JP2018094663A - 工具交換装置及び把持装置の位置決め方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 工作機械の工具交換時間、ひいてはサイクルタイムを短縮する。
【解決手段】 工作物の加工が行われている間又は主軸が工具交換位置に向かって移動している間等、主軸が工具交換位置に存在していないときに、工具を把持することが可能な把持装置を、主軸の存在位置に応じて設定された工具把持位置に移動させておくことで、主軸が工具交換位置に到着した後の把持装置の移動距離を短縮するとともに、工具交換行程に要する時間を短縮する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、工作機械の工具交換装置、及び工具交換装置が有する把持装置の位置決め方法に関する。
工作機械の中には、回転かつ移動する主軸に取り付けられた工具で工作物の加工を行うものがある。このような工作機械を用いる場合、主軸に取り付けられている工具を交換することで、工作物に様々な加工を行うことができる。
このような工作機械における工具交換プロセスは少なくとも、工程(i)工作物の加工が行われる位置から工具交換位置(工具の交換が行われる際に主軸が位置決めされる所定の位置)へ主軸が移動する、工程(ii)工具を把持することが可能な把持装置が、原位置(前回の工具交換完了時に位置決めされた位置)から、工具把持位置(工具交換位置にある主軸に取り付けられている工具を把持可能な位置)に移動して、主軸に取り付けられている工具を把持するとともに主軸から取り外す、工程(iii)次に使用される工具が主軸に取り付けられる、及び、工程(iv)工具交換位置から工作物の加工が行われる位置へ主軸が移動する、という4つの工程を有している。
当然ながらこれら4つの工程が行われている間、工具による工作物の加工は行われない。仮に1回の工具交換に要する時間はさほど長くなかったとしても、工作物に様々な加工を行おうとすれば、使用する工具の種類が増えるとともに工具交換の回数が多くなり工具交換時間が累積されて長くなるので、工具交換に要する時間がサイクルタイムに及ぼす影響は無視できない。
そこで、短時間で工具交換を行えるようにすべく、工作機械における工具交換を自動で行う工具交換装置が開発され、実用化されているとともに、工具交換装置やそれを用いた工具交換方法に関し、これまでに様々な提案がなされている。
例えば、特許文献1には、「交換アームによって把持される工具の実際の重量に応じた重量関係物理量を検出し、検出された重量関係物理量から交換アームの動作速度を交換アームが把持する工具の実際の重量に応じた動作速度に制御することを特徴とする自動工具交換装置の交換速度制御方法」(請求項1)が開示されている。
特開平11−188557号公報
特許文献1に開示された方法によれば、工具重量が軽い場合に、工具交換時間を短縮することができるとのことである。よって、ある程度のサイクルタイムの短縮が期待できる。しかしながら、更なるサイクルタイムの短縮が求められているのが現状である。
本発明はこのような現状に鑑みてなされたもので、工作機械の工具交換時間の短縮、ひいてはサイクルタイムの短縮が可能な工具交換装置、及び工具交換装置が有する把持装置の位置決め方法を提供することを課題とする。
本発明者は、前記工程(i)が行われる前又は行われている間に、前記工程(ii)で行われる把持装置の移動の一部を予め行っておくことで、つまり、工作物の加工が行われている間又は主軸が工具交換位置に向かって移動している間に、把持装置を工具把持位置に近づけておくことで、前記工程(ii)に要する時間を短縮することができ、工具交換時間及びサイクルタイムの短縮が可能であるということを見出した。
すなわち、本発明は、主軸を所定の工具交換位置に移動させた状態で前記主軸に取り付けられている工具の交換が行われる工作機械において用いられる工具交換装置であって、前記工具を把持することが可能な把持装置と、受信した駆動信号に応じて前記把持装置を移動させることが可能な駆動装置と、制御装置とを備え、前記制御装置は、前記主軸の存在位置に関する信号を検出する主軸位置センサの検出信号又は加工プログラムを解析して得られる情報に基づいて前記主軸の存在位置を算出する主軸位置算出手段と、前記把持装置が前記主軸及び前記主軸とともに移動する部材と干渉せずに存在できる位置である前記把持装置の待機位置を、前記主軸位置算出手段によって算出された前記主軸の存在位置に応じて設定する待機位置設定手段と、前記待機位置設定手段によって設定された前記待機位置へ前記把持装置を移動させるための駆動信号を前記駆動装置に送信する把持装置待機手段とを有しており、前記主軸が前記工具交換位置に位置していないときに、前記主軸位置算出手段、前記待機位置設定手段及び前記把持装置待機手段が機能すると共に前記把持装置が前記駆動装置によって前記待機位置まで移動させられるように構成されている工具交換装置を提供することによって上記の課題を解決している。
また、本発明は、主軸を所定の工具交換位置に移動させた状態で前記主軸に取り付けられている工具の交換が行われる工作機械において用いられる前記工具を把持することが可能な把持装置の位置決め方法であって、(A)前記主軸の存在位置に関する信号を検出する主軸位置センサの検出信号又は加工プログラムを解析して得られる情報に基づいて前記主軸の存在位置を算出する工程と、(B)前記把持装置が前記主軸及び前記主軸とともに移動する部材と干渉せずに存在できる位置である前記把持装置の待機位置を、前記工程(A)で算出された前記主軸の存在位置に応じて設定する工程と、(C)前記工程(B)で設定された前記待機位置へ前記把持装置を移動させる工程とを有し、前記工程(A)、前記工程(B)及び前記工程(C)は、前記主軸が前記工具交換位置に位置していないときに実行される前記把持装置の位置決め方法を提供することによって上記の課題を解決している。
本発明に係る工具交換装置及び把持装置の位置決め方法によれば、工具交換時、主軸が工具交換位置に到着する前に、原位置よりも工具把持位置に近い待機位置に把持装置が移動しているので、主軸が工具交換位置に到着した後の把持装置の移動距離(すなわち移動時間)が、原位置から移動する場合よりも短縮される。よって、工具交換時間が短縮される。しかも待機位置は、把持装置が主軸や主軸とともに移動する部材と干渉せずに存在できる位置であり、且つ、主軸の存在位置に応じて設定される位置であるので、工作機械の動作に支障を来すことなく、主軸が工具交換位置に到着した後の把持装置の移動距離(すなわち移動時間)の最小化を図ることができる。
また、本発明に係る工具交換装置においては、前記主軸位置算出手段、前記待機位置設定手段及び前記把持装置待機手段は、前記主軸が前記工具交換位置に位置していないときに、この順で複数回繰り返し機能するように構成することができる。また、本発明に係る把持装置の位置決め方法においては、前記工程(A)、前記工程(B)及び前記工程(C)は、前記主軸が前記工具交換位置に位置していないときにこの順で複数回繰り返し実行されるようにすることができる。
これらのようにすると、待機位置の設定及び当該待機位置への把持装置の位置決めが行われた後に主軸が移動しても、移動中及び/又は移動後の主軸の位置に応じて、新たに待機位置の設定及び当該待機位置への把持装置の位置決めが行われる。よって、待機位置への把持装置の位置決め後に主軸が移動しても、把持装置と主軸及び主軸とともに移動する部材とが干渉することを確実に防止できるとともに、主軸が工具交換位置に到着した後の把持装置の移動距離(すなわち移動時間)の最小化を図ることができる。
また、工具交換位置近くに主軸を位置させて工作物の加工を行う場合や、主軸の移動速度が速い場合には、主軸の工具交換位置への移動の開始と同時又はその後に把持装置の待機位置への移動を開始させても、把持装置の待機位置への位置決め(到着)が主軸の工具交換位置への到着に間に合わない(すなわち、主軸が工具交換位置に到着したとき、把持装置が原位置と移動の目的地である待機位置の間に位置する)こととなる恐れがある。そのようなことになると、主軸が工具交換位置に到着した後の把持装置の移動距離(すなわち移動時間)が期待するほど短くならないので、十分な工具交換時間短縮効果が得られない。
そこで、本発明に係る工具交換装置においては、前記主軸位置算出手段、前記待機位置設定手段及び前記把持装置待機手段は、前記主軸が前記工具交換位置に向けて移動を開始する前に機能するように構成することができる。また、本発明に係る把持装置の位置決め方法においては、前記工程(A)、前記工程(B)及び前記工程(C)は、前記主軸が前記工具交換位置に向けて移動を開始する前に実行されるようにすることができる。
これらのようにすると、主軸が工具交換位置に向けて移動を開始する前(例えば、工作物の加工を行っている間)に、待機位置の設定及び待機位置への把持装置の位置決めが行われるので、工具交換位置近くに主軸を位置させて工作物の加工を行う場合や、主軸の移動速度が速い場合にも、確実に十分な工具交換時間短縮効果を得ることができる。
また、主軸や主軸とともに移動する部材の形状及び/又は大きさ、あるいは加工時の主軸の位置等によっては、主軸が工具交換位置に向けて移動を開始する前や移動を開始するときに設定された待機位置よりも、主軸が工具交換位置に向けて移動を開始した後に設定された待機位置の方が工具把持位置に近くなる場合がある(例えば、工具よりも大きな主軸又は主軸頭が工具把持位置に位置している状態で加工が行われる場合や、原位置と工具把持位置との間に主軸が位置している状態で加工が行われる場合)。
そこで、本発明に係る工具交換装置においては、前記主軸位置算出手段、前記待機位置設定手段及び前記把持装置待機手段は、前記主軸が前記工具交換位置に向けて移動を開始した後且つ前記工具交換位置に到着する前に機能するように構成することができる。また、本発明に係る把持装置の位置決め方法においては、前記工程(A)、前記工程(B)及び前記工程(C)は、前記主軸が前記工具交換位置に向けて移動を開始した後且つ前記工具交換位置に到着する前に実行されるようにすることができる。
これらのようにすると、主軸が工具交換位置に向けて移動を開始する前や移動を開始するときに設定された待機位置よりも、主軸が工具交換位置に向けて移動を開始した後に設定された待機位置の方が工具把持位置に近くなる場合に、工具把持位置により近い位置に把持装置が位置決めされるので、より短時間で工具交換を行うことができる。
また、本発明に係る工具交換装置においては、前記制御装置が、前記加工プログラムの連続した所定数のブロックを先読みする制御装置であり、前記主軸位置算出手段が、前記所定数のブロックを解析して得られる情報に基づいて、前記所定数のブロックが実行されるときの前記主軸の存在位置を算出し、前記主軸位置算出手段、前記待機位置設定手段及び前記把持装置待機手段が、前記所定数のブロックが実行されるのに先立って機能するように構成することができる。また、本発明に係る把持装置の位置決め方法においては、前記工程(A)における前記加工プログラムを解析して得られる情報は、先読みされた連続した所定数のブロックを解析して得られる情報であり、前記工程(A)における前記主軸の存在位置は、前記所定数のブロックが実行されるときの前記主軸の存在位置であり、前記工程(A)、前記工程(B)及び前記工程(C)は前記所定数のブロックが実行される前に実行されるようにすることができる。
これらのようにすると、ブロックが実行されることによる主軸の移動に先立って、待機位置への把持装置の位置決めが行われるので、より確実に、主軸及び主軸とともに移動する部材と把持装置の干渉を防止しつつ工具交換時間を短縮することができる。
また、本発明に係る工具交換装置及び把持装置の位置決め方法においては、前記待機位置は、前記把持装置が、前記主軸が存在する空間と前記主軸に取り付けられる前の工具が待機する空間との間に存在するシャッターとも干渉しない位置とすることができる。
このようにすることで、工作物の加工時に飛散する恐れのある切屑や切削油が主軸に取り付けられる前の工具やこれを保持する装置等に付着することをシャッターによって防止しつつ、工作機械の動作に支障を来すことなく把持装置を待機位置に位置決めし、工具交換時間を短縮することができる。
本発明に係る工具交換装置及び把持装置の位置決め方法によれば、主軸が工具交換位置に到着した後の把持装置の移動距離すなわち移動時間を短縮することができる。したがって、工具交換時間が短縮され、ひいてはサイクルタイムを短縮することができる。工具交換回数が多くなるほど工具交換時間の短縮効果が累積されていくので、1サイクルに行われる工具交換回数が多くなるほど、本発明によって得られるサイクルタイム短縮効果は大きくなる。
本発明に係る工具交換装置を備える工作機械の斜視図である。 本発明に係る工具交換装置の一例を示す模式図である。 工具交換装置及びその周辺に配置される部材の正面図及び部分断面平面図である。 制御装置及び制御装置に接続された装置のハードウェア構成図である。 制御装置が実行する処理を説明するための機能ブロック図である。 待機位置の設定の仕方の一例を説明するための説明図である。 主軸・テーブル制御部410の動作を説明するためのフローチャートである。 工具マガジン制御部420の動作を説明するためのフローチャートである。 工具交換装置制御部430の動作を説明するためのフローチャートである。 工具T0から交換対象工具T1への工具交換が完了した直後の工具交換装置及びその周辺に配置される部材の状態を説明するための説明図である。 交換対象工具T1による工作物の加工が行われているときの工具交換装置及びその周辺に配置される部材の状態を説明するための説明図である。 主軸が工具交換位置へ向けて移動しているときの工具交換装置及びその周辺に配置される部材の状態を説明するための説明図である。 主軸が工具交換位置に達したときの工具交換装置及びその周辺に配置される部材の状態を説明するための説明図である。 交換対象工具T1から次使用工具T2への工具交換が完了した直後の工具交換装置及びその周辺に配置される部材の状態を説明するための説明図である。 本発明に係る工具交換装置を備える他の工作機械の斜視図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明に係る工具交換装置を備えるとともに本発明に係る把持装置の位置決め方法が行われる工作機械1が示されている。工作機械1は立型マシニングセンタであり、ベッド2、ベッド2上にY軸送り装置2aを介して設けられたサドル3、サドル3上にX軸送り装置3aを介して設けられたテーブル4、ベッド2に固定されたコラム5、コラム5前面、すなわちコラム5から見てテーブル4が位置する側の面に、Z軸送り装置5aを介して支持された主軸頭6、主軸頭6に図示しない軸受を介して支持された主軸7を備えている。また、工作機械1はその側部に工具マガジン20を備えているとともに、主軸頭6と工具マガジン20との間に工具交換装置30を備えている。加工対象物である工作物Wはテーブル4上に載置及び固定される。また、工具Tは主軸7の下部に互いの中心軸を一致させた状態で着脱自在に取り付けられる。なお、本明細書におけるX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向はそれぞれ図1に示されるとおりである。
工作機械1の各部は、工作機械1が備える制御装置40(図4参照)からの指令でモータが回転することによって動作するように構成されている。具体的には、X軸送り装置3aが有するXモータ62(図4参照)が回転すると、テーブル4がサドル3に対してX軸方向に移動する。また、Y軸送り装置2aが有するYモータ63(図4参照)が回転すると、サドル3がベッド2に対してY軸方向に移動する。また、Z軸送り装置5aが有するZモータ64(図4参照)が回転すると、主軸頭6がコラム5に対してZ軸方向に移動する。主軸頭6が移動することによって、主軸頭6に支持されている主軸7が、工具交換が行われる際に位置決めされる位置である工具交換位置と、工作物Wの加工を行う位置との間で移動することができる。また、主軸頭6が備える主軸モータ65(図4参照)が回転すると、主軸7がZ軸方向に平行な自身の中心軸回りに回転する。
工具マガジン20は、公知の構造のものを適宜用いることができる。例えば、工具Tを保持する複数の工具ポット、外周部に複数の工具ポットが取り付けられている無端チェーン、無端チェーンを回転させるとともに、次使用工具(工具交換の際に主軸に取り付けられる工具)を保持している工具ポットを所定の割り出し位置に移送することが可能なチェーン駆動装置66(図4参照)、割り出し位置と工具交換が行われるときに工具ポットが位置決めされる位置である準備位置との間で工具ポットを移送することが可能なポット移送装置67(図4参照)、及びこれらをおさめている筐体を備えているものとすることができる。なお、チェーン駆動装置はモータやスプロケット等から、ポット移送装置はモータや歯車等から構成することができる。
図2には工具交換装置30の一例が示されており、(A)は側面図、(B)は(A)のI−I矢視図である。工具交換装置30は、ハウジング31、図示しない軸受を介してハウジング31に支持されているとともにZ軸方向と平行な中心軸32aを有する支持軸32、支持軸32に固定及び支持されている把持装置33を備えている。
把持装置33はアーム34を基礎として次のように構成されている。アーム34の両端それぞれにはフック状の固定爪35が形成されている。また、アーム34には、固定爪35と対向する位置それぞれに、可動爪36が出没自在に取り付けられている。一対の固定爪35と一対の可動爪36によって一対の工具把持部37が構成されている。把持装置33は、全体として支持軸32の中心軸32a(以下、必要に応じて「旋回中心軸32a」と記載。)を中心とした対称な形状となっている。
また、工具交換装置30は、ハウジング31内及び/又はハウジング31外に図示しない駆動装置を有している。駆動装置は、第1モータ68(図4参照)、第2モータ69(図4参照)及び伝動装置を備えている。第1モータ68が回転すると、支持軸32とともに把持装置33が旋回中心軸32aに沿った方向(Z軸方向)に移動する。第1モータ68の回転方向が切り替わると把持装置33の移動方向が切り替わる。また、第1モータ68及び第2モータ69が回転すると、支持軸32とともに把持装置33が旋回中心軸32a回りに旋回する。第1モータ68及び第2モータ69の回転方向が切り替わると把持装置33の旋回方向が切り替わる。伝動装置の機構としては、例えば特開2000−193062号公報に開示されている機構、又は特開平11−188557号公報に開示されている機構を採用することができる。なお、伝動装置の機構は上記文献中で詳細に説明されているので本明細書ではその説明を省略する。
把持装置33が平面視反時計回り(以下、「正方向」と記載。)に旋回すると、固定爪35と可動爪36の間に向けて工具が供給される。すると、可動爪36が工具に押されてアーム34の中に一旦没入し、固定爪35と可動爪36の間を工具が通過する。工具通過後、可動爪36は元の位置に復帰し、工具把持部37によって固定爪35と可動爪36の間に工具が把持される。また、把持装置33が平面視時計回り(以下、「逆方向」と記載。)に旋回すると、逆の手順により工具把持部37から工具が解放される。
図3は工具マガジン20及び工具交換装置30の配置を説明するための図面であり、(A)は工具交換装置30及びその周辺に配置される部材の正面図、(B)は(A)中のII−II矢視図である。図3には、主軸7、工具マガジン20が複数個有する工具ポット21の一つ、及び把持装置33が、それぞれ工具交換位置P1、準備位置P2、及び原位置P3に位置しているときの状態が示されている。原位置P3とは、工具交換装置30による主軸7に取り付けられている工具の交換が完了したときに把持装置33が位置決めされる位置である。また、図3には、説明の便宜のために、工具交換の際に主軸7から取り外される工具である交換対象工具T1が主軸7に取り付けられており、工具交換の際に主軸7に取り付けられる工具である次使用工具T2が前記工具ポット21に保持されている状態が示されている。
工具交換装置30は、工具交換位置P1に位置する主軸7に取り付けられている交換対象工具T1(以下、「交換待ちの交換対象工具T1」と記載。)の中心軸T1aと、準備位置P2に位置する工具ポット21に保持されている次使用工具T2(以下、「交換待ちの次使用工具T2」と記載。)の中心軸T2aの中間に、支持軸32の中心軸32aが位置するように配置されている。また、工具マガジン20及び工具交換装置30は、図3(B)に矢印で示すように旋回中心軸32aまわりに把持装置33を旋回させることで、交換待ちの交換対象工具T1の被把持部T1b及び交換待ちの次使用工具T2の被把持部T2bを一対の工具把持部37で把持できる位置に配置されている。
図4に示されるように、工作機械1が備える制御装置40は、CPU41、ROM42、RAM43、記憶装置44、入力インターフェース45、出力インターフェース46等を備えている。CPU41は工作機械1の動作を統括制御する。ROM42は制御プログラム等を記憶している。RAM43は工作機械1が動作している間に得られた様々なデータ及び情報を一時的に記憶する。記憶装置44は加工プログラム並びに主軸頭6、主軸7、各種工具及び把持装置33の大きさ及び形状に関するデータ等を記憶している。なお、記憶装置44は揮発性記憶装置、不揮発性記憶装置又はそれらの組み合わせによって構成されている。
入力インターフェース45には入力装置51、主軸交換位置センサ52、ポット割り出し位置センサ53、ポット準備位置センサ54及び把持装置原位置センサ55等が接続されている。
入力装置51は、工作機械1に対する各種指令をオペレータが手動で入力することが可能な装置である。主軸交換位置センサ52は、主軸7が工具交換位置P1に到着したとき又は位置しているときに、制御装置40にその旨を知らせる信号を送信するセンサである。ポット割り出し位置センサ53は、次使用工具T2を保持している工具ポット21が割り出し位置に到着したとき又は位置しているときに制御装置40にその旨を知らせる信号を送信するセンサである。ポット準備位置センサ54は、次使用工具T2を保持している工具ポット21が準備位置P2に到着したとき又は位置しているときに制御装置40にその旨を知らせる信号を送信するセンサである。把持装置原位置センサ55は、把持装置33が原位置P3に到着したとき又は位置しているときに制御装置40にその旨を知らせる信号を送信するセンサである。これらのセンサとしては任意の位置検出センサを用いることができる。
出力インターフェース46には例えば表示装置61、Xモータ62、Yモータ63、Zモータ64、主軸モータ65、チェーン駆動装置66、ポット移送装置67、第1モータ68、第2モータ69等が接続されている。Xモータ62、Yモータ63、Zモータ64、主軸モータ65、第1モータ68及び第2モータ69には、それぞれ、各モータの回転角度を検出するエンコーダ62A、63A、64A、65A、68A及び69Aが接続されており、これらのエンコーダは入力インターフェース45に接続されている。
表示装置61は、工作機械1の状態等を表示する装置である。また、前述したとおり、Xモータ62、Yモータ63及びZモータ64は、それぞれテーブル4、サドル3及び主軸頭6を移動させるモータである。主軸モータ65は、主軸7を回転させるモータである。チェーン駆動装置66及びポット移送装置67は、工具マガジン20が備える装置である。第1モータ68及び第2モータ69は、工具交換装置30の駆動装置が備えるモータである。
図5を参照して、制御装置40の機能を説明する。ROM42に記憶されている制御プログラムを読み込むことで、CPU41は、主軸・テーブル制御部410、工具マガジン制御部420及び工具交換装置制御部430等として機能する。
主軸・テーブル制御部410は、記憶装置44に記憶されている加工プログラムを読み込み、加工プログラムに従って、主軸7を回転させつつ主軸7に取り付けられている工具Tとテーブル4に固定されている工作物Wとを相対的に移動させ、工作物Wの加工を行う。具体的には、主軸・テーブル制御部410は、Xモータ62に接続されたエンコーダ62Aからの信号に基づいて、Xモータ62の回転速度及び回転角度、すなわちX軸送り装置3aの送り速度及び送り量のフィードバックを受けながら、加工プログラムに従ってXモータ62を制御する。また、主軸・テーブル制御部410は、Yモータ63に接続されたエンコーダ63Aからの信号に基づいて、Yモータ63の回転速度及び回転角度、すなわちY軸送り装置2aの送り速度及び送り量のフィードバックを受けながら、加工プログラムに従ってYモータ63を制御する。また、主軸・テーブル制御部410は、Zモータ64に接続されたエンコーダ64Aからの信号に基づいて、Zモータ64の回転速度及び回転角度、すなわちZ軸送り装置5aの送り速度及び送り量のフィードバックを受けながら、加工プログラムに従ってZモータ64を制御する。また、主軸・テーブル制御部410は、主軸モータ65に接続されたエンコーダ65Aからの信号に基づいて、主軸モータ65の回転速度、すなわち主軸7の回転速度のフィードバックを受けながら、加工プログラムに従って主軸モータ65を制御する。
また、主軸・テーブル制御部410は、加工プログラム中の工具交換を指令するブロックを読み込むと、主軸7を工具交換位置P1に向けて移動させるべく、Zモータ64を回転させる。主軸7が工具交換位置P1に達し、主軸交換位置センサ52から信号を受信すると、主軸・テーブル制御部410は、Zモータ64の回転を停止させる。
また、主軸・テーブル制御部410は、加工プログラム中の次に使用する工具を指定するブロックを読み込むと、指定された工具を特定するデータ(例えば当該工具の工具番号、又は当該工具を保持している工具ポットの番号)をRAM43に記憶する。
工具マガジン制御部420は、次に使用する工具を特定するデータをRAM43から読み込むか、主軸・テーブル制御部410から受信すると、当該データに基づいて、指定された工具を保持している工具ポット21を割り出し位置に移送するべく、チェーン駆動装置66を作動させる。また、工具マガジン制御部420は、工具ポット21を割り出し位置と準備位置P2との間で移送するべく、ポット移送装置67を作動させる。工具マガジン制御部420は、目的としている工具ポット21が割り出し位置に達したことを、ポット割り出し位置センサ53からの信号の受信によって検知し、準備位置P2に達したことを、ポット準備位置センサ54からの信号の受信によって検知する。
工具交換装置制御部430は、主軸位置算出手段431、待機位置設定手段432、把持装置待機手段433、交換条件判断手段434及び交換実行手段435等からなる。
主軸位置算出手段431は、Zモータ64に接続されているエンコーダ64A(本実施形態における主軸位置センサ)によって検出されたZモータ64の回転角度に応じた信号に基づいて主軸7のZ方向の移動量を算出し、当該移動量に基づいて主軸7の存在位置を特定するデータを算出する。本実施形態では当該データとして、所定の位置を原点とする直交座標系における、主軸7の下端面の中心(以下、「主軸基準点」と記載。)のZ座標を算出する。
なお、主軸位置算出手段431による主軸基準点のZ座標の算出は、加工プログラムを解析して得られる情報に基づいて行われてもよい。例えば、交換対象工具が取り付けられた後に実行されたブロックを解析してそれらのブロックに従って移動した主軸基準点の経路を算出し、当該経路の最終地点のZ座標を算出するようにしてもよい。
待機位置設定手段432は、(i)主軸位置算出手段431によって算出された主軸基準点のZ座標、(ii)記憶装置44に記憶されている主軸頭6、主軸7及び各種工具の大きさ及び形状に関するデータ、並びに(iii)主軸に取り付けられている工具を特定するデータ(工具番号等)に基づいて、前記直交座標系における、主軸頭6、主軸7及び主軸に取り付けられている工具によって占められている範囲(以下、「主軸等占有範囲」と記載。)の座標を算出することができる。なお、(iii)のデータは、前回の工具交換が行われる前に、次に使用する工具を指定するコードを読み込んだ主軸・テーブル制御部410によって、指定された工具を特定するデータとしてRAM43に記憶されている。
また、待機位置設定手段432は、記憶装置44に記憶されている把持装置33の大きさ及び形状に関するデータに基づいて、把持装置33を旋回中心軸32aまわりに原位置P3からある角度旋回させたときに、把持装置33によって占められる範囲(以下、「把持装置占有範囲」と記載。)の前記直交座標系における座標を算出することができる。
また、待機位置設定手段432は、算出された主軸等占有範囲と算出された把持装置占有範囲とが干渉する(両範囲に属する座標があり、両範囲が接触する又は重なり合う)か否かを判定することができる。
このような待機位置設定手段432による把持装置33の待機位置の設定の仕方の一例を、把持装置33と主軸7が同じ高さにあるときの工具交換装置30周辺の状態が示されている図6を参照しながら説明する。まず、把持装置占有範囲が主軸等占有範囲に接触するまで(図6に示される状態の場合、把持装置33の外面が主軸7の外面に接触するまで)把持装置33を、旋回中心軸32aまわりに原位置P3から正方向(主軸7に把持されている交換対象工具を把持部37で把持すべく移動する方向)に旋回させたときの旋回角度αが算出される。続いて、角度αから予め設定されている角度βを減じた角度γが算出される。原位置P3から角度γ旋回させた位置が把持装置33の待機位置P4として設定される。
なお、角度βを大きくするほど、待機位置P4に位置決めされた把持装置33に主軸7等が近づいてきた場合(加工プログラムに従った動作によって近づいてきた場合又は地震等の不測の事態が生じて近づいてきた場合)に、それらが干渉して工作機械1の動作に支障を来したり工作機械1を破損したりすることをより確実に防止できる。一方、角度βを小さくするほど、交換待ちの交換対象工具を把持するために把持装置33が旋回中心軸32aまわりに待機位置P4から旋回する角度が小さくなり(把持部37が移動する距離が短くなり)、工具交換時間を短くすることができる。したがって、把持装置33と主軸7等との干渉防止と工具交換時間短縮とを勘案して角度βの値が設定される。
図5に戻って制御装置40の機能の説明を続ける。待機位置設定手段432によって待機位置P4が設定されると、把持装置待機手段433は、第1モータ68及び第2モータ69を回転させることで把持装置33を旋回させ、待機位置P4に位置決めする。把持装置33が待機位置P4に位置決めされたことは、第1モータ68に接続されたエンコーダ68A及び第2モータ69に接続されたエンコーダ69Aからの各モータの回転角度に応じた信号に基づいて検知される。
交換条件判断手段434は、主軸交換位置センサ52及びポット準備位置センサ54それぞれから信号を受信すると、工具交換条件が整ったと判断する。
交換条件判断手段434によって工具交換条件が整ったと判断されると、交換実行手段435は、第1モータ68及び第2モータ69を回転させて工具交換を実行する。把持装置33が原位置P3に位置し、把持装置原位置センサ55から信号を受信すると、交換実行手段435は動作を終了する。なお、交換実行手段435の具体的な動作の内容は後述する。
次に、以上のように構成される工作機械1における、工具交換時の各部の動作を、図7〜図14を参照しながら説明する。
図7、図8及び図9は、それぞれ、主軸7に交換対象工具T1が取り付けられてから、交換対象工具T1に代えて次使用工具T2が取り付けられるまでの、主軸・テーブル制御部410、工具マガジン制御部420及び工具交換装置制御部430の動作を説明するためのフローチャートである。
また、図10〜図14は、それぞれ、主軸7に交換対象工具T1が取り付けられてから、交換対象工具T1に代えて次使用工具T2が取り付けられるまでの5つの段階における工具交換装置30及びその周辺の部材の状態を説明するための説明図である。すなわち、図10は、交換対象工具T1の前に使用されていた工具T0を主軸7から取り外し、交換対象工具T1を主軸7に取り付ける工具交換が完了した直後の状態を示しており、(A)が正面図、(B)が(A)のIII−III矢視図である。図11は、交換対象工具T1による工作物Wの加工が行われているときの状態を示しており、(A)が正面図、(B)が(A)のIV−IV矢視図である。図12は、主軸7が工具交換位置P1へ向けて移動しているときの状態を示しており、(A)が正面図、(B)が(A)のV−V矢視図である。図13は、主軸7が工具交換位置P1に達したときの状態を示しており、(A)が正面図、(B)が(A)のVI−VI矢視図である。図14は、交換対象工具T1から次使用工具T2への工具交換が完了した直後の状態を示しており、(A)が正面図、(B)が(A)のVII−VII矢視図である。
まず、図7〜図9に示されるフローチャートのスタート時の状態について説明する。スタート時の状態とは、交換対象工具T1の前に使用されていた工具T0から交換対象工具T1への工具交換が完了した直後の状態である。すなわち、図10に示されるように、工具交換位置P1に位置する主軸7に、これから使用される工具としての交換対象工具T1が取り付けられており、準備位置P2に位置する工具ポット21に、それまでに使用されていた工具T0が保持されており、把持装置33が原位置P3に位置決めされている状態である。
工具T0から交換対象工具T1への工具交換が完了すると、図7に示されるように主軸・テーブル制御部410が機能する。まず、主軸・テーブル制御部410によって加工プログラム中のブロックが読み込まれる(S1−1)。続いて、このブロックが次に使用する工具を指定するブロックであるか否かが判断される(S1−2)。ここでNoと判断された場合、このブロックが工具交換を指令するブロックであるか否かが判断される(S1−3)。ここでNoと判断された場合、主軸・テーブル制御部410によってこのブロックの内容が実行される(S1−4)。このブロックが工作物Wの加工を指令するものであった場合、主軸・テーブル制御部410は、その内容に従って主軸7を回転させるとともに主軸7及び/又はテーブル4を移動させ、交換対象工具T1で工作物Wを加工する(図11)。このブロックの内容が実行されると、次のブロックが読み込まれる。
読み込まれたブロックが次に使用する工具を指定するブロックであると判断された場合(S1−2でYesと判断された場合)、主軸・テーブル制御部410は工具マガジン制御部420にチェーン駆動装置66の作動を指令する(S1−5)とともに、次のブロックを読み込む。
読み込まれたブロックが工具交換を指令するブロックであると判断された場合(S1−3でYesと判断された場合)、主軸・テーブル制御部410は、工具マガジン制御部420にポット移送装置67の作動を指令する(S1−6)とともに、主軸7を工具交換位置P1へ向けて移動させる(S1−7)(図12)。続いて主軸・テーブル制御部410は、工具交換位置センサ52からの信号を受信したか否かを判断する(S1−8)。当該信号が受信されるまで主軸7の工具交換位置P1への移動(S1−7)が継続される。主軸7が工具交換位置P1に達し(図13)、工具交換位置センサ52からの信号を受信すると、主軸・テーブル制御部410は、主軸7の移動を停止させる(S1−9)。
また、工具T0から交換対象工具T1への工具交換が完了すると、図8に示されるように工具マガジン制御部420が機能する。まず、工具マガジン制御部420はポット移送装置67を作動させ、工具T0を保持している工具ポット21を準備位置P2から割り出し位置に移送する(S2−1)(図11)。続いて、主軸・テーブル制御部410からチェーン駆動装置66の作動指令を受信したか否かが判断される(S2−2)。当該作動指令を受信したと判断されると、チェーン駆動装置66を作動させ、指定された工具である次使用工具T2を保持している工具ポット21を割り出し位置に移送する(S2−3)。(なおこのとき、工具T0を保持している工具ポット21は、チェーン駆動装置66によって割り出し位置から移送される。)続いて工具マガジン制御部420は、目的の工具ポット21が割り出し位置に達したことを示す信号をポット割り出し位置センサ53から受信したか否かを判断する(S2−4)。当該信号が受信されるまでチェーン駆動装置66の作動(S2−3)が継続される。ポット割り出し位置センサ53から信号を受信すると、工具マガジン制御部420は、チェーン駆動装置66の作動を停止させる(S2−5)。
続いて、主軸・テーブル制御部410からポット移送装置67の作動指令を受信したか否かが判断される(S2−6)。当該作動指令を受信したと判断されると、工具マガジン制御部420は、ポット移送装置67を作動させ、次使用工具T2を保持している工具ポット21を割り出し位置から準備位置P2に移送する(S2−7)。続いて工具マガジン制御部420は、目的の工具ポット21が準備位置P2に達したことを示す信号をポット準備位置センサ54から受信したか否かを判断する(S2−8)。当該信号が受信されるまでポット移送装置67の作動(S2−7)が継続される。ポット準備位置センサ54から信号を受信すると、工具マガジン制御部420は、ポット移送装置67の作動を停止させる(S2−9)。図12及び図13には次使用工具T2を保持している工具ポット21が準備位置P2に移送された状態が示されている。
また、工具T0から交換対象工具T1への工具交換が完了すると、図9に示されるように工具交換装置制御部430が機能する。まず、工具交換装置制御部430(主軸位置算出手段431)は、Zモータ64に接続されているエンコーダ64Aからの信号に基づいて、主軸基準点のZ座標(主軸7の存在位置を特定するデータ)を算出する(S3−1)。続いて、工具交換装置制御部430(待機位置設定手段432)は、算出された主軸基準点のZ座標に応じて、把持装置33が主軸7並びに主軸7とともに移動する部材である主軸頭6及び交換対象工具T1と干渉せずに存在できる位置である待機位置P4を設定する(S3−2)。続いて、工具交換装置制御部430(把持装置待機手段433)は、工具交換装置30の駆動装置が備える第1モータ68及び第2モータ69に駆動信号を送信してこれらを回転させ、把持装置33を設定された待機位置P4に位置決めする(S3−3)。図11には、交換対象工具T1で工作物Wの加工を行っている間に把持装置33が待機位置P4に位置決めされた状態が示されている。このとき、把持装置33と主軸頭6の一部が同じ高さとなっているので、主軸頭6に接触しない位置まで把持装置33を旋回させた位置P4が待機位置P4として設定される。
続いて、工具交換装置制御部430(交換条件判断手段434)は、主軸交換位置センサ52及びポット準備位置センサ54から信号を受信しているか否か判断する(S3−4)。両センサから信号を受信するまで、S3−1、S3−2及びS3−3の各ステップがこの順に繰り返される。例えば、図12に示されるように工具交換位置P1に向けて主軸7が移動している間にこれらのステップが再び実行される場合には、工具交換位置P1に向けて移動中の主軸7の位置に応じて設定された待機位置P4に把持装置33が位置決めされる。このとき、把持装置33と主軸7の一部が同じ高さとなっているので、主軸7に接触しない位置まで把持装置33を旋回させた位置P4が待機位置P4として設定される。
なお、一度設定された待機位置P4(例えばP4)に把持装置33を位置決めしてしまえば、その待機位置P4で把持装置33を待機させておく限り主軸7及び主軸7とともに移動する部材と把持装置33が干渉する恐れがないという場合には、S3−1、S3−2及びS3−3の各ステップを繰り返すことなく、主軸交換位置センサ52及びポット準備位置センサ54から信号を受信するまで、一度設定された待機位置P4で把持装置33を待機させ続けてもよい。
図13に示される状態となると、主軸交換位置センサ52及びポット準備位置センサ54からの信号が受信されるので、ステップ3−4でYesと判断され、工具交換装置制御部430(交換実行手段435)によって工具交換が実行される(S3−5〜S3−11)。
すなわち、工具交換装置制御部430(交換実行手段435)は、待機位置P4(P4)に位置決めされている把持装置33を、図13中に破線矢印で示されるように旋回中心軸32aまわりに正方向に旋回させて、一方の工具把持部37に交換待ちの交換対象工具T1を把持させると同時に、他方の工具把持部37に交換待ちの次使用工具T2を把持させる(S3−5)。続いて工具交換装置制御部430(交換実行手段435)は、把持装置33を旋回中心軸32aに沿った方向(Z軸方向)下方に所定距離直線移動させて、交換対象工具T1及び次使用工具T2をそれぞれ主軸7及び工具ポット21から取り外す(S3−6)。続いて工具交換装置制御部430(交換実行手段435)は、把持装置33を旋回中心軸32a回りに正方向又は逆方向に180°旋回させ、主軸7及び工具ポット21の下方それぞれに次使用工具T2及び交換対象工具T1を位置させる(S3−7)。続いて工具交換装置制御部430(交換実行手段435)は、把持装置33を旋回中心軸32aに沿った方向(Z軸方向)上方に所定距離直線移動させて、次使用工具T2を主軸7に取り付けるとともに交換対象工具T1を工具ポット21に保持させる(S3−8)。続いて工具交換装置制御部430(交換実行手段435)は、把持装置33を旋回中心軸32a回り逆方向に旋回させる(S3−9)。工具交換装置制御部430(交換実行手段435)は、把持装置原位置センサ55から信号を受信したか否かを判断する(S3−10)。当該信号が受信されるまで把持装置33の旋回(S3−9)が継続される。把持装置33が原位置P3に達し、把持装置原位置センサ55から信号を受信すると、工具交換装置制御部430(交換実行手段435)は、把持装置33の旋回を停止させる(S3−11)。
以上で、主軸7に取り付けられている工具を交換対象工具T1から次使用工具T2に交換する工具交換が完了し、図14に示される状態となる。続いて次使用工具T2による工作物Wの加工が開始されるとともに、更にその次に使用される工具への工具交換のための動作が行われる。
以上のように、本実施形態では、主軸7が工具交換位置P1に位置していないときに、主軸7の存在位置に応じて設定された待機位置P4に把持装置33が位置決めされ、当該待機位置P4で待機する。そのため、把持装置33を原位置P3から移動させる場合と比較して、交換対象工具T1を把持するまでに把持装置33が旋回する角度が小さくなる。よって、主軸7が工具交換位置P1に到着した後に把持装置33が交換対象工具T1を把持するのに要する時間が短縮される。
また、工具交換位置P1の近くに主軸7を位置させて工作物Wの加工を行う場合や、主軸7の移動速度が速い場合には、主軸7の工具交換位置P1への移動の開始と同時又はその後に把持装置33の待機位置P4への移動を開始させても、把持装置33の待機位置P4への位置決め(到着)が主軸7の工具交換位置P1への到着に間に合わず、十分な工具交換時間短縮効果が得られない恐れがある。これに対して本実施形態においては、主軸7が工具交換位置P1に向けて移動を開始する前、すなわち、交換対象工具T1で工作物Wの加工を行っている間に待機位置P4(P4)が設定され、把持装置33が待機位置P4(P4)に位置決めされるので、上記のような場合にも確実に十分な工具交換時間短縮効果を得ることができる。
また、本実施形態の場合、主軸頭6の外周は主軸7の外周を取り囲む形状及び大きさである。よって、把持装置33と主軸頭6が同じ高さにあるとき(工作物Wの加工中)に設定された待機位置P4(P4)よりも、把持装置33と主軸7が同じ高さにあるとき(工具交換位置P1に向けて主軸7が移動しているとき)に設定された待機位置P4(P4)の方が、交換待ちの交換対象工具T1を把持するまでに把持装置33が旋回する角度が小さくなる。本実施形態では、後者のタイミングで待機位置P4(P4)の設定及び設定された待機位置P4(P4)への把持装置33の位置決めをすることができるので、より短い時間で工具交換を行うことができる。
<他の実施形態>
次に、本発明の他の実施形態について説明する。本実施形態は、制御装置40が加工プログラムの連続した所定数のブロックを先読みする制御装置であるという点で先の実施形態と異なる。以下、先の実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態において、主軸・テーブル制御部410は、記憶装置44から、加工プログラムを構成する連続した所定数のブロックを先読みする。続いて主軸・テーブル制御部410は、先読みされたブロックを解析し、それらのブロックを実行するときの主軸7やテーブル4の経路及び移動速度等を算出する。算出されたこれらの情報はRAM43に記憶され、先読みされたブロックが後に実行される際に利用される。
工具交換装置制御部430の主軸位置算出手段431は、先読みされたブロックが実行される前に、先読みされたブロックを解析して得られた主軸7の経路に基づいて、先読みされたブロックが実行されるときに主軸7の主軸基準点がとるZ座標の範囲を算出する。なお、主軸基準点のZ座標の範囲の算出は、先読みされた所定数のブロックを解析する際に、主軸・テーブル制御部410によって行われても良いことは勿論である。
先読みされたブロックが実行されるときに主軸7の主軸基準点がとるZ座標の範囲が算出されると、待機位置設定手段432は、先読みされたブロックが実行される前に、算出されたZ座標の範囲に応じて、把持装置33の待機位置P4を設定する。設定の仕方は先の実施形態と同様である。但し、待機位置P4として設定される位置は、算出されたZ座標の範囲内のいずれの位置に主軸基準点が存在していても、主軸7及び主軸7とともに移動する部材と把持装置33とが干渉しない位置である。
把持装置待機手段433は、先読みされたブロックが実行される前に、待機位置設定手段432によって設定された待機位置P4に把持装置33を位置決めする。
加工プログラム中の連続した所定数のブロックの先読み、先読みされたブロックの解析、解析によって得られた情報に基づく先読みされたブロック実行時の主軸存在位置の算出、算出された主軸存在位置に応じた待機位置P4の設定及び待機位置P4への把持装置33の位置決めは、交換条件判断手段434によって工具交換条件が整ったと判断されるまで順次繰り返すことができる。なおこのとき、先読みされるブロックが順次、後に実行されるブロックにずれていくことは当然である。
本実施形態では、主軸7が加工プログラムに従って移動する前に、待機位置P4の設定及び待機位置P4への把持装置33の位置決めが行われるので、より確実に把持装置33と主軸7、主軸頭6及び交換対象工具T1の干渉を防止しつつ工具交換時間を短縮することができる。
<更に他の実施形態>
次に、本発明の更に他の実施形態について説明する。図15に示される工作機械1は、主軸7及びテーブル4が存在する空間S1と工具マガジン20が存在する空間S2とを仕切る隔壁8と、当該隔壁に設けられた開口8aを開閉するシャッター9を有する点で図1に示される工作機械と相違する。その他の構成は図1に示される工作機械1と同様である。なお、開口8aは、シャッター9が開いたときに把持装置33及び把持装置33に把持された工具が通過できる位置、形状及び大きさとされている。
本実施形態においては、待機位置P4は、把持装置33が主軸7及び主軸7とともに移動する部材に加えてシャッター9とも干渉しない位置に設定される。よって、シャッター9が閉じているときには、シャッター9によって制限される旋回範囲内で待機位置P4が設定される。また、シャッター9が開いているときには、シャッター9によって旋回範囲が制限されることなく、先に説明した実施形態の場合と同様に待機位置P4が設定される。
したがって、本実施形態においては、工具Tで工作物Wを加工しているときや工具Tと工作物Wの接触部に向けて切削油を供給しているときには、シャッター9を閉じた状態で把持装置33を待機位置P4に位置決めしておくことができる。よって、空間S2に存在する工具マガジン20や準備位置P2に位置決めされた工具ポット21に保持され待機している次使用工具に切屑や切削油が付着することを防止しつつ、短時間で工具交換を行うことができる。
また、工具Tが工作物Wから離れ且つ切削油が供給されていないとき、例えば主軸7が工具交換位置に向けて移動しているときには、シャッター9を開いて待機位置P4の設定及び待機位置P4への把持装置33の位置決めを行うことができるので、先に説明した実施形態の場合と同じように短時間で工具交換を行うことができる。
なお、工具交換装置30は、図15においては空間S1に配置されているが、空間S2に配置されてもよい。そのように配置することで、切屑や切削油が工具交換装置30に付着することも防止できる。また、その場合、隔壁8及びシャッター9を把持装置33の旋回(移動)とともに移動するように構成してもよい。そのように構成すれば、工具Tによる工作物Wの加工が行われている間に、切屑や切削油が工具交換装置30に付着することを防止しつつ、シャッター9による旋回範囲の制限を小さくして待機位置P4を設定するとともに当該待機位置P4に把持装置33を位置決めしておくことができるので、隔壁8及びシャッター9が移動しない場合よりも短時間で工具交換を行うことができる。
本発明は上述の各実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば以下に述べるような変形例も可能である。各実施形態や変形例を適宜組み合わせても良いことは勿論である。
工作機械は立形マシニングセンタには限られず、工具が取り付けられる主軸が移動する形態のものであればどのような工作機械であってもよい。
また、主軸は、Z軸方向に加えて、あるいはそれに代えて、X軸方向及び/又はY軸方向に移動するものであってもよいし、A軸回り及び/又はB軸回りに旋回するものであってもよい。これらの場合には当然ながら、上述の実施形態における主軸基準点のZ座標に加えて、あるいはそれに代えて、主軸基準点のX座標及び/又はY座標が主軸の存在位置を特定するデータとして算出される。また、主軸の存在位置を特定するデータを算出する際に使用される座標系は直交座標系以外の座標系(例えば円柱座標系や球座標系)であっても良いことは勿論である。
なお、主軸がX軸方向及び/又はY軸方向に移動するものであったり、A軸回り及び/又はB軸回りに旋回するものである場合には、主軸が把持装置から遠く離れていて、把持装置をどこに位置させても把持装置と主軸等が干渉しない状態となることがあり得る。その場合は、例えば、工具交換位置に向けて移動する際にとる経路上に主軸が存在すると仮定して待機位置を設定することができる。
また、主軸位置センサは、主軸の存在位置に関する信号を検出することができるセンサであればどのようなセンサでもよい。例えば、磁気式又は光学式のリニアスケールを主軸位置センサとして用いることができる。また、主軸位置センサが主軸交換位置センサを兼ねてもよいことは勿論である。
また、主軸とともに移動する部材は主軸頭及び主軸に取り付けられている工具には限られないことは勿論である。例えば、切削油供給装置や工作物の形状を測定する測定装置が主軸頭に取り付けられている場合には、これらの装置も主軸とともに移動する。よって、待機位置は、把持装置がこれらの装置とも干渉しないように設定される。
また、把持装置の原位置は、把持装置が工作機械を構成する部材と干渉しない位置であればどこでもよい。
また、上述の各実施形態においては、把持装置が有する一対の工具把持部は、支持軸の中心軸まわりに対称な位置、すなわち180°離れた位置に設けられているが、その位置は180°離れた位置には限られず、例えば互いに120°又は90°離れた位置であってもよい。また、把持装置は工具把持部を一つまたは三つ以上有するものであってもよい。
また、把持装置は、必ずしもある軸回りに旋回する形態のものである必要は無く、例えば、工具把持部を有するロボットアームで構成されていてもよい。
また、上述の実施形態においては、工作機械の制御装置が工具交換装置の制御装置を兼ねているが、工具交換装置専用の制御装置を、工作機械の制御装置とは別のハードウェアで構成してもよいことは勿論である。
1 工作機械
4 テーブル
6 主軸頭
7 主軸
8 隔壁
8a 開口
9 シャッター
20 工具マガジン
21 工具ポット
30 工具交換装置
32 支持軸
33 把持装置
34 アーム
35 固定爪
36 可動爪
37 工具把持部
40 制御装置
410 主軸・テーブル制御部
420 工具マガジン制御部
430 工具交換装置制御部
431 主軸位置算出手段
432 待機位置設定手段
433 把持装置待機手段
434 交換条件判断手段
435 交換実行手段
T1 交換対象工具
T2 次使用工具
W 工作物
P1 工具交換位置
P2 準備位置
P3 原位置
P4 待機位置

Claims (10)

  1. 主軸を所定の工具交換位置に移動させた状態で前記主軸に取り付けられている工具の交換が行われる工作機械において用いられる工具交換装置であって、
    前記工具を把持することが可能な把持装置と、
    受信した駆動信号に応じて前記把持装置を移動させることが可能な駆動装置と、
    制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記主軸の存在位置に関する信号を検出する主軸位置センサの検出信号又は加工プログラムを解析して得られる情報に基づいて前記主軸の存在位置を算出する主軸位置算出手段と、
    前記把持装置が前記主軸及び前記主軸とともに移動する部材と干渉せずに存在できる位置である前記把持装置の待機位置を、前記主軸位置算出手段によって算出された前記主軸の存在位置に応じて設定する待機位置設定手段と、
    前記待機位置設定手段によって設定された前記待機位置へ前記把持装置を移動させるための駆動信号を前記駆動装置に送信する把持装置待機手段と
    を有しており、
    前記主軸が前記工具交換位置に位置していないときに、前記主軸位置算出手段、前記待機位置設定手段及び前記把持装置待機手段が機能すると共に前記把持装置が前記駆動装置によって前記待機位置まで移動させられるように構成されている
    工具交換装置。
  2. 前記主軸位置算出手段、前記待機位置設定手段及び前記把持装置待機手段は、前記主軸が前記工具交換位置に位置していないときに、この順で複数回繰り返し機能するように構成されている
    請求項1記載の工具交換装置。
  3. 前記主軸位置算出手段、前記待機位置設定手段及び前記把持装置待機手段は、前記主軸が前記工具交換位置に向けて移動を開始する前、及び/又は、前記主軸が前記工具交換位置に向けて移動を開始した後且つ前記工具交換位置に到着する前に機能するように構成されている
    請求項1又は2に記載の工具交換装置。
  4. 前記制御装置は、前記加工プログラムの連続した所定数のブロックを先読みする制御装置であり、
    前記主軸位置算出手段は、前記所定数のブロックを解析して得られる情報に基づいて、前記所定数のブロックが実行されるときの前記主軸の存在位置を算出し、
    前記主軸位置算出手段、前記待機位置設定手段及び前記把持装置待機手段は、前記所定数のブロックが実行されるのに先立って機能するように構成されている
    請求項1乃至3のいずれかに記載の工具交換装置。
  5. 前記待機位置は、前記把持装置が、前記主軸が存在する空間と前記主軸に取り付けられる前の工具が待機する空間との間に存在するシャッターとも干渉しない位置である
    請求項1乃至4のいずれかに記載の工具交換装置。
  6. 主軸を所定の工具交換位置に移動させた状態で前記主軸に取り付けられている工具の交換が行われる工作機械において用いられる前記工具を把持することが可能な把持装置の位置決め方法であって、
    (A)前記主軸の存在位置に関する信号を検出する主軸位置センサの検出信号又は加工プログラムを解析して得られる情報に基づいて前記主軸の存在位置を算出する工程と、
    (B)前記把持装置が前記主軸及び前記主軸とともに移動する部材と干渉せずに存在できる位置である前記把持装置の待機位置を、前記工程(A)で算出された前記主軸の存在位置に応じて設定する工程と、
    (C)前記工程(B)で設定された前記待機位置へ前記把持装置を移動させる工程とを有し、
    前記工程(A)、前記工程(B)及び前記工程(C)は、前記主軸が前記工具交換位置に位置していないときに実行される
    前記把持装置の位置決め方法。
  7. 前記工程(A)、前記工程(B)及び前記工程(C)は、前記主軸が前記工具交換位置に位置していないときにこの順で複数回繰り返し実行される
    請求項6記載の前記把持装置の位置決め方法。
  8. 前記工程(A)、前記工程(B)及び前記工程(C)は、前記主軸が前記工具交換位置に向けて移動を開始する前、及び/又は、前記主軸が前記工具交換位置に向けて移動を開始した後且つ前記工具交換位置に到着する前に実行される
    請求項6又は7に記載の前記把持装置の位置決め方法。
  9. 前記工程(A)における前記加工プログラムを解析して得られる情報は、先読みされた連続した所定数のブロックを解析して得られる情報であり、
    前記工程(A)における前記主軸の存在位置は、前記所定数のブロックが実行されるときの前記主軸の存在位置であり、
    前記工程(A)、前記工程(B)及び前記工程(C)は前記所定数のブロックが実行される前に実行される
    請求項6乃至8のいずれかに記載の前記把持装置の位置決め方法。
  10. 前記待機位置は、前記把持装置が、前記主軸が存在する空間と前記主軸に取り付けられる前の工具が待機する空間との間に存在するシャッターとも干渉しない位置である
    請求項6乃至9のいずれかに記載の前記把持装置の位置決め方法。
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