JP2018117995A - 泡消火装置の制御方法及び泡消火装置 - Google Patents

泡消火装置の制御方法及び泡消火装置 Download PDF

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Abstract

【課題】泡消火装置(CAFS)が備える圧縮機の潤滑油が乳化することを防止できる泡消火装置の制御方法を提供する。
【解決手段】水ポンプ10が吐出した圧力水と消火剤との混合液に圧縮空気を吹き込んで発泡した消火泡を放出する泡放水と,水ポンプ10が吐出した圧力水をそのまま放出する通常放水を選択可能とした泡消火装置1において,前記水ポンプ10の始動と共に前記圧縮機本体31の駆動を開始すると共に,前記通常放水の選択により前記通常放水が開始された後においてもレシーバタンク32内の圧縮空気を大気へ放出すると共にアンローダバルブ33で吸気路を閉じた状態で前記圧縮機本体31の駆動を継続し,潤滑油からドレンが分離する温度になるまで十分に圧縮機を暖機し,圧縮機本体31の駆動に要する動力を低減する。
【選択図】図1

Description

本発明は,泡消火装置の制御方法及び前記制御方法を実行する泡消火装置に関し,例えば,消防車両のようなPTOを備えるポンプ車に搭載され,あるいは,車両のエンジンとは別に,泡消火装置に水ポンプ,圧縮機を駆動するエンジンを備えている可搬消防ポンプにおける,消火用の水に消火剤及び圧縮空気を混合して生成した消火泡を放出して消火する前記泡消火装置(CAFS:Compressed Air Foam System)の制御方法及び前記制御方法を実行する泡消火装置に関する。
泡消火装置は,圧力水を吐出する水ポンプと,消火剤を供給するための消火剤ポンプ及び消火剤タンクと,圧縮空気を吐出する圧縮機とを備えていて,水ポンプが吐出した圧力水をそのまま放水する従来の放水方式(以下,「通常放水」という。)に代えて,水ポンプが吐出した圧力水に消火剤を混合し,圧力水と消火剤との混合液に圧縮空気を吹き込んで発泡させた消火泡を噴射(以下,このような消火泡の噴射を「泡放水」という。)を行うもので,前記泡放水では,高発泡させた消火泡を噴射することで水の表面積が大きくなり,気化熱を利用して効率的な冷却消火が行えると共に,少ない水での消火が可能となり,水利の悪い場所や,災害時における水不足下においても有効な消火活動を行うことが可能となる。
前述の水ポンプは,消火栓等の有圧水利を水源とする場合を除き,河川,池,海,消防用水,防火用水等の水源の水を汲み上げて放水する場合,始動前の水ポンプ内や水ポンプと水源をつなぐホース内に水が存在していない状態であることから,前記水ポンプ内やホース内を真空吸引して水源からの水を導入する作業,所謂「呼び水」が必要となる。
通常放水のみを行う消火装置は,このような呼び水をするために真空発生装置として,真空ポンプを搭載しているが,前述した泡消火装置では,この真空ポンプの代わりに圧縮機を真空発生装置として使用して前述の呼び水をすることで,真空ポンプの搭載を省略できるようにしたものも提案されている。
このように,圧縮機による真空吸引を可能とした泡消火装置の一例として,水ポンプの始動時に,水ポンプの入口と圧縮機の吸入路とを連通した状態で圧縮機を作動させることで,水源から水ポンプに至るホース内,及び水ポンプ内の空気を圧縮機が吸引し呼び水をすることができるようにしたものが提案されている(特許文献1の請求項1及び図1参照)。
また,真空発生装置として圧縮機と共に圧縮空気によって真空を発生させるエゼクタを設け,このエゼクタの細径部と水ポンプの入口側とを呼び水流路で連通することにより,水ポンプの始動時に圧縮機が吐出した圧縮空気を前記エゼクタへ供給することで水源から水ポンプに至るホース内及び水ポンプ内の空気を吸引して呼び水ができるようにした泡消火装置も提案されている(特許文献2の[0025]欄及び図1参照)。
なお,これらの泡消火装置が,消防車両に搭載されている場合には,走行用のエンジンを水ポンプや圧縮機の駆動源としても使用し,前記エンジンの出力軸に繋がるPTO(Power Take Off)に水ポンプ及び圧縮機を連結してこれらを駆動している。
また,前述した泡消火装置には,状況に応じて泡放水と,通常放水を選択して行うことができるように構成したものも提案されている(前掲の特許文献2)。
そして,このように放水方式を選択可能とした泡消火装置では,通常放水時には圧縮空気を使用せず,従って通常放水時に圧縮機の駆動を継続することは大きな動力損失と不要な燃料消費につながることに鑑み,圧縮機とPTOを連結する回転軸に電磁クラッチを設け,通常放水時には電磁クラッチを切って圧縮機を停止させることも提案されている(前掲の特許文献2参照)。
特許第4341969号公報 特開2014−233470号公報
泡消火装置の日常点検項目には,「真空点検」が含まれている。この真空点検では,水ポンプ内に水を導入せず,水ポンプの入口側(中継口や吸水口等)を閉じた状態で,水ポンプ内を真空吸引して規定の真空度になるかの確認が行われる。
前掲の特許文献1及び2の泡消火装置では,圧縮機を使用して水ポンプ内の真空吸引が行われていることから,上記真空点検によって圧縮機が駆動される。
しかし,この真空点検は,前述したとおり水ポンプ内に水を導入せずに行うことから,圧縮機を,水ポンプを介してPTOに接続する構成を採用する特許文献2に記載の泡消火装置では,圧縮機を駆動するためには水ポンプも同時に駆動する必要があり,水ポンプが長時間にわたり空運転されることを防止するためには,真空点検を極めて短時間(一例として30秒程度)で終了させる必要があり,その結果,圧縮機の駆動時間も短時間となる。
次に,前掲の特許文献2に記載の泡消火装置では,選択した放水方式が通常放水である場合,水ポンプの始動時に圧縮機が駆動されて,水ポンプ内及び水源から水ポンプに至るホース内の空気が真空吸引されているが,呼び水が完了して,水ポンプが揚水を開始すると,PTOと圧縮機をつなぐ電磁クラッチを切断して圧縮機を停止させていることから,圧縮機の作動時間は比較的短時間(迅速な消火作業の開始をするために数十秒程度)である。
なお,消火装置は,定期的な放水訓練に使用され,また,定期点検(例えば1週間毎又は1ヶ月毎の点検)で放水点検が行われるが,特許文献2に記載されているように通常放水と泡放水を選択可能とした消火装置では,このような放水訓練や定期点検において泡放水は行わずに,通常放水が行われることから,放水訓練や定期点検時における圧縮機の作動時間も短時間である。
ここで,泡消火装置に備えた前記圧縮機は,油冷式スクリュ圧縮機であって,この油冷式スクリュ圧縮機は,シリンダ内に2本のスクリュロータを噛み合い回転可能に配置し,スクリュロータを噛み合い回転により前記シリンダ内に空気を吸入すると共に,圧縮作用空間の密封や冷却,潤滑をするために導入した潤滑油と共に圧縮して吐出する圧縮機本体と,前記圧縮機本体より潤滑油と共に吐出された圧縮空気を導入してこの圧縮空気と潤滑油とに分離するレシーバタンクを備えており,レシーバタンクで潤滑油と分離された圧縮空気を消費側に供給すると共に,レシーバタンク内に回収された潤滑油を圧縮機本体の給油口を介してシリンダ内に供給して,再度圧縮作用空間の潤滑,密封,冷却等に使用するように構成されている。
その結果,出動機会が少ない泡消火装置,又は,出動機会があっても通常放水での消火活動に使用される機会の多い泡消火装置の圧縮機では,前述した短時間の運転の繰り返しにより暖機されずに潤滑油の温度は低い状態に維持される。
前記圧縮機の圧縮機本体に吸入される空気(外気)には水蒸気が含まれていて,レシーバタンク内に導入された圧縮空気が冷却されると,圧縮空気から水蒸気がドレン(水分)となって析出し,このドレンが潤滑油内に混入し圧縮機本体に供給される。
潤滑油は低温時には高粘度であり,高粘度の状態の潤滑油とドレンがロータ等によって攪拌されると,この攪拌によってドレンが潤滑油と混合し,潤滑油と水とに分離し難くなる。さらに潤滑油とドレンが分離されない混合状態で繰り返し撹拌されるとドレンが潤滑油中に分散されて取り込まれ乳化する。このように潤滑油が乳化すると,クリーム状となって循環し難くなり本来の性能を発揮しなくなる。このような潤滑油の乳化の発生を防止するためには,定期的にレシーバタンク内の底部に溜まったドレンを排出することが不可欠であるが,潤滑油が低温かつ高粘度の状態であると,潤滑油とドレンとの混合状態が維持され,ドレンのみの排出ができない。そこで,潤滑油の温度を十分に上昇させるために通常放水時においても圧縮機を停止することなく,常に作動させておき,圧縮機の温度を上昇させることも考えられる。
しかし,この構成では,通常放水時には,放水をするために必要とされない圧縮空気を吐出するために,圧縮機を駆動し続ける動力が増え,水ポンプに対し十分な動力を供給するためにはエンジンの大型化等の対応が必要となり,また,エンジンの大型化等によって対応する場合,燃料消費量が増大してランニングコストがかかることから,前掲の特許文献2に記載の発明の説明で記載した問題点が再度,生じることとなる。
なお,特許文献2に記載の泡消火装置では,圧縮機は水ポンプを介してPTOに接続されていることから,圧縮機を駆動するには水ポンプの駆動も必須となる。
その結果,圧縮機のみ駆動して暖機運転することはできず,潤滑油からドレンが分離する温度(50℃〜60℃)になるまで十分に圧縮機を暖機しようとすれば,比較的長時間(5分間以上)継続して圧縮機と共に水ポンプを駆動する必要があり,水ポンプ内に水を導入することなく,長時間にわたって空運転を行えば,水ポンプが破損するおそれがある。
圧縮機の暖機運転をするときに,このような水ポンプの破損を防止するには,泡消火装置の吸水口を水源につないで水ポンプに水を導入する必要があり,圧縮機の暖機運転を実施しようとすれば,水源の確保と,水ポンプが吐出した水を受けるための設備が必要で,しかも,暖機運転中に発生する騒音に対する対策も必要となることから,消防署等で実施することが難しく,このような暖機運転を実施できる条件が限られてしまい有効な解決策とはなっていない。
そこで本発明は,上記従来技術における欠点を解消するために成されたものであり,出動する機会が少ない,あるいは,出動する機会が多い場合であっても通常放水による消火に使用される機会が多い泡消火装置であっても,圧縮機の潤滑油が乳化することを防止でき,しかも,圧縮機を駆動し続ける動力を抑え,エンジンの大型化等を伴うことなく,水ポンプに対する十分な動力供給についても行うことができ,燃料消費量の増大を最小限に抑えた泡消火装置の制御方法,及び前記制御方法が実施される泡消火装置を提供することを目的とする。
以下に,課題を解決するための手段を,発明を実施するための形態で使用する符号と共に記載する。この符号は,特許請求の範囲の記載と,発明を実施するための形態の記載との対応を明らかにするためのものであり,言うまでもなく,本願発明の技術的範囲の解釈に制限的に用いられるものではない。
上記目的を達成するために,本発明の泡消火装置1の制御方法は,
圧力水を吐出する水ポンプ10と,消火剤を供給するための消火剤ポンプ22及び消火剤タンク21から成る消火剤供給装置20と,圧縮空気を吐出する圧縮機30とを備え,前記水ポンプ10が吐出した圧力水に前記消火剤供給装置20により前記消火剤を混合し,前記圧力水と前記消火剤との混合液に前記圧縮空気を吹き込んで発泡した消火泡を放出する泡放水と,前記水ポンプ10が吐出した圧力水を前記消火剤及び前記圧縮空気と混合することなくそのまま放出する通常放水とを選択可能とした泡消火装置において,
前記圧縮機30は,吸入した空気を潤滑油と共に圧縮して吐出する油冷式の圧縮機本体31と,前記圧縮機本体31が前記潤滑油と共に吐出した圧縮空気を貯留するレシーバタンク32と,前記圧縮機本体31の吸気路を開閉するアンローダバルブ33を備え,
前記水ポンプ10の始動と共に前記圧縮機本体31の駆動を開始し,
前記通常放水の選択により前記通常放水が開始された後においても,少なくとも前記レシーバタンク32内の前記潤滑油の温度が所定の温度以上に上昇するまで,前記レシーバタンク32内の圧縮空気を大気へ放出すると共に,前記アンローダバルブ33で前記吸気路を閉じた状態で前記圧縮機本体31の駆動を継続することを特徴とする(請求項1)。
前述した泡消火装置の制御方法において,前記泡放水時に前記レシーバタンク32内の圧力が所定のアンロード運転開始圧力以上に上昇し,好ましくはこの圧力が所定時間継続したときに,前記レシーバタンク32内の圧縮空気を大気へ放出すると共に,前記アンローダバルブ33で吸気路を閉じるように構成しても良い(請求項2)。
上記いずれの構成においても,前記レシーバタンク32内の圧縮空気を大気へ放出している時,レシーバタンク32内の圧縮空気の一部を前記アンローダバルブ33の閉弁受圧室へ導入して前記アンローダバルブ33で前記吸気路を閉じるように構成することが好ましい(請求項3)。
なお,アンローダバルブ33としては,一例として図5に示すように前記吸気路を開閉する弁体331と,該弁体331に向かって進退移動可能なピストン332と,前記ピストン332を摺動可能に収容するシリンダ333と,前記弁体331より離間する方向に前記ピストン332を付勢するバネ334を備え,前記シリンダ333内を前記ピストン332のフランジ332bによって区切り,一方側に前記バネ334を収容するバネ室333a,他方側に圧縮空気を導入する前記閉弁受圧室333bを形成し,この閉弁受圧室333b内にレシーバタンク32内の圧縮空気を導入すると,ピストン332がバネ334の付勢力に抗して弁体331に向かって移動し,ピストン332のピストン軸332aが弁体331の弁軸331aに突合して弁座335に弁体331のフランジ331bを押し当てて吸気路を閉じるように構成したものを使用可能である。
もっとも,本発明で使用可能なアンローダバルブ33は上記構成に限定されず,バタフライバルブ等の圧縮機本体31の吸気制御に使用される既知の各種のバルブを使用することができ,前述の閉弁受圧室とは,圧縮空気の導入によってアンローダバルブ33の弁体に吸入路の閉動作を行わせるための受圧室であれば,上記構成のものに限定されない。
なお,圧縮機本体31は水ポンプ10の駆動中,常に駆動されるように構成するものとしても良いが,通常放水時において前記レシーバタンク32内の前記潤滑油の温度が設定温度以上に上昇したときに前記水ポンプ10とは独立して前記圧縮機本体31を停止させるようにしても良い(請求項4)。
また,本発明の泡消火装置1は,
圧力水を吐出する水ポンプ10と,消火剤を供給するための消火剤ポンプ22及び消火剤タンク21から成る消火剤供給装置20と,圧縮空気を吐出する圧縮機30とを備え,前記水ポンプ10が吐出した圧力水に前記消火剤供給装置20により前記消火剤を混合し,前記圧力水と前記消火剤との混合液に前記圧縮空気を吹き込んで発泡した消火泡を放出する泡放水と,前記水ポンプ10が吐出した圧力水を前記消火剤及び前記圧縮空気と混合することなくそのまま放出する通常放水を選択可能とした泡消火装置1において,
前記圧縮機30は,吸入した空気を潤滑油と共に圧縮して吐出する油冷式の圧縮機本体31と,前記圧縮機本体31が前記潤滑油と共に吐出した圧縮空気を貯留するレシーバタンク32と,前記圧縮機本体31の吸気路を開閉するアンローダバルブ33を備え,
前記水ポンプ10の始動と共に前記圧縮機本体31の駆動が開始されると共に,前記通常放水の選択による前記通常放水の開始後,少なくとも前記レシーバタンク32内の前記潤滑油の温度が所定の温度以上に上昇するまで前記圧縮機本体31の駆動が継続されるように,前記水ポンプ10に対し前記圧縮機本体31を連結し,
一端が前記レシーバタンク32に連通され,他端が大気開放された放気流路42と,該放気流路42を開閉する電磁弁から成る放気弁41を設け,前記放気弁41の二次側における前記放気流路を分岐して,分岐した一方の放気流路342aを前記アンローダバルブ33の閉弁受圧室に連通し,分岐した他方の放気流路342bを大気開放し,
前記通常放水が選択され,かつ,前記水ポンプ10の出口側圧力が所定の圧力以上に上昇している時,前記放気弁41を開弁させる制御信号を出力する制御装置50を設けたことを特徴とする(請求項5:図1参照)。
上記構成の泡消火装置1において,前記制御装置50は,前記泡放水が選択され,かつ,前記レシーバタンク32内の圧力が所定のアンロード運転開始圧力以上に上昇し,好ましくはこの圧力が所定時間継続したとき,前記放気弁41を開弁する制御信号を出力するように構成しても良い(請求項6,図2及び図4参照)。
更に,前記圧縮機本体31を,電磁クラッチ37を介して前記水ポンプ10に連結し,
前記制御装置50を,前記通常放水時に前記レシーバタンク32内の前記潤滑油の温度が設定温度以上に上昇としたときに前記電磁クラッチ37を切断する制御信号を出力するよう構成するものとしても良い(請求項7;図3及び図4参照)。
以上で説明した本発明の構成により,本発明の泡消火装置1では,以下の顕著な効果を得ることができた。
前記水ポンプ10の始動と共に前記圧縮機本体31の駆動を開始すると共に,前記通常放水の選択によって前記通常放水が開始された後においても,少なくとも前記レシーバタンク32内の前記潤滑油の温度が所定の温度以上に上昇するまで前記圧縮機本体31の駆動を継続し,泡放水に使用される機会が少なく,かつ,圧縮機の暖機運転が行われる機会が少ない泡消火装置1であっても,例えば定期的に行われる放水訓練時や放水点検時等,通常放水が行われる際に圧縮機30を暖機運転することができ,潤滑油の温度を十分に上昇させることにより再度,潤滑油と水とに分離することが可能で,定期的にレシーバタンク内の底部に溜まったドレンを排出することができるので,潤滑油とドレンが分離されない混合状態で繰り返し撹拌され続けて潤滑油が乳化することを防止できた。
しかも,通常放水時における圧縮機本体31の駆動は,アンローダバルブ33で吸気路を閉じたアンロード運転の状態で行われているだけでなく,更にレシーバタンク32内の圧縮空気を大気へ放出した状態で行われ,アンロード運転時以上に圧縮機本体を駆動するために必要な動力が軽減されていることから,エンジン3の大型化等を伴うことなく通常放水時の水ポンプ10の駆動に必要な動力を確保しつつ,圧縮機30の暖機運転が可能であると共に,燃料消費量の増大を抑制することができた。
前記泡放水時においても,前記レシーバタンク32内の圧力が所定のアンロード運転開始圧力以上に上昇してアンローダバルブ33で吸入路を閉じたアンロード運転を開始すると共に,このアンロード運転が開始されて所定時間が経過すると,前記レシーバタンク32内の圧縮空気を大気へ放出するようにした構成では,泡放水が選択されている場合,泡放水を停止して圧縮空気が消費されずにレシーバタンク32内の圧力がアンロード運転開始圧力以上に上昇すると,前記アンローダバルブ33が吸気路を閉じて圧縮機本体31への吸入を停止するだけでなく,更に,レシーバタンク32内の圧縮空気を放出して圧縮機本体31の吐出側の圧力を低下させ,圧縮機本体31の駆動に要する動力を低減することができ,エンジン3の燃料消費量を低減することができた。
大気開放された放気流路42の他端側を,アンローダバルブ33の閉弁受圧室にも連通して,レシーバタンク32内の圧縮空気を大気へ放出する際にこの圧縮空気の一部をアンローダバルブ33の閉弁受圧室に導入してアンローダバルブ33で吸気路を閉じるようにした構成では,放気によってレシーバタンク32内の圧力がアンローダバルブ33の作動に必要な圧力(設定により異なるが,一例として0.1〜0.2MPa程度の範囲内における所定の圧力)を下回るとアンローダバルブ33が微かに開いて圧縮機本体31は少量の圧縮空気を吐出してレシーバタンク32内の圧力をアンローダバルブ33の作動に必要な圧力に維持するように動作する。
その結果,上記構成の泡消火装置1では,レシーバタンク32内の圧縮空気を大気放出させた場合であっても,レシーバタンク32内の圧力は大気圧(ゲージ圧ゼロ)までは低下せず,圧力が残った状態となっていることから,レシーバタンク32内の圧力で潤滑油を圧縮機本体31のシリンダ内へ供給し,潤滑油を循環することができ,潤滑油の温度を高く維持することが可能である。更に,通常放水時において,レシーバタンク32内の潤滑油の温度が設定温度以上に上昇したときに水ポンプ10と圧縮機本体31間に設けた電磁クラッチを解除して水ポンプ10とは独立して圧縮機本体31を停止させた場合には,潤滑油からドレンが分離する温度になるまで十分に圧縮機が暖機され,圧縮機を停止しても潤滑油からドレンを分離できる状態になったとき,圧縮機30を停止させてエンジン3にかかる負荷の更なる低減を図り,燃料消費量を低減することができた。
本発明の泡消火装置の車載型の実施例を示す説明図。 本発明の泡消火装置の車載型の他の実施態様を示す説明図。 本発明の泡消火装置の車載型の別の実施態様を示す説明図。 本発明の泡消火装置の車載型の更に別の実施態様を示す説明図。 アンローダバルブの断面図。 本発明の泡消火装置の動作を説明したフロー図。 本発明の泡消火装置の動作を説明したフロー図(図6の続き)。
以下に,本発明の実施例につき添付図面を参照しながら説明するが,本発明の構成は,以下に示す実施例に限定されない。なお,図1〜図4,図6及び図7は,車載型の泡消火装置に本発明を適用した場合の実施例である。
〔泡消火装置の全体構成〕
図1は,消防車両に搭載される本発明の泡消火装置(CAFS)1の実施例を示した説明図であり,この泡消火装置1は,水ポンプ10と,前記水ポンプ10が吐出した圧力水に消火剤を混合させて混合液を生成する消火剤供給装置20,及び前記混合液を発泡させるために吹き込む圧縮空気を吐出する圧縮機30を備え,本発明の泡消火装置1では,前記混合液に前記圧縮空気を吹き込むことにより発泡させた消火泡を放出する泡放水と,前記水ポンプ10が吐出した圧力水を前記消火剤及び前記圧縮空気を混合することなくそのまま放出する通常放水を選択することができるように構成されている。
〔水ポンプ〕
前述した水ポンプ10は,水源の水を汲み上げると共に圧送して圧力水を吐出するもので,既知のターボポンプ等を水ポンプ10として採用することができる。
この水ポンプ10の入口10aは,吸水流路81を介して吸水口61に連通され,この吸水口61に消火栓,河川,池,海,消防用水,防火用水等の,図示せざる水源が連通される。
また,水ポンプ10の出口10bは,圧力水流路82を介して放水口(62,63)に連通され,この放水口(62,63)に連結したホース及びノズル(いずれも図示せず)を介して放水を行うことができるように構成されている。
図示の例では,水ポンプ10の出口10bは,泡放水又は通常放水を選択的に行うことができる第1放水口62と,通常放水のみ可能な第2放水口63に前述の圧力水流路82を介して連通されている。
前述の圧力水流路82は,水ポンプ10の出口10bに連通された主流路821と,この主流路821に設けた逆止弁CV2の二次側を分岐して形成された泡放水用流路822及び通常放水用流路823によって構成され,前記逆止弁CV2の一次側において前記第2放水口63を前記主流路821に連通することで前記第2放水口63を介して通常放水を行うことができるように構成されている。
また,前記通常放水用流路823には,これを開閉する電磁開閉弁SV1が設けられており,この電磁開閉弁SV1が通常放水用流路823を開いている時,第1放水口62に水ポンプ10が吐出した圧力水を直接導入することができるように構成されていると共に,前記電磁開閉弁SV1が通常放水用流路823を閉じることで,水ポンプ10が吐出した圧力水を,泡放水用流路822を介して第1放水口62に導入することで,泡放水用流路中822で圧力水に後述する消火剤供給装置20からの消火剤と,圧縮機30からの圧縮空気を導入して発泡させて得た消火泡によって,泡放水を行うことができるように構成されている。
〔消火剤供給装置〕
水ポンプ10が吐出した圧力水に消火剤を混合する前述の消火剤供給装置20は,消火剤が貯留された消火剤タンク21と,該消火剤タンク21内の消火剤を汲み上げる消火剤ポンプ22を備え,この消火剤ポンプ22の出口を,逆止弁CV1を介して泡放水用流路822に連通することで,消火剤ポンプ22が汲み上げた消火剤を,水ポンプ10が吐出した圧力水に合流させて水と消火剤の混合液を生成することができるように構成されている。
〔圧縮機〕
圧縮機30は,水ポンプ10が吐出した圧力水と消火剤との混合液を発泡させるために前記混合液に吹き込む圧縮空気を吐出するもので,圧縮機30が吐出した圧縮空気を導入する空気供給路83(発泡用空気供給路832)を消火剤供給装置20との連通位置の下流側で前記泡放水用流路822に連通することで,圧力水と消火剤の混合液に圧縮空気を吹き込むことができるように構成されている。
この圧縮機30は,シリンダ内に2本のスクリュロータを噛み合い回転可能に配置し,スクリュロータを噛み合い回転により前記シリンダ内に空気を吸入すると共に,圧縮作用空間の密封や冷却,潤滑をするために導入した潤滑油と共に圧縮して吐出する油冷式のスクリュ圧縮機である圧縮機本体31と,前記圧縮機本体31が潤滑油と共に吐出した圧縮空気を導入してこの圧縮空気と潤滑油とに分離するレシーバタンク32を備えており,このレシーバタンク32で潤滑油と分離された圧縮空気を消費側に供給すると共に,レシーバタンク内に回収された潤滑油を圧縮機本体の給油口を介してシリンダ内に供給して,再度圧縮作用空間の潤滑,密封,冷却等に使用するように構成されている。
また,圧縮機30は更に圧縮機本体31の吸気路を開閉するアンローダバルブ33を備えると共に,このアンローダバルブ33の開閉動作を制御してレシーバタンク32内の圧力が設定された所定の圧力となるよう圧縮機本体31に対する吸気を制御する吸気制御装置34を備えている。
本実施例では,図5に示すようにアンローダバルブ33として,前記吸気路を開閉する弁体331と,該弁体331に向かって進退移動可能なピストン332と,前記ピストン332を摺動可能に収容するシリンダ333と,前記弁体331より離間する方向に前記ピストン332を付勢するバネ334を備え,前記シリンダ333内を前記ピストン332のフランジ332bによって区切り,一方側に前記バネ334を収容するバネ室333a,他方側に圧縮空気を導入する前記閉弁受圧室333bを形成し,この閉弁受圧室333b内にレシーバタンク32内の圧縮空気を導入すると,ピストン332がバネ334の付勢力に抗して弁体331に向かって移動し,ピストン332のピストン軸332aが弁体331の弁軸331aに突合して弁座335に弁体331のフランジ331bを押し当てて吸気路を閉じるように構成している。 また,前述のレシーバタンク32は,逆止弁CV6(図2)を設けた主空気供給路831を介して電磁切替弁SV2のコモンポートCに連通され,この電磁切替弁SV2の第1ポートを,発泡用空気供給路832を介して泡放水用流路822に連通すると共に,第2ポートを,真空発生用空気供給路833を介して後述する真空発生装置70のエゼクタ71に連通している。
従って,電磁切替弁SV2の切り替えにより,空気供給路83(831,832,833)を介してレシーバタンク32内の圧縮空気を,泡放水用流路822,又はエゼクタ71のいずれかに選択的に導入することができるように構成されている。
圧縮機本体31の吸気路に設けたアンローダバルブ33の動作を制御して圧縮機本体31に対する吸気を制御する前述の吸気制御装置34として,図1の泡消火装置1では,レシーバタンク32とアンローダバルブ33の閉弁受圧室333b間を連通する制御流路342と,前記制御流路342を開閉する圧力レギュレータ341から成る既知の吸気制御装置に加え,前述した発泡用空気供給路832をアンローダバルブ33の閉弁受圧室に連通する第2制御流路343と,この第2制御流路343を開閉する均圧弁344を設けている。
前述の圧力レギュレータ341は,制御流路342に導入されるレシーバタンク32内の圧力に応じて開閉動作し,レシーバタンク32内の圧力が低く圧力レギュレータ341が閉じた状態では制御流路342を介してアンローダバルブ33の閉弁受圧室に対する圧縮空気の導入が行われずにアンローダバルブ33が全開したフルロード運転の状態にあるが,レシーバタンク32内の圧力が上昇して圧力レギュレータ341が開き始めると,制御流路342を介してレシーバタンク32内の圧縮空気がアンローダバルブ33の閉弁受圧室に導入されて圧縮機本体31に対する吸気が絞られ,更にレシーバタンク32内の圧力が所定のアンロード運転開始圧力以上に上昇するとアンローダバルブ33が完全に閉じて圧縮機本体31がアンロード運転に移行することで,レシーバタンク32内の圧力が,圧力レギュレータ341の作動圧力によって決まる所定の圧力に維持されるように構成されている。
また,前述の均圧弁344は,一端を発泡用空気供給路832,他端をアンローダバルブ33の閉弁受圧室に連通した第2制御流路343を開閉することで,泡放水の選択時,均圧弁344が第2制御流路343を開くことで,アンローダバルブ33を絞り又は閉じることができるように構成されている。
この均圧弁344は,発泡用空気供給路832を介して導入されたレシーバタンク32内の圧縮空気と,対比圧導入路84を介して導入された主流路821内の圧力水の圧力差によって動作し,レシーバタンク32内の圧縮空気の圧力が,主流路821内の圧力水の圧力よりも低い場合には第2制御流路343を閉じ,圧縮空気の圧力が圧力水の圧力よりも高くなると第2制御流路343を開いてアンローダバルブ33を閉じるように構成されており,発泡用空気供給路832に対する圧縮空気の導入が行われているとき,すなわち,電磁切替弁SV2がコモンポートCと第1ポート間を連通させて泡放水が行われている際に,圧力水の圧力と圧縮空気の圧力がバランスするように圧縮機本体31の吸気制御を行う。
なお,図示の実施形態では前述した制御流路342の他端側を分岐して,一方342aをアンローダバルブ33の閉弁受圧室に連通するとともに,他方342bをアンローダバルブ33の一次側に連通している。
また,前述の第2制御流路343は,一端を発泡用空気供給路832に,他端を圧力レギュレータ341の二次側における制御流路342を介してアンローダバルブ33の閉弁受圧室に連通したことで,均圧弁344の開弁時にも,レシーバタンク32内の圧縮空気がアンローダバルブ33の閉弁受圧室に導入される。
〔真空発生装置〕
図1中の符号70は真空発生装置であり,始動時に呼び水を導入する必要がある水ポンプ10に対し,水源の水を汲み上げて呼び水するために使用する。
図1に示す実施例においてこの真空発生装置70は,圧縮機30からの圧縮空気が導入されるエゼクタ71と,エゼクタ71の細径部に連通された呼び水流路72,及び前記呼び水流路72に設けられた逆止弁CV3及び止水弁73によって構成され,レシーバタンク32内の圧縮空気を,真空発生用空気供給路833を介してエゼクタ71に導入することで,エゼクタ71の細径部を通過する圧縮空気の流速を増大させて圧力を低下させ,エゼクタ71の細径部に連通された呼び水流路72及びこれに連通した吸水流路81内を真空吸引することができるように構成されている。
〔放気弁〕
なお,本発明の泡消火装置1では,レシーバタンク32を大気開放する放気流路42を設けると共に,この放気流路42を開閉する電磁開閉弁から成る放気弁41を設け,放気弁41による放気流路42の開放時,レシーバタンク32内の圧縮空気を大気放出することができるように構成している。
図2に示す本実施形態にあっては,逆止弁CV6の一次側の主空気供給路831にこの放気流路42の一端を接続して,放気流路42が主空気供給路831を介してレシーバタンク32と連通し,他端を,圧力レギュレータ341の二次側における制御流路342を介して大気開放している。
その結果,放気弁41の開弁によってレシーバタンク32内の圧縮空気を放気すると,レシーバタンク32内の圧縮空気の一部はアンローダバルブ33の閉弁受圧室内にも導入されるため,放気時,アンローダバルブ33を閉じ圧縮機本体31をアンロード運転に移行することができるようになっている。
このように,レシーバタンク32内の圧縮空気を放気している際,アンローダバルブ33はレシーバタンク32内の圧力によって閉弁されることから,レシーバタンク32内の圧力がアンローダバルブ33の作動圧力(設定により異なるがおよそ0.1〜0.2MPaの範囲内における所定の圧力)を下回るとアンローダバルブ33が僅かに開いて圧縮機本体31が吸気を開始して圧縮空気を吐出するため,放気弁41の開弁時においても,レシーバタンク32内の圧力は,アンローダバルブ33の作動圧力に維持され,大気圧(ゲージ圧ゼロ)までは低下しない。
〔PTOに対する連結〕
更に,本発明の泡消火装置1を車載型に適用する実施例では,前述した水ポンプ10と圧縮機本体31を,共通の回転軸7によって連結すると共に,この回転軸7をPTO5に連結して,PTO5をONにしてPTO5よりエンジン3の出力を取り出すと,水ポンプ10と圧縮機本体31が共に作動を開始し,PTO5をOFFにしてエンジン3の出力取り出しを停止するか,又はエンジン3を停止するまで,水ポンプ10と圧縮機本体31が共に駆動され続けるように構成した。
〔その他〕
なお,図1中の符号50は予め記憶しているプログラムの実行により各部の動作を制御する制御装置(電子制御装置)であり,前述したプログラムの実行により,操作パネル90を介して行われた入力の内容,及び主流路821内の圧力を検知する圧力検知手段PS1の検知信号に基づき,放気弁41及び電磁開閉弁SV1の開閉を制御する制御信号を出力すると共に,電磁切替弁SV2の切替信号を出力する。
〔動作〕
以上で説明した図1に記載の本発明を車載型に適用する泡消火装置の動作例を,図6及び図7のフロー図を参照しながら以下に説明する。
一般的な消防車両では,エンジン3を作動させて停車状態において,サイドブレーキをかけて走行ギヤをニュートラルにするとPTO5をONにすることができるようになっており,この状態でPTO5をONにすると(マニュアル車の場合には更にクラッチをつなぐ操作が必要な場合あり),エンジン3の出力がPTO5より取り出される(S1)。
これにより,PTO5に連結された水ポンプ10と圧縮機本体31の駆動が共に開始される(S2)。
通常放水及び泡放水のいずれの放水を選択するかに拘わらず,有圧水利以外の水源を利用する場合には,放水を行うにあたって吸水流路81内を真空吸引して水ポンプ10に呼び水をする必要がある。この場合,前述した操作パネル90に設けた真空作動ボタン(図示せず)をONにして,真空発生装置70による真空吸引の開始を指令する(S3)。
真空作動ボタンが押されたことを検知した制御装置50は,放気弁41を閉じ,かつ,電磁切替弁SV2をコモンポートと第2ポートを連通させた切替位置に切り替える(S4)。
放気弁41の閉弁により圧力上昇したレシーバタンク32内の圧縮空気は,主空気供給路831,電磁切替弁SV2及び真空発生用空気供給路833を介して真空発生装置70のエゼクタ71に導入され,エゼクタ71の細径部に連通された呼び水流路72を介して吸水流路81内の真空吸引を開始する(S5)。
上記真空発生装置70の作動が呼び水を目的としたものではなく,消防車両の点検時に行う真空点検を目的としたものである場合,吸水流路81内の圧力を表示する真空計が規定の真空度を表示したとき,真空検査を終了するために操作パネル90の真空作動ボタンをOFFにする(S6)。
真空作動ボタンのOFFにより,制御装置50は放気弁41に対し開弁信号を出力して放気弁41を開き(S8),レシーバタンク32内の圧縮空気が大気放出されると共に,アンローダバルブ33が閉じる(S9)。この状態にて,点検を終了する場合には,PTOをOFFにし,又はエンジンを停止させる。
前述した真空発生装置70の作動が真空点検を目的としたものではなく,放水のための呼び水の導入を目的としたものである場合,真空作動ボタンをONに維持したまま放置すると,吸水流路81内の真空吸引によって吸水口61に連通された水源からの水が吸い上げられて水ポンプ10内に呼び水が行われる。
この呼び水により,水ポンプ10は水の汲み上げと圧送を開始し,水ポンプ10の二次側の圧力(主流路821内の圧力)が上昇する。
圧力検知手段PS1からの検知信号によって主流路821内の圧力を監視する制御装置50は,この圧力上昇を検知した圧力検知手段PS1の検知信号に基づいて水ポンプ10が圧力水の吐出を開始したと判断し(S7),放気弁41に対し開弁信号を出力して放気弁41を開く(S8)。
放気弁41の開弁によりレシーバタンク32内の圧縮空気は放気流路42,制御流路342を介してアンローダバルブ33の一次側に導入され,エアフィルタ65を介して大気放出されると共に,レシーバタンク32内の圧縮空気の一部がアンローダバルブ33の閉弁受圧室に導入されてアンローダバルブ33が吸気路を閉じ,圧縮機本体31をアンロード運転に移行する(S9:以後図7に続く)。
操作パネル90の操作によって放水形式として通常放水が選択されている場合(図7のS10でCAFS作動ボタンがOFF設定の場合),制御装置50は電磁開閉弁SV1を開き(S11),第1放水口62と第2放水口63の双方に,水ポンプ10が吐出した圧力水を直接導入することができるようにする。
これにより,第1放水口62及び第2放水口63のいずれからも水ポンプが吐出した圧力水をそのまま取り出して通常放水を行うことができる(S14)。
通常放水時,圧縮機本体31はアンローダバルブ33を閉じた状態を維持して駆動されることから,圧縮機本体31への吸入を停止し,かつレシーバタンク32内の圧縮空気を大気へ放出して圧縮機本体31の吐出側の圧力を低下させた状態を維持して駆動されているため,圧縮機本体31は極めて負荷の小さな状態で駆動されており,その駆動に費やされる動力は僅かである。
一方,圧縮機本体31は前述したように低負荷の状態で駆動されていることから,その発熱量は比較的少ないが,通常放水が行われている間中,水ポンプ10と共に比較的長時間,継続して駆動されることから,圧縮機本体31の温度は徐々に上昇し,混合状態の潤滑油から水を分離するために必要な温度(約50〜60℃)よりも高い温度に上昇させることができ,これにより潤滑油の乳化を防止することができる。
一方,操作パネル90のCAFS作動ボタン(図示せず)をONにして,泡放水を選択している場合(図7のS10),制御装置50は放気弁41を閉じ,電磁開閉弁SV1を閉じると共に,電磁切替弁SV2を,コモンポートと第1ポートを連通する切替位置に切り替える(S12)。
これにより,水ポンプ10が吐出した圧力水は,主流路821から泡放水用流路822を通り,この泡放水用流路822内で消火剤供給装置20から供給された消火剤と混合されて混合液となり,この混合液にレシーバタンク32から主空気供給路831及び発泡用空気供給路832を介して導入された圧縮空気が吹き込まれて消火泡が生成され,この消火泡を,第1放水口62に連通されたホース及びノズルを介して放出する泡放水が行われる(S13)。
図1を参照して説明した本発明の泡消火装置1において,泡放水時,レシーバタンク32内の圧力は均圧弁344によるアンローダバルブ33の制御によって所定の圧力に維持されており,レシーバタンク32の放気は行われない。
これに対し,図2に示す泡消火装置では,泡放水時であっても,放水が停止してレシーバタンク32内の圧力(発泡用空気供給路832内の圧力)が所定のアンロード運転開始圧力(例えば1MPa)以上に上昇したことを圧力検知手段PS2が検知した場合(図7のS15),この圧力が所定時間維持されると(S16),放気弁を開放し(S17),レシーバタンク32内の圧縮空気を大気放出すると共に,アンローダバルブ33を閉じて圧縮機本体31をアンロード運転に移行する(S18)ように構成した。
レシーバタンク32内の圧縮気体の放気を行った後においても,逆止弁CV6により発泡用空気供給路832内の圧力は,アンロード運転開始圧力以上に維持されており,制御装置50は圧力検知手段PS2がアンロード運転開始圧力以上の圧力を検知する間,レシーバタンク32内の圧縮空気を大気放出した状態で圧縮機本体31のアンロード運転を継続する。
その後,放水が再開して消費側の圧縮空気の圧力(発泡用空気供給路832内の圧力)が所定のフルロード運転復帰圧力(例えば0.92MPa)以下に低下した場合(S19),放気弁を閉塞し(S20),アンローダバルブ33を開き(S21)圧縮機本体31をフルロード運転に移行するように構成した。
このように構成することで,泡放水時であっても,放水の停止等によって圧縮空気が消費されずにレシーバタンク32内の圧力がアンロード運転開始圧力以上に上昇すると,前記アンローダバルブが吸気路を閉じて圧縮機本体への吸入を停止するだけでなく,このアンロード運転が所定時間継続すると,更にレシーバタンク32内の圧縮空気を大気へ放出して圧縮機本体の吐出側の圧力を低下させ,圧縮機本体31の駆動に要する動力を低減して,エンジン3の燃料消費量を低減することができるようにした。
また,放水の再開によって圧縮空気が消費されて消費側の圧力がフルロード運転復帰圧力以下に低下すると,レシーバタンク32内の圧縮空気を大気へ放出することを停止し,前記アンローダバルブ33が吸気路を開いて圧縮機本体への吸入を再開し,速やかにレシーバタンク32内の圧力を上昇させ消費側へ圧縮空気を供給するようにした。
このような泡放水時におけるレシーバタンク32内の圧縮空気の放出を可能とするために,図2に示す実施例では,発泡用空気供給路832内の圧力を検知する圧力検知手段PS2を設け,この圧力検知手段PS2からの検知信号に基づいて制御装置50が発泡用空気供給路832内の圧力を監視して,前記制御装置50は,発泡用空気供給路832内の圧力が前述した所定のアンロード運転開始圧力以上に上昇すると共に,この状態が所定時間継続されたとき,放気弁41に開弁信号を出力し,その後,発泡用空気供給路832内の圧力が前述した所定のフルロード運転復帰圧力以下に低下したとき,放気弁41に閉弁信号を出力するように構成した。
図1及び図2を参照して説明した実施例では,水ポンプ10と圧縮機本体31をいずれも回転軸7を介してPTO5に対し切り離し不能に連結する構成とし,水ポンプ10が駆動されているときには,常に,圧縮機本体31も駆動される構成としていた。
これに対し,図3に示す実施例では,水ポンプ10を切り離し不能にPTO5に連結する一方,圧縮機本体31は電磁クラッチ37を介して水ポンプ10(水ポンプ10に連結された回転軸7)に連結し,選択された放水形式の如何に拘わらずPTO5のON時には電磁クラッチをつないでおき水ポンプ10と圧縮機本体31が共に駆動を開始するように構成するが,通常放水時に,レシーバタンク32内の潤滑油の温度が,乳化を防止して潤滑油から水を分離できる温度として設定した所定の温度(一例として60℃)まで上昇したら(図7のS22における「YES」),電磁クラッチ37を切断し(S23),水ポンプ10とは独立して圧縮機本体31のみを停止させることで(S24),更なるエンジンの燃料消費量を低減するものである。
このような制御を可能とするため,図3に示す実施例では,前述した電磁クラッチ37の他,レシーバタンク32内に回収された潤滑油の温度を検知する温度検知手段TSを設け,この温度検知手段TSにより検知された油温があらかじめ設定された温度以上になったとき,制御装置50が電磁クラッチ37を切断する制御信号を出力するように構成した。
なお,泡放水時にレシーバタンク32内の圧力が所定時間継続して所定のアンロード運転開始圧力以上となったときにレシーバタンク32内の圧縮空気を放気するようにした図2に示した構成,及び,通常放水時にレシーバタンク32内の潤滑油の温度が所定の温度以上になった場合に電磁クラッチ37を切って圧縮機本体31を停止するようにした図3に示した構成は,それぞれ単独で泡消火装置1の構成に採用するものとしても良いが,図4に示すように上記2つの構成を1台の泡消火装置1に共に設けるものとしても良く,このように構成することで,より一層の燃費の向上を図ることができる。
なお,図4に示す構成において主空気供給路831に設けた逆止弁CV6は,必ずしも設ける必要はなく,例えば逆止弁CV5の二次側に圧力検知手段PS2を設ける等,構成要素の配置の変更等によりこれを省略することもできる(実施例2においても同様)。
1 (車載型)泡消火装置
3 エンジン
5 PTO
7 回転軸
10 水ポンプ
10a 入口(水ポンプ10の)
10b 出口(水ポンプ10の)
20 消火剤供給装置
21 消火剤タンク
22 消火剤ポンプ
30 圧縮機
31 圧縮機本体
32 レシーバタンク
33 アンローダバルブ
331 弁体
331a 弁軸
331b フランジ
332 ピストン
332a ピストン軸
332b フランジ
333 シリンダ
333a バネ室
333b 閉弁受圧室
334 バネ
335 弁座
34 吸気制御装置
341 圧力レギュレータ
342 制御流路
342a 分岐流路(一方)
342b 分岐流路(他方)
343 第2制御流路
344 均圧弁
37 クラッチ(電磁クラッチ)
41 放気弁
42 放気流路
50 制御装置
61 吸水口
62 第1放水口
63 第2放水口
65 エアフィルタ
70 真空発生装置
71 エゼクタ
72 呼び水流路
73 止水弁
81 吸水流路
82 圧力水流路
821 主流路
822 泡放水用流路
823 通常放水用流路
83 空気供給路
831 主空気供給路
832 発泡用空気供給路
833 真空発生用空気供給路
84 対比圧導入路
90 操作パネル
CV1〜CV6 逆止弁
SV1 電磁開閉弁
SV2 電磁切替弁
PS1,PS2 圧力検知手段(圧力センサ)
TS 温度検知手段(温度センサ)

Claims (7)

  1. 圧力水を吐出する水ポンプと,消火剤を供給するための消火剤ポンプ及び消火剤タンクから成る消火剤供給装置と,圧縮空気を吐出する圧縮機とを備え,前記水ポンプが吐出した圧力水に前記消火剤供給装置により前記消火剤を混合し,前記圧力水と前記消火剤との混合液に前記圧縮空気を吹き込んで発泡した消火泡を放出する泡放水と,前記水ポンプが吐出した圧力水を前記消火剤及び前記圧縮空気と混合することなくそのまま放出する通常放水とを選択可能とした泡消火装置において,
    前記圧縮機は,吸入した空気を潤滑油と共に圧縮して吐出する油冷式の圧縮機本体と,前記圧縮機本体が前記潤滑油と共に吐出した圧縮空気を貯留するレシーバタンクと,前記圧縮機本体の吸気路を開閉するアンローダバルブを備え,
    前記水ポンプの始動と共に前記圧縮機本体の駆動を開始し,
    前記通常放水の選択により前記通常放水が開始された後においても,少なくとも前記レシーバタンク内の前記潤滑油の温度が所定の温度以上に上昇するまで,前記レシーバタンク内の圧縮空気を大気へ放出すると共に,前記アンローダバルブで前記吸気路を閉じた状態で,前記圧縮機本体の駆動を継続することを特徴とする泡消火装置の制御方法。
  2. 前記泡放水時に前記レシーバタンク内の圧力が所定のアンロード運転開始圧力以上に上昇したときに,前記レシーバタンク内の圧縮空気を大気へ放出すると共に,前記アンローダバルブで吸気路を閉じることを特徴とする請求項1記載の泡消火装置の制御方法。
  3. 前記レシーバタンク内の圧縮空気を大気へ放出している時,該レシーバタンク内の圧縮空気の一部を前記アンローダバルブの閉弁受圧室へ導入して前記アンローダバルブで前記吸気路を閉じることを特徴とする請求項1又は2記載の泡消火装置の制御方法。
  4. 前記通常放水時において前記レシーバタンク内の前記潤滑油の温度が設定温度以上に上昇したときに前記水ポンプとは独立して前記圧縮機本体を停止させることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の泡消火装置の制御方法。
  5. 圧力水を吐出する水ポンプと,消火剤を供給するための消火剤ポンプ及び消火剤タンクから成る消火剤供給装置と,圧縮空気を吐出する圧縮機とを備え,前記水ポンプが吐出した圧力水に前記消火剤供給装置により前記消火剤を混合し,前記圧力水と前記消火剤との混合液に前記圧縮空気を吹き込んで発泡した消火泡を放出する泡放水と,前記水ポンプが吐出した圧力水を前記消火剤及び前記圧縮空気と混合することなくそのまま放出する通常放水を選択可能とした泡消火装置において,
    前記圧縮機は,吸入した空気を潤滑油と共に圧縮して吐出する油冷式の圧縮機本体と,前記圧縮機本体が前記潤滑油と共に吐出した圧縮空気を貯留するレシーバタンクと,前記圧縮機本体の吸気路を開閉するアンローダバルブを備え,
    前記水ポンプの始動と共に前記圧縮機本体の駆動が開始されると共に,前記通常放水の選択による前記通常放水の開始後,少なくとも前記レシーバタンク内の前記潤滑油の温度が所定の温度以上に上昇するまで前記圧縮機本体の駆動が継続されるように,前記水ポンプに対し前記圧縮機本体を連結し,
    一端が前記レシーバタンクに連通され,他端が大気開放された放気流路と,該放気流路を開閉する電磁弁から成る放気弁を設け,前記放気弁の二次側における前記放気流路を分岐して,分岐した一方の放気流路を前記アンローダバルブの閉弁受圧室に連通し,分岐した他方の放気流路を大気開放し,
    前記通常放水が選択され,かつ,前記水ポンプの出口側圧力が所定の圧力以上に上昇している時,前記放気弁を開弁させる制御信号を出力する制御装置を設けたことを特徴とする泡消火装置。
  6. 前記制御装置は,前記泡放水が選択され,かつ,前記レシーバタンク内の圧力が所定のアンロード運転開始圧力以上に上昇したとき,前記放気弁を開弁する制御信号を出力するよう構成されていることを特徴とする請求項5記載の泡消火装置。
  7. 前記圧縮機本体を,電磁クラッチを介して前記水ポンプに連結し,
    前記制御装置が,前記通常放水時に前記レシーバタンク内の前記潤滑油の温度が設定温度以上に上昇としたときに前記電磁クラッチを切断する制御信号を出力するよう構成したことを特徴とする請求項5又は6記載の泡消火装置。
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CN109872486A (zh) * 2019-03-14 2019-06-11 梁贺淇 智能家居防灾救援系统
CN112107822A (zh) * 2020-08-13 2020-12-22 常州博瑞电力自动化设备有限公司 一种压缩空气泡沫灭火装置

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