JP2018097346A - 摺動部材、定着装置用摺動部材、定着装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
上記基材シートは、第2繊維シートであっても好ましい。
上記潤滑剤は、ゲル状であることが好ましい。
上記定着装置は、上記ローラーおよび上記無端ベルトの少なくとも一方を加熱するヒーターを備えることが好ましい。
本実施形態に係る摺動部材は、ポリスルフィド系ポリマー、ポリイミド系ポリマー、ポリアミド系ポリマー、ポリアミドイミド系ポリマーまたはフッ素樹脂の第1ポリマーで構成される極細繊維からなる第1繊維シートを含む。上記極細繊維は、ポリイミド系ポリマーまたはポリアミドイミド系ポリマーで構成される場合、その平均繊維径が0.5μm以上5μm以下である。上記極細繊維は、ポリスルフィド系ポリマー、ポリアミド系ポリマーまたはフッ素樹脂で構成される場合、その平均繊維径が1μm以上15μm以下である。さらに第1ポリマーは、スルフィド(Sulfide)基、アミノ基、カルボニル基、フルオロ基およびフッ化アルキル基からなる群より選ばれる1種以上の官能基を含むことが好ましい。これにより摺動部材は、せん断応力が小さく、空隙率が高くかつ直接接触面積(真実接触面積:As)が小さくなるので、摺動部材として摩擦係数(μ)が極小となるなどの優れた性能を発揮することができる。
第1繊維シートは、ポリスルフィド系ポリマー、ポリイミド系ポリマー、ポリアミド系ポリマー、ポリアミドイミド系ポリマーまたはフッ素樹脂の第1ポリマーで構成される極細繊維からなる。この極細繊維は、ポリイミド系ポリマーまたはポリアミドイミド系ポリマーで構成される場合、その平均繊維径が0.5μm以上5μm以下である。極細繊維は、ポリスルフィド系ポリマー、ポリアミド系ポリマーまたはフッ素樹脂で構成される場合、その平均繊維径が1μm以上15μm以下である。
空隙率(%)=(1−第1繊維シートのかさ密度(g/cm3)/第1繊維シートの材質
の真密度(g/cm3))×100。
摺動部材は、1または2以上の第1繊維シートと、1または2以上の基材シートとで形成される2層以上の多層構造を有することが好ましい。この基材シートは第1繊維シートと同じまたは異なる材質からなることが好ましい。摺動部材を2層以上の多層構造とすることにより、せん断変形に耐え得る強度(引張強さ)を向上させることができる。摺動部材が第1繊維シートのみの単層からなる場合、その高い空隙率および極細繊維の極細な平均繊維径が原因となり、高負荷および高速条件下においてせん断変形が生じる可能性がある。この可能性を、1または2以上の第1繊維シートと、1または2以上の基材シートとで形成される2層以上の多層構造を有する摺動部材とすることにより排除することができる。
基材シートは、非多孔質シートであることが好ましく、第2繊維シートであっても好ましい。さらに基材シートは、ポリスルフィド系ポリマー、ポリイミド系ポリマー、ポリアミド系ポリマーおよびポリアミドイミド系ポリマーからなる群より選ばれる1種以上の第2ポリマーで構成され、この第2ポリマーは、スルフィド基、アミノ基、カルボニル基、フルオロ基およびフッ化アルキル基からなる群より選ばれる1種以上の官能基を含むことがより好ましい。
本実施形態に係る摺動部材において、第1繊維シートは、潤滑剤が含浸されていることが好ましい。この潤滑剤の種類については、摺動部材の用途および第1繊維シートの材質に応じて公知の潤滑剤から適宜選択することができる。たとえば、シリコーンオイル、アミノ基、エポキシ基、グリシジル基、カルボキシル基、アクリロイル基またはメタクリロイル基などの置換基を有する変性シリコーンオイル、フッ素オイル、シリコーングリス、フッ素グリスなどを潤滑剤として用いることができる。
上記潤滑剤は、反応性の置換基を有するシロキサン(以下、「反応性シロキサン」とも記す)を含むことが好ましい。この反応性シロキサンは、反応性の置換基によって第1繊維シートに固定化されていることが好ましい。これにより潤滑剤は、第1繊維シートに含浸されたときに、摺動部材に対して優れた摺動性とともに耐久性も付与することができる。反応性シロキサンを含む潤滑剤は、ゲル状である。さらに摺動性の観点から、反応性シロキサンは、フルオロ基およびフッ化アルキル基の両方またはいずれか一方を含むことも好ましい。
摺動部材の改質方法として、第1繊維シートに反応性の置換基を有するシロキサン(反応性シロキサン)を含浸させるとともに、反応性の置換基によってシロキサンを第1繊維シートに固定化する方法(シロキサン改質方法)について説明する。
本実施形態に係る定着装置用摺動部材は、定着装置に用いられる上述の摺動部材である。この定着装置は、互いに接触して共に回転するローラーおよび無端ベルトと、この無端ベルトの内周面側に配置される押圧部材とを備える。上記押圧部材は、無端ベルトの内周面をローラーへ向けて押圧し、かつ無端ベルトをローラーとで挟む。上記摺動部材は、無端ベルトと押圧部材との間に配置されている。
本実施形態に係る定着装置10は、図1に示すように、互いに接触して共に回転するローラー11および無端ベルト12と、無端ベルト12の内周面側に配置される押圧部材13と、無端ベルト12と押圧部材13との間に配置されている上述の摺動部材14とを備えている。詳述すれば、定着装置10において無端ベルト12の内周面側には、摺動部材14を介在させて押圧部材13が配設されている。押圧部材13は無端ベルト12の内周面をローラー11へ向けて押圧し、かつ無端ベルト12をローラー11とで挟む。無端ベルト12の外周面側には、ローラー11が配設されている。すなわち定着装置10は図1において、押圧部材13側から、押圧部材13、摺動部材14、無端ベルト12、ローラー11の順に配設されている。無端ベルト12の内周面はポリイミド系ポリマー、ポリアミドイミド系ポリマーおよびポリエーテルエーテルケトン系ポリマーからなる群より選ばれる1種以上の樹脂で構成される。ローラー11は、定着装置に用いられる公知のものを採用することができる。
無端ベルト12の内周面は、上述のとおり、ポリイミド系ポリマー、ポリアミドイミド系ポリマーおよびポリエーテルエーテルケトン系ポリマーからなる群より選ばれる1種以上の樹脂で構成される。上記樹脂は、ポリイミド系ポリマーであることが好ましい。本明細書において「ポリエーテルエーテルケトン系ポリマー」とは、ポリエーテルエーテルケトンを主鎖とするポリマーをいう。
押圧部材13は、図2に示すように、押圧部材本体となる支持体部131とともに、ニップ形成部132および高圧摺動部133を有している。定着装置10がベルトニップ定着方式である場合、押圧部材13には低い熱伝導性が求められる。このため支持体部131は、耐熱性、高強度、高い寸法安定性とともに、低熱伝導性を有する材質からなることが要求される。具体的には、支持体部131として、液晶ポリマー(LCP)、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイド(PPS)などの耐熱性樹脂に、ガラス繊維、カーボン繊維などのフィラーを配合した熱可塑性樹脂が好適に用いられる。ただし、本実施形態に係る摺動部材の材質が低い熱伝導性を有することから、押圧部材および支持体部材として、板金などの金属を用いることもできる。
本実施形態に係る定着装置10は、ローラー11および無端ベルト12の少なくとも一方を加熱するヒーター15を備える。図1に示すように、本実施形態においてヒーター15は、ローラー11の内部に配置されている。ヒーター15として、コスト、耐久性の観点からハロゲンヒーターを用いることができる。ヒーター15を設置する箇所は、ローラー11および無端ベルト12の両方またはいずれか一方を加熱することができる位置であれば、任意の位置に配置することができる。たとえばコスト、ウォームアップタイムの短縮、高速対応または消費電力などの各種の観点から、配置する位置を選択することが可能である。ヒーター15は、ローラー11または無端ベルト12のいずれか一方に配置してもよく、両方に配置してもよい。
以下、図3に基づき、本実施形態に係る画像形成装置について説明する。
(摺動部材の作製)
まず噴霧装置(商品名:「esprayer ES−2100」、株式会社フューエンス製)を用いて全フッ素化ポリイミド(以下、「FPI−1」とも記す)の前駆体溶液を第2繊維シートとしてのアラミド紙(商品名:「ノーメックス(登録商標)T411 5mil」、デュポン帝人アドバンスドペーパー株式会社製、厚み130μm)上に電界紡糸法により噴霧した。これにより、アラミド紙上に全フッ素化ポリイミドを材質とした平均繊維径0.5μmの極細繊維からなる第1繊維シート(厚み20μm)を形成し、アラミド紙と第1繊維シートとの2層からなる実施例1の摺動部材を作製した。
次に、上記摺動部材を長さ20mm、幅250mm、厚み150μmの大きさの摺動シートとして上記定着装置におけるニップ形成部の押圧部材と無端ベルトとの間に配設し、耐熱性エポキシ接着剤(商品名:「TSA−16」、東レ株式会社製)で押圧部材に固定した。このとき摺動シートの最上層が第1繊維シートとなるように配置した。すなわち、摺動シートの第1繊維シート側の面を無端ベルトと直接接する側に位置させた。この摺動シートに対し、反応性の置換基としてメタクリロイル基を含む反応性シロキサンの潤滑剤であるメタクリル変性シロキサン(商品名:「X−22−164C」、信越化学工業株式会社製)を0.2g含浸させ、露点−20℃以下のドライエアーを送風しながら、180℃、12時間の条件で加熱焼成することによりシロキサン改質を行ない、実施例1に係る摺動部材のシロキサン改質を行なった。このシロキサン改質では、反応性シロキサンのメタクリロイル基と第1繊維シートのアミノ基とが反応する。
(摺動部材の作製)
実施例2の摺動部材は、上記噴霧装置の電解を制御することにより第1繊維シートを構成する極細繊維の平均繊維径を1.5μmに変更して作製され、その他の構成は実施例1の摺動部材と同じである。
実施例2の摺動部材(摺動シート)を実施例1の摺動部材(摺動シート)と同じように押圧部材に固定した。実施例2では、摺動シートに含浸させる潤滑剤を非反応性シリコーンオイル(商品名:「KF96−300cs」、信越化学工業株式会社製)とし、シロキサン改質は行わなかった。実施例2における摺動シートの大きさは、実施例1と同じである。
(摺動部材の作製)
まず上記噴霧装置を用いてFPI−1の前駆体溶液をステンレス製板材上に噴霧した。これにより、ステンレス製板材上にフッ素化ポリイミドを材質とした平均繊維径4.8μmの極細繊維からなる第1繊維シート(厚み100μm)を形成し、第1繊維シートの単層からなる実施例3の摺動部材を作製した。
次に、上記摺動部材を長さ20mm、幅250mm、厚み100μmの大きさの摺動シートとして上記定着装置におけるニップ形成部の押圧部材と無端ベルトとの間に配設し、摺動シートの外周縁に2〜3mmの幅で上記耐熱性エポキシ接着剤を塗布して押圧部材に固定した。この摺動シートに対し、フッ素グリス(商品名:「モリコート(登録商標)G−8005」、東レ・ダウコーニング製)を2g含浸させた。実施例3においても摺動部材に対してシロキサン改質を行わなかった。
(摺動部材の作製)
まず上記噴霧装置を用いて部分フッ素化ポリイミド(以下、「FPI−2」とも記す)の前駆体溶液をステンレス製板材上に噴霧した。これにより、ステンレス製板材上に部分フッ素化ポリイミドを材質とした平均繊維径2.1μmの極細繊維からなる第1繊維シート(厚み20μm)を形成した。次に、非多孔質シートとしてのポリイミドフィルム(商品名:「カプトン(登録商標)100H」、東レ・デュポン株式会社製、厚み25μm)の外周縁に3〜5mmの幅で上記耐熱性エポキシ接着剤を塗布して上記第1繊維シートを接着した。これによりポリイミドフィルム上に部分フッ素化ポリイミドを材質とした平均繊維径2.1μmの極細繊維からなる第1繊維シートを形成し、ポリイミドフィルムと第1繊維シートとの2層からなる実施例4の摺動部材を作製した。
次に、実施例4の摺動部材(摺動シート)を実施例1の摺動部材(摺動シート)と同じように押圧部材に固定し、この摺動部材シートに対し、上記メタクリル変性シロキサンを用いて実施例1と同じ方法によりシロキサン改質を行なった。実施例4における摺動シートの大きさは、長さ20mm、幅250mm、厚み45μmである。
(摺動部材の作製)
まず上記噴霧装置を用いてポリイミドワニス(商品名:「ユピア(登録商標)−ST−1001、固形分:18%、溶液粘度5Pa・s、溶媒:N−メチルピロリドン)をステンレス製板材上に噴霧した。これにより、ステンレス製板材上にポリイミドを材質とした平均繊維径0.9μmの極細繊維からなる第1繊維シート(厚み50μm)を形成し、第1繊維シートの単層からなる実施例5の摺動部材を作製した。
次に、実施例5の摺動部材(摺動シート)を実施例1の摺動部材(摺動シート)と同じように押圧部材に固定し、この摺動部材シートに対し、上記メタクリル変性シロキサンを用いて実施例1と同じ方法によりシロキサン改質を行なった。実施例5における摺動シートの大きさは、長さ20mm、幅250mm、厚み50μmである。
(摺動部材の作製)
まず上記噴霧装置を用いてFPI−1の前駆体溶液を、第2繊維シートとしてのアラミドメッシュ(商品名:「フィブラメッシュAKM−10/10」、ファイベックス株式会社製、厚み48μm)上に噴霧した。これにより、アラミドメッシュ上に全フッ素化ポリイミドを材質とした平均繊維径1.5μmの極細繊維からなる第1繊維シート(厚み20μm)を形成し、アラミドメッシュと第1繊維シートとの2層からなる実施例6の摺動部材を作製した。
次に、実施例6の摺動部材(摺動シート)を実施例1の摺動部材(摺動シート)と同じように押圧部材に固定し、この摺動シートに対し、上記メタクリル変性シロキサンを用いて実施例1と同じ方法によりシロキサン改質を行なった。実施例6における摺動シートの大きさは、長さ20mm、幅250mm、厚み68μmである。
(摺動部材の作製)
まず上記噴霧装置を用いて上記FPI−1の前駆体溶液をステンレス製板材上に噴霧した。これにより、ステンレス製板材上に全フッ素化ポリイミドを材質とした平均繊維径1.5μmの極細繊維からなる第1繊維シート(厚み20μm)を形成した。次に、後述する方法により上記FPI−1の前駆体溶液から作製したFPI−1からなる非多孔質シート(フッ素化ポリイミドフィルム)の外周縁に、3〜5mmの幅で上記耐熱性エポキシ接着剤を塗布し、上記第1繊維シートを接着した。これによりFPI−1の非多孔質シート上に全フッ素化ポリイミドを材質とした平均繊維径1.5μmの極細繊維からなる第1繊維シートを形成し、FPI−1の非多孔質シートと第1繊維シートとの2層からなる実施例7の摺動部材を作製した。
次に、実施例7の摺動部材(摺動シート)を実施例1の摺動部材(摺動シート)と同じように押圧部材に固定した。実施例7では、摺動シートに潤滑剤を含浸させなかった。実施例7における摺動シートの大きさは、長さ20mm、幅250mm、厚み45μmである。
(摺動部材の作製)
実施例8の摺動部材は、実施例4の摺動部材を構成しているポリイミドフィルムを、後述する方法により上記FPI−2の前駆体溶液から作製したFPI−2の非多孔質シート(フッ素化ポリイミドフィルム)に変更して作製された。実施例8の摺動部材のその他の構成は、実施例4の摺動部材と同じである。
実施例8の摺動部材(摺動シート)を実施例1の摺動部材(摺動シート)と同じように押圧部材に固定し、この摺動シートに対し、上記メタクリル変性シロキサンを用いて実施例1と同じ方法によりシロキサン改質を行なった。実施例8における摺動シートの大きさは、長さ20mm、幅250mm、厚み45μmである。
(摺動部材の作製)
実施例9では、実施例5において用いたポリイミドワニスを、ステンレス製板材上に噴霧することに代えて、第2繊維シートとしての上記アラミド紙(厚み130μm)上に噴霧した。これにより、アラミド紙上にポリイミドを材質とした平均繊維径0.9μmの極細繊維からなる第1繊維シート(厚み20μm)を形成し、アラミド紙と第1繊維シートとの2層からなる実施例9の摺動部材を作製した。
次に、実施例9の摺動部材(摺動シート)を実施例1の摺動部材(摺動シート)と同じように押圧部材に固定した。この摺動シートに対し、反応性の置換基としてアミノ基を含む反応性シロキサンの潤滑剤であるアミノ変性シロキサン(商品名:「KF8008」、信越化学工業株式会社製)を用いて実施例1と同じ方法によりシロキサン改質を行なったこのシロキサン改質では、反応性シロキサンのアミノ基と第1繊維シートのカルボニル基とが反応する。実施例9における摺動シートの大きさは、長さ20mm、幅250mm、厚み150μmである。
(摺動部材の作製)
実施例10の摺動部材は、実施例9の摺動部材と同じである。
次に、実施例10の摺動部材(摺動シート)を実施例1の摺動部材(摺動シート)と同じように押圧部材に固定した。この摺動シートに対し、反応性の置換基としてグリシジル基を含む反応性シロキサンの潤滑剤であるエポキシ変性シロキサン(商品名:「X−22−161C」、信越化学工業株式会社製)を用いて実施例1と同じ方法によりシロキサン改質を行なった。このシロキサン改質では、反応性シロキサンのグリシジル基と第1繊維シートのアミノ基とが反応する。実施例10における摺動シートの大きさは、実施例9の摺動シートと同じである。
(摺動部材の作製)
まずナノファイバー量産装置(商品名:「溶融紡糸装置 MODEL:KNTタイプ」、関西電子株式会社製)を用いて、ポリフェニレンサルファイド(PPS)(商品名:「FZ−2100」、DIC株式会社製)を溶融温度340℃で噴霧することにより、平均繊維径5μmの極細繊維を得た。このPPSの極細繊維をニードルパンチ法によってシート状とし、次いでカレンダー加工を施すことにより、平均目付量20g/m2、厚み30μmの第1繊維シートからなる実施例11の摺動部材を作製した。
次に、上記摺動部材を3枚重ね、長さ20mm、幅250mm、厚み90μmの大きさの摺動シートとして上記定着装置におけるニップ形成部の押圧部材と無端ベルトとの間に配設し、耐熱性エポキシ接着剤(商品名:「TSA−16」、東レ株式会社製)で押圧部材に固定した。この摺動シートに対し、反応性の置換基としてメタクリロイル基を含む反応性シロキサンの潤滑剤であるメタクリル変性シロキサン(商品名:「X−22−164C」、信越化学工業株式会社製)を2g含浸させ、露点−20℃以下のドライエアーを送風しながら、180℃、12時間の条件で加熱焼成することによりシロキサン改質を行ない、実施例11に係る摺動部材(摺動シート)のシロキサン改質を行なった。このシロキサン改質では、反応性シロキサンのメタクリロイル基と摺動部材(摺動シート)のスルフィド基とが反応する。
(摺動部材の作製)
まず、フッ素化ポリイミド(FPI−3、商品名:「KPI−MX300F(75)、河村産業株式会社)の粉末を、Nメチルピロリドン(和光純薬工業株式会社製、純度97.0質量%)を8、N,N−ジメチルアセトアミド(和光純薬工業株式会社製、純度97.0質量%)を2の比率で混合した混合溶剤に溶解し、FPI−3が10質量%濃度となるFPI−3溶液を作製した。さらに上記噴霧装置を用い、上記FPI−3溶液をステンレス製板材上に噴霧することにより、FPI−3を材質とした平均繊維径1.5μmの極細繊維からなる第1繊維シート(厚み30μm)を作製した。さらに実施例11の摺動部材を得るのと同じ方法により、第2繊維シートとしてPPSの極細繊維シート(平均繊維径1μm、平均目付量20g/m2、厚み30μm)も作製した。
上記摺動部材を長さ20mm、幅250mm、厚み60μmの大きさの摺動シートとして実施例1の摺動部材(摺動シート)と同じように押圧部材に固定した。この摺動シートに対し、反応性の置換基としてメタクリロイル基を含む反応性シロキサンの潤滑剤であるメタクリル変性シロキサン(商品名:「X−22−164C」、信越化学工業株式会社製)を1.5g含浸させ、露点−20℃以下のドライエアーを送風しながら、180℃、12時間の条件で加熱焼成することによりシロキサン改質を行ない、実施例12に係る摺動部材のシロキサン改質を行なった。このシロキサン改質では、反応性シロキサンのメタクリロイル基と、第1繊維シートのアミノ基および第2繊維シートのスルフィド基とが反応する。
(摺動部材の作製)
溶融温度を320℃とする以外は、実施例11と同じ方法を用いて平均繊維径10μmの極細繊維を得た。このPPSの極細繊維をニードルパンチ法によってシート状とし、次いでカレンダー加工を施すことにより、平均目付量30g/m2、厚み50μmの第1繊維シートからなる実施例13の摺動部材を作製した。
上記摺動部材を2枚重ねとする以外は、実施例11と同じ方法を用いて実施例13に係る摺動部材(摺動シート)のシロキサン改質を行なった。
比較例1の摺動部材は、定着装置「magicolor(登録商標)5440DL」に標準で装備されている摺動部材をそのまま用いた。すなわち比較例1の摺動部材は、ガラスクロスにフッ素樹脂を含浸し、焼結してなる所謂PTFE系の耐熱性シートである。
比較例2の摺動部材は、上記所謂PTFE系の耐熱性シートに非反応性のシリコンオイル(商品名:「KF−96−300cs」、信越化学工業株式会社製)からなる潤滑剤を含浸させたものである。
比較例3の摺動部材は、第1繊維シートを構成する極細繊維の平均繊維径を5.8μmに変更し、その他の構成を実施例3の摺動部材と同じとして作製された。比較例3の摺動部材は、第1繊維シートを構成する極細繊維の平均繊維径が5.8μmであるので、その厚みが200μmとなった。
比較例4の摺動部材は、第1繊維シートを構成する極細繊維の平均繊維径を0.3μmに変更し、その他の構成を実施例1の摺動部材と同じとして作製された。比較例4の摺動部材は、実施例1の摺動部材と同じように押圧部材に固定されるとともに、上記メタクリル変性シロキサンによりシロキサン改質されている。
摺動部材の性能評価では、ローラーの温度を200℃とし、定着装置のみを外部モータによって250mm/secの速度で10秒駆動し2秒停止する間欠的な動作を1000時間にわたって続けた。すなわち、記録シートに対する定着動作を実行することなく、1000時間にわたって定着装置を間欠駆動させることにより、無端ベルトと押圧部材との間で摺動している摺動部材の性能変化を評価した。性能評価の方法は、駆動開始後すぐ(初期)の外部モータのトルク(N・m)と、駆動時間が100時間を経過するごとの外部モータのトルク(N・m)とを測定し、その変化をモニタすることによって行なった。トルクの算出は、定着装置駆動用ギアと外部モータ間にトルク変換機を配設し、アンプおよびオシロスコープを備えたトルク測定専用治具によって上記トルク変換機の電圧を測定することにより行なった。その結果を表1〜表3に示す。さらに図4、図5において、実施例1〜実施例13および比較例1〜比較例4において、駆動時間の経過とともに変化するトルクをグラフで示した。表1〜表3には、駆動開始後すぐ(初期)および1000時間経過後のトルク(N・m)の値を示した。さらに、表1〜表3には、駆動開始から1000時間経過するまでにカラープリンタに起きた事象について「不具合」の欄に記載した。実施例7では性能評価を行なうにあたり、上記無端ベルトの内周面側の表面(熱硬化性ポリイミド樹脂からなる)に対し、上記噴霧装置で上記FPI−1の前駆体溶液を噴霧することによって表面処理した無端ベルトを用いた。
温度: 200℃
駆動速度: 250mm/s
設定荷重: 250N。
Claims (16)
- ポリスルフィド系ポリマー、ポリイミド系ポリマー、ポリアミド系ポリマー、ポリアミドイミド系ポリマーまたはフッ素樹脂の第1ポリマーで構成される極細繊維からなる第1繊維シートを含み、
前記極細繊維は、ポリイミド系ポリマーまたはポリアミドイミド系ポリマーで構成される場合、その平均繊維径が0.5μm以上5μm以下であり、
前記極細繊維は、ポリスルフィド系ポリマー、ポリアミド系ポリマーまたはフッ素樹脂で構成される場合、その平均繊維径が1μm以上15μm以下である、摺動部材。 - 前記第1ポリマーは、スルフィド基、アミノ基、カルボニル基、フルオロ基およびフッ化アルキル基からなる群より選ばれる1種以上の官能基を含む、請求項1に記載の摺動部材。
- 前記摺動部材は、1または2以上の前記第1繊維シートと、1または2以上の基材シートとで形成される2層以上の多層構造を有し、
前記基材シートは、前記第1繊維シートと同じまたは異なる材質からなる、請求項1または2に記載の摺動部材。 - 前記基材シートは、非多孔質シートである、請求項3に記載の摺動部材。
- 前記基材シートは、第2繊維シートである、請求項3に記載の摺動部材。
- 前記基材シートは、ポリスルフィド系ポリマー、ポリイミド系ポリマー、ポリアミド系ポリマーおよびポリアミドイミド系ポリマーからなる群より選ばれる1種以上の第2ポリマーで構成され、
前記第2ポリマーは、スルフィド基、アミノ基、カルボニル基、フルオロ基およびフッ化アルキル基からなる群より選ばれる1種以上の官能基を含む、請求項3〜5のいずれか1項に記載の摺動部材。 - 前記摺動部材は、最上層に前記第1繊維シートが配置され、前記最上層の表面が摺動面である、請求項3〜6のいずれか1項に記載の摺動部材。
- 前記第1繊維シートは、潤滑剤が含浸されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の摺動部材。
- 前記潤滑剤は、ゲル状である、請求項8に記載の摺動部材。
- 前記潤滑剤は、反応性の置換基を有するシロキサンを含み、
前記シロキサンは、前記反応性の置換基によって前記第1繊維シートに固定化されている、請求項8または9に記載の摺動部材。 - 前記反応性の置換基は、アミノ基、エポキシ基、グリシジル基、カルボキシル基、アクリロイル基およびメタクリロイル基からなる群より選ばれる1種以上である、請求項10に記載の摺動部材。
- 定着装置に用いられる請求項1〜11のいずれか1項に記載の摺動部材であって、
前記定着装置は、
互いに接触して共に回転するローラーおよび無端ベルトと、
前記無端ベルトの内周面側に配置される押圧部材と、を備え、
前記押圧部材は、前記無端ベルトの内周面を前記ローラーへ向けて押圧し、かつ前記無端ベルトを前記ローラーとで挟み、
前記摺動部材は、前記無端ベルトと前記押圧部材との間に配置されている、定着装置用摺動部材。 - 互いに接触して共に回転するローラーおよび無端ベルトと、
前記無端ベルトの内周面側に配置される押圧部材と、
前記無端ベルトと前記押圧部材との間に配置されている請求項1〜11のいずれか1項に記載の摺動部材と、を備え、
前記押圧部材は、前記無端ベルトの内周面を前記ローラーへ向けて押圧し、かつ前記無端ベルトを前記ローラーとで挟み、
前記無端ベルトの内周面は、ポリイミド系ポリマー、ポリアミドイミド系ポリマーおよびポリエーテルエーテルケトン系ポリマーからなる群より選ばれる1種以上の樹脂で構成される、定着装置。 - 前記樹脂は、ポリイミド系ポリマーである、請求項13に記載の定着装置。
- 前記定着装置は、前記ローラーおよび前記無端ベルトの少なくとも一方を加熱するヒーターを備える、請求項13または14に記載の定着装置。
- 請求項13〜15のいずれか1項に記載の定着装置を備える、画像形成装置。
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