以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(照明装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる照明装置1の斜視図である。図2は、図1に示す照明装置1の分解斜視図である。図3は、図1に示す照明装置1の断面図である。
本形態の照明装置1は、照明装置1の光射出面6aの明るさが周縁部も含めて全体的に均一となるように設計された発光装置である。この照明装置1は、全体として略平板状に形成されている。また、平面状に形成される光射出面6aに直交する方向から見たときの照明装置1の形状は、正方形状となっている。
以下の説明では、光射出面6aに直交する方向(図1等のZ方向)を「上下方向」とし、上下方向に直交する方向であって正方形状をなす照明装置1の一辺に平行な方向(図1等のX方向)を「前後方向」とし、上下方向と前後方向とに直交する方向(図1等のY方向)を「左右方向」とする。また、上下方向のうちの光射出面6a側(図1等のZ1方向側)を「上」側とし、その反対側である図1等のZ2方向側を「下」側とし、前後方向の一方側である図1等のX1方向側を「前」側とし、その反対側である図1等のX2方向側を「後ろ」側とし、左右方向の一方側である図1等のY1方向側を「右」側とし、その反対側である図1等のY2方向側を「左」側とする。
照明装置1は、導光板2と、導光板2に向かって光を射出する複数のLED(Light Emitting Diode)3と、2個の基板4、5と、導光板2の上側に配置され導光板2が発する光を拡散する拡散板6と、導光板2が発する光を反射する反射板7とを備えている。また、照明装置1は、導光板2等が収容されるとともに拡散板6が固定される筐体8を備えている。
筐体8は、導光板2、LED3、基板4、5および反射板7が収容される収容部8aと、接続端子9が取り付けられる端子取付部8bとから構成されている。図3に示すように、収容部8aは、筐体8の上側部分を構成し、端子取付部8bは、筐体8の下側部分を構成している。また、筐体8は、アルミニウム合金等の熱伝導率の高い金属によって一体成形にて形成されており、LED3で発生する熱を放散する機能を果たしている。収容部8aは、上下方向の厚さが薄い扁平な直方体の箱状に形成されている。すなわち、本形態の上下方向(Z方向)は、収容部8aの扁平方向となっている。また、本形態の上方向(Z1方向)は、扁平方向の一方であり、下方向(Z2方向)は、扁平方向の他方である。
収容部8aは、収容部8aの下面を構成する底面部8cと、底面部8cから上側へ立ち上がるように形成される側壁部8dとから構成されており、収容部8aの上面は、開口している。底面部8cは、正方形の平板状に形成されている。側壁部8dは、扁平な四角筒状に形成されている。上下方向から見たときの側壁部8dの外周面の形状は正方形状となっている。また、側壁部8dの外周面は、前後方向または左右方向と平行になっている。側壁部8dの外周面は、収容部8aの外周面を構成している。すなわち、側壁部8dは、収容部8aの外周面を構成している。端子取付部8bは、底面部8cの中心部から下側に向かって突出している。底面部8cの中心には、上下方向に貫通する貫通穴が形成されている。収容部8aの詳細な構成については後述する。
導光板2は、光透過率の高いアクリル系樹脂によって形成されている。また、導光板2は、球形粒子である光散乱粒子が多数含有された光散乱導光体であり、導光板2に入射した光は、導光板2の中で光散乱粒子によって散乱する。導光板2に含有される光散乱粒子は、たとえば、特開2014−150049号公報に開示されたシリコーン粒子によって形成されている。また、導光板2は、正方形の平板状に形成されている。
導光板2は、導光板2の厚さ方向と上下方向とが一致するように収容部8aに収容されている。導光板2の外周面は、前後方向または左右方向と平行になっている。すなわち、導光板2には、前後方向に直交する2個の端面2a、2bと、左右方向に直交する2個の端面2c、2dが形成されており、導光板2は、端面2a、2bが左右方向と平行になり、端面2c、2dが前後方向と平行になるように収容部8aに収容されている。本形態では、端面2aが導光板2の後端面となっており、端面2bが導光板2の前端面となっており、端面2cが導光板2の右端面となっており、端面2dが導光板2の左端面となっている。導光板2の上面は、導光板2の光射出面2eとなっている。導光板2の詳細な構成については後述する。
基板5は、ガラスエポキシ基板等のリジッド基板である。この基板5は、長方形の平板状に形成されている。基板5には、LED3の駆動回路が実装されている。以下の説明では、基板5を「LED駆動基板5」とする。基板4は、フレキシブルプリント基板である。この基板4は、複数のLED3が実装されるLED実装基板4aと、LED実装基板4aとLED駆動基板5とを接続する接続基板4bとから構成されている。本形態では、LED実装基板4aと接続基板4bとLED駆動基板5とによって基板組12が構成されており、基板組12は、収容部8aに収容されている。基板組12の詳細な構成については後述する。
拡散板6は、光透過率の高いアクリル系樹脂またはポリカーボネイトによって形成されている。また、拡散板6は、光散乱粒子が多数含有された光散乱導光体であり、拡散板6に入射した光は、拡散板6の中で光散乱粒子によって散乱する。拡散板6には、導光板2に含有される光散乱粒子と同様の光散乱粒子が含有されている。すなわち、拡散板6に含有される光散乱粒子は、たとえば、特開2014−150049号公報に開示されたシリコーン粒子によって形成されている。
拡散板6は、正方形の板状に形成されている。上述のように、導光板2は、正方形の平板状に形成されており、また、拡散板6の外形は、導光板2の外形よりも若干大きくなっている。すなわち、拡散板6の形状は、導光板2の形状の略相似形となっている。拡散板6は、略平板状に形成されており、拡散板6の厚さ方向と上下方向とが一致するように配置されている。また、拡散板6は、筐体8に固定されている。具体的には、拡散板6は、側壁部8dの上端に固定されており、収容部8aの開口を塞いでいる。
また、拡散板6は、4本のネジ14によって筺体8に固定されている。すなわち、照明装置1は、拡散板6と筺体8とを固定するための4本のネジ14を備えている。4本のネジ14のそれぞれは、拡散板6の四隅のそれぞれに配置されている。拡散板6の詳細な構成については後述する。
反射板7は、薄い板状部材を所定形状に折り曲げることで形成されている。この反射板7は、導光板2の下面から射出される光を反射する反射部7aと、導光板2の端面2bから射出される光を反射する反射部7bと、導光板2の端面2cから射出される光を反射する反射部7cと、導光板2の端面2dから射出される光を反射する反射部7dとから構成されている。反射板7の詳細な構成については後述する。
(拡散板の構成)
図4は、図2に示す拡散板6を反対側から示す斜視図である。
上述のように、拡散板6は、正方形の略平板状に形成されており、拡散板6の厚さ方向と上下方向とが一致するように配置されている。拡散板6の外周面は、前後方向または左右方向と平行になっている。上下方向から見たときに、拡散板6の角部と、導光板2の角部とは重なっている。すなわち、上下方向から見たときに、拡散板6の4個の角部のそれぞれと、導光板2の4個の角部のそれぞれとが重なっている。
拡散板6の上面は、拡散板6の光射出面6aとなっている。光射出面6aは、照明装置1の光射出面となっている。拡散板6は、真上から光射出面6aを見たときに(すなわち、光射出面6aに対して直交する方向から光射出面6aを見たときに)、光射出面6aの外形の中に照明装置1の構成部品が収まる大きさとなっている。また、拡散板6は、導光板2の上側に配置されている。すなわち、拡散板6は、導光板2の光射出面2eの側に配置されている。
拡散板6は、導光板2に向かって突出する(すなわち、下側へ突出する)突出部6bを備えている。突出部6bは、拡散板6の外周面に沿って形成されており、正方形の枠状に形成されている。突出部6bの前後方向の内側面は、前後方向に直交する平面となっており、突出部6bの左右方向の内側面は、左右方向に直交する平面となっている。突出部6bの下面は、上下方向に直交する平面となっている。正方形の枠状に形成される突出部6bの下面の、前後方向の内側部分および左右方向の内側部分は、導光板2の光射出面2eの、前後方向の外側部分および左右方向の外側部分に接触している。
突出部6bの下面の、光射出面2eに接触する部分は、光が入射する光入射面となっている。突出部6bの内側は、上側に向かって窪む正方形状の凹部6fとなっており、拡散板6には、突出部6bに囲まれる空間が形成されている。凹部6fの底面は、光射出面2eから射出された光が入射する光入射面6gとなっている。光入射面6gは、上下方向に直交する平面となっている。
正方形の枠状に形成される突出部6bの下面の四隅には、ネジ14の軸部の先端に形成されるオネジがねじ込まれるネジ穴6cが形成されている。ネジ穴6cは、突出部6bの下面から上側に向かって窪むように形成されている。後述のように、前側に配置される2本のネジ14の左右方向のピッチと、後ろ側に配置される2本のネジ14の左右方向のピッチとが異なっており、突出部6bの下面の前端側に形成される2個のネジ穴6cのピッチと、突出部6bの下面の後端側に形成される2個のネジ穴6cのピッチとが異なっている。なお、突出部6bの外周端には、下側に向かってさらに突出する第2突出部6dが形成されている。第2突出部6dは、拡散板6の外周面に沿って形成されており、正方形の枠状に形成されている。
(収容部の構成)
図5は、図2に示す筺体8等の斜視図である。図6は、図2に示す筺体8の収容部8aに基板組12が取り付けられた状態を説明するための平面図である。
上述のように、収容部8aは、上下方向の厚さが薄い扁平な直方体の箱状に形成されており、収容部8aの上面は、開口している。また、収容部8aは、底面部8cと側壁部8dとから構成されている。側壁部8dは、収容部8aの後側面を構成する平板状の側面部8eと、収容部8aの前側面を構成する平板状の側面部8fと、収容部8aの右側面を構成する平板状の側面部8gと、収容部8aの左側面を構成する平板状の側面部8hとから構成されている。すなわち、収容部8aは、底面部8cから上側へ立ち上がるように形成される側面部8e〜8hを備えている。側壁部8dの上端面の内周端には、上側に向かってさらに突出する突出部8jが形成されている。突出部8jは、側壁部8dの内周面に沿って形成されており、正方形の枠状に形成されている。
収容部8aには、底面部8cの上面から上側へ突出する複数のリブ8p〜8vが形成されている。リブ8pは、底面部8cの右後端の角部と左後端の角部との2箇所に形成されている。上下方向から見たときのリブ8pの形状は、長方形状となっている。底面部8cの右後端の角部に配置されるリブ8pの後端は、側面部8eに繋がり、このリブ8pの右端は、側面部8gに繋がっている。また、このリブ8pの左側面は、左右方向に直交する平面となっている。底面部8cの左後端の角部に配置されるリブ8pの後端は、側面部8eに繋がり、このリブ8pの左端は、側面部8hに繋がっている。また、このリブ8pの右側面は、左右方向に直交する平面となっている。
リブ8qは、底面部8cの後端側の2箇所に形成されている。2個のリブ8qのうちの一方のリブ8qは、底面部8cの右後端の角部に配置されるリブ8pの前端から左側へ延びる直線状に形成され、他方のリブ8qは、底面部8cの左後端の角部に配置されるリブ8pの前端から右側へ延びる直線状に形成されている。リブ8qの側面(前後方向の側面)は、前後方向に直交する平面となっている。2個のリブ8qは、前後方向において同じ位置に配置されている。左右方向における2個のリブ8qの間(すなわち、右側に配置されるリブ8qの左端と左側に配置されるリブ8qの右端との間)には隙間が形成されている。
リブ8rは、2個のリブ8qのそれぞれの前側の2箇所に形成されている。2個のリブ8rのうちの一方のリブ8rは、側面部8gから左側へ延びる直線状に形成され、他方のリブ8rは、側面部8hから右側へ延びる直線状に形成されている。すなわち、リブ8rは、リブ8qと平行に形成されている。リブ8rの側面(前後方向の側面)は、前後方向に直交する平面となっている。2個のリブ8rは、前後方向において同じ位置に配置されている。左右方向における2個のリブ8rの間(すなわち、右側に配置されるリブ8rの左端と左側に配置されるリブ8rの右端との間)には隙間が形成されている。また、リブ8qとリブ8rとの間には隙間が形成されている。
リブ8sは、底面部8cの左右方向の両端側の2箇所に形成されている。2個のリブ8sのうちの一方のリブ8sは、右側に配置されるリブ8rの右側寄りから前側へ延びる直線状に形成され、他方のリブ8sは、左側に配置されるリブ8rの左側寄りから前側へ延びる直線状に形成されている。リブ8sの側面(左右方向の側面)は、左右方向に直交する平面となっている。右側に配置されるリブ8sと側面部8gとの間には隙間が形成され、左側に配置されるリブ8sと側面部8hとの間には隙間が形成されている。
リブ8uは、底面部8cの右前端の角部と左前端の角部との2箇所に形成されている(図6参照)。上下方向から見たときのリブ8uの形状は、長方形状となっている。底面部8cの右前端の角部に配置されるリブ8uの前端は、側面部8fに繋がり、このリブ8uの右端は、側面部8gに繋がっている。底面部8cの左前端の角部に配置されるリブ8uの前端は、側面部8fに繋がり、このリブ8uの左端は、側面部8hに繋がっている。
リブ8vは、2個のリブ8uの後端同士を繋いでおり、左右方向に平行な直線状に形成されている。リブ8vと側面部8fとの間には隙間が形成されている。リブ8tは、リブ8vの後ろ側に形成されている。リブ8tは、2個のリブ8sの前端同士を繋いでおり、左右方向に平行な直線状に形成されている。リブ8tとリブ8vとの間には隙間が形成されている。リブ8t、8vの側面(前後方向の側面)は、前後方向に直交する平面となっている。
リブ8p〜8vの上面は、上下方向に直交する平面となっている。リブ8pの上面とリブ8qの上面とリブ8rの上面とリブ8sの上面とリブ8tの上面とリブ8uの上面とリブ8vの上面とは上下方向において同じ位置に配置されている。すなわち、リブ8p〜8vのそれぞれの上面の高さは同じ高さになっている。なお、リブ8p〜8vの底面部8cの上面からの高さは、突出部8jの上端の底面部8cの上面からの高さよりも低くなっている。
底面部8cの四隅には、ネジ14の軸部が挿通される貫通穴8kが形成されている。貫通穴8kは、上下方向で底面部8cを貫通している。また、前側に形成される左右の貫通穴8kはリブ8uを貫通し、後側に形成される左右の貫通穴8kはリブ8pを貫通している。本形態では、前側に配置される2本のネジ14の左右方向のピッチと、後ろ側に配置される2本のネジ14の左右方向のピッチとが異なっている。具体的には、前側に配置される2本のネジ14のピッチが後ろ側に配置される2本のネジ14のピッチよりも狭くなっている。そのため、図6に示すように、底面部8cの前端側に形成される2個の貫通穴8kのピッチP1は、底面部8cの後端側に形成される2個の貫通穴8kのピッチP2よりも狭くなっている。
(基板組の構成)
図7は、図2に示す基板組12を反対側から示す斜視図である。
LED駆動基板5は、上述のように、長方形の平板状に形成されている。LED駆動基板5は、LED駆動基板5の厚さ方向と上下方向とが一致するように収容部8aに収容されている。また、LED駆動基板5は、長方形の平板状に形成されるLED駆動基板5の長手方向と前後方向とが一致するように収容部8aに収容されている。LED駆動基板5は、導光板2の下側に配置されている。
基板4は、上述のように、フレキシブルプリント基板であり、LED実装基板4aと接続基板4bとから構成されている。LED実装基板4aは、左右方向に細長い略長方形の平板状に形成されている。このLED実装基板4aは、LED実装基板4aの厚さ方向と前後方向とが一致するように収容部8aに収容されている。また、LED実装基板4aは、導光板2の後ろ側に配置されている。
複数のLED3は、LED実装基板4aの一方の面に実装されている。具体的には、複数のLED3は、LED実装基板4aの前面に実装されており、導光板2の端面2aに臨むように配置されている。また、複数のLED3は、左右方向において一定のピッチでLED実装基板4aに実装されている。すなわち、LED実装基板4aには、左右方向に直線状に配列される複数のLED3が実装されている。本形態では、6個のLED3がLED実装基板4aに実装されている。
また、複数のLED3は、LED実装基板4aの上端側部分に実装されている。LED実装基板4aの上端側部分の左右方向の幅は、LED実装基板4aの下端側部分の左右方向の幅よりも広くなっている。LED実装基板4aの上端側部分の左右の両端部は、左右方向の外側へ突出する突出部4cとなっている。LED実装基板4aの下端側部分の左右方向の中心には、上側に向かって切り欠かれた切欠き部4dが形成されている(図2参照)。
接続基板4bは、LED実装基板4aから前側に向かって延びるとともにLED実装基板4aとLED駆動基板5とを接続する帯状の接続部4eと、接続部4eから左右方向へ延びる延出部4fとを備えている。本形態の接続基板4bは、接続部4eから左右方向の両側へ延びる2個の延出部4fを備えている。2個の延出部4fは、前後方向において接続部4eの同じ位置から左右方向の外側へ延びている。また、延出部4fの前後方向の両端面は、前後方向に直交しており、接続基板4bは、十字状に形成されている。
接続基板4bは、LED実装基板4aの下端側から引き出されて、LED駆動基板5の下面に接続されている。すなわち、接続部4eの一端は、LED実装基板4aの下端側に繋がり、接続部4eの他端は、LED駆動基板5の下面に接続されている。具体的には、接続部4eの一端は、切欠き部4dが形成されるLED実装基板4aの左右方向の中心部分の下端面に繋がり、接続部4eの他端は、LED駆動基板5の下面の右端側かつ後端側の下面に繋がっている。
図6に示すように、接続部4eは、接続部4eの、LED実装基板4aと延出部4fとの間の部分をなす後端側接続部4gと、接続部4eの前端側部分をなす前端側接続部4hと、延出部4fと前端側接続部4hとの間の部分をなす中間接続部4jとを備えている。後端側接続部4gの幅(左右方向の幅)H1は、中間接続部4jの幅(左右方向の幅)H2よりも狭くなっている。また、後端側接続部4gの幅H1は、前端側接続部4hの幅(左右方向の幅)と等しくなっている。
なお、本形態では、基板4はフレキシブルプリント基板であり、LED実装基板4aと接続基板4bとが一体で形成されているが、別体で形成されたLED実装基板4aと接続基板4bとが接続されていても良い。この場合には、LED実装基板4aは、たとえば、アルミ基板であっても良い。
(導光板および反射板の構成)
図8は、図2に示す導光板2の構成を説明するための平面図である。図9(A)は、図8のE部の拡大図であり、図9(B)は、図8のF部の拡大図であり、図9(C)は、図8のG部の拡大図であり、図9(D)は、図8のH部の拡大図である。図10(A)は、図3のJ部の拡大図であり、図10(B)は、図3のK部の拡大図である。図11(A)は、図1に示す照明装置1の右端部の構成を説明するための断面図であり、図11(B)は、図1に示す照明装置1の左端部の構成を説明するための断面図である。
導光板2は、上述のように、正方形の平板状に形成されており、導光板2の厚さ方向と上下方向とが一致するように収容部8aに収容されている。また、上述のように、LED実装基板4aは、導光板2の後ろ側に配置されている。導光板2の後端面を構成する端面2aには、端面2aからLED実装基板4a側に突出してLED実装基板4aに接触する複数の凸部2f、2gが形成されている。すなわち、端面2aには、端面2aから後ろ側に突出してLED実装基板4aの前面に接触する複数の凸部2f、2gが形成されている。
凸部2fは、左右方向における端面2aの中心に形成されている。凸部2gは、左右方向における端面2aの両端部の2箇所に形成されている。上下方向から見たときの凸部2f、2gの形状は、長方形状となっている。凸部2f、2gの後端面(先端面)は、前後方向に直交する平面となっている。凸部2f、2g(具体的には、凸部2f、2gの後端面)は、LED実装基板4aの上端側部分に接触している。また、凸部2fは、左右方向におけるLED実装基板4aの中央部分であって、左右方向で隣り合うLED3の間でLED実装基板4aに接触している。2個の凸部2gのそれぞれは、LED実装基板4aの左右方向の両端部のそれぞれに接触している。具体的には、2個の凸部2gのそれぞれは、2個の突出部4cのそれぞれに接触している。
導光板2の4個の角部(四隅)のそれぞれには、ネジ14の軸部と導光板2との接触を防止するための切欠き部2h、2jが形成されている。切欠き部2hは、導光板2の右後端の角部と、導光板2の左後端の角部との2箇所に形成されている。切欠き部2jは、導光板2の右前端の角部と、導光板2の左前端の角部との2箇所に形成されている。切欠き部2h、2jは、少なくとも導光板2の角を切り欠くように形成されている。本形態の切欠き部2h、2jは、導光板2の中心側に向かって窪んでいる。
図9(A)に示すように、導光板2の左後端の角部に形成される切欠き部2hの側面は、上下方向から見たときの形状が1/4円弧状の凹曲面となる曲面部2pと、曲面部2pの一端部に繋がるとともに端面2dに直交するように繋がる平面状の平面部2qと、曲面部2pの他端部に繋がるとともに凸部2gの後端面に直交するように繋がる平面状の平面部2rとから構成されている。同様に、導光板2の右後端の角部に形成される切欠き部2hの側面は、曲面部2pと、曲面部2pの一端部に繋がるとともに端面2cに直交するように繋がる平面部2qと、曲面部2pの他端部に繋がるとともに凸部2gの後端面に直交するように繋がる平面部2rとから構成されている(図9(B)参照)。
また、図9(C)に示すように、導光板2の左前端の角部に形成される切欠き部2jの側面は、上下方向から見たときの形状が1/4円弧状の凹曲面となる曲面部2sと、曲面部2sの一端部に繋がるとともに端面2dに直交するように繋がる平面状の平面部2tと、曲面部2sの他端部に繋がるとともに端面2bに直交するように繋がる平面状の平面部2uとから構成されている。同様に、導光板2の右前端の角部に形成される切欠き部2jの側面は、曲面部2sと、曲面部2sの一端部に繋がるとともに端面2cに直交するように繋がる平面部2tと、曲面部2sの他端部に繋がるとともに端面2bに直交するように繋がる平面部2uとから構成されている(図9(D)参照)。
すなわち、切欠き部2h、2jの側面の一部は、凹曲面状に形成されている。本形態では、曲面部2pの曲率半径と曲面部2sの曲率半径とが等しくなっている。また、左右方向における平面部2qの幅は、左右方向における平面部2tの幅よりも狭くなっている。前後方向における平面部2rの幅は、前後方向における平面部2uの幅とほぼ等しくなっている。導光板2の左後端の角部に形成される平面部2rは、左側に配置される凸部2gの左側面を構成している。導光板2の右後端の角部に形成される平面部2rは、右側に配置される凸部2gの右側面を構成している。
反射板7は、上述のように、反射部7a〜7dによって構成されている。反射部7aは、長方形の平板状に形成されており、反射部7aの厚さ方向と上下方向とが一致するように配置されている。また、反射部7aは、導光板2の下面に臨むように配置されている。反射部7aの外周面は、前後方向または左右方向と平行になっている。反射部7bは、左右方向に細長い長方形の平板状に形成されており、反射部7aの前端面に繋がっている。また、反射部7bは、反射部7aの前端面から上側へ立ち上がるように形成されている。反射部7bは、導光板2の端面2bに臨むように配置されている。
反射部7c、7dは、前後方向に細長い長方形の平板状に形成されている。反射部7cは、反射部7aの右端面に繋がっている。また、反射部7cは、反射部7aの右端面から上側へ立ち上がるように形成されている。反射部7cは、導光板2の端面2cに臨むように配置されている。反射部7dは、反射部7aの左端面に繋がっている。また、反射部7dは、反射部7aの左端面から上側へ立ち上がるように形成されている。反射部7dは、導光板2の端面2dに臨むように配置されている。
反射部7aの後端面7eは、反射部7c、7dの後端面よりも後ろ側へ突出している。後端面7eは、LED実装基板4aの下端側部分に接触している。具体的には、後端面7eは、LED実装基板4aの下端側部分の前面に接触している。反射板7の四隅のそれぞれには、ネジ14の軸部と反射板7との接触を防止するための切欠き部が形成されている。
また、反射板7は、一体物である。反射部7aと反射部7bとの繋がり部分には、複数のスリット(切り込み)7fが所定の間隔で形成されている。同様に、反射部7aと反射部7cとの繋がり部分および反射部7aと反射部7dとの繋がり部分にも複数のスリット7fが所定の間隔で形成されている。本形態では、反射板7に複数のスリット7fが形成されているため、反射部7b、7c、7dを反射部7aから上方に立ち上げる加工を容易に行うことが可能となっている。なお、反射部7b、7c、7dは、反射部7aから上方に立ち上げられているため、反射部7aと反射部7b、7c、7dとの繋がり部分は、上側(すなわち、光出射面6aの側)に凹面を向けた凹曲面となりやすい。そのため、導光板2から凹曲面に向けて射出した光が、凹曲面で集光した光として反射しやすく、この反射光が光出射面6aに輝度の高い輝度斑を発生させやすい。しかしながら、本形態では、スリット7fが形成されているため、反射部7aと反射部7b、7c、7dとの繋がり部分における光の反射量を低減することが可能となっており、したがって、光出射面6aの輝度斑の発生を抑えることが可能となっている。
(照明装置の具体的な構成)
上述のように、導光板2、LED3、反射板7および基板組12は、収容部8aに収容されている。また、拡散板6は、収容部8aの開口を塞ぐように収容部8aの側壁部8dの上端に固定されている。
LED実装基板4aは、導光板2および反射板7と、収容部8aの側面部8eとの間に配置されている。すなわち、LED実装基板4aは、導光板2の凸部2f、2gと側面部8eとの間に挟まれている。また、LED実装基板4aは、反射部7aの後端面7eと側面部8eとの間に挟まれている。上述のように、凸部2f、2gは、LED実装基板4aの上端側部分に接触し、後端面7eは、LED実装基板4aの下端側部分に接触している。
図10(A)に示すように、LED実装基板4aの下端面は、収容部8aの底面部8cに接触している。具体的には、LED実装基板4aの下端面は、底面部8cの上面に接触している。LED実装基板4aの、LED3が実装されている面と反対側の面(すなわち、LED実装基板4aの後面)である反実装面4k(図7、図10(A)等参照)は、側面部8eに対向している。
本形態の前後方向(X方向)は、反実装面4kと側面部8eとの対向である第1方向となっている。この第1方向(前後方向)は、収容部8aの扁平方向である上下方向に直交する方向であってかつ正方形状に形成される導光板2の一辺に沿う方向でもある。また、左右方向(Y方向)は、収容部8aの扁平方向である上下方向と第1方向である前後方向とに直交する方向である第2方向となっている。
また、本形態の導光板2の端面2aは、LED3が臨むように配置される第1端面であり、導光板2の第1方向(前後方向)の一方の端面となっている。また、導光板2の端面2bは、導光板2の第1方向(前後方向)の他方の端面である第2端面となっている。また、導光板2の端面2c、2dは、第1端面である端面2aと第2端面である端面2bとを除く導光板2の端面である第3端面となっている。また、本形態の反射部7bは、第2端面である端面2bに臨むように配置される第2反射部であり、反射部7c、7dは、第3端面である端面2c、2dに臨むように配置される第3反射部である。
LED実装基板4aと側面部8eとの間には、弾性部材16が配置されている。弾性部材16は、放熱性を有する放熱テープであり、左右方向に細長い長方形状に形成されている。弾性部材16の前面は、反実装面4kに接触し、弾性部材16の後面は、側面部8eに接触している。弾性部材16の長さ(左右方向の長さ)は、LED実装基板4aの下端側部分の左右方向の幅とほぼ等しくなっている(図7参照)。弾性部材16の幅(上下方向の幅)は、LED実装基板4aの上下方向の幅よりも若干狭くなっている。
放熱テープである弾性部材16は、LED実装基板4aを側面部8eに固定する機能を果たしている。ただし、弾性部材16の粘着力は、比較的低くなっており、接続基板4bに外力が作用したときに、LED実装基板4aが若干動く程度の粘着力となっている。また、放熱テープである弾性部材16は、LED3で発生した熱を側面部8eに逃がす機能も果たしている。
LED実装基板4aの下端側部分の右端面4pは、右側に配置されるリブ8pの左側面に接触し、LED実装基板4aの下端側部分の左端面4qは、左側に配置されるリブ8pの右側面に接触している。LED実装基板4aの、右側に配置される突出部4cは、右側に配置されるリブ8pの上側に配置され、LED実装基板4aの、左側に配置される突出部4cは、左側に配置されるリブ8pの上側に配置されている。
本形態では、LED実装基板4aの右端面4pおよび左端面4qとリブ8pとによって左右方向において基板組12を位置決めする第1位置決め部18(図6参照)が構成されている。すなわち、LED実装基板4aと収容部8aとによって(具体的には、LED実装基板4aの一部分を構成するLED実装基板4aの左右方向の両端面4p、4qと収容部8aの一部分を構成するリブ8pとによって)第1位置決め部18が構成されている。本形態のリブ8pは、底面部8cから上側へ突出するとともにLED実装基板4aの左右方向の両端面4p、4qのそれぞれが接触する第1突起部である。
図6に示すように、LED駆動基板5は、2個のリブ8rと2個のリブ8sとリブ8tとに囲まれた領域の中に配置されている。LED駆動基板5の後端面は、リブ8rの前側に配置され、LED駆動基板5の前端面は、リブ8tの後ろ側に配置されている。また、LED駆動基板5は、底面部8cの上面に接触している。
なお、底面部8cの上面の、接続基板4bが配置される部分は、底面部8cの上面の、LED駆動基板5が接触する部分よりも下側に配置されている。具体的には、底面部8cの上面の、接続基板4bが配置される部分は、底面部8cの上面の、LED駆動基板5が接触する部分よりも接続基板4bの厚さ分だけ下側に配置されている。また、底面部8cの上面の、LED実装基板4aの下端面が接触する部分は、底面部8cの上面の、接続基板4bが配置される部分と同一平面上に配置されている。
上述のように、接続基板4bは、LED実装基板4aの下端側から引き出されて、LED駆動基板5の下面に接続されており、底面部8cに沿って引き回されている。接続基板4bの後端側接続部4gの前端側部分は、2個のリブ8qの間の隙間に配置されている。接続基板4bの中間接続部4jの後端側部分は、2個のリブ8rの間の隙間に配置されている。接続基板4bの延出部4fは、リブ8qとリブ8rとの間の隙間に配置されている。延出部4fの後端面は、リブ8qの前側面に接触し、延出部4fの前端面は、リブ8rの後側面に接触している。
本形態では、接続基板4bの延出部4fの前後方向の両端面と、リブ8q、8rとによって前後方向において基板組12を位置決めする第2位置決め部19(図6、図10(A)参照)が構成されている。すなわち、接続基板4bと収容部8aとによって(具体的には、接続基板4bの一部分を構成する延出部4fの前後方向の両端面と、収容部8aの一部分を構成するリブ8q、8rとによって)第2位置決め部19が構成されている。本形態のリブ8q、8rは、底面部8cから上側へ突出するとともに延出部8fの前後方向の両端面のそれぞれが接触する第2突起部である。
後端側接続部4gの幅H1は、2個のリブ8qの左右方向の距離D1よりも広くなっている。具体的には、幅H1は、距離D1よりもわずかに広くなっている。すなわち、距離D1は、幅H1よりも短くなっており、後端側接続部4gの左右方向の両端面のそれぞれは、2個のリブ8qのそれぞれの端面に所定の接触圧で接触している。すなわち、後端側接続部4gは、2個のリブ8qの間の隙間に嵌り込んでいる。
本形態では、接続部4eの左右方向の両端面(具体的には、後端側接続部4gの左右方向の両端面)と2個のリブ8qとによって、接続基板4bの上側への移動を規制する規制部20(図6参照)が構成されている。本形態のリブ8qは、底面部8cから上側へ突出するとともに接続部4eの左右方向の両端面のそれぞれが接触する第3突起部である。なお、中間接続部4jの幅H2は、2個のリブ8rの左右方向の距離D2よりも狭くなっている。具体的には、幅H2は、距離D2よりもわずかに狭くなっている。
前後方向における後端側接続部4gの長さは、リブ8qの前側面とLED実装基板4aとの前後方向の距離よりも長くなっている。すなわち、接続部4eの、前後方向におけるLED実装基板4aとLED駆動基板5との間の部分の長さは、前後方向におけるLED実装基板4aとLED駆動基板5との距離よりも長くなっている。
反射板7の反射部7aは、リブ8p〜8vの上面に接触している。反射部7bは、導光板2の端面2bと収容部8aの側面部8fとの間に挟まれており、端面2bおよび側面部8fに接触している。反射部7cは、導光板2の端面2cと収容部8aの側面部8gとの間に挟まれており、端面2cおよび側面部8gに接触している。反射部7dは、導光板2の端面2dと収容部8aの側面部8hとの間に挟まれており、端面2dおよび側面部8hに接触している。
反射部7b〜7dは、所定の接触圧で側壁部8dに接触している。すなわち、反射部7bは、所定の接触圧で側面部8fに接触し、反射部7cは、所定の接触圧で側面部8gに接触し、反射部7dは、所定の接触圧で側面部8hに接触している。具体的には、反射板7が、反射板7の自重によって上下方向、前後方向および左右方向へ収容部8aに対して動かないように、反射部7bは、所定の接触圧で側面部8fに接触し、反射部7cは、所定の接触圧で側面部8gに接触し、反射部7dは、所定の接触圧で側面部8hに接触している。
すなわち、反射板7は、反射板7の自重によって上下方向、前後方向および左右方向へ収容部8aに対して動かないように収容部8aに嵌め込まれている。また、反射部7bが所定の接触圧で側面部8fに接触しているため、反射部7aの後端面7eは、所定の接触圧でLED実装基板4aに接触している。本形態の側面部8fは、反射部7bの反射面と反対側の面が対向する第2側面部である。
なお、収容部8aに収容される前の反射板7の反射部7bは、図10(B)の二点鎖線で示すように、反射板7が収容部8aに収容された状態の反射部7bよりも反射板7の外周側(前側)に倒れている。反射板7が収容部8aに収容されると、反射部7bが反射板7の中心側に向かって起き上がって所定の接触圧で側面部8fに接触する。同様に、収容部8aに収容される前の反射板7の反射部7c、7dは、反射板7が収容部8aに収容された状態の反射部7c、7dよりも反射板7の外周側に倒れており、反射板7が収容部8aに収容されると、反射部7c、7dが反射板7の中心側に向かって起き上がって所定の接触圧で側面部8g、8hに接触する。
拡散板6は、上述のように、4本のネジ14によって筺体8に固定されている。具体的には、拡散板6は、収容部8aに固定されている。また、上述のように、4本のネジ14は、拡散板6の四隅のそれぞれに配置されており、収容部8aと拡散板6とは、拡散板4の四隅のそれぞれにおいてネジ14によって互いに固定されている。また、上下方向から見たときに、拡散板6の4個の角部のそれぞれと、導光板2の4個の角部のそれぞれとが重なっており、4本のネジ14のそれぞれは、導光板2の4個の角部(四隅)のそれぞれに配置されている。
ネジ14の一部は、導光板2の切欠き部2h、2jに配置されている。また、ネジ14の一部は、反射板7の四隅に形成される切欠き部に配置されている。拡散板6が収容部8aに固定された状態では、拡散板6の第2突出部6dが筐体8の突出部8jの外周側に配置されている。第2突出部6dの下面は、側壁部8dの上端面に接触している。
導光板2は、凸部2f、2gがLED実装基板4aに接触し、端面2bが反射部7bに接触し、端面2cが反射部7cに接触し、端面2dが反射部7dに接触した状態で、収容部8aに収容されている。また、導光板2は、導光板2の下面が反射部7aに接触した状態で、収容部8aに収容されている。また、上述のように、導光板2の光射出面2eの、前後方向の外側部分および左右方向の外側部分(すなわち、光射出面2eの周縁部)には、拡散板6の突出部6bの下面が接触している。導光板2は、突出部6bが光射出面2eに接触することで収容部8aの内部で固定されている。具体的には、導光板2は、導光板2の下面が反射部7aに接触し、かつ、突出部6bが光射出面2eに接触することで、反射部7aと突出部6bとの間に挟まれた状態で収容部8aの内部で固定されている。
なお、収容部8aに導光板2が収容された状態では、導光板2の光出射面2eが筐体8の突出部8jの上端よりもわずかに上方に突出していることが好ましい。この場合には、反射部7aと突出部6bとの間に導光板2を確実に挟み込むことが可能になる。
照明装置1を組み立てるときには、まず、収容部8aに基板組12を収容し、その後、反射板7を収容部8aに嵌め込む。その後、収容部8aに導光板2を収容する。導光板2が収容されると、LED実装基板4aがしっかりと位置決めされる。その後、ネジ14によって、収容部8aに拡散板6を固定する。
(照明装置内の光の経路)
LED3から射出された光の一部は、導光板2の端面2aから導光板2の中に進入した後、導光板2の光射出面2eおよび反射板7で全反射しながら導光板2の中を進むとともに、光散乱粒子によって散乱しながら進み、いずれは、光射出面2eから射出される。また、LED3から射出された光の他の一部は、光射出面2eで全反射することなく、光散乱粒子によって散乱しながら進み、光射出面2eから射出される。導光板2の中の光が、光射出面2eおよび反射板7で全反射するとともに光散乱粒子によって散乱するため、光射出面2eの輝度は均一化された状態となっている。
導光板2の光射出面2eから射出された光の一部は、突出部6bの下面の、光射出面2eに接触する部分に入射する。この光は、突出部6bの内周面と拡散板6の外周面とで全反射しながら進むとともに、光散乱粒子によって散乱しながら進み、光射出面6aの、主として突出部6bに対応する領域(すなわち、光射出面6aの周縁部)から射出される。また、光射出面2eから射出され光入射面6gに入射した光は、光散乱粒子によって散乱しながら進み、光射出面6aから射出される。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の照明装置1は、LED3と、LED3が実装されるLED実装基板4aと、LED3の駆動回路が実装されるLED駆動基板5と、LED実装基板4aとLED駆動基板5とを接続する接続基板4bと、扁平な箱状に形成される収容部8aを有する筐体8とを備えている。LED3は、LED実装基板4aの前面に実装されている。接続基板4bは、フレキシブルプリント基板であり、収容部8aの上面は、開口している。収容部8aには、LED実装基板4aとLED駆動基板5と接続基板4bとによって構成される基板組12およびLED3が収容されている。収容部8aは、下面を構成する底面部8cと、底面部8cから上側へ立ち上がるように形成され、LED実装基板4aの、LED3が実装されている面と反対側の面である反実装面4kが対向する側面部8eとを備えている。
また、LED実装基板4aと収容部8aとによって、左右方向において収容部8aに対して基板組12を位置決めする第1位置決め部18が構成されている。具体的には、LED実装基板4aは、左右方向に細長い略長方形状に形成されており、LED実装基板4aの左右方向の両端面4p、4qと収容部8aとによって、左右方向において収容部8aに対して基板組12を位置決めする第1位置決め部18が構成されている。より具体的には、LED実装基板4aの左右方向の両端面4p、4qと、底面部8cから上側へ突出するとともにLED実装基板4aの両端面4p、4qのそれぞれが接触するリブ8pとによって、第1位置決め部18が構成されている。
また、接続基板4bと収容部8aとによって、前後方向において収容部8aに対して基板組12を位置決めする第2位置決め部19が構成されている。具体的には、接続基板4bは、LED実装基板4aから前側へ向かって延びるとともにLED実装基板4aとLED駆動基板5とを接続する帯状の接続部4eと、接続部4eから左右方向へ延びる延出部4fとを備えており、延出部4fの前後方向の両端面と、底面部4cから上側へ突出するとともに延出部4fの前後方向の両端面のそれぞれが接触するリブ8q、8rとによって、第2位置決め部19が構成されている。
このように、本形態では、LED実装基板4aと収容部8aとによって、左右方向において収容部8aに対して基板組12を位置決めする第1位置決め部18が構成され、接続基板4bと収容部8aとによって、前後方向において収容部8aに対して基板組12を位置決めする第2位置決め部19が構成されている。そのため、本形態では、第1位置決め部18によって、左右方向において収容部8aに対して基板組12を容易に位置決めすることが可能になるとともに、第2位置決め部19によって、前後方向において収容部8aに対して基板組12を容易に位置決めすることが可能になる。したがって、本形態では、照明装置1の組立を容易に行うことが可能になる。
本形態のように、接続基板4bは、接続部4eから左右方向の両側へ延びる2個の延出部4fを有する十字状に形成されていることが好ましい。このようにすると、2個の延出部4fとリブ8q、8rとを用いて、前後方向において収容部8aに対して基板組12を確実に位置決めすることが可能になる。
本形態のように、LED駆動基板5は、LED駆動基板5の厚さ方向と上下方向とが一致するように収容部8aに収容され、接続基板4bは、LED実装基板4aの下端側から引き出されて、LED駆動基板5の下面に接続されていることが好ましい。このようにすると、底面部8cに沿って接続基板4bを引き回すことが可能になるため、たとえば、LED実装基板4aの上端側から接続基板4bが引き出されている場合や、LED駆動基板5の上面に接続基板4bが接続されている場合と比較して、収容部8aに収容される基板組12の収容状態を安定させることが可能になる。したがって、収容部8aに対する基板組12の組込みを容易に行うことが可能になる。
本形態のように、照明装置1は、底面部8cに沿って引き回される接続基板4bの上側への移動を規制する規制部20を備えていることが好ましい。このようにすると、収容部8aに収容される接続基板4bの上側への移動が規制部20によって防止されるため、収容部8aに対する基板組12の組込みを容易に行うことが可能になる。
本形態のように、接続基板4bは、LED実装基板4aから前側へ向かって延びるとともにLED実装基板4aとLED駆動基板5とを接続する帯状の接続部4eを備え、規制部20は、接続部4eを構成する後端側接続部4gの左右方向の両端面と、底面部8cから上側へ突出するとともに後端側接続部4gの左右方向の両端面のそれぞれが接触するリブ8qとから構成され、後端側接続部4gの右端面が接触するリブ8qと、後端側接続部4gの左端面が接触するリブ8qとの左右方向の距離D1は、後端側接続部4gの左右方向の幅H1よりも短くなっていることが好ましい。このようにすると、底面部8cから突出するリブ8qを用いた比較的簡易な構成で、接続基板4bの上側への移動を防止することが可能になる。
本形態のように、接続基板4bは、LED実装基板4aから前側へ向かって延びるとともにLED実装基板4aとLED駆動基板5とを接続する帯状の接続部4eを備え、接続部4eの、前後方向におけるLED実装基板4aとLED駆動基板5との間の部分の長さは、前後方向におけるLED実装基板4aとLED駆動基板5との距離よりも長くなっていることが好ましい。このようにすると、フレキシブルプリント基板である接続基板4bの接続部4eを撓ませることが可能になり、撓んだ接続部4eの復元力を利用して、LED実装基板4aを側面部8eに向かって押し付けることが可能になる。
具体的には、本形態では、前後方向における後端側接続部4gの長さが、リブ8qの前側面とLED実装基板4aとの前後方向の距離よりも長くなっているため、後端側接続部4gを撓ませることが可能になり、撓んだ後端側接続部4gの復元力を利用して、LED実装基板4aを側面部8eに向かって押し付けることが可能になる。したがって、収容部8aに収容されるLED実装基板4aの収容状態を安定させることが可能になり、その結果、収容部8aに対する基板組12の組込みを容易に行うことが可能になる。
また、本形態の照明装置1は、導光板2と、導光板2の端面2aに臨むように配置されるLED3と、LED3が実装されるLED実装基板4aと、扁平な箱状に形成される収容部8aを有する筐体8とを備えている。LED3は、LED実装基板4aの前面に実装され、収容部8aの上面は、開口している。収容部8aには、LED3、LED実装基板4aおよび導光板2が収容されている。収容部8aは、下面を構成する底面部8cと、底面部8cから上側へ立ち上がるように形成され、LED実装基板4aの、LED3が実装されている面と反対側の面である反実装面4kが対向する側面部8eとを備えている。導光板2には、LED3が臨むように配置される端面2aからLED実装基板4a側に突出してLED実装基板4aに接触する凸部2f、2gが形成され、LED実装基板4aは、凸部2f、2gと側面部8eとの間に挟まれている。
このように、本形態では、端面2aからLED実装基板4a側に突出してLED実装基板4aに接触する凸部2f、2gが導光板2に形成され、LED実装基板4aは、凸部2f、2gと側面部8eとの間に挟まれている。そのため、本形態では、導光板2を収容部8aに収容することで、凸部2f、2gと側面部8eとを利用してLED実装基板4aを位置決めすることが可能になる。したがって、本形態では、照明装置1の組立を容易に行うことが可能になる。
本形態のように、LED実装基板4aは、左右方向に細長い略長方形状に形成され、LED実装基板4aには、左右方向に配列される複数のLED3が実装され、導光板2には、左右方向におけるLED実装基板4aの両端部に接触する凸部2gと、左右方向におけるLED実装基板4aの中央部分であって、かつ、左右方向で隣り合うLED3の間でLED実装基板4aに接触する凸部2fとが形成されていることが好ましい。このようにすると、左右方向の全域において、LED実装基板4aのふらつきを防止して、LED実装基板4aに実装されるLED3と導光板2の端面2aとの前後方向の距離を一定に保つことが可能になる。したがって、照明装置1の輝度斑を抑制することが可能になる。
本形態のように、照明装置1は、導光板2の端面2bに臨むように配置され端面2bから射出される光を反射する反射部7bを有する反射板7を備え、収容部8aは、底面部8cから上側へ立ち上がるように形成され反射部7bの反射面と反対側の面が対向する側面部8fを備え、反射部7bは、端面2bと側面部8fとの間に挟まれていることが好ましい。このようにすると、導光板2を収容部8aに収容することで、端面2bと側面部8fとを利用して反射板7の反射部7bを固定することが可能になる。したがって、照明装置1の組立をより容易に行うことが可能になる。
本形態のように、照明装置1は、LED実装基板4aと側面部8eとの間に配置される弾性部材16を備えていることが好ましい。このようにすると、弾性部材16が前後方向で圧縮するように導光板2が収容部8aに収容されることで、反射板7の反射部7aと側面部8eとの間にLED実装基板4aが挟まれている状態を維持することが可能になる。また、側面部8e、8fが外力の影響で変形したり、あるいは、導光板2が経時的に収縮しても、導光板2の凸部2f、2gと側面部8eとの間にLED実装基板4aが挟まれている状態を維持することが可能になる。
本形態のように、弾性部材16は、放熱性を有する放熱テープであり、LED実装基板4aと側面部8eとの間に配置されていることが好ましい。このようにすると、放熱テープである弾性部材16を用いてLED実装基板4aの固定強度を高めることが可能になるとともに、LED3で発生する熱を、放熱テープである弾性部材16を用いて効率的に放散することが可能になる。
本形態のように、LED実装基板4aの下端面は、底面部8cに接触していることが好ましい。このようにすると、底面部8cを用いて、上下方向におけるLED実装基板4aの位置決めを行うことが可能になる。したがって、上下方向においてLED実装基板4aを位置決めするための部材が別途設けられている場合と比較して、照明装置1の構成を簡素化することが可能になる。
本形態のように、照明装置1は、導光板2の上側に配置され導光板2が発する光を拡散するとともに収容部8aの開口を塞ぐ拡散板6を備え、拡散板6は、拡散板6の外周面に沿って形成され導光板2に向かって突出するとともに光射出面2eに接触する突出部6bを備え、導光板2は、突出部6bが光射出面2eに接触することで収容部8aの内部で固定されていることが好ましい。このようにすると、突出部6bの作用で、拡散板6の周縁部の輝度を高めることが可能になり、その結果、照明装置1の輝度斑を抑制することが可能になる。また、このようにすると、突出部6bを用いて、導光板2を固定することが可能になるため、導光板2を固定するための部材が別途設けられている場合と比較して、照明装置1の構成を簡素化することが可能になる。
さらに、本形態の照明装置1は、反射板7と、導光板2と、導光板2の端面2aに臨むように配置されるLED3と、LED3が実装されるLED実装基板4aと、扁平な箱状に形成される収容部8aを有する筐体8とを備えている。LED3は、LED実装基板4aの前面に実装され、収容部8aの上面は、開口している。収容部8aは、下面を構成する底面部8cと、底面部8cから上側へ立ち上がるように形成され、LED実装基板4aの、LED3が実装されている面と反対側の面である反実装面4kが対向する側面部8eとを備えている。収容部8aには、LED3、LED実装基板4aおよび反射板7が収容されるとともに、導光板2の厚さ方向と上下方向とが一致するように導光板2が収容されている。反射板7は、導光板2の下面に臨むように配置され導光板2の下面から射出される光を反射する反射部7aを備えている。反射部7aの後端面7eは、LED実装基板4aに接触しており、LED実装基板4aは、反射部7aの後端面7eと側面部8eとの間に挟まれている。
このように、本形態では、反射板7の一部を構成する反射部7aの後端面7eは、LED実装基板4aに接触しており、LED実装基板4aは、反射部7aの後端面7eと側面部8aとの間に挟まれている。そのため、本形態では、前後方向において、LED実装基板4aを容易に位置決めすることが可能になる。したがって、本形態では、照明装置1の組立を容易に行うことが可能になる。
本形態のように、反射板7は、反射板7の自重によって上下方向、前後方向および左右方向へ収容部8aに対して動かないように収容部8aに嵌め込まれていることが好ましい。このようにすると、収容部8aに収容される反射板7の収容状態を安定させることが可能になる。したがって、収容部8aに対する反射板7の組込みを容易に行うことが可能になる。
本形態のように、反射板7は、反射部7aの前端面に繋がるとともに導光板2の端面2bに臨むように配置され端面2bから射出される光を反射する反射部7bを備え、収容部8aは、底面部8cから上側へ立ち上がるように形成され反射部7bの反射面と反対側の面が対向する側面部8fを備え、反射部7bは、反射板7の自重によって上下方向、前後方向および左右方向へ反射板7が動かないように、側面部8fに所定の接触圧で接触していることが好ましい。このようにすると、反射部7bと側面部8fとを所定の接触圧で面接触させることが可能になるため、収容部8aに収容される反射板7の収容状態をより安定させることが可能になる。また、このようにすると、上述のように、反射部7aの後端面7eが所定の接触圧でLED実装基板4aに接触するため、前後方向において、LED実装基板4aを確実に位置決めすることが可能になる。
本形態のように、反射板7は、反射部7aの右端面に繋がるとともに導光板2の端面2cに臨むように配置され端面2cから射出される光を反射する反射部7cと、反射部7aの左端面に繋がるとともに導光板2の端面2dに臨むように配置され端面2dから射出される光を反射する反射部7dとを備え、収容部8aは、底面部8cから上側へ立ち上がるように形成され、収容部8aの外周面を構成するとともに側面部8eをその一部分に含む筒状の側壁部8dを備え、反射部7c、7dは、反射板7の自重によって上下方向、前後方向および左右方向へ反射板7が動かないように、側壁部8dに所定の接触圧で接触していることが好ましい。このようにすると、反射部7c、7dと側壁部8dとを所定の接触圧で面接触させることが可能になるため、収容部8aに収容される反射板7の収容状態をより安定させることが可能になる。
さらにまた、本形態の照明装置1は、正方形の板状に形成される導光板2と、導光板2の端面2aに臨むように配置されるLED3と、扁平な箱状に形成される収容部8aを有する筐体8と、導光板2と略相似形の正方形の板状に形成され筐体8に固定される拡散板6と、筐体8と拡散板6とを固定するための複数のネジ14とを備えている。収容部8aの上面は、開口しており、収容部8aには、LED3が収容されるとともに、導光板2の厚さ方向と上下方向とが一致するように導光板2が収容されている。拡散板6は、拡散板6の厚さ方向と上下方向とが一致するように配置されるとともに、収容部8aの開口を塞ぐように収容部8aに固定されている。上下方向から見たときに、導光板2の角部と拡散板6の角部とが重なっており、ネジ14は、導光板2の角部に配置されている。ネジ14が配置される導光板2の角部には、ネジ14の軸部と導光板2との接触を防止するための切欠き部2h、2jが少なくとも導光板2の角を切り欠くように形成されており、切欠き部2h、2jには、ネジ14の軸部の一部が配置されている。
このように、本形態では、ネジ14が配置される導光板2の角部に、ネジ14の軸部と導光板2との接触を防止するための切欠き部2h、2jが少なくとも導光板2の角を切り欠くように形成されており、切欠き部2h、2jに、ネジ14の軸部の一部が配置されている。すなわち、本形態では、導光板2の角部に形成されネジ14の軸部の一部が配置される切欠き部2h、2jが、ネジ14の軸部の全周を囲まないように形成されている。そのため、本形態では、上下方向から見たときに、導光板2の角部と重なる拡散板6の角部の輝度の低下を抑制することが可能になる。したがって、本形態では、筐体8と拡散板6とが拡散板6の角部においてネジ14で互いに固定されていても、拡散板6の角部の輝度の低下を抑制して、照明装置1の輝度斑を抑制することが可能になる。
なお、ネジ14の軸部が挿通される貫通穴が導光板2の角部に形成される場合には、この貫通穴は、切欠き部2h、2jよりも導光板2の中心側に形成され、ネジ14は、上述した形態よりも照明装置1の中心側に配置される。ネジ14が照明装置1の中心側に配置されると、拡散板6の突出部6bに形成されるネジ穴6cが拡散板6の中心側に形成されるため、突出部6bの前後方向の厚さおよび左右方向の厚さが厚くなるおそれがある。突出部6bの前後方向の厚さおよび左右方向の厚さが厚くなると、突出部6bの影響で光射出面6aの周縁部が暗くなりやすくなるが、本形態のように、導光板2の角部に切欠き部2h、2jが形成されていると、かかる問題の発生を防止することが可能になる。
本形態のように、切欠き部2h、2jは、導光板2の中心側に向かって窪んでいることが好ましい。このようにすると、導光板2の角部にC面取り加工を行うことで、導光板2の角部に切欠き部2h、2jが形成されている場合と比較して、ネジ14の軸部と導光板2との接触を防止するための切欠き部2h、2jの切欠き量を小さくすることが可能になる。したがって、導光板2の角部から拡散板6の角部に向かって射出される光量の低下を抑制することが可能になり、その結果、拡散板6の角部の輝度の低下を効果的に抑制することが可能になる。
本形態のように、切欠き部2h、2jの側面の少なくとも一部は、凹曲面状に形成されていることが好ましい。本願発明者の検討によると、切欠き部2h、2jの側面が平面のみの組合せで構成されている場合と比較して、切欠き部2h、2jの側面に凹曲面が含まれていると、拡散板6の角部の輝度の低下を効果的に抑制することが可能になる。
本形態のように、切欠き部2hの側面には、上下方向から見たときの形状が1/4円弧状の凹曲面となる曲面部2pと、曲面部2pの端部に繋がるとともに導光板2の端面2cまたは端面2dに直交するように繋がる平面状の平面部2qとが含まれ、切欠き部2jの側面には、上下方向から見たときの形状が1/4円弧状の凹曲面となる曲面部2sと、曲面部2pの端部に繋がるとともに導光板2の端面2cまたは2dに直交するように繋がる平面状の平面部2tと、曲面部2pの端部に繋がるとともに導光板2の端面2bに直交するように繋がる平面状の平面部2uとが含まれていることが好ましい。
このようにすると、導光板2の外周面に鋭利なエッジ部が生じるのを防止することが可能になる。また、このようにすると、切欠き部2h、2jの側面が曲面部のみで形成されている場合と比較して、切欠き部2h、2jの側面の面積を大きくすることが可能になるため、拡散板6の角部の輝度の低下をより効果的に抑制することが可能になる。すなわち、このようにすると、導光板2の外周面に鋭利なエッジ部が生じるのを防止しつつ、拡散板6の角部の輝度の低下をより効果的に抑制することが可能になる。
本形態のように、導光板2は、正方形の板状に形成され、拡散板6は、導光板2と略相似形の正方形の板状に形成され、収容部8aと拡散板6とは、拡散板6の四隅のそれぞれにおいてネジ14によって互いに固定され、導光板2の4個の角部のそれぞれに切欠き部2h、2jが形成され、前側に配置される2本のネジ14の左右方向のピッチと、後ろ側に配置される2本のネジ14の左右方向のピッチとが異なっていることが好ましい。このようにすると、収容部8aに対して拡散板6を正しい向きで固定することが可能になる。すなわち、収容部8aに対する拡散板6の組み間違いを防止することが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態では、LED実装基板4aの下端側部分の左右方向の両端面4p、4qと2個のリブ8pとによって、左右方向において収容部8aに対して基板組12を位置決めする第1位置決め部18が構成されているが、LED実装基板4aの左右方向の両端面と側面部8g、8hとによって第1位置決め部18が構成されていても良い。また、上述した形態では、LED実装基板4aと収容部8aとによって第1位置決め部18が構成されているが、接続基板4bと収容部8aとによって第1位置決め部が構成されていても良い。たとえば、後端側接続部4gと2個のリブ8qとによって第1位置決め部が構成されていても良いし、中間接続部4jと2個のリブ8rとによって第1位置決め部が構成されていても良い。また、第1位置決め部18に加えて、接続基板4bと収容部8aとによって構成される第1位置決め部が設けられていても良い。
上述した形態では、接続基板4bと収容部8aとによって、前後方向において収容部8aに対して基板組12を位置決めする第2位置決め部19が構成されているが、LED駆動基板5と収容部8aとによって第2位置決め部が構成されていても良い。たとえば、LED駆動基板5と、2個のリブ8rおよびリブ8tとによって第2位置決め部が構成されていても良い。この場合には、接続基板4bに延出部4fが形成されていなくても良い。また、第2位置決め部19に加えて、LED駆動基板5と収容部8aとによって構成される第2位置決め部が設けられていても良い。
上述した形態では、接続基板4bの上側への移動を規制する規制部20が、後端側接続部4gと2個のリブ8qとから構成されているが、中間接続部4jと2個のリブ8rとによって規制部が構成されていても良い。この場合には、中間接続部4jの幅H2は、2個のリブ8rの左右方向の距離D2よりも広くなっている。
上述した形態では、導光板2に3個の凸部2f、2gが形成されているが、導光板2に形成される凸部の数は、1個または2個であっても良いし、4個以上であっても良い。また、上述した形態において、LED実装基板4aの反実装面4kと側面部8eとが接触していても良い。すなわち、LED実装基板4aと側面部8eとの間に弾性部材16が配置されていなくても良い。また、上述した形態において、弾性部材16に代えて、あるいは、弾性部材16に加えて、側面部8fと反射部7bとの間に弾性部材が配置されていても良い。
上述した形態において、反射板7の自重によって上下方向、前後方向および左右方向へ収容部8aに対して反射板7が動かないように反射板7を収容部8aに嵌め込むことができるのであれば、反射部7bが側面部8fに所定の接触圧で接触していなくても良いし、反射部7c、7dが側面部8g、8hに所定の接触圧で接触していなくても良い。また、上述した形態において、反射板7に反射部7c、7dが形成されていなくても良い。この場合には、反射部7aの左右方向の両端面が所定の接触圧で側面部8g、8hに接触していても良い。また、反射板7に反射部7bが形成されていなくても良い。この場合には、反射部7aの前端面が所定の接触圧で側面部8fに接触していても良い。また、反射部7b、7c、7dが形成されていない場合には、導光板2の端面2b、2c、2bに光反射機能を有する塗装を行ったり、反射テープの貼着を行ったりして、端面2b、2c、2bに光反射部を形成することが好ましい。
上述した形態では、切欠き部2hは、曲面部2pと2個の平面部2q、2rとから構成されているが、切欠き部2hは、曲面部2pと1個の平面部とから構成されていても良い。同様に、切欠き部2jも、曲面部2sと2個の平面部2t、2uとから構成されているが、切欠き部2jも、曲面部2sと1個の平面部とから構成されていても良い。また、上述した形態において、切欠き部2h、2jの側面の全体が曲面部となっていても良いし、切欠き部2h、2jの側面が平面のみの組合せで構成されていても良い。また、導光板2の角部にC面取り加工を行うことで、導光板2の角部に切欠き部2h、2jが形成されていても良い。また、上述した形態において、拡散板6と収容部8aとを固定するためのネジ14の本数は、2本または3本であっても良いし、5本以上であっても良い。
上述した形態において、上下方向から見たときの照明装置1の形状は、長方形状であっても良いし、長方形および正方形以外の四角形状であっても良いし、五角形、六角形あるいは八角形等の四角形以外の多角形状であっても良い。すなわち、導光板2および拡散板6は、長方形の平板状に形成されていても良いし、長方形および正方形以外の四角形の平板状に形成されていても良いし、五角形、六角形あるいは八角形等の四角形以外の多角形の平板状に形成されていても良い。
上述した形態において、導光板2に凸部2f、2gが形成されていなくても良い。また、上述した形態において、ネジ14の軸部が挿通されるネジ穴が導光板2に形成されていても良い。また、上述した形態において、照明装置1は、第1位置決め部18および第2位置決め部19を備えていなくても良い。