JP2018096325A - 圧縮機ディフューザ及びガスタービン - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献2には、ターボファンガスタービンエンジンのバイパス流路にNACAダクトを採用した例が開示されている。NACAダクトは、バイパス流路を流れるファンエアの一部を、エンジンケースの冷却空気として第1高圧室に向かわせる。なお、NACAは、アメリカ航空諮問委員会の略である。
一方、特許文献2には、高圧圧縮機から吐出された高温高圧の空気を如何にして燃焼器に導くかという点について具体的な記載はない。
回転軸の回転を利用して圧縮空気を生成可能な圧縮機と、前記回転軸の周りに配置され、前記圧縮空気を利用して燃焼ガスを生成可能な複数の燃焼器の各々との間に配置される圧縮機ディフューザにおいて、
前記圧縮機の出口と前記燃焼器の燃焼筒との間に配置され、前記圧縮空気の少なくとも一部を前記燃焼器へと流入させるように構成されたディフューザ外壁と、
前記ディフューザ外壁の内側に配置され、前記ディフューザ外壁との間に区画される拡大流路の断面積の拡大を制限するディフューザ内壁と、
前記ディフューザ内壁の外表面に開口し、前記拡大流路と前記ディフューザ内壁の内部に区画された内部流路とを連通する、少なくとも1つの埋め込み型ダクトと、
を備え、
前記ディフューザ外壁は、前記圧縮機側に前記回転軸を中心とする扇形状の開口を有し、
前記埋め込み型ダクトの開口の幅及び深さは、前記圧縮機側から前記燃焼筒側に向けて徐々に大きくなっている。
また、拡大流路に流入させた圧縮空気の一部が埋め込み型ダクトを通り、ディフューザ内壁の内部に区画された内部流路に供給され、それから燃焼器に供給される。埋め込み型ダクトの開口の幅及び深さは、圧縮機側から燃焼筒側に向けて徐々に大きくなっているので、埋め込み型ダクトを通じて拡大流路の圧縮空気の一部を抽気しても拡大流路における圧縮空気の流れが乱れることが防止される。
更に、埋め込み型ダクトの開口の幅及び深さは、圧縮機側から燃焼筒側に向けて徐々に大きくなっているので、内部流路に対し圧縮空気を円滑に供給することができる。
これらの結果、圧縮機から燃焼器の燃焼筒に供給される圧縮空気の圧力損失を低減することができる。
前記埋め込み型ダクトの開口の後縁は、厚さ方向中央部が前記圧縮機に向かって突出する凸形状を有する。
上記(2)の構成によれば、埋め込み型ダクトの開口の後縁は、厚さ方向中央部が圧縮機に向かって突出する凸形状を有するので、拡大流路における圧縮空気の流れに乱れが発生することが抑制されるとともに、拡大流路に流入させた圧縮空気の一部が内部流路に円滑に供給される。この結果、圧縮機から燃焼筒に供給される圧縮空気の圧力損失をさらに低減することができる。
前記少なくとも1つの埋め込み型ダクトは、前記ディフューザ内壁の外周にて周方向に設置された複数の埋め込み型ダクトを含む。
上記(3)の構成によれば、埋め込み型ダクトは、ディフューザ内壁の外周にて周方向に複数設置されるので、拡大流路に流入させた圧縮空気の一部が複数の埋め込み型ダクトから内部流路に供給される。これにより、ダクト下流において、拡大流路の流量の偏在度合いが小さくなるので、燃焼器メインノズルに対する供給空気の流量差が小さくなる。
複数の前記埋め込み型ダクトは、前記ディフューザ内壁の外周にて周方向に等分する位置に設置される。
上記(4)の構成によれば、埋め込み型ダクトは、ディフューザ内壁の外周にて周方向に等分する位置に設置されるので、拡大流路に流入させた圧縮空気の一部が複数の埋め込み型ダクトから均等に内部流路に供給される。これにより、ダクト下流において、拡大流路の流量の偏在度合いが小さくなるので、燃焼器メインノズルに対する供給空気の流量差が小さくなる。
前記ディフューザ内壁は、横断面視にて円形状の輪郭を有する。
上記(5)の構成によれば、ディフューザ内壁は、横断面視にて円形状の輪郭を有するので、簡単な構成にて、拡大流路の流路面積の変化を抑制することができる。
前記ディフューザ内壁は、横断面視にて楕円形状の輪郭を有する。
上記(6)の構成によれば、ディフューザ内壁は、横断面視にて楕円形状の輪郭を有するので、ディフューザ外壁が圧縮機側に扇形状の開口を有していても、拡大流路の流路面積の変化を的確に抑制することができる。
前記ディフューザ内壁は、前記圧縮機側において前記扇形状の開口の中央で前記回転軸を中心とする円弧からなる線状に形成され、前記燃焼器側において前記ディフューザ外壁の開口よりも小さい円形状に形成される。
上記(7)の構成によれば、ディフューザ内壁は、圧縮機側において扇形状の開口の中央で回転軸を中心とする円弧からなる線状に形成され、燃焼器側においてディフューザ外壁の開口よりも小さい円形状に形成されるので、ディフューザ外壁が圧縮機側に扇形状の開口を有していても、拡大流路の流路面積の変化を的確に抑制することができる。
前記ディフューザ内壁の内側にて前記埋め込み型ダクトに接続され、前記ディフューザ内壁との間に前記圧縮機側から前記燃焼器側に向かって徐々に断面積が拡大する延伸流路を区画する延伸ディフューザを更に備える。
上記(8)の構成によれば、ディフューザ内壁の内側にて埋め込み型ダクトに接続され、ディフューザ内壁との間に圧縮機側から燃焼器側に向かって徐々に断面積が拡大する延伸流路を区画する延伸ディフューザをさらに備えるので、埋め込み型ダクトから内部流路に供給された圧縮空気の流れの急拡大が抑制され、圧力損失を抑制することができる。
回転軸の回転を利用して圧縮空気を生成可能な圧縮機と、
前記回転軸の周りに配置され、前記圧縮空気を利用して燃焼ガスを生成可能な複数の燃焼器と、
前記燃焼ガスを利用して前記回転軸を回転させるタービンと、
上記(1)から(8)の何れか一つに記載の圧縮機ディフューザと、
を備える。
上記(9)の構成によれば、圧縮機から燃焼器の燃焼筒に供給される圧縮空気の圧力損失を低減することができるので、ガスタービンの効率を向上させることができる。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
尚、以下の説明において、タービン軸4の軸線Cの軸線方向をタービン軸方向、タービン軸4の軸線Cを中心とする周方向をタービン周方向、タービン軸4の軸線Cに直交する方向をタービン径方向という。
複数の燃焼器2は、燃焼器ケーシング23内に配置されている。より詳しくは、燃焼器ケーシング23は、円筒形状に形成され、その内部をタービン軸4が貫通するとともに、その内部に複数の燃焼器2を収容する円筒形状の空間(以下「車室R」という)を有している。
燃焼筒21には、圧縮機1で生成された圧縮空気とともに燃料を供給可能であり、燃料が燃焼することで燃焼ガスが生成される。
燃焼筒21は、円筒形状に形成され、燃焼筒21の軸線がタービン軸方向に沿って配置されている。燃焼筒21の一端開口が給気口24とされ、当該給気口24が圧縮機1の出口16に向けて配置されている。
パイロット燃焼バーナ21Aは、燃焼筒21に支持されたパイロットコーン21Aaと、パイロットコーン21Aaの内部に設置されたパイロットノズル21Abとから構成されている。パイロットノズル21Abには図示しないパイロット燃料ラインが接続され、パイロット燃料ラインからパイロットノズル21Abに燃料が供給される。
各メイン燃焼バーナ21Bは、メインノズル21Baと、メインノズル21Baの外周部に設けられる旋回翼(スワラーベーン)21Bbとから構成されている。各メインノズル21Baには図示しないメイン燃料ラインが接続され、メイン燃料ラインから各メインノズル21Baに燃料が供給される。
また、高温・高圧の圧縮空気が給気口25から内筒21Cの内部に流れ込むと、圧縮空気がパイロット燃焼バーナ21Aから噴射された燃料と混合され、図示せぬ種火により着火されて燃焼し、燃焼ガスとなって燃焼筒21内に噴出される。このとき、燃焼ガスの一部が燃焼筒21内に火炎を伴って周囲に拡散するように噴出されることで、各メイン燃焼バーナ21Bから燃焼筒21内に流れ込んだ予混合気に着火されて燃焼する。すなわち、パイロット燃焼バーナ21Aから噴射されたパイロット燃料による拡散火炎により、メイン燃焼バーナ21Bからの希薄予混合燃料の安定燃焼を行うための保炎を行うことができる。
図2に示すように、ディフューザ外壁50は、圧縮機1の出口16と燃焼器2の燃焼筒21との間に配置され、圧縮空気の少なくとも一部を燃焼器2へと流入させるように構成される。ディフューザ外壁50は、筒形形状に形成されている。ディフューザ外壁50の一端が圧縮機1の出口16に接続され、他端が燃焼器2の燃焼筒21、即ち給気口24の外周に接続されている。これにより、ディフューザ外壁50は、自身の内部に、圧縮機1で生成された圧縮空気を燃焼器2に導く流路を構成する。
ディフューザ内壁53は、その断面中心がディフューザ外壁50の流路中心を通るように配置され、その先端53aが入口開口51を介して圧縮機1の出口16に臨む位置に配置されている。また、ディフューザ内壁53の後端53bは燃焼器2の給気口25の外周に接続され、ディフューザ内壁53の出口開口は、給気口25を通じてパイロット燃焼バーナ21Aと対向している。
また、扇形状の開口51からディフューザ外壁50とディフューザ内壁53との間に区画された拡大流路C1に流入させた圧縮空気が燃焼器2の燃焼筒21に供給される。この際、ディフューザ内壁53によって、拡大流路C1の流路面積の変化が抑制されているので、拡大流路C1における圧縮空気の流れの圧力損失を低減することができる。
上述した実施形態に係る圧縮機ディフューザ5によれば、拡大流路C1に流入させた圧縮空気の一部が埋め込み型ダクト7を通り、ディフューザ内壁53の内部に区画された内部流路C2に供給され、それから燃焼器2に供給される。埋め込み型ダクト7の開口の幅W及び深さHは、圧縮機1側から燃焼筒21側に向けて徐々に大きくなっているので、埋め込み型ダクト7を通じて拡大流路C1の圧縮空気の一部を抽気しても拡大流路C1における圧縮空気の流れが乱れることが防止される。
更に、埋め込み型ダクト7の開口の幅W及び深さHは、圧縮機1側から燃焼筒21側に向けて徐々に大きくなっているので、内部流路C2に対し圧縮空気を円滑に供給することができる。
これらの結果、圧縮機1から燃焼器2の燃焼筒21に供給される圧縮空気の圧力損失を低減することができる。
例えば、パイロット燃焼バーナ21Aに比べ、より多くの圧縮空気を、拡大流路C1及び給気口24を通じてメイン燃焼バーナ21Bに供給することにより、燃焼器2の燃焼効率を向上させることができる。
幾つかの実施形態では、埋め込み型ダクト7は、いわゆるNACAダクトである。
上述した実施形態に係るディフューザ内壁53Aによれば、横断面視にて円形状の輪郭を有するので、簡単な構成にて、拡大流路C1の流路面積の変化を抑制することができる。
上述した実施形態に係るディフューザ内壁53Bによれば、横断面視にて楕円形状の輪郭を有するので、ディフューザ外壁50が圧縮機1側に扇形状の開口51を有していても、拡大流路C1の流路面積の変化を的確に抑制することができる。
また、ディフューザ内壁53Bが横断面視にて楕円形状の輪郭を有する領域に埋め込み型ダクト7を設置することで、ディフューザ内壁53Bにおける曲率の小さい領域に埋め込み型ダクト7を設置することができる。この結果として、埋め込み型ダクト7の形状を簡単にすることができる。
ディフューザ内壁53Cは、例えば、円弧からなる線状の先端から円形状の後端に向けて横断面が線状から円形状に徐々に変化し、その後端53bCが内筒21Cの外径と一致するように形成され、その内部に内部流路C2Cが区画されている。すなわち、ディフューザ内壁53Cは、円弧からなる線状の先端53aCが嘴状に尖っており、後端53bCに向かって徐々に円形状に変化し、ディフューザ外壁50の外形を小さくしたような形状に形成され、その内部に内部流路C2Cが区画されている。
ディフューザ内壁53Cは、例えば、図示しない支持部材によりディフューザ外壁50の内部に支持され、ディフューザ外壁50の内周面に接触せずに宙に浮いているように配置されている。従って、ディフューザ内壁53Cによって、ディフューザ外壁50の圧縮機1側の扇形状の開口51はタービン径方向にて内周側と外周側とに区画されている。
また、ディフューザ内壁53Cが、圧縮機1側において扇形状の開口51の中央でタービン軸4を中心とする円弧からなる線状に形成され、燃焼器2側においてディフューザ外壁50の開口よりも小さい円形状に形成されるので、ディフューザ内壁53Cにおける曲率の小さい領域に埋め込み型ダクト7を設置することができる。この結果として、埋め込み型ダクト7の形状を簡単にすることができる。
なお、図5では、ディフューザ内壁53Cの圧縮機1側の先端がディフューザ外壁50の入口開口51と面一に配置されているが、ディフューザ内壁53Cの圧縮機1側の先端は、入口開口51に比べ、圧縮機1から離れていてもよい。
上述した実施形態に係る圧縮機ディフューザ5Cによれば、圧縮機1側から燃焼器2側に向けて拡大流路C1Cを内周側と外周側とに二分割するので、拡大流路を分割しない場合と比較して拡大流路C1Cの拡大角度が小さくなるため圧力損失を低減することができる。
図6に示すように、幾つかの実施形態に係る埋め込み型ダクト7の開口71の後縁(リップ)71aは、厚さ方向中央部が圧縮機1に向かって突出する凸形状を有する。
上述した実施形態に係る埋め込み型ダクト7の開口71の後縁71aによれば、厚さ方向中央部が圧縮機1に向かって突出する凸形状を有するので、拡大流路C1における圧縮空気の流れに乱れが発生することが抑制されるとともに、拡大流路C1に流入させた圧縮空気の一部が内部流路C2に円滑に供給される。これにより、拡大流路C1から内部流路C2へと、さらに低い圧力損失にて圧縮空気を供給することができる。
図7(a)に示すように、幾つかの実施形態に係る埋め込み型ダクト7は、埋め込み型ダクト7が一つで十分な場合、ディフューザ内壁53の外周にて周方向に任意の位置に一つ設置される。
埋め込み型ダクト7は、例えば、タービン径方向外側に一つ設置される。
上述した実施形態に係る埋め込み型ダクト7によれば、タービン径方向外側に一つ設置されるので、燃焼器ケーシング23にメンテナンス用に開放可能な蓋(図示せず)を設置すれば、燃焼器2等を取り外さなくても、埋め込み型ダクト7にアクセスしやすくなる。
埋め込み型ダクト7は、例えば、ディフューザ内壁53の外周にて周方向に2個(図7(b))、3個(図7(c))又は4個(図7(d))設置される。
上述した実施形態に係る埋め込み型ダクト7によれば、ディフューザ内壁53の外周にて周方向に複数設置されるので、拡大流路C1に流入させた圧縮空気の一部が複数の埋め込み型ダクト7から内部流路C2に供給される。これにより、拡大流路C1から内部流路C2へと、さらに低い圧力損失にて圧縮空気を供給することができる。
埋め込み型ダクト7は、例えば、ディフューザ内壁53の外周にて周方向に二等分する位置(図7(b))、三等分する位置(図7(c))又は四等分する位置(図7(d))に設置される。
上述した実施形態に係る埋め込み型ダクト7によれば、ディフューザ内壁の外周にて周方向に等分する位置に設置されるので、拡大流路C1に流入させた圧縮空気の一部が複数の埋め込み型ダクト7から均等に内部流路C2に供給される。これにより、拡大流路C1から内部流路C2へと、さらに低い圧力損失にて圧縮空気を供給することができる。
図8及び図9に示すように、幾つかの実施形態に係る圧縮機ディフューザ5Dは、延伸ディフューザ8を更に備える。
延伸ディフューザ8は、ディフューザ内壁53の内側にて埋め込み型ダクト7に接続され、ディフューザ内壁53との間に圧縮機1側から燃焼器2側に向かって徐々に断面積が拡大する延伸流路C3を区画する。
上述した実施形態に係る圧縮機ディフューザ5Dによれば、ディフューザ内壁53の内側にて埋め込み型ダクト7に接続され、ディフューザ内壁53との間に圧縮機1側から燃焼器2側に向かって徐々に断面積が拡大する延伸流路C3を区画する延伸ディフューザ8をさらに備えるので、埋め込み型ダクト7から内部流路C2に供給された圧縮空気の流れの急拡大が抑制され、圧力損失を抑制することができる。
11 空気取入口
12 圧縮機ケーシング
13 圧縮機静翼
14 圧縮機動翼
16 出口
2 燃焼器
21 燃焼筒
21A パイロット燃焼バーナ
21Aa パイロットコーン
21Ab パイロットノズル
21B メイン燃焼バーナ
21Ba メインノズル
21Bb 旋回翼
21C 内筒
22 尾筒
23 燃焼器ケーシング
24,25 給気口
3 タービン
31 タービンケーシング
32 タービン静翼
33 タービン動翼
34 排気室
34a 排気ディフューザ
4 タービン軸(回転軸)
41,42 軸受部
5,5C,5D 圧縮機ディフューザ
50 ディフューザ外壁
51 扇形状の開口(入口開口)
52 円形状の開口(出口開口)
53,53A,53B,53C ディフューザ内壁
53a,53aA,53aB,53aC 先端
53b,53bA,53bB,53bC 後端
53c 分割板部
7 埋め込み型ダクト(NACAダクト)
71 開口
71a 後縁
8 延伸ディフューザ
10 ガスタービン
C1 拡大流路
C2 内部流路
C3 延伸流路
C タービン軸の軸線
C1,C1C 拡大流路
C2,C2A,C2B,C2C 内部流路
C3 延伸流路
R 車室
W 埋め込み型ダクトの開口の幅
H 埋め込み型ダクトの開口の深さ
Claims (9)
- 回転軸の回転を利用して圧縮空気を生成可能な圧縮機と、前記回転軸の周りに配置され、前記圧縮空気を利用して燃焼ガスを生成可能な複数の燃焼器の各々との間に配置される圧縮機ディフューザにおいて、
前記圧縮機の出口と前記燃焼器の燃焼筒との間に配置され、前記圧縮空気の少なくとも一部を前記燃焼器へと流入させるように構成されたディフューザ外壁と、
前記ディフューザ外壁の内側に配置され、前記ディフューザ外壁との間に区画される拡大流路の断面積の拡大を制限するディフューザ内壁と、
前記ディフューザ内壁の外表面に開口し、前記拡大流路と前記ディフューザ内壁の内部に区画された内部流路とを連通する、少なくとも1つの埋め込み型ダクトと、
を備え、
前記ディフューザ外壁は、前記圧縮機側に前記回転軸を中心とする扇形状の開口を有し、
前記埋め込み型ダクトの開口の幅及び深さは、前記圧縮機側から前記燃焼筒側に向けて徐々に大きくなっている、
圧縮機ディフューザ。 - 前記埋め込み型ダクトの開口の後縁は、厚さ方向中央部が前記圧縮機に向かって突出する凸形状を有する、請求項1に記載の圧縮機ディフューザ。
- 前記少なくとも1つの埋め込み型ダクトは、前記ディフューザ内壁の外周にて周方向に設置された複数の埋め込み型ダクトを含む、請求項1又は2に記載の圧縮機ディフューザ。
- 複数の前記埋め込み型ダクトは、前記ディフューザ内壁の外周にて周方向に等分する位置に設置される、請求項3に記載の圧縮機ディフューザ。
- 前記ディフューザ内壁は、横断面視にて円形状の輪郭を有する、請求項1から4の何れか一項に記載の圧縮機ディフューザ。
- 前記ディフューザ内壁は、横断面視にて楕円形状の輪郭を有する、請求項1から4の何れか一項に記載の圧縮機ディフューザ。
- 前記ディフューザ内壁は、前記圧縮機側において前記扇形状の開口の中央で前記回転軸を中心とする円弧からなる線状に形成され、前記燃焼器側において前記ディフューザ外壁の開口よりも小さい円形状に形成される、請求項1から4の何れか一項に記載の圧縮機ディフューザ。
- 前記ディフューザ内壁の内側にて前記埋め込み型ダクトに接続され、前記ディフューザ内壁との間に前記圧縮機側から前記燃焼器側に向かって徐々に断面積が拡大する延伸流路を区画する延伸ディフューザを更に備える、請求項1から7の何れか一項に記載の圧縮機ディフューザ。
- 回転軸の回転を利用して圧縮空気を生成可能な圧縮機と、
前記回転軸の周りに配置され、前記圧縮空気を利用して燃焼ガスを生成可能な複数の燃焼器と、
前記燃焼ガスを利用して前記回転軸を回転させるタービンと、
請求項1から8の何れか一項に記載の圧縮機ディフューザと、
を備える、ガスタービン。
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