JP2018110084A - 蓄電装置及び蓄電装置の製造方法 - Google Patents

蓄電装置及び蓄電装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】蓄電素子を備える蓄電装置であって、信頼性の高い蓄電装置を提供すること。【解決手段】蓄電装置10は、蓄電素子300と、蓄電素子300の正極端子320と電気的に接続した第一導電部材510と、第一導電部材510とは異なる物性の材料で形成された第二導電部材520と、第一導電部材510及び第二導電部材520が接合された接合部580の側方の位置において、第一導電部材510及び第二導電部材520に挟まれて配置された封止部材650とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、蓄電素子を備える蓄電装置及び蓄電装置の製造方法に関する。
従来、例えば複数の電池セルを備える電池デバイスモジュールの製造方法が開示されている(特許文献1参照)。この製造方法によれば、2つの電池セルそれぞれの電極タブ(正極用のアルミ製電極タブ及び負極用の銅製電極タブ)の先端側同士が、ケースに配置されたバスバー上面において重なるように2つの電池セルが配置される。さらに、バスバー上面に、電極タブ同士の重ね合せ部が溶接接合され、シール剤が塗布される。
特開2006−344572号公報
上記従来の電池デバイスモジュールのように、互いに異なる金属で形成された2つの導電部材の接合部を、接合部の外側から塗布されたシール剤で覆うことで、接合部における腐食の発生を抑制することは可能である。しかしながら、接合部の周囲からの影響(空冷による風、外気温差の結露による水滴、または、電池セルからの熱など)に起因して、シール剤が剥離または破損してしまい、その結果、接合部の保護が十分ではなくなる可能性がある。
本発明は、上記従来の課題を考慮し、蓄電素子を備える蓄電装置であって、信頼性の高い蓄電装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電装置は、蓄電素子と、前記蓄電素子の端子と電気的に接続された第一導電部材と、前記第一導電部材とは異なる物性の材料で形成された第二導電部材と、前記第一導電部材及び前記第二導電部材が接合された接合部の側方の位置において、前記第一導電部材及び前記第二導電部材に挟まれて配置された封止部材とを備える。
この構成によれば、例えば、接合部の少なくとも一部の側方の空間を封止部材で遮断することができるため、例えば、異種金属同士が接合した部分である接合部に外気または水分が到達する可能性が低下し、その結果、接合部の腐食が抑制される。また、封止部材は2つの導電部材に挟まれた状態で配置されるため、封止部材をより確実に保持することができ、これにより、封止部材の剥離、脱落、または破壊等の問題が生じ難い。また、例えば、封止部材を、2つの導電部材のそれぞれに密着させることができるため、接合部の、外気または水分からの保護がより確実化する。
従って、本態様の蓄電装置は、蓄電素子を備える蓄電装置であって、信頼性の高い蓄電装置である。
また、本発明の一態様に係る蓄電装置において、前記第一導電部材及び前記第二導電部材の一方は、板状の本体部と、前記本体部から前記第一導電部材及び前記第二導電部材の他方に向けて突出した凸部であって、前記他方と接合されている凸部とを有するとしてもよい。
この構成によれば、板状の本体部で封止部材を支えることができるため、例えば、封止部材の位置ズレが発生し難い。また、例えば、接合作業の際に凸部を利用して封止部材の位置決めを行うことも可能であるため、接合作業の効率化が図られる。
また、本発明の一態様に係る蓄電装置において、前記封止部材は、前記接合部を囲むように配置されているとしてもよい。
この構成によれば、例えば、接合部を囲む環状の封止部材が配置されるため、接合部が配置された空間を封止部材によって密閉することができる。すなわち、接合部を封止することができる。これにより、接合部の腐食がより確実に抑制される。
また、本発明の一態様に係る蓄電装置において、前記封止部材は、前記接合部と隙間をあけて配置されているとしてもよい。
この構成によれば、例えば、2つの導電部材による封止部材の圧縮を伴う接合作業が行われる前の段階で、接合後においても封止部材と接合部との間に隙間が残存する程度に、封止部材と、2つの導電部材の接合対象部分との距離があけられる。これにより、接合時におけるこれら接合対象部分の十分な密着性が確保される。つまり、2つの導電部材に挟まれる封止部材が、2つの導電部材の接合の妨げとならないように配置され、その結果、例えば接合部の信頼性が向上される。
また、本発明の一態様に係る蓄電装置の製造方法は、蓄電素子と、前記蓄電素子の端子と電気的に接続された第一導電部材と、前記第一導電部材とは異なる物性の材料で形成された第二導電部材とを備える蓄電装置の製造方法であって、前記第一導電部材及び前記第二導電部材の間に封止部材を配置する工程と、前記第一導電部材及び前記第二導電部材の少なくとも一方を他方に向けて押すことにより、前記第一導電部材及び前記第二導電部材に前記封止部材を密着させる工程と、前記封止部材の側方の位置において、前記第一導電部材及び前記第二導電部材を接合する工程とを含む。
この製造方法によれば、上記それぞれの態様に係る蓄電装置を製造することができる。つまり、この製造方法によれば、蓄電素子を備える蓄電装置であって、信頼性の高い蓄電装置を製造することができる。
本発明によれば、蓄電素子を備える蓄電装置であって、信頼性の高い蓄電装置及びその製造方法を提供することができる。
実施の形態に係る蓄電装置の外観を示す斜視図である。 実施の形態に係る蓄電装置を分解した場合の各構成要素を示す分解斜視図である。 実施の形態に係る蓄電素子の斜視図である。 実施の形態に係る導電部材の構成を示す断面図である。 実施の形態に係る蓄電装置の製造方法の一部の工程を示す第1の図である。 実施の形態に係る蓄電装置の製造方法の一部の工程を示す第2の図である。 実施の形態に係る蓄電装置の製造方法の一部の工程を示す第3の図である。 実施の形態の変形例1に係る導電部材の構成を示す拡大断面図である。 実施の形態の変形例2に係る導電部材の構成を示す拡大断面図である。 実施の形態の変形例2に係る導電部材の構成を示す拡大断面図である。 実施の形態の変形例4に係る導電部材の構成を示す拡大断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態及びその変形例に係る蓄電装置について説明する。なお、以下の実施の形態及び変形例は、それぞれ、包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態及び変形例で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、製造方法における各工程、各工程の順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態及び変形例における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図において、寸法等は厳密に図示したものではない。
また、以下の説明及び図面中において、複数の蓄電素子の並び方向、蓄電素子の容器の長側面の対向方向、または、当該容器の厚さ方向をX軸方向と定義する。また、1つの蓄電素子における電極端子の並び方向、または、蓄電素子の容器の短側面の対向方向をY軸方向と定義する。また、蓄電装置の外装体本体と蓋体との並び方向、蓄電素子の容器本体と容器蓋部との並び方向、または、上下方向をZ軸方向と定義する。これらX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は、互いに交差(本実施の形態では直交)する方向である。なお、使用態様によってはZ軸方向が上下方向にならない場合も考えられるが、以下では説明の便宜のため、Z軸方向を上下方向として説明する。また、以下の説明において、例えば、X軸方向プラス側とは、X軸の矢印方向側を示し、X軸方向マイナス側とは、X軸方向プラス側とは反対側を示す。Y軸方向やZ軸方向についても同様である。
(実施の形態)
まず、図1及び図2を用いて、本実施の形態における蓄電装置10の全般的な説明を行う。図1は、実施の形態に係る蓄電装置10の外観を示す斜視図である。図2は、実施の形態に係る蓄電装置10を分解した場合の各構成要素を示す分解斜視図である。なお、図2では、蓄電素子ユニット380の正極側の電流経路が点線で概念的に図示されており、蓄電素子ユニット380の負極側の電流経路が一点鎖線で概念的に図示されている。
蓄電装置10は、外部からの電気を充電し、また外部へ電気を放電することができる装置である。例えば、蓄電装置10は、電力貯蔵用途や電源用途などに使用される電池モジュールである。具体的には、蓄電装置10は、例えば、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)またはプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)等の自動車、自動二輪車、ウォータークラフト、スノーモービル、農業機械、建設機械などの移動体の駆動用またはエンジン始動用のバッテリ等として用いられる。
図1及び図2に示すように、蓄電装置10は、蓋体100及び外装体本体200からなる外装体11と、外装体11内方に収容される複数の蓄電素子300及び複数のバスバー400とを備えている。なお、外装体11の内方には、バスバーフレーム等の他の要素が配置されていてもよい。
外装体11は、蓄電装置10の外装体を構成する矩形状(箱状)の容器(モジュールケース)である。つまり、外装体11は、複数の蓄電素子300及びバスバー400等の外方に配置され、これら蓄電素子300等を所定の位置に配置し、衝撃などから保護する。また、外装体11は、例えば、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)またはABS樹脂等の絶縁材料により構成されている。外装体11は、これにより、蓄電素子300等が外部の金属部材などに接触することを回避する。
蓋体100は、外装体本体200の開口を閉塞する扁平な矩形状の部材である。蓋体100には正極外部端子110と負極外部端子120とが設けられている。蓄電装置10は、この正極外部端子110と負極外部端子120とを介して、外部からの電気を充電し、また外部へ電気を放電する。また、外装体本体200は、開口が形成された有底矩形筒状のハウジングである。
蓄電素子300は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池(単電池)であり、より具体的には、リチウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池である。蓄電素子300は、扁平な直方体形状(角型)の形状を有しており、本実施の形態では、8個の蓄電素子300がX軸方向に配列されている。なお、蓄電素子300の形状や、配列される蓄電素子300の個数は限定されない。また、蓄電素子300は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよく、さらに、使用者が充電をしなくても蓄えられている電気を使用できる一次電池であってもよい。蓄電素子300の構成の詳細な説明については、図3を用いて後述する。
バスバー400は、複数の蓄電素子300上に配置され、複数の蓄電素子300の電極端子同士を電気的に接続する矩形状の板状部材である。本実施の形態では、バスバー400は、アルミニウム合金により形成されている。
また、本実施の形態では、バスバー400は、蓄電素子300を2個ずつ並列に接続して4セットの蓄電素子群を構成し、当該4セットの蓄電素子群を直列に接続する。このように接続された複数の蓄電素子300を1つの蓄電素子ユニット380とした場合、蓄電素子ユニット380の正極(X軸方向プラス側に配置された2個の蓄電素子300の正極端子(後述の正極端子320))は、正極外部端子110と電気的に接続されている。具体的には、本実施の形態では、蓄電素子ユニット380の正極は、導電部材500及び保護回路800等を介して正極外部端子110と電気的に接続されている。
また、蓄電素子ユニット380の負極(X軸方向マイナス側に配置された2個の蓄電素子300の負極端子(後述の負極端子330))は、導電部材550等を介して負極外部端子120と電気的に接続されている。
なお、複数の蓄電素子300の接続形態は、図2に示すものに限定されず、例えば、隣り合う2つの蓄電素子300の異極同士がバスバーで接続されることで、8個全てが直列に接続されてもよい。
本実施の形態において、導電部材500は第一導電部材510と第二導電部材520とを含む。第一導電部材510の一端には蓄電素子300(図2では2つの蓄電素子300)が接続され、第二導電部材520の一端には、保護回路800が接続されている。また、第一導電部材510の他端と第二導電部材520の他端とは接合されている。本実施の形態では、第一導電部材510と第二導電部材520とは、板厚方向に接合されている。
また、第一導電部材510と第二導電部材520とは、これらの間に封止部材650が介在した状態で接合されている。負極側の導電部材550も同様に、第一導電部材560と第二導電部材570とが封止部材650が介在した状態で、板厚方向に接合されている。本実施の形態において、封止部材650は、図2に示すように環状の部材である。
導電部材500に接続された保護回路800には、例えばヒューズが内蔵されており、保護回路800に通常の範囲を超える大電流が流れた場合に、ヒューズが溶断することで保護回路800を含む電流経路が遮断される。つまり、蓄電装置10において、短絡等に起因して通常ではない大きさの電流が流れた場合、蓄電装置10からの放電及び蓄電装置10への充電が停止される。
なお、本実施の形態では、第一導電部材510(560)と第二導電部材520(570)とは溶接により接合されており、接合された部分である接合部の側方(より詳細には全周囲)に封止部材650が配置されている。第一導電部材510及び第二導電部材520を有する導電部材500に関する詳細については、図4〜図7を用いて後述する。
次に、蓄電素子300の構成について、詳細に説明する。図3は、実施の形態に係る蓄電素子300の斜視図である。なお、図3では、蓄電素子300の容器310を透視して、蓄電素子300の内部が図示されている。
図3に示すように、蓄電素子300は、容器310と、正極端子320と、負極端子330とを備えている。また、容器310の内方には、電極体340、正極集電体350及び負極集電体360が配置されている。なお、容器310の内方には、電解液(非水電解質)も封入されているが、図示は省略する。また、上記の構成要素の他、正極端子320、負極端子330、正極集電体350及び負極集電体360と容器310との間にガスケットが配置されていてもよいし、電極体340と容器310との間にスペーサが配置されていてもよい。
容器310は、容器本体311と容器蓋部312とを有する。具体的には、容器310は、図3におけるZ軸方向マイナス側に底面部315、X軸方向両側の側面に長側面部314、Y軸方向両側の側面に短側面部313、及び、Z軸方向プラス側に容器蓋部312を有する直方体形状(角型)の容器である。つまり、容器310は、底面部315と2つの長側面部314と2つの短側面部313とで、矩形筒状で底を備える容器本体311を構成し、容器本体311の開口を容器蓋部312が閉塞する構成となっている。
具体的には、容器310は、電極体340等を容器本体311の内方に収容後、容器本体311と容器蓋部312とが溶接等によって接合されることで、内部を密封することができる構造を有している。なお、容器310(容器本体311及び容器蓋部312)の材質は、特に限定されないが、例えばステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金など溶接可能(接合可能)な金属であるのが好ましい。
電極体340は、電気を蓄えることができる蓄電要素(発電要素)であり、正極板と負極板とセパレータとを備え、当該正極板、負極板及びセパレータがX軸方向に積層されて形成されている。具体的には、電極体340は、正極板、負極板及びセパレータが巻回軸(電極体340の中心を貫くY軸方向の仮想軸)まわりに巻回されて形成された巻回型の電極体であり、正極集電体350及び負極集電体360と電気的に接続される。
正極板は、アルミニウムやアルミニウム合金などからなる長尺帯状の金属箔である正極基材層の表面に、正極合材層が形成された電極板である。負極板は、銅や銅合金などからなる長尺帯状の金属箔である負極基材層の表面に、負極合材層が形成された電極板である。セパレータは、樹脂からなる微多孔性のシートである。なお、正極合材層及び負極合材層に用いられる正極活物質及び負極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な活物質であれば、適宜公知の材料を使用できる。セパレータについても、蓄電素子300の性能を損なうものでなければ適宜公知の材料を使用できる。
より詳細には、電極体340は、正極板と負極板とが、セパレータを介して、巻回軸の方向(Y軸方向)に互いにずらして巻回されている。そして、正極板及び負極板は、それぞれのずらされた方向の端部に、合材層が形成されず基材層が露出した部分である合材層非形成部を有している。具体的には、電極体340は、巻回軸方向の一端(Y軸方向プラス側の端部)に、正極板の合材層非形成部が積層された正極側端部341を有している。また、同様に、電極体340は、巻回軸方向の他端(Y軸方向マイナス側の端部)に、負極板の合材層非形成部が積層された負極側端部342を有している。
正極集電体350は、電極体340の正極板と容器310の側壁との間に配置され、正極端子320と電極体340の正極板とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。また、負極集電体360は、電極体340の負極板と容器310の側壁との間に配置され、負極端子330と電極体340の負極板とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。具体的には、正極集電体350は、電極体340の正極側端部341に溶接などによって接合され、負極集電体360は、電極体340の負極側端部342に溶接などによって接合されている。なお、正極集電体350は、正極板の正極基材層と同様、アルミニウムまたはアルミニウム合金などで形成され、負極集電体360は、負極板の負極基材層と同様、銅または銅合金などで形成されている。
正極端子320は、正極集電体350を介して、電極体340の正極板に電気的に接続された電極端子であり、負極端子330は、負極集電体360を介して、電極体340の負極板に電気的に接続された電極端子である。具体的には、正極端子320は、例えば、正極端子320から延設されたリベット部が容器蓋部312及び正極集電体350を貫通した状態でかしめられることで、正極集電体350と機械的及び電気的に接続される。負極端子330も同様に、負極端子330から延設されたリベット部が容器蓋部312及び負極集電体360を貫通した状態でかしめられることで、負極集電体360と機械的及び電気的に接続される。
つまり、正極端子320及び負極端子330は、電極体340に蓄えられている電気を蓄電素子300の外部空間に導出し、また、電極体340に電気を蓄えるために蓄電素子300の内部空間に電気を導入するための金属製の電極端子である。なお、正極端子320及び負極端子330の材料としては、アルミニウムまたはアルミニウム合金などが採用される。本実施の形態では、正極端子320及び負極端子330は、アルミニウムで形成されている。
ここで、正極端子320及び負極端子330がアルミニウム製である場合、バスバー400等の、正極端子320及び負極端子330の少なくとも一方と溶接される導電体も、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成される。
具体的には、本実施の形態では、正極端子320及び負極端子330の少なくとも一方と溶接されるバスバー400並びに第一導電部材510及び560は、アルミニウムによって形成されている。すなわち、正極端子320及び負極端子330と接続される導電体の材料は、これら電極端子との溶接部分の信頼性を考慮すると、これら電極端子と同種の金属(本実施の形態ではアルミニウム)であることが有利である。
しかし、その一方で、電気抵抗を抑制するという観点からは、導電体の材料として、例えば銅を採用することが好ましい。つまり、蓄電装置10内の電流経路における電気抵抗の大きさは、エネルギー損失の拡大及び発熱等の問題につながるため、電気抵抗は小さいことが好ましい。
そこで、本実施の形態では、正極端子320と接続される導電部材500のうち、正極端子320と接続される第一導電部材510の材料としてアルミニウムが採用され、保護回路800と接続される第二導電部材520の材料として銅が採用される。また、負極端子330と接続される導電部材550のうち、負極端子330と接続される第一導電部材560の材料としてアルミニウムが採用され、第一導電部材560と負極外部端子120との間の電流経路の一部を形成する第二導電部材570の材料として銅が採用される。
以下、図4〜図7を参照しながら、蓄電素子ユニット380の正極側に配置された導電部材500の構成の詳細について説明する。なお、蓄電素子ユニット380の負極側に配置された導電部材550の基本的な構成は、導電部材500と共通するため、導電部材550についての説明は省略する。
図4は、実施の形態に係る導電部材500の構成を示す断面図である。なお、図4では、導電部材500のXZ平面に平行な断面が図示されており、蓄電素子300及び保護回路800については側面が図示されている。また、導電部材500と保護回路800との接合は、締結、かしめ、及び溶接等の各種の手法が用いられるが、図4では、これらの接合箇所は簡易化されて(接合の態様を示さずに)図示されている。また、本実施の形態では、第一導電部材510には、蓄電素子ユニット380の正極を構成する、2つの蓄電素子300それぞれの正極端子320(例えば図2参照)が、例えばレーザ溶接によって接合される。しかし、導電部材500の構成の明確化のため、2つの蓄電素子300のうちの内側(X軸方向マイナス側)の蓄電素子300についての図示及び説明は省略する。
図4に示すように、本実施の形態に係る蓄電装置10は、蓄電素子300と、蓄電素子300の正極端子320と電気的に接続した第一導電部材510と、第一導電部材510とは異なる物性の材料で形成された第二導電部材520と、封止部材650とを備える。封止部材650は、第一導電部材510及び第二導電部材520が接合された接合部580の側方の位置において、第一導電部材510及び第二導電部材520に挟まれて配置されている。
この構成によれば、例えば、接合部580の少なくとも一部の側方の空間を封止部材650で遮断することができる。そのため、例えば、異種金属同士が接合した部分である接合部580に外気または水分が到達する可能性が低下し、これにより、接合部580の腐食が抑制される。
具体的には、本実施の形態では、上述のように、第一導電部材510はアルミニウムで形成され、第二導電部材520は銅で形成される。これにより、導電部材500と、アルミニウム製である正極端子320との溶接部分についての信頼性が確保され、かつ、導電部材500全体としての電気抵抗が抑制される。さらに、封止部材650の存在により、アルミニウムと銅とが接合された部分である接合部の腐食が抑制される。
また、封止部材650は第一導電部材510及び第二導電部材520に挟まれた状態で配置されるため、封止部材650をより確実に保持することができ、これにより、封止部材650の剥離、脱落、または破壊等の問題が生じ難い。また、例えば、封止部材650を、第一導電部材510及び第二導電部材520のそれぞれに密着させることができるため、接合部580の外気または水分からの保護がより確実化する。このように、本実施の形態に係る蓄電装置10は、信頼性の高い蓄電装置10である。
ここで、本実施の形態では、封止部材650は、その全体が第一導電部材510及び第二導電部材520の間に配置されている。つまり、封止部材650は、第一導電部材510と第二導電部材520との隙間以外は、第一導電部材510及び第二導電部材520に隠された状態である。そのため、封止部材650は、外部の光、風、熱、及び湿度等の影響を受けにくいと言える。これにより、封止部材650の劣化が抑制され、このことは、封止部材650の剥離、脱落、または破壊等の発生の抑制につながる。従って、例えば、異種金属同士の接合部に対し、接合部の外側から樹脂等を塗布することで接合部を保護する場合と比較すると、本実施の形態に係る封止部材650は、耐久性が高いと言える。
なお、本実施の形態では、封止部材650は、例えばシリコーンゴムまたはエチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)等の、弾性を有し、かつ、耐熱性が比較的に高い材料で形成されている。そのため、封止部材650は、第一導電部材510と第二導電部材520とに挟まれた場合、例えば、第一導電部材510及び第二導電部材520それぞれの、封止部材650との接触面の形状に応じて変形することができる。従って、封止部材650の配置位置において、第一導電部材510と第二導電部材520との間の隙間を実質的に埋めることができ、これにより、外気または水分が接合部580に到達することを困難にしている。
また、接合部580は、電気抵抗が互いに異なる異種金属同士が接合されている部分であるため、発熱しやすい部分であるが、封止部材650は、耐熱性が比較的に高いため、封止部材650の、接合部580が発する熱による劣化は抑制される。
ここで、第一導電部材510の材料としてアルミニウム合金が採用され、第二導電部材520の材料として銅合金が採用されてもよい。この場合であっても、導電部材500と、アルミニウム製である正極端子320との溶接部分についての信頼性の確保、及び、導電部材500全体としての電気抵抗の抑制という効果を得ることがきる。
また、本実施の形態では、図4に示すように、第一導電部材510及び第二導電部材520の一方は、板状の本体部と、本体部から第一導電部材510及び第二導電部材520の他方に向けて突出した凸部であって、当該他方と接合されている凸部とを有する。
具体的には、第一導電部材510は、板状の第一本体部514と、第一本体部514から第二導電部材520に向けて突出した第一凸部515とを有する。より詳細には、第一本体部514は、板状であってかつ折り曲げられた形状を有している。第一本体部514は、蓄電素子300の正極端子320とレーザ溶接等によって接合された第一端部511と、第一端部511から延設された第一延設部512とを含む。
また、第二導電部材520は、板状の第二本体部524と、第二本体部524から第一導電部材510に向けて突出した第二凸部525とを有する。より詳細には、第二本体部524は、板状であってかつ板厚方向に折り曲げられた形状を有している。第二本体部524は、保護回路800の回路本体部810に設けられたリード板820と接合された第二端部521と、第二端部521から延設された第二延設部522とを含む。
上記構成において、第一延設部512に設けられた第一凸部515と、第二延設部522に設けられた第二凸部525とが接合されている。具体的には、第一凸部515の先端面と第二凸部525の先端面とが突き合わされた状態で、例えばレーザ溶接によって第一凸部515と第二凸部525とが接合される。なお、図4では、導電部材500の構成の明確化のために、第一凸部515及び第二凸部525が溶け合うことによる溶接痕の図示は省略している。このことは、後述する図8及び図11についても同じである。
上記のように、第一導電部材510及び第二導電部材520の少なくとも一方が、板状の本体部と本体部から突出する凸部とを有することで、例えば、板状の本体部で封止部材650を支える(または押さえる)ことができるため、封止部材650の位置ズレが発生し難い。具体的には、本実施の形態では、ともに板状の第一本体部514及び第二本体部524によって封止部材650が挟まれるため、封止部材650が安定的に保持される。また、例えば、接合作業の際に第一凸部515または第二凸部525を利用して封止部材650の位置決めを行うことも可能であるため、接合作業の効率化が図られる。
また、本実施の形態では、封止部材650は、接合部580を囲むように配置されている。具体的には、第一導電部材510と第二導電部材520との間には、図4及び図2に示すように、接合部580を囲む環状の封止部材650が配置される。つまり、封止部材650は、接合部580の全周囲に存在し、かつ、第一導電部材510及び第二導電部材520(具体的には、第一本体部514及び第二本体部524)に挟まれている。そのため、接合部580が配置された空間を封止部材650によって密閉することができる。すなわち、接合部580を封止することができる。これにより、接合部580の腐食がより確実に抑制される。
なお、本実施の形態では、封止部材650は、接合部580と隙間をあけて配置されている。つまり、例えば、2つの導電部材(510、520)による封止部材650の圧縮を伴う接合作業が行われる前の段階で、接合後においても封止部材650と接合部580との間に隙間が残存する程度に、封止部材650と、2つの導電部材(510、520)の接合対象部分との距離があけられる。
すなわち、封止部材650が圧縮されることによる横方向(圧縮方向と直交する方向(YZ平面に平行な方向))への膨らみを許容する空間が、封止部材650と接合対象部分(第一凸部515及び第二凸部525)との間に設けられ、この状態で接合が行われる。その結果、接合後においても、封止部材650と接合部580との間には隙間が残存する。このことは、例えば、第一凸部515の先端面と第二凸部525の先端面との十分な密着性が確保された状態で接合(例えばレーザ溶接)が行われたことを意味する。
このように、本実施の形態では、2つの導電部材(510、520)に挟まれる封止部材650が、2つの導電部材(510、520)の接合の妨げとならないように配置され、その結果、例えば接合部580の信頼性が向上されている。
より具体的には、例えば図5〜図7に示す手順で、第一導電部材510と第二導電部材520との接合作業が行われる。
図5は、実施の形態に係る蓄電装置10の製造方法の一部の工程を示す第1の図であり、図6は、当該製造方法の一部の工程を示す第2の図であり、図7は、当該製造方法の一部の工程を示す第3の図である。具体的には、図5〜図7は、蓄電装置10の製造方法に含まれる、第一導電部材510と第二導電部材520との接合作業の手順の一例を示している。
第一導電部材510と第二導電部材520とを接合する場合、例えば図5に示すように、第一導電部材510及び第二導電部材520の間に封止部材650を配置する。このとき、封止部材650は、封止部材650と、第一導電部材510の第一凸部515及び第二導電部材520の第二凸部525との間に幅A1の隙間が存在するよう配置される。
つまり、第一凸部515及び第二凸部525のそれぞれは、例えば、突出方向から見た場合の形状が略円形であり、これら凸部(515、525)の外径に対して、A1×2だけ大きな内径を有する円環状の封止部材650が配置される。
そして、図5のX軸方向において、第一凸部515の突出量をb1、第二凸部525の突出量をb2とし、b1及びb2の合計をB1とした場合、封止部材650のX軸方向の厚みB2は、B1以上の厚みであり、好ましくはB1よりも大きい厚みである。
その後、図6及び図7に示すように、第一導電部材510及び第二導電部材520の少なくとも一方を他方に向けて押すことにより、第一導電部材510及び第二導電部材520に封止部材650を密着させる。
つまり、封止部材650は、第一導電部材510及び第二導電部材520によって圧縮される。具体的には、封止部材650は、前述した第一凸部515及び第二凸部525のそれぞれの突出量の合計であるB1よりも大きい厚みB2を有するため、圧縮方向(接合部580における第一導電部材510及び第二導電部材520の重ね合わせ方向(X軸方向))の幅が縮まり、かつ、円環状の封止部材650における径方向(放射方向)の幅が膨らむ。
その結果、第一導電部材510の第一凸部515の先端面と、第二導電部材520の第二凸部525の先端面とが突き合わされる。また、このとき、封止部材650と、第一凸部515及び第二凸部525との間の幅はA1からA2(A2<A1)まで減少する。
このようにして、第一凸部515の先端面と第二凸部525の先端面とが突き合わされた状態で、例えば、第一凸部515の裏側(Z軸方向プラス側)からレーザ光Lが照射され、これにより、第一凸部515の先端面と第二凸部525の先端面とが溶接される。つまり、接合部580が形成される。
ここで、第一凸部515の先端面と第二凸部525の先端面とを突き合わせるためには、封止部材650を圧縮する必要があり、これにより、封止部材650は径方向に膨らむ。このとき、仮に、封止部材650と、第一凸部515及び第二凸部525との間に隙間(遊び)がなければ、封止部材650の径方向の膨らみが抑制され、これにより、第一凸部515の先端面と第二凸部525の先端面とを突き合わせ難くなる。しかしながら、本実施の形態に係る蓄電装置10では、第一導電部材510と第二導電部材520との接合の前(より詳細には、図6に示す圧縮の前)の段階において、封止部材650と、第一凸部515及び第二凸部525との間に、封止部材650の径方向の膨らみを許容する、幅A1の隙間が存在する。そのため、第一凸部515の先端面と第二凸部525の先端面とを密着させることが容易であり、このことは、第一凸部515及び第二凸部525の接合の信頼性、すなわち、接合部580の信頼性の向上を生じさせる。
また、この場合、接合後においても、図7に示すように、封止部材650と、第一凸部515及び第二凸部525との間に、幅A2の隙間が残存する場合がある。しかし、このように、封止部材650と、第一凸部515及び第二凸部525との間に隙間がある場合であっても、封止部材650が第一導電部材510と第二導電部材520とに密着していることで、接合部580を封止する機能は発揮される。また、接合部580が発熱した場合であっても、当該隙間は、封止部材650への熱伝導の抑制のための空気層として機能するため、この点において有利である。
なお、図5に示す幅A1の隙間は、第一凸部515及び第二凸部525の全周囲の一部のみに確保されていてもよい。また、封止部材650と、第一凸部515及び第二凸部525との隙間の幅は、全周囲において均一である必要はない。つまり、封止部材650が圧縮されることによる膨らみを許容する空間が形成されているのであれば、封止部材650と、第一凸部515及び第二凸部525との隙間の幅の大きさ及び位置に特に限定はない。
また、図7に示す幅A2の隙間は、第一凸部515及び第二凸部525の全周囲の一部のみに存在していてもよい。また、接合後における、封止部材650と、第一凸部515及び第二凸部525との隙間の幅は、全周囲において均一である必要はない。つまり、仮に、図7におけるA2がゼロとなる箇所が存在する場合であっても、封止部材650による接合部580を封止する機能は発揮される。
以上説明したように、本実施の形態に係る蓄電装置10の製造方法は、蓄電素子300と、蓄電素子300の正極端子320と電気的に接続された第一導電部材510と、第一導電部材510とは異なる物性の材料で形成された第二導電部材520とを備える蓄電装置10の製造方法である。当該製造方法は、第一導電部材510及び第二導電部材520の間に封止部材650を配置する工程と、第一導電部材510及び第二導電部材520の少なくとも一方を他方に向けて押すことにより、第一導電部材510及び第二導電部材520に封止部材650を密着させる工程と、封止部材650の側方の位置において、第一導電部材510及び第二導電部材520を接合する工程とを含む。
この製造方法によれば、図1〜図7を用いて説明したように、信頼性の高い蓄電装置10を得ることができる。
以上、実施の形態に係る蓄電装置10について説明したが、例えば、蓄電装置10が備える第一導電部材510及び第二導電部材520は、図2、図4〜図7に示す態様とは異なる態様で接合されていてもよい。そこで、以下に、蓄電装置10が備える第一導電部材510及び第二導電部材520の接合部580についての変形例を、上記実施の形態との差分を中心に説明する。
(変形例1)
図8は、実施の形態の変形例1に係る導電部材500aの構成を示す拡大断面図である。本変形例に係る導電部材500aにおいて、第一導電部材510は、上記実施の形態に係る第一導電部材510と同じく、第一本体部514から第二導電部材520に向けて突出した第一凸部515aとを有する。しかし、第二導電部材520は凸部を有しておらず、第一凸部515aの先端面が、第二本体部524の平板状の側面に接合(例えばレーザ溶接)されることで、接合部580aが形成されている。
この場合であっても、封止部材650が、接合部580aの側方の位置において、第一導電部材510及び第二導電部材520に挟まれて配置されているため、上記実施の形態で説明した各種の効果が奏される。すなわち、封止部材650が存在することで、接合部580aの腐食が抑制される。また、封止部材650は第一導電部材510及び第二導電部材520に挟まれた状態で配置されるため、封止部材650の剥離、脱落、または破壊等の問題が生じ難い。従って、本変形例に係る導電部材500aを備える蓄電装置10は、信頼性の高い蓄電装置10である。
なお、第二導電部材520が凸部を有し、かつ、第一導電部材510が凸部を有しなくてもよい。例えば、第二導電部材520の第二本体部524に形成された、第一導電部材510に向けて突出した凸部の先端面が、第一本体部514の平板状の側面に接合(例えばレーザ溶接)されることで第一導電部材510と第二導電部材520とが接合されてもよい。つまり、第二導電部材520及び第一導電部材510の少なくとも一方が、他方に向けて突出した凸部を備え、凸部が他方と接合されることで、凸部の周囲に、封止部材650を適度に圧縮することを許容する空間が形成することができる。これにより、封止部材650による接合部580aの保護効果を得ることができ、かつ、封止部材650の剥離等の不具合の発生が抑制される。
(変形例2)
図9は、実施の形態の変形例2に係る導電部材500bの構成を示す拡大断面図である。本変形例に係る導電部材500bにおいて、第一導電部材510は、第一本体部514から第二導電部材520に向けて突出した第一凸部515bを有し、第二導電部材520は、第二本体部524から第一導電部材510に向けて突出した第二凸部525bを有する。この構成において、本変形例に係る導電部材500bと上記実施の形態に係る導電部材500とは共通する。
しかし、第一凸部515bと第二凸部525bとは、互いに突き合わされた状態で締結されることで接合されている点で上記実施の形態とは異なる。具体的には、本変形例において、第一凸部515bと第二凸部525bとは、一対のボルト910及びナット920からなる締結具900によって締結されている。つまり、本変形例に係る接合部580bを形成するための接合手法として、溶接ではなく締結が採用されている。このように、第一導電部材510及び第二導電部材520の接合に締結具900を用いることで、第一導電部材510及び第二導電部材520を簡易な構成で強固に接合することができる。
また、この場合であっても、封止部材650が、接合部580bの側方の位置において、第一導電部材510及び第二導電部材520に挟まれて配置されているため、上記実施の形態で説明した各種の効果が奏される。すなわち、封止部材650が存在することで、接合部580bの腐食が抑制される。また、封止部材650は第一導電部材510及び第二導電部材520に挟まれた状態で配置されるため、封止部材650の剥離、脱落、または破壊等の問題が生じ難い。従って、本変形例に係る導電部材500bを備える蓄電装置10は、信頼性の高い蓄電装置10である。
なお、第一凸部515b及び第二凸部525bの一方がなくてもよい。例えば、第一凸部515bが、第二本体部524の、第二凸部525bが形成されていない平板状の側面に突き合わされた状態で、第一凸部515bと第二本体部524とが締結具900によって締結されてもよい。この場合であっても、第一凸部515bの周囲に、封止部材650を適度に圧縮することを許容する空間を形成することができる。これにより、封止部材650による接合部580bの保護効果を得ることができ、かつ、封止部材650の剥離等の不具合の発生が抑制される。
(変形例3)
図10は、実施の形態の変形例2に係る導電部材500cの構成を示す拡大断面図である。本変形例に係る導電部材500cは、第一導電部材510と第二導電部材520とが接合された接合部580cを有し、接合部580cの側方の位置において、第一導電部材510及び第二導電部材520に挟まれた封止部材650が配置されている。この構成において、本変形例に係る導電部材500cと上記実施の形態に係る導電部材500とは共通する。
しかし、本変形例に係る接合部580cは、第一導電部材510の第一本体部514と、第二導電部材520の第二本体部524とが重ねられた状態で、かしめられることで形成されており、この点において、上記実施の形態とは異なる。
具体的には、第一導電部材510と第二導電部材520とは、クリンチかしめによって接合されている。これにより、例えば図8に示すように、第一導電部材510に形成された第一凸部515cが、第二導電部材520に形成された凹部525cに嵌入された状態となる。つまり、本変形例では、第一凸部515cと凹部525cとの嵌め合わされた部分によって接合部580cが形成されている。また、本変形例では、封止部材650は、接合部580cに対して、例えば、おおよそ、第一凸部515cの突出方向に平行な方向(X軸方向)の側方に位置している、ということができる。
この場合であっても、封止部材650が、接合部580cの側方の位置において、第一導電部材510及び第二導電部材520に挟まれて配置されているため、上記実施の形態で説明した各種の効果が奏される。すなわち、封止部材650が存在することで、接合部580cの腐食が抑制される。また、封止部材650は第一導電部材510及び第二導電部材520に挟まれた状態で配置されるため、封止部材650の剥離、脱落、または破壊等の問題が生じ難い。従って、本変形例に係る導電部材500cを備える蓄電装置10は、信頼性の高い蓄電装置10である。
なお、第一導電部材510及び第二導電部材520をクリンチかしめによって接合する場合、接合の態様は、図10に示す態様に限定されない。例えば、図7に示すように、第一凸部515の先端面と、第二凸部525の先端面とを突き合わせ、第一凸部515と第二凸部525との突き合わせられた部分(図7における接合部580の部分)を、クリンチかしめによって接合してもよい。この場合、クリンチかしめの際の押圧力が封止部材650にかかり難いため、封止部材650の材料として柔軟性が高い(つまり柔らかい)材料を採用することができる。
(変形例4)
図11は、実施の形態の変形例4に係る導電部材500dの構成を示す拡大断面図である。本変形例に係る導電部材500dは、第一導電部材510及び第二導電部材520が接合された接合部580dの側方の位置において、第一導電部材510及び第二導電部材520に挟まれて配置された封止部材650を有している。この構成において、本変形例に係る導電部材500dと上記実施の形態に係る導電部材500とは共通する。
しかし、本変形例では、封止部材650は、第一導電部材510及び第二導電部材520のそれぞれが有する、互いに対向する位置にある凹部により形成された空間に収容されており、この点で上記実施の形態に係る導電部材500とは異なる。
具体的には、第一導電部材510の第一本体部514には、第一凹部515dが形成されている。また、第二導電部材520の第二本体部524における、第一凹部515dに対向する位置に、第二凹部525dが形成されている。封止部材650は、X軸方向で突き合わされた第一凹部515dと第二凹部525dとで形成される空間に収容され、かつ、X軸方向に圧縮されている。
なお、第一凹部515d及び第二凹部525dのそれぞれは、封止部材650と同じく、X軸方向から見た場合に環状に形成されており、第一凹部515d及び第二凹部525dが突き合わされることで、封止部材650が収容される環状の空間が形成されている。
また、第一導電部材510において、環状の第一凹部515dの内側に第一平面部516が存在し、かつ、第二導電部材520において、環状の第二凹部515dの内側に第二平面部526が存在する。第一平面部516及び第二平面部526は、例えばレーザ溶接によって接合され、これにより、第一導電部材510及び第二導電部材520が接合された接合部580dが形成される。
この場合であっても、封止部材650が、接合部580dの側方の位置において、第一導電部材510及び第二導電部材520に挟まれて配置されているため、上記実施の形態で説明した各種の効果が奏される。すなわち、封止部材650が存在することで、接合部580dの腐食が抑制される。また、封止部材650は第一導電部材510及び第二導電部材520に挟まれた状態で配置されるため、封止部材650の剥離、脱落、または破壊等の問題が生じ難い。なお、環状の封止部材650の外側では、図11に示すように、第一導電部材510と第二導電部材520とは離間しており、異種金属同士が接触していることに起因する腐食等の問題は生じない。
さらに、本変形例に係る導電部材500dでは、封止部材650と、第一導電部材510及び第二導電部材520との接触面を増加させることができる。これにより、例えば、封止部材650による接合部580dの腐食の抑制効果が向上される。また、例えば、封止部材650に対する、外部の熱または湿気等の影響をさらに低減することができるため、封止部材650の劣化の抑制効果が向上される。
従って、本変形例に係る導電部材500dを備える蓄電装置10は、信頼性の高い蓄電装置10である。
(他の実施の形態)
以上、本発明に係る蓄電装置について、実施の形態及びその変形例に基づいて説明した。しかしながら、本発明は、上記実施の形態及びその変形例に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を上記実施の形態またはその変形例に施したものも、あるいは、上記説明された複数の構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、封止部材650は、環状に形成されていなくてもよい。封止部材650は、例えば、実施の形態に係る接合部580の周囲の一部にのみ配置される直線状または円弧状の形状であってもよい。この場合であっても、封止部材650は、封止部材650が配置された位置において、外気または水分等に対する抵抗要素として機能するため、接合部580の腐食を抑制することは可能である。
また、封止部材650の材料は、シリコーンゴムまたはEPDMである必要はない。封止部材650の材料は、他の種類の樹脂でもよく、また、アルミナ等の粉体を含有することで強度が向上された材料であってもよい。
また、接合部580のサイズ及び形状は、特定のサイズ及び形状に限定されない。例えば、接合部580は直線状に形成されていてもよい。この場合、封止部材650が、接合部580に沿うように、かつ、第一導電部材510及び第二導電部材520に挟まれて配置されていることで、封止部材650による接合部580の保護効果を得ることができ、かつ、封止部材650の剥離等の不具合の発生が抑制される。
また、第一導電部材510は、蓄電素子300の正極端子320または負極端子330と直接的に接続されていなくてもよい。つまり、蓄電装置10内における電流経路を形成する2つの導電部材であって、互いに物性が異なる部材で形成された2つの導電部材が存在する場合、封止部材が、当該2つの導電部材の接合部の側方の位置において、当該2つの導電部材に挟まれて配置されていればよい。これにより、異種金属同士の接合部が、外気または水分から保護され、これにより、接合部の腐食が抑制される。また、封止部材の剥離等の問題の発生も抑制される。
また、例えば、第一導電部材510と第二導電部材520との接合に、第一導電部材510及び第二導電部材520のいずれとも異なる物性の材料で形成された第三導電部材が介在してもよい。例えば、第三導電部材の材料として、第一導電部材510の材料であるアルミニウムよりもイオン化傾向が小さく、かつ、第二導電部材520の材料である銅よりもイオン化傾向が大きいニッケルが採用されてもよい。
この場合、接合部580において、第一導電部材510と第二導電部材520とが直接的に接触している場合より、異種金属間(アルミニウム−ニッケル間、ニッケル−銅間)におけるイオン化傾向の差が小さくなる。
その結果、接合部580において、接触している異種金属間におけるイオン化傾向が大きいことに起因する腐食(酸化)が抑制される。すなわち、接合部580において、第一導電部材510と第二導電部材520との間に第三導電部材を介在させることで、蓄電装置10の品質または信頼性の低下が抑制される。
また、ニッケルで形成された第三導電部材は、アルミニウムで形成された第一導電部材510、及び、銅で形成された第二導電部材520のそれぞれと溶接しやすい。そのため、第一導電部材510と第二導電部材520との間に第三導電部材を介在させることで、接合部580の接合強度を向上させることができる。
なお、第三導電部材の材料は、ニッケルに、例えば、アルミニウム、鉄、または銅などが添加されたニッケル合金であってもよい。また、第三導電部材の材料として採用される、アルミニウムよりもイオン化傾向が小さく、かつ、銅よりもイオン化傾向が大きい材料としては、ニッケルの他に、亜鉛及びクロム等がある。
また、第三導電部材は板状の部材であってもよいし、第一導電部材510または第二導電部材520に形成されたメッキ層として第三導電部材が配置されてもよい。
また、第三導電部材は、複数の部材が積層されることで形成されていても構わない。例えば、ニッケルと亜鉛などの2種の材料が積層されることで第三導電部材が形成されていても構わないし、ニッケルの他に亜鉛とクロムなどの3種以上の材料が積層されることで第三導電部材が形成されていても構わない。例えば、第三導電部材において、アルミニウムで形成された第一導電部材側から、銅で形成された第二導電部材側に向かって、複数の部材が、イオン化傾向の順番(降順)で並んで配置されていても構わない。このように複数の層からなる第三導電部材を、第一導電部材と第二導電部材との間に介在させることで、隣り合う異種金属間におけるイオン化傾向の差がより小さくなり、より効果的に腐食(酸化)が抑制される。
また、図2及び図4〜図7に示される第一導電部材510及び第二導電部材520の形状及びサイズは例示であり、これらの形状及びサイズは、例えば、外装体11のサイズ、外装体11に収容される他の要素の位置等に応じて適宜決定されてもよい。
また、蓄電素子300が有する電極体340は、正極板と負極板とセパレータとが縦方向に巻回(図3においてY軸方向に平行な巻回軸にて巻回)されて形成された縦巻きの巻回型形状であるとした。しかし、電極体340は、正極板と負極板とセパレータとが横方向に巻回(Z軸方向に平行な巻回軸にて巻回)されて形成された横巻きの巻回型形状であってもよいし、平板状極板を積層した積層型形状であってもよい。
また、本発明は、このような蓄電装置10として実現することができるだけでなく、蓄電装置10が備える導電部材等としても実現することができる。
本発明は、リチウムイオン二次電池などの蓄電素子を備えた蓄電装置等に適用できる。
10 蓄電装置
300 蓄電素子
320 正極端子
330 負極端子
500、500a、500b、500c、500d、550 導電部材
510、560 第一導電部材
514 第一本体部
515、515a、515b、515c 第一凸部
520、570 第二導電部材
524 第二本体部
525、525b 第二凸部
580、580a、580b、580c、580d 接合部
650 封止部材

Claims (5)

  1. 蓄電素子と、
    前記蓄電素子の端子と電気的に接続された第一導電部材と、
    前記第一導電部材とは異なる物性の材料で形成された第二導電部材と、
    前記第一導電部材及び前記第二導電部材が接合された接合部の側方の位置において、前記第一導電部材及び前記第二導電部材に挟まれて配置された封止部材と
    を備える蓄電装置。
  2. 前記第一導電部材及び前記第二導電部材の一方は、板状の本体部と、前記本体部から前記第一導電部材及び前記第二導電部材の他方に向けて突出した凸部であって、前記他方と接合されている凸部とを有する
    請求項1記載の蓄電装置。
  3. 前記封止部材は、前記接合部を囲むように配置されている
    請求項1または2に記載の蓄電装置。
  4. 前記封止部材は、前記接合部と隙間をあけて配置されている
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄電装置。
  5. 蓄電素子と、前記蓄電素子の端子と電気的に接続された第一導電部材と、前記第一導電部材とは異なる物性の材料で形成された第二導電部材とを備える蓄電装置の製造方法であって、
    前記第一導電部材及び前記第二導電部材の間に封止部材を配置する工程と、
    前記第一導電部材及び前記第二導電部材の少なくとも一方を他方に向けて押すことにより、前記第一導電部材及び前記第二導電部材に前記封止部材を密着させる工程と、
    前記封止部材の側方の位置において、前記第一導電部材及び前記第二導電部材を接合する工程と
    を含む蓄電装置の製造方法。
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