JP2018106078A - 調光部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】、ビーズスペーサーを使用する場合において、局所的な配向不良を抑制することを目的とする。
【解決手段】調光部材1は、第1基材6と、第2基材15と、第1基材6及び第2基材15間に配置される液晶層8と、液晶層8における第1基材6及び第2基材15間の間隔を保持する粒状のビーズ本体部から形成される複数のビーズスペーサー12とを備え、ビーズスペーサー12の表面には、ビーズ本体部の表面が露出していることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば窓に貼り付けて外来光の透過を制御する電子ブラインド等に利用可能な調光部材に関する。
従来、例えば、窓に貼り付けて外来光の透過を制御する調光部材に関する工夫が種々提案されている(特許文献1、2)。このような調光部材の1つに、液晶を利用したものがある。このような液晶を利用した調光部材は、透明電極を備えた透明フィルム材により液晶材料を挟持して液晶セルを製造し、その液晶セルを直線偏光板により挟持する。
この調光部材では、液晶に印加する電界を変更して液晶の配向を変更することにより外来光の透過を制御している。
このような調光部材は、各種の駆動方式を適用することができ、VA(Virtical Alignment)方式、TN(Twisted Nematic)方式、IPS(In−Place−Switching)方式等の駆動方式を適用することができる。
また、上述の駆動方式の他にゲストホスト液晶を利用したものが提案されている(特許文献3、4)。このようなゲストホスト液晶では、ゲストホスト液晶組成物と二色性色素組成物とがランダムに配向した状態と、いわゆるツイスト配向した状態とを電界の制御により変化させて透過光量を制御している。
この調光部材を車両の窓、建築物の窓等に配置する場合において、色味及び視野角特性を重視する場合、調光部材はゲストホスト液晶を適用することが望ましい。
ここで、液晶セルでは、ビーズスペーサー等のスペーサーを用いることによりセルギャップを所定の寸法に保持している。このような液晶セルに用いられるビーズスペーサーは、ガラス、透明樹脂等による球形状又は円柱形状のビーズ本体部の表面が、接着剤、粘着剤等による固着層により覆われた形態に形成されており、この固着層により液晶セルを構成する基材に保持される。特許文献5には、このビーズスペーサーの配置方法が開示されている。
特開平03−47392号公報 特開平08−184273号公報 特開2013−139521号公報 特開2012−31384号公報 特開平06−265863号公報
ところで、液晶セルのセルギャップを所定の寸法に保持するために、ビーズスペーサーを適用する場合、固着層を有した複数のビーズスペーサーが凝集してしまう場合があり、調光フィルムにおいては、液晶分子の配向が周囲とは異なる局所的な配向不良が発生することが分かった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ビーズスペーサーを使用する場合において、局所的な配向不良を抑制することを目的とする。
(1)第1基材と、
第2基材と、
前記第1基材及び前記第2基材間に配置される液晶層と、
前記液晶層における前記第1基材及び前記第2基材間の間隔を保持する粒状のビーズ本体部から形成される複数のビーズスペーサーとを備え、
前記ビーズスペーサーの表面には、前記ビーズ本体部の表面が露出していること、
を特徴とする調光部材。
(2) (1)において、
前記ビーズスペーサーは、
平坦面上に配置された内径7mmの円筒の内側に複数の前記ビーズスペーサーを7mmの高さまで充填させ、前記円筒を前記平坦面から鉛直上方に引き上げて、前記円筒内の前記ビーズスペーサーを前記平坦面上に分散させたときに広がる分散領域において、前記円筒の筒中心軸を通り、前記平坦面に平行な線分の最も短い長さをL1としたときに、
L1>13mmを満たす調光部材。
(3) (1)又は(2)において、
前記ビーズスペーサーの比重と、前記液晶層の溶液の比重との差が0.2g/cm以下である調光部材。
本発明によれば、ビーズスペーサーを使用する場合において、局所的な配向不良を抑制することができる。
本発明の第1実施形態の調光フィルムを示す断面図である。 ビーズスペーサーの凝集塊発生の評価方法を説明する図ある。 ビーズスペーサーの凝集塊発生の評価結果を示す図ある。 本発明の第2実施形態の調光フィルムを示す断面図である。
〔第1実施形態〕
〔調光フィルム〕
図1は、本発明の第1実施形態の調光フィルムを示す断面図である。
この調光フィルム(調光部材)1は、建築物の窓ガラス、ショーケース、屋内の透明パーテーション、自動車等のルーフウィンドウ等の調光を図る部位に、粘着剤層等により貼り付けて使用され、印加電圧の変化させることにより透過光の光量を制御する。なお、調光フィルムは、合わせガラスの中間体に適用して配置するようにしてもよい。
この調光フィルム1は、ゲストホスト液晶を利用して透過光を制御するフィルム材あり、液晶セル4により構成される。なお、調光フィルム1は、液晶セル4の一方の面、例えば、図1に示すように、基材15側に直線偏光板2を配置してもよく、また、直線偏光板を省略してもよい。
〔液晶セル〕
液晶セル4は、フィルム状の下側積層体5D及び上側積層体5Uにより液晶層8を挟持し、シール材19によりこれら下側積層体5D及び上側積層体5Uを一体化して構成される。
〔下側積層体、上側積層体〕
下側積層体5Dは、透明フィルム材による基材6に、透明電極11、配向層13、ビーズスペーサー12を設けて形成される。
上側積層体5Uは、透明フィルム材による基材15に、透明電極16及び配向層17を積層して形成される。
〔基材〕
基材6、15は、種々の透明フィルム材を適用することができるが、光学異方性の小さなフィルム材を適用することが望ましい。本実施形態において、基材6、15は、厚み100μmのポリカーボネートフィルムが適用されるが、種々の厚みのフィルム材を適用することができ、さらにはCOP(シクロオレフィンポリマー)フィルム等を適用してもよい。
〔透明電極〕
透明電極11、16は、この種のフィルム材に適用される各種の電極材料を適用することができ、本実施形態ではITO(Indium Tin Oxide)による透明電極材により形成される。
〔配向層〕
配向層13、17は、光配向層により形成される。光配向層に適用可能な光配向材料は、光配向の手法を適用可能な各種の材料を広く適用することができるが、本実施形態では、例えば光二量化型の材料を使用する。光二量化型の材料については、「M.Schadt、 K.Schmitt、 V. Kozinkov and V. Chigrinov : Jpn. J. Appl.Phys.、 31、 2155 (1992)」、「M. Schadt、 H. Seiberle and A. Schuster : Nature、 381、 212(1996)」等に開示されている。
なお、光配向層に代えてラビング処理により配向層を作製してもよく、微細なライン状凹凸形状を賦型処理して配向層を作製してもよい。
〔液晶層〕
液晶層8は、ゲストホスト液晶組成物8A、二色性色素組成物8Bによるゲストホスト液晶の溶液により形成され、この種の調光フィルム1に適用可能な各種の液晶層材料を広く適用することができる。
〔シール材19〕
液晶セル4は、液晶層8を囲むように、シール材19が配置されている。液晶セル4は、このシール材19により上側積層体5U、下側積層体5Dが一体に保持され、液晶材料の漏出が防止される。シール材19は、例えばエポキシ樹脂、紫外線硬化性樹脂等を適用することができる。
〔ビーズスペーサー12〕
ビーズスペーサー12は、液晶層8の厚みであるセルギャップを一定に保持するために配置され、この実施形態では球形状によるビーズスペーサーが適用される。ビーズスペーサー12は、直径2μm以上20μm以下により形成される。
また、ビーズスペーサー12は、ガラス等の無機材料、各種の透明樹脂材料により球形状のビーズ本体部から形成されており、固着層等の固定に使用する表面層が設けられておらず、このビーズ本体部の表面がビーズスペーサー12の表面に露出している。
以上の構成により、ビーズスペーサー12は、ビーズ本体部がセルギャップを所望の値を規定する部位となる。
ここで、種々に検討した結果、ビーズスペーサーを使用した場合に発生する局所的な配向不良は、複数のビーズスペーサーが凝集して凝集塊が発生し、この凝集塊の部位で、透過光が所望する偏光により液晶層8を透過しないことにより発生することが分かった。
また、調光フィルムでは、このような凝集塊の数を低減することにより局所的な配向不良を低減し、品位を向上できることが分かった。
より具体的に検討した結果、凝集塊を1mm当たり50個以下に低減することにより、好ましくは10個以下に低減することにより、より好ましくは5個以下に低減することにより、配向不良を十分に低減し、調光フィルム1の品位を向上することができる。これにより調光フィルム1は、凝集塊が1mm当たり5個以下に設定されるのが望ましい。ここで、この評価における凝集塊とは、3個以上のビーズスペーサーが凝集したものをいう。
なお、この凝集塊は、調光フィルム1を透過状態に設定して一方の側より照明し、他方の側より調光フィルム1の表面を少なくとも9mm以上:1mm×9点以上の平均値(調光フィルムの表面の4角と、互いに隣接する各角間の中点及び中央)において拡大観察することにより計測される。
ここで、従来、主に使用されてきたビーズスペーサーは、ビーズ本体部の表面が、接着剤、粘着剤等による固着層により覆われた形態に形成されており、この固着層によりビーズスペーサーが液晶セルを構成する基材上に分散された状態で固着される。しかし、このように固着層が表面にあると、ビーズスペーサーを液晶セル内に分散させる場合に、複数のビーズスペーサーがその固着層により凝集してしまい、上述の凝集塊が形成されてしまう場合がある。
そこで、本実施形態の調光フィルム1に使用されるビーズスペーサー12は、上述したように、その表面に、ビーズ本体部の表面が直接露出する形態、すなわち、従来のビーズスペーサーに比して固着層が省略された形態で形成されている。これにより、複数のビーズスペーサーが凝集し、凝集塊となってしまうのを抑制することができる。
ビーズスペーサーは、十分に分散させて配置することによって、発生する凝集塊の数を低減することができる。したがって、ビーズスペーサーの配置には、ビーズスペーサーを十分に分散させて配置可能な種々の手法を適用、例えば、以下に記載の手法を適用することができる。
(1)事前にビーズスペーサー12を配置して配向層13表面に配置した後、液晶層8の溶液を滴下し、その後、下側積層体5Dと上側積層体5Uを一体化してもよい。
(2)上述の(1)とは逆に液晶層8の溶液を滴下した後、ビーズスペーサー12を配置し、その後、下側積層体5Dと上側積層体5Uを一体化してもよい。
(3)液晶層8の溶液にビーズスペーサー12を分散混入した状態で、液晶層8の溶液を滴下した後、下側積層体5Dと上側積層体5Uを一体化してもよい。
より具体的に、(2)の手法においては、例えば、以下の手法が考えられる。
(a)液晶層8の溶液を、液晶層8を作製する部位に、密に多数箇所にそれぞれ微小量(例えば、50μg以上500μg以下)だけ滴下した後、散布機によりビーズスペーサー12を散布し、その後、下側積層体5Dと上側積層体5Uを一体化して、ビーズスペーサー12を配置することができる。
(b)また同様にして液晶層8の溶液を液晶層8を作製する部位に、密に多数箇所にそれぞれ微小量だけ滴下した後、インクジェットプリンタの手法を適用してビーズスペーサー12を分散させた揮発性溶液を各部に付着させ、その後、揮発性溶材を揮発させて下側積層体5Dと上側積層体5Uを一体化して、ビーズスペーサー12を配置することができる。
また、(3)の手法においては、液晶層8の溶液の比重とビーズスペーサー12の比重との比重差を十分に小さくすることにより、ビーズスペーサー12を分散混入した溶液中におけるビーズスペーサー12の沈降、浮上等を抑制して十分にビーズスペーサー12を分散させることができ、更には調光フィルム1の使用時におけるビーズスペーサー12の液晶セル内の移動を抑制することができる。
ここで、上述の(1)〜(3)の手法において作製された液晶セルにおいて、ビーズスペーサー12は、上側積層体5Uと下側積層体5Dとに挟持されているため、液晶セル内を移動してしまうのを抑制することができるが、液晶層8の溶液と、ビーズスペーサーとの比重差を0.2g/cm以下にすることによって、液晶セル内におけるビーズスペーサー12の移動の可能性を更に低くすることができる。
〔凝集塊発生の目安〕
ところで、上述の各種の手法により十分に分散させてビーズスペーサーを配置するようにしても、上述の従来のビーズスペーサーのように固着層を有していると、配置前から凝集塊が存在してしまう場合があり、十分にビーズスペーサーを分散させて配置することが困難になる。
そのため、この実施形態では、凝集塊発生の目安を計測して評価する。
図2は、ビーズスペーサーの評価方法を説明する図ある。
図3は、ビーズスペーサーの評価結果を示す図ある。
この評価では、筒中心軸Oの両端が開口である内径7mmの円筒21を用意する(図2(a))。
ガラス板等の平坦面Tの上に、一方の端部がこの平坦面Tに密接してビーズスペーサーが漏れ出ないようにして円筒21を配置し、円筒21内に、高さ7mmの位置まで複数のビーズスペーサーを充填する。
その後、図2(b)に示すように、振動を与えないようにしてゆっくりと円筒21を鉛直上方に持ち上げる。このとき、ビーズスペーサーは、平坦面T上に取り残され、自重により崩れて平坦面T上に広がる。複数のビーズスペーサーに凝集塊が存在しないか、又は、凝集塊が発生し難い場合、ビーズスペーサーは、平坦面T上に滑らかに、かつ、大きく広がることになる。
これに対して、複数のビーズスペーサーに凝集塊が存在するか、又は、凝集塊が発生し易い場合、その程度に応じてビーズスペーサーの広がりが小さくなる。
図2(c)に示すように、この平坦面T上に広がったビーズスペーサーの分散領域Sの大きさを計測する。具体的には、複数のビーズスペーサーが分散した分散領域Sにおいて、平坦面T上に配置されていた円筒21の筒中心軸Oを通り、平坦面Tに平行な線分のうち、最も短い長さをL1とし、最も長い長さをL2として計測する。
評価に用いたビーズスペーサーのサンプルは、図4に示すように、7種類(サンプル1〜7)である。
サンプル1は、ビーズ本体部がアクリル樹脂であり、固着層が形成されておらず、本実施形態のビーズスペーサー12と同様の形態である。
サンプル2、3は、ビーズ本体部がアクリル樹脂であり、固着層を有しており、それぞれ固着層の構成が相違している。
サンプル4、5は、ビーズ本体部がスチレン系樹脂であり、固着層を有しており、それぞれ固着層の構成が相違している。
サンプル6は、ビーズ本体部がスチレン系樹脂であり、固着層が形成されておらず、本実施形態のビーズスペーサー12と同様の形態である。
サンプル7は、ビーズ本体部がシリカであり、固着層が形成されている。
図3に上記サンプル1〜7の凝集塊発生の評価結果をまとめる。図3中の評価は、液晶セルを組んだ後に凝集塊が1cm当たり5個以下との条件を満足する場合を「〇」とし、この条件を満足しない場合を「×」とした。ここで、凝集塊とは、3個以上のビーズスペーサーが凝集したものをいう。
この評価結果より、サンプル2〜5やサンプル7は、いずれもL1、L2の値が10mm以下となり、分散する範囲が狭くなり、ビーズスペーサーが凝集し易いことが確認され、評価が「×」となった。
これに対して、サンプル1や、サンプル6のように固着層を設けないビーズスペーサーは、L1、L2の寸法が13mmよりも大きい値となり、他のサンプルに比してより広い範囲に分散することが確認され、それに伴い評価が「○」となった。
以上より、サンプル1や、サンプル6のように固着層を設けないビーズスペーサーを用いることにより、凝集塊の発生を十分に抑制することができ、局所的な配向不良の発生を十分に低減して調光フィルムの品位を確保することができる。
したがって、本評価試験において、少なくともL1の値が13mm以上であれば凝集塊の発生が極力抑制されることが確認された。
以上より、本実施形態の調光フィルムは以下の効果を奏する。
(1)本実施形態の調光フィルム1は、ビーズスペーサー12の表面に、ビーズ本体部の表面が露出しているので、ビーズスペーサー12の凝集塊が発生してしまうのを低減することができ、調光フィルム1に生じる局所的な配向不良を抑制することができる。
(2)本実施形態の調光フィルム1は、ビーズスペーサー12が、平坦面T上に配置された内径7mmの円筒21の内側に複数のビーズスペーサーを7mmの高さまで充填させ、円筒21を平坦面Tから鉛直上方に引き上げて、円筒21内のビーズスペーサーを平坦面T上に分散させたときに広がる分散領域Sにおいて、円筒21の筒中心軸Oを通り、平坦面Tに平行な線分の最も短い長さをL1としたときに、L1>13mmを満たす。これにより、調光フィルム1は、より具体的に液晶層8内のビーズスペーサー12が凝集してしまうのを抑制することができ、調光フィルム1に生じる局所的な配向不良を抑制することができる。
(3)調光フィルム1は、ビーズスペーサーの比重と、前記液晶層の溶液の比重との差が0.2g/cm以下であるので、ビーズスペーサー12に固着層が設けられていなくても、液晶層内において、ビーズスペーサーが移動してしまうのを極力抑制することができる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態の調光フィルムについて説明する。
図3は、本発明の第2実施形態の調光フィルムを示す断面図である。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
調光フィルム31は、直線偏光板32、33により調光フィルム用の液晶セル34を挟持して構成される。
〔直線偏光板〕
直線偏光板32、33は、ポリビニルアルコール(PVA)にヨウ素等を含浸させた後、延伸して直線偏光板としての光学的機能を果たす光学機能層が形成され、TAC(トリアセチルセルロース)等の透明フィルム材による基材により光学機能層を挟持して作製される。直線偏光板32、33は、クロスニコル配置により、アクリル系透明粘着樹脂等による接着剤層により液晶セル34に配置される。なお、直線偏光板32、33の液晶セル4側に光学補償のための位相差フィルムを設けてもよい。またクロスニコル配置に代えてパラレルニコル配置により配置してもよい。
〔液晶セル〕
液晶セル34は、フィルム状の下側積層体5D及び上側積層体5Uにより液晶層38を挟持して構成される。
〔下側積層体、上側積層体〕
下側積層体5D及び上側積層体5Uは、第1実施形態について上述した調光フィルム1と同様にして、この調光フィルム31の駆動方式に対応するように構成される。
調光フィルム31は、VA方式による液晶層38の液晶分子を駆動する調光フィルムである。調光フィルム31は、この駆動方式に関する構成を除いて、ビーズスペーサー12等にあっては、第1実施形態と同様に構成される。
ここで、VA方式は、無電界時、液晶層38の液晶分子を垂直配向して入射光を遮光し、電界の印加により、液晶層38の液晶分子を水平配向して入射光を透過させる方式である。
なお、液晶層38は、VA方式に代えて、TN(Twisted Nematic)方式、IPS(In Place Switching)等、種々の駆動方式を適用してもよい。
ここで、TN方式は、電界の印加により、液晶分子の配向を垂直方向と水平ねじれ方向とで変化させ、光の旋光性を利用して透過光量を制御する方式である。
また、IPS方式は、一方の基材に電極をまとめて作成し、この電極による電界により配向させた液晶分子を基材に対して横(水平)方向に回転させることにより透過光量を制御する方式である。
このようにVA方式等の駆動方式を適用する場合においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
〔他の実施形態〕
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態を組み合わせることができ、さらには種々に変更することができる。
すなわち上述の実施形態では、球形状によるビーズスペーサーを使用する場合に本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、円柱形状によりビーズ本体部が形成されたビーズスペーサーを使用する場合にも広く適用することができる。
上述の実施形態では、基材6、15等に樹脂製の透明フィルム材を用い、調光部材を調光フィルムの例として説明したが、これに限定されるものでなく、基材等にガラス基板等を用いた調光部材としてもよい。
1、31 調光フィルム
2、32、33 直線偏光板
4、34 液晶セル
5D 下側積層体
5U 上側積層体
6、15 基材
6A、15A ハードコート層
8、38 液晶層
11、16 透明電極
12 ビーズスペーサー
13、17 配向層
19 シール材

Claims (3)

  1. 第1基材と、
    第2基材と、
    前記第1基材及び前記第2基材間に配置される液晶層と、
    前記液晶層における前記第1基材及び前記第2基材間の間隔を保持する粒状のビーズ本体部から形成される複数のビーズスペーサーとを備え、
    前記ビーズスペーサーの表面には、前記ビーズ本体部の表面が露出していること、
    を特徴とする調光部材。
  2. 前記ビーズスペーサーは、
    平坦面上に配置された内径7mmの円筒の内側に複数の前記ビーズスペーサーを7mmの高さまで充填させ、前記円筒を前記平坦面から鉛直上方に引き上げて、前記円筒内の前記ビーズスペーサーを前記平坦面上に分散させたときに広がる分散領域において、前記円筒の筒中心軸を通り、前記平坦面に平行な線分の最も短い長さをL1としたときに、
    L1>13mmを満たす
    請求項1に記載の調光部材。
  3. 前記ビーズスペーサーの比重と、前記液晶層の溶液の比重との差が0.2g/cm以下である
    請求項1又は請求項2に記載の調光部材。
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