JP2018096325A - 圧縮機ディフューザ及びガスタービン - Google Patents

圧縮機ディフューザ及びガスタービン Download PDF

Info

Publication number
JP2018096325A
JP2018096325A JP2016243504A JP2016243504A JP2018096325A JP 2018096325 A JP2018096325 A JP 2018096325A JP 2016243504 A JP2016243504 A JP 2016243504A JP 2016243504 A JP2016243504 A JP 2016243504A JP 2018096325 A JP2018096325 A JP 2018096325A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diffuser
compressor
wall
compressed air
combustor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016243504A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6870979B2 (ja
Inventor
山本 裕之
Hiroyuki Yamamoto
裕之 山本
青山 邦明
Kuniaki Aoyama
邦明 青山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2016243504A priority Critical patent/JP6870979B2/ja
Publication of JP2018096325A publication Critical patent/JP2018096325A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6870979B2 publication Critical patent/JP6870979B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

【課題】圧縮機から燃焼器の燃焼筒に供給される圧縮空気の圧力損失を低減することのできる圧縮機ディフューザを提供する。【解決手段】圧縮機ディフューザは、圧縮機の出口と燃焼器の燃焼筒との間に配置され、圧縮空気の少なくとも一部を燃焼器へと流入させるように構成されたディフューザ外壁と、ディフューザ外壁の内側に配置され、ディフューザ外壁との間に区画される拡大流路の断面積の拡大を制限するディフューザ内壁と、ディフューザ内壁の外表面に開口し、拡大流路とディフューザ内壁の内部に区画された内部流路とを連通する、少なくとも1つの埋め込み型ダクトと、を備え、ディフューザ外壁は、圧縮機側に回転軸を中心とする扇形状の開口を有し、埋め込み型ダクトの開口の幅及び深さは、圧縮機側から燃焼筒側に向けて徐々に大きくなっている。【選択図】 図2

Description

本開示は、圧縮機ディフューザ及びガスタービンに関する。
一般的なガスタービンは、圧縮空気を生成する圧縮機と、圧縮機で生成された圧縮空気を用いて燃焼ガスを生成する燃焼器と、燃焼器で生成された燃焼ガスによって回転駆動するタービンと、を備えている。また、上記ガスタービンにあっては、圧縮機により圧縮された圧縮空気を、回転軸の周りに形成された車室を介し、燃焼器において回転軸の周りに複数配置された各燃焼筒に供給している。また、圧縮機の出口側には、一般に、圧縮空気の動圧を静圧に変換するためのディフューザ(圧縮機ディフューザ)が設けられている。このディフューザは、車室側に向かって流路断面積が徐々に拡大するように形成され、車室に流れ込む圧縮空気の動圧を静圧に変換している(例えば、特許文献1参照)。
特許文献2には、ターボファンガスタービンエンジンのバイパス流路にNACAダクトを採用した例が開示されている。NACAダクトは、バイパス流路を流れるファンエアの一部を、エンジンケースの冷却空気として第1高圧室に向かわせる。なお、NACAは、アメリカ航空諮問委員会の略である。
特開2014−185539号公報 米国特許第9,045,998号明細書
特許文献1に示されるようなガスタービンにあっては、圧縮機で生成された圧縮空気がディフューザから回転軸に沿ってタービン側に向けて車室に流れ込むが、その後に車室内で圧縮機側に向けて反転し、さらに燃焼器入口で反転して燃焼筒内に供給される。このように、圧縮空気は、車室内で反転しながら燃焼筒に供給され、反転する度に圧力損失が増大する。また、特許文献1に示されるようなガスタービンにあっては、圧縮機で生成された圧縮空気が車室内で急拡大されるため圧力損失が増大する。このため、主にタービンを回転駆動する効率や圧縮空気による冷却の効率が低下し、ひいてはガスタービン全体の効率を低下させることになる。
一方、特許文献2には、高圧圧縮機から吐出された高温高圧の空気を如何にして燃焼器に導くかという点について具体的な記載はない。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、圧縮機から燃焼器の燃焼筒に供給される圧縮空気の圧力損失を低減することのできる圧縮機ディフューザ及びガスタービンを提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る圧縮機ディフューザは、
回転軸の回転を利用して圧縮空気を生成可能な圧縮機と、前記回転軸の周りに配置され、前記圧縮空気を利用して燃焼ガスを生成可能な複数の燃焼器の各々との間に配置される圧縮機ディフューザにおいて、
前記圧縮機の出口と前記燃焼器の燃焼筒との間に配置され、前記圧縮空気の少なくとも一部を前記燃焼器へと流入させるように構成されたディフューザ外壁と、
前記ディフューザ外壁の内側に配置され、前記ディフューザ外壁との間に区画される拡大流路の断面積の拡大を制限するディフューザ内壁と、
前記ディフューザ内壁の外表面に開口し、前記拡大流路と前記ディフューザ内壁の内部に区画された内部流路とを連通する、少なくとも1つの埋め込み型ダクトと、
を備え、
前記ディフューザ外壁は、前記圧縮機側に前記回転軸を中心とする扇形状の開口を有し、
前記埋め込み型ダクトの開口の幅及び深さは、前記圧縮機側から前記燃焼筒側に向けて徐々に大きくなっている。
上記(1)の構成によれば、扇形状の開口からディフューザ外壁とディフューザ内壁との間に区画された拡大流路に流入させた圧縮空気が燃焼器の燃焼筒に供給される。この際、ディフューザ内壁によって、拡大流路の流路面積の変化が抑制されているので、拡大流路における圧縮空気の流れの圧力損失を低減することができる。
また、拡大流路に流入させた圧縮空気の一部が埋め込み型ダクトを通り、ディフューザ内壁の内部に区画された内部流路に供給され、それから燃焼器に供給される。埋め込み型ダクトの開口の幅及び深さは、圧縮機側から燃焼筒側に向けて徐々に大きくなっているので、埋め込み型ダクトを通じて拡大流路の圧縮空気の一部を抽気しても拡大流路における圧縮空気の流れが乱れることが防止される。
更に、埋め込み型ダクトの開口の幅及び深さは、圧縮機側から燃焼筒側に向けて徐々に大きくなっているので、内部流路に対し圧縮空気を円滑に供給することができる。
これらの結果、圧縮機から燃焼器の燃焼筒に供給される圧縮空気の圧力損失を低減することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記埋め込み型ダクトの開口の後縁は、厚さ方向中央部が前記圧縮機に向かって突出する凸形状を有する。
上記(2)の構成によれば、埋め込み型ダクトの開口の後縁は、厚さ方向中央部が圧縮機に向かって突出する凸形状を有するので、拡大流路における圧縮空気の流れに乱れが発生することが抑制されるとともに、拡大流路に流入させた圧縮空気の一部が内部流路に円滑に供給される。この結果、圧縮機から燃焼筒に供給される圧縮空気の圧力損失をさらに低減することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、
前記少なくとも1つの埋め込み型ダクトは、前記ディフューザ内壁の外周にて周方向に設置された複数の埋め込み型ダクトを含む。
上記(3)の構成によれば、埋め込み型ダクトは、ディフューザ内壁の外周にて周方向に複数設置されるので、拡大流路に流入させた圧縮空気の一部が複数の埋め込み型ダクトから内部流路に供給される。これにより、ダクト下流において、拡大流路の流量の偏在度合いが小さくなるので、燃焼器メインノズルに対する供給空気の流量差が小さくなる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)の構成において、
複数の前記埋め込み型ダクトは、前記ディフューザ内壁の外周にて周方向に等分する位置に設置される。
上記(4)の構成によれば、埋め込み型ダクトは、ディフューザ内壁の外周にて周方向に等分する位置に設置されるので、拡大流路に流入させた圧縮空気の一部が複数の埋め込み型ダクトから均等に内部流路に供給される。これにより、ダクト下流において、拡大流路の流量の偏在度合いが小さくなるので、燃焼器メインノズルに対する供給空気の流量差が小さくなる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)から(4)の何れか一つの構成において、
前記ディフューザ内壁は、横断面視にて円形状の輪郭を有する。
上記(5)の構成によれば、ディフューザ内壁は、横断面視にて円形状の輪郭を有するので、簡単な構成にて、拡大流路の流路面積の変化を抑制することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)から(4)の何れか一つの構成において、
前記ディフューザ内壁は、横断面視にて楕円形状の輪郭を有する。
上記(6)の構成によれば、ディフューザ内壁は、横断面視にて楕円形状の輪郭を有するので、ディフューザ外壁が圧縮機側に扇形状の開口を有していても、拡大流路の流路面積の変化を的確に抑制することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)から(4)の何れか一つの構成において、
前記ディフューザ内壁は、前記圧縮機側において前記扇形状の開口の中央で前記回転軸を中心とする円弧からなる線状に形成され、前記燃焼器側において前記ディフューザ外壁の開口よりも小さい円形状に形成される。
上記(7)の構成によれば、ディフューザ内壁は、圧縮機側において扇形状の開口の中央で回転軸を中心とする円弧からなる線状に形成され、燃焼器側においてディフューザ外壁の開口よりも小さい円形状に形成されるので、ディフューザ外壁が圧縮機側に扇形状の開口を有していても、拡大流路の流路面積の変化を的確に抑制することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)から(7)の何れか一つの構成において、
前記ディフューザ内壁の内側にて前記埋め込み型ダクトに接続され、前記ディフューザ内壁との間に前記圧縮機側から前記燃焼器側に向かって徐々に断面積が拡大する延伸流路を区画する延伸ディフューザを更に備える。
上記(8)の構成によれば、ディフューザ内壁の内側にて埋め込み型ダクトに接続され、ディフューザ内壁との間に圧縮機側から燃焼器側に向かって徐々に断面積が拡大する延伸流路を区画する延伸ディフューザをさらに備えるので、埋め込み型ダクトから内部流路に供給された圧縮空気の流れの急拡大が抑制され、圧力損失を抑制することができる。
(9)幾つかの実施形態に係るガスタービンは、
回転軸の回転を利用して圧縮空気を生成可能な圧縮機と、
前記回転軸の周りに配置され、前記圧縮空気を利用して燃焼ガスを生成可能な複数の燃焼器と、
前記燃焼ガスを利用して前記回転軸を回転させるタービンと、
上記(1)から(8)の何れか一つに記載の圧縮機ディフューザと、
を備える。
上記(9)の構成によれば、圧縮機から燃焼器の燃焼筒に供給される圧縮空気の圧力損失を低減することができるので、ガスタービンの効率を向上させることができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、圧縮機から燃焼器の燃焼筒に供給される圧縮空気の圧力損失を低減することができる。
本発明の一実施形態に係るガスタービンの構成を概略的に示す構成図である。 本発明の一実施形態に係る圧縮機ディフューザを示すガスタービンの燃焼器周辺の拡大断面図である。 一実施形態に係る圧縮機ディフューザの構成を概略的に示す構成図であり、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。 一実施形態に係る圧縮機ディフューザの構成を概略的に示す構成図であり、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。 一実施形態に係る圧縮機ディフューザの構成を概略的に示す構成図であり、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。 埋め込み型ダクトの構成を概略的に示す構成図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は縦断面図である。 ディフューザ内壁に配置される埋め込み型ダクトの位置を説明するための模式図である。 一実施形態に係る圧縮機ディフューザの構成を概略的に示す構成図であり、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。 一実施形態に係る埋め込み型ダクト及び延伸ディフューザの構成を概略的に示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態に係るガスタービン10の構成を概略的に示す構成図である。図2は、本発明の一実施形態に係る圧縮機ディフューザ5を示すガスタービン10の燃焼器2周辺の拡大断面図である。
図1に示すように、幾つかの実施形態に係るガスタービン10は、圧縮機1、複数の燃焼器2及びタービン3を備えている。このガスタービン10は、圧縮機1及びタービン3を貫通して配置された、回転軸であるタービン軸4を備え、複数の燃焼器2はタービン軸4の周りに配置されている。圧縮機1、燃焼器2及びタービン3は、タービン軸4の軸線Cに沿って、空気の流れ方向にて上流から下流に向けて順次設置されている。
尚、以下の説明において、タービン軸4の軸線Cの軸線方向をタービン軸方向、タービン軸4の軸線Cを中心とする周方向をタービン周方向、タービン軸4の軸線Cに直交する方向をタービン径方向という。
圧縮機1は、タービン軸4の回転を利用して圧縮空気を生成可能である。圧縮機1は、圧縮機ケーシング12、複数の圧縮機静翼13及び複数の圧縮機動翼14を有する。圧縮機ケーシング12は、円筒形状に形成され、その内部をタービン軸4が貫通するとともに、その内部に圧縮機静翼13及び圧縮機動翼14を収容する円筒形状の空間を有している。また、圧縮機ケーシング12は、その空気流れ方向上流に空気取入口11を有し、その空気流れ方向下流に出口16(図2参照)を有している。空気取入口11は、空気流れ方向上流から圧縮機ケーシング12の内部に空気を取り入れ可能である。出口16は、タービン軸4を中心とする円環形状に形成され、圧縮機1で生成された圧縮空気を吐出可能である。
圧縮機静翼13は、タービン軸4の軸線Cを中心としてタービン軸方向及びタービン周方向に整列した状態で、圧縮機ケーシング12の内周に固定されている。圧縮機動翼14は、タービン軸方向において圧縮機静翼13と交互に位置するように、タービン軸4の軸線Cを中心としてタービン軸方向及びタービン周方向に整列した状態で、タービン軸4の外周に固定されている。
複数の燃焼器2の各々は、圧縮機1で生成された圧縮空気を利用して燃焼ガスを生成可能である。燃焼器2には、圧縮機1で生成された圧縮空気とともに燃料を供給可能であり、燃料が燃焼することで燃焼ガスが生成される。
複数の燃焼器2は、燃焼器ケーシング23内に配置されている。より詳しくは、燃焼器ケーシング23は、円筒形状に形成され、その内部をタービン軸4が貫通するとともに、その内部に複数の燃焼器2を収容する円筒形状の空間(以下「車室R」という)を有している。
複数の燃焼器2は、タービン周方向に配置されている。複数の燃焼器2は、例えば、16個の燃焼器2で構成され、タービン周方向にて等間隔に配置されている。
図2に示すように、複数の燃焼器2の各々は、燃焼筒21及び尾筒22を有する。
燃焼筒21には、圧縮機1で生成された圧縮空気とともに燃料を供給可能であり、燃料が燃焼することで燃焼ガスが生成される。
燃焼筒21は、円筒形状に形成され、燃焼筒21の軸線がタービン軸方向に沿って配置されている。燃焼筒21の一端開口が給気口24とされ、当該給気口24が圧縮機1の出口16に向けて配置されている。
燃焼筒21の内部に内筒21Cが配置されている。内筒21Cは、燃焼筒21よりも小径な円筒形状に形成され、内筒21Cの軸線が燃焼筒21の軸線に一致するように配置されている。内筒21Cの一端開口が給気口25とされ、当該給気口25が燃焼筒21の軸線方向において燃焼筒21の給気口24と一致するように配置される。これにより、内筒21Cの内側と外側とに流路が区画される。
燃焼筒21の内部であって、内筒21Cの出口部にパイロット燃焼バーナ21Aが設置されている。パイロット燃焼バーナ21Aは、燃焼筒21の軸線上に設置され、内筒21Cの内側に区画された流路から圧縮空気が供給される。
パイロット燃焼バーナ21Aは、燃焼筒21に支持されたパイロットコーン21Aaと、パイロットコーン21Aaの内部に設置されたパイロットノズル21Abとから構成されている。パイロットノズル21Abには図示しないパイロット燃料ラインが接続され、パイロット燃料ラインからパイロットノズル21Abに燃料が供給される。
燃焼筒21の内部には、パイロット燃焼バーナ21Aを取り囲むように複数のメイン燃焼バーナ21Bが設置されている。メイン燃焼バーナ21Bは、内筒21Cの外側に配置され、内筒21Cの外側に区画された流路から圧縮空気が供給される。
各メイン燃焼バーナ21Bは、メインノズル21Baと、メインノズル21Baの外周部に設けられる旋回翼(スワラーベーン)21Bbとから構成されている。各メインノズル21Baには図示しないメイン燃料ラインが接続され、メイン燃料ラインから各メインノズル21Baに燃料が供給される。
尾筒22は、燃焼筒21で生成された燃焼ガスを燃焼筒21からタービン3に導出可能である。
上述した燃焼器2では、高温・高圧の圧縮空気が給気口24から燃焼筒21の内部に流れ込むと、圧縮空気がメイン燃焼バーナ21Bから噴射された燃料と混合され、予混合気の旋回流を生成する。
また、高温・高圧の圧縮空気が給気口25から内筒21Cの内部に流れ込むと、圧縮空気がパイロット燃焼バーナ21Aから噴射された燃料と混合され、図示せぬ種火により着火されて燃焼し、燃焼ガスとなって燃焼筒21内に噴出される。このとき、燃焼ガスの一部が燃焼筒21内に火炎を伴って周囲に拡散するように噴出されることで、各メイン燃焼バーナ21Bから燃焼筒21内に流れ込んだ予混合気に着火されて燃焼する。すなわち、パイロット燃焼バーナ21Aから噴射されたパイロット燃料による拡散火炎により、メイン燃焼バーナ21Bからの希薄予混合燃料の安定燃焼を行うための保炎を行うことができる。
図1に示すように、タービン3は、燃焼ガスを利用してタービン軸4の回転動力を生成可能である。タービン3は、タービンケーシング31、複数のタービン静翼32及び複数のタービン動翼33を有する。タービンケーシング31は、円筒形状に形成され、その内部をタービン軸4が貫通するとともに、その内部にタービン静翼32及びタービン動翼33を収容する円筒形状の空間を有している。また、タービンケーシング31は、その空気流れ方向下流に排気室34を有している。排気室34は、排気ディフューザ34aを有し、タービン軸4の回転動力を生成した排気ガスを排出可能である。複数のタービン静翼32は、タービン軸4の軸線Cを中心としてタービン軸方向及びタービン周方向に整列した状態で、タービンケーシング31の内周に固定されている。複数のタービン動翼33は、タービン軸方向においてタービン静翼32と交互に位置するように、タービン軸4の軸線Cを中心としてタービン軸方向及びタービン周方向に整列した状態で、タービン軸4の外周に固定されている。
タービン軸4は、圧縮機1側の端部が軸受部41に支持され、排気室34側の端部が軸受部42に支持されている。これにより、タービン軸4は、タービン軸4の軸線Cを中心として回転自在である。また、タービン軸4は、図に明示しないが、圧縮機1側の端部に発電機の駆動軸が連結されている。
上述したガスタービン10は、圧縮機1の空気取入口11から空気が取り込まれ、かかる空気が複数の圧縮機静翼13と圧縮機動翼14を通過することで圧縮される。これにより、圧縮機1を通過した空気は高温・高圧の圧縮空気となる。そして、この高温・高圧の圧縮空気は、燃焼器2に対し燃料とともに供給され、燃料が燃焼することで高温・高圧の燃焼ガスが生成される。この燃焼ガスがタービン3のタービン静翼32とタービン動翼33とを通過することでタービン軸4の回転動力が生成され、タービン軸4が回転駆動される。そして、タービン軸4に連結された発電機に回転動力を付与することで発電が行われる。一方、タービン軸4を回転駆動した後の排気ガスは、排気室34の排気ディフューザ34aを経て排気ガスとして大気に放出される。
図2に示すように、幾つかの実施形態に係るガスタービン10は、圧縮機1と複数の燃焼器2の各々との間に圧縮機ディフューザ5が配置される。圧縮機ディフューザ5は、圧縮機1で生成された圧縮空気を複数の燃焼器2の各々に流入させるように構成される。圧縮機ディフューザ5は、燃焼器2の個数と同数(複数)で構成され、複数の圧縮機ディフューザ5は、タービン周方向に配置されている。複数の圧縮機ディフューザ5は、例えば、16個の圧縮機ディフューザ5で構成され、タービン周方向にて等間隔に配置されている。
図3から図5及び図8は、それぞれ一実施形態に係る圧縮機ディフューザ5の構成を概略的に示す構成図であり、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。
図3から図5及び図8に示すように、圧縮機ディフューザ5は、ディフューザ外壁50と、ディフューザ内壁53とを含む。
図2に示すように、ディフューザ外壁50は、圧縮機1の出口16と燃焼器2の燃焼筒21との間に配置され、圧縮空気の少なくとも一部を燃焼器2へと流入させるように構成される。ディフューザ外壁50は、筒形形状に形成されている。ディフューザ外壁50の一端が圧縮機1の出口16に接続され、他端が燃焼器2の燃焼筒21、即ち給気口24の外周に接続されている。これにより、ディフューザ外壁50は、自身の内部に、圧縮機1で生成された圧縮空気を燃焼器2に導く流路を構成する。
ディフューザ外壁50は、圧縮機1側に圧縮機1の出口16に接続される開口を有する。ここで、圧縮機1の出口16はタービン軸4を中心とする円環形状に形成されているため、ディフューザ外壁50は、圧縮機1側に圧縮機1の出口16を燃焼器2の個数で分割した形状の開口、すなわち、タービン軸4を中心とする扇形状の開口(入口開口)51を有する。換言すれば、ディフューザ外壁50は、タービン軸4を中心とする二重円弧部を含む入口開口51を有する。
ディフューザ外壁50は、燃焼器2側に燃焼器2の給気口24に接続される開口を有する。ここで、燃焼器2の給気口24の外周は円形状に形成されているため、ディフューザ外壁50は、燃焼器2側に給気口24の外周と同一形状の入口開口、すなわち、燃焼器2の軸線を中心とする円形状の開口(出口開口)52を有する。
ディフューザ外壁50は、自身の内部の流路が入口開口51から出口開口52に向けて連続し、流路断面積が入口開口51から出口開口52に向けて徐々に大きくなるように形成されている。したがって、ディフューザ外壁50では、自身の内部の流路が入口開口51における扇形状から出口開口52における円形状に徐々に変化し、流路断面積が入口開口51から出口開口52に向けて徐々に拡大される。これにより、ディフューザ外壁50は、圧縮機1にて生成された圧縮空気の動圧を静圧に変換して燃焼器2に供給可能である。
ディフューザ内壁53は、ディフューザ外壁50の内側に配置され、ディフューザ外壁50との間に区画される拡大流路C1の断面積の拡大を制限する。ディフューザ内壁53の外径若しくは断面積は、圧縮機1側から燃焼器2側に向けて徐々に拡大している。ディフューザ内壁53の後端53bは内筒21C、換言すれば、給気口25の外周又は給気口24の内周に接続され、ディフューザ内壁53の内部に内部流路C2が区画される。
ディフューザ内壁53は、その断面中心がディフューザ外壁50の流路中心を通るように配置され、その先端53aが入口開口51を介して圧縮機1の出口16に臨む位置に配置されている。また、ディフューザ内壁53の後端53bは燃焼器2の給気口25の外周に接続され、ディフューザ内壁53の出口開口は、給気口25を通じてパイロット燃焼バーナ21Aと対向している。
上述した実施形態に係る圧縮機ディフューザ5によれば、圧縮機1が生成する圧縮空気の一部を複数の燃焼器2の各々に直接流入させるので、圧縮機が生成する圧縮空気を車室Rを経て燃焼器に供給する構成(図示せず)と比較して圧縮空気の反転を生じさせず、かつ圧縮空気の急拡大を抑制するため、圧縮空気の圧力損失を低減することができる。これにより、圧縮機1から燃焼器2に流入させる圧縮空気の圧力損失を低減することができる。
また、扇形状の開口51からディフューザ外壁50とディフューザ内壁53との間に区画された拡大流路C1に流入させた圧縮空気が燃焼器2の燃焼筒21に供給される。この際、ディフューザ内壁53によって、拡大流路C1の流路面積の変化が抑制されているので、拡大流路C1における圧縮空気の流れの圧力損失を低減することができる。
図3から図5及び図8に示すように、幾つかの実施形態に係る圧縮機ディフューザ5は、更に、少なくとも1つの埋め込み型ダクト7を備える。埋め込み型ダクト7は、ディフューザ内壁53の外表面に開口し、拡大流路C1とディフューザ内壁53の内部に区画された内部流路C2とを連通する。また、埋め込み型ダクト7の開口の幅W及び深さHは、圧縮機1側から燃焼筒21側に向けて徐々に大きくなっている(図6参照)。
上述した実施形態に係る圧縮機ディフューザ5によれば、拡大流路C1に流入させた圧縮空気の一部が埋め込み型ダクト7を通り、ディフューザ内壁53の内部に区画された内部流路C2に供給され、それから燃焼器2に供給される。埋め込み型ダクト7の開口の幅W及び深さHは、圧縮機1側から燃焼筒21側に向けて徐々に大きくなっているので、埋め込み型ダクト7を通じて拡大流路C1の圧縮空気の一部を抽気しても拡大流路C1における圧縮空気の流れが乱れることが防止される。
更に、埋め込み型ダクト7の開口の幅W及び深さHは、圧縮機1側から燃焼筒21側に向けて徐々に大きくなっているので、内部流路C2に対し圧縮空気を円滑に供給することができる。
これらの結果、圧縮機1から燃焼器2の燃焼筒21に供給される圧縮空気の圧力損失を低減することができる。
また、上述した実施形態に係る圧縮機ディフューザ5によれば、燃焼器2側において、ディフューザ外壁50の後端及びディフューザ内壁53Cの後端53bが、二重環状をなしており、ディフューザ内壁53Cに埋め込み型ダクト7が設けられているので、圧縮機1から供給された圧縮空気の一部を、拡大流路C1を通じて環状にして燃焼器2の給気口24に供給することができ、また、圧縮空気の流れの一部を、埋め込み型ダクト7を通じて、燃焼器2の給気口25に供給することができる。このように埋め込み型ダクト7を通じて圧縮空気の流れを分けることで、燃焼器2に対する圧縮空気の供給分布を調整することができ、燃焼器2の燃焼効率を向上させることができる。
例えば、パイロット燃焼バーナ21Aに比べ、より多くの圧縮空気を、拡大流路C1及び給気口24を通じてメイン燃焼バーナ21Bに供給することにより、燃焼器2の燃焼効率を向上させることができる。
また、上述した実施形態に係る圧縮機ディフューザ5によれば、ディフューザ内壁53の先端53aが閉塞されており、開口していないので、圧縮機1から供給された圧縮空気が低損失にて拡大流路C1に流入することができる。
幾つかの実施形態では、埋め込み型ダクト7は、いわゆるNACAダクトである。
図3に示すように、幾つかの実施形態に係るディフューザ内壁53Aは、横断面視にて円形状の輪郭を有する。ディフューザ内壁53Aは、例えば、先端53aAが丸められた、横断面が円形状の輪郭を有する円錐形状であって、圧縮機1側から燃焼器2側に向けて断面積が徐々に拡大し、その後端53bAが内筒21Cの外径と一致するように形成され、その内部に内部流路C2Aが区画されている。
上述した実施形態に係るディフューザ内壁53Aによれば、横断面視にて円形状の輪郭を有するので、簡単な構成にて、拡大流路C1の流路面積の変化を抑制することができる。
図4に示すように、幾つかの実施形態に係るディフューザ内壁53Bは、横断面視にて楕円形状の輪郭を有する。ディフューザ内壁53Bは、例えば、先端53aBが丸められた、横断面が楕円形状の輪郭を有する円錐形状であって、圧縮機1側から燃焼器2側に向けて横断面が楕円形状から円形状に徐々に変化し、その後端53bBが内筒21Cの外径と一致するように形成され、その内部に内部流路C2Bが区画されている。
上述した実施形態に係るディフューザ内壁53Bによれば、横断面視にて楕円形状の輪郭を有するので、ディフューザ外壁50が圧縮機1側に扇形状の開口51を有していても、拡大流路C1の流路面積の変化を的確に抑制することができる。
また、ディフューザ内壁53Bが横断面視にて楕円形状の輪郭を有する領域に埋め込み型ダクト7を設置することで、ディフューザ内壁53Bにおける曲率の小さい領域に埋め込み型ダクト7を設置することができる。この結果として、埋め込み型ダクト7の形状を簡単にすることができる。
図5に示すように、幾つかの実施形態に係るディフューザ内壁53Cは、圧縮機1側において扇形状の開口51の中央でタービン軸4を中心とする円弧からなる線状に形成され、燃焼器2側においてディフューザ外壁50の開口52よりも小さい円形状に形成される。
ディフューザ内壁53Cは、例えば、円弧からなる線状の先端から円形状の後端に向けて横断面が線状から円形状に徐々に変化し、その後端53bCが内筒21Cの外径と一致するように形成され、その内部に内部流路C2Cが区画されている。すなわち、ディフューザ内壁53Cは、円弧からなる線状の先端53aCが嘴状に尖っており、後端53bCに向かって徐々に円形状に変化し、ディフューザ外壁50の外形を小さくしたような形状に形成され、その内部に内部流路C2Cが区画されている。
ディフューザ内壁53Cは、例えば、図示しない支持部材によりディフューザ外壁50の内部に支持され、ディフューザ外壁50の内周面に接触せずに宙に浮いているように配置されている。従って、ディフューザ内壁53Cによって、ディフューザ外壁50の圧縮機1側の扇形状の開口51はタービン径方向にて内周側と外周側とに区画されている。
上述した実施形態に係るディフューザ内壁53Cによれば、圧縮機1側において扇形状の開口51の中央でタービン軸4を中心とする円弧からなる線状に形成され、燃焼器2側においてディフューザ外壁50の開口52よりも小さい円形状に形成されるので、ディフューザ外壁50が圧縮機1側に扇形状の開口51を有していても、拡大流路C1の流路面積の変化を的確に抑制することができる。
また、ディフューザ内壁53Cが、圧縮機1側において扇形状の開口51の中央でタービン軸4を中心とする円弧からなる線状に形成され、燃焼器2側においてディフューザ外壁50の開口よりも小さい円形状に形成されるので、ディフューザ内壁53Cにおける曲率の小さい領域に埋め込み型ダクト7を設置することができる。この結果として、埋め込み型ダクト7の形状を簡単にすることができる。
なお、図5では、ディフューザ内壁53Cの圧縮機1側の先端がディフューザ外壁50の入口開口51と面一に配置されているが、ディフューザ内壁53Cの圧縮機1側の先端は、入口開口51に比べ、圧縮機1から離れていてもよい。
図5に示すように、幾つかの実施形態に係る圧縮機ディフューザ5Cは、タービン周方向にてディフューザ内壁53Cの両外側に分割板部53cを有している。分割板部53cは、圧縮機1側から燃焼器2側に至り、タービン軸方向に沿って連続し、かつ、外側圧縮機ディフューザの内周に設置されている。これにより、拡大流路C1Cがタービン径方向にて内周側と外周側とに二分割されている。
上述した実施形態に係る圧縮機ディフューザ5Cによれば、圧縮機1側から燃焼器2側に向けて拡大流路C1Cを内周側と外周側とに二分割するので、拡大流路を分割しない場合と比較して拡大流路C1Cの拡大角度が小さくなるため圧力損失を低減することができる。
図6は、埋め込み型ダクト7の構成を概略的に示す構成図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は縦断面図である。
図6に示すように、幾つかの実施形態に係る埋め込み型ダクト7の開口71の後縁(リップ)71aは、厚さ方向中央部が圧縮機1に向かって突出する凸形状を有する。
上述した実施形態に係る埋め込み型ダクト7の開口71の後縁71aによれば、厚さ方向中央部が圧縮機1に向かって突出する凸形状を有するので、拡大流路C1における圧縮空気の流れに乱れが発生することが抑制されるとともに、拡大流路C1に流入させた圧縮空気の一部が内部流路C2に円滑に供給される。これにより、拡大流路C1から内部流路C2へと、さらに低い圧力損失にて圧縮空気を供給することができる。
図7は、ディフューザ内壁53に配置される埋め込み型ダクト7の位置を説明するための模式図である。なお、図7では、埋め込み型ダクト7の位置を黒丸で示している。埋め込み型ダクト7の数は、埋め込み型ダクト7から内部流路C2に供給する圧縮空気と各埋め込み型ダクト7の容量によって決定される。
図7(a)に示すように、幾つかの実施形態に係る埋め込み型ダクト7は、埋め込み型ダクト7が一つで十分な場合、ディフューザ内壁53の外周にて周方向に任意の位置に一つ設置される。
埋め込み型ダクト7は、例えば、タービン径方向外側に一つ設置される。
上述した実施形態に係る埋め込み型ダクト7によれば、タービン径方向外側に一つ設置されるので、燃焼器ケーシング23にメンテナンス用に開放可能な蓋(図示せず)を設置すれば、燃焼器2等を取り外さなくても、埋め込み型ダクト7にアクセスしやすくなる。
図7(b)から図7(d)に示すように、幾つかの実施形態に係る埋め込み型ダクト7は、ディフューザ内壁53の外周にて周方向に複数設置される。
埋め込み型ダクト7は、例えば、ディフューザ内壁53の外周にて周方向に2個(図7(b))、3個(図7(c))又は4個(図7(d))設置される。
上述した実施形態に係る埋め込み型ダクト7によれば、ディフューザ内壁53の外周にて周方向に複数設置されるので、拡大流路C1に流入させた圧縮空気の一部が複数の埋め込み型ダクト7から内部流路C2に供給される。これにより、拡大流路C1から内部流路C2へと、さらに低い圧力損失にて圧縮空気を供給することができる。
図7(b)から図7(d)に示すように、幾つかの実施形態に係る複数の埋め込み型ダクト7は、ディフューザ内壁53の外周にて周方向に等分する位置に設置される。
埋め込み型ダクト7は、例えば、ディフューザ内壁53の外周にて周方向に二等分する位置(図7(b))、三等分する位置(図7(c))又は四等分する位置(図7(d))に設置される。
上述した実施形態に係る埋め込み型ダクト7によれば、ディフューザ内壁の外周にて周方向に等分する位置に設置されるので、拡大流路C1に流入させた圧縮空気の一部が複数の埋め込み型ダクト7から均等に内部流路C2に供給される。これにより、拡大流路C1から内部流路C2へと、さらに低い圧力損失にて圧縮空気を供給することができる。
図9は、一実施形態に係る埋め込み型ダクト7及び延伸ディフューザ8の構成を概略的に示す斜視図である。
図8及び図9に示すように、幾つかの実施形態に係る圧縮機ディフューザ5Dは、延伸ディフューザ8を更に備える。
延伸ディフューザ8は、ディフューザ内壁53の内側にて埋め込み型ダクト7に接続され、ディフューザ内壁53との間に圧縮機1側から燃焼器2側に向かって徐々に断面積が拡大する延伸流路C3を区画する。
上述した実施形態に係る圧縮機ディフューザ5Dによれば、ディフューザ内壁53の内側にて埋め込み型ダクト7に接続され、ディフューザ内壁53との間に圧縮機1側から燃焼器2側に向かって徐々に断面積が拡大する延伸流路C3を区画する延伸ディフューザ8をさらに備えるので、埋め込み型ダクト7から内部流路C2に供給された圧縮空気の流れの急拡大が抑制され、圧力損失を抑制することができる。
上述した実施形態に係るガスタービン10によれば、圧縮機1から燃焼器2の燃焼筒21に供給される圧縮空気の圧力損失を低減することができるので、ガスタービン10の効率を向上させることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
1 圧縮機
11 空気取入口
12 圧縮機ケーシング
13 圧縮機静翼
14 圧縮機動翼
16 出口
2 燃焼器
21 燃焼筒
21A パイロット燃焼バーナ
21Aa パイロットコーン
21Ab パイロットノズル
21B メイン燃焼バーナ
21Ba メインノズル
21Bb 旋回翼
21C 内筒
22 尾筒
23 燃焼器ケーシング
24,25 給気口
3 タービン
31 タービンケーシング
32 タービン静翼
33 タービン動翼
34 排気室
34a 排気ディフューザ
4 タービン軸(回転軸)
41,42 軸受部
5,5C,5D 圧縮機ディフューザ
50 ディフューザ外壁
51 扇形状の開口(入口開口)
52 円形状の開口(出口開口)
53,53A,53B,53C ディフューザ内壁
53a,53aA,53aB,53aC 先端
53b,53bA,53bB,53bC 後端
53c 分割板部
7 埋め込み型ダクト(NACAダクト)
71 開口
71a 後縁
8 延伸ディフューザ
10 ガスタービン
C1 拡大流路
C2 内部流路
C3 延伸流路
C タービン軸の軸線
C1,C1C 拡大流路
C2,C2A,C2B,C2C 内部流路
C3 延伸流路
R 車室
W 埋め込み型ダクトの開口の幅
H 埋め込み型ダクトの開口の深さ

Claims (9)

  1. 回転軸の回転を利用して圧縮空気を生成可能な圧縮機と、前記回転軸の周りに配置され、前記圧縮空気を利用して燃焼ガスを生成可能な複数の燃焼器の各々との間に配置される圧縮機ディフューザにおいて、
    前記圧縮機の出口と前記燃焼器の燃焼筒との間に配置され、前記圧縮空気の少なくとも一部を前記燃焼器へと流入させるように構成されたディフューザ外壁と、
    前記ディフューザ外壁の内側に配置され、前記ディフューザ外壁との間に区画される拡大流路の断面積の拡大を制限するディフューザ内壁と、
    前記ディフューザ内壁の外表面に開口し、前記拡大流路と前記ディフューザ内壁の内部に区画された内部流路とを連通する、少なくとも1つの埋め込み型ダクトと、
    を備え、
    前記ディフューザ外壁は、前記圧縮機側に前記回転軸を中心とする扇形状の開口を有し、
    前記埋め込み型ダクトの開口の幅及び深さは、前記圧縮機側から前記燃焼筒側に向けて徐々に大きくなっている、
    圧縮機ディフューザ。
  2. 前記埋め込み型ダクトの開口の後縁は、厚さ方向中央部が前記圧縮機に向かって突出する凸形状を有する、請求項1に記載の圧縮機ディフューザ。
  3. 前記少なくとも1つの埋め込み型ダクトは、前記ディフューザ内壁の外周にて周方向に設置された複数の埋め込み型ダクトを含む、請求項1又は2に記載の圧縮機ディフューザ。
  4. 複数の前記埋め込み型ダクトは、前記ディフューザ内壁の外周にて周方向に等分する位置に設置される、請求項3に記載の圧縮機ディフューザ。
  5. 前記ディフューザ内壁は、横断面視にて円形状の輪郭を有する、請求項1から4の何れか一項に記載の圧縮機ディフューザ。
  6. 前記ディフューザ内壁は、横断面視にて楕円形状の輪郭を有する、請求項1から4の何れか一項に記載の圧縮機ディフューザ。
  7. 前記ディフューザ内壁は、前記圧縮機側において前記扇形状の開口の中央で前記回転軸を中心とする円弧からなる線状に形成され、前記燃焼器側において前記ディフューザ外壁の開口よりも小さい円形状に形成される、請求項1から4の何れか一項に記載の圧縮機ディフューザ。
  8. 前記ディフューザ内壁の内側にて前記埋め込み型ダクトに接続され、前記ディフューザ内壁との間に前記圧縮機側から前記燃焼器側に向かって徐々に断面積が拡大する延伸流路を区画する延伸ディフューザを更に備える、請求項1から7の何れか一項に記載の圧縮機ディフューザ。
  9. 回転軸の回転を利用して圧縮空気を生成可能な圧縮機と、
    前記回転軸の周りに配置され、前記圧縮空気を利用して燃焼ガスを生成可能な複数の燃焼器と、
    前記燃焼ガスを利用して前記回転軸を回転させるタービンと、
    請求項1から8の何れか一項に記載の圧縮機ディフューザと、
    を備える、ガスタービン。
JP2016243504A 2016-12-15 2016-12-15 圧縮機ディフューザ及びガスタービン Active JP6870979B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016243504A JP6870979B2 (ja) 2016-12-15 2016-12-15 圧縮機ディフューザ及びガスタービン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016243504A JP6870979B2 (ja) 2016-12-15 2016-12-15 圧縮機ディフューザ及びガスタービン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018096325A true JP2018096325A (ja) 2018-06-21
JP6870979B2 JP6870979B2 (ja) 2021-05-12

Family

ID=62633901

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016243504A Active JP6870979B2 (ja) 2016-12-15 2016-12-15 圧縮機ディフューザ及びガスタービン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6870979B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108825556A (zh) * 2018-08-24 2018-11-16 珠海格力电器股份有限公司 导风结构及风扇

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108825556A (zh) * 2018-08-24 2018-11-16 珠海格力电器股份有限公司 导风结构及风扇

Also Published As

Publication number Publication date
JP6870979B2 (ja) 2021-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4719059B2 (ja) ガスタービンの予混合燃焼バーナー
JP5485006B2 (ja) タービン空気流整流器
JP6059424B2 (ja) 曲線輪郭軸方向−半径方向ディフューザ
US9297533B2 (en) Combustor and a method for cooling the combustor
JP2012102994A (ja) 燃料ノズル組立体における空気流を配向するシステム
JP2014088874A (ja) 燃焼器キャップアセンブリ
JP6012407B2 (ja) ガスタービン燃焼器及びガスタービン
US10215413B2 (en) Bundled tube fuel nozzle with vibration damping
JP6723768B2 (ja) バーナアセンブリ、燃焼器、及びガスタービン
JP2013242134A (ja) 燃料ノズルキャップ
US10641492B2 (en) Combustor and gas turbine
JP2014092286A5 (ja)
JP2013242133A (ja) 燃料ノズルキャップ
JP2018040560A (ja) レゾネータを有する燃料ノズルアセンブリ
US20230194092A1 (en) Gas turbine fuel nozzle having a lip extending from the vanes of a swirler
JP7212431B2 (ja) 燃焼ダイナミクス緩和システム
WO2014119358A1 (ja) 燃焼器およびガスタービン
JP2018096325A (ja) 圧縮機ディフューザ及びガスタービン
WO2017170485A1 (ja) 燃焼器、ガスタービン
JP7023036B2 (ja) ガスタービンの燃料ノズル及び燃焼器並びにガスタービン
JP6800006B2 (ja) 圧縮機ディフューザ及びガスタービン
JP3213519U (ja) 燃焼器の入口整流器
JP6895867B2 (ja) ガスタービン燃焼器、ガスタービン
WO2017188039A1 (ja) 圧縮機ディフューザおよびガスタービン
JP2019532247A (ja) ガスタービンエンジン燃焼器用の中央パイロット燃料噴射を備えるパイロットバーナアセンブリ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190828

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201020

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210413

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6870979

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150