JP2018110334A - ファクシミリ装置、ファクシミリシステム、制御方法、及びプログラム - Google Patents

ファクシミリ装置、ファクシミリシステム、制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】それぞれのユーザに対して誤送信をすることなく、FAX送信を容易に行うことができるファクシミリ装置、ファクシミリシステム、制御方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】複合機104からFAX送信指示がなされると、送信先の複合機106に対して送信先・元のFAX番号が入力された個別ユーザ宛のメールを送信する。複合機106は、自身のFAX番号とメールの送信先のFAX番号とを比較し、一致すれば、ワンタイムパスワードを生成して、当該メールアドレスとワンタイムパスワードを記憶しておき、メールの複合機104のFAX番号でFAX通信を開始して、ワンタイムパスワードを送信し、複合機104では、ワインタイムパスワードを含むFAXデータを複合機106へ送信すると、複合機106ではワンタイムパスワードに対応するメールアドレスに紐付けて受信したFAXデータを保管する。
【選択図】図14

Description

本発明は、ユーザ個別にファクシミリ送信を行う送信制御に関する。
FAX(以下、FAX)機能を持つ機器は、ビジネスで利用される場合、会社のフロアに置かれて複数の人や部署で共有し、同一の1つのFAX番号で送受信する事が多い。
このようなFAX受信機を共有して使用する状況下においては、個人宛のFAXを送受信したい場合であっても、受信したFAX原稿が受取人以外の目に触れる事があり、受取人を指定したFAX送信が行えないという課題がある。
また、FAXを受信すると、トレイに受信したドキュメントがプリントされるが、このプリント物は即座に取り上げられることはなく、暫くはトレイに放置される事もあり、セキュリティ上好ましくない。さらに、他人や他部署宛の受信物を誤って取ってしまう、誤取得といった問題も起きる。
そこで、PB信号を使って送信側が受信側に識別番号を送信して受信側がFAXを振り分ける仕組みについて開示されている(特許文献1参照)。
FAXに含まれるメッセージ情報を文字認識して受信側がFAXを振り分ける仕組みについて開示されている(特許文献2)。
FAXを受信した後に、受信側が送信側に識別番号を要求し、送信側が受け取った識別番号を使って振り分ける仕組みについて開示されている(特許文献3参照)。

特開平10−322538号公報・ 特開平10−13592号公報・ 特開平3−289756号公報
特許文献1及び特許文献2に記載の発明は、FAXに含まれる情報を使って受信側が自動振り分けをする仕組みが記載されている。
しかし、送信時に入力する識別番号を送信側が入力するという仕組みであるため、受信側が振り分けを行えない識別番号を誤って送信者が入力してしまうと、受信側は振り分けが出来ない、という課題がある。
また、特許文献3に記載の発明は、受信側がFAXを受け取った後に、送信元に識別番号を問い合わせる仕組みであるが、送信者側が識別番号を正しく入力したとしてもFAX番号を誤って送信者が入力してしまうと、本来の受信者に届ける事が出来ない、という課題がある。
そこで、本発明では、それぞれのユーザに対して誤送信をすることなく、FAX送信を容易に行うことができるファクシミリ装置、ファクシミリシステム、制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、ユーザごとのファクシミリデータを参照するファクシミリ装置であって、ユーザの宛先情報とファクシミリ番号とを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信したファクシミリ番号が自身のファクシミリ番号である場合、前記受信手段によって受信した宛先情報から特定されるユーザの特定情報を送信先へ送信する送信手段と、前記送信手段によって送信された特定情報を含むファクシミリデータを受信するファクシミリ受信手段と、前記ファクシミリ受信手段によって受信したファクシミリデータと特定情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、それぞれのユーザに対して誤送信をすることなく、FAX送信を容易に行うことができる、という効果を奏する。
FAXシステムの概略構成の一例を示す構成図である。 メールサーバーに適用可能な情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 複合機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 入力画面の構成を示す構成図である。 印刷指示画面の構成を示す構成図である。 原稿管理テーブルの構成を示す構成図である。 ユーザテーブルの構成を示す構成図である。 送信元管理テーブルの構成を示す構成図である。 複合機間で送受信されるメールのイメージ図である。 複合機間で送受信されるFAX原稿のイメージ図である。 複合機間で送受信されるFAX原稿のイメージ図である。 FAX保管テーブルの構成を示す構成図である。 FAX個別送信処理を示すフローチャートである。 FAX個別送信処理を示すフローチャートである。 FAXデータの印刷処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、メールサーバー及び複合機(ファクシミリ装置)を含むファクシミリ(以下、FAX)システムの概略構成を示す構成図である。
メールサーバー100と102には、メール転送サービスがインストールされており、複合機104、106から送信されたメールは、SMTPプロトコルに従い、他のメールサーバーへ転送する事ができる。
複合機104と複合機106とは、LANまたはインターネット回線に繋がっていて、メールサーバー100、102とSMTPプロトコルによるメール送信が行える。
また、複合機104と複合機106とは電話回線網に繋がっており、ファクシミリ(以下、FAX)を送受信する事ができる。
なお、メールサーバー100、102の機能が一つの装置上で実現されている構成も本発明に含まれる。
以下、図2を用いて、図1に示したメールサーバー100、102に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成について説明する。
図2は、図1に示したメールサーバー100、102に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバー或いは各PCの実行する機能を実現するために必要は後述する各種プログラム等が記憶されている。
203はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
また、205は入力コントローラで、入力デバイス209からの入力を制御する。入力デバイス209としては、キーボード、タッチパネル、マウス等のポインティングデバイス等が挙げられる。
なお、入力デバイス209がタッチパネルの場合、ユーザがタッチパネルに表示されたアイコンやカーソルやボタンに合わせて押下(指等でタッチ)することにより、各種の指示を行うことができることとする。
また、タッチパネルは、マルチタッチスクリーンなどの、複数の指でタッチされた位置を検出することが可能なタッチパネルであってもよい。
206はビデオコントローラで、ディスプレイ210等の表示機への表示を制御する。なお、ディスプレイ210は、CRT、液晶ディスプレイ等の表示機のことを指す。
または、その他の表示機であってもよい。なお、本体と一体になったノート型パソコンのディスプレイも含まれるものとする。
外部出力装置はディスプレイに限ったものははく、例えばプロジェクタであってもよい。また、前述のタッチ操作を受け付け可能な装置については、入力デバイス209を提供する。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。
207はメモリコントローラで、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HDD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
208は通信I/Fコントローラで、ネットワークを介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォント展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上での表示を可能としている。
また、CPU201は、ディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、ROM202あるいは外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
次に、図3を用いて、図1に示した複合機104、106を制御するコントローラユニットのハードウェア構成について説明する。
図3は、図1に示した複合機104、106のコントローラユニットのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3において、316はコントローラユニットで、画像入力デバイスとして機能するスキャナ部314や、画像出力デバイスとして機能するプリンタ部312と接続する一方、LANや公衆回線(WAN)(例えば、PSTNまたはISDN等)と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行う。
コントローラユニット316において、301はCPUで、システム全体を制御するプロセッサである。302はRAMで、CPU301が動作するためのシステムネットワークメモリであり、プログラムを記録するためのプログラムメモリや、画像データを一時記録するための画像メモリでもある。
303はROMで、システムのブートプログラムや各種制御プログラムが格納されている。304はハードディスクドライブ(HDD)で、システムを制御するための各種プログラム、画像データ等を格納する。
307は操作部インタフェース(操作部I/F)で、操作部308とのインタフェース部であり、操作部308に表示する画像データ、例えば図4に示すFAX番号とメールアドレスを入力するための入力画面400や図5に示す個人宛に届いたFAXの印刷指示を行うための印刷指示画面500を操作部308に対して出力する。
図4は、本発明のFAXシステムにおけるFAX番号とメールアドレスを入力する入力画面400の一例を示す図である。
入力画面400は、複合機104または106で原稿を読み込んだ際に表示され、入力画面400は、FAX番号、メールアドレスの入力が可能である。
図5は、本発明のFAXシステムにおける個人宛に届いたFAXの印刷指示を行うための印刷指示画面500の一例を示す図である。
印刷指示画面500は、複合機104または106でFAXを受信している場合に、ICカード認証またはキーボードを使ったユーザ認証で個人を特定する処理を行った後に、当該ユーザ宛に送信されたFAXが表示される。
また、操作部I/F307は、操作部308から本システム使用者が入力した情報(例えば、FAX番号等)をCPU301に伝える役割をする。
なお、操作部308はタッチパネルを有する表示部を備え、該表示部に表示されたボタンを、ユーザが押下(指等でタッチ)することにより、各種指示を行うことができる。
305はネットワークインタフェース(Network I/F)で、ネットワーク(LAN)に接続し、データの入出力を行う。306はモデム(MODEM)で、公衆回線に接続し、FAXの送受信等のデータの入出力を行う。
318は外部インタフェース(外部I/F)で、USB、IEEE1394、プリンタポート、RS−232C等の外部入力を受け付けるI/F部であり、本実施形態においては認証で必要となるICカードの読み取り用のカードリーダ319が外部I/F318に接続されている。
そして、CPU301は、この外部I/F318を介してカードリーダ319によるICカードからの情報読み取りを制御し、該ICカードから読み取られた情報を取得可能である。以上のデバイスがシステムバス309上に配置される。
320はイメージバスインタフェース(IMAGE BUS I/F)であり、システムバス309と画像データを高速で転送する画像バス315とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。
画像バス315は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。画像バス315上には以下のデバイスが配置される。
310はラスタイメージプロセッサ(RIP)で、例えば、PDLコード等のベクトルデータをビットマップイメージに展開する。311はプリンタインタフェース(プリンタI/F)で、プリンタ部312とコントローラユニット316を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。また、313はスキャナインタフェース(スキャナI/F)で、スキャナ部314とコントローラユニット316を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
317は画像処理部で、入力画像データに対し補正、加工、編集を行ったり、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。また、これに加えて、画像処理部317は、画像データの回転や、多値画像データに対してはJPEG、2値画像データはJBIG、MMR、MH等の圧縮伸張処理を行う。
スキャナ部314は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサで走査することで、ラスタイメージデータとして電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダのトレイにセットし、装置使用者が操作部308から読み取り起動指示することにより、CPU301がスキャナ部314に指示を与え、フィーダは原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
プリンタ部312は、ラスタイメージデータを用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、CPU301からの指示によって開始する。なお、プリンタ部312には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセットがある。
操作部308は、LCD表示部を有し、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報を操作部I/F307を介してCPU301に伝える。また、操作部308は、各種操作キーとして、例えば、スタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキー等を備える。
ここで、操作部308のスタートキーは、原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スタートキーの中央部には、緑と赤の2色LEDがあり、その色によってスタートキーが使える状態にあるかどうかを示す。また、操作部308のストップキーは、稼働中の動作を止める働きをする。また、操作部308のIDキーは、使用者のユーザIDを入力する時に用いる。リセットキーは、操作部からの設定を初期化する時に用いる。
カードリーダ319は、CPU301からの制御により、ICカード(例えば、ソニー社のフェリカ(FeliCa)(登録商標))内に記憶されている情報を読み取り、該読み取った情報を外部I/F318を介してCPU301へ通知する。
以上のような構成によって、複合機104、106は、スキャナ部314から読み込んだ画像データをLAN上に送信したり、LANから受信した印刷データをプリンタ部312により印刷出力することができる。
また、スキャナ部314から読み込んだ画像データをモデム306により、公衆回線上にFAX送信したり、公衆回線からFAX受信した画像データをプリンタ部312により出力することできる。
図6は、One Time PasswordとFAX番号とスキャンして得られた原稿データを一意に紐づける原稿管理テーブルであり、複合機104のHDD304にあって、One Time PasswordとFAXの宛先として指定された送信先のFAX番号、スキャン原稿データのファイル名(またはファイルの実データファイル)からなる。
図7は、ユーザIDとICカード番号とメールアドレスを一意に紐づけるユーザテーブルであり、複合機106のHDD304にあって、ログインした時のユーザIDやユーザ認証として使われたICカードの番号、ユーザ個人のメールアドレスを紐付けるテーブルである。
図8は、One Time Passwordと、送信元のFAX番号と、宛先メールアドレスとを一意に紐づける送信元管理テーブルであり、複合機106のHDD304にあって、One Time PasswordとFAXを送信してきた送信元のFAX番号と、宛先として指定してきた宛先メールアドレスを紐づけるテーブルである。
宛先メールアドレスは、対象のユーザを認識する事が出来ればよいので、図7のユーザテーブルに基づき、ユーザIDやICカード番号であってもよい
図9は、複合機から送信するメールのイメージ図である。メールヘッダー部(送信日時、TO、CC、FROM、Subject等)は一般的なE−Mailのフォーマットである。
メールの本文(Bpdy部)には、送信元複合機が生成したOne Time Password、送信先のFAX番号、送信元のFAX番号が含まれている。
図10は、複合機から送信するFAX原稿のイメージである。本FAX原稿は、複合機が生成しているOne Time Passwordを通知する事を目的としており、送られるデータ(本文)の一部に複合機104のOne Time Passwordと相手先から届いた複合機106のOne Time Passwordが含まれている。
また、この形態はFAXによる応答を行う事でFAXの発信元を相手に通知する事ができるため、FAX番号を含めていないが、このFAXは、メールで代用することも可能であり、その場合は、複合機106のOne Time Passwordと複合機106のOne Time Password以外に複合機106のFAX番号をメールのデータ部に含ませることで、FAX番号の通知を行う事も可能である。
図11は、複合機104から複合機106へ送信するFAX原稿のイメージである。このFAX原稿には、複合機106のOne Time Passwordのデータと複合機104でスキャンを行った原稿イメージが含まれる。
次に図13及び図14に示すフローチャートを用いて、本発明の実施形態におけるFAX個別送信処理について説明する。
ステップS100では、ユーザが複合機104のスキャナ部314を使いFAX送信する原稿を読み取る。
読み取った原稿はスキャナI/F313を経由して317画像処理部に送られる画像処理が行われた画像データはHDD304に保存される。
保存先のパスはROM303に保持されていて、CPU301は保存している画像データを取得可能である。
ステップS101では、操作部308に入力画面400が表示される。ユーザは、入力画面400に対して送信先のFAX番号とメールアドレスを入力する。入力が完了したら送信ボタンを押下する。
ステップS102では、CPU301にてOne Time Passwordを生成する。One Time PasswordはUUID(Universally Unique Identifier)などのようなIDを一意に識別する事が可能な文字列であればよく、以降も同様に一意な識別子として扱う。
ステップS103では、ステップS100において保存した画像データ、ステップS101においてユーザから入力されたFAX番号、ステップS102において生成されたOne Time Passwordを原稿管理テーブルに登録する。
ステップS104では、ステップS101において入力画面400に対して入力されたメールアドレスに対して、図9に示すメールを送信する。
メールの本文には、ステップS102において生成された複合機104のOne Time Passwordと複合機104のFAX番号、複合機106のFAX番号が含まれている。
ステップS104では、送信されたメールはメールサーバー100に転送されたのち、一般的なSMTPプロトコルを利用したメール送信の仕組みに従い、宛先のメールサーバー102へ配信される。
メールサーバー102は宛先メールアドレスの配信先である複合機106にメールを配信する。
ステップS105では、複合機106が、ステップS104において送信されたメールを受信する。
ステップS106では、複合機106が、ステップS105において受信したメールのBody部を解析する。
ステップS107では、ステップS106において読み込んだ本文を走査し、複合機104のOne Time Password、複合機106のFAX番号、複合機104のFAX番号の文字列を探しそれぞれの値を取得する。
ステップS108では、ステップS107で取得した値のうち、複合機106のFAX番号が、複合機106の筐体に登録されている自身のFAX番号と一致するか確認する。
FAX番号が一致する場合には、ステップS201へ進め、FAX番号が一致しない場合には、ステップS109へ進む。
ステップS109では、メールから取得したFAX番号と複合機106のFAX番号が一致しなかったため、送信元にエラーメールを作成し通知する。
ステップS110では、複合機104が、複合機106から送信されたエラーメールを受信する。
ステップS111では、ステップS104において行ったメールの送信結果がエラーであったことを受信したため、複合機104の操作部308にエラー情報を表示する
ステップS201では、複合機106において、One Time Passwordを新たに生成する。尚、One Time Passwordに限らず、宛先メールアドレスから特定されるユーザを特定するための情報であっても良い。
ステップS202では、複合機106において、ステップS201において生成した複合機106のOne Time Password、ステップS105において受信したメールに記述されている複合機104の送信元FAX番号、ステップS105において受信したメールの宛先メールアドレスを送信元管理テーブルに保存する。
ステップS203では、複合機106において、FAX送信用のデータを生成する。原稿には、複合機106のFAX番号、複合機104のOne Time Password、複合機106のOne Time Passwordが含まれる。
ステップS204では、ステップS203において作成したFAXデータを複合機106から複合機104に送信する。
なお、本実施例では、FAXデータを複合機106から複合機104に送信しているが、この処理は、メールを使った通知でもよい。
ステップS205では、ステップS204において送信されたFAXデータを複合機104で受信する。
ステップS206では、ステップS205において受信したFAXデータの原稿をOCR処理し、FAX原稿に含まれる情報(複合機106のFAX番号、複合機104のOne Time Password、複合機106のOne Time Password)を取得する。メールを使って通知された場合であれば、そのBody部を解析して、これらの情報を取得する。
ステップS207では、ステップS206において取得した複合機104のOne Time Passwordが含まれているか判断する。
One Time Passwordが含まれている場合には、ステップS208へ進み、複合機104のOne Time Passwordが無い場合には、ステップS211へ進む
ステップS208では、複合機104の原稿管理テーブルの複合機104のOne Time Passwordに対して、ステップS207において取得した複合機104のOne Time Passwordの文字列を検索する。
一致するOne Time Passwordが原稿管理テーブルに存在した場合、ステップS209へ進み、該当する文字列が無い場合は、ステップS211へ進む。
ステップS209では、ステップS208において検索されたレコードに含まれる送信先FAX番号とステップS205において受信したFAXの発信元のFAX番号が一致するか確認する。
ここで、FAX番号が一致している場合は、宛先の複合機が正しく、FAXを送ってもよい事の確認にもなるため、ステップS210へ進む。FAX番号が一致していない場合には、本来送ろうとしたFAXの宛先ではないため、ステップS211へ進む。
ステップS210では、複合機104の原稿管理テーブルを検索し、ステップS208においてOne Time Passwordが一致したレコードに含まれるスキャン原稿データを取得する。
ステップS212では、複合機104では、複合機106に対してFAX送信をする。送信に使うFAX番号は、ステップS209において取得したFAX番号を使用し、送信する原稿データは、ステップS210において取得した原稿を使用する。
また、送信する際に、FAX原稿の一部には、ステップS205において受信した複合機106のOne Time Passwordを含めて送信する(図11参照)。
ステップS211では、FAXの送信が失敗した旨を操作部308へ表示する。
ステップS213では、複合機106において複合機104から送信されたFAXを受信する。
ステップS214では、複合機106において、ステップS213において受信したFAXの原稿をOCR読み込みする。
ステップS215では、複合機106において、ステップS214において受信したFAXの原稿に含まれている複合機106のOne Time Passwordと、送信元管理テーブルに含まれる複合機106のOne Time Passwordが一致するか確認する。一致しない場合には、本処理を終了し、一致する場合は、ステップS216へ進む。
ステップS216では、ステップS215で使用した複合機106のOne Time Passwordを使用して、送信元管理テーブルを検索する。一致するレコードを見つけたら該当するレコードの宛先メールアドレスを取得する。
ステップS217では、ステップS213において受信したFAXのデータファイルとステップS216において取得した宛先メールアドレスを紐づけて図12に示す複合機106のFAX原稿を保存するFAX保管テーブルに保存する。
FAX保管テーブルは、宛先メールアドレスと、受信したFAXデータとを対応付けて記憶するテーブルである。
図15に示すフローチャートを用いて、FAXデータの印刷処理に関して説明する。
ステップS301では、複合機106に対して、例えば、利用者A(ユーザID:UserA、ICカード番号:a0000001、メールアドレス:userA@example.com)が複合機106にログインを行う。
ログインは、ICカードなどを利用した認証方法やソフトウェアキーボードを利用した認証などが使われる。
複合機へのログインを行うと、以降の複合機を利用する操作については、該当のユーザ情報を使って複合機の操作を行うことができる。
例えば、利用者のメールアドレスをユーザテーブルから取得することができる。ユーザテーブルは、複合機のHDD304内に含まれるケースや外部の認証サーバー上に保有することもある。
ステップS302では、複合機106のHDD304内に含まれるFAX保管テーブルに対して、ステップS301において取得したUserAのメールアドレスuserA@example.comを検索する。該当するFAX受信データが存在する場合、ステップS303へ進み、該当の受信データが存在しない場合は、ステップS304へ進む。
ステップS303では、ユーザの操作により、操作部308に印刷指示画面500を表示する。
ここで、もし、ステップS302において、UserAあてのFAXデータがある場合には、対象のFAXデータが印刷指示画面500に表示される。ここで、印刷したいレコードを選択して、「プリントする」ボタンを押すことで、FAXデータを印刷することが可能となる。
以上、本発明によれば、それぞれのユーザに対して誤送信をすることなく、FAX送信を容易に行うことができる。
以上、実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、本発明におけるプログラムは、図13から図15に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図13から図15の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読み出し、実行することによっても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることが出来る。
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、ひとつの機器から成る装置に適用しても良い。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバー、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
100 メールサーバー
102 メールサーバー
104 複合機
106 複合機

Claims (8)

  1. ユーザごとのファクシミリデータを参照するファクシミリ装置であって、
    ユーザの宛先情報とファクシミリ番号とを受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信したファクシミリ番号が自身のファクシミリ番号である場合、前記受信手段によって受信した宛先情報から特定されるユーザの特定情報を送信先へ送信する送信手段と、
    前記送信手段によって送信された特定情報を含むファクシミリデータを受信するファクシミリ受信手段と、
    前記ファクシミリ受信手段によって受信したファクシミリデータと特定情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
    を備えたことを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 前記受信手段は、前記ユーザの宛先情報と前記ファクシミリ番号を含むメールを受信することを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ装置。
  3. 前記受信手段は、前記ユーザの宛先情報が宛先に設定され、前記ファクシミリ番号が入力された本文を備えた電子メールを受信することを特徴とする請求項1または2に記載のファクシミリ装置。
  4. 前記送信手段は、前記ユーザの特定情報としてワンタイムパスワードを生成して送信を行うことを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ装置。
  5. 複数のファクシミリ装置からなるファクシミリシステムであって、
    第一のファクシミリ装置は、
    ユーザの宛先情報とファクシミリ番号とを受付ける受付手段と、
    前記受付手段によって受付けたユーザの宛先情報とファクシミリ番号とを送信する第一のファクシミリ装置送信手段と、
    第二のファクシミリ装置送信手段によって送信されたユーザの特定情報を受信する第一のファクシミリ装置受信手段と、
    前記第一のファクシミリ装置受信手段によって受信したユーザの特定情報を含むファクシミリデータを送信するファクシミリ送信手段と、
    を備え、
    第二のファクシミリ装置は、
    前記第一のファクシミリ装置送信手段によって送信されたユーザの宛先情報とファクシミリ番号とを受信する第二のファクシミリ装置受信手段と、
    前記第二のファクシミリ装置受信手段によって受信したファクシミリ番号が自身のファクシミリ番号である場合、前記第二のファクシミリ装置受信手段によって受信した宛先情報から特定されるユーザの特定情報を第一のファクシミリ装置へ送信する第二のファクシミリ装置送信手段と、
    前記ファクシミリ送信手段によって送信された特定情報を含むファクシミリデータを受信するファクシミリ受信手段と、
    前記ファクシミリ受信手段によって受信したファクシミリデータと特定情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
    を備えたことを特徴とするファクシミリシステム。
  6. ユーザごとのファクシミリデータを参照するファクシミリ装置の制御方法であって、
    前記ファクシミリ装置は、
    ユーザの宛先情報とファクシミリ番号とを受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信したファクシミリ番号が自身のファクシミリ番号である場合、前記受信手段によって受信した宛先情報から特定されるユーザの特定情報を送信先へ送信する送信手段と、
    前記送信手段によって送信された特定情報を含むファクシミリデータを受信するファクシミリ受信手段と、
    前記ファクシミリ受信手段によって受信したファクシミリデータと特定情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
    を実行することを特徴とするファクシミリ装置の制御方法。
  7. ユーザごとのファクシミリデータを参照するファクシミリ装置で読取実行可能なプログラムであって、
    前記ファクシミリ装置を、
    ユーザの宛先情報とファクシミリ番号とを受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信したファクシミリ番号が自身のファクシミリ番号である場合、前記受信手段によって受信した宛先情報から特定されるユーザの特定情報を送信先へ送信する送信手段と、
    前記送信手段によって送信された特定情報を含むファクシミリデータを受信するファクシミリ受信手段と、
    前記ファクシミリ受信手段によって受信したファクシミリデータと特定情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
    して機能させるためのプログラム。
  8. 複数のファクシミリ装置からなるファクシミリシステムで読取実行可能なプログラムであって、
    第一のファクシミリ装置は、
    ユーザの宛先情報とファクシミリ番号とを受付ける受付手段と、
    前記受付手段によって受付けたユーザの宛先情報とファクシミリ番号とを送信する第一のファクシミリ装置送信手段と、
    第二のファクシミリ装置送信手段によって送信されたユーザの特定情報を受信する第一のファクシミリ装置受信手段と、
    前記第一のファクシミリ装置受信手段によって受信したユーザの特定情報を含むファクシミリデータを送信するファクシミリ送信手段と、
    して機能させ、
    第二のファクシミリ装置は、
    前記第一のファクシミリ装置送信手段によって送信されたユーザの宛先情報とファクシミリ番号とを受信する第二のファクシミリ装置受信手段と、
    前記第二のファクシミリ装置受信手段によって受信したファクシミリ番号が自身のファクシミリ番号である場合、前記第二のファクシミリ装置受信手段によって受信した宛先情報から特定されるユーザの特定情報を第一のファクシミリ装置へ送信する第二のファクシミリ装置送信手段と、
    前記ファクシミリ送信手段によって送信された特定情報を含むファクシミリデータを受信するファクシミリ受信手段と、
    前記ファクシミリ受信手段によって受信したファクシミリデータと特定情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
    して機能させるためのプログラム。
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