JP2018116527A - 情報処理装置、照度制御プログラムおよび照度制御方法 - Google Patents

情報処理装置、照度制御プログラムおよび照度制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】可視光と不可視光とを用いて生体認証を行う際の可視光の照度を適正に制御することを目的とする。【解決手段】情報処理装置2は、不可視光が照射された認証対象の撮影画像と可視光が照射された認証対象の撮影画像とに基づいて、生体認証を行う認証部30と、不可視光が照射された認証対象の撮影画像に基づいて、認証対象が可視光の照射領域を覆っているかを判定する判定部27と、認証対象が可視光の照射領域を覆っていると判定された場合、可視光の照度を第1の値に制御し、認証対象が可視光の照射領域を覆っていないと判定された場合、可視光の照度を第1の値より低い第2の値に制御する照射制御部28と、を含む。【選択図】図8

Description

本発明は、情報処理装置、照度制御プログラムおよび照度制御方法に関する。
生体固有の特徴を検知し、認証する技術が用いられている。生体固有の特徴のうち、静脈パターンは、皮下に隠されているため盗撮による偽造が難しいという利点を有する。
例えば、近赤外光等の不可視光を用いて撮影された、認証対象の画像に基づいて、皮下の静脈検知が行われる。また、上記の不可視光を用いて撮影された画像だけでなく、可視光を用いて撮影された画像に基づく情報を追加することで、認識率の向上を図る技術も開発されている。
関連する技術として、生体の特徴を用いて個人を認証する認証装置であって、生体の位置、形状に基づいて、複数光源の点灯を制御し、認証に用いる特徴量を切り替える技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。また、近赤外光照射部と可視光照射部とを備え、事前に登録された認証用生体データと認証時に得られた生体データとを照合し生体認証を行う技術が提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
また、関連する技術として、近赤外光源による照射の経路を可視光により明示させ、撮像の瞬間は、可視光源を消灯する技術が提案されている(例えば、特許文献3を参照)。また、重畳して存在する複数の生体組織に関する情報を獲得し、入力情報と登録情報を用いて算出した類似度に基づいて認証を行う技術が提案されている(例えば、特許文献4を参照)。
また、関連する技術として、生体センサで検出されたユーザの生体情報に基づく3次元形状と、記憶部に記憶された各3次元形状を合成した3次元形状と照合する生体認証装置が提案されている(例えば、特許文献5を参照)。操作部への入力の検出に応じて、操作部における操作位置の指示を出力させ、第1の入力の検出後に生体画像を撮像する技術が提案されている(例えば、特許文献6を参照)。
また、小形光源の青色光による網膜傷害の実効放射照度及び露光許容時間に関する規格が開示されている(例えば、非特許文献1を参照)。
国際公開第2014/033842号 特開2015−143895号公報 特開2010−66944号公報 特開2016−96987号公報 国際公開第2012/090312号 特開2016−212636号公報
日本工業規、JIS C 7550:2014、ランプ及びランプシステムの光生物学的安全性(追補1)、[online] [平成28年12月28日検索]、インターネット<http://kikakurui.com/c7/C7550-2014-02.html>
不可視光(例えば、赤外光)による撮像を用いて生体認証を行う際に、可視光源を用いて、認証対象(例えば、手のひら等)の姿勢を検出し、検出した姿勢に基づいて、登録時の撮影画像と認証時の撮影画像とを比較することが考えられる。姿勢検出において、照射する可視光が明るいほど、可視光で撮影される画像は鮮明になり、より高い精度での姿勢算出が可能となる。
この際、可視光の照射により、例えば、生体認証の対象者の目に悪影響を与えることが考えられる。また、可視光が照射され続けることにより、可視光の照射のための消費電力が増大する。
1つの側面として、本発明は、可視光と不可視光とを用いて生体認証を行う際の可視光の照度を適正に制御することを目的とする。
1つの態様では、情報処理装置は、不可視光が照射された認証対象の撮影画像と可視光が照射された前記認証対象の撮影画像とに基づいて、生体認証を行う認証部と、前記不可視光が照射された認証対象の撮影画像に基づいて、前記認証対象が前記可視光の照射領域を覆っているかを判定する判定部と、前記認証対象が前記可視光の照射領域を覆っていると判定された場合、前記可視光の照度を第1の値に制御し、前記認証対象が前記可視光の照射領域を覆っていないと判定された場合、前記可視光の照度を前記第1の値より低い第2の値に制御する照射制御部と、を含む。
1つの側面によれば、可視光と不可視光とを用いて生体認証を行う際の可視光の照度を適正に制御することができる。
実施形態のシステムの全体構成の一例を示す図である。 生体センサの一例を示す図である。 生体センサの外観の一例を示す図である。 近赤外光撮影部の1回の撮影により得られる撮影画像の一例を示す図である。 近赤外光撮影部による撮影画像の一例を示す図である。 可視光撮影部の1回の撮影により得られる撮影画像の一例を示す図である。 可視光撮影部による撮影画像の一例を示す図である。 情報処理装置の一例を示す図である。 手のひらの撮影状況の一例を示す図である。 照射制御の一例を示す図である。 登録処理の流れの一例を示すフローチャートである。 認証処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態の可視光照射制御の流れの一例を示すフローチャートである。 近赤外光撮影画像を用いて被写体の動きを判定する第1の例を示す図である。 近赤外光撮影画像を用いて被写体の動きを判定する第2の例を示す図である。 明度配列の一例を示す図である。 第2の実施形態の可視光照射制御の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態の情報処理装置をパーソナルコンピュータに適用した例を示す図である。 実施形態の生体センサをマウスに適用した例を示す図である。 実施形態の情報処理装置をキャッシュレジスターに適用した例を示す図である。 実施形態の情報処理装置をATMに適用した例を示す図である。 実施形態の情報処理装置をセキュリティロッカーに適用した例を示す図である。 実施形態の情報処理装置をプリンタに適用した例を示す図である。 実施形態の情報処理装置をスキャナに適用した例を示す図である。 実施形態の情報処理装置を自動精算機に適用した例を示す図である。 実施形態の情報処理装置をセキュリティゲートに適用した例を示す図である。 実施形態の情報処理装置をセキュリティドアに使用されるセキュリティユニットに適用した例を示す図である。 情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
<実施形態のシステムの全体構成の一例>
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。図1は、実施形態のシステムの全体構成の一例を示す図である。
実施形態のシステムは、生体センサ1と情報処理装置2と表示装置3と入力装置4とを含む。生体センサ1は、情報処理装置2に接続されている。表示装置3および入力装置4は、情報処理装置2と接続されている。
生体センサ1は、ユーザ(利用者)の手のひらや指等の認証対象に近赤外光および可視光を照射し、認証対象を撮影する。また、生体センサ1は、該認証対象の撮影により得られた画像情報を情報処理装置2に送信する。以下、生体センサ1が該認証対象を撮影して得られた画像情報を、撮影画像と称することがある。また、認証対象は手のひらであるものとして、説明するが、認証対象は、指等であってもよい。
情報処理装置2は、生体センサ1を制御する。また、情報処理装置2は、生体センサ1から入力した撮影画像に基づいて、生体認証を行う。そして、情報処理装置2は、認証結果を表示装置3に表示する。情報処理装置2は、コンピュータの一例である。
表示装置3は、例えば、ディスプレイである。入力装置4は、例えば、マウス、およびキーボードである。表示装置3および入力装置4は、タッチパネルディスプレイであってもよい。入力装置4は、生体の登録処理および認証処理の際にユーザIdentification(ID)の入力を受け付ける。
図1の例において、例えば、生体センサ1と情報処理装置2と表示装置3と入力装置4とは、スマートフォンやノート型のPersonal Computer(PC)等のように、一体型であってもよい。また、例えば、入力装置4がマウスである場合、該マウスに生体センサ1が内蔵されていてもよい。
<生体センサの一例>
図2は、生体センサの一例を示す図である。生体センサ1は、近赤外光照射部11と近赤外光撮影部12と可視光照射部13と可視光撮影部14とを含む。
近赤外光照射部11は、手のひらに近赤外光(不可視光)を照射する。近赤外光照射部11は、例えば、近赤外光の波長域の光を照射可能なLight Emitting Diode(LED)である。
近赤外光撮影部12は、近赤外光が照射された手のひらを撮影し、撮影により得られた画像情報を情報処理装置2に送信する。以下、近赤外光撮影部12の撮影により得られた画像情報を近赤外光撮影画像と記載することがある。近赤外光撮影部12は、例えば、可視光線を遮断するフィルタが設けられたComplementary Metal Oxide Semiconductor(CMOS)カメラ、またはCharge Coupled Device(CCD)カメラ等により実現されてもよい。
可視光照射部13は、手のひらに可視光を照射する。可視光照射部13は、例えば、可視光の波長域の光を照射可能なLEDである。
可視光撮影部14は、可視光が照射された手のひらのを撮影し、撮影により得られた画像情報を情報処理装置2に送信する。以下、可視光撮影部14の撮影により得られた画像情報を可視光撮影画像と記載することがある。可視光撮影部14は、例えば、CMOSカメラ、CCDカメラ等により実現されてもよい。
生体センサ1は、近赤外光撮影部12を複数含んでいてもよく、複数の近赤外光撮影部12によるステレオ撮影が行われてもよい。また、生体センサ1は、可視光撮影部14を複数含んでいてもよく、複数の可視光撮影部14によるステレオ撮影が行われてもよい。
生体センサ1は、近赤外光以外の不可視光を照射する装置と、該不可視光を撮影可能な装置を含んでいてもよい。
図3は、生体センサ1の外観の一例を示す図である。生体センサ1の中央には、近赤外光撮影部12および可視光撮影部14が設置される。また、近赤外光撮影部12および可視光撮影部14に隣接した位置に近赤外光照射部11がそれぞれ設置される。また、各近赤外光照射部11に隣接した位置に可視光照射部13が設置される。
そして、生体センサ1は、手のひらの撮影を行い、撮影された画像に基づく静脈像の登録および認証を行う。生体センサ1は、図3に示す例には限られない。
図4は、近赤外光撮影部12の1回の撮影により得られる撮影画像の一例を示す図である。図4の例では、1回の撮影における撮影範囲は、帯状の領域である。図4に示す可視光照射領域は、1回の撮影における撮影範囲に対応する可視光照射領域である。近赤外光撮影部12は、撮影を複数回繰り返すことにより、手のひら全体を含む撮影画像を生成する。
図5は、上記の手のひら全体を含む画像の一例を示す図である。図5に示すように近赤外光撮影画像は、近赤外光を手のひらに照射して得られる画像であるため、該画像には、手のひらの静脈が写し出されている。なお、図5の例に示されるように、近赤外光撮影画像の一部の領域が、後述する可視光照射領域となっている。
図6は、可視光撮影部14の1回の撮影により得られる撮影画像の一例を示す図である。図6の例では、1回の撮影における撮影範囲は、帯状の領域である。図6に示す可視光照射領域は、1回の撮影における撮影範囲に対応する可視光照射領域である。可視光撮影部14は、撮影を複数回繰り返すことにより、手のひら全体を含む撮影画像を生成する。
図7は、可視光撮影部14による撮影画像の一例を示す図である。図7に示す撮影画像は、例えば、図6に示す帯状の領域の撮影画像を合成する画像処理により、生成される画像である。
図6および図7に示すように可視光撮影部14による撮影画像には、手のひらのしわ、および輪郭が映し出されている。また、図7には、可視光照射領域も示されている。可視光照射領域以外の部分にも、例えば、室内の照明等が照射されていることにより、手のひらのしわや輪郭が映し出されるが、可視光照射領域内では、手のひらのしわや輪郭がより明確に映し出される。
<第1の実施形態の情報処理装置の一例>
図8の例において、情報処理装置2は、入出力部21と記憶部22と姿勢算出部23と3次元形状算出部24と3次元構造抽出部25と差分算出部26と判定部27と照射制御部28と3次元形状合成部29と認証部30と制御部31とを含む。
入出力部21は、近赤外光撮影部12から近赤外光撮影画像を入力し、入出力部21は、可視光撮影部14から可視光撮影画像を入力する。また、入出力部21は、表示装置3に認証結果を示す情報を出力する。
記憶部22は、近赤外光撮影部12から入力した撮影画像および可視光撮影部14から入力した撮影画像を記憶する。また、記憶部22は、情報処理装置2が生成した各種情報を記憶する。
姿勢算出部23は、可視光撮影部14から入力した撮影画像に基づいて、手のひらの姿勢を算出し、記憶部22に記憶する。算出される姿勢は、例えば、手のひらの位置と向きと形状とを含む。姿勢算出部23は、登録処理と認証処理のそれぞれの処理において、姿勢算出を行う。
手のひらの位置は、例えば、手のひらの所定箇所の3次元座標で表される。手のひらの向きは、例えば、手のひらの所定箇所を原点として設定された3次元の軸の回転角度により表される。手のひらの形状は、例えば、手のひらを球面で近似したときの球の半径の逆数に手のひらの大きさを掛けた無次元の量により表される。
姿勢算出部23は、例えば、撮影画像に基づいて、手の表面のしわを検出する。そして、姿勢算出部23は、手の表面のしわの運動視差に基づいて、可視光撮影部14から手の表面までの距離を測定することにより手のひらの位置を算出する。また、可視光撮影部14が複数設置されている場合、姿勢算出部23は、例えば、手の表面のしわをステレオ計測することにより、可視光撮影部14から手の表面までの距離を測定してもよい。
姿勢算出部23は、手のしわの3次元座標を算出して手のひらを球面で近似し、球面の位置と向きに基づいて、手のひらの位置と向きを算出してもよい。姿勢算出部23は、手のしわとともに手の輪郭を検出し、手のしわと輪郭との一方または両方に基づいて、姿勢を算出してもよい。
可視光撮影部14が手のひらを撮影する際に、可視光照射部13が手のひらを照射する。可視光照射部13が手のひらを照射することにより、可視光撮影画像における手のしわや輪郭を明確にすることができ、姿勢算出の精度を向上させることができる。
3次元形状算出部24は、近赤外光撮影部12から入力した撮影画像に基づいて、手のひらの静脈像の3次元形状を算出し、記憶部22に記憶する。3次元形状は、例えば、手のひらの静脈の各点の3次元座標により表される。3次元形状算出部24は、登録処理と認証処理のそれぞれの処理において、3次元形状の算出を行う。
3次元形状算出部24は、例えば、近赤外光撮影部12のレンズ中心を原点とする透視投影によって、2次元静脈像に投影する。投影により奥行き情報が失われるため、3次元形状算出部24は、例えば、手の表面のしわの運動視差に基づいて、近赤外光撮影部12から静脈像までの距離を測定する。また、3次元形状算出部24は、例えば、静脈像をステレオ計測することにより、近赤外光撮影部12から静脈像までの距離を測定してもよい。
手のひらの静脈像を撮影して登録する際に多数の姿勢における3次元形状を登録することが好ましいが、登録する姿勢の数が多いほど、登録処理におけるユーザの負担が大きく、処理時間が長くなる。従って、近赤外光撮影部12は、登録処理において、所定の数の姿勢における手のひらを撮影する。そして、3次元形状算出部24は、所定の数の姿勢における手のひらの静脈像の3次元形状を算出する。
以下、静脈の登録処理におけるユーザの動作の具体例を説明する。例えば、情報処理装置2は、以下の(1)〜(3)の動作をユーザに促すための説明を表示装置3に表示させる。
(1)手のひらを、開いた状態で近赤外光撮影部12に対して前後左右に動かす。(2)手のひらを、近赤外光撮影部12の中央に戻して前後左右に傾ける。(3)手のひらを、近赤外光撮影部12の中央に戻して閉じ開きを行なう。
上記(1)〜(3)の手のかざし方について算出される各姿勢における3次元形状の記憶状況の例を表1に示す。表1に示す「位置」および「向き」は、姿勢算出部23により算出された姿勢の「位置」および「向き」である。datai,jは、所定の原点からの相対位置がimmであり、所定の軸に対する回転角度がj°である姿勢に対応する3次元形状データである。表1において、空欄は、対応する3次元形状が登録されていないことを表す。
3次元構造抽出部25は、例えば、手のひらの静脈が登録された際に得られた1つの姿勢を標準姿勢に設定し、標準姿勢における3次元形状を3次元構造として抽出する。3次元構造抽出部25は、抽出した3次元構造を記憶部22に記憶する。
3次元構造抽出部25は、例えば、手のひらの位置が所定の位置であり、手のひらの向き(角度)が所定の角度である姿勢を標準姿勢に設定し、該標準姿勢の3次元形状を3次元構造として抽出してもよい。3次元構造抽出部25は、例えば、複数の3次元形状の3次元座標の平均値を3次元構造として抽出してもよい。
差分算出部26は、3次元構造抽出部25が抽出した3次元構造と、3次元形状算出部24が算出した各3次元形状との差分を算出し、記憶部22に記憶する。3次元構造抽出部25が、例えば、表1におけるdata0,0を3次元構造と定めたとする。表2は、表1に示す各3次元形状と3次元構造(data0,0)との差分を示す。例えば、表2におけるδi,jは、datai,jとdata0,0との差分を表す。
判定部27は、近赤外光撮影部12から入力した近赤外光撮影画像に基づいて、手のひらが可視光照射領域を覆っているかを判定する。判定部27は、例えば、近赤外光撮影画像において、可視光照射領域のうち所定領域(第1割合以上の領域)の明度が所定の閾値(第1閾値)未満である場合、手のひらが可視光照射領域を覆っていると判定する。
判定部27は、例えば、近赤外光撮影画像を取得し、近赤外光撮影画像に基づいて、手のひら外周を検出する。そして、判定部27は、近赤外光撮影部12から入力した近赤外光撮影画像を所定範囲のブロックに分割する。判定部27は、可視光照射領域において、明度が第1閾値未満であるブロックの数をカウントする。
例えば、明度を0〜10の数値で表した場合、第1閾値が「8」であるとする。この場合、判定部27は、可視光照射領域において、明度が「8」未満のブロックの数をカウントする。
カウントされたブロックの数が、可視光照射領域におけるブロック数のうちの所定割合以上であれば、判定部27は、手のひらが可視光照射領域を覆っていると判定する。所定割合は、例えば、80%としてもよい。
照射制御部28は、可視光照射部13に照度を含む指示情報を送信することにより、可視光照射部13の照度を制御する。手のひらが可視光照射領域を覆っていると判定部27が判定した場合、照射制御部28は、可視光の照度を第1の値に制御する。手のひらが可視光照射領域を覆っていないと判定部27が判定した場合、照射制御部28は、可視光の照度を第1の値より低い第2の値に制御する。
すなわち、手のひらが可視光照射領域を覆っていると判定部27が判定した場合、照射制御部28は、可視光の照度を高くする制御を行う。手のひらが可視光照射領域を覆っていないと判定部27が判定した場合、照射制御部28は、可視光の照度を低くする制御を行う。
近赤外光照射部11および可視光照射部13は、照射制御部28の指示に応じて、例えば、LEDに流す電流の量を制御することにより、照度を制御する。
以下、登録処理または認証処理における撮影時の動作例について図を用いて説明する。図9は、手のひらの撮影状況の一例を示す。図9に示す例では、情報処理装置2は、スマートフォン等の携帯端末である。表示装置3に、手のひらを誘導するナビゲーションバーが表示される。
ユーザが上記のナビゲーションバーに沿って手のひらを動かすことにより、ユーザの手のひらが生体センサ1の上方を通過する。また、手のひらは可視光照射領域を通過する。そして、近赤外光撮影部12および可視光撮影部14は、生体センサ1の上方を通過中の手のひらを連続撮影し、図5および図7に示すような撮影画像を得る。
図10は、照射制御の一例を示す。図10は、可視光照度の制御方法の一例を示す図である。図10のうち明度差表示は、近赤外光撮影画像のブロック毎の平均明度を表す。明度差表示のうち、点線の矩形で囲まれた領域は、可視光照射領域に対応する。
図10では、(a)、(b)、(c)、(d)の順に手のひらが右方向に移動(スライド)したことを示している。図10(a)の場合、可視光照射領域の一部が手のひらに覆われていない。判定部27は、手のひらが可視光照射領域を覆っていないと判定したとする。この場合、照射制御部28は、可視光の照度を第2の値となるように制御する。従って、可視光の照度は低い。
図10(b)は、図10(a)の状態から、手のひらがさらに右方向に移動している。図10(b)の場合、可視光照射領域が手のひらに覆われている。判定部27は、手のひらが可視光照射領域を覆っていると判定する。この場合、照射制御部28は、可視光の照度を第1の値となるように制御する。従って、可視光の照度は高い。
図10(c)は、図10(b)の状態から、手のひらがさらに右方向に移動している。図10(c)の場合、可視光照射領域が、依然として手のひらに覆われている。判定部27は、手のひらが可視光照射領域を覆っていると判定する。この場合、照射制御部28は、可視光の照度を第1の値となるように制御する。従って、可視光の照度は高い。
図10(d)は、図10(c)の状態から、手のひらがさらに右方向に移動している。図10(d)の場合、可視光照射領域の一部が手のひらに覆われていない。判定部27は、手のひらが可視光照射領域を覆っていないと判定したとする。この場合、照射制御部28は、可視光の照度を第2の値となるように制御する。従って、可視光の照度は低い。
従って、可視光照射領域が手のひらに覆われていると判定された場合、可視光の照度は高くなり、可視光照射領域が手のひらに覆われていないと判定された場合、可視光の照度は低くなる。
図8の説明に戻る。3次元形状合成部29は、認証処理において、姿勢算出部23によって算出された手のひらの姿勢に対応する3次元形状を合成する。
前述のように、3次元形状算出部24は、登録処理において、全ての姿勢に対応する3次元形状を算出していない可能性がある。従って、認証処理における手のひらの姿勢に対応する姿勢の3次元形状が、登録処理において登録されていない可能性がある。例えば、認証処理における手のひらの姿勢が、登録時の表1の空欄に対応する姿勢であった場合、対応する3次元形状が記憶されていないこととなる。
従って、3次元形状合成部29は、登録処理において記憶された3次元形状を合成することにより、認証処理の際に3次元形状算出部24が算出した3次元形状と対応する3次元形状を生成する。対応する3次元形状とは、手のひらの姿勢がほぼ同一であることを意味する。
3次元形状の合成は、例えば、以下の2段階で行なわれる。(1)認証処理における手のひらの姿勢の3次元構造との差分を推定する。(2)推定された差分と3次元構造とから3次元形状を算出する。
(1)の差分の推定方法を説明する。3次元形状合成部29は、3次元構造との差分の推定に、例えば、線形補間(補外)方法を用いる。3次元形状合成部29は、例えば、認証処理において姿勢算出部23によって算出された姿勢と最も近い2つの姿勢を、記憶部22に記憶されている姿勢の中から選び、これら2つの姿勢と3次元構造との差分を姿勢間の距離に応じて重みつきで足し合わせる。
姿勢間の距離には、例えば、位置の差の2乗和と向きの差の2乗和と形状の2乗の和との平方根を用いる。3次元形状合成部29は、(1)の処理により、例えば、親指だけを曲げただけの姿勢と3次元構造との差分と、子指だけを曲げただけの姿勢と3次元構造との差分から、親指および子指の両方を曲げたときの姿勢と3次元構造との差分を推定することができる。
(2)の処理を説明する。3次元形状合成部29は、3次元構造に(1)で算出した3次元構造との差分を加えることにより、姿勢算出部23が認証処理において算出した姿勢に対応する3次元形状を合成する。すなわち、3次元形状合成部29は、記憶部22に記憶された3次元形状を合成することにより、3次元形状算出部24が認証処理において算出した3次元形状の照合対象となる3次元形状を生成する。
表3は、表2に示した登録処理におけるデータに基づいて、3次元形状合成部29が全ての姿勢について3次元形状を合成した結果である。表3に示すように、3次元形状合成部29の処理により、登録されていない姿勢に対応する3次元形状データが得られる。
認証部30は、不可視光(例えば、近赤外光)が照射された手のひらの撮影画像と可視光が照射された手のひらの撮影画像とに基づいて、生体認証を行う。認証部30は、例えば、認証処理において3次元形状算出部24が算出した3次元形状と、記憶部22に記憶された3次元形状を3次元形状合成部29が合成した3次元形状とを照合して、生体認証を行う。
認証処理において姿勢算出部23が算出した姿勢に対応する姿勢の3次元形状が記憶部22に記憶されている場合、認証部30は、3次元形状合成部29が合成した3次元形状ではなく、登録処理において記憶部22に記憶された3次元形状を照合に用いてもよい。
認証部30は、例えば、登録処理において記憶部22に記憶された3次元形状のうち、認証処理と同一の姿勢での3次元形状と、認証処理において3次元形状算出部24が算出した3次元形状とを照合して生体認証を行ってもよい。
認証部30は、照合処理において、例えば、登録処理で得られた3次元形状と認証処理で得られた3次元形状との類似度を算出する。類似度は、例えば、3次元形状に含まれる各点の3次元座標同士の相関係数で表される。認証部30は、相関係数を算出する場合、2つの3次元形状の点間の対応付けを行なう。認証部30は、例えば、3次元座標の値の距離が近い点対が対応していると見なす。相関係数は、−1から+1までの値で表され、値が大きいほど類似性が高い。
算出方法の一例を示す。認証部30は、合成された3次元形状のうちの3点と認証処理において算出された3次元形状の3点との相関係数を計算する。合成された3次元形状のうちの3点を(−10,−10,40)、(0,0,40)、(10,10,40)であるとする。また、認証処理において算出された3次元形状の3点を(−8,−10,40)、(0,1,40)、(11,11,40)であるとする。上記データを用いると、相関係数Cは下式(1)で計算される。
認証部30は、算出された類似度が所定の閾値(類似度閾値)より大きい場合に本人と判定する。すなわち、算出された類似度が類似度閾値より大きい場合に、認証部30は、登録処理で撮影した手のひらと認証処理で撮影した手のひらが同じであると判定する。類似度の閾値は、例えば、0.99であるとする。上記の式(1)の例では、相関係数0.9993は0.99よりも大きいため、認証部30は、登録処理で撮影した手のひらと認証処理で撮影した手のひらが同じであると判定する。
認証部30は、登録処理で撮影した手のひらと認証処理で撮影した手のひらが同じであると判定した場合、認証が成功したことを示す情報を、入出力部21を介して表示装置3に送信する。認証部30は、登録処理で撮影した手のひらと認証処理で撮影した手のひらが異なると判定した場合、認証が失敗したことを示す情報を、入出力部21を介して表示装置3に送信する。認証部30が行う認証処理は、上述した例には限定されない。
<登録処理の流れの一例を示すフローチャート>
図11は、登録処理の流れの一例を示すフローチャートである。照射制御部28は、近赤外光照射部11および可視光照射部13に登録対象の手のひらに対する照射を指示する(ステップS101)。近赤外光照射部11および可視光照射部13は、照射制御部28からの指示に応じて、登録対象の手のひらを照射する。
制御部31は、近赤外光撮影部12および可視光撮影部14に登録対象の手のひらの撮影を指示する(ステップS102)。近赤外光撮影部12および可視光撮影部14は、制御部31からの指示に応じて、登録対象の手のひらを撮影する。
姿勢算出部23は、可視光撮影部14から入力した撮影画像に基づいて、手のひらの姿勢を算出し、記憶部22に記憶する(ステップS103)。算出される姿勢は、例えば、手のひらの位置と向きと形状とを含む。
3次元形状算出部24は、近赤外光撮影部12から入力した撮影画像に基づいて、手のひらの静脈像の3次元形状を算出し、記憶部22に記憶する(ステップS104)。3次元形状は、例えば、手のひらの静脈の各点の3次元座標により表される。
3次元構造抽出部25は、例えば、手のひらの静脈が登録された際に得られた姿勢のうちの1つを標準姿勢に設定し、標準姿勢の3次元形状を3次元構造として抽出する(ステップS105)。3次元構造抽出部25は、抽出した3次元構造を記憶部22に記憶する。
差分算出部26は、3次元構造抽出部25が抽出した3次元構造と、3次元形状算出部24が算出した各3次元形状との差分を算出し、記憶部22に記憶する(ステップS106)。
ステップS103〜S106で記憶部22に記憶される手のひらの姿勢、3次元形状、3次元構造、および差分は、例えば、入力装置4から入力されたユーザIDと対応付けられて記憶される。
<認証処理の流れの一例を示すフローチャート>
図12は、認証処理の流れの一例を示すフローチャートである。照射制御部28は、近赤外光照射部11および可視光照射部13に認証対象に対する照射を指示する(ステップS201)。近赤外光照射部11および可視光照射部13は、照射制御部28からの指示に応じて、認証対象を照射する。
制御部31は、近赤外光撮影部12および可視光撮影部14に認証対象の撮影を指示する(ステップS202)。近赤外光撮影部12および可視光撮影部14は、制御部31からの指示に応じて、認証対象を撮影する。
照射制御部28は、判定部27による、手のひらが可視光照射領域を覆っているかの判定結果に基づいて、可視光照射制御を行う(ステップS203)。ステップS203の処理については、詳細な処理を後述する。
3次元形状算出部24は、手のひらの静脈像の3次元形状を算出する(ステップS204)。
姿勢算出部23は、可視光撮影部14から入力した撮影画像に基づいて、手のひらの姿勢を算出する(ステップS204)。算出される姿勢は、例えば、手のひらの位置と向きと形状とを含む。
3次元形状算出部24は、近赤外光撮影部12から入力した撮影画像に基づいて、手のひらの静脈像の3次元形状を算出する(ステップS205)。3次元形状は、例えば、手のひらの静脈の各点の3次元座標により表される。
3次元形状合成部29は、登録処理において記憶された3次元形状を合成する(ステップS206)。3次元形状合成部29は、登録処理において記憶された3次元形状を合成することにより、ステップS205において3次元形状算出部24が算出した3次元形状と対応する姿勢の3次元形状を生成する。
認証部30は、認証処理において3次元形状算出部24が算出した3次元形状と、記憶部22に記憶された3次元形状を用いて3次元形状合成部29が合成した3次元形状とを照合して生体認証を行う(ステップS207)。認証部30は、例えば、2つの3次元形状の類似度を算出する。認証部30は、算出された類似度が所定の閾値より大きい場合に、登録処理で撮影された手のひらと認証処理で撮影された手のひらが同じであると判定する。
照射制御部28は、近赤外光照射部11および可視光照射部13に照射の停止を指示する(ステップS208)。そして、近赤外光照射部11および可視光照射部13は、近赤外光および可視光の照射を停止する。
認証部30は、認証結果を出力する(ステップS209)。認証部30は、例えば、入出力部21を介して、表示装置3に認証結果を出力し、表示装置3に認証結果を表示する。
<第1の実施形態の可視光照射制御の流れの一例を示すフローチャート>
図13は、第1の実施形態の可視光照射制御の流れの一例を示すフローチャートである。図13に示す処理は、図12のステップS203の処理の詳細である。
判定部27は、近赤外光撮影部12から近赤外光撮影画像を取得する(ステップS301)。そして、判定部27は、近赤外光撮影画像に基づいて、手のひら外周を検出する(ステップS303)。
判定部27は、近赤外光撮影画像の明度に基づいて、手のひらが可視光照射領域を覆っているか判定する(ステップS303)。判定部27は、例えば、近赤外光撮影画像において、可視光照射領域のうち所定割合以上の領域の明度が所定の閾値(第1閾値)未満となった場合、手のひらが可視光照射領域を覆っていると判定する。
手のひらが可視光照射領域を覆っていると判定部27が判定した場合(ステップS303でYES)、照射制御部28は、可視光の照度を高くする制御を行う(第1の値に制御する)(ステップS304)。照射制御部28は、例えば、可視光照射部13に照度を高くする指示情報を出力することにより、可視光照射部13の照度を制御する。可視光の照度がすでに第1の値である場合、照射制御部28は、ステップS304での処理を行わなくてもよい。
手のひらが可視光照射領域を覆っていないと判定部27が判定した場合(ステップS303でNO)、照射制御部28は、可視光の照度を低くする制御を行う(第2の値に制御する)(ステップS305)。
照射制御部28は、例えば、可視光照射部13に照度を低くする指示情報を出力することにより、可視光照射部13の照度を制御する。可視光の照度がすでに第2の値である場合、照射制御部28は、ステップS305での処理を行わなくてよい。
手のひらが可視光照射領域を覆っていないと判定された場合、照射制御部28は、可視光照射部13をOFFに設定し、手のひらが可視光照射領域を覆っていると判定された場合、照射制御部28は、可視光照射部13をONに設定してもよい。すなわち、第2の値は0であってもよい。
制御部31は、図12のステップS207における生体認証が終了している場合(ステップS306でYES)、処理を終了する。制御部31は、生体認証が終了していない場合(ステップS306でNO)、ステップS301の処理に戻る。
以上のように、本実施形態の情報処理装置2は、手のひらが可視光照射領域を覆っているかの否かに基づいて、可視光の照度が調整されるため、可視光と不可視光とを用いた生体認証を行う際に、可視光の照度を適正に制御することができる。
情報処理装置2は、手のひらが可視光照射領域を覆っていないと判定した場合に、可視光の照度を低くする制御を行うので、可視光による眩しさを低減することができる。従って、利用者が、可視光を眩しく感じることが抑制される。
また、情報処理装置2は、手のひらが可視光照射領域を覆っていないと判定した場合には、可視光の照度を低くする制御を行うことにより、消費電力を低減することができる。
また、手のひらが可視光照射領域を覆っているかの判定には、生体認証に用いる近赤外光撮影部12の撮影画像を用いるので、情報処理装置2は、該判定のために超音波発信機等の新たな構成を追加しなくてもよい。
また、情報処理装置2は、認証時に算出される手のひらの姿勢に応じて、あらかじめ記憶された複数の姿勢の3次元形状から照合対象の3次元形状が合成されるため、認証処理における手のひらの姿勢の影響による認証精度の低下を抑制することができる。
<第2の実施形態の情報処理装置の一例>
第2の実施形態の情報処理装置2の構成は図8と同様であるため、図示を省略する。第2の実施形態の情報処理装置2は、判定部27の処理が第1の実施形態の情報処理装置2と異なる。従って、判定部27以外の構成の説明を省略する。
判定部27は、例えば、近赤外光撮影画像を複数のブロックに分割し、可視光照射領域に、明度差が第3閾値未満であるブロック群が存在する場合、認証対象が可視光の照射領域を覆っていると判定する。判定部27は、例えば、可視光照射領域のうち該ブロック群と重なる領域が第2割合以上である場合、手のひらが可視光照射領域を覆っていると判定してもよい。
また、判定部27は、近赤外光撮影画像を複数のブロックに分割し、複数のブロックに明度差が第2閾値以上であるブロックの組が存在する場合、手のひらが可視光の照射領域を覆っていると判定してもよい。
第3閾値は、第2閾値と同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。明度を0〜10の数値で表す場合、第2閾値および第3閾値は、例えば、「1」であってもよい。
上記の判定処理では、第2閾値以上であるブロックの組の境界は、背景画像(例えば、天井等)と手のひらと境界であると考えられる。また、明度差が第3閾値未満であるブロック群は、手のひらであると考えられる。よって、上記の判定処理では、判定部27は、手のひらが可視光照射領域を覆っていると判定する。
また、判定部27は、明度(例えば、平均明度)の差が第2閾値以上であるブロックの組が存在しない場合、近赤外光が照射された被写体の撮影画像であって異なるタイミングで撮影された複数の撮影画像に基づいて、被写体が動いているかを判定する。そして、判定部27は、被写体が動いていると判定した場合、手のひらが可視光照射領域を覆っていると判定する。被写体には、例えば、手のひら以外に背景(天井等)が含まれる場合がある。
上記の判定処理では、明度(例えば、平均明度)の差が第2閾値以上であるブロックの組が存在しない場合、背景または手のひらのいずれか一方が撮影画像に含まれると考えられる。また、被写体が動いている場合、被写体が背景ではなく手のひらであると考えられる。よって、上記の判定処理では、判定部27は、手のひらが可視光照射領域を覆っていると判定する。
図14は、近赤外画像を用いて被写体の動きを判定する第1の例を示す図である。図14(a)は、手のひらが撮影された近赤外光撮影画像の例を示す。図14(b)は、ブロック分割された近赤外光撮影画像の例を示す。図4にも示したように、近赤外光撮影部12の1回の撮影範囲は帯状であり、複数回の撮影による撮影画像を組み合わせて一つの撮影画像が得られる。図14(b)は、複数回の撮影による撮影画像を組み合わせ、複数のブロックに分割した例を示す。
図14(c)は、図14(b)に示す撮影画像から3つの帯状の撮影範囲の撮影画像を抜き出した図である。図14(c)に示す例では、図14(c)に示す各画像はそれぞれ異なるため、判定部27は、被写体が背景ではなく手のひらであると判定する。
図15は、近赤外画像を用いて被写体の動きを判定する第2の例を示す図である。図15(a)は、背景が撮影された近赤外光撮影画像の例を示す。図15(b)は、ブロック分割された近赤外光撮影画像の例を示す。図15(b)は、複数回の撮影による撮影画像を組み合わせ、複数のブロックに分割した例である。
図15(c)は、図15(b)に示す撮影画像から3つの帯状の撮影範囲の撮影画像を抜き出した図である。図15(c)に示すように、図15(c)に示す各画像は同一であるため、判定部27は、被写体が背景であると判定する。
図16は、明度配列の一例を示す図である。判定部27は、近赤外光撮影画像を複数のブロックに分割し、各ブロックにおける平均明度を示す配列(明度配列)を記憶部22に記憶する。図16に示す配列Aと配列Bは、それぞれ異なるタイミングに撮影された撮影画像に基づく明度配列である。各配列にセットされる数値は、各要素(各ブロック)の平均明度を示す値である。
<第2の実施形態の可視光照射制御の流れの一例を示すフローチャート>
第2の実施形態の登録処理は、図11に示す第1の実施形態の処理と同様である。また、第2の実施形態の認証処理は、図12に示す第1の実施形態の処理と同様である。ただし、図12のステップS203の可視光照射制御(図13参照)が、第1の実施形態と異なる。以下、第2の実施形態の可視光照射制御の流れを説明する。
図17は、第2の実施形態の可視光照射制御の流れの一例を示すフローチャートである。図17に示す処理は、図12のステップS203の処理の詳細である。
判定部27は、近赤外光撮影部12から近赤外光撮影画像を取得する(ステップS401)。判定部27は、近赤外光撮影画像を複数のブロックに分割し、各ブロックにおける平均明度を示す配列Aを記憶部22に記憶する(ステップS402)。
判定部27は、実施されている可視光照射制御処理が、認証対象に対する1回目の処理であるかを判定する(ステップS403)。判定部27は、例えば、記憶部22に認証対象の撮影画像が記憶されていない場合に、1回目の処理であると判定する。
ステップS403でNOの場合、判定部27は、配列Aの各要素(各ブロック)の平均明度に所定の閾値(第2閾値)以上の明度差があるか判定する(ステップS404)。ステップS404でYESの場合、判定部27は、中央に近い領域から明度差が第3閾値未満であるブロック群を抽出する(ステップS405)。例えば、判定部27は、平均明度の差が前記第2閾値以上であるブロックの組より中央に近い領域から、明度差が第3閾値未満であるブロック群を抽出する。
なお、ステップS403でNOの場合、判定部27は、ステップS404の処理を行わずに、ステップS405に移行してもよい。
判定部27は、ステップS405で抽出したブロック群が可視光領域を覆っているか判定する(ステップS406)。判定部27は、例えば、可視光照射領域に、該ブロック群が存在する場合、手のひらが可視光の照射領域を覆っていると判定する。判定部27は、例えば、可視光領域のうち、該ブロック群と重なる領域が第2割合以上である場合、ブロック群が可視光領域を覆っていると判定してもよい。
ステップS406でYESの場合、照射制御部28は、可視光の照度を高くする制御を行う(第1の値に制御する)(ステップS407)。ステップS406でNOの場合、照射制御部28は、可視光の照度を低くする制御を行う(第2の値に制御する)(ステップS407)。
ステップS404でNOの場合、判定部27は、撮影画像の被写体が動いているか判定する(ステップS408)。判定部27は、例えば、配列Aと、配列Aに対応する撮影画像と異なるタイミングにおける撮影画像の明度を示す配列Bとを比較することにより被写体が動いているか判定する。被写体が動いている場合、被写体は背景ではなく手のひらであると考えられる。
ステップS408でYESの場合、照射制御部28は、可視光の照度を高くする制御を行う(第1の値に制御する)(ステップS407)。ステップS408でNOの場合、照射制御部28は、可視光の照度を低くする制御を行う(第2の値に制御する)(ステップS407)。
ステップS403でYESの場合、または、ステップS407もしくはS409の処理後、判定部27は、配列Aを配列Bにコピーする(ステップS410)。そして、判定部27は、図12のS207における生体認証処理が終了したかを判定する(ステップS411)。ステップS411でYESの場合、可視光照射制御処理が終了する。ステップS411でNOの場合、ステップS401に戻る。
以上のように、第2の実施形態では、撮影画像内の被写体が背景であるか手のひらであるかを判定することができる。よって、手のひらが可視光照射領域を覆っているかの判定精度を向上させることができる。
<応用例>
以下、実施形態のシステムの応用例を説明する。図18は、実施形態の情報処理装置をパーソナルコンピュータに適用した例を示す図である。図18に示す例では、パーソナルコンピュータ122が情報処理装置2に相当する。
また、パーソナルコンピュータに生体センサ121が設置されている。生体センサ121は、生体センサ1に相当する。図18に示す例では、生体認証が成功した場合に、パーソナルコンピュータのロックが解除され、使用が可能となる。
情報処理装置2は、携帯型情報処理端末(例えば、スマートフォンやタブレット型情報処理端末)であってもよい。
図19は、実施形態の生体センサ1をマウスに適用した例を示す図である。図19に示す例では、マウスの接続先であるパーソナルコンピュータ等が情報処理装置2に相当する。
図19に示す例では、マウスに生体センサ生体センサ131が設置されており、生体認証が成功した場合に、マウスの接続先であるパーソナルコンピュータのロックが解除され、使用が可能となる。
例えば、上述したスマートフォン等の例では、手のひらが生体センサ1の検出位置をスライドすることにより、複数回の撮影が行われる。一方、上記のマウスの場合、生体センサ131の検出位置に手のひらが位置することにより、1回の撮影で手のひらの撮影画像が取得できる。
図20は、実施形態の情報処理装置をキャッシュレジスター(金銭登録機)に適用した例を示す。図20に示すキャッシュレジスター41は、認証ボタン42と表示部43と生体センサ44とレシート出力部45と接地センサ46とを含む。キャッシュレジスター41は、情報処理装置2に相当する。表示部43は、表示装置3に相当する。生体センサ44は、生体センサ1に相当する。
ユーザから認証ボタン42が押されると、表示部43は、生体認証を促すメッセージを表示する。そして、例えば、ユーザが生体センサ44に手を置くと、キャッシュレジスター41は、生体センサ44を用いて生体認証を実行する。
認証の際、キャッシュレジスター41の記憶部または、ネットワークを介して該キャッシュレジスター41と接続される認証サーバに記憶された登録データを、生体センサ44が撮影して得られた撮影画像との照合に用いる。
認証が成功した場合、すなわちユーザに利用権限がある場合、キャッシュレジスター41は、表示部43に利用可能であることを示す内容を表示し、ロックを解除する。また、レシート出力部45から出力されるレシートに、ユーザ名が担当者名として印刷される場合がある。
ユーザが生体認証を拒否して使用しようとした場合、あるいは接地センサ46がキャッシュレジスター41の持ち上げを検知した場合、キャッシュレジスター41は、内蔵した通信装置を用いて、予め設定した連絡先へ通報する。
また、キャッシュレジスター41は、認証処理において、登録した正規の使用者ではないと判定した場合も予め設定した連絡先へ通報してもよい。キャッシュレジスター41は、通報する際に、認証処理で取得した手のひらの画像情報(例えば、可視光撮影による掌紋画像および赤外光撮影による静脈画像)を連絡先に出力してもよい。
また、キャッシュレジスター41は、盗難や不正利用防止のため、近赤外線等による近接センサにより使用者が機器の前から離れたことを検知し、ロック状態にしてもよい。
図21は、実施形態の情報処理装置をAutomatic Teller Machine(ATM)(現金自動預け払い機)に適用した例を示す。図21に示すATM51は、タッチパネル52と生体センサ53とを含む。ATM51は、情報処理装置2に相当する。タッチパネル52は、表示装置3および入力装置4に相当する。生体センサ53は、生体センサ1に相当する。
タッチパネル52は、ユーザが利用したいサービスの選択を受け付けると、生体認証を促すメッセージを表示する。そして、例えば、ユーザが生体センサ53に手を置くと、ATM51は、生体センサ53を用いて生体認証を実行する。認証サーバとの生体情報の照合に成功し認証に成功すると、ATM51は、タッチパネル52に成功したことを示すメッセージを表示する。また、ATM51は、認証に成功すると、例えば、通帳またはキャッシュカードと暗証番号の組み合わせによる権限と同等の権限をユーザに与え、ユーザ本人の口座へアクセスを許可する。
図21に示すATM51を用いることにより、ユーザは罹災等により通帳やキャッシュカードを紛失しても口座を利用することができる。
図22は、実施形態の情報処理装置をセキュリティロッカー(保管庫)に適用した例を示す。図22に示すセキュリティロッカー61は、生体センサ62と棚または引き出しの扉63とを含む。セキュリティロッカー61は、情報処理装置2に相当する。生体センサ62は生体センサ1に相当する。生体センサ62は、セキュリティロッカー61に内蔵されていてもよいし、セキュリティロッカー61の外部に取り付けられていてもよい。
例えば、ユーザが生体センサ62に手を置くと、セキュリティロッカー61は生体認証を実行する。セキュリティロッカー61は、例えば、生体センサ62の撮影画像と、内蔵した記憶部または、ネットワークを介して該セキュリティロッカー61と接続される認証サーバに記憶された登録画像と照合し、認証を行う。認証に成功すると、ユーザに対応付けられた棚または引き出しの扉63のロックが解除され、荷物の保存または受け渡しが可能となる。
本応用例のセキュリティロッカー61を用いることにより、ユーザが荷物の保存または受け渡しを安全に行うことができる。
図23は、実施形態の情報処理装置をプリンタ(印刷機)に適用した例を示す図である。図23に示すプリンタ71は、生体センサ72と表示部73とを含む。プリンタ71は、情報処理装置2に相当する。生体センサ72は、生体センサ1に相当する。表示部73は、表示装置3に相当する。プリンタ71は、例えば、ネットワークプリンタ、またはコピー機能等を含む複合機である。生体センサ72は、プリンタ71に内蔵されていてもよいし、プリンタ71に接続されていてもよい。
例えば、ユーザが生体センサ62に手を置くと、プリンタ71は生体認証を実行する。プリンタ71は、例えば、生体センサ72の撮影画像と、内蔵した記憶部または、ネットワークを介して該プリンタ71と接続される認証サーバに記憶された登録画像と照合し、認証を行う。認証に成功すると、ユーザに対応付けられた印刷データが印刷サーバからプリンタに送信され、ユーザが印刷物を受け取ることができる。
図24は、実施形態の情報処理装置をスキャナに適用した例を示す図である。図23に示すスキャナ81は、生体センサ82を含む。生体センサ82は、生体センサ1に相当する。スキャナ81は、例えば、ネットワークスキャナ、またはコピー機能等を含む複合機である。生体センサ82は、スキャナ81に内蔵されていてもよいし、プリンタ71に接続されていてもよい。
例えば、ユーザが生体センサ82に手を置くと、スキャナ81は生体認証を実行する。スキャナ81は、例えば、生体センサ82の撮影画像と、内蔵した記憶部または、ネットワークを介して該スキャナ81と接続される認証サーバに記憶された登録画像と照合し、認証を行う。認証に成功すると、スキャナ81は、ユーザに対応付けられたサーバの保存領域に、スキャンにより得られたデータを送信し、ユーザがサーバからデータを取得することができる。
図25は、実施形態の情報処理装置を自動精算機に適用した例を示す図である。自動精算機91は、タッチパネル92とチケット投入口93と生体センサ94とを含む。自動精算機91は、情報処理装置2に相当する。生体センサ94は、生体センサ1に相当する。タッチパネル92は、表示装置3および入力装置4に相当する。自動精算機91は、例えば、無人駐輪場、または無人駐車場に設置される。
ユーザがタッチパネル92にスペース番号を入力し、またはチケット投入口93にチケットを投入すると、タッチパネル92が生体認証を促すメッセージを表示する。そして、ユーザが生体センサ94に手を置くと、自動精算機91は生体認証を実行する。自動精算機91は、例えば、生体センサ94の撮影画像と、内蔵した記憶部または、ネットワークを介して該自動精算機91と接続される認証サーバに記憶された登録画像と照合し、認証を行う。
認証が成功すると、ユーザに対応付けられた駐車時間、クレジット口座、および割引クーポンの有無等の精算に用いられる情報が、データベースサーバから自動精算機91に送信される。そして、ユーザは、タッチパネル92に表示された精算方法を選択して、簡単に精算を行うことができる。
図26は、実施形態の情報処理装置をセキュリティゲートに適用した例を示す図である。図26に示すセキュリティゲート101は、近接センサ102と第1表示部103と生体センサ104と第2表示部105とゲート106とを含む。セキュリティゲート101は、情報処理装置2に相当する。生体センサ104は、生体センサ1に相当する。第1表示部103および第2表示部105は、表示装置3に相当する。
近接センサ102は、近赤外線、超音波、極弱ミリ波レーダー等を用いて通行者を検知する。近接センサ102が、ゲート106を通過しようとするユーザを検知すると、第1表示部103は、生体認証を促すメッセージを表示する。例えば、ユーザが生体センサ104に手を置くと、セキュリティゲート101は生体認証を実行する。セキュリティゲート101は、例えば、生体センサ104の撮影画像と、内蔵した記憶部または、ネットワークを介して該セキュリティゲート101と接続される認証サーバに記憶された登録画像と照合し、認証を行う。
認証が成功すると、ユーザのゲート通過権限を示す情報がデータベースサーバからセキュリティゲート101に送信される。そして、ユーザが通過権限を有する場合、セキュリティゲート101は、第1表示部103および第2表示部105に通行が可能であることを示すメッセージを表示し、ゲート106を開く。ユーザが通過権限を有しない場合、セキュリティゲート101は、ゲート106を開かずに第1表示部103および第2表示部105に通行不可であることを示すメッセージを表示する。
また、セキュリティゲート101は、ユーザが通過する際に、勤怠データベースサーバにユーザの通過時刻とゲート名と通過方向を記録することで、自動的に勤怠記録を生成してもよい。
図27は、実施形態の情報処理装置をセキュリティドアに使用されるセキュリティユニットに適用した例を示す図である。セキュリティユニット111は、生体センサ112と表示部113とカードリーダ114とテンキー115とドアノブ116とを含む。セキュリティユニット111は、情報処理装置2に相当する。生体センサ112は、生体センサ1に相当する。表示部113は、表示装置3に相当する。
例えば、ユーザが生体センサ112に手を置くとセキュリティユニット111は、生体認証を実行する。セキュリティユニット111は、例えば、生体センサ112の撮影画像と、内蔵した記憶部または、ネットワークを介して該セキュリティユニット111と接続される認証サーバに記憶された登録画像と照合し、認証を行う。
セキュリティユニット111は、ユーザが扉を開ける権限を有する場合は、表示部113に通過可能であることを示すメッセージを表示し、予め設定された期間において扉のロックを解除する。設定された期間が経過すると、セキュリティユニット111は、再び扉をロックする。ユーザが権限を有していない場合、またはユーザの生体情報が未登録である場合は、その旨を表示部113に表示する。
セキュリティユニット111は、生体センサ112の近赤外線撮影画像を近接センサとして利用し、待機中にユーザを検知して自動的に認証モードに移行してもよい。また、セキュリティユニット111は、ドアノブ116を含まず、ドアの開閉を自動で行ってもよい。
また、セキュリティユニット111は、生体認証と、非接触型カードリーダ114またはテンキー115とを併用した認証を行ってもよい。また、セキュリティユニット111は、生体を登録する場合や怪我等の理由で生体認証を利用できない場合に、非接触型カードリーダ114やテンキー115を用いた認証を行ってもよい。
<情報処理装置のハードウェア構成の一例>
次に、図28の例を参照して、情報処理装置2のハードウェア構成の一例を説明する。図28の例に示すように、バス100に対して、プロセッサ111とRandom Access Memory(RAM)112とRead Only Memory(ROM)113とが接続される。また、該バス100に対して、補助記憶装置114と媒体接続部115と通信インタフェース116とが接続される。
プロセッサ111はRAM112に展開されたプログラムを実行する。実行されるプログラムとしては、実施形態における処理を行う照度制御プログラムが適用されてもよい。
ROM113はRAM112に展開されるプログラムを記憶する不揮発性の記憶装置である。補助記憶装置114は、種々の情報を記憶する記憶装置であり、例えばハードディスクドライブや半導体メモリ等を補助記憶装置114に適用してもよい。媒体接続部115は、可搬型記録媒体118と接続可能に設けられている。
可搬型記録媒体118としては、可搬型のメモリや光学式ディスク(例えば、Compact Disc(CD)やDigital Versatile Disc(DVD))、半導体メモリ等を適用してもよい。この可搬型記録媒体118に実施形態の処理を行う情報処理プログラムが記録されていてもよい。
図2に示す記憶部22は、RAM112や補助記憶装置114等により実現されてもよい。図2に示す入出力部21は、入出力インタフェース116により実現されてもよい。
図2に示す姿勢算出部23、3次元形状算出部24、3次元構造抽出部25および差分算出部26は、与えられた情報処理プログラムをプロセッサ111が実行することにより実現されてもよい。
図2に示す判定部27、照射制御部28、3次元形状合成部29、認証部30および制御部31は、与えられた情報処理プログラムをプロセッサ111が実行することにより実現されてもよい。
また、上述したように、例えば、スマートフォン等の場合、生体センサ1と情報処理装置2と表示装置3と入力装置4とは一体的な構成となる。この場合、バス100に生体センサ1が接続され、入出力インタフェース116に表示装置3および入力装置4が接続されてもよい。また、スマートフォン等の場合、上述した可搬型記録媒体118としては、半導体メモリ等が適用されることが想定される。
RAM112、ROM113、補助記憶装置114および可搬型記録媒体118は、何れもコンピュータ読み取り可能な有形の記憶媒体の一例である。これらの有形な記憶媒体は、信号搬送波のような一時的な媒体ではない。
<その他>
本実施形態は、以上に述べた実施の形態に限定されるものではなく、本実施形態の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または実施形態を取ることができる。以上の実施形態および変形例に関して、以下の付記をさらに開示する。
(付記1)
不可視光が照射された認証対象の撮影画像と可視光が照射された前記認証対象の撮影画像とに基づいて、生体認証を行う認証部と、
前記不可視光が照射された認証対象の撮影画像に基づいて、前記認証対象が前記可視光の照射領域を覆っているかを判定する判定部と、
前記認証対象が前記可視光の照射領域を覆っていると判定された場合、前記可視光の照度を第1の値に制御し、前記認証対象が前記可視光の照射領域を覆っていないと判定された場合、前記可視光の照度を前記第1の値より低い第2の値に制御する照射制御部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
(付記2)
前記判定部は、前記不可視光が照射された認証対象の撮影画像において、前記可視光の照射領域のうち第1割合以上の領域の明度が第1閾値未満である場合、前記生体が前記可視光の照射領域を覆っていると判定する
ことを特徴とする付記1記載の情報処理装置。
(付記3)
前記判定部は、前記不可視光が照射された認証対象の撮影画像を複数のブロックに分割し、可視光の照射領域に、明度差が第3閾値未満であるブロック群が存在する場合、前記認証対象が可視光の照射領域を覆っていると判定する
ことを特徴とする付記1記載の情報処理装置。
(付記4)
前記判定部は、前記可視光の照射領域のうち前記ブロック群と重なる領域が第2割合以上である場合、前記認証対象が可視光の照射領域を覆っていると判定する
ことを特徴とする付記3記載の情報処理装置。
(付記5)
前記判定部は、前記複数のブロックに明度差が第2閾値以上であるブロックの組が存在する場合、前記認証対象が可視光の照射領域を覆っていると判定する
ことを特徴とする付記3または4記載の情報処理装置。
(付記6)
前記判定部は、前記不可視光が照射された被写体の撮影画像を複数のブロックに分割し、明度の差が第2閾値以上であるブロックの組が存在しない場合、前記不可視光が照射された被写体の撮影画像であって異なるタイミングで撮影された複数の撮影画像に基づいて、前記被写体が動いているかを判定し、前記被写体が動いていると判定した場合、前記生体が前記可視光の照射領域を覆っていると判定する
ことを特徴とする付記1記載の情報処理装置。
(付記7)
前記認証部は、前記不可視光が照射された認証対象の撮影画像と前記可視光が照射された認証対象の撮影画像とを、携帯型情報処理端末に設けられる生体センサから取得する、
ことを特徴とする付記1記載の情報処理装置。
(付記8)
前記認証部は、前記不可視光が照射された認証対象の撮影画像と前記可視光が照射された認証対象の撮影画像とを、マウスに設けられる生体センサから取得する、
ことを特徴とする付記1記載の情報処理装置。
(付記9)
前記認証部は、前記不可視光が照射された認証対象の撮影画像と前記可視光が照射された認証対象の撮影画像とを、金銭登録機に設けられる生体センサから取得する、
ことを特徴とする付記1記載の情報処理装置。
(付記10)
前記認証部は、前記不可視光が照射された認証対象の撮影画像と前記可視光が照射された認証対象の撮影画像とを、現金自動預け払い機に設けられる生体センサから取得する、
ことを特徴とする付記1記載の情報処理装置。
(付記11)
前記認証部は、前記不可視光が照射された認証対象の撮影画像と前記可視光が照射された認証対象の撮影画像とを、保管庫に設けられる生体センサから取得する、
ことを特徴とする付記1記載の情報処理装置。
(付記12)
前記認証部は、前記不可視光が照射された認証対象の撮影画像と前記可視光が照射された認証対象の撮影画像とを、印刷機に設けられる生体センサから取得する、
ことを特徴とする付記1記載の情報処理装置。
(付記13)
前記認証部は、前記不可視光が照射された認証対象の撮影画像と前記可視光が照射された認証対象の撮影画像とを、スキャナに設けられる生体センサから取得する、
ことを特徴とする付記1記載の情報処理装置。
(付記14)
前記認証部は、前記不可視光が照射された認証対象の撮影画像と前記可視光が照射された認証対象の撮影画像とを、自動精算機に設けられる生体センサから取得する、
ことを特徴とする付記1記載の情報処理装置。
(付記15)
前記認証部は、前記不可視光が照射された認証対象の撮影画像と前記可視光が照射された認証対象の撮影画像とを、ゲートに設けられる生体センサから取得する、
ことを特徴とする付記1記載の情報処理装置。
(付記16)
前記認証部は、前記不可視光が照射された認証対象の撮影画像と前記可視光が照射された認証対象の撮影画像とを、ドアに設けられる生体センサから取得する、
ことを特徴とする付記1記載の情報処理装置。不可視光生体センサ
(付記17)
不可視光が照射された認証対象の撮影画像と可視光が照射された前記認証対象の撮影画像とに基づいて、生体認証を行い、
前記不可視光が照射された認証対象の撮影画像に基づいて、前記生体が前記可視光の照射領域を覆っているかを判定し、
前記生体が前記可視光の照射領域を覆っていると判定された場合、前記可視光の照度を第1の値に制御し、前記認証対象が前記可視光の照射領域を覆っていないと判定された場合、前記可視光の照度を前記第1の値より低い第2の値に制御する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする照度制御プログラム。
(付記18)
不可視光が照射された認証対象の撮影画像と可視光が照射された前記認証対象の撮影画像とに基づいて、生体認証を行い、
前記不可視光が照射された認証対象の撮影画像に基づいて、前記生体が前記可視光の照射領域を覆っているかを判定し、
前記生体が前記可視光の照射領域を覆っていると判定された場合、前記可視光の照度を第1の値に制御し、前記認証対象が前記可視光の照射領域を覆っていないと判定された場合、前記可視光の照度を前記第1の値より低い第2の値に制御する
処理をコンピュータが実行することを特徴とする照度制御方法。
1 生体センサ
2 情報処理装置
3 表示装置
4 入力装置
11 近赤外光照射部
12 近赤外光撮影部
13 可視光照射部
14 可視光撮影部
21 入出力部
22 記憶部
23 姿勢算出部
24 3次元形状算出部
25 3次元構造抽出部
26 差分算出部
27 判定部
28 照射制御部
29 3次元形状合成部
30 認証部
31 制御部
111 プロセッサ
112 RAM
113 ROM

Claims (8)

  1. 不可視光が照射された認証対象の撮影画像と可視光が照射された前記認証対象の撮影画像とに基づいて、生体認証を行う認証部と、
    前記不可視光が照射された認証対象の撮影画像に基づいて、前記認証対象が前記可視光の照射領域を覆っているかを判定する判定部と、
    前記認証対象が前記可視光の照射領域を覆っていると判定された場合、前記可視光の照度を第1の値に制御し、前記認証対象が前記可視光の照射領域を覆っていないと判定された場合、前記可視光の照度を前記第1の値より低い第2の値に制御する照射制御部と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記判定部は、前記不可視光が照射された認証対象の撮影画像において、前記可視光の照射領域のうち第1割合以上の領域の明度が第1閾値未満である場合、前記認証対象が前記可視光の照射領域を覆っていると判定する
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記判定部は、前記不可視光が照射された認証対象の撮影画像を複数のブロックに分割し、前記可視光の照射領域に、明度差が第3閾値未満であるブロック群が存在する場合、前記認証対象が可視光の照射領域を覆っていると判定する
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  4. 前記判定部は、前記可視光の照射領域のうち前記ブロック群と重なる領域が第2割合以上である場合、前記認証対象が可視光の照射領域を覆っていると判定する
    ことを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
  5. 前記判定部は、前記複数のブロックに明度差が第2閾値以上であるブロックの組が存在する場合、前記認証対象が可視光の照射領域を覆っていると判定する
    ことを特徴とする請求項3または4記載の情報処理装置。
  6. 前記判定部は、前記不可視光が照射された被写体の撮影画像を複数のブロックに分割し、明度の差が第2閾値以上であるブロックの組が存在しない場合、前記不可視光が照射された被写体の撮影画像であって異なるタイミングで撮影された複数の撮影画像に基づいて、前記被写体が動いているかを判定し、前記被写体が動いていると判定した場合、前記認証対象が前記可視光の照射領域を覆っていると判定する
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  7. 不可視光が照射された認証対象の撮影画像と可視光が照射された前記認証対象の撮影画像とに基づいて、生体認証を行い、
    前記不可視光が照射された認証対象の撮影画像に基づいて、前記認証対象が前記可視光の照射領域を覆っているかを判定し、
    前記認証対象が前記可視光の照射領域を覆っていると判定された場合、前記可視光の照度を第1の値に制御し、前記認証対象が前記可視光の照射領域を覆っていないと判定された場合、前記可視光の照度を前記第1の値より低い第2の値に制御する
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする照度制御プログラム。
  8. 不可視光が照射された認証対象の撮影画像と可視光が照射された前記認証対象の撮影画像とに基づいて、生体認証を行い、
    前記不可視光が照射された認証対象の撮影画像に基づいて、前記認証対象が前記可視光の照射領域を覆っているかを判定し、
    前記認証対象が前記可視光照射領域を覆っていると判定された場合、前記可視光の照度を第1の値に制御し、前記認証対象が前記可視光の照射領域を覆っていないと判定された場合、前記可視光の照度を前記第1の値より低い第2の値に制御する
    処理をコンピュータが実行することを特徴とする照度制御方法。
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