JP2018121459A - Stator core and method for manufacturing stator - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ステータコア、及び、ステータ製造方法に関する。 The present invention relates to a stator core and a stator manufacturing method.
モータの一部を構成するステータは、円筒状のステータコアにコイルが挿入されることによって製造される。ステータコアの内周面には、軸方向に延在するスロットが周方向に等間隔に並設されており、これらのスロットにコイルが挿入される。なお、隣接するスロットの間は、一般に、ティースと称される。スロットへのコイルの挿入は、例えば、特許文献1に開示されるようなコイル挿入装置によって行われる。 A stator constituting a part of the motor is manufactured by inserting a coil into a cylindrical stator core. Slots extending in the axial direction are arranged in parallel at equal intervals in the circumferential direction on the inner peripheral surface of the stator core, and a coil is inserted into these slots. In addition, between adjacent slots is generally called a tooth. The insertion of the coil into the slot is performed by, for example, a coil insertion device as disclosed in Patent Document 1.
コイル挿入装置は、複数のスロット及びティースと対向するように、可動ブレードと固定ブレードが設けられている。可動ブレードは、固定ブレードに対して軸方向に相対的に移動可能に構成されており、この相対的な移動によりスロットにコイルを挿入することができる。 The coil insertion device is provided with a movable blade and a fixed blade so as to face a plurality of slots and teeth. The movable blade is configured to be movable relative to the fixed blade in the axial direction, and the coil can be inserted into the slot by this relative movement.
近年、モータの性能を向上させるために、スロットに挿入されるコイルのターン数の増加や、コイルを構成する電線の断面積の拡大などが行われている。しかしながら、スロットの断面積に対するコイルの面積の比率を大きくすると、スロットにコイルが挿入される際に、スロットの内壁面やスロット内に設けられる絶縁紙との摩擦力に起因する挿入抵抗が大きくなってしまい、コイルが損傷してしまうおそれがあるという課題があった。 In recent years, in order to improve the performance of a motor, the number of turns of a coil inserted into a slot is increased, or the cross-sectional area of an electric wire constituting the coil is increased. However, if the ratio of the coil area to the cross-sectional area of the slot is increased, the insertion resistance due to the frictional force with the inner wall surface of the slot and the insulating paper provided in the slot increases when the coil is inserted into the slot. As a result, the coil may be damaged.
本発明の目的は、コイルの損傷を抑制することである。 An object of the present invention is to suppress coil damage.
本発明の一態様のステータコアによれば、モータのステータを構成する部材であり、内周面に設けられるスロットにコイルが挿入されるステータコアであって、スロットから径方向外側に向かって形成され、ステータコアの周方向に分離可能に対向して設けられる内径側離間面と、ステータコアの外周面から径方向内側に向かって形成され、周方向に分離可能に対向して設けられる外径側離間面と、を備える。 According to the stator core of one aspect of the present invention, the stator core is a member that constitutes the stator of the motor, and is a stator core in which a coil is inserted into a slot provided on an inner peripheral surface, and is formed from the slot toward a radially outer side. An inner diameter side separation surface provided to be separably opposed in the circumferential direction of the stator core, and an outer diameter side separation surface formed from the outer circumferential surface of the stator core toward the inner side in the radial direction and provided to be separated in the circumferential direction. .
本実施形態によれば、コイルの損傷を抑制することができる。 According to this embodiment, damage to the coil can be suppressed.
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態におけるコイル挿入装置100の斜視図である。コイル挿入装置100は、モータなどの回転電機の一部を構成するステータコア200の中空部の内面に設けられたスロット201に、ループ状に巻回されたコイル300を挿入することができる。
(First embodiment)
FIG. 1 is a perspective view of a
コイル挿入装置100は、図面において下方に位置する挿入部10と、挿入部10の上方に位置するステータ保持部20と、さらに上方に位置するアライメントツール30とを有する。そして、挿入部10の一部に、コイル300の一端が掛けられるように配置されている。また、ステータ保持部20はステータコア200を保持している。なお、挿入部10及びアライメントツール30は、上下方向に移動可能である。
The
挿入部10は、ベース11、固定ブレード12、及び、可動ブレード13により構成されている。ベース11は、上面側に開口部が形成された有底円筒状の部材である。そして、ベース11の内周に沿って、固定ブレード12と、固定ブレード12よりも幅が狭い可動ブレード13とが交互に配置されている。固定ブレード12と可動ブレード13とは離間しており、それらの間をコイル300が通ることができる。
The
なお、固定ブレード12及び可動ブレード13の径は、ステータコア200の中空部の径よりもわずかに小さい。そのため、挿入部10をステータコア200に向かって上昇させることにより、ステータコア200の中空部に、固定ブレード12及び可動ブレード13を挿入できる。なお、固定ブレード12、及び、可動ブレード13は、それぞれベース11に対して上下方向に摺動可能に構成されている。
The diameters of the fixed blade 12 and the
ステータ保持部20は、複数の脚を備える支持台21と、支持台21の上に設けられるパレット22とを備える。パレット22は、円盤状の上部材22A及び下部材22Bと、これらの部材を接続する柱部22Cとにより構成される。パレット22の上部材22A及び下部材22Bには略同径の保持孔が設けられており、この保持孔にてステータコア200が保持される。パレット22は、ステータコア200を保持した状態で、支持台21上に配置されている。
The
また、パレット22には、ステータコア200の周方向の位置を決めるマーカ23が設けられている。また、ステータコア200の上面には、ステータコア200のティース202の端面を覆うようにカフスサポータ24が設けられている。そして、カフスサポータ24は、固定部25により固定されている。なお、不図示であるが、ステータコア200の下面においても、カフスサポータ24が固定部25により固定されている。ステータコア200の上面に設けられるカフスサポータ24は、上面側に角がない丸みを帯びた形状であるため、カフスサポータ24がステータコア200上に設けられることにより、コイル300がスロット201に滑らかに挿入される。ステータコア200の下面に設けられるカフスサポータ24も同様に下面側に角がない丸みを帯びた形状である。
In addition, the
アライメントツール30は、2つの径の円柱部により構成されており、大径部と大径部の下方に設けられる小径部との境界に段差面31が設けられている。アライメントツール30は、下方に移動されると、ステータコア200の開口部を通り、小径部が固定ブレード12及び可動ブレード13の内側に挿入され、段差面31と固定ブレード12及び可動ブレード13の先端とが当接する。
The
次に、ステータコア200の構成について、図2Aから図2Gまでを用いて説明する。図2Aから図2Cまでは、ステータコア200の径が圧縮される場合を示し、図2Dから図2Fまでは、ステータコア200の径が拡張される場合を示している。図2Gは、コイル300が挿入されている状態のステータコア200を示している。
Next, the configuration of the
まず、図2Aから図2Cまでを用いて、径が縮小されている場合のステータコア200の構成について説明する。
First, the configuration of the
図2Aは、ステータコア200の断面図である。また、ステータコア200の内壁面には、軸方向に延在する切り欠き部であるスロット201が設けられている。ステータコア200において、隣接するスロット201の間の部分は、ティース202と称される。さらに、本実施形態においては、ステータコア200は、複数のステータコア部材203が環状に並設されることによって、構成されている。
FIG. 2A is a cross-sectional view of
図2Bは、図2Aの領域Aの拡大図である。 FIG. 2B is an enlarged view of region A in FIG. 2A.
この図によれば、ステータコア部材203Aは、ステータコア部材203B及びステータコア部材203Cと隣接する。ステータコア部材203Aは、ステータコア部材203Bと隣接する一方の面(図中の左周り方向の面)において、ステータコア200の外周面から径方向内側に延びる第1外径側離間面204Aと、スロット201から径方向外側に延びる第1内径側離間面205Aとを備える。
According to this figure, the
第1外径側離間面204Aと第1内径側離間面205Aとの間には、これらの面から突出するT字状の凸部206Aが設けられている。凸部206Aは、段部を備えており、段部よりも突出方向側にて幅が広くなるように構成されている。
Between the first outer diameter
さらに、ステータコア部材203Aは、ステータコア部材203Cと隣接する他方の面(図中の右周り方向の面)において、ステータコア200の外周面から径方向内側に延びる第2外径側離間面207Aと、スロット201から径方向外側に延びる第2内径側離間面208Aとを備える。
Further, the
第2外径側離間面207Aと第2内径側離間面208Aとの間には、これらの面から陥没するようなT字状の凹部209Aが設けられている。凹部209Aは、段部を備えており、段部よりも陥没方向側にて幅が広くなるように構成されている。
Between the second outer diameter
隣接するステータコア部材203は、凸部206と凹部209とが係合することにより、接続される。このようなステータコア部材203同士の接続機構について、図2Cを用いて説明する。
Adjacent
図2Cは、図2Bの領域Bの拡大図である。なお、説明のために、ステータコア部材203Aには右上がりのハッチングが付されており、ステータコア部材203Bには右下がりのハッチングが付されている。この図によれば、ステータコア部材203Aと203Bとは、第1外径側離間面204Aと第2外径側離間面207Bとが接触するとともに、第1内径側離間面205Aと第2内径側離間面208Bとが接触する。
FIG. 2C is an enlarged view of region B in FIG. 2B. For the sake of explanation, the
ステータコア部材203Aにおいて、凸部206Aは、第1外径側離間面204A及び第1内径側離間面205Aを基準面として突出するように構成される。凸部206Aは、段部210を備えており、段部210よりも基準面(第1外径側離間面204A及び第1内径側離間面205A)側に設けられる軸部2061Aと、段部210を介して軸部2061Aと接続される先端部2062Aとを備える。軸部2061Aよりも、先端部2062Aの方が径方向の幅が広い。
In the
ステータコア部材203Bにおいて、凹部209Bは、第2外径側離間面207B及び第2内径側離間面208Bを基準面として陥没するように構成される。凹部209Bは、段部211を備えており、段部211よりも基準面(第2外径側離間面207B及び第2内径側離間面208B)側に設けられる溝部2091Bと、段部211を介して溝部2091Bと接続される収容部2092Bとを備える。溝部2091Bよりも、収容部2092Bの方が径方向の幅が広いそして、この収容部2092Bに、先端部2062Aが収容されている。
In the
ここで、軸部2061Aは、径方向の幅が、溝部2091Bと略等しい、もしくは、溝部2091Bよりもわずかに小さく構成されるとともに、周方向の長さは、溝部2091Bよりも長く構成される。先端部2062Aは、径方向の幅は、収容部2092Bと略等しい長さ、もしくは、収容部2092Bよりもわずかに小さく構成されるとともに、周方向の長さは、収容部2092Bよりも短く構成される。なお、径方向において、軸部2061Aと先端部2062Aとの長さの和は、溝部2091Bと収容部2092Bとの長さの和と略等しい。
Here, the
このような凸部206Aと凹部209Bとが係合するとともに、周方向に相対的に移動可能に構成されることにより、ステータコア部材203Aとステータコア部材203Bとを接続することができる。
Such a
次に、図2Dから図2Fまでを用いて、径が拡大されている場合のステータコア200の構成について説明する。
Next, the configuration of the
図2Dは、拡張時のステータコア200の断面図である。また、図2Dは、図2Eの領域Cの拡大図である。図2Fは、図2Eの領域Dの拡大図である。
FIG. 2D is a cross-sectional view of
図2Eを参照すれば、ステータコア部材203Aが、隣接するステータコア部材203B及びステータコア部材203Cと離間することにより、ステータコア200の径が拡大する。
Referring to FIG. 2E, the
詳細には、図2Fに示したように、外径側においては、第1外径側離間面204Aと第2外径側離間面207Bとが離間することにより、ステータコア200の外径が拡大する。内径側においては、第1内径側離間面205Aと第2内径側離間面208Bとが離間することにより、ステータコア200の内径が拡大する。このようにステータコア部材203Aと203Bとが周方向に離間することにより、ステータコア200の径を拡大することができる。なお、径方向の幅について、先端部2062Aは溝部2091Bよりも幅広であるため、ステータコア部材203Aがステータコア部材203Bから抜け落ちることはない。
Specifically, as shown in FIG. 2F, on the outer diameter side, the outer diameter of the
図2Gは、コイル300が挿入されたステータコア200の上面図である。なお、この図においては、コイル300のうち、隣接するティース202に囲まれたスロット201の上側の端部から突出するコイルエンド301が示されている。なお、図面の可読性を考慮して、一部のコイルエンド301のみが記載されている。また、ステータコア200にコイル300が挿入されることにより、ステータが製造されることになるが、以下では、説明の便宜上、コイル300が挿入されたステータコア200も、ステータコア200と称することとする。
FIG. 2G is a top view of the
スロット201には、その内壁を覆うとともに内径側の開口は覆わないように絶縁紙212が設けられている。また、一部のスロット201においては、絶縁紙212に覆われるように、コイル300が充填されている。そして、スロット201の内径側の開口には、コイル300を係止するウェッジ213が設けられている。
The
絶縁紙212は、コイル300のスロット201への挿入前からスロット201内に挿入されている。また、ウェッジ213は、コイル挿入装置100によって、コイル300とともにスロット201に挿入される。
The insulating
図3Aには、コイル300の挿入前のステータコア200と、径拡張装置400とが示されている。なお、この段階で、ステータコア200は、径が縮小されている状態である。
FIG. 3A shows the
図3Aの上部には、ステータコア200及び径拡張装置400の上面図が、下部には、断面図が示されている。図3Aの上部においては、上面図であるが、可読性の観点から径拡張装置400の構成については、下部の断面図と対応するハッチングが付されている。
3A is a top view of the
径拡張装置400においては、円筒状の固定部401が、固定板402の上に固定されている。そして、固定部401内には、側面に複数の傾斜面403Aを備える柱状の可動部403が設けられている。傾斜面403Aは、径方向外側に向かって下方に傾斜するように構成されている。
In the
固定部401の側面には、軸方向に延在する開口(不図示)が設けられている。そして、それらの開口を貫通するように拡張部404が、周方向に複数(本実施形態では8つ)設けられている。
An opening (not shown) extending in the axial direction is provided on the side surface of the fixed
拡張部404は、固定部401よりも外周側に位置する第1拡張部4041と、固定部401の側面に設けられた開口を貫通し、第1拡張部4041よりも周方向の幅が狭い第2拡張部4042とにより構成される。
The
第1拡張部4041の内周面には、径方向の外側に向かって下方向に傾斜する傾斜面4041Aが複数設けられている。この傾斜面4041Aが、可動部403の傾斜面403Aと接触する。また、第2拡張部4042は、外周面がステータコア200の内径と接触している。
A plurality of
なお、第2拡張部4042には、側面の上下端に、周方向に延在する溝4042Aが設けられている。複数の第2拡張部4042が環状に設けられることにより、溝4042Aも環状に連続する。
The second
環状に連続する複数の溝4042Aの内に、伸縮性のあるOリング405が設けられている。Oリング405によって第2拡張部4042は径方向内側に押圧されるので、可動部403が拡張部404から抜け落ちるのが抑制される。
An elastic O-
次に、図3Bに示すように、可動部403を固定部401内で上方に移動させる。このようにすると、可動部403の傾斜面403Aの上方への移動に伴って、第1拡張部4041の傾斜面4041Aは径方向外側に押圧される。このようにして、拡張部404が径方向外側へ移動するので、ステータコア200の内周面が押圧されて、径が拡張する。
Next, as shown in FIG. 3B, the
なお、図3A及び図3Bに示した工程において、ステータコア200の径が拡張される。そのため、これらの工程は、径拡大工程と称されるものとする。
3A and 3B, the diameter of the
次に、図3Cを参照して、コイル挿入装置100の詳細な構成について説明する。なお、この時点において、ステータコア200の径は拡張されている。
Next, the detailed configuration of the
まず、挿入部10に関連する構成について説明する。
First, the structure relevant to the
挿入部10のベース11は、ステータ保持部20と対向する面に開口部が設けられており、その内周面に沿って、固定ブレード12、及び、可動ブレード13が設けられている。
The
固定ブレード12は、ベース11の開口部と径が略等しい円盤部12Aと、円盤部12Aと垂直に設けられるブレード部12Bとにより構成されている。可動ブレード13は、円盤部12Aの上面に隣接する円盤部13Aと、円盤部13Aの上方に位置するコイル支持部13Bと、コイル支持部13Bと垂直に設けられるブレード部13Cとにより構成されている。なお、円盤部13Aには、ブレード部12Bを貫通させる貫通孔が設けられている。
The fixed blade 12 includes a
ブレード部12B及びブレード部13Cと、ベース11の開口部の内周との間には、ステータコア200のスロット201と対向するガイドが設けられており、このガイドにウェッジ213が設けられている。また、固定ブレード12及び可動ブレード13は、それぞれ、不図示の駆動手段によって、ベース11に対して上下方向に摺動可能に構成されている。また、ブレード部12Bにコイル300の一部が掛けられている。なお、ブレード部13Cにはコイル300の一部は掛けられていない。
A guide facing the
次に、ステータ保持部20に関する構成について説明する。
Next, the structure regarding the stator holding |
パレット22は、上部材22A、下部材22B、及び、柱部22Cを有しており、上部材22A及び下部材22Bの開口部によって保持孔22D内が構成されている。ステータコア200は、この保持孔22D内に保持されている。また、ステータコア200の上面及び下面には、カフスサポータ24が固定部25によって固定されている。また、パレット22は、ステータコア200の周方向の位置を決めるマーカ23を備える。なお、ステータコア200のスロット201には、絶縁紙212が設けられている。
The
次に、アライメントツール30について説明する。
Next, the
アライメントツール30は、大径部と小径部とにより構成され、大径部と小径部との境界には段差面31が設けられている。
The
次に、図3Dに示すように、アライメントツール30が下降すると、アライメントツール30の小径部が固定ブレード12及び可動ブレード13の内側に挿入された状態になるとともに、段差面31と、固定ブレード12及び可動ブレード13の先端とが当接する。このようにして、挿入部10とアライメントツール30とは一体となる。
Next, as shown in FIG. 3D, when the
次に、図3Eに示すように、一体となった挿入部10とアライメントツール30とを上昇させる。このように上昇させることにより、一体となった挿入部10及びアライメントツール30が、ステータコア200の中空部に達する。
Next, as shown in FIG. 3E, the integrated
次に、図3Fに示すように、さらに、挿入部10とアライメントツール30とを一体となって上昇させる。この上昇は、ブレード部12B及びブレード部13Cの上端が、カフスサポータ24の上方に位置するまで行われる。なお、この上昇の過程において、コイル300は、スロット201の下面側の一方の端部から挿入される。
Next, as shown in FIG. 3F, the
次に、図3Gに示すように、固定ブレード12を固定させた状態で、可動ブレード13、及び、アライメントツール30を上昇させる。このようにすることで、コイル300は、スロット201内に挿入された状態となる。このような状態において、スロット201の端部から突出するコイル300はコイルエンドと称されている。以下では、スロット201の上面の端部から突出するコイルエンドをコイルエンド301と称し、スロット201の下面の端部から突出するコイルエンドをコイルエンド302と称するものとする。また、ウェッジ213が、スロット201の内面の開口部の所定の位置に挿入される。
Next, as shown in FIG. 3G, the
そして、ブレード部12Bに掛けられたコイル300は、自身を支持するコイル支持部13Bの上昇により、ブレード部12Bの端部よりも上方に到達すると、コイル300自身の重みによってブレード部12Bよりも径方向外側に移動する。そして、コイル300は、ステータコア200の上面に落下して、スロット201に完全に挿入される。
When the
次に、図3Hに示すように、アライメントツール30を固定させた状態で、可動ブレード13のみを下方向に移動させる。このようにすることで、アライメントツール30と可動ブレード13とが分離する。
Next, as shown in FIG. 3H, with the
次に、図3Iに示すように、ベース11を固定ブレード12及び可動ブレード13と一体となって下方向に移動させる。このようにすることで、挿入部10とステータ保持部20とが分離する。
Next, as shown in FIG. 3I, the
なお、このようなコイル300の挿入は、U相、V相、W相の相ごとに行われる。コイル300の挿入順序は任意であるが、本実施形態では、最初にU相が挿入され、次にV相が挿入され、最後にW相が挿入されるものとする。それぞれの相のコイル300の挿入は、図3Cから図3Iまでの工程を経て行われる。また、各相のコイル300は同じタイミングで挿入されるように、同じ相のコイル300の全てが固定ブレード12にかけられている。
Such insertion of the
次に、図3Jに示すように、ステータコア200の上面及び下面に設けられていたカフスサポータ24及び固定部25が取り外される。この状態においては、パレット22の保持孔22Dの周方向に複数設けられた爪部26が露出する。この爪部26は、図3Aよりも前工程において保持孔22Dにステータコア200を挿入する際に、ステータコア200を係止し、高さ方向の位置決めをするものである。そして、パレット22の保持孔22Dの開口部のうち、爪部26が設けられていない保持孔22Dの下方の開口部からステータコア200を取り出す。
Next, as shown in FIG. 3J, the
次に、図3Kに示すように、ベース11を固定ブレード12及び可動ブレード13と一体となって下方向に移動させる。このようにすることで、図3Kに示すように、挿入部10とステータ保持部20とが分離する。
Next, as shown in FIG. 3K, the
なお、図3Cから図3Kまでに示した工程において、コイル300がステータコア200のスロット201に挿入される。そのため、これらの工程は、コイル挿入工程と称されるものとする。
3C to 3K, the
次に、図3Lに示すように、コイル300が挿入されたステータコア200の外周を囲むように、径圧縮装置500が設けられる。径圧縮装置500は、複数の押圧部501(本実施形態では8つ)により構成されている。これらの押圧部501は一面が湾曲する凹面状に構成されており、この凹面がステータコア200の外周面を取り囲むように配置される。
Next, as shown in FIG. 3L, a
次に、図3Mに示すように、径圧縮装置500の押圧部501を径方向内側に移動すると、押圧部501の内周面によってステータコア200の外周面が押圧され、ステータコア200の径が縮小される。
Next, as shown in FIG. 3M, when the
なお、この図3L及び図3Mに示した工程において、ステータコア200の径が縮小される。そのため、これらの工程は、径縮小工程と称されるものとする。
In the process shown in FIGS. 3L and 3M, the diameter of
このような工程を経て、ステータコア200にコイル300が挿入されるので、ステータを製造することができる。
Since the
第1実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。 According to the first embodiment, the following effects can be obtained.
第1実施形態のステータコア200においては、図2Fに示すように、ステータコア200の外周面から径方向内側に向かって、対向して設けられる第1外径側離間面204Aと第2外径側離間面207Bとが設けられる。第1外径側離間面204Aと第2外径側離間面207Bとが周方向に分離することにより、ステータコア200の外径が拡大される。
In the
さらに、スロット201から径方向外側に向かって、対向して設けられる第1内径側離間面205Aと第2内径側離間面208Bとが設けられる。第1内径側離間面205Aと第2内径側離間面208Bとが周方向に分離することにより、ステータコア200の内径が拡大される。
Furthermore, a first inner diameter
ステータコア200の内径と外径とが拡大されることにより、ステータコア200の径全体を拡大することができる。このようにすることにより、スロット201が拡大するとともにティース202が離間する。そして、スロット201にコイル300を挿入する時に、コイル300がスロット201の内壁面やスロット201内に設けられる絶縁紙212と摩擦する際に発生する摩擦力に起因する挿入抵抗が抑制されるので、コイル300の損傷を抑制することができる。
By expanding the inner diameter and the outer diameter of the
第1実施形態のステータ製造方法によれば、径拡大工程が行われる。径拡大工程においては、ステータコア200の内周面を外径側に押圧する。このようにすると、第1外径側離間面204Aと第2外径側離間面207Bとが離間するので、ステータコア200の外径が拡大される。また、第1内径側離間面205Aと第2内径側離間面208Bとが離間するので、ステータコア200の外径が拡大される。ステータコア200は、内径及び外径が拡大されるので、径全体が拡大されることになる。
According to the stator manufacturing method of the first embodiment, the diameter expansion step is performed. In the diameter expansion process, the inner peripheral surface of the
コイル挿入工程においては、ステータコア200においては、径が拡大されることにより、スロット201が拡大され、隣接するティース202がさらに離間している。このようにすることにより、コイル300をスロット201に挿入する時に、ティース202と接触しにくくなるので、コイル300の損傷を抑制することができる。
In the coil insertion process, in the
径縮小工程においては、ステータコア200の外周面が内径側に押圧される。このようにすると、第1外径側離間面204Aと第2外径側離間面207Bとが接触するので、ステータコア200の外径が縮小される。また、第1内径側離間面205Aと第2内径側離間面208Bとが接触するので、ステータコア200の外径が縮小される。このように、ステータコア200は、コイル300が挿入される時だけ、内径及び外径が拡大されるので、ステータの寸法の変更などを必要とせずに、コイルの損傷を抑制することができる。
In the diameter reduction process, the outer peripheral surface of the
第1実施形態のステータコア200は、周方向に並設される複数のステータコア部材203により構成される。ここでは、図2Fに示すように、ステータコア部材203Aとステータコア部材203Bとが隣接している場合について説明する。
The
ステータコア部材203Aは、ステータコア部材203Bと隣接する面において、第1外径側離間面204Aと第1内径側離間面205Aとの間に設けられる凸部206Aを、さらに備える。ステータコア部材203Bは、ステータコア部材203Aと隣接する面において、第2外径側離間面207Aと第2内径側離間面208Bとの間に設けられる凹部209Bを、さらに備える。
The
凸部206Aと、凹部209Bとが係合可能であるとともに、周方向に相対的に移動可能に構成されている。そのため、ステータコア部材203Aと、ステータコア部材203Bとを締結と分離を容易に行うことができる。このように、凸部206A及び凹部209Bが係合機構として働くことにより、ステータコア200の径の拡大及び縮小を、容易かつ確実に行うことができる。
The
第1実施形態によれば、ステータコア部材203Aが備える凸部206Aは、ステータコア部材203Bとの隣接面から突出する軸部2061Aと、段部210を介して軸部2061Aと接続される先端部2062Aとを備える。そして、径方向の幅は、軸部2061Aよりも先端部2062Aの方が広い。
According to the first embodiment, the
ステータコア部材203Bが備える凹部209Bは、ステータコア部材203Aとの隣接面側に設けられる溝部2091Bと、段部211を介して溝部2091Bと連通する収容部2092Bとを備える。収容部2092Bには、先端部2062Aが収容されている。そして、径方向の幅は、溝部2091Bよりも収容部2092Bの方が広い。
The
先端部2062Aの幅は、溝部2091Bの幅よりも、幅が広い。このようにすることにより、溝部2091Bによって先端部2062Aが係止されるので、ステータコア部材203Aとステータコア部材203Bとを確実に締結することができる。このようにすることで、ステータ製造途中においてステータコア部材203同士の締結が解除されることが抑制されるので、製造段階における不良の発生を抑制することができる。
The width of the
(第2実施形態)
第1実施形態においては、ステータコア200が複数のステータコア部材203により構成され、ステータコア部材203同士が、凸部206と凹部209とが係合することにより連結される例を示したが、これに限らない。第2実施形態においては、ステータコア200の他の構成例を示す。
(Second Embodiment)
In 1st Embodiment, although the
図4Aは、本実施形態のステータコア200の径が圧縮されている場合の断面図である。また、図4Bは、図4Aの領域Eの拡大図である。
FIG. 4A is a cross-sectional view when the diameter of the
これらの図によれば、図4Aに示されるように、ステータコア200は、第1実施形態のように複数の部材によって構成されておらず、1つの部材により構成される。
According to these drawings, as shown in FIG. 4A, the
ステータコア200においては、外周から径方向内側に伸びる外スリット601と、スロット201から径方向外側に伸びる内スリット602とが構成されている。なお、外スリット601のうち、図4Bにおいては外スリット601A、601Bが示されている。外スリット601A、601Bは、対をなして、内スリット602を両側から挟むように構成されている。
In the
図4Cは、本実施形態のステータコア200の径が拡大される場合の断面図である。また、図4Dは、図4Cの領域Fの拡大図である。図4Eは、図4Dの領域Gの拡大図である。
FIG. 4C is a cross-sectional view when the diameter of the
これらの図によれば、外スリット601Aが設けられることにより、ステータコア200の径方向に延在し、対向して対をなすように、第1外径側離間面204Aと、第2外径側離間面207Aとが形成される。このように、外スリット601Aが設けられることにより、第1外径側離間面204Aと、第2外径側離間面207Aとが離間可能であるため、ステータコア200の外径を拡大できる。
According to these drawings, by providing the
同様に、外スリット601Bが設けられることにより、第1外径側離間面204Bと、第2外径側離間面207Bとが形成される。第1外径側離間面204Bと、第2外径側離間面207Bとが離間可能であるため、ステータコア200の外径を拡大できる。
Similarly, by providing the
また、内スリット602が設けられることにより、ステータコア200の径方向に延在し、対向して対をなす、第1内径側離間面205と、第2内径側離間面208とが形成される。第1内径側離間面205と、第2内径側離間面208とが離間可能であるため、ステータコア200の内径を拡大できる。
In addition, by providing the
このようにステータコア200は、内径及び外径が拡大できるので、全体として径を拡大できる。
Thus, since the inner diameter and the outer diameter of the
なお、本実施形態においては、2つの外スリット601と、1つの内スリット602と、が設けられている。このように、内スリット602よりも外スリット601の方が多くなるように構成することによって、全長の長い外径の方が、全長が比較的短い内径よりも広がりやすくなるので、ステータコア200の全体の径を拡大させやすくなる。
In the present embodiment, two outer slits 601 and one
また、1つのスロット201あたり、3つの外スリット601と、2つ以上の内スリット602と、が設けられてもよい。1つのスロット201あたり、外スリット601、及び、内スリット602の数を大きくすることにより、ステータコア200の径をより拡大させやすくなる。
Further, three outer slits 601 and two or more
なお、1つのスロット201あたり、1つの外スリット601と、1つの内スリット602とを設けても、ステータコア200の全体の径を拡大することができる。また、全てのスロット201に対向させて、外スリット601、及び、内スリット602を設ける必要はなく、一部のスロット201において、外スリット601、及び、内スリット602を設けてもよい。
Even if one outer slit 601 and one
なお、本実施形態を説明に用いた図4Aから図4Dまでにおいては、外スリット601、及び、内スリット602は、ステータコア200におけるスロットが設けられている部分の径方向において、その厚さの略80%低程度の長さとなっている。このようなスリットの径方向の深さは、一例であって、この割合に限られるものではない。
In FIG. 4A to FIG. 4D in which the present embodiment is used for explanation, the outer slit 601 and the
第2実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。 According to the second embodiment, the following effects can be obtained.
第2実施形態のステータコア200は、外スリット601が設けられることにより、第1外径側離間面204Aと、第2外径側離間面207Aとが構成される。これらの外径側離間面は、外周面から径方向の内側に向かって、周方向に分離可能に対向して設けられるそのため、ステータコア200の外径が拡大可能に構成されることになる。
The
また、内スリット602が設けられることにより、第1内径側離間面205と、第2内径側離間面208とが構成される。これらの内径側離間面207は、外周面から径方向の内側に向かって、周方向に分離可能に対向して設けられる。そのため、ステータコア200の内径が拡大可能に構成されることになる。
Further, by providing the
このような構成となることにより、ステータコア200の径全体を拡大することができるので、スロット201にコイル300を挿入する際のコイル300の損傷を抑制することができる。
By adopting such a configuration, the entire diameter of the
また、第2実施形態のステータコア200は、外スリット601の数は、内スロット602の数よりも多い。ここで、ステータコア200は、外径の方が内径よりも長さが長い。そのため、外スロット601の数を多くすることにより、長さの長い外径を拡大しやすくなるため、ステータコア200の全体の径を大きくすることができる。そのため、スロット201にコイル300を挿入する際のコイル300の損傷を抑制することができる。
In the
(第3実施形態)
第2実施形態においては、スリットの一例について説明した。本実施形態においては、他のスリットの構成例について説明する。
(Third embodiment)
In the second embodiment, an example of the slit has been described. In this embodiment, a configuration example of another slit will be described.
図5Aは、本実施形態のステータコア200の径が圧縮されている場合の断面図である。また、図5Bは、図5Aの領域Hの拡大図である。
FIG. 5A is a cross-sectional view when the diameter of the
これらの図によれば、外スリット601A、及び、601Bは、それぞれの切り込みの最深部、すなわち、径方向の最内側の先端部に、軸方向(紙面に対して垂直方向)に延在する外スリット補強孔701A、及び、701Bが設けられている。また、内スリット602は、切り込みの最深部、すなわち、径方向の最外側の先端部に、軸方向に延在する内スリット補強孔702が設けられている。
According to these drawings, the
図5Cは、本実施形態のステータコア200の径が拡大されている場合の断面図である。また、図5Dは、図5Cの領域Iの拡大図である。図5Eは、図5Dの領域Jの拡大図である。
FIG. 5C is a cross-sectional view when the diameter of the
図5Eに示されるように、外スリット601Aにより構成される第1外径側離間面204A、及び、第2外径側離間面207Aは、外スリット補強孔701Aを介して接続されている。外スリット601Bにより構成される第1外径側離間面204B、及び、第2外径側離間面207Bは、外スリット補強孔701Bを介して接続されている。また、内スリット602により構成される第1内径側離間面205、及び、第2内径側離間面208は、内スリット補強孔702を介して接続されている。
As shown in FIG. 5E, the first outer diameter
外スリット601Aにおいては、第1外径側離間面204Aと、第2外径側離間面207Aとが離間する場合に、第1外径側離間面204Aと第2外径側離間面207Aとの接点、すなわち、外スリット601Aの最深部において応力が加わり、外スリット601Aがさらに深さ方向に拡大してしまうおそれがある。しかしながら、外スリット補強孔701Aが設けられることにより、応力の集中が抑制されるので、ステータコア200の損傷を抑制することができる。
In the
同様に、外スリット601B、内スリット602においても、外スリット補強孔701B、及び、内スリット補強孔702が設けられることにより、ステータコア200の損傷を抑制することができる。
Similarly, the
第3実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。 According to the third embodiment, the following effects can be obtained.
外スリット601は、最深部において、ステータコア200の軸方向に延在する外スリット補強孔701を備える。内スリット602は、最深部において、ステータコア200の軸方向に延在する内スリット補強孔702を備える。
The outer slit 601 includes an outer slit reinforcing hole 701 extending in the axial direction of the
外スリット601、及び、内スリット602において、離間面同士が離間する場合に、離間面同士の接続点において応力が加わり、スリットが深さ方向に拡大してしまうおそれがある。しかしながら、外スリット補強孔701、及び、内スリット補強孔702が設けられることにより、離間面同士の接続点に応力が加わっても、スリット補強孔によって応力が分散されるので、スリットが深さ方向に拡大してしまい、ステータコア200が損傷するのを防ぐことができる。
In the outer slit 601 and the
(第4実施形態)
第1実施形態においては、径圧縮装置500の一例を示したが、これに限らない。本実施形態においては、径圧縮装置500の他の例について説明する。
(Fourth embodiment)
In 1st Embodiment, although the example of the
図6Aは、コイル300が挿入された後のステータコア200と、絞り治具である径圧縮装置500とが記載されている。径圧縮装置500は、筒状に構成されており、その内壁は、上部の開口から徐々に径が小さくなるテーパー部502と、テーパー部502と連続し等径の筒状の鉛直部503とにより構成される。なお、テーパー部502の上部の開口径は、径が拡張されたステータコア200の径と略同等または広い。テーパー部502における鉛直部503と接続される部分の径、及び、鉛直部503の径は、圧縮されたステータコア200の径と略等しい。
FIG. 6A shows the
図6Aに示されるように、まず、ステータコア200が径圧縮装置500のテーパー部502側の上部の開口側に配置される。そして、ステータコア200は、開口部から挿入されると、径圧縮装置500のテーパー部502を通り、鉛直部503へと移動するに伴って、径が縮小される。最終的に、図6Bに示されるように、ステータコア200は、径圧縮装置500の鉛直部503に収容されると、径が縮小される。そして、径が圧縮されたステータコア200は、鉛直部503の下側の開口から排出される。
As shown in FIG. 6A, first, the
(変形例1)
図7A、及び、図7Bを用いて、ステータコア200を押圧する押し出し部材504について説明する。なお、ステータコア200は、これまで説明したステータコア200と異なる形状で示されているが、同じ機能を備えている。なお、径圧縮装置500は、図6A、及び、図6Bに示したものと同様の構成である。
(Modification 1)
The pushing
ステータコア200には、スロット201に絶縁紙212が設けられている。また、スロット201に挿入されたコイル300は、その上下端が樹脂によってモールドされている。これらの図においては、ステータコア200の上下端に、モールドされたコイルエンド301、302が示されている。なお、ステータコア200の外径は、コイルエンド301、302の外径よりも大きい。
In the
図7Aに示すように、径圧縮装置500は、円筒形の押し出し部材504を備える。押し出し部材504は、外径がステータコア200の外径と略等しく、内径がコイルエンド301、302よりも略大きい。このような押し出し部材504によって、ステータコア200は、上面の外周近傍が押圧される。
As shown in FIG. 7A, the
そして、図7Bに示すように、ステータコア200は、押し出し部材504によって上面の一部が押圧されると、径圧縮装置500において、テーパー部502を経て鉛直部503に収容される。ステータコア200は、このように鉛直部503に収容されることにより、径が圧縮される。
As shown in FIG. 7B, when a part of the upper surface of the
(変形例2)
図8A、図8Bには、径圧縮装置500と同様にステータコア200の径を圧縮することができるモータハウジング800が示されている。径圧縮装置500と比較すると、モータハウジング800は、テーパー部801の傾斜がテーパー部502よりも急である。しかしながら、テーパー状である以上、ステータコア200は、テーパー部801を通る間に、径が圧縮される。そして、鉛直部802にステータコア200が収容されることにより、ステータコア200の径を圧縮するとともに、モータを製造することができる。
(Modification 2)
8A and 8B show a
第4実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。 According to the fourth embodiment, the following effects can be obtained.
第4実施形態の径縮小工程においては、径絞り治具である径圧縮装置500は、テーパー部502を備える。そして、径が拡大されているステータコア200は、押し出し部材504によって押圧されてテーパー部502に挿入される。そして、ステータコア200は、テーパー部502を通過する間に径が縮小される。このような構成となることにより、径圧縮装置500は複雑な機構を備えることなく、ステータコア200の径を圧縮することができる。
In the diameter reduction process of the fourth embodiment, a
また、第4実施形態によれば、径圧縮装置500は、開口部にテーパー部801を備えるモータハウジング800であってもよい。このようにすることにより、モータハウジング800からステータコア200を取り出す工程が不要になるので、製造工程の一部を省略することができる。
Further, according to the fourth embodiment, the
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。また、上記実施形態は、適宜組み合わせ可能である。 The embodiment of the present invention has been described above. However, the above embodiment only shows a part of application examples of the present invention, and the technical scope of the present invention is limited to the specific configuration of the above embodiment. Absent. Moreover, the said embodiment can be combined suitably.
100 コイル挿入装置
200 ステータコア
201 スロット
203 ステータコア部材
300 コイル
204 第1外径側離間面
205 第2外径側離間面
206 凸部
207 第1内径側離間面
208 第2内径側離間面
209 凹部
210、211 段部
400 径拡張装置
500 径圧縮装置
501 押圧部
502、801 テーパー部
503、802 鉛直部
504 押し出し部材
601 外スリット
602 内スリット
701 外スリット補強孔
702 内スリット補強孔
800 モータハウジング
DESCRIPTION OF
Claims (9)
外周面から径方向の内側に向かって形成され、周方向に分離可能に対向して設けられる外径側離間面と、
前記スロットから前記径方向の外側に向かって形成され、前記周方向に分離可能に対向して設けられる内径側離間面と、を備える、
ステータコア。 It is a member constituting a stator of a motor, a stator core in which a coil is inserted into a slot provided on an inner peripheral surface,
An outer diameter side separation surface that is formed from the outer peripheral surface toward the inner side in the radial direction and is provided so as to be separated in the circumferential direction so as to be separable;
An inner diameter side separation surface formed from the slot toward the outer side in the radial direction and provided so as to face the circumferential direction so as to be separable.
Stator core.
前記ステータコアは、前記周方向に並設される複数のステータコア部材により構成され、
隣接する2つの前記ステータコア部材のうち、一方の前記ステータコア部材は、他方の前記ステータコア部材との隣接部において、
対向する前記外径側離間面の一方である、第1外径側離間面と、
対向する前記内径側離間面の一方である、第1内径側離間面と、
前記第1外径側離間面と前記第1内径側離間面との間に設けられる凸部と、を備え、
前記他方のステータコア部材は、前記一方のステータコア部材との隣接部において、
前記外径側離間面の他方である、第2外径側離間面と、
前記内径側離間面の他方である、第2内径側離間面と、
前記第2外径側離間面と前記第2内径側離間面との間に設けられる凹部と、を備え、
前記凹部と前記凸部とは、係合された状態で、前記周方向に相対的に移動可能に構成される、
ステータコア。 The stator core according to claim 1,
The stator core is composed of a plurality of stator core members arranged in parallel in the circumferential direction,
Of the two adjacent stator core members, one of the stator core members is adjacent to the other stator core member,
A first outer diameter side separation surface, which is one of the opposed outer diameter side separation surfaces;
A first inner diameter side separation surface which is one of the opposed inner diameter side separation surfaces;
A convex portion provided between the first outer diameter side separation surface and the first inner diameter side separation surface,
The other stator core member is adjacent to the one stator core member,
A second outer diameter side separation surface, which is the other of the outer diameter side separation surfaces;
A second inner diameter side separation surface, which is the other of the inner diameter side separation surfaces;
A recess provided between the second outer diameter side separation surface and the second inner diameter side separation surface,
The concave portion and the convex portion are configured to be relatively movable in the circumferential direction in an engaged state.
Stator core.
前記凸部は、前記隣接部から突出する軸部と、前記軸部の先端に設けられ、前記軸部よりも前記径方向の幅が広い先端部と、を備え、
前記凹部は、前記隣接部に設けられる溝部と、前記溝部と連通し、前記溝部よりも前記径方向の幅が広く、前記先端部を収容する収容部と、を備え、
前記先端部の幅は、前記溝部の幅よりも広い、
ステータコア。 The stator core according to claim 2,
The convex portion includes a shaft portion that protrudes from the adjacent portion, and a tip portion that is provided at the tip of the shaft portion and has a larger width in the radial direction than the shaft portion,
The concave portion includes a groove portion provided in the adjacent portion, a housing portion that communicates with the groove portion, is wider in the radial direction than the groove portion, and accommodates the tip portion,
The width of the tip is wider than the width of the groove,
Stator core.
前記外周面から前記径方向の内側に向かって設けられ、前記外径側離間面を構成する外スリットと、
前記スロットから前記径方向の外側に向かって設けられ、前記内径側離間面を構成する内スリットと、
を、さらに備えるステータコア。 The stator core according to claim 1,
An outer slit provided from the outer peripheral surface toward the inner side in the radial direction, and constituting the outer diameter side separation surface;
An inner slit provided from the slot toward the outer side in the radial direction and constituting the inner diameter side separation surface;
A stator core further comprising:
前記内スリットの数よりも、前記外スリットの数の方が多い、
ステータコア。 The stator core according to claim 4, wherein
The number of the outer slits is greater than the number of the inner slits,
Stator core.
前記内スリット、及び、前記外スリットの最深部において、軸方向に延在するスリット補強孔を、さらに備える、
ステータコア。 The stator core according to claim 4 or 5, wherein
In the deepest part of the inner slit and the outer slit, further comprising a slit reinforcing hole extending in the axial direction,
Stator core.
前記ステータコアの内周面を外径側に押圧することにより、前記内径側離間面と、隣接する前記内径側離間面とを離間するとともに、前記外径側離間面と、隣接する前記外径側離間面とを離間することにより、前記ステータコアの径を拡大する径拡大工程と、
径が拡大された前記ステータコアの前記スロットにコイルを挿入するコイル挿入工程と、
前記外周面を内径側に押圧することにより、前記内径側離間面と、隣接する前記内径側離間面とを接触させるとともに、前記外径側離間面と、隣接する前記外径側離間面とを接触させることにより、前記ステータコアの径が縮小される径縮小工程と、を備える、
ステータ製造方法。 A stator manufacturing method using the stator core according to any one of claims 1 to 6,
By pressing the inner peripheral surface of the stator core to the outer diameter side, the inner diameter side separation surface and the adjacent inner diameter side separation surface are separated from each other, and the outer diameter side separation surface and the adjacent outer diameter side are separated. A diameter expansion step of expanding the diameter of the stator core by separating the separation surface;
A coil insertion step of inserting a coil into the slot of the stator core having an enlarged diameter;
By pressing the outer peripheral surface toward the inner diameter side, the inner diameter side separation surface and the adjacent inner diameter side separation surface are brought into contact with each other, and the outer diameter side separation surface and the adjacent outer diameter side separation surface are A diameter reducing step in which the diameter of the stator core is reduced by bringing the stator core into contact,
Stator manufacturing method.
前記径縮小工程では、テーパー状の内面を備える絞り治具に前記ステータコアを挿入することにより、前記外周面を内径側に押圧させて、径を縮小させる、
ステータ製造方法。 The stator manufacturing method according to claim 7,
In the diameter reduction step, by inserting the stator core into a drawing jig having a tapered inner surface, the outer peripheral surface is pressed toward the inner diameter side to reduce the diameter.
Stator manufacturing method.
前記絞り治具は、開口部に前記テーパー状の内面を備えるモータハウジングである、
ステータ製造方法。 The stator manufacturing method according to claim 8,
The aperture jig is a motor housing provided with the tapered inner surface in an opening.
Stator manufacturing method.
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