JP2018123114A - ダルベポエチンを含む液体医薬組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヒトエリスロポエチン(HuEPO)のアミノ酸配列に5つの変更を持ち、過剰にグリコシル化されたエリスロポエチン類似体である、ダルベポエチンを含む安定性を向上させた液体医薬組成物の提供。
【解決手段】ダルベポエチンと、好ましくはトレハロース、マンニトールおよびソルビトールから選択される糖又は糖アルコールと、好ましくはポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールであるポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体とを含む、液体医薬組成物。
【効果】熱及び光安定性の向上した液体医薬組成物の提供が可能となる。
【選択図】なし
【解決手段】ダルベポエチンと、好ましくはトレハロース、マンニトールおよびソルビトールから選択される糖又は糖アルコールと、好ましくはポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールであるポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体とを含む、液体医薬組成物。
【効果】熱及び光安定性の向上した液体医薬組成物の提供が可能となる。
【選択図】なし
Description
本発明は、ダルベポエチンを含む液体医薬組成物等に関する。
遺伝子工学技術および細胞工学技術の最近の進歩により、in vivoで種々の薬理学的作用を示すことが知られるタンパク質を、医療用途の為に大量に製造することが可能となった。そのようなタンパク質として、例えば、エリスロポエチン(EPO)、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)、インターフェロン(アルファ、ベータ、ガンマ、コンセンサス)、腫瘍壊死因子結合タンパク質(TNFbp)、インターロイキン-1受容体アンタゴニスト(IL-1ra)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、角質細胞成長因子(KGF)、幹細胞因子(SCF)、巨核球成長分化因子(MGDF)、オステオプロテギレイン(OPG)、グリア細胞系由来神経栄養因子(GDNF)、肥満タンパク質(OBプロテイン)等が知られている。
ダルベポエチンはヒトエリスロポエチン(HuEPO)のアミノ酸配列中に5つの変更をもつ過剰にグリコシル化されたエリスロポエチン類似体であり、HuEPOのアミノ酸配列に対応する番号付けで30および88番目のアミノ酸残基に2つの追加のN結合炭水化物鎖を含む(特許文献1)。ダルベポエチンは、生化学的にもEPOと区別され、より長い血清半減期とより高いin vivo生物学的活性を有している。
市販の赤血球造血刺激因子製剤(ESA)の1つとしては、ダルベポエチン、ポリソルベート80およびL−メチオニンを含む注射液が知られている。
また、別な市販のESAの1つとして、エポエチン ベータ ペゴル、硫酸ナトリウム、L−メチオニンおよびポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコールを含む注射液が知られている。そして、特許文献2には、多価の荷電無機アニオンとして硫酸ナトリウムを含む、エリスロポエチンタンパク質の液体薬剤組成物が記載されている。
また、別な市販のESAの1つとして、エポエチン ベータ ペゴル、硫酸ナトリウム、L−メチオニンおよびポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコールを含む注射液が知られている。そして、特許文献2には、多価の荷電無機アニオンとして硫酸ナトリウムを含む、エリスロポエチンタンパク質の液体薬剤組成物が記載されている。
現在市販されているダルベポエチンを含む液体医薬組成物は、通常2〜8℃の間である冷蔵より高い温度では不安定である。また、現在市販されているダルベポエチンを含む液体医薬組成物はシリンジ等に充填した形態であり、その水溶液安定性を調べると、光ストレスに対して不安定であることから遮光下での保存条件となっている。
この点、エポエチン ベータ ペゴルを含む製剤においても、遮光および2〜8℃の間での保存条件となっている。
本発明が解決しようとする課題は、安定性を向上させたダルベポエチンを含む液体医薬組成物を提供することである。
この点、エポエチン ベータ ペゴルを含む製剤においても、遮光および2〜8℃の間での保存条件となっている。
本発明が解決しようとする課題は、安定性を向上させたダルベポエチンを含む液体医薬組成物を提供することである。
本発明者らは、上記問題点を鑑み鋭意検討した結果、ダルベポエチンを含む液体医薬組成物において、糖または糖アルコールと、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体と、を含むことにより、安定性を向上させた液体医薬組成物を提供することができることを見出し、本発明を完成した。
本発明は、以下のとおりである。
(1)
ダルベポエチンと、糖または糖アルコールと、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体とを含む、液体医薬組成物。
(2)
糖または糖アルコールがトレハロース、マンニトールおよびソルビトールからなる群から選択される、(1)に記載の液体医薬組成物。
(3)
糖または糖アルコールがマンニトールおよびソルビトールからなる群から選択される、(1)に記載の液体医薬組成物。
(4)
pHが5〜7である、(1)〜(3)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(5)
ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体がポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールである、(1)〜(4)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(6)
トレハロース、マンニトールまたはソルビトール、およびポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを含む、(1)〜(5)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(7)
マンニトールまたはソルビトール、およびポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを含む、(1)〜(5)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(8)
マンニトールまたはソルビトール、およびポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを含み、pHが5〜7である、(1)〜(5)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(9)
pHが好ましくは5.5〜6.4、より好ましくは6.0〜6.4である、(8)に記載の液体医薬組成物。
(10)
ダルベポエチンを1 μg/mL〜5000 μg/mL含む、(1)〜(9)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(11)
糖または糖アルコールを1 mM〜300 mM含む、(1)〜(10)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(12)
ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体を0.001%(w/v)〜1%(w/v)含む、(1)〜(11)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(13)
ダルベポエチンを1 μg/mL〜5000 μg/mL、マンニトールまたはソルビトールを1 mM〜300 mM、およびポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを0.001%(w/v)〜1%(w/v)含む、(1)〜(12)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(14)
ダルベポエチンを1 μg/mL〜5000 μg/mL、マンニトールまたはソルビトールを1 mM〜300 mM、およびポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを0.001%(w/v)〜1%(w/v)含み、pHが5〜7である、(1)〜(12)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(15)
ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体がプルロニックF68、プルロニックF87、プルロニックF108、プルロニックF127、ポロキサマー188、ポロキサマー237、ポロキサマー338およびポロキサマー407からなる群から選択される、好ましくはプルロニックF68およびプルロニックF127からなる群から選択される、(1)〜(14)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(16)
改善された熱安定性を示す、(1)〜(15)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(17)
改善された光安定性を示す、(1)〜(16)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(18)
硫酸ナトリウムを含まない、(1)〜(17)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(19)
硫酸ナトリウムおよび塩化ナトリウムを含まない、(1)〜(17)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(20)
硫酸ナトリウム、塩化ナトリウムおよびメチオニンを含まない、(1)〜(17)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(21)
ダルベポエチンを1 μg/mL〜5000 μg/mL、マンニトールまたはソルビトールを1 mM〜300 mM、およびポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを0.001%(w/v)〜1%(w/v)含み、pHが5〜7であり、硫酸ナトリウムを含まない、(1)〜(17)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(22)
ダルベポエチンを1 μg/mL〜5000 μg/mL、マンニトールまたはソルビトールを1 mM〜300 mM、およびポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを0.001%(w/v)〜1%(w/v)含み、pHが5〜7であり、硫酸ナトリウムおよび塩化ナトリウムを含まない、(1)〜(17)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(23)
ダルベポエチンを1 μg/mL〜5000 μg/mL、マンニトールまたはソルビトールを1 mM〜300 mM、およびポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを0.001%(w/v)〜1%(w/v)含み、pHが5〜7であり、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウムおよびメチオニンを含まない、(1)〜(17)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(24)
ダルベポエチンと、糖または糖アルコールと、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体とを含む、ダルベポエチンを含む液体医薬組成物の保存方法。
(25)
液体医薬組成物が(1)〜(23)のいずれかに記載の液体医薬組成物である、(24)に記載の保存方法。
(26)
糖または糖アルコールと、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体とを含むことによる、ダルベポエチンを含む液体医薬組成物の安定化方法。
(27)
液体医薬組成物が(1)〜(23)のいずれかに記載の液体医薬組成物である、(26)に記載の安定化方法。
(28)
液体医薬組成物の熱安定化である、(26)または(27)に記載の安定化方法。
(29)
液体医薬組成物の光安定化である、(26)〜(28)のいずれかに記載の安定化方法。
(1)
ダルベポエチンと、糖または糖アルコールと、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体とを含む、液体医薬組成物。
(2)
糖または糖アルコールがトレハロース、マンニトールおよびソルビトールからなる群から選択される、(1)に記載の液体医薬組成物。
(3)
糖または糖アルコールがマンニトールおよびソルビトールからなる群から選択される、(1)に記載の液体医薬組成物。
(4)
pHが5〜7である、(1)〜(3)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(5)
ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体がポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールである、(1)〜(4)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(6)
トレハロース、マンニトールまたはソルビトール、およびポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを含む、(1)〜(5)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(7)
マンニトールまたはソルビトール、およびポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを含む、(1)〜(5)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(8)
マンニトールまたはソルビトール、およびポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを含み、pHが5〜7である、(1)〜(5)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(9)
pHが好ましくは5.5〜6.4、より好ましくは6.0〜6.4である、(8)に記載の液体医薬組成物。
(10)
ダルベポエチンを1 μg/mL〜5000 μg/mL含む、(1)〜(9)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(11)
糖または糖アルコールを1 mM〜300 mM含む、(1)〜(10)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(12)
ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体を0.001%(w/v)〜1%(w/v)含む、(1)〜(11)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(13)
ダルベポエチンを1 μg/mL〜5000 μg/mL、マンニトールまたはソルビトールを1 mM〜300 mM、およびポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを0.001%(w/v)〜1%(w/v)含む、(1)〜(12)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(14)
ダルベポエチンを1 μg/mL〜5000 μg/mL、マンニトールまたはソルビトールを1 mM〜300 mM、およびポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを0.001%(w/v)〜1%(w/v)含み、pHが5〜7である、(1)〜(12)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(15)
ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体がプルロニックF68、プルロニックF87、プルロニックF108、プルロニックF127、ポロキサマー188、ポロキサマー237、ポロキサマー338およびポロキサマー407からなる群から選択される、好ましくはプルロニックF68およびプルロニックF127からなる群から選択される、(1)〜(14)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(16)
改善された熱安定性を示す、(1)〜(15)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(17)
改善された光安定性を示す、(1)〜(16)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(18)
硫酸ナトリウムを含まない、(1)〜(17)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(19)
硫酸ナトリウムおよび塩化ナトリウムを含まない、(1)〜(17)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(20)
硫酸ナトリウム、塩化ナトリウムおよびメチオニンを含まない、(1)〜(17)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(21)
ダルベポエチンを1 μg/mL〜5000 μg/mL、マンニトールまたはソルビトールを1 mM〜300 mM、およびポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを0.001%(w/v)〜1%(w/v)含み、pHが5〜7であり、硫酸ナトリウムを含まない、(1)〜(17)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(22)
ダルベポエチンを1 μg/mL〜5000 μg/mL、マンニトールまたはソルビトールを1 mM〜300 mM、およびポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを0.001%(w/v)〜1%(w/v)含み、pHが5〜7であり、硫酸ナトリウムおよび塩化ナトリウムを含まない、(1)〜(17)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(23)
ダルベポエチンを1 μg/mL〜5000 μg/mL、マンニトールまたはソルビトールを1 mM〜300 mM、およびポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを0.001%(w/v)〜1%(w/v)含み、pHが5〜7であり、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウムおよびメチオニンを含まない、(1)〜(17)のいずれかに記載の液体医薬組成物。
(24)
ダルベポエチンと、糖または糖アルコールと、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体とを含む、ダルベポエチンを含む液体医薬組成物の保存方法。
(25)
液体医薬組成物が(1)〜(23)のいずれかに記載の液体医薬組成物である、(24)に記載の保存方法。
(26)
糖または糖アルコールと、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体とを含むことによる、ダルベポエチンを含む液体医薬組成物の安定化方法。
(27)
液体医薬組成物が(1)〜(23)のいずれかに記載の液体医薬組成物である、(26)に記載の安定化方法。
(28)
液体医薬組成物の熱安定化である、(26)または(27)に記載の安定化方法。
(29)
液体医薬組成物の光安定化である、(26)〜(28)のいずれかに記載の安定化方法。
本発明によれば、安定性を向上させたダルベポエチンを含む液体医薬組成物を提供することができる。
本発明の液体医薬組成物は、ダルベポエチンと、糖または糖アルコールと、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体とを含む。
本発明の液体医薬組成物は、糖または糖アルコールと、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体とを含むことにより、液体医薬組成物中のダルベポエチンの安定性を向上させることができる。
本発明の液体医薬組成物は、糖または糖アルコールと、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体とを含むことにより、液体医薬組成物中のダルベポエチンの安定性を向上させることができる。
本発明の液体医薬組成物に用いられるダルベポエチンは、HuEPOの2つの追加グリコシル化部位の各々に結合された追加の炭水化物鎖を含む過グリコシル化EPO類似体である。
ダルベポエチンは通常、公知の遺伝子組換え法により哺乳動物宿主細胞内で発現することができる。具体的には、ダルベポエチンは、例えば、国際公開第95/05365号に記載の方法により製造することができる。
具体的には、ダルベポエチンは、ヒト肝細胞由来のエリスロポエチンの5箇所のアミノ酸残基を変更するように変異させたcDNAをチャイニーズハムスター卵巣細胞に導入し産生させた165個のアミノ酸残基(C800H1300N228O244S5;分子量:18,176.59)からなる糖タンパク質(分子量:約36,000)であり、2つの追加グリコシル化部位の各々に結合された追加の炭水化物鎖を含む過グリコシル化EPO類似体である。ダルベポエチンとして、例えば、図1に示される構造を有するタンパク質が挙げられる。
本発明において、ダルベポエチンとしては、例えば、ダルベポエチン アルファあるいはダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)、またはこれらのバイオ後続品も含まれる。また、国際公開第2003/020299号にて開示されているnovel erythropoiesis stimulating protein、NESP(登録商標)あるいはARANESP(登録商標)、またはこれらのバイオ後続品も本発明のダルベポエチンに含まれる。
ダルベポエチンは通常、公知の遺伝子組換え法により哺乳動物宿主細胞内で発現することができる。具体的には、ダルベポエチンは、例えば、国際公開第95/05365号に記載の方法により製造することができる。
具体的には、ダルベポエチンは、ヒト肝細胞由来のエリスロポエチンの5箇所のアミノ酸残基を変更するように変異させたcDNAをチャイニーズハムスター卵巣細胞に導入し産生させた165個のアミノ酸残基(C800H1300N228O244S5;分子量:18,176.59)からなる糖タンパク質(分子量:約36,000)であり、2つの追加グリコシル化部位の各々に結合された追加の炭水化物鎖を含む過グリコシル化EPO類似体である。ダルベポエチンとして、例えば、図1に示される構造を有するタンパク質が挙げられる。
本発明において、ダルベポエチンとしては、例えば、ダルベポエチン アルファあるいはダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)、またはこれらのバイオ後続品も含まれる。また、国際公開第2003/020299号にて開示されているnovel erythropoiesis stimulating protein、NESP(登録商標)あるいはARANESP(登録商標)、またはこれらのバイオ後続品も本発明のダルベポエチンに含まれる。
本発明の液体医薬組成物において、ダルベポエチンの含有量は特に限定されるものではないが、治療上の実績量を考慮し、液体医薬組成物の容量に対するダルベポエチンの重量比で、好ましくは1 μg/mL〜5000 μg/mLであり、より好ましくは10 μg/mL〜1000 μg/mLであり、さらに好ましくは10 μg/mL〜500 μg/mLである。
本発明において、液体医薬組成物中におけるダルベポエチンの安定性を向上させるために、液体医薬組成物は、糖または糖アルコールを含む。
本発明において、糖とは、構造単位として、ケトースまたはアルドースに分類される還元末端を有する多価アルコール化合物を含む化合物である。
糖としては、特に限定されるものではないが、例えば、グルコース、フルクトース、ラクトースおよびマルトースなどの単糖類、ならびにトレハロースなどの二糖類等が挙げられる。
中では、還元末端を持たない二糖類であることが好ましく、トレハロースが好適に用いられる。
本発明において、糖とは、構造単位として、ケトースまたはアルドースに分類される還元末端を有する多価アルコール化合物を含む化合物である。
糖としては、特に限定されるものではないが、例えば、グルコース、フルクトース、ラクトースおよびマルトースなどの単糖類、ならびにトレハロースなどの二糖類等が挙げられる。
中では、還元末端を持たない二糖類であることが好ましく、トレハロースが好適に用いられる。
本発明において、糖アルコールとは、アルドースのアルデヒド基が還元されてヒドロキシメチル基になった直鎖状の糖由来化合物であり、アルジトールとも呼称される。
糖アルコールとしては、特に限定されるものではないが、例えば、グリセロール、エリスリトール、キシリトール、マンニトール、ソルビトール、マルチトール、還元澱粉糖化物、キシリトール、および還元パラチノース等が挙げられる。
糖アルコールとしては、好ましくはグリセロール、ソルビトール、およびマンニトールであり、より好ましくはマンニトールおよびソルビトールであり、さらに好ましくはマンニトールである。
糖アルコールとしては、特に限定されるものではないが、例えば、グリセロール、エリスリトール、キシリトール、マンニトール、ソルビトール、マルチトール、還元澱粉糖化物、キシリトール、および還元パラチノース等が挙げられる。
糖アルコールとしては、好ましくはグリセロール、ソルビトール、およびマンニトールであり、より好ましくはマンニトールおよびソルビトールであり、さらに好ましくはマンニトールである。
糖または糖アルコールとして、D体およびL体の混合比等において特に限定されるものではなく、D体を用いてもよく、L体を用いてもよく、任意の割合のDL混合物を用いてもよいが、天然に存在する光学活性体を用いることが好ましい。
本発明の液体医薬組成物において、糖または糖アルコールの含有量は特に限定されるものではないが、糖または糖アルコールが注射用に適合させるための浸透圧調整剤(等張化剤)としても意図され得るため、液体医薬組成物中の糖または糖アルコールの濃度として、好ましくは1 mM〜300 mMであり、より好ましくは100 mM〜300 mMである。
本発明において、液体医薬組成物中におけるダルベポエチンの安定性を向上させるために、液体医薬組成物は、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体を含む。
本発明において、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体とは、エチレンオキシドとプロピレンオキシドをそれぞれ単量体単位としたブロック共重合体であり、ポロキサマー、コリフォール、プルロニックまたはルトロールとも呼称される。
ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールであるプルロニックF68、プルロニックF87、プルロニックF108、プルロニックF127、ポロキサマー188、ポロキサマー237、ポロキサマー338およびポロキサマー407等が挙げられる。
ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体としては、好ましくはプルロニックF68およびプルロニックF127である。
本発明において、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体とは、エチレンオキシドとプロピレンオキシドをそれぞれ単量体単位としたブロック共重合体であり、ポロキサマー、コリフォール、プルロニックまたはルトロールとも呼称される。
ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールであるプルロニックF68、プルロニックF87、プルロニックF108、プルロニックF127、ポロキサマー188、ポロキサマー237、ポロキサマー338およびポロキサマー407等が挙げられる。
ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体としては、好ましくはプルロニックF68およびプルロニックF127である。
本発明の液体医薬組成物において、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体の含有量は特に限定されるものではないが、液体医薬組成物中におけるダルベポエチンの安定性の観点で、液体医薬組成物の容量に対するポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体の重量の百分率割合として、好ましくは1%(w/v)以下であり、より好ましくは0.1%(w/v)以下であり、さらに好ましくは0.05%(w/v)以下である。当該含有量は、好ましくは0.001%(w/v)以上であり、より好ましくは0.005%(w/v)以上である。
本発明の液体医薬組成物において、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体の含有量は、好ましくは0.001%(w/v)〜1%(w/v)であり、当該範囲内で好適な上限下限値を取り得る。
本発明の液体医薬組成物において、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体の含有量は、好ましくは0.001%(w/v)〜1%(w/v)であり、当該範囲内で好適な上限下限値を取り得る。
本発明においては、ダルベポエチンを含む液体医薬組成物において、糖または糖アルコールとポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体とを含むことにより、安定性を向上させたダルベポエチンを含む液体医薬組成物となる。
一般に、ダルベポエチンは、冷蔵(2〜8℃)で貯蔵され、室温では貯蔵されていない。ダルベポエチンは、室温付近の温度、例えば25℃で、長期、例えば、数か月または6ヵ月以上貯蔵することにより、分解する。
また、ダルベポエチンは、光ストレスに対してダルベポエチンの分解がもたらされるため、遮光下の保存条件にて製品化されている。
ダルベポエチンの分解とは、タンパク質分子の物理変化(例えば凝集)および/または化学変化(例えば酸化)を意味する。ダルベポエチンが分解することにより、薬物の効果が低下し、そしてヒトへの注射後に有害な副作用を誘導することも考えられる。
本発明の液体医薬組成物は、保存環境下において、ダルベポエチンの安定性が向上された組成物である。
一般に、ダルベポエチンは、冷蔵(2〜8℃)で貯蔵され、室温では貯蔵されていない。ダルベポエチンは、室温付近の温度、例えば25℃で、長期、例えば、数か月または6ヵ月以上貯蔵することにより、分解する。
また、ダルベポエチンは、光ストレスに対してダルベポエチンの分解がもたらされるため、遮光下の保存条件にて製品化されている。
ダルベポエチンの分解とは、タンパク質分子の物理変化(例えば凝集)および/または化学変化(例えば酸化)を意味する。ダルベポエチンが分解することにより、薬物の効果が低下し、そしてヒトへの注射後に有害な副作用を誘導することも考えられる。
本発明の液体医薬組成物は、保存環境下において、ダルベポエチンの安定性が向上された組成物である。
本発明の液体医薬組成物における「安定性が向上」とは、ダルベポエチンがより安定に液体医薬組成物中に存在し得ることを意味し、ダルベポエチンの分解が抑制されていることを意味する。
具体的には、本発明の液体医薬組成物においては、冷蔵温度(2〜8℃)を超える温度、例えば、室温や40℃において、ダルベポエチンの保存安定性が改善され、また、光ストレスが与えられた状態、例えば白色灯散光下において、ダルベポエチンの保存安定性が改善される。
具体的には、本発明の液体医薬組成物においては、冷蔵温度(2〜8℃)を超える温度、例えば、室温や40℃において、ダルベポエチンの保存安定性が改善され、また、光ストレスが与えられた状態、例えば白色灯散光下において、ダルベポエチンの保存安定性が改善される。
本発明においては、ダルベポエチンと、糖または糖アルコールと、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体とを含む液体医薬組成物とすることによる、ダルベポエチンの保存方法をも提供する。
また、本発明においては、ダルベポエチンと、糖または糖アルコールと、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体とを含む液体医薬組成物とすることによる、液体医薬組成物中のダルベポエチンの安定化方法をも提供する。
本発明は、ダルベポエチンと、糖または糖アルコールと、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体とを含む、ダルベポエチンを含む液体医薬組成物の保存方法、あるいは糖アルコールとポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体を含むことによる、ダルベポエチンを含む液体医薬組成物の安定化方法にも関する。
本発明の液体医薬組成物においては、好適には、改善された熱安定性を示し、また、改善された光安定性を示す。より好適には、本発明の液体医薬組成物は、改善された熱安定性と改善された光安定性の双方を示す。
また、本発明においては、ダルベポエチンと、糖または糖アルコールと、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体とを含む液体医薬組成物とすることによる、液体医薬組成物中のダルベポエチンの安定化方法をも提供する。
本発明は、ダルベポエチンと、糖または糖アルコールと、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体とを含む、ダルベポエチンを含む液体医薬組成物の保存方法、あるいは糖アルコールとポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体を含むことによる、ダルベポエチンを含む液体医薬組成物の安定化方法にも関する。
本発明の液体医薬組成物においては、好適には、改善された熱安定性を示し、また、改善された光安定性を示す。より好適には、本発明の液体医薬組成物は、改善された熱安定性と改善された光安定性の双方を示す。
本発明の液体医薬組成物、液体医薬組成物の保存方法および液体医薬組成物の安定化方法により、ダルベポエチンを含む液体医薬組成物を冷蔵庫や遮光条件、遮光性容器もしくは遮光包装を使用することなく、長期にわたり有意に分解することなく貯蔵することができる。
本発明の液体医薬組成物による投薬頻度は、1週間あたり3回未満である。投薬頻度は、1週間あたり2回、1週間あたり1回、あるいは1週間あたり1回未満、例えば隔週ごとに1回、1ヶ月あたり1回または2ヶ月ごとに1回であってよい。
本発明の液体医薬組成物は、赤血球の減少が起こるすべての症状、例えば、腎機能の低下もしくは喪失、慢性腎不全症、骨髄抑制治療、癌、ウイルス感染、慢性疾患、および外科手術中の過度の血液損失において使用できる。
本発明の液体医薬組成物は、赤血球の減少が起こるすべての症状、例えば、腎機能の低下もしくは喪失、慢性腎不全症、骨髄抑制治療、癌、ウイルス感染、慢性疾患、および外科手術中の過度の血液損失において使用できる。
本発明の液体医薬組成物のpHは、好ましくは5〜7である。中でも、液体医薬組成物のpHは、好適には、5.5〜6.4であり、より好適には、6.0〜6.4である。
本発明の液体医薬組成物のpHは、特に限定されるものではないが、例えば、日本薬局方のpH測定法に準じて測定される。pHの測定には、市販のpH計を用いることができ、例えば、HM-60G(東亜電波工業)を用いる。
本発明の液体医薬組成物のpHは、特に限定されるものではないが、例えば、日本薬局方のpH測定法に準じて測定される。pHの測定には、市販のpH計を用いることができ、例えば、HM-60G(東亜電波工業)を用いる。
本発明の液体医薬組成物は、所望する範囲内に溶液のpHを維持するために、pH調整剤および/またはpH緩衝剤をさらに含んでもよい。
pH調整剤としては、前述のpHを調整する目的で用いられるものであれば特に限定されるものではないが、例えば、塩酸、水酸化ナトリウム、およびコハク酸、ならびにそれらの塩等が挙げられる。
pH緩衝剤としては、特に限定されるものではなく医薬的に許容可能な公知のpH緩衝剤を用いることができるが、例えば、リン酸ナトリウムもしくはリン酸カリウムまたはそれらの一水素塩もしくは二水素塩等、クエン酸ナトリウム、クエン酸、コハク酸ナトリウム、およびコハク酸等が挙げられる。
本発明の液体医薬組成物において、液体医薬組成物がpH緩衝剤を含む場合、pH緩衝剤の含有量は特に限定されるものではないが、液体医薬組成物中の濃度として、好ましくは1 mM〜100 mMであり、より好ましくは10 mM〜50 mMである。
pH調整剤とpH緩衝剤は、pH調整剤を2種以上用いてもよく、pH緩衝剤を2種以上用いてもよく、それぞれ1種以上のpH調整剤とpH緩衝剤を併用して用いてもよい。
好ましい実施態様において、pH緩衝剤はリン酸緩衝液またはリン酸/クエン酸緩衝液であり、さらに好ましくは10 mM〜50 mMのリン酸緩衝剤または10 mM〜50 mMのリン酸/クエン酸緩衝剤を含むことを特徴とする。pH緩衝剤に含まれるクエン酸としては10 mM以下が好ましく、5 mM以下がより好ましい。
pH調整剤としては、前述のpHを調整する目的で用いられるものであれば特に限定されるものではないが、例えば、塩酸、水酸化ナトリウム、およびコハク酸、ならびにそれらの塩等が挙げられる。
pH緩衝剤としては、特に限定されるものではなく医薬的に許容可能な公知のpH緩衝剤を用いることができるが、例えば、リン酸ナトリウムもしくはリン酸カリウムまたはそれらの一水素塩もしくは二水素塩等、クエン酸ナトリウム、クエン酸、コハク酸ナトリウム、およびコハク酸等が挙げられる。
本発明の液体医薬組成物において、液体医薬組成物がpH緩衝剤を含む場合、pH緩衝剤の含有量は特に限定されるものではないが、液体医薬組成物中の濃度として、好ましくは1 mM〜100 mMであり、より好ましくは10 mM〜50 mMである。
pH調整剤とpH緩衝剤は、pH調整剤を2種以上用いてもよく、pH緩衝剤を2種以上用いてもよく、それぞれ1種以上のpH調整剤とpH緩衝剤を併用して用いてもよい。
好ましい実施態様において、pH緩衝剤はリン酸緩衝液またはリン酸/クエン酸緩衝液であり、さらに好ましくは10 mM〜50 mMのリン酸緩衝剤または10 mM〜50 mMのリン酸/クエン酸緩衝剤を含むことを特徴とする。pH緩衝剤に含まれるクエン酸としては10 mM以下が好ましく、5 mM以下がより好ましい。
本発明の液体医薬組成物は、医薬的に許容可能な公知の添加剤を含んでもよい。
等張化剤としては、例えば、塩化ナトリウムおよび塩化カリウムなどの無機塩類、デキストラン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ならびにニコチン酸アミド等が挙げられる。
無痛化剤としては、例えば、イノシトール、クロロブタノール、プロピレングリコール、ベンジルアルコール、リドカイン、および硫酸マグネシウム等が挙げられる。
保存剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸メチルおよびパラオキシ安息香酸エチルなどのパラベン類、安息香酸、エタノール、エデト酸四ナトリウム、サリチル酸、ソルビトール、ソルビン酸、グリセリン、クロロブタノール、フェノール、プロピレングリコール、ならびにベンジルアルコール等が挙げられる。
粘稠剤としては、例えば、ヒドロキシプロピルセルロースおよびヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのセルロースアルキルエーテル類、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、ゼラチン、デキストラン、デキストリン、ポリエチレングリコール、ならびにポリビニルアルコール等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、システイン、メチオニン、アセチルシステイン、およびアスコルビン酸等が挙げられ、好ましくはメチオニンである。
その他、安定化剤としては、例えば、硫酸ナトリウムなどの無機塩類等が挙げられる。
本発明の液体医薬組成物において、例えば酸化防止剤、好ましくはメチオニンを含有する場合、酸化防止剤またはメチオニンの含有量は、好ましくは0.5 mM〜50 mMであり、より好ましくは1 mM〜10 mMである。
等張化剤としては、例えば、塩化ナトリウムおよび塩化カリウムなどの無機塩類、デキストラン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ならびにニコチン酸アミド等が挙げられる。
無痛化剤としては、例えば、イノシトール、クロロブタノール、プロピレングリコール、ベンジルアルコール、リドカイン、および硫酸マグネシウム等が挙げられる。
保存剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸メチルおよびパラオキシ安息香酸エチルなどのパラベン類、安息香酸、エタノール、エデト酸四ナトリウム、サリチル酸、ソルビトール、ソルビン酸、グリセリン、クロロブタノール、フェノール、プロピレングリコール、ならびにベンジルアルコール等が挙げられる。
粘稠剤としては、例えば、ヒドロキシプロピルセルロースおよびヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのセルロースアルキルエーテル類、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、ゼラチン、デキストラン、デキストリン、ポリエチレングリコール、ならびにポリビニルアルコール等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、システイン、メチオニン、アセチルシステイン、およびアスコルビン酸等が挙げられ、好ましくはメチオニンである。
その他、安定化剤としては、例えば、硫酸ナトリウムなどの無機塩類等が挙げられる。
本発明の液体医薬組成物において、例えば酸化防止剤、好ましくはメチオニンを含有する場合、酸化防止剤またはメチオニンの含有量は、好ましくは0.5 mM〜50 mMであり、より好ましくは1 mM〜10 mMである。
本発明の液体医薬組成物は、医薬的に許容可能な公知の添加剤を含んでもよいが、糖または糖アルコールと、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体とを含むことにより、硫酸ナトリウムを含まない組成物、硫酸ナトリウムおよび塩化ナトリウムを含まない組成物、または硫酸ナトリウム、塩化ナトリウムおよびメチオニンを含まない組成物とすることができる。
本発明の液体医薬組成物は、医薬的に許容可能な公知の溶媒を含む。
溶媒としては、特に限定されるものではないが、例えば、水およびアルコール等が挙げられ、好ましくは注射用水などの水である。
本発明の液体医薬組成物は、ダルベポエチンと、糖または糖アルコールと、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体とを含み、溶媒を含むことで、好ましくは溶液として存在する液体状の組成物である。
溶媒としては、特に限定されるものではないが、例えば、水およびアルコール等が挙げられ、好ましくは注射用水などの水である。
本発明の液体医薬組成物は、ダルベポエチンと、糖または糖アルコールと、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体とを含み、溶媒を含むことで、好ましくは溶液として存在する液体状の組成物である。
本発明の液体医薬組成物は、例えば無菌ろ過などの一般的な手法により滅菌した後、無菌的環境下でアンプル、バイアル、シリンジなどの注射剤容器中に封入することにより注射剤として使用することができる。
注射剤容器中に封入する際に、窒素やアルゴンなどの不活性ガスを用いて容器空間部のガス置換を施してもよい。
注射剤容器中に封入する際に、窒素やアルゴンなどの不活性ガスを用いて容器空間部のガス置換を施してもよい。
本発明の液体医薬組成物は、好ましくは、水溶液として、1 mLあたり10 μg〜500 μgのダルベポエチン、100〜300 mMのマンニトールと0.1%(w/v)以下のプルロニックF68を含み、所望により、10 mM〜50 mMのリン酸緩衝液(pH6.0〜6.4)または10 mM〜50 mMのリン酸/クエン酸緩衝液(pH6.0〜6.4)を含む。
本発明の液体医薬組成物は、0.5 mM〜50 mMのメチオニンを含む液体医薬組成物としてもよく、その場合、硫酸ナトリウムを含まない、あるいは硫酸ナトリウムおよび塩化ナトリウムを含まない液体医薬組成物としてもよい。
各成分の含有量は、上述した好のましい含有量の範囲内において適宜選択される。
本発明の液体医薬組成物においてメチオニンを含む場合、メチオニンの酸化を抑制するために、窒素重層を行ってもよい。窒素重層は、充填工程中に窒素で掃気することによってバイアルまたは前もって充填された注射器の上部空間に導入可能である。
本発明の液体医薬組成物は、0.5 mM〜50 mMのメチオニンを含む液体医薬組成物としてもよく、その場合、硫酸ナトリウムを含まない、あるいは硫酸ナトリウムおよび塩化ナトリウムを含まない液体医薬組成物としてもよい。
各成分の含有量は、上述した好のましい含有量の範囲内において適宜選択される。
本発明の液体医薬組成物においてメチオニンを含む場合、メチオニンの酸化を抑制するために、窒素重層を行ってもよい。窒素重層は、充填工程中に窒素で掃気することによってバイアルまたは前もって充填された注射器の上部空間に導入可能である。
本発明の液体医薬組成物は、医薬的に許容可能な溶媒に、ダルベポエチン、糖または糖アルコールおよびポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体を順次混合することにより製造することができる。添加剤等他の成分を含めた混合する順番や、pHの調整は適宜調整して行うことができる。
本発明においては、液体医薬組成物が提供されるが、液体医薬組成物を凍結乾燥した凍結乾燥品としても流通し得、凍結乾燥製剤に医薬的に許容可能な溶媒を添加して、本発明の液体医薬組成物とすることもできる。
本発明においては、液体医薬組成物が提供されるが、液体医薬組成物を凍結乾燥した凍結乾燥品としても流通し得、凍結乾燥製剤に医薬的に許容可能な溶媒を添加して、本発明の液体医薬組成物とすることもできる。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
処方1〜処方3の組成物(薬液)を調製した。
処方1:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ(協和発酵キリン)、20 mM リン酸二水素ナトリウム(和光純薬)、5 mM クエン酸(和光純薬)、1 mM L-メチオニン(シグマアルドリッチ)、245 mM D-マンニトール(三菱商事フードテック)、0.01%(w/v) プルロニックF68(シグマアルドリッチ)、pH 6.2
処方2:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、20 mM リン酸二水素ナトリウム、1 mM L-メチオニン、245 mM D-マンニトール、0.005%(w/v) ポリソルベート80(日油)、pH 6.2
処方3:
40 μg/mLダルベポエチン アルファ、20 mMリン酸二水素ナトリウム、1 mM L-メチオニン、122 mM塩化ナトリウム(太平化学)、0.005%(w/v) ポリソルベート80、pH 6.2
1 mol/L水酸化ナトリウム溶液(和光純薬)をpH調節剤として用いて、pHを調節し、適当な量の注射用水(大塚製薬、日局蒸留水)を用いて、処方1〜処方3の含有量となるように各成分を室温で混合して薬液を調製した。
pH計(HM-60G、東亜電波工業)を用いて薬液のpHを確認した。得られた薬液を孔径0.2μmのフィルター(材質ポリエーテルスルホン、メルクミリポア)でろ過した後、ガラス製バイアル(大和特殊硝子、Type1)に充填し、ブチルゴム製のゴム栓(大協精工、D713)で密栓した。
処方1:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ(協和発酵キリン)、20 mM リン酸二水素ナトリウム(和光純薬)、5 mM クエン酸(和光純薬)、1 mM L-メチオニン(シグマアルドリッチ)、245 mM D-マンニトール(三菱商事フードテック)、0.01%(w/v) プルロニックF68(シグマアルドリッチ)、pH 6.2
処方2:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、20 mM リン酸二水素ナトリウム、1 mM L-メチオニン、245 mM D-マンニトール、0.005%(w/v) ポリソルベート80(日油)、pH 6.2
処方3:
40 μg/mLダルベポエチン アルファ、20 mMリン酸二水素ナトリウム、1 mM L-メチオニン、122 mM塩化ナトリウム(太平化学)、0.005%(w/v) ポリソルベート80、pH 6.2
1 mol/L水酸化ナトリウム溶液(和光純薬)をpH調節剤として用いて、pHを調節し、適当な量の注射用水(大塚製薬、日局蒸留水)を用いて、処方1〜処方3の含有量となるように各成分を室温で混合して薬液を調製した。
pH計(HM-60G、東亜電波工業)を用いて薬液のpHを確認した。得られた薬液を孔径0.2μmのフィルター(材質ポリエーテルスルホン、メルクミリポア)でろ過した後、ガラス製バイアル(大和特殊硝子、Type1)に充填し、ブチルゴム製のゴム栓(大協精工、D713)で密栓した。
バイアルに充填した薬液を60℃で1週間保存した。
保存後の薬液を用いて、会合体組成比をサイズ排除クロマトグラフィー(使用機器:島津製作所製「LC-10Avp」、測定波長:210 nm)で測定し、酸化体組成比を逆相クロマトグラフィー(使用機器:島津製作所製「LC-20A」、測定波長:210 nm)で測定した。逆相クロマトグラフィーは、市販のトリプシンによりダルベポエチンを処理し、得られたペプチドを逆相クロマトグラフィーにより分離した。
保存後の薬液中の会合体組成比および酸化体組成比の測定結果を表1に示す。
保存後の薬液を用いて、会合体組成比をサイズ排除クロマトグラフィー(使用機器:島津製作所製「LC-10Avp」、測定波長:210 nm)で測定し、酸化体組成比を逆相クロマトグラフィー(使用機器:島津製作所製「LC-20A」、測定波長:210 nm)で測定した。逆相クロマトグラフィーは、市販のトリプシンによりダルベポエチンを処理し、得られたペプチドを逆相クロマトグラフィーにより分離した。
保存後の薬液中の会合体組成比および酸化体組成比の測定結果を表1に示す。
プルロニックF127(シグマアルドリッチ)およびトレハロース(東京化成工業)を用いて、処方1と同様にして、処方4および処方5の組成物(薬液)を調製した。
処方4:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、20 mM リン酸二水素ナトリウム、5 mM クエン酸、1 mM L-メチオニン、245 mM D-マンニトール、0.01%(w/v) プルロニックF127、pH 6.2
処方5:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、10 mMリン酸二水素ナトリウム、5 mMクエン酸、1 mM L-メチオニン、280 mMトレハロース、0.01%(w/v) プルロニックF68、pH 6.2
処方4:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、20 mM リン酸二水素ナトリウム、5 mM クエン酸、1 mM L-メチオニン、245 mM D-マンニトール、0.01%(w/v) プルロニックF127、pH 6.2
処方5:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、10 mMリン酸二水素ナトリウム、5 mMクエン酸、1 mM L-メチオニン、280 mMトレハロース、0.01%(w/v) プルロニックF68、pH 6.2
バイアルに充填した薬液を40℃で2ヵ月および3ヵ月保存し、処方1と同様にして、酸化体組成比を測定した。
保存後の薬液中の酸化体組成比の測定結果を表2に示す。
保存後の薬液中の酸化体組成比の測定結果を表2に示す。
ポリソルベート80またはプルロニックF68を用いて、処方1と同様にして、処方6〜処方13の組成物(薬液)を調製した。
処方6:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、20 mM リン酸二水素ナトリウム、245 mM D-マンニトール、0.005%(w/v) ポリソルベート80、pH 6.2
処方7:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、20 mM リン酸二水素ナトリウム、245 mM D-マンニトール、0.01%(w/v) ポリソルベート80、pH 6.2
処方8:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、20 mM リン酸二水素ナトリウム、245 mM D-マンニトール、0.1%(w/v) ポリソルベート80、pH 6.2
処方9:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、20 mM リン酸二水素ナトリウム、245 mM D-マンニトール、0.005%(w/v) プルロニックF68、pH 6.2
処方10:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、20 mM リン酸二水素ナトリウム、245 mM D-マンニトール、0.01%(w/v) プルロニックF68、pH 6.2
処方11:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、20 mM リン酸二水素ナトリウム、245 mM D-マンニトール、0.05%(w/v) プルロニックF68、pH 6.2
処方12:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、20 mM リン酸二水素ナトリウム、245 mM D-マンニトール、0.1%(w/v) プルロニックF68、pH 6.2
処方13:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、20 mM リン酸二水素ナトリウム、122 mM 塩化ナトリウム、0.1%(w/v) プルロニックF68、pH 6.2
処方6:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、20 mM リン酸二水素ナトリウム、245 mM D-マンニトール、0.005%(w/v) ポリソルベート80、pH 6.2
処方7:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、20 mM リン酸二水素ナトリウム、245 mM D-マンニトール、0.01%(w/v) ポリソルベート80、pH 6.2
処方8:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、20 mM リン酸二水素ナトリウム、245 mM D-マンニトール、0.1%(w/v) ポリソルベート80、pH 6.2
処方9:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、20 mM リン酸二水素ナトリウム、245 mM D-マンニトール、0.005%(w/v) プルロニックF68、pH 6.2
処方10:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、20 mM リン酸二水素ナトリウム、245 mM D-マンニトール、0.01%(w/v) プルロニックF68、pH 6.2
処方11:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、20 mM リン酸二水素ナトリウム、245 mM D-マンニトール、0.05%(w/v) プルロニックF68、pH 6.2
処方12:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、20 mM リン酸二水素ナトリウム、245 mM D-マンニトール、0.1%(w/v) プルロニックF68、pH 6.2
処方13:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、20 mM リン酸二水素ナトリウム、122 mM 塩化ナトリウム、0.1%(w/v) プルロニックF68、pH 6.2
バイアルに充填した薬液を40℃で1ヵ月および2ヵ月保存し、処方1と同様にして、酸化体組成比を測定した。
保存後の薬液中の酸化体組成比の測定結果を表3に示す。
保存後の薬液中の酸化体組成比の測定結果を表3に示す。
バイアルに充填した薬液を白色蛍光灯総照度120万lx・hで保存し、処方1と同様にして、会合体組成比および酸化体組成比を測定した。
保存後の薬液中の会合体組成比および酸化体組成比の測定結果を表4に示す。
保存後の薬液中の会合体組成比および酸化体組成比の測定結果を表4に示す。
D-マンニトールおよび硫酸ナトリウム(和光純薬)を用いて、処方14〜処方16の組成物(薬液)を調製した。
処方14:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、20 mM リン酸二水素ナトリウム、165 mM D-マンニトール、0.01%(w/v) プルロニックF68、pH 6.2
処方15:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、20 mM リン酸二水素ナトリウム、40 mM 硫酸ナトリウム、165 mM D-マンニトール、0.01%(w/v) プルロニックF68、pH 6.2
処方16:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、10 mM リン酸二水素ナトリウム、40 mM 硫酸ナトリウム、10 mM L-メチオニン、165 mM D-マンニトール、0.01%(w/v) プルロニックF68、pH 6.2
処方14:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、20 mM リン酸二水素ナトリウム、165 mM D-マンニトール、0.01%(w/v) プルロニックF68、pH 6.2
処方15:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、20 mM リン酸二水素ナトリウム、40 mM 硫酸ナトリウム、165 mM D-マンニトール、0.01%(w/v) プルロニックF68、pH 6.2
処方16:
40 μg/mL ダルベポエチン アルファ、10 mM リン酸二水素ナトリウム、40 mM 硫酸ナトリウム、10 mM L-メチオニン、165 mM D-マンニトール、0.01%(w/v) プルロニックF68、pH 6.2
バイアルに充填した薬液を60℃で1週間、または60℃で8日間および40℃で3ヵ月保存し、処方1と同様にして、会合体組成比および酸化体組成比を測定した。
保存後の薬液中の会合体組成比および酸化体組成比の測定結果を表5および6に示す。
保存後の薬液中の会合体組成比および酸化体組成比の測定結果を表5および6に示す。
Claims (16)
- ダルベポエチンと、糖または糖アルコールと、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体とを含む、液体医薬組成物。
- 糖または糖アルコールがトレハロース、マンニトールおよびソルビトールからなる群から選択される、請求項1に記載の液体医薬組成物。
- 糖または糖アルコールがマンニトールおよびソルビトールからなる群から選択される、請求項1に記載の液体医薬組成物。
- pHが5〜7である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体医薬組成物。
- ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体がポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体医薬組成物。
- マンニトールまたはソルビトール、およびポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体医薬組成物。
- ダルベポエチンを1 μg/mL〜5000 μg/mL含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の液体医薬組成物。
- 糖または糖アルコールを1 mM〜300 mM含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の液体医薬組成物。
- ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体を0.001%(w/v)〜1%(w/v)含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の液体医薬組成物。
- ダルベポエチンを1 μg/mL〜5000 μg/mL、マンニトールまたはソルビトールを1 mM〜300 mM、およびポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを0.001%(w/v)〜1%(w/v)含み、pHが5〜7である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の液体医薬組成物。
- 改善された熱安定性を示す、請求項1〜10のいずれか1項に記載の液体医薬組成物。
- 改善された光安定性を示す、請求項1〜11のいずれか1項に記載の液体医薬組成物。
- ダルベポエチンと、糖または糖アルコールと、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体とを含む、ダルベポエチンを含む液体医薬組成物の保存方法。
- 糖または糖アルコールと、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロック共重合体とを含むことによる、ダルベポエチンを含む液体医薬組成物の安定化方法。
- 液体医薬組成物の熱安定化である、請求項14に記載の安定化方法。
- 液体医薬組成物の光安定化である、請求項14または15に記載の安定化方法。
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