JP2018097674A - 全方位台車及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】速度指令が示す並進速度方向とのかい離の抑制と並進速度の上昇との両立を図る。【解決手段】複数の駆動輪を備える台車部と、台車部に旋回軸を介して旋回可能に取り付けられた本体部と、本体部の並進速度及び回転速度を表す速度指令を所定の周期で生成する指令生成部と、現ステップの速度指令における並進速度方向を維持する所定個数分の速度指令を探索し、所定個数分の速度指令のうち、その速度指令で全方位台車が動作した場合における複数の駆動輪の車輪軸及び旋回軸のトルク及び角速度の値が制約値を超過している度合を示す超過率が閾値以下となる速度指令、又は、超過率が最小となる速度指令を、現ステップのフィルタ後速度指令として算出する制御部と、現ステップのフィルタ後速度指令を基に、複数の駆動輪の車輪軸を独立に回転駆動する第1の駆動部と、現ステップのフィルタ後速度指令を基に、旋回軸を回転駆動する第2の駆動部と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、全方位台車及びその制御方法に関する。
複数の駆動輪を備える台車部と、台車部に旋回軸を介して旋回可能に取り付けられた本体部と、を備え、全方位移動が可能なアクティブキャスタ式の全方位台車が知られている。例えば、特許文献1には、上述の台車部に相当する車輪本体と、上述の本体部に相当する着座部と、を備えた電動車椅子が開示されている。
特開2007−152019号公報
ところで、全方位台車に対し、本体部の並進速度等を示す速度指令を逐次的に入力すると、本体部の並進速度が速い場合には、駆動輪の車輪軸及び旋回軸の制約を超えた制御が必要になり、速度指令が示す並進速度方向に移動することができないおそれがある。そこで、本体部の並進速度を制限することが考えられるが、その場合には、本体部の並進速度が低下してしまうおそれがある。
従って、全方位台車には、速度指令が示す並進速度方向とのかい離の抑制と並進速度の上昇との両立を図ることができないという問題があった。
本発明は、上記を鑑みなされたものであって、速度指令が示す並進速度方向とのかい離の抑制と並進速度の上昇との両立を図ることができる全方位台車及びその制御方法を提供するものである。
本発明の一態様に係る全方位台車は、
複数の駆動輪を備える台車部と、
前記台車部に旋回軸を介して旋回可能に取り付けられた本体部と、
前記本体部の並進速度及び回転速度を表す速度指令を所定の周期で生成する指令生成部と、
前記指令生成部により現ステップの速度指令が生成されると、生成された現ステップの速度指令における並進速度方向を維持する所定個数分の速度指令を探索し、探索した前記所定個数分の速度指令のうち、該速度指令で全方位台車が動作した場合における前記複数の駆動輪の車輪軸及び前記旋回軸のトルク及び角速度の値が制約値を超過している度合を示す超過率が閾値以下となる速度指令、又は、前記超過率が最小となる速度指令を、現ステップのフィルタ後速度指令として算出する制御部と、
前記制御部により算出された現ステップのフィルタ後速度指令を基に、前記複数の駆動輪の車輪軸を独立に回転駆動する第1の駆動部と、
前記制御部により算出された現ステップのフィルタ後速度指令を基に、前記旋回軸を回転駆動する第2の駆動部と、を備える。
本発明の一態様に係る全方位台車の制御方法は、
複数の駆動輪を備える台車部と、前記台車部に旋回軸を介して旋回可能に取り付けられた本体部と、を備える全方位台車の制御方法であって、
前記本体部の並進速度及び回転速度を表す速度指令を所定の周期で生成し、
現ステップの速度指令が生成されると、生成された現ステップの速度指令における並進速度方向を維持する所定個数分の速度指令を探索し、探索した前記所定個数分の速度指令のうち、該速度指令で前記全方位台車が動作した場合における前記複数の駆動輪の車輪軸及び前記旋回軸のトルク及び角速度の値が制約値を超過している度合を示す超過率が閾値以下となる速度指令、又は、前記超過率が最小となる速度指令を、現ステップのフィルタ後速度指令として算出し、
前記算出された現ステップのフィルタ後速度指令を基に、前記複数の駆動輪の車輪軸を独立に回転駆動し、
前記算出された現ステップのフィルタ後速度指令を基に、前記旋回軸を回転駆動する。
上述した本発明の態様によれば、全方位台車は、現ステップの速度指令における並進速度方向を最大限維持し、かつ、制約値を考慮した速度指令で動作することができ、また、本体部の並進速度の低下を必要最小限に迎えることができる。そのため、現ステップの速度指令が示す並進速度方向とのかい離の抑制と並進速度の上昇との両立を図ることができる全方位台車及びその制御方法を提供することができる。
実施の形態に係る全方位台車の概略構成を示す上面図である。 実施の形態に係る全方位台車の概略構成を示す正面図である。 実施の形態に係る全方位台車の概略構成を示す側面図である。 実施の形態に係る全方位台車の制御ブロックを示すブロック図である。 実施の形態に係る全方位台車の各種パラメータを示す図である。 実施の形態に係る指令生成部による台車速度指令の生成方法を示す図である。 実施の形態に係る制御部の機能ブロックを示すブロック図である。 実施の形態に係る制御部の処理フローを示すフロー図である。 実施の形態に係る制御部の処理を具体的に示す図である。 実施の形態に係る制御部の処理を具体的に示す図である。 実施の形態に係る制御部の処理を具体的に示す図である。 実施の形態に係る制御部の処理を具体的に示す図である。 実施の形態に係る制御部の処理を具体的に示す図である。 実施の形態に係る制御部の処理を具体的に示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、全ての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
まず、図1〜図3を参照して、本実施の形態に係る全方位台車1の概略構成について説明する。図1〜図3は、本実施の形態に係る全方位台車1の概略構成を示す図であり、図1は上面図、図2は正面図、図3は側面図である。なお、図1は、後述の本体部3を透過的に示している。全方位台車1は、台車部2及び本体部3を備えており、例えば、アクティブキャスタ式の全方位台車で実現される。
台車部2は、1つのキャスタ輪21及び左右一対の2つの駆動輪22L,22Rを備えている。2つの駆動輪22L,22Rの車輪軸は、後述の車輪アクチュエータ7L,7Rによってそれぞれ独立に回転駆動される。このように、台車部2は、2つの駆動輪22L,22Rの車輪軸を独立に回転駆動することで、全方位移動を実現する。キャスタ輪21は、台車部2の移動方向に倣うように追従する。
本体部3は、台車部2に対して、旋回軸(yaw軸)31を中心にして旋回可能に取り付けられている。旋回軸31は、本体部3が台車部2の移動方向を向くように、旋回アクチュエータ8によって回転駆動される。駆動輪22L,22Rの車輪軸と本体部3の旋回軸31とはオフセットしている(交差しない)。
次に、図4及び図5を参照して、本実施の形態に係る全方位台車1の制御ブロック構成について説明する。図4は、本実施の形態に係る全方位台車1の制御ブロックを示すブロック図である。図5は、本実施の形態に係る全方位台車1の各種パラメータを示す図である。全方位台車1は、指令生成部4、制御部5、指令変換部6、車輪アクチュエータ7L,7R、及び旋回アクチュエータ8を備えている。車輪アクチュエータ7L,7Rで第1の駆動部を構成し、旋回アクチュエータ8で第2の駆動部を構成する。
指令生成部4は、全方位台車1が現在位置から目標位置へ移動するための台車速度指令[V,V,ωθ]を周期的に生成する。ここで、Vは、x方向の速度であり、Vは、y方向の速度であり、V,Vを合成したものが、本体部3の並進速度を示している。また、ωθは、本体部3の回転速度を示している。
例えば、指令生成部4は、ユーザが操作するジョイスティック等の操作部で構成される。また、全方位台車1を環境中を障害物等を回避させながら自律移動させる場合は、指令生成部4は、自律移動モジュールで構成される。
図6は、指令生成部4を自律移動モジュールで構成する場合における、指令生成部4による台車速度指令の生成方法を示す図である。まず、指令生成部4は、地図上の目標位置を決定する(ステップa)。続いて、指令生成部4は、地図上の現在位置から目標位置に障害物等を回避して移動可能な経路を探索する(ステップb)。そして、指令生成部4は、全方位台車1の現在位置及び姿勢を基に、探索した経路に沿うように、台車速度指令を生成する(ステップc)。以降、指令生成部4は、周期的に台車速度指令を生成する。
制御部5は、指令生成部4により生成された現ステップの台車速度指令と、駆動輪22L,22Rの車輪軸及び旋回軸31のトルク及び角速度の制約値と、を基に、現ステップのフィルタ後台車速度指令を算出する。
具体的には、まず、制御部5は、現ステップの台車速度指令における並進速度方向を維持する所定個数分の台車速度指令を探索する。そして、制御部5は、探索した所定個数分の台車速度指令のうち、その台車速度指令で全方位台車1が動作した場合における駆動輪22L,22Rの車輪軸及び旋回軸31のトルク及び角速度の値が制約値を超過している度合を示す超過率が閾値(本実施の形態では、1とする)以下である台車速度指令、又は、超過率が最小となる台車速度指令を、現ステップのフィルタ後台車速度指令として算出する。
なお、制御部5は、例えば、プロセッサ5a、メモリ5b、及びインターフェイス部(I/F)5cなどによりハードウェア構成される。プロセッサ5aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置である。メモリ5bは、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等のメモリであり、プロセッサ5aに実行させるためのプログラムを記憶している。プロセッサ5aは、このプログラムをメモリ5bから読み出し、実行する。インターフェイス部(I/F)5cは、外部と信号の入出力を行う。プロセッサ5a、メモリ5b、及びインターフェイス部(I/F)5cは、データバスなどを介して相互に接続されている。また、上述のプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
指令変換部6は、制御部5により算出された現ステップのフィルタ後台車速度指令[V,V,ωθ]を、現ステップの関節速度指令[ω_L,ω_R,ω_yaw]に変換する。ω_Lは、駆動輪22Lの車輪軸の角速度であり、車輪アクチュエータ7Lに出力される。ω_Rは、駆動輪22Rの車輪軸の角速度であり、車輪アクチュエータ7Rに出力される。ω_yawは、旋回軸31の角速度であり、旋回アクチュエータ8に出力される。
車輪アクチュエータ7Lは、駆動輪22Lの車輪軸に連結されており、駆動輪22Lの車輪軸の角速度が現ステップのω_Lとなるように、駆動輪22Lの車輪軸を回転駆動する。車輪アクチュエータ7Rは、駆動輪22Rの車輪軸に連結されており、駆動輪22Rの車輪軸の角速度が現ステップのω_Rとなるように、駆動輪22Rの車輪軸を回転駆動する。旋回アクチュエータ8は、旋回軸31に連結されており、旋回軸31の角速度が現ステップのω_yawとなるように、旋回軸31を回転駆動する。
本実施の形態は、制御部5における動作に特徴がある。そこで、以下では、制御部5における動作を中心に説明することとする。また、以下では、上述の台車速度指令及びフィルタ後台車速度指令を、単に速度指令及びフィルタ後速度指令と称することとする。
次に、図7を参照して、制御部5の機能ブロック構成について説明する。図7は、制御部5の機能ブロックを示すブロック図である。制御部5は、指令入力部51、指令探索部52、状態計算部53、超過率計算部54、保存判定部55、最小超過率保存部56、指令保存部57、終了判定部58、及び指令出力部59を備えている。なお、指令入力部51及び指令出力部59は、図4のインターフェイス部(I/F)5cに含まれる。また、指令探索部52、状態計算部53、超過率計算部54、保存判定部55、及び終了判定部58は、図4のプロセッサ5aに含まれる。また、最小超過率保存部56及び指令保存部57は、図4のメモリ5bに含まれる。
指令入力部51は、指令生成部4により周期的に生成される速度指令を入力する。
指令探索部52は、指令生成部4から現ステップの速度指令が入力されると、その入力された現ステップの速度指令における並進速度方向を維持する速度指令を探索する。
状態計算部53は、指令探索部52により探索された速度指令で動作した場合の駆動輪22L,22Rの車輪軸及び本体部3の旋回軸31のトルク及び角速度を計算する。このとき、状態計算部53は、前ステップのフィルタ後速度指令や全方位台車1の重量等を加味して、上記の計算をしても良い。
超過率計算部54は、状態計算部53により計算された駆動輪22L,22Rの車輪軸及び本体部3の旋回軸31のトルク及び角速度の計算値の各々について、上限制約値又は下限制約値を超過している度合を示す超過率を計算する。例えば、超過率計算部54は、上限制約値を正値、下限制約値を負値に設定しておき、計算値が正値であれば、計算値/上限制約値を超過率として計算し、計算値が負値であれば、計算値/下限制約値を超過率として計算する。そのため、計算値が上限制約値又は下限制約値を超えていれば、超過率は1よりも大きくなる。そして、超過率計算部54は、駆動輪22L,22Rの車輪軸及び本体部3の旋回軸31のトルク及び角速度の計算値の各々の超過率のうち、最大の超過率を出力する。なお、駆動輪22L,22Rの車輪軸及び本体部3の旋回軸31のトルク及び角速度の上限制約値及び下限制約値は、個々に、予め設定されているものとする。
保存判定部55は、指令探索部52により探索された速度指令及び超過率計算部54により計算された超過率を保存するか否かを判定する。具体的には、保存判定部55は、超過率計算部54により計算された超過率を、最小超過率保存部56に保存された超過率と比較することで、超過率計算部54により計算された超過率が、現ステップの速度指令に対して超過率計算部54により過去に計算された超過率の中で最小であるか否かを判定する。その結果、超過率計算部54により計算された超過率が、最小である場合には、指令探索部52により探索された速度指令及び超過率計算部54により計算された超過率を保存すると判定する。
最小超過率保存部56は、保存判定部55により超過率を保存すると判定された場合には、超過率計算部54により計算された超過率を保存する。一方、最小超過率保存部56は、保存判定部55により超過率を保存しないと判定された場合には、超過率計算部54により計算された超過率を破棄する。
指令保存部57は、保存判定部55により速度指令を保存すると判定された場合には、指令探索部52により探索された速度指令を保存する。一方、指令保存部57は、保存判定部55により速度指令を保存しないと判定された場合には、指令探索部52により探索された速度指令を破棄する。
終了判定部58は、現ステップの速度指令に対する処理を終了するか否かを判定する。この判定方法は後述する。終了判定部58は、終了すると判定した場合には、指令保存部57に保存されている速度指令を出力するよう指令出力部59に指示し、終了しないと判定した場合には、別の速度指令を探索するよう指令探索部52に指示する。
指令出力部59は、終了判定部58からの指示を受けて、指令保存部57に保存されている速度指令を、現ステップのフィルタ後速度指令として指令変換部6に出力する。
本実施の形態では、指令探索部52は、現ステップの速度指令に対して、単一のプロセスで、現ステップの速度指令における並進速度方向を維持する所定個数分の速度指令を探索するか、又は、最大でN(Nは2以上の自然数)段のプロセスの各々で、現ステップの速度指令における並進速度方向を維持する所定個数分の速度指令を探索することとする。
以下では、最大でN段のプロセスの各々で、現ステップの速度指令における並進速度方向を最大限維持する所定個数分の速度指令を探索する例について説明する。
最大でN段のプロセスの各々で所定個数分の速度指令を探索する場合、N段目以外のプロセスでは、終了判定部58は、そのプロセスで所定個数分の速度指令を探索するまでは、処理を終了しないと判定し、所定個数分の速度指令を探索した後、最小超過率保存部56に保存されている超過率が1以下であるか否かを判定する。最小超過率保存部56に保存されている超過率が1以下であれば、そのプロセスで探索した所定個数分の速度指令の中に超過率が1以下となる速度指令が存在し、そのうち、最も探索のゴールに近い速度指令が指令保存部57に保存されていることになる。そのため、終了判定部58は、処理を終了すると判定し、指令保存部57に保存されている速度指令を、現ステップのフィルタ後速度指令として出力するよう指令出力部59に指示して、次段以降のプロセスを中止する。一方、最小超過率保存部56に保存されている超過率が1を超えていれば、そのプロセスで探索した所定個数分の速度指令の中に超過率が1以下となる速度指令は存在しないことになる。そのため、終了判定部58は、処理を終了しないと判定し、次段のプロセスに進む。
また、N段目のプロセスでは、終了判定部58は、そのプロセスで所定個数分の速度指令を探索するまでは、処理を終了しないと判定し、所定個数分の速度指令を探索した後に、処理を終了すると判定する。この時点で最小超過率保存部56に保存されている超過率は、N段分のプロセスで探索した全ての速度指令の超過率の中で最小の超過率であることになる。そのため、終了判定部58は、最小超過率保存部56に超過率が保存されている速度指令を、超過率が1以下であるか否かに拘らず、現ステップのフィルタ後速度指令として出力するよう指令出力部59に指示する。
次に、図8を参照して、制御部5の処理フローについて説明する。図8は、制御部5の処理フローを示すフロー図である。
まず、指令入力部51は、指令生成部4により周期的に生成される速度指令を入力する(ステップS1)。
続いて、指令探索部52は、現ステップの速度指令における並進速度方向を維持する速度指令を探索するための複数のプロセスのうち、優先度が最も高いプロセスを選択する(ステップS2)。続いて、指令探索部52は、ステップS2で選択したプロセスで、現ステップの速度指令における並進速度方向を維持する速度指令を探索する(ステップS3)。
続いて、状態計算部53は、ステップS3で指令探索部52により探索された速度指令で動作した場合の駆動輪22L,22Rの車輪軸及び本体部3の旋回軸31のトルク及び角速度を計算する。続いて、超過率計算部54は、状態計算部53により計算された駆動輪22L,22Rの車輪軸及び本体部3の旋回軸31のトルク及び角速度の計算値の各々について、上限制約値又は下限制約値を超過している度合を示す超過率を計算し、このうちの最大の超過率を出力する(ステップS4)。
続いて、保存判定部55は、ステップS4で超過率計算部54により計算された超過率が、現ステップの速度指令に対して超過率計算部54により計算された超過率の中で、超過率が1以上の場合のみ最小であるか否かを判定する(ステップS5)。
ステップS4で超過率計算部54により計算された超過率が最小である場合には(ステップS5のYes)、最小超過率保存部56は、ステップS4で超過率計算部54により計算された超過率を保存し、また、指令保存部57は、ステップS3で指令探索部52により探索された速度指令を保存する(ステップS6)。一方、ステップS4で超過率計算部54により計算された超過率が最小でない場合には(ステップS5のNo)、ステップS6をスルーし、最小超過率保存部56は、ステップS4で超過率計算部54により計算された超過率を保存せずに破棄し、また、指令保存部57は、ステップS3で指令探索部52により探索された速度指令を保存せずに破棄する。
続いて、終了判定部58は、ステップS2で指令探索部52により選択されたプロセスで、指令探索部52により所定個数分の速度指令が探索されたか否かを判定する(ステップS7)。
ステップS2で指令探索部52により選択されたプロセスで、所定個数分の速度指令が探索されていない場合には(ステップS7のNo)、別の速度指令を探索させるためにステップS3に戻る。一方、ステップS2で指令探索部52により選択されたプロセスで、所定個数分の速度指令が探索されている場合には(ステップS7のYes)、続いて、終了判定部58は、最小超過率保存部56に保存されている最小超過率が1以下であるか否かを判定する(ステップS8)。
最小超過率保存部56に保存されている最小超過率が1以下である場合には(ステップS8のYes)、終了判定部58は、現ステップの速度指令に対する処理を終了すると判定し、指令出力部59は、その時点で指令保存部57に保存されている速度指令を、現ステップのフィルタ後速度指令として指令変換部6に出力し(ステップS10)、処理を終了する。
最小超過率保存部56に保存されている最小超過率が1以下でない場合には(ステップS8のNo)、続いて、終了判定部58は、複数のプロセスの中で未処理のプロセスがあるか否かを判定し(ステップS9)、未処理のプロセスがある場合には(ステップS9のYes)、未処理のプロセスの中で優先度が最も高いプロセスを選択させるためにステップS2に戻る。
未処理のプロセスがない場合には(ステップS9のNo)、終了判定部58は、現ステップの速度指令に対する処理を終了すると判定し、指令出力部59は、その時点で指令保存部57に保存されている速度指令を、現ステップのフィルタ後速度指令として指令変換部6に出力し(ステップS10)、処理を終了する。すなわち、この場合には、超過率が1よりも大きい速度指令を指令変換部6に出力することになる。
なお、制御部5は、現ステップの速度指令に対する処理を終了した場合、最小超過率保存部56及び指令保存部57にそれぞれ保存されている最小超過率及び速度指令を破棄し、次ステップの速度指令が入力されるまで待機する。そして、次ステップの速度指令が入力されると、図8の処理を実行する。
次に、図9〜図14を参照して、制御部5の処理について具体的に説明する。図9〜図14は、制御部5の処理を具体的に示す図である。なお、図9〜図14は、本体部3の並進速度をX方向及びY方向に分解したV及びVをX軸及びY軸とし、本体部3の回転速度を示すωθをZ軸とした直交3軸の3次元座標系を表している。
(1)プロセス1(図9):
指令探索部52は、指令生成部4により生成された現ステップの速度指令[V ref,V ref,ωθ ref]が指令入力部51に入力されると、前ステップのフィルタ後速度指令[V[k−1],V[k−1],ωθ[k−1]]に相当する点をP1点、前ステップのフィルタ後速度指令における並進速度をゼロとした点[0,0,ωθ[k−1]]をP2点とする。そして、指令探索部52は、P1点とP2点とを結ぶ直線上を、図中矢印のように探索して、駆動輪22L,22Rの車輪軸及び旋回軸31のトルク及び角速度が上限制約値及び下限制約値を満たす(すなわち、上限制約値と下限制約値との間の範囲内にある)P3点(第1の基点)を探す。このP3点は、前ステップのフィルタ後速度指令における並進速度を減速した速度指令に相当する点となる。このとき、指令探索部52は、状態計算部53を用いて、トルク及び角速度を計算する。指令探索部52は、P3点を探し出した後、次のプロセス2に進む。
なお、指令探索部52は、前ステップのフィルタ後速度指令で動作した場合の駆動輪22L,22Rの車輪軸の角速度ω_L,ω_Rのいずれかが上限制約値又は下限制約値のn%(nは100未満で100に近い任意数。例えば、n=99)を超えていた場合に、上述のP3点の探索を行う。一方、指令探索部52は、n%を超えていない場合は、P1点をP3点として次のプロセス2に進む。
また、指令探索部52は、上述のP3点の探索において、上下限制約値を満たすP3点が無い場合は、P1点のV[k−1],V[k−1]をm倍(mは1未満で1に近い任意数。例えば、m=0.998)したものをP3点として次のプロセス2に進む。
(2)プロセス2(図10):
続いて、指令探索部52は、現ステップの速度指令における回転速度を、前ステップのフィルタ後速度指令における回転速度で置換した点[V ref,V ref,ωθ[k−1]]をP4点とする。そして、指令探索部52は、P2点とP4点とを結ぶ直線上で、P3点から最も近い点をP5点(第2の基点)とする。このP5点は、現ステップの速度指令における並進速度方向を維持した場合に、並進速度が前ステップの速度指令における並進速度と最も近い速度指令に相当する点となる。
以降、指令探索部52は、4つのプロセス3〜6(第1〜第4のプロセス)を順次選択し、選択した各プロセスで所定個数分の速度指令を探索する。ここでは、プロセス3〜6は、この順番で優先度が高い(すなわち、プロセス3の優先度が最も高い)ものとする。
(3)プロセス3(図11):
プロセス3は、現ステップの速度指令における並進速度方向に、現ステップの速度指令における並進速度で進むことを優先して、速度指令を探索するプロセスである。指令探索部52は、現ステップの速度指令[V ref,V ref,ωθ ref]に相当する点をP6点とする。そして、指令探索部52は、P5点とP6点とを結ぶ直線上を、図中矢印の方向に、二分法で所定個数分の速度指令を探索する。このとき、速度指令を探索する度に、図8のステップS4〜S6を行う。
所定個数分の速度指令の探索が終了すると、終了判定部58は、最小超過率保存部56に保存されている最小超過率が1以下であるか否かを判定する。最小超過率が1以下である場合は、指令出力部59は、その時点で指令保存部57に保存されている速度指令を、現ステップのフィルタ後速度指令[V[k],V[k],ωθ[k]]として指令変換部6に出力し、処理を終了する。一方、最小超過率が1よりも大きい場合は、プロセス4に進む。
(4)プロセス4(図12):
プロセス4は、現ステップの速度指令における並進速度方向に進むものの、現ステップの速度指令における並進速度を減速することを優先して、速度指令を探索するプロセスである。指令探索部52は、現ステップの速度指令における並進速度をゼロとした点[0,0,ωθ ref]をP7点とする。そして、指令探索部52は、P7点とP5点とを結ぶ直線上を、図中矢印の方向に、直線探索法で所定個数分の速度指令を探索する。このとき、速度指令を探索する度に、図8のステップS4〜S6を行う。
所定個数分の速度指令の探索が終了すると、終了判定部58は、最小超過率保存部56に保存されている最小超過率が1以下であるか否かを判定する。最小超過率が1以下である場合は、指令出力部59は、その時点で指令保存部57に保存されている速度指令を、現ステップのフィルタ後速度指令[V[k],V[k],ωθ[k]]として指令変換部6に出力し、処理を終了する。一方、最小超過率が1よりも大きい場合は、プロセス5に進む。
(5)プロセス5(図13):
プロセス5は、現ステップの速度指令における並進速度方向に、現ステップの速度指令における並進速度で進むことを優先して、速度指令を探索するプロセスである。ただし、プロセス5は、前ステップのフィルタ後速度指令における並進速度方向に近づくことを許容している。指令探索部52は、P3点とP6点とを結ぶ直線上を、図中矢印の方向に、二分法で所定個数分の速度指令を探索する。このとき、速度指令を探索する度に、図8のステップS4〜S6を行う。
所定個数分の速度指令の探索が終了すると、終了判定部58は、最小超過率保存部56に保存されている最小超過率が1以下であるか否かを判定する。最小超過率が1以下である場合は、指令出力部59は、その時点で指令保存部57に保存されている速度指令を、現ステップのフィルタ後速度指令[V[k],V[k],ωθ[k]]として指令変換部6に出力し、処理を終了する。一方、最小超過率が1よりも大きい場合は、プロセス6に進む。
(6)プロセス6(図14):
プロセス6は、現ステップの速度指令における並進速度方向に進むものの、現ステップの速度指令における並進速度を減速することを優先して、速度指令を探索するプロセスである。ただし、プロセス6は、前ステップのフィルタ後速度指令における並進速度方向に近づくことを許容している。指令探索部52は、P7点とP3点とを結ぶ直線上を、図中矢印の方向に、直線探索法で所定個数分の速度指令を探索する。このとき、速度指令を探索する度に、図8のステップS4〜S6を行う。
所定個数分の速度指令の探索が終了すると、指令出力部59は、その時点で指令保存部57に保存されている速度指令を、現ステップのフィルタ後速度指令[V[k],V[k],ωθ[k]]として指令変換部6に出力し、処理を終了する。
上述のように本実施の形態に係る全方位台車1によれば、制御部5は、現ステップの速度指令における並進速度方向を維持する所定個数分の速度指令を探索し、探索した所定個数分の速度指令のうち、駆動輪の車輪軸及び旋回軸のトルク及び角速度の値が制約値を超過している度合を示す超過率が閾値以下となる速度指令、又は、超過率が最小となる速度指令を、現ステップのフィルタ後速度指令として算出する。
そのため、現ステップの速度指令における並進速度方向を最大限維持し、かつ、制約値を考慮したフィルタ後速度指令で駆動輪の車輪軸及び旋回軸を駆動することができ、また、本体部の並進速度を必要以上に低下させる必要がない。従って、現ステップの速度指令が示す並進速度方向とのかい離の抑制と並進速度の上昇との両立を図ることができる。
また、制約値を考慮したフィルタ後速度指令で駆動輪の車輪軸及び旋回軸を駆動することができるため、駆動輪の車輪軸に過大なトルクが発生することを抑制することができ、それにより、車輪スリップの発生を抑制することができる。
また、現ステップの速度指令における並進速度方向を最大限維持したフィルタ後速度指令で駆動輪の車輪軸及び旋回軸を駆動することができるため、ジョイスティック等の操作部で指令生成部を構成した場合に、ユーザが操作した際の違和感を低減することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上記実施の形態では、駆動輪は、2つとしたが、3つ以上であっても構わない。
1 全方位台車
2 台車部
21 キャスタ輪
22L,22R 駆動輪
3 本体部
31 旋回軸
4 指令生成部
5 制御部
5a プロセッサ
5b メモリ
5c インターフェイス部(I/F)
51 指令入力部
52 指令探索部
53 状態計算部
54 超過率計算部
55 保存判定部
56 最小超過率保存部
57 指令保存部
58 終了判定部
59 指令出力部
6 指令変換部
7L,7R 車輪アクチュエータ
8 旋回アクチュエータ

Claims (7)

  1. 複数の駆動輪を備える台車部と、
    前記台車部に旋回軸を介して旋回可能に取り付けられた本体部と、
    前記本体部の並進速度及び回転速度を表す速度指令を所定の周期で生成する指令生成部と、
    前記指令生成部により現ステップの速度指令が生成されると、生成された現ステップの速度指令における並進速度方向を維持する所定個数分の速度指令を探索し、探索した前記所定個数分の速度指令のうち、該速度指令で全方位台車が動作した場合における前記複数の駆動輪の車輪軸及び前記旋回軸のトルク及び角速度の値が制約値を超過している度合を示す超過率が閾値以下となる速度指令、又は、前記超過率が最小となる速度指令を、現ステップのフィルタ後速度指令として算出する制御部と、
    前記制御部により算出された現ステップのフィルタ後速度指令を基に、前記複数の駆動輪の車輪軸を独立に回転駆動する第1の駆動部と、
    前記制御部により算出された現ステップのフィルタ後速度指令を基に、前記旋回軸を回転駆動する第2の駆動部と、を備える、全方位台車。
  2. 前記制御部は、
    現ステップの速度指令に対して、最大でN(Nは2以上の自然数)段のプロセスの各々で前記所定個数分の速度指令を探索することとし、
    前記N段目以外のプロセスでは、該プロセスで探索した前記所定個数分の速度指令の中に前記超過率が前記閾値以下となる速度指令があれば、該速度指令を現ステップのフィルタ後速度指令として算出して、次段以降のプロセスを中止し、前記超過率が前記閾値以下となる速度指令がなければ、次段のプロセスに進み、
    前記N段目のプロセスでは、前記N段のプロセスで探索した全ての速度指令のうち、前記超過率が最小となる速度指令を現ステップのフィルタ後速度指令として算出する、請求項1に記載の全方位台車。
  3. 前記制御部は、
    前記N段目以外のプロセスとして第1のプロセスを実行し、
    前記第1のプロセスでは、
    前記本体部の並進速度をX方向及びY方向に分解してX軸及びY軸とし、前記本体部の回転速度をZ軸とした直交3軸の3次元座標系において、前ステップのフィルタ後速度指令に相当する点又は前ステップのフィルタ後速度指令における並進速度を減速した点を第1の基点とし、
    前記3次元座標系において、前ステップのフィルタ後速度指令における並進速度をゼロとした点と、現ステップの速度指令における回転速度を前ステップのフィルタ後速度指令における回転速度で置換した点と、を結ぶ直線上の点のうち、前記第1の基点に最も近い点を第2の基点とし、
    前記3次元座標系において、現ステップの速度指令に相当する点と前記第2の基点とを結ぶ直線上の前記所定個数分の点を、前記所定個数分の速度指令として探索する、請求項2に記載の全方位台車。
  4. 前記制御部は、
    前記第1のプロセスの次段に、前記N段目以外のプロセスとして第2のプロセスを実行し、
    前記第2のプロセスでは、
    前記3次元座標系において、現ステップの速度指令における並進速度をゼロとした点と前記第2の基点とを結ぶ直線上の前記所定個数分の点を、前記所定個数分の速度指令として探索する、請求項3に記載の全方位台車。
  5. 前記制御部は、
    前記第2のプロセスの次段に、前記N段目以外のプロセスとして第3のプロセスを実行し、
    前記第3のプロセスでは、
    前記3次元座標系において、現ステップの速度指令に相当する点と前記第1の基点とを結ぶ直線上の前記所定個数分の点を、前記所定個数分の速度指令として探索する、請求項4に記載の全方位台車。
  6. 前記制御部は、
    前記第3のプロセスの次段に、前記N段目のプロセスとして第4のプロセスを実行し、
    前記第4のプロセスでは、
    前記3次元座標系において、現ステップの速度指令における並進速度をゼロとした点と前記第1の基点とを結ぶ直線上の前記所定個数分の点を、前記所定個数分の速度指令として探索する、請求項5に記載の全方位台車。
  7. 複数の駆動輪を備える台車部と、前記台車部に旋回軸を介して旋回可能に取り付けられた本体部と、を備える全方位台車の制御方法であって、
    前記本体部の並進速度及び回転速度を表す速度指令を所定の周期で生成し、
    現ステップの速度指令が生成されると、生成された現ステップの速度指令における並進速度方向を維持する所定個数分の速度指令を探索し、探索した前記所定個数分の速度指令のうち、該速度指令で前記全方位台車が動作した場合における前記複数の駆動輪の車輪軸及び前記旋回軸のトルク及び角速度の値が制約値を超過している度合を示す超過率が閾値以下となる速度指令、又は、前記超過率が最小となる速度指令を、現ステップのフィルタ後速度指令として算出し、
    前記算出された現ステップのフィルタ後速度指令を基に、前記複数の駆動輪の車輪軸を独立に回転駆動し、
    前記算出された現ステップのフィルタ後速度指令を基に、前記旋回軸を回転駆動する、全方位台車の制御方法。
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