JP2018094374A - 運動マット - Google Patents
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Abstract
【課題】高い滑り止め効果及び吸水性を発揮でき、使用者に与える違和感を小さくできる運動マットを提供する。【解決手段】編地からなる上層シート部材10と、上層シート部材10に積層された中間シート部材20と、下層シート部材30と、を備える。上層シート部材10は、中間シート部材20に接合される平坦部11と、平坦部11から中間シート部材20が配置された方向の逆方向に向けて突出する複数の突出部12と、を備えている。突出部12は、平坦部11を形成する裏側繊維に編み込まれた表側繊維を備えて形成されている。【選択図】図3
Description
本発明は、運動マットに関する。
ヨガやエアロビクスなどの運動を行うにあたり、使用者は、運動用のマットである運動マットを床に敷き、その運動マットの上で運動を行うことが有る。運動を行う使用者が汗をかくと、その汗は運動マット上に落ちて運動マットが濡れる。運動マットは、濡れることによって滑りやすくなり、使用者が滑って運動をしにくくなることがあった。このような滑りを抑制するため、運動マットには、吸水性や滑り止め効果が求められる。この種の運動マットとして、従来、発泡体と布質の層とを備え、布質の層の表面に軟質プラスチック材が配置、固定された滑り止め付運動マットが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この滑り止め付運動マットは、布質の層を備えることによって吸水性を発揮する。このため、布質の層に軟質プラスチック材が設けられていることにより、使用者が運動して手汗をかいた時には、布質の層によって汗吸収と滑り止めを果たすことが可能である。また汗をかいていない時、軟質プラスチック材によって滑り止め効果を果たすことが可能である。したがって、運動過程全体に滑り止め効果を発揮することができる。
上記従来の滑り止め付運動マットでは、布質の層に軟質プラスチック材が配置、固定されていることから、使用者は、軟質プラスチック材との布質の層との双方に触れながら運動を行うことになる。このため、滑り止め付運動マットを使用する使用者に違和感を与える可能性があった。また、布質の層を設けて軟質プラスチック材を設けない場合には、このような違和感を与える可能性は低くなるが、布質の層が高い吸収性を発揮したとしても滑り止め効果が低くなることがあった。
本発明のいくつかの態様は、高い滑り止め効果及び吸水性を発揮でき、使用者に与える違和感を小さくできる運動マットを提供することを目的の一つとする。
また、本発明の他の態様は、後述する実施形態に記載した作用効果を奏することを可能にする運動マットを提供することを目的の一つとする。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、編地からなる第1シート部材と、前記第1シート部材に積層された第2シート部材と、を備える運動マットであって、前記第1シート部材は、前記第2シート部材に接合される平坦部と、前記平坦部に対して前記第2シート部材が積層された方向の逆方向に向けて突出する複数の突出部と、を備えており、前記突出部は、前記平坦部を形成する裏側繊維に編み込まれた表側繊維を備えて形成されている、運動マットである。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。 なお、以下の説明で用いる図面は、特徴部分を強調する目的で、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、同様の目的で、特徴とならない部分を省略して図示している場合がある。
図1は、運動マットの斜視図、図2(A)は、運動マットの側面図、(B)は、運動マットの平面図である。図1及び図2に示すように、本実施形態に係る運動マット1は、第1シート部材としての上層シート部材10と、上層シート部材10に積層された第2シート部材としての中間シート部材20及び下層シート部材30と、を備えている。
図1に示すように、運動マット1は、略長方形のシート状をなすとともに、筒状に巻き付けて、持ち運び等がしやすくなっている。運動マット1は、運動を行う際に床面等に広げて使用される。使用時の運動マット1は、長方形に広げられる。また、運動マット1における上層シート部材10と、中間シート部材20と、下層シート部材30とは、図2(A)に示すように、この順で積層されている。以下の説明では、便宜上、上層シート部材10が設けられている側が、下層シート部材30が設けられている側よりも上側として説明する。例えば、上層シート部材10の下側に中間シート部材20が設けられ、中間シート部材20の下側に下層シート部材30が設けられているものとして説明する。
運動マット1は、図2(B)に示すように、平面視して、長辺と短辺とを有する長方形状をなしている。運動マット1は、床面等に敷かれて使用されるものであり、使用者が上に乗って運動を行う際に使用することを意図したものである。このため、運動マット1は、使用者の歩幅よりも広めの長さなど想定して設けられている。例えば、運動マット1の長辺方向の長さは、170〜180cm程度とされ、短辺方向の長さは、60〜70cm程度とされている。なお、運動マット1の形状や大きさは、この形状や大きさに限らず、適宜決定すればよい。例えば、略正方形でもよいし、四隅が面取りされた略長方形または略正方形でもよい。あるいは、略三角形や略六角形など、矩形以外の形状でもよいし、略円形、略楕円形、略長円形など、曲線状となる部分を有する形状であってもよい。以下の説明において、運動マット1の長辺方向(上層シート部材10、中間シート部材20、下層シート部材30の長辺方向、図2等のY方向)を単に長辺方向といい、運動マット1の短辺方向(上層シート部材10、中間シート部材20、下層シート部材30の短辺方向、図2等のX方向)を単に短辺方向という。
上層シート部材10、中間シート部材20、及び下層シート部材30は、平面視した形状がいずれも略共通する矩形状をなしている。上層シート部材10の裏面と中間シート部材20の表面とは、図示しない接着剤で接着されて接合されている。中間シート部材20裏面と下層シート部材30の表面とは、図示しない接着剤で接着されて接合されている。上層シート部材10の裏面は、全面にわたって中間シート部材20の表面に接着されている。同様に、中間シート部材20の裏面は、全面にわたって下層シート部材30の表面に接着されている。接着剤は、接着される対象となるシート部材の材料や形状等に合わせて適宜選択すればよく、上層シート部材10及び中間シート部材20を接着する接着剤は、中間シート部材20及び下層シート部材30を接着する接着剤と異なる接着剤が用いられている。
図3は、図2(A)のP部分拡大図である。図3に示すように、上層シート部材10は、平坦部11と、複数の突出部12と、を備えている。平坦部11は、編地からなり、中間シート部材20側の面(裏面)が平面状とされ、中間シート部材20に接着されて接合されている。なお、上層シート部材10は編地からなるので、上層シート部材10の裏面における平面状は、完全な平面ではなく、編地としての平面と相当し得る程度の平面状である。そのため、例えば、編み込みパターン等によって生じるわずかな凹凸であり、狭幅で編地を構成する糸数本分の径に相当する程度の高さの凹凸がある場合にも本実施形態にいう平面状に相当する。
また、突出部12は、平坦部11における中間シート部材20側とは反対側の面(表面)に複数設けられている。すなわち、上層シート部材10は、中間シート部材20に接合される平坦部11と、平坦部11に対して中間シート部材20が積層された方向の逆方向(上方)に向けて突出する複数の突出部12を備えている。
図4(A)は、図2(B)のQ部分拡大図である。図4(A)に示すように、突出部12の平面視した形状は、四隅が面取りされた略長方形状をなしている。複数の突出部12は、図1に示すように、上層シート部材10の表面において、全体的に所定パターンで一様に整列させられて配置されている。なお、図1では、複数の突出部12の一部を示しているが、実際には、上層シート部材10の表面の全面にわたって突出部12が配置されている。上層シート部材10の表面における突出部12以外の部分は非突出部(平坦部11の表面)となる。また、複数の突出部12は、いずれも長辺同士及び短辺同士がそれぞれ略平行となるように配置されている。複数の突出部12の長辺及び短辺は、それぞれ長辺方向(Y方向)及び短辺方向(X方向)に沿っている。複数の突出部12のうち、短辺方向に隣接する一列の突出部12を突出部12A,12A…、突出部12A,12A…の長辺方向に隣接する一列の突出部12を突出部12B,12Bとする。突出部列をなす突出部12A,12A…、12B,12B…は、いずれも短辺同士が一直線上に位置するように配置されている。同様に、他の短辺方向に隣接する一列の突出部12も短辺同士が一直線上に位置するように配置されている。長辺方向に隣接する突出部列同士は、突出部12の長辺の長さと、隣接する突出部12同士の離間距離との和の長さ分、短辺方向にずらされて(位相を変えられて)配置されている。このように、本実施形態に係る運動マット1では、複数の突出部12は、所定パターンとして、非格子状の千鳥状に配置されている。すなわち、複数の突出部12は、非格子状のパターンで配置されている。
なお、複数の突出部12は、上層シート部材10の表面の全面にわたって配置する場合のほか、上層シート部材10の一部分だけ突出部12を配置しない特定部分を設け、他の部分に複数の突出部12を設けるようにしてもよい。この場合、突出部12が配置されない特定部分は平坦部11となり、この特定部分には例えば商品名等が印刷されていてもよい。また、運動マット1に商品名等を表示する場合には、特定部分に商品名等を印刷する場合のほか、いくつかの突出部12を覆うように、商品名等が印刷等されたタグを上層シート部材10に縫い合わせてもよい。
上層シート部材10における突出部12の短辺長さW1は約3.2mm、長辺長さL1は約4.3mmである。また、短辺方向に離間する突出部列の離間距離W2は、約0.8mm、長辺方向に隣接する突出部12同士の離間距離L2は約1.1mmである。このように、長辺方向に離間する突出部(突出部列)の離間距離は、短辺方向に隣接する突出部12同士の離間距離よりも長くされている。突出部12は、100mm四方に約460個設けられている。上層シート部材10の表面が、突出部12と、突出部12以外の非突出部で構成されているとしたとき、突出部12が占める面積の割合は、約63.7%である。
上層シート部材10は、表側編糸(表側繊維)51と裏側編糸(裏側繊維)52とを編み込んだ編地(ニット)で形成されている。表側編糸51及び裏側編糸52は、いずれもマイクロファイバーで構成されている。これらの表側編糸51と裏側編糸52と
は、互いに異なる色とされている。すなわち、裏側繊維と表側繊維とが互いに異なる色の繊維で構成されている。上層シート部材10のうち、平坦部11は裏側編糸52を主として、一部に表側編糸51が編み込まれて形成されている。一方、突出部12は、表側編糸51で形成されている。すなわち、突出部12は、平坦部11を形成する裏側繊維52に編み込まれた表側繊維51を備えて形成されている。このように、表側編糸51と裏側編糸52とで互いに異なる色とすることで、突出部となる表側編糸51で示される第1色が、非突出部となる裏側編糸52で示される第2色の上に千鳥状に配置されるデザインとすることができる。なお、表側編糸51と裏側編糸52とは、マイクロファイバー以外の合成繊維で構成されていてもよい。また、表側編糸51と裏側編糸52とは、共通の色であってもよい。
は、互いに異なる色とされている。すなわち、裏側繊維と表側繊維とが互いに異なる色の繊維で構成されている。上層シート部材10のうち、平坦部11は裏側編糸52を主として、一部に表側編糸51が編み込まれて形成されている。一方、突出部12は、表側編糸51で形成されている。すなわち、突出部12は、平坦部11を形成する裏側繊維52に編み込まれた表側繊維51を備えて形成されている。このように、表側編糸51と裏側編糸52とで互いに異なる色とすることで、突出部となる表側編糸51で示される第1色が、非突出部となる裏側編糸52で示される第2色の上に千鳥状に配置されるデザインとすることができる。なお、表側編糸51と裏側編糸52とは、マイクロファイバー以外の合成繊維で構成されていてもよい。また、表側編糸51と裏側編糸52とは、共通の色であってもよい。
突出部12は、表側編糸51を編んで形成されている。突出部12における表面にはうねりが形成され、表側編糸51の編み込み模様として凹溝が設けられている。凹溝が設けられて、うねりが形成された突出部12の表面の模様(形状)は様々であり、例えば、凹溝に対して突出している部分が略S字形状の略S字状突出部15であったり、凹溝に対して突出している部分が略V字形状の略V字状突出部16であったりしている。凹溝は、複数の突出部12ごとにランダムに形成されてもよい。凹溝の形状は、上記の形状の他、凹溝自体の形状が略S字形状であってもよいし、略B字形状であってもよい。あるいは、その他の形状であってもよい。複数の突出部12には、うねりが形成されているものと、うねりが形成されていないものとが混在してもよい。うねりは、例えばタックやギャザーによって形成されていてもよいし、プレス加工を施して形成されていてもよい。また、うねりは、複数の突出部に規則的に形成されていてもよい。また、突出部12は、うねりが形成されていないものであってもよい。
図4(B)は、図2(B)のR部分拡大図である。図4(B)に示すように、平坦部11には、表側編糸51と裏側編糸52とが編み込まれた接結部14が形成されている。つまり、上層シート部材10の表面における非突出部に相当する部分の一部又は全部が接結部14となる。接結部14は、編み込み手法により表側編糸51の視認の有無に違いが生じ、平坦部11の表裏両面から視認できるようにすることもできるし、平坦部11の表面または裏面の一方のみから視認できるようにすることもできる。さらには、平坦部11の表裏両面のいずれからも視認できないようにすることもできる。本実施形態に係る運動マット1では、平坦部11の表面(上層シート部材10の表面の非突出部)からは、表側編糸51が視認できず平坦部11の裏面からは視認できるようになっている。これは、表側編糸51と裏側編糸52とで互いに異なる色として、上層シート部材10の表面のデザインを、突出部12が表側編糸51で示される第1色と、非突出部が裏側編糸52で示される第2色からなる千鳥状とするためである。接結部14における表側編糸51の視認性については、運動マット1のデザイン性も考慮に入れて適宜決定すればよい。
平坦部11における接結部14は、短辺方向に隣接する突出部12をそれぞれ構成する表側編糸51と共通しており、上層シート部材10の短辺方向に隣接する突出部12同士の間に形成されている。このため、平坦部11には接結部14が複数形成され、千鳥状に配置されている。なお、上層シート部材10の裏面側では、接結部14の部分が他の部分よりもわずかに凹んでいるが、この凹みは裏側編糸52数本分の径よりも浅いので、上層シート部材10の裏面側は平面状である。
図5は、図4(A)のA−A線断面図である。図5に示すように、突出部12Aと平坦部11との間に中空空間13が形成されている。突出部12Aの高さは、約0.3〜0.7mmとされている。複数の突出部12のうち、突出部12A以外の他の突出部、例えば突出部12Bの高さも同様に約0.3〜0.7mmとされている。短辺方向に隣接する突出部12同士の離間距離W2及び長辺方向に隣接する突出部12同士の離間距離L2は、いずれも突出部12の最大高さHよりも長くされている。すなわち、隣接する突出部12同士の少なくとも一方の離間距離は、突出部12が押し潰された際に到達する距離(突出部12の高さ)よりも長くされている。なお、突出部12の最大高さHは、平坦部11の最表層の高さ位置から突出部12の最表層の高さ位置までの間の距離である。あるいは、突出部12の最大高さHは、突出部12の中央部分に最大高さHがある場合には、突出部12が押し潰された際に到達する距離は、隣接する突出部12側の端部の高さに大きく影響される。このような場合には、突出部12の突出部12の高さは、突出部12の最大高さHではなく、突出部12における隣接する突出部側の端部の高さとしてもよい。本実施形態では、短辺方向に隣接する突出部12同士の離間距離W2は、突出部12における短辺方向に隣接する突出部12側の端部の高さよりも長く、長辺方向に隣接する突出部12同士の離間距離L2は、突出部12における長辺方向に隣接する突出部12側の端部の高さよりも長くされているようにしてもよい。
突出部12では、表側編糸51が長辺方向に沿って延在しており、隣接する表側編糸51同士は、短辺方向に並んでいる。突出部12における表側編糸51の長辺方向の長さは、突出部12の長辺方向の長さよりも長くされている。このため、突出部12を構成する表側編糸51に長さの余裕が生じて、突出部12が平坦部11から離反して中空空間13が形成されている。なお、突出部12では、表側編糸51が短辺方向に沿って延在し、隣接する表側編糸51同士は、短辺方向に並んでいてもよい。この場合、突出部12における表側編糸51の短辺方向の長さが、突出部12の長辺方向の長さよりも長くされることで、突出部12が平坦部11から離反して中空空間13が形成されるようにしてもよい。また、突出部12が平坦部11から浮き上がる編み方で表側編糸51を編み込むことで、突出部12を形成してもよい。また、突出部12は、表側編糸51のみで形成する態様以外の態様としてもよく、例えば、表側編糸51と裏側編糸52を編み込んで突出部12を形成するようにしてもよい。また、表側編糸51が長辺方向に延在する態様に代えて、表側編糸51が畝編みされている場合などの畝編みまたは筋編みされている場合の筋が長辺方向に延在するようにしてもよい。同様に、また、表側編糸51が短辺方向に延在する態様に代えて、表側編糸51が畝編みされている場合などの畝編みまたは筋編みされている場合の筋が短辺方向に延在するようにしてもよい。要は、突出部12に断面が凹凸となるように突条が形成されているようにしてもよい。この場合の突条は、長辺方向に沿って衛材していてもよいし、短辺方向に沿って延在していてもよい。また、表側編糸51、その畝、筋、凸条は、長辺方向や短辺方向のほか、長辺方向や短辺方向に交差する方向に延在していてもよい。また、表側編糸51、その畝、筋、凸条は、その長さ方向途中位置で延在方向が変化するようにしてもよい。
中間シート部材20は、NBR(ニトリルゴム)で構成されている。中間シート部材20には、NBRのように比較的軽量で引き裂き強度及び弾性に優れた材料を用いるのが好ましい。中間シート部材20の厚さは約6mmである。なお、中間シート部材20には、孔などが形成されていない。また、中間シート部材20は、上記のNBR以外の材料で構成されていてもよく、例えば、PVC(ポリ塩化ビニル)PER(ポリマー環境樹脂)TPE(熱可塑性エラストマー)EVA(エチレン酢酸ビニルコポリマー)などの合成ゴムが例示できる。
下層シート部材30は、SBR(スチレンゴム)で構成されている。下層シート部材30には、SBRのように比較的軽量で弾性及び床面とのグリップ力に優れた材料を用いるのが好ましい。下層シート部材30の厚さは、約4mmである。また、下層シート部材30には、図1に示すように、複数の貫通孔30A,30A…が軽量化のために設けられている。なお、これらの貫通孔30A,30A…が設けられていないようにしてもよい。また、中間シート部材20にも貫通孔が軽量化のために形成されていてもよい。また、下層シート部材30は、上記のSBR以外の材料で構成されていてもよく、例えば、PVC(ポリ塩化ビニル)PER(ポリマー環境樹脂)TPE(熱可塑性エラストマー)EVA(エチレン酢酸ビニルコポリマー)などの合成ゴムが例示できる。下層シート部材30は、中間シート部材20とは異なる材料で構成されていてよいし、共通の材料で構成されていてもよい。
図2(B)に示すように、積層された上層シート部材10、中間シート部材20、及び下層シート部材30の四周には、端末処理部40が設けられている。端末処理部40は、被覆部41と、縫合部42とを備えて構成されている。被覆部41は、図2(B)に示すように、積層された上層シート部材10、中間シート部材20、及び下層シート部材30の四周をそれぞれ覆っている。縫合部42は、被覆部41を上層シート部材10、中間シート部材20、及び下層シート部材30に縫い付けている。なお、図1では、端末処理部40の図示を省略している。また、図2(B)において、左済部では折り返された上層シート部材10のみを端末処理部40が覆っているが、実際には、端末処理部40は、中間シート部材20及び下層シート部材30も覆っている。
〔使用態様及び作用効果〕 次に、本実施形態の運動マット1の使用態様及び作用効果について説明する。 本実施形態の運動マット1は、ヨガやエクササイズなどの運動を行う際に床面などに敷いて使用される。運動マット1を使用する際、使用者は、例えば運動マット1の長辺方向の両端部の近傍に足を置いたり、あるいは運動マット1の長辺方向の中央部の近傍に腰を下ろしたりして運動を行う。
運動マット1における使用者が直接接触する上層シート部材10は、表側編糸51と裏側編糸52を編み込んだ編地によって構成されている。このため、上層シート部材10は伸縮性を有するので、使用者が動きに追従し、さらには使用者の動きに対して反対方向の力を与えるので、高い滑り止め効果を発揮することができる。また、上層シート部材10の表面には、平坦部11から上方に向けて突出する複数の突出部12が設けられている。この複数の突出部12が設けられていることにより、上層シート部材10の表面は平坦部と突出部12とで凹凸ができるので、運動マット1上における使用者の滑りを抑制することができる。
また、上層シート部材10は、布質である編地によって構成されているため、中間シート部材20に用いられるNBRや下層シート部材30に用いられるSBRなどの合成ゴムと比較して、高い吸水性能を発揮するので、使用者がかいた汗を多く吸収することができる。ここで、突出部12と平坦部11との間に中空空間13が形成されているので、吸水性能をさらに高めることができる。さらに、使用者が直接接触する上層シート部材10における平坦部11は裏側編糸52を主として、一部に表側編糸51が編み込まれて形成され、突出部12は表側編糸51を編んで形成されている。このため、運動マット1の表層は布質の層で形成され、軟質プラスチック材などが設けられておらず、平坦部11と突出部12とで肌触り感が近くなるので、使用者に与える違和感を小さくすることができる。したがって、運動マット1では、高い滑り止め効果及び吸水性を発揮でき、使用者に与える違和感を小さくできる。
また、例えば、突出部12が押し潰されたときに隣接する突出部12と接触すると、上層シート部材10の表面における凹凸が少なくなってしまい、その分滑り止め効果が低減することが考えられる。この点、上記の運動マット1では、隣接する突出部12同士の少なくとも一方の
離間距離は、突出部12が押し潰された際に到達する距離よりも長くされている。例えば、運動マット1では、上層シート部材10の表面に設けられている突出部12のうち、長辺方向に隣接する突出部12同士の離間距離(本実施形態では長辺方向に隣接する突出部12同士の離間距離L2=約1.1mm)は、突出部12が押し潰された際に到達する距離よりも長くされている。
離間距離は、突出部12が押し潰された際に到達する距離よりも長くされている。例えば、運動マット1では、上層シート部材10の表面に設けられている突出部12のうち、長辺方向に隣接する突出部12同士の離間距離(本実施形態では長辺方向に隣接する突出部12同士の離間距離L2=約1.1mm)は、突出部12が押し潰された際に到達する距離よりも長くされている。
したがって、使用者が運動マット1の上で運動を行っている際に、図6に示すように、突出部12が押し潰されたとき、押し潰された突出部12は、隣接する突出部12には届かないようになっている。その結果、突出部12同士は接触しにくくなるので、上層シート部材10の表層における凹凸を維持することができる。したがって、高い滑り止め効果を発揮することができる。
隣接する突出部12同士の少なくとも一方の離間距離は、突出部12が押し潰された際に到達する距離よりも長くされている例としては、上記のように、長辺方向に隣接する突出部12同士の離間距離が、突出部12が押し潰された際に到達する距離よりも長くされていてもよいし、短辺方向に隣接する突出部12同士の離間距離が、突出部12が押し潰された際に到達する距離よりも長くされていてもよい。あるいは、長辺方向及び短辺方向のそれぞれに隣接する突出部12同士の離間距離が、突出部12が押し潰された際に到達する距離よりも長くされていてもよい。
また、突出部12が押し潰されると、突出部12の最大高さ(=約0.7mm)分程度の長さ位置まで突出部12が隣接する突出部12まで近づくことになる。このため、突出部12が押し潰された際に到達する距離は、突出部12の高さと同程度となる。したがって、突出部12の高さが、突出部12が押し潰された際に到達する距離よりも長くされていることにより、突出部12が押し潰された際に、隣接する突出部12同士は接触しにくくなるので、上層シート部材10の表層における凹凸を維持することができ、高い滑り止め効果を発揮することができる。隣接する突出部12同士の少なくとも一方の離間距離は、突出部12の高さよりも長くされている例としては、上記のように、長辺方向に隣接する突出部12同士の離間距離が、突出部12の高さよりも長くされていてもよいし、短辺方向に隣接する突出部12同士の離間距離が、突出部12の高さよりも長くされていてもよい。あるいは、長辺方向及び短辺方向のそれぞれに隣接する突出部12同士の離間距離が、突出部12の高さよりも長くされていてもよい。
また、上層シート部材10は、編地からなることから、高い伸縮性を有している。このため、運動マット1の上で使用者が激しく運動した場合でも、使用者の動きに追従したときの中間シート部材20との接着部分に対する負荷が小さくなる。したがって、中間シート部材20との間の接着が剥がれにくくすることができる。
また、運動マット1上で使用者が行う運動は、長辺方向への移動を伴う運動が多いため、上層シート部材10の表面における突出部12は、長辺方向に押し潰されることが多い。この点、運動マット1における上層シート部材10では、長辺方向に離間する突出部(突出部列)の離間距離は、短辺方向に隣接する突出部12同士の離間距離よりも長くされている。このため、突出部12が長辺方向に押し潰された際における隣接する突出部12に対する接触をより好適に抑制することができるので、高い滑り止め効果を維持することができる。
また、突出部12を構成する複数の表側編糸51は、最表層においてそれぞれ長辺方向に沿うように配置されている。このため、突出部12は、長辺方向の移動を伴う使用者に押し潰されたときに、長辺方向への変形が吸収しやすくなるので、隣接する突出部12に向けた突出部12の変形を抑制することができる。したがって、隣接する突出部12に対する接触をより好適に抑制することができるので、高い滑り止め効果を維持することができる。
また、複数の突出部12は、所定パターンとして千鳥状に配置されている。所定パターンは、例えば1つの配置が繰り返されるパターンであればよく、格子状でもよいし、千鳥状以外の非格子状の所定パターンでもよい。これらの所定パターンを採用することで、複数の突出部12に対する運動者の圧が分散され、複数の突出部12の画一的な変形が抑制される。したがって、上層シート部材10の表層における凹凸を維持することができ、滑り止め効果の低下を抑制することができる。また、非格子状の所定パターンは規則性を有するパターン以外のパターンでもよく、複数の突出部がランダムに配置されていてもよい。また、複数の突出部の形状は、共通でなくてもよい。この場合の所定パターンは、規則性を有していてもよいし、短辺方向には整列するが長辺方向には不規則、あるいは、長辺方向には整列するが短辺方向には不規則となるパターンでもよい。
複数の突出部12が格子状に配置されている場合、隣接する突出部12の長辺同士と短辺同士がともに一直線上に位置するように複数の突出部12が配置される。つまり、上層シート部材10の表面における非突出部が長辺方向と短辺方向に直線上に配置されることになる。したがって、運動マット1の方向によっては滑り止め効果が低くなる場合がある。一方、複数の突出部12が千鳥状に配置されている場合、例えば、隣接する突出部12では、短辺方向のみに直線上に配置され、長辺方向では突出部列ごとに位相が変えられて配置される。したがって、複数の突出部12を千鳥状に配置する場合、格子状に配置する場合よりも高い滑り止め効果を発揮することができる。複数の突出部12を千鳥状に配置する際には、上記の例のほか、隣接する突出部12では、長辺方向のみに直線上に配置され、短辺方向では位相が変えられて配置されていてもよいし、短辺方向及び長辺方向の両方に位相が変えられて配置されていてもよい。また、複数の突出部12の配列方向が、長辺方向及び短辺方向に交差する方向に沿うようしてもよい。なお、運動マット1上で使用者が行う運動は、長辺方向への移動を伴う運動が多い。このため、複数の突出部12は、運動マット1の少なくとも短辺方向で位相が変えられた所定パターン(例えば千鳥状)で配置されているのが好適である。換言すれば、非突出部が運動マット1の少なくとも長辺方向に直線上に形成されていない所定パターン(例えば千鳥状)に配置されているのが好適である。
さらには、後述する略六角形状の突出部72(図8参照)とした場合、同じ千鳥状に配置したとしても、上層シート部材71の表層における非突出部が直線上に形成されなくなり、格子状よりも滑り止め効果が高められる。このように、滑り止め効果は、突出部12(72)の形状やパターンにより違いが生じ、運動マット1のデザイン性も考慮に入れて、突出部12(72)の形状やパターンを適宜決定すればよい。
また、上層シート部材10上に所定パターンで配置された複数の突出部12は、ある程度の密度を有していることが望ましい。突出部12の密度が低いと、上層シート部材10の表面における非突出部の面積が増えて、滑り止め効果が低下するためである。突出部12の密度が高い態様として、例えば、隣接する突出部12同士の少なくとも一方の離間距離L2,W2が、当該一方と同じ方向の長辺長さL1又は短辺長さW1よりも短くされているのが好適である。例えば、長辺方向に隣接する突出部12同士の離間距離L2が突出部12の長辺長さL1より短くされているのが好適である。または、短辺方向に隣接する突出部12同士の離間距離W2が突出部12の短辺長さW1より短くされているのが好適である。または、長辺方向および短辺方向の両方で隣接する突出部12同士の離間距離L2,W2が、それぞれ突出部12の各辺長さL1,W1より短くされているのが好適である。この場合、突出部12と平坦部11との間に中空空間13が形成されなくてもよい。
また、上層シート部材10の表層には、100mm四方の範囲内に、460個程度である。このため、上層シート部材10の表層に凹凸が程よい量で形成されるので、高い滑り止め効果を発揮することができる。なお、100mm四方の範囲内に、300〜1000個の突出部12が形成されているのが好適である。300個未満のときには凹凸の凹が多くなり、1000個を超える場合には、凹凸の凸が多くなって凹凸が少なくなるからである。
また、表側編糸51と裏側編糸52とは、異なる色とされている。このため、上層シート部材10の表面において、突出部12はおおよそ表側編糸51の色で形成され、突出部12以外の部分がおおよそ裏側編糸52の色で形成される。このため、突出部12が形成されていることによる上層シート部材10の表層の凹凸を使用者に認識させやすくなる。
また、上記の運動マット1における上層シート部材10には、中間シート部材20及び下層シート部材30が積層されている。中間シート部材20及び下層シート部材30は、いずれも高い弾力性を有するゴム材で構成されているので、運動マット1は、高いクッション性(緩衝性)を発揮することができる。
さらに、上記の運動マット1では、上層シート部材10の平坦部11における中間シート部材20側の面(裏面)が、全面にわたって中間シート部材20に接着されている。このため、運動マット1の上で使用者が激しく運動した場合でも、上層シート部材10が中間シート部材20から離れて撓むなどしにくくなっている。したがって、運動マット1の滑り止め効果の低下を抑制することができる。
[変形例] 以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。また、本発明の変形例について以下に説明する。なお、上記の実施形態及び以下の変形例の各構成は、任意に組み合わせることができる。
例えば、上記の実施形態の運動マット1では、突出部12の平面視した形状は、略長方形状とされているが、他の形状であってもよい。例えば、図7に示す運動マット60の上層シート部材61における突出部62の平面視した形状は、略円形状の突出部でもよい。または、図8に示すように、運動マット70の上層シート部材71における突出部72の平面視した形状は、略六角形状であってもよい。これらの突出部62,72においても、上記の実施形態と同様のうねりが形成された略S字状突出部65,75、及び略V字状突出部66,76が設けられている。
これらの形状を有する複数の突出部62,72は、千鳥状に配置されていてもよい。千鳥状に配置するにあたり、図7及び図8に示す例では、突出部62,72同士の長辺方向と短辺方向との離間距離を均一にしているが、突出部62,72同士の長辺方向と短辺方向との離間距離を異なるようにしてもよく、例えば突出部62,72同士の長辺方向の離間距離を短辺方向の離間距離よりも長くしてもよい。
また、上記の実施形態では、長辺方向と短辺方向とで、同一の方向については、均一の離間距離が決定されている同一方向であっても異なる離間距離となるようにしてもよい。この場合、一部の突出部12同士の離間距離が、突出部12が押し潰された際に到達する距離よりも長く、他の部分の突出部12同士の離間距離が、突出部12が押し潰された際に到達する距離よりも短くなるようにしてもよい。また、隣接する突出部12同士の離間距離が、突出部12が押し潰された際に到達する距離よりも短い複数の突出部を1組の突出部束と見立てて、隣接する突出部束同士の離間距離が、突出部12が押し潰された際に到達する距離よりも長くなるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、上層シート部材10に接合される第2シート部材として中間シート部材20及び下層シート部材30を設けているが、下層シート部材を省略して1枚の第2シート部材
としてもよい。あるいは、第2シート部材を3枚(3層)以上積層してもよい。3枚(3層)以上のシート部材を積層する際、隣接して積層されるシート部材同士を接着する接着剤として、一部または全部が共通する接着剤を用いてもよいし、全部が異なる接着剤を用いてもよい。接着剤としては、積層されるシートの材料や形状等に合わせて適宜選択すればよい。積層されるシート部材同士の接合方法としては、接着剤を用いた接着以外の方法でもよい。例えば、縫合してもよいし、ピンやリベットなどで止めてもよい。
としてもよい。あるいは、第2シート部材を3枚(3層)以上積層してもよい。3枚(3層)以上のシート部材を積層する際、隣接して積層されるシート部材同士を接着する接着剤として、一部または全部が共通する接着剤を用いてもよいし、全部が異なる接着剤を用いてもよい。接着剤としては、積層されるシートの材料や形状等に合わせて適宜選択すればよい。積層されるシート部材同士の接合方法としては、接着剤を用いた接着以外の方法でもよい。例えば、縫合してもよいし、ピンやリベットなどで止めてもよい。
また、上記の実施形態では、上層シート部材10、中間シート部材20、及び下層シート部材30(以下「運動マット本体」という)の四周に端末処理部40が設けられているが、他の態様で端末処理部が設けられるようにしてもよい。例えば、運動マット本体の長辺方向の両端辺のみに端末処理部を設けてもよいし、短辺方向の両端辺のみに端末処理部を設けてもよい。さらには、運動マット本体の四周のいずれかの辺のみやいくつかの辺のみに端末処理部を設けてもよい。
また、上層シート部材10における突出部12の数や隣接する突出部12同士の離間距離や突出部12の大きさ(面積)等は、適宜決定すればよい。突出部12については、例えば長辺方向の長さが1.0〜10.0mm、短辺方向の長さが1.0〜10.0mmの範囲、隣接する突出部12の同士の離間距離が0.2〜0.5mmの範囲、突出部12の最大高さが0.3〜0.7mmの範囲で、上層シート部材10の表面における突出部12が占める面積の割合は、50〜80%であるようにしてもよい。
[付記] 以上の記載から本発明は例えば以下のように把握される。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を便宜的に括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の態様に限定されるものではない。
(付記1)本発明の一態様に係る運動マット(1)は、編地からなる第1シート部材(10)と、前記第1シート部材に積層された第2シート部材(20,30)と、を備える運動マットであって、前記第1シート部材は、前記第2シート部材に接合される平坦部(11)と、前記平坦部に対して前記第2シート部材が積層された方向の逆方向に向けて突出する複数の突出部(12)と、を備えており、前記突出部は、前記平坦部を形成する裏側繊維(52)に編み込まれた表側繊維(51)を備えて形成されている。
(付記2)また、本発明の一態様は、付記1に記載の運動マット(1)であって、前記突出部(12)と前記平坦部(11)との間に中空空間(13)が形成されており、隣接する前記突出部同士の少なくとも一方の離間距離は、前記突出部が押し潰された際に到達する距離よりも長い。
なお、突出部が押し潰される際に到達する距離よりも離間距離が長くなる突出部同士は、長辺方向に離間していてもよいし、短辺方向に離間していてもよい。使用者は、長辺方向への動きが大きくなることから、突出部が押し潰されるときには、長辺方向に押し潰されることが多い。このため、突出部が押し潰される際に到達する距離よりも離間距離が長くなる突出部同士は、長辺方向に離間しているのが好適である。また、1方向、例えば長辺方向に離間する突出部同士の離間距離が、突出部が押し潰される際に到達する距離よりも長く、かつ、他方向、例えば短辺方向に離間する突出部同士の離間距離が、突出部が押し潰される際に到達する距離よりも短くなるようにしてもよい。また、突出部が押し潰される際に到達する距離よりも離間距離が長くなる突出部同士は、上記の実施形態のように長辺方向に配置されていてもよいし、短辺方向に配置されていてもよい。または、長辺方向と短辺方向のそれぞれに交差する方向に配置されていてもよい。
また、全ての方向に離間する突出部同士の離間距離が、突出部が押し潰される際に到達する距離よりも長くなるようにしてもよい。さらに、突出部が押し潰される際に到達する距離は、突出部の最大高さとほぼ同じとなることが多い。このため、突出部が押し潰される際に到達する距離に代えて、突出部の最大高さをもって突出部同士の離間距離を規定するものとしてもよい。すなわち、隣接する突出部同士の少なくとも一方の離間距離は、突出部の高さよりも長くなるようにしてもよい。
(付記3)また、本発明の一態様は、付記1または2に記載の運動マット(1)であって、前記突出部(12)の表面にうねり(15,16)が形成されている。
(付記4)また、本発明の一態様は、付記1〜3のうちのいずれか1項に記載の運動マット(1)であって、前記複数の突出部(12)は、非格子状の所定パターンで配置されている。
(付記5)また、本発明の一態様は、付記1〜4のうちのいずれか1項に記載の運動マット(1)であって、100mm四方の範囲内に、300〜1000個の前記突出部(12)が形成されている。
(付記6)また、本発明の一態様は、付記1〜5のうちのいずれか1項に記載の運動マット(1)であって、前記裏側繊維(52)と前記表側繊維(51)とが、互いに異なる色の繊維で構成されている。
1,60,70 運動マット61,71 上層シート部材(第1シート部材)11 平坦部12,62,72 突出部13 中空空間14 接結部15 略S字状突出部16 略V字状突出部20 中間シート部材(第2シート部材)30 下層シート部材(第2シート部材)
Claims (1)
- 編地からなる第1シート部材と、前記第1シート部材に積層された第2シート部材と、を備える運動マットであって、 前記第1シート部材は、前記第2シート部材に接合される平坦部と、前記平坦部に対して前記第2シート部材が積層された方向の逆方向に向けて突出する複数の突出部と、を備えており、 前記突出部は、前記平坦部を形成する裏側繊維に編み込まれた表側繊維を備えて形成されている、運動マット。
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