JP2018093410A - 基地局、通信システムおよび通信方法 - Google Patents

基地局、通信システムおよび通信方法 Download PDF

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房子 石野
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佐川  寛
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博康 中川
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Noriyoshi Takahashi
則善 高橋
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Abstract

【課題】端末のユーザへ緊急情報を迅速に通知すること。
【解決手段】基地局110は、受信部111と、報知部112と、を備える。受信部111は、基地局110のセルの端末121,122,…から緊急事態の発生を報告する報告情報を受信し、受信した報告情報を報知部112へ出力する。報知部112は、受信部111から出力された報告情報の数が所定値を超えた場合に、緊急事態の発生を示す緊急情報を自セルの端末へ報知する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信を行う基地局、通信システムおよび通信方法に関する。
従来、3GPPにおいて、第3世代移動通信システム(3G)、第3.9世代移動通信システムに対応するLTE、第4世代移動通信システムに対応するLTE−Advancedなどの移動通信システムの仕様が検討されている。3GPPは3rd Generation Partnership Projectの略である。LTEはLong Term Evolutionの略である。また、第5世代移動通信システム(5G)に関する技術の検討も開始されている。
また、従来、基地局が報知チャネルを用いて移動局へ気象情報を送信する技術が知られている(たとえば、下記特許文献1参照。)。また、従来、所持電話機が、センサによる自動検出または操作入力により自己の位置する場所の天気状態を示す天気状態情報をパケットモードで送信する技術が知られている(たとえば、下記特許文献2参照。)。
特開2001−359161号公報 特開2002−99576号公報
しかしながら、上述した従来技術では、たとえば竜巻やゲリラ豪雨などの発生を示す緊急情報を端末のユーザへ迅速に通知することができないという問題がある。
1つの発明では、本発明は、端末のユーザへ緊急情報を迅速に通知することができる基地局、通信システムおよび通信方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、1つの実施態様では、基地局が、自セルの端末から緊急事態の発生を報告する報告情報を受信し、受信した前記報告情報の数が所定値を超えた場合に、前記緊急事態の発生を示す緊急情報を自セルの端末へ報知する、基地局、通信システムおよび通信方法が提案される。
本発明の一側面によれば、端末のユーザへ緊急情報を迅速に通知することができる。
実施の形態1にかかる通信システムの一例を示す図である。 実施の形態1にかかる通信システムを実現する緊急通知システムの一例を示す図である。 実施の形態1にかかる緊急通知システムにおける各装置の一例を示す図である。 実施の形態1にかかるユーザ端末による報告処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる基地局による処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかるユーザ端末による緊急情報通知処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかるユーザ端末が送信する報告情報(DCH)のフォーマットの一例を示す図である。 実施の形態1にかかる報告情報(DCH)のコントロールフレームタイプに格納される情報の一例を示す図である。 実施の形態1にかかる報告情報(DCH)のペイロードのフォーマットの一例を示す図である。 実施の形態1にかかる報告情報(DCH)のペイロードに含まれる情報の一例を示す図である。 実施の形態1にかかるユーザ端末が送信する報告情報(PRACH)のフォーマットの一例を示す図である。 実施の形態1にかかる基地局の管理テーブルの一例を示す図である。 実施の形態1にかかる緊急通知システムにおける処理の一例を示すシーケンス図である。 実施の形態1にかかる基地局が送信するページング信号のフォーマットの一例を示す図である。 実施の形態1にかかる基地局が送信する報知信号のフォーマットの一例を示す図である。 実施の形態1にかかるユーザ端末によるユーザへの通知の一例を示す図である。 実施の形態1にかかるユーザ端末によるユーザへの通知の他の一例を示す図である。 実施の形態1にかかるユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。 実施の形態1にかかる基地局のハードウェア構成の一例を示す図である。 実施の形態2にかかる通信システムを実現する緊急通知システムの一例を示す図である。 実施の形態2にかかる緊急通知システムにおける各装置の一例を示す図である。 実施の形態2にかかる基地局による処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる緊急通知システムにおける処理の一例を示すシーケンス図である。 実施の形態2にかかる基地局による報知エリアの選択の一例を示す図である。 実施の形態2にかかる基地局による報知エリアの選択の他の一例を示す図である。 実施の形態2にかかる基地局が他の基地局へ送信する緊急情報のフォーマットの一例を示す図である。 実施の形態2にかかる基地局が他の基地局へ送信する緊急情報に格納するタイプ情報の一例を示す図である。 実施の形態3にかかる通信システムを実現する緊急通知システムの一例を示す図である。 実施の形態3にかかる緊急通知システムにおける各装置の一例を示す図である。 実施の形態3にかかる基地局による処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態3にかかるユーザ端末による緊急情報通知処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態3にかかる緊急通知システムにおける処理の一例を示すシーケンス図である。 実施の形態4にかかる基地局による処理の一例を示すフローチャートである。
以下に図面を参照して、本発明にかかる基地局、通信システムおよび通信方法の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
(実施の形態1にかかる通信システム)
図1は、実施の形態1にかかる通信システムの一例を示す図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる通信システム100は、基地局110と、端末121,122,…と、を含む。基地局110は、自セルに在圏する端末との間で無線通信が可能な無線基地局である。端末121,122,…は、基地局110のセルに在圏し、基地局110との間で無線通信が可能な複数の無線端末である。
たとえば、端末121のユーザは、緊急事態が発生していることを発見した場合に、緊急事態に関する情報を端末121に対して入力する。緊急事態は、たとえば竜巻やゲリラ豪雨などの突発的な事象である。緊急事態に関する情報の端末121への入力は、緊急事態の発生を基地局110へ報告するための入力に限らず、たとえば緊急事態の発生を電子メールやSNSなどによって他のユーザへ報告するための入力などであってもよい。SNSはSocial Networking Service(ソーシャルネットワーキングサービス)の略である。
端末121は、ユーザからの入力に応じて、緊急事態の発生を報告する報告情報を生成し、生成した報告情報を基地局110へ送信可能である。同様に、端末122,…のそれぞれは、ユーザからの入力に応じて、緊急事態の発生を報告する報告情報を生成し、生成した報告情報を基地局110へ送信可能である。
基地局110は、受信部111と、報知部112と、を備える。受信部111は、端末121,122,…の少なくともいずれかから送信された報告情報を受信する。そして、受信部111は、受信した報告情報を報知部112へ出力する。報知部112は、受信部111から出力された報告情報の数が所定値を超えた場合に、緊急事態の発生を示す緊急情報を自セルの端末121,122,…へ報知(一斉報知)する。
たとえば端末121は、基地局110から報知された緊急情報に基づいて、端末121のユーザへの通知を行う。たとえば、端末121は、基地局110から報知された緊急情報が示す緊急情報の発生を端末121のユーザへ画面表示や音声出力などにより通知する。同様に、端末122,…のそれぞれは、基地局110から報知された緊急情報に基づいてそれぞれのユーザへの通知を行う。
これにより、端末121,122,…からの報告の数に基づいて緊急事態の発生の確からしさを判定し、緊急事態の発生が確からしい場合に緊急情報を自セルの端末121,122,…へ報知することができる。これにより、局所的な緊急事態の発生を示す緊急情報を端末121,122,…のユーザへ迅速に通知することができる。
たとえば、端末121,122,…のユーザのうちの緊急事態の発生に気付いていないユーザに対して警戒を促すことができる。また、たとえば基地局110の上位システムを介さずに基地局110の判断で緊急情報を報知することで、緊急情報を迅速に通知することができる。また、緊急情報を端末121,122,…に対して個別に送信せずに報知することで、緊急情報を迅速に通知することができる。
また、基地局110の報知部112は、報告情報の数が所定値を超えない場合は緊急情報を報知しない。これにより、たとえば、いたずら、勘違い、誤操作などによって、実際には発生していない緊急事態の発生を示す緊急情報を報知してしまうことを回避することができる。
(実施の形態1にかかる通信システムを実現する緊急通知システム)
図2は、実施の形態1にかかる通信システムを実現する緊急通知システムの一例を示す図である。図2に示す緊急通知システム200は、基地局210と、ユーザ221〜227が所持するユーザ端末(移動端末)と、を含む。基地局210は、インターネットなどのネットワーク201に接続されている。
図1に示した通信システム100は、たとえば図2に示す緊急通知システム200により実現することができる。この場合に、図1に示した基地局110は、たとえば基地局210により実現することができる。また、図1に示した端末121,122,…は、たとえばユーザ221〜227が所持するユーザ端末により実現することができる。
基地局210は、セル211を形成し、セル211に在圏する各ユーザ端末との間で無線通信が可能な基地局である。基地局210は、一例としてはLTE(Long Term Evolution)のeNB(evolved Node B)である。ユーザ221〜227は、セル211に在圏するユーザ端末を所持しているユーザである。ユーザ221〜227のユーザ端末のそれぞれは、一例としてはLTEのUE(User Equipment)である。
図2に示す例では、セル211のエリアにおいて竜巻250が発生したとする。進行方向251は竜巻250が進行する方向である。この場合に、セル211に位置するユーザ221〜227のうち、ユーザ221〜225が竜巻250の発生を発見し、ユーザ221〜225のユーザ端末に対して竜巻250の発生に関する情報が入力されたとする。一例として、ユーザ222は、ユーザ端末を用いてその通話を行い、通話において「竜巻だ!!」と発言している。また、ユーザ224は、ユーザ端末を用いて電子メールやSNSにおいて文字情報として“トルネードだ!!”を入力している。
この場合に、ユーザ221〜225のユーザ端末は、竜巻250の発生を報告する報告情報を基地局210へ送信する(図2の点線矢印)。基地局210は、ユーザ221〜225の各ユーザ端末から送信された報告情報を受信して蓄積する。そして、基地局210は、受信した竜巻250に関する報告情報の数が所定値を超えると、竜巻250の発生が確からしいと判定し、竜巻250の発生を示す緊急情報をセル211の各ユーザ端末(ユーザ221〜227の各ユーザ端末)へ報知する。
ユーザ221〜227の各ユーザ端末は、基地局210から報知された報告情報を受信し、受信した報告情報に基づいて、竜巻250の発生をそれぞれユーザ221〜227に通知する。これにより、たとえば竜巻250の発生に気付かず竜巻250に関する情報をユーザ端末へ入力しなかったユーザ226,227に対して竜巻250の発生を通知することができる。また、竜巻250に関する情報をユーザ端末へ入力したユーザ221〜225のユーザに対しても、竜巻250の発生を確認的に通知することができる。これにより、ユーザ221〜227に対して、竜巻250への警戒を促すことができる。
(実施の形態1にかかる緊急通知システムにおける各装置)
図3は、実施の形態1にかかる緊急通知システムにおける各装置の一例を示す図である。図3において、図2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図3に示すユーザ端末310,330のそれぞれは、基地局210が形成するセル211に在圏するユーザ端末である。たとえば図2に示したユーザ221〜225が所持する各ユーザ端末は、図3に示すユーザ端末310により実現することができる。ユーザ端末310は、音声入力部311と、文字入力部312と、キーワード検出部313と、CH処理部314と、無線送信部315と、を備える。
音声入力部311には、ユーザ端末310のユーザから音声が入力される。音声入力部311は、入力された音声を示す音声情報をキーワード検出部313へ出力する。文字入力部312には、ユーザ端末310のユーザから文字を示す文字情報が入力される。文字入力部312は、入力された文字情報をキーワード検出部313へ出力する。文字情報は、たとえばASCII(American Standard Code for Information Interchange:アスキー)やUnicode(テキスト情報)などの文字コードによって文字を示す情報(テキスト情報)である。
キーワード検出部313は、音声入力部311から出力された音声情報に基づく音声認識処理を行うことで、音声入力部311から出力された音声情報が示す音声に含まれる所定のキーワードを検出する。たとえば、キーワード検出部313は、音声入力部311から出力された音声情報を、その音声情報が示す音声を示す文字情報に変換する。そして、キーワード検出部313は、変換した文字情報に基づくテキスト解析処理(たとえばアスキーコード検出)によって所定のキーワードを検出する。
また、キーワード検出部313は、文字入力部312から出力された文字情報に基づくテキスト解析処理によって所定のキーワードを検出する。キーワード検出部313は、検出したキーワードをCH処理部314へ出力する。所定のキーワードは、たとえば竜巻、ゲリラ豪雨、雷などの異常気象の発生に関連するワードである。たとえば、竜巻の発生に関するキーワードとしては、“竜巻”、“たつまき”、“トルネード”やこれらに類似するキーワードなどがある。
CH処理部314は、キーワード検出部313からキーワードが出力された場合に、そのキーワードと対応付けられた種別の異常気象の発生を報告する報告情報を生成する。たとえば、CH処理部314は、異常気象の種別ごとに、その異常気象と対応するキーワードを示す対応情報を記憶している。異常気象の種別には、一例としては、竜巻、ゲリラ豪雨および雷などが含まれる。CH処理部314が記憶する対応情報において、たとえば異常状態の種別=竜巻に対して、キーワードとして“竜巻”、“たつまき”および“トルネード”などが対応付けられている。
そして、CH処理部314は、異常気象の種別のうち、キーワード検出部313から出力されたキーワードと対応情報において対応付けられた異常気象の種別を特定し、特定した種別の異常気象の発生を報告する報告情報を生成する。たとえば、CH処理部314は、キーワード検出部313からキーワードとして“たつまき”が出力されると、竜巻の発生を報告する報告情報を生成する。
また、報告情報は、ユーザ端末310の位置を示す位置情報を含んでもよい。ユーザ端末310の位置を示す位置情報は、一例としてはユーザ端末310がGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)などにより特定したユーザ端末310の位置座標を示す情報である。または、ユーザ端末310の位置を示す位置情報は、ユーザ端末310が在圏するセルやセクタを示す情報などであってもよい。
また、報告情報は、報告情報の発信時間(たとえば現在時刻)を示す発信時間情報を含んでもよい。また、報告情報は、ユーザ端末310と、ユーザ端末310の接続先の基地局と、の間の無線品質を示す無線品質情報を含んでもよい。無線品質情報は、一例としてはRSSI(Received Signal Strength Indicator:受信信号強度)である。
CH処理部314が生成する報告情報には、たとえばDCH(Dedicated Channel:個別チャネル)やPRACH(Physical Random Access CHannel)などのチャネルを用いることができる。CH処理部314は、生成した報告情報を無線送信部315へ出力する。
無線送信部315は、CH処理部314から出力された報告情報を含む上り制御信号を生成する。そして、無線送信部315は、生成した上り制御信号を、ユーザ端末310が位置するセルの基地局(たとえば基地局210)へ無線送信する。
図2に示した基地局210は、たとえば図3に示す基地局210により実現することができる。図3に示す基地局210は、無線受信部321と、CH処理部322と、報告情報記憶部323と、データ処理部324と、無線送信部325と、を備える。無線受信部321は、ユーザ端末310から無線送信された上り制御信号を受信する。そして、無線受信部321は、受信した上り制御信号をCH処理部322へ出力する。
CH処理部322は、無線受信部321から出力された上り制御信号に含まれる報告情報を取得する。そして、CH処理部322は、取得した報告情報をデータ処理部324へ出力する。報告情報記憶部323は、基地局210が受信した各報告情報が格納される管理テーブルを記憶する。
データ処理部324は、CH処理部322から出力された報告情報のうち、異常気象の発生を報告する報告情報を報告情報記憶部323の管理テーブルに追加する。また、データ処理部324は、報告情報記憶部323の管理テーブルに含まれる各報告情報に基づいて異常気象の発生の確からしさを判定する。そして、データ処理部324は、異常気象の発生が確からしいと判定した場合に、その異常気象の発生を示す緊急情報(たとえばエリアメール)を生成し、生成した緊急情報を無線送信部325へ出力する。
無線送信部325は、データ処理部324から出力された緊急情報を含む報知信号を、基地局210が形成するセル211に在圏する各ユーザ端末(たとえばユーザ端末330)へ無線送信する。たとえば、無線送信部325は、緊急情報の報知を通知するページング信号(Paging message)をセル211の各ユーザ端末へ無線送信し、その後に、緊急情報を含む報知信号をセル211の各ユーザ端末へ無線送信する。
図2に示したユーザ226,227が所持する各ユーザ端末は、たとえば図3に示すユーザ端末330により実現することができる。ユーザ端末330は、無線受信部331と、通知部332と、を備える。無線受信部331は、基地局210から無線送信される報知信号を受信する。そして、無線受信部331は、受信した報知信号に含まれる緊急情報を通知部332へ出力する。
通知部332は、無線受信部331から出力された緊急情報に基づく通知を、ユーザ端末330のユーザに対して行う。すなわち、通知部332は、無線受信部331から出力された緊急情報に基づく情報をユーザ端末330のユーザへ出力する。たとえば、通知部332は、画面表示、音声出力、通知ランプの発光、振動またはユーザが身につけたウェアラブルデバイスへの通知などによってユーザへの通知を行う。
また、たとえば図2に示した例のように、基地局210へ報告情報を送信したユーザ221〜225のユーザ端末も、基地局210からの報知信号を受信してもよい。このため、ユーザ221〜225のユーザ端末は、ユーザ端末310の構成に加えてユーザ端末330の構成を備えていてもよい。
また、図2に示した例ではユーザ226,227のユーザ端末は基地局210へ報告情報を送信していないが、ユーザ226,227のユーザ端末が基地局210へ報告情報を送信することも有り得る。このため、ユーザ226,227は、ユーザ端末330の構成に加えてユーザ端末310の構成を備えていてもよい。
図1に示した基地局110の受信部111は、たとえば無線受信部321およびCH処理部322により実現することができる。図1に示した基地局110の報知部112は、たとえば報告情報記憶部323、データ処理部324および無線送信部325により実現することができる。
(実施の形態1にかかるユーザ端末による報告処理)
図4は、実施の形態1にかかるユーザ端末による報告処理の一例を示すフローチャートである。図3に示したユーザ端末310は、たとえば図4に示す各ステップを実行する。まず、ユーザ端末310は、ユーザ端末310のユーザが音声入力部311により通話中であるか否かを判断する(ステップS401)。ステップS401は、たとえば音声入力部311により実行される。
ステップS401において、通話中である場合(ステップS401:Yes)は、ユーザ端末310は、音声入力部311により得られた音声情報に基づく音声認識処理により所定のキーワードを検出したか否かを判断する(ステップS402)。ステップS402は、たとえばキーワード検出部313により実行される。
ステップS402において、キーワードを検出していない場合(ステップS402:No)は、ユーザ端末310は、ステップS401へ戻る。キーワードを検出した場合(ステップS402:Yes)は、ユーザ端末310は、報告情報を生成し、報告情報のビットのうちステップS402において検出したキーワードに対応するビットを“1”にする(ステップS403)。ステップS403は、たとえばCH処理部314により実行される。キーワードに対応するビットは、たとえばCH処理部314の対応情報においてそのキーワードと対応付けられた異常気象の種別に対応するビットである。
つぎに、ユーザ端末310は、ステップS403により生成してキーワードに対応するビットを“1”にした報告情報を含む上り制御信号を基地局210へ無線送信し(ステップS404)、ステップS401へ戻る。ステップS404は、たとえば無線送信部315により実行される。
ステップS401において、通話中でない場合(ステップS401:No)は、ユーザ端末310は、ユーザ端末310のユーザから文字入力部312により文字情報の入力があったか否かを判断する(ステップS405)。ステップS405は、たとえば文字入力部312により実行される。
ステップS405において、文字情報の入力がなかった場合(ステップS405:No)は、ユーザ端末310は、ステップS401へ戻る。文字情報の入力があった場合(ステップS405:Yes)は、ユーザ端末310は、入力された文字情報に基づくテキスト解析処理により所定のキーワードを検出したか否かを判断する(ステップS406)。ステップS406は、たとえばキーワード検出部313により実行される。
ステップS406において、キーワードを検出していない場合(ステップS406:No)は、ユーザ端末310は、ステップS401へ戻る。キーワードを検出した場合(ステップS406:Yes)は、ユーザ端末310は、ステップS403へ移行する。この場合のステップS403において、ユーザ端末310は、報告情報のビットのうちステップS406において検出したキーワードに対応するビットを“1”にする。
なお、ステップS405,S406を省き、ステップS401において、通話中でない場合(ステップS401:No)はステップS401へ戻る処理としてもよい。また、ステップS401,S402を省き、ステップS405から開始する処理としてもよい。
(実施の形態1にかかる基地局による処理)
図5は、実施の形態1にかかる基地局による処理の一例を示すフローチャートである。図3に示した基地局210は、たとえば図5に示す各ステップを実行する。まず、基地局210は、ユーザ端末(たとえばユーザ端末310)から上り制御信号を受信したか否かを判断し(ステップS501)、上り制御信号を受信するまで待つ(ステップS501:Noのループ)。ステップS501は、たとえば無線受信部321により実行される。
ステップS501において、上り制御信号を受信すると(ステップS501:Yes)、基地局210は、受信した上り制御信号に含まれる報告情報における異常気象に関するビットが“1”であるか否かを判断する(ステップS502)。ステップS502は、たとえばCH処理部322により実行される。
ステップS502において、異常気象に関するビットが“1”でない場合(ステップS502:No)は、基地局210は、ステップS501へ戻る。異常気象に関するビットが“1”である場合(ステップS502:Yes)は、基地局210は、受信した上り制御信号に含まれる報告情報を自装置の報告情報記憶部323に記憶された管理テーブルに追加する(ステップS503)。ステップS503は、たとえばデータ処理部324により実行される。
つぎに、基地局210は、自装置の報告情報記憶部323に記憶された管理テーブルに含まれる各報告情報のうち、現在時刻から過去に遡って規定時間内の報告情報を管理テーブルから抽出する(ステップS504)。規定時間は、たとえば2分や10分などにすることができる。規定時間内の報告情報は、たとえば基地局210が受信した時刻が現在時刻から過去に遡って規定時間内である報告情報である。または、規定時間内の報告情報は、たとえば上述した発信時間情報を含み、その発信時間情報が示す時刻が現在時刻から過去に遡って規定時間内である報告情報などであってもよい。ステップS504は、たとえばデータ処理部324により実行される。
つぎに、基地局210は、ステップS504により抽出した各報告情報に、同じ種別の異常気象を示す報告情報が所定の規定数Uaより多く含まれているか否かを判断する(ステップS505)。規定数Uaは、一例としては予め決定された固定値とすることができる。または、規定数Uaは、基地局210のセル211に在圏するユーザ端末の数に応じて設定される数であってもよい。一例としては、規定数Uaは、基地局210のセル211に在圏するユーザ端末の数の10%に相当する数とすることができる。ステップS505は、たとえばデータ処理部324により実行される。
ステップS505において、同じ種別の異常気象を示す報告情報が規定数Uaより多く含まれていない場合(ステップS505:No)は、基地局210は、ステップS501へ戻る。同じ種別の異常気象を示す報告情報が規定数Uaより多く含まれている場合(ステップS505:Yes)は、基地局210は、ステップS506へ移行する。すなわち、基地局210は、規定数Uaより多く同じ種別の異常気象を示すその各報告情報に、エリアが同じ報告情報が規定数Uaより多く含まれているか否かを判断する(ステップS506)。エリアが同じ報告情報とは、報告情報の送信元のユーザ端末が位置するエリアが同じ報告情報である。エリアは、たとえば、セルであってもよいし、セルを分割したセクタなどであってもよい。ステップS506は、たとえばデータ処理部324により実行される。
ステップS506において、エリアが同じ報告情報が規定数Uaより多く含まれていない場合(ステップS506:No)は、基地局210は、ステップS501へ戻る。エリアが同じ報告情報が規定数Uaより多く含まれている場合(ステップS506:Yes)は、同じ異常気象に関する多くの報告が短時間かつ同一エリア内であったと判断することができる。この場合に、基地局210は、ステップS504により抽出した各報告情報に、RSSIが劣化しているユーザ端末からの報告情報が所定の規定数Ubより多く含まれているか否かを判断する(ステップS507)。
RSSIが劣化しているユーザ端末からの報告情報については後述する。規定数Ubは、一例としては予め決定された固定値とすることができる。または、規定数Ubは、たとえばステップS504により抽出された報告情報の数に応じて設定される数であってもよい。一例としては、規定数Ubは、ステップS504により抽出された報告情報の数の50%に相当する数とすることができる。
たとえば、激しい雨や雷などが発生すると、無線伝搬路におけるノイズが増加して無線品質が低下し、RSSIが劣化する。このため、ステップS507によってユーザ端末のRSSIの劣化を判定することで、異常気象の発生の確からしさを判定することができる。ステップS507は、たとえばデータ処理部324により実行される。
ステップS507において、RSSIが劣化しているユーザ端末からの報告情報が規定数Ubより多く含まれている場合(ステップS507:Yes)は、異常気象によりエリア内のユーザ端末の無線品質が劣化していると判断することができる。このため、異常気象の発生がより確からしいと判定することができる。この場合に、基地局210は、ステップS508へ移行する。すなわち、基地局210は、緊急情報を含む報知信号の送信を通知するページング信号を、セル211の各ユーザ端末へ無線送信する(ステップS508)。ステップS508は、たとえば無線送信部325により実行される。
つぎに、基地局210は、異常気象の発生を示す緊急情報を含む報知信号を無線送信し(ステップS509)、ステップS501へ戻る。ステップS509により送信される報知信号に含まれる緊急情報は、たとえばステップS504において抽出した規定数Uaより多い報告情報が示す種別の異常気象の発生を示す緊急情報である。報知信号には、一例としてはSIB(System Information Block:システム情報ブロック)などのシステム情報を用いることができる。ステップS509は、たとえば無線送信部325により実行される。
ステップS507において、RSSIが劣化しているユーザ端末からの報告情報が規定数Ubより多く含まれていない場合(ステップS507:No)は、基地局210は、ステップS510へ移行する。すなわち、基地局210は、ステップS504により抽出した報告情報の数が所定の規定数Ucより多いか否かを判断する(ステップS510)。規定数Ucは、たとえば上述の規定数Uaより大きい数である。
ステップS510において、規定数Ucより多くない場合(ステップS510:No)は、基地局210は、ステップS501へ戻る。規定数Ucより多い場合(ステップS510:Yes)は、異常気象による無線品質の劣化は確認できないものの、同じ異常気象に関するとても多くの報告が短時間かつ同一エリア内であったと判断することができる。この場合に、基地局210は、ステップS508へ移行して緊急情報の報知を行う。これにより、RSSIが劣化しているユーザ端末が少なくても、同じ種別の異常気象を示しエリアが同じ各報告情報が多い場合はその異常気象が発生したと判定することができる。
なお、ステップS505,S506の処理をまとめて、基地局210は、同じ種別の異常気象を示し、かつエリアが同じ報告情報が所定の規定数Uaより多く含まれているか否かを判断してもよい。
また、ステップS507において、基地局210は、たとえば、抽出した各報告情報のうちの同じ種別の異常気象を示しエリアが同じ各報告情報に、RSSIが劣化しているユーザ端末からの報告情報が規定数Ubより多く含まれているか否かを判断してもよい。
ステップS507におけるRSSIが劣化しているユーザ端末からの報告情報について説明する。たとえば、基地局210に接続している各ユーザ端末は、基地局210と自端末との間のRSSIの測定結果を定期的に基地局210へ報告している。この場合に、RSSIが劣化しているユーザ端末からの報告情報とは、たとえば、その報告情報に含まれるRSSIが、その報告情報を送信したユーザ端末からその報告情報の送信の直前に報告されたRSSIより劣化している報告情報である。
また、ステップS506を省き、ステップS505において同じ種別の異常気象を示す報告情報が規定数Uaより多く含まれている場合(ステップS505:Yes)は、ステップS507へ移行する処理としてもよい。また、ステップS507,S510を省き、ステップS506においてエリアが同じ報告情報が規定数Uaより多く含まれている場合(ステップS506:Yes)はステップS508へ移行する処理としてもよい。
(実施の形態1にかかるユーザ端末による緊急情報通知処理)
図6は、実施の形態1にかかるユーザ端末による緊急情報通知処理の一例を示すフローチャートである。図3に示したユーザ端末330は、たとえば図6に示す各ステップを実行する。まず、ユーザ端末330は、基地局210からページング信号により緊急情報の報知が通知されたか否かを判断し(ステップS601)、緊急情報の報知が通知されるまで待つ(ステップS601:Noのループ)。ステップS601は、たとえば無線受信部331により実行される。
ステップS601において、ページング信号により緊急情報の報知が通知されると(S601:Yes)、ユーザ端末330は、ページング信号による緊急情報の報知の通知に基づいて、緊急情報を含む報知信号を基地局210から受信する(ステップS602)。ステップS602は、たとえば無線受信部331により実行される。
つぎに、ユーザ端末330は、ステップS602により受信した報知信号に含まれる緊急情報に基づくユーザ端末330のユーザへの通知を行い(ステップS603)、ステップS601へ戻る。ステップS603は、たとえば通知部332により実行される。
(実施の形態1にかかるユーザ端末が送信する報告情報(DCH)のフォーマット)
図7は、実施の形態1にかかるユーザ端末が送信する報告情報(DCH)のフォーマットの一例を示す図である。図3に示したユーザ端末310は、たとえば図7に示すフォーマット700により報告情報を基地局210へ送信する。図7においては、報告情報にDCHを用いる場合について説明する。
フォーマット700は、上りリンクのDCCH(Dedicated Control CHannel:個別制御チャネル)のコントロールフレームの構造を示す。フォーマット700は、たとえば2[bytes]のヘッダ710と、可変長のペイロード720と、を含む。
たとえば、ユーザ端末310は、ヘッダ710に含まれるコントロールフレームタイプ711(Control Frame type)に、異常気象の報告情報であることを示すコードを格納することにより、DCHを用いて報告情報を基地局210へ送信する。
(実施の形態1にかかる報告情報(DCH)のコントロールフレームタイプに格納される情報)
図8は、実施の形態1にかかる報告情報(DCH)のコントロールフレームタイプに格納される情報の一例を示す図である。図7に示したフォーマット700のコントロールフレームタイプ711には、たとえば図8に示すテーブル800が示す各値のいずれかが格納される。たとえば、テーブル800に含まれる異常気象情報801(“0000 1011”)が、異常気象を報告する報告情報であることを示す値である。
すなわち、ユーザ端末310は、図7に示したフォーマット700のヘッダ710に含まれるコントロールフレームタイプ711に異常気象情報801(“0000 1011”)を格納することにより、DCHを用いて報告情報を基地局210へ送信する。
(実施の形態1にかかる報告情報(DCH)のペイロードのフォーマット)
図9は、実施の形態1にかかる報告情報(DCH)のペイロードのフォーマットの一例を示す図である。図9に示すフォーマット900は、たとえば図7に示したペイロード720のフォーマットである。フォーマット900の第1領域910は、報告情報が示す異常気象の種別を示す領域である。図9に示す例では、異常気象の種別として、雷、ゲリラ豪雨および竜巻があり、第1領域910にはそれぞれ雷、ゲリラ豪雨および竜巻の発生を示すビットが含まれる。
フォーマット900の第2領域920は、ユーザ端末310の位置を示す位置情報が格納される領域である。この位置情報は、たとえばユーザ端末310がGPSなどによって特定したユーザ端末310の位置情報である。フォーマット900の第3領域930は、任意の情報を追加可能なスペアエクステンション領域(Spare Extension)である。第3領域930を用いることにより、たとえば将来的に下位互換性を保ちながら新しい情報を追加することが可能になる。
(実施の形態1にかかる報告情報(DCH)のペイロードに含まれる情報)
図10は、実施の形態1にかかる報告情報(DCH)のペイロードに含まれる情報の一例を示す図である。図9に示したペイロード720のフォーマット900には、たとえば図10のテーブル1000に示す情報が格納される。
たとえば、ユーザ端末310は、雷に関するキーワード(たとえば“雷”)を検出すると、第1領域910の雷に対応するビット(0[bit])を“1”にし、第1領域910の他の領域を“0”にした報告情報を基地局210へ送信する。
また、ユーザ端末310は、ゲリラ豪雨に関するキーワード(たとえば“ゲリラ豪雨”)を検出すると、第1領域910のゲリラ豪雨に対応するビット(1[bit])を“1”にし、第1領域910の他の領域を“0”にした報告情報を基地局210へ送信する。
また、ユーザ端末310は、竜巻に関するキーワード(たとえば“竜巻”)を検出すると、第1領域910の竜巻に対応するビット(2[bit])を“1”にし、第1領域910の他の領域を“0”にした報告情報を基地局210へ送信する。
また、第1領域910には予備のビット(3〜7[bit])が設けられており、これらの予備のビットを用いることにより、雷、ゲリラ豪雨および竜巻とは異なる種別の異常気象を報告することが可能になる。また、ユーザ端末310は、第2領域920(8〜23[bit])に、ユーザ端末310の位置を示す位置情報を格納した報告情報を基地局210へ送信する。
(実施の形態1にかかるユーザ端末が送信する報告情報(PRACH)のフォーマット)
図11は、実施の形態1にかかるユーザ端末が送信する報告情報(PRACH)のフォーマットの一例を示す図である。図9においては、報告情報にPRACHを用いる場合について説明する。図3に示したユーザ端末310は、たとえば図11に示すPRACH信号のデータ領域1110により報告情報を基地局210へ送信してもよい。データ領域1110は、1個のスロット1101(Slot#1)に、制御情報領域1120とともに含まれる10[bit]のデータ領域である。
一例としては、ユーザ端末310は、データ領域1110の上位1〜2[bit]に異常気象の種別を示す情報を格納し、データ領域1110の上位3〜6[bit]にユーザ端末310の位置情報を格納することにより、報告情報をPRACH信号により送信する。データ領域1110の上位1〜2[bit]に格納する異常気象の種別を示す情報としては、一例としては、雷を示す“0x1”(hex)、ゲリラ豪雨を示す“0x2”(hex)、竜巻を示す“0x3”(hex)のいずれかが格納される。
(実施の形態1にかかる基地局の管理テーブル)
図12は、実施の形態1にかかる基地局の管理テーブルの一例を示す図である。図3に示した基地局210の報告情報記憶部323には、たとえば図12に示す管理テーブル1200が記憶される。管理テーブル1200は、基地局210が受信した異常気象の発生を報告する報告情報ごとに、ユーザ端末と、異常気象の種別と、エリアと、発信時間と、電波状態と、を示す。
管理テーブル1200のユーザ端末は、対応する報告情報を送信したユーザ端末の識別子である。管理テーブル1200の異常気象の種別は、対応する報告情報が示す異常気象の種別である。管理テーブル1200のエリアは、対応する報告情報を送信したユーザ端末が位置するエリア(たとえばセルやセクタ)である。
管理テーブル1200の発信時間は、対応する報告情報がユーザ端末310から発信された時間である。たとえば、管理テーブル1200の発信時間は、対応する報告情報を基地局210が受信した時刻である。または、管理テーブル1200の発信時間は、対応する報告情報に含まれる発信時間情報が示す時刻であってもよい。図12に示す例では、管理テーブル1200の各発信時間は、管理テーブル1200に最初に追加された報告情報の発信時間を基準(“0:00:01”)とする相対時刻としている。
管理テーブル1200の電波状態は、対応する報告情報を送信したユーザ端末が測定したRSSIが劣化しているか否かを示す情報である。たとえば、管理テーブル1200の電波状態は、対応する報告情報が示すRSSIが、その報告情報を送信したユーザ端末からその報告情報の送信の直前に報告されたRSSIより劣化しているか否かを示す情報である。管理テーブル1200において、たとえば、RSSIが劣化しているユーザ端末からの報告情報に対応する電波状態は“不良”とし、RSSIが劣化していないユーザ端末からの報告情報に対応する電波状態は“良好”とする。
図12に示す例では、たとえば、短期間にエリア“A”のユーザ端末からゲリラ豪雨が報告されており、またエリア“A”の多くのユーザ端末のRSSIが劣化しているため、基地局210は、エリア“A”においてゲリラ豪雨が発生したと判定することができる。このため、基地局210は、自セルに在圏する各ユーザ端末に対して、ゲリラ豪雨が発生したことを示す緊急情報を含む報知情報を一斉送信する。
または、基地局210は、エリア“A”においてゲリラ豪雨が発生したと判定しているため、エリア“A”に限定して緊急情報を含む報知情報を送信してもよい。また、基地局210は、ゲリラ豪雨を報告した各報告情報の位置情報に基づいて、ゲリラ豪雨を報告したユーザ端末がセクタの境界付近に集中している場合は、エリア“A”が示すセクタおよびその隣接セクタに対して緊急情報を含む報知情報を報知してもよい。
(実施の形態1にかかる緊急通知システムにおける処理)
図13は、実施の形態1にかかる緊急通知システムにおける処理の一例を示すシーケンス図である。図2に示した緊急通知システム200においては、たとえば図13に示す各ステップが実行される。図13に示すユーザ端末群1301は、図2に示したセル211に在圏するユーザ221〜227のうち異常気象を報告したユーザ221〜225の各ユーザ端末である。図13に示すユーザ端末群1302は、図2に示したセル211に在圏するユーザ221〜227のうち異常気象を報告しなかったユーザ226,227の各ユーザ端末である。
まず、ユーザ端末群1301,1302が在圏するセル211の地域において、たとえば図2に示した竜巻250などの異常気象が発生したとする(ステップS1301)。つぎに、ユーザ端末群1301が、異常気象の発生を示す報告情報を含む上り制御情報を基地局210へ送信する(ステップS1302)。
つぎに、基地局210が、ステップS1302によって送信された各上り制御情報に含まれる報告情報に基づいて、異常気象の発生を判定する(ステップS1303)。図13に示した例では、たとえば短時間で同じ種別の異常気象を報告したユーザ端末群1301の数が所定値より多く、基地局210は異常気象の発生が確からしいと判定したとする。
つぎに、基地局210が、ステップS1303によって発生が確からしいと判定した異常気象の発生を示す緊急情報を生成し、生成した緊急情報の報知エリアを決定する(ステップS1304)。たとえば、基地局210は、報知エリアとして、自セル(たとえばセル211)を報知エリアとして決定する。ただし、報知エリアの決定はこれに限らず、たとえば、基地局210は、ユーザ端末群1301が位置するセクタやそのセクタに隣接するセクタなどを報知エリアとして決定してもよい。図13に示す例では、基地局210は、ユーザ端末群1301,1302が在圏する自セル(たとえばセル211)を報知エリアとして決定したとする。
つぎに、基地局210が、ステップS1304により生成した緊急情報を報知することを通知するページング信号を、ステップS1304により報知エリアとして決定した自セルに在圏するユーザ端末群1301,1302へ無線送信する(ステップS1305)。つぎに、基地局210が、ステップS1304により生成した緊急情報を含む報知信号を、ステップS1304により報知エリアとして決定した自セルに在圏するユーザ端末群1301,1302へ無線送信する(ステップS1306)。
つぎに、ユーザ端末群1301が、ステップS1305により送信されたページング信号に基づいて、ステップS1306により送信された報知信号を受信し、受信した報知信号に含まれる緊急情報に基づくユーザへの通知を行う(ステップS1307)。また、ユーザ端末群1302が、ステップS1305により送信されたページング信号に基づいて、ステップS1306により送信された報知信号を受信し、受信した報知信号に含まれる緊急情報に基づくユーザへの通知を行う(ステップS1308)。
図13に示したように、緊急通知システム200においては、ユーザ端末群1301からの報告情報の送信および基地局210による緊急情報の報知を含む一連の処理を、基地局210より上位の装置を介さずに行うことができる。これにより、異常気象の発生から緊急情報の報知までにかかる時間を短くすることが可能になる。
基地局210より上位の装置とは、たとえばCBE、CBC、MMEなどである。CBCはCell Broadcast Centerの略である。CBEはCell Broadcast Entityの略である。MMEはMobility Management Entity(移動性管理エンティティ)の略である。
(実施の形態1にかかる基地局が送信するページング信号のフォーマット)
図14は、実施の形態1にかかる基地局が送信するページング信号のフォーマットの一例を示す図である。基地局210は、たとえば、図14に示すフォーマット1400により、緊急情報の報知を通知するページング信号を送信する。図14に示すフォーマット1400は、ASN.1(Abstract Syntax Notation One)により表されている。
フォーマット1400は、たとえば、LTEのページング信号のフォーマットに、異常気象発生フラグ1401として、異常気象の発生の有無を示す“weath−Indication”フラグを追加したフォーマットである。たとえば、基地局210は、緊急情報の報知を通知する場合に、異常気象発生フラグ1401を“1”にしたフォーマット1400のページング信号を送信する。
ユーザ端末330は、異常気象発生フラグ1401が“1”に設定されたページング信号を受信した場合に、基地局210からの報知信号の受信を行うことにより、緊急情報を含む報知信号を基地局210から受信する。
(実施の形態1にかかる基地局が送信する報知信号のフォーマット)
図15は、実施の形態1にかかる基地局が送信する報知信号のフォーマットの一例を示す図である。基地局210は、たとえば図15に示すフォーマット1500により、緊急情報を含む報知信号を送信する。図15に示すフォーマット1500は、ASN.1により表されている。
フォーマット1500のSIB1501(System Information Block Type**)は、報知信号に含まれるSIBである。SIB1501は、たとえばLTEの報知信号に対して新設したSIBである。SIB1501の“**”はSIBの新規番号を示す。たとえば、基地局210は、SIB1501に、発生したと判定した異常気象の種別、その異常気象の発生場所(地域)、その異常気象の発生時刻等の情報を格納する。ユーザ端末330は、受信した報知信号のSIB1501を読み出し、読み出したSIB1501の情報に基づく通知をユーザ端末330のユーザに対して行う。
(実施の形態1にかかるユーザ端末によるユーザへの通知)
図16は、実施の形態1にかかるユーザ端末によるユーザへの通知の一例を示す図である。たとえば、図2に示した竜巻250が発生した場合に、竜巻250の発生を示す緊急情報を含む報知信号が基地局210から無線送信される。ユーザ端末330は、基地局210から無線送信された報知信号に含まれる緊急情報に基づいて、たとえば図16に示す通知画面1600をポップアップなどによりユーザに表示することにより竜巻250の発生をユーザに通知する。
図17は、実施の形態1にかかるユーザ端末によるユーザへの通知の他の一例を示す図である。たとえばゲリラ豪雨が発生した場合は、ゲリラ豪雨の発生を示す緊急情報を含む報知信号が基地局210から無線送信される。ユーザ端末330は、基地局210から無線送信された報知信号に含まれる緊急情報に基づいて、たとえば図17に示す通知画面1700をポップアップなどによりユーザに表示することによりゲリラ豪雨の発生をユーザに通知する。
また、図16,図17に示すように、通知画面1600には異常気象の発生時刻(“**時*分頃”)や発生地域(**地域)が含まれていてもよい。発生時刻は、たとえば、異常気象の発生の判定に用いた各報告情報の発信時間情報が示す発信時間に基づいて算出される。たとえば、基地局210は、各報告情報の発信時刻の平均値や、各報告情報の発信時刻のうちの最も早い時刻などを発生時刻として算出する。ただし、発生時刻の算出はこれらに限らず、たとえば、基地局210は、各報告情報を発信時刻が早い順に並べた場合の上位10%の各報告情報のうち最も下位の報告情報の発信時刻を発生時刻として算出してもよい。
また、図16,図17に示す例では異常気象の通知を画面表示によって行う構成について説明したが、異常気象の通知は画面表示に限らない。たとえば、ユーザ端末330は、音声出力、通知ランプの発光、振動、ユーザが身につけたウェアラブルデバイスへの通知などによって異常気象の通知を行ってもよい。
(実施の形態1にかかるユーザ端末のハードウェア構成)
図18は、実施の形態1にかかるユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示したユーザ端末310,330のそれぞれは、たとえば図18に示す通信装置1800により実現することができる。通信装置1800は、プロセッサ1801と、メモリ1802と、ユーザインタフェース1803と、無線通信インタフェース1804と、を備える。プロセッサ1801、メモリ1802、ユーザインタフェース1803および無線通信インタフェース1804は、たとえばバス1809によって接続される。
プロセッサ1801は、信号処理を行う回路であり、たとえば通信装置1800の全体の制御を司るCPU(Central Processing Unit)である。メモリ1802には、たとえばメインメモリおよび補助メモリが含まれる。メインメモリは、たとえばRAM(Random Access Memory)である。メインメモリは、プロセッサ1801のワークエリアとして使用される。補助メモリは、たとえば磁気ディスク、フラッシュメモリなどの不揮発メモリである。補助メモリには、通信装置1800を動作させる各種のプログラムが記憶されている。補助メモリに記憶されたプログラムは、メインメモリにロードされてプロセッサ1801によって実行される。また、プロセッサ1801やメモリ1802は、FPGA(Field Programmable Gate Array)やDSP(Digital Signal Processor)などのデジタル回路によって実現されてもよい。
ユーザインタフェース1803は、たとえば、ユーザからの情報入力を受け付ける入力デバイスや、ユーザへ情報を出力する出力デバイスなどを含む。入力デバイスは、たとえばマイク、キー(たとえばキーボード)やリモコンなどによって実現することができる。出力デバイスは、たとえばディスプレイ、スピーカ、バイブレータなどによって実現することができる。また、タッチパネルなどによって入力デバイスおよび出力デバイスを実現してもよい。ユーザインタフェース1803は、プロセッサ1801により制御される。
無線通信インタフェース1804は、無線によって通信装置1800の外部(たとえば基地局210)との間で通信を行う通信インタフェースである。無線通信インタフェース1804は、プロセッサ1801によって制御される。
図3に示したユーザ端末310の音声入力部311や文字入力部312は、たとえばユーザインタフェース1803の入力デバイスにより実現することができる。図3に示したユーザ端末310のキーワード検出部313およびCH処理部314は、たとえばプロセッサ1801およびメモリ1802により実現することができる。図3に示したユーザ端末310の無線送信部315は、たとえば無線通信インタフェース1804により実現することができる。
図3に示したユーザ端末330の無線受信部331は、たとえば無線通信インタフェース1804により実現することができる。図3に示したユーザ端末330の通知部332は、たとえばプロセッサ1801およびユーザインタフェース1803の出力デバイスにより実現することができる。
(実施の形態1にかかる基地局のハードウェア構成)
図19は、実施の形態1にかかる基地局のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示した基地局210は、たとえば図19に示す通信装置1900により実現することができる。通信装置1900は、プロセッサ1901と、メモリ1902と、有線通信インタフェース1903と、無線通信インタフェース1904と、を備える。プロセッサ1901、メモリ1902、有線通信インタフェース1903および無線通信インタフェース1904は、たとえばバス1909によって接続される。
プロセッサ1901は、信号処理を行う回路であり、たとえば通信装置1900の全体の制御を司るCPUである。メモリ1902には、たとえばメインメモリおよび補助メモリが含まれる。メインメモリは、たとえばRAM(Random Access Memory)である。メインメモリは、プロセッサ1901のワークエリアとして使用される。補助メモリは、たとえば磁気ディスク、光ディスク、フラッシュメモリなどの不揮発メモリである。補助メモリには、通信装置1900を動作させる各種のプログラムが記憶されている。補助メモリに記憶されたプログラムは、メインメモリにロードされてプロセッサ1901によって実行される。また、プロセッサ1901やメモリ1902は、FPGAやDSPなどのデジタル回路によって実現されてもよい。
有線通信インタフェース1903は、有線によって通信装置1900の外部(たとえば基地局210の上位装置)との間で通信を行う通信インタフェースである。有線通信インタフェース1903は、プロセッサ1901によって制御される。
無線通信インタフェース1904は、無線によって通信装置1900の外部(たとえばユーザ端末310,330)との間で通信を行う通信インタフェースである。無線通信インタフェース1904は、プロセッサ1901によって制御される。
図3に示した基地局210の無線受信部321および無線送信部325は、たとえば無線通信インタフェース1904により実現することができる。図3に示した基地局210のCH処理部322およびデータ処理部324は、たとえばプロセッサ1901により実現することができる。図3に示した基地局210の報告情報記憶部323は、たとえばメモリ1902により実現することができる。
このように、実施の形態1にかかる基地局110によれば、端末121,122,…の少なくともいずれかから受信した緊急事態の報告情報の数が所定値を超えた場合に、緊急事態の発生を示す緊急情報を自セルの端末121,122,…へ報知することができる。これにより、緊急事態の発生の報告の数に基づいて緊急事態の発生の確からしさを判定し、緊急事態の発生が確からしい場合に緊急情報を自セルの端末121,122,…へ報知することができる。これにより、局所的な緊急事態の発生を示す緊急情報を端末121,122,…のユーザへ迅速に通知することができる。
また、基地局110は、受信した報告情報のうち、同一の種別の緊急事態を報告する報告情報の数が所定値を超えた場合に、その同一の種別の緊急情報の発生を示す緊急情報を報知してもよい。たとえば、基地局110は、異なる種別の緊急事態を送信する各報告情報の数が所定値を超えても、同一の種別の緊急事態を報告する報告情報の数が所定値を超えていない場合は緊急情報を報知しない。これにより、緊急事態の発生の確からしさを精度よく判定して緊急情報の報知を行うことができる。また、複数の種別の緊急事態について、発生の確からしさの判定および緊急情報の報知を個別に行うことができる。
また、基地局110は、過去の所定時間(規定時間)内に受信した緊急事態の報告情報の数が所定値を超えた場合に緊急情報を報知してもよい。これにより、緊急事態の発生の報告が短時間で行われた数に基づいて緊急事態の発生の確からしさを判定することができる。このため、緊急事態の発生の確からしさを精度よく判定して緊急情報の報知を行うことができる。
また、基地局110は、受信した報告情報のうち、同一のエリアの端末からの報告情報の数が所定値を超えた場合に緊急情報を報知してもよい。たとえば、基地局110は、異なるエリアの端末からの各報告情報の数が所定値を超えても、同一のエリアの端末からの報告情報の数が所定値を超えていない場合は緊急情報を報知しない。これにより、緊急事態の発生の確からしさを精度よく判定して緊急情報の報知を行うことができる。また、局所的な緊急事態の発生の確からしさの判定を行うことができる。
また、この場合に、基地局110は、同一のエリアの端末からの報告情報の数が所定値を超えた場合に、その同一のエリアのユーザ端末に対して緊急情報を報知してもよい。これにより、緊急事態の発生による影響が大きいエリアに限定して緊急情報を報知することができる。
また、基地局110は、自セルの端末121,122,…における無線品質の劣化状態が所定条件を満たした場合に緊急情報を報知してもよい。たとえば、基地局110は、受信した報告情報の数が所定値を超えても、自セルの端末121,122,…における無線品質の劣化状態が所定条件を満たさない場合は緊急情報を報知しない。これにより、緊急事態の発生の確からしさを精度よく判定して緊急情報の報知を行うことができる。
(実施の形態2)
実施の形態2について、実施の形態1と異なる部分について説明する。実施の形態2においては、基地局210が緊急情報を自セルに報知するだけでなく他の基地局にも送信し、他の基地局にも緊急情報を報知させる構成について説明する。
(実施の形態2にかかる通信システムを実現する緊急通知システム)
図20は、実施の形態2にかかる通信システムを実現する緊急通知システムの一例を示す図である。図20において、図2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図20に示すように、実施の形態2にかかる緊急通知システム200は、基地局210,2030と、ユーザ221〜227,2021〜2025が所持するユーザ端末と、を含む。
基地局2030は、セル2031を形成し、セル2031に在圏する各ユーザ端末との間で無線通信が可能な基地局である。セル2031は、基地局210のセル211に隣接するセルである。また、基地局2030は、X2インタフェースなどの基地局間インタフェース2010を介して基地局210と接続されている。基地局2030は、一例としてはLTEのeNBである。ユーザ2021〜2025は、セル2031に在圏するユーザ端末を所持しているユーザである。ユーザ2021〜2025のそれぞれは、一例としてはLTEのUEである。
図20に示す例では、図2に示した例と同様に、セル211の地域において竜巻250が発生し、ユーザ221〜225の各ユーザ端末からの報告情報に基づいて基地局210が竜巻250の発生が確からしいと判定したとする。この場合に、基地局210は、セル211のユーザ221〜227の各ユーザ端末に緊急情報を報知するとともに、その緊急情報を基地局間インタフェース2010により基地局2030へ送信する。
そして、基地局2030は、セル2031のユーザ2021〜2025の各ユーザ端末に、基地局210から受信した緊急情報を報知する。これにより、セル211の地域で発生した竜巻250に関する緊急情報を、セル211だけでなくセル211と隣接するセル2031においても報知することができる。
図20に示す例では、竜巻250の進行方向251はセル2031の地域に向いている。このような場合に、セル2031においても竜巻250に関する緊急情報を報知することで、将来的に発生する緊急事態を事前にセル2031の地域の各ユーザへ通知することができる。
(実施の形態2にかかる緊急通知システムにおける各装置)
図21は、実施の形態2にかかる緊急通知システムにおける各装置の一例を示す図である。図21において、図3または図20に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図21に示すユーザ端末2120は、基地局2030が形成するセル2031に在圏するユーザ端末である。
実施の形態2にかかる基地局210は、図3に示した構成に加えてX2インタフェース部2101を備える。基地局210のデータ処理部324は、無線送信部325へ出力する緊急情報をX2インタフェース部2101にも出力する。X2インタフェース部2101は、データ処理部324から出力された緊急情報を、X2インタフェースを介して基地局2030へ送信する。X2インタフェースを介した緊急情報の送信には、一例としてはeNB Configuration Update Procedureを用いることができる。
図20に示した基地局2030は、たとえば図21に示す基地局2030により実現することができる。図21に示す基地局2030は、X2インタフェース部2111と、データ処理部2112と、無線送信部2113と、を備える。X2インタフェース部2111は、X2インタフェースを介して基地局210から送信された緊急情報を受信し、受信した緊急情報をデータ処理部2112へ出力する。
データ処理部2112は、X2インタフェース部2111から出力された緊急情報を無線送信部2113へ出力する。無線送信部2113は、データ処理部2112から出力された緊急情報を含む報知信号を、基地局2030が形成するセル2031に在圏する各ユーザ端末(たとえばユーザ端末2120)へ送信する。
また、図21に示した基地局2030も、基地局210と同様に、自セルのユーザ端末(たとえばユーザ端末2120)からの報告情報に基づく緊急情報の報知を行ってもよい。この場合に、基地局2030は、たとえば、図21に示した基地局2030の構成に加えて図21に示した基地局210の構成も有する。
図20に示したユーザ2021〜2025が所持する各ユーザ端末は、たとえば図21に示すユーザ端末2120により実現することができる。ユーザ端末2120は、無線受信部2121と、通知部2122と、を備える。無線受信部2121は、基地局2030から無線送信される報知信号を受信し、受信した報知信号に含まれる緊急情報を通知部2122へ出力する。通知部2122は、無線受信部2121から出力された緊急情報に基づく通知をユーザ端末2120のユーザに対して行う。通知部2122による通知は、たとえばユーザ端末330の通知部332による通知と同様である。
図21に示した基地局210において、報告情報の数が所定値を超えた場合に緊急情報を他の基地局2030へ送信する送信部は、たとえばデータ処理部324およびX2インタフェース部2101により実現することができる。この送信部により、基地局2030に緊急情報を報知させることができる。
(実施の形態2にかかる基地局による処理)
図22は、実施の形態2にかかる基地局による処理の一例を示すフローチャートである。図21に示した基地局210は、たとえば図22に示す各ステップを実行する。基地局210による処理について説明するが、基地局2030による処理についても基地局210による処理と同様である。
図22に示すステップS2201〜S2207は、図5に示したステップS501〜S507と同様である。ただし、ステップS2207において、RSSIが劣化しているユーザ端末からの報告情報が規定数Ubより多く含まれている場合(ステップS2207:Yes)は、基地局210は、ステップS2208へ移行する。すなわち、基地局210は、緊急情報をX2インタフェースにより他の基地局(たとえば基地局2030)へ送信し(ステップS2208)、ステップS2209へ移行する。
図22に示すステップS2209〜S2211は、図5に示したステップS508〜S510と同様である。ただし、ステップS2211において、規定数Ucより多い場合(ステップS2211:Yes)は、基地局210はステップS2208へ移行する。
また、ステップS2201において、上り制御信号を受信していない場合(ステップS2201:No)は、基地局210は、他の基地局(たとえば基地局2030)から緊急情報を受信したか否かを判断する(ステップS2212)。緊急情報を受信していない場合(ステップS2212:No)は、基地局210は、ステップS2201へ戻る。
ステップS2212において、緊急情報を受信した場合(ステップS2212:Yes)は、基地局210は、ステップS2208へ移行する。この場合のステップS2208において、基地局210は、他の基地局から受信した緊急情報を、さらに他の基地局へ送信する。また、この場合のステップS2210において、基地局210は、ステップS2212において他の基地局から受信した緊急情報を含む報知信号を無線送信する。
また、ステップS2212において他の基地局から緊急情報を受信した場合にステップS2208へ移行する処理について説明したが、ステップS2212において他の基地局から緊急情報を受信した場合にステップS2209へ移行する処理としてもよい。
(実施の形態2にかかる緊急通知システムにおける処理)
図23は、実施の形態2にかかる緊急通知システムにおける処理の一例を示すシーケンス図である。図23において、図13または図20に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図20に示した緊急通知システム200においては、たとえば図23に示す各ステップが実行される。図23に示すユーザ端末群2301は、たとえば図20に示したセル2031に在圏するユーザ2021〜2025の各ユーザ端末である。
図23に示すステップS2301〜S2304は、図13に示したステップS1301〜S1304と同様である。ステップS2304のつぎに、基地局210が、ステップS2304により生成した緊急情報を、X2インタフェースを介して基地局2030へ送信し(ステップS2305)、ステップS2306へ移行する。図23に示すステップS2306〜S2309は、図13に示したステップS1305〜S1308と同様である。
また、基地局2030が、ステップS2305により送信された緊急情報を報知することを通知するページング信号を、自セルに在圏するユーザ端末群2301へ無線送信する(ステップS2310)。つぎに、基地局2030が、ステップS2305により送信された緊急情報を含む報知信号を、自セルに在圏するユーザ端末群2301へ無線送信する(ステップS2311)。
つぎに、ユーザ端末群2301が、ステップS2311により送信されたページング信号に基づいて、ステップS2312により送信された報知信号を受信し、受信した報知信号に含まれる緊急情報に基づくユーザへの通知を行う(ステップS2312)。
ステップS2306〜S2309による緊急情報の報知およびユーザへの通知と、ステップS2310〜S2312による緊急情報の報知およびユーザへの通知と、は並行して行われてもよいし異なるタイミングで行われてもよい。
また、基地局2030は、基地局210から受信した緊急情報に含まれる位置情報に基づいて、緊急情報の報知を行う報知エリア(たとえばセクタ)を選択してもよい。つぎに、基地局2030による報知エリアの選択について説明する(図24,図25参照)。
(実施の形態2にかかる基地局による報知エリアの選択)
図24は、実施の形態2にかかる基地局による報知エリアの選択の一例を示す図である。図24において、図20に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図24に示すセクタ2411〜2416は、図20に示した基地局210のセル211に含まれる各セクタである。図24に示すセクタ2421〜2426は、図20に示した基地局2030のセル2031に含まれる各セクタである。
図24に示す例では、基地局210のセクタ2413の地域において竜巻2401が発生したとする。この場合に、基地局210は、たとえばセクタ2413に在圏する各ユーザ端末からの報告情報に基づいて竜巻2401が発生したと判定する。そして、基地局210は、セクタ2413の位置(たとえば中心位置)を示す位置情報を含む緊急情報を基地局2030へ送信する。
基地局2030は、自局のセクタ2421〜2426のうち、基地局210から受信した緊急情報に含まれる位置情報が示すセクタ2413の位置に基づく範囲2402に少なくとも一部が含まれるセクタを緊急情報の報知エリアとして選択する。セクタ2413の位置に基づく範囲2402は、たとえば、セクタ2413の位置(たとえば中心位置)から規定距離r(一例としては15[km])以内の範囲である。
たとえば、基地局2030は、自局のセクタ2421〜2426の各位置(たとえば範囲)を示す情報を記憶している。そして、基地局2030は、この情報に基づいて、自局のセクタ2421〜2426のうち、セクタ2413の位置から規定距離r以内の範囲2402に少なくとも一部が含まれるセクタを判定する。
図24に示す例では、竜巻2401が発生したセクタ2413は基地局2030のセクタ2421〜2426に近く、セクタ2421〜2426のそれぞれの少なくとも一部が範囲2402に含まれている。このため、基地局2030は、セクタ2421〜2426を緊急情報の報知エリアとして選択し、セクタ2421〜2426に在圏する各ユーザ端末に対して、基地局210から受信した緊急情報を報知する。
図25は、実施の形態2にかかる基地局による報知エリアの選択の他の一例を示す図である。図25において、図24に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図25に示す例では、基地局210のセクタ2416の地域において竜巻2501が発生したとする。この場合に、基地局210は、たとえばセクタ2416に在圏する各ユーザ端末からの報告情報に基づいて竜巻2501が発生したと判定する。そして、基地局210は、セクタ2416の位置(たとえば中心位置)を示す位置情報を含む緊急情報を基地局2030へ送信する。
基地局2030は、自局のセクタ2421〜2426のうち、基地局210から受信した緊急情報に含まれる位置情報が示すセクタ2416の位置に基づく範囲2502に少なくとも一部が含まれるセクタを緊急情報の報知エリアとして選択する。セクタ2416の位置に基づく範囲2402は、たとえば、セクタ2416の位置(たとえば中心位置)から規定距離r以内の範囲である。
図25に示す例では、竜巻2401が発生したセクタ2416は基地局2030のセクタ2421〜2426から遠く、セクタ2421〜2426のうちセクタ2421,2425,2426の一部が範囲2502に含まれている。このため、基地局2030は、セクタ2421,2425,2426を緊急情報の報知エリアとして選択し、セクタ2421,2425,2426に在圏する各ユーザ端末に対して、基地局210から受信した緊急情報を報知する。
(実施の形態2にかかる基地局が他の基地局へ送信する緊急情報のフォーマット)
図26は、実施の形態2にかかる基地局が他の基地局へ送信する緊急情報のフォーマットの一例を示す図である。図26においては、基地局210から基地局2030へ緊急情報をeNB Configuration Update Procedureにより送信する場合について説明する。この場合に、基地局210は、たとえば図26に示すフォーマット2600により緊急情報を基地局2030へ送信することができる。
フォーマット2600は、LTEに規定されたeNB Configuration Update Procedureに、情報2610,2620を追加したものである。情報2610(Weather Alarm)は、異常気象に関する緊急情報であることを示す情報である。
情報2620(Alarm Information)は、タイプ情報2621(type)、位置情報2622(place)および発信時間情報2623(time)を含む警報情報である。タイプ情報2621は、発生した異常気象の種別を示す情報である(たとえば図27参照)。位置情報2622は、異常気象が検出された位置を示す位置情報である。図26に示す例では、位置情報2622はセクタを示す情報である。ただし、位置情報2622はセクタを示す情報に限らず、報告情報を送信したユーザ端末の位置(GPS情報)を示す情報などであってもよい。
発信時間情報2623は、異常気象の検出の元になった報告情報の発信時間を示す情報である。発信時間情報2623は、たとえば図16,図17に示した異常気象の発生時刻と同じ時刻を示す情報である。たとえば、発信時間情報2623は、時間(hour)および分(minute)を含む。
(実施の形態2にかかる基地局が他の基地局へ送信する緊急情報に格納するタイプ情報)
図27は、実施の形態2にかかる基地局が他の基地局へ送信する緊急情報に格納するタイプ情報の一例を示す図である。図26に示したフォーマット2600のタイプ情報2621の各ビットには、たとえば図27のテーブル2700に基づく値が格納される。たとえば、緊急情報が示す異常気象の種別が雷である場合は、タイプ情報2621のビット位置=0のビットが“1”になり、タイプ情報2621の他のビットが“0”になる。
また、緊急情報が示す異常気象の種別がゲリラ豪雨である場合は、タイプ情報2621のビット位置=1のビットが“1”になり、タイプ情報2621の他のビットが“0”になる。また、緊急情報が示す異常気象の種別が竜巻である場合は、タイプ情報2621のビット位置=2のビットが“1”になり、タイプ情報2621の他のビットが“0”になる。また、図27に示す例ではタイプ情報2621のビット位置=3〜7の各ビットは予備として確保されている。
このように、実施の形態2にかかる基地局110によれば、自セルの端末に緊急情報を報知する場合に、緊急事態の発生を示す緊急情報を他の基地局へ送信することができる。これにより、その他の基地局に、緊急事態の発生を示す緊急情報を報知させることができる。これにより、その時点で緊急事態の発生の報告が少ない他の基地局のセルの地域に位置するユーザ対しても緊急事態の発生を通知することができる。したがって、たとえば、その緊急事態の発生場所が時間とともに変わる場合に、将来的にその緊急事態が発生し得る地域のユーザに対して警戒を促すことができる。
また、基地局110は、緊急事態の発生エリアを示す情報を含む緊急情報を他の基地局へ送信してもよい。これにより、その他の基地局に、緊急事態の発生エリアに基づくエリアに対して緊急情報を報知させることができる。これにより、将来的にその緊急事態が発生する可能性が高い地域のユーザに対して警戒を促すことができる。
(実施の形態3)
実施の形態3について、実施の形態1と異なる部分について説明する。実施の形態3においては、基地局110が、第1通信方式および第2通信方式の無線通信が可能な自セルの端末に緊急情報を他の基地局へ送信させる制御を行う構成について説明する。
(実施の形態3にかかる通信システムを実現する緊急通知システム)
図28は、実施の形態3にかかる通信システムを実現する緊急通知システムの一例を示す図である。図28において、図2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図28に示す緊急通知システム200は、基地局210,2820と、ユーザ2811,2812が所持するユーザ端末と、を含む。
基地局2820は、セル2821を形成し、セル2821に在圏する各ユーザ端末との間で無線通信が可能な基地局である。図28に示す例では、基地局210はLTEに対応する基地局であり、基地局2820は3Gに対応する基地局である。基地局210のセル211と、基地局2820のセル2821と、は互いに少なくとも一部が重複している。
ユーザ2811は、セル211とセル2821との重複部分に位置している。また、ユーザ2811が所持するユーザ端末は、LTEおよび3Gに対応するユーザ端末である。したがって、ユーザ2811のユーザ端末は、基地局210,2820のいずれとも無線通信が可能である。そして、図28に示す例では、ユーザ2811のユーザ端末は基地局210に接続しているとする。
ユーザ2812は、セル2821に位置している。また、ユーザ2812が所持するユーザ端末は、少なくとも3Gに対応している。図28に示す例では、ユーザ2812のユーザ端末は基地局2820に接続しているとする。
このように、図28に示す例では、緊急通知システム200において、LTEの無線通信システム(たとえば基地局210)と3Gの無線通信システム(たとえば基地局2820)とが混在している。
図28に示す例では、セル211とセル2821との重複部分において竜巻2801が発生したとする。この場合に、基地局210は、セル211に在圏するユーザ端末(たとえばユーザ2811のユーザ端末)からの報告情報に基づいて、竜巻2801の発生を示す緊急情報をセル211に在圏する各ユーザ端末へ報知する。
このとき、竜巻2801が発生した地域において、基地局210に接続しているユーザ端末より、基地局2820に接続しているユーザ端末が少ない場合は、基地局2820においては十分な報告情報が集まらない場合がある。この場合は、たとえば、基地局2820に接続したユーザ端末(たとえばユーザ2812)に対しては竜巻2801の発生を示す緊急情報が報知されないことになる。
これに対して、実施の形態3にかかるユーザ2811のユーザ端末は、竜巻2801の発生を示す緊急情報が基地局210から報知された場合に、接続先を基地局210から基地局2820へ切り替える。そして、ユーザ2811のユーザ端末は、基地局210から受信した緊急情報を含む上り制御信号を基地局2820へ送信する。ユーザ2811のユーザ端末の接続先の基地局210から基地局2820への切り替えは、たとえば、基地局210が、LTEから3Gへの切り替えを指示する下り制御信号をユーザ2811のユーザ端末へ送信することによって行うことができる。
基地局2820は、ユーザ2811のユーザ端末から緊急情報を含む上り制御信号を受信すると、受信した上り制御信号に含まれる緊急情報をセル2821に在圏する各ユーザ端末(たとえばユーザ2812)へ報知する。これにより、基地局2820に接続したユーザ端末に対しても、竜巻2801の発生を示す緊急情報を報知することができる。
また、ユーザ2811のユーザ端末は、基地局2820へ緊急情報を送信した後に、接続先を基地局2820から基地局210へ切り戻してもよい。ユーザ2811のユーザ端末の接続先の基地局2820から基地局210への切り替えは、たとえば、基地局2820が、3GからLTEへの切り替えを指示する制御信号をユーザ2811のユーザ端末へ送信することによって行うことができる。
(実施の形態3にかかる緊急通知システムにおける各装置)
図29は、実施の形態3にかかる緊急通知システムにおける各装置の一例を示す図である。図29において、図3または図28に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図29に示すユーザ端末2930は、図28に示した基地局2820が形成するセル2821に在圏するユーザ端末である。
図29に示す基地局210のデータ処理部324は、無線送信部325へ出力した緊急情報を含む報知信号を無線送信部325が無線送信した後に、LTEから3Gへの切り替えを指示する下り制御信号を無線送信部325へ出力する。無線送信部325は、データ処理部324から出力された下り制御信号をユーザ端末330へ無線送信する。
たとえば図28に示したユーザ2811のユーザ端末は、図29に示すユーザ端末330により実現することができる。図29に示すユーザ端末330は、図3に示した構成に加えて、データ処理部2911と、LTE/3G切替部2912と、CH処理部2913と、無線送信部2914と、を備える。
無線受信部331およびデータ処理部2911は、LTEにより無線通信を行うLTE部を構成する。無線受信部331は、基地局210から受信した報知信号に含まれる緊急情報を、通知部332およびデータ処理部2911へ出力する。また、無線受信部331は、基地局210から送信された、LTEから3Gへの切り替えを指示する下り制御信号を受信し、受信した下り制御信号をデータ処理部2911へ出力する。
データ処理部2911は、LTEから3Gへの切り替えを指示する下り制御信号が無線受信部331から出力された場合に、無線受信部331から出力された緊急情報をLTE/3G切替部2912へ出力する。LTE/3G切替部2912は、データ処理部2911から緊急情報が出力された場合に、ユーザ端末330の接続先をLTEの基地局210から3Gの基地局2820に切り替える制御を行う。そして、LTE/3G切替部2912は、無線受信部331から出力された緊急情報をCH処理部2913へ出力する。
CH処理部2913および無線送信部2914は、3Gにより無線通信を行う3G部を構成する。CH処理部2913は、LTE/3G切替部2912から出力された緊急情報を含む上り制御信号を生成し、生成した上り制御信号を無線送信部2914へ出力する。CH処理部2913が生成する上り制御信号には、たとえばDCHやPRACHなどのチャネルを用いることができる。無線送信部2914は、CH処理部2913から出力された上り制御信号を基地局2820へ無線送信する。
図28に示した基地局2820は、たとえば図29に示す基地局2820により実現することができる。図29に示す基地局2820は、無線受信部2921と、CH処理部2922と、データ処理部2923と、無線送信部2924と、を備える。無線受信部2921は、ユーザ端末330から無線送信された上り制御信号を受信する。そして、無線受信部2921は、受信した上り制御信号をCH処理部2922へ出力する。
CH処理部2922は、無線受信部2921から出力された上り制御信号に含まれる緊急情報を取得する。そして、CH処理部2922は、取得した緊急情報をデータ処理部2923へ出力する。データ処理部2923は、CH処理部2922から出力された緊急情報を無線送信部2924へ出力する。
無線送信部2924は、データ処理部2923から出力された緊急情報を含む報知信号を、基地局2820が形成するセル2821に在圏する各ユーザ端末(たとえばユーザ端末2930)へ無線送信する。
図28に示したユーザ2812のユーザ端末は、たとえば図29に示すユーザ端末2930により実現することができる。ユーザ端末2930は、無線受信部2931と、通知部2932と、を備える。無線受信部2931は、基地局2820から無線送信される報知信号を受信する。そして、無線受信部2931は、受信した報知信号に含まれる緊急情報を通知部2932へ出力する。通知部2932は、無線受信部2931から出力された緊急情報に基づく通知を、ユーザ端末2930のユーザに対して行う。通知部2932による通知は、たとえばユーザ端末330の通知部332による通知と同様である。
図29に示したユーザ端末330のデータ処理部2911、LTE/3G切替部2912およびCH処理部2913は、たとえば図18に示したプロセッサ1801により実現することができる。図29に示したユーザ端末330の無線送信部2914は、たとえば図18に示した無線通信インタフェース1804により実現することができる。
図29に示した基地局2820は、たとえば図19に示した通信装置1900により実現することができる。この場合に、基地局2820の無線受信部2921および無線送信部2924は、たとえば図19に示した無線通信インタフェース1904により実現することができる。また、基地局2820のCH処理部2922およびデータ処理部2923は、たとえば図19に示したプロセッサ1901により実現することができる。
図29に示したユーザ端末2930は、たとえば図18に示した通信装置1800により実現することができる。この場合に、ユーザ端末2930の無線受信部2931は、たとえば図18に示した無線通信インタフェース1804により実現することができる。また、ユーザ端末2930の通知部2932は、たとえば図18に示したプロセッサ1801およびユーザインタフェース1803の出力デバイスにより実現することができる。
図29に示した基地局210において、第1通信方式および第2通信方式の無線通信が可能な自セルの端末に、報知した緊急情報を他の基地局へ送信させる制御を行う制御部は、たとえばデータ処理部324および無線送信部325により実現することができる。この制御部による制御により、その他の基地局に緊急情報を報知させることができる。
(実施の形態3にかかる基地局による処理)
図30は、実施の形態3にかかる基地局による処理の一例を示すフローチャートである。図29に示した基地局210は、たとえば図30に示す各ステップを実行する。基地局210による処理について説明するが、基地局2820による処理についても基地局210による処理と同様である。
図30に示すステップS3001〜S3009は、図5に示したステップS501〜S509と同様である。ステップS3009のつぎに、基地局210は、LTEから3Gへの切り替えを指示する下り制御信号をユーザ端末330へ無線送信し(ステップS3010)、ステップS3001へ戻る。たとえば、基地局210は、自セルに在圏するユーザ端末のうち、LTEおよび3Gに対応するユーザ端末の少なくともいずれかに対して、LTEから3Gへの切り替えを指示する下り制御信号を送信する。
また、ステップS3007において、RSSIが劣化しているユーザ端末からの報告情報が規定数Ubより多く含まれていない場合(ステップS3007:No)は、基地局210は、ステップS3011へ移行する。ステップS3011は、図5に示したステップS510と同様である。
また、基地局210は、ステップS3002において異常気象に関するビットが“1”でない場合(ステップS3002:No)は、受信した上り制御信号に緊急情報が含まれるか否かを判断する(ステップS3012)。受信した上り制御信号に緊急情報が含まれない場合(ステップS3012:No)は、基地局210はステップS3001へ戻る。
ステップS3012において、受信した上り制御信号に緊急情報が含まれる場合(ステップS3012:Yes)は、基地局210は、その緊急情報を含む報知信号の送信を通知するページング信号を無線送信する(ステップS3013)。つぎに、基地局210は、受信した上り制御信号に含まれていた緊急情報を含む報知信号を無線送信し(ステップS3014)、ステップS3001へ戻る。
(実施の形態3にかかるユーザ端末による緊急情報通知処理)
図31は、実施の形態3にかかるユーザ端末による緊急情報通知処理の一例を示すフローチャートである。図29に示したユーザ端末330は、たとえば図31に示す各ステップを実行する。ユーザ端末330による処理について説明するが、ユーザ端末2930による処理もユーザ端末330による処理と同様である。
図31に示すステップS3101〜S3103は、図6に示したステップS601〜S603と同様である。ステップS3103のつぎに、ユーザ端末330は、LTEから3Gへの切り替えを指示する下り制御信号を基地局210から受信したか否かを判断する(ステップS3104)。LTEから3Gへの切り替えを指示する下り制御信号を受信していない場合(ステップS3104:No)は、ユーザ端末330は、ステップS3101へ戻る。
ステップS3104において、LTEから3Gへの切り替えを指示する下り制御信号を受信した場合(ステップS3104:Yes)は、ユーザ端末330は、自端末の接続先をLTEの基地局210から3Gの基地局2820へ切り替える(ステップS3105)。つぎに、ユーザ端末330は、ステップS3102により受信した報知信号に含まれる緊急情報を含む上り制御信号を基地局2820へ無線送信し(ステップS3106)、ステップS3101へ戻る。
ステップS3106の後に、ユーザ端末330は、自端末の接続先を3Gの基地局2820からLTEの基地局210へ切り替えてもよい。この切り替えは、たとえば基地局2820からの下り制御信号によって制御される。
(実施の形態3にかかる緊急通知システムにおける処理)
図32は、実施の形態3にかかる緊急通知システムにおける処理の一例を示すシーケンス図である。図32において、図13または図28に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図29に示した緊急通知システム200においては、たとえば図32に示す各ステップが実行される。図32に示すユーザ端末群3201は、基地局2820のセル2821に在圏し基地局2820に接続する各ユーザ端末(たとえば図28に示したユーザ2812)である。
図32に示すステップS3201〜S3208は、図13に示したステップS1301〜S1308と同様である。ステップS3206より後に、基地局210が、ユーザ端末群1301またはユーザ端末群1302に含まれLTEおよび3Gに対応するユーザ端末へ、LTEから3Gへの切り替えを指示する下り制御信号を無線送信する(ステップS3209)。図32に示す例では、基地局210は、ユーザ端末群1302に含まれLTEおよび3Gに対応するユーザ端末へ下り制御信号を無線送信している。
つぎに、ステップS3209により下り制御信号を受信したユーザ端末が、接続先を基地局210から基地局2820へ切り替え、ステップS3206により報知された緊急情報を含む上り制御信号を基地局2820へ送信する(ステップS3210)。図32に示す例では、ユーザ端末群1302に含まれるユーザ端末が、接続先を基地局210から基地局2820へ切り替えて上り制御信号を基地局2820へ送信している。
つぎに、基地局2820が、ステップS3210により送信された上り制御信号に含まれる緊急情報を報知することを通知するページング信号を、自セルに在圏するユーザ端末群3201へ無線送信する(ステップS3211)。つぎに、基地局2820が、ステップS3210により送信された上り制御信号に含まれる緊急情報を含む報知信号を、自セルに在圏するユーザ端末群3201へ無線送信する(ステップS3212)。
つぎに、ユーザ端末群3201が、ステップS3211により送信されたページング信号に基づいて、ステップS3212により送信された報知信号を受信し、受信した報知信号に含まれる緊急情報に基づくユーザへの通知を行う(ステップS3213)。
このように、実施の形態3にかかる基地局110によれば、第1通信方式および第2通信方式の無線通信が可能な自セルの端末に、報知した緊急情報を他の基地局へ送信させる制御を行うことができる。これにより、基地局110が第1通信方式の無線通信を行う基地局であり、他の基地局が第2通信方式の無線通信を行う基地局である場合においても、他の基地局に緊急情報を報知させることが可能になる。
たとえば、LTEの基地局と3Gの基地局との間には基地局間インタフェースが存在しない場合がある。これに対して、実施の形態3にかかる基地局110によれば、たとえばLTEの基地局110のセルで検出された緊急事態に関する緊急情報を、LTEと3Gに対応する端末を介して3Gの基地局に転送し、3Gの基地局がその緊急情報を報知することができる。
図28〜図32に示した例では基地局210がLTEの基地局であり基地局2820が3Gの基地局である構成について説明したが、基地局210が3Gの基地局であり基地局2820がLTEの基地局である構成についても同様である。また、基地局210がLTEに対応し基地局2820が3Gに対応する構成について説明したが、基地局210および基地局2820が対応する通信方式は、それぞれLTEおよび3Gに限らず、互いに異なる通信方式であればよい。
(実施の形態4)
実施の形態4について、実施の形態2と異なる部分について説明する。実施の形態4においては、基地局110が、他セルにおいて報告情報を加味して緊急事態の発生の確からしさを判定する構成について説明する。
(実施の形態4にかかる基地局による処理)
図33は、実施の形態4にかかる基地局による処理の一例を示すフローチャートである。実施の形態4にかかる基地局210(たとえば図20参照)は、たとえば図33に示す各ステップを実行する。基地局210による処理について説明するが、基地局2030(たとえば図20参照)による処理についても基地局210による処理と同様である。
図33に示すステップS3301,S3302は、図5に示したステップS501,S502と同様である。ステップS3302において、異常気象に関するビットが“1”である場合(ステップS3302:Yes)は、基地局210は、受信した上り制御信号に含まれる報告情報を他の基地局(たとえば基地局2030)へ送信する(ステップS3303)。ステップS3303において、基地局210は、たとえば基地局間インタフェース2010(たとえば図20参照)により報告情報を他の基地局へ送信する。
つぎに、基地局210は、ステップS3304へ移行する。図33に示すステップS3304〜S3311は、図5に示したステップS503〜S510と同様である。また、ステップS3301において、上り制御信号を受信していない場合(ステップS3301:No)は、基地局210は、他の基地局(たとえば基地局2030)からX2インタフェースにより報告情報を受信したか否かを判断する(ステップS3312)。
ステップS3312において、報告情報を受信していない場合(ステップS3312:No)は、基地局210は、ステップS3301へ戻る。報告情報を受信した場合(ステップS3312:Yes)は、基地局210は、ステップS3304へ移行する。この場合のステップS3304において、基地局210は、ステップS3312において受信した報告信号を自装置の管理テーブルに追加する。
図33に示す例では、基地局210が自セルのユーザ端末から報告情報を受信するごとにその報告情報をたとえば基地局2030へ送信する処理について説明したが、このような処理に限らない。たとえば、基地局210は、自セルのユーザ端末から受信して報告情報を蓄積し、蓄積した報告情報をまとめて基地局2030へ送信してもよい。たとえば、基地局210は、ステップS3309,S3310により緊急情報を報知する場合に、その緊急情報の報知の決定に用いた各報告情報を基地局2030へ送信してもよい。
このとき、基地局210は、緊急情報の報知の決定に用いた各報告情報をまとめた情報を基地局2030へ送信してもよい。各報告情報をまとめた情報とは、たとえば、各報告情報が示す異常気象の種別と、各報告情報の数(たとえばUa)と、を示す情報である。これにより、基地局210から基地局2030へ送信する報告情報のデータ量を低減することができる。また、基地局210が送信する各報告情報をまとめた情報には、上述した発信時間情報や位置情報を含めてもよい。
基地局2030は、たとえば、ステップS3312から移行したステップS3304において、基地局210から受信した情報が示す種別の異常気象に関する報告情報を、基地局210から受信した情報が示す数(たとえばUa)だけ生成する。そして、基地局2030は、生成した各報告情報を管理テーブルに追加する。
たとえば図21に示した基地局2030において、基地局210のセルの端末から基地局210が受信した報告情報に基づく情報を基地局210から受信する基地局間受信部は、たとえばX2インタフェース部2111により実現することができる。
このように、実施の形態4にかかる基地局110によれば、他の基地局のセルの端末からその他の基地局が受信した緊急事態の発生を報告する報告情報に基づく情報をその他の基地局から受信することができる。報告情報に基づく情報は、たとえば、その他の基地局が受信した各報告情報である。または、報告情報に基づく情報は、その他の基地局が受信した各報告情報をまとめた情報である。そして、基地局110によれば、自セルの端末から受信した報告情報の数と、他の基地局から受信した情報と、に基づく数が所定値を超えた場合に緊急情報を報知することができる。これにより、自セルにおいて送信された報告情報の数に、他セルにおいて送信された報告情報の数を加味した判定を行うことができるため、緊急事態の発生の確からしさを精度よく判定することができる。
(緊急事態の他の例について)
上述した各実施の形態において、緊急事態の一例として異常気象の報告や報知を行う構成について説明したが、緊急事態は異常気象に限らず、たとえば各種の突発的な事象とすることができる。たとえば、緊急事態は、テロ、火災、事故などの周囲に対する注意喚起を要する各種の事象とすることができる。または、緊急事態は、有名人の発見やゲリラ的に行われるライブイベントなどとしてもよい。
また、緊急事態は、これらの各種の事象のうちの複数の種別の事象を含んでもよい。たとえば、各ユーザ端末には、各種の緊急事態のうちユーザが要する緊急事態の種別が登録される。そして、基地局は、緊急情報の報知を通知するページング信号に、報知する緊急情報の種別を示す情報を格納する。これにより、ユーザ端末は、ページング信号に基づいて、基地局から報知される緊急情報が自端末に登録された種別の緊急情報である場合に、そのページング信号により通知される報知信号を受信する。このため、報知される緊急情報のうちユーザ端末に登録された種別の緊急情報をユーザ端末が受信することができる。
または、ユーザ端末は、基地局から報知される各種別の緊急情報を受信し、受信した緊急情報の種別が自端末に登録された種別である場合に、その緊急情報に基づくユーザへの通知を行ってもよい。これにより、報知される緊急情報のうちユーザ端末に登録された種別の緊急情報をユーザへ通知することができる。
(緊急事態の種別の判定方法について)
また、上述した各実施の形態においては、ユーザ端末310のユーザによる音声通話や文字入力に基づいてキーワードを検出して緊急事態(たとえば異常気象)の種別を判定する構成について説明したが、このような構成に限らない。たとえば、ユーザ端末310は、緊急事態の発生を基地局210へ報告するためのアプリケーションを実行してもよい。
このアプリケーションは、たとえば図18に示したメモリ1802にロードされてプロセッサ1801によって実行される。また、このアプリケーションは、たとえば、図18に示したユーザインタフェース1803を用いて、ユーザに対してキーワードの入力を促し、ユーザから入力されたキーワードをCH処理部314(たとえば図3参照)へ出力する。または、このアプリケーションは、図18に示したユーザインタフェース1803を用いて、ユーザに対して発見した緊急事態の種別の入力を促し、ユーザから入力された種別をCH処理部314へ出力してもよい。
(天気情報に基づく所定値の設定について)
また、たとえば、基地局210は、ネットワーク201からセル211の地域のリアルタイムの天気を示す天気情報を受信し、受信した天気情報に基づいて上述した規定数Uaを設定してもよい。たとえば、天気情報が異常気象の発生を示している場合は、天気情報が異常気象の発生を示していない場合に比べて、異常気象の発生を報告する報告情報の信頼性が高いと判断することができる。このため、基地局210は、天気情報が異常気象の発生を示している場合は、天気情報が異常気象の発生を示していない場合に比べて、規定数Uaを少なく設定する。
このように、基地局210は、自セルの地域の天気を示す天気情報を取得し、取得した天気情報が異常気象の発生を示しているか否かに応じて、報告情報の数と比較する所定値を設定する。これにより、異常気象の発生の確からしさを精度よく判定して緊急情報の報知を行うことができる。
以上説明したように、基地局、通信システムおよび通信方法によれば、端末のユーザへ緊急情報を迅速に通知することができる。
たとえば、日本においては地震が頻繁に起こり、過去にも巨大地震で大きな被害が発生している。また、地震に限ってはP波、S波の特徴により、大きな地震が来る少し前に予兆を検出できる。このため、従来、地震の予兆を検出した時に緊急地震速報として移動体通信端末に通知を行い、所持者や周辺にいる人に特定の音声を発信することで注意を促すことが行われている。
また、最近は地球を取り巻く環境の変化により、従来は日本ではあまり起きなかった竜巻や、ゲリラ豪雨などによる被害が頻繁に起こるようになってきている。しかしながら、これらの事象については、緊急地震速報のようなシステムはなく、たとえばテレビやラジオなどの公共通信手段にて、ニュースとして報道や通知が行われるだけで、リアルタイム性のある通知方法がない。
また、たとえば竜巻やゲリラ豪雨などについては、気象庁が設置している風力計や降雨計などによる予報が行われているが、現象が発生した時に緊急通知をするためのシステムはない。また、センサの設置数も限られているため、竜巻やゲリラ豪雨などの局所的な変化を捕らえることは困難である。また、気象予測情報として、竜巻やゲリラ豪雨などが発生する可能性があることを天気予報などで通知しているが、あくまで予報のため、情報を受け取る側の警戒心もそれほど高くならない。
たとえば、従来、竜巻注意報やゲリラ豪雨注意報が天気予報やインターネット上の情報として通知されている。竜巻注意報は、たとえば県単位での通知となり範囲が広いため、発生地区以外の場所の同県内の人には有効な情報ではなく、大多数の人には空振りとなる。このため、受け取り側での情報の価値が下がり、実際に竜巻が発生したときに十分な注意喚起ができない可能性がある。また、たとえば10分間隔でデータは更新されるが、竜巻については数分〜10分程度で消滅してしまうため、リアルタイム性がない。
ゲリラ豪雨注意報は、たとえば5分おきに250[m]四方での情報の更新が行われている。通常の積乱雲は、一般的には山沿いに発生しやすいもので、1時間ほどの短時間で発達する雲である。しかし、ゲリラ豪雨をもたらす都市型の積乱雲の場合は、数分〜数十分とさらに急速に発達するうえ、ヒートアイランドの問題も絡んでいるので、低気圧や前線に伴う降雨と違って場所を特定するのは難しい。
このように、竜巻やゲリラ豪雨などの局所的で短時間の気象変動(異常気象)について、現状では予報はあるが、発生した事を直後に通知する緊急通知システムがない。そのため、このような異常気象が発生した場合に退避行動を取る等の対応が遅れる場合がある。
これに対して、上述した各実施の形態によれば、基地局が、自セルの端末からの緊急事態の報告数に基づき緊急事態の発生の確からしさを判定し、緊急事態の発生が確からしい場合に緊急情報を自セルの端末へ報知することができる。これにより、局所的な緊急事態を端末のユーザへ迅速に通知することができる。
上述した各実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)自セルの端末から緊急事態の発生を報告する報告情報を受信する受信部と、
前記受信部によって受信された前記報告情報の数が所定値を超えた場合に、前記緊急事態の発生を示す緊急情報を自セルの端末へ報知する報知部と、
を備えることを特徴とする基地局。
(付記2)前記報知部は、前記受信部によって受信された前記報告情報のうち、同一の種別の緊急事態を報告する報告情報の数が前記所定値を超えた場合に、前記同一の種別の緊急事態の発生を示す前記緊急情報を報知することを特徴とする付記1に記載の基地局。
(付記3)前記報知部は、過去の所定時間内に前記受信部によって受信された前記報告情報の数が前記所定値を超えた場合に前記緊急情報を報知することを特徴とする付記1または2に記載の基地局。
(付記4)前記報知部は、前記受信部によって受信された前記報告情報のうち、同一のエリアの端末からの報告情報の数が前記所定値を超えた場合に前記緊急情報を報知することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の基地局。
(付記5)前記報知部は、前記緊急情報を前記同一のエリアへ報知することを特徴とする付記4に記載の基地局。
(付記6)前記報知部は、前記報告情報の数が前記所定値を超え、かつ自セルの端末における無線品質の劣化状態が所定条件を満たした場合に前記緊急情報を報知することを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の基地局。
(付記7)前記受信部によって受信された前記報告情報の数が前記所定値を超えた場合に、前記緊急事態の発生を示す緊急情報を他の基地局へ送信することにより、前記他の基地局に前記緊急情報を報知させる送信部を備えることを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の基地局。
(付記8)前記送信部は、前記緊急事態の発生エリアを示す情報を含む前記緊急情報を前記他の基地局へ送信することにより、前記他の基地局に、前記緊急事態の発生エリアに基づくエリアに前記緊急情報を報知させることを特徴とする付記7に記載の基地局。
(付記9)第1通信方式の無線通信を行う基地局であって、
自セルの端末に含まれ前記第1通信方式および前記第1通信方式と異なる第2通信方式の無線通信が可能な端末に、前記第2通信方式の無線通信を行う他の基地局へ前記緊急情報を送信させる制御を行うことにより、前記他の基地局に前記緊急情報を報知させる制御部を備えることを特徴とする付記1〜8のいずれか一つに記載の基地局。
(付記10)他の基地局のセルの端末から前記他の基地局が受信した緊急事態の発生を報告する報告情報に基づく情報を前記他の基地局から受信する基地局間受信部を備え、
前記報知部は、前記受信部によって受信された前記報告情報の数と、前記基地局間受信部によって受信された前記情報と、に基づく数が前記所定値を超えた場合に前記緊急情報を報知する、
ことを特徴とする付記1〜8のいずれか一つに記載の基地局。
(付記11)前記緊急事態は異常気象であり、
前記報知部は、自セルの地域の天気を示す天気情報を取得し、取得した前記天気情報が異常気象の発生を示しているか否かに応じて前記所定値を設定する、
ことを特徴とする付記1〜9のいずれか一つに記載の基地局。
(付記12)緊急事態の発生を報告する報告情報を送信可能な複数の端末と、
前記複数の端末のうち少なくともいずれかから前記報告情報を受信し、受信した前記報告情報の数が所定値を超えた場合に、前記緊急事態の発生を示す緊急情報を自セルの各端末へ報知する基地局と、
を備えることを特徴とする通信システム。
(付記13)基地局による通信方法であって、
自セルの端末から緊急事態の発生を報告する報告情報を受信し、
受信した前記報告情報の数が所定値を超えた場合に、前記緊急事態の発生を示す緊急情報を自セルの端末へ報知する、
ことを特徴とする通信方法。
100 通信システム
110,210,2030,2820 基地局
111 受信部
112 報知部
121,122,… 端末
200 緊急通知システム
201 ネットワーク
211,2031,2821 セル
221〜227,2021〜2025,2811,2812 ユーザ
250,2401,2501,2801 竜巻
251 進行方向
310,330,2120,2930 ユーザ端末
311 音声入力部
312 文字入力部
313 キーワード検出部
314,322,2913,2922 CH処理部
315,325,2113,2914,2924 無線送信部
321,331,2121,2921,2931 無線受信部
323 報告情報記憶部
324,2112,2911,2923 データ処理部
332,2122,2932 通知部
700,900,1400,1500,2600 フォーマット
710 ヘッダ
711 コントロールフレームタイプ
720 ペイロード
800,1000,2700 テーブル
801 異常気象情報
910 第1領域
920 第2領域
930 第3領域
1101 スロット
1110 データ領域
1120 制御情報領域
1200 管理テーブル
1301,1302,2301,3201 ユーザ端末群
1401 異常気象発生フラグ
1501 SIB
1600,1700 通知画面
1800,1900 通信装置
1801,1901 プロセッサ
1802,1902 メモリ
1803 ユーザインタフェース
1804,1904 無線通信インタフェース
1809,1909 バス
1903 有線通信インタフェース
2010 基地局間インタフェース
2101,2111 X2インタフェース部
2402,2502 範囲
2411〜2416,2421〜2426 セクタ
2610,2620 情報
2621 タイプ情報
2622 位置情報
2623 発信時間情報
2912 LTE/3G切替部

Claims (6)

  1. 自セルの端末から緊急事態の発生を報告する報告情報を受信する受信部と、
    前記受信部によって受信された前記報告情報の数が所定値を超えた場合に、前記緊急事態の発生を示す緊急情報を自セルの端末へ報知する報知部と、
    を備えることを特徴とする基地局。
  2. 前記報知部は、前記受信部によって受信された前記報告情報のうち、同一のエリアの端末からの報告情報の数が前記所定値を超えた場合に前記緊急情報を報知することを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  3. 前記報知部は、前記報告情報の数が前記所定値を超え、かつ自セルの端末における無線品質の劣化状態が所定条件を満たした場合に前記緊急情報を報知することを特徴とする請求項1または2に記載の基地局。
  4. 前記受信部によって受信された前記報告情報の数が前記所定値を超えた場合に、前記緊急事態の発生を示す緊急情報を他の基地局へ送信することにより、前記他の基地局に前記緊急情報を報知させる送信部を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の基地局。
  5. 緊急事態の発生を報告する報告情報を送信可能な複数の端末と、
    前記複数の端末のうち少なくともいずれかから前記報告情報を受信し、受信した前記報告情報の数が所定値を超えた場合に、前記緊急事態の発生を示す緊急情報を自セルの各端末へ報知する基地局と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
  6. 基地局による通信方法であって、
    自セルの端末から緊急事態の発生を報告する報告情報を受信し、
    受信した前記報告情報の数が所定値を超えた場合に、前記緊急事態の発生を示す緊急情報を自セルの端末へ報知する、
    ことを特徴とする通信方法。
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WO2023176316A1 (ja) * 2022-03-16 2023-09-21 株式会社Jvcケンウッド 管理装置、および制御方法

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