JP2018112846A - 硬貨包装装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の金種が混在した状態で硬貨が投入された場合においても、円滑かつ簡便に、各金種の包装処理を行うことが可能な硬貨包装装置を提供する。【解決手段】硬貨包装装置1は、投入口13aと、端数収納箱18と、選別収納箱19とを備え、装置本体11内に配置された識別部により識別された包装対象金種の硬貨を、集積部に集積して、包装硬貨を形成する。このとき、包装に必要な所定枚数に満たなかった端数の硬貨が端数収納箱18に収納され、包装対象以外の金種の硬貨は、選別収納箱19に収納される。硬貨包装装置1は、一の金種に対する包装動作を完了した後、端数収納箱18に対する回収操作のための処理を行うことなく、選別収納箱19に収納されている他の金種の硬貨に対する包装動作のための処理を進める。【選択図】図3

Description

本発明は、同じ種類の硬貨を所定枚数ずつ包装して柱状の包装硬貨を形成する硬貨包装装置に関する。
同じ種類の硬貨を包装して柱状の包装硬貨を形成する硬貨包装装置が、たとえば、特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載の硬貨包装装置では、投入された硬貨に含まれる包装対象の同種の硬貨が包装単位枚数の整数倍に一致しない場合、装置に投入された全ての硬貨に対する処理が終了した後、装置を停止させ、集積手段に集積されたままの端数の硬貨が存在することをユーザに報知する処理が行われる。これに応じて、ユーザが、端数の硬貨を回収する指示を行うと、端数の硬貨が端数硬貨収納部に放出され、ユーザが端数硬貨収納部から硬貨を回収することにより、一連の処理が完了する。
特許第2756881号公報
上記構成の硬貨包装装置では、複数種類の硬貨が混在した状態で硬貨が投入された場合において、1金種目の硬貨を包装した後、放出された包装対象外の硬貨を再び投入して2金種目の硬貨を包装する動作を繰り返すことになる。そして、このような処理では、1金種の包装が終わるごとに、端数硬貨収納部に放出された端数の硬貨を取り出さなければならず、ユーザの手間となっていた。
かかる課題に鑑み、本発明は、複数の金種が混在した状態で硬貨が投入された場合においても、円滑かつ簡便に、各金種の包装処理を行うことが可能な硬貨包装装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、硬貨包装装置に関する。この態様に係る硬貨包装装置は、複数の硬貨を投入可能な投入口と、前記投入口に投入された前記硬貨を識別するための識別部と、前記識別部により識別された包装対象金種の硬貨を所定枚数ずつ集積する集積部と、前記集積部に集積された前記所定枚数の前記硬貨を包装する包装部と、前記識別部により識別された前記包装対象金種の硬貨のうち前記所定枚数に満たなかった端数の硬貨を収納する端数収納部と、前記識別部により識別された包装対象以外の金種の硬貨を収納する選別収納部と、情報を報知するための報知部と、操作入力を受け付けるための入力部と、硬貨の包装処理を制御する制御部と、を備える。ここで、前記制御部は、一の金種に対する第1の包装動作を完了した後、前記端数収納部に対する回収操作のための処理を行うことなく、前記選別収納部に収納されている他の金種の硬貨に対する第2の包装動作のための処理を進める。
本態様に係る硬貨包装装置によれば、一の金種に対する包装動作が完了した後、端数収納部に対する回収操作のための処理がなされることなく、他の金種に対する包装動作のための処理が進められる。このため、ユーザは、複数の金種が混在した状態で硬貨を投入した場合に、1つの金種に対する包装動作が完了するごとに、逐一、端数収納部から端数の硬貨を回収する操作を強要されることがなく、そのまま次の金種に対する包装へと作業を進めることができる。よって、円滑かつ簡便に、各金種の包装を行うことができる。
本態様に係る硬貨包装装置において、前記制御部は、第1の包装動作を完了した後、前記選別収納部に前記所定枚数以上の硬貨が収納されている金種を包装対象金種の候補として前記報知部に報知させ、前記入力部を介して一の前記候補が選択された場合に、選択された前記候補の金種に対して前記第2の包装動作を実行するよう構成され得る。
この構成によれば、所定枚数以上の硬貨が揃っている金種が、次の包装対象の候補としてユーザに提示されるため、ユーザは、所望の順序で包装対象の金種を選びながら、各金種の包装を進めることができる。
本態様に係る硬貨包装装置において、前記制御部は、前記第1の包装動作を完了した時点で前記選別収納部に前記所定枚数以上の硬貨が収納されている金種が存在する場合に、自動で、前記第2の包装動作のための処理を実行するよう構成され得る。
この構成によれば、ユーザは、包装対象の金種を特に指定せずとも、選別収納部に収納されている硬貨を投入口に投入する処理を繰り返すことにより、各金種に対する包装を進めることができる。よって、より簡便かつ円滑に、各金種の包装を行うことができる。
この場合、前記制御部は、前記選別収納部に前記所定枚数以上の硬貨が収納されている金種のうち硬貨の数が最も多い金種に対して、前記第2の包装動作を実行するよう構成され得る。
この構成によれば、第2の包装動作が完了した後に選別収納部に残存する硬貨の枚数をより少なくすることができる。このため、第2の包装動作を繰り返して各金種に対する包装を行う場合に、硬貨の総流動枚数をより少なくすることができる。よって、より効率的に、各金種に対する包装を進めることができる。
本態様に係る硬貨包装装置において、前記制御部は、前記入力部を介して包装動作を終了させる指示が入力された場合に、前記報知部に、前記端数収納部に前記端数の硬貨が収納されていることを報知させるよう構成され得る。
この構成によれば、ユーザは、端数収納部に収納された端数硬貨を、より確実に回収することができる。
本態様に係る硬貨包装装置において、前記制御部は、前記選別収納部に前記所定枚数以上の硬貨が収納されている金種が存在しなくなった場合に、前記報知部に、前記端数収納部に前記端数の硬貨が収納されていることを報知させるよう構成され得る。
この構成によれば、ユーザは、一連の操作が終了した後、円滑かつ確実に、端数硬貨収納部に収納されている端数の硬貨を回収できる。
本態様に係る硬貨包装装置において、前記制御部は、制御モードとして、複数の金種に対して包装動作を実行する複数金種包装モードと、単一の金種に対して包装動作を実行する単一金種包装モードと、を備えるよう構成され得る。この場合、前記複数金種包装モードにおいて、制御部は、前記第1の包装動作を完了した後、前記端数収納部に対する回収操作のための処理を行うことなく、前記第2の包装動作のための処理を進め、また、前記単一金種包装モードにおいて、制御部は、前記第1の包装動作を完了した後、前記端数収納部に対する回収操作のための処理を実行するよう構成され得る。
この構成によれば、ユーザは、適宜、何れか一方の制御モードを用いて硬貨の包装を進めることができる。ここで、複数金種包装モードを用いる場合、ユーザは、上記のように、複数の金種が混在した状態で硬貨を投入した場合に、1つの金種に対する包装動作が完了するごとに、逐一、端数収納部から端数の硬貨を回収する操作を強要されることがなく、そのまま次の金種に対する包装を進めることができる。また、単一金種包装モードを用いる場合、ユーザは、各金種に対する包装ごとに端数収納部にアクセスして、単一の金種の端数硬貨を回収できる。
以上の各構成において、前記回収操作のための処理は、前記報知部に、前記端数収納部に前記端数の硬貨が収納されていることを報知させる処理を含み得る。ただし、「回収操作のための処理」は、これに限定されるものではなく、たとえば、次の金種の包装制御へと移行することを中断する処理も含み得る。
以上のとおり、本発明によれば、複数の金種が混在した状態で硬貨が投入された場合においても、円滑かつ簡便に、各金種の包装処理を行うことが可能な硬貨包装装置を提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1は、実施形態に係る、上蓋が開放されホッパーが外部に露出した状態の硬貨包装装置の斜視図である。 図2は、実施形態に係る、硬貨包装装置の構成を示すブロック図である。 図3(a)は、実施形態に係る、硬貨包装装置の制御系の構成を示すブロック図である。図3(b)は、実施形態に係る、硬貨の包装制御を示すフローチャートである。 図4(a)、(b)は、それぞれ、実施形態に係る、モード選択画面および初期の金種選択画面を示す図である。 図5は、実施形態に係る複数金種包装モードにおける処理を示すフローチャートである。 図6(a)、(b)は、それぞれ、実施形態に係る、他金種包装時の金種選択画面および継続受付画面を示す図である。 図7(a)、(b)は、それぞれ、実施形態に係る、終了操作がなされたときに表示される2つの終了画面を示す図である。 図8は、実施形態に係る単一金種包装モードにおける処理を示すフローチャートである。 図9は、実施形態に係る、端数硬貨回収画面を示す図である。 図10は、変更例1に係る、複数金種包装モードにおける処理を示すフローチャートである。 図11は、変更例2に係る、複数金種包装モードにおける処理を示すフローチャートである。 図12は、変更例2に係る、他金種包装時の金種選択画面を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、上蓋14が開放されホッパー13が外部に露出した状態の硬貨包装装置1の斜視図である。
硬貨包装装置1は、装置本体11を備える。装置本体11は、その上部に樹脂製の上部材12を有する。上部材12の上面12aには、バラの硬貨が投入されるホッパー13が設けられる。ホッパー13上部の投入口13aは、前後に折り畳み可能な上蓋14によって開閉される。
上部材12の上面12aには、ホッパー13の前方にタッチパネル15が設けられる。タッチパネル15は、ディスプレイと、ディスプレイに重ねられたタッチセンサとからなっている。タッチパネル15に代えて、ディスプレイとキーとが個別に配置された構成を用いてもよい。
装置本体11の前側には、第1収納箱16と、第2収納箱17と、端数収納箱18と、選別収納箱19と、リジェクト箱20と、が設けられている。第1収納箱16は、装置本体11に対して上下方向に着脱可能であり、第2収納箱17、端数収納箱18、選別収納箱19およびリジェクト箱20は、装置本体11に対して前後方向に着脱可能である。
第1収納箱16および第2収納箱17には、それぞれ、装置本体11内で形成された所定の金種の包装硬貨が収納される。包装硬貨は、同一金種の硬貨が所定枚数(たとえば50枚)ずつ柱状に包装されたものである。柱状に積み重ねられた硬貨を包装フィルムや包装紙等の包装材で包装することにより、包装硬貨が形成される。形成された包装硬貨は、第1収納箱16および第2収納箱17の何れかに収納される。
包装硬貨の形成時には、たとえば、袋に詰められた多数の硬貨が、投入口13aからホッパー13に投入される。投入される硬貨には、複数の金種が混在する場合がある。この場合、1つの包装対象金種について包装硬貨が形成され、その他の金種の硬貨は、選別収納箱19に収納される。また、包装対象金種の硬貨が、包装硬貨を形成するための枚数(たとえば50枚)の整数倍に満たない場合、その端数の硬貨が、端数収納箱18に収納される。金種を特定できない硬貨(たとえば、外国の硬貨や変形等が生じている損貨)は、リジェクト箱20に収納される。
図2は、硬貨包装装置1の構成を示すブロック図である。図2中の矢印は、硬貨の流れを示している。硬貨は、図示しない搬送部によって搬送される。
供給部101は、図1に示したホッパー13を含み、投入口13aから投入された硬貨を受け入れて収容する。操出部102は、供給部101に収容された硬貨を1枚ずつ繰り出して、搬送部の搬送路に供給する。識別部103は、硬貨の形状や物性等をセンサで検出することにより、搬送路を流れる硬貨の金種を識別する。また、識別部103は、変形等が生じた硬貨を損貨として識別する。
選別部104は、搬送路を流れる硬貨の搬送先を、識別部103による識別結果に応じて、集積部105、選別収納箱19およびリジェクト箱20の何れかに振り分ける。包装対象金種の硬貨は、集積部105に振り分けられて集積される。包装対象以外の金種の硬貨は、選別収納箱19に振り分けられて収納される。金種が識別不能な損貨は、リジェクト箱20に振り分けられて収納される。
集積部105は、選別部104によって振り分けられた包装対象金種の硬貨を、所定枚数(たとえば50枚)ずつ柱状に積み重ねる。包装部106は、集積部105によって所定枚数積み重ねられた硬貨を包装して包装硬貨を形成する。包装硬貨シュート部107は、形成された包装硬貨を、金種に応じて、第1収納箱16および第2収納箱17の何れかに振り分ける。また、包装硬貨シュート部107は、包装対象金種の硬貨が、包装硬貨を形成するための枚数の整数倍に満たない場合に、その端数の硬貨を、全て、包装部106から端数収納箱18に振り分ける。
次の金種について包装硬貨を形成する場合、ユーザは、選別収納箱19を抜き取って、選別収納箱19内の硬貨を、再度、投入口13aからホッパー13に投入する。この操作を繰り返すことにより、最初に投入した硬貨の金種のうち、包装硬貨を形成可能な全ての金種について、包装硬貨が形成される。
図3(a)は、硬貨包装装置1の制御系の構成を示すブロック図である。
報知部201は、表示部201aと音声出力部201bとからなっている。表示部201aは、図1に示すタッチパネル15のディスプレイを含む。音声出力部201bは、スピーカを含む。表示部201aに表示される画像および音声出力部201bから出力される音声によって、ユーザに情報が報知される。
入力部202は、図1に示すタッチパネル15のタッチセンサを含む。入力部202は、ユーザからの操作入力を受け付ける。駆動部203は、図2に示す各部および図示しない搬送部を駆動するための駆動源(モータ等)および駆動機構を含む。検出部204は、図2に示す各部および図示しない搬送部に配置されたセンサや、上蓋14の開閉、第1収納箱16、第2収納箱17、端数収納箱18、選別収納箱19およびリジェクト箱20の着脱、投入口13aへの硬貨の投入を検出するセンサ等を含む。また、検出部204は、図2に示す識別部103を含み、各硬貨に対する金種の識別結果を制御部206に送信する。
記憶部205は、ROM、RAM、ハードディスク等の記憶媒体を含み、各部を制御するプログラムを記憶する。また、記憶部205は、各部を制御するためのワーク領域としても利用される。制御部206は、CPU等の演算処理回路を含み、記憶部205に記憶されたプログラムに従って各部を制御する。
図3(b)は、硬貨の包装制御を示すフローチャートである。
ユーザは、図1の投入口13aから多数の硬貨を投入するとともに、タッチパネル15を操作して、包装開始の指示を入力する。こうして、包装制御が開始すると、制御部206は、表示部201aにモード選択画面を表示させる(S11)。これにより、タッチパネル15に、モード選択画面が表示される。
図4(a)は、モード選択画面31の構成を示す図である。
モード選択画面31は、3つのアイコン311〜313を含んでいる。アイコン311は、複数金種包装モードを選択するためのアイコンであり、アイコン312は、単一金種包装モードを選択するためのアイコンである。複数金種包装モードとは、一の金種に対する包装動作が完了した後、端数収納箱18に対する回収操作のための処理が行われることなく、他の金種に対する包装動作のための処理が進められるモードを指す。また、単一金種包装モードとは、各回の包装処理が、それぞれ、個別独立の包装処理となっているモードを指す。アイコン313は、包装制御を終了させるためのアイコンである。ユーザは、アイコン311、312の何れか一方にタッチすることにより、所望の包装モードを選択できる。
なお、本実施形態では、包装制御が開始されるごとに、2つの包装モードの何れか一方をユーザが選択するようにプログラムが構成されているが、予め、2つの包装モードの一方を装置に設定しておき、包装制御が開始されると、その包装モードが定常的に適用されるようにプログラムが構成されてもよい。また、包装モードとして単一金種包装モードがプログラムとして存在しておらず、常に、複数金種包装モードのみが実行される構成であってもよい。
図3(b)に戻り、ステップS11で表示されたモード選択画面31において、ユーザが何れか一方の包装モードを選択すると(S12:YES)、制御部206は、選択された包装モードで、金種の包装を実行する。すなわち、複数金種包装モードが選択された場合(S13:YES)、制御部206は、複数金種包装モードで硬貨の包装を実行する(S14)。また、単一金種包装モードが選択された場合(S13:NO)、制御部206は、単一金種包装モードで硬貨の包装を実行する(S15)。
図4(b)は、複数金種包装モードの制御処理において、最初に表示される初期の金種選択画面32を示す図である。
金種選択画面32は、包装対象金種を選択するための6つのアイコン321〜326と、2つのアイコン327、328を含んでいる。アイコン321〜326には、それぞれ、500円、100円、50円、10円、5円および1円の6種類の金種が割り当てられている。ユーザは、アイコン321〜326の何れか1つにタッチすることにより、所望の包装対象金種を選択できる。アイコン327は、包装動作を開始させるためのアイコンである。アイコン328は、包装制御を終了させるためのアイコンである。
図5は、複数金種包装モードにおける処理を示すフローチャートである。
なお、図5のフローチャートにおいて、1回目のステップS104、105による包装動作が、特許請求の範囲に記載の第1の包装動作に対応する。また、2回目移行のステップS104、105による包装動作が、特許請求の範囲に記載の第2の包装動作に対応する。
制御部206は、まず、図4(b)に示す金種選択画面32を表示部201aに表示させる(S101)。これにより、タッチパネル15に、金種選択画面32が表示される。これを受けて、ユーザが所望の金種を選択すると(S102)、制御部206は、選択された金種の包装に適するように、図2に示す選別部104、集積部105、包装部106および包装硬貨シュート部107の設定を調整する(S103)。その後、制御部206は、包装対象金種に対する包装処理を実行する(S104)。
たとえば、包装対象金種が100円である場合、投入口13aに投入された硬貨のうち100円硬貨のみが、図2の集積部105に送られる。100円以外の金種の硬貨は、選別収納箱19に送られる。集積部105に、所定枚数(たとえば50枚)の100円硬貨が集積されると、包装部106による包装が行われる。こうして形成された包装硬貨が、包装硬貨シュート部107によって、第1収納箱16または第2収納箱17に送られる。
制御部206は、この包装処理を、投入された全ての硬貨について実行する(S105)。制御部206は、たとえば、識別部103が最後に硬貨を識別した後、一定期間が経過することにより、全ての硬貨に対する処理が終了したと判定する。
こうして、全ての硬貨に対する処理が終了すると(S105:YES)、制御部206は、集積部105に集積されている端数の硬貨を端数収納箱18に放出させる(S106)。そして、制御部206は、包装処理を継続するか否かをユーザに問い合わせるための継続受付画面を表示部201aに表示させる(S107)。これにより、タッチパネル15に、継続受付画面が表示される。
図6(b)は、継続受付画面33を示す図である。
継続受付画面33は、各金種の残り枚数を表示するためのコラム331〜336と、2つのアイコン337、338を含んでいる。コラム331〜336には、それぞれ、500円、100円、50円、10円、5円および1円の6種類の金種が割り当てられている。制御部206は、既に包装処理を行った金種に対応するコラムを空白に設定し、未だ包装処理を行っていない金種に対応するコラムに、それぞれ、硬貨の残り枚数を表示させる。各金種の硬貨の残り枚数は、上記のように、図5のステップS104において計数され、記憶部205に保持されている。
ユーザは、コラム331〜336に表示された各金種の残り枚数を参照して、さらに他金種について包装処理を行うべきか否かを判断する。さらに他金種について包装処理を行う必要がないと判断した場合、ユーザは、アイコン338をタッチする。これにより、包装処理が終了する。
他方、ユーザは、残り枚数が、包装に必要な所定枚数を超えている金種があれば、さらに他金種について包装処理を行うべきであると判断する。この場合、ユーザは、アイコン337にタッチする。これにより、包装処理が継続される。
図5に戻り、ユーザが継続受付画面33において、アイコン337にタッチすると(S108:YES)、制御部206は、選別収納箱19に収納されている硬貨を投入口13aに投入することをユーザに促す報知処理を実行する(S109)。
たとえば、制御部206は、ステップS109において、選別収納箱19に収納されている硬貨を投入口13aに投入することをユーザに促す音声を、音声出力部201bに出力させる。あるいは、制御部206は、この音声出力に代えて、あるいは、この音声出力と共に、選別収納箱19に収納されている硬貨を投入口13aに投入することを促す画像や報知文を表示部201aに表示させてもよい。
その後、制御部206は、選別収納箱19が着脱されたか否かを判定する(S110)。ステップS109の報知を受けて、ユーザが、選別収納箱19を抜き取って、選別収納箱19内の硬貨を投入口13aに投入し、再び選別収納箱19を装着する操作を行うと、ステップS110の判定がYESとなる。これにより、制御部206は、処理をステップS101に戻して、他金種に対する2回目の包装処理を実行する。
図6(a)は、他金種包装時にステップS101において表示される金種選択画面32を示す図である。
2回目の包装処理において表示される金種選択画面32も、図4(a)と同様のアイコン群を含んでいる。ただし、2回目の包装処理では、既に包装処理を行った金種のアイコンと、1回目の包装処理時に選別収納箱19に収納された硬貨のうち、包装に必要な所定枚数(たとえば50枚)に硬貨の数が満たない金種のアイコンが、選択不能にグレイアウトされる。
図6(a)の例では、1回目の包装処理の金種が100円であったため、アイコン322がグレイアウトされている。また、1回目の包装処理時に選別収納箱19に収納された500円硬貨の枚数が、包装に必要な所定枚数に満たなかったため、アイコン321がグレイアウトされている。
制御部206は、1回目の包装処理の際に、図5のステップS104において、識別部103による識別結果に基づいて、各金種の硬貨の枚数を計数し、その計数結果を、記憶部205に記憶させる。そして、制御部206は、2回目の包装処理において、記憶部205に記憶された各金種の計数値を参照し、計数値が包装に必要な所定枚数に満たない金種に対応するアイコンを、図6(a)に示す金種選択画面32においてグレイアウトさせる。
したがって、図6(a)に示す2回目の包装処理時の金種選択画面32では、包装が可能な金種のアイコンのみが選択可能となっている。図6(a)に示す例では、50円、10円、5円および1円の各金種が、包装対象金種として選択可能である。これを受けて、ユーザは、選択可能な何れか1つのアイコンにタッチして、次に包装を行うべき金種を指定する。
なお、図6(a)の金種選択画面32において、制御部206は、選択可能な各金種のアイコン323〜326に、各金種の硬貨の枚数を付記して表示するようにしてもよい。たとえば、制御部206は、選択可能な各金種のアイコン323〜326の右側に、各金種の硬貨の枚数を表示させる。こうすると、ユーザは、2回目の包装処理時に投入された各金種の硬貨の枚数を把握でき、次に包装を行うべき金種の選択を円滑に進めることができる。
図5に戻り、制御部206は、2回目の包装処理時における包装対象金種の選択を受け付けると(S102)、この包装対象金種について、ステップS103〜S106の処理を実行する。これにより、包装対象金種の包装硬貨が形成されて、第1収納箱16または第2収納箱17に収納される。また、包装対象金種の端数の硬貨が、端数収納箱18に収納される。さらに、包装対象以外の金種の硬貨が選別収納箱19に収納される。
そして、制御部206は、ステップS107において、図6(b)と同様の継続受付画面33を表示部201aに表示させる。継続受付画面33において、ユーザにより包装処理を継続する指示を受け付けると(S108:YES)、制御部206は、ステップS109、S110の処理を実行する。これにより、1回目の包装処理時と同様、選別収納箱19内の硬貨を再度投入口13aに投入する操作がユーザに促される。これを受けて、ユーザが、選別収納箱19内の硬貨を投入口13aに投入すると、制御部206は、処理をステップS101に戻して3金種目(3回目)の包装処理を実行する。3金種目(3回目)の包装処理は、上記2金種目(2回目)の包装処理と同様である。
他方、継続受付画面33において、ユーザにより包装処理を終了する指示を受け付けると(S108:NO)、制御部206は、表示部201aに、終了画面を表示させる(S112)。これにより、タッチパネル15に、終了画面が表示される。
図7(a)、(b)は、それぞれ、終了操作がなされたときに表示される2つの終了画面(第1終了画面34、第2終了画面35)を示す図である。
終了操作がなされると、まず、タッチパネル15に、図7(a)に示す第1終了画面34が表示される。第1終了画面34は、図6(b)に示すコラム331〜336に対応するコラム341〜346が含まれている。コラム341〜346には、選別収納箱19に収納されている各金種の硬貨の残り枚数が表示される。包装処理が行われた金種のコラムには、枚数が表示されず、代わりに、包装処理が行われたことを示すマーク347、348が表示される。
ユーザは、第1終了画面34を参照することにより、各金種について、包装処理が行われたか否かと、残り枚数を把握できる。その後、ユーザは、アイコン349にタッチする。これにより、制御部206は、第1終了画面34を閉じて、図7(b)に示す第2終了画面35を表示部201aに表示させる。
第2終了画面35には、報知文351と、画像352と、2つのアイコン353、354が含まれている。報知文351には、ユーザに硬貨の回収を促すための文章が表示される。画像352には、硬貨包装装置1の外観図に、回収すべき箱の位置を示す矢印が重ねて表示される。
図7(b)の例では、第1収納箱16、第2収納箱17、端数収納箱18および選別収納箱19の全てが、硬貨の回収対象となっているため、各収納箱の位置に矢印が付記されている。たとえば、第2収納箱17に包装硬貨が収納されていない場合、第2収納箱17に対応する位置の矢印が省略される。また、選別収納箱19に硬貨が収納されていない場合、選別収納箱19に対応する位置の矢印が省略される。この場合、報知文351から、選別収納箱の文字が削除される。
ユーザは、第2終了画面35を参照することにより、硬貨回収の要否と、回収対象の収納箱およびその位置を把握できる。よって、ユーザは、円滑かつ確実に、各金種の硬貨を回収できる。
第1終了画面34に表示を戻したい場合、ユーザは、アイコン353をタッチする。また、第2終了画面35を閉じる場合、ユーザは、アイコン354をタッチする。これにより、図5に示す複数金種包装モードによる処理が終了する。
なお、図5のステップS101で表示される金種選択画面32(図4(b)または図6(a)参照)によって、アイコン328がタッチされた場合も、制御部206は、終了操作がなされたとして(S111:YES)、図7(a)、(b)に示す第1終了画面34および第2終了画面35の表示処理を行う(S112)。このとき表示される第1終了画面34および第2終了画面35も、ステップS108でNOと判定された場合の画面と同様の構成である。
図8は、単一金種包装モードにおける処理を示すフローチャートである。
ステップS201〜S206の処理は、1金種目(1回目)に対して行われる図5のステップS101〜S106の処理と同様である。ステップS201において、制御部206は、図4(b)と同様の金種選択画面32を表示部201aに表示させる。制御部206は、金種選択画面32において選択された金種について、ステップS203〜S206の処理を実行する。これにより、包装対象金種について包装硬貨が形成されて第1収納箱16または第2収納箱17に収納される。また、包装対象金種の端数の硬貨が、端数収納箱18に収納される。
次に、制御部206は、端数収納箱18に端数の硬貨が収納されていることを報知する処理を実行する(S207)。
図9は、ステップS207で表示される端数報知画面36を示す図である。
端数報知画面36は、報知文361と、画像362とを含んでいる。報知文361には、ユーザに端数硬貨の回収を促すための文章が表示される。画像362には、硬貨包装装置1の外観図に、端数収納箱18の位置を示す矢印が重ねて表示される。
ユーザは、端数報知画面36を参照することにより、端数硬貨の回収の要否と、回収対象の端数収納箱18の位置を把握できる。これにより、ユーザは、円滑かつ確実に、端数の硬貨を回収できる。この表示とともに、端数収納箱18に硬貨が収納されていることをユーザに報知する音声や、端数硬貨の回収を促す音声を、音声出力部201bに出力させてもよい。
図8に戻り、その後、制御部206は、ユーザにより端数硬貨の回収操作が実行されるまで(S208)、制御処理を中断する。ステップS207の報知を受けて、ユーザが、端数収納箱18を抜き取って、端数収納箱18内の硬貨を回収し、再び端数収納箱18を装着する操作を行うと、ステップS208の判定がYESとなる。これにより、制御部206は、処理をステップS201に戻す。これにより、図9に示す端数報知画面36に代えて、金種選択画面32が、タッチパネル15に表示される。
なお、この場合に表示される金種選択画面32も、図4(b)に示す金種選択画面32と同様である。すなわち、複数金種包装モードの場合と異なり、既に包装処理を行った金種や、包装に必要な枚数に満たない金種が、図6(a)に示すようにグレイアウトされることはない。つまり、単一金種包装モードでは、各回の包装処理が、初回の包装処理と同様に取り扱われる。単一金種包装モードでは、各回の包装処理が、それぞれ、個別独立の包装処理となっている。
ユーザは、再度、包装処理を行う場合、金種選択画面32(図4(b)参照)において、所望の金種に対応するアイコン321〜326およびアイコン327にタッチする。これにより、制御部206は、ステップS202以降の処理により、ユーザが選択した金種に対する包装処理を実行する。
他方、包装処理を終了する場合、ユーザは、金種選択画面32(図4(b)参照)において、アイコン328にタッチする。これにより、制御部206は、包装処理の終了操作がなされたと判定し(S209)、包装処理を終了する。この場合、制御部206は、図7(b)に示すような終了画面を表示部201aに表示させ(S210)、第1収納箱16および第2収納箱17から包装硬貨を回収するようユーザに指示して処理を終了する。
<実施形態の効果>
本実施形態によれば、以下の効果が奏され得る。
(1)図5に示す複数金種包装モードでは、一の金種に対する包装動作(ステップS104、S105)が完了した後、端数収納箱18に対する回収操作のための処理、すなわち、図8に示すステップS207、208の処理が行われることなく、他の金種に対する包装動作のための処理が進められる。このため、ユーザは、複数の金種が混在した状態で投入口13aに硬貨を投入した場合に、1つの金種に対する包装動作が完了するごとに、逐一、端数収納箱18から端数の硬貨を回収する操作を強要されることがなく、そのまま次の金種に対する包装へと作業を進めることができる。よって、円滑かつ簡便に、各金種の包装を行うことができる。
(2)図6(a)に示すように、所定枚数以上の硬貨が揃っている金種が、次の包装対象の候補としてユーザに提示される。このため、ユーザは、所望の順序で包装対象の金種を選びながら、各金種の包装を進めることができる。
(3)図6(b)に示すように、一の金種に対する包装動作を完了した後、選別収納箱19に収納されている硬貨の枚数が、金種ごとに表示される。これにより、ユーザは、各金種の残存枚数を把握できるため、以降の操作において、たとえば、最も多く硬貨が残存する金種から順番に包装処理を進めるといった対応をとることができる。よって、ユーザは、より効率的に、各金種に対する包装を進めることができる。
(4)図6(b)に示すように、一の金種に対する包装動作を完了した後、次の包装動作を行うか否かの問い合わせがなされる。よって、ユーザは、各金種に対する包装動作を任意のタイミングで終了させることができる。たとえば、ユーザは、投入した硬貨の金種が何種類であるかを予め把握しているような場合に、適するタイミングで円滑に、包装動作を終了させることができる。
(5)図7(b)に示すように、包装動作を終了させる指示がユーザにより入力された場合に、端数収納箱18に端数の硬貨が収納されていることが表示される。よって、ユーザは、端数収納箱18に収納された端数硬貨を、より確実に回収することができる。このとき、併せて、第1収納箱16、第2収納箱17および選別収納箱19にそれぞれ硬貨が収納されていることが表示される。よって、ユーザは、これらの収納箱に収納された硬貨を、より確実に回収することができる。また、硬貨の回収が必要な収納箱が画像上で指し示されるため、ユーザは、回収操作を円滑に進めることができる。
(6)図4(a)に示すように、制御モードとして、複数の金種に対して包装動作を実行する複数金種包装モードと、単一の金種に対して包装動作を実行する単一金種包装モードとが、選択可能となっている。このため、ユーザは、適宜、何れか一方の制御モードを用いて硬貨の包装を進めることができる。ここで、複数金種包装モードを用いる場合、ユーザは、上記のように、複数の金種が混在した状態で硬貨を投入口13aに投入した場合に、1つの金種に対する包装動作が完了するごとに、逐一、端数収納箱18から端数の硬貨を回収する操作を強要されることがなく、そのまま次の金種に対する包装を進めることができる。また、単一金種包装モードを用いる場合、ユーザは、各金種に対する包装ごとに端数収納箱18にアクセスして、他の金種の硬貨が混ざっていない状態の、単一金種の端数硬貨を確実に回収できる。
(7)図8のステップS208に示すように、単一金種包装モードでは、端数収納箱18に対してユーザが回収操作を行うまで、処理が中断される。したがって、ユーザは、一の金種に対する包装動作が終了した後、次の金種に対する包装へと移行するために、必ず端数収納箱18にアクセスする必要が生じる。このため、ユーザは、より確実に、端数収納箱18から端数の硬貨を回収し得る。
(8)図9に示すように、単一金種包装モードでは、一の金種に対する包装動作が終了すると、端数報知画面36がタッチパネル15に表示されて、端数収納箱18に端数の硬貨が収納されていることがユーザに報知される。このため、ユーザは、確実に、包装対象金種のみからなる端数硬貨を回収できる。また、端数の硬貨が収納されている端数収納箱18が画像上で指し示されるため、不慣れなユーザであっても円滑に、端数硬貨の回収操作を進めることができる。
<変更例1>
図10は、変更例1に係る、複数金種包装モードにおける処理を示すフローチャートである。
図10に示すフローチャートは、図5に示すフローチャートのステップS107、S108が省略され、ステップS121、122が追加されている。図10に示すフローチャートにおいて、ステップS121、122以外のステップでは、図5に示すフローチャートの対応するステップと同様の処理が行われる。
変更例1では、一の金種に対する包装動作が完了して、端数の硬貨が端数収納箱18に放出されると(S106)、選別収納箱19中に収納されている硬貨の金種に、包装可能な金種があるか否かが判定される(S121)。すなわち、ステップS121において、制御部206は、記憶部205に記憶されている各金種の硬貨の枚数を参照し、硬貨の枚数が包装に必要な所定枚数(たとえば50枚)以上の金種が存在するか否かを判定する。そして、制御部206は、枚数が所定枚数以上の金種を、包装可能な金種と判定する。
包装可能な金種がない場合(S121:NO)、制御部206は、処理をステップS112に進めて、終了画面(図7(a)、(b)参照)を表示させ、その後、包装処理を終了する。また、包装可能な金種がある場合(S121:YES)、制御部206は、処理をステップS108に進めて、選別収納箱19に収納されている硬貨を投入口13aに投入することをユーザに促す。これに応じて、ユーザが、選別収納箱19内の硬貨を投入口13aに投入する操作を行うと(S110:YES)、制御部206は、次に包装すべき金種を設定する(S122)。
ステップS122において、制御部206は、たとえば、記憶部205に記憶されている各金種の硬貨の枚数を参照し、硬貨の枚数が包装に必要な所定枚数(たとえば50枚)以上の金種(包装可能な金種)のうち、最も枚数が多い金種を、次の包装対象の金種に設定する。なお、ステップS122において、他の方法により、次の包装対象の金種が設定されてもよい。たとえば、予めユーザが設定した順序に従って次の包装対象金種が設定されてもよく、あるいは、デフォルトで設定された順序に従って次の包装対象金種が設定されてもよい。
変更例1の処理によれば、一の金種に対する包装動作を完了した時点で選別収納箱19に包装に必要な所定枚数以上の硬貨が収納されている金種が存在する場合に(S121:YES)、次に包装されるべき金種が自動で設定されて(S122)、次の包装動作のための処理が進められる。このため、ユーザは、包装対象の金種を特に指定せずとも、選別収納箱19に収納されている硬貨を投入口13aに投入する処理を繰り返すことにより、各金種に対する包装を進めることができる。よって、ユーザは、より簡便かつ円滑に、各金種の包装を行うことができる。
また、ステップS122において、選別収納箱19に所定枚数以上の硬貨が収納されている金種のうち硬貨の数が最も多い金種が次の包装対象金種に設定される。このため、次の包装対象硬貨に対する包装動作が完了した後に、選別収納箱19に残存する硬貨の枚数を、より少なくすることができる。このため、ステップS104、S105の包装動作を繰り返して各金種に対する包装を行う場合に、硬貨の総流動枚数をより少なくすることができる。よって、より効率的に、各金種に対する包装を進めることができる。
また、ユーザにより終了操作が行われない限り、選別収納箱19に所定枚数以上の硬貨が収納されている金種が存在しなくなるまで(S121:NO)、包装動作のための処理が繰り返し実行される。よって、ユーザは、投入された包装可能な全ての金種の硬貨に対して円滑に包装動作を進めることができる。
また、選別収納箱19に所定枚数以上の硬貨が収納されている金種が存在しなくなった場合(S121:NO)、図7(b)に示す終了画面が表示されて、画面端数収納箱18に端数の硬貨が収納されていることがユーザに報知される。このため、ユーザは、一連の操作が終了した後、端数収納箱18に収納されている端数の硬貨を、円滑かつ確実に、回収することができる。
<変更例2>
図11は、変更例2に係る、複数金種包装モードにおける処理を示すフローチャートである。
図11のフローチャートでは、図10のフローチャートのステップS122がステップS123に置き換えられている。図11のフローチャートにおけるその他のステップは、図10のフローチャートと同様である。
すなわち、変更例2では、制御部206が次の包装対象金種を設定する処理に代えて、ステップS123において、一旦、ユーザに、次の包装対象金種として選択可能な金種が提示される。
図12は、ステップS123において提示される金種選択画面37を示す図である。
金種選択画面37は、アイコン371a〜377aと、コラム371b〜376bを含んでいる。アイコン371a〜376aは、それぞれ、500円、100円、50円、10円、5円および1円に対応付けられている。コラム371b〜376bには、左側の金種の残存枚数が表示される。アイコン377aは、包装処理を終了させるためのアイコンである。
アイコン371a〜376aのうち、既に包装処理を行った金種のアイコンと、1回前の包装処理時に選別収納箱19に収納された硬貨のうち、包装に必要な所定枚数(たとえば50枚)に硬貨の数が満たない金種のアイコンは、選択不能にグレイアウトされる。また、コラム371b〜376bのうち、グレイアウトされずに選択可能なアイコンの右側のコラムに対して、硬貨の残り枚数が表示され、その他のアイコンは、空白に設定される。
図12の例では、50円と10円の各金種が、次の包装対象金種として選択可能である。また、50円と10円の金種にそれぞれ対応づけられたコラム373b、374bに、これら金種の残存枚数、すなわち、選別収納箱19に収納されている硬貨の枚数が表示されている。たとえば、ユーザがアイコン373aにタッチすると、次の包装対象金種が50円に設定される。これにより、図11のステップS102の判定がYESとなる。その後、制御部206は、選択された包装対象金種について、ステップS103以降の処理を実行する。
変更例2の処理によれば、一の金種に対する包装動作が完了した後に、次の包装対象硬貨をユーザが指定する必要があるため、変更例1の処理に比べると、ユーザにやや手間がかかることになる。しかし、このとき必要な操作は、図12に示す金種選択画面37において、選択可能な包装対象金種の候補を単にタッチすることのみであるため、ユーザにおいて、さほど煩雑な手間となることはない。
その一方で、変更例2によれば、ユーザが所望する金種を次の包装対象硬貨として選択することができる。よって、ユーザは、自身が所望する順番で、包装処理を円滑に進めることができる。
なお、他金種について包装処理を行う必要がないと判断した場合、ユーザは、アイコン377aをタッチする。これにより、図11のステップS111の判定がYESとなって、包装処理が終了する。
<その他の変更例>
硬貨包装装置1の構成は、必ずしも、図1に示す構成に限られるものではない。たとえば、各収納箱の配置位置は、図1に示す位置から適宜変更可能である。また、各収納箱の着脱方向は、必ずしも、上記実施形態で示した方向でなくてもよい。また、第1収納箱16および第2収納箱17は、必ずしも、硬貨包装装置1に対して着脱可能でなくてもよく、包装硬貨を回収可能に構成されればよい。同様に、端数収納箱18も、端数硬貨を回収可能に構成されれば、他の構成であってもよい。包装硬貨を収納する収納箱の数は、必ずしも、2つでなくともよく、他の数であってもよい。
また、上記の実施形態においては、S101、S102にて包装金種を選択しているが、投入口13aに投入された硬貨のうち、識別部103が最初に識別した金種を包装対象金種とすることとしてもよい。
この他、本発明の実施形態は、特許請求の範囲に記載の範囲で適宜変更可能である。
1 硬貨包装装置
13 ホッパー
13a 投入口
15 タッチパネル
18 端数収納箱(端数収納部)
19 選別収納箱(選別収納部)
103 識別部
105 集積部
106 包装部
201 報知部
201a 表示部
201b 音声出力部
202 入力部
206 制御部

Claims (8)

  1. 複数の硬貨を投入可能な投入口と、
    前記投入口に投入された前記硬貨を識別するための識別部と、
    前記識別部により識別された包装対象金種の硬貨を所定枚数ずつ集積する集積部と、
    前記集積部に集積された前記所定枚数の前記硬貨を包装する包装部と、
    前記識別部により識別された前記包装対象金種の硬貨のうち前記所定枚数に満たなかった端数の硬貨を収納する端数収納部と、
    前記識別部により識別された包装対象以外の金種の硬貨を収納する選別収納部と、
    情報を報知するための報知部と、
    操作入力を受け付けるための入力部と、
    硬貨の包装処理を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、一の金種に対する第1の包装動作を完了した後、前記端数収納部に対する回収操作のための処理を行うことなく、前記選別収納部に収納されている他の金種の硬貨に対する第2の包装動作のための処理を進める、
    ことを特徴とする硬貨包装装置。
  2. 前記制御部は、第1の包装動作を完了した後、前記選別収納部に前記所定枚数以上の硬貨が収納されている金種を包装対象金種の候補として前記報知部に報知させ、前記入力部を介して一の前記候補が選択された場合に、選択された前記候補の金種に対して前記第2の包装動作を実行する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の硬貨包装装置。
  3. 前記制御部は、前記第1の包装動作を完了した時点で前記選別収納部に前記所定枚数以上の硬貨が収納されている金種が存在する場合に、自動で、前記第2の包装動作のための処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の硬貨包装装置。
  4. 前記制御部は、前記選別収納部に前記所定枚数以上の硬貨が収納されている金種のうち硬貨の数が最も多い金種に対して、前記第2の包装動作を実行する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の硬貨包装装置。
  5. 前記制御部は、前記入力部を介して包装動作を終了させる指示が入力された場合に、前記報知部に、前記端数収納部に前記端数の硬貨が収納されていることを報知させる、
    ことを特徴とする請求項1ないし4の何れか一項に記載の硬貨包装装置。
  6. 前記制御部は、前記選別収納部に前記所定枚数以上の硬貨が収納されている金種が存在しなくなった場合に、前記報知部に、前記端数収納部に前記端数の硬貨が収納されていることを報知させる、
    ことを特徴とする請求項1ないし4の何れか一項に記載の硬貨包装装置。
  7. 前記制御部は、制御モードとして、複数の金種に対して包装動作を実行する複数金種包装モードと、単一の金種に対して包装動作を実行する単一金種包装モードと、を備え、
    前記複数金種包装モードでは、前記第1の包装動作を完了した後、前記端数収納部に対する回収操作のための処理を行うことなく、前記第2の包装動作のための処理を進め、
    前記単一金種包装モードでは、前記第1の包装動作を完了した後、前記端数収納部に対する回収操作のための処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項1ないし6の何れか一項に記載の硬貨包装装置。
  8. 前記回収操作のための処理は、前記報知部に、前記端数収納部に前記端数の硬貨が収納されていることを報知させる処理を含む、
    ことを特徴とする請求項1ないし7の何れか一項に記載の硬貨包装装置。
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