JP2018114105A - 超音波トランスデューサヘッドモジュール装着具、超音波トランスデューサヘッドモジュール組立て体 - Google Patents

超音波トランスデューサヘッドモジュール装着具、超音波トランスデューサヘッドモジュール組立て体 Download PDF

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幸生 堀内
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肇 八木岡
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Abstract

【課題】ベルトで締め付ける必要が無いので圧迫感を患者あるいは被験者が感じることが少なく、特に在宅での使用に際して皮膚面上の所望の位置に精度よく貼り付けることができ、貼り付け後のずれが生じる恐れもない、超音波トランスデューサヘッドモジュール装着具、超音波トランスデューサヘッドモジュール組立て体を提供する。
【解決手段】粘着層30cの粘着力により、皮膚40面に超音波トランスデューサヘッドモジュール2aを装着する装着具30として構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、超音波トランスデューサヘッドモジュール装着具、超音波トランスデューサヘッドモジュール組立て体に関する。
超音波治療器は、超音波振動子から超音波を患部へ照射することにより治療を行ってい
る。超音波は、安全で簡便な物理療法として一般的に診断や治療に使用されている。その
有効性、利便性、又は安全性の更なる改善のために、多くの技術が開発されてきた。
例えば、本願出願時点において帝人ファーマ株式会社が提供する、超音波骨折治療器「SAFHS」(R)は、骨折患部の皮膚面から体内の骨へ超音波を当てて骨折部位の治癒促進する治療器であって、治療に際して典型的な例では、超音波照射を1日1回20分毎日行い、新鮮骨折適用では約3ヶ月、難治性骨折適用では約9ヵ月、継続するものである。
SAFHS(R)を用いた治療は基本的に在宅で患者が自ら治療器を操作して行うものであり、そのために医療機関の医師は、予め超音波を照射する部位を確認して指定する。
図1は、本発明の超音波トランスデューサ装着具と共に用いられるべき、典型的な超音波治療装置全体の外観を例示した図である。この図1において、参照符号1は超音波治療装置の本体部、そして、参照符号2は先に説明した超音波トランスデューサアセンブリ(以下、振動子を収納する筐体などを含めたユニットを「超音波トランスデューサ」2a、「超音波トランスデューサヘッドモジュール」ともいう)、あるいは単に「トランスデューサ」ともいう)であり、前記本体部1と前記超音波トランスデューサ2とはフレキシブルなケーブル3により接続されている。このようなケーブル3としては、同軸ケーブルあるいは適合する他の形式の電磁的にシールドされたケーブルでもよい。
治療を受ける患者は、医療機関の外来にて、超音波を発する振動子(図1には現れていない。)を有する超音波トランスデューサアセンブリ2を医師が指定した皮膚上の部位に固定するための超音波トランスデューサ装着具の操作を教示され、在宅に戻った患者は治療期間中は毎日、この超音波トランスデューサ装着具を用いて、医師が指定した皮膚面上の部位に位置及び向きが医師の指示を正確に再現するように、トランスデューサアセンブリ2を皮膚面に自ら装着して治療を行うこととなる。
また、超音波トランスデューサを、治療に必要な皮膚面の位置に固定する固定具(装着具)として種々の従来技術が知られており、例えば下記の特許文献1にはトランスデューサ固定具が、同じく下記の特許文献2にはプローブ固定具が開示されている。
特表平11−500024号公報 特開2015−12981号公報
公知文献である特許文献1には、従来技術に係るトランスデューサ装着具の一例がその図8、図9などに開示されている。当該従来技術構成は、ストラップ114(以下では「ベルト」、「バンド」ともいう場合がある。)を用いて裸の四肢110に固定具106を取り付けるものである。ストラップ114がきつく締められたとき、トランスデューサを収納するための貫通孔を有する固定具106の放射状フランジ118が皮膚に接触し、発泡材の裏面122を圧着させる。
更に 、上記の固定具106が患者の四肢に取り付けられた後、トランスデューサを皮膚面に当接させて、裸の四肢110に使用される治療モジュール134(トランスデューサに相当)と固定具106において、モジュール突出部138は固定具106の孔126にはめ込まれる。超音波治療のためのモジュール134の配置は、溝状突起142を突起130に対してずらした状態でモジュール突出部138を挿入する。モジュール突起138の端部に設けられた作用面146を皮膚150に押し当て(なお、作用面146は通常結合ゲルで被覆されている)、そしてモジュール134を回転させて溝状突起142を突起130に係合させる。そして、超音波治療を開始する。
しかしながら、このように、ストラップ、ベルトあるいはバンドを用いて締め付けを行うという従来技術に係るトランスデューサ装着具(固定具)を用いた場合、特に鎖骨、大腿骨転子部等が疾患部位でありそこにトランスデューサを装着する治療では、トランスデューサを皮膚面にしっかりと固定することが困難であり、治療中にトランスデューサが適正な治療照射のための位置からずれてしまい、骨折治療が適切に行えないという課題があった。
また、特許文献2に記載のプローブ固定具は、ベルト(「ストラップ」に対応)によって超音波治療器のプローブ(「トランスデューサ」に対応)が患部に圧接されることによって患部に痛みを生じてしまうことを防ぐために、人体の患部に超音波を照射するプローブを保持可能なリングと、前記リングの外周面に前記リングの周方向に間隔をあけて設けられ、前記リングから前記リングの径方向外側に延在するとともに、前記リングの軸方向一方側を向く面が前記人体に密着可能な接触面とされた、2つのはね部とを備え、この2つのはね部それぞれの上面側(皮膚に面していない側)から隣接する皮膚面にかけて延着テープを貼り込み、皮膚面にプローブとともにプローブ固定具を固定するようにしていた。ここで粘着テープは、例えば医療用のサージカルテープ等を所定の寸法に切断して用いていた(特許文献2[0034]、[0042]、図2、図5)。
しかしながら、特許文献2に開示されたプローブ固定具では、ベルト(ストラップ)を用いないのでベルトによる患者への締め付けはないものの、2つのはね部は粘着テープで異なる位置の皮膚面に貼り付けられることとなるので、2つのばね部間にはテンション(張力)が発生して粘着テープが貼り付けられた皮膚面を引っ張ることとなり、患者が苦痛を感じることに変わりはない。また、治療効果が得られる正確な位置にプローブ(超音波トランスデューサ)を置き、そのままの状態ではね部と皮膚面との間に複数の粘着テープを貼り付けなければならず、先に述べたような在宅で患者が一人で治療を行うためには到底用をなさないものであった。
以上に説明したように、本発明は、超音波トランスデューサヘッドモジュール装着具、超音波トランスデューサヘッドモジュール組立て体であって、圧迫感を患者あるいは被験者が感じることが少なく、特に在宅での使用に際して皮膚面上の所望の位置に精度よく貼り付けることができ、貼り付け後のずれが生じにくい、超音波トランスデューサヘッドモジュール装着具、超音波トランスデューサヘッドモジュール組立て体を提供することを発明の目的とする。
本発明にかかる超音波トランスデューサヘッドモジュール装着具は、
超音波トランスデューサヘッドモジュール(2、2a、31−2a、32−2a)を患者または被験者の対象部位皮膚面(40)に装着するための超音波トランスデューサヘッドモジュール装着具(30、31、32)であって、
可撓性を有する基材(30a、31a、32a)と、
基材に積層された、皮膚面に対する貼り付け及び剥がしが繰り返し可能な粘着層(30b、31b、32b)と、
基材と接続し、且つ、超音波トランスデューサヘッドモジュールを、対象部位皮膚面に接触させた状態で当該装着具内に保持する保持部(31d10、31d11、32d)と、を備えたことを特徴とする。
本発明にかかる超音波トランスデューサヘッドモジュール装着具の一つの態様は、粘着層は、シリコーンジェルを用いて構成されたことを特徴とする。
本発明にかかる超音波トランスデューサヘッドモジュール装着具の一つの態様は、粘着層は、ウレタン系粘着剤を用いて構成されたことを特徴とする。
本発明にかかる超音波トランスデューサヘッドモジュール装着具の一つの態様は、粘着層は、感圧性粘着剤を用いて構成されたことを特徴とする。
さらに、本発明にかかる超音波トランスデューサヘッドモジュール組立て体は、患者または被験者の対象部位皮膚面に接触させ、超音波を体内に照射して治療または診断を行うための超音波トランスデューサヘッドモジュールを有する組立て体であって、対象部位皮膚面とは異なる範囲の皮膚面に対して繰り返し貼り付け及び剥がしが可能な粘着層を有して、超音波トランスデューサヘッドモジュールを対象部位皮膚面に接触させた状態で当該モジュールを支持する、組立て体支持部を備えたことを特徴とする。
本発明は、超音波トランスデューサヘッドモジュール装着具、超音波トランスデューサヘッドモジュール組立て体であって、 圧迫感を患者あるいは被験者が感じることが少なく、特に在宅での使用に際して皮膚面上の所望の位置に精度よく貼り付けることができ、貼り付け後のずれが生じにくい 、超音波トランスデューサヘッドモジュール装着具、超音波トランスデューサヘッドモジュール組立て体を提供する、という顕著な効果を奏する。
本発明の超音波トランスデューサ装着具と共に用いられるべき、典型的な超音波治療装置全体の外観を例示した図である。 本発明に係る装着具の原理を示した模式図であって、図2(A)は、装着具の原理的構成を示す模式図、図2(B)は、皮膚面に装着した状態での装着具の外観(点線で図示)を示す模式図である。 本発明に係る装着具の一実施の形態に関する、模式的な展開図である。 本発明に係る装着具の他の実施の形態に関する装着具の側面図である。 図2に示した本発明に係る装着具の断面図である。
〔超音波トランスデューサヘッドモジュール装着具の構成〕
本発明に係る、超音波トランスデューサヘッドモジュール装着具を、図2乃至図5に示す各図面を用いて説明する。
なお、本発明に係る装着具が保持する対象物である超音波トランスデューサヘッドモジュールと共に用いられるべき、超音波治療器本体の構成・原理等については、当業者において公知技術を用いて十分に実施が可能であるので、ここでは特に説明は省略することとする。
また以下の説明では、超音波トランスデューサヘッドモジュールは超音波治療器と共に用いられる場合について集中するが、本発明の適用はこのような超音波治療器用途に限られるものではなく、健康用途の健康器具、あるいは画像診断などのために用いられる超音波診断器などに用いられる超音波トランスデューサを皮膚面に固定するための装着具(固定具)、あるいはその他の用途・目的であっても同様に実施が可能であり、これらもまた本発明が包含する構成である。
更に、本発明の実施に際して、超音波トランスデューサヘッドモジュールと、装着具とを別体に分離する態様ではなく、これらを一体として超音波トランスデューサヘッドモジュール組立て体として実施してもよい。これら本発明を変形した実施態様は、以下の記載から十分に実施が可能であることから、説明は省略する。
また、以下に説明を行う本発明に係る装着具の各実施の態様は、本発明を実施するにあたっての例示に過ぎないものであり、本発明はこれら各実施態様に何ら限定されるものではない。
〔本発明に係る装着具の原理〕
本発明に係る一実施の形態である、装着具の原理を示した図2において図2(A)は、装着具30の原理的構成を示す模式図、図2(B)は、皮膚面に装着した状態での装着具30の外観(点線で図示)を示す模式図である。
図2(A)に示すように、装着具30は、基材30aと、粘着層30bとを積層させて基本構成としており、超音波トランスデューサ2aを配置するための貫通孔30cを更に備えている。貫通孔30c内部に超音波トランスデューサ2aを配置するための具体的な構成は後に説明する。
先に説明した基材30aと粘着層30bとの積層体中、超音波トランスデューサ2aが貫通孔の内部に配置がされているので、超音波トランスデューサ2aが当接する患者の皮膚面には、対向する位置に基材30a及び粘着層30bは存在しない。
図2(A)及び図2(B)において、超音波トランスデューサ2aが当接し、装着具30が取り付けられる対象である患者の治療要部である、例えば上肢あるいは下肢の皮膚面を模式的に40として図示した。
基材30aは、可撓性を有する平面状の部材(裏打ち層)であって、例えばポリプロピレンシート、ナイロンシート、木綿布などでもよい。あるいはポリビニルアルコール共重合体として、ポリビニルアルコール(PVA);アセトアセタール化PVA、ブチラール化PVA等のPVA誘導体;カルボキシル化PVA、スルホン化PVA等のアニオン変性PVA、4級アンモニウム塩基等を付加したカチオン変性PVA等のPVA変性物;エチレン・ビニルアルコール共重合体、ビニルアルコール・ビニルアルキルエーテル共重合体、ビニルアルコール・アリルアルコール共重合体等を用いてもよく、これらをシート、フィルム、不織布、布の形態で用いてもよい。
基材30aは、後に説明するように本実施形態の装着具30は一回使用で捨て去るのではなく繰り返し使用を行うことが好適であるので、繰り返しの貼り付け動作及び剥がし動作により変形や破れが無い強度を有していることが望ましい。また曲面形状である皮膚面に対して十分に追随して変形し、粘着層30bがまんべんなく皮膚面に貼り付くよう十分な可撓性や、皮膚の凹凸や伸展に順応するための柔軟性及び伸縮性も有していることが望ましい。
〔粘着層の実施態様〕
粘着層30bは、患者の皮膚面に対して繰り返し貼り付け及び剥がしが行える粘着性を有する部材であって、例えば皮膚用シリコーン系粘着剤組成物を用いて構成されてもよい。
皮膚用シリコーン系粘着剤は、例えば組成物付加反応型シリコーンポリマーと縮合反応型シリコーンポリマーを組み合わせることにより、貼付期間を通じて適度な粘着力を示し、貼付中の皮膚等の被着体への接着性も良好で、剥離時に被着体への糊残りがなく、且
つ、経時の粘着力増大による剥離刺激の問題もない体表面用貼付材も提案されており、皮膚への高い順応性、貼付時の適度な粘着性、透湿性を示すように設計しやすく、剥離時の皮膚に対する違和感や刺激をアクリル系やゴム系の粘着剤よりも少なくすることができるので、本発明が備えるべき粘着層としては好適である。
あるいは、粘着層30bは、ウレタン系粘着剤を用いて構成してもよい。
ウレタン系粘着剤とは、ウレタン基(−NCHCOO−)を有する粘着剤をいい、添加物を加えることで多様な物性を付与できることが知られている。ウレタン系粘着剤はゴム系粘着剤やアクリル系粘着剤に比較し親水性であり、皮膚にやさしい粘着剤である。
一般にウレタン系粘着剤は、ポリエステルポリオール若しくはポリエーテルポリオールと多価イソシアネート類を反応させて作るか、あるいはポリウレタンポリオールからなる。ポリオールとジイソシアネートによるウレタン化反応だけで作成したウレタン系粘着剤は微粘着性である。ウレタン系粘着剤の粘着力を上げる試みもなされている。
あるいはまた、粘着層30bは、感圧性粘着剤を用いて構成してもよい。
感圧性粘着剤は、一般に、ゴム系材料を主剤とし、これに助剤として粘着性付与剤を加えて作られる。主剤としては天然ゴム、ポリイソブチレン、ブタジエン系合成ゴムなどが使用され、助剤としてはクマロン樹脂、アルキルフェノール樹脂などが用いられる。主剤と助剤とからなる組成物を有機溶剤に溶解して塗布剤とし、これを所定のフィルムの一面に塗布し、乾燥して有機溶剤を蒸発させることにより、当該フィルムの一面に感圧性粘着剤を設けることができる。
本発明を実施するにあたり、粘着層30bの実施態様として、上記のシリコーンポリマー、ウレタン系粘着剤、あるいは感圧性粘着剤に限定することなく、繰り返しの貼り付け動作及び剥がし動作が可能である粘着材料であればよく、本願出願以後に提案がなされる材料をも含んでいる。
〔トランスデューサ保持部の第1の実施態様〕
次に、図3に従い、超音波トランスデューサを保持する保持機構に関しての、本発明に係る第1の実施形態を説明する。
超音波トランスデューサ31−2aを保持する装着具31の模式的な展開図である図3において、超音波トランスデューサ31−2aは、モジュール突出部31−2a1、溝状突起31−2a3、作用面31−2a2を有している。
装着具31は、まず、基材31a、粘着層31b、保護シール31e、基材31aと粘着層31bと保護シール31eとを共通に貫通する貫通孔31cを有しており、基材31aと粘着層31bの具体的な構成は、先に説明をした通りである。
装着具31は更に、貫通孔31d10aを有するアッパーホルダー31d10と、ロワーホルダー31d11とを有しており、これらが本実施態様において、超音波トランスデューサを保持する保持機構に相当する。
ロワーホルダー31d11は、モジュール突出部31−2a1を収容するための貫通孔31d11cと、貫通孔31d11cを囲む土手状の突起構造である突起部31d11bと、この突起部31d11bを更に囲む厚板構造であるリブ31d11aとを有しており、貫通孔31d11cの内周面には複数の 突起31d11dが設けられている。
治療時には、基材31a、粘着層31b及び保護シール31eは、その共通の貫通孔31cに突起部31d11bが挿入嵌合された状態のロワーホルダー31d11と、貫通孔31cから上方、即ち患者から離れる方向に突出した突起部31d11bの外周に、その貫通孔31d10a内周を嵌合させた状態のアッパーホルダー31d10に挟みこまれて、これら各部材が互いに当接固定されて、装着具31が完成する。
治療に際して、超音波トランスデューサ31−2aの溝状突起31−2a3を突起31d11dに対してずらした状態でモジュール突出部31−2a1を挿入する。そして超音波トランスデューサ31−2aを回転させて溝状突起31−2a3を突起31d11dに係合させることで、超音波トランスデューサ31−2aと装着具31とを一体とすることができる。保護シール31eを剥がして、一体となった超音波トランスデューサ31−2aと装着具31とを患者皮膚面40に貼り付けて、モジュール突起部31−2a1の端部に設けられた作用面31−2a2を皮膚面40に押し当て(なお、作用面は通常結合ゲルで被覆されている)、そして、超音波治療を開始する。
なお、上記とは異なる手順として、最初に、超音波トランスデューサ31−2aとはまだ一体化していない、装着具31のみを皮膚面40に貼り付けて、その状態であとから超音波トランスデューサ31−2aを装着具31に取り付ける手順でもよい。
〔トランスデューサ保持部の第2の実施態様〕
次に、本発明に係る好適な実施例である、装着具のトランスデューサ保持機構に関しての、第2の実施態様について、図4及び図5を用いて説明する。
トランスデューサ32−2aを保持しない状態での装着具32の側面図である図4(A)、側面図である図4(B)、及び、トランスデューサ保持部32dを中心に断面図で表した図5(A),(B)及び(C)に従い、貫通孔32cに装着されて超音波トランスデューサ32−2aを保持する機能を有するトランスデューサ保持部32dの構成、機能について説明を行う。
なお、第1の実施態様と同様に、これら図4、図5の各図面においては説明を明瞭且つ簡潔とするために、発明の説明に直接関連が無い構造は詳細を省略し、寸法比率も一部変更した箇所がある。
図4(A)及び(B)において、トランスデューサ保持部32dを構成する部材の一部である、保持部キャップリリースレバー32d10、保持部キャップ32d11、保持部キャップトップカバー32d14、及びコンプレッションスプリングスリーブ32d12は一体に構成され、トランスデューサ保持部32dにトランスデューサ32−2aを収納して保持するための、いわゆる「蓋」の部分を構成している。
保持部キャップリリースレバー32d10は、可撓性を有する樹脂などで構成された2つのレバー機構部であって、図4(B)の矢印B方向、及び矢印B’方向に変形させると、フランジ32d20との機構的な係合関係が解除(リリース)され、フランジ32d20から、上記のいわゆる「蓋」部を分離して、トランスデューサ32−2aの挿入や取出しを行うことができる。リリースをした状態においても、弾性を有する樹脂たとえばポリプロピレンで構成されたヒンジ32d30によって、フランジ32d20と、上記の「蓋」部とがつながっているので、図4(A)図示C円弧矢印のように蓋部を回転させながら移動させることができ、この結果、リリースされた状態においても「蓋」部を紛失する恐れが無い。
保持部キャップ32d11は、「蓋」構造の主要部をなすもので、フランジ32d20に被さることでトランスデューサ32−2aをトランスデューサ保持部32d内部に保持する。保持部キャップトップカバー32d14は、保持部キャップ32d11と保持部キャップリリースレバー32d10とを一体に保つ機能を有する。コンプレッションスプリングスリーブ32d12は図5を用いた説明の際に、他の構成と共に説明を行う。
なお、図4(A)図示の保護シール32eは、当該トランスデューサ保持部30dを輸送あるいは保管する際に粘着層32bの表面を保護するためのフィルムあるいはシート状の部材であり、超音波治療を実施する際には剥がして用いる。
また図4(B)上面図において、ケーブル用孔32d40は保持部キャップ32d11の一部を切欠いて貫通孔としたもので、トランスデューサ保持部32d内にトランスデューサ32−2aを収納保持する際に、トランスデューサ32−2aに通じるケーブルを通すためのものである。
次に、図4(B)におけるAA矢視断面図である図5(A),(B)及び(C)を用いてトランスデューサ保持部32dの構造及び機能をさらに説明する。
図5(A)は、トランスデューサ32−2aを保持しない状態で、上記の「蓋」部を閉じた状態の断面図、図5(B)は同じくトランスデューサ32−2aを保持しない状態ながら、「蓋」部を閉じた状態で「蓋」部の図示を省略し、更にトランスデューサ32−2aをトランスデューサ保持部32d内部に保持するために外部から挿入する方向を示す図、図5(C)はトランスデューサ32−2aをトランスデューサ保持部32d内部に保持して且つ「蓋」部を閉じ、超音波治療を行う状態を示す断面図である。
まず、フランジ32d20の構成詳細を図5(B)を参照して説明すると、フランジ32d20の上方、即ち治療を行なおうとする人体(皮膚40)から離れる方向の端部に、断面が三角形あるいは楔形となるようなフランジテーパー部32d20aが全周に亘り設けられ、このフランジテーパー部32d20aは、先に説明をした保持部キャップリリースレバー32d10と一体に設けられたテーパー部キャッチャ32d10aが係合して、「蓋」部をフランジ32d20に当接させた状態で固定する。
このフランジテーパー部32d20aの下方においてフランジ32d20の外周全周に亘り設けられた、断面テーパー状のフランジアッパーリブ32d20bは、その下方、フランジ32d20下方端部に設けられたフランジロワーリブ32d20cと共働し、基材32aと一体の粘着層32bを両側から挟み込み、これら基材32a及び粘着層32bと、トランスデューサ保持部32dとを一体に保つ機能を有する。
なお、基材32a及び粘着層32bに共通に穿かれた貫通孔の孔径は、上記のフランジアッパーリブ32d20b及びフランジロワーリブ32d20cの外径よりもわずかに小さく構成されているので、トランスデューサ保持部32dはこの貫通孔から脱落をすることが無いし、更に基材32a及び粘着層32bは弾性を有するので、引っ張ることで貫通孔の径を大きくして、トランスデューサ保持部32dの組み込みや取り外し操作を行うことができる。
図5(A)に戻り、コンプレッションスプリングスリーブ32d12は円錐形状の可撓性、弾性を有するスリーブ形状部材であり、内部にコンプレッションスプリング32d13を収納するとともに、その上方端部にスリーブ上端リブ32d12aが設けられている。スリーブ上端リブ32d12aは、先に説明をした保持部キャップ32d11と、リング状の部材であるストッパーリング32d15とに挟みこまれて固定されることにより、内部にコンプレッションスプリング32d13を収納したコンプレッションスプリングスリーブ32d12を、いわゆる「蓋」部と一体に保持する機能を有する。
コンプレッションスプリング32d13は、トランスデューサ保持部32d内に保持されたトランスデューサ32−2aを上方から下向きに押圧することで、トランスデューサ32−2aを安定的に保持するための部材で、図5(C)に示すように、超音波治療を実施する状態では、トランスデューサ32−2aは上方からコンプレッションスプリング32d13により下方に押圧され、一方トランスデューサ32−2aの下端面は皮膚40に当接しているので、トランスデューサ32−2aはがたつきなく安定的に保持され、治療に好適な構成となっている。
超音波治療に際しては、トランスデューサ32−2aは皮膚40に全面的に当接し、いわゆる密着状態を保持することが必要であるので、トランスデューサ32−2aの上下方向の長さ(高さ)L1は、コンプレッションスプリング32d13により下方に押圧された状態のトランスデューサ32−2aの下端面が、トランスデューサ保持部32dの下端面にあたる、フランジロワーリブ32d20cの下端面から下方に、ギャップ長gだけ飛び出るように設計されており、これもまた、トランスデューサ32−2aが、がたつきなく安定的に皮膚40に当接するための好適な構造となっている。
〔装着具を用いた超音波治療の手順〕
先に図4及び図5を用いて説明した、本発明の一実施形態に係る装着具32を例として、超音波治療を行う手順概要を説明する。
治療に際しては、まず図5(C)に示すようにトランスデューサ保持部32d内部にトランスデューサ32−2aをセットし、保護シール32eを剥がして粘着層32c表面を露出させ、治療部位の皮膚面に超音波導電性のよりゲル(ジェル)を塗布して、装着具32を皮膚40の面上に貼り付ける。そして超音波治療装置の本体部1を運転操作して、トランスデューサ32−2aから超音波の発振を行い、患部を治療する。
先に説明した通り、粘着層32cは繰り返しの貼り付け、剥がしが可能である。
〔本発明に係る装着具の優位性〕
本発明に係る装着具30、31、32は、粘着層30c、31c、32cの粘着力のみで皮膚40に貼り付け固定がされるので、患者は苦痛を感じることがなく、また装着具30、31、32を貼り付ける際の作業性がよい。
更に、粘着層30c、31c、32cの面積が比較的広く構成されており、例えば60cm以上 としているので、単位面積当たりの粘着力は、例えば医療用テープの粘着力より低くとも、トータルの保持力が向上し、ある程度の重量があるトランスデューサ2a、31−2a、32−2aを落下せずに保持するだけの十分な保持力を実現することができる。
同様に、粘着層30c、31c、32cは単位面積当たりの粘着力が例えば医療用テープの粘着力より低くできるので、治療終了後に装着具30、31、32を患者から取り外す際の、剥がしに伴う皮膚の痛みが相対的に小さい。
また、同じく、粘着層30c、31c、32cの面積が比較的広く構成されていることから、特に在宅での使用に際して皮膚面上の所望の位置に精度よく貼り付けることができ、貼り付け後のずれが生じる恐れもない、という有意な効果を奏することができる。
1 超音波治療装置の本体部
2 超音波トランスデューサアセンブリ
2a 超音波トランスデューサ
3 ケーブル
30 装着具
30a 基材
30b 粘着層
30c 貫通孔
31 装着具
31−2a 超音波トランスデューサ
31−2a1 モジュール突出部
31−2a2 作用面
31−2a3 溝状突起
31a 基材
31b 粘着層
31c 貫通孔
31d10 アッパーホルダー
31d10a アッパーホルダー貫通孔
31d11 ロワーホルダー
31d11a リブ
31d11b 挿入部
31d11c ロワーホルダー貫通孔
31d11d 突起
32 装着具
32−2a 超音波トランスデューサ
32a 基材
32b 粘着層
32c 貫通孔
32d トランスデューサ保持部
32d10 保持部キャップリリースレバー
32d10a テーパー部キャッチャ
32d11 保持部キャップ
32d12 コンプレッションスプリングスリーブ
32d12a スリーブ上端リブ
32d13 コンプレッションスプリング
32d14 保持部キャップトップカバー
32d15 ストッパーリング
32d20 フランジ
32d20a フランジテーパー部
32d20b フランジアッパーリブ
32d20c フランジロワーリブ
32d30 ヒンジ
32d40 ケーブル用孔
32e 保護シール
40 皮膚面

Claims (5)

  1. 超音波トランスデューサヘッドモジュールを患者または被験者の対象部位皮膚面に装着するための超音波トランスデューサヘッドモジュール装着具であって、
    可撓性を有する基材と、
    前記基材に積層された、皮膚面に対する貼り付け及び剥がしが繰り返し可能な粘着層と、
    前記基材と接続し、且つ、前記 超音波トランスデューサヘッドモジュールを、前記対象部位皮膚面に接触させた状態で当該装着具内に保持する保持部と、を備えたことを特徴とする、超音波トランスデューサヘッドモジュール装着具。
  2. 前記粘着層は、シリコーンジェルを用いて構成されたことを特徴とする、請求項1に記載の超音波トランスデューサヘッドモジュール装着具。
  3. 前記粘着層は、ウレタン系粘着剤を用いて構成されたことを特徴とする、請求項1に記載の超音波トランスデューサヘッドモジュール装着具。
  4. 前記粘着層は、感圧性粘着剤を用いて構成されたことを特徴とする、請求項1に記載の超音波トランスデューサヘッドモジュール装着具。
  5. 患者または被験者の対象部位皮膚面に接触させ、超音波を体内に照射して治療または診断を行うための超音波トランスデューサヘッドモジュールを有する組立て体であって、前記対象部位皮膚面とは異なる範囲の皮膚面に対して繰り返し貼り付け及び剥がしが可能な粘着層を有して、前記超音波トランスデューサヘッドモジュールを前記対象部位皮膚面に接触させた状態で当該モジュールを支持する、組立て体支持部を備えたことを特徴とする、超音波トランスデューサヘッドモジュール組立て体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114343718A (zh) * 2022-01-12 2022-04-15 苏州圣泽医疗科技有限公司 探头固定装置

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