JP2018093418A - 高周波接続線路 - Google Patents

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Abstract

【課題】高周波接続線路において、高周波線路同士の機械的な位置合わせのみならず、特性インピーダンスの整合も実現する。【解決手段】本発明に係る高周波接続線路100は、第1配線基板1と、第2配線基板4と、金属から成る第1部材3とを有し、第2配線基板は、一方の端部41Cに形成された第2高周波線路を構成する信号線パタン44およびグランドパタン42A,42Bが、第1配線基板の一方の端部に形成された第1高周波線路を構成する信号線パタン14およびグランドパタン13と夫々対面接触した状態において第1配線基板上に配置され、第1部材は、第1高周波線路を構成するグランドパタン13と対面接触した状態で第1配線基板上に固定されるとともに、一方の端部11Cにおいて、第2高周波線路を構成するグランドパタン45と対面接触した状態で、第2配線基板の一方の端部41Cを第1配線基板との間に挟んで固定することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、異なる高周波線路を接続した高周波接続線路に関し、特に、異なる高周波線路の端部を夫々当接する際に必要となる精密な位置合わせと低い反射損失特性を実現するための高周波線路の接続構造に関する。
従来、所定の特性インピーダンスを備えた異なる基板に夫々形成された高周波線路を互いに電気的に接続した高周波接続線路において、高周波線路同士が接続される領域での電気的な反射量を抑圧することを目的として、当該領域における高周波線路の形状を最適化することによって、接続後の特性インピーダンスの変化を低減させる技術が知られている。
例えば、特許文献1には、CANパッケージに収容された光半導体素子とフレキシブル基板に形成された高周波線路とを接続した高周波接続線路として、金属製ステムを貫通するガラスビーズに備えられたリードピンと上記フレキシブル基板に形成された高周波線路とを半田付けした高周波線路の接続構造が開示されている。
また、特許文献2には、ガラスビーズを用いずに、樹脂によるコネクタハウジング内部に埋め込まれたリードピンを備えた小型コネクタによって、フレキシブル基板に形成された高周波接続線路とプリント基板に形成された高周波接続線路とを接続した高周波線路の接続構造が開示されている。
特開2012−113099 特開2010−262871
しかしながら、特許文献1,2に開示された高周波接続線路では、以下に示す課題があることが、本願発明者らによる検討により明らかとなった。以下、詳細に説明する。
先ず、特許文献1に開示された高周波接続線路について説明する。
図14は、特許文献1に開示された高周波接続線路の構成を模式的に示す図である。
図14には、高周波接続線路として、光半導体素子(例えば半導体レーザ)を収容したCANパッケージ88を備えた送信光モジュール800が示されている。送信光モジュール800において、光半導体素子80はハウジング81に備えられたレンズ82を介して光出力可能なように光学アライメントを考慮した位置に永久固定され、電気的には金ワイヤ83でガラスビーズを構成するグランドリードピン84Aの一端と信号線リードピン84Bの一端とに夫々接続されている。
グランドリードピン84Aおよび信号線リードピン84B(ガラスビーズ)は、ステム85に配置されており、CANパッケージ88の外部との電気的接続を行っている。具体的には、ステム85の一方の面には光半導体素子80が設けられ、ステム85の他方の面には、高周波線路を形成するグランドパタン87Aおよび信号線パタン87Bが形成されたフレキシブル基板86が当接される。フレキシブル基板86の所定の位置に貫通孔86A,86Bが形成されており、グランドリードピン84Aおよび信号線リードピン84Bが夫々挿入されている。貫通孔86A,86Bの側面には銅によるメッキ処理が施されており、このメッキ処理はフレキシブル基板86に形成された高周波線路にも同時に行われるため、貫通孔86A,86Bと高周波線路(グランドパタン87Aおよび信号線パタン87B)は夫々電気的に接続される。したがって、貫通孔86A,86Bを貫通したグランドリードピン84Aおよび信号線リードピン84Bの端部をフレキシブル基板86と半田89で接続することにより、フレキシブル基板86の高周波線路とCANパッケージ88の内部に備えられた光半導体素子80との電気的接続を可能としている。
このように、特許文献1に開示された高周波接続線路では、フレキシブル基板86に形成された貫通孔86A,86Bによって、フレキシブル基板86に形成された高周波線路とCANパッケージ88内部の光半導体素子80との機械的な位置合わせと電気的な接続を同時に実現している。
しかしながら、特許文献1に開示された高周波接続線路では、グランドリードピン84Aおよび信号線リードピン84Bをフレキシブル基板86に確実に半田89で接続するために、グランドリードピン84Aおよび信号線リードピン84Bは、フレキシブル基板86を貫通してフレキシブル基板86の表面から飛び出させる有限の長さのリードピン長が必要となる。グランドリードピン84Aおよび信号線リードピン84Bのフレキシブル基板86の表面から飛び出した部分は、電気的にオープンスタブとなり、反射損失が増大する要因となる。
更に、特許文献1に開示された高周波接続線路では、図14で示すように、ガラスビーズに有限の大きさがあることにより、グランドリードピン84Aおよび信号線リードピン84Bのピッチの狭窄化には限界がある。これは、フレキシブル基板86とグランドリードピン84Aおよび信号線リードピン84Bとの接続領域における特性インピーダンスの上昇を招き、反射損失が増大する要因となる。
次に、特許文献2に開示された高周波接続線路について説明する。
図15は、特許文献2に開示された高周波接続線路の構成を模式的に示す図である。
図15には、ガラスビーズを用いずに、樹脂によるコネクタハウジング内部に埋め込まれたリードピンを備えた小型コネクタによって、フレキシブル基板に形成された高周波接続線路とプリント基板に形成された高周波接続線路とを接続した高周波接続線路900が開示されている。
フレキシブル基板90およびプリント基板92には、内壁に銅メッキされた貫通孔90A,92Aが夫々形成されている。貫通孔90Aは、フレキシブル基板90に形成された高周波線路を構成する信号線パタン91Bに電気的に接続され、貫通孔92Aは、プリント基板92に形成された高周波線路を構成するグランドパタン93Aに電気的に接続されている。
また、コネクタを構成するリードピンは、グランドリードピン94Aおよび信号線リードピン94Bから成る。グランドリードピン94Aの一方の端部には、プリント基板92を貫通するように、余長が与えられている。同様に、信号線リードピン94Bの一方の端部には、フレキシブル基板90を貫通するように、余長が与えられている。
グランドリードピン94Aおよび信号線リードピン94Bの余長が与えられていない方の端部は、90度の屈曲加工が夫々施されている。グランドリードピン94Aの屈曲した端部は、フレキシブル基板90のグランドパタン91Aの上面に半田97によって当接され、信号線リードピン94Bの屈曲した端部は、プリント基板92の信号線パタン93Bの上面に、半田97によって当接されている。
このように、特許文献2に開示された高周波接続線路では、フレキシブル基板90およびプリント基板92に夫々形成された貫通孔90A,92Aによって、フレキシブル基板90およびプリント基板92に夫々形成された高周波線路の機械的な位置合わせと電気的な接続を同時に実現している。
特許文献2に開示された高周波接続線路のリードピン保持筐体99から成るコネクタハウジング95内部においては、信号線リードピン94Bとグランドリードピン94Aの間に生じる電気的容量およびインダクタンスによって特性インピーダンスが定義可能である。したがって、コネクタハウジング内部95は、疑似マイクロストリップ線路98とみなすことができ、高周波信号を伝搬させることが可能となる。
しかしながら、信号線リードピン94Bとグランドリードピン94Aの間に生じる電気的容量は、ピンの細さに起因するピン側面での表面積の拡大に限界があり、広いグランドプレーンを備えたフレキシブル基板90やプリント基板92に形成された高周波線路の電気的容量よりもはるかに低くなる。そのため、コネクタハウジング内部95の疑似マイクロストリップ線路98の特性インピーダンスは、広いグランドプレーンを備えたフレキシブル基板90やプリント基板92に形成された高周波線路の特性インピーダンスよりも高くなってしまう。
更に、特許文献2に開示された高周波接続線路は、リードピンをフレキシブル基板90やプリント基板92に貫通させる構造を有しているため、上述した特許文献1の高周波接続線路と同様に、高周波信号の反射点となるオープンスタブ、すなわち信号線スタブ96Aおよびリタン電流パススタブ96Bがコネクタ端部に形成されてしまう。
したがって、特許文献2に開示された高周波接続線路では、コネクタ本体における特性インピーダンスをフレキシブル基板90やプリント基板92と整合させることが比較的困難であるだけでなく、オープンスタブの構造を備えているため、高周波線路同士の接続領域での反射損失の低減には、おのずと限界がある。
以上説明したように、異なる基板に形成された高周波線路の機械的な位置合わせと、高周波信号の反射損失を低減させる電気的な接続を同時に実現させることは容易ではない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、異なる基板に夫々形成された高周波線路同士の機械的な位置合わせのみならず、特性インピーダンスの整合も同時に実現した高周波接続線路を提供することにある。
本発明に係る高周波接続線路(100,101)は、第1グランドプレーン(13,15)および第1信号配線(14)から成る第1高周波線路が形成された第1配線基板(1)と、第2グランドプレーン(42A,42B,45)および第2信号配線(41)から成る第2高周波線路が形成された第2配線基板(4)と、金属から成り、第2配線基板を第1配線基板上に固定し、第1高周波線路と第2高周波線路とを電気的に直列に接続する第1部材(3)と、非導電性材料から成り、第1部材を第1配線基板上で固定し、第1高周波線路と第2高周波線路との特性インピーダンスを整合するように構成された第2部材(2)とを有し、第1配線基板の第1高周波線路の一端が配置された第1基板端部(11C)と、第2配線基板の第2高周波線路の一端が配置された第2基板端部(41C)とは、第1グランドプレーン(13)の一部と第2グランドプレーンの一部(42A,42B)とが対面接触し、且つ第1信号配線(14)の一部と第2信号配線(44)の一部とが対面接触した状態で、第1配線基板の平面に垂直な方向に積層され、第1部材は、第1グランドプレーンの一部と対面接触した状態で第1配線基板上に固定されるとともに、第1基板端部と第2基板端部とが積層する領域において第2グランドパタン(45)の一部と対面接触した状態で、第2配線基板の第2基板端部を第1配線基板との間に挟んで固定することを特徴とする。
上記高周波接続線路において、第1配線基板(1)は、第1主面(11A)および第1主面と反対側の第1裏面(11B)とを有する第1基板(11)と、金属から成り、第1基板の第1主面において、第1基板端部(11C)から延在して形成され、第1信号配線を構成する第1信号線パタン(14)と、金属から成り、第1基板の第1主面において、第1信号線パタンと離間し、第1信号線パタンを挟んで形成され、第1グランドプレーンを構成する第1グランドパタン(13)と、金属から成り、第1基板の第1裏面に形成されるとともに、第1グランドパタンと電気的に接続され、第1グランドプレーンを構成する第2グランドパタン(15)とを含み、第2配線基板(4)は、第2主面(41A)および第2主面と反対側の第2裏面(41B)とを有する第2基板(41)と、金属から成り、第2基板の第2主面において、第2基板端部(41C)から延在して形成され、第2信号配線を構成する第2信号線パタン(44)と、金属から成り、第2基板の第2主面に、第2信号線パタンと離間し、第2信号線パタンを挟んで形成され、第2グランドプレーンを構成する第3グランドパタン(43A,43B)と、金属から成り、第2基板の第2裏面に形成されるとともに、第3グランドパタンと電気的に接続され、第2グランドプレーンを構成する第4グランドパタン(45)とを含み、第2配線基板の第1基板端部(41C)は、第2主面上の第2信号線パタンが第1配線基板の第1主面上の第1信号線パタンと対面接触し、且つ第2主面上の第3グランドパタンが第1配線基板の第1主面上の第1グランドパタンと対面接触した状態で、第1配線基板の第1基板端部の第1主面上に配置され、第1部材は、第1配線基板の第1主面上の第1グランドパタンに対面接触して固定されるとともに、第2基板端部を、第1基板端部の第1主面との間に挟んで固定して、第4グランドパタンと対面接触していることを特徴とする。
上記高周波接続線路において、第1部材は、第1基板端部の第1主面上に固定された平面視長方形状の固定部(31)を含み、固定部は、第1主面との間に第1配線基板の平面方向に形成された開口部(35)を有し、第2基板端部(41C)は、固定部の開口部に嵌挿され、第2基板端部における第4グランドパタン(45)は、開口部の内壁に対面接触していてもよい。
上記高周波接続線路において、第2部材(2)は、非導電性材料から成り、第3主面(21A)および第3主面と反対側の第3裏面(21B)とを有し、第1配線基板の第1主面に第3裏面が接触し、平面視で第1信号線パタン(14)および第1グランドパタン(13)の少なくとも一部と重なりを有して配置された基部(21)と、金属から成り、基部の第3主面に形成された第5グランドパタン(23)と、基部の第3主面と垂直な側面に、第3主面の平面方向に形成された複数の凹部(24A〜24F)とを含み、複数の凹部は、その表面に金属膜が形成され、第5グランドパタン(23)および第1配線基板の第1グランドパタン(13)に接触し、第1部材は、固定部(31)の一方の端部から延在し、基部の複数の凹部のうちいずれか一つの凹部と嵌合した第1凸部(33A,33B)が形成された第1腕部(32A)と、固定部(31)の他方の端部から延在し、基部の複数の凹部のうち第1凸部と嵌合していない他の一つの凹部と嵌合した第2凸部(33C,34D)が形成された第2腕部(32B)とを更に含んでもよい。
上記高周波接続線路において、第1配線基板の第1主面において平面視で第2部材と重なりを有する領域(17)に形成された第1信号線パタン(14)と第1グランドパタン(13)との間の距離(w1)は、第1配線基板の第1主面において平面視で第2部材と重なりを有しない領域に形成された第1信号線パタンと第1グランドパタンとの間の距離(w2)よりも長くてもよい。
上記高周波接続線路において、第1配線基板の第1主面において平面視で第2部材と重なりを有する領域(17)に形成された第1信号線パタンの幅(w3)は、第1配線基板の第1主面において平面視で第2部材と重なりを有しない領域に形成された第1信号線パタンの幅(w4)よりも短くてもよい。
上記高周波接続線路(101)において、第1配線基板(1)、第1部材(3)、および第2部材(2)から成るサブアセンブリ(10A,10B)を2組有し、第2基板端部(51C)は、一方のサブアセンブリ(10A)を構成する固定部の開口部に嵌挿され、第2配線基板の第2高周波線路の他端が配置された第3基板端部(51D)は、他方のサブアセンブリを構成する固定部の開口部に嵌挿され、第2基板端部(51C)において、第2配線基板の第2信号線パタン(54)が、一方のサブアセンブリ(10A)を構成する第1配線基板の第1信号線パタン(14)と対面接触し、第2配線基板の第3グランドパタン(53A,53B)が一方のサブアセンブリ(10A)を構成する第1配線基板の第1主面上の第1グランドパタン(13)と対面接触し、第2配線基板の第4グランドパタン(55)が一方のサブアセンブリ(10A)を構成する固定部の開口部の内壁に対面接触し、第2配線基板の第3基板端部(51D)において、第2配線基板の第2信号線パタン(54)が他方のサブアセンブリ(10B)を構成する第1配線基板の第1信号線パタン(14)と対面接触し、第2配線基板の第3グランドパタン(53C,53D)が他方のサブアセンブリを構成する第1配線基板の第1グランドパタン(13)と対面接触し、第2配線基板の第4グランドパタン(55)が他方のサブアセンブリ(10B)を構成する固定部の開口部の内壁に対面接触してもよい。
上記高周波接続線路(101)において、第2配線基板(5)は、第2配線基板の第2基板端部(51C)と第2配線基板の第3基板端部(51D)との間に、変形可能な屈曲部(56)を有してもよい。
なお、上記説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の構成要素を、括弧を付した参照符号によって表している。
本発明によれば、異なる基板に夫々形成された高周波線路同士の機械的な位置合わせのみならず、特性インピーダンスの整合も同時に実現した高周波接続線路を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る高周波接続線路の構造を示す鳥瞰図である。 配線基板1の構造を示す鳥瞰図である。 配線基板1上に配置された上部部材2の構造を示す鳥瞰図である。 固定部材3の構造を示す鳥瞰図である。 固定部材3の構造を示す3面図である。 サブアセンブリ10の構造を示す鳥瞰図である。 配線基板4の構造を示す上面図である。 配線基板4の構造を示す底面図である。 サブアセンブリ10と配線基板4とを接続した状態の高周波接続線路の構造を示す鳥瞰図である。 サブアセンブリ10と配線基板4との接続部分を示す上面図である。 実施の形態1に係る高周波接続線路の通過損失特性および反射損失特性のシミュレーション結果を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る高周波接続線路の構造を示す鳥瞰図である。 配線基板5の構造を示す上面図である。 配線基板5の構造を示す底面図である。 サブアセンブリ10Aと配線基板5との接続部分を示す上面図である。 サブアセンブリ10Bと配線基板5との接続部分を示す上面図である。 実施の形態2に係る高周波接続線路101の通過損失特性および反射損失特性のシミュレーション結果を示す図である。 特許文献1に開示された高周波接続線路の構成を模式的に示す図である。 特許文献2に開示された高周波接続線路の構成を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
≪実施の形態1≫
図1は、本発明の実施の形態1に係る高周波接続線路の構造を示す鳥瞰図である。
同図に示される高周波接続線路100は、金属材料から成る固定部材3によって、高周波線路が形成された配線基板1上に、別の高周波線路が形成された配線基板4を固定することにより、配線基板1に形成された高周波線路と配線基板4に形成された高周波線路とを電気的に直列に接続した構造を有する。
なお、本実施の形態では、高周波接続線路100の特性インピーダンスが50Ωに設定された場合を例に挙げて説明する。
図1に示されるように、高周波接続線路100は、配線基板1、上部部材2、および固定部材3から成るサブアセンブリ10と、配線基板4とを含んで構成されている。以下、高周波接続線路100を構成する各構成部品について詳細に説明する。
図2は、配線基板1の構造を示す鳥瞰図である。
図2に示される配線基板1は、所定の厚みを有する基板11に高周波線路が形成されている。基板11は、例えばアルミナセラミクス(比誘電率:9.8)等の固体材料から成る基板(リジッド基板)である。以下、配線基板1を「固体材料基板1」とも表記する。
基板11は、主面11A、およびその反対側の裏面11Bとを有する。
基板11の主面11Aには、金属(例えば、タングステン)から成り、固体材料基板1の基板端部から延在した信号線パタン14が形成されている。例えば、信号線パタン14は、固体材料基板1の基板端部11Cから基板端部11Dに向かって延在している。
また、基板11の主面11Aには、金属(例えば、タングステン)から成り、信号線パタン14と離間し、信号線パタン14を挟んで形成されたグランドパタン13が形成されている。
信号線パタン14には、伝送の目的とされる信号が印加され、グランドパタン13は、接地電位(共通電位)に接続される。信号線パタン14とグランドパタン13とは、基板11上においてコプレーナ線路を形成している。
基板11の裏面11Bには、金属(例えば、タングステン)から成る裏面グランドパタン15が形成されている。裏面グランドパタン15は、例えば裏面11Bを全体的に覆って形成されたベタパターンである。
裏面グランドパタン15は、主面11A側のグランドパタン13と同電位となるように構成されている。具体的には、基板11において、グランドパタン13と裏面グランドパタン15とが平面視で重なりを有する領域に、主面11Aと裏面11Bとを貫通する貫通孔16が複数形成され、夫々の貫通孔16の内壁には、金属(例えば、ニッケル金や、ニッケル錫等)のめっき処理が施されている。これにより、夫々の貫通孔16は、グランドパタン13と裏面グランドパタン15とを電気的に接続するビアとして機能し、裏面グランドパタン15と主面11A側のグランドパタン13とは、同電位(グランド電位)となる。
また、基板11において、平面視で後述する上部部材2と重なりを有する領域17に形成された信号パタン14とグランドパタン13との間の距離w1は、平面視で上部部材2と重なりを有しない領域に形成された信号線パタン14と裏面グランドパタン15との間の距離w2よりも長い。また、領域17に形成された信号パタン14の幅w3は、領域17以外の領域に形成された信号線パタン14の幅w4よりも短い。
これによれば、非導電性材料から成る上部部材2が配置された領域17における電気的な容量上昇による特性インピーダンスの低下を抑制することが可能となる。
次に、上部部材2について説明する。
図3は、固体材料基板1上に配置された上部部材2の構造を示す鳥瞰図である。
具体的に、上部部材2は、非導電性材料(誘電体)から成る基部21を含む。基部21は、例えばアルミナセラミクス(比誘電率:9.8)から成る。
以下、上部部材2を「上層誘電体2」とも表記する。
基部21は、主面21A、およびその反対側の裏面21Bを有する。
基部21の主面21Aには、金属(例えば、タングステン)から成るグランドパタン23が形成されている。グランドパタン23は、主面21Aを全体的に覆うベタパターンである。
上層誘電体2は、配線基板1に形成された高周波線路と配線基板4に形成された高周波線路との特性インピーダンスを整合するために、固定材料基板1の主面11A上の領域17に固定されている。
具体的には、上層誘電体2の基部21の裏面21Bが、例えば、半田付け、または導電性の接着材、あるいは銀ロウ付けによって、固体材料基板1の主面11Aに接合されている。より具体的には、領域17における信号線パタン14がその周辺のグランド電位と短絡しないように部分的に絶縁被膜を塗布した上で、基部21の裏面21Bと固体材料基板1の主面11Aとを、半田付け、または導電性の接着材、あるいは銀ロウ付けによって接合する。
基部21の主面21A(裏面21B)と垂直な側面には、主面21Aの平面方向に形成された複数の凹部(以下、「キャスタレーション」とも称する。)24A〜24Fが形成されている。夫々のキャスタレーション24A〜24Fは、主面21Aに垂直な方向から見た平面視で、例えば円弧状に形成されている。
各キャスタレーション24A〜24Fは、その表面に金属(例えば、ニッケル金や、ニッケル錫等)のめっき処理が施されている。また、各キャスタレーション24の下部(基部21の裏面21B側)は、固体材料基板1の主面11Aに形成されたグランドパタン13と接触している。これにより、各キャスタレーション24A〜24Fは、基部21の主面21Aに形成されたグランドパタン23と固体材料基板1のグランドパタン13とを電気的に接続するビアとして機能し、基部21のグランドパタン23と固体材料基板1のグランドパタン13とは、同電位(グランド電位)となる。
これにより、固体材料基板1における上部誘電体2が配置される領域17に形成された高周波線路は、安定なストリップ線路として機能する。
また、後述するように、上層誘電体2は、一部のキャスタレーション24A〜24Dに固定部材3の突起が嵌合することにより、固定部材3を固体材料基板1上で固定する。
次に、固定部材3について説明する。
図4Aは、固定部材3の構造を示す鳥瞰図であり、図4Bは、固定部材3の構造を示す3面図である。図5は、サブアセンブリ10の構造を示す鳥瞰図である。
図4Bにおける(a)には、固定部材3の上面図が示され、図4Bにおける(b)には、固定部材3の正面図が示され、図4Bにおける(c)には、固定部材3の側面図が示されている。
図4A,4B,5に示される固定部材3は、金属(例えば、金めっきされた銅や、金めっきされたコバール等)から構成され、後述する配線基板4を、固体材料基板1上に固定する固定具である。以下、固定部材3を「金属固定具3」とも称する。
図4A,4Bに示されるように、金属固定部3は、配線基板4を固体材料基板1上で支持する固定部31と、2つの腕部32A,32Bとを含む。金属固定具3の底面30Aは、固体材料基板1のグランドパタン13と半田付けされている。
固定部31は、例えば平面視長方形状の金属から成る。図5に示すように、固定部31は、固体材料基板1の主面11A上において、固体材料基板1の一端11Cを構成する辺に沿って延在するとともに、主面11Aとの間に、辺11cと垂直な方向に形成された開口部35を有する。開口部35は、配線基板4の形状に合わせて形成されている。
腕部(アーム)32Aは、固定部31の一方の端部から、固体材料基板1の平面方向に延在している。腕部32Aは、図5Aにおける(a)に示すように、例えば、平面視でL字状に形成されている。略L字状の腕部32Aの長手部34Aおよび短手部34Bには、凸部(突起)33A,33Bが夫々形成されている。
腕部(アーム)32Bは、固定部31の他方の端部から、固体材料基板1の平面方向に延在している。腕部32Bは、腕部32Aと同様に、平面視でL字状に形成されている。略L字状の腕部32Bの長手部34Dおよび短手部34Cには、凸部(突起)33D,33Cが夫々形成されている。
各凸部33A〜33Dは、例えば平面視で円弧状に形成され、上層誘電体2の側面に形成されたキャスタレーション24A〜24Dの何れか一つと嵌合可能にされている。例えば、図5に示すように、固体材料基板1の主面11A上において、腕部32Aの凸部33Aが上層誘電体2のキャスタレーション24Aと嵌合し、腕部32Aの凸部33Bが上層誘電体2のキャスタレーション24Bと嵌合し、腕部32Bの凸部33Cが上層誘電体2のキャスタレーション24Cと嵌合し、腕部32Bの凸部33Dが上層誘電体2のキャスタレーション24Dと嵌合する。
このように、金属固定具3の各凸部33A〜33Dを上層誘電体2の対応するキャスタレーション24A〜24Dに嵌合させ、且つ金属固定具3の底面30Aと固体材料基板1のグランドパタン13とを半田付けすることにより、金属固定具3は、固体材料基板1上に固定されるとともに、固体材料基板1のグランドパタン13、裏面グランドパタン15、および上層誘電体2のグランドパタン23と同電位(接地電位)となる。
次に、配線基板4について説明する。
図6Aは、配線基板4の構造を示す上面図であり、図6Bは、配線基板4の構造を示す底面図である。
図6A,6Bに示される配線基板4は、可撓性を有する材料から成る基板41に高周波線路が形成された構造を有する。基板41は、例えばポリミィド(比誘電率:4)から成る可撓性を有する基板(フレキシブル基板)である。以下、配線基板4を「可撓性基板4」とも表記する。
基板41は、主面41A、およびその反対側の裏面41Bとを有する。
基板41の主面41Aには、金属(例えば、銅)から成り、可撓性基板4の基板端部から延在した信号線パタン44が形成されている。例えば、信号線パタン44は、可撓性基板4の基板端部41Cから基板端部41Dに向かって延在している。
また、基板41の主面41Aには、金属(例えば、銅)から成り、平面視で信号線パタン44と離間し、信号線パタン44を挟むグランドパタン43A,43Aが形成されている。
具体的に、グランドパタン43A,43Bは、図6Aに示されるように、主面41Aの可撓性基板4の一端41C側に形成されている。
より具体的には、グランドパタン43Aは、平面視長方形状の基板41の一方の短辺に沿って、基板41の一方の長辺から信号線パタン44に向かって延在した平面視長方形状に形成されている。また、グランドパタン43Bは、平面視長方形状の基板41の上記短辺に沿って、基板41の他方の長辺から信号線パタン44に向かって延在した平面視長方形状に形成されている。ここで、グランドパタンと43Aと信号線パタン44との間の距離とグランドパタンと43Bと信号線パタン44との間の距離は、略等しい。
一方、基板41の裏面41Bには、図6Bに示されるように、金属(例えば、銅)から成る裏面グランドパタン45が形成されている。裏面グランドパタン45は、例えば裏面41Bを全体的に覆って形成されたベタパターンである。
裏面グランドパタン45は、主面41A側のグランドパタン43A,43Bと同電位となるように構成されている。具体的には、基板41において、グランドパタン43A,43Bと裏面グランドパタン45とが平面視で重なりを有する領域に、主面41Aと裏面41Bとを貫通する貫通孔46A,46Bが形成され、夫々の貫通孔46A,46Bの内壁には、金属(例えば、銅)のめっき処理が施されている。これにより、夫々の貫通孔16は、グランドパタン43A,43Bと裏面グランドパタン45とを電気的に接続するビアとして機能し、裏面グランドパタン45と主面41A側のグランドパタン43A,43Bとは、同電位(グランド電位)となる。
したがって、可撓性基板4の基板端部41C側の領域では、信号線パタン44およびグランドパタン43A,43Bによってコプレーナ線路が形成され、可撓性基板4のそれ以外の領域では、信号線パタン44および裏面グランドパタン45によってマイクロストリップ線路が形成される。
次に、サブアセンブリと可撓性基板との接続構造について説明する。
図7は、サブアセンブリ10と可撓性基板4とが接続された状態を示す鳥瞰図である。
図8は、サブアセンブリ10と可撓性基板4との接続部分を示す上面図である。
図7に示されるように、可撓性基板4の表面41Aが固体材料基板1の主面11Aとが向かい合わせた状態において、可撓性基板4の基板端部41Cをサブアセンブリ10の金属固定具3の開口部35に嵌挿する。すなわち、可撓性基板4は、基板端部41Cにおいて、金属固定具3と固体材料基板1の主面11Aとの間に挟まれて固定される。
このとき、図8に示すように、可撓性基板4の基板端部41Cにおける信号線パタン44は、固体材料基板1の主面11A上の信号線パタン14と対面接触し、可撓性基板4のグランドパタン43A,43Bは、固体材料基板1のグランドパタン13と夫々対面接触する。更に、可撓性基板4の基板端部41Cにおける裏面グランドパタン45は、金属固定具3の開口部35の内壁に対面接触する。
このように、高周波接続線路100では、可撓性基板4の基板端部41Cにおいて、可撓性基板4の裏面グランドパタン45がサブアセンブリ10の金属固定具3の開口部35の内壁と“面”で精度良く当接しているので、可撓性基板4の裏面41Bに形成された裏面グランドパタン45の電位とサブアセンブリ10のグランド電位とを、極めて安定に一致させることが可能となる。すなわち、固体材料基板1に形成された高周波線路のグランド電位と可撓性基板4に形成された高周波線路のグランド電位とを極めて安定に一致させることができる。これにより、高周波線路同士の接続部分における反射損失の抑制が可能となる。
図9は、実施の形態1に係る高周波接続線路100の通過損失特性および反射損失特性のシミュレーション結果を示す図である。
図9には、実施の形態1に係る高周波接続線路100の特性と、比較例として、金属固定具3を用いずに、上層誘電体2が載置された固体材料基板1を可撓性基板4の基板端部41Cに接続した構造を有する高周波接続線路の特性が夫々示されている。
具体的には、参照符号500で示される実線グラフが高周波接続線路100の通過損失を示し、参照符号501で示される点線グラフが金属固定具3なしの高周波接続線路の通過損失を示している。また、参照符号502で示される実線グラフが高周波接続線路100の反射損失を示し、参照符号503で示される点線グラフが金属固定具3なしの高周波接続線路の反射損失を示している。
上記シミュレーションでは、固体材料基板1、可撓性基板4、および上層誘電体2の基板材料と、それらの厚みを夫々、アルミナセラミクス:125μm、ポリミィド:50μm、アルミナセラミクス:250μmとした。また、可撓性基板4の長手方向の長さ(基板端部41Cから基板端部41Dまでの距離)を10mm、サブアセンブリ10の長手方向の長さ(固体材料基板1の基板端部11Cから11Dまでの距離)を5mm、可撓性基板4とサブアセンブリ10が互いに当接する長手方向の長さを1mmとした。また、固体材料基板1に形成された貫通孔16の内径と上層誘電体2に形成されたキャスタレーション24A〜24Fの内径を、夫々75μm、100μmとした。更に、可撓性基板4に形成された裏面グランドパタン45(銅箔メタル)の厚みを18μmとし、固体材料基板1および上層誘電体2に形成された信号パタン14、グランドパタン13、裏面グランドパタン15、およびグランドパタン23等の金属パタン(タングステン)の厚みを1μmとした。
図9に示されるように、本実施の形態に係る高周波接続線路100は、可撓性基板4とサブアセンブリ10との接続部分において、金属固定具3を介して可撓性基板4のグランドパタンと固体材料基板1のグランドパタンとを“面”で接触させてグランド電位を共通にする構造を有しているので、金属固定具3のない高周波接続線路に比べて、通過損失特性および反射損失特性が共に改善していることが理解される。
特に、参照符号500に示されるように、帯域内における通過特性の平坦性において、金属固定具3のない高周波接続線路に比べて顕著な改善効果が表れている。
一方、比較例としての金属固定具3のない高周波接続線路では、固体材料基板1および上層誘電体2のグランド電位と可撓性基板4の裏面グランドパタン45(底面銅箔)のグランド電位との共通化は、内壁がめっきされた貫通孔46A,46Bのみによって行われることになる。これらの貫通孔46A,46Bを加工形成する場合には、貫通孔46A,46Bを形成する位置を可撓性基板4の端部(板端)から一定の距離を離す必要がある。これが誘導性の上昇を生じさせ、可撓性基板4と固体材料基板1との接続部分における特性インピーダンスの上昇を招く。これにより、金属固定具3のない高周波接続線路では、接続部分での反射損失が劣化すると解釈される。
以上、本実施の形態1に係る高周波接続線路100によれば、固体材料基板1のグランドパタン13上に固定された金属固定具3によって、可撓性基板4の基板端部41Cを、固体材料基板1の基板端部11Cの主面11Aとの間に挟んで固定する構造を有しているので、金属固定具3を介して可撓性基板4のグランドパタンと固体材料基板1のグランドパタンとを“面”で接触させてグランド電位を共通にすることができる。これにより、固体材料基板1および可撓性基板4に夫々形成された高周波線路同士の機械的な位置合わせのみならず、特性インピーダンスの整合も同時に実現することができるので、従来の高周波接続線路に比べて伝送特性を改善することが可能となる。
特に、本実施の形態に係る高周波接続線路100では、金属固定具3の固定部31の開口部35に可撓性基板4の基板端部41Cを嵌挿させて、可撓性基板4の基板端部41Cにおける裏面の裏面グランドパタン45を金属固定具3の開口部35の内壁面に当接させる構造を有しているので、可撓性基板4の固定材料基板1上での短手方向(信号線パタンが延在する方向と垂直な方向)の位置決めが容易となる。また、実際の使用において、固体材料基板1と可撓性基板4の接触面を半田で接続する場合であっても、固体材料基板1に対する可撓性基板4の引きはがし強度を著しく改善することが可能となる。
また、本実施の形態に係る高周波接続線路100によれば、金属固定具3は、固定部31の両端部から2つの腕部32A,32Bが延在した構造を有し、その腕部32A,32Bに形成された凸部33A〜33D(突起)を、固体材料基板1上に固定された上層誘電体2のキャスタレーション24A〜24Dに嵌合させることによって、金属固定具3を固体材料基板1に固定するので、可撓性基板4のグランドパタン45と上層誘電体2のグランドパタン23とのグランド電位の共通化を更に安定させることが可能となるとともに、固体材料基板1上での金属固定具3の位置を固定することができるので、可撓性基板4の固定材料基板1上での長手方向(信号線パタンが延在する方向)の位置決めが容易となる。
また、本実施の形態に係る高周波接続線路100によれば、固体材料基板1上の上層誘電体2と平面視で重なりを有する領域17に形成された信号パタン14とグランドパタン13との間の距離w1を、固体材料基板1上の平面視で上層誘電体2と重なりを有しない領域に形成された信号線パタン14と裏面グランドパタン15との間の距離w2よりも短くしているので、上述したように、上層誘電体2を配置したことに起因する領域17の高周波線路の特性インピーダンスの低下を抑制することが可能となる。
更に、領域17に形成された信号パタン14の幅w3を、領域17以外の領域に形成された信号線パタン14の幅w4よりも短くしているので、上部部材2を配置したことに起因する、領域17に形成された高周波線路の電気的な容量上昇による、特性インピーダンスの低下を更に抑制することが可能となる。
≪実施の形態2≫
図10は、本発明の実施の形態2に係る高周波接続線路の構造を示す鳥瞰図である。
以下の説明では、実施の形態2に係る高周波接続線路101の構成要素のうち、実施の形態1に係る高周波線路100の構成要素と共通する構成要素には同一の符号を付し、きその共通する構成要素についての詳細な説明を省略する。
図10に示される高周波接続線路101は、基板に垂直な方向への変形が可能な屈曲部を有する基板の両端部を、実施の形態1で示したサブアセンブリ10に夫々接続した構造を有する高周波接続線路である。
具体的に、高周波接続線路101は、2つのサブアセンブリ10A,10Bと配線基板5とを含む。サブアセンブリ10A,10Bは、実施の形態1で示したサブアセンブリ10と同様の構造を有している。
図11Aは、配線基板5の構造を示す上面図であり、図11Bは、配線基板5の構造を示す底面図である。
図11A,11Bに示される配線基板5は、可撓性を有する材料から成る基板51に高周波線路が形成された構造を有する。基板51は、例えばポリミィド(比誘電率:4)から成る可撓性を有する基板(フレキシブル基板)である。以下、配線基板5を「可撓性基板5」とも表記する。
基板51は、主面51A、およびその反対側の裏面51Bとを有する。
基板51の主面51Aには、金属(例えば、銅)から成り、可撓性基板5の一端から延在した信号線パタン54が形成されている。例えば、信号線パタン54は、可撓性基板5の基板端部51Cから基板端部51Dに向かって延在している。
また、基板51の主面51Aには、金属(例えば、銅)から成り、平面視で信号線パタン54と離間し、信号線パタン54を挟むグランドパタン53A〜53Dが形成されている。
具体的には、図11Aに示されるように、グランドパタン53A,53Bは、主面51Aの可撓性基板5の基板端部51C側に、平面視で信号線パタン54を挟んで形成されている。より具体的には、グランドパタン53Aは、平面視長方形状の基板51の基板端部51Cを構成する短辺に沿って、基板51の一方の長辺から信号線パタン54に向かって延在した平面視長方形状に形成されている。また、グランドパタン53Bは、平面視長方形状の基板41の基板端部51Cを構成する短辺に沿って、基板41の他方の長辺から信号線パタン54に向かって延在した平面視長方形状に形成されている。
また、図11Aに示されるように、グランドパタン53C,53Cは、主面51Aの可撓性基板5の基板端部51D側に、平面視で信号線パタン54を挟んで形成されている より具体的には、グランドパタン53Cは、平面視長方形状の基板51の基板端部51Dを構成する短辺に沿って、基板51の一方の長辺から他方の長辺に向かって延在した平面視長方形状に形成されている。また、グランドパタン53Dは、平面視長方形状の基板41の基板端部51Dを構成する短辺に沿って、基板41の他方の長辺から一方の長辺に向かって延在した平面視長方形状に形成されている。
ここで、グランドパタンと53Aと信号線パタン54との間の距離とグランドパタンと53Bと信号線パタン54との間の距離は、略等しい。また、グランドパタンと53Cと信号線パタン54との間の距離とグランドパタンと53Dと信号線パタン54との間の距離は、略等しい。
一方、基板51の裏面51Bには、図11Bに示されるように、金属(例えば、銅)から成る裏面グランドパタン55が形成されている。裏面グランドパタン55は、例えば裏面51Bを全体的に覆って形成されたベタパターンである。
裏面グランドパタン55は、主面51A側のグランドパタン53A〜53Dと同電位となるように構成されている。具体的には、基板51において、グランドパタン53A〜53Dと裏面グランドパタン55とが平面視で重なりを有する領域に、主面51Aと裏面51Bとを貫通する貫通孔56A〜56Dが形成され、夫々の貫通孔56A〜56Dの内壁には、金属(例えば、銅)のめっき処理が施されている。これにより、夫々の貫通孔56A〜56Dは、グランドパタン53A〜53Dと裏面グランドパタン55とを電気的に接続するビアとして機能し、裏面グランドパタン55と主面51A側のグランドパタン53A〜53Dとは、同電位(グランド電位)となる。
したがって、可撓性基板5の基板端部51C側の領域では、信号線パタン54およびグランドパタン53A,53Bによってコプレーナ線路が形成され、可撓性基板5の基板端部51D側の領域では、信号線パタン54およびグランドパタン53A,53Bによってコプレーナ線路が形成され、可撓性基板5のそれら以外の領域では、信号線パタン54および裏面グランドパタン55によってマイクロストリップ線路が形成される。
更に、可撓性基板5は、基板端部51Cと基板端部51Dとの間の領域に、変形可能な屈曲部56を備えている。屈曲部56は、主面51Aの垂直方向に変形可能に構成されている。屈曲部56に与える曲げ量を調整することによって、可撓性基板5における屈曲部56と基板端部51Cとの間の領域5aと、可撓性基板5における屈曲部56と基板端部51Dとの間の領域5bとの高さ方向(主面51Aの垂直方向)の位置を任意に変化させることが可能となる。
上述した構成を有する可撓性基板5の基板端部51Cを、サブアセンブリ10Aの金属固定具3の開口部35に嵌挿し、可撓性基板5の基板端部51Dを、サブアセンブリ10Bの金属固定具3の開口部35に嵌挿することにより、図10に示される高周波接続線路101が完成する。
具体的には、図12Aの上面図に示されるように、可撓性基板5の基板端部51Cを、サブアセンブリ10Aの金属固定具3の開口部35に嵌挿することにより、可撓性基板5の基板端部51Cにおいて、信号線パタン54がサブアセンブリ10Aの固体材料基板1の信号線パタン14に接触し、グランドパタン53A,53Bがサブアセンブリ10Aの固体材料基板1のグランドパタン13に接触し、裏面グランドパタン55がサブアセンブリ10Aの金属固定具3の開口部35の内壁に接触する。
一方、図12Bの上面図に示されるように、可撓性基板5の基板端部51Dを、サブアセンブリ10Bの金属固定具3の開口部35に嵌挿させることにより、可撓性基板5の基板端部51Dにおいて、信号線パタン54がサブアセンブリ10Bの固体材料基板1の信号線パタン14に接触し、グランドパタン53A,53Bがサブアセンブリ10Bの固体材料基板1のグランドパタン13に接触し、裏面グランドパタン55がサブアセンブリ10Aの金属固定具3の開口部35の内壁に接触する。
図13は、実施の形態2に係る高周波接続線路101の通過損失特性および反射損失特性のシミュレーション結果を示す図である。
図13には、実施の形態2に係る高周波接続線路101の特性と、比較例として、金属固定具3を用いずに、上層誘電体2が載置された固体材料基板1を可撓性基板5の基板端部51C,51Dに夫々接続した構造を有する高周波接続線路の特性が夫々示されている。
具体的には、図13において、参照符号600で示される実線グラフが高周波接続線路101の通過損失を示し、参照符号601で示される点線グラフが金属固定具3なしの高周波接続線路の通過損失を示している。また、参照符号602で示される実線グラフが高周波接続線路101の反射損失を示し、参照符号603で示される点線グラフが金属固定具3なしの高周波接続線路の反射損失を示している。
上記シミュレーションでは、サブアセンブリ10A,10Bの夫々の固体材料基板1、可撓性基板5、および上層誘電体2の基板材料と、それらの厚みを夫々、アルミナセラミクス:125μm、ポリミィド:50μm、アルミナセラミクス:250μmとした。また、可撓性基板5の長手方向の長さ(基板端部51Cから基板端部51Dまでの距離)を20mm、サブアセンブリ10A,10Bの長手方向の長さ(固体材料基板1の基板端部11Cから11Dまでの距離)を夫々5mm、可撓性基板5とサブアセンブリ10A,10Bが互いに当接する長手方向の長さを夫々1mmとした。また、サブアセンブリ10A,10Bの夫々の固体材料基板1に形成された貫通孔16の内径と上層誘電体2に形成されたキャスタレーション24A〜24Fの内径を、夫々75μm、100μmとした。更に、可撓性基板5に形成された裏面グランドパタン55(銅箔メタル)の厚みを18μmとし、サブアセンブリ10A,10Bの夫々の固体材料基板1および上層誘電体2に形成された信号パタン14、グランドパタン13、裏面グランドパタン15、およびグランドパタン23等の金属パタン(タングステン)の厚みを夫々1μmとした。また、可撓性基板5の屈曲部56に与える曲率半径を1mmとした。
図13に示されるように、実施の形態2に係る高周波接続線路101は、可撓性基板5とサブアセンブリ10A,10Bとの接続部分において、金属固定具3を介して可撓性基板5のグランドパタンとサブアセンブリ10A,10Bの各固体材料基板1のグランドパタンとを“面”で接触させることによって、互いの高周波線路のグランド電位を共通にする構造を有しているので、金属固定具3のない高周波接続線路に比べて、通過損失特性と反射損失特性が共に改善していることが理解される。
特に、参照符号600に示されるように、帯域内における通過特性の平坦性において、金属固定具3のない高周波接続線路に比べて顕著な改善効果が表れている。
一方、比較例としての金属固定具3のない高周波接続線路では、各サブアセンブリ10A,10Bの固体材料基板1および上層誘電体2のグランド電位と可撓性基板5の裏面グランドパタン45(底面銅箔)のグランド電位との共通化は、内壁がめっきされた貫通孔56A〜56Dのみによって行われることになる。実施の形態1で説明したように、貫通孔56A〜56Dを形成する位置は、可撓性基板5の端部(板端)から一定の距離を離す必要があることから、これが誘導性の上昇を生じさせ、可撓性基板5と各サブアセンブリ10A,10Bの固体材料基板1との接続部分における特性インピーダンスの上昇を招く。これにより、金属固定具3のない高周波接続線路では、接続部分での反射損失が劣化すると解釈される。
以上、実施の形態2に係る高周波接続線路によれば、2つのサブアセンブリ10A,10Bが同一平面に対して異なる高さに配置されている場合であっても、可撓性基板5の屈曲部56の曲げ量を調整することにより、高さの異なる高周波接続線路を実現することが可能となる。
また、実施の形態2に係る高周波接続線路によれば、実施の形態1に係る高周波線路と同様に、異なる基板に夫々形成された高周波線路同士の機械的な位置合わせのみならず、特性インピーダンスの整合も同時に実現することができるので、従来よりも伝送特性を改善した、高さの異なる高周波接続線路を実現することが可能となる。
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施の形態では、固体材料基板1、可撓性基板4,5、および上層誘電体2として、アルミナセラミクス(比誘電率9.8)、ポリミィド(比誘電率4)、およびアルミナセラミクス(比誘電率9.8)を夫々用いる場合を一例として説明したが、これに限られない。例えば、アルミナセラミクスの代わりに石英ガラス(比誘電率3.5)を、ポリミィドの代わりに液晶ポリマ(比誘電率3.8)や化合物半導体InP(比誘電率12.4)等のあらゆる非導電性材料を用いることができる。
また、上記実施の形態において示したキャスタレーション24A〜24F、貫通孔16、および凸部33A〜33Dの個数や位置、形状等は、それらの機能を発揮することができる範囲において種々変更することが可能である。
また、上記実施の形態では、固体材料基板1上の上層誘電体2と平面視で重なりを有する領域17に形成された信号パタン14とグランドパタン13との間の距離w1を、領域17以外の領域に形成された信号線パタン14と裏面グランドパタン15との間の距離w2よりも短くし、且つ領域17に形成された信号パタン14の幅w3を、領域17以外の領域に形成された信号線パタン14の幅w4よりも短くした場合を例示したが、これに限られない。例えば、距離w1を距離w2よりも短くする手法と、幅w3を幅w4よりも短くする手法の何れか一方を採用してもよい。
100,101…高周波接続線路、10,10A,10B…サブアセンブリ、1…固体材料基板、2…上層誘電体、3…金属固定具、4,5…可撓性基板、11,41,51…基板、11A,21A,41A,51A…主面、11B,21B,41B,51B…裏面、13,23,43A,43B,53A〜53D…グランドパタン、14,44,54…信号線パタン、15,45,55…裏面グランドパタン、16,46A,46B,56A〜56D…貫通孔、17…領域、21…基部、24A〜24F…キャスタレーション、31…固定部、32A,32B…腕部、33A〜33D…凸部、35…開口部、11C,11D,41C,41D,51C,51D…基板端部、56…屈曲部。

Claims (8)

  1. 第1グランドプレーンおよび第1信号配線から成る第1高周波線路が形成された第1配線基板と、
    第2グランドプレーンおよび第2信号配線から成る第2高周波線路が形成された第2配線基板と、
    金属から成り、前記第2配線基板を前記第1配線基板上に固定し、前記第1高周波線路と前記第2高周波線路とを電気的に直列に接続する第1部材と、
    非導電性材料から成り、前記第1部材を前記第1配線基板上で固定し、前記第1高周波線路と前記第2高周波線路との特性インピーダンスを整合するように構成された第2部材とを有し、
    前記第1配線基板の前記第1高周波線路の一端が配置された第1基板端部と、前記第2配線基板の前記第2高周波線路の一端が配置された第2基板端部とは、前記第1グランドプレーンの一部と前記第2グランドプレーンの一部とが対面接触し、且つ前記第1信号配線の一部と前記第2信号配線の一部とが対面接触した状態で、前記第1配線基板の平面に垂直な方向に積層され、
    前記第1部材は、前記第1グランドプレーンの一部と対面接触した状態で前記第1配線基板上に固定されるとともに、前記第1基板端部と前記第2基板端部とが積層する領域において前記第2グランドパタンの一部と対面接触した状態で、前記第2配線基板の前記第2基板端部を前記第1配線基板との間に挟んで固定する
    ことを特徴とする高周波接続線路。
  2. 請求項1に記載の高周波接続線路において、
    前記第1配線基板は、
    第1主面および前記第1主面と反対側の第1裏面とを有する第1基板と、
    金属から成り、前記第1基板の前記第1主面において、前記第1基板端部から延在して形成され、前記第1信号配線を構成する第1信号線パタンと、
    金属から成り、前記第1基板の前記第1主面において、前記第1信号線パタンと離間し、前記第1信号線パタンを挟んで形成され、前記第1グランドプレーンを構成する第1グランドパタンと、
    金属から成り、前記第1基板の前記第1裏面に形成されるとともに、前記第1グランドパタンと電気的に接続され、前記第1グランドプレーンを構成する第2グランドパタンと、を含み、
    前記第2配線基板は、
    第2主面および前記第2主面と反対側の第2裏面とを有する第2基板と、
    金属から成り、前記第2基板の前記第2主面において、前記第2基板端部から延在して形成され、前記第2信号配線を構成する第2信号線パタンと、
    金属から成り、前記第2基板の前記第2主面において、前記第2信号線パタンと離間し、前記第2信号線パタンを挟んで形成され、前記第2グランドプレーンを構成する第3グランドパタンと、
    金属から成り、前記第2基板の前記第2裏面に形成され、前記第3グランドパタンと電気的に接続され、前記第2グランドプレーンを構成する第4グランドパタンと、を含み、
    前記第2基板端部は、前記第2主面上の前記第2信号線パタンが前記第1配線基板の前記第1主面上の前記第1信号線パタンと対面接触し、且つ前記第2主面上の前記第3グランドパタンが前記第1配線基板の前記第1主面上の前記第1グランドパタンと対面接触した状態で、前記第1基板端部の前記第1主面上に配置され、
    前記第1部材は、前記第1配線基板の前記第1主面上の前記第1グランドパタンに対面接触して固定されるとともに、前記第2基板端部を、前記第1基板端部の前記第1主面との間に挟んで固定して、前記第4グランドパタンと対面接触している
    ことを特徴とする高周波接続線路。
  3. 請求項2に記載の高周波接続線路において、
    前記第1部材は、
    前記第1基板端部の前記第1主面上に固定された平面視長方形状の固定部を含み、
    前記固定部は、前記第1主面との間に前記第1配線基板の平面方向に形成された開口部を有し、
    前記第2基板端部は、前記固定部の前記開口部に嵌挿され、
    前記第2基板端部における前記第4グランドパタンは、前記開口部の内壁に対面接触している
    ことを特徴とする高周波接続線路。
  4. 請求項3に記載の高周波接続線路において、
    前記第2部材は、
    非導電性材料から成り、第3主面および前記第3主面と反対側の第3裏面とを有し、前記第1配線基板の前記第1主面に前記第3裏面が接触し、平面視で前記第1信号線パタンおよび前記第1グランドパタンの少なくとも一部と重なりを有して配置された基部と、
    金属から成り、前記基部の前記第3主面に形成された第5グランドパタンと、
    前記基部の前記第3主面と垂直な側面に、前記第3主面の平面方向に形成された複数の凹部とを含み、
    前記複数の凹部は、その表面に金属膜が形成され、前記第5グランドパタンおよび前記第1配線基板の第1グランドパタンに接触し、
    前記第1部材は、
    前記固定部の一方の端部から延在し、前記基部の前記複数の凹部のうちいずれか一つの前記凹部と嵌合した第1凸部が形成された第1腕部と、
    前記固定部の他方の端部から延在し、前記基部の前記複数の凹部のうち前記第1凸部と嵌合していない他の一つの前記凹部と嵌合した第2凸部が形成された第2腕部とを更に含む
    ことを特徴とする高周波接続線路。
  5. 請求項4に記載の高周波接続線路において、
    前記第1配線基板の前記第1主面において平面視で前記第2部材と重なりを有する領域に形成された前記第1信号線パタンと前記第1グランドパタンとの間の距離は、前記第1配線基板の前記第1主面において平面視で前記第2部材と重なりを有しない領域に形成された前記第1信号線パタンと前記第1グランドパタンとの間の距離よりも長い
    ことを特徴とする高周波接続線路。
  6. 請求項4または5に記載の高周波接続線路において、
    前記第1配線基板の前記第1主面において平面視で前記第2部材と重なりを有する領域に形成された前記第1信号線パタンの幅は、前記第1配線基板の前記第1主面において平面視で前記第2部材と重なりを有しない領域に形成された前記第1信号線パタンの幅よりも短い
    ことを特徴とする高周波接続線路。
  7. 請求項4乃至6の何れか一項に記載の高周波接続線路において、
    前記第1配線基板、前記第1部材、および前記第2部材から成るサブアセンブリを2組有し、
    前記第2基板端部は、一方の前記サブアセンブリを構成する前記固定部の前記開口部に嵌挿され、
    前記第2配線基板の前記第2高周波線路の他端が配置された第3基板端部は、他方の前記サブアセンブリを構成する前記固定部の前記開口部に嵌挿され、
    前記第2配線基板の前記第2基板端部において、前記第2配線基板の前記第2信号線パタンが、前記一方の前記サブアセンブリを構成する前記第1配線基板の前記第1信号線パタンと対面接触し、前記第2配線基板の前記第3グランドパタンが前記一方の前記サブアセンブリを構成する前記第1配線基板の前記第1主面上の前記第1グランドパタンと対面接触し、且つ前記第2配線基板の前記第4グランドパタンが前記一方の前記サブアセンブリを構成する前記固定部の前記開口部の内壁に対面接触し、
    前記第2配線基板の前記第3基板端部において、前記第2配線基板の前記第2信号線パタンが前記他方の前記サブアセンブリを構成する前記第1配線基板の前記第1信号線パタンと対面接触し、前記第2配線基板の前記第3グランドパタンが前記他方の前記サブアセンブリを構成する前記第1配線基板の前記第1グランドパタンと対面接触し、且つ前記第2配線基板の前記第4グランドパタンが前記他方の前記サブアセンブリを構成する前記固定部の前記開口部の内壁に対面接触する
    ことを特徴とする高周波接続線路。
  8. 請求項7に記載の高周波接続線路において、
    前記第2配線基板は、前記第2配線基板の前記第2基板端部と前記第2配線基板の前記第3基板端部との間に、変形可能な屈曲部を有する
    ことを特徴とする高周波接続線路。
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