JP2018115592A - オイルポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】輸送コストを低減しやすいオイルポンプを提供すること。【解決手段】オイルポンプ1は、ポンプギヤ41とポンプハウジング2とポンプシャフト3とベアリング11とを有する。ポンプハウジング2は、ポンプギヤ41を収容する収容室210及び貫通孔221、を有する。ポンプシャフト3は、収容室210及び貫通孔221の内側に配されている。ポンプシャフト3は、ポンプギヤ41に嵌入されている。ベアリング11は、径方向におけるポンプシャフト3とポンプハウジング2との間に配されている。ポンプシャフト3は、ポンプシャフト3の外周面に雄ネジ部311を有する。貫通孔221は、貫通孔221の内周面に形成されるとともに、雄ネジ部311と螺合可能な雌ネジ部222を有する。ポンプシャフト3の雄ネジ部311は、雌ネジ部222よりも、軸方向Xにおける前方と反対側である後方に離れた位置に形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、吸入口から供給されたオイルを吐出口へ圧送するオイルポンプに関する。
吸入口から供給されたオイルを吐出口へ圧送するオイルポンプとしては、例えば特許文献1に記載されたものがある。特許文献1に記載のオイルポンプは、ポンプギヤと、前記ポンプギヤを収容するポンプボディ及びボディカバーからなるポンプハウジングと、前記ポンプギヤに嵌入され、前記ポンプギヤを回転させるポンプシャフトと、を有する。このようなオイルポンプにおいては、ポンプシャフトとポンプハウジングとの間の摩擦を低減すべく、ポンプシャフトとポンプハウジングとの間にベアリングが配される。
特開2008−267236号公報
しかしながら、前記ベアリングは、ポンプシャフト及びポンプハウジングのいずれか一方に対しては圧接されない。この理由は、ポンプシャフト、ポンプハウジング、及びベアリングを、組み付けやすくするためであったり、これらの組付時において、ベアリングと、ポンプシャフト及びポンプハウジングとの間に過度な応力が生じることを防止するためであったりする。それゆえ、オイルポンプを輸送する際、ポンプシャフト、ポンプハウジング、及びベアリングを一体として輸送し難い。すなわち、前記のようなオイルポンプにおいては、輸送時に、ポンプシャフトがベアリングから抜け落ちるおそれ、あるいは、ポンプシャフト及びベアリングが、ポンプハウジングから抜け落ちるおそれがある。そのため、ポンプシャフト、ポンプハウジング、及びベアリングを一体として輸送し難く、オイルポンプの輸送コストの増大を招くおそれもある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、輸送コストを低減しやすいオイルポンプを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、吸入口から供給されたオイルを吐出口へ圧送するオイルポンプであって、
ポンプギヤと、
前記ポンプギヤを収容する収容室、及び、前記収容室に連通するとともに軸方向の一方である前方に開放された貫通孔、を有するポンプハウジングと、
前記収容室及び前記貫通孔の内側に配されるとともに、前記ポンプギヤに嵌入されたポンプシャフトと、
径方向における前記ポンプシャフトと前記ポンプハウジングとの間に配されたベアリングと、を有し、
前記ポンプシャフトは、前記ポンプシャフトの外周面に雄ネジ部を有し、
前記貫通孔は、前記貫通孔の内周面に形成されるとともに、前記雄ネジ部と螺合可能な雌ネジ部を有し、
前記ポンプシャフトの前記雄ネジ部は、前記雌ネジ部よりも、軸方向における前記前方と反対側である後方に離れた位置に形成されている、オイルポンプにある。
前記オイルポンプにおいて、ポンプシャフトが雄ネジ部を有し、貫通孔が雄ネジ部に螺合可能な雌ネジ部を有する。そして、ポンプシャフトの雄ネジ部は、貫通孔の雌ネジ部よりも軸方向の後方に離れた位置に形成されている。それゆえ、オイルポンプの輸送時においては、ポンプシャフトの雄ネジ部を貫通孔の雌ネジ部に螺合した状態、或いは、この状態から更に螺合を進めて、雄ネジ部が雌ネジ部よりも後方にある状態とすることにより、ポンプシャフトが貫通孔から前方に抜けることを防止することができる。すなわち、この場合、ポンプシャフトは、雄ネジ部が貫通孔の雌ネジ部に干渉するため、貫通孔に対してポンプシャフトが前方に移動して貫通孔から抜け落ちることを防止することができる。
以上のごとく、前記態様によれば、輸送コストを低減しやすいオイルポンプを提供することができる。
実施形態1における、オイルポンプの断面図。 図1の、II−II線矢視断面図。 実施形態1における、オイルポンプの分解断面図。 実施形態1における、ポンプシャフトを後方から見た図。 実施形態1における、ポンプカバーを前方から見た図。 実施形態1における、オイルポンプをトランスアクスルのカバーに取り付けた状態を示す断面図。 実施形態1における、ポンプハウジング、ポンプ体、及びベアリングの断面図。 実施形態1における、ポンプシャフトの後方軸部をポンプギヤのシャフト挿入孔の前端に挿入した様子を示す断面図。 実施形態1における、ポンプシャフトの雄ネジ部がポンプハウジングの貫通孔の雌ネジ部に当接した様子を示す断面図。 実施形態1における、ポンプシャフトの雄ネジ部とポンプハウジングの貫通孔の雌ネジ部とが螺合している様子を示す断面図。
(実施形態1)
オイルポンプの実施形態につき、図1〜図10を用いて説明する。
本実施形態のオイルポンプ1は、図1に示すごとく、吸入口211から供給されたオイルを吐出口212へ圧送するものである。
オイルポンプ1は、ポンプギヤ41とポンプハウジング2とポンプシャフト3とベアリング11とを有する。ポンプハウジング2は、ポンプギヤ41を収容する収容室210、及び、収容室210に連通するとともに軸方向Xの一方である前方に開放された貫通孔221、を有する。ポンプシャフト3は、収容室210及び貫通孔221の内側に配されている。また、ポンプシャフト3は、ポンプギヤ41に嵌入されている。ベアリング11は、径方向におけるポンプシャフト3とポンプハウジング2との間に配されている。
ポンプシャフト3は、ポンプシャフト3の外周面に雄ネジ部311を有する。貫通孔221は、貫通孔221の内周面に形成されるとともに、雄ネジ部311と螺合可能な雌ネジ部222を有する。ポンプシャフト3の雄ネジ部311は、雌ネジ部222よりも、軸方向Xにおける前方と反対側である後方に離れた位置に形成されている。なお、軸方向Xは、ポンプシャフト3の軸が延びる方向である。また、単に径方向というときは、特に断らない限りポンプシャフト3の径方向を意味するものとする。
本実施形態において、オイルポンプ1は、トランスアクスル内に配されて用いられる。そして、オイルポンプ1は、トランスアクスルのケース内に貯留されたオイルを循環させるものとして用いられる。オイルは、トランスアクスル内の各種ギヤや、各種ベアリングの潤滑剤として用いられる。しかしながら、オイルポンプ1は、トランスアクスル内に配されるものに限られない。
図1、図3に示すごとく、ポンプハウジング2は、ポンプボディ21とポンプカバー22とを有する。ポンプボディ21は、収容室210を備えるとともに前方に向かって開口している。図1に示すごとく、ポンプカバー22は、貫通孔221を備えるとともにポンプボディ21の開口面213を覆っている。そして、ベアリング11は、ポンプシャフト3とポンプカバー22との間に配されている。ポンプボディ21及びポンプカバー22は、いずれもアルミニウムからなる。
図1、図3に示すごとく、ポンプボディ21の収容室210は、ポンプボディ21の前面が後方に向かって凹むようにして形成されている。また、ポンプボディ21は、収容室210に連通する吸入貫通孔214と吐出貫通孔215とを有する。吸入貫通孔214及び吐出貫通孔215は、それぞれ、一端が収容室210に連通しており、他端がポンプボディ21の外側に向かって開口している。吸入貫通孔214における収容室210と反対側の端部は、軸方向Xに直交する方向の一方に向かって開口している。そして、吸入貫通孔214における収容室210と反対側の端部が吸入口211である。また、吐出貫通孔215における収容室210と反対側の端部は、後方に向かって開口している。そして、吐出貫通孔215における収容室210と反対側の端部が吐出口212である。なお、吸入貫通孔214における収容室210と反対側の端部の開口方向は、前述の方向に限られない。同様に、吐出貫通孔215における収容室210と反対側の端部の開口方向は、前述の方向に限られない。
図1、図2に示すごとく、収容室210に、ポンプギヤ41を有するポンプ体4が挿入配置されている。本実施形態において、ポンプ体4は、容積式のポンプの一種である内接歯車式のポンプである。ポンプ体4は、環状のアウタロータ42と、アウタロータ42の内側に配されたポンプギヤ41とを有する。図2に示すごとく、アウタロータ42には、内周部に複数の内歯421が形成されている。ポンプギヤ41は、アウタロータ42の内周側に収容されている。ポンプギヤ41には、アウタロータ42の内歯421よりも少ない数の外歯411が外周側に形成されている。また、ポンプギヤ41は、その中央部に、軸方向Xに貫通してなるシャフト挿入孔410を有する。
ポンプ体4は、アウタロータ42及びポンプギヤ41を、互いに相対的に回転させるとともに、ポンプボディ21に対しても相対的に回転させる。そして、回転に伴い、アウタロータ42の内歯421とポンプギヤ41の外歯411との間に形成された隙間の体積を増減させ、オイルをポンプボディ21の吸入口211から吸入貫通孔214を介して吸入し、吐出貫通孔215を介して吐出口212から吐出する。
図3に示すごとく、ポンプカバー22は、ポンプボディ21と別体である。図1に示すごとく、ポンプカバー22は、ポンプボディ21の開口面213を、開口面213の前方から覆っている。ポンプカバー22に形成された貫通孔221は、前方孔部221fと、前方孔部221fに連通するとともに前方孔部221fの後方に形成された後方孔部221bとを有する。図3、図5に示すごとく、前方孔部221fは、後方孔部221bよりも大径に形成されている。
そして、後方孔部221bに雌ネジ部222が形成されている。図3に示すごとく、雌ネジ部222は、後方孔部221bの前端から形成されている。本実施形態において、雌ネジ部222は、二周以上のネジ山によって構成されている。
ポンプボディ21とポンプカバー22とは、図示しないボルトによって、互いに軸方向Xに締結固定されている。ボルトは、ポンプカバー22の前方からポンプカバー22に形成された図示しないボルト挿通孔に挿入され、ポンプボディ21に形成された図示しないボルト螺合孔に螺合される。これにより、ポンプボディ21とポンプカバー22とは、互いに一体化されている。
図1に示すごとく、収容室210及び貫通孔221の内側に、ポンプシャフト3が挿入配置されている。また、ポンプシャフト3は、ポンプギヤ41のシャフト挿入孔410に嵌入されており、ポンプシャフト3が回転した際、ポンプギヤ41も同じように回転するよう構成されている。本実施形態において、ポンプシャフト3は、後述する、後方軸部31、後方ベアリング配置部32、後方当接部33、外部ギヤ34、前方当接部35、前方ベアリング配置部36を、後方からこの順に有する。ポンプシャフト3は、鋼材からなる。
後方軸部31は、少なくとも収容室210及び後方孔部221bの内側に配されるとともに、シャフト挿入孔410に嵌入されている。後方軸部31における、シャフト挿入孔410に嵌入された部位の前方に、雄ネジ部311が形成されている。雄ネジ部311は、二周以上のネジ山によって構成されている。前述のごとく、雄ネジ部311は、ポンプカバー22の貫通孔221に形成された雌ネジ部222よりも後方に離れた位置に形成されている。すなわち、オイルポンプ1の完成時や使用時の状態において、雄ネジ部311と雌ネジ部222とは噛み合っていない。
図1に示すごとく、軸方向Xにおいて、雄ネジ部311の後方の端部とポンプシャフト3の後方の端部との間の長さL1は、雌ネジ部222の前方の端部とポンプギヤ41の前方の端部との間の長さL2よりも長い。これにより、後述するように、オイルポンプ1におけるポンプシャフト3の組み付けを容易にすることができる。
図1、図2に示すごとく、後方軸部31は、略棒状を呈している。図2、図4に示すごとく、後方軸部31は、軸方向Xに平行に面取りした一対の係合面312を有する。一対の係合面312は、互いに平行に形成されている。そして、図2に示すごとく、後方軸部31が嵌入されるポンプギヤ41のシャフト挿入孔410も、後方軸部31に沿った形状を有する。すなわち、シャフト挿入孔410は、軸方向Xから見たとき略円形を有するとともに、後方軸部31の係合面312と対向する被係合面412を有する。
図1、図3に示すごとく、後方ベアリング配置部32は、後方軸部31よりも大径に形成されている。後方ベアリング配置部32の外周面を覆うように、環状のベアリング11が配されている。本実施形態において、ベアリング11の内周面は、ポンプシャフト3に対して、圧接されていない。一方、本実施形態において、ベアリング11は、貫通孔221の内周面に圧接している。ベアリング11は、貫通孔221の前方孔部221fに圧入されている。
後方当接部33は、後方ベアリング配置部32よりも大径に形成されている。後方当接部33の後面に、ベアリング11の前面が当接している。これにより、オイルポンプ1におけるポンプシャフト3の軸方向Xの位置決めがなされている。
図1に示すごとく、外部ギヤ34は、軸方向Xにおける貫通孔221の前方に形成されている。外部ギヤ34は、貫通孔221よりも大径に形成されている。外部ギヤ34は、貫通孔221における前方孔部221f及び後方孔部221bの双方よりも大径に形成されている。外部ギヤ34は、ポンプカバー22の前面に軸方向Xに対向している。外部ギヤ34には、外部のモータの回転力が作用される。これにより、モータから、外部ギヤ34を介して、ポンプシャフト3、ポンプギヤ41に回転力が伝達される。なお、図4において、外部ギヤ34の歯の形状は省略している。
前方ベアリング配置部36は、後方軸部31よりも大径に形成されている。しかし、これに限られず、前方ベアリング配置部36の直径を、後方軸部31の直径以下とすることもできる。そして、オイルポンプ1をトランスアクスルに対して取り付けた状態においては、図6に示すごとく、前方ベアリング配置部36の外周面を覆うように、環状の前方ベアリング112が配される。前方ベアリング112の内周面は、ポンプシャフト3に対して圧接されない。一方、前方ベアリング112の外周側は、オイルポンプ1が取り付けられるトランスアクスルのケース10に圧接されている。
図1に示すごとく、前方当接部35は、前方ベアリング配置部36よりも大径に形成されている。図6に示すごとく、前方当接部35の前面に、前方ベアリング112の後面が当接する。これにより、ポンプシャフト3とトランスアクスルとの間の軸方向Xの位置決めがなされる。
なお、図6に示すごとく、オイルポンプ1は、トランスアクスルのケース10に対して、ボルト111によって軸方向Xに締結されて用いられる。そして、オイルポンプ1をトランスアクスルのケース10に対してボルト締結することにより、ケース10に圧入された前方ベアリング112が、ポンプシャフト3を軸方向Xに保持することとなる。つまり、オイルポンプ1をトランスアクスルのケース10に対してボルト111により締結した状態においては、オイルポンプ1におけるポンプシャフト3の軸方向Xの位置決めは、ボルト111の軸方向Xの軸力によって維持される。また、図6には表れていないが、トランスアクスルのケース10内における、オイルポンプ1の外部ギヤ34が収容される空間は、外部ギヤ34に噛み合うギヤが配される空間と連通している。
次に、図1、図7〜図10を用いて、オイルポンプ1の組み立て方の一例につき説明する。
図7に示すごとく、ポンプボディ21の収容室210内にポンプ体4を挿入する。そして、ポンプボディ21に対して、ポンプボディ21の前方からポンプカバー22を取り付け、ポンプボディ21とポンプカバー22とを図示しない前述のボルトによって締結する。そして、ベアリング11を、ポンプカバー22の前方孔部221fに圧入する。これにより、図7に示す状態となる。
次に、図8に示すごとく、ポンプカバー22の貫通孔221に、ポンプシャフト3を後方軸部31側から軸方向Xに挿入する。ここで、前述のごとく、軸方向Xにおいて、雄ネジ部311の後方の端部とポンプシャフト3の後方の端部との間の長さL1は、雌ネジ部222の前方の端部とポンプギヤ41の前方の端部との間の長さL2よりも長い。そのため、ポンプシャフト3をポンプカバー22の貫通孔221から軸方向Xに挿入していくと、図8に示すごとく、ポンプシャフト3の雄ネジ部311が貫通孔221の雌ネジ部222に干渉する前に、まず、後方軸部31がポンプギヤ41のシャフト挿入孔410に挿入することとなる。
ここで、図2に示すごとく、後方軸部31は一対の係合面312を有するとともに、ポンプギヤ41のシャフト挿入孔410は一対の被係合面412を有する。それゆえ、後方軸部31をシャフト挿入孔410に挿入する際には、後方軸部31の係合面312がシャフト挿入孔410の被係合面412と平行になるよう、ポンプシャフト3を回転させてポンプシャフト3とシャフト挿入孔410との姿勢を調整する。ここで、ポンプシャフト3を回転させて姿勢を調整する際の状態において、前述のごとく雄ネジ部311は雌ネジ部222に干渉しないため、後方軸部31を自由に回転させて、容易に後方軸部31の姿勢を調整することができ、容易に後方軸部31をシャフト挿入孔410に挿入することができる。
そして、シャフト挿入孔410への後方軸部31の挿入を進め、図9に示すごとく、後方軸部31の雄ネジ部311を貫通孔221の雌ネジ部222に当接させる。
次に、ポンプシャフト3を回転させることにより、図10に示すごとく、後方軸部31の雄ネジ部311を貫通孔221の雌ネジ部222に対して螺合させる。なお、このとき、後方軸部31が嵌入されたポンプギヤ41もポンプシャフト3とともに回転することとなる。そして、雄ネジ部311の螺合を、雄ネジ部311が雌ネジ部222を過ぎるまで進める。すなわち、雄ネジ部311の前端が、雌ネジ部222の後端の位置、あるいはそれよりも後方に位置するまで、雄ネジ部311を雌ネジ部222にねじ込む。次に、図1に示すごとく、ポンプシャフト3の後方当接部33がベアリング11に当接するまで、ポンプシャフト3を貫通孔221内に挿入する。これにより、オイルポンプ1におけるポンプシャフト3の位置決めがなされる。以上のように、オイルポンプ1を組み立てる。そして、前述のごとく、オイルポンプ1をトランスアクスルのケース10に対して取り付けた後において、オイルポンプ1におけるポンプシャフト3の軸方向Xの位置決めは、オイルポンプ1をトランスアクスルのケース10に対して軸方向Xに締結するボルト111の軸力によって、維持される。
次に、本実施形態の作用効果につき説明する。
オイルポンプ1は、ポンプシャフト3が雄ネジ部311を有し、貫通孔221が雄ネジ部311に螺合可能な雌ネジ部222を有する。そして、ポンプシャフト3の雄ネジ部311は、貫通孔221の雌ネジ部222よりも軸方向Xの後方に離れた位置に形成されている。それゆえ、オイルポンプ1の輸送時においては、ポンプシャフト3の雄ネジ部311を貫通孔221の雌ネジ部222に螺合した状態(すなわち図10に示す状態)、或いは、この状態から更に螺合を進めて、雄ネジ部311が雌ネジ部222よりも後方にある状態(すなわち図1に示す状態)とすることにより、ポンプシャフト3が貫通孔221から前方に抜けることを防止することができる。すなわち、この場合、ポンプシャフト3は、雄ネジ部311が貫通孔221の雌ネジ部222に干渉するため、貫通孔221に対してポンプシャフト3が前方に移動して貫通孔221から抜け落ちることを防止することができる。特に、オイルポンプ1の輸送時においては、ポンプシャフト3の雄ネジ部311が貫通孔221の雌ネジ部222に螺合した状態(すなわち図10に示す状態)とすることが、振動防止の観点では好ましい。一方、オイルポンプ1からポンプシャフト3が抜け落ちることを防止する観点では、ポンプシャフト3の雄ネジ部311が雌ネジ部222よりも後方にある状態(すなわち図1に示す状態)とすることが好ましい。
また、ポンプハウジング2は、ポンプボディ21とポンプカバー22とを有する。そして、ポンプカバー22に貫通孔221が形成されている。それゆえ、ポンプハウジング2を一体的に形成した場合と比べて、雌ネジ部222を含む貫通孔221を有する部材、すなわちポンプカバー22を小さく形成しやすい。それゆえ、ポンプハウジング2に、雌ネジ部222を含む貫通孔221を形成しやすい。これにより、オイルポンプ1の生産性向上を図ることができる。
また、軸方向Xにおいて、雄ネジ部311の後方の端部とポンプシャフト3の後方の端部との間の長さL1は、雌ネジ部222の前方の端部とポンプギヤ41の前方の端部との間の長さL2よりも長い。それゆえ、前述のごとく、ポンプシャフト3をポンプギヤ41に対して挿入させやすい。これによっても、オイルポンプ1の生産性向上を図ることができる。
また、雄ネジ部311及び雌ネジ部222は、それぞれ、二周以上のネジ山によって構成されている。それゆえ、輸送時におけるポンプシャフト3の脱落を一層防止しやすい。また、雄ネジ部311及び雌ネジ部222のネジ山を、例えば3周以下とすることができる。これにより、ポンプカバー22の厚みが大きくなりすぎず、オイルポンプ1全体の小型化を図ることができる。
また、ベアリング11は、貫通孔221の内周面に圧接している。それゆえ、オイルポンプ1輸送時や使用時等において、ベアリング11とポンプハウジング2とが摩耗することを防止することができる。特に、本実施形態において、ポンプハウジング2は、比較的摩耗が生じやすいアルミニウムからなるため、ベアリング11を貫通孔221の内周面に圧接させることにより、ポンプハウジング2に生じる摩耗を効果的に抑制することができる。
また、ポンプシャフト3は、軸方向Xにおける貫通孔221の前方に、貫通孔221よりも大径に形成された外部ギヤ34を有する。このように、外部ギヤ34を有する場合は、ポンプシャフト3を軸方向Xにおける外部ギヤ34側からポンプハウジング2の貫通孔221に挿入することはできない。それゆえ、ポンプハウジング2に対して、貫通孔221の前方から、ポンプシャフト3の後方軸部31を貫通孔221に挿入することとなる。この場合、ポンプハウジング2とポンプシャフト3とを一体化させておくためには、何らかの一体化手段が必要となる。そこで、前述のごとく、ポンプシャフト3の雄ネジ部311と貫通孔221の雌ネジ部222とを設けた本実施形態の構成を採用することにより、前記一体化手段のための新たな部材を要することなく、ポンプシャフト3をポンプハウジング2と仮組みして一体化した状態を可能とする。そして、この状態でのオイルポンプ1におけるポンプシャフト3の抜け落ちを防いで、トランスアクスル等への組付け前の状態にて搬送等の取り扱いを容易とすることができる。
以上のごとく、本実施形態によれば、輸送コストを低減しやすいオイルポンプを提供することができる。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
例えば、ベアリングは、ポンプシャフトに圧接しており、ポンプハウジングの貫通孔の内周面には圧接していない構成とすることもできる。この場合には、ポンプシャフトとベアリングとが摩耗することを防止することができる。
また、前記実施形態において、ポンプ体を内接歯車式のポンプとしたが、その他のポンプとすることも可能である。
また、前記実施形態において、ポンプボディに収容室を設け、ポンプカバーに貫通孔を設ける形態を示したが、これに限られず、例えば、ポンプカバーに収容室及び貫通孔の双方を形成すること等も可能である。
1 オイルポンプ
11 ベアリング
2 ポンプハウジング
210 収容室
211 吸入口
212 吐出口
221 貫通孔
222 雌ネジ孔
3 ポンプシャフト
311 雄ネジ部
X 軸方向

Claims (7)

  1. 吸入口(211)から供給されたオイルを吐出口(212)へ圧送するオイルポンプ(1)であって、
    ポンプギヤ(41)と、
    前記ポンプギヤを収容する収容室(210)、及び、前記収容室に連通するとともに軸方向(X)の一方である前方に開放された貫通孔(221)、を有するポンプハウジング(2)と、
    前記収容室及び前記貫通孔の内側に配されるとともに、前記ポンプギヤに嵌入されたポンプシャフト(3)と、
    径方向における前記ポンプシャフトと前記ポンプハウジングとの間に配されたベアリング(11)と、を有し、
    前記ポンプシャフトは、前記ポンプシャフトの外周面に雄ネジ部(311)を有し、
    前記貫通孔は、前記貫通孔の内周面に形成されるとともに、前記雄ネジ部と螺合可能な雌ネジ部(222)を有し、
    前記ポンプシャフトの前記雄ネジ部は、前記雌ネジ部よりも、軸方向における前記前方と反対側である後方に離れた位置に形成されている、オイルポンプ。
  2. 前記ポンプハウジングは、前記収容室を備えるとともに前記前方に向かって開口したポンプボディ(21)と、前記貫通孔を備えるとともに前記ポンプボディの開口面(213)を覆うポンプカバー(22)と、を有し、前記ベアリングは、前記ポンプシャフトと前記ポンプカバーとの間に配されている、請求項1に記載のオイルポンプ。
  3. 軸方向において、前記雄ネジ部の前記後方の端部と前記ポンプシャフトの前記後方の端部との間の長さ(L1)は、前記雌ネジ部の前記前方の端部と前記ポンプギヤの前記前方の端部との間の長さ(L2)よりも長い、請求項1又は2に記載のオイルポンプ。
  4. 前記雄ネジ部及び前記雌ネジ部の少なくとも一方は、二周以上のネジ山によって構成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のオイルポンプ。
  5. 前記ベアリングは、前記貫通孔の内周面に圧接している、請求項1〜4のいずれか一項に記載のオイルポンプ
  6. 前記ベアリングは、前記ポンプシャフトに圧接している、請求項1〜4のいずれか一項に記載のオイルポンプ。
  7. 前記ポンプシャフトは、軸方向における前記貫通孔の前記前方に、前記貫通孔よりも大径に形成された外部ギヤ(34)を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載のオイルポンプ。
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