JP2018114943A - 補機装置および車両用空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる複数の要求に対応させて補機を制御できるようにする。【解決手段】バッテリ10を電力供給源として動作する補機42と、通信接続された外部装置60、80から補機42を異なる用途で動作させる少なくとも2つの要求を取得し、取得された要求に基づいて補機42を動作させる補機制御指示値を特定し、該制御指示値を用いて補機42を制御する補機制御部を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、補機装置および車両用空調システムに関するものである。
従来、特許文献1に記載された燃料電池システムがある。このシステムは、燃料電池の発電電力と回生電力発生手段の回生電力との合計電力のうち負荷手段の消費電力を超える第1余剰電力を2次電池に充電する。さらに、このシステムは、第1余剰電力のうち2次電池受け入れ可能電力を超える電力を第2余剰電力とし、電気ヒータに供給される冷却水流量が所定流量以上の場合に、第2余剰電力を電気ヒータで消費するようにしている。また、このシステムは、電気ヒータに供給される冷却水流量が所定流量未満の場合に、電気ヒータに供給する冷却水流量を増大させるようにしている。
特開2012−195263号公報
上記特許文献1に記載されたシステムは、電気ヒータを、空調装置における加熱器として機能させる空調用途と、回生により発生した回生電力を消費する負荷として機能させる回生用途として使用することが可能となっている。なお、電気ヒータを、回生用途として使用することで、回生により発生した回生電力を利用して電気ヒータを加熱することが可能となる。
しかし、上記特許文献1には、例えば、外部機器から、電気ヒータを空調用途で動作させる空調要求と電気ヒータを回生用途で動作させる回生要求を同時に取得した場合の電気ヒータの制御処理について記載されていない。したがって、上記特許文献1に記載されたシステムでは、異なる要求を取得した際に異なる要求に対応させて電気ヒータを適切に制御することができないといった問題がある。
本発明は上記問題に鑑みたもので、異なる複数の要求に対応させて補機を制御できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、補機装置であって、バッテリ(10)を電力供給源として動作する補機(42)と、通信接続された外部装置(60、80)から補機を異なる用途で動作させる少なくとも2つの要求を取得する要求取得部(S100)と、要求取得部により取得された要求に基づいて補機を動作させる補機制御指示値を特定し、該制御指示値を用いて補機を制御する補機制御部(S106、S110、S112、S210、S214、S304、S307)と、を備えている。
このような構成によれば、要求取得部は、補機を異なる用途で動作させる少なくとも2つの要求を取得し、補機制御部は、要求取得部により取得された複数の要求に基づいて補機を動作させる補機制御指示値を特定し、該制御指示値を用いて補機を制御するので、異なる複数の要求に対応させて補機を制御することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る車両用空調システムの全体構成を示した図である。 第1実施形態の車両用空調システムの水回路の構成を示した図である。 第1実施形態の補機ECUのフローチャートである。 第1実施形態の補機ECUのフローチャートのヒータ出力制御処理Aの制御指示値のタイムチャートである。 第1実施形態の補機ECUのフローチャートのヒータ出力制御処理Bの制御指示値のタイムチャートである。 第1実施形態の補機ECUのフローチャートのヒータ出力制御処理Cの制御指示値のタイムチャートである。 第1実施形態の補機ECUのフローチャートのヒータ出力制御処理Cの制御指示値のタイムチャートである。 第2実施形態の補機ECUのフローチャートである。 第2実施形態の補機ECUのフローチャートのヒータ出力制御処理Dの制御指示値のタイムチャートである。 第2実施形態の補機ECUのフローチャートのヒータ出力制御処理Eの制御指示値のタイムチャートである。 第2実施形態の補機ECUのフローチャートのヒータ出力制御処理Eの制御指示値のタイムチャートである。 第3実施形態の補機ECUのフローチャートである。 第4実施形態の補機ECUのフローチャートである。 補機ECU、補機ECUおよびエアコンECUの他の接続形態を表した図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る補機装置40を有する車両用空調システムの全体構成について図1〜図7を用いて説明する。車両用空調システムは、高圧バッテリ10、リレーユニット20、平滑コンデンサ30、高電圧補機装置40、車両走行装置50、エアコンECU60、ウォータポンプ70を備えている。高電圧補機装置40は、ヒータ駆動回路41、高電圧ヒータ42、補機ECU43を有している。高電圧補機装置40は、通信線を介して車両ECU80、エアコンECU60等と接続されている。なお、エアコンECU60は、エアコン制御部に相当し、車両ECU80は車両制御部に相当する。また、エアコンECU60および車両ECU80は外部装置に相当する。
高圧バッテリ10は、ヒータ駆動回路41、後述する高電圧ヒータ42およびモータジェネレータ52等の高電圧機器に電力を供給するための直流電源として構成されている。高圧バッテリ10の出力電圧は、数百ボルト(V)程度となっており、出力電圧が12V程度の車両バッテリよりも高電圧となっている。
リレーユニット20は、高圧バッテリ10と、車両走行装置50および高電圧補機装置40との間に配置されている。リレーユニット20は、高圧バッテリ10と、車両走行装置50および高電圧補機装置40との間を開放または接続する。
リレーユニット20は、リレー21、22、23および抵抗24を有している。リレー21、22は、リレースイッチであり、高圧バッテリ10の正極端子に接続された正極電源ライン100に配置されている。リレー23は、リレースイッチであり、高圧バッテリ10の負極端子に接続された負極電源ライン101に設けられている。リレー21、22、23は、車両ECU80によって制御される。
なお、抵抗24は、リレー22と直列に接続されている。また、リレー22と抵抗24は、リレー21に対して並列に接続されている。抵抗24は、リレー22がオンしたときに、高圧バッテリ10からヒータ駆動回路41、高電圧ヒータ42および車両走行装置50を含む高電圧機器に突入電流が流れることを防止するために用いられる。
リレーユニット20は、正極電源ライン100または負極電源ライン101に流れる電流を検出する不図示の電流検出部を有し、この電流検出部により正極電源ライン100または負極電源ライン101に流れる電流が所定値以上になったことが検出されると、リレー21、22、23をオフにする機能を有している。
平滑コンデンサ30は、高圧バッテリ10の正極端子に接続される正極電源ライン100と高圧バッテリ10の負極端子に接続される負極電源ライン101の間に設けられている。平滑コンデンサ30は、正極電源ライン100と負極電源ライン101の間の電圧を平滑化させる。なお、平滑コンデンサ30の容量は、用途に応じて変更される。
車両走行装置50は、インバータ回路51およびモータジェネレータ52を有している。インバータ回路51は、例えば、パルス幅変調方式で駆動されるPWMインバータであり、高圧バッテリ10から出力される直流電圧を三相交流電圧に変換して、モータジェネレータ52の回転トルクを制御する。
インバータ回路51は、車両ECU80からの信号に応じて、モータジェネレータ52の回転トルクを制御するとともに、車両ECU80からの信号に応じて、モータジェネレータ52で回収した回生電力を交流電力から直流電力に変換して正極電源ライン100と負極電源ライン101の間に出力する。なお、回生電力は、車両の減速時や下り坂を走行している時などに発生する。
モータジェネレータ52は、例えば、三相交流モータであり、空調システムを搭載した車両の駆動輪を駆動してこの車両の動力源を構成するとともに、駆動輪の制動により回生電力を回収する交流発電機を構成する。
車両走行装置50は、モータジェネレータ52により回生電力が回収されると、回生電力が回収されていることを示す信号を車両ECU80へ通知する。
高電圧ヒータ42は、抵抗体を有し、後述する放熱用熱交換器61に流入する流体としての水を加熱する。高電圧ヒータ42は、補機に相当する。高電圧ヒータ42としては、NiCrを用いた電気ヒータや、温度上昇に伴って電気抵抗が増大するPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータ等を採用することができる。
高電圧ヒータ42は、この高電圧ヒータ42の出口から流出する水の出口水温を検出する不図示の温度センサを有している。高電圧ヒータ42は、この温度センサにより検出された温度を示す信号を補機ECU43に出力する。
ヒータ駆動回路41は、高電圧ヒータ42をスイッチング動作させる不図示のトランジスタを有している。ヒータ駆動回路41は、補機ECU43より入力される信号に応じて高電圧ヒータ42をスイッチング動作させたり、高電圧ヒータ42の動作を停止させたりする。
補機ECU43は、CPU、メモリ、I/O用を備えたコンピュータとして構成されており、CPUはメモリに記憶されたプログラムに従って各種処理を実施する。エアコンECU60および車両ECU80は、補機ECU43の上位ECUに相当する。補機ECU43は、高電圧ヒータ42を動作させるためのヒータ駆動信号をヒータ駆動回路41に出力する。補機ECU43は、調停部430およびヒータ制御部431を有している。
調停部430は、上位ECUである車両ECU80、エアコンECU60等から異なる複数の要求を取得したときに、取得した要求の調停を行う。具体的には、調停部430は、エアコンECU60から高電圧ヒータ42を空調用途で動作させる空調要求と、車両ECU80から高電圧ヒータ42を回生用途で動作させる回生要求と、を取得したときに、取得した要求の調停を行う。
ヒータ制御部431は、調停部430による調停の結果に従って高電圧ヒータ42を制御する。ヒータ制御部431は、エアコンECU60から空調要求が取得されると空調要求に含まれる高電圧ヒータ42の出口から流出する水の出口水温の要求値Rtに基づいて高電圧ヒータ42の第1制御指示値を特定するとともに車両ECU80から回生要求が取得されると回生要求に含まれる高電圧ヒータ42で回生電力を消費する消費電力の要求値Rpに基づいて高電圧ヒータ42の第2制御指示値を特定し、第1制御指示値および第2制御指示値に基づいて高電圧ヒータ42を制御する。
補機ECU43には、通信線を介して車両ECU80およびエアコンECU60が接続されている。エアコンECU60には、後述する流路管63内に水を循環させるウォータポンプ70が接続されている。エアコンECU60には、流路管63内の各部を流れる水の温度を検出する不図示の複数の温度センサから水の温度を示す信号が入力される。エアコンECU60は、これらの水の温度を示す信号に基づいてウォータポンプ70の目標流量を特定し、この目標流量に近付くようウォータポンプ70を制御する。
図2は、本実施形態の車両用空調システムの水回路の構成を示している。本車両用空調システムは、ウォータポンプ70、高電圧ヒータ42、放熱用熱交換器61、タンク62および流路管63を有している。ウォータポンプ70、高電圧ヒータ42、放熱用熱交換器61およびタンク62は、流路管63を介して接続されている。
ウォータポンプ70は、エアコンECU60より入力される信号に応じて流路管63内を流れる水の流量を調整する。ウォータポンプ70より流出した水は、高電圧ヒータ42で加熱される。
放熱用熱交換器61は、高電圧ヒータ42により加熱された水を空調空気と熱交換させて放熱する。すなわち、放熱用熱交換器61は、高電圧ヒータ42により加熱された水を空調空気へ放熱して空調空気を加熱する。
タンク62は、放熱用熱交換器61で冷却された水を貯蓄するものである。タンク62内の上部には、放熱用熱交換器61で冷却された水に含まれる気泡が溜まるようになっている。タンク62の上部に溜まった空気は、タンク62の上部に設けられた不図示の弁体を開くことによってタンク62の外部に排出することが可能となっている。
エアコンECU60より入力される信号に応じてウォータポンプ70が作動を開始すると、流路管63内の水は、ウォータポンプ70、高電圧ヒータ42、放熱用熱交換器61、タンク62を通ってウォータポンプ70へと戻る。
そして、高電圧ヒータ42が動作を開始すると、流路管63内の水は高電圧ヒータ42で加熱される。また、高電圧ヒータ42で加熱された水は、放熱用熱交換器61に流入し、放熱用熱交換器61にて空調空気が加熱される。また、放熱用熱交換器61より流出した水は、タンク62に流入した後、ウォータポンプ70に流入する。
本実施形態の車両用空調システムは、高電圧ヒータ42を、異なる2つの用途で使用する。具体的には、車両用空調システムは、高電圧ヒータ42を、流路管63内を流れる水を加熱することで空調空気を加熱する空調用途と、回生により発生した回生電力を消費する回生用途で動作させる回生用途で使用する。
補機ECU43は、通信接続されたエアコンECU60から高電圧ヒータ42を空調空気を加熱する空調用途で動作させる空調要求を取得するとともに、通信接続された車両ECU80から高電圧ヒータ42を回生により発生した回生電力を消費する回生用途で動作させる回生要求を取得することが可能となっている。なお、本実施形態では、空調用途は第1用途に相当し、空調要求は第1要求に相当し、回生用途は第2用途に相当し、回生要求は第2要求に相当する。
本実施形態の補機ECU43は、エアコンECU60から空調要求に含まれる高電圧ヒータ42の出口から流出する水の出口水温の要求値Rtと、回生要求に含まれる高電圧ヒータ42で回生電力を消費する消費電力の要求値Rpを取得すると、取得した各要求値Rt、Rpに基づいて高電圧ヒータ42の制御指示値を特定する処理を実施する。
図3に、この処理のフローチャートを示す。補機ECU43は、車両のイグニッションスイッチがオンすると、周期的に図3に示す処理を実施する。なお、各図面のフローチャートにおける各制御ステップは、補機ECU43が有する各種の機能部を構成している。
まず、補機ECU43は、上位ECUであるエアコンECU60および車両ECU80からの要求を取得する(S100)。補機ECU43は、エアコンECU60から空調要求を取得するとともに車両ECU80から回生要求を取得する。なお、空調要求には、高電圧ヒータ42を空調用途で動作させる制御指標として高電圧ヒータ42の出口から流出する水の出口水温の要求値Rtが含まれる。また、回生要求には、高電圧ヒータ42を回生用途で動作させる制御指標として高電圧ヒータ42で回生電力を消費する消費電力の要求値Rpが含まれる。
補機ECU43は、エアコンECU60から空調要求を取得する際には、エアコンECU60から高電圧ヒータ42の出口から流出する水の出口水温の要求値Rtも取得する。また、補機ECU43は、車両ECU80から回生要求を取得する際には、車両ECU80から高電圧ヒータ42で回生電力を消費する消費電力の要求値Rpも取得する。
なお、出口水温の要求値Rtは、吹出口から吹き出される空調空気の温度と相関する状態量であり、第1の制御指標に相当する。また、消費電力の要求値Rpは、回生により発生した回生電力と相関する状態量であり、第2の制御指標に相当する。
次に、補機ECU43は、回生要求に変更があったか否かを判定する(S102)。具体的には、補機ECU43は、前回取得した高電圧ヒータ42の消費電力の要求値Rpと、今回取得した高電圧ヒータ42の消費電力の要求値Rpと、を比較して、回生要求に含まれる消費電力の要求値Rpに変化があったか否かを判定する。
ここで、回生要求に含まれる消費電力の要求値Rpに変化があった場合、S102の判定はYESとなり、次に、空調要求に変更があったか否かを判定する(S104)。具体的には、前回取得した高電圧ヒータ42の出口から流出する水の出口水温の要求値Rtと、今回取得した出口水温の要求値Rtと、を比較して、空調要求に含まれる出口水温の要求値Rtに変化があったか否かを判定する。
ここで、空調要求に含まれる出口水温の要求値Rtに変化があった場合、ヒータ出力変更処理Aを実施する(S106)。このヒータ出力変更処理Aでは、回生要求に含まれる消費電力の要求値Rpの変化に応じて高電圧ヒータ42の制御指示値Hpの変化分Pchを特定するとともに、空調要求に含まれる出口水温の要求値Rtの変化に応じて高電圧ヒータ42の制御指示値Htの変化分Tchを特定し、各変化分Pch、Tchを、変更前の高電圧ヒータ42の補機制御指示値Hに加算する。なお、制御指示値Htは第1制御指示値に相当し、制御指示値Hpは第2制御指示値に相当する。
ここで、高電圧ヒータ42の制御指示値Hpの変化分Pchは、補機ECU43のメモリに記憶されたマップを用いて特定することができる。また、高電圧ヒータ42の制御指示値Htの変化分Tchについても、補機ECU43のメモリに記憶されたマップを用いて特定することができる。
例えば、図4に示すように、回生要求に含まれる消費電力の要求値Rpの変化に応じて高電圧ヒータ42の制御指示値Hpが低下した場合、空調要求に含まれる出口水温の要求値Rtの変化に応じて高電圧ヒータ42の制御指示値Htの変化分Pchを特定し、この変化分Pchをマイナスとして変更前の高電圧ヒータ42の補機制御指示値Hに加算する。さらに、空調要求に含まれる出口水温の要求値Rtの変化に応じて高電圧ヒータ42の制御指示値Htが増加した場合、空調要求に含まれる出口水温の要求値Rtの変化に応じて高電圧ヒータ42の制御指示値Htの変化分Tchを特定し、この変化分Tchを変更前の高電圧ヒータ42の補機制御指示値Hに加算する。
図4に示した例では、高電圧ヒータ42の制御指示値Hpの低下分Tchが、高電圧ヒータ42の制御指示値Htの増加分Pchよりも大きくなっているため、高電圧ヒータ42の補機制御指示値Hは低下している。
次に、補機ECU43は、高電圧ヒータ42から状態量を取得する(S108)。ここでは、補機ECU43は、高電圧ヒータ42から高電圧ヒータ42の出口から流出する水の出口水温を高電圧ヒータ42の状態量として取得する。なお、図3中には示してないが、補機ECU43は、取得した出口水温をエアコンECU60へ送信し、メインルーチンへ戻る。
なお、エアコンECU60は、補機ECU43から送信された出口水温を用いてウォータポンプ70の流量制御や、放熱用熱交換器61を通過させる空気の流量と放熱用熱交換器61を迂回する空気の流量の風量割合を調整することにより空調空気の温度調整を行う不図示のエアミックスドアの開度制御を適切に行うことができる。
また、空調要求に含まれる出口水温の要求値Rtに変化がなかった場合、ヒータ出力変更処理Bを実施する(S110)。このヒータ出力変更処理Bでは、空調要求に含まれる出口水温の要求値Rtの変化に応じて高電圧ヒータ42の制御指示値Htの変化分Tchを特定し、この変化分Tchを、変更前の高電圧ヒータ42の補機制御指示値Hに加算する。
例えば、図5に示すように、空調要求に含まれる出口水温の要求値Rtの変化分に相当する高電圧ヒータ42の補機制御指示値Htが一定で、回生要求に含まれる消費電力の要求値Rpの変化に応じて高電圧ヒータ42の制御指示値Hpが増加した場合、空調要求に含まれる出口水温の要求値Rtの変化に応じた高電圧ヒータ42の制御指示値Htの変化分Tchを特定し、この変化分Tchを変更前の高電圧ヒータ42の補機制御指示値Hに加算する。
また、図6に示すように、空調要求に含まれる出口水温の要求値Rtの変化分に相当する高電圧ヒータ42の制御指示値Htが一定で、回生要求に含まれる消費電力の要求値Rpの変化分に相当する高電圧ヒータ42の制御指示値Hpが減少した場合、、変更前の高電圧ヒータ42の制御指示値に、空調要求に含まれる出口水温の要求値Rtの変化に応じて高電圧ヒータ42の制御指示値Htの変化分Tchを特定し、この変化分Tchを変更前の高電圧ヒータ42の補機制御指示値Hにマイナスとして加算する。
図6に示した例では、回生要求に含まれる消費電力の要求値Rpの変化分に相当する高電圧ヒータ42の制御指示値Hpの減少に伴って高電圧ヒータ42の補機制御指示値Hも低下している。
また、回生要求に含まれる消費電力の要求値Rpに変化がなかった場合には、S102の判定はNOとなり、ヒータ出力変更処理Cを実施する(S114)。このヒータ出力変更処理Cでは、空調要求に含まれる出口水温の要求値Rtの変化に応じて高電圧ヒータ42の制御指示値Htの変化分Tchを特定し、この変化分Tchを、変更前の高電圧ヒータ42の補機制御指示値Hに加算する。
例えば、図7に示すように、空調要求に含まれる出口水温の要求値Rtの変化に応じて高電圧ヒータ42の制御指示値Htが減少した場合、変更前の高電圧ヒータ42の制御指示値に、空調要求に含まれる出口水温の要求値Rpの変化分に相当する高電圧ヒータ42の制御指示値Hpの変化分Pchをマイナスとして加算する。
図7に示した例では、空調要求に含まれる出口水温の要求値Rtの変化分に相当する高電圧ヒータ42の制御指示値Htの減少に伴って高電圧ヒータ42の補機制御指示値Hも低下している。
上記したように、補機ECU43は、空調要求に含まれる制御指標に基づいて高電圧ヒータ42の第1制御指示値を特定するとともに回生要求に含まれる制御指標に基づいて高電圧ヒータ42の第2制御指示値を特定する。そして、第1制御指示値および第2制御指示値に基づいて高電圧ヒータ42を制御する制御指示値を特定し、この制御指示値を用いて高電圧ヒータ42を制御する。
上記した構成によれば、バッテリ10を電力供給源として動作する補機42と、通信接続された外部装置60、80から補機を異なる用途で動作させる少なくとも2つの要求を取得する要求取得部と、要求取得部により取得された要求に基づいて補機を動作させる補機制御指示値を特定し、該制御指示値を用いて補機を制御する補機制御部と、を備えている。
このような構成によれば、要求取得部は、補機を異なる用途で動作させる少なくとも2つの要求を取得し、補機制御部は、要求取得部により取得された要求に基づいて補機を動作させる補機制御指示値を特定し、該制御指示値を用いて補機を制御するので、異なる複数の要求に対応させて補機を制御することができる。
また、要求取得部は、外部装置から補機を第1の用途で動作させる制御指標を含む第1要求と補機を第2の用途で動作させる制御指標を含む第2要求を取得し、補機制御部は、要求取得部により取得された第1要求に含まれる制御指標に基づいて補機の第1制御指示値を特定するとともに要求取得部により取得された第2要求に含まれる制御指標に基づいて補機の第2制御指示値を特定し、第1制御指示値および第2制御指示値に基づいて補機を制御する補機制御指示値を特定する。
このように、第1要求に含まれる制御指標に基づいて補機の第1制御指示値を特定するとともに要求取得部により取得された第2要求に含まれる制御指標に基づいて補機の第2制御指示値を特定し、第1制御指示値および第2制御指示値に基づいて補機を制御する補機制御指示値を特定することができる。
また、第1の用途は、吹出口から吹き出される空調空気を加熱する空調用途とし、第2の用途は、車両の走行用電動機(52)が回生により発生した回生電力を消費する回生用途とし、第1要求は、空調要求とし、第2要求は、回生要求とすることができる。
補機は、電気ヒータとし、第1制御指示値、第2制御指示値および補機制御指示値は、電気ヒータの消費電力と相関する状態量とすることができる。
また、補機制御部は、第1制御指示値と第2制御指示値とを加算することにより補機制御指示値を特定することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る補機装置40について図8〜図11を用いて説明する。本実施形態の補機装置40の構成は、上記第1実施形態の補機装置40と同じである。本実施形態の補機装置40は、上記第1実施形態の補機装置40と比較して補機ECU43の処理が異なる。
まず、補機ECU43は、上位ECUである車両ECU80から回生要求を取得する(S202)。回生要求には、高電圧ヒータ42を回生用途で動作させる制御指標として高電圧ヒータ42で回生電力を消費する消費電力の要求値Rpが含まれる。なお、補機ECU43は、高電圧ヒータ42で回生電力を消費する消費電力の要求値Rpを、回生要求に応じて高電圧ヒータ42で消費する消費電力の第1制御指示値Hpとして特定する。
次に、補機ECU43は、上位ECUであるエアコンECU60から空調要求を取得する(S204)。空調要求には、高電圧ヒータ42を空調用途で動作させる制御指標として高電圧ヒータ42の出口から流出する水の出口水温の要求値Rtが含まれる。
次に、高電圧ヒータ42の出口から流出する水の出口水温の要求値Rtに基づいて空調指示を算出する(S206)。ここで、空調指示は、空調要求に応じて高電圧ヒータ42で消費する消費電力の第2制御指示値Htである。補機ECU43は、補機ECU43のメモリに記憶されたマップを用いて高電圧ヒータ42で消費する消費電力の第2制御指示値を特定する。
次に、補機ECU43は、回生要求に含まれる制御指標に基づいて特定した第1制御指示値が空調要求に含まれる制御指標に基づいて特定した第2制御指示値よりも大きいか否かを判定する(S208)。
ここで、第1制御指示値が第2制御指示値よりも大きい場合、S208の判定はYESとなり、ヒータ出力変更処理Dを実施する(S210)。このヒータ出力変更処理Dでは、第1制御指示値と第2制御指示値のうち大きい方の制御指示値を高電圧ヒータ42を制御する補機制御指示値Hとして特定する。具体的には、回生要求に含まれる消費電力の要求値Rpに基づいて特定した第1指示値Hpを高電圧ヒータ42の補機制御指示値Hとして特定し、S108へ進む。
例えば、図9に示すように、第1制御指示値Hpが第2制御指示値Htよりも大きくなっており、さらに、第1制御指示値Hpが増加すると、高電圧ヒータ42の補機制御指示値Hも増加する。
この場合、高電圧ヒータ42の消費電力は、空調要求で必要とされる電力以上になる。このため、補機ECU43は、補機ECU43は、取得した出口水温等の高電圧ヒータ42から状態量をエアコンECU60へ送信する。
なお、エアコンECU60は、補機ECU43から送信された出口水温を用いてウォータポンプ70の流量制御や、放熱用熱交換器61を通過させる空気の流量と放熱用熱交換器61を迂回する空気の流量の風量割合を調整することにより空調空気の温度調整を行う。これにより乗員の快適性が確保される。
また、第1制御指示値Hpが第2制御指示値Ht以下の場合、S208の判定はNOとなり、ヒータ出力変更処理Eを実施する(S214)。このヒータ出力変更処理Eでは、第1制御指示値Hpと第2制御指示値Htのうち小さい方の制御指示値を高電圧ヒータ42を制御する補機制御指示値Hとして特定する。具体的には、高電圧ヒータ42を空調用途で動作させる制御指標として高電圧ヒータ42の出口から流出する水の出口水温の要求値Rtに基づいて特定した第2指示値Htを高電圧ヒータ42の補機制御指示値Hとして特定し、S108へ進む。
例えば、図10に示すように、第1制御指示値Hpが第2制御指示値Htよりも大きくなっている状態から、第1制御指示値Hpが第2制御指示値Htよりも低くなった場合、第1制御指示値Hpが第2制御指示値Htよりも低くなるまでは、第1制御指示値Hpを高電圧ヒータ42の補機制御指示値Hとして特定する。そして、その後、第2制御指示値Htを高電圧ヒータ42の補機制御指示値Hとして特定する。
この場合、第1制御指示値Hpが第2制御指示値Htよりも低くなった後、高電圧ヒータ42の消費電力は、回生要求で必要とされる電力以上になるが、回生要求で必要とされる電力を高電圧ヒータ42で消費することができる。
また、例えば、図11に示すように、第1制御指示値Hpが第2制御指示値Htよりも大きくなっている状態で、第1制御指示値Hpが減少するとともに第2制御指示値Htが増加して第1制御指示値Hpが第2制御指示値Htよりも低くなった場合、第1制御指示値Hpが第2制御指示値Htよりも低くなるまでは、第1制御指示値Hpを高電圧ヒータ42の補機制御指示値Hとして特定する。そして、その後、第2制御指示値Htを高電圧ヒータ42の補機制御指示値Hとして特定する。
この場合も、第1制御指示値Hpが第2制御指示値Htよりも低くなった後、高電圧ヒータ42の消費電力は、回生要求で必要とされる電力以上になるが、回生要求で必要とされる電力を高電圧ヒータ42で消費することができる。
本実施形態では、上記第1実施形態と共通の構成から奏される同様の効果を上記第1実施形態と同様に得ることができる。
補機制御部は、第1制御指示値と第2制御指示値のうち大きい方の制御指示値を補機制御指示値として特定することができる。これによれば、補機の出力が過大になることを抑制することができる。
(第3実施形態)
本発明の第2実施形態に係る補機装置40について図12を用いて説明する。本実施形態の補機装置40の構成は、上記第1実施形態の補機装置40と同じである。本実施形態の補機装置40は、上記第1実施形態の補機装置40と比較して補機ECU43の処理が異なる。本実施形態の補機ECU43は、第1要求と第2要求のうち予め定められた優先度の高い要求が取得された場合、該優先度の高い要求に含まれる制御指標に基づいて補機制御指示値を特定する。
本実施形態の補機ECU43は、上位ECUであるエアコンECU60および車両ECU80からの要求を取得すると、空調要求と回生要求が取得された場合、回生要求を優先するか否かを判定する(S302)。ここでは、空調要求と回生要求のうち回生要求の方が優先度が高くなっているものとする。この場合、S302の判定はYESとなり、回生要求に含まれる制御指標に基づいて高電圧ヒータ42の補機制御指示値を変更する(S304)。具体的には、回生要求に含まれる制御指標に基づいて高電圧ヒータ42の補機制御指示値を特定し、S306へ進む。
また、S302にて回生要求を優先しないと判定された場合、通常フローを実施し(S307)、S306へ進む。ここで、S307の通常フローは、図3に示した処理である。
上記したように、第1要求と第2要求のうち予め定められた優先度の高い要求が取得された場合、該優先度の高い要求に含まれる制御指標に基づいて補機制御指示値を特定することもできる。
本実施形態では、上記第1実施形態と共通の構成から奏される同様の効果を上記第1実施形態と同様に得ることができる。
また、補機制御部は、要求取得部により第1要求と第2要求のうち予め定められた優先度の高い要求が取得された場合、該優先度の高い要求に含まれる制御指標に基づいて補機制御指示値を特定する。これによれば、優先度の高い要求に含まれる制御指標に基づいて補機制御指示値を特定することができる。
なお、本実施形態では、S302にて回生要求を優先しないと判定された場合、S307の通常フローを実施したが、図8に示した処理を実施してもよい。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態に係る補機装置40について図13を用いて説明する。本実施形態の補機装置40の構成は、上記第1実施形態の補機装置40と同じである。本実施形態の補機装置40は、上記第1実施形態の補機装置40と比較して補機ECU43の処理が異なる。本実施形態の補機ECU43は、所定条件を満足したか否かを判定し(S402)、所定条件を満足していない場合は、図8に示した処理をフロー1(S400)として実施し、所定条件を満足したと判定された場合、図3に示した処理をフロー2(S404)として実施する。
S402では、図13の処理を開始してからの経過時間が所定時間以上であるか否かを判定する。ここで、図13の処理を開始してからの経過時間が所定時間未満の場合、図8に示したフロー1を実施し、図13の処理を開始してからの経過時間が所定時間以上になると、図3に示したフロー2を実施する。
図3に示したフロー2では、回生要求に含まれる消費電力の要求値Rpの変化に応じて高電圧ヒータ42の制御指示値Hpの変化分Pchを特定するとともに、空調要求に含まれる出口水温の要求値Rtの変化に応じて高電圧ヒータ42の制御指示値Htの変化分Tchを特定し、各変化分Pch、Tchを、変更前の高電圧ヒータ42の補機制御指示値Hに加算する。したがって、高電圧ヒータ42の出力が過大になることが考えられる。
しかし、本実施形態では、S402にて、所定条件を満足したと判定されるまで、図8に示した処理をフロー1(S400)として実施し、S402にて、所定条件を満足したと判定されると、図3に示した処理をフロー2(S404)として実施するので、S402にて、所定条件を満足したと判定されるまで、高電圧ヒータ42の出力が過大になることを抑制することができる。すなわち、図13の処理を開始した際に、高電圧ヒータ42の出力を徐々に高温にすることができ、空調空気が高温になりすぎるといったことを防止することができる。
本実施形態では、上記第1実施形態と共通の構成から奏される同様の効果を上記第1実施形態と同様に得ることができる。
(第5実施形態)
本発明の第4実施形態に係る補機装置40について図14を用いて説明する。上記第1実施形態では、補機ECU43に車両ECU80を介してエアコンECU60が接続されているが、本実施形態では、図14に示すように、補機ECU43にエアコンECU60を介して車両ECU80が接続されている。補機ECU43と車両ECU80の間にエアコンECU60が配置されるよう構成することもできる。
本実施形態では、上記第1実施形態と共通の構成から奏される同様の効果を上記第1実施形態と同様に得ることができる。
(他の実施形態)
(1)上記各実施形態では高圧バッテリ10を電力源として動作する高電圧補機42を備えた高電圧補機装置について説明したが、高圧バッテリ10および高電圧補機42等は必ずしも高電圧である必要はない。例えば、バッテリ10を電力源として動作する補機42を備えた補機装置として構成することもできる。
(2)上記各実施形態では、電気ヒータの一種である高電圧ヒータを補機として採用したが、補機は高電圧ヒータに限定されるものではなく、例えば、高電圧モータを補機として採用してもよい。
(3)上記各実施形態では、高電圧ヒータ42を放熱用熱交換器61に流入する流体を加熱するものとして説明したが、空調空気を直接加熱するヒータとして高電圧ヒータ42を構成することもできる。
(4)上記各実施形態の補機ECU43は、エアコンECU60から高電圧ヒータ42を空調用途で動作させる第1の制御指標として高電圧ヒータ42の出口から流出する水の出口水温の要求値Rtを取得し、この第1の制御指標に基づいて高電圧ヒータ42を空調用途で動作させるようにした。
これに対し、高電圧ヒータ42の出口から流出する水の出口水温の要求値Rtと相関する状態量として、流路管63内の各部を流れる水の温度、吹出口から吹き出される空調空気の温度等を取得するようにしてもよい。
(5)上記各実施形態の補機ECU43は、車両ECU80から高電圧ヒータ42を回生用途で動作させる第2の制御指標として高電圧ヒータ42の消費電力の要求値Rpを取得し、この第2の制御指標に基づいて高電圧ヒータ42を回生用途で動作させるようにした。
これに対し、高電圧ヒータ42の消費電力の要求値Rpと相関する状態量として、高電圧ヒータ42に流れる電流および電圧等を取得するようにしてもよい。
(6)上記各実施形態では、インバータ回路51が、モータジェネレータ52で回収した回生電力を交流電力から直流電力に変換してヒータ駆動回路41に出力するよう構成した。
これに対し、インバータ回路51が、モータジェネレータ52で回収した回生電力を交流電力から直流電力に変換して高圧バッテリ10に出力し、高圧バッテリ10の受け入れ可能電力を超える余剰電力がヒータ駆動回路41に供給されるよう構成してもよい。
(7)上記各実施形態では、第1用途を空調用途とし、空調要求を第1要求とし、回生用途を第2用途とし、回生要求を第2要求としたが、各用途および各要求は、これらに限定されるものではない。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、補機装置であって、バッテリを電力供給源として動作する補機と、通信接続された外部装置から補機を異なる用途で動作させる少なくとも2つの要求を取得する要求取得部と、
要求取得部により取得された複数の要求に基づいて補機を動作させる補機制御指示値を特定し、該制御指示値を用いて補機を制御する補機制御部(S106、S110、S112、S210、S214、S304、S307)と、を備えたことである。
また、第2の観点によれば、要求取得部は、外部装置から補機を第1の用途で動作させる制御指標を含む第1要求と補機を第2の用途で動作させる制御指標を含む第2要求を取得する。また、補機制御部は、要求取得部により取得された第1要求に含まれる制御指標に基づいて補機の第1制御指示値を特定するとともに要求取得部により取得された第2要求に含まれる制御指標に基づいて補機の第2制御指示値を特定し、第1制御指示値および第2制御指示値に基づいて補機を制御する補機制御指示値を特定する。
このように、第1要求に含まれる制御指標に基づいて補機の第1制御指示値を特定するとともに要求取得部により取得された第2要求に含まれる制御指標に基づいて補機の第2制御指示値を特定し、第1制御指示値および第2制御指示値に基づいて補機を制御する補機制御指示値を特定することができる。
また、第3の観点によれば、第1の用途は、吹出口から吹き出される空調空気を加熱する空調用途であり、第2の用途は、車両の走行用電動機(52)が回生により発生した回生電力を消費する回生用途である。また、第1要求は、空調要求であり、第2要求は、回生要求である。このように、第1の用途は空調用途とし、第2の用途は回生用途であり、第1要求は空調要求とし、第2要求は回生要求とすることができる。
また、第4の観点によれば、補機は、電気ヒータであり、第1制御指示値、第2制御指示値および補機制御指示値は、電気ヒータの消費電力と相関する状態量である。このように、第1制御指示値、第2制御指示値および補機制御指示値は、電気ヒータの消費電力と相関する状態量とすることができる。
また、第5の観点によれば、補機制御部は、第1制御指示値と第2制御指示値とを加算することにより補機制御指示値を特定することである。このように、第1制御指示値と第2制御指示値とを加算することにより補機制御指示値を特定することができる。
また、第6の観点によれば、補機制御部は、第1制御指示値と第2制御指示値のうち大きい方の制御指示値を補機制御指示値として特定することである。このように、第1制御指示値と第2制御指示値のうち大きい方の制御指示値を補機制御指示値として特定することができる。
また、第7の観点によれば、補機制御部は、要求取得部により第1要求と第2要求のうち予め定められた優先度の高い要求が取得された場合、該優先度の高い要求に含まれる制御指標に基づいて補機制御指示値を特定する。
このように、第1要求と第2要求のうち予め定められた優先度の高い要求が取得された場合、該優先度の高い要求に含まれる制御指標に基づいて補機制御指示値を特定することができる。
また、第8の観点によれば、補機装置と、空調空気と流体との熱交換により流体を放熱させて空調空気を加熱する放熱用熱交換器を備えた車両用空調システムであって、補機は、放熱用熱交換器に流入する流体を加熱する電気ヒータである。
このように、空調空気と流体との熱交換により流体を放熱させて空調空気を加熱する放熱用熱交換器を備え、補機を、放熱用熱交換器に流入する流体を加熱する電気ヒータとして構成することができる。
また、第9の観点によれば、補機装置を備えた車両用空調システムであって、補機は、空調空気を加熱する電気ヒータである。このように、補機装置を備え、補機を、空調空気を加熱する電気ヒータとして構成することもできる。
また、第10の観点によれば、流体の流量を調整するポンプ(70)と、ポンプを制御する空調制御部(60)と、を備え、補機制御部は、補機制御指示値を空調制御部に送信することである。
このように、補機制御部は、補機制御指示値を空調制御部に送信するので、空調制御部は、補機制御部より送信される補機制御指示値に従ってポンプを制御することが可能である。
10 高圧バッテリ
20 リレーユニット
40 補機装置
42 高電圧ヒータ
50 車両走行装置
60 エアコンECU
80 車両ECU

Claims (10)

  1. 補機装置であって、
    バッテリ(10)を電力供給源として動作する補機(42)と、
    通信接続された外部装置(60、80)から前記補機を異なる用途で動作させる少なくとも2つの要求を取得する要求取得部(S100、S202、S204)と、
    前記要求取得部により取得された前記要求に基づいて前記補機を動作させる補機制御指示値を特定し、該制御指示値を用いて前記補機を制御する補機制御部(S106、S110、S112、S210、S214、S304、S307)と、を備えた補機装置。
  2. 前記要求取得部は、前記外部装置から前記補機を第1の用途で動作させる制御指標を含む第1要求と前記補機を第2の用途で動作させる制御指標を含む第2要求を取得し、
    前記補機制御部は、前記要求取得部により取得された前記第1要求に含まれる制御指標に基づいて前記補機の第1制御指示値を特定するとともに前記要求取得部により取得された前記第2要求に含まれる制御指標に基づいて前記補機の第2制御指示値を特定し、前記第1制御指示値および第2制御指示値に基づいて前記補機を制御する補機制御指示値を特定する請求項1に記載の補機装置。
  3. 前記第1の用途は、吹出口から吹き出される空調空気を加熱する空調用途であり、
    前記第2の用途は、車両の走行用電動機(52)が回生により発生した回生電力を消費する回生用途であり、
    前記第1要求は、空調要求であり、
    前記第2要求は、回生要求である請求項2に記載の補機装置。
  4. 前記補機は、電気ヒータであり、
    前記第1制御指示値、前記第2制御指示値および前記補機制御指示値は、前記電気ヒータの消費電力と相関する状態量である請求項1ないし3のいずれか1つに記載の補機装置。
  5. 前記補機制御部は、前記第1制御指示値と前記第2制御指示値とを加算することにより前記補機制御指示値を特定する請求項2ないし4のいずれか1つに記載の補機装置。
  6. 前記補機制御部は、前記第1制御指示値と前記第2制御指示値のうち大きい方の制御指示値を前記補機制御指示値として特定する請求項2ないし4のいずれか1つに記載の補機装置。
  7. 前記補機制御部は、前記要求取得部により前記第1要求と前記第2要求のうち予め定められた優先度の高い要求が取得された場合、該優先度の高い要求に含まれる制御指標に基づいて前記補機制御指示値を特定する請求項2ないし4のいずれか1つに記載の補機装置。
  8. 請求項3ないし7のいずれか1つに記載の補機装置と、
    前記空調空気と流体との熱交換により流体を放熱させて前記空調空気を加熱する放熱用熱交換器(61)を備え、
    前記補機は、前記放熱用熱交換器に流入する前記流体を加熱する前記電気ヒータである車両用空調システム。
  9. 請求項3ないし7のいずれか1つに記載の補機装置を備え、
    前記補機は、前記空調空気を加熱する電気ヒータである車両用空調システム。
  10. 前記流体の流量を調整するポンプ(70)と、
    前記ポンプを制御する空調制御部(60)と、を備え、
    前記補機制御部は、前記補機制御指示値を前記空調制御部に送信する請求項8に記載の車両用空調システム。
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