JP2018096579A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】室外ファンの故障を防止する空気調和機を提供する。【解決手段】圧縮機21と室外熱交換器23と膨張弁24と室外ファン25とを有した室外機20と、室内熱交換器13と室内ファン15とを有した室内機10とを備え、室内熱交換器13と膨張弁24とを接続する冷媒管2から成るヒートパイプ26を室外ファン25に対向する室外熱交換器23の下方に配し、暖房運転を所定期間行った後に暖房運転時と逆方向に冷媒を流通させて前記室外熱交換器を除霜する除霜運転を行う空気調和機1において、室外熱交換器23に設けられるフィン30の下端よりも室外ファン25側にヒートパイプ26を配した。【選択図】図5

Description

本発明は、暖房運転を行うとともに除霜運転を行う空気調和機に関する。
従来の空気調和機は特許文献1に開示されている。この空気調和機は室内に配される室内機と室外に配される室外機とを備えている。室外機には圧縮機、室外熱交換器及び室外ファンが配され、室外ファンは室外熱交換器に対向して配される。室内機には室内熱交換器が配される。圧縮機は冷媒を流通させて冷凍サイクルを運転する。室内熱交換器及び室外熱交換器は冷媒管にフィンが設けられ、フィン間を通過する空気と熱交換を行う。
また、室外熱交換器の下方にはヒートパイプが配されている。暖房運転時に高温の冷媒がヒートパイプを流通して室外機の底板と室外熱交換器の下端の着霜を低減する。
また、暖房運転時に室外熱交換器の着霜を取り除くため、所定の間隔で除霜運転が行われる。除霜運転時には冷媒が暖房運転時と反対方向に流通して室外熱交換器が冷凍サイクルの高温部となる。これにより、室外熱交換器の霜が融解し、霜の融解による除霜水はフィンを流下して室外熱交換器の下方に落下する。
特開2010−181036号公報(第4頁−第6頁、第1図)
しかしながら、上記従来の空気調和機によると、特に寒冷地において除霜運転でフィン上及び底板に残った除霜水が暖房運転の再開後に凍結し、氷が成長する。このため、氷が室外ファンと干渉し、室外ファンが故障する問題があった。
本発明は、室外ファンの故障を防止する空気調和機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、圧縮機と室外熱交換器と膨張弁と室外ファンとを有した室外機と、室内熱交換器と室内ファンとを有した室内機とを備え、前記室内熱交換器と前記膨張弁とを接続する冷媒管から成るヒートパイプを前記室外ファンに対向する前記室外熱交換器の下方に配し、暖房運転を所定期間行った後に暖房運転時と逆方向に冷媒を流通させて前記室外熱交換器を除霜する除霜運転を行う空気調和機において、
前記室外熱交換器に設けられるフィンの下端よりも前記室外ファン側に前記ヒートパイプを配したことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、前記フィンの底面が前記室外ファンから離れるに従って下方に傾斜する傾斜部を有することが好ましい。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、前記ヒートパイプと前記フィンとの間に配されるとともに前記室外ファンから離れるに従って下方に傾斜する導水部が設けられることが好ましい。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、前記除霜運転後に通常の暖房運転時よりも前記ヒートパイプが高温になる解凍期間を設けたことが好ましい。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、前記解凍期間に通常の暖房運転時よりも前記膨張弁の開度を上げることが好ましい。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、前記解凍期間において前記膨張弁の開度を通常の運転時よりも上げる前に前記室内ファンの回転数を通常の暖房運転時よりも下げるとともに前記圧縮機の回転数を通常の暖房運転時よりも上げることが好ましい。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、前記室外熱交換器の前記膨張弁側に温度センサを有し、除霜運転時に前記温度センサの検知温度の昇温速度が所定値よりも低い場合に前記解凍期間を設けることが好ましい。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、前記ヒートパイプの上方を覆って前記ヒートパイプに対する気流を遮蔽する遮蔽位置と前記遮蔽位置から退避する退避位置との間を移動する防風板を設け、暖房運転時に室外温度が所定温度よりも低い場合に前記防風板を前記遮蔽位置に配したことが好ましい。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、前記除霜運転時に前記防風板を前記退避位置に配したことが好ましい。
また本発明は、上記構成の空気調和機において、前記解凍期間に前記防風板を前記遮蔽位置に配したことが好ましい。
本発明によると、室外熱交換器に設けられるフィンの下端よりも室外ファン側に室内熱交換器と膨張弁とを接続する冷媒管から成るヒートパイプを配した。これにより、暖房運転時のヒートパイプの熱により室外ファン側へ氷が延びるのを防ぐことができる。従って、室外ファンと氷との干渉を防止して室外ファンの故障を防ぐことができる。
本発明の第1実施形態の空気調和機の冷凍サイクルを示す回路図。 本発明の第1実施形態の空気調和機の室外機の内部を示す斜視図。 本発明の第1実施形態の空気調和機の室外機を示す分解斜視図。 本発明の第1実施形態の空気調和機の室外機の底板を示す平面図。 本発明の第1実施形態の空気調和機の室外熱交換器を示す側面断面図。 本発明の第1実施形態の空気調和機の構成を示すブロック図。 本発明の第1実施形態の空気調和機の解凍期間の動作を示すフローチャート。 本発明の第2実施形態の空気調和機の除霜運転の動作を示すフローチャート。 本発明の第3実施形態の空気調和機の室外熱交換器を示す側面断面図。 本発明の第4実施形態の空気調和機の室外熱交換器を示す側面断面図。 本発明の第5実施形態の空気調和機の室外熱交換器を示す側面断面図。
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は第1実施形態の空気調和機の冷凍サイクルを示す回路図である。空気調和機1は室内に配される室内機10と室外に配される室外機20とを有している。空気調和機1は冷媒管2内に冷媒を流通させて冷凍サイクルを運転する圧縮機21が室外機20内に配される。
室外機20内には圧縮機21に接続される四方弁22、室外熱交換器23、膨張弁24、室外ファン25が設けられる。室内機10内には室内熱交換器13、室内ファン15が設けられる。室内熱交換器13及び室外熱交換器23は冷媒管2に多数のフィン30(図5参照)が固着され、フィン30間を通過する空気と熱交換を行う。
圧縮機21には四方弁22を介して室外熱交換器23及び室内熱交換器13の一端が冷媒管2により接続される。室外熱交換器23及び室内熱交換器13の他端は膨張弁24を介して冷媒管2により接続される。また、膨張弁24と室内熱交換器13との間の冷媒管2によって室外熱交換器23の下方に配されるヒートパイプ26が形成される。
膨張弁24と室内熱交換器13とを接続する冷媒管2には二方弁27が介装されている。また、四方弁21と室内熱交換器13とを接続する冷媒管2には三方弁28が介装されている。
また、冷媒管2には複数の温度センサ2a〜2gが設けられ、温度センサ2a〜2gは冷媒管2を流通する冷媒の温度を検知する。
具体的には、温度センサ2aは圧縮機21の吐出側に配されて圧縮機21から吐出される冷媒の吐出温度を検知する。温度センサ2bは室外熱交換器23の経路中間に配されて室外熱交換器23の温度を検知する。より具体的には、温度センサ2bは室外熱交換器23の経路を構成する冷媒管2の入口と出口との中間位置に配されて冷媒管温度(冷媒温度)を検知する。温度センサ2cは室外熱交換器23の膨張弁24側に配されている。温度センサ2cは冷房運転時に室外熱交換器23から流出する冷媒の温度を検知し、暖房運転時に室外熱交換器23へ流入する冷媒の温度を検知する。
温度センサ2dは室外熱交換器23と二方弁27との間に配され二方弁27を流通する冷媒の温度を検知する。温度センサ2gは圧縮機21の吸込み側に配されて圧縮機21に吸い込まれる冷媒の吸込温度(サクション温度)を検知する。
温度センサ2eは室内熱交換器13の膨張弁24側に配されている。温度センサ2eは冷房運転時に室内熱交換器13へ流入する冷媒の温度を検知し、暖房運転時に室外熱交換器13から流出する冷媒の温度を検知する。温度センサ2fは室内熱交換器13の経路中間に配されて室内熱交換器13の温度を検知する。より具体的には、温度センサ2fは室内熱交換器13の経路を構成する冷媒管2の入口と出口との中間位置に配されて冷媒管温度(冷媒温度)を検知する。
室外ファン25は室外熱交換器23に対向配置される。室外ファン25の駆動によって室外の空気が室外熱交換器23に供給され、室外熱交換器23と室外の空気との熱交換が促進される。室外熱交換器23と熱交換した空気は室外ファン25に面して室外機20に開口する排気口(不図示)を介して外部に排気される。
室内ファン15及び室内熱交換器13は室内機10に設けた送風通路(不図示)内に配される。室内ファン15の駆動によって室内の空気が送風通路に流入して室内熱交換器13に供給され、送風通路を流通する空気と室内熱交換器13とが熱交換される。室内熱交換器13と熱交換した空気は室内機10に開口する吹出口(不図示)を介して室内に送出される。
図2は空気調和機1の室外機20の内部を示す斜視図であり、図3は室外機20の要部の分解斜視図である。また、図4は室外機20の底板29を示す平面図である。室外機20は前後方向(X1−X2方向)に短く左右方向に長い平面視略矩形の底板29上の左右方向の一端に圧縮機21が取り付けられる。室外熱交換器23は平面視略L字状に形成され、室外機20の圧縮機21と反対側の側部と後部とにわたって立設される。また、室外熱交換器23の下方にはヒートパイプ26が配される。底板29の室外熱交換器23の下方には排水孔29aが複数設けられる。
室外ファン25は軸方向を前後方向に配し、室外熱交換器23に対峙して設置される。室外ファン25の駆動により室外の空気が主として矢印B(図5参照)に示すように室外機20の後方から前方に流通して室外熱交換器23と熱交換を行う。尚、一部の空気は側方から室外機20内に流入して室外熱交換器23の側部と熱交換し、前方に導かれる。
図5は室外熱交換器23の側面断面図を示している。室外熱交換器23は縦方向に所定の間隔で蛇行する冷媒管2が水平方向に2列設けられる。
室外ファン25の後方(風上側)に配した2列の冷媒管2にはそれぞれ縦方向に延びる矩形のフィン30が固着され、室外熱交換器23はフィンアンドチューブ型に構成される。フィン30は冷媒管2が延びる方向に所定の間隔(例えば、1.3mm)で近接して設けられ、フィン30間を前方(X1方向)に気流が通過する。後方(X2方向)に配された冷媒管2にはフィン30aが設けられ、前方(X1方向)に配された冷媒管2にはフィン30bが設けられる。つまり、フィン30aが風上側に設けられ、フィン30bは風下側に設けられている。
風下側に位置するフィン30bの底面は室外ファン25から離れるに従って下方に傾斜した傾斜部31を有する。これにより、除霜運転時にフィン30bを流下する除霜水は傾斜部31に沿って後方(X2方向)に導かれる。
また、フィン30の下方には左右方向に延びるヒートパイプ26が一端を屈曲して前後に並設されている。後方(X2方向)に配されるヒートパイプ26aはフィン30aの下方に配されている。前方(X1方向)に配されるヒートパイプ26bはフィン30の下端32よりも室外ファン25側に配されている。
すなわち、ヒートパイプ26bはフィン30aの水平面から成る底面の前端に一致する傾斜部31の後端よりも室外ファン25側に配されている。傾斜部31の後端がフィン30aの底面の前端よりも前方に配される場合は、ヒートパイプ26bは傾斜部31の後端よりも室外ファン25側に配される。なお、ヒートパイプ26bは傾斜部31の前端と後端の中間位置よりも前方であって、ヒートパイプ26bの少なくとも一部がフィン30bの鉛直下方の領域に重なる位置にあることが好ましい。
また、排水孔29aはヒートパイプ26の下方に配され、傾斜部31の後端の鉛直下方に排水孔29aが位置する。これにより、傾斜部31に沿って流下する除霜水が落下する位置に排水孔29aを配置することで、排水孔29aを介して除霜水を容易に排水することができる。
図6は空気調和機1の構成を示すブロック図である。制御部40は制御基板(不図示)を有し、圧縮機21、四方弁22、膨張弁24、室外ファン25、室内ファン15、温度センサ2a〜2g、受信部41、記憶部42が接続されている。
受信部41はリモコン(不図示)の操作により赤外線等を介して運転モード等の各種設定や動作指令を受信して制御部40に指示する。
制御部40は記憶部42にあらかじめ格納されている動作プログラムを読み出して実行する。具体的には、運転モードに応じて、各温度センサ2a〜2gの検知温度に基づいて圧縮機21の回転数(運転周波数)、膨張弁24の開度、室外ファン25の回転数、室内ファン15の回転数をそれぞれ制御する。
記憶部42は空気調和機1の冷房運転、暖房運転、除霜運転などの各空調運転モードを実行するための空調運転プログラムを記憶する。また、記憶部42には空気調和機1が空調運転モードのいずれかに設定されているかの情報がフラッシュEEPROMなどの不揮発性の記憶装置に記憶されている。
上記構成の空気調和機1において、暖房運転時には室内ファン15及び室外ファン25が駆動され、四方弁22が図1の実線で示すように切り替えられる。これにより、圧縮機21の駆動によって矢印Aに示す方向に冷媒が流通し、圧縮機21により圧縮された高温高圧の冷媒は室内熱交換器13で放熱しながら凝縮する。
高温の冷媒はヒートパイプ26を通った後に膨張弁24で低温低圧となり、室外熱交換器23に送られる。ヒートパイプ26によって底板29上や室外熱交換器23の下端の着霜が低減される。特に寒冷地仕様の空気調和機1では着霜量が多くなるため、室外熱交換器23の下方にヒートパイプ26が装備される。
室外熱交換器23に流入する冷媒は吸熱しながら蒸発して低温のガス冷媒となり、圧縮機21に送られる。これにより、冷媒が循環して冷凍サイクルが運転される。冷凍サイクルの高温部となる室内熱交換器13と熱交換した空気が室内ファン15により室内に送出され、室内の暖房が行われる。また、冷凍サイクルの低温部となる室外熱交換器23と熱交換した空気が室外ファン25により外部に排気される。
冷房運転時には室内ファン15及び室外ファン25が駆動され、四方弁22が図1の破線で示すように切り替えられる。これにより、圧縮機21の駆動によって矢印Aと逆方向に冷媒が流通し、室内熱交換器13が冷凍サイクルの低温部となるとともに室外熱交換器23が冷凍サイクルの高温部となる。室内熱交換器13と熱交換した空気が室内ファン15により室内に送出され、室内の冷房が行われる。また、冷凍サイクルの高温部となる室外熱交換器23と熱交換した空気が室外ファン25により外部に排気される。
また、暖房運転によって冷凍サイクルの低温部となる室外熱交換器23が着霜するため、所定の間隔毎又は温度センサ2bの検知温度が所定温度を下回った場合に除霜運転が行われる。除霜運転では室内ファン15及び室外ファン25が停止され、四方弁22が図1の破線で示すように切り替えられる。これにより、圧縮機21の駆動によって矢印Aと逆方向に冷媒が流通し、室内熱交換器13が冷凍サイクルの低温部となるとともに室外熱交換器23が冷凍サイクルの高温部となる。
室外ファン25の停止によって室外熱交換器23と室外の空気との熱交換が抑制され、室外熱交換器23を効率よく昇温することができる。また、室内ファン15の停止によって低温の空気の室内への送出を防止することができる。
室外熱交換器23の昇温によって室外熱交換器23の着霜は融解し、除霜水がフィン30を伝って流下する。気流通過方向の一端側(下流側)のフィン30bを流下する除霜水は傾斜部31に沿って後方(X2方向)に導かれてフィン30aを流下する除霜水と合流してフィン30の下端32から落下する。室外熱交換器23から落下した除霜水は排水孔29aを介して排水される。
また、除霜運転後に暖房運転を再開した時に、室外熱交換器23は冷凍サイクルの低温部となり、除霜運転時フィン30上に付着した除霜水が再び凍結する。このため、フィン30の下部に氷が成長して気流の風下側に配される室外ファン25側に延びることがある。
しかし、ヒートパイプ26bはフィン30の下端32よりも室外ファン25側に配されるため、暖房運転時のヒートパイプ26bの熱でフィン30から室外ファン25側へ氷が延びるのを防ぐことができる。従って、室外ファン25と氷との干渉を防止して室外ファン25の故障を防ぐことができる。
本実施形態は除霜運転後の暖房運転の再開時に通常の暖房運転時よりもヒートパイプ26を高温に昇温する解凍期間が設けられる。
室外の気温が低い寒冷地において除霜運転時にヒートパイプ26が凍結し、底板29に溜まった除霜水が凍結して排水孔29aが塞がれることがある。このため、除霜運転後に解凍期間を設けることにより、高温に昇温したヒートパイプ26の熱で凍結した除霜水を解凍することができる。これにより、排水孔29aから除霜水を排水して暖房運転時に室外熱交換器23の下端の着霜を低減することができる。
具体的には、解凍期間中、通常の暖房運転よりも室内ファン15の回転数を下げ、圧縮機21の回転数を上げるとともに膨張弁24の開度を上げる。これにより、過冷却状態ではなく気体と液体が混合した状態の冷媒がヒートパイプ26を流通する。この時、ヒートパイプ26は通常の暖房運転時の温度(15℃〜25℃)よりも高温(50℃〜60℃)になる。
図7は除霜運転後の空気調和機1の動作を示すフローチャートである。ステップ♯11では記憶部42に記憶されているフラグFの値を読み出し、フラグFに1が記憶されているか否かによって解凍期間の動作プログラムを立ち上げるか否かが判断される。なお、本実施形態では除霜運転終了後にフラグFに1が代入される。
フラグFが1でない場合は解凍期間を終了して通常の暖房運転が実行される。フラグFに1が記憶されている場合はステップ♯12に移行して四方弁22が切り替えられ、圧縮機21の駆動を開始して暖房運転を開始する。
なお、解凍期間中の暖房運転では、制御部40は各温度センサ2a〜2gの検知温度に基づいて圧縮機21の回転数(運転周波数)、膨張弁24の開度、室外ファン25の回転数、室内ファン15の回転数をそれぞれ制御して運転する。
ステップ♯13では温度センサ2fの検知温度Tfが所定の温度Tm℃以上になるまで待機する。検知温度TfがTm℃になると、室内熱交換器13の凝縮温度がTm℃以上に上昇しており、ステップ♯14に移行する。
ステップ♯14では室内ファン15の回転数を通常の暖房運転時よりも下げてステップ♯15に移行する。ステップ♯15では圧縮機21の回転数を通常の暖房運転時よりも上げてステップ♯16に移行する。
ステップ♯16では温度センサ2fの検知温度Tfが許容温度Tn以上になるまで待機する。検知温度Tfが許容温度Tn以上になると、ステップ♯17に移行して膨張弁24の開度を通常の暖房運転時よりも上げる。
このとき、所定の第1時間(本実施形態では5分間)を計測するタイマーがスタートする。なお、第1時間は、ヒートパイプ26が昇温してヒートパイプ26の近傍で凍結した除霜水を解凍するのに十分な時間に設定される。
これにより、冷媒管2を流通する冷媒の流量が増加して気体と液体が混合した状態の冷媒がヒートパイプ26を流通する。このとき、ヒートパイプ26の温度が上昇し、底板29上で凍結する除霜水を解凍して排水孔29aから排水することができる。
ステップ♯18では第1時間が経過したか否かが判断され、第1時間を経過している場合はステップ♯19に移行する。
ステップ♯19では膨張弁24の開度を通常の暖房運転時まで下げるとともに圧縮機21、室内ファン15も通常の暖房運転時の動作に戻してステップ♯20に移行する。
ステップ♯20ではフラグFに0を代入して解凍期間の動作プログラムを終了して通常の暖房運転が開始される。これにより、次回、除霜運転が終了するまで解凍期間の動作プログラムは実行されない。
本実施形態によると、室外熱交換器23に設けられるフィン30の下端32よりも室外ファン25側にヒートパイプ26bを配した。これにより、暖房運転時のヒートパイプ26bの熱により、フィン30の底面から室外ファン25側へ氷が延びるのを防ぐことができる。従って、室外ファン25と氷との干渉を防止して室外ファン25の故障を防ぐことができる。
また、フィン30bの底面が室外ファン25から離れるに従って下方に傾斜する傾斜部31を有する。これにより、除霜運転時にフィン30bを流下する除霜水は傾斜部31に沿って後方に導かれる。従って、フィン30bの底面から室外ファン25側へ氷が延びるのをより低減することができる。
また、除霜運転後に通常の暖房運転時よりもヒートパイプ26が高温になる解凍期間を設けた。これにより、除霜運転時に底板29に溜まった除霜水が凍結して排水孔29aが塞がれた場合にヒートパイプ26の熱で凍結した除霜水を解凍して排水孔29aから排水することができる。
また、解凍期間に通常の暖房運転時よりも膨張弁24の開度を上げることにより、過冷却状態ではなく気体と液体が混合した状態の冷媒をヒートパイプ26に流通させてヒートパイプ26を通常の暖房運転時の温度よりも容易に高温にすることができる。
また、解凍期間において室内ファン15の回転数を通常の暖房運転時よりも下げるとともに圧縮機21の回転数を通常の暖房運転時よりも上げることにより、ヒートパイプ26をより高温にすることができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態は除霜運転時の室外熱交換器23の昇温速度に基づいて解凍期間を行うか否かを判定する。その他の部分は第1実施形態と同様である。
図8は本実施形態の空気調和機1の除霜運転時の動作を示すフローチャートである。除霜運転の動作プログラムが立ち上がると、ステップ♯31で四方弁22が切り替えられ、圧縮機21の駆動を開始する。このとき、所定の第2時間(本実施形態では5分間)を計測するタイマーがスタートする。
除霜運転では、室外ファン25及び室内ファン15の駆動を停止した状態で制御部40は各温度センサ2a〜2gの検知温度に基づいて圧縮機21の回転数、膨張弁24の開度をそれぞれ制御して運転する。
ステップ♯32では温度センサ2cの検知温度Tcの昇温速度Vcが所定値Sより大きいか否かが判断される。昇温速度Vcが所定値Sより小さい場合は、底板29上に溜まった除霜水が凍結して室外熱交換器23の昇温速度が遅いと考えられる。このため、解凍期間のプログラムを立ち上げる必要があると判断してステップ♯33でフラグFに1が代入され、ステップ#35に移行する。
昇温速度Vcが所定値Sより大きい場合は解凍期間のプログラムを立ち上げる必要が無いと判断される。このため、ステップ#34に移行してフラグFに0が代入され、ステップ#35に移行する。
ステップ♯35では所定の第2時間が経過するまで待機し、第2時間が経過するとステップ♯36に移行する。なお、第2時間は室外熱交換器23の着霜を融解するのに十分な時間が設定される。ステップ♯36では圧縮機21を停止して除霜運転を終了する。
なお、ステップ♯35において、温度センサ2cの検知温度Tcが所定温度Toを超えるまで待機してもよい。温度センサ2cが所定温度Toを検知するとステップ♯36に移行する。所定温度Toは室外熱交換器23の着霜を融解するのに十分な温度が設定される。
これにより、フラグFが1の場合は除霜運転終了後の暖房運転の再開時に解凍期間が行われる。また、フラグFが0の場合は除霜運転終了後に解凍期間が行われず、通常の暖房運転が開始される。
本実施形態によると、室外熱交換器23の膨張弁24側に温度センサ20cを有し、除霜運転時に温度センサ20cの検知温度Tcの昇温速度Vcが所定値Sよりも低い場合に解凍期間を設ける。これにより、底板29で除霜水が凍結していない場合に解凍期間を省き、除霜運転終了後に迅速に通常の暖房運転を実行することができる。
<第3実施形態>
図9は第3実施形態に係る空気調和機1の室外熱交換器23の側面断面図を示している。なお、第1実施形態と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。第1実施形態に対して第3実施形態ではフィン30bの底面に傾斜部31が形成されず、フィン30bの底面とフィン30aの底面とが同一の水平面上に形成されている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
前方のヒートパイプ26bはフィン30の下端32よりも前方に配される。これにより、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、第1実施形態と同様に解凍期間を設けてもよく、第2実施形態と同様に解凍期間を行うか否かを判別してもよい。
<第4実施形態>
図10は第4実施形態に係る空気調和機1の室外熱交換器23の側面断面図である。なお、第1実施形態と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。第1実施形態に対して第3実施形態では導水部50が設けられている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
導水部50は板状に形成され、ヒートパイプ26bとフィン30bとの間に配される。また、導水部50は室外ファン25から離れるに従って下方に傾斜している。
除霜運転時にフィン30bから滴下する除霜水は導水部50に沿ってヒートパイプ26bよりも後方(X2方向)の排水孔29aに導かれる。これにより、除霜水を排水孔29aから確実に排水し、底板29上の除霜水の貯水による凍結を防止することができる。
なお、ヒートパイプ26aとフィン30aとの間に配され、室外ファン25に近づくに従って下方に傾斜する導水部を設けてもよい。これにより、フィン30aから滴下する除霜水をヒートパイプ26aよりも前方(X1方向)の排水孔29aに導くことができる。
<第5実施形態>
図11は第5実施形態に係る空気調和機1の室外熱交換器23の側面断面図である。なお、第1実施形態と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。第1実施形態に対して第5実施形態では防風板51が設けられている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
防風板51は前端が底板29に枢支されており、モータ(不図示)の駆動により前後に回動する。これにより、防風板51はヒートパイプ26bの上方を覆う遮蔽位置(図中、実線で示す)と遮蔽位置から退避する退避位置(図中、一点鎖線で示す)との間を移動する。遮蔽位置の防風板51によりヒートパイプ26bに対する気流が遮蔽される。
暖房運転時に室外温度が所定温度よりも低い場合に、防風板51が遮蔽位置に配される。これにより、ヒートパイプ26bが室外ファン25により発生した気流により冷却されるのを防止し、底板29上や室外熱交換器23の下端の着霜を低減することができる。
また、解凍期間で防風板51を遮蔽位置に配することにより、気流を遮蔽してヒートパイプ26bをより昇温することができる。
また、除霜運転時に防風板51が退避位置に配される。これにより、除霜によって室外熱交換器23より滴下する除霜水が防風板51を伝わり室外ファン25側へ導かれるのを防ぐことができる。
なお、本発明の範囲は第1〜第5実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。また、第1〜第5実施形態のうちいくつか或いは全てを組み合わせてもよい。
例えば、上記実施形態では、フィン30は風上側のフィン30aと風下側のフィン30bとから構成されているが、フィン30aとフィン30bとを一枚のフィンで構成してもよい。この場合、傾斜部31の後端よりも前方にヒートパイプ26bが位置し、ヒートパイプ26aは傾斜部31の後端よりも後方に位置することが好ましい。
本発明によると、暖房運転及び除霜運転を行う空気調和機に利用することができる。
1 空気調和機
2 冷媒管
2a〜2g 温度センサ
10 室内機
13 室内熱交換器
15 室内ファン
20 室外機
21 圧縮機
22 四方弁
23 室外熱交換器
24 膨張弁
25 室外ファン
26 ヒートパイプ
27 二方弁
28 三方弁
29 底板
29a 排水孔
30 フィン
31 傾斜部
32 下端
40 制御部
41 受信部
42 記憶部
50 導水部
51 防風板

Claims (7)

  1. 圧縮機と室外熱交換器と膨張弁と室外ファンとを有した室外機と、室内熱交換器と室内ファンとを有した室内機とを備え、前記室内熱交換器と前記膨張弁とを接続する冷媒管から成るヒートパイプを前記室外ファンに対向する前記室外熱交換器の下方に配し、暖房運転を所定期間行った後に暖房運転時と逆方向に冷媒を流通させて前記室外熱交換器を除霜する除霜運転を行う空気調和機において、
    前記室外熱交換器に設けられるフィンの下端よりも前記室外ファン側に前記ヒートパイプを配したことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記フィンの底面が前記室外ファンから離れるに従って下方に傾斜する傾斜部を有することを特徴とする空気調和機。
  3. 前記ヒートパイプと前記フィンとの間に配されるとともに前記室外ファンから離れるに従って下方に傾斜する導水部が設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記除霜運転後に通常の暖房運転時よりも前記ヒートパイプを高温にした解凍期間を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の空気調和機。
  5. 前記解凍期間に通常の暖房運転時よりも前記膨張弁の開度を上げることを特徴とする請求項4に記載の空気調和機。
  6. 前記室外熱交換器の前記膨張弁側に温度センサを有し、除霜運転時に前記温度センサの検知温度の昇温速度が所定値よりも低い場合に前記解凍期間を設けることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の空気調和機。
  7. 前記ヒートパイプの上方を覆って前記ヒートパイプに対する気流を遮蔽する遮蔽位置と前記遮蔽位置から退避する退避位置との間を移動する防風板を設け、暖房運転時に室外温度が所定温度よりも低い場合に前記防風板を前記遮蔽位置に配したことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の空気調和機。
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CN111271820A (zh) * 2020-03-04 2020-06-12 南京天加环境科技有限公司 一种风冷空调机组四通阀失效的判断方法
JP6956297B1 (ja) * 2021-08-03 2021-11-02 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 空気調和機及び熱交換器

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