JP2018098955A - コンミテータの製造装置、コンミテータの製造方法及びメタルソー - Google Patents

コンミテータの製造装置、コンミテータの製造方法及びメタルソー Download PDF

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信重 西巻
伊弘 角田
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伊弘 角田
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Katsuya Tsutsumi
克哉 堤
勝紀 石川
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勝紀 石川
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Abstract

【課題】コンミテータに付着したバリを除去することの可能な、コンミテータの製造装置を提供する。
【解決手段】ワークW1の外面に設けられた導電部44を切削するメタルソー40と、メタルソー40を回転させるモータと、を備えたコンミテータの製造装置38であって、メタルソー40は、軸線A3を中心として回転可能であり、かつ、導電部44を切削する円板状の切削ブレード47と、切削ブレード47と同心状に配置され、かつ、切削ブレード47と共に軸線A3を中心として回転可能な円板状のバリ取りブレード48,49と、を有し、バリ取りブレード48,49の直径φ2は、切削ブレードの直径φ1よりも小さい。
【選択図】図4

Description

本発明は、電動機または発電機において、ロータと外部回路との間で電流の方向を交替させるコンミテータの製造装置、コンミテータの製造方法及びメタルソーに関する。
車両には各種の作動部材が設けられており、作動部材を作動させる動力源として電動機が用いられる。この電動機として、小型軽量でかつ安価なブラシ付きの電動機が用いられる。ブラシ付きの電動機は、ステータ及びロータを有し、ロータにコンミテータが取り付けられる。コンミテータの製造装置の例である切削装置が、特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載された切削装置は、モータに連結された2本の主軸と、2本の主軸の先端部にそれぞれ固定された円板状のメタルソーと、を有する。メタルソーの外周縁には、20個の刃部が鋸刃状に形成されている。各刃部は、メタルソーの軸方向から見た形状が、径方向内側の基端部から、径方向外側の先端部に向かうに連れて、周方向の幅が狭くなる略三角形状の板状をなしている。
各刃部の先端における、厚さ方向の一方側の端部には、主切削部が形成されている。また、各刃部の先端部において、厚さ方向の他方側の端部、即ち主切削部と反対側の端部には、逃がし部及び補助切削部が形成されている。逃がし部は、刃部の先端に向かうに連れて刃部の厚さを薄くするように傾斜した斜面よりなる。補助切削部は、逃がし部よりも更に刃部の先端側に設けられている。
特許文献1に記載された被加工物としてのワークは、絶縁体と、絶縁体の外周に一体的に設けられたコンミテータ材と、を有する。コンミテータ材は、導電性の金属材料により構成されている。
特許文献1に記載された切削装置においては、保持具が、ワークを軸方向の両側から保持する。次いで、ワークを挟んで対向する位置に配置された2つのメタルソーが回転され、メタルソーが回転方向と直交する一方向(軸方向)に沿って移動することにより、ワークが2つのメタルソーによって切断される。つまり、絶縁材及びコンミテータ材がメタルソーによって切削されて、ワークには直径方向の2箇所に分断溝が形成される。
特許文献1に記載された切削装置は、コンミテータ材がメタルソーによって切削されて、切屑が2つに分かれて生じることになるが、主切削部だけでなく、補助切削部においても切削が行われる。従って、逃がし部側で生じる切屑も補助切削部にてワークからせん断されるため、バリとしてワークに残ることが抑制される。
特開2011−121158号公報
しかし、特許文献1に記載されたコンミテータの製造装置は、切削加工によって発生したバリが、コンミテータの表面に付着して残る可能性があった。
本発明の目的は、コンミテータに付着したバリを除去することの可能な、コンミテータの製造装置、コンミテータの製造方法及びメタルソーを提供することにある。
一実施形態におけるコンミテータの製造装置は、ワークの外面に設けられた導電部を切削するメタルソーと、前記メタルソーを回転させるモータと、を備えたコンミテータの製造装置であって、前記メタルソーは、軸線を中心として回転可能であり、かつ、前記導電部を切削する円板状の切削ブレードと、前記切削ブレードと同心状に配置され、かつ、前記切削ブレードと共に前記軸線を中心として回転可能な円板状のバリ取りブレードと、を有し、前記バリ取りブレードの直径は、前記切削ブレードの直径よりも小さい。
他の実施形態におけるコンミテータの製造方法は、ワークの外面に設けられた導電部を切削して複数のセグメントを形成する、コンミテータの製造方法であって、円板状の切削ブレードを回転させて前記導電部を切削する第1工程と、前記切削ブレードの直径よりも小さい直径を有する円板状のバリ取りブレードを回転させ、前記切削により生成された切削屑を前記導電部の表面から除去する第2工程と、を有する。
他の実施形態におけるメタルソーは、ワークの外面に設けられた導電部を切削するメタルソーであって、軸線を中心として回転可能な円板状の切削ブレードと、前記切削ブレードと同心状に配置され、かつ、前記切削ブレードと共に回転する円板状のバリ取りブレードと、を備え、前記バリ取りブレードの直径は、前記切削ブレードの直径よりも小さい。
一実施形態のコンミテータの製造装置またはコンミテータの製造方法は、切削ブレードが導電部を切削して生成されたバリを、バリ取りブレードが導電部の表面から除去することができる。
他の実施形態のメタルソーは、切削ブレードがワークを切削してバリが生成されると、バリ取りブレードが回転してワークからバリを除去できる。
コンミテータを有する駆動装置の模式的な平面図である。 コンミテータを有するロータの平面図である。 コンミテータを有するロータの側面図である。 本発明の一実施形態であるコンミテータの製造装置を示す模式的な正面図である。 本発明の一実施形態であるコンミテータの製造装置を示す模式的な平面図である。 コンミテータの製造装置が有するメタルソーの部分図である。 メタルソーでコンミテータを切削加工する工程の拡大図である。
以下、本発明の一実施形態であるコンミテータの製造装置、コンミテータの製造方法及びメタルソーを図面を用いて詳細に説明する。
図1に示す駆動装置10は、車両に搭載される作動部材、具体的には、パワーウィンドの動力源として用いる例である。駆動装置10は、車両のドアの内部に設けられる。駆動装置10は、電動機11、ギヤケース12、減速機構13及び出力軸14を有する。電動機11は、ステータ15及びロータ16を有する。ステータ15は、筒形状のヨーク17と、ヨーク17の内周面に固定された永久磁石18と、を有する。ヨーク17は金属製であり、ヨーク17はギヤケース12に固定要素を用いて固定されている。固定要素はねじ部材を含む。永久磁石18は、異なる極性の永久磁石18を円周方向に間隔をおいて配置してある。ロータ16はヨーク17内に回転可能に配置されている。
図2に示すように、ロータ16は、ロータ軸19と、ロータ軸19に固定されたロータコア20と、ロータコア20に導線を巻いて形成したコイル21と、を有する。図1のように、ロータ軸19は、軸受22により回転可能に支持されている。コンミテータ23がロータ軸19に取り付けられている。コンミテータ23はロータ軸19と共に一体回転可能である。
ウォーム軸24がギヤケース12内に設けられ、ウォーム軸24の外周面にウォーム25が形成されている。ウォーム軸24は軸受26,27により回転可能に支持されている。ウォーム軸24及びロータ軸19は、軸線A1を中心として同心状に配置されている。ウォーム軸24とロータ軸19とがカップリング28により動力伝達可能に連結されている。
ウォームホイール55がギヤケース12内に設けられ、ウォームホイール55の外周面にギヤ29が形成されている。ギヤ29とウォーム25とが噛み合って減速機構13を構成している。ウォームホイール55は出力軸14に固定されており、ウォームホイール55と出力軸14とが一体回転可能である。出力軸14に駆動ギヤ30が設けられている。駆動ギヤ30は、不図示のセクタギヤに噛み合わされる。ドアの内部にアーム機構が設けられ、セクタギヤの回転力がアーム機構に伝達されるように構成されている。ドアガラスがドア内でスライド可能に支持されており、アーム機構はドアガラスに連結されている。
ブラシホルダ31がギヤケース12内及びヨーク17内に亘って配置されている。ブラシホルダ31は合成樹脂製であり、ブラシホルダ31はギヤケース12に対して回転しないように取り付けられている。ブラシホルダ31は、複数個、例えば、図3に示す2個のブラシ32を保持する。2個のブラシ32は、コンミテータ23の回転方向に間隔をおいて配置されている。2個のブラシ32は、弾性部材により付勢されてコンミテータ23の外周面に接触する。ブラシホルダ31に端子が設けられており、2個のブラシ32は、端子、リード線を介して電源に接続される。電源は、車両に搭載されたバッテリを含む。
コンミテータ23は、筒形状の絶縁部33と、絶縁部33の外周面に設けられた複数のセグメント34と、を有する。絶縁部33は、絶縁性の材料、例えば、合成樹脂により一体成形されている。絶縁部33は軸孔58を有し、ロータ軸19が軸孔58に圧入して固定されている。セグメント34は、ロータ16の回転方向、つまり、絶縁部33の円周方向に沿って複数個配置されている。図3は、セグメント34を絶縁部33に10個配置した例を示している。全てのセグメント34は、導電性材料、例えば、銅製である。全てのセグメント34は、2個のブラシ32がそれぞれ単独で摺接されるブラシ摺接部35と、コイル21が巻かれるライザ部36と、を有する。図2は、便宜上、1個のセグメント34のライザ部36にコイル21が掛けられている状態を示す。
ライザ部36は、ブラシ摺接部35の軸線A1方向の両端部のうち、ロータコア20に近い方の端部に接続され、かつ、ロータコア20から離れる向きで軸線A1方向に沿って配置されている。ライザ部36の先端に係止部37が設けられている。係止部37は、ライザ部36の先端からコンミテータ23の径方向で内側に向けて突出している。
図3のように、全てのセグメント34同士の間に隙間B1がそれぞれ形成されている。隙間B1は、コンミテータ23の円周方向に10箇所設けられている。絶縁部33の外周面に溝57が設けられている。溝57は、絶縁部33の円周方向に沿って10箇所に配置されている。単独の溝57と、単独の隙間B1とは、絶縁部33の円周方向で同じ位置に配置されている。それぞれの溝57は、それぞれの隙間B1に単独でつながっている。
駆動装置10の作用を説明する。車両の乗員がドアガラスを上昇する操作を行うと、電源が2個のブラシ32に接続され、ブラシ32が接触しているセグメント34に巻かれているコイル21に、所定の向きで電流が流れる。このため、ロータ16と永久磁石18との間に回転磁界が形成され、ロータ16が第1方向に回転する。ロータ16が回転すると、2個のブラシ32がそれぞれ単独で接するセグメント34が変更され、かつ、コイル21に流れる電流の向きが切り替わり、ロータ16の第1方向への回転が継続される。
ロータ16の回転力は、カップリング28を介してウォーム軸24に伝達され、ウォーム軸24の回転力は、ウォームホイール55及び出力軸14に伝達される。このため、駆動ギヤ30の回転力でセクターギヤが作動し、ドアガラスが上昇する。
車両の乗員がドアガラスを下降する操作を行うと、ロータ16は逆回転、つまり、第2方向に回転する。ロータ16が逆回転すると、ウォーム軸24、ウォームホイール55及び出力軸14も逆回転する。このようにして、ドアガラスは上昇または下降する。
コンミテータ23の製造装置を、図4及び図5を参照して説明する。図4及び図5に示す製造装置38は、切削ユニット52及び支持具41,42を有する。切削ユニット52は、電動機39及びメタルソー40を有する。支持具41,42は、ワークW1を挟持する。ワークW1は、合成樹脂製の絶縁部43と、絶縁部43の外面、つまり、外周に固定された導電部44と、を有する。絶縁部43は筒形状である。導電部44は、筒部45と、筒部45の端部に円周方向に間隔をおいて配置したライザ部46と、を有する。ワークW1は、溝57及び隙間B1を形成する前のコンミテータである。また、ワークW1はライザ部36がカシメられていない。
支持具41,42は軸線A2を中心として同心状に配置され、支持具41,42は、軸線A1方向に相対移動可能である。支持具41,42には、軸線A2を中心として回転させるアクチュエータが設けられている。アクチュエータは、電動機、エンジンを含む。
図5のように、電動機39は回転軸56を有し、メタルソー40は回転軸56に取り付けられている。メタルソー40は、切削ブレード47及びバリ取りブレード48,49を有する。切削ブレード47及びバリ取りブレード48,49は、共に円板状の丸鋸である。切削ブレード47及びバリ取りブレード48,49は、共に金属材料、例えば、超鋼により別々に構成されている。切削ブレード47は、回転軸56の軸線A3に沿った方向でバリ取りブレード48とバリ取りブレード49との間に配置されている。切削ブレード47及びバリ取りブレード48,49は、互いに厚さ方向に、かつ、軸線A3方向に重ねて配置されている。切削ブレード47及びバリ取りブレード48,49は、互いに相対回転しないように、回転軸56に固定されている。
切削ユニット52は、案内部材により支持されており、軸線A2と平行な方向に往復移動可能である。案内部材は、ガイドレール、支持軸を含む。また、切削ユニット52を案内部材に沿って往復移動させるアクチュエータが設けられている。アクチュエータは、電動モータ、油圧シリンダ等を含む。
図6のように、バリ取りブレード48,49の外径φ2は、切削ブレード47の外径φ1よりも小さい。外径φ2は、外径φ1から、図7に示すワークW1を切削する深さh1を差し引いた値よりも小さく設計する。深さh1は、溝57の径方向の深さh2と、隙間B1の径方向の寸法h3とを合計した値である。寸法h3は、導電部44を切削する厚さに相当する。外径φ1は、例えばφ30.2mmに設定し、外径φ2は、例えばφ27.8mmに設定することができる。さらに、外径φ2は、刃底54を通る仮想円の直径φ3未満に設定可能である。
切削ブレード47は、回転方向に沿って配置した複数の刃部50を有し、バリ取りブレード48,49は、回転方向沿って配置した複数の刃部51を、それぞれ有する。刃部50の数と、刃部51の数とは同一である。刃部50同士の間に刃底54が形成されている。刃底54を通る仮想円の直径φ3は、外径φ1よりも小さい。切削ブレード47は、外径φ1と直径φ3との差が、深さh1に応じて設定される。例えば、外径φ1と直径φ3との差は、深さh1よりも大きく設定可能である。
刃部50,51には、耐摩耗性、耐高温酸化性を高める被膜が、例えば、2μm〜4μm程度の厚さで、それぞれ施されている。被膜は、チタンコーティング、クロムメッキ、アルミコーティング等の表面処理によって形成されている。
次に、コンミテータ23の製造工程及び製造方法を説明する。金属材料をプレス加工及び曲げ加工し、導電部44を得る。導電部44を金型のキャビティ内に配置し、溶融状態の樹脂材料をキャビティに充填する。樹脂材料が固化すると、導電部44と絶縁部43とが互いに固着し、ワークW1が製造される。
ワークW1を金型から取り出した後、ワークW1を図4のように支持具41,42で支持する。支持具41,42は回転せず、かつ、軸線A2方向にも移動しない。そして、電動機39の回転軸56を、図4のように反時計回りに回転させるとともに、切削ユニット52を図4において第1方向C1に沿って移動させる。メタルソー40の切削ブレード47は、導電部44を軸線A1方向に沿って切削し、図7のように隙間B1を形成し、かつ、絶縁部43を切削して溝57を形成する。
さらに、メタルソー40が軸線A1方向でワークW1から離れると、切削ユニット52が停止する。その後、切削ユニット52が図4において第2方向C2に沿って移動し、メタルソー40が軸線A1方向でワークW1から離れると、切削ユニット52が停止する。このように、切削ユニット52が軸線A1に沿って1往復すると、1箇所の溝57を切削する工程、及び1箇所の隙間B1を形成する工程が終了する。
さらに、支持具41,42は、軸線A1を中心として所定角度同じ方向に回転して停止する。その後、回転軸56を回転し、かつ、切削ユニット52を第1方向及び第2方向に移動する行程を繰り返す。
メタルソー40でワークW1を切削加工する条件の一例として、回転軸56の回転数は、4,200min-1 に設定し、切削ユニット52の第1方向C1及び第2方向C2の移動速度は、8,000mm/minに設定することが可能である。第1方向C1及び第2方向C2は、軸線A2と平行な方向である。ワークW1に10か所の溝57及び隙間B1を形成すると、コンミテータ23の加工が完了する。そして、コンミテータ23を支持具41,42から取り外す。
上記の説明において、軸線A2が鉛直線に沿った方向であるとすれば、第1方向C1は切削ユニット52が下降することを意味し、第2方向C2は切削ユニット52が上昇することを意味する。なお、軸線A2は、鉛直線に対して交差して配置されていてもよいし、鉛直線に対して直角に配置されていてもよい。
ロータ16の組み立て工程では、ロータ軸19をコンミテータ23の軸孔58に圧入する。次いで、コイル21の一部をライザ部46に掛け回し、ライザ部46をカシメ加工すると、コイル21がライザ部46から外れることを防止できる。特に、係止部37がブラシ摺接部35に向けて突出しているため、係止部37とブラシ摺接部35との間の隙間が狭められ、コイル21がライザ部46から外れることを防止できる。したがって、ライザ部46が軸線A1方向に大型化することを抑制でき、ライザ部46の軸線A1方向の長さをコンパクトにできる。
メタルソー40の切削ブレード47が導電部44を切削すると、切削屑が発生する。切削屑は高温であり軟化しているため、図7に示す切削ブレード47の刃部50の掬い面53に付着し易い。掬い面53は、刃部50のうち最初に導電部44に接触する箇所である。特に、刃部50のコーティングが剥離していると、切削屑が刃部50に付着し易い。その後、切削ブレード47が1回転して、切削屑が付着している刃部50が再度、導電部44に接触した際に、切削屑が導電部44に付着または圧着してバリD1が生成される可能性がある。
実施形態のメタルソー40は、切削ブレード47の厚さ方向の両側に、バリ取りブレード48,49が配置されている。このため、バリ取りブレード48,49が切削ブレード47と共に回転する間に、バリ取りブレード48,49は、導電部44に付着しているバリD1を掻き落とし、導電部44の表面から除去する。
また、図6に示すバリ取りブレード48,49の外径φ2が、切削ブレード47の外径φ1から、図7に示すワークW1を切削加工する深さh1を差し引いた値よりも小さく設計されていると、バリ取りブレード48,49の外周端が、導電部44に接触することなく、バリD1を確実に除去できる。したがって、コイル21に電流を流す際に、セグメント34同士の導通不良、具体的には、短絡を防止できる。
また、切削ブレード47には、バリD1を除去するための加工や処理を施す必要が無い。また、バリ取りブレード48,49は、外径φ2が外径φ1よりも小さいものであれば、形状、材質、構造は、切削ブレード47と同じものを用いることができる。したがって、メタルソー40を容易に製造可能である。
さらに、刃部50の数と刃部51の数とが同じであるため、前回の切削で刃部50に付着している切削屑が、メタルソー40が1回転して導電部44に圧着するタイミングと、バリ取りブレード48,49の刃部51が導電部44からバリD1を除去するタイミングとが略同時となり、バリD1の除去を容易に行うことができる。
実施形態で説明した事項の意味を説明すると。電動機11はモータの一例であり、外径φ2は、バリ取りブレードの直径の一例であり、外径φ1は、切削ブレードの直径の一例であり、刃部50は、第1刃部の一例であり、刃部51は、第2刃部の一例である。切削ブレード47が絶縁部43を切削する工程が第1工程である。バリ取りブレード48,49がバリD1を除去する工程が第2工程である。第1工程と第2工程とは、異なるタイミングで行われる訳ではなく、第2工程が行われるタイミングは、第1工程が行われるタイミングに含まれる。
コンミテータの製造装置、コンミテータの製造方法及びコンミテータは、実施形態に開示した事項に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、実施形態で開示した要素の材質、形状、寸法、数は、上記実施形態に限定されない。具体的に説明すると、バリ取りブレードの外径φ2は、切削ブレードの外径φ1よりも小さければよく、切削ブレードの外径φ1、バリ取りブレードの外径φ2は任意に設定可能である。また、複数の刃部50及び複数の刃部51の数は任意に設定可能である。刃部50の数と、刃部51の数とは同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、バリ取りブレードは、2枚設けてもよいし、1枚設けてもよい。
さらに、図4及び図5においては、ワークW1を切削するメタルソー40を単数設けた例を示している。これに対して、メタルソー40を複数、例えば、2枚設けることも可能である。この場合、2枚のメタルソーの間に軸線A2が位置するように、2枚のメタルソーを配置する。2枚のメタルソーによりワークを切削すると、加工効率が向上する。なお、2枚のメタルソーを共に駆動するモータを単数設けること、または、2枚のメタルソーを別々に駆動するモータを複数設けること、の何れを選択してもよい。
また、ワークをメタルソーで切削する工程において、切削箇所に潤滑剤を供給することも可能である。例えば、ワークを切削加工する環境として、セミドライ加工(MQL(Minimal Quantity Lubrication)加工)を採用することもできる。例えば、MQL装置から、揮発性の高いアルコール液を潤滑剤として供給し、かつ、エアクーラーからエアーを噴射することで、潤滑剤を気化して切削箇所に吹き付け、バリの発生を抑制することである。これらのMQL装置及びエアクーラーは、切削ユニットと共に、第1方向及び第2方向に移動可能に設けることもできる。
さらに、実施形態で開示した駆動装置及び電動機は、パワーウィンドの作動部材であるドアガラスを作動させる動力源として用いる他、ワイパ装置の作動部材であるワイパアームを作動させる動力源、パワースライドドアの作動部材であるドアを作動させる動力源、ルーフに設けた開口部を開閉する作動部材を作動させる動力源、に用いることも可能である。また、コンミテータは電動機の他、発電機に取り付けられるコンミテータを含む。メタルソーを回転させるモータは、電動機の他、エンジンを含む。
10 駆動装置
11 電動機
12 ギヤケース
13 減速機構
14 出力軸
15 ステータ
16 ロータ
17 ヨーク
18 永久磁石
19 ロータ軸
20 ロータコア
21 コイル
22,26,27 軸受
23 コンミテータ
24 ウォーム軸
25 ウォーム
28 カップリング
29 ギヤ
30 駆動ギヤ
31 ブラシホルダ
32 ブラシ
33,43 絶縁部
34 セグメント
35 ブラシ摺接部
36,46 ライザ部
37 係止部
38 製造装置
39 電動機
40 メタルソー
41,42 支持具
44 導電部
45 筒部
47 切削ブレード
48,49 ブレード
50,51 刃部
52 切削ユニット
53 掬い面
54 刃底
55 ウォームホイール
56 回転軸
57 溝
58 軸孔
A1,A2,A3 軸線
B1 隙間
C1 第1方向
C2 第2方向
D1 バリ
h1,h2 深さ
h3 寸法
W1 ワーク
φ1,φ2 外径
φ3 直径

Claims (10)

  1. ワークの外面に設けられた導電部を切削するメタルソーと、前記メタルソーを回転させるモータと、を備えたコンミテータの製造装置であって、
    前記メタルソーは、
    軸線を中心として回転可能であり、かつ、前記導電部を切削する円板状の切削ブレードと、
    前記切削ブレードと同心状に配置され、かつ、前記切削ブレードと共に前記軸線を中心として回転可能な円板状のバリ取りブレードと、
    を有し、
    前記バリ取りブレードの直径は、前記切削ブレードの直径よりも小さい、コンミテータの製造装置。
  2. 請求項1記載のコンミテータの製造装置において、
    前記バリ取りブレードは、前記軸線方向で前記切削ブレードの両側にそれぞれ配置されている、コンミテータの製造装置。
  3. 請求項1または2記載のコンミテータの製造装置において、
    前記切削ブレードは、
    前記切削ブレードの回転方向に沿って配置した複数の第1刃部と、
    前記複数の第1刃部同士の間に配置した刃底と、
    を有し、
    前記バリ取りブレードは、前記バリ取りブレードの回転方向に沿って配置した複数の第2刃部を有し、
    前記第2刃部の直径は、前記刃底の直径よりも小さい、コンミテータの製造装置。
  4. 請求項3記載のコンミテータの製造装置において、
    前記複数の第1刃部の数と、前記複数の第2刃部の数とが同一である、コンミテータの製造装置。
  5. ワークの外面に設けられた導電部を切削して複数のセグメントを形成する、コンミテータの製造方法であって、
    円板状の切削ブレードを回転させて前記導電部を切削する第1工程と、
    前記切削ブレードの直径よりも小さい直径を有する円板状のバリ取りブレードを回転させ、前記切削により生成された切削屑を前記導電部の表面から除去する第2工程と、
    を有する、コンミテータの製造方法。
  6. 請求項5記載のコンミテータの製造方法において、
    前記バリ取りブレードは、前記切削屑を前記導電部の表面から除去する工程で前記導電部から離れている、コンミテータの製造方法。
  7. 請求項5または6記載のコンミテータの製造方法において、
    前記切削ブレードは、前記第1工程で前記導電部に固定されている絶縁部を切削して前記絶縁部に溝を形成し、
    前記バリ取りブレードの直径は、前記切削ブレードの直径から、前記溝の深さ及び前記導電部を切削する厚さの合計を差し引いた値よりも小さく設定されている、コンミテータの製造方法。
  8. ワークの外面に設けられた導電部を切削するメタルソーであって、
    軸線を中心として回転可能な円板状の切削ブレードと、
    前記切削ブレードと同心状に配置され、かつ、前記切削ブレードと共に回転する円板状のバリ取りブレードと、
    を備え、
    前記バリ取りブレードの直径は、前記切削ブレードの直径よりも小さい、メタルソー。
  9. 請求項8記載のメタルソーにおいて、
    前記切削ブレードは、
    回転方向に沿って配置した複数の第1刃部と、
    前記複数の第1刃部同士の間に配置した刃底と、
    を有し、
    前記バリ取りブレードは、回転方向に沿って配置した複数の第2刃部を有し、
    前記第2刃部の直径は、前記刃底の直径よりも小さい、メタルソー。
  10. 請求項9記載のメタルソーにおいて、
    前記複数の第1刃部の数と、前記複数の第2刃部の数とが同一である、メタルソー。
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CN114289794A (zh) * 2021-11-19 2022-04-08 重庆登鸿机电有限公司 转子去毛刺装置

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