JP2018101083A - 制御装置および制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】光検出の効率を向上することができ、ひいてはフィードバック制御の効率を向上することができる技術を提供する。【解決手段】本発明の制御装置は、複数の光源部、光センサ、及び、温度センサを有する表示装置による表示を制御する制御装置であって、入力画像データに基づいて各光源部の発光を制御する制御手段と、複数の光源部のいずれかを対象光源部として選択する選択手段と、入力画像データに基づく対象光源部の発光から、対象光源部からの光の光センサによる検出が可能か否かを判断する判断手段と、対象光源部からの光に対応する光検出値を光センサから取得する第1取得手段と、対象光源部の温度に対応する温度検出値を温度センサから取得する第2取得手段と、を有し、選択手段は、判断手段の判断結果と温度検出値の変化とに基づいて、他の光源部よりも優先して又は頻繁に対象光源部として選択する優先光源部を決定する。【選択図】図1
Description
本発明は、制御装置および制御方法に関する。
近年、表示装置によって表示された画像の画質(輝度安定性、階調性、コントラスト、等)に対するユーザの要求レベルが日々高まっている。また、バックライトユニットの光源としてLED(Light Emitting Diode)を有する液晶表示装置が増えている。
上述したバックライトユニットなどの発光装置では、温度変化、経時劣化、等を含む環境変化によって、光源の発光輝度が変化する。そのため、光源から発せられた光を光センサ(輝度センサなど)で検出し、光センサの検出値(光検出値)が一定になるように光源の発光輝度のフィードバック制御を行う技術が提案されている(特許文献1)。このようなフィードバック制御を行えば、光源の発光輝度を一定に保ったり、発光装置から発せられる光の輝度ムラを抑制(低減)したりすることができる。
液晶表示装置では、黒色を表示する際に、バックライトユニットから発せられた光を液晶パネルが完全に遮断することができず、黒浮きが発生する。そのため、バックライトユニットが有する複数の光源のうち、入力画像データの低輝度の画像領域に対応する光源の発光輝度を低減する技術が提案されている。このような発光輝度の制御は、「ローカルディミング制御」などと呼ばれる。このようなローカルディミング制御を行えば、黒浮きを抑制し、表示画像(表示装置の画面に表示された画像)のコントラストを高めることができる。ローカルディミング制御を行うと共に、光源の発光輝度の変化による表示輝度(画面の輝度;表示画像の輝度)の変化が抑制されるように入力画像データを補正すれば、表示画像のコントラストをさらに高めることができる。
光源の発光輝度(発光量)の制御方法として、PAM(Pulse Amplitude Modulation)制御、PWM(Pulse Width Modulation)制御、等がある。光源の発光輝度の制御方法として、PHM(Pulse Harmonic Modulation)制御もある。PAM制御は、光源に供給する駆動信号(電圧、電流)の大きさであるパルス振幅を変更することにより、光源の発光輝度を変更する制御方法である。PWM制御は、光源に供給する駆動信号の供給時間であるパルス幅を変更することにより、光源の発光輝度を変更する制御方法である。光源に供給する駆動信号の供給時間は「光源の点灯時間」とも言える。PWM制御は「所定期間の長さ(時間)に対する当該所定期間における光源の総点灯時間の比であるデューティ比を変更することにより、当該所定期間における光源の発光輝度を変更する制御方法」とも言える。PHM制御は、パルス振幅とパルス幅の両方を変更することにより、光源の発光輝度を変更する制御方法である。上述したローカルディミング制御、フィードバック制御、等では、一般的に、PWM制御が行われる。
光源から発せられた光の検出方法の一例を、図25(A)〜25(F)を用いて説明す
る。図25(A)は、表示画像の1フレームの期間であるフレーム期間を示す。図25(B)は、光源の発光が制御される期間である発光制御期間を示す。そして、図25(C)〜25(F)は、4つの光源1〜4の状態(点灯または消灯)を示す。図25(A)〜25(F)の例では、1つの光源を対象光源として選択し、対象光源以外の全ての光源を一時的に消灯し、対象光源からの光を光センサで検出する処理が、1つのフレーム期間に1回行われる。図25(A)〜25(F)は、光源1が対象光源として選択される例を示す。図25(A)〜25(F)の例では、複数のフレーム期間を使って複数の光源にそれぞれ対応する複数の光検出値が得られる。
る。図25(A)は、表示画像の1フレームの期間であるフレーム期間を示す。図25(B)は、光源の発光が制御される期間である発光制御期間を示す。そして、図25(C)〜25(F)は、4つの光源1〜4の状態(点灯または消灯)を示す。図25(A)〜25(F)の例では、1つの光源を対象光源として選択し、対象光源以外の全ての光源を一時的に消灯し、対象光源からの光を光センサで検出する処理が、1つのフレーム期間に1回行われる。図25(A)〜25(F)は、光源1が対象光源として選択される例を示す。図25(A)〜25(F)の例では、複数のフレーム期間を使って複数の光源にそれぞれ対応する複数の光検出値が得られる。
光源の発光輝度の維持、発光装置から発せられる光の輝度ムラの抑制、等よりも、表示画像のコントラストの向上が優先されるようにローカルディミング制御が行われることがある。しかしながら、そのようなローカルディミング制御では、光源の発光輝度が非常に低い輝度に制御されたり、光源が消灯されたりする。その結果、光源の点灯期間の長さが光センサでの光検出(光源からの光の検出)に必要な時間よりも短いために、光検出が行えないことがある。
光検出が行えない期間において、過去の光検出値を用いたフィードバック制御が行われることがある。しかしながら、光検出が行えない期間でも、光源の温度変化によって、光源の発光特性は変化する。その結果、高精度なフィードバック制御が行えないために、表示画像の画質が劣化する。
さらに、光検出が行えない光源が発生する画像から、光検出が行えない光源が発生しない画像へ、表示が切り替わる場合などにおいて、表示画像の画質が大きく劣化する。具体的には、光検出が行えなかった光源の光検出に成功して高精度なフィードバック制御が実現されるまでに、表示画像の画質が大きく劣化する。例えば、表示画像の輝度ムラが発生する。
例えば、600個以上の光源が存在し、フレームレートが60Hzであり、且つ、1つのフレーム期間に1回の光検出が行われる場合には、全ての光源の光検出値を得るために10秒以上という長い時間を要する。そのため、光検出が行えなかった光源の光検出に成功して高精度なフィードバック制御が実現されるまでには、長い時間を要する。そして、表示画像の画面の大型化、表示画像の高輝度化、等に伴い、バックライトユニットの光源の数が増し、全ての光源の光検出値を得るために要する時間が増すと考えられる。
本発明は、光検出の効率を向上することができ、ひいてはフィードバック制御の効率を向上することができる技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、
複数の光源部、前記複数の光源部のそれぞれから発せられた光を検出する光センサ、及び、前記複数の光源部のそれぞれの温度を検出する温度センサを有する表示装置による表示を制御する制御装置であって、
入力画像データに基づいて前記複数の光源部のそれぞれの発光を制御する制御手段と、
前記複数の光源部のいずれかを対象光源部として選択する選択手段と、
前記入力画像データに基づく前記対象光源部の発光から、前記対象光源部からの光の前記光センサによる検出が可能か否かを判断する判断手段と、
前記対象光源部からの光に対応する光検出値を前記光センサから取得する第1取得手段と、
前記対象光源部の温度に対応する温度検出値を前記温度センサから取得する第2取得手段と、
を有し、
前記選択手段は、前記判断手段の判断結果と前記第2取得手段によって取得された温度検出値の変化とに基づいて、他の光源部よりも優先して又は頻繁に前記対象光源部として選択する優先光源部を決定する
ことを特徴とする制御装置である。
複数の光源部、前記複数の光源部のそれぞれから発せられた光を検出する光センサ、及び、前記複数の光源部のそれぞれの温度を検出する温度センサを有する表示装置による表示を制御する制御装置であって、
入力画像データに基づいて前記複数の光源部のそれぞれの発光を制御する制御手段と、
前記複数の光源部のいずれかを対象光源部として選択する選択手段と、
前記入力画像データに基づく前記対象光源部の発光から、前記対象光源部からの光の前記光センサによる検出が可能か否かを判断する判断手段と、
前記対象光源部からの光に対応する光検出値を前記光センサから取得する第1取得手段と、
前記対象光源部の温度に対応する温度検出値を前記温度センサから取得する第2取得手段と、
を有し、
前記選択手段は、前記判断手段の判断結果と前記第2取得手段によって取得された温度検出値の変化とに基づいて、他の光源部よりも優先して又は頻繁に前記対象光源部として選択する優先光源部を決定する
ことを特徴とする制御装置である。
本発明の第2の態様は、
複数の光源部、前記複数の光源部のそれぞれから発せられた光を検出する光センサ、及び、前記複数の光源部のそれぞれの温度を検出する温度センサを有する表示装置による表示を制御する制御方法であって、
入力画像データに基づいて前記複数の光源部のそれぞれの発光を制御する制御ステップと、
前記複数の光源部のいずれかを対象光源部として選択する選択ステップと、
前記入力画像データに基づく前記対象光源部の発光から、前記対象光源部からの光の前記光センサによる検出が可能か否かを判断する判断ステップと、
前記対象光源部からの光に対応する光検出値を前記光センサから取得する第1取得ステップと、
前記対象光源部の温度に対応する温度検出値を前記温度センサから取得する第2取得ステップと、
を有し、
前記選択ステップでは、前記判断ステップにおける判断結果と前記第2取得ステップにおいて取得された温度検出値の変化とに基づいて、他の光源部よりも優先して又は頻繁に前記対象光源部として選択する優先光源部を決定する
ことを特徴とする制御方法である。
複数の光源部、前記複数の光源部のそれぞれから発せられた光を検出する光センサ、及び、前記複数の光源部のそれぞれの温度を検出する温度センサを有する表示装置による表示を制御する制御方法であって、
入力画像データに基づいて前記複数の光源部のそれぞれの発光を制御する制御ステップと、
前記複数の光源部のいずれかを対象光源部として選択する選択ステップと、
前記入力画像データに基づく前記対象光源部の発光から、前記対象光源部からの光の前記光センサによる検出が可能か否かを判断する判断ステップと、
前記対象光源部からの光に対応する光検出値を前記光センサから取得する第1取得ステップと、
前記対象光源部の温度に対応する温度検出値を前記温度センサから取得する第2取得ステップと、
を有し、
前記選択ステップでは、前記判断ステップにおける判断結果と前記第2取得ステップにおいて取得された温度検出値の変化とに基づいて、他の光源部よりも優先して又は頻繁に前記対象光源部として選択する優先光源部を決定する
ことを特徴とする制御方法である。
本発明の第3の態様は、上述した制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、光検出の効率を向上することができ、ひいてはフィードバック制御の効率を向上することができる。
<実施例1>
以下、本発明の実施例1について説明する。以下では、表示装置が本実施例に係る制御装置を有する例を説明する。しかしながら、制御装置は、表示装置とは別体の装置であってもよい。例えば、制御装置は、表示装置とは別体のパーソナルコンピュータ(PC)であってもよい。制御装置は、表示装置による表示を制御する。
以下、本発明の実施例1について説明する。以下では、表示装置が本実施例に係る制御装置を有する例を説明する。しかしながら、制御装置は、表示装置とは別体の装置であってもよい。例えば、制御装置は、表示装置とは別体のパーソナルコンピュータ(PC)であってもよい。制御装置は、表示装置による表示を制御する。
さらに、以下では、表示装置が透過型の液晶表示装置である例を説明するが、表示装置は、透過型の液晶表示装置に限られない。例えば、発光部と、発光部からの光を画像データに基づいて変調(透過、反射、等)することにより画面に画像を表示する表示部と、を有する他の表示装置が使用されてもよい。具体的には、反射型の液晶表示装置、表示素子としてMEMS(Micro Electro Mechanical System)シャッタを有するMEMSシャッタ方式表示装置、プロジェクタ、等が使用されてもよい。有機EL表示装置、プラズマ表示装置、等の自発光型の表示装置が使用されてもよい。
図1は、本実施例に係る表示装置の構成例を示すブロック図である。本実施例に係る表示装置は、制御装置100、液晶パネル120、及び、バックライトユニット200を有する。
液晶パネル120は、制御装置100(具体的には、後述する画像出力部105)から出力された画像データに応じて、画面に画像を表示する。具体的には、液晶パネル120は、複数の液晶素子を有しており、画像出力部105から出力された画像データに応じて各液晶素子の透過率を制御する。そして、バックライトユニット200から発せられた光が各液晶素子を透過することにより、画面に画像が表示される。
バックライトユニット200は、複数の光源部201、複数の光センサ202、及び、複数の温度センサ203を有する。バックライトユニット200(複数の光源部201)から発せられた光は、液晶パネル120の背面に照射される。図2に示すように、本実施例では、バックライトユニット200の発光面を構成する複数の分割発光領域204のそれぞれに、1つの光源部201が設けられている。複数の分割発光領域204はマトリクス状に配置されており、複数の光源部201もマトリクス状に配置されている。1つの光源部201は、4つのLED(Light Emitting Diode)205を有する。そして、2行2列の4つの分割発光領域204に1つの光センサ202と1つの温度センサ203とが設けられている。4つの分割発光領域204からなる領域において、温度センサ203は、光センサ202の近傍に設けられている。複数の光センサ202はマトリクス状に配置されており、複数の温度センサ203もマトリクス状に配置されている。
複数の光源部201の発光は、個別に制御される。光源部201の発光の制御として、例えば、光源部201の発光輝度の制御、光源部201の発光色の制御、発光輝度と発光色の両方の制御、等が行われる。本実施例では、光源部201の発光輝度が制御される例
を説明する。
を説明する。
複数の光センサ202により、複数の光源部201のそれぞれから発せられた光が検出される。各光センサ202は、検出した光に対応する光検出値を出力する。本実施例では、光源部201からの光の検出に、当該光源部201に対応する光センサ202が使用される。光源部201に対応する光センサ202は、光源部201が設けられた分割発光領域204を含む4つの分割発光領域204に設けられた光センサ202である。光センサ202として、例えば、光の輝度を検出するセンサ、光の色を検出するセンサ、光の輝度と光の色との両方を検出するセンサ、等を用いることができる。本実施例では、光センサ202によって、光の輝度が検出される例を説明する。
複数の温度センサ203により、複数の光源部201のそれぞれの温度が検出される。各温度センサ203は、検出した温度に対応する温度検出値を出力する。本実施例では、光源部201の温度の検出に、当該光源部201に対応する温度センサ203が使用される。光源部201に対応する温度センサ203は、光源部201が設けられた分割発光領域204を含む4つの分割発光領域204に設けられた温度センサ203である。本実施例では、4つの分割発光領域204にそれぞれ設けられた4つの光源部201の間で温度検出値が共通する。上述したように、4つの分割発光領域204からなる領域において、温度センサ203は、光センサ202の近傍に設けられている。そのため、光源部201の温度に対応する温度検出値は、光センサ202の温度に対応する温度検出値でもある。
なお、光源部201の配置、光源部201の数、光センサ202の配置、光センサ202の数、温度センサ203の配置、温度センサ203の数、分割発光領域204の配置、分割発光領域204の数、等は特に限定されない。例えば、複数の光源部201が千鳥格子状に配置されていてもよい。4つより多くの分割発光領域204に1つの光センサ202が設けられていてもよいし、4つより少ない分割発光領域204に1つの光センサ202が設けられていてもよい。複数の分割発光領域204のそれぞれに1つの光センサ202が設けられていてもよい。光センサ202の数は1つであってもよい。温度センサ203についても同様である。
なお、光源部201が有する発光素子はLED205に限られない。例えば、発光素子は、有機EL素子、冷陰極管、プラズマ素子、半導体レーザー、等であってもよい。1つの光源部201が有する発光素子の配置、1つの光源部201が有する発光素子の数、等も特に限定されない。例えば、1つの光源部201が有する発光素子の数は4つより多くてもよいし、1つの光源部201が有する発光素子の数は4つより少なくてもよい。1つの光源部201が有する発光素子の数は1つであってもよい。所定の色(例えば白色)の光を発する発光素子のみが使用されてもよいし、発光色が互いに異なる複数の発光素子が使用されてもよい。
制御装置100は、画像入力部101、目標輝度決定部102、BL輝度推定部103、画像補正部104、画像出力部105、フィードバック制御部106、発光制御値決定部110、発光制御部111、及び、検出値取得部112を有する。制御装置100は、例えば、不図示のROM、不図示のRAM、及び、不図示のCPUを有する。そして、CPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより、図1に示す複数の機能部(制御装置100が有する複数の機能部)の少なくとも一部が実現される。RAMは、例えば、ROMに格納されたプログラムを実行する際にワークメモリとして使用される。制御装置100は、時間管理を行う。例えば、制御装置100は、CPUのTimer機能を用いて時間管理を行う。
画像入力部101は、表示装置(制御装置100)の外部から画像データ(入力画像デ
ータ)を取得し、入力画像データをデコードし、デコード後の画像データを画像補正部104と目標輝度決定部102へ出力する。入力画像データは、例えば、不図示のPC(Personal Computer)から、DVI(Digital Visual Interface)ケーブルなどのケーブルを介して取得される。
ータ)を取得し、入力画像データをデコードし、デコード後の画像データを画像補正部104と目標輝度決定部102へ出力する。入力画像データは、例えば、不図示のPC(Personal Computer)から、DVI(Digital Visual Interface)ケーブルなどのケーブルを介して取得される。
なお、入力画像データは無線で取得されてもよい。入力画像データとして、デコード後の画像データが取得されてもよい。その場合には、例えば、画像入力部101は、入力画像データを画像補正部104と目標輝度決定部102へ出力する。
なお、表示画像(表示装置の画面に表示された画像)のフレームレートは、入力画像データのフレームレートと同じであってもよいし、入力画像データのフレームレートと異なっていてもよい。表示画像のフレームレートが入力画像データのフレームレートと異なる場合には、例えば、画像入力部101は、表示画像のフレームレートと同じフレームレートへ入力画像データのフレームレートを変換するフレームレート変換処理を行う。そして、画像入力部101は、フレームレート変換処理後の画像データを画像補正部104と目標輝度決定部102へ出力する。本実施例では、表示画像のフレームレートが入力画像データのフレームレートと同じである例を説明する。
なお、画像入力部101は、輝度変換処理、色変換処理、解像度変換処理、ぼかし処理、エッジ強調処理、フレームレート変換処理、I/P変換処理、等の画像処理を入力画像データに施してもよい。その場合には、画像入力部101は、画像処理後の画像データを画像補正部104と目標輝度決定部102へ出力する。
目標輝度決定部102は、入力画像データに基づいて、複数の光源部201のそれぞれの目標輝度を決定する。目標輝度は、目標の発光に対応する発光輝度である。本実施例では、目標輝度決定部102は、画像入力部101から出力された画像データに基づいて、各光源部201の目標輝度を決定する。例えば、目標輝度決定部102は、画像データの暗い領域での目標輝度として、画像データの明るい領域での目標輝度よりも低い目標輝度が決定されるように、各光源部201の目標輝度を決定する。そして、目標輝度決定部102は、各光源部201の目標輝度を示す目標輝度情報を、BL輝度推定部103と発光制御値決定部110へ出力する。本実施例では、目標輝度の決定と目標輝度情報の出力とが、画像入力部101から出力された画像データの各フレームについて行われる。
なお、目標輝度の決定方法は特に限定されない。目標輝度の決定方法として、提案されている種々の方法を用いることができる。例えば、画面を構成する複数の分割表示領域に複数の光源部201がそれぞれ対応付けられていてもよい。そして、複数の光源部201のそれぞれについて、分割表示領域における画像データの輝度に関する特徴量が取得され、取得された特徴量に応じて目標輝度が決定されてもよい。特徴量として、例えば、階調値の代表値(平均値、最大値、最小値、最頻値、中間値、等)、階調値のヒストグラム、等が使用される。
なお、画面と平行な面において、分割表示領域が分割発光領域204と一致してもよいし、分割表示領域が分割発光領域204と一致しなくてもよい。分割発光領域204とは異なる表示領域(画面の領域)が、光源部201に対応する対応表示領域として使用されてもよい。例えば、対応表示領域は他の対応表示領域から離れていてもよいし、対応表示領域の少なくとも一部が他の対応表示領域の少なくとも一部に重なっていてもよい。1つの対応表示領域に2つ以上の光源部201が対応付けられていてもよい。対応表示領域は、画面の一部の領域であってもよいし、画面全体の領域であってもよい。対応表示領域の数、対応表示領域の配置、対応表示領域の形状、等は特に限定されない。
BL輝度推定部103は、目標輝度情報に基づいて、各光源部201の発光輝度が目標輝度に制御された場合にバックライトユニット200から発せられる光の、バックライトユニット200の発光面と平行な方向における輝度分布を推定する。そして、BL輝度推定部103は、推定された輝度分布を示す輝度分布情報を画像補正部104へ出力する。本実施例では、輝度分布の推定と輝度分布情報の出力とが、画像入力部101から出力された画像データの各フレームについて行われる。なお、光源部201からの光の減衰、光源部201からの光の拡散、等を考慮して輝度分布が推定されることが好ましい。例えば、光源部201からの光が、当該光源部201に対応する分割発光領域以外の分割発光領域に漏れる場合には、そのような光の漏れを考慮して輝度分布が推定されることが好ましい。
画像補正部104は、輝度分布情報に基づいて、光源部201の目標輝度(発光輝度)の変化による表示輝度(画面の輝度;表示画像の輝度)の変化が抑制されるように、画像入力部101から出力された画像データを補正する。そして、画像補正部104は、補正後の画像データを画像出力部105へ出力する。本実施例では、輝度分布情報に基づく補正が、画像入力部101から出力された画像データの各フレームについて行われる。
画像出力部105は、画像補正部104から出力された画像データを液晶パネル120へ出力し、画像補正部104から出力された画像データの垂直同期信号を発光制御部111へ出力する。画像補正部104から出力された画像データの垂直同期信号は、当該画像データの各フレームの期間(フレーム期間)を示す。本実施例では、画像補正部104から出力された画像データのフレーム期間(1フレームの期間)は、画像入力部101から出力された画像データのフレーム期間と同じであり、表示画像のフレーム期間と同じである。
フィードバック制御部106は、光源部201の発光補正値を決定する。発光補正値を決定する処理のタイミングは特に限定されない。本実施例では、フィードバック制御部106は、複数の光源部201のそれぞれの発光補正値を決定する処理を、所定時間おきに行う。発光補正値は、温度変化、経時劣化、等を含む環境変化に起因した光源部201の発光の変化を抑制(低減)する補正値である。発光補正値は、例えば、発光輝度の変化を抑制する補正値、発光色の変化を抑制する補正値、発光輝度の変化と発光色の変化との両方を抑制する補正値、等である。本実施例では、発光輝度の変化を抑制する発光補正値が決定されて使用される例を説明する。
フィードバック制御部106は、優先光源決定部107、測定制御部108、補正値決定部109、センサ情報記憶部113、及び、テーブル記憶部114を備える。
優先光源決定部107は、温度検出値と後述する測定可否情報とをセンサ情報記憶部113から取得し、測定順序テーブルをテーブル記憶部114から取得する。そして、優先光源決定部107は、温度検出値と測定可否情報に基づいて優先光源部を決定し、優先光源部の決定結果に基づいて測定順序テーブルを補正し、補正後の測定順序テーブルをテーブル記憶部114に記録する。それにより、テーブル記憶部114に記録された測定順序テーブルが更新される。優先光源部は、他の光源部201よりも優先して又は頻繁に対象光源部(光検出値、温度検出値、等を取得する測定の対象)として選択する光源部201である。
本実施例では、優先光源決定部107は、複数の光源部201のそれぞれについて、温度検出値と測定可否情報に基づいて優先度を決定する。そして、優先光源決定部107は、各光源部201の優先度に基づいて測定順序テーブルを補正する。
図3は、測定順序テーブルの一例を示す。測定順序テーブルは、測定番号pri_numと光源番号blk_numの対応関係を示すテーブルである。測定番号pri_numは、測定に対応する番号である。最初の測定に対応する測定番号pri_numは0であり、最初の測定から順番に測定番号pri_numは1ずつ増加する。光源番号blk_numは、光源部201に対応する番号である。本実施例では、複数の光源部201にそれぞれ対応する複数の光源番号blk_numが予め定められている。優先光源決定部107は、測定番号pri_numと光源番号blk_numの対応関係を補正することにより、測定順序テーブルを補正する。
測定制御部108は、測定順序テーブルとセンサテーブルをテーブル記憶部114から取得する。測定制御部108は、測定順序テーブルとセンサテーブルに基づいて、複数の光源部201のいずれかを対象光源部として選択する。さらに、測定制御部108は、測定順序テーブルとセンサテーブルに基づいて、対象光源部に対応する光センサ202を対応光センサとして選択し、対象光源部に対応する温度センサ203を対応温度センサとして選択する。そして、測定制御部108は、対象光源部を示す対象光源情報と、測定制御要求とを、発光制御部111へ出力し、対応光センサと対応温度センサとを示す対応センサ情報を、検出値取得部112へ出力する。
図4は、センサテーブルの一例を示す。センサテーブルは、光源番号blk_num、光源部201の位置座標(x,y)、及び、光センサ202の位置座標であり且つ温度センサ203の位置座標である位置座標(sx,sy)の対応関係を示す。座標値x,sxは画面の水平方向における位置(水平位置)を示し、座標値y,syは画面の垂直方向における位置(垂直位置)を示す。本実施例では、測定制御部108は、測定順序テーブルを用いて、行う測定の測定番号pri_numに対応する光源番号blk_numを、対象光源部の光源番号blk_numとして判断する。測定制御部108は、センサテーブルを用いて、対象光源部の光源番号blk_numに対応する位置座標(x,y)を、対象光源部の位置座標として判断する。さらに、測定制御部108は、センサテーブルを用いて、対象光源部の光源番号blk_numに対応する位置座標(sx,sy)を、対応光センサと対応温度センサの位置座標として判断する。そして、測定制御部108は、対象光源部の位置座標(x,y)を対象光源情報として出力し、対応光センサと対応温度センサの位置座標(sx,sy)を対応センサ情報として出力する。
補正値決定部109は、対象光源部についての測定によって取得された光検出値を、センサ情報記憶部113から取得する。補正値決定部109は、取得した光検出値と、基準検出値とに基づいて、対象光源部の発光補正値を決定する。そして、補正値決定部109は、決定した発光補正値を発光制御値決定部110へ出力する。基準検出値は、例えば、表示装置の製造時における光検出値である。本実施例では、複数の光源部201にそれぞれ対応する複数の基準検出値が予め定められている。例えば、図5に示すような基準値テーブルがテーブル記憶部114に予め記録されている。基準値テーブルは、位置座標(x,y)と基準検出値の対応関係を示す。基準値テーブルと、対象光源部の位置座標(x,y)とから、対象光源部の基準検出値を得ることができる。なお、2つ以上の光源部201に対して1つの基準検出値が予め定められていてもよいし、全ての光源部201の間で共通の基準検出値が予め定められていてもよい。
発光制御値決定部110は、各光源部201の発光制御値を発光制御部111へ出力する。具体的には、発光制御値決定部110は、以下の2つの処理のいずれかを行う。本実施例では、以下の2つの処理のいずれかが、画像入力部101から出力された画像データの各フレームについて行われる。
(1)各光源部201の初期発光制御値を発光制御部111へ出力する処理
(2)複数の光源部201のそれぞれについて、目標輝度と発光補正値に基づいて発光
制御値を決定し、決定した発光制御値を発光制御部111へ出力する処理
(1)各光源部201の初期発光制御値を発光制御部111へ出力する処理
(2)複数の光源部201のそれぞれについて、目標輝度と発光補正値に基づいて発光
制御値を決定し、決定した発光制御値を発光制御部111へ出力する処理
光源部201の発光輝度(発光量)の制御方法として、PAM(Pulse Amplitude Modulation)制御、PWM(Pulse Width Modulation)制御、等がある。光源の発光輝度の制御方法として、PHM(Pulse
Harmonic Modulation)制御もある。PAM制御は、光源部201に供給する駆動信号(電圧、電流)の大きさであるパルス振幅を変更することにより、光源部201の発光輝度を変更する制御方法である。PWM制御は、光源部201に供給する駆動信号の供給時間であるパルス幅を変更することにより、光源部201の発光輝度を変更する制御方法である。光源部201に供給する駆動信号の供給時間は「光源部201の点灯時間(発光部201が点灯する時間)」とも言える。PWM制御は「所定期間の長さ(時間)に対する当該所定期間における光源部201の総点灯時間の比であるデューティ比を変更することにより、当該所定期間における光源部201の発光輝度を変更する制御方法」とも言える。PHM制御は、パルス振幅とパルス幅の両方を変更することにより、光源部201の発光輝度を変更する制御方法である。
Harmonic Modulation)制御もある。PAM制御は、光源部201に供給する駆動信号(電圧、電流)の大きさであるパルス振幅を変更することにより、光源部201の発光輝度を変更する制御方法である。PWM制御は、光源部201に供給する駆動信号の供給時間であるパルス幅を変更することにより、光源部201の発光輝度を変更する制御方法である。光源部201に供給する駆動信号の供給時間は「光源部201の点灯時間(発光部201が点灯する時間)」とも言える。PWM制御は「所定期間の長さ(時間)に対する当該所定期間における光源部201の総点灯時間の比であるデューティ比を変更することにより、当該所定期間における光源部201の発光輝度を変更する制御方法」とも言える。PHM制御は、パルス振幅とパルス幅の両方を変更することにより、光源部201の発光輝度を変更する制御方法である。
発光制御値は、光源部201の発光(発光輝度)を制御する制御値である。PWM制御が行われる場合には、発光制御値としてパルス幅が使用される。PAM制御が行われる場合には、発光制御値としてパルス振幅が使用される。PHM制御が行われる場合には、発光制御値としてパルス幅とパルス振幅が使用される。本実施例では、PWM制御が行われる例を説明する。
初期発光制御値は、発光制御値の初期値である。例えば、初期発光制御値は、表示装置の製造時に決定された発光制御値である。初期発光制御値の決定方法は特に限定されない。例えば、光源部201の発光輝度が所定輝度に略一致するような発光制御値が、初期発光制御値として決定される。「略一致」は「完全一致」を含む。本実施例では、複数の光源部201にそれぞれ対応する複数の初期発光制御値が予め定められている。なお、2つ以上の光源部201に対して1つの初期発光制御値が予め定められていてもよいし、全ての光源部201の間で共通の初期発光制御値が予め定められていてもよい。初期発光制御値は、例えば、ROMに予め記録されており、ROMから読み出される。
発光制御部111は、入力画像データに基づいて、複数の光源部201のそれぞれの発光(発光輝度)を制御する。本実施例では、発光制御部111は、複数の光源部201のそれぞれについて、発光制御値決定部110から出力された発光制御値に基づいて、光源部201の発光輝度を制御する。具体的には、発光制御部111は、画像出力部105から出力された垂直同期信号に応じて、表示画像の1つのフレーム期間を構成する複数の発光制御期間を決定する。発光制御期間は、光源部201の発光(発光輝度)が制御される期間である。発光制御部111は、複数の発光制御期間のそれぞれにおいて、発光制御値に応じて、光源部201の発光輝度を制御する。この処理が、複数の光源部201のそれぞれについて行われる。本実施例では、所定時間おきに、発光補正値が決定され、決定された発光補正値を用いて発光制御値が補正される。それにより、発光部201からの光に対応する光検出値に基づいて当該発光部201の発光を目標の発光に近づけるフィードバック制御が実現される。本実施例では、光源部201の発光輝度を目標輝度に近づけるフィードバック制御が実現される。
発光制御部111は、測定制御部108から対象光源情報と測定制御要求を取得すると、対象光源部以外の全ての光源部201を一時的に消灯する。例えば、対象光源部以外の全ての光源部201は、光センサ202での光検出(光源部201からの光の検出)に必要な時間だけ消灯される。対象光源部は、対象光源情報から判断される。発光制御部111は、対象光源部以外の全ての光源部201を一時的に消灯するタイミングで、検出値取
得部112へ測定要求を出力する。さらに、発光制御部111は、入力画像データに基づく対象光源部の発光から、対象光源部からの光の光センサ202による検出が可能か否かを判断する。具体的には、発光制御部111は、対象光源部の発光制御値から、対象光源部からの光の検出が可能か否かを判断する。そして、発光制御部111は、対象光源部からの光の検出が可能か否かの判断結果である測定可否情報を、検出値取得部112へ出力する。
得部112へ測定要求を出力する。さらに、発光制御部111は、入力画像データに基づく対象光源部の発光から、対象光源部からの光の光センサ202による検出が可能か否かを判断する。具体的には、発光制御部111は、対象光源部の発光制御値から、対象光源部からの光の検出が可能か否かを判断する。そして、発光制御部111は、対象光源部からの光の検出が可能か否かの判断結果である測定可否情報を、検出値取得部112へ出力する。
なお、対象光源部の高精度な光検出値を取得できれば、上述した一時的な消灯において、対象光源部以外の複数の光源部の一部または全部が消灯されなくてもよい。例えば、対象光源部からの距離が距離閾値以上である光源部が消灯されなくてもよい。対象光源部の光検出値は、対象光源部からの光に対応する光検出値である。対象光源部からの光の検出が可能でないと判断された場合には、一時的な消灯が省略されてもよいし、一時的な消灯が省略されなくてもよい。本実施例では、対象光源部からの光の検出が可能でないと判断された場合には、一時的な消灯が省略される。
検出値取得部112は、センサ情報を測定制御部108から取得し、測定可否情報と測定要求を発光制御部111から取得する。検出値取得部112は、対応温度センサからの温度検出値の取得を行う。それにより、対象光源部の温度に対応する温度検出値が得られる。対象光源部からの光の検出が可能であると判断された場合には、検出値取得部112は、発光制御部111から測定要求を取得したタイミングで、対応光センサからの光検出値の取得をさらに行う。それにより、対象光源部以外の全ての光源部201が一時的に消灯された状態での光検出値が得られる。即ち、対象光源部からの光に対応する光検出値が得られる。対象光源部からの光の検出が可能であると判断されたか否かは、測定可否情報から判断される。対応光センサと対応温度センサとは、センサ情報から判断される。検出値取得部112は、取得した温度検出値と取得した測定可否情報とを、センサ情報記憶部113に記録する。対象光源部からの光の検出が可能であると判断された場合には、検出値取得部112は、取得した光検出値をセンサ情報記憶部113にさらに記録する。
センサ情報記憶部113は、複数の光源部201のそれぞれについて、温度検出値、光検出値、及び、測定可否情報を記憶する。センサ情報記憶部113は、複数の光源部201のそれぞれについて、複数の温度検出値、複数の光検出値、及び、複数の測定可否情報を記憶することができる。センサ情報記憶部113として、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、等が使用される。なお、テーブルの代わりに関数などが使用されてもよい。
テーブル記憶部114は、測定順序テーブル、センサテーブル、及び、基準値テーブルを予め記憶する。上述したように、本実施例では、優先光源決定部107によって測定順序テーブルが更新されることがある。テーブル記憶部114として、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、等が使用される。なお、テーブルの代わりに関数などが使用されてもよい。
次に、本実施例に係る制御装置100の動作例について、図6のフローチャートを用いて説明する。図6は、本実施例に係るフィードバック制御(光源部201の発光輝度のフィードバック制御)に関する動作例を示すフローチャートである。本実施例では、表示装置に対する電源オン操作がユーザによって行われると、バックライトユニット200の駆動時間の計測が開始され、図6の動作が開始される。なお、図6の動作の開始タイミングは、上記タイミングに限られない。例えば、フィードバック制御の開始を指示するユーザ操作に応じて、図6の動作が開始されてもよい。
まず、S601にて、フィードバック制御部106は、フィードバックカウント値fb
_cntを0に初期化する。
_cntを0に初期化する。
次に、S602にて、発光制御値決定部110は、各光源部201の初期発光制御値DefPWMを発光制御部111へ出力する。発光制御部111は、複数の光源部201のそれぞれについて、初期発光制御値DefPWMに基づいて、光源部201の発光輝度を制御する。
そして、S603にて、フィードバック制御部106は、バックライトユニット200の駆動時間が駆動時間閾値を超えたか否かを判断する。本実施例では、S603〜S606の処理が繰り返し行われる。1回目のS603の処理では、電源オン操作が行なわれてからの駆動時間が駆動時間閾値を超えたか否かが判断される。2回目以降のS603の処理では、直前のフィードバック制御が行われてからの駆動時間が駆動時間閾値を超えたか否かが判断される。駆動時間が駆動時間閾値を超えたと判断されるまでS603の処理が繰り返され、駆動時間が駆動時間閾値を超えたと判断されるとS604へ処理が進められる。駆動時間閾値は特に限定されない。例えば、駆動時間閾値は30秒である。その場合には、30秒経過する度にS603〜S606の処理が行われる。
S604にて、フィードバック制御部106は、各光源部201の発光補正値を決定し、各光源部201の発光補正値を発光制御値決定部110へ出力する。本実施例では、1つの光源部201の発光補正値を決定する処理が、表示画像の1つのフレーム期間に1回行われる。そして、複数のフレーム期間を使って複数の光源部201にそれぞれ対応する複数の発光補正値が決定されてもよい。なお、2つ以上の光源部201にそれぞれ対応する2つ以上の発光補正値が、1つのフレーム期間に決定されてもよい。1つのフレーム期間に全ての光源の発光輝度補正値が決定されてもよい。
次に、S605にて、フィードバック制御部106は、フィードバックカウント値fb_cntを1だけインクリメントする。
そして、S606にて、発光制御値決定部110は、各光源部201の発光制御値PWMを決定し、各光源部201の発光制御値PWMを発光制御部111へ出力する。発光制御部111は、複数の光源部201のそれぞれについて、発光制御値PWMに基づいて、光源部201の発光輝度を制御する。その後、S603へ処理が戻される。
発光制御値PWMは、S604で決定された発光補正値Corrと、目標輝度決定部102により決定された目標輝度Ltgtとに基づいて決定される。本実施例では、以下の式1を用いて発光制御値PWMが算出される。式1において、「PWM(x,y)」は、位置座標(x,y)の光源部201の発光制御値PWMである。「Ltgt(x,y)」は、位置座標(x,y)の光源部201の目標輝度Ltgtである。「Corr(x,y)」は、位置座標(x,y)の光源部201の発光補正値Corrである。
PWM(x,y)=Ltgt(x,y)×Corr(x,y) ・・・(式1)
PWM(x,y)=Ltgt(x,y)×Corr(x,y) ・・・(式1)
なお、発光制御値PWMの決定方法は上記方法に限られない。例えば、発光制御値PWM、発光補正値Corr、及び、目標輝度Ltgtの対応関係を表すテーブルを用いて、発光制御値PWMが決定されてもよい。
次に、フィードバック制御部106の動作例について、図7のフローチャートを用いて説明する。図7は、図6のS604の処理例を示すフローチャートである。
まず、S701にて、フィードバック制御部106は、測定カウント値blk_cntを0に初期化する。
次に、S702にて、測定制御部108は、測定カウント値blk_cnt、測定順序テーブル、及び、センサテーブルに基づいて、対象光源部を選択する。具体的には、測定制御部108は、測定順序テーブルを用いて、測定番号pri_num=blk_cntに対応する光源番号blk_numを、対象光源部の光源番号blk_numとして判断する。そして、測定制御部108は、センサテーブルを用いて、対象光源部の光源番号blk_numに対応する位置座標(x,y)を、対象光源部の位置座標として判断する。
そして、S703にて、測定制御部108は、測定カウント値blk_cnt、測定順序テーブル、及び、センサテーブルに基づいて、対応光センサと対応温度センサを選択する。具体的には、測定制御部108は、センサテーブルを用いて、対象光源部の光源番号blk_numに対応する位置座標(sx,sy)を、対応光センサと対応温度センサの位置座標として判断する。対象光源部の光源番号blk_numはS702で判断されているため、S703では、対象光源部の光源番号blk_numの判断は省略される。
次に、S704にて、測定制御部108は、S702で得られた位置座標(x,y)を対象光源情報として発光制御部111へ出力し、S703で得られた位置座標(sx,sy)を対応センサ情報として検出値取得部112へ出力する。さらに、測定制御部108は、測定制御要求を発光制御部111へ出力する。それにより、測定カウント値blk_cntの測定が行われる。
そして、S705にて、フィードバック制御部106は、測定カウント値blk_cntを1だけインクリメントする。
次に、S706にて、フィードバック制御部106は、測定カウント値blk_cntから、全ての光源部201について測定が行われたか否かを判断する。測定が行われていない光源部201が存在する場合には、S702へ処理が戻される。全ての光源部201について測定が行われたと判断されるまでS702〜S706の処理が繰り返し行われ、全ての光源部201について測定が行われたと判断されると、S707へ処理が進められる。本実施例では、フィードバック制御部106は、測定カウント値blk_cntが光源部201の数よりも小さい場合に、測定が行われていない光源部201が存在すると判断する。そして、フィードバック制御部106は、測定カウント値blk_cntが光源部201の数と等しい場合に、全ての光源部201について測定が行われたと判断する。
S707にて、補正値決定部109は、各光源部201の発光補正値Corrを決定する。それにより、発光補正値Corrが生成されたり、発光補正値Corrが更新されたりする。発光補正値Corrは、S704で得られた光検出値Scurと、所定の基準検出値Sbaseとに基づいて決定される。本実施例では、以下の式2を用いて発光補正値Corrが算出される。式2において、「Scur(x,y)」は、位置座標(x,y)の光源部201の光検出値Scurである。「Sbase(x,y)」は、位置座標(x,y)の光源部201の基準検出値Sbaseである。
Corr(x,y)=Sbase(x,y)/Scur(x,y) ・・・(式2)
Corr(x,y)=Sbase(x,y)/Scur(x,y) ・・・(式2)
本実施例では、S704で光検出値Scurが得られない場合がある。そのような場合には、例えば、過去の光検出値を用いて発光補正値Corrが決定されたり、発光補正値Corrの決定を省略して過去の発光補正値が引き続き使用されたりする。過去の光検出
値は、例えば、最後に得られた光検出値、現在までに得られた複数の光検出値、等である。過去の発光補正値は、例えば、最後に得られた発光補正値などである。
値は、例えば、最後に得られた光検出値、現在までに得られた複数の光検出値、等である。過去の発光補正値は、例えば、最後に得られた発光補正値などである。
なお、発光補正値Corrの決定方法は上記方法に限られない。例えば、発光補正値Corr、光検出値Scur、及び、基準検出値の対応関係を表すテーブルを用いて、発光補正値Corrが決定されてもよい。本実施例では、式1に示すように、発光補正値Corrとして、目標輝度Ltgtに乗算するゲイン値が得られる。発光補正値Corrはゲイン値に限られない。例えば、発光補正値Corrとして、目標輝度Ltgtに加算するオフセット値が得られてもよい。
次に、S708にて、優先光源決定部107は、温度検出値と測定可否情報に基づいて優先光源部を決定し、測定光源部の決定結果に基づいて測定順序テーブルを補正する。測定順序テーブルは、例えば、優先光源部が存在する場合にのみ補正される。
次に、本実施例に係る測定例について、図8のフローチャートを用いて説明する。図8は、図7のS704の処理例を示すフローチャートである。まず、対象光源部からの光の検出が可能である場合の例を、図9(A)〜9(F)をさらに用いて説明する。図9(A)はフレーム期間を示し、図9(B)は発光制御期間を示し、図9(C)〜9(F)は、4つの光源部201の状態(点灯または消灯)を示す。
ここでは、フィードバックカウント値fb_cntが0であるとする。さらに、図10に示すように、位置座標(x,y)=(1,1)の光源部201が対象光源部として選択されたとする。そして、図10に示すように、位置座標(sy,sy)=(1,1)の光センサ202が対応光センサとして選択され、位置座標(sy,sy)=(1,1)の温度センサ203が対応温度センサとして選択されたとする。以後、位置座標(x,y)の光源部201を「光源部(x,y)」と記載し、位置座標(sx,sy)の光センサ202を「光センサ(sx,sy)」と記載し、位置座標(sx,sy)の温度センサ203を「温度センサ(sx,sy)」と記載する。さらに、ここでは、図9(A)に示すように、表示画像の1つのフレーム期間の長さが1/60秒であるとする。
まず、S801にて、発光制御部111は、画像出力部105から出力された垂直同期信号に応じて、1つのフレーム期間を構成する複数の発光制御期間を決定する。本実施例では、図9(B)に示すように、1つのフレーム期間を構成する4つの発光制御期間が決定される。1つのフレーム期間の長さが1/60秒であるため、各発光制御期間の長さは1/240秒となる。そして、発光制御部111は、複数の発光制御期間のそれぞれにおいて、発光制御値PWMに応じて、光源部201の発光輝度のPWM制御を行う。具体的には、発光制御部111は、複数の発光制御期間のそれぞれにおいて、発光制御値PWMに応じた長さ(入力画像データに基づく長さ)の点灯期間を設定する。点灯期間は、光源部201が点灯する期間である。このように、本実施例では、光源部201の点灯期間の長さを入力画像データ(発光制御値PWM)に基づいて制御することにより、光源部201の発光(発光輝度)が制御される。この処理が、複数の光源部201のそれぞれについて行われる。
本実施例では、光源部(1,1)については、発光制御期間の開始時刻に点灯が開始されるようにPWM制御が行われる。例えば、光源部(1,1)については、図9(C)に示すように、発光制御期間の開始時刻t1に点灯が開始されるようにPWM制御が行われる。
光源部(1,2)については、発光制御期間の開始時刻の1/960秒後に点灯が開始されるようにPWM制御が行われる。例えば、光源部(1,2)については、図9(D)
に示すように、時刻t1の1/960秒後の時刻t2に点灯が開始されるようにPWM制御が行われる。
に示すように、時刻t1の1/960秒後の時刻t2に点灯が開始されるようにPWM制御が行われる。
光源部(1,3)については、発光制御期間の開始時刻の2/960秒後に点灯が開始されるようにPWM制御が行われる。例えば、光源部(1,3)については、図9(E)に示すように、時刻t1の2/960秒後の時刻t3に点灯が開始されるようにPWM制御が行われる。
光源部(1,4)については、発光制御期間の開始時刻の3/960秒後に点灯が開始されるようにPWM制御が行われる。例えば、光源部(1,4)については、図9(F)に示すように、時刻t1の3/960秒後の時刻t2に点灯が開始されるようにPWM制御が行われる。
このように、複数の光源部201の間で点灯開始タイミングを異ならせることにより、バックライトユニット200の消費電力の時間変化を平滑化することができる。なお、2つ以上の光源部201の間で点灯開始タイミングが同じであってもよいし、全ての光源部201の間で点灯開始タイミングが同じであってもよい。点灯開始タイミングは特に限定されない。
なお、フレーム期間の長さは、1/60秒より長くてもよいし、1/60秒より短くてもよい。発光制御期間の長さ、発光制御期間の数、等は特に限定されない。1つのフレーム期間が4つより多くの発光制御期間によって構成されてもよいし、1つのフレーム期間が4つより少ない発光制御期間によって構成されてもよい。1つのフレーム期間と同じ1つの発光制御期間が使用されてもよい。発光制御期間の長さ、発光制御期間の数、等が変更可能であってもよい。複数の発光制御期間は、フレーム期間を等分割して得られる複数の期間でなくてもよい。互いに異なる複数の周期で光源部201の発光が制御されるように、フレーム期間が複数の発光制御期間に分割されてもよい。
次に、S802にて、発光制御部111は、対象光源部の発光制御値PWMから、対象光源部からの光の検出が可能か否かを判断する。対象光源部からの光の検出が可能か否かの判断方法は特に限定されない。本実施例では、発光制御部111は、対象光源部の点灯期間の長さが点灯時間閾値以上である場合に、対象光源部からの光の検出が可能であると判断する。そして、発光制御部111は、対象光源部の点灯期間の長さが点灯時間閾値未満である場合に、対象光源部からの光の検出が可能でないと判断する。具体的には、発光制御部111は、対象光源部の発光制御値PWMがPWM閾値Th_PWM以上である場合に、対象光源部からの光の検出が可能であると判断する。そして、発光制御部111は、対象光源部の発光制御値PWMがPWM閾値Th_PWM未満である場合に、対象光源部からの光の検出が可能でないと判断する。PWM閾値Th_PWMは、例えば、光センサ202での光検出に必要な時間の下限に基づいて予め決定された閾値である。
発光制御部111は、対象光源部からの光の検出が可能であると判断した場合に、対象光源部(x,y)の測定可否情報EnInfo(x,y,fb_cnt)=Trueを設定する。そして、発光制御部111は、対象光源部からの光の検出が可能でないと判断した場合に、対象光源部(x,y)の測定可否情報EnInfo(x,y,fb_cnt)=Falseを設定する。測定可否情報EnInfo(x,y,fb_cnt)は、光源部(x,y)とフィードバックカウント値fb_cntに対応する。
ここでは、発光制御値PWMが0〜255の256段階の値であるとする。そして、対象光源部(1,1)の発光制御値PWM(1,1)が128であり、PWM閾値Th_PWMが32であるとする。この場合には、発光制御値PWM(1,1)=128がPWM
閾値Th_PWM=32よりも大きいため、対象光源部(1,1)からの光の検出が可能であると判断される。そして、フィードバックカウント値fb_cntは0であるため、測定可否情報EnInfo(1,1,0)=Trueが設定される。
閾値Th_PWM=32よりも大きいため、対象光源部(1,1)からの光の検出が可能であると判断される。そして、フィードバックカウント値fb_cntは0であるため、測定可否情報EnInfo(1,1,0)=Trueが設定される。
そして、S803にて、発光制御部111は、対象光源部(x,y)の測定可否情報EnInfo(x,y,fb_cnt)を検出値取得部112へ出力する。さらに、発光制御部111は、対象光源部(x,y)の測定可否情報EnInfo(x,y,fb_cnt)がTrueであるか否かに応じて処理を切り替える。対象光源部(x,y)の測定可否情報EnInfo(x,y,fb_cnt)がTrueである場合にはS804へ処理が進められる。対象光源部(x,y)の測定可否情報EnInfo(x,y,fb_cnt)がFalseである場合にはS806へ処理が進められる。ここでは、対象光源部(1,1)の測定可否情報EnInfo(1,1,0)はTrueであるため、S804へ処理が進められる。
S804にて、発光制御部111は、対象光源部以外の全ての光源部201を一時的に消灯し、検出値取得部112へ測定要求を出力する。本実施例では、1つのフレーム期間を構成する4つの発光制御期間のうちの最後の発光制御期間に、対象光源部以外の全ての光源部201が一時的に消灯される。ここでは、図9(C)〜9(F)に示すように、時刻t5から時刻t6までの期間において、対象光源部(1,1)以外の全ての光源部201が消灯される。なお、上述した一時的な消灯が行われる期間は、特に限定されない。例えば、最後の発光制御期間とは異なる発光制御期間に、一時的な消灯が行われてもよい。一時的な消灯の期間に本来点灯するはずであった光源部201を、一時的な消灯の後に、本来点灯するはずであった時間だけ点灯させてもよい。
次に、S805にて、検出値取得部112は、対象光源部(x,y)の光検出値Scur(x,y)を対応光センサ(sx,sy)から取得する。光検出値(x,y)は、測定要求を取得したタイミングで取得される。ここでは、対応光センサ(1,1)から光検出値Scur(1,1)が取得される。その後、S806へ処理が進められる。
S806にて、検出値取得部112は、対象光源部(x,y)の温度検出値TS(x,y)を対応温度センサ(sx,sy)から取得する。ここでは、対応温度センサ(1,1)から温度検出値TS(1,1)が取得される。
次に、対象光源部からの光の検出が可能でない場合の例を、図8と図11(A)〜11(F)とを用いて説明する。図11(A)はフレーム期間を示し、図11(B)は発光制御期間を示し、図11(C)〜11(F)は、4つの光源部201の状態(点灯または消灯)を示す。図11(A)〜11(F)は、図12(A)の入力画像データが取得された場合の例を示す。図12(A)の入力画像データは、黒色の画像領域と白色の画像領域とを有する。図12(A)の入力画像データが取得された場合には、図12(B)に示すように、黒色の画像領域に対応する光源部201の発光制御値PWMとして、PWM閾値Th_PWM以下の値(例えば0)が使用される。
ここでは、フィードバックカウント値fb_cntが4であるとする。さらに、図13に示すように、光源部(5,1)が対象光源部として選択されたとする。そして、図13に示すように、光センサ(3,1)が対応光センサとして選択され、温度センサ(3,1)が対応温度センサとして選択されたとする。
まず、S801にて、複数の光源部201のそれぞれについて、発光制御値PWMに応じて、光源部201の発光輝度のPWM制御を行う。
次に、S802にて、発光制御部111は、対象光源部(x,y)の発光制御値PWM(x,y)から、対象光源部からの光の検出が可能か否かを判断し、対象光源部(x,y)の測定可否情報EnInfo(x,y,fb_cnt)を設定する。ここでは、対象光源部(5,1)の発光制御値PWM(5,1)が0であるとする。この場合には、発光制御値PWM(5,1)=128がPWM閾値Th_PWM=32よりも小さいため、対象光源部(5,1)からの光の検出が可能でないと判断される。そして、フィードバックカウント値fb_cntは4であるため、測定可否情報EnInfo(5,1,4)=Falseが設定される。
そして、S803にて、発光制御部111は、対象光源部(x,y)の測定可否情報EnInfo(x,y,fb_cnt)を検出値取得部112へ出力する。さらに、発光制御部111は、対象光源部(x,y)の測定可否情報EnInfo(x,y,fb_cnt)がTrueであるか否かに応じて処理を切り替える。ここでは、対象光源部(5,1)の測定可否情報EnInfo(5,1,4)はFalseであるため、S804とS805の処理が省略され、S806へ処理が進められる。なお、S804とS805の処理が行われたとしても、図11(D)に示すように、一時的な消灯の期間に対象光源部(5,1)は消灯する。そのため、対象光源部(5,1)の光検出値Scur(5,1)を取得することはできない。
S806にて、検出値取得部112は、対象光源部(x,y)の温度検出値TS(x,y)を対応温度センサ(sx,sy)から取得する。ここでは、対応温度センサ(5,1)から温度検出値TS(5,1)が取得される。
次に、本実施例に係る測定順序テーブルを補正例について、図14のフローチャートを用いて説明する。図14は、図7のS708の処理例を示すフローチャートである。本実施例では、以下の処理により、対象光源部からの光の検出が可能であるか否かの判断結果と、温度検出値の変化とに基づいて、優先光源部が決定される。なお、対象光源部からの光の検出が可能であるか否かの判断結果と、温度検出値の変化とに基づいて、優先光源部が決定されれば、優先光源部の決定方法は特に限定されない。
まず、S1401にて、優先光源決定部107は、測定カウント値blk_cntを0に初期化する。
次に、S1402にて、優先光源決定部107は、光源番号blk_num=blk_cntに対応する光源部(x,y)について、対象光源部からの光の検出が可能でないと回数閾値以上連続して判断されたか否かを判断する。具体的には、最新の測定可否情報EnInfo(x,y,tn)からJNum個前の測定可否情報EnInfo(x,y,tn−Jnum)までのJNum+1個の測定可否情報EnInfoが全てFalseであるか否かを判断する。光源番号blk_num=blk_cntに対応する光源部(x,y)について、対象光源部からの光の検出が可能でないと回数閾値以上連続して判断された場合には、JNum+1個の測定可否情報EnInfoが全てFalseであると判断される。光源番号blk_num=blk_cntに対応する光源部(x,y)について、対象光源部からの光の検出が可能でないと回数閾値以上連続して判断されなかった場合には、JNum+1個の測定可否情報EnInfoが全てFalseであると判断されない。
そして、S1403にて、優先光源決定部107は、JNum+1個の測定可否情報EnInfoが全てFalseであると判断したか否かに応じて処理を切り替える。JNum+1個の測定可否情報EnInfoが全てFalseであると判断された場合には、S1404へ処理が進められる。JNum+1個の測定可否情報EnInfoが全てFal
seであると判断されなかった場合には、S1407へ処理が進められる。
seであると判断されなかった場合には、S1407へ処理が進められる。
S1404にて、優先光源決定部107は、光源番号blk_num=blk_cntに対応する光源部(x,y)について、温度検出値TS(x,y)の変化を判断する。具体的には、対象光源部からの光の検出が可能であると最後に判断されてから温度検出値TS(x,y)が温度閾値Th_Temp以上変化したか否かを判断する。ここで、対象光源部からの光の検出が可能であると最後に判断されたタイミングでの温度検出値TS(x,y)を「温度検出値TS(x,y,tg)」と記載する。そして、最新の温度検出値TS(x,y)を「温度検出値TS(x,y,tn)」と記載する。優先光源決定部107は、温度検出値TS(x,y,tn)と温度検出値TS(x,y,tg)の差分絶対値が温度閾値Th_Temp以上であるか否かを判断する。温度検出値TS(x,y)が温度閾値Th_Temp以上変化した場合には、温度検出値TS(x,y,tn)と温度検出値TS(x,y,tg)の差分絶対値が温度閾値Th_Temp以上であると判断される。温度検出値TS(x,y)が温度閾値Th_Temp以上変化しなかった場合には、温度検出値TS(x,y,tn)と温度検出値TS(x,y,tg)の差分絶対値が温度閾値Th_Temp未満であると判断される。
温度閾値Th_Tempは特に限定されない。例えば、温度閾値Th_Tempは、光源部201の発光特性の変化の大きさが特性閾値以上となる温度差に対応する。発光特性は、発光制御値PWMと発光(発光輝度)の対応関係である。
次に、S1405にて、優先光源決定部107は、温度検出値TS(x,y,tn)と温度検出値TS(x,y,tg)の差分絶対値が温度閾値Th_Temp以上であると判断したか否かに応じて処理を切り替える。温度検出値TS(x,y,tn)と温度検出値TS(x,y,tg)の差分絶対値が温度閾値Th_Temp以上であると判断された場合には、S1406へ処理が進められる。温度検出値TS(x,y,tn)と温度検出値TS(x,y,tg)の差分絶対値が温度閾値Th_Temp以上であると判断されなかった場合には、S1407へ処理が進められる。
S1406にて、優先光源決定部107は、光源番号blk_num=blk_cntに対応する光源部(x,y)を優先光源部として決定する。具体的には、優先光源決定部107は、光源番号blk_num=blk_cntに対応する光源部(x,y)の優先度として「high」を設定する。そして、S1407へ処理が進められる。なお、S1406が省略されてS1405からS1407へ処理が進められる場合に、優先光源決定部107は、光源番号blk_num=blk_cntに対応する光源部(x,y)の優先度として「low」を設定する。
S1407にて、優先光源決定部107は、測定カウント値blk_cntを1だけインクリメントする。
次に、S1408にて、優先光源決定部107は、測定カウント値blk_cntから、全ての光源部201について優先度が決定されたか否かを判断する。優先度が決定されていない光源部201が存在する場合には、S1402へ処理が戻される。全ての光源部201について優先度が決定されたと判断されるまでS1402〜S1408の処理が繰り返し行われ、全ての光源部201について優先度が決定されたと判断されると、S1409へ処理が進められる。本実施例では、優先光源決定部107は、測定カウント値blk_cntが光源部201の数よりも小さい場合に、優先度が決定されていない光源部201が存在すると判断する。そして、優先光源決定部107は、測定カウント値blk_cntが光源部201の数と等しい場合に、全ての光源部201について優先度が決定されたと判断する。
そして、S1409にて、優先光源決定部107は、各光源部201の優先度に基づいて測定順序テーブルを補正(更新)する。
このように、本実施例では、対象光源部からの光の検出が可能でないと回数閾値以上連続して判断された1つ以上の光源部から、温度検出値の変化に基づいて、優先光源部が決定される。具体的には、対象光源部からの光の検出が可能でないと回数閾値以上連続して判断され、且つ、対象光源部からの光の検出が可能であると最後に判断されてから温度検出値が温度閾値以上変化した光源部が、優先光源部として決定される。
次に、測定順序テーブルの補正の具体例について説明する。ここでは、画像全体が白色の入力画像データが3分程度表示された後、図12(A)の入力画像データが2分程度表示されながら、フィードバック制御が10回行われた場合の例を説明する。さらに、ここでは、測定カウント値blk_cntが4であり、光源番号blk_num=blk_cnt=4に対応する光源部201が光源部(5,1)である場合の例を説明する。
光源部(5,1)の最新の測定可否情報EnInfo(5,1,tn)は、測定可否情報EnInfo(5,1,9)である。数JNum=4の場合は、測定可否情報EnInfo(5,1,9)から測定可否情報EnInfo(5,1,5)までの5個の測定可否情報EnInfoが全てFalseである。そのため、図14のS1403にて、優先光源決定部107は、S1404へ処理が進められるように、処理を切り替える。なお、閾値回数(JNum+1)、数JNum、等は特に限定されない。例えば、数JNumは4より大きくても小さくてもよい。
ここでは、温度閾値Th_Tempが3℃であるとする。光源部(5,1)の最新の温度検出値TS(5,1,9)が25℃であるとする。そして、光源部(5,1)について、対象光源部からの光の検出が可能であると最後に判断されたタイミングでの温度検出値TS(5,1,4)が30℃であるとする。温度検出値TS(5,1,9)と温度検出値TS(5,1,4)の差分絶対値は、温度閾値Th_Temp=3℃よりも大きい5℃である。そのため、S1405にて、優先光源決定部107は、S1406へ処理が進められるように、処理を切り替える。そして、S1406にて、優先光源決定部107は、光源番号blk_num=blk_cnt=4の優先度として「high」を設定する。
図15(A)は、対象光源部からの光の検出が可能でないと回数閾値以上連続して判断されたか否かの判断結果の一例を示す。図15(A)において、黒枠で囲まれた領域内の各光源部(x,y)は、対象光源部からの光の検出が可能でないと回数閾値以上連続して判断された光源部(x,y)である。他の光源部(x,y)は、対象光源部からの光の検出が可能でないと回数閾値以上連続して判断されなかった光源部(x,y)である。図15(B)は、対象光源部からの光の検出が可能であると最後に判断されてから温度検出値が温度閾値Th_Temp以上変化したか否かの判断結果の一例を示す。図15(B)において、黒枠で囲まれた領域内の各光源部(x,y)は、対象光源部からの光の検出が可能であると最後に判断されてから温度検出値が温度閾値Th_Temp以上変化した光源部(x,y)である。他の光源部(x,y)は、対象光源部からの光の検出が可能であると最後に判断されてから温度検出値が温度閾値Th_Temp以上変化しなかった光源部(x,y)である。
図15(A),15(B)の判断結果が得られた場合には、優先光源決定部107は、図16(A)に示すように、光源番号blk_num=4〜7の優先度として「high」を設定する。そして、優先光源決定部107は、他の光源番号blk_numの優先度として「low」を設定する。その後、優先光源決定部107は、各光源部201の優先
度に基づいて測定順序テーブルを補正する。具体的には、優先度「high」の光源番号blk_numに対して、優先度「low」の光源番号blk_numに対応する測定番号pri_numよりも小さい測定番号pri_numが対応付けられるように、測定順序テーブルが補正される。図16(B)は、図16(A)の各優先度に基づいて補正された後の測定順序テーブルの一例を示す。優先度が同じ複数の光源番号blk_numの間での測定番号pri_numの大小は特に限定されない。図16(B)の例では、光源番号blk_numに対して、光源番号blk_numが小さいほど小さい測定番号pri_numが対応付けられている。
度に基づいて測定順序テーブルを補正する。具体的には、優先度「high」の光源番号blk_numに対して、優先度「low」の光源番号blk_numに対応する測定番号pri_numよりも小さい測定番号pri_numが対応付けられるように、測定順序テーブルが補正される。図16(B)は、図16(A)の各優先度に基づいて補正された後の測定順序テーブルの一例を示す。優先度が同じ複数の光源番号blk_numの間での測定番号pri_numの大小は特に限定されない。図16(B)の例では、光源番号blk_numに対して、光源番号blk_numが小さいほど小さい測定番号pri_numが対応付けられている。
以上述べたように、本実施例によれば、対象光源部からの光の検出が可能か否かの判断結果と、温度検出値の変化とに基づいて、優先光源部が決定される。それにより、光検出の効率を向上することができ、ひいてはフィードバック制御の効率を向上することができる。具体的には、光検出値が得られないまま温度が変化して発光特性が変化した光源部について、他の光源部よりも優先して又は頻繁に、光の検出、発光補正値の決定、等を行うことができる。
なお、優先光源部は、対象光源部からの光の検出が可能でないと回数閾値以上連続して判断され、且つ、対象光源部からの光の検出が可能であると最後に判断されてから温度検出値が温度閾値以上変化した光源部に限られない。例えば、対象光源部からの光の検出が可能でないと回数閾値以上連続して判断された光源部が、温度変化に拘らずに、対象光源部として決定されてもよい。
なお、優先度の段階数は、「low」と「high」の2段階より多くてもよい。例えば、対象光源部からの光の検出が可能でないと回数閾値以上連続して判断され、且つ、対象光源部からの光の検出が可能であると最後に判断されてから温度検出値が温度閾値以上変化した光源部の優先度として「very high」が設定されてもよい。対象光源部からの光の検出が可能でないと回数閾値以上連続して判断された他の光源部の優先度として「high」が設定されてもよい。そして、残りの光源部の優先度として「low」が設定されてもよい。図17は、測定カウント値と優先度の対応関係の一例を示す。この場合には、測定順序テーブルの補正により、優先度「very high」の測定カウント値に対して、優先度「high」,「low」の測定カウント値に対応する測定番号pri_numよりも小さい測定番号pri_numが対応付けられる。そして、優先度「high」の測定カウント値に対して、優先度「low」の測定カウント値に対応する測定番号pri_numよりも小さい測定番号pri_numが対応付けられる。対象光源部からの光の検出が可能であると最後に判断されてからの温度検出値の変化が大きいほど優先して又は頻繁に、優先光源部が対象光源部として選択されるように、複数段階の優先度が決定されてもよい。
<実施例2>
以下、本発明の実施例2について説明する。以下では、実施例1と異なる点(構成、処理、等)について詳しく説明し、実施例1と同じ点についての説明は省略する。図18は、本実施例に係る表示装置の構成例を示すブロック図である。図18において、実施例1の図1と同じ機能部には、図1と同じ符号が付されている。
以下、本発明の実施例2について説明する。以下では、実施例1と異なる点(構成、処理、等)について詳しく説明し、実施例1と同じ点についての説明は省略する。図18は、本実施例に係る表示装置の構成例を示すブロック図である。図18において、実施例1の図1と同じ機能部には、図1と同じ符号が付されている。
測定制御部1801は、実施例1の測定制御部108と同様の機能を有する。但し、測定制御部1801は、優先光源決定部107によって決定された優先光源部の情報を、発光制御部1802へ出力する。本実施例では、優先光源部の情報として、各光源部201の優先度を示す優先度情報が使用される。
発光制御部1802は、実施例1の発光制御部111と同様の機能を有する。但し、発
光制御部1802は、優先光源部からの光の光センサ202による検出が可能か否かをさらに判断する。そして、発光制御部1802は、優先光源部からの光の検出が可能であると判断された場合に、光の検出が可能であると判断された優先光源部を示す測定可能通知を測定制御部1801へ出力する。それにより、光の検出が可能であると判断された優先光源部が対象光源部として選択され、当該優先光源部についての測定が行われる。優先光源部からの光の検出が可能か否かの判断方法は、対象光源部からの光の検出が可能か否かの判断方法と同じである。対象光源部からの光の検出が可能か否かの判断が、優先光源部からの光の検出が可能か否かの判断を兼ねてもよい。対象光源部からの光の検出が可能か否かの判断とは別に、優先光源部からの光の検出が可能か否かの判断が行われてもよい。
光制御部1802は、優先光源部からの光の光センサ202による検出が可能か否かをさらに判断する。そして、発光制御部1802は、優先光源部からの光の検出が可能であると判断された場合に、光の検出が可能であると判断された優先光源部を示す測定可能通知を測定制御部1801へ出力する。それにより、光の検出が可能であると判断された優先光源部が対象光源部として選択され、当該優先光源部についての測定が行われる。優先光源部からの光の検出が可能か否かの判断方法は、対象光源部からの光の検出が可能か否かの判断方法と同じである。対象光源部からの光の検出が可能か否かの判断が、優先光源部からの光の検出が可能か否かの判断を兼ねてもよい。対象光源部からの光の検出が可能か否かの判断とは別に、優先光源部からの光の検出が可能か否かの判断が行われてもよい。
本実施例では、実施例1と同様に、所定時間おきに、各光源部201に対する測定(光検出値、温度検出値、等の取得)が行われる。各光源部201に対する測定は、複数の光源部201のそれぞれを対象光源部として順番に選択する選択処理を含む。そして、本実施例では、優先光源部からの光の検出が可能であると判断された場合にも、各光源部201に対する測定が行われる。さらに、優先光源部からの光の検出が可能であると選択処理(各光源部201に対する測定)の途中で判断された場合には、選択処理が中断され、選択処理が初めから再度行われる。
なお、光の検出が可能であると判断された優先光源部が対象光源部として選択され、当該優先光源部についての測定が行われれば、優先光源部からの光の検出が可能であると判断された後の処理は特に限定されない。例えば、優先光源部からの光の検出が可能であると判断された場合に、当該優先光源部についての測定のみが行われてもよい。複数の優先光源部が存在し、且つ、複数の優先光源部のいずれかからの光の検出が可能であると判断された場合に、複数の優先光源部についての測定のみが行われてもよい。
次に、本実施例に係る制御装置100の動作例について、図19のフローチャートを用いて説明する。図19は、本実施例に係るフィードバック制御に関する動作例を示すフローチャートである。図19において、実施例1の図6と同じ処理には図6と同じ符号が付されている。
本実施例では、S603の処理の前に、S1901の処理が行われる。S1901にて、フィードバック制御部106(測定制御部1801)は、測定可能通知を取得したか否かを判断する。測定可能通知を取得していないと判断された場合には、S603へ処理が進められる。測定可能通知を取得したと判断された場合には、S604へ処理が進められる。そのため、本実施例では、駆動時間が駆動時間閾値を超えたと判断された場合だけでなく、優先光源部からの光の検出が可能であると判断された場合にも、S604の処理が行われる。
次に、本実施例に係るフィードバック制御部106の動作例について、図20のフローチャートを用いて説明する。図20は、図19のS604の処理例を示すフローチャートである。図20において、実施例1の図7と同じ処理には図7と同じ符号が付されている。
本実施例では、S706の処理の前に、S2001の処理が行われる。S2001にて、フィードバック制御部106(測定制御部1801)は、測定可能通知を取得したか否かを判断する。測定可能通知を取得していないと判断された場合には、S706へ処理が進められる。測定可能通知を取得したと判断された場合には、S701へ処理が戻される。そのため、本実施例では、優先光源部からの光の検出が可能であるとS702〜S706の処理の途中で判断された場合に、S702〜S706の処理が中断され、S701から処理が再度行われる。
以上述べたように、本実施例によれば、優先光源部からの光の検出が可能であると判断された場合に、優先光源部が対象光源部として選択される。それにより、優先光源部に対する測定をより早めることができ、光検出の効率をより向上することができ、ひいてはフィードバック制御の効率をより向上することができる。
<実施例3>
以下、本発明の実施例3について説明する。以下では、実施例1と異なる点(構成、処理、等)について詳しく説明し、実施例1と同じ点についての説明は省略する。図21は、本実施例に係る表示装置の構成例を示すブロック図である。図21において、実施例1の図1と同じ機能部には、図1と同じ符号が付されている。
以下、本発明の実施例3について説明する。以下では、実施例1と異なる点(構成、処理、等)について詳しく説明し、実施例1と同じ点についての説明は省略する。図21は、本実施例に係る表示装置の構成例を示すブロック図である。図21において、実施例1の図1と同じ機能部には、図1と同じ符号が付されている。
画像入力部2101は、表示装置(制御装置100)の外部から画像データ(入力画像データ)を取得し、入力画像データをデコードし、デコード後の画像データを画像合成部2102へ出力する。以後、画像入力部101から出力された画像データを「第1画像データ」と記載し、画像入力部2101から出力された画像データを「第2画像データ」と記載する。
画像合成部2102は、入力画像データから表示画像データを生成し、表示画像データを画像補正部104と目標輝度決定部102へ出力する。本実施例に係る画像補正部104と目標輝度決定部102では、画像入力部101から出力された画像データの代わりに、表示画像データが使用される。それにより、表示装置では、表示画像データに基づく画像が表示される。本実施例では、表示装置によって表示される画像のレイアウトに関する表示モードが設定される。画像合成部2102では、設定されている表示モードに応じて、第1画像データと第2画像データから表示画像データを生成する。
表示モード制御部2103は、表示装置(制御装置100)に対するユーザ操作に応じて、画像合成部2102と表示解除判断部2104へ表示モードを設定する。表示モードとして、例えば、「第1表示モード」、「第2表示モード」、及び、「マルチ表示モード」のいずれかが設定される。第1表示モードは、第1画像データに基づく画像(第1画像)を表示する表示モードである(図22(A))。第2表示モードは、第2画像データに基づく画像(第2画像)を表示する表示モードである。マルチ表示モードは、第1画像と第2画像が配置された合成画像を表示する表示モードである(図22(B))。
第1表示モードが設定された場合には、画像合成部2102は、第1画像データを表示画像データとして出力する。第2表示モードが設定された場合には、画像合成部2102は、第2画像データを表示画像データとして出力する。マルチ表示モードが設定された場合には、画像合成部2102は、第1画像データと第2画像データを合成することにより表示画像データを生成する。第1画像データと第2画像データを合成する処理は、第1画像データの画像サイズを縮小する処理、第2画像データの画像サイズを縮小する処理、等を含む。
なお、図22(B)には、第1画像と第2画像が左右に並べられたピクチャ・アウト・ピクチャ表示の例が示されているが、第1画像と第2画像の配置は特に限定されない。例えば、第1画像と第2画像が上下に並べられてもよいし、第1画像と第2画像が斜めに並べられてもよい。第1画像の画像サイズと第2画像の画像サイズとが互いに異なっていてもよい。合成画像に配置される画像の数は2つより多くてもよい。表示モードの数は3つより多くても少なくてもよい。複数の表示モードは、マルチ表示モードとして、画像の外側に他の画像が配置されたピクチャ・アウト・ピクチャ表示のための表示モードと、画像の内側に他の画像が配置されたピクチャ・イン・ピクチャ表示のための表示モードとの一
方のみを含んでもよい。複数の表示モードは、マルチ表示モードとして、ピクチャ・アウト・ピクチャ表示のための表示モードと、ピクチャ・イン・ピクチャ表示のための表示モードとの両方を含んでもよい。表示モードの設定方法は特に限定されない。例えば、入力画像データの種類、入力画像データの数、等に応じて表示モードが設定されてもよい。
方のみを含んでもよい。複数の表示モードは、マルチ表示モードとして、ピクチャ・アウト・ピクチャ表示のための表示モードと、ピクチャ・イン・ピクチャ表示のための表示モードとの両方を含んでもよい。表示モードの設定方法は特に限定されない。例えば、入力画像データの種類、入力画像データの数、等に応じて表示モードが設定されてもよい。
表示解除判断部2104は、所定の表示が行われていた領域で所定の表示が行われなくなる表示解除を検出する。そして、表示解除判断部2104は、表示解除を検出すると、表示解除通知を測定制御部2106へ出力する。所定の表示は特に限定されないが、例えば、所定の表示は、対象光源部からの光の検出が可能でないと判断される表示である。本実施例では、所定の表示は、黒色の表示である。本実施例では、マルチ表示モードが設定された場合には、図22(B)に示すように、第1画像と第2画像の上下に黒帯画像が表示される。そして、所定の表示は、黒帯画像の表示である。黒帯画像の領域では、例えば、発光制御値PWMとして、PWM閾値Th_PWM以下の値(例えば0)が使用される(図22(C))。
本実施例では、表示解除判断部2104は、表示装置によって表示される画像のレイアウトの変更に起因した表示解除を検出する。具体的には、表示解除判断部2104は、設定された表示モードの、表示解除をもたらす切り替わりを検出する。本実施例では、第1表示モードと第2表示モードでは黒帯画像は表示されず、マルチ表示モードで黒帯画像が表示される。そのため、設定された表示モードがマルチ表示モードから第1表示モードまたは第2表示モードへ切り替えられると、黒帯画像が切り得る表示解除が生じる。表示解除判断部2104は、設定された表示モードがマルチ表示モードから第1表示モードまたは第2表示モードへ切り替えられると、表示解除通知を測定制御部2106へ出力する。
また、表示解除判断部2104は、黒帯画像の画像領域を示す黒領域情報を、優先光源決定部2105へ出力する。
なお、表示解除の検出方法は特に限定されない。例えば、表示画像データに基づいて表示解除が検出されてもよい。具体的には、表示画像データを解析することで、所定の表示に対応する画像領域が検出されてもよい。そして、画像領域の検出結果の時間変化に基づいて表示解除が検出されてもよい。また、表示解除は、表示装置によって表示される画像のレイアウトの変更に起因したものに限られない。例えば、入力画像データの切り替えに起因して表示解除が発生してもよい。
優先光源決定部2105は、実施例1の優先光源決定部107と同様の機能を有する。但し、優先光源決定部2105は、表示解除判断部2104からの黒領域情報に応じて、黒帯画像が表示される領域に対応する光源部201の優先度として「high」を設定する。なお、黒帯画像が表示される領域に対応する光源部201については、対象光源部からの光の検出が可能でないと判断される。そして、黒帯画像表示される領域に対応する光源部201は、対象光源部からの光の検出が可能であると最後に判断されてから温度検出値が温度閾値以上変化すると、優先光源部として決定される。そのため、黒領域情報に応じて優先度を決定する処理は省略されてもよい。
測定制御部2106は、実施例1の測定制御部108と同様の機能を有する。但し、測定制御部2106は、表示解除通知を取得すると、所定の表示(黒帯画像の表示)から他の表示へ表示が切り替わる領域に対応する優先光源部が対象光源部として選択され、当該優先光源部についての測定が行われるように、制御を行う。本実施例では、実施例1と同様に、所定時間おきに、選択処理(各光源部201に対する測定)が行われる。そして、本実施例では、表示解除が検出された場合にも、選択処理が行われる。さらに、選択処理の途中で表示解除が検出された場合には、選択処理が中断され、選択処理が初めから再度
行われる。
行われる。
なお、所定の表示から他の表示へ表示が切り替わる領域に対応する優先光源部が対象光源部として選択され、当該優先光源部についての測定が行われれば、表示解除が検出された後の処理は特に限定されない。例えば、表示解除が検出された場合に、所定の表示から他の表示へ表示が切り替わる領域に対応する優先光源部についての測定のみが行われてもよい。所定の表示から他の表示へ表示が切り替わる領域に対応する光源部201が優先光源部か否かに拘らず、当該光源部201についての測定のみが行われてもよい。
次に、本実施例に係る制御装置100の動作例について、図23のフローチャートを用いて説明する。図23は、本実施例に係るフィードバック制御に関する動作例を示すフローチャートである。図23において、実施例1の図6と同じ処理には図6と同じ符号が付されている。
本実施例では、S603の処理の前に、S2301の処理が行われる。S2301にて、フィードバック制御部106(測定制御部2106)は、表示解除通知を取得したか否かを判断する。表示解除通知を取得していないと判断された場合には、S603へ処理が進められる。表示解除通知を取得したと判断された場合には、S604へ処理が進められる。そのため、本実施例では、駆動時間が駆動時間閾値を超えたと判断された場合だけでなく、表示解除が検出された場合にも、S604の処理が行われる。
次に、本実施例に係るフィードバック制御部106の動作例について、図24のフローチャートを用いて説明する。図24は、図23のS604の処理例を示すフローチャートである。図23において、実施例1の図7と同じ処理には図7と同じ符号が付されている。
本実施例では、S706の処理の前に、S2401の処理が行われる。S2401にて、フィードバック制御部106(測定制御部1801)は、測定可能通知を取得したか否かを判断する。測定可能通知を取得していないと判断された場合には、S706へ処理が進められる。測定可能通知を取得したと判断された場合には、S701へ処理が戻される。そのため、本実施例では、S702〜S706の処理の途中で表示解除が検出された場合に、S702〜S706の処理が中断され、S701から処理が再度行われる。
以上述べたように、本実施例によれば、表示解除が検出された場合に、所定の表示から他の表示へ表示が切り替わる領域に対応する優先光源部が対象光源部として選択される。それにより、所定の表示から他の表示へ表示が切り替わる領域に対応する優先光源部に対する測定をより早めることができ、光検出の効率をより向上することができ、ひいてはフィードバック制御の効率をより向上することができる。
なお、実施例1〜3における各種閾値は、メーカによって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザが変更可能な値であってもよい。
なお、実施例1〜3の各機能部は、個別のハードウェアであってもよいし、そうでなくてもよい。2つ以上の機能部の機能が、共通のハードウェアによって実現されてもよい。1つの機能部の複数の機能のそれぞれが、個別のハードウェアによって実現されてもよい。1つの機能部の2つ以上の機能が、共通のハードウェアによって実現されてもよい。また、各機能部は、ハードウェアによって実現されてもよいし、そうでなくてもよい。例えば、装置が、プロセッサと、制御プログラムが格納されたメモリとを有していてもよい。そして、装置が有する少なくとも一部の機能部の機能が、プロセッサがメモリから制御プログラムを読み出して実行することにより実現されてもよい。
なお、実施例1〜3はあくまで一例であり、本発明の要旨の範囲内で実施例1〜3の構成を適宜変形したり変更したりすることにより得られる構成も、本発明に含まれる。実施例1〜3の構成を適宜組み合わせて得られる構成も、本発明に含まれる。
<その他の実施例>
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100:制御装置 102:目標輝度決定部 106:フィードバック制御部
107:優先光源決定部 108:測定制御部 110:発光制御値決定部
111:発光制御部 112:検出値取得部
107:優先光源決定部 108:測定制御部 110:発光制御値決定部
111:発光制御部 112:検出値取得部
Claims (17)
- 複数の光源部、前記複数の光源部のそれぞれから発せられた光を検出する光センサ、及び、前記複数の光源部のそれぞれの温度を検出する温度センサを有する表示装置による表示を制御する制御装置であって、
入力画像データに基づいて前記複数の光源部のそれぞれの発光を制御する制御手段と、
前記複数の光源部のいずれかを対象光源部として選択する選択手段と、
前記入力画像データに基づく前記対象光源部の発光から、前記対象光源部からの光の前記光センサによる検出が可能か否かを判断する判断手段と、
前記対象光源部からの光に対応する光検出値を前記光センサから取得する第1取得手段と、
前記対象光源部の温度に対応する温度検出値を前記温度センサから取得する第2取得手段と、
を有し、
前記選択手段は、前記判断手段の判断結果と前記第2取得手段によって取得された温度検出値の変化とに基づいて、他の光源部よりも優先して又は頻繁に前記対象光源部として選択する優先光源部を決定する
ことを特徴とする制御装置。 - 前記選択手段は、前記対象光源部からの光の前記光センサによる検出が可能でないと第1閾値以上連続して判断された1つ以上の光源部から、前記温度検出値の変化に基づいて、前記優先光源部を決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。 - 前記選択手段は、前記対象光源部からの光の前記光センサによる検出が可能でないと第1閾値以上連続して判断され、且つ、前記対象光源部からの光の前記光センサによる検出が可能であると最後に判断されてから温度検出値が第2閾値以上変化した光源部を、前記優先光源部として決定する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の制御装置。 - 前記第2閾値は、前記光源部の発光特性の変化の大きさが第3閾値以上となる温度差に対応する
ことを特徴とする請求項3に記載の制御装置。 - 前記選択手段は、前記対象光源部からの光の前記光センサによる検出が可能であると最後に判断されてからの温度検出値の変化が大きいほど優先して又は頻繁に、前記優先光源部を前記対象光源部として選択する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の制御装置。 - 前記制御手段は、前記光源部の点灯期間の長さを前記入力画像データに基づいて制御することにより、前記光源部の発光を制御し、
前記制御手段は、前記対象光源部の点灯期間の長さが第4閾値以上である場合に、前記対象光源部からの光の前記光センサによる検出が可能であると判断し、前記対象光源部の点灯期間の長さが前記第4閾値未満である場合に、前記対象光源部からの光の前記光センサによる検出が可能でないと判断する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の制御装置。 - 前記判断手段は、前記優先光源部からの光の前記光センサによる検出が可能か否かをさらに判断し、
前記選択手段は、前記優先光源部からの光の前記光センサによる検出が可能であると判
断された場合に、前記優先光源部を前記対象光源部として選択する
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の制御装置。 - 前記選択手段は、
前記複数の光源部のそれぞれを前記対象光源部として順番に選択する選択処理を行い、
前記優先光源部からの光の前記光センサによる検出が可能であると前記選択処理の途中で判断された場合に、前記選択処理を中断し、前記選択処理を再度行う
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の制御装置。 - 所定の表示が行われていた領域で前記所定の表示が行われなくなる表示解除を検出する検出手段、をさらに有し、
前記選択手段は、前記表示解除が検出された場合に、前記所定の表示から他の表示へ表示が切り替わる領域に対応する優先光源部を前記対象光源部として選択する
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の制御装置。 - 前記選択手段は、
前記複数の光源部のそれぞれを前記対象光源部として順番に選択する選択処理を行い、
前記選択処理の途中で前記表示解除が検出された場合に、前記選択処理を中断し、前記選択処理を再度行う
ことを特徴とする請求項9に記載の制御装置。 - 前記検出手段は、前記表示装置によって表示される画像のレイアウトの変更に起因した前記表示解除を検出する
ことを特徴とする請求項9または10に記載の制御装置。 - 前記検出手段は、前記レイアウトに関する表示モードの、前記表示解除をもたらす切り替わりを検出する
ことを特徴とする請求項11に記載の制御装置。 - 前記入力画像データから表示画像データを生成する生成手段、をさらに有し、
前記表示装置は、前記表示画像データに基づく画像を表示し、
前記検出手段は、前記表示画像データに基づいて前記表示解除を検出する
ことを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の制御装置。 - 前記所定の表示は、黒色の表示である
ことを特徴とする請求項9〜13のいずれか1項に記載の制御装置。 - 前記制御手段は、前記第1取得手段によって取得された光検出値に基づいて、前記対象光源部の発光が目標の発光に近づくように、前記対象光源部の発光を制御する
ことを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の制御装置。 - 複数の光源部、前記複数の光源部のそれぞれから発せられた光を検出する光センサ、及び、前記複数の光源部のそれぞれの温度を検出する温度センサを有する表示装置による表示を制御する制御方法であって、
入力画像データに基づいて前記複数の光源部のそれぞれの発光を制御する制御ステップと、
前記複数の光源部のいずれかを対象光源部として選択する選択ステップと、
前記入力画像データに基づく前記対象光源部の発光から、前記対象光源部からの光の前
記光センサによる検出が可能か否かを判断する判断ステップと、
前記対象光源部からの光に対応する光検出値を前記光センサから取得する第1取得ステップと、
前記対象光源部の温度に対応する温度検出値を前記温度センサから取得する第2取得ステップと、
を有し、
前記選択ステップでは、前記判断ステップにおける判断結果と前記第2取得ステップにおいて取得された温度検出値の変化とに基づいて、他の光源部よりも優先して又は頻繁に前記対象光源部として選択する優先光源部を決定する
ことを特徴とする制御方法。 - 請求項16に記載の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016247674A JP2018101083A (ja) | 2016-12-21 | 2016-12-21 | 制御装置および制御方法 |
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JP2016247674A JP2018101083A (ja) | 2016-12-21 | 2016-12-21 | 制御装置および制御方法 |
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JP2016247674A Pending JP2018101083A (ja) | 2016-12-21 | 2016-12-21 | 制御装置および制御方法 |
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-
2016
- 2016-12-21 JP JP2016247674A patent/JP2018101083A/ja active Pending
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