JP2018113134A - 車両用前照灯 - Google Patents

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Abstract

【課題】 投影レンズの球面部の形状が目立たず、多様なデザインに適用可能な車両用前照灯を提供する。【解決手段】 光源(9)と、該光源の前方に配置され、前記光源からの光を直接的または間接的に、前方に投射・配光する投影レンズ(7)とを備える車両用前照灯(1)であって、前記投影レンズ(7)は、光源側に配置された第1のレンズ(16)および該第1のレンズ(16)の前方に配置された第2のレンズ(17)の2枚のレンズで構成され、前記第2のレンズ(17)が、配光形成に寄与する凸レンズ領域(18)および該凸レンズ領域(18)の外側に向かって出射面(17b)および入射面(17a)ともに曲率連続で延びる、光学的に寄与しない周辺領域(19)を備え、前記第2のレンズの出射面(17a)の曲率が、前記第1のレンズの入射面(16a)の曲率よりも小さいことを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用前照灯に係り、より詳細には、配光形成部材である投影レンズを備えた車両用前照灯に関する。
従来、車両用前照灯の分野において、投影レンズにより光源からの光を直接的または間接的に、車両の前方に投射・配光する灯具が広く知られている(例えば、特許文献1参照)。投影レンズは、略半球状の厚肉の両凸または平凸のレンズであり、灯室内において、曲率の大きい突出した球面が車両の前方に向くように配置される。この突出した面は、車両を前方から観察した際、周辺に配置された部材と明確に区別されて、円形または球形であるという特徴的な視覚的印象を需要者に与える。
投影レンズ前面の円形または球形の形状は外観の印象に重大な影響を及ぼすため、投影レンズを採用した車両用前照灯では、前照灯の外観、ひいては車両前面の外観が類似することになり、斬新なデザインを求める需要者の多様なニーズに対応できないという問題がある。
投影レンズ前面の形状を目立たせないようにした車両前照灯としては、特許文献2〜4が例示される。特許文献2は、複数の投影レンズがフランジ状の周辺領域で一体に成形された車両用前照灯を開示する。また、特許文献3は、灯室内の投影レンズ周辺の全領域に透明基板を配置した車両用前照灯を開示する。しかしながら、レンズの球面は周辺領域や基板面から突出し、投影レンズ前面の球形状の印象は強いままである。特許文献4は、投影レンズを2枚のレンズで構成した車両用前照灯を開示するが、レンズの前面への突出は緩和されているものの、フランジ領域とレンズ出射面との境界で屈曲し、境界線が目立って、レンズの円形状の印象は強く残る。
このように、投影レンズ前面の球面部が顕著な印象を与えるのは、球面部の曲率が大きく、周辺領域との境界線が顕著であるからである。そこで、発明者は、前面カバーを介して透けて見える投影レンズの、配光に寄与する球面部と配光に寄与しないフランジ領域との境界を曲率連続に形成すれば、境界が目立たないという発想のもとに本発明を提案するものである。
特開2010−3589号公報 特開2013−149443号公報 特開平2−192602号公報 特開2016−149274号公報
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、投影レンズの球面または円形の形状が目立たず、多様なデザインに適用可能な車両用前照灯を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の一つの形態に係る車両用前照灯は、光源と、該光源の前方に配置され、前記光源からの光を直接的または間接的に、前方に投射・配光する投影レンズとを備える車両用前照灯であって、前記投影レンズは、光源側に配置された第1のレンズおよび該第1のレンズの前方に配置された第2のレンズの2枚のレンズで構成され、前記第2のレンズが、配光形成に寄与する凸レンズ領域ならびに該凸レンズ領域の外側に向かって出射面および入射面ともに曲率連続で延びる、光学的に寄与しない周辺領域を備え、前記第2のレンズの出射面の曲率が、前記第1のレンズの入射面の曲率よりも小さい。
上記形態において、前記第2のレンズの出射面の曲率が、前記第2のレンズの入射面の曲率よりも小さいことが好ましい。
上記形態において、前記第2のレンズの出射面の曲率が、前記第1のレンズの出射面の曲率よりも小さいことが好ましい。
上記形態において、前記第1のレンズに、光源および支持部材を一体的に組み付けた標準ユニットと、前記第2のレンズに、レンズ支持部材を一体的に組み付けたレンズユニットとを備え、前記標準ユニットと前記レンズユニットとにより構成された灯具ユニットを備えることも好ましい。
上記形態において、前記レンズユニットは、前記標準ユニットに対して着脱可能に構成され、前記レンズユニットに一体化された第2のレンズとは異なる外形の第2のレンズを一体化した他のレンズユニットに交換可能に構成されていることも好ましい。
ことも好ましい。
上記形態において、前記第1のレンズの出射面に、凹凸形状のテクスチャを有することも好ましい。
本発明によれば、投影レンズの球面部の形状が目立たず、多様なデザインに適用可能な車両用前照灯を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る車両用前照灯の正面図である。 同形態に係る車両用前照灯の縦断面図(図1のI−I線に沿う断面図)である。 同形態に係る車両用前照灯の水平断面図(図1のII−II線に沿う断面図)である。 同形態に係る車両用前照灯の光線を示す図である。 (a)は、実施例2に係る車両用前照灯の正面図、(b)は(a)の車両用前照灯に係る第2のレンズの正面図である。 実施例3に係る車両用前照灯の灯具ユニットの斜視図である。 実施例3に係る車両用前照灯の灯具ユニットに用いられる別の形状のレンズユニットの斜視図である。 実施例4に係る車両用前照灯の第1のレンズの拡大縦断面図である。
以下、本発明に係る車両用前照灯の実施の形態について、実施例に基づいて図面を参照しながら説明する。
なお、本明細書において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」等の方向を示す用語は、特に指定しない限り、本発明の実施の形態に係る車両用前照灯が車両に取り付けられた状態における方向を意味する。また、各実施例において同一の構成には同一の符号を参照して、重複する説明は省略する。
(実施例1)
図1は、本発明の実施の形態に係る車両用前照灯1の正面図、図2は図1のI−I線に沿う概略断面図、図3は図1のII−II線に沿う概略断面図である。各図において、矢印L−Rは車両用前照灯が車両に取り付けられた状態における左右方向を、矢印U−Dは同上下方向を、矢印F−Bは同前後方向を示す。
図1〜3に示すように、車両用前照灯1は、前方が開口を有する容器状のランプボディ2と、ランプボディ2の開口部に装着された透明な前面カバー3によって灯室4が形成されている。
灯室4内には、灯具ユニット5が配置され、灯具ユニット5は、ランプボディ2の後部内面に設けられた光軸調整機構6を介してランプボディ2に取り付けられている。灯具ユニット5は、前方に配置された投影レンズ7と、後方に配置されたリフレクタ8と、リフレクタ8の反射面8aの第1焦点近傍に配置された光源9と、光源9を支持し、光源9から放熱するためのヒートシンク10と、ヒートシンク10の後方に配置され、灯具ユニット5のランプボディ2への取付を可能とする金属製の支持部材11と、ヒートシンク10の前方に一体的に形成されたシェード12とを備える、投射型灯具ユニットとして構成されている。
光軸調整機構6は、1つの玉継手13、2つのエイミングスクリュ14およびエイミングアクチュエータ15を備え、灯具ユニット5は、支持部材11の上部で玉継手13に接続され、下部でエイミングスクリュ14に接続されて、ランプボディ2に傾動自在に支持され、エイミングアクチュエータ15の駆動によって照明光の光軸調整が行われる。
投影レンズ7は、光源9の前方に配置された第1のレンズ16、および第1のレンズ16の前方に光軸を第1のレンズ16と共有するように配置された第2のレンズ17の2枚のレンズで構成されている。投影レンズ7については後で詳述する。
リフレクタ8は、略半楕円形状の鉛直断面形状および楕円をベースとした自由曲線形状の水平断面形状を有し、内側の反射面8aには、通常、アルミ蒸着膜などの光反射性被膜が形成されている。リフレクタ8は、その反射面8aの第1焦点が光源9の発光部近傍に対応するように配置されている。
シェード12は、ヒートシンク10の前方に形成されており、下面はシェード12の先端までヒートシンク10と面一に延びているのに対して、上面は反射面8aの第2焦点に対応する位置で上面前端12aを形成し、前方へ向かって湾曲して下方に延びている。即ち、シェード12の先端12bの鉛直方向厚さが薄くなるように形成されている。このシェード12の先端12bは、投影レンズ7を保持するレンズホルダの役割を果たしている。
光源9は、矩形状の発光面を有する白色発光ダイオードが発光面を上方に向けて基板上に載置されている。基板は、ヒートシンク10の基板搭載面上に配置され、光源9を保持するとともに、光源9に電流を供給する。なお、光源9の種類はこれに限定されるものではなく、他に、白熱電球や放電管、他のダイオード等を使用してもよい。
次に、本発明の要部である投影レンズ7について詳細に説明する。
第1のレンズ16は、光源9側に配置されており、後面が、光源9から出射され、リフレクタ8で反射された光を入射する入射面16aであり、前面が、該光を第2のレンズ17に向けて出射する出射面16bである。第1のレンズ16は、入射面16aから入射した光を収束して出射面16bから出射する正の屈折力を有する、入射面16aおよび出射面16bが凸面の両凸レンズであり、球面レンズであっても非球面レンズであってもよい。
第2のレンズ17は、第1のレンズ16の前方、すなわち、車両の前方側に、第1のレンズ16と光軸Axを共有するように配置されており、図1に示すように、車両を前方から観察した際に、前面カバー3を透過して視認される。すなわち、第2のレンズは車両前照灯1において意匠部材の役割を果たす。
第2のレンズ17は、図3に示すように、配光の形成に寄与し、正面視円形の凸レンズ領域18、および凸レンズ領域18の外側に向かって出射面17bおよび入射面17aともに曲率連続で延びる光学的に寄与しない周辺領域19を備えている。本明細書において、「曲率連続で延びる(連続する)」とは、連続する2つの面の曲率が境界近傍で連続的に変化して、その境界が線として認識できないことを意味する。また、「光学的に寄与しない」とは、車両用前照灯において、光を収束して前方へ投影するという投影レンズの特性を有さず、所定の配光パターンを形成するために寄与しないことを意味する。
第2のレンズ17は、後面が、第1のレンズ16により屈折された光を入射する入射面17aであり、前面が、該光を車両の前方に向かって出射する出射面17bである。凸レンズ領域18は、入射面17aから入射した光を収束して出射面17bから出射する正の屈折力を有する、入射面17aおよび出射面17bが凸面の両凸レンズまたは入射面17aが平面で出射面17bが凸面の平凸レンズであり、球面レンズであっても、非球面レンズであってもよい。そして、凸レンズ領域18における第2のレンズの出射面17bの曲率は、少なくとも前記第1のレンズの入射面16aの曲率よりも小さくなるように構成されている。第2レンズの出射面17bの曲率は、曲率をレンズの曲率半径(mm)の逆数として表した場合、1/100以下であることが好ましい。
光源からの光の取り込み効率を最大とするためには、レンズの入射面の曲率は、小さいことが好ましい。したがって、通常第1のレンズ16の入射面16aの曲率は小さく構成される。そのため、第2のレンズ17の出射面17bの曲率を第1のレンズ16の入射面16aより小さく構成すれば、第2のレンズ17の出射面17bの曲率は十分小さいものとなり、前方から観察した際の球形状の印象を和らげることができる。
また、凸レンズ領域18における第2のレンズ17の出射面17bの曲率は、第2のレンズ17の入射面17aの曲率よりも小さいことが好ましく、凸レンズ領域18における第2のレンズ17の出射面17bの曲率は第1のレンズ16の出射面16bの曲率よりも小さいことも好ましい。このような構成により、より外側にあるレンズの意匠面の曲率が小さくなるため、前方から観察した際の形状における視覚的効果が高くなる。
図4は、本実施の形態に係る、車両用前照灯1の光線を示す図である。符号f1およびfはそれぞれ第1のレンズ16および第2のレンズ17(の凸レンズ領域18)の後方焦点であり、符号oおよびoはそれぞれ第1のレンズ16および第2のレンズ17の主点である。また、符号FおよびOは組み合わせレンズである投影レンズ7の後方焦点および主点である。リフレクタ8の第1焦点に配置された光源9から出射した光線は、リフレクタ8の反射面8aで反射され、リフレクタ8の第2焦点位置であって、投影レンズ7の後方焦点面Fに相当する、シェード12の上面前端12aに集光する。シェードの上面前端12では、光が部分的に遮蔽されて所定のカットオフラインを形成する。次いで、光は第1のレンズ16に入射し、正の屈折力によって収束されて出射され、第2のレンズ17(の凸レンズ領域18)に入射する。この光は、さらに、正の屈折力によって収束されて、平行光として前方へ出射される。この時、投影レンズ7の組み合わせレンズとしての焦点距離OFは、第1のレンズ16の焦点距離oおよび第2のレンズ17(の凸レンズ領域18)の焦点距離oよりも短くなる。
したがって、投影レンズ7を2枚のレンズを前後に配置した構成としたことにより、それぞれのレンズ屈折力を分散させることができるため、同じ焦点距離を有するように構成された1枚の投影レンズと比べると、各レンズを薄く形成することができる。また、各レンズを薄く形成するため、レンズの形成のための時間を短縮することができ、製造コストを低減することができる。
本実施例において、第2のレンズ17は、凸レンズ領域18と周辺領域19とが一体的に六角形を形成している。
第1のレンズ16および第2のレンズ17は、アクリルやポリカーボネート等の透明樹脂を、金型に注入し、冷却、固化させる射出成形により形成される。しかし、レンズの材質はこれらに限定されるものではなく、光源から放射される光(可視光)を屈折させて所望の配光パターンを形成できるものであれば良く、例えばガラスであってもよい。また、周辺領域19は、凸レンズ領域18と同じ材料または少なくとも同じ屈折率を有する材料を用いて、凸レンズ領域18と一体的に形成されることが好ましい。
凸レンズ領域18において、第2のレンズ17の出射面17bの曲率を十分小さく構成し、かつ凸レンズ領域18と周辺領域19とを出射面17bだけでなく入射面17aでも曲率連続で連続させることによって、第2のレンズ17の球形状が目立たないだけでなく、凸レンズ領域18と周辺領域19との間の境界線が目立たなくなる。したがって、車両を前方から観察した際、図1に示すような六角形の形状がレンズの形状として認識される。このように、本実施例によれば、投影レンズ7の球面部の形状が目立たず、かつ投影レンズ7に正面視六角形という従来にはない斬新な外観イメージが得られる。
上記構成からなる車両用前照灯1では、光源9の発光面から出射した光は、リフレクタ8で反射され、投影レンズ7および前面カバー3を透過して、前方へ照射される。即ち、灯具ユニット5によって、シェード12の上面前端12aに対応する所定のカットオフラインを持つすれ違いビーム用の配光が形成される。
(実施例2)
実施例2に係る車両用前照灯は、実施例1の第2のレンズ17の形状を、図5に示す通りに構成したものであり、その他の構成は実施例1の車両用前照灯1と同一である。
本実施例において、第2のレンズ170は、図5(b)に示すように、配光に寄与する凸レンズ領域180と光学的に寄与しない周辺領域190とが、逆台形を形成するように構成されている。この場合、車両前照灯を前方から観察すると、図5(a)のように、逆台形状のレンズを有するものとして認識される。このように、本実施例によれば、投影レンズ7の球面部の形状が目立たず、かつ投影レンズ7に正面視逆台形という従来にはない斬新な外観イメージが得られる。また、周辺領域の形状を変更することによって、第2のレンズの形状は、上記に限らず、任意の形状とすることができ、様々な異形レンズに適用することが可能となる。
(実施例3)
図6は、実施例3に係る自動車用前照灯の灯具ユニット50を示している。実施例1の灯具ユニット5は、第1のレンズ16および第2のレンズ17と、リフレクタ8と、光源9と、ヒートシンク10と、支持部材11と、シェード12とを備えて構成されているのに対して、灯具ユニット50は、第1のレンズ16と、リフレクタ8と、光源9と、ヒートシンク10と、支持部材11と、シェード12とを備える標準ユニット501と、第2のレンズ17を備えるレンズユニット502とに分けて構成されている。
標準ユニット501は、第1のレンズ16の円形状に倣う形状の枠511を有し、第1のレンズ16を支持する第1のレンズ支持部材512を備え、第1のレンズ支持部材512は、枠511の左右両端から後方へ延びる一対の第1の脚部513と、第1の脚部513の後端に形成された突き当て部514を備え、締結ネジ515よって突き当て部514が支持部材11に位置決め固定されている。
レンズユニット502は、第2のレンズ17の六角形の形状に倣う形状の枠516を有し、第2のレンズ17を支持する第2のレンズ支持部材517を備え、第2のレンズ支持部材517は、枠516の左右両端から後方へ延びる一対の第2の脚部518を備え、各第2の脚部518は、第2のレンズ17の後方で枡形道路形状に屈曲して、第1の脚部513の左右の外周面に接するようになっており、締結ネジ520によって、第2の脚部の後端に形成された突き当て部519が、支持部材11に固定されている。なお、締結ネジ520を緩めることでレンズユニット502の着脱を簡単にすることができる。
図7は、逆台形状の第2のレンズ170を一体化したレンズユニット502Aで、六角形状の第2のレンズ17を一体化したレンズユニット502とは、第2のレンズおよび枠516Aの形状だけが相違する。
このように、斬新な形状のレンズを備えたレンズユニット502,レンズユニット502Aに加えて、一般的な円形状の第2のレンズを一体化したオーソドックスなレンズユニット(図示せず)も用意しておき、車の仕様に応じて、オーソドックスなレンズユニット,斬新な形状のレンズユニット502,502Aを灯具ユニットに一体化することで、投影レンズが丸く透けて見えるオーソドックスなイメージの前照灯と、投影レンズが六角形や逆台形に透けて見える斬新なイメージの前照灯を提供できるので、前照灯の差別化を図ることができる。
また、共通の標準ユニット501と様々な形状のレンズに対応したレンズユニットとを組み合わせることによって、車の使用に応じた意匠ごとの製造が必要な部品をレンズユニットのみにすることができ、灯具ユニット50の製造コストを低減することができる。
(実施例4)
実施例4に係る車両用前照灯は、実施例1の第1のレンズ16を図8に示す通り構成したものである。その他の構成は、実施例1の車両用前照灯1と同一である。
図8は、本実施例に係る車両用前照灯1の第1のレンズ160の拡大断面図である。この第1のレンズ160の出射面160bには、凹凸形状のテクスチャ161が形成されている。このテクスチャ161は、所定のピッチPで形成された凹部または凸部を含むパターンである。
テクスチャ161の凹凸は、第1のレンズ160を射出成形により形成する場合は、表面に凹凸構造を形成した金型を用いることにより形成することができるが、凹凸の形成方法は特に限定されず、例えばエッチングなどの方法により形成してもよい。
図8において、ピッチPは一定となっているが、これに限定されず、様々なピッチPの凹部または凸部がランダムに存在してもよい。具体的には、ピッチPは300μm〜1500μmの範囲であり、500μm〜1000μmの範囲であることが好ましい。
このようなテクスチャ161を第1のレンズ160の出射面160bに形成することにより、光源9から出射され、シェード12によってその一部が遮蔽された光は、第1のレンズ160から出射される際に拡散され、拡散された状態で第2のレンズ17の凸レンズ領域18を透過して、平行光として前方に投射される。テクスチャ161によって光が拡散されることにより、投影された配光パターンにおいてカットオフラインはぼかされ、光の境界面を認識しにくくすることができる。その結果、走行中の視覚的快適性を確保することができる。
本実施例では、第1のレンズ160の出射面160bにテクスチャを形成するため、第2のレンズ17の出射面17bにテクスチャを形成する必要はない。したがって、前方から視認される第2のレンズ17の意匠性に影響を及ぼすことがない。
さらに、車種ごとの意匠にあわせて第2のレンズ17を設計し、共通の金型で形成した第1のレンズ160と組み合わせることにより、製造コストが比較的高いテクスチャ構造の金型を車種ごとに作成する必要がなく、製造コストを低減することができる。
その他の変形例として、第1のレンズ16の後方に、第1のレンズ16と同様の機能を有するレンズを配置して、各レンズで屈折力をさらに分散させてもよい。
以上、本発明の実施の形態を実施例に基づいて述べたが、各実施例を当業者の知識に基づいて組み合わせることが可能であり、そのような改変は本発明の範囲に含まれる。
例えば、上記の実施形態では、リフレクタで反射した光を投影レンズに入射して、固定シェードによりすれ違いビーム配光パターンを形成する構成としたが、可動シェードによりハイビーム配光パターンとロービーム配光パターンとの両方を形成する構成としてもよいし、光源からの光を直接投影レンズに入射する構成としてもよい。
1 車両用前照灯
7 投影レンズ
9 光源
11 支持部材
16 第1のレンズ
16a 入射面
16b 出射面
17 第2のレンズ
17a 入射面
17b 出射面
18 凸レンズ領域
19 周辺領域
50 灯具ユニット
160 第1のレンズ
160b 出射面
161 テクスチャ
170 第2のレンズ
180 凸レンズ領域
190 周辺領域
501 標準ユニット
502 レンズユニット
517 第2のレンズ支持部材

Claims (6)

  1. 光源と、
    該光源の前方に配置され、前記光源からの光を直接的または間接的に、前方に投射・配光する投影レンズと
    を備える車両用前照灯であって、
    前記投影レンズは、光源側に配置された第1のレンズおよび該第1のレンズの前方に配置された第2のレンズの2枚のレンズで構成され、
    前記第2のレンズが、配光形成に寄与する凸レンズ領域および該凸レンズ領域の外側に向かって出射面および入射面ともに曲率連続で延びる、光学的に寄与しない周辺領域を備え、
    前記第2のレンズの出射面の曲率が、前記第1のレンズの入射面の曲率よりも小さい
    ことを特徴とする車両用前照灯。
  2. 前記第2のレンズの出射面の曲率が、前記第2のレンズの入射面の曲率よりも小さい請求項1に記載の車両用前照灯。
  3. 前記第2のレンズの出射面の曲率が、前記第1のレンズの出射面の曲率よりも小さい請求項1に記載の車両用前照灯。
  4. 前記第1のレンズに、光源および支持部材を一体的に組み付けた標準ユニットと、
    前記第2のレンズに、レンズ支持部材を一体的に組み付けたレンズユニットとを備え、
    前記標準ユニットと前記レンズユニットとにより構成された灯具ユニットを備える請求項1〜3のいずれかに記載の車両用前照灯。
  5. 前記レンズユニットは、前記標準ユニットに対して着脱可能に構成され、
    前記レンズユニットに一体化された第2のレンズとは異なる外形の第2のレンズを一体化した他のレンズユニットに交換可能に構成されたで構成された請求項1〜4のいずれかに記載の車両用前照灯。
  6. 前記第1のレンズの出射面に、凹凸形状のテクスチャを有する請求項1〜5のいずれかに記載の車両用前照灯。
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