JP2018097897A - 画像処理装置および画像処理プログラム - Google Patents

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Tsutomu Nishizawa
務 西澤
宏美 冨井
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宏美 冨井
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Abstract

【課題】適切に広ダイナミックレンジの画像を得ることができる画像処理装置及び画像処理プログラムを提供する。
【解決手段】画像処理装置10は、nビットのデータで構成される画像を、第1輝度部と第1輝度部より低輝度の第2輝度部とに分ける分割部と、第1輝度部における階調差を残すように、第1輝度部に含まれるデータをビット数がnより小さいmビットのデータへ変換する第1変換部と、第2輝度部における階調差を残すように、第2輝度部に含まれるデータをmビットのデータへ変換する第2変換部と、第1変換部による変換後のデータおよび第2変換部31による変換後のデータから1枚の画像を合成する合成部と、を備える。分割部、第1変換部、第2変換部、合成部の機能は、プログラム実行部31によって実現する。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置および画像処理プログラムに関する。
撮像素子の蓄積時間を水平ラインの上下で異ならせることにより、画面上下で異なる露光時間の画像を取得して広ダイナミックレンジの画像を得る技術が知られている(特許文献1参照)。
特表2011−511513号公報
従来技術では、画面上下において異なる蓄積時間を設定可能な専用の撮像素子が必要な上に、例えば空と地面のように、地平線(水平線)を境に明暗部が分かれる場合に限られるという問題がある。
本発明の第1の態様による画像処理装置は、nビットのデータで構成される画像のうち、第1輝度部に含まれる第1データと、前記第1輝度部より低輝度の第2輝度部に含まれる第2データと、のそれぞれをビット数がnより小さいmビットのデータへ変換する変換部と、前記変換部により変換された第1データと、前記変換部により変換された第2データと、を合成する合成部と、を備える。
本発明の第2の態様による画像処理プログラムは、nビットのデータで構成される画像のうち、第1輝度部に含まれる第1データと、前記第1輝度部より低輝度の第2輝度部に含まれる第2データと、のそれぞれをビット数がnより小さいmビットのデータへ変換する変換処理と、前記変換処理により変換された第1データと、前記変換処理により変換された第2データとを合成する合成処理と、をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、適切に広ダイナミックレンジの画像が得られる。
本発明の第一の実施形態による画像処理装置の外観を例示する図である。 画像処理装置の要部構成を例示するブロック図である。 元画像を例示する図である。 分割した明領域および暗領域を例示する図である。 各輝度部から抽出する画素信号のbit範囲を説明する図である。 プログラム実行部が実行する処理の流れを説明するフローチャートである。 変形例2における処理の流れを説明するフローチャートである。 アンダー画像を例示する図である。 オーバー画像を例示する図である。 スルー画像を例示する図である。 対象物毎の理想的な画素値を例示する図である。 画像処理装置へのプログラム供給を説明する図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
(第一の実施形態)
図1は、本発明の第一の実施形態による画像処理装置10の外観を例示する図である。画像処理装置10は、例えば、タブレット端末によって構成される。タブレット端末は、オペレーションシステム(OS)と呼ばれる基本プログラムを実行した上で、画像を加工するアプリケーションプログラム(以下、画像処理プログラムと呼ぶ)を実行することにより、画像処理装置10として動作する。
図1において、画像処理装置10の正面に表示・入力部20が設けられる。表示・入力部20は、画像やアイコン25などを表示する表示機能と、ユーザによる接触操作を受け付ける入力機能と、を兼ね備えたタッチパネル液晶ディスプレイによって構成される。
表示・入力部20は画像処理装置10の前面を覆うように設けられており、表示面が操作面を兼ねる。表示・入力部20は、ユーザの指で接触操作されると、接触部の静電容量の変化に基づいて、接触操作されたこと、および接触位置を示す位置検出信号を出力する。
画像処理装置10は、表示・入力部20に表示するアイコン25に対応づけられているプログラムを起動させることにより、画像加工機能、メール機能や通信機能など、起動プログラムによって実現される機能を発揮する。なお、図1に例示する表示・入力部20の表示例は、いわゆるホーム画面の例である。
図2は、図1の画像処理装置10の要部構成を例示するブロック図である。図2において、画像処理装置10は、表示・入力部20と、制御部30と、カメラユニット11と、通信部15とを有する。
<表示・入力部20>
表示・入力部20は、位置検出部21と、表示部22とを有する。位置検出部21は、指による接触位置を示す位置検出信号と、表示制御部32が有する表示情報(表示・入力部20の表示部22のどこに、何を表示させているかを示す情報)とに基づいて、表示・入力部20の画面上の対象(画像やアイコン25等)を特定する。表示部22は、表示制御部32からの表示制御信号に基づいて、画像やアイコン25などを表示する。
<制御部30>
制御部30は、プログラム実行部31と、表示制御部32と、通信制御部33と、不揮発性メモリ34とを含み、画像処理装置10内の各部の動作を制御する。プログラム実行部31は、上記アイコン25に対応づけられているプログラムのうち、上記位置検出部21によって特定されたアイコン25に対応するプログラムを実行する。表示制御部32は、上記表示部22に、画像やアイコン25などを表示させる。通信制御部33は、通信部15による外部機器との通信を制御する。不揮発性メモリ34は、プログラムや画像を格納する。
<カメラユニット11>
カメラユニット11は、例えば14ビット出力の撮像素子と、撮像素子上に被写体像を結像する撮像光学系と、撮像素子を駆動する駆動部とを含む。カメラユニット11に対する撮影制御および撮影指示は、制御部30が行う。
<通信部15>
通信部15は、通信制御部33からの指示に応じて無線通信を行う。通信部15は、例えば、無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントを介した通信が可能に構成されている。画像処理装置10で加工する画像は、通信部15を介して外部機器から取得してもよいし、画像処理装置10が備えるカメラユニット11で撮影してもよい。また、プログラム実行部31が実行するアプリケーションプログラムは、通信部15を介して外部機器から取得し、不揮発性メモリ34に格納される。
<広ダイナミック処理>
本実施形態において、プログラム実行部31が行う画像加工の手順について、画像を例示する図を参照しながら説明する。プログラム実行部31は、画像データに加工を施すことにより、見かけ上、広ダイナミックレンジの画像を生成する。図3は、加工前の元画像を例示する図である。元画像データは、撮像素子の全ての画素において同じ露光時間で撮像された、1枚の画像のRAWデータである。本実施形態では、14ビット出力の撮像素子を用いて撮像された14bit長の画像データに基づいて、12bit長の広ダイナミックレンジ画像のデータを生成する。なお、画像データのbit長については本実施形態のように14bit→12bitへ変換する場合に限らず、12ビット出力の撮像素子を用いて12bit→8bitへ変換しても、16ビット出力の撮像素子を用いて16bit→10bitへ変換しても構わない。
図3において、画像は「山」領域と「空」領域とを含み、「空」領域の輝度が高く「山」領域の輝度が低い。図3の場合、輝度が高い「空」領域が飽和しないように露出制御の上撮影されているので、「山」領域においてコントラストが低く、特に低輝度部分が黒く沈んで見える。
プログラム実行部31は、図3の画像から輝度分布を求め、この輝度分布に基づいて画像を明領域40と暗領域50とに分割する。図4は、分割した明領域40および暗領域50を例示する図である。例えば、画像データを構成する全14bitのうち最上位bit13(MSB)が「1」となる画素信号で構成される画素領域を明領域40とし、最上位bit13(LSB)が「0」となる画素信号で構成される画素領域を暗領域50とする。
そして、プログラム実行部31は、明領域40をそのまま高輝度部とし、高輝度部については全14bitの信号値のうち下位2bitを除く上位12bit分(bit13〜bit2)を抽出する。プログラム実行部31は、暗領域50のうち、例えば、上位から2番目のbit12が「1」となる画素で構成される領域を中輝度部とし、上位から2番目のbit12が「0」となる画素で構成される領域を低輝度部とする。
プログラム実行部31は、中輝度部については全14bitの信号値のうち最上位bit13および最下位bit0を除く中間12bit分(bit12〜bit1)を抽出する。さらにプログラム実行部31は、低輝度部については全14bitの信号値のうち上位2bitを除く下位12bit分(bit11〜bit0)を抽出する。図5は、高輝度部、中輝度部、および低輝度部においてそれぞれ抽出する画素信号のbit範囲を説明する図である。
抽出したbit範囲(本例では12bit分)は、各輝度部における階調差を実質的に表す。このため、図5に例示したような輝度別に抽出した画素信号を対応する画素位置に配置すると、各輝度部で階調差を有する1枚の広ダイナミックレンジの画像が得られる。プログラム実行部31は、輝度部毎に異なるbit範囲でそれぞれ抽出した12bit長のデータで表される広ダイナミックレンジの画像に対し、通常の12bit長の画像データに対する現像処理(色補間処理、階調変換処理、輪郭強調処理、ホワイトバランス調整処理など)と同様の現像処理を施す。
なお、上記説明では、画像データの所定bitの値に着目して明領域40、暗領域50、高輝度部、中輝度部、および低輝度部を分ける例を説明したが、全14bitで示される信号値に応じて画像の輝度部を分別してもよいし、全画素の信号値の平均値との比較に基づいて画像の輝度部を分別してもよい。
<フローチャートの説明>
プログラム実行部31が実行する処理の流れについて、図6に例示するフローチャートを参照して説明する。例えば、表示・入力部20の表示部22に表示している「広ダイナミック加工」アイコン25Bがタップ操作されたことが位置検出部21によって特定されると、プログラム実行部31は、図6による処理を開始させる。
図6のステップS10において、プログラム実行部31は、加工対象画像のデータを読み込んでステップS20へ進む。画像は、上述したように、通信部15を介して外部機器から取得した画像、またはカメラユニット11で撮影した画像である。なお、加工対象の候補とする複数の画像データを読込み、これら複数の画像に対応する複数の縮小画像(サムネイル)を表示部22に一覧表示させて、ユーザがタップ操作によって加工対象画像を指示するように構成してもよい。
ステップS20において、プログラム実行部31は、加工対象画像(本画像)の縮小画像(サムネイル)データに基づいて輝度分布を求め、ステップS30へ進む。この輝度分布に基づいて、本画像を異なる輝度部に分割できる。なお、縮小画像データに基づいて輝度分布を求める代わりに、本画像データに基づいて輝度分布を求めてもよい。
ステップS30において、プログラム実行部31は、図5に例示したように、全14bitのデータから、輝度部毎に所定のbit範囲(本実施形態では、全14bit中12bit)を抽出する。プログラム実行部31は、全画素信号について12bitの信号を抽出するとステップS40へ進む。輝度別に抽出した信号を対応する画素位置に配置すると、各輝度部で階調差を有する1枚の広ダイナミックレンジの画像が得られる。ステップS40において、プログラム実行部31は、12bit長の画像データに対して公知の現像処理を行ってステップS50へ進む。
ステップS50において、プログラム実行部31は、現像処理後の画像を保存するとともに、その縮小画像(サムネイル)を表示部22に表示させてステップS60へ進む。ステップS60において、プログラム実行部31は、終了か否かを判定する。プログラム実行部31は、終了操作が行われた場合にステップS60を肯定判定して図6による処理を終了する。プログラム実行部31は、終了操作が行われない場合はステップS60を否定判定してステップS10へ戻る。ステップS10へ戻る場合は、上述した処理を繰り返す。
以上説明した第一の実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)画像処理装置10は、14ビットのデータで構成される画像を、明領域40と明領域40より低輝度の暗領域50とに分けるプログラム実行部31と、明領域40における階調差を残すように、明領域40に含まれるデータをビット数が14より小さい12ビットのデータへ変換するプログラム実行部31と、暗領域50における階調差を残すように、暗領域50に含まれるデータを12ビットのデータへ変換するプログラム実行部31と、明領域40における変換後のデータおよび暗領域50における変換後のデータから1枚の画像を合成するプログラム実行部31と、を備えるので、地平線(水平線)を境に明暗部が分かれる場合に限られることなく、適切に広ダイナミックレンジの画像が得られる。
具体的には、各輝度部のそれぞれで実質的に階調差を表すbit範囲を選択するようにしたことで、画像の情報を潰すことなく、広ダイナミックレンジの画像に反映できる。この結果、RAWデータ上で高輝度部に階調情報が含まれているにもかかわらず、現像処理後は白とびによって再現できていないとか、RAWデータ上で低輝度部に階調情報が含まれているにもかかわらず、現像処理後は黒つぶれによって再現できていないという状態を回避できる。このように、領域毎の階調差を活かすことで、コントラスト感が失われた「ねむい」印象となることを避けられる。
(2)明領域40における変換は、14ビットのデータから上位12ビット分を抽出して変換後のデータとし、暗領域50における変換は、14ビットのデータから下位12ビット分を抽出して変換後のデータとするので、処理が簡単で、高速に処理できる。
(3)明領域40と暗領域50との分割は、撮影で取得された本画像に基づく縮小画像(サムネイル)の輝度分布に基づいて本画像を分割するようにした。サムネイル画像は本画像に比べてデータ数が少ないので、本画像から輝度分布を求める場合に比べて処理負担が軽くなり、高速に処理できる。
(4)本実施形態によれば、異なるタイミングで撮影された複数枚の画像を合成して広ダイナミックレンジの画像を得る場合と異なり、複数の画像間で被写体移動や被写体ブレに起因する画像間の位置合わせ処理が不要となるため、処理負担が軽く、高速に処理できる。また、1枚の広ダイナミックレンジ画像へ合成した後は、従来通りの現像処理をそのまま使用できるので、汎用性が高い。
(変形例1)
上述した説明では、全14bitのうち輝度部毎に所定のbit範囲(12bit)のデータを抽出するに際し、高輝度部についてはMSB側の12bit、低輝度部についてはLSB側の12bit、そして中輝度部については中間12bitを単純に抽出する例を説明した。この代わりに、各輝度部の画像データに対して、専用のガンマカーブを用いて14bit→12bitの画像データへ変換するように構成してもよい。
変形例1においては、14bit→12bitへ変換するためのガンマカーブとして、輝度部に応じたガンマカーブをあらかじめ複数本用意して不揮発性メモリ34に格納しておく。例えば、高輝度部の場合は高輝度部の階調差の保持に適したガンマカーブ、中輝度部の場合は中輝度部の階調差の保持に適したガンマカーブ、低輝度部の場合は黒つぶれが起きにくいガンマカーブを用意する。
変形例1によれば、全14bitのうち単純に隣り合う12bitの信号を抽出する第一の実施形態に比べて、例えば、階調部間の境界が目立たなくすることができる。
(変形例2)
上述した第一の実施形態では、撮影済みの画像データ(RAWデータ)に基づいて広ダイナミックレンジの画像を生成する例を説明したが、カメラユニット11による撮影時において広ダイナミックレンジの画像を生成するようにしてもよい。
変形例2において、プログラム実行部31は、撮影(本露光)前にカメラユニット11で撮像されるスルー画像データに基づいて、輝度分布を求める。スルー画像は、本露光前に所定のフレームレート(例えば30フレーム/秒)で繰り返し撮像されるモニタ用露光で得られる画像である。ここで、輝度分布を求める画像は、可能な限り本露光直前の画像が望ましい。なお、本露光で得られる画像が本画像である。
<フローチャートの説明>
変形例2においてプログラム実行部31が実行する処理の流れについて、図7に例示するフローチャートを参照して説明する。例えば、表示・入力部20の表示部22に表示している「広ダイナミック撮影」アイコン25Bがタップ操作されたことが位置検出部21によって特定されると、プログラム実行部31は、図7による処理を開始させる。
図7のステップS110において、プログラム実行部31は、カメラユニット11からスルー画像のデータを読み込んでステップS120へ進む。ステップS120において、プログラム実行部31は、スルー画像データに基づいて輝度分布を求め、ステップS125へ進む。
プログラム実行部31は、レリーズ指示(例えば、表示部22に表示するカメラアイコンがタップ操作される)を受けると、ステップS125において、カメラユニット11に本露光を行わせる。ステップS126において、プログラム実行部31は、カメラユニットで黒レベル補正など所定の処理を行わせてステップS130へ進む。黒レベル補正は、撮像素子に被写体光が入射されない状態でも僅かな光が入射したかのように現れる信号(ノイズ)成分による影響を排除する処理をいう。
ステップS130において、プログラム実行部31は、図5に例示したように、本露光で得られた全14bitのデータから、ステップS120で求めた輝度部毎に所定のbit範囲(本実施形態では、全14bit中12bit)を抽出する。プログラム実行部31は、全画素信号について12bitの信号を抽出するとステップS140へ進む。輝度別に抽出した信号を対応する画素位置に配置すると、各輝度部で階調差を有する1枚の広ダイナミックレンジの画像が得られる。ステップS140において、プログラム実行部31は、12bit長の画像データに対して公知の現像処理を行ってステップS150へ進む。
ステップS150において、プログラム実行部31は、現像処理後の画像を保存するとともに、その縮小画像(サムネイル)を表示部22に表示させてステップS160へ進む。ステップS160において、プログラム実行部31は、終了か否かを判定する。プログラム実行部31は、終了操作が行われた場合にステップS160を肯定判定して図7による処理を終了する。プログラム実行部31は、終了操作が行われない場合はステップS160を否定判定してステップS110へ戻る。ステップS110へ戻る場合は、上述した処理を繰り返す。
以上説明した変形例2においては、高輝度部の白とびや暗部の黒つぶれが抑えられた、広ダイナミックレンジの撮影画像が得られる。なお、黒レベル補正とbit範囲の抽出の順番を逆順としてもよい。
(第二の実施形態)
第一の実施形態や変形例1、変形例2においては、1枚の画像データに基づいて直接1枚の広ダイナミックレンジの画像を生成する例を説明したが、第二の実施形態では、1枚の画像データから一旦2枚の画像を生成し、2枚の画像に基づいて1枚の広ダイナミックレンジの画像を生成する。
<撮影済みの画像データに基づいて広ダイナミックレンジの画像を生成する場合>
プログラム実行部31は、撮影済みの画像データに基づいて広ダイナミックレンジの画像を生成する場合は、図6のステップS30の処理に代えて以下の処理を行う。すなわち、プログラム実行部31は、上述した明領域40(図3)において、全14bitの信号値のうち下位2bitを除く上位12bit分(bit13〜bit2)を抽出するとともに、暗領域50において、全14bitの信号値のうち最上位bit13および最下位bit0を除く中間12bit分(bit12〜bit1)を抽出して、アンダー画像を生成する。図8は、アンダー画像を例示する図である。アンダー画像は、明領域40における高輝度部、暗領域50における中輝度部の階調差を表す。
また、プログラム実行部31は、上述した明領域40(図3)において、全14bitの信号値のうち最上位bit13および最下位bit0を除く中間12bit分(bit12〜bit1)を抽出するとともに、暗領域50において、全14bitの信号値のうち上位2bitを除く下位12bit分(bit11〜bit0)を抽出して、オーバー画像を生成する。図9は、オーバー画像を例示する図である。オーバー画像は、明領域40における中輝度部、暗領域50における低輝度部の階調差を表す。
プログラム実行部31はさらに、上記オーバー画像およびアンダー画像を合成して1枚の広ダイナミックレンジの画像を得る。例えば、明領域40において全14bitのうち上位2bitがともに「1」となる画素信号で構成される画素領域は、全14bitの信号値のうち下位2bitを除く上位12bit分(bit13〜bit2)を抽出する。さらに、明領域40において最上位bit13(MSB)が「1」、かつ上位から2番目のbit12が「0」となる画素で構成される領域は、全14bitの信号値のうち最上位bit13および最下位bit0を除く中間12bit分(bit12〜bit1)を抽出する。
また、暗領域50において全14bitのうち上位2bitがともに「0」となる画素信号で構成される画素領域は、全14bitの信号値のうち上位2bitを除く下位12bit分(bit11〜bit0)を抽出する。さらに、暗領域40において最上位bit13(MSB)が「0」、かつ上位から2番目のbit12が「1」となる画素で構成される領域は、全14bitの信号値のうち最上位bit13および最下位bit0を除く中間12bit分(bit12〜bit1)を抽出する。
上述したように、明領域40および暗領域50でそれぞれ輝度別に抽出した信号を対応する画素位置に配置すると、各輝度部で階調差を有する1枚の広ダイナミックレンジの画像が得られる。プログラム実行部31は、合成後の1枚の広ダイナミックレンジの画像に対し、通常の12bit長の画像データに対する現像処理(色補間処理、階調変換処理、輪郭強調処理、ホワイトバランス調整処理など)と同様の現像処理を施す。
<撮影時に広ダイナミックレンジの画像を生成する場合>
プログラム実行部31は、撮影時に広ダイナミックレンジの画像を生成する場合は、図7のステップS130の処理に代えて以下の処理を行う。すなわち、プログラム実行部31は、本露光で得られた14bit長の画像データから、ステップS120で求めた輝度部毎に所定のbit範囲(本実施形態では、全14bit中12bit)を抽出する。
具体的には、「撮影済みの画像データに基づいて広ダイナミックレンジの画像を生成する場合」と同様に、アンダー画像(図8)およびオーバー画像(図9)を生成する。プログラム実行部31はさらに、上記オーバー画像およびアンダー画像を合成して1枚の広ダイナミックレンジの画像を得る。
プログラム実行部31は、合成後の1枚の広ダイナミックレンジの画像に対し、通常の12bit長の画像データに対する現像処理(色補間処理、階調変換処理、輪郭強調処理、ホワイトバランス調整処理など)と同様に現像処理を施す。
以上説明した第二の実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)画像処理装置10において、明領域40と暗領域50に対する分割は、明領域40および暗領域50をそれぞれ高輝度部と低輝度部とに分け、明領域40のうち高輝度部のデータをビット数が14より小さい12ビットのデータへ変換した第1上位データ(上位12ビット)とし、明領域40のうち低輝度部のデータを12ビットのデータへ変換した第2上位データ(中間12ビット)とし、暗領域50のうち高輝度部のデータをビット数が14より小さい12ビットのデータへ変換した第1下位データ(中間12ビット)とし、暗領域50のうち低輝度部のデータを12ビットのデータへ変換した第2下位データ(下位12ビット)とした。また、合成は、第1上位データ(上位12ビット)および第1下位データ(中間12ビット)からアンダー画像を合成し、第2上位データ(中間12ビット)および第2下位データ(下位12ビット)からオーバー画像を合成し、さらにアンダー画像およびオーバー画像を1枚の画像へ合成した。これにより、地平線(水平線)を境に明暗部が分かれる場合に限られることなく、適切に広ダイナミックレンジの画像が得られる。
(2)具体的には、各輝度部のそれぞれで実質的に階調差を表すbit範囲を選択するようにしたことで、画像の情報を潰すことなく、広ダイナミックレンジの画像に反映できる。この結果、RAWデータ上で高輝度部に階調情報が含まれているにもかかわらず、現像処理後は白とびによって再現できていないとか、RAWデータ上で低輝度部に階調情報が含まれているにもかかわらず、現像処理後は黒つぶれによって再現できていないという状態を回避できる。このように、領域毎の階調差を活かすことで、コントラスト感が失われた「ねむい」印象となることを避けられる。
(変形例3)
上述した第二の実施形態では、各輝度部から所定のbit範囲(12bit)の画像データを抽出するに際し、高輝度部についてはMSB側の12bit、低輝度部についてはLSB側の12bit、そして中輝度部については中間12bitを単純に抽出する例を説明した。しかしながら、元画像の明領域40が明るいと、上位bitが「1」になる飽和点が多く存在し、単純なbit範囲を抽出するのみではアンダー画像とオーバー画像を生成するのが困難な場合も想定される。
そこで、変形例3におけるプログラム実行部31は、明領域40に含まれる画素信号に対し、上位所定数bit(例えば上位8bit)を抽出し、専用のガンマカーブを用いて8bit→12bitの画像データへ拡張する。
変形例3の画像処理装置10では、8bit→12bitへ拡張するためのガンマカーブとして、アンダー画像用のガンマカーブとオーバー画像用のガンマカーブをあらかじめ用意して不揮発性メモリ34に格納しておく。
変形例3によれば、第二の実施形態に比べて、元画像の明領域40が明るい場合に、適切なオーバー画像およびアンダー画像を生成できる結果、適切に広ダイナミックレンジの画像が得られる。
(変形例4)
以上説明した各実施形態および各変形例では、画像の輝度に応じて所定のbit範囲のデータを得る例を説明したが、画像に対するシーン判定結果に基づいて、bit範囲のデータを得るように構成してもよい。変形例4において、プログラム実行部31は、元画像に対して公知の被写体判定処理を施すことにより、例えば、「山」、「空」、「顔」、…などの主要被写体となっている対象物を判定する。不揮発性メモリ34には、あらかじめ想定される対象物毎に、理想的な画素値をテーブルとして格納しておく。プログラム実行部31は、元画像において判定した対象物を含む領域の画素値がその対象物の理想値に近づくように、単純抽出する場合はbit範囲を決めたり、ガンマカーブを用いた変換を行う場合は変換に用いるガンマカーブを決めたりする。
図11は、対象物毎の理想的な画素値を例示する図である。画素値は、12bitデータの場合の例である。理想値は、「撮影済みの画像データに基づいて広ダイナミックレンジの画像を生成する場合」の値であり、スルー画像における値は、「撮影時に広ダイナミックレンジの画像を生成する場合」の値である。両者の値が異なるのは、スルー画像取得時と本撮影時とで露光条件が異なることによる。
プログラム実行部31は、図10に例示するスルー画像において、「山」領域と「空」領域とを判定した場合において、「空」領域の画素値が、3360−4095の範囲に収まるように、例えば、専用のガンマカーブを用いて14bit→12bitの画像データへ変換する。ガンマカーブは、上述した通り複数通り用意して、あらかじめ不揮発性メモリ34の中に格納しておく。
プログラム実行部31は、複数通りのガンマカーブから、対象物に応じたガンマカーブを選んで14bit→12bitの画像データへ変換する。このように主要被写体を判定してガンマカーブを選ぶ手法は、第一の実施形態や変形例1、変形例2のように、1枚の画像データから直接1枚の広ダイナミックレンジの画像を生成する場合に適用してもよいし、第二の実施形態のように、1枚の画像データに基づいて生成した2枚の画像(アンダー画像およびオーバー画像)を合成して1枚の広ダイナミックレンジの画像を得る場合に適用してもよい。
以上説明した各実施形態において、画像処理装置10へのプログラムの供給は、図12に例示するように、プログラムを格納したCD−ROMなどの記憶媒体45をユーザへ提供してもよいし、ネットワークなどの通信回線42を経由する方法で画像処理装置10へローディングしてもよい。通信回線42に接続されている無線LANのアクセスポイント43を介して、無線通信で画像処理装置10へ提供される。通信回線42を経由する場合は、通信回線42に接続されたサーバー41のストレージ装置などにプログラムを格納しておく。プログラムは、記憶媒体45や通信回線42を介する提供など、種々の形態のコンピュータプログラム製品として供給することができる。
(変形例5)
以上の説明では、画像処理装置10をタブレット端末で構成する例を説明したが、タブレット端末の代わりにフォトビューワや高機能携帯電話機によって画像処理装置10を構成してもよい。また、画像処理装置をデジタルカメラに搭載してもよい。
以上の説明はあくまで一例であり、上記の実施形態の構成に何ら限定されるものではない。各実施形態および変形例は、適宜組合わせてもよい。
10…画像処理装置
11…カメラユニット
15…通信部
20…表示・入力部
22…表示部
30…制御部
31…プログラム実行部
34…不揮発性メモリ

Claims (5)

  1. nビットのデータで構成される画像のうち、第1輝度部に含まれる第1データと、前記第1輝度部より低輝度の第2輝度部に含まれる第2データと、のそれぞれをビット数がnより小さいmビットのデータへ変換する変換部と、
    前記変換部により変換された第1データと、前記変換部により変換された第2データと、を合成する合成部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記変換部は、前記第1輝度部に含まれる前記第1データから上位mビット分を抽出して変換後のデータとする画像処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像処理装置において、
    前記変換部は、前記第2輝度部に含まれる前記第2データから下位mビット分を抽出して変換後のデータとする画像処理装置。
  4. 請求項2または3に記載の画像処理装置において、
    画像の主要被写体を判定するシーン判定部をさらに備え、
    前記変換部は、前記シーン判定部による判定結果に基づいて、前記主要被写体に相当する変換後のデータを所定値に近づけるように、前記nビットのデータから前記抽出するビット範囲を決める画像処理装置。
  5. nビットのデータで構成される画像のうち、第1輝度部に含まれる第1データと、前記第1輝度部より低輝度の第2輝度部に含まれる第2データと、のそれぞれをビット数がnより小さいmビットのデータへ変換する変換処理と、
    前記変換処理により変換された第1データと、前記変換処理により変換された第2データとを合成する合成処理と、をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
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