JP2018100686A - トリポード型等速自在継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を増加させることなく、組立性に優れ、しかも安定した抜け止め機能を発揮することができるトリポード型等速自在継手を提供する。
【解決手段】所定角度の嵌入可能角度の首振り状態での外側継手部材へのその開口部からローラ機構の嵌入を許容するガイド構造を設ける。ローラ機構の外側継手部材からの抜けを規制する抜け止め構造を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、トリポード型等速自在継手に関する。
自動車や各種産業機械等の動力伝達装置に使用される等速自在継手には、その内側継手部材としてトリポード部材を用いたトリポード型等速自在継手がある(特許文献1)。トリポード型等速自在継手は、例えば、図12と図13に示すように、外側継手部材1と、内側継手部材としてのトリポード部材2と、トルク伝達部材3とを備える。
外側継手部材1は一端にて開口したカップ状のマウス部4と、このマウス部4の底壁から突設される軸部5とを備える。このマウス部4の内周面には、軸方向に延びる3本のトラック溝6が形成される。各トラック溝6の円周方向で向き合った側壁にローラ案内面(ローラ摺接面)7a、7aが形成される。この場合、トルク伝達部材3は、ローラ案内面7aに対して転動するローラ15である。
トリポード部材2はボス8と脚軸9とを備える。ボス8にはシャフト10とトルク伝達可能に結合するスプラインまたはセレーション孔11が形成してある。脚軸9はボス8の円周方向三等分位置から半径方向に突出している。
ところで、外側継手部材1のマウス部4の内径面は、円周方向に交互に現れる小内径部7bと大内径部7cをローラ案内面7aで接続した3弁の花冠状を呈している。すなわち、外側継手部材1は、円周方向に向き合ったローラ案内面7a,7aと両ローラ案内面7a,7a間に設けられた大内径部7cからなるトラック溝6が内周の三箇所に形成されるものである。
そして、外側継手部材1内に収納される内部部品(一般的には、トリポード部材2及びトルク伝達部材3)の外側継手部材1内からの抜けを規制する規制手段が設けられる。この図12と図13に示すトリポード型等速自在継手では、外側継手部材1に装着されるクリップ20にて構成される。クリップ20の形状は図12と図13に示すもの以外の形状、例えば円形のものも含む。
すなわち、外側継手部材1の開口部において、小内径部7bのクリップ溝21を形成し、このクリップ溝21にクリップ20を装着するものである。これによって、内部部品が開口側に移動した際に、トルク伝達部材3のローラがこのクリップ20に係止することによって、抜けが規制される。
特許第3979779号公報
しかしながら、図12と図13に示すようなクリップ20を用いた規制手段では、クリップ20を必要とするとともに、クリップ溝21を形成する必要があり、部品点数及び加工工数が増加することになる。しかも、クリップ溝21へのクリップ20の装着作業も必要として、組立工数の増加にもつながっていた。
そこで、本発明は斯かる実情に鑑み、部品点数を増加させることなく、組立性に優れ、しかも安定した抜け止め機能を発揮することができるトリポード型等速自在継手を提供しようとするものである。
本発明のトリポード型等速自在継手は、内周面に軸方向に延びる三本のトラック溝が形成され、各トラック溝の両側でそれぞれ軸方向に延びるローラ案内面を有する外側継手部材と、半径方向に突出した三本の脚軸を有するトリポード部材と、前記トリポード部材の脚軸にそれぞれ装着されて、脚軸に対して首振り揺動自在なローラ機構とを備え、このローラ機構が前記外側継手部材のトラック溝の前記ローラ案内面に沿って摺動するトリポード型等速自在継手において、所定角度の嵌入可能角度の首振り状態での外側継手部材へのその開口部からローラ機構の嵌入を許容するガイド構造と、ローラ機構の外側継手部材からの抜けを規制する抜け止め構造とを外側継手部材の開口部に設けたものである。
本発明のトリポード型等速自在継手によれば、ローラ機構を、所定角度の嵌入可能角度の首振り状態とすることによって、ガイド構造を介して、外側継手部材へ開口部からローラ機構を嵌入することができる。また、ガイド構造および抜け止め構造が外側継手部材の開口部に設けられているので、嵌入後においては、ローラ機構は非首振り状態(すなわち、脚軸に対して傾斜しない状態)に戻って、ローラ機構の外側継手部材からの抜けを抜け止め構造にて規制することができる。
ガイド構造は、所定角度の首振り状態でのローラ機構の嵌入を許容する切欠部を外側継手部材の開口部に有するものにて構成できる。このように構成することによって、部品点数を増加させることなく、ガイド構造を構成できる。
抜け止め構造は、外側継手部材へのローラ機構の嵌入状態からの開口側への移動にてローラ機構の一部に当接する突起を外側継手部材の開口部に有するものにて構成できる。すなわち、外側継手部材に突起を設けることによって、部品点数を増加させることなく、抜け止め構造を構成できる。
ローラ機構は内側ローラと外側ローラとを備え、嵌入可能角度乃至この嵌入可能角度よりも小さい角度で内側ローラの姿勢を維持する姿勢維持構造を備えたものが好ましい。このように、姿勢維持構造を備えると、外側継手部材へのローラ機構の嵌入を安定して行うことができる。前記姿勢維持構造は、内側ローラの内径面の一部が嵌合する凹部を脚軸に有するもので構成できる。
本発明のトリポード型等速自在継手では、ガイド構造を介して、過大な抵抗を要さずに容易にローラ機構を外側継手部材に組込可能としたり、組立作業性の向上を図ることができる。しかも、ローラ機構の外側継手部材からの抜けを抜け止め構造にて規制することができる。また、ローラ機構の嵌入状態において、ローラ機構を嵌入可能角度となるように傾斜させれば、外側継手部材からローラ機構を抜出することができ、分解作業を容易に行うことができ、メンテナンス性に優れる。
また、従来のようにクリップ(止め輪)を必要としないので、溝加工の廃止、材料費削減が可能となり、製造コストの削減が可能となる。
本発明のトリポード型等速自在継手の正面図である。 図1に示すトリポード型等速自在継手の断面図である。 図1に示すトリポード型等速自在継手のローラ機構の縦断面図である。 図1に示すトリポード型等速自在継手のローラ機構の横断面図である。 図1に示すトリポード型等速自在継手の要部拡大図である。 図1に示すトリポード型等速自在継手のローラ機構の内側ローラと外側ローラの断面図である。 図1に示すトリポード型等速自在継手のトリポード部材を示し、(a)は軸の平面図であり、(b)は側面図である。 図1に示すトリポード型等速自在継手のローラ機構と脚軸との関係を示し、非首振状態の断面図である。 図1に示すトリポード型等速自在継手のローラ機構と脚軸との関係を示し、首振状態の断面図である。 図1に示すトリポード型等速自在継手のガイド構造を示し、(a)はローラ機構が外側継手部材に嵌入された状態の要部正面図であり、(b)はローラ機構の外側継手部材への嵌入開始状態の要部正面図である。 図1に示すトリポード型等速自在継手の外側継手部材のトラック溝を示し、(a)はトラック溝の入口部の簡略図であり、(b)はトラック溝の軸方向中間部位の簡略図である。 従来のトリポード型等速自在継手縦断面図である。 図12のトリポード型等速自在継手の横断面図である。
図1は本発明に係るトリポード型等速自在継手を示し、トリポード型等速自在継手は、外側継手部材31と、内側継手部材としてのトリポード部材32と、トルク伝達部材としてのローラ機構33とを備える。
図1および図2に示すように、外側継手部材31は一端にて開口したカップ状のマウス部34と、マウス部34の底壁から突設されるステム部35を有し、内周の円周方向三等分位置に軸方向に延びるトラック溝36が形成してある。トラック溝36には、円周方向で向き合った側壁にローラ案内面37a,37bが形成される。
トリポード部材32はボス38と脚軸39とを備える。ボス38にはシャフト(図示省略)とトルク伝達可能に結合するスプラインまたはセレーション孔40が形成してある。脚軸39はボス38の円周方向三等分位置から半径方向に突出している。
ローラ機構33は、トリポード部材32の脚軸39に首振り揺動自在に嵌合されるものであって、図2と図3と図4に示すように、内側ローラ41と、外側ローラ42と、内側ローラ41と外側ローラ42との間に介在される複数の針状ころ43とを備える。
内側ローラ41の円筒形外周面41aを内側軌道面とし、外側ローラ42の円筒形内周面42aを外側軌道面として、これらの内外軌道面間に針状ころ43が転動自在に介在する。図3に示すように、針状ころ43は、できるだけ多くのころを入れた、保持器のない、いわゆる総ころ状態で組み込まれている。なお、外側ローラ42の内周面の軸方向両端部に環状溝が形成され、各環状溝には針状ころ43の抜け止め用のワッシャ47,48が装着されている。
脚軸39の外周面は、縦断面(図2等参照)で見ると脚軸39の軸線と平行なストレート形状であり、横断面(図4参照)で見ると、長軸が継手の軸線に直交する楕円形状である。脚軸39の断面形状は、トリポード部材32の軸方向で見た肉厚を減少させて略楕円状としてある。言い換えれば、脚軸39の断面形状は、トリポード部材32の軸方向で互いに向き合った面が相互方向に、つまり、仮想円筒面よりも小径側に退避している。
内側ローラ(支持リング)41の内径面41bは、図2と図3のように円弧状凸断面を有する。このことと、脚軸39の横断面形状が上述のように略楕円形状であり、脚軸39と内側ローラ41との間には所定のすきまが設けてあることから、内側ローラ41は脚軸39の軸方向での移動が可能であるばかりでなく、脚軸39に対して首振り揺動自在である。
また、前記したように内側ローラ41と外側ローラ42は針状ころ43を介して相対回転自在にユニット化されているため、脚軸39に対し、内側ローラ41と外側ローラ42がユニットとして首振り揺動可能な関係にある。ここで、首振りとは、図9に示すように、脚軸39の軸線L0(継手軸線L(図2参照)に直交する軸線)に対して直交する軸線L1(ローラ機構33の軸心O1を通る直線)に対して内側ローラ41と外側ローラ42の軸線L2が、所定角度で傾くことをいう。また、図6及び図8に示すように、軸線L1と軸線L2とが一致している状態を、非首振り状態と呼び、図9に示すように、軸線L1と軸線L2とが最大首振り角度αから非首振り状態までで内側ローラ41と外側ローラ42が傾いている状態を首振り状態と呼ぶ。ここで、αとしては、例えば、1°≦α≦20°の範囲に設定できる。
また、脚軸39には、前記最大首振り角度αの首振り状態を維持する姿勢維持構造M2が設けられている。この姿勢維持構造M2は、図7から図9に示すように、外径側凹部50と内径側凹部51とで構成される。この場合、外径側凹部50は、図7(b)に示すように、トリポード部材32の中心Oとして半径R1の軌跡上に配置され、内径側凹部51がトリポード部材32の中心Oとして半径R2の軌跡上に配置される。この際、R1>R2とされ、外径側凹部50と内径側凹部51との間の寸法d2を、内側ローラ41の内径寸法d1(図6参照)よりも小さく設定している。ここで、外径側凹部50と内径側凹部51との間の寸法d2とは、外径側凹部50のボス側開口端と、内径側凹部51の反ボス側開口端との最短距離である。
ところで、このトリポード型等速自在継手は、図1と図5等に示すように、首振り状態でのローラ機構33の外側継手部材への嵌入をガイドするガイド構造M1が設けられている。ここで、ガイド構造M1は、各トラック溝36の開口端部に設けられる切欠部55を有するものである。
切欠部55は、トラック溝36の入口部における一方のローラ案内面37aの外径側に設けられ、図10(b)に示すように、ローラ機構33を所定の嵌入可能角度βだけ傾斜させた際に、ローラ機構33の外側ローラ42の外径側転動面42bと、外側ローラ42の外端面42cとの間のコーナ部の継手外径側部位42dが嵌入可能となる。
また、この等速自在継手には、ガイド構造M1に加えて前記嵌入可能角度の維持を兼ねる抜け止め構造M3が設けられている。この抜け止め構造M3は外側継手部材31の開口部(入口部)に設けられる突起56、57にて構成できる。突起56は、トラック溝36の入口部における他方のローラ案内面37bの外径側に設けられ、突起57は、トラック溝36の入口部における一方の案内面37aの内径側に設けられている。すなわち、図10(b)に示すように、ローラ機構33が嵌入可能角度βの首振り状態を取った場合に、ローラ機構33の外側ローラ42の外径側転動面42bと、外側ローラ42の外端面42cとの間のコーナ部の継手外径側部位42dが突起56に接触する。これにて、この首振り状態を維持できる。また、突起57は、図10(b)に示すように、ローラ機構33を所定の嵌入可能角度βだけ傾斜させた際に、このローラ機構33の外側継手部材への嵌入を規制することなく、嵌入を案内する。
このため、図11(a)に示すように、トラック溝36の入口部には、ガイド構造M1が設けられていることによって、ローラ機構33が嵌入可能角度βの首振り状態を取った状態が維持される。しかしながら、図11(b)に示すように、入口部よりも奥側においては、ガイド構造M1を有さないトラック溝36となっている。このため、入口部よりも奥側においては、ローラ機構3はこの首振り状態が解消される。
また、図1および図10(a)に示すように、ローラ機構33が外側継手部材31の開口側へスライドした場合に、外側継手部材31の入口部においては、前記突起56、57に係合することになる。このため、この突起56及び突起57にて、外側継手部材31からの内部部品(ローラ機構33及びトリポード部材32)の抜けを規制する抜け止め構造M3を構成することになる。
次に、前記のように構成された等速自在継手の組立方法を説明する。まず、ローラ機構33を図9等に示す首振り状態とする。この場合、トリポード部材32の脚軸39には、一対の凹部50,51が設けられているので、この首振り状態では、内側ローラ41の内径面41bの各凹部50,51の対応部位が、この凹部50,51に嵌合状となって、この首振り状態、つまり首振り角度αで傾いている。
この状態から、図10(b)に示すように、ローラ機構33を振り角度αよりも大きい角度である嵌入可能角度βとする。この場合、ローラ機構33を弾性変形させることによって、ローラ機構33の継手外径側部位42dをガイド構造M1を構成する切欠部55に嵌入するとともに、突起56に継手外径側部位42dを係合する状態とする。この場合、突起57とローラ機構33とは接触しない状態となっている。このため、この突起56,57はローラ機構33の嵌入時のガイドも機能することになる。
このため、嵌入可能角度βとなっているローラ機構33(トリポード部材の脚軸に装着されているローラ機構33)を、この入口部よりも継手奥側へ押し込んでいくことができる。この場合、入口部よりも継手奥側においては、図11(b)に示すように、ガイド構造M1及び抜け止め構造M3を有さない構造となっているので、ローラ機構33は首を振らない非首振り状態、すなわち、図1等に示す状態となって、ローラ機構33(トリポード部材の脚軸に装着されているローラ機構33)の外側継手部材31への組み込み作業が完了する。すなわち、外側継手部材33への内部部品(ローラ機構33及びトリポード部材32)の組み込み作業が完了する。
また、このローラ機構33の組込状態では、ローラ機構33が、前記の嵌入可能角度βの首振り状態の姿勢にならない限り、抜け止め構造M3にて、内部部品(ローラ機構33及びトリポード部材32)の外側継手部材からの抜けを規制することになる。このため、嵌入可能角度βの首振り状態の姿勢をとるように外力を付与すれば、ローラ機構33のトラック溝36からの抜出が可能となる。すなわち、この等速自在継手の分解作業を行うことができる。
このように、本発明に係るトリポード型等速自在継手よれば、ローラ機構33を、所定角度の嵌入可能角度βの首振り状態とすることによって、ガイド構造M1を介して、外側継手部材31へ開口部からローラ機構33が嵌入することができる。また、ガイド構造M1及び抜け止め構造M3は外側継手部材31の開口部に設けているので、嵌入後においては、ローラ機構33は非首振り状態(すなわち、脚軸に対して傾斜しない状態)に戻って、ローラ機構33の外側継手部材31からの抜けを抜け止め構造にて規制することができる。
すなわち、ガイド構造M1を介して、過大な抵抗を要さずに容易にローラ機構33を外側継手部材に組込可能となり、組立作業性の向上を図ることができる。しかも、内部部品であるローラ機構33およびトリポード部材32の外側継手部材31からの抜けを抜け止め構造M3にて規制することができる。ローラ機構33の嵌入状態において、ローラ機構33を嵌入可能角度βとなるように傾斜させれば、外側継手部材31からローラ機構33を抜出することができ、分解作業を容易に行うことができ、メンテナンス性に優れる。
しかも、従来のようにクリップ(止め輪)を必要としないので、溝加工の廃止、材料費削減が可能となり、製造コストの削減が可能となる。
また、ガイド構造M1は、所定角度の首振り状態でのローラ機構33の嵌入を許容する切欠部55を外側継手部材31の開口部に有するものにて構成しているので、部品点数を増加させることなく、ガイド構造M1を構成できる。
抜け止め構造M3は、外側継手部材31へのローラ機構33の嵌入状態からの開口側への移動にてローラ機構33の外径面42bの一部に当接する突起56を外側継手部材31の開口部に有するものにて構成しているので、部品点数を増加させることなく、抜け止め構造を構成できる。
姿勢維持構造M2を備えているので、外側継手部材31へのローラ機構33の嵌入を安定して行うことができ、組立作業の効率化を図ることができる。また、前記姿勢維持構造M2は、内側ローラ41の内径面41bの一部が嵌合する凹部50,51を脚軸39に有するものにて構成しているので、部品点数を増加させることなく、姿勢維持構造M2を構成できる。
また、嵌入可能角度βを首振り角度αよりも大きく設定していので、通常、ローラ機構33がこの嵌入可能角度βにならず、外側継手部材31からの内部部品(ローラ機構33及びトリポード部材32)の抜け(脱落)を有効に防止できる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、トリポード型等速自在継手として、前記実施形態では、インナリング(内側ローラ)とアウトローラ(外側ローラ)と針状ころ等を用いたPTJタイプ(ピロージャナルトリポードジョイント)であったが、ローラがトラニオン(トリポード部材)のスパイダー部(脚軸)に対して首振り可能でかつ脚軸軸線方向に移動可能なもの、例えば、スフェリカルローラとフリーリングと針状ころ等を用いたFTJタイプやSFJタイプ等であってもよい。
前記した実施形態では、ガイド構造M1を構成する切欠部55を一方の案内面37a側に設け、抜け止め構造M3を構成する突起56を他方の案内面37b側に設けたが、逆にガイド構造M1を構成する切欠部55を他方の案内面37b側に設け、抜け止め構造M3を構成する突起56を一方の案内面37a側に設けるようにしてもよい。
また、前記実施形態のローラ機構33では、二つのローラと複数の針状ころとを備えたものであるので、これらの相互間には、ラジアルすきまを有する。このため、首振り角度をαからβへ傾ける際に、弾性変形を伴わせることなく、このラジアルすきま分のみによるローラ機構をαからβへ傾けるようにしてもよい。また、嵌入可能角度βを首振り角度αよりも大きく設定していたが、同一であってもよい。
前記した実施形態では、外径側凹部50及び内径側凹部51にて、姿勢維持構造M2を構成していたが、いずれか一方の凹部でもって構成するようにしてもよい。
31 外側継手部材
32 トリポード部材
33 ローラ機構
36 トラック溝
37a ローラ案内面
37b ローラ案内面
39 脚軸
41 内側ローラ
42 外側ローラ
43 針状ころ
50 外径側凹部
51 内径側凹部
55 切欠部
56 突起
57 突起
M1 ガイド構造
M2 姿勢維持機構
M3 抜け止め構造

Claims (5)

  1. 内周面に軸方向に延びる三本のトラック溝が形成され、各トラック溝の両側でそれぞれ軸方向に延びるローラ案内面を有する外側継手部材と、半径方向に突出した三本の脚軸を有するトリポード部材と、前記トリポード部材の脚軸にそれぞれ装着されて、脚軸に対して首振り揺動自在なローラ機構とを備え、このローラ機構が前記外側継手部材のトラック溝の前記ローラ案内面に沿って摺動するトリポード型等速自在継手において、
    所定角度の嵌入可能角度の首振り状態での外側継手部材へのその開口部からローラ機構の嵌入を許容するガイド構造と、ローラ機構の外側継手部材からの抜けを規制する抜け止め構造とを外側継手部材の開口部に設けたことを特徴とするトリポード型等速自在継手。
  2. 前記ガイド構造は、前記所定角度の首振り状態でのローラ機構の嵌入を許容する切欠部を外側継手部材の開口部に有することを特徴とする請求項1に記載のトリポード型等速自在継手。
  3. 前記抜け止め構造は、外側継手部材へのローラ機構の開口側への移動にてローラ機構の一部に当接する突起を外側継手部材の開口部に有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のトリポード型等速自在継手。
  4. ローラ機構は内側ローラと外側ローラとを備え、前記嵌入可能角度乃至この嵌入可能角度よりも小さい角度で内側ローラの姿勢を維持する姿勢維持構造を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のトリポード型等速自在継手。
  5. 前記姿勢維持構造は、内側ローラの内径面の一部が嵌合する凹部を脚軸に有することを特徴とする請求項4に記載のトリポード型等速自在継手。
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