JP2018093029A - 成膜処理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
出願人は、上述のALD法を利用してチャージトラップ性能を有するSiN膜を成膜する技術を開発している。
前記反応容器内を真空排気すると共に、当該反応容器内に配置された基板を640℃以上、850℃以下の範囲内の反応温度に加熱する準備工程と、
前記準備工程の後に実施され、
前記反応容器内が67Pa以上、266Pa以下の範囲内の圧力となるように、当該反応容器内にケイ素化合物を含む原料ガスを供給して、前記反応温度に加熱された基板の表面に原料ガスを吸着させる原料ガス供給工程と、
前記反応容器内が前記原料ガス供給工程における圧力よりも高くなるように、当該反応容器内に窒素化合物を含む反応ガスを供給して、前記反応温度に加熱された基板の表面に吸着している原料ガスと反応させ、窒化ケイ素膜を形成する反応ガス供給工程と、を含み、
前記原料ガス供給工程と反応ガス供給工程とは、置換ガスによって前記反応容器内の雰囲気を置換する置換工程を介して交互に複数回実施されることを特徴とする。
例えば反応容器1は、60リットル以上、350リットル以下の範囲内の容積を備えている。
チャージトラップに用いられるSiN膜は、膜中のケイ素に多数のダングリングボンド(未結合手)が形成され、これらのダングリングボンドにて電子をトラップすると考えられている。一方で、DCSやアンモニアのように水素原子を含む原料ガスや反応ガスを用いる場合には、SiN膜中のケイ素が水素と結合してダングリングボンドの形成が阻害されてしまうおそれがある。
一方で、多結晶シリコンの形成を抑えるためにSiN膜を成膜する際の反応温度を低下させると、不純物である水素原子の取り込みが増大し、良好なチャージトラップ性能が得られない。
以下、図3も参照しながら、上述の縦型熱処理装置を用いて実施される本例の成膜処理方法の作用について説明する。
上述の加熱部12によるウエハWの温度調節、反応容器1内の真空排気は、本例の準備工程に相当する。
貯留タンク70にこれらDCSガス、N2ガスを供給する期間中、貯留タンク70の出口側の開閉バルブV12は閉じられている。
なお、貯留タンク70からのガスの逆流を防止するため、DCSガス、N2ガスの供給は別々のタイミングで行った。但し、DCSガス供給源72、N2ガス供給源73からの各ガスの供給圧力が同じであるなどの理由により、ガスの逆流のおそれが小さい場合には、貯留タンク70に対してこれらのガスを同時に供給してもよい。また、以下の説明においては、貯留タンク70から反応容器1へ供給される混合ガスについても「DCSガス」と呼ぶ場合がある。
このとき、貯留タンク70の内圧を利用したDCSガスの導入により、反応容器1内の最大圧力は67〜266Pa(0.5〜2.0torr)の範囲内の160Pa(1.2torr)程度まで上昇する(図3(b)の「反応容器圧力」参照)。
反応容器1内の圧力がDCSガスの供給を開始する前の状態に戻るタイミングとなったら、貯留タンク70の下流側の開閉バルブV12を閉じると共に、圧力調節部62の開度を30%に戻す(図3(a)の「DCSガス;オフ」)。
本例においては、NH3ガスの供給時間を利用して、貯留タンク70内に次のサイクルのDCSガスを貯留する(原料ガス貯留工程、図3(c))。貯留タンク70にDCSガスを貯留する具体的な手法は、1回目のDCSガスの供給を開始する前の既述の供給準備と同様なので、再度の説明を省略する。
次いで、供給を継続しているN2ガスにより反応容器1内に残存しているNH3ガスなどが十分に排出されたタイミングとなったら(置換工程)、側の開閉弁V12を開き、貯留タンク70に貯留されているDCSガスの供給を行う。
なお、反応容器1内に供給されるN2ガスは、常時供給する場合に替えて、置換工程期間中のみ供給してもよいことは勿論である。
またこのとき、DCSガスの供給を低圧で行うことにより、DCSの熱分解が生じた場合であっても、シリコン同士の衝突確率を低減し多結晶シリコンの形成、SiN膜への取り込みを抑えることができる。
図3(a)、(b)を用いて説明した例のように、短時間で予め設定された圧力まで反応容器1内の圧力を上昇させることができるようDCSガスを供給することができれば、貯留タンク70を介さずにDCSガス供給源72から反応容器1へと直接、DCSガスを供給してもよい。
原料ガスに含まれるケイ素化合物、反応ガスに含まれる窒素化合物の少なくともいずれか一方に水素原子が含まれていれば、640〜850℃の範囲内の比較的高い反応温度にて成膜処理を行うことによる、SiN膜への水素原子の取り込み抑制効果を得ることができる。
図1に記載の縦型熱処理装置を用い、反応温度及びDCSガスの供給圧力を変化させ、ALD法により成膜したSiN膜の膜質などを調べた。
A.実験条件
(実施例)反応温度を660℃、700℃、730℃、750℃と変化させ、各反応温度のケースについて、図3を用いて説明したサイクルを成膜された膜の膜厚が揃うように30〜90回実施して、ALD法によりSiN膜を成膜した。成膜されたSiN膜について、膜厚を測定した結果により、各サイクルにて形成されるSiN層の厚さを示すサイクルレート[Å/サイクル]、エリプソメータにより屈折率[−]、X線反射率法(XRR:X-ray Reflectometer)により膜密度[g/cm3]、ラザフォード後方散乱分光法(RBS:Rutherford Backscattering Spectrometry)により窒素原子(N)/ケイ素原子(Si)の組成比を求めた(但しN/Si比については、反応温度が660℃、700℃のSiN膜のみ)。
DCSガスの供給にあたっては、容積1.0リットルの貯留タンク70に、圧力40kPa、DCSガス/N2ガスの体積比が1/4となるようにDCSガス及びN2ガスを貯留した。各サイクルにおける反応容器1内の圧力の経時変化を図4中に実線で示す。
(比較例)反応温度を640℃、660℃、680℃、700℃と変化させ、またDCSガスの供給期間中、圧力調節部62の開度を5%まで絞ることにより反応容器1に供給されたDCSガスの最大圧力を530Pa(4.0torr)程度まで上昇させた点を除き、実施例と同様の条件下でSiN膜を成膜し、上述の各種分析を行った。各サイクルにおける反応容器1内の圧力の経時変化を図4中に破線で示す。なお、DCSガスの供給期間を除き、反応容器1内の圧力変化は実施例とほぼ同様であったが、図4においては、実線と破線とが重ならないように、比較例の破線をずらして表示してある。
各実施例、比較例について、SiN膜成膜時の反応温度に対するサイクルレートの変化を図5に示し、屈折率の変化を図6に示す。また、反応温度に対する膜密度の変化を図7に示し、N/Siの組成比の変化を図8に示す。図5〜図8において、実施例は白抜きの丸印で示し、比較例は黒塗りの丸印で示してある。
また別途、SiN膜中の水素原子の含有量を調べた結果では、640℃以上、好ましくは700℃以上の反応温度にて成膜を行うことにより、水素原子の含有量が少ない、チャージトラップに適したSiN膜を成膜することが可能であることを確認している。
1 反応容器
12 加熱部
2 ウエハボート
62 圧力調節部
70 貯留タンク
8 制御部
Claims (7)
- 反応容器内に配置された基板の表面に成膜を行う成膜処理方法において、
前記反応容器内を真空排気すると共に、当該反応容器内に配置された基板を640℃以上、850℃以下の範囲内の反応温度に加熱する準備工程と、
前記準備工程の後に実施され、
前記反応容器内が67Pa以上、266Pa以下の範囲内の圧力となるように、当該反応容器内にケイ素化合物を含む原料ガスを供給して、前記反応温度に加熱された基板の表面に原料ガスを吸着させる原料ガス供給工程と、
前記反応容器内が前記原料ガス供給工程における圧力よりも高くなるように、当該反応容器内に窒素化合物を含む反応ガスを供給して、前記反応温度に加熱された基板の表面に吸着している原料ガスと反応させ、窒化ケイ素膜を形成する反応ガス供給工程と、を含み、
前記原料ガス供給工程と反応ガス供給工程とは、置換ガスによって前記反応容器内の雰囲気を置換する置換工程を介して交互に複数回実施されることを特徴とする成膜処理方法。 - 前記反応ガス供給工程における反応容器内の圧力は、266Pa以上、16000Pa以下の範囲内の圧力であることを特徴とする請求項1に記載の成膜処理方法。
- 前記反応容器は、前記基板を加熱するための加熱部が周囲に配置された縦型の反応容器として構成され、前記準備工程の前に、上下方向に複数の基板を棚状に並べて保持した基板保持具を、前記縦型の反応容器内に搬入する搬入工程を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の成膜処理方法。
- 前記原料ガス供給工程と反応ガス供給工程とを交互に複数回実施するにあたり、前記原料ガス供給工程の実施前に、前記反応容器への原料ガスの供給を行う原料ガスの供給路の途中に設けられた貯留タンクに、前記原料ガスを昇圧した状態で貯留する原料ガス貯留工程を含み、
前記原料ガス供給工程では、前記原料ガス貯留工程にて前記貯留タンクに貯留された原料ガスの内圧を利用して前記反応容器への原料ガスの供給が行われることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の成膜処理方法。 - 前記反応容器は60リットル以上、350リットル以下の範囲内の容積であり、前記貯留タンクは0.2リットル以上、2.0リットル以下の範囲内の容積であって、
前記原料ガス貯留工程では、前記貯留タンク内の昇圧された原料ガスが26.6kPa以上、79.8kPa以下の範囲内の圧力となるように、前記原料ガスの貯留を行う貯留を行うことを特徴とする請求項4に記載の成膜処理方法。 - 前記原料ガス供給工程では、前記原料ガスが1秒以上、60秒以下の範囲内の期間供給され、前記反応ガス供給工程では、前記反応ガスが、30秒以上、240秒以下の範囲内の期間供給されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一つに記載の成膜処理方法。
- 前記原料ガスは、ジクロロシラン、ヘキサクロロジシラン、モノシラン、ジシランからなるケイ素化合物群から選択されたケイ素化合物を含み、前記反応ガスは、アンモニア、一酸化二窒素、一酸化窒素からなる窒素化合物群から選択された窒素化合物を含むことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一つに記載の成膜処理方法。
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