JP2018122322A - 鉛フリーはんだ合金、ソルダペースト、電子回路基板及び電子制御装置 - Google Patents

鉛フリーはんだ合金、ソルダペースト、電子回路基板及び電子制御装置 Download PDF

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正也 新井
健 中野
Ken Nakano
健 中野
司 勝山
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司 勝山
裕里加 宗川
Yurika MUNEKAWA
裕里加 宗川
大輔 丸山
Daisuke Maruyama
大輔 丸山
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貴則 嶋崎
Takanori Shimazaki
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Abstract

【課題】 寒暖の差が激しく、振動が負荷されるような過酷な環境下においてもはんだ接合部の亀裂進展の抑制、はんだ接合部による電子部品の電極剥離現象の抑制及び固相線温度・液相線温度の低下を実現でき、またNi/Pd/Auめっきがなされていない電子部品を用いてはんだ接合をした場合においても界面付近における亀裂進展を抑制することのできる鉛フリーはんだ合金、ソルダペースト並びに当該ソルダペーストを用いて形成されるはんだ接合部を有する電子回路基板及び電子制御装置の提供。【解決手段】 Biを31質量%以上59質量%以下と、Agを1質量%以上3質量%以下含み、残部がSnからなることを特徴とする鉛フリーはんだ合金。【選択図】図1

Description

本発明は、鉛フリーはんだ合金、ソルダペースト、並びにソルダペーストを用いて形成されるはんだ接合部を有する電子回路基板及び電子制御装置に関する。
プリント配線板やシリコンウエハといった基板上に形成される電子回路に電子部品を接合するには、はんだ合金を用いたはんだ接合方法が採用されている。従来、このはんだ合金には鉛を使用するのが一般的であった。しかし環境負荷の観点からRoHS指令等によって鉛の使用が制限されたため、近年では鉛を含有しない、所謂鉛フリーはんだ合金によるはんだ接合方法が一般的になりつつある。
この鉛フリーはんだ合金としては、例えばSn−Cu系、Sn−Ag−Cu系、Sn−Bi系、Sn−Zn系はんだ合金等がよく知られている。その中でもテレビ、携帯電話等に使用される民生用電子機器や自動車に搭載される車載用電子機器には、Sn−3Ag−0.5Cuはんだ合金が多く使用されている。
鉛フリーはんだ合金は、鉛含有はんだ合金と比較してはんだ付性が多少劣るものの、フラックスやはんだ付装置の改良によってこのはんだ付性の問題はカバーされている。そのため、例えば車載用電子回路基板であっても、自動車の車室内のように寒暖差はあるものの比較的穏やかな環境下に置かれるものにおいては、Sn−3Ag−0.5Cuはんだ合金を用いて形成したはんだ接合部でも大きな問題は生じていない。
しかし近年では、例えば電子制御装置に用いられる電子回路基板のように、エンジンコンパートメントやエンジン直載、またはモーターとの機電一体化といった寒暖差が特に激しく(例えば−30℃から110℃、−40℃から125℃、−40℃から150℃といった寒暖差)、加えて振動負荷を受けるような過酷な環境下での電子回路基板の配置の検討及び実用化がなされている。
このような寒暖差の非常に激しい環境下では、実装された電子部品と基板との線膨張係数の差によるはんだ接合部の熱変位及びこれに伴う応力が発生し易い。そして寒暖差による塑性変形の繰り返しははんだ接合部への亀裂を引き起こし易く、更に時間の経過と共に繰り返し与えられる応力は上記亀裂の先端付近に集中するため、当該亀裂がはんだ接合部の深部まで横断的に進展し易くなる。このように著しく進展した亀裂は、電子部品と基板上に形成された電子回路との電気的接続の切断を引き起こしてしまう。特に激しい寒暖差に加え電子回路基板に振動が負荷される環境下にあっては、上記亀裂及びその進展は更に発生し易い。
また車載用電子回路基板に搭載されるQFP(Quad Flat Package)、SOP(Small Outline Package)といった電子部品のリード部分には、従来、Ni/Pd/AuめっきやNi/Auめっきのされた部品が多用されていた。しかし近年の電子部品の低コスト化や基板のダウンサイジング化に伴い、リード部分をSnめっきに替えた電子部品やSnめっきされた下面電極をもつ電子部品の検討及び実用化がなされている。
このような例えばリード部分をSnめっきに替えた電子部品やSnめっきされた下面電極をもつ電子部品は、Snめっき及びはんだ接合部に含まれるSnとリード部分や前記下面電極に含まれるCuとの相互拡散を発生させ易い。そのため、はんだ接合部と前記リード部分や前記下面電極との界面付近の領域(以下、本明細書においては「界面付近」という。)にて、金属間化合物であるCuSn層が凸凹状に大きく成長し易い。このCuSn層は元々硬くて脆い性質を有する上に、凸凹状に大きく成長したCuSn層は更に脆くなる。よって特に上述の過酷な環境下においては、界面付近ははんだ接合部と比較して亀裂が発生し易く、また発生した亀裂はこれを起点として一気に進展するため、電気的短絡が生じ易い。
従って、今後は上述の過酷な環境下でNi/Pd/AuめっきやNi/Auめっきのなされていない電子部品を用いた場合であっても界面付近における亀裂進展抑制効果を発揮し得るはんだ合金及びソルダペーストへの要望も大きくなることが予想される。
はんだ接合部における亀裂進展抑制のために、Sn−Ag−Cu系はんだ合金にBiを少量添加しはんだ接合部の強度とこれに伴う熱疲労特性を向上させる方法はいくつか開示されている(特許文献1から特許文献7参照)。
特開平5−228685号公報 特開平9−326554号公報 特開2000−190090号公報 特開2000−349433号公報 特開2008−28413号公報 国際公開パンフレットWO2009/011341号 特開2012−81521号公報
例えば、Snを主たる組成とする鉛フリーはんだ合金にBiを添加した場合、Snの結晶格子の一部はBiに置換され、その結晶格子に歪みが発生する。このSn結晶格子の一部のBi置換により前記結晶中の転移に必要なエネルギーが増大するため、Biを添加した鉛フリーはんだ合金の金属組織は強化される。特にBiはSnよりもその原子量が大きいため、前記結晶格子に発生する歪みは大きくなり、その金属組織の強化効果もより高くなる。従ってこのような合金強度の向上により、Biを添加した鉛フリーはんだ合金ははんだ亀裂進展抑制効果を発揮し得る。
一方で、Biを添加した鉛フリーはんだ合金は延伸性が悪化するため、その脆性が強まるというデメリットもある。鉛フリーはんだ合金の脆性が強まればこれを用いて形成されるはんだ接合部の接続信頼性は従来よりも低下するため、寒暖の差が激しい過酷な環境下に置かれるような高信頼性の要求される電子回路基板には適さない。このような鉛フリーはんだ合金の延伸性の悪化は、これを用いて形成したはんだ接合部を寒暖差の激しい環境下に置いた場合における、はんだ接合部が電子部品の電極を剥がして短絡させてしまうという現象を引き起こし易い。
通常、リフローによるはんだ接合工程における冷却プロセスにおいては、基板の電子回路側から電子部品の電極側へはんだ合金が凝固し、はんだ接合部が形成される。そのため、その残留応力ははんだ接合部の上部に蓄積しやすい。
例えばSn−3Ag−0.5Cuはんだ合金にBiを数%含有したはんだ合金を用いて形成されたはんだ接合部を寒暖差の激しい環境下に置くと、当該はんだ接合部において、電子部品の電極近傍にて深部にまでに達する亀裂が生じた。そのため当該亀裂近傍の電子部品の電極に応力が集中し、当該はんだ接合部が電子部品側の電極を剥離してしまった。このような現象は、特に3.2mm×1.6mmサイズのチップ部品を用いた場合に顕著に観察された。
上述した現象は延伸性が良好なSn−3Ag−0.5Cuはんだ合金では確認されておらず、従ってこれはBiの添加による延伸性の低下とこれによる残留応力の緩和阻害によるものと推測される。即ち、Biの添加による鉛フリーはんだ合金の高強度化のみでは電子部品の電極剥離現象の抑制は難しいものと考えられる。
また、Sn−3Ag−0.5Cuはんだ合金やこれに数%のBiを添加した鉛フリーはんだ合金は一般的に固相線温度・液相線温度が高く、そのため電子部品の実装時における基板及び電子部品にかかる熱的負荷が大きい。近年の車載用電子回路基板は高密度、高精細化が進んでおり、そのため十分な亀裂進展抑制効果を発揮しつつ、更に固相線温度・液相線温度を低下させることも課題の一つとなっている。
更には数%のBiの添加によりはんだ接合部の亀裂進展を抑制したとしても、Ni/Pd/Auめっきがなされていない電子部品を用いてはんだ接合をした場合の界面付近における亀裂進展の抑制は難しい。そのため、この界面付近からの亀裂が進展し易くなり、その結果、回路の短絡が発生し易くなる。
本発明は前記課題を解決するものであり、寒暖の差が激しく、振動が負荷されるような過酷な環境下においてもはんだ接合部の亀裂進展の抑制、はんだ接合部による電子部品の電極剥離現象の抑制及び固相線温度・液相線温度の低下を実現でき、またNi/Pd/Auめっきがなされていない電子部品を用いてはんだ接合をした場合においても界面付近における亀裂進展を抑制することのできる鉛フリーはんだ合金、ソルダペースト並びに当該ソルダペーストを用いて形成されるはんだ接合部を有する電子回路基板及び電子制御装置を提供することをその目的とする。
(1)本発明に係る鉛フリーはんだ合金は、Biを31質量%以上59質量%以下と、Agを1質量%以上3質量%以下含み、残部がSnからなることをその特徴とする。
(2)上記(1)に記載の構成にあって、本発明の鉛フリーはんだ合金は、更にCuを0質量%超1質量%以下含むことをその特徴とする。
(3)上記(1)または(2)に記載の構成にあって、本発明の鉛フリーはんだ合金は、更にNi及びCoの少なくとも一方を合計で0.01質量%以上0.25質量%以下含むことをその特徴とする。
(4)本発明の鉛フリーはんだ合金は、Biを31質量%以上59質量%以下と、Agを1質量%以上3質量%以下と、Cuを0質量%超1質量%以下と、Ni及びCoの少なくとも一方を合計で0.01質量%以上0.25質量%以下含み残部がSnからなり、BiとAgとCuとNi及びCoの少なくとも一方のそれぞれの含有量(質量%)が下記式(A)から(D)の全てを満たすことをその特徴とする。
(A)0.33≦Bi含有量/31≦1.93
(B)1.52≦(Bi含有量/59)+Ag含有量≦4.02
(C)0.52≦(Bi含有量/59)+Cu含有量≦2.47
(D)0.98≦(Bi含有量/31)+(Ni含有量/0.25)+(Co含有量/0.25)≦3.06
(5)上記(1)から(4)のいずれか1に記載の構成にあって、本発明の鉛フリーはんだ合金は、更にFe、Mn、Cr及びMoの少なくとも1種を合計で0.001質量%以上0.05質量%以下含むことをその特徴とする。
(6)上記(1)から(5)のいずれか1に記載の構成にあって、本発明の鉛フリーはんだ合金は、更にP、Ga及びGeの少なくとも1種を合計で0.001質量%以上0.05質量%以下含むことをその特徴とする。
(7)本発明のソルダペーストは、上記(1)から(6)のいずれか1に記載の鉛フリーはんだ合金からなる合金粉末と、(A)ベース樹脂と、(B)活性剤と、(C)チキソ剤と、(D)溶剤とを含むフラックス組成物であって、前記活性剤(B)の配合量はフラックス組成物全量に対して4.5質量%以上35質量%以下であり、前記活性剤(B)として、(B−1)炭素数が3から4の直鎖の飽和ジカルボン酸をフラックス組成物全量に対して0.5質量%以上3質量%以下、(B−2)炭素数が5から13のジカルボン酸をフラックス組成物全量に対して2質量%以上15質量%以下、及び(B−3)炭素数が20から22のジカルボン酸をフラックス組成物全量に対して2質量%以上15質量%以下含むフラックス組成物とを含むことをその特徴とする。
(8)上記(7)に記載の構成にあって、前記炭素数が3から4の直鎖の飽和ジカルボン酸(B−1)はマロン酸及びコハク酸の少なくとも一方であり、前記炭素数が5から13のジカルボン酸(B−2)はグルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、2−メチルアゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、2,4−ジメチル−4−メトキシカルボニルウンデカン二酸、ドデカン二酸、トリデカン二酸及び2,4,6−トリメチル−4,6−ジメトキシカルボニルトリデカン二酸から選ばれる少なくとも1種であり、前記炭素数が20から22のジカルボン酸(B−3)はエイコサ二酸、8−エチルオクタデカン二酸、8,13−ジメチル−8,12−エイコサジエン二酸及び11−ビニル−8−オクタデセン二酸から選ばれる少なくとも1種であることをその特徴とする。
(9)本発明の電子回路基板は、上記(7)または(8)に記載のソルダペーストを用いて形成されるはんだ接合部を有することをその特徴とする。
(10)本発明の電子制御装置は、上記(9)に記載の電子回路基板を有することをその特徴とする。
本発明の鉛フリーはんだ合金、ソルダペースト並びに当該ソルダペーストを用いて形成されるはんだ接合部を有する電子回路基板及び電子制御装置は、寒暖の差が激しく、振動が負荷されるような過酷な環境下においてもはんだ接合部の亀裂進展の抑制、はんだ接合部による電子部品の電極剥離現象の抑制及び固相線温度・液相線温度の低下を実現でき、またNi/Pd/Auめっきがなされていない電子部品を用いてはんだ接合をした場合においても界面付近における亀裂進展を抑制することのできる鉛フリーはんだ合金、ソルダペースト並びに当該ソルダペーストを用いて形成されるはんだ接合部を有する電子回路基板及び電子制御装置を提供することをその目的とする。
本発明の実施例及び比較例において、X線透過装置を用いて撮影した電子部品の電極剥離現象が生じているチップレジスタの断面写真。
以下、本発明の鉛フリーはんだ合金、ソルダペースト並びに電子回路基板及び電子制御装置の一実施形態を詳述する。なお、本発明が以下の実施形態に限定されるものではないことはもとよりである。
(1)鉛フリーはんだ合金
本実施形態の鉛フリーはんだ合金には、31質量%以上59質量%以下のBiを含有させることができる。
Biを添加した鉛フリーはんだ合金は、BiのSnへの固溶強化機構の発現により高強度である一方、低延性を示すことが報告されている。しかしSn−Bi系合金では全組成域で低延性を示すのではなく、31質量%以上59質量%以下のBi添加量では高い延性を示すことが分かった。
またBiは鉛フリーはんだ合金の固相線温度・液相線温度を低下させるため、はんだ接合時において、当該鉛フリーはんだ合金を用いて形成するはんだ接合部が完全に凝固してから温度雰囲気が室温に低下するまでの温度幅を狭めることができる。
このように本実施形態における鉛フリーはんだ合金は、はんだ接合(特にリフロー)後のはんだ接合部における残留応力の蓄積を低減しつつ、優れた延性により蓄積した残留応力を緩和することで、はんだ接合部が電子部品の電極を剥離する現象を抑制することができる。
Biの含有量が31質量%より少ない場合、鉛フリーはんだ合金の融点が高くなり、材質等によっては基板が歪む虞がある。またBiの含有量が59質量%より多い場合、Biの析出により延性が低下する虞がある。
Biの含有量は、好ましくは32質量%以上59質量%以下であり、より好ましくは35質量%以上58質量%以下である。
本実施形態の鉛フリーはんだ合金には、1質量%以上3質量%以下のAgを含有させることができる。この範囲でAgを添加することにより、鉛フリーはんだ合金のぬれ性を向上したり、AgSn等の金属間化合物の形成による接合性を向上することができる。
Agの含有量が1質量%より少ない場合、ぬれ性や接合性の向上を発揮し難くなる虞がある。またAgの含有量が3質量%より多い場合、AgSn等金属間化合物が過剰に形成され、またAgやAgの金属間化合物等が偏析して良好な接合を得ることができなくなる虞がある。
Agの含有量は、好ましくは1質量%以上2.5質量%以下であり、より好ましくは1質量%以上2質量%以下である。
本実施形態の鉛フリーはんだ合金には、0質量%超1質量%以下のCuを含有させることができる。この範囲でCuを添加することにより、はんだ接合時に鉛フリーはんだの組織中にSnとCuの金属間化合物が析出し、その耐熱衝撃性を向上させることができる。
ここで一般的にSn、Ag及びCuを含有する鉛フリーはんだ合金を用いて形成されるはんだ接合部は、Sn粒子同士の界面に金属間化合物(例えばAgSn、CuSn等)が分散し、はんだ接合部に引っ張りの力が加えられた場合であってもSn粒子同士が滑って変形するといった現象を防止し得る構造体となり、これにより所謂機械的特性を発現し得る。即ち、上記金属間化合物がSn粒子の滑り止め的な役割を果たす。
従って本実施形態の鉛フリーはんだ合金の場合、AgとCuの含有量のバランスをAgを1質量%以上3質量%以下、Cuを0質量%超1質量%以下とし、Agの含有量をCuの含有量よりも同量以上とすることで、上記金属間化合物としてAgSnが形成され易くなり、Cuの含有量が比較的少なくとも良好な機械的特性を発現し得る。つまり、Cuの含有量が1質量%以下であったとしても、その一部が金属間化合物になりつつもAgSnの滑り止め効果に寄与することから、AgSnとCuの両方において良好な機械的特性を発揮し得ると考えられる。
Cuの含有量が1質量%より多い場合、SnとCuの金属間化合物が過剰に形成され、その接合信頼性が低下すると共に、鉛フリーはんだ合金の延伸性が阻害される虞がある。
なおCuの含有量の特に好ましい範囲は、0質量%超0.5質量%以下である。
本実施形態の鉛フリーはんだ合金には、Ni及びCoの少なくとも一方を合計で0.01質量%以上0.25質量%以下含有させることができる。この範囲でNi及びCoの少なくとも一方を添加することで、はんだ接合時にNiとCu及び/またはSn、CoとCu及び/またはSnから構成される微細な金属間化合物が形成されて鉛フリーはんだ合金に分散することで、形成されるはんだ接合部における亀裂進展の抑制及び耐熱疲労特性の向上効果を発揮することができる。
また本実施形態の鉛フリーはんだを用いてNi/Pd/Auめっきがなされていない電子部品を基板上に接合する場合であっても、Ni及びCoの少なくとも一方がはんだ接合時に界面付近に移動し、熱的に相転移し難い安定的な合金層を形成する。これにより当該合金層の体積膨張及び収縮が抑制される為、界面付近では内部応力が蓄積し難くなり、界面付近の亀裂進展抑制効果をも向上することができる。
Ni及びCoの少なくとも一方の含有量が合計で0.01質量%より少ない場合、前記金属間化合物の改質効果が不十分となり、十分な亀裂抑制効果が得られ難い虞がある。またNi及びCoの少なくとも一方の含有量が合計で0.25質量%を超える場合、鉛フリーはんだ合金が酸化し易くなるため、そのぬれ性が阻害される虞がある。
Ni及びCoの少なくとも一方の好ましい含有量は、合計で0.01質量%以上0.25質量%以下であり、より好ましくは合計で0.01質量%以上0.15質量%以下である。
ここで本実施形態の鉛フリーはんだ合金にBiとAgとCuとNi及びCoの少なくとも一方とSnを含有させる場合、その含有量はBiを31質量%以上59質量%以下と、Agを1質量%以上3質量%以下と、Cuを0質量%超1質量%以下と、Ni及びCoの少なくとも一方を合計で0.01質量%以上0.25質量%以下と残部がSnであって、BiとAgとCuとNi及びCoの少なくとも一方のそれぞれの含有量(質量%)は下記式(A)から(D)の全てを満たすことが好ましい。
(A)0.33≦Bi含有量/31≦1.93
(B)1.52≦(Bi含有量/59)+Ag含有量≦4.02
(C)0.52≦(Bi含有量/59)+Cu含有量≦2.47
(D)0.98≦(Bi含有量/31)+(Ni含有量/0.25)+(Co含有量/0.25)≦3.06
(A)3.6≦Ag含有量+Sb含有量≦9.0
Bi、Ag、Cu、Ni及びCoの少なくとも一方並びにSnの含有量を上記範囲内とすることで、過酷な環境下におけるはんだ接合部の亀裂進展の抑制、はんだ接合部による電子部品の電極剥離現象の抑制及び固相線温度・液相線温度の低下、並びにNi/Pd/Auめっきがなされていない電子部品を用いてはんだ接合をした場合における界面付近における亀裂進展抑制という効果のいずれもバランスよく発揮させることができ、はんだ接合部の信頼性を一層向上させることができる。
本実施形態の鉛フリーはんだ合金には、更にFe、Mn、Cr及びMoの少なくとも1種を合計で0.001質量%以上0.05質量%以下含有させることができる。これらをこの範囲内で添加することにより、鉛フリーはんだ合金の亀裂進展抑制効果を向上させることができる。但しこれらの含有量が合計で0.05質量%を超える場合、鉛フリーはんだ合金の溶融温度が上昇し、またはんだ接合部にボイドが発生し易くなる虞がある。
また本実施形態の鉛フリーはんだ合金には、P、Ga及びGeの少なくとも1種を合計で0.001質量%以上0.05質量%以下含有させることができる。これらをこの範囲内で添加することにより、鉛フリーはんだ合金の酸化を防止することができる。但し、これらの含有量が合計で0.05質量%を超えると鉛フリーはんだ合金の溶融温度が上昇し、またはんだ接合部にボイドが発生し易くなる虞がある。
なお、本実施形態の鉛フリーはんだ合金には、その効果を阻害しない範囲において、他の成分(元素)、例えばCd、Tl、Se、Au、Ti、Si、Al、Mg、In及びZn等を含有させることができる。また本実施形態の鉛フリーはんだ合金には、当然ながら不可避不純物も含まれるものである。
また本実施形態の鉛フリーはんだ合金は、その残部がSnからなることが好ましい。なお好ましいSnの含有量は、36.65質量%以上68質量%以下である。
(2)ソルダペースト組成物
本実施形態のソルダペーストは、上記鉛フリーはんだ合金からなる合金粉末と、(A)ベース樹脂と、(B)活性剤と、(C)チキソ剤と、(D)溶剤とを含むフラックス組成物とを含むことが好ましい。
(A)ベース樹脂
前記ベース樹脂(A)としては、例えば(A−1)ロジン系樹脂及び(A−2)合成樹脂の少なくとも一方を用いることが好ましい。
前記ロジン系樹脂(A−1)としては、例えばトール油ロジン、ガムロジン、ウッドロジン等のロジン;ロジンを重合化、水添化、不均一化、アクリル化、マレイン化、エステル化若しくはフェノール付加反応等を行ったロジン誘導体;これらロジンまたはロジン誘導体と不飽和カルボン酸(アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、フマル酸等)とをディールス・アルダー反応させて得られる変性ロジン樹脂等が挙げられる。これらの中でも特に変性ロジン樹脂が好ましく用いられ、アクリル酸を反応させて水素添加した水添アクリル酸変性ロジン樹脂が特に好ましく用いられる。なおこれらは1種単独でまたは複数種を混合して用いてもよい。
なお前記ロジン系樹脂(A−1)の酸価は140mgKOH/gから350mgKOH/gであることが好ましく、その重量平均分子量は200Mwから1,000Mwであることが好ましい。
前記合成樹脂(A−2)としては、例えばアクリル樹脂、スチレン−マレイン酸樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、フェノキシ樹脂、テルペン樹脂、ポリアルキレンカーボネート及びカルボキシル基を有するロジン系樹脂とダイマー酸誘導体柔軟性アルコール化合物とを脱水縮合してなる誘導体化合物が挙げられる。なおこれらは1種単独でまたは複数種を混合して用いてもよい。これらの中でも特にアクリル樹脂が好ましく用いられる。
前記アクリル樹脂は、例えば炭素数1から20のアルキル基を有する(メタ)アクリレートを単重合、または当該アクリレートを主成分とするモノマーを共重合することにより得られる。このようなアクリル樹脂の中でも、特にメタクリル酸と炭素鎖が直鎖状である炭素数2から20の飽和アルキル基を2つ有するモノマーを含むモノマー類とを重合して得られるアクリル樹脂が好ましく用いられる。なお当該アクリル樹脂は、1種単独でまたは複数種を混合して用いてもよい。
前記カルボキシル基を有するロジン系樹脂とダイマー酸誘導体柔軟性アルコール化合物とを脱水縮合してなる誘導体化合物(以下、「ロジン誘導体化合物」という。)について、先ずカルボキシル基を有するロジン系樹脂としては、例えばトール油ロジン、ガムロジン、ウッドロジン等のロジン;水添ロジン、重合ロジン、不均一化ロジン、アクリル酸変性ロジン、マレイン酸変性ロジン等のロジン誘導体等が挙げられ、これら以外にもカルボキシル基を有するロジンであれば使用することができる。またこれらは1種単独でまたは複数種を混合して用いてもよい。
次に前記ダイマー酸誘導体柔軟性アルコール化合物としては、例えばダイマージオール、ポリエステルポリオール、ポリエステルダイマージオールのようなダイマー酸から誘導される化合物であって、その末端にアルコール基を有するもの等が挙げられ、例えばPRIPOL2033、PRIPLAST3197、PRIPLAST1838(以上、クローダジャパン(株)製)等を用いることができる。
前記ロジン誘導体化合物は、前記カルボキシル基を有するロジン系樹脂と前記ダイマー酸誘導体柔軟性アルコール化合物とを脱水縮合することにより得られる。この脱水縮合の方法としては一般的に用いられる方法を使用することができる。また、前記カルボキシル基を有するロジン系樹脂と前記ダイマー酸誘導体柔軟性アルコール化合物とを脱水縮合する際の好ましい重量比率は、それぞれ25:75から75:25である。
前記合成樹脂(A−2)の酸価は0mgKOH/gから150mgKOH/gであることが好ましく、その重量平均分子量は1,000Mwから30,000Mwであることが好ましい
また前記ベース樹脂(A)の配合量は、フラックス組成物全量に対して10質量%以上60質量%以下であることが好ましく、30質量%以上55質量%以下であることがより好ましい。
前記ロジン系樹脂(A−1)を単独で用いる場合、その配合量はフラックス組成物全量に対して20質量%以上60質量%以下であることが好ましく、30質量%以上55質量%以下であることが更に好ましい。ロジン系樹脂(A−1)の配合量をこの範囲とすることで、良好なはんだ付性を実現することができる。
また前記合成樹脂(A−2)を単独で用いる場合、その配合量はフラックス組成物全量に対して10質量%以上60質量%以下であることが好ましく、15質量%以上50質量%以下であることがより好ましい。
更に前記ロジン系樹脂(A−1)と前記合成樹脂(A−2)とを併用する場合、その配合比率は20:80から50:50であることが好ましく、25:75から40:60であることがより好ましい。
(B)活性剤
前記活性剤(B)として、(B−1)炭素数が3から4の直鎖の飽和ジカルボン酸をフラックス組成物全量に対して0.5質量%以上3質量%以下、(B−2)炭素数が5から13のジカルボン酸をフラックス組成物全量に対して2質量%以上15質量%以下、及び(B−3)炭素数が20から22のジカルボン酸をフラックス組成物全量に対して2質量%以上15質量%以下含むことが好ましい。
当該活性剤(B)の配合量は、4.5質量%以上35質量%以下であることが好ましく、4.5質量%以上25質量%以下であることがより好ましい。
前記炭素数が3から4の直鎖の飽和ジカルボン酸(B−1)は、マロン酸及びコハク酸の少なくとも一方であることが好ましい。
また当該炭素数が3から4の直鎖の飽和ジカルボン酸(B−1)のより好ましい配合量は、フラックス組成物全量に対して0.5質量%から2質量%である。
前記炭素数が5から13のジカルボン酸(B−2)における炭素鎖は直鎖であっても分鎖であってもいずれでもよいが、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、2−メチルアゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、2,4−ジメチル−4−メトキシカルボニルウンデカン二酸、ドデカン二酸、トリデカン二酸、及び2,4,6−トリメチル−4,6−ジメトキシカルボニルトリデカン二酸から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。これらの中でも特にアジピン酸、スベリン酸、セバシン酸及びドデカン二酸が好ましく用いられる。
また前記炭素数が5から13のジカルボン酸(B−2)のより好ましい配合量は、フラックス組成物全量に対して3質量%から12質量%である。
前記炭素数が20から22のジカルボン酸(B−3)における炭素鎖は直鎖であっても分鎖であってもいずれでもよいが、エイコサ二酸、8−エチルオクタデカン二酸、8,13−ジメチル−8,12−エイコサジエン二酸及び11−ビニル−8−オクタデセン二酸から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
前記炭素数が20から22のジカルボン酸(B−3)としては、常温で液状または半固体状であるものがより好ましく用いられる。なお本明細書において、常温とは5℃から35℃の範囲をいう。また半固体状とは液状と固体状との間に該当する状態をいい、その一部が流動性を有する状態及び流動性はないが外力を与えると変形する状態を言う。このような前記炭素数が20から22のジカルボン酸(B−3)としては、特に特に8−エチルオクタデカン二酸が好ましく用いられる。
また前記炭素数が20から22のジカルボン酸(B−3)のより好ましい配合量は、フラックス組成物全量に対して3質量%から12質量%である。
前記活性剤(B)として前記活性剤(B−1)、(B−2)及び(B−3)を上記配合量により配合することにより、本実施形態のソルダペーストは、酸化性の高いBiを31質量%以上59質量%以下と多く含む鉛フリーはんだ合金からなる合金粉末を使用した場合であっても十分に酸化膜を除去することができ、合金粉末同士の凝集力の向上及びはんだ溶融時の粘性の低減を図れ、これにより電子部品脇に発生するはんだボールやはんだ接合部に発生するボイドを低減することができる。
即ち、前記炭素数が3から4の直鎖の飽和ジカルボン酸(B−1)は、前記フラックス組成物と前記合金粉末とを混練する際に、その一部は前記合金粉末の表面をコーティングしてその表面酸化を抑制し、前記炭素数が20から22のジカルボン酸(B−3)は反応性が遅いことから長時間に渡る基板へのソルダペーストの印刷工程においても安定的であり且つリフロー加熱中においても揮発し難いことから、溶融した前記合金粉末の表面を被覆して還元作用により酸化を抑制することができる。
ここで前記炭素数20から22のジカルボン酸(B−3)は活性力が低く、前記炭素数3から4の直鎖の飽和ジカルボン酸(B−1)との組み合わせのみでは合金粉末表面の酸化膜を十分に除去できない。そのため特にBiを多く含む前記合金粉末を用いた場合、合金粉末への酸化作用が不十分となり、はんだボールやボイドの抑制効果を十分に発揮し難い。しかし前記フラックス組成物はプリヒート中から強力な活性力を発揮する炭素数が5から13のジカルボン酸(B−2)を上記範囲内で含有するため、フラックス残さの信頼性を確保しつつ、酸化性の高いBiが多く含有された前記合金粉末を用いた場合であっても十分に酸化膜を除去することができるようになる。そのため、本実施形態のソルダペーストは、前記合金粉末同士の凝集力を向上し、且つはんだ溶融時の粘性を低減させることにより、電子部品脇に発生するはんだボールやはんだ接合部に発生するボイドを低減することができる。
前記フラックス組成物には、上記効果を阻害しない範囲で他の活性剤を配合することができる。
このような他の活性剤としては、例えば有機アミンのハロゲン化水素塩等のアミン塩(無機酸塩や有機酸塩)、有機酸、有機酸塩、有機アミン塩等が挙げられる。具体的には、ジフェニルグアニジン臭化水素酸塩、シクロヘキシルアミン臭化水素酸塩、ジエチルアミン塩、ダイマー酸、レブリン酸、乳酸、アクリル酸、安息香酸、サリチル酸、アニス酸、クエン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、アントラニル酸、ピコリン酸及び3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸等が挙げられる。これらは1種単独でまたは複数種を混合して用いてもよい。
当該他の活性剤の配合量は、フラックス組成物全量に対して0質量%超20質量%以下であることが好ましい。
(C)チキソ剤
前記チキソ剤(C)としては、例えば水素添加ヒマシ油、脂肪酸アマイド類、飽和脂肪酸ビスアミド類、オキシ脂肪酸、ジベンジリデンソルビトール類が挙げられる。これらは1種単独でまたは複数種を混合して用いてもよい。
前記チキソ剤(C)の配合量は、フラックス組成物全量に対して2質量%以上15質量%以下であることが好ましく、2質量%以上10質量%以下であることがより好ましい。
(D)溶剤
前記溶剤(D)としては、例えばイソプロピルアルコール、エタノール、アセトン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ヘキシルジグリコール、(2−エチルヘキシル)ジグリコール、フェニルグリコール、ブチルカルビトール、オクタンジオール、αテルピネオール、βテルピネオール、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、トリメリット酸トリス(2−エチルヘキシル)、セバシン酸ビスイソプロピル等が挙げられる。これらは1種単独でまたは複数種を混合して用いてもよい。
前記溶剤(D)の配合量は、フラックス組成物全量に対して20質量%以上50質量%以下であることが好ましく、25質量%以上40質量%以下であることがより好ましい。
前記フラックス組成物には、前記合金粉末の酸化を抑える目的で酸化防止剤を配合することができる。この酸化防止剤としては、例えばヒンダードフェノール系酸化防止剤、フェノール系酸化防止剤、ビスフェノール系酸化防止剤、ポリマー型酸化防止剤等が挙げられる。その中でも特にヒンダードフェノール系酸化剤が好ましく用いられる。これらは1種単独でまたは複数種を混合して用いてもよい。
前記酸化防止剤の配合量は特に限定されないが、一般的にはフラックス組成物全量に対して0.5質量%以上5質量%程度以下であることが好ましい。
前記フラックス組成物には、必要に応じて添加剤を配合することができる。前記添加剤としては、例えば消泡剤、界面活性剤、つや消し剤及び無機フィラー等 挙げられる。これらは1種単独でまたは複数種を混合して用いてもよい。
前記添加剤の配合量は、フラックス組成物全量に対して0.5質量%以上20質量%以下であることが好ましく、1質量%以上15質量%以下であることがより好ましい。
本実施形態のソルダペーストは、例えば前記合金粉末と前記フラックス組成物を混合することにより得られる。
前記合金粉末とフラックス組成物との配合比率は、合金粉末:フラックス組成物の比率で65:35から95:5であることが好ましい。より好ましいその配合比率は85:15から93:7であり、特に好ましい配合比率は87:13から92:8である。
なお前記合金粉末の平均粒子径は1μm以上40μm以下であることが好ましく、5μm以上35μm以下であることがより好ましく、10μm以上30μm以下であることが特に好ましい。
(3)電子回路基板
本実施形態の電子回路基板は、前記ソルダペーストを用いて形成されるはんだ接合部とフラックス残さを有することが好ましい。当該電子回路基板は、例えば基板上の所定の位置に電極及びソルダレジスト膜を形成し、所定のパターンを有するマスクを用いて本実施形態のソルダペーストを印刷し、当該パターンに適合する電子部品を所定の位置に搭載し、これをリフローすることにより作製される。
このようにして作製された電子回路基板は、前記電極上にはんだ接合部が形成され、当該はんだ接合部は当該電極と電子部品とを電気的に接合する。そして前記基板上には、少なくともはんだ接合部に接着するようにフラックス残さが付着している。
本実施形態の電子回路基板は前記ソルダペーストを用いてそのはんだ接合部及びフラックス残さが形成されているため、寒暖の差が激しく、振動が負荷されるような過酷な環境下においてもはんだ接合部の亀裂進展を抑制することができ、またはんだ接合部による電子部品の電極剥離現象の抑制及び固相線温度・液相線温度の低下を実現することができる。また前記電子部品がNi/Pd/Auめっきがなされていない場合であっても界面付近における亀裂進展を抑制することができる。
このようなはんだ接合部を有する電子回路基板は、車載用電子回路基板といった高い信頼性の求められる電子回路基板にも好適に用いることができる。
またこのような電子回路基板を組み込むことにより、本実施形態の電子制御装置が作製される。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を詳述する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
フラックス組成物の作製
<フラックス組成物A>
表1に記載の各成分を混練し、フラックス組成物Aを得た。なお、特に記載のない限り、表1に配合量の単位は質量%である。
※1 荒川化学工業(株)製 水添酸変性ロジン
※2 日本化成(株)製 ヘキサメチレンビスヒドロキシステアリン酸アマイド
※3 BASFジャパン(株)製 ヒンダードフェノール系酸化防止剤
<フラックス組成物B>
表2に記載の各成分を混練し、フラックス組成物Bを得た。なお、特に記載のない限り、表2に配合量の単位は質量%である。
※1 荒川化学工業(株)製 水添酸変性ロジン
※2 日本化成(株)製 ヘキサメチレンビスヒドロキシステアリン酸アマイド
※3 BASFジャパン(株)製 ヒンダードフェノール系酸化防止剤
ソルダペーストの作製
前記フラックス組成物Aを11質量%と表3及び表4に記載の各鉛フリーはんだ合金の粉末(粉末粒径20μmから38μm)89質量%とを混合し、実施例1から実施例26及び比較例1から21に係る各ソルダペーストAを作製した。また前記フラックス組成物Bを11質量%と表3及び表4に記載の各鉛フリーはんだ合金の粉末(粉末粒径20μmから38μm)89質量%とを混合し、実施例1から実施例26及び比較例1から21に係る各ソルダペーストBを作製した。
(1)はんだ亀裂試験(−40℃から125℃)
3.2mm×1.6mmのサイズのチップ部品(Ni/Snめっき)と、当該サイズのチップ部品を実装できるパターンを有するソルダレジスト及び前記チップ部品を接続する電極(1.6mm×0.8mm)とを備えたガラスエポキシ基板と、同パターンを有する厚さ150μmのメタルマスクを用意した。
前記ガラスエポキシ基板上に前記メタルマスクを用いて各ソルダペーストA及び各ソルダペーストBをそれぞれ印刷し、それぞれ前記チップ部品を搭載した。
その後、リフロー炉(製品名:TNP−538EM、(株)タムラ製作所製)を用いて前記各ガラスエポキシ基板を加熱してそれぞれに前記ガラスエポキシ基板と前記チップ部品とを電気的に接合するはんだ接合部を形成し、前記チップ部品を実装した。この際のリフロー条件は、使用した合金粉末の固相線温度−30℃の温度下で90秒間プリヒートを行い、その後、その液相線温度以上の溶融時間で30秒、ピーク温度を液相線温度+40〜45℃の範囲で加熱した。なお酸素濃度は1500±500ppmに設定した。
次に、−40℃(30分間)から125℃(30分間)の条件に設定した冷熱衝撃試験装置(製品名:ES−76LMS、日立アプライアンス(株)製)を用い、冷熱衝撃サイクルを3,000サイクル繰り返す環境下に前記各ガラスエポキシ基板をそれぞれ曝した後これを取り出し、各試験基板を作製した。
次いで各試験基板の対象部分を切り出し、これをエポキシ樹脂(製品名:エポマウント(主剤及び硬化剤)、リファインテック(株)製)を用いて封止した。更に湿式研磨機(製品名:TegraPol−25、丸本ストルアス(株)、製)を用いて各試験基板に実装された前記チップ部品の中央断面が分かるような状態とし、形成されたはんだ接合部に発生した亀裂がはんだ接合部を完全に横断して破断に至っているか否かを走査電子顕微鏡(製品名:TM−1000、(株)日立ハイテクノロジーズ製)を用いて観察し、以下の基準にて評価した。各ソルダペーストBの結果を表5及び表6に、各ソルダペーストAの結果を表7及び表8にそれぞれ表す。なお、評価チップ数は10個とした。
◎:はんだ接合部を完全に横断する亀裂が発生したチップ数が0個
○:はんだ接合部を完全に横断する亀裂が発生したチップ数が1個以上2個以下
△:はんだ接合部を完全に横断する亀裂が発生したチップ数が3個以上4個以下
×:はんだ接合部を完全に横断する亀裂が発生したチップ数が5個以上
(2)電極剥離試験
3.2mm×1.6mmのサイズのチップ部品(Ni/Snめっき)と、当該サイズのチップ部品を実装できるパターンを有するソルダレジスト及び前記チップ部品を接続する電極(1.6mm×0.8mm)とを備えたガラスエポキシ基板と、同パターンを有する厚さ150μmのメタルマスクを用意した。
前記ガラスエポキシ基板上に前記メタルマスクを用いて各ソルダペーストA及び各ソルダペーストBを印刷し、それぞれ前記チップ部品を搭載した。
その後、リフロー炉(製品名:TNP−538EM、(株)タムラ製作所製)を用いて前記各ガラスエポキシ基板を加熱してそれぞれに前記ガラスエポキシ基板と前記チップ部品とを電気的に接合するはんだ接合部を形成し、前記チップ部品を実装した。この際のリフロー条件は、使用した合金粉末の固相線温度−30℃の温度下で90秒間プリヒートを行い、その後、その液相線温度以上の溶融時間で30秒、ピーク温度を液相線温度+40〜45℃の範囲で加熱した。なお酸素濃度は1500±500ppmに設定した。
次に、−40℃(30分間)から125℃(30分間)の条件に設定した冷熱衝撃試験装置(製品名:ES−76LMS、日立アプライアンス(株)製)を用い、冷熱衝撃サイクルを3,000サイクル繰り返す環境下に前記各ガラスエポキシ基板をそれぞれ曝した後これを取り出し、各試験基板を作製した。
次いで各試験基板の対象部分を切り出し、これをエポキシ樹脂(製品名:エポマウント(主剤及び硬化剤)、リファインテック(株)製)を用いて封止した。更に湿式研磨機(製品名:TegraPol−25、丸本ストルアス(株)、製)を用いて各試験基板に実装された前記チップ部品の中央断面が分かるような状態とし、形成されたはんだ接合部に発生した亀裂がはんだ接合部を完全に横断して破断に至っているか否かを走査電子顕微鏡(製品名:TM−1000、(株)日立ハイテクノロジーズ製)を用いて観察し、図1に示すような電極剥離現象が発生しているか否かについて以下のように評価した。各ソルダペーストBの結果を表5及び表6に、各ソルダペーストAの結果を表7及び表8にそれぞれ表す。なお、評価チップ数は10個とした。
○:チップ部品の電極剥離現象発生なし
×:チップ部品の電極剥離現象発生あり
(3)SnめっきSONにおけるはんだ亀裂試験
6mm×5mm×0.8tmmサイズの1.3mmピッチSON(Small Outline Non−leaded package)部品(端子数8ピン、製品名:STL60N3LLH5、STMicroelectronics社製)と、当該SON部品を実装できるパターンを有するソルダレジスト及び前記SON部品を接続する電極(メーカー推奨設計に準拠)とを備えたガラスエポキシ基板と、同パターンを有する厚さ150μmのメタルマスクを用意した。
前記ガラスエポキシ基板上に前記メタルマスクを用いて各ソルダペーストA及び各ソルダペーストBを印刷し、それぞれに前記SON部品を搭載した。その後、冷熱衝撃サイクルを1,000、2,000、3,000サイクル繰り返す環境下に各ガラスエポキシ基板を置く以外は上記(1)はんだ亀裂試験と同じ条件にて前記ガラスエポキシ基板をリフロー及び冷熱衝撃を与え、各試験基板を作製した。
次いで各試験基板の対象部分を切り出し、これをエポキシ樹脂(製品名:エポマウント(主剤及び硬化剤)、リファインテック(株)製)を用いて封止した。更に湿式研磨機(製品名:TegraPol−25、丸本ストルアス(株)製)を用いて各試験基板に実装された前記SON部品の端子中央断面が分かるような状態とし、はんだ接合部に発生した亀裂がはんだ接合部を完全に横断して破断に至っているか否かについて走査電子顕微鏡(製品名:TM−1000、(株)日立ハイテクノロジーズ製)を用いて観察した。この観察に基づき、はんだ接合部について、はんだ母材(本明細書においてはんだ母材とは、はんだ接合部のうちSON部品の電極の界面及びその付近以外の部分を指す。以下同じ。なお表5から表8においては単に「母材」と表記する。)に発生した亀裂と、はんだ接合部とSON部品の電極の界面(の金属間化合物)に発生した亀裂に分けて以下のように評価した。各ソルダペーストBの結果を表5及び表6に、各ソルダペーストAの結果を表7及び表8にそれぞれ表す。なお、各冷熱衝撃サイクルにおける評価SON数は20個とし、SON1個あたりゲート電極の1端子を観察し、合計20端子の断面を確認した。
・はんだ母材に発生した亀裂
○:3,000サイクルまではんだ母材を完全に横断する亀裂が発生しない
△:1,001から3,000サイクルの間ではんだ母材を完全に横断する亀裂が発生
×:1,000サイクル以下ではんだ母材を完全に横断する亀裂が発生
・はんだ接合部とSON部品の電極の界面に発生した亀裂
○:3,000サイクルまで前記界面を完全に横断する亀裂が発生しない
△:1,001から3,000サイクルの間で前記界面を完全に横断する亀裂が発生
×:1,000サイクル以下で前記界面を完全に横断する亀裂が発生
(4)ボイド試験
2.0mm×1.2mmのサイズのチップ部品(Ni/Snめっき)と、当該サイズのチップ部品を実装できるパターンを有するソルダレジスト及び前記チップ部品を接続する電極(1.25mm×1.0mm)とを備えたガラスエポキシ基板(CuOSP基板)と、同パターンを有する厚さ150μmのメタルマスクを用意した。
前記ガラスエポキシ基板上に前記メタルマスクを用いて各ソルダペーストA及び各ソルダペーストBを印刷し、それぞれ前記チップ部品を搭載した。
その後、リフロー炉(製品名:TNP−538EM、(株)タムラ製作所製)を用いて前記各ガラスエポキシ基板を加熱してそれぞれに前記ガラスエポキシ基板と前記チップ部品とを電気的に接合するはんだ接合部を形成し、前記チップ部品を実装した各試験基板を作製した。この際のリフロー条件は、使用した合金粉末の固相線温度−30℃の温度下で90秒間プリヒートを行い、その後、その液相線温度以上の溶融時間で30秒、ピーク温度を液相線温度+40〜45℃の範囲で加熱した。なお酸素濃度は1500±500ppmに設定した。
次いで各試験基板の表面状態をX線透過装置(製品名:SMX−160E、(株)島津製作所製)で観察し、各試験基板においてはんだ接合部が形成されている領域に占めるボイドの面積率(ボイドの総面積の割合。以下同じ。)を測定した。そして各試験基板中20箇所のランドにおけるボイドの面積率の最大値を求め、以下のように評価した。各ソルダペーストBの結果を表5及び表6に、各ソルダペーストAの結果を表7及び表8にそれぞれ表す。
◎:ボイドの面積率の最大値が5%以下であって、ボイド発生の抑制効果が極めて良好
○:ボイドの面積率の最大値が5%を超え10%以下であって、ボイド発生の抑制効果が良好
△:ボイドの面積率の最大値が10%を超え15%以下であって、ボイド発生の抑制効果が十分
×:ボイドの面積率の最大値が15%を超え、ボイド発生の抑制効果が不十分
以上に示す通り、実施例に係る鉛フリーはんだ合金は、いずれも十分な電極剥離抑制効果を発揮し、特に実施例5、6、9、11、12、14、15、17及び20から26においては、寒暖の差が激しく振動が負荷されるような過酷な環境下においても、また電極にNi/Pd/AuめっきやNi/Auめっきがされているといないとを問わず、はんだ接合部の亀裂進展を抑制できると共に、はんだ接合部による電子部品の電極剥離現象の抑制、並びにはんだ接合部へのボイドの発生を抑制することができることが分かる
また活性剤として前記炭素数が3から4の直鎖の飽和ジカルボン酸(B−1)、前記炭素数が5から13のジカルボン酸(B−2)及び前記炭素数が20から22のジカルボン酸(B−3)を所定量配合したフラックス組成物Bを用いた実施例に係る各ソルダペーストBを用いて形成したはんだ接合部は、寒暖の差が激しく振動が負荷されるような過酷な環境下においても、また電極にNi/Pd/AuめっきやNi/Auめっきがされているといないとを問わず、はんだ接合部の亀裂進展を抑制できると共に、はんだ接合部による電子部品の電極剥離現象の抑制、並びにはんだ接合部へのボイドの発生をより一層抑制し得ることが分かる。
以上、本発明の鉛フリーはんだ合金及びソルダペーストは、車載用電子回路基板といった高い信頼性の求められる電子回路基板にも好適に用いることができる。更にこのような電子回路基板は、より一層高い信頼性が要求される電子制御装置に好適に使用することができる。

Claims (10)

  1. Biを31質量%以上59質量%以下と、Agを1質量%以上3質量%以下含み、残部がSnからなることを特徴とする鉛フリーはんだ合金。
  2. 更にCuを0質量%超1質量%以下含むことを特徴とする請求項1に記載の鉛フリーはんだ合金。
  3. 更にNi及びCoの少なくとも一方を合計で0.01質量%以上0.25質量%以下含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の鉛フリーはんだ合金。
  4. Biを31質量%以上59質量%以下と、Agを1質量%以上3質量%以下と、Cuを0質量%超1質量%以下と、Ni及びCoの少なくとも一方を合計で0.01質量%以上0.25質量%以下含み残部がSnからなり、
    BiとAgとCuとNi及びCoの少なくとも一方のそれぞれの含有量(質量%)が下記式(A)から(D)の全てを満たすことを特徴とする鉛フリーはんだ合金。
    (A)0.33≦Bi含有量/31≦1.93
    (B)1.52≦(Bi含有量/59)+Ag含有量≦4.02
    (C)0.52≦(Bi含有量/59)+Cu含有量≦2.47
    (D)0.98≦(Bi含有量/31)+(Ni含有量/0.25)+(Co含有量/0.25)≦3.06
  5. 更にFe、Mn、Cr及びMoの少なくとも1種を合計で0.001質量%以上0.05質量%以下含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の鉛フリーはんだ合金。
  6. 更にP、Ga及びGeの少なくとも1種を合計で0.001質量%以上0.05質量%以下含むことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の鉛フリーはんだ合金。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の鉛フリーはんだ合金からなる合金粉末と、
    (A)ベース樹脂と、(B)活性剤と、(C)チキソ剤と、(D)溶剤とを含むフラックス組成物であって、前記活性剤(B)の配合量はフラックス組成物全量に対して4.5質量%以上35質量%以下であり、前記活性剤(B)として、(B−1)炭素数が3から4の直鎖の飽和ジカルボン酸をフラックス組成物全量に対して0.5質量%以上3質量%以下、(B−2)炭素数が5から13のジカルボン酸をフラックス組成物全量に対して2質量%以上15質量%以下、及び(B−3)炭素数が20から22のジカルボン酸をフラックス組成物全量に対して2質量%以上15質量%以下含むフラックス組成物とを含むことを特徴とするソルダペースト。
  8. 前記炭素数が3から4の直鎖の飽和ジカルボン酸(B−1)はマロン酸及びコハク酸の少なくとも一方であり、
    前記炭素数が5から13のジカルボン酸(B−2)はグルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、2−メチルアゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、2,4−ジメチル−4−メトキシカルボニルウンデカン二酸、ドデカン二酸、トリデカン二酸及び2,4,6−トリメチル−4,6−ジメトキシカルボニルトリデカン二酸から選ばれる少なくとも1種であり、
    前記炭素数が20から22のジカルボン酸(B−3)はエイコサ二酸、8−エチルオクタデカン二酸、8,13−ジメチル−8,12−エイコサジエン二酸及び11−ビニル−8−オクタデセン二酸から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項7に記載のソルダペースト。
  9. 請求項7または請求項8に記載のソルダペーストを用いて形成されるはんだ接合部を有することを特徴とする電子回路基板。
  10. 請求項9に記載の電子回路基板を有することを特徴とする電子制御装置。
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