JP2018097726A - 決定装置、決定方法、決定プログラム、生成装置、生成方法、及び生成プログラム - Google Patents

決定装置、決定方法、決定プログラム、生成装置、生成方法、及び生成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】現実世界を適切に反映したシミュレーションによるシミュレーション情報の生成を可能にする。【解決手段】本願に係る決定装置は、取得部と、決定部とを有する。取得部は、所定のユーザの行動に関する履歴情報を取得する。決定部は、取得部により取得された履歴情報に基づいて、履歴情報を増幅するために用いられるシミュレーション情報を生成する所定のシミュレータにおけるエージェントに適用するモデルを決定する。【選択図】図3

Description

本発明は、決定装置、決定方法、決定プログラム、生成装置、生成方法、及び生成プログラムに関する。
従来、コンピュータ上において、種々のシミュレーションを行う技術が提供されている。例えば、所定の施設におけるユーザの行動をシミュレーションする技術が提供されている。
特開2016−115005号公報
しかしながら、上記の従来技術では、現実世界を適切に反映したシミュレーションを可能にすることが難しい場合がある。例えば、所定の施設における行動シーンを予め設定してシミュレーションを行う場合、行動シーンを特定することが難しい場合など、現実世界を適切に反映したシミュレーションによるシミュレーション情報の生成を可能にすることが難しい場合がある。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、現実世界を適切に反映したシミュレーションによるシミュレーション情報の生成を可能にする決定装置、決定方法、決定プログラム、生成装置、生成方法、及び生成プログラムを提供することを目的とする。
本願に係る決定装置は、所定のユーザの行動に関する履歴情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された履歴情報に基づいて、前記履歴情報を増幅するために用いられるシミュレーション情報を生成する所定のシミュレータにおけるエージェントに適用するモデルを決定する決定部と、を備えたことを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、現実世界を適切に反映したシミュレーションによるシミュレーション情報の生成を可能にすることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る生成処理の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る生成システムの構成例を示す図である。 図3は、実施形態に係る生成装置の構成例を示す図である。 図4は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。 図5は、実施形態に係るモデル情報記憶部の一例を示す図である。 図6は、実施形態に係るエージェント情報記憶部の一例を示す図である。 図7は、実施形態に係る生成処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、生成装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願に係る決定装置、決定方法、決定プログラム、生成装置、生成方法、及び生成プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る決定装置、決定方法、決定プログラム、生成装置、生成方法、及び生成プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(実施形態)
〔1.生成処理〕
図1を用いて、実施形態に係る生成処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る生成処理の一例を示す図である。図1では、生成装置100(図3参照)がシミュレータ情報記憶部121(図3参照)に記憶された仮想空間に関する情報等の所定のシミュレータに関する各種情報を用いて、所定のシミュレータにおけるエージェントの行動に関するシミュレーション情報(シミュレーションログ)を生成する場合を示す。また、図1に示す生成処理には、エージェントにモデルを割り当てる決定処理が含まれる。なお、シミュレーションログを生成する生成処理には、エージェントにモデルを割り当てる決定処理が含まれなくてもよい。なお、ここでいうエージェントとは、シミュレーションにおける行動の主体となるものであれば、どのような対象であってもよい。図1の例では、エージェントは、人間(ユーザ)であるものとする。
図1の例では、生成装置100がエリアAにおけるユーザ(人間)の行動をシミュレーションしてシミュレーションログを生成する場合を示す。例えば、図1の例では、エリアAにおける実際のユーザの行動履歴が不足している等の理由により、エリアAの実際の人数に対応する数に行動履歴を増幅するために、シミュレーションによりシミュレーションログを生成する場合を示す。
まず、生成装置100は、行動履歴AL11を取得する(ステップS11)。図1の例では、生成装置100は、エリアAにおけるユーザの行動情報の履歴を含む行動履歴AL11を取得する。例えば、生成装置100は、ユーザ情報記憶部123(図4参照)からエリアAにおけるユーザの行動履歴に関する情報を取得する。例えば、生成装置100は、ユーザ情報記憶部123(図4参照)からエリアAにおけるユーザの行動履歴として、ユーザID「U1」により識別されるユーザの行動履歴やユーザID「U2」により識別されるユーザの行動履歴等を取得する。
また、生成装置100は、オープンデータOD11を取得する(ステップS12)。図1の例では、生成装置100は、情報提供装置50(図2参照)等から提供される種々のオープンデータOD11を用いる。オープンデータOD11には、工事や渋滞等の道路情報等の交通に関するオープンデータOD11−1や、天気や気温等の気象に関するオープンデータOD11−2や、家計や消費等の経済に関するオープンデータOD11−3等が含まれる。なお、上記のオープンデータOD11−1〜オープンデータOD11−3は一例であり、オープンデータOD11には、利用が許可されているデータ(情報)であれば、上記に限らず、地理空間情報、防災・減災情報、調達情報、統計情報等の種々のオープンデータが含まれてもよい。例えば、生成装置100は、取得したオープンデータOD11をオープンデータ記憶部122(図3参照)に記憶する。この場合、生成装置100は、オープンデータ記憶部122からオープンデータOD11を取得してもよい。
そして、生成装置100は、シミュレーションにおいてエージェントに適用するモデルを決定する(ステップS13)。まず、エージェントに適用するモデルを決定する決定処理では、例えば、生成装置100は、シミュレーションにおいてエージェントに適用するモデルを生成する。例えば、生成装置100は、行動履歴AL11に基づいてモデルを生成する。例えば、生成装置100は、行動履歴AL11に基づいて、モデル情報MD11に示すように、モデルM1、M2等を生成する。例えば、生成装置100は、行動履歴AL11に基づいて、各属性に応じたモデルを生成する。例えば、生成装置100は、行動履歴AL11に基づいて、20代男性の行動モデルM1や20代女性の行動モデルM2等の種々のモデルを生成してもよい。例えば、生成装置100は、オープンデータOD11を加味して、モデルを生成してもよい。例えば、生成装置100は、生成したモデルM1やモデルM2等をモデル情報記憶部124(図5参照)に記憶してもよい。
そして、生成装置100は、各エージェントに適用するモデルを決定する。例えば、生成装置100は、オープンデータOD11に含まれるエリアAの人口構成等に関する情報に基づいて、各エージェントに適用するモデルを決定してもよい。図1の例では、属性情報として年齢及び性別に関するエリアAの人口構成に基づいて、各エージェントに適用するモデルを決定する場合を示す。なお、人口構成に用いる属性情報は年齢や性別に限らず、種々の属性情報が用いられてもよい。図1の例では、エリアAの人口構成は20代男性が多いものとして以下説明する。
例えば、生成装置100は、エリアAにおける人間の数(人口等)だけエージェントを生成する。図1の例では、生成装置100は、エリアAにおける人口が5万人であり、5万のエージェントを生成するものとする。例えば、生成装置100は、エージェントAG1やエージェントAG2等を含む5万のエージェントを生成するものとする。例えば、生成装置100は、エリアAにおける人口構成を反映するように5万のエージェントに属性を割り当てる。例えば、生成装置100は、エリアAにおける20代男性の割合が50%である場合、2万5千のエージェントに20代男性の属性を割り当てる。また、例えば、生成装置100は、エリアAにおける20代女性の割合が20%である場合、1万のエージェントに20代女性の属性を割り当てる。
なお、上述のように、「エージェントAG*(*は任意の数値)」と記載した場合、そのエージェントはエージェントID「AG*」(図6参照)により識別されるエージェントであることを示す。例えば、「エージェントAG1」と記載した場合、そのエージェントはエージェントID「AG1」により識別されるエージェントである。
ここで、エージェントAG1やエージェントAG2は、20代男性の属性が割り当てられたエージェントであるものとする。そのため、生成装置100は、エージェントAG1やエージェントAG2には、20代男性に対応するモデルM1を適用すると決定する。例えば、生成装置100は、エージェントAG1やエージェントAG2を含む20代男性の属性が割り当てられた2万5千のエージェントには、20代男性に対応するモデルM1を適用すると決定する。また、例えば、生成装置100は、エージェントAG1やエージェントAG2以外の20代女性の属性が割り当てられた1万のエージェントには、20代女性に対応するモデルM2を適用すると決定する。
そして、生成装置100は、ステップS13において決定したモデルを各エージェントに適用する(ステップS14)。図1の例では、生成装置100は、エージェントAG1やエージェントAG2にモデルM1を適用する。そして、生成装置100は、シミュレータに各エージェントを適用する(ステップS15)。図1の例では、生成装置100は、シミュレータに各エージェントAG1、AG2等を含む5万のエージェントを適用する。具体的には、生成装置100は、エリアAを模した仮想空間CS11に各エージェントAG1、AG2等を含む5万のエージェントを適用する。
また、図1の例では、生成装置100は、エリアAを模した仮想空間CS11に、オープンデータOD11に基づく各種状況を適用する。例えば、生成装置100は、交通に関するオープンデータOD11−1に基づいて、所定の道路(橋)が工事中であり通行止めCL1であることを示す情報を適用する。また、例えば、生成装置100は、交通に関するオープンデータOD11−1に基づいて、所定の道路(橋)が渋滞SN1であることを示す情報を適用する。このように、生成装置100は、各種のオープンデータOD11の情報をシミュレータに適用することにより、エリアAの現実に即した仮想空間CS11によりシミュレーションすることができる。
そして、生成装置100は、ステップS15において適用したエージェントによりシミュレーションを行う(ステップS16)。例えば、仮想空間CS11に適用された各エージェントAG1、AG2等は、各自に割り当てられたモデルに応じて行動を行う。例えば、エージェントAG2は、分岐点BR1に来た場合、左右のいずれに曲がるかをモデルM1に応じて決定する。例えば、エージェントAG2は、60%の確率で右に曲がり、40%の確率で左に曲がるモデルM1に基づいて、確率的にいずれに曲がるかを決定し行動する。
また、例えば、20代女性のモデルM2が適用されたエージェントが分岐点BR1に来た場合、左右のいずれに曲がるかをモデルM2に応じて決定する。例えば、20代女性のモデルM2が適用されたエージェントは、20%の確率で右に曲がり、80%の確率で左に曲がるモデルM2に基づいて、確率的にいずれに曲がるかを決定し行動する。このように、各エージェントは、自身に割り当てられたモデルに応じて確率的に仮想空間CS11内において行動を行う。
例えば、モデルM1やモデルM2は、上述したような各エージェントの確率的な行動に関する行動モデル(確率モデル)であってもよい。例えば、モデルM1やモデルM2は、仮想空間CS11中の分岐点BR1に示すような複数の選択肢がある地点(時点)にエージェントが差し当たった場合、それらの複数の選択肢のうち、いずれの選択肢をエージェントが選択するかの確率を示す確率モデルであってもよい。
例えば、モデルM1は、仮想空間CS11中に渋滞SN1のような交通渋滞がある場合に、エージェントが渋滞SN1に差し掛かった際に、渋滞を回避する確率が55%であり、渋滞を回避しない確率が45%であることを示す情報を含む確率モデルであってもよい。この場合、例えば、モデルM1が適用されたエージェントが渋滞SN1に差し掛かった場合、モデルM1が適用されたエージェントは、55%の確率で渋滞SN1を回避し、45%の確率で渋滞SN1を回避しない、すなわちそのまま通行することになる。したがって、モデルM1が適用された多数のエージェントが渋滞SN1に差し掛かった場合、その確率モデルに応じて、モデルM1が適用された多数のエージェントの行動が分岐することとなる。例えば、モデルM1が適用された2万のエージェントが渋滞SN1に差し掛かった場合、確率モデルに応じて、約1万1千のエージェントが渋滞SN1を回避し、約9千のエージェントが渋滞SN1を回避せず、そのまま通行するというシミュレーションログが生成されることとなる。
このように、生成装置100は、仮想空間CS11において各エージェントに行動を行わせることにより、シミュレーションログSL11を生成する(ステップS17)。例えば、生成装置100は、生成したシミュレーションログSL11をエージェント情報記憶部125(図6参照)に格納する。なお、上記は一例であり、生成装置100は、所望のシミュレーションログが生成可能であれば、種々の情報やモデルを適宜用いてシミュレーションログを生成してもよい。
また、図1の例では、生成装置100は、生成したシミュレーションログSL11に基づいて、所定のサービスに適用可能な形式のログ情報を生成する。例えば、生成装置100は、生成したシミュレーションログSL11に基づいて、広告配信サービスや電子商取引サービスにおいて利用可能な形式のログ情報を生成する。
上述したように、生成装置100は、現実世界を適切に反映したシミュレーションによるシミュレーション情報の生成を可能にすることができる。これにより、生成装置100は、所定のエリアにおけるユーザの行動履歴が不足する場合であっても、シミュレーションによりログ情報を増幅することができる。したがって、生成装置100は、所定のエリアにおけるユーザの行動履歴を単純にN(例えば、1より大きい任意の実数)倍するのではなく、実際にシミュレーションを行って生成したシミュレーションログによりログ情報を増幅することにより、より現実世界を適切に反映したログ情報を生成することができる。このように、生成装置100は、シミュレーション情報に基づいて、所定のサービスに適用可能な形式のログ情報を生成することにより、現実世界を適切に反映したログ情報を生成することができるため、シミュレーション結果を種々のサービスにおいて利用することができる。
また、上述したように、生成装置100は、実施のユーザの行動履歴とオープンデータとを加味し、ユーザの行動が確率的に決定されるシミュレーションにより、より現実的なシミュレーションログ(シミュレーション情報)を生成することができる。例えば、生成装置100は、確率モデル等の種々のモデルを用いて行動履歴(ログ)を増幅させることができる。例えば、生成装置100は、現実の行動においては、確率的な分岐は多数あるため、確率モデル等の種々のモデルを用いたシミュレーションにより、基本的な統計の確率よりもより現実に近いデータを得ることができる。また、例えば、生成装置100は、実際のログデータ(行動履歴)を入力として、シミュレーションログを生成することにより、より現実世界を適切に反映したログ情報を生成することができる。また、例えば、生成装置100は、実際のユーザの行動履歴を複数日集めることにより、シミュレーション自体のパラメータも補強することができる。
例えば、従来のログデータ(行動履歴等)の解析においては、1つのログがn人分(n>1)を代表しているものとして、1つのログをn倍する手法(以下、「従来手法」ともいう)を用いて、種々の予測・推定(需要推定、客数の予測、視聴率予測等)を行う。例えば、実際のユーザの行動履歴において不足する部分について、従来手法のように1つのログをn倍する手法では、実際のユーザの行動履歴において不足する部分(少量)をn倍して増幅させるため、元のデータが少ないため、大数の法則(中心極限定理)等の確率論・統計学における法則が働きにくく信頼性を高めることが難しい。したがって、従来手法では、実際のユーザの行動履歴において不足する部分については、予測・推定を行う精度を高めることが難しい。
一方、生成装置100は、実際のユーザの行動履歴において不足する部分をシミュレーションにより補完することができる。例えば、生成装置100は、実際のユーザの行動履歴に基づいてモデルが決定されたエージェントのシミュレーションログを生成することにより、確率的に振る舞うエージェントのシミュレーションログを生成することができる。そのため、生成装置100は、1秒1分等のタイムスライスごとの適切な統計データを分析することができる。このように、生成装置100は、実際のユーザの行動履歴において不足する部分をシミュレーションにより補完することができる。
例えば、上述したようなシミュレーションを行うことなく、単純に分岐における各選択肢の確率やその分岐における選択を行うユーザ数等に基づいて、ログを増幅した場合、多様な行動パターンを表現することが難しい。例えば、単純に分岐における各選択肢の確率やその分岐における選択を行うユーザ数等に基づいて、各選択肢の期待値を算出し、その期待値を、各選択肢を選択した人数(ユーザ数)としてログを増幅した場合、上述したような渋滞等の交通状況等を適切に反映した期待値を算出することは難しい。また、待ち行列や、天候の変化といった物理現象は確率で表現することが困難である。一方で、生成装置100は、実際のユーザのログデータ(行動履歴)に基づいてモデルやパラメータ等を調整し、シミュレーションを行うことにより、確率では表現することは難しい多様な行動パターンによりログを生成(増幅)することができる。
また、上述のような単純な確率に基づく期待値算出の場合、複数の分岐における選択肢の選択を積み重ねた最終的な結果の期待値等を算出する場合、組み合わせの数が膨大になり、適切に反映した期待値を算出することがより困難になる。一方で、生成装置100は、実際のユーザの行動を模した複数のエージェントをシミュレーションに適用し、仮想区間内でのエージェントの行動によりログを生成(増幅)する。この場合、エージェントが配置された仮想区間内では、各エージェントの行動に応じて、エージェント相互の作用やエージェントと環境(他の自動車等の交通や天候等)との作用により、例えばエージェントの行動による渋滞の発生や交通事故の発生等が起こる。このような場合、仮想区間内のエージェントは、多様に変化する状況に応じて種々の選択をし、行動することになる。したがって、上述した生成装置100における生成処理は、いわゆる複雑系である現実世界においてユーザが行った行動履歴と同様の行動履歴(シミュレーションログ)を、仮想区間におけるエージェントの振る舞いにより生成することが可能となる。これにより、生成装置100は、期待値計算等の単純な算出式(関数)等を用いるのみでは得ることが難しい現実世界を反映した情報(ログデータ)を、生成することが可能となる。
〔1−1.シミュレーションについて〕
上述したように、生成装置100は、時間帯や時期等を加味して、シミュレーションを行ってもよい。例えば、生成装置100は、月曜日の朝7時台のエリアAにおけるユーザの行動履歴が不足する場合、月曜日の朝7時台におけるシミュレーションを行い、月曜日の朝7時台のエリアAにおけるシミュレーションログ(シミュレーション情報)を生成してもよい。例えば、生成装置100は、エリアAにおける月曜日の朝に関するオープンデータを用いて、シミュレーションを行ってもよい。例えば、生成装置100は、月曜日の朝におけるエリアAの交通に関するオープンデータOD11−1を用いて、シミュレーションを行ってもよい。
また、例えば、生成装置100は、12月の雨の日のエリアAにおけるユーザの行動履歴が不足する場合、12月の雨の日のエリアAにおけるシミュレーションを行い、12月の雨の日のエリアAにおけるシミュレーションログ(シミュレーション情報)を生成してもよい。例えば、生成装置100は、エリアAにおける2月の雨の日に関するオープンデータを用いて、シミュレーションを行ってもよい。例えば、生成装置100は、エリアAにおける2月の雨の日の交通に関するオープンデータOD11−1や気象に関するオープンデータOD11−2を用いて、シミュレーションを行ってもよい。
〔1−2.対象について〕
また、上述した例では、エリアAにおけるユーザの移動を対象として、シミュレーションログを生成する場合を示したが、生成装置100は、種々の対象についてシミュレーションログを生成してもよい。例えば、生成装置100は、ユーザの商品等の購入に関する行動を対象として、シミュレーションログを生成してもよい。例えば、生成装置100は、ユーザが実店舗で商品を購入したり、ウェブ上において商品を購入したりするなどの種々の形態のショッピングを対象として、シミュレーションログを生成してもよい。
例えば、生成装置100は、所定のシミュレータによるシミュレーションの結果の適用対象となるサービスを利用するユーザのユーザ属性に基づいて、エージェントに適用するモデルを決定してもよい。例えば、生成装置100は、電子商取引サービスを利用するユーザのユーザ属性に基づいて、エージェントに適用するモデルを決定してもよい。例えば、生成装置100は、電子商取引サービスを利用するユーザのデモグラフィック属性やサイコグラフィック属性に基づいて、エージェントに適用するモデルを決定してもよい。
このように、生成装置100は、シミュレーションの対象となる地域の縮図となるユーザ属性や適用したいサービスを利用するユーザ属性等の種々の情報に基づいて、エージェントに適用するモデルを決定することにより、現実世界を適切に反映したシミュレーションによるシミュレーション情報の生成を可能にすることができる。したがって、生成装置100は、実施のユーザの行動履歴とオープンデータとを加味し、ユーザの行動が確率的に決定されるシミュレーションにより、より現実的なシミュレーションログ(シミュレーション情報)を生成することができる。
〔1−3.エージェントについて〕
なお、上記の例では、エージェントに年齢と性別に関する属性を割り当てる場合を示したが、エージェントに割り当てる属性については、年齢や設別に限らず種々の属性が割り当てられてもよい。例えば、エージェントには、種々のデモグラフィック属性やサイコグラフィック属性が割り当てられてもよい。例えば、エージェントには、自宅の住所(以下、単に「自宅」と記載)、勤務地、興味、趣味、性格、家族構成、収入、ライフスタイル等の種々の属性が割り当てられてもよい。例えば、エージェントには、お金に厳しいや、浪費癖ありや、乗換の時間に厳しいや、時間にルーズ等の種々の属性が割り当てられてもよい。
また、上記の例では、エージェントに年齢や性別を割り当てる例を示したが、例えば、年齢や性別による行動の差異が少ない場合、エージェントに割り当てる属性に年齢や性別が含まれなくてもよい。例えば、エリアAにおける行動の差異が勤務地や家族構成が異なる場合に大きい場合は、エージェントに勤務地や家族構成を割り当ててもよい。
〔1−4.モデルについて〕
なお、モデルについては上記に限らず、上述したような生成処理を実行可能であれば、種々のモデルが用いられてもよい。生成装置100は、確率モデル等の種々のモデルを適宜用いてシミュレーションを行ってもよい。また、上記は一例であり、例えば、生成装置100は、行動履歴が不足している属性に関するモデルをエージェントに適用するモデルとして決定してもよい。
また、生成装置100は、シミュレーションを行う時点に近い履歴ほど重みを大きくして生成されたモデルを用いてもよい。例えば、生成装置100は、第1の時点に収集された履歴情報(行動履歴)の方が、第1の時点よりも前の時点の第2の時点に対応する履歴情報よりも大きくなる重みに関する情報に基づいて生成されたモデルを用いてもよい。生成装置100は、シミュレーションを行う時点に近い履歴ほど重みを大きくしてモデルを生成してもよい。例えば、生成装置100は、第1の時点に収集された履歴情報(行動履歴)の方が、第1の時点よりも前の時点の第2の時点に対応する履歴情報よりも大きくなる重みに関する情報に基づいてモデルを生成してもよい。
例えば、生成装置100は、シミュレーションの対象となる日付の当日に収集された履歴情報を前日以前に収集された履歴情報よりも重要な情報として、エージェントに適用するモデルを決定してもよい。また、例えば、生成装置100は、シミュレーションの対象となる日付の当日に収集された履歴情報が所定の閾値以上のデータ量である場合、その当日に収集された履歴情報のみを用いてモデルを生成したり、エージェントに適用するモデルを決定したりしてもよい。
また、生成装置100は、シミュレーションの対象となる日付の曜日に対応する履歴情報の方が、他の曜日に対応する履歴情報よりも大きくなる重みに関する情報に基づいて、エージェントに適用するモデルを決定してもよい。例えば、生成装置100は、シミュレーションの対象となる日付の曜日が水曜日である場合、水曜日に収集された履歴情報を他の曜日に収集された履歴情報よりも重要な情報として、エージェントに適用するモデルを決定してもよい。例えば、生成装置100は、シミュレーションの対象となる日付の曜日が水曜日である場合、水曜日に収集された履歴情報が所定の閾値以上のデータ量である場合、水曜日に収集された履歴情報のみを用いてモデルを生成したり、エージェントに適用するモデルを決定したりしてもよい。
また、上記の例では、年齢や性別に応じたモデルを用いる例を示したが、例えば、年齢や性別による行動の差異が少ない場合、年齢や性別に応じたモデルを用いなくてもよい。例えば、エリアAにおける行動の差異が自宅や収入が異なる場合に大きい場合は、自宅や収入に応じたモデルを用いてもよい。
〔1−5.データの利用について〕
なお、上記の例では、エリアAの人口に合わせて5万のエージェントに関するシミュレーションログを生成したが、生成装置100は、生成したシミュレーションログのうち所定のエージェントに関するシミュレーションログのみを利用してもよい。
例えば、生成装置100は、実際のユーザに関する行動履歴が1万人分取得済みである場合、5万のエージェントに関するシミュレーションログのうち、実際のユーザにおいて不足する4万(=5万−1万)のエージェント分のシミュレーションログを増幅分の行動履歴として用いると決定してもよい。
例えば、生成装置100は、5万のエージェントに関するシミュレーションログのうち、増幅分の行動履歴として用いるシミュレーションログをランダムサンプリングにより決定してもよい。また、例えば、生成装置100は、5万のエージェントに関するシミュレーションログのうち、エリアAの人口構成に基づいて、増幅分の行動履歴として用いるシミュレーションログを決定してもよい。例えば、生成装置100は、実際のユーザである1万人の属性とエージェントの4万の属性との統計が、エリアAの統計に近似するように増幅分の行動履歴として用いるシミュレーションログを決定してもよい。
〔2.生成システムの構成〕
図2に示すように、生成システム1は、端末装置10と、情報提供装置50と、生成装置100とが含まれる。端末装置10と、情報提供装置50と、生成装置100とは所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。図2は、実施形態に係る生成システムの構成例を示す図である。なお、図2に示した生成システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の情報提供装置50や、複数台の生成装置100が含まれてもよい。
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、ユーザによる種々の操作を受け付ける。なお、以下では、端末装置10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを端末装置10と読み替えることもできる。なお、上述した端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。例えば、端末装置10は、生成装置100に位置情報等の行動情報を送信する。
情報提供装置50は、種々のオープンデータが格納された情報処理装置である。例えば、情報提供装置50は、オープンデータを提供する。また、例えば、情報提供装置50は、オープンデータOD11を生成装置100へ提供する。
生成装置100は、所定のユーザの行動に関する履歴情報に基づいて、履歴情報を増幅するために用いられるシミュレーション情報を生成する所定のシミュレータにおけるエージェントに適用するモデルを決定する決定装置である。また、生成装置100は、モデルが適用されたエージェントの所定のシミュレータにおける行動に関するシミュレーション情報を生成する情報処理装置である。例えば、生成装置100は、端末装置10から位置情報等の行動情報を収集する。
〔3.生成装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る生成装置100の構成について説明する。図3は、実施形態に係る生成装置の構成例を示す図である。図3に示すように、生成装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、生成装置100は、生成装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワーク(例えば図2中のネットワークN)と有線または無線で接続され、端末装置10との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、図3に示すように、シミュレータ情報記憶部121と、オープンデータ記憶部122と、ユーザ情報記憶部123と、モデル情報記憶部124と、エージェント情報記憶部125とを有する。なお、図示することは省略するが、シミュレータ情報記憶部121には、仮想空間に関する情報等の所定のシミュレータに関する各種情報が記憶される。また、図示することは省略するが、オープンデータ記憶部122には、図1に示すような、工事や渋滞等の道路情報等の交通に関するオープンデータOD11−1や、天気や気温等の気象に関するオープンデータOD11−2や、家計や消費等の経済に関するオープンデータOD11−3等を含むオープンデータOD11が記憶される。
(ユーザ情報記憶部123)
実施形態に係るユーザ情報記憶部123は、ユーザに関する各種情報を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部123は、ユーザ属性に関する各種情報やユーザの行動に関する各種情報を記憶する。図4は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。図4に示すユーザ情報記憶部123は、「ユーザID」、「属性情報」、「履歴情報」といった項目が含まれる。「属性情報」には、「年齢」、「性別」といった項目が含まれる。「履歴情報」には、「日時」、「位置情報」といった項目が含まれる。
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。また、「属性情報」は、ユーザの属性情報を示す。「年齢」は、ユーザIDにより識別されるユーザの年齢を示す。なお、「年齢」は、例えば35歳など、ユーザIDにより識別されるユーザの具体的な年齢であってもよい。また、「性別」は、ユーザIDにより識別されるユーザの性別を示す。
「履歴情報」は、例えば、ユーザの位置情報の履歴を示す。「日時」は、各位置情報が取得された日時を示す。なお、図4の例では「日時」を抽象的な符号「日時DA−1」等で図示するが、「日時」には、「2016年12月23日14時01分43秒」等の具体的な日時が記憶されてもよい。また、「位置情報」は、対応する日時における対応するユーザの位置情報を示す。なお、図4の例では「位置情報」を抽象的な符号「LC11−1」等で図示するが、「位置情報」には、具体的な緯度経度情報等が記憶されてもよい。
例えば、図4に示す例において、ユーザID「U1」により識別されるユーザの年齢は、「20代」であり、性別は、「男性」であることを示す。例えば、図4に示す例において、ユーザID「U1」により識別されるユーザの位置情報「LC11−1」が、日時「日時DA−1」に取得されたことを示す。例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザが利用する端末装置10の位置情報「LC11−1」が、日時「日時DA−1」に取得されたことを示す。例えば、図4に示す例において、ユーザID「U1」により識別されるユーザの位置情報「LC12−1」が、日時「日時DB−1」に取得されたことを示す。例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザが利用する端末装置10の位置情報「LC12−1」が、日時「日時DB−1」に取得されたことを示す。
なお、ユーザ情報記憶部123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部123は、ユーザの属性情報として、年齢や性別に加えて他のデモグラフィック属性情報やサイコグラフィック属性情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部123は、ユーザの属性情報として、氏名、自宅、勤務地、興味、家族構成、収入、ライフスタイル等の情報を記憶してもよい。また、例えば、ユーザ情報記憶部123は、ユーザの履歴情報として、商品Aの購入やコンテンツAの閲覧等のユーザの行動の内容に関する情報を記憶してもよい。また、例えば、ユーザ情報記憶部123は、ユーザの履歴情報として、ユーザのコンテキストに関する情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部123には、ユーザが「通勤中」やユーザが「骨折中」やユーザが「渋滞に巻き込まれているサラリーマン」とか、ユーザが「気分が悪い学生」等の種々のコンテキストに関する情報が記憶されてもよい。また、例えば、生成装置100は、このようなコンテキストに関する情報を加味してモデルの生成等を行ってもよい。例えば、生成装置100は、このようなコンテキストによって確率が変動する確率モデルを生成してもよい。これにより、生成装置100は、多様なシミュレーションを行うことができる。
(モデル情報記憶部124)
実施形態に係るモデル情報記憶部124は、モデルに関する情報を記憶する。例えば、モデル情報記憶部124は、各利用目的に対応するモデル情報を記憶する。図5は、実施形態に係るモデル情報記憶部の一例を示す図である。図5に示すモデル情報記憶部124は、モデル情報として、モデルM1等に対応させて「素性1」〜「素性3」等といった項目を有する。
例えば、図5に示す例において、モデルM1に関するモデル情報は、素性1の重みが「0.6」、素性2の重みが「0.4」、素性3の重みが「0.2」等であることを示す。例えば、図5に示す例において、モデルM2に関するモデル情報は、素性1の重みが「0.2」、素性2の重みが「0.8」、素性3の重みが「0.5」等であることを示す。例えば、モデルの素性(特徴量)がm次元のベクトルで表現される場合、素性数はm個になり、素性1〜素性mの重みが記憶される。
なお、モデル情報記憶部124は、上記に限らず、目的に応じて種々のモデル情報を記憶してもよい。例えば、モデル情報記憶部124は、確率モデル等の種々のモデル情報が記憶されてもよい。
(エージェント情報記憶部125)
実施形態に係るエージェント情報記憶部125は、エージェントに関する各種情報を記憶する。例えば、エージェント情報記憶部125は、エージェント属性に関する各種情報やエージェントの行動に関する各種情報を記憶する。図6は、実施形態に係るエージェント情報記憶部の一例を示す図である。図6に示すエージェント情報記憶部125は、「エージェントID」、「属性情報」、「履歴情報」といった項目が含まれる。「属性情報」には、「年齢」、「性別」といった項目が含まれる。「履歴情報」には、「日時」、「位置情報」といった項目が含まれる。
「エージェントID」は、エージェントを識別するための識別情報を示す。例えば、エージェントID「AG1」により識別されるエージェントは、図1の例に示したエージェントAG1に対応する。また、「属性情報」は、エージェントに割り当てられた属性情報を示す。「年齢」は、エージェントIDにより識別されるエージェントに割り当てられた年齢を示す。なお、「年齢」は、例えば35歳など、エージェントIDにより識別されるエージェントに割り当てられた具体的な年齢であってもよい。また、「性別」は、エージェントIDにより識別されるエージェントに割り当てられた性別を示す。
「履歴情報」は、例えば、エージェントのシミュレーションにおける位置情報の履歴を示す。「日時」は、各位置情報が取得された日時を示す。なお、図6の例では「日時」を抽象的な符号「日時DA−11」等で図示するが、「日時」には、「2016年12月23日14時01分43秒」等の具体的な日時が記憶されてもよい。例えば、エージェント情報記憶部125における「日時」には、シミュレーションにおいて設定された日時が記憶されてもよい。また、「位置情報」は、対応する日時における対応するエージェントのシミュレーションにおける位置情報を示す。なお、図6の例では「位置情報」を抽象的な符号「LC24−11」等で図示するが、「位置情報」には、具体的な緯度経度情報等が記憶されてもよい。
例えば、図6に示す例において、エージェントID「AG1」により識別されるエージェントに割り当てられた年齢は、「20代」であり、性別は、「男性」であることを示す。例えば、図6に示す例において、エージェントID「AG1」により識別されるエージェントの位置情報「LC24−11」が、日時「日時DA−11」に取得されたことを示す。例えば、エージェントID「AG1」により識別されるエージェントが利用する端末装置10の位置情報「LC24−11」が、日時「日時DA−11」に取得されたことを示す。例えば、図6に示す例において、エージェントID「AG1」により識別されるエージェントの位置情報「LC25−11」が、日時「日時DB−11」に取得されたことを示す。例えば、エージェントID「AG1」により識別されるエージェントが利用する端末装置10の位置情報「LC25−11」が、日時「日時DB−11」に取得されたことを示す。
なお、エージェント情報記憶部125は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、エージェント情報記憶部125は、エージェントに割り当てられた属性情報として、年齢や性別に加えて他のデモグラフィック属性情報やサイコグラフィック属性情報を記憶してもよい。例えば、エージェント情報記憶部125は、エージェントに割り当てられた属性情報として、氏名、自宅、勤務地、興味、家族構成、収入、ライフスタイル等の情報を記憶してもよい。また、例えば、エージェント情報記憶部125は、エージェントの履歴情報として、商品Aの購入やコンテンツAの閲覧等のエージェントの行動の内容に関する情報を記憶してもよい。また、例えば、エージェント情報記憶部125は、エージェントの履歴情報として、エージェントのコンテキストに関する情報を記憶してもよい。
(制御部130)
図3の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、生成装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(決定プログラムや生成プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部130は、取得部131と、決定部132と、生成部133と、提供部134とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
(取得部131)
取得部131は、各種情報を取得する。例えば、取得部131は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。例えば、取得部131は、シミュレータ情報記憶部121やオープンデータ記憶部122やユーザ情報記憶部123やモデル情報記憶部124やエージェント情報記憶部125から各種情報を取得する。例えば、取得部131は、所定のユーザの行動に関する履歴情報を取得する。例えば、取得部131は、オープンデータに関する情報を取得する。
図1の例では、取得部131は、行動履歴AL11を取得する。図1の例では、取得部131は、エリアAにおけるユーザの行動情報の履歴を含む行動履歴AL11を取得する。例えば、取得部131は、ユーザ情報記憶部123(図4参照)からエリアAにおけるユーザの行動履歴に関する情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザ情報記憶部123(図4参照)からエリアAにおけるユーザの行動履歴として、ユーザID「U1」により識別されるユーザの行動履歴やユーザID「U2」により識別されるユーザの行動履歴等を取得する。
また、取得部131は、オープンデータOD11を取得する。また、取得部131は、オープンデータ記憶部122からオープンデータOD11を取得してもよい。例えば、取得部131は、端末装置10から位置情報等の行動情報を取得する。
(決定部132)
決定部132は、各種情報を決定する。例えば、決定部132は、取得部131により取得された履歴情報に基づいて、履歴情報を増幅するために用いられるシミュレーション情報を生成する所定のシミュレータにおけるエージェントに適用するモデルを決定する。例えば、決定部132は、取得部131により取得されたオープンデータに関する情報に基づいて、エージェントに適用するモデルを決定する。例えば、決定部132は、所定のシミュレータによるシミュレーションの対象となるエリアに位置するユーザのユーザ属性に基づいて、エージェントに適用するモデルを決定する。
例えば、決定部132は、所定のシミュレータによるシミュレーションの結果の適用対象となるサービスを利用するユーザのユーザ属性に基づいて、エージェントに適用するモデルを決定する。例えば、決定部132は、履歴情報の各々に対応する時点に応じて割り当てられる重みに関する情報に基づいて、エージェントに適用するモデルを決定する。
例えば、決定部132は、第1の時点に対応する履歴情報の方が、第1の時点よりも前の時点の第2の時点に対応する履歴情報よりも大きくなる重みに関する情報に基づいて、エージェントに適用するモデルを決定する。例えば、決定部132は、所定のシミュレータにおけるシミュレーションの対象となる日付の曜日に対応する履歴情報の方が、他の曜日に対応する履歴情報よりも大きくなる重みに関する情報に基づいて、エージェントに適用するモデルを決定する。
図1の例では、決定部132は、各エージェントに適用するモデルを決定する。例えば、決定部132は、オープンデータOD11に含まれるエリアAの人口構成等に関する情報に基づいて、各エージェントに適用するモデルを決定する。
図1の例では、決定部132は、エージェントAG1やエージェントAG2には、20代男性に対応するモデルM1を適用すると決定する。例えば、決定部132は、エージェントAG1やエージェントAG2を含む20代男性の属性が割り当てられた2万5千のエージェントには、20代男性に対応するモデルM1を適用すると決定する。また、例えば、決定部132は、エージェントAG1やエージェントAG2以外の20代女性の属性が割り当てられた1万のエージェントには、20代女性に対応するモデルM2を適用すると決定する。
図1の例では、決定部132は、エリアAにおける人間の数(人口等)だけエージェントを生成する。図1の例では、決定部132は、エリアAにおける人口が5万人であり、5万のエージェントを生成するものとする。例えば、決定部132は、エージェントAG1やエージェントAG2等を含む5万のエージェントを生成するものとする。例えば、決定部132は、エリアAにおける人口構成を反映するように5万のエージェントに属性を割り当てる。例えば、決定部132は、エリアAにおける20代男性の割合が50%である場合、2万5千のエージェントに20代男性の属性を割り当てる。また、例えば、決定部132は、エリアAにおける20代女性の割合が20%である場合、1万のエージェントに20代女性の属性を割り当てる。
図1の例では、決定部132は、決定したモデルを各エージェントに適用する。図1の例では、決定部132は、エージェントAG1やエージェントAG2にモデルM1を適用する。例えば、決定部132は、シミュレータに各エージェントを適用する。図1の例では、決定部132は、シミュレータに各エージェントAG1、AG2等を含む5万のエージェントを適用する。例えば、決定部132は、エリアAを模した仮想空間CS11に各エージェントAG1、AG2等を含む5万のエージェントを適用する。例えば、決定部132は、適用したエージェントによりシミュレーションを行う。
(生成部133)
生成部133は、各種情報を生成する。例えば、生成部133は、決定部132により決定されたモデルが適用されたエージェントの所定のシミュレータにおける行動に関するシミュレーション情報を生成する。例えば、生成部133は、シミュレーション情報に基づいて、所定のサービスに適用可能な形式のログ情報を生成する。例えば、生成部133は、所定のシミュレータにおけるエージェントの行動に関するシミュレーション情報に基づいて、所定のサービスに適用可能な形式のログ情報を生成する。
図1の例では、生成部133は、シミュレーションにおいてエージェントに適用するモデルを生成する。例えば、生成部133は、行動履歴AL11に基づいてモデルを生成する。例えば、生成部133は、行動履歴AL11に基づいて、モデル情報記憶部124に示すようなモデルM1等を生成する。例えば、生成部133は、行動履歴AL11に基づいて、各属性に応じたモデルを生成する。例えば、生成部133は、行動履歴AL11に基づいて、20代男性の行動モデルM1や20代女性の行動モデルM2等の種々のモデルを生成してもよい。例えば、生成部133は、オープンデータOD11を加味して、モデルを生成してもよい。図1の例では、生成部133は、仮想空間CS11において各エージェントに行動を行わせることにより、シミュレーションログSL11を生成する。
また、図1の例では、生成部133は、生成したシミュレーションログSL11に基づいて、所定のサービスに適用可能な形式のログ情報を生成する。例えば、生成部133は、生成したシミュレーションログSL11に基づいて、広告配信サービスや電子商取引サービスにおいて利用可能な形式のログ情報を生成する。
(提供部134)
提供部134は、各種情報を提供する。例えば、提供部134は、端末装置10に各種情報を提供する。例えば、提供部134は、生成部133により生成されたログ情報に基づいて、種々のサービスを提供してもよい。
〔4.生成処理のフロー〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る生成システム1による生成処理の手順について説明する。図7は、実施形態に係る生成処理の一例を示すフローチャートである。また、図7に示す生成処理には、エージェントにモデルを割り当てる決定処理が含まれる。なお、シミュレーションログを生成する生成処理には、エージェントにモデルを割り当てる決定処理が含まれなくてもよい。
図7に示すように、生成装置100は、行動履歴を取得する(ステップS101)。例えば、生成装置100は、ユーザ情報記憶部123(図4参照)に示すような行動履歴を取得する。図1の例では、生成装置100は、行動履歴AL11を取得する。
また、生成装置100は、オープンデータを取得する(ステップS102)。例えば、生成装置100は、オープンデータOD11を取得する。例えば、生成装置100は、オープンデータ記憶部122(図3参照)からオープンデータOD11を取得してもよい。
そして、生成装置100は、エージェントに適用するモデルを決定する(ステップS103)。図1の例では、生成装置100は、エージェントAG1やエージェントAG2には、20代男性に対応するモデルM1を適用すると決定する。例えば、図1の例では、生成装置100は、エージェントAG1やエージェントAG2を含む20代男性の属性が割り当てられた2万5千のエージェントには、20代男性に対応するモデルM1を適用すると決定する。また、図1の例では、生成装置100は、エージェントAG1やエージェントAG2以外の20代女性の属性が割り当てられた1万のエージェントには、20代女性に対応するモデルM2を適用すると決定する。
そして、生成装置100は、エージェントにモデルを適用する(ステップS104)。図1の例では、生成装置100は、エージェントAG1やエージェントAG2にモデルM1を適用する。
そして、生成装置100は、エージェントをシミュレータに適用する(ステップS105)。図1の例では、生成装置100は、シミュレータに各エージェントAG1、AG2等を含む5万のエージェントを適用する。例えば、生成装置100は、エリアAを模した仮想空間CS11に各エージェントAG1、AG2等を含む5万のエージェントを適用する。
そして、生成装置100は、シミュレーションを実行する(ステップS106)。図1の例では、生成装置100は、各エージェントAG1、AG2等を仮想空間CS11において、各自に割り当てられたモデルに応じて行動させることにより、シミュレーションを実行する。
そして、生成装置100は、シミュレーションログを生成する(ステップS107)。図1の例では、生成装置100は、仮想空間CS11において各エージェントに行動を行わせることにより、シミュレーションログSL11を生成する。
〔5.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る生成装置100は、取得部131と、決定部132とを有する。取得部131は、所定のユーザの行動に関する履歴情報を取得する。決定部132は、取得部131により取得された履歴情報に基づいて、履歴情報を増幅するために用いられるシミュレーション情報を生成する所定のシミュレータにおけるエージェントに適用するモデルを決定する。
これにより、実施形態に係る生成装置100は、所定のユーザの行動に関する履歴情報に基づいて、履歴情報を増幅するために用いられるシミュレーション情報を生成する所定のシミュレータにおけるエージェントに適用するモデルを決定することにより、現実世界を適切に反映したシミュレーションによるシミュレーション情報の生成を可能にすることができる。
また、実施形態に係る生成装置100において、取得部131は、オープンデータに関する情報を取得する。決定部132は、取得部131により取得されたオープンデータに関する情報に基づいて、エージェントに適用するモデルを決定する。
これにより、実施形態に係る生成装置100は、オープンデータに関する情報に基づいて、エージェントに適用するモデルを決定することにより、現実世界を適切に反映したシミュレーションによるシミュレーション情報の生成を可能にすることができる。
また、実施形態に係る生成装置100において、決定部132は、所定のシミュレータによるシミュレーションの対象となるエリアに位置するユーザのユーザ属性に基づいて、エージェントに適用するモデルを決定する。
これにより、実施形態に係る生成装置100は、所定のシミュレータによるシミュレーションの対象となるエリアに位置するユーザのユーザ属性に基づいて、エージェントに適用するモデルを決定することにより、現実世界を適切に反映したシミュレーションによるシミュレーション情報の生成を可能にすることができる。
また、実施形態に係る生成装置100において、決定部132は、所定のシミュレータによるシミュレーションの結果の適用対象となるサービスを利用するユーザのユーザ属性に基づいて、エージェントに適用するモデルを決定する。
これにより、実施形態に係る生成装置100は、所定のシミュレータによるシミュレーションの結果の適用対象となるサービスを利用するユーザのユーザ属性に基づいて、エージェントに適用するモデルを決定することにより、現実世界を適切に反映したシミュレーションによるシミュレーション情報の生成を可能にすることができる。
また、実施形態に係る生成装置100において、決定部132は、履歴情報の各々に対応する時点に応じて割り当てられる重みに関する情報に基づいて、エージェントに適用するモデルを決定する。
これにより、実施形態に係る生成装置100は、履歴情報の各々に対応する時点に応じて割り当てられる重みに関する情報に基づいて、エージェントに適用するモデルを決定することにより、現実世界を適切に反映したシミュレーションによるシミュレーション情報の生成を可能にすることができる。
また、実施形態に係る生成装置100において、決定部132は、第1の時点に対応する履歴情報の方が、第1の時点よりも前の時点の第2の時点に対応する履歴情報よりも大きくなる重みに関する情報に基づいて、エージェントに適用するモデルを決定する。
これにより、実施形態に係る生成装置100は、第1の時点に対応する履歴情報の方が、第1の時点よりも前の時点の第2の時点に対応する履歴情報よりも大きくなる重みに関する情報に基づいて、エージェントに適用するモデルを決定することにより、現実世界を適切に反映したシミュレーションによるシミュレーション情報の生成を可能にすることができる。
また、実施形態に係る生成装置100において、決定部132は、所定のシミュレータにおけるシミュレーションの対象となる日付の曜日に対応する履歴情報の方が、他の曜日に対応する履歴情報よりも大きくなる重みに関する情報に基づいて、エージェントに適用するモデルを決定する。
これにより、実施形態に係る生成装置100は、所定のシミュレータにおけるシミュレーションの対象となる日付の曜日に対応する履歴情報の方が、他の曜日に対応する履歴情報よりも大きくなる重みに関する情報に基づいて、エージェントに適用するモデルを決定することにより、現実世界を適切に反映したシミュレーションによるシミュレーション情報の生成を可能にすることができる。
また、実施形態に係る生成装置100は、生成部133を有する。生成部133は、決定部132により決定されたモデルが適用されたエージェントの所定のシミュレータにおける行動に関するシミュレーション情報を生成する。
これにより、実施形態に係る生成装置100は、決定したモデルが適用されたエージェントの所定のシミュレータにおける行動に関するシミュレーション情報を生成することにより、現実世界を適切に反映したログ情報を生成することができる。したがって、生成装置100は、履歴情報が不足する場合、適切な量まで履歴情報を増幅することができる。
また、実施形態に係る生成装置100において、生成部133は、シミュレーション情報に基づいて、所定のサービスに適用可能な形式のログ情報を生成する。
これにより、実施形態に係る生成装置100は、シミュレーション情報に基づいて、所定のサービスに適用可能な形式のログ情報を生成することにより、現実世界を適切に反映したログ情報を生成することができるため、シミュレーション結果を種々のサービスにおいて利用することができる。
〔6.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る生成装置100は、例えば図8に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図8は、生成装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る生成装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
〔7.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた各実施形態に記載された各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
1 生成システム
100 生成装置(決定装置)
121 シミュレータ情報記憶部
122 オープンデータ記憶部
123 ユーザ情報記憶部
124 モデル情報記憶部
125 エージェント情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 決定部
133 生成部
134 提供部
10 端末装置
50 情報提供装置
N ネットワーク

Claims (14)

  1. 所定のユーザの行動に関する履歴情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された履歴情報に基づいて、前記履歴情報を増幅するために用いられるシミュレーション情報を生成する所定のシミュレータにおけるエージェントに適用するモデルを決定する決定部と、
    を備えることを特徴とする決定装置。
  2. 前記取得部は、
    オープンデータに関する情報を取得し、
    前記決定部は、
    前記取得部により取得されたオープンデータに関する情報に基づいて、前記エージェントに適用するモデルを決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の決定装置。
  3. 前記決定部は、
    前記所定のシミュレータによるシミュレーションの対象となるエリアに位置するユーザのユーザ属性に基づいて、前記エージェントに適用するモデルを決定する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の決定装置。
  4. 前記決定部は、
    前記所定のシミュレータによるシミュレーションの結果の適用対象となるサービスを利用するユーザのユーザ属性に基づいて、前記エージェントに適用するモデルを決定する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の決定装置。
  5. 前記決定部は、
    前記履歴情報の各々に対応する時点に応じて割り当てられる重みに関する情報に基づいて、前記エージェントに適用するモデルを決定する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の決定装置。
  6. 前記決定部は、
    第1の時点に対応する履歴情報の方が、前記第1の時点よりも前の時点の第2の時点に対応する履歴情報よりも大きくなる重みに関する情報に基づいて、前記エージェントに適用するモデルを決定する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の決定装置。
  7. 前記決定部は、
    前記所定のシミュレータにおけるシミュレーションの対象となる日付の曜日に対応する履歴情報の方が、他の曜日に対応する履歴情報よりも大きくなる重みに関する情報に基づいて、前記エージェントに適用するモデルを決定する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の決定装置。
  8. 前記決定部により決定されたモデルが適用されたエージェントの前記所定のシミュレータにおける行動に関するシミュレーション情報を生成する生成部、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の決定装置。
  9. 前記生成部は、
    前記シミュレーション情報に基づいて、所定のサービスに適用可能な形式のログ情報を生成する
    ことを特徴とする請求項8に記載の決定装置。
  10. コンピュータが実行する決定方法であって、
    所定のユーザの行動に関する履歴情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程により取得された履歴情報に基づいて、前記履歴情報を増幅するために用いられるシミュレーション情報を生成する所定のシミュレータにおけるエージェントに適用するモデルを決定する決定工程と、
    を含むことを特徴とする決定方法。
  11. 所定のユーザの行動に関する履歴情報を取得する取得手順と、
    前記取得手順により取得された履歴情報に基づいて、前記履歴情報を増幅するために用いられるシミュレーション情報を生成する所定のシミュレータにおけるエージェントに適用するモデルを決定する決定手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする決定プログラム。
  12. 所定のシミュレータにおけるエージェントの行動に関するシミュレーション情報に基づいて、所定のサービスに適用可能な形式のログ情報を生成する生成部、
    を備えることを特徴とする生成装置。
  13. コンピュータが実行する生成方法であって、
    所定のシミュレータにおけるエージェントの行動に関するシミュレーション情報に基づいて、所定のサービスに適用可能な形式のログ情報を生成する生成工程、
    を含むことを特徴とする生成方法。
  14. 所定のシミュレータにおけるエージェントの行動に関するシミュレーション情報に基づいて、所定のサービスに適用可能な形式のログ情報を生成する生成手順、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする生成プログラム。
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