けられている。軸部920は、筒状容器20の本体部21の外周面に固定されている。
回転部921は、着色部91の直径よりも若干大きい直径を有する円形状の部材である。回転部921の中心部は、軸部920に回転可能に連結されている。すなわち、回転部921は、軸線m2を中心に回転可能である。回転部921は、着色部91を覆うように配置されている。回転部921には、軸線m2に平行な方向に貫通する窓部923が形成されている。この窓部923を介して、着色部91の色を部分的に視認することができるようになっている。
回転部921は、着色部91の直径よりも若干大きい直径を有する円形状の部材である。回転部921の中心部は、軸部920に回転可能に連結されている。すなわち、回転部921は、軸線m2を中心に回転可能である。回転部921は、着色部91を覆うように配置されている。回転部921には、軸線m2に平行な方向に貫通する窓部923が形成されている。この窓部923を介して、着色部91の色を部分的に視認することができるようになっている。
重り922は、回転部921において軸部920を挟んで窓部923とは反対側の部位に固定して設けられている。この重り922により、回転部921は、重り922が鉛直方向下方に位置するように軸部920を中心に回転する。
次に、本実施形態の送風装置10の動作例について説明する。
次に、本実施形態の送風装置10の動作例について説明する。
送風装置10をユーザが使用する前の時点では、筒状容器20の内部に蓄冷材50が収容されていない。そのため、送風装置10を使用するための準備として、ユーザは筒状容器20の内部に蓄冷材50を収容する必要がある。すなわち、ユーザは、筒状容器20の本体部21から上蓋部22を取り外した後、本体部21の内部に、より詳しくは支持部材60の内部に蓄冷材50を収容する。この際、支持部材60が図2に示されるように弾性変形することにより、蓄冷材50が支持部材60により弾性支持される。その後、ユーザが筒状容器20の本体部21に上蓋部22を組み付けることにより、送風装置10の使用準備が完了する。
ユーザは、冷風を吹き出す際には、スイッチ装置31をオン操作すればよい。スイッチ装置31がオン操作されると、ファン装置30により筒状容器20の吸入口221から筒状容器20の内部に空気が吸入される。この空気は、図2に示される蓄冷材50の外周面と支持部材60の内周面との間の隙間、及び支持部材60の外周面と筒状容器20の内周面との間の隙間を通過する。
ファン装置30から送風される空気が蓄冷材50の外周面を通過する際、空気と蓄冷材50との間で熱交換が行われることにより冷風が生成される。また、支持部材60が蓄冷材50に接触しているため、蓄冷材50から支持部材60に冷熱が伝達される。よって、ファン装置30から送風される空気が支持部材60の内周面及び外周面を通過する際、空気と支持部材60との間で熱交換が行われることにより、空気が更に冷却される。このようにして生成された冷風は、筒状容器20の吹出口214から絶縁性部材70及びホース80を通じてホース80の先端部81から吹き出される。
一方、空気との熱交換により蓄冷材50の外周面には凝縮水が生成される。この凝縮水は、蓄冷材50の外周面を下方に向かって流れるとともに、台座40の貫通孔41及び突出部232の貫通孔233を通過して筒状容器20の底部231に貯留される。よって、吹出口214から凝縮水が飛散し難くなっている。
ところで、例えば上蓋部22が水平方向よりも鉛直方向下方を向くような姿勢で送風装置10が設置された場合、筒状容器20の底部231に貯留される凝縮水がファン装置30に流れる可能性がある。凝縮水がファン装置30に流れると、ファン装置30の電子部品にショート等の異常が生じる可能性があるため、好ましくない。
この点、本実施形態の送風装置10では、図5に示されるように、上蓋部22が鉛直方向上方を向くような姿勢で送風装置10が設置されている場合、凝縮水は筒状容器20の底部231に貯留された状態であるため、凝縮水がファン装置30に流れる可能性が低い。
また、図6に示されるように、筒状容器20の軸線m1が鉛直方向に対して略45度だけ傾斜するような姿勢で送風装置10が設定されている場合には、筒状容器20の底部231に貯留された凝縮水が本体部21の内部まで進入する可能性はあるものの、凝縮水がファン装置30に流れる可能性が低い。
また、図6に示されるように、筒状容器20の軸線m1が鉛直方向に対して略45度だけ傾斜するような姿勢で送風装置10が設定されている場合には、筒状容器20の底部231に貯留された凝縮水が本体部21の内部まで進入する可能性はあるものの、凝縮水がファン装置30に流れる可能性が低い。
本実施形態の送風装置10では、図5及び図6に示されるような姿勢で送風装置10が設置されている場合、報知部90の窓部923には着色部91の第1着色領域911が位置する。したがって、ユーザは、第1着色領域911に対応する色が窓部923から見えることをもって、筒状容器20の姿勢が適正姿勢であると判断することができる。なお、適正姿勢とは、蓄冷材50で生成された凝縮水がファン装置30に流れ難い筒状容器20の姿勢である。
一方、図7に示されるように、送風装置10の姿勢が図6に示される姿勢よりも更に鉛直方向下方に傾いた場合、筒状容器20の底部231に貯留されている凝縮水の水量によっては、凝縮水がファン装置30に到達する可能性がある。このような状況では、報知部90の窓部923には着色部91の第2着色領域912が位置する。したがって、ユーザは、第2着色領域912に対応する色が窓部923から見えることをもって、筒状容器20の姿勢が適正姿勢でないと判断することができる。
このように、本実施形態の報知部90は、筒状容器20の姿勢が、蓄冷材50で生成された凝縮水がファン装置30に流れ難い適正姿勢であるか否かを報知する部分として機能する。
以上説明した本実施形態の可搬式の送風装置10によれば、以下の(1)〜(3)に示される作用及び効果を得ることができる。
以上説明した本実施形態の可搬式の送風装置10によれば、以下の(1)〜(3)に示される作用及び効果を得ることができる。
(1)筒状容器20の姿勢が適正姿勢でない場合には、その旨が報知部90により報知される。これにより、筒状容器20の姿勢が適正姿勢でないことをユーザに認知させることができるため、筒状容器20の姿勢を適正姿勢に戻す等の対策をユーザに促すことができる。よって、凝縮水に起因するファン装置30の異常の発生を未然に防止することが可能となる。
(2)報知部90は、鉛直方向に対する筒状容器20の姿勢を色の変化により報知することで、筒状容器20の姿勢が適正姿勢であるか否かを報知する。これにより、筒状容器20が適正姿勢であるか否かを報知する構成を簡素な構成で実現することができる。
(3)送風装置10は、筒状容器20の外周面における吹出口214の開口部分に設けられる絶縁性部材70と、絶縁性部材70に接続されるホース80とを備える。これにより、仮に凝縮水がファン装置30に到達することにより漏電が生じた場合でも、ホース80への漏電を絶縁性部材70より遮断することができる。
(3)送風装置10は、筒状容器20の外周面における吹出口214の開口部分に設けられる絶縁性部材70と、絶縁性部材70に接続されるホース80とを備える。これにより、仮に凝縮水がファン装置30に到達することにより漏電が生じた場合でも、ホース80への漏電を絶縁性部材70より遮断することができる。
<第2実施形態>
次に、可搬式の送風装置10の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図8に示されるように、本実施形態の報知部90は、着色部91に代えて、固定接点93を有している。固定接点93は、着色部91の第2着色領域912に対応する領域において軸線m2を中心に円弧状に延びるように配置されている。
次に、可搬式の送風装置10の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図8に示されるように、本実施形態の報知部90は、着色部91に代えて、固定接点93を有している。固定接点93は、着色部91の第2着色領域912に対応する領域において軸線m2を中心に円弧状に延びるように配置されている。
また、本実施形態の回転部921には、窓部923に代えて、可動接点94が設けられている。可動接点94は、回転部921における固定接点93に対向する表面に形成されている。可動接点94は、回転部921の回転により固定接点93の位置まで移動することにより、固定接点93に電気的に接触する。
図9に示されるように、固定接点93には、電池100が電気的に接続されている。また、可動接点94には、鳴動装置110が電気的に接続されている。鳴動装置110は、可動接点94が固定接点93に接触して電池100から電力が供給されることで、警報音を発するように構成されている。
次に、本実施形態の可搬式の送風装置10の動作例について説明する。
本実施形態の送風装置10では、図5及び図6に示されるような姿勢で送風装置10が設置されている場合、可動接点94が固定接点93に接触していない。したがって、鳴動装置110から警報音が発せられない。よって、ユーザは、鳴動装置110から警報音が発せられないことをもって、筒状容器20の姿勢が適正姿勢であると判断することができる。
本実施形態の送風装置10では、図5及び図6に示されるような姿勢で送風装置10が設置されている場合、可動接点94が固定接点93に接触していない。したがって、鳴動装置110から警報音が発せられない。よって、ユーザは、鳴動装置110から警報音が発せられないことをもって、筒状容器20の姿勢が適正姿勢であると判断することができる。
一方、図7に示されるような姿勢で送風装置10が設置されている場合、可動接点94が固定接点93に接触するため、鳴動装置110から警報音が発せられる。したがって、ユーザは、鳴動装置110から警報音が発せられることをもって、筒状容器20の姿勢が適正姿勢でないと判断することができる。
以上説明した本実施形態の可搬式の送風装置10によれば、上記の(1)及び(3)に示される作用及び効果に加え、上記の(2)に代わる作用及び効果として、以下の(4)に示される作用及び効果を得ることができる。
(4)報知部90は、筒状容器20の姿勢が適正姿勢でないことを音により報知する。これにより、筒状容器20の姿勢をユーザに更に認知させ易くなるため、凝縮水に起因するファン装置30の異常の発生を更に防止し易くなる。
(4)報知部90は、筒状容器20の姿勢が適正姿勢でないことを音により報知する。これにより、筒状容器20の姿勢をユーザに更に認知させ易くなるため、凝縮水に起因するファン装置30の異常の発生を更に防止し易くなる。
<第3実施形態>
次に、可搬式の送風装置10の第3実施形態について説明する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図10に示されるように、本実施形態の報知部90は、着色部91に代えて、固定接点95を有している。固定接点95は、着色部91の第1着色領域911に対応する領域において軸線m2を中心に円弧状に延びるように配置されている。
次に、可搬式の送風装置10の第3実施形態について説明する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図10に示されるように、本実施形態の報知部90は、着色部91に代えて、固定接点95を有している。固定接点95は、着色部91の第1着色領域911に対応する領域において軸線m2を中心に円弧状に延びるように配置されている。
また、本実施形態の回転部921には、窓部923に代えて、可動接点96が設けられている。可動接点96は、回転部921における固定接点95に対向する表面に形成されている。可動接点96は、回転部921の回転により固定接点95の位置まで移動することにより、固定接点95に電気的に接触する。
図11に示されるように、固定接点95には、電池100が電気的に接続されている。また、可動接点96には、ファン装置30が電気的に接続されている。
次に、本実施形態の可搬式の送風装置10の動作例について説明する。
次に、本実施形態の可搬式の送風装置10の動作例について説明する。
本実施形態の送風装置10では、図5及び図6に示されるような姿勢で送風装置10が設置されている場合、可動接点96が固定接点95に接触している。よって、ファン装置30は駆動可能である。したがって、ユーザは、ファン装置30が駆動していることをもって筒状容器20の姿勢が適正姿勢であると判断することができる。
一方、図7に示されるような姿勢で送風装置10が設置されている場合、可動接点96が固定接点95に接触しないため、ファン装置30が強制的に停止する。したがって、ユーザは、ファン装置30が強制停止することをもって、筒状容器20の姿勢が適正姿勢でないと判断することができる。
以上説明した本実施形態の可搬式の送風装置10によれば、上記の(1)及び(3)に示される作用及び効果に加え、上記の(2)に代わる作用及び効果として、以下の(5)に示される作用及び効果を得ることができる。
(5)報知部90は、筒状容器20の姿勢が適正姿勢でないことをファン装置30の強制停止により報知する。これにより、筒状容器20の姿勢をユーザに更に認知させ易くなるため、凝縮水に起因するファン装置30の異常の発生を更に防止し易くなる。
(5)報知部90は、筒状容器20の姿勢が適正姿勢でないことをファン装置30の強制停止により報知する。これにより、筒状容器20の姿勢をユーザに更に認知させ易くなるため、凝縮水に起因するファン装置30の異常の発生を更に防止し易くなる。
<他の実施形態>
なお、各実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・第1〜第3実施形態のそれぞれの送風装置10の構成は、互いに組み合わせることが可能である。
なお、各実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・第1〜第3実施形態のそれぞれの送風装置10の構成は、互いに組み合わせることが可能である。
・本開示は上記の具体例に限定されるものではない。上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素、及びその配置、条件、形状等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
10:可搬式の送風装置
20:筒状容器
24:空間部
30:ファン装置
70:絶縁性部材
80:ホース
90:報知部
214:吹出口
221:吸入口
20:筒状容器
24:空間部
30:ファン装置
70:絶縁性部材
80:ホース
90:報知部
214:吹出口
221:吸入口
Claims (5)
- 内部に蓄冷材を収容する空間部(24)を有し、前記空間部に空気を吸入するための吸入口(221)、及び前記空間部から空気が吹き出される吹出口(214)が形成された筒状容器(20)と、
前記吸入口から前記筒状容器の前記空間部に吸入された空気を前記吹出口から吹き出すファン装置(30)と、
前記筒状容器の外周面に設けられ、前記筒状容器の姿勢が、前記蓄冷材で生成される凝縮水が前記ファン装置に流れ難い適正姿勢であるか否かを報知する報知部(90)と、を備える
可搬式の送風装置。 - 前記報知部は、鉛直方向に対する前記筒状容器の姿勢を色の変化により報知することで、前記筒状容器の姿勢が前記適正姿勢であるか否かを報知する
請求項1に記載の可搬式の送風装置。 - 前記報知部は、前記筒状容器の姿勢が前記適正姿勢でないことを音により報知する
請求項1に記載の可搬式の送風装置。 - 前記報知部は、前記筒状容器の姿勢が前記適正姿勢でないことを前記ファン装置の強制停止により報知する
請求項1に記載の可搬式の送風装置。 - 前記筒状容器の外周面における前記吹出口の開口部分に設けられ、前記吹出口から吹き出される冷風が流れる流通路を有する絶縁性部材(70)と、
前記絶縁性部材に接続され、前記吹出口から前記絶縁性部材の流通路を介して冷風が流れ込むホース(80)と、を更に備える
請求項1〜4のいずれか一項に記載の可搬式の送風装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017014607A JP2018123983A (ja) | 2017-01-30 | 2017-01-30 | 可搬式の送風装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017014607A JP2018123983A (ja) | 2017-01-30 | 2017-01-30 | 可搬式の送風装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018123983A true JP2018123983A (ja) | 2018-08-09 |
Family
ID=63109532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017014607A Pending JP2018123983A (ja) | 2017-01-30 | 2017-01-30 | 可搬式の送風装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018123983A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023008348A1 (ja) * | 2020-07-27 | 2023-02-02 | 信春 阿部 | 通風装置 |
-
2017
- 2017-01-30 JP JP2017014607A patent/JP2018123983A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023008348A1 (ja) * | 2020-07-27 | 2023-02-02 | 信春 阿部 | 通風装置 |
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