JP2018102182A - incubator - Google Patents
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Abstract
Description
本発明はインキュベータに関し、詳しくは培養物を収容した培養容器を収納して培養するインキュベータに関する。 The present invention relates to an incubator, and more particularly to an incubator that accommodates and cultures a culture container that contains a culture.
従来、培養物の培養を行うため、当該培養物を収容した培養容器をインキュベータに収納することが行われ、このようなインキュベータとして、内部に複数の棚板を設けたものが知られている(特許文献1)。
また上記棚板については、これを支持手段によって支持することで、上記棚板を水平方向に移動可能とし、培養容器を収納する際および取り出す際には当該棚板を引き出し可能としたインキュベータが知られている(特許文献2)。
さらには、再生医療で使用するヒト細胞・組織を培養する場合において、微生物や異物が培養物に混入することを防止するために、上記インキュベータを内部が無菌かつ無塵に維持されたアイソレータに接続して、アイソレータの内部でインキュベータの閉鎖部材を開放するようにしたシステムが知られている(特許文献3)。
Conventionally, in order to culture a culture, the culture container containing the culture is stored in an incubator, and as such an incubator, one having a plurality of shelves inside is known ( Patent Document 1).
Also, an incubator is known that supports the shelf board by supporting means so that the shelf board can be moved in the horizontal direction, and the shelf board can be pulled out when the culture vessel is stored and taken out. (Patent Document 2).
Furthermore, when culturing human cells / tissues used in regenerative medicine, the above incubator is connected to an isolator whose interior is kept sterile and dust-free to prevent contamination of microorganisms and foreign substances into the culture. A system is known in which the closing member of the incubator is opened inside the isolator (Patent Document 3).
このようなインキュベータに対し、培養容器の収納または取り出しを行う際には、上記特許文献1では棚板に培養容器を載置する際に棚板上で培養容器を摺動させる必要があり、また特許文献2では棚板を移動させる際に当該棚板が上記支持手段との間で摺動することとなる。
このように部材同士が摺動すると、微量ではあるが磨耗粉が発生するため、上記インキュベータを特許文献3のようにアイソレータに接続したとしても、培養容器への粉塵の混入を防止することができず、さらにはアイソレータ内に粉塵を拡散させる恐れがあった。
このような問題に鑑み、本発明は培養容器の収納および取り出しの際の粉塵の発生を可及的に抑えることが可能なインキュベータを提供するものである。
When storing or taking out the culture vessel with respect to such an incubator, in
When the members slide in this manner, a small amount of wear powder is generated. Therefore, even if the incubator is connected to an isolator as in
In view of such a problem, the present invention provides an incubator capable of minimizing the generation of dust during storage and removal of a culture vessel.
すなわち請求項1の発明におけるインキュベータは、培養物を収容した培養容器を収納して培養するインキュベータにおいて、
上記培養容器を収納する本体と、上記本体に形成された搬出入口を閉鎖する閉鎖部材と、上記本体内に設けられた棚板と、上記棚板を支持する支持手段とを備え、
上記棚板および支持手段の少なくともいずれか一方にローラを設けて、上記棚板をローラの回転によって上記搬出入口から引き出し可能とし、
さらに、上記培養容器が載置されるとともにローラの設けられたトレーを備え、上記トレーに設けられたローラの回転によって当該トレーを上記棚板上で移動可能としたことを特徴としている。
That is, the incubator in the invention of
A main body for storing the culture vessel, a closing member for closing a carry-in / out port formed in the main body, a shelf plate provided in the main body, and a supporting means for supporting the shelf plate,
A roller is provided on at least one of the shelf plate and the support means, and the shelf plate can be pulled out from the carry-in / out port by rotation of the roller,
Further, the culture vessel is placed and a tray provided with a roller is provided, and the tray can be moved on the shelf board by the rotation of the roller provided on the tray.
上記発明によれば、棚板と支持手段とが上記ローラによって転がり接触するため、棚板を移動させる際にこれらの摺動が生じず、粉塵等の発生を可及的に抑えることができる。
また、培養容器はローラによって移動可能なトレーに載置させるため、棚板上で培養容器を移動させる際においても粉塵等の発生を抑えることができる。
According to the above invention, since the shelf and the support means are in rolling contact with each other by the roller, these slides do not occur when the shelf is moved, and generation of dust and the like can be suppressed as much as possible.
Further, since the culture container is placed on a tray that can be moved by a roller, generation of dust and the like can be suppressed even when the culture container is moved on the shelf.
以下図示実施例について説明すると、図1は本発明にかかるインキュベータ1をアイソレータ2に接続した状態を示したものであり、アイソレータ2において培養物を培養容器に収容する作業を行い、その後当該培養容器をインキュベータ1の内部に収納し、その後上記培養物をインキュベータ1内で培養するものとなっている。
上記インキュベータ1とアイソレータ2とは使用前に内部空間が過酸化水素蒸気で除染されるとともに、上記アイソレータ2は内部が無菌環境に維持され、また無菌エア供給手段によって上方から下方へと向かう無菌エアによる一方向流が形成されるようになっている。
上記インキュベータ1を構成する本体1Aの前方には、閉鎖部材としての開閉扉1Bにより開閉可能な搬出入口1bが形成され、当該搬出入口を開閉扉1Bで密封することで内部が無菌環境に維持されるとともに、培養物の培養に適した所定の温度および湿度に維持される。
またアイソレータ2の正面には作業者が装着可能なグローブ2aが設けられており、各種の作業を行うことが可能となっている。なお、アイソレータ2の内部にロボットや所要の構成を有した移送手段を設けて、これらの作業を自動的に行うようにすることもできる。
培養物を培養する間、上記インキュベータ1は上記アイソレータ2との接続を維持していてもよいが、分離させて当該アイソレータ2より離れた場所に移動させることも可能となっている。
そのため、上記アイソレータ2とインキュベータ1とは接続手段3によって接続されており、具体的には特許第4656485号公報に記載されるような、インキュベータ1とアイソレータ2の各開閉扉1B、2Aを閉鎖させて、無菌状態を維持したまま接離させる接続手段を使用することができる。
The illustrated embodiment will be described below. FIG. 1 shows a state in which an
The
A carry-in / out opening 1b that can be opened and closed by an opening / closing
Further, a
While incubating the culture, the
Therefore, the
図2〜図4は上記インキュベータ1における本体1Aの内部構造を示し、本体1Aの内部には培養容器4を支持する棚板5が上下に複数段設けられ、各棚板5は本体1Aの両側方の内壁1aに固定された支持手段6によって支持されている。
ここで、以下の説明において、図2の本体1Aの搬出入口1b側となる図示右方を前方、搬出入口1bと対向する後方の内壁1c側となる図示左方を後方と呼ぶこととし、搬出入口1bに向かって左右方向、すなわち図2における紙面の手前と奥となる側方の内壁1a側をそれぞれ側方と呼ぶ。
また、図2における図示中段および下段に示す棚板5は、収納位置に位置した収納状態を示し、これに対し図2の上段および図4に示す棚板5は、搬出入位置に位置した引き出し状態を示している。なお図2の下段に示す棚板5については、説明のため上記支持手段6を省略したものを示している。そして図3(a)は図2におけるA−A部を、図3(b)は図2におけるB−B部を示している。
本実施例の上記棚板5には、当該棚板5上を前後方向に移動可能に設けられたトレー7(後方用トレー7Aおよび前方用トレー7B)が載置されており、当該後方用トレー7Aおよび前方用トレー7Bにはそれぞれ培養物を収容した上記培養容器4が載置される。
このような構成により、棚板5は上記支持手段6に沿って前後方向に進退動し、棚板5全体が本体1A内に収納された収納位置と、棚板5が本体1Aの外部に引き出された搬出入位置との間を移動可能になっている。
また上記培養容器4をインキュベータ1の本体1Aに収納する際、上記搬出入位置に位置した棚板5上で、上記培養容器4を載置した後方用トレー7Aおよび前方用トレー7Bを移動させ、搬出入口1bに対して奥側(後方側)に後方用トレー7Aを位置させ、手前側(前方側)に前方用トレー7Bを位置させるようになっている。
2 to 4 show the internal structure of the
Here, in the following description, the right side of the
In addition, the
A tray 7 (a
With such a configuration, the
When the
本実施例で用いられる培養容器4はいわゆるフラスコと呼ばれる培養容器4であって、扁平に形成された略直方体の容器部4aと、当該容器部4aの先端に設けられたフィルター付きのキャップ4bとから構成され、上記容器部4aには上記培養物と、当該培養物を培養するための培地とが収容されている。
次に、インキュベータ1の本体1Aの内部に形成された培養空間には、図示しない空調手段が炭酸ガスを供給するとともに、所要の温度ならびに湿度を維持して、培養物の培養に適した環境を形成するようになっている。
本体1Aの前方には培養容器4を搬出入するための搬出入口1bが形成されるとともに、当該搬出入口1bは開閉扉1Bによって閉鎖されるようになっている。
なお、このような培養空間の形成されたインキュベータ1自体は従来公知であるため、これ以上の詳細な説明は省略する。
The
Next, an air conditioner (not shown) supplies carbon dioxide gas to the culture space formed inside the
A loading /
Note that the
棚板5は、後方用トレー7Aおよび前方用トレー7Bが載置される平坦な載置部5aと、当該載置部5aの左右の端部(図4の図示上下)に設けられた側壁部5bと、当該各側壁部5bの後方寄りに設けられた前後一対の棚板用ローラ11(11a、11b)と、各側壁部5bの前方寄りに設けられて上記支持手段6によって支持される支持部材12とから構成されている。
上記載置部5aは前後方向に後方用トレー7Aおよび前方用トレー7Bを整列可能な大きさを有しており、両側壁部5bの間隔は1台のトレーを収容可能な幅に設定されて各トレー7の位置を規制するようになっている。また前方には作業者によって把持可能なハンドル13が設けられている。
そして載置部5aの四隅には貫通孔または窪みからなる嵌合凹部5c、5dが形成され、上記後方用トレー7Aおよび前方用トレー7Bの後述するトレー用ローラ31が嵌合することで位置決めを行う位置決め手段を構成している。
The
The
Then, fitting
上記棚板用ローラ11aは、図3(b)に示すように、上記各側壁部5bから本体1Aの各側方の壁面1a側に突出した位置に、各側壁部5bに設けた回転軸に回転自在に設けられている。
棚板用ローラ11aは各側壁部5bの後端部側に、棚板用ローラ11bはそれよりも中央寄りに設けられており、後方に位置する棚板用ローラ11aは、前方に位置する棚板用ローラ11bよりも後述する係合凹部22cへの嵌合量分だけ、下方に位置させている。
上記両側の支持部材12は、図3(a)に示すように、断面L字形を有しており、上記前方に設けられた棚板用ローラ11bのさらに前方に隣接した位置に設けられ、その垂直部12aがそれぞれ上記側壁部5bに固定されている。
また支持部材12の水平部12bは上記側壁部5bよりも側方の内壁1a側に突出するように設けられており、この水平部12bの下面は、前方の棚板用ローラ11bの接地位置よりも上方に位置している。
As shown in FIG. 3 (b), the
The
As shown in FIG. 3A, the
Further, the
上記支持手段6は本体1Aの各側方の内壁1aに固定される固定部材21と、当該各固定部材21の上面に固定されて上記棚板5の左右両側の各棚板用ローラ11a、11bをガイドする断面コ字形のレール部材22と、上記棚板5の左右両側の各支持部材12を下方から支持する支持ローラ23とから構成されている。
上記各固定部材21は略L字型の断面を有し、その垂直部21aが上記本体1Aの各側方の内壁1aに固定され、当該垂直部21aの上端から水平に設けられた水平部21bに上記レール部材22の下辺部22aが固定されている。
また各固定部材21の垂直部21aには当該固定部材21を本体1Aの各側方の内壁1aに固定するためのボルト孔Hが複数設けられ、これらボルト孔Hは上下方向に細長く形成されている。
これにより、上記各固定部材21をそれぞれボルト孔Hの形成された範囲で上下に位置を調節することが可能となっており、これにより後述する水平保持手段を構成するようになっている。
The supporting means 6 includes a fixing
Each fixing
Further, a plurality of bolt holes H for fixing the fixing
As a result, the position of each fixing
上記各レール部材22はその開口部が各側方の内壁1aとは反対となる本体1Aの内側を向いており、その下辺部22aが上記固定部材21の水平部21bに固定されるとともに、上記棚板5の前後一対の棚板用ローラ11は当該下辺部22aの上面を回転しながら移動するようになっている。
図2に示すように、上記各レール部材22の下辺部22aの前方端部は、上記収容位置に位置した上記棚板5の支持部材12の前方端部よりも後方に位置するようになっており、上辺部22bは、その先端部が上記下辺部22aの前方端部よりも後方に位置している。
さらに、上記下辺部22aと上辺部22bの間隔は、上記棚板5の棚板用ローラ11の直径よりも若干長く設定され、棚板5が前後に移動する際には、棚板用ローラ11が上辺部22bに接触しないようになっている。
そして、上記両レール部材22における下辺部22aの後方端部近傍には貫通孔または窪みからなる係合凹部22cが形成されており、上記収納位置に位置した棚板5の後方の棚板用ローラ11aが嵌合することで、棚板5の移動を収納位置で停止させる係合手段および水平保持手段を構成している。
Each
As shown in FIG. 2, the front end portion of the
Further, the interval between the
An
上記左右両側の支持ローラ23は上記各レール部材22の前方に隣接した位置に設けられており、上記固定部材21とは別体に設けられたステー24によって本体1Aの両側方の内壁1aに固定されている。
上記ステー24には上下方向に細長く形成されたボルト孔Hが設けられ、上記支持ローラ23の位置をボルト孔Hの形成された範囲で上下に調節することが可能となっており、これにより後述する水平保持手段を構成するようになっている。
そして上記支持ローラ23は上記レール部材22の下辺部22aよりも上方に突出するように設けられ、当該支持ローラ23によって上記棚板5の支持部材12の水平部12bを下方から支持するようになっている。
また上記レール部材22の下辺部22aの前方端部と支持ローラ23との間には、それらの間隙からなる係合凹部Gが形成され、棚板5が搬出入位置となった際には、前方側の棚板用ローラ11bが当該係合凹部Gに係合して、棚板5の移動を搬出入位置で停止させる係合手段が構成されている。
The left and
The
The
Further, between the front end portion of the
上記構成を有する棚板5と支持手段6とによれば、棚板5が収納位置と搬出入位置との間を移動する際に、棚板5に設けられた棚板用ローラ11a、11bが支持手段6のレール部材22と転がり接触をし、同時に支持手段6の支持ローラ23が棚板5の支持部材12と転がり接触するようになっている。
つまり、棚板5の移動は上記棚板用ローラ11a、11bおよび支持ローラ23による転がり接触によって行われるため、棚板5と支持手段6との間で摺動する部分がなく、摺動による磨耗粉の発生を可及的に抑えることができる。
また、上記棚板5が収納位置に到達すると、当該棚板5における後方の棚板用ローラ11aがレール部材22の下辺部22aに形成された係合凹部22cに嵌合し、これにより棚板5が収納位置に停止されるようになっている。
一方、棚板5が搬出入位置に到達すると、当該棚板5における前方の棚板用ローラ11bがレール部材22と支持ローラ23の間隙により形成された係合凹部Gに嵌合し、棚板5が搬出入位置に停止されるようになっている。
このとき、前方の棚板用ローラ11bは棚板5の前後中間点より後方に設けられていることから、棚板5は支持ローラ23を支点にして前方部分が下方に傾斜するが、このとき後方の棚板用ローラ11aがレール部材22の上辺部22bに当接するため、これ以上の傾斜が阻止され、棚板5の脱落が防止されるようになっている。
また搬出入位置の棚板5を本体1Aから取り出すには、棚板5の前方を持ち上げながら引き、これにより棚板用ローラ11a、11bが支持ローラ23を乗り越えるとともに、上記レール部材22の下辺部22aと上辺部22bとの間を通過し、棚板5を支持手段6から取り外すことが可能となっている。
さらに、上記棚板5を収納位置に位置させた状態では、棚板5の後端部5fが本体1Aの後方の壁面1cに接触もしくはごく僅かなクリアランスを有して接近しており、この状態で開閉扉1Bを閉鎖すると、棚板5の前端部となるハンドル13に開閉扉1Bが接触もしくはごく僅かなクリアランスを有して接近した状態となる。これにより、棚板5は前後方向への移動が阻止されるようになっている。
According to the
That is, the movement of the
When the
On the other hand, when the
At this time, since the
Further, in order to take out the
Furthermore, in the state where the
本実施例における、棚板5の後方側に載置される後方用トレー7Aと、前方側に載置される前方用トレー7Bとは異なる構成を有しているが、いずれも培養容器4が載置される載置部7aと、当該載置部7aの下面の四隅に設けられたトレー用ローラ31とを備えている。
上記載置部7aには左右に2つの培養容器4が載置可能となっており、また載置部7aの前方には作業者等によって把持される把持部7bが設けられている。
このうち後方用トレー7Aの把持部7bは、棚板5に載置された際に上記前方用トレー7Bに干渉しないよう短く形成されている。このように把持部7bの形状を異ならせることで、前方用トレー7Bと後方用トレー7Aとの見分けがつくようになっている。
In this embodiment, the
Two
Among these, the gripping
上記トレー用ローラ31は、上記載置部7aの底面の四隅から下方に突出して設けられた各取付け部32に、連結部材33を介して回転自在に設けられており、上記連結部材33には、上記取付け部32に固定するためのボルト孔Hが形成されている。
上記ボルト孔Hは上下方向に細長く形成されており、これにより上記連結部材33の上下位置をボルト孔Hの形成された範囲で上下に調節することが可能となっており、これにより上記トレー用ローラ31の取り付け高さを調整する、水平保持手段を構成するようになっている。
また上記棚板5の載置部5aには、後方用トレー7Aを後方側の所定位置に位置決めするために、後方用トレー7Aの後方の左右のトレー用ローラ31aが嵌合する嵌合凹部5cが形成されている。
これと同様載置部5aには、前方用トレー7Bを前方側の所定位置に位置決めするために、前方用トレー7Bの前方の左右のトレー用ローラ31bが嵌合する嵌合凹部5dが形成されている。
一方、載置部5aの中央部には嵌合凹部を形成しないようにしており、後方用トレー7A、前方用トレー7Bを位置決めする際に、トレー用ローラ31が対応しない嵌合凹部に嵌合して、これを乗り越えることによる不用意な衝撃が生じることを防止している。
そして、後方用トレー7Aにおいて、後方に位置する左右のトレー用ローラ31aは、前方に位置する左右のトレー用ローラ31bよりも上記嵌合凹部5cへの嵌合量分だけ下方に位置させている。
これと同様、前方用トレー7Bにおいて、前方に位置する左右のトレー用ローラ31bは、後方に位置する左右のトレー用ローラ31aよりも上記嵌合凹部5dへの嵌合量分だけ下方に位置させている。
これにより、いずれもトレー用ローラ31が嵌合凹部5c、5dに嵌合して位置決めされた状態においては、上記収納位置に位置する上記棚板5の載置部5a上において、載置部7aが水平になるよう調節されている。
The
The bolt hole H is formed to be elongated in the vertical direction, so that the vertical position of the connecting
Further, in the mounting
Similarly, the mounting
On the other hand, a fitting recess is not formed in the central portion of the mounting
In the
Similarly, in the
As a result, when the
以上の様に構成される本発明に係るインキュベータ1について、培養物を収容した培養容器4を収納し取り出す動作について説明する。
インキュベータ1をアイソレータ2に接続した状態において、グローブ2aを使った操作によりアイソレータ2の内部からインキュベータ1の開閉扉1Bを開放する。
この状態でいずれかの棚板5のハンドル13を掴んで、当該棚板5を本体1Aの内部から搬出入位置まで引き出す。この際、棚板5の前方の棚板用ローラ11bが支持手段6のレール部材22と支持ローラ23との間に設けられた係合凹部Gに係合することで、棚板5が搬出入位置に停止する。
この状態において、始めに培養容器4を載置させた後方用トレー7Aから、棚板5の載置部5aに載置させる。このとき、棚板5は前方用トレー7Bを載置される部分が露出する程度に引き出すことができるようになっており、後方用トレー7Aの把持部7bを手前にして、前方のトレー用ローラ31bが上記嵌合凹部5dに嵌合しないようにやや中央寄りに載置させる。
その後、後方用トレー7Aを本体1Aの後方に向けて静かに押し、後方のトレー用ローラ31aが載置部5aの後方に形成された嵌合凹部5cに嵌合すると、後方用トレー7Aが位置決めされる。
次に、培養容器4を載置させた前方用トレー7Bを棚板5の載置部5aに載置させ、その際前方のトレー用ローラ31bを前方の嵌合凹部5dに嵌合させることで、前方用トレー7Bが位置決めされる。
これにより、棚板5に後方用トレー7Aおよび前方用トレー7Bが支持された状態となるので、棚板5を本体1Aの後方に向けて静かに押し、当該棚板5の後方の棚板用ローラ11aが支持手段6のレール部材22の下辺部22aに設けられた係合凹部22cに係合すると、棚板5が収納位置に停止して本体1Aに収納され、かつ位置決めされた状態となる。
なお、前方用トレー7Bについては、先に空の前方用トレー7Bを載置部5aで位置決めしてから、培養物を収容した培養容器4を当該空の前方用トレー7Bに載置させてもよい。
このように棚板5に必要な培養容器4を支持させたら、次の棚板5を引き出して新たな培養容器4を支持させるようにすることもできるが、このまま開閉扉1Bを閉鎖して培養を開始してもよい。
また、インキュベータ1から培養容器4を取り出す場合は、これとは逆に動作を行えばよく、開閉扉1Bを開放して棚板5を搬出入位置まで引き出した後、始めに前方用トレー7Bを取り出し、次に、後方用トレー7Aを手前に引き出して取り出すようにする。
このように、本発明に係るインキュベータ1によれば、培養物を収容した培養容器4を収納および取り出す際に、培養容器4と棚板5もしくは棚板5と支持手段6といった部材同士が摺動することがなくローラによる転がり接触が行われるため、磨耗粉等の粉塵の発生が抑えられ、粉塵が培養容器4に混入することを防止し、またアイソレータ2内に拡散することを防止することができる。
About the
In a state where the
In this state, the
In this state, the
Thereafter, the
Next, the
As a result, the
As for the
When the
Further, when the
Thus, according to the
次に、本発明に係るインキュベータにおける培養物の培養状態について説明する。培養物は培養容器の内部で培養液に浸されているが、インキュベータにおいて培養物の培養を行うためには、培養容器を水平に保持して、当該培養物が培養液より露出しないようにする必要がある。
そこで本実施例では、上記棚板5が収容状態になっている際に、後方用トレー7Aおよび前方用トレー7Bを介して棚板5に載置された培養容器4を水平に保持するように、各構成部分の位置が調整されている。
まず、棚板5が収納位置に位置した状態で載置部5aが水平となるように、本体1Aの各側方の内壁1aに固定される支持手段6の各固定部材21および各支持ローラ23の位置を、水平保持手段を構成する上下に細長いボルト孔Hを介して調整する。
この場合、上記棚板5の後方の棚板用ローラ11aが上記係合凹部22cに嵌合した状態で上記載置部5aが水平となるよう、左右の固定部材21および支持ローラ23間の上下位置および個々の固定部材21および支持ローラ23における上下位置を調節する。
Next, the culture state of the culture in the incubator according to the present invention will be described. Although the culture is immersed in the culture solution inside the culture vessel, in order to culture the culture in the incubator, the culture vessel is held horizontally so that the culture is not exposed from the culture solution. There is a need.
Therefore, in this embodiment, when the
First, each fixing
In this case, the upper and lower portions between the left and right fixing
次に、棚板5の載置部5aに各トレー7が位置決めされた状態で、各トレー7の載置部7aが水平となるように調整する。
後方用トレー7Aについては、後方の左右のトレー用ローラ31aが載置部5aの後方側に形成した嵌合凹部5cに嵌合した状態で、上記載置部7aの上面が水平となるように、後方のトレー用ローラ31aおよび前方のトレー用ローラ31bの上下位置を、水平保持手段を構成する上下に細長いボルト孔Hを介して調整する。
これと同様、前方用トレー7Bについては、前方の左右のトレー用ローラ31bが載置部5aの前方側に形成した嵌合凹部5dに嵌合した状態で、上記載置部7aの上面が水平となるように、後方のトレー用ローラ31aおよび前方のトレー用ローラ31bの上下位置を、水平保持手段を構成する上下に細長いボルト孔Hを介して調整する。
換言すると、後方用トレー7Aでは後方のトレー用ローラ31aを前方のトレー用ローラ31bよりも下方に位置するよう調節し、前方用トレー7Bでは前方のトレー用ローラ31bを後方のトレー用ローラ31aよりも下方に位置するよう調節する。
なお、嵌合凹部5c、5dにおけるトレー用ローラ31a、31bの嵌合量は、インキュベータ1を移動させた際の振動で嵌合しているトレー用ローラ31が脱落し、各トレー7が移動することがない程度に設定している。
このような調整は、所要の棚板5と支持手段6と後方用トレー7Aと前方用トレー7Bとの組み合わせによって微妙に異なるものであるため、何かしらの目印を付して、組み合わせが変わらないようにすることが望ましい。
Next, in a state where each tray 7 is positioned on the
With respect to the
Similarly, with respect to the
In other words, in the
Note that the amount of fitting of the
Such adjustment is slightly different depending on the combination of the required
なお培養容器4としては、上記後方用トレー7A、前方用トレー7Bに載置することができれば、有底皿状を有したいわゆるシャーレ等、従来公知の様々な形状のものにも対応することができる。
また本実施例では、上記棚板5に棚板用ローラ11a、11bを、支持手段6に支持ローラ23を設けた構成となっているが、棚板5もしくは支持手段6のいずれか一方にのみローラを設けた構成としてもよいし、また、これらローラの数も必要に応じて増減できる。
さらに、上記実施例では、棚板5の前方にもトレー用ローラ31を備えた前方用トレー7Bを用いて培養容器4を載置しているが、培養容器4を摺動させずに棚板5の前方に載置できる場合には、当該前方用トレー7Bを省略して培養容器4を直接棚板5に載置するようにしてもよい。
そして、上記収納位置における棚板5およびトレー7を位置決めする位置決め手段および培養容器4を水平に保持する水平保持手段については、上記実施例で記載したものの他、例えば突起を用いて位置決め等をする等、従来公知の技術を利用することが可能である。
As the
In this embodiment, the
Furthermore, in the said Example, although the
And about the positioning means which positions the
1 インキュベータ 2 アイソレータ
4 培養容器 5 棚板
6 支持手段 7 トレー
7A 前方用トレー 7B 後方用トレー
11a、11b 棚板用ローラ 23 支持ローラ
31 トレー用ローラ
DESCRIPTION OF
Claims (4)
上記培養容器を収納する本体と、上記本体に形成された搬出入口を閉鎖する閉鎖部材と、上記本体内に設けられた棚板と、上記棚板を支持する支持手段とを備え、
上記棚板および支持手段の少なくともいずれか一方にローラを設けて、上記棚板をローラの回転によって上記搬出入口から引き出し可能とし、
さらに、上記培養容器が載置されるとともにローラの設けられたトレーを備え、上記トレーに設けられたローラの回転によって当該トレーを上記棚板上で移動可能としたことを特徴とするインキュベータ。 In an incubator for storing and culturing a culture container containing a culture,
A main body for storing the culture vessel, a closing member for closing a carry-in / out port formed in the main body, a shelf plate provided in the main body, and a supporting means for supporting the shelf plate,
A roller is provided on at least one of the shelf plate and the support means, and the shelf plate can be pulled out from the carry-in / out port by rotation of the roller,
An incubator further comprising a tray on which the culture vessel is placed and a roller provided, and the tray can be moved on the shelf by rotation of the roller provided on the tray.
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JP2016059318A (en) * | 2014-09-17 | 2016-04-25 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | Cell culture apparatus |
-
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- 2016-12-26 JP JP2016251605A patent/JP6864220B2/en active Active
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JP2006038176A (en) * | 2004-07-29 | 2006-02-09 | Sanyo Electric Co Ltd | Reciprocating rotational driving mechanism |
JP2016059318A (en) * | 2014-09-17 | 2016-04-25 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | Cell culture apparatus |
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